JP7264613B2 - 回転電機および回転電機セット - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機に関し、特に、コストを低減した回転電機に関する。
回転電機の一例である誘導機に関する背景技術として、特許文献1が知られている。特許文献1は、電磁加振力による振動を抑制させることで、騒音を低減させるため、固定子と回転子のスロット数の組み合わせによる加振周波数が、固定子鉄心の反共振点近辺になるように、回転子スロット数が設定されたことに特徴を有する。
特開平3-195347号公報
特許文献1は、回転子スロット数を設定する技術である。複数の回転電機に対して、極数毎に回転子スロット数を変更すると、極数に対応した鉄心の打ち抜き型が必要となり、設備コストの増加を招く。そのため、回転子のスロット数を変更することなく、極数を変更することが望ましい。
しかしながら、異なる極数で回転子のスロット数を変更しないようにした場合は、誘導機の特性が大幅に悪化する。特許文献1では、異なる極数に対応して回転子のスロット数を変えることなく、設備コストを低減し、回転電機の特性の悪化を防ぐことについては、配慮されていない。
本発明の目的は、設備コストを低減し、回転電機の特性の悪化を防ぐ回転電機および回転電機セットを提供することにある。
本発明の好ましい一例は、固定子鉄心と、前記固定子鉄心の周方向に配置された固定子スロットと、前記固定子スロットに配置された固定子巻線とを有する固定子と、
回転子鉄心と、前記回転子鉄心の周方向に配置された回転子スロットと、前記回転子スロットに配置された回転子バーを有する回転子とを有する回転電機であって、
複数は、定めておいた複数の極数からなる極数範囲に含まれており、
前記固定子巻線により生じる電流による起磁力の分布に含まれるkf次の高調波次数kfと、ギャップの磁気抵抗の分布に含まれるkp次の高調波次数kpと、前記極数Pと、固定子スロット数Nsと、回転子スロット数Nrとに基づいて、電磁加振力が発生する円環モード次数Mを算出し、算出したMのうち、最小値をMminとし、前記Mminが、所定値を超えた場合における、前記固定子スロット数Nsと前記回転子スロット数Nrを選定し、選定した前記固定子スロット数Nsの前記固定子と、選定した前記回転子スロット数Nrの前記回転子を有する回転電機である。
また、本発明の好ましい他の例は、固定子鉄心と、前記固定子鉄心の周方向に配置された固定子スロットと、前記固定子スロットに配置された固定子巻線とを有する固定子と、回転子鉄心と、前記回転子鉄心の周方向に配置された回転子スロットと、前記回転子スロットに配置された回転子バーを有する回転子とを有する回転電機を、複数有する回転電機セットであって、
前記回転電機は、複数の極数からなる極数範囲内のいずれかの前記極数を有しており、
前記固定子巻線により生じる電流による起磁力の分布に含まれるkf次の高調波次数kfと、ギャップの磁気抵抗の分布に含まれるkp次の高調波次数kpと、前記極数Pと、固定子スロット数Nsと、回転子スロット数Nrとに基づいて、電磁加振力が発生する円環モード次数Mを算出し、算出したMのうち、最小値をMminとし、前記Mminが、所定値を超えた場合における、前記固定子スロット数Nsと前記回転子スロット数Nrを選定し、選定した前記固定子スロット数Nsの前記固定子と、選定した前記回転子スロット数Nrの前記回転子を有する回転電機セットである。
本発明によれば、設備コストを低減し、回転電機の特性の悪化を防ぐことができる。
実施例1の誘導電動機の部分断面図である。 実施例1の製造装置の斜視図である。 実施例2の誘導電動機の極数とスロット数の一覧表である。 実施例3の誘導電動機の極数とスロット数の一覧表である。 実施例4の誘導電動機の極数とスロット数の一覧表である。 実施例5の誘導電動機の極数とスロット数の一覧表である。 実施例6の誘導電動機の極数とスロット数の一覧表である。 実施例7の誘導電動機の極数とスロット数の一覧表である。 実施例9の回転電機システムの構成図である。 実施例9の発電機システムの構成図である。
以下、実施例について図面を参照しながら説明する。
回転電機の一例である誘導電動機を用いて実施例1を説明する。図1は、実施例1の誘導電動機の部分断面図である。実施例1は、固定子1と回転子2とがギャップ3を隔てて径方向に対向する回転電機である。固定子1は、円環状のコアバック4と、コアバック4から径方向に突き出すようにして周方向に複数設けられたティース5を有する固定子鉄心6と、固定子鉄心6の内径側の周方向に配置され、隣接するティース5の間に形成される固定子スロット7と、固定子スロット7に配置され、巻装された固定子巻線8を備える。回転子2は、回転子鉄心10と、回転子鉄心10に周方向に所定の間隔で配置された複数の回転子スロット12と、回転子スロットに配置された回転子バー11を備える。
実施例1は、複数の極数からなる極数範囲を定めておき、固定子巻線により生じる電流による起磁力の分布に含まれるkf次の高調波次数kfと、ギャップの磁気抵抗の分布に含まれるkp次の高調波次数kpと、極数Pと、固定子スロット数Nsと、回転子スロット数Nrとに基づいて、電磁加振力が発生する円環モード次数Mを算出し、算出したMのうち、最小値をMminとし、Mminが、所定値を超えた場合における、固定子スロット数Nsと回転子スロット数Nrを選定し、選定した前記固定子スロット数Nsの固定子と、選定した回転子スロット数Nrの回転子を有する回転電機である。
より、具体的には、実施例1では、固定子スロット7の個数(固定子スロット数Ns)と回転子スロット12の個数(回転子スロット数Nr)の組み合わせが、定めた範囲内の全ての極数Pにおいて同一である。また、固定子の毎極毎相のスロット数をNspp、約分されたNsppの分母をB、約分されたNsppの分子をC、自然数と0をm、相数をnとするとき、定めておいた極数範囲内での極数Pにおいて、次式で表される電磁加振力の発生しうる円環モード次数Mの最小値を判定値Mminとするとき、判定値Mminが、2極を除いた他の全ての極数で1を超える。
M=|kf-kp|×P/2 式(1)
kf=|6×m/B±1| 式(2)
kp=|2×(Ns-Nr)/P±1| 式(3)
Nspp=Ns/(n×P)=C/B 式(4)
実施例1では、起動トルクに大きな脈動を発生させる異常トルクの有無や、騒音の発生に密接な関係のある電磁加振力において、発生しうる円環モード次数Mの全てを簡易に計算できる数式を式(1)のように導出した。極数が2の場合は、判定値Mminは、最大でも1となり、式(1)では、特性がよいかどうかを判断できない。そのため式(1)では、2極についての判断をすることは除く。
異常トルクは発生しうる円環モード次数Mに0次を有する場合に発生し、騒音は発生しうる円環モード次数Mに1次を有する場合に最も大きく発生する。導出した発生しうる円環モード次数Mの数式をもとに、定めた範囲内の2極を除く他の全ての極数Pにおいて、発生しうる円環モード次数Mの最小値Mminが1よりも大きくなる、固定子スロット数Nsと回転子スロット数Nrの組み合わせとしている。
固定子巻線8に生じる電流による起磁力は、円周方向に見たときの空間的な分布が、正弦波状ではなく、2極分を基本波成分としたとき、第kf次の高調波次数が含まれることを式(2)のように導出した。式(2)に含まれるBは、約分されたNsppの分母であるため、固定子スロット数Nsと極数Pにより変化する。
一般的に、起磁力の発生しうる高調波次数は、第6m±1次とされている。実施例1では、固定子の毎極毎相のスロット数Nsppが整数、すなわち約分されたNsppの分母Bが1の場合においては、式(2)のkfは、6m±1となるが、Bが2では3m±1、Bが3では2m±1、Bが4では1.5m±1となる。実施例1では、Bが1よりも大きいとき、一般的には考えられていなかった高調波次数が発生することが導かれ、導出した式(2)により高調波の次数が特定されている。それにより、式(1)で発生しうる電磁加振力の円環モード次数Mを抜けなく簡易に計算でき、定めておいた極数範囲内での極数Pにおいて、異常トルクの発生がなく、騒音も小さくなる、固定子スロット数Nsと回転子スロット数Nrの組み合わせが選定される。
一方、kfを一般的な6m±1として式(1)に与えてしまうと、固定子の毎極毎相のスロット数Nsppが整数ではない、すなわち約分されたNsppの分母Bが1よりも大きいとき、計算される発生しうる電磁加振力の円環モード次数Mに抜けが生じてしまう。よって、定めておいた極数範囲内での極数Pにおいて、異常トルクが発生したり、騒音が大きくなる可能性が生じる。
ギャップ3の磁気抵抗は、円周方向に見たときの空間的な分布が、一定値ではなく、2極分を基本波成分としたとき、第kp次の高調波次数が数3のように含まれる。kpは、固定子スロット数Nsと回転子スロット数Nrと極数Pにより決定される。
一般に、発生している電磁加振力の円環モード次数は、騒音を実測することでは不明である。すなわち、騒音の実測のみによって騒音の発生源となっている電磁加振力の円環モード次数を特定することはできない。
固定子スロット数Nsと、回転子スロット数Nrと、定めた範囲内の極数Pとの組み合わせは、膨大な個数となる。たとえば、NsとNrが50×50通り、極数Pが4通りのときは、1万通りの組み合わせが存在し、全ての組み合わせを実験することは、現実的ではない。また、実験したとしても、異常トルクの発生や騒音の増大が、固定子スロット数Nsと、回転子スロット数Nrと、定めた範囲内の極数Pとの組み合わせによるものなのか、それ以外のものが原因なのかの分離ができない。
実施例1では、簡易に計算できる数式が導出されており、全ての組み合わせの計算の実施が可能である。また、固定子スロット数Nsと、回転子スロット数Nrと、定めた範囲内の極数Pとの組み合わせのみの影響が分析される。したがって、設計で選定が可能となる固定子スロット数Nsと回転子スロット数Nrの組み合わせが多くなり、設計自由度が増すことにもなる。
また、式(1)などの上記の式を用いて、円環モード次数MやMminを算出し、Mminが所定の値を満たす固定子スロット数Nsと、回転子スロット数Nrとをリストアップすることや、その中から適切な固定子スロット数Nsと、回転子スロット数Nrを決めることを、計算機のプロセッサーを用いて処理するようにしてもよい。
図2は、実施例1である誘導電動機の製造装置の斜視図である。図2は、実施例1において電磁鋼板22を打ち抜くのに用いる金型21と、打ち抜かれた固定子鉄心6と、回転子鉄心10を示す図である。実施例1の金型21は、回転子2の内径、回転子スロット12、固定子1の内径、固定子スロット7、固定子1の外径を打ち抜く金型が一体の構造である。金型21で打ち抜かれて形成された固定子鉄心6と回転子鉄心10は、異なる極数の回転電機で共用できる。
実施例1によって、これらの打ち抜き断面形状における、固定子スロット数Nsと回転子スロット数Nrが、異なる複数の極数で同一にできるため、極数が異なる場合でも金型は共用で利用できる。
したがって、従来技術では、例えば、6極と8極の場合のように極数毎に複数台の金型を用いる。それに比べて、実施例1では、金型を少なくできるので、金型のコストが低減され、金型の製造期間も短縮される。
実施例2は、実施例1において、固定子スロット数Nsが72で、金型を共通化する極数の範囲を6極、8極、12極、16極と定めたとき、定めた範囲の全ての極数において、実施例1で導出された判定値Mminが1を超えるように、回転子スロット数Nrが決定された誘導電動機である。
図3は、実施例2の誘導電動機の極数とスロット数の一覧表である。図3の結果の欄を〇としているものが、実施例2である。図3の回転子スロット数Nrは、固定子スロット数Nsの0.5~0.95倍と、1.05~1.5倍の範囲(小数点以下は切り捨て)として図示されている。この範囲は、これに限定されるものではなく、一般的な範囲で決定してもよい。
一般的には、特許文献1のように、固定子スロット数Nsよりも回転子スロット数Nrが大きいとき、回転子スロット数Nrは、固定子スロット数Nsの1.10~1.25倍とされている。そのときは、回転子スロット数Nrは、80~90であり、実施例2においては、回転子スロット数Nrは、判定値Mminが全ての極数で2となる82と86が選定される。
同様に、固定子スロット数Nsよりも回転子スロット数Nrが小さいときは、回転子スロット数Nrは、判定値Mminが全ての極数で2となる58と62が選定される。
回転子スロット数Nrにおいて92と52を選択すると、8極、12極、16極において判定値Mminが4となる。判定値Mminが大きいほど、騒音は小さくなる。判定値Mminは、発生しうる電磁加振力の円環モード次数の最小値であり、一般に騒音は円環モード次数の3乗に反比例するとされているためである。したがって、回転子スロット数Nrが58、62、82、86のときよりも、大きな騒音となる心配が低減される。
回転子スロット数Nrにおいて93と51を選択すると、6極、8極、12極、16極において判定値Mminが3となる。判定値Mminが大きいほど、騒音は小さくなる。判定値Mminは、発生しうる電磁加振力の円環モード次数の最小値であり、一般に騒音は円環モード次数の3乗に反比例するとされているためである。したがって、回転子スロット数Nrが58、62、82、86のときよりも、大きな騒音となる心配が低減される。
16極で、3相のとき、固定子の毎極毎相のスロット数Nsppは1.5となり、約分されたNsppの分母Bは2で、式(2)のkfは3m±1となる。一般的にはkfは6m±1とされており、16極のとき、一般的には考えられていなかった高調波次数が発生することが、式(2)からわかる。それにより、式(1)で発生しうる電磁加振力の円環モード次数Mを抜けなく簡易に計算でき、16極においても、異常トルクの発生がなく、騒音も小さくなる、回転子スロット数Nrが選定される。
一般に、極数は2極、4極が多く、6極以上は少ない。極数が6極以上のときの固定子スロット数Nsと回転子スロット数Nrの組み合わせを同じにし、鉄心の打ち抜き型を統一することで、設備コストが大きく削減される。
実施例3の一例は、実施例1において、固定子スロット数Nsが24で、金型を共通化できる可能性のある極数の範囲を2極、4極、6極、8極と定めたとき、極数2を除き定めた範囲の極数において、実施例1で導出された判定値Mminが1を超えるように、回転子スロット数Nrが決定された誘導電動機である。
図4は、実施例3の誘導電動機の極数とスロット数の一覧表である。図4の結果の欄を〇としているものが、極数の範囲を4、6、8と定めたときの実施例3の一例である。極数2は、実施例1の算出方法では、異常トルクの発生がなく、騒音が小さいかどうかは判断できないので、鉄心の打ち抜き型を共通化する極数の組み合わせからは除き、除いた組み合わせで○かどうかの結果としている。
図4の回転子スロット数Nrは、固定子スロット数Nsの0.5~1.5倍の範囲とし、さらに固定子スロット数Nsと回転子スロット数Nrの差が2よりも大きい範囲として図示されている。この範囲は、これに限定されるものではなく、一般的な範囲で決定してもよい。
2極においては、判定値Mminが、最大でも1となる。したがって、判定値Mminが1を超えるようにできるのは、4極、6極、8極の場合となる。
回転子スロット数Nrが14と34のときに、極数が4極、6極、8極において、判定値Mminは2であり1を超える。
一般に、固定子スロット数Nsと回転子スロット数Nrの大きい方が、基本波成分に関する特性(たとえば力率)が高くなる傾向がある。したがって、回転子スロット数Nrは、14よりも34としたほうが高い力率となる。
6極で、3相のとき、固定子の毎極毎相のスロット数Nsppは1.33となり、約分されたNsppの分母Bは3で、式(2)のkfは2m±1となる。一般的にはkfは6m±1とされており、6極のとき、一般的には考えられていなかった高調波次数が発生することが、式(2)からわかる。それにより、式(1)で発生しうる電磁加振力のモード次数Mを抜けなく簡易に計算でき、6極においても、異常トルクの発生がなく、騒音の小さくなる、回転子スロット数Nrが選定される。
実施例3の他の一例は、極数の範囲を6極、8極に定める。極数の範囲を6極、8極に定めれば、回転子スロット数Nrが20、21、27、28のときでも、判定値Mminは1を超える。
回転子スロット数Nrが20、28のとき、8極の判定値Mminは4であり、極数の範囲を4極、6極、8極と定めたときよりも判定値Mminが大きくなり、騒音が小さくなる。
回転子スロット数Nrが21、27のとき、6極、8極の判定値Mminは3であり、極数の範囲を4、6、8と定めたときよりも判定値Mminが大きくなり、騒音が小さくなる。
実施例3の他の一例は、極数の範囲を4極、8極に定める。極数の範囲を4極、8極に定めれば、回転子スロット数Nrが18、30のときでも、判定値Mminは1を超える。設計で選定可能な回転子スロット数Nrが増えれば、設計自由度が増す。
実施例4の一例は、実施例1において、固定子スロット数Nsが36で、極数の範囲を2極、4極、6極、8極、12極、16極と定めたとき、実施例1で導出された判定値Mminが1を超えるように、回転子スロット数Nrが決定された誘導電動機である。
図5は、実施例4の誘導電動機の極数とスロット数の一覧表である。図5の結果の欄を〇としているものが、極数の範囲を2極、4極、6極、8極、12極、16極と定めたときの実施例4の一例である。
実施例3と同様に、極数2を除いた組み合わせで○かどうかの結果としている。
図5の回転子スロット数Nrは、固定子スロット数Nsの0.5~1.5倍の範囲とし、さらに固定子スロット数Nsと回転子スロット数Nrの差が2よりも大きい範囲として図示されている。この範囲は、これに限定されるものではなく、一般的な範囲で決定してもよい。
2極においては、判定値Mminが、最大でも1となる。したがって、判定値Mminが1を超えるようにできるのは、4極、6極、8極、12極、16極となる。
回転子スロット数Nrが、22、26、46、50のときに、極数が4極、6極、8極、12極、16極において、判定値Mminが2であり1を超える。
一般に、固定子スロット数Nsよりも回転子スロット数Nrが大きい方が、基本波成分に関する特性(たとえば力率)が高くなる傾向がある。したがって、回転子スロット数Nrは、22、26よりも、46、50としたほうが高い力率となる。
固定子の毎極毎相のスロット数Nsppは、8極で3相のとき1.5、16極で3相のとき0.75となり、約分されたNsppの分母Bは、それぞれ2と4で、式(2)のkfはそれぞれ3m±1と1.5m±1となる。一般的にはkfは6m±1とされており、8極、16極のとき、一般的には考えられていなかった高調波次数が発生することが、式(2)からわかる。それにより、式(1)で発生しうる電磁加振力のモード次数Mを抜けなく簡易に計算でき、8極、16極においても、異常トルクの発生がなく、騒音が小さくなる、回転子スロット数Nrが選定される。
実施例4の他の一例は、極数の範囲を4極、8極、12極、16極と定める。極数の範囲を4極、8極、12極、16極と定めれば、回転子スロット数Nrが18、30、42、54のときでも、判定値Mminは全ての極数で1を超える。設計で選定可能な回転子スロット数Nrが増えれば設計自由度が増す。
回転子スロット数Nrが18、30、42、54のとき、12極の判定値Mminは6であり、極数の範囲を4極、6極、8極、12極、16極と定めたときよりも判定値Mminが大きくなり、騒音が小さくなる。
実施例4の他の一例は、極数の範囲を6極、12極と定める。極数の範囲を6極、12極と定めれば、回転子スロット数Nrが20、21、27、28、32、33、39、40、44、45、51、52のときでも、判定値Mminは1を超える。
回転子スロット数Nrが20、28、32、40、44、52のとき、12極の判定値Mminは4であり、極数の範囲を4極、6極、8極、12極、16極と定めたときよりも判定値Mminが大きくなり、騒音が小さくなる。
回転子スロット数Nrが21、27、33、39、45、51のとき、6極、12極の判定値Mminは3であり、極数の範囲を4極、6極、8極、12極、16極と定めたときよりも判定値Mminが大きくなり、騒音が小さくなる。
実施例5の一例は、実施例1において、固定子スロット数Nsが48で、極数の範囲を2極、4極、6極、8極、12極、16極と定めたとき、極数2を除き定めた範囲の極数において、実施例1で導出された判定値Mminが1を超えるように、回転子スロット数Nrが決定された誘導電動機である。
図6は、実施例5の誘導電動機の極数とスロット数の一覧表である。図6の結果の欄を〇としているものが、極数の範囲を2極、4極、6極、8極、12極、16極と定めたときの実施例5の一例である。
実施例3と同様に、極数2を除いた組み合わせで○かどうかの結果としている。
図6の回転子スロット数Nrは、固定子スロット数Nsの0.5~1.5倍の範囲とし、さらに固定子スロット数Nsと回転子スロット数Nrの差が2よりも大きい範囲として図示されている。この範囲は、これに限定されるものではなく、一般的な範囲で決定してもよい。
2極においては、判定値Mminが、最大でも1となる。したがって、判定値Mminが1を超えるようにできるのは、4極、6極、8極、12極、16極となる。
回転子スロット数Nrが26、34、38、58、62、70のときに、極数が4極、6極、8極、12極、16極において、判定値Mminが1を超える。
一般に、固定子スロット数Nsよりも回転子スロット数Nrが大きい方が、基本波成分に関する特性(たとえば力率)が高くなる傾向がある。したがって、回転子スロット数Nrは、26、34、38よりも、58、62、70としたほうが高い力率となる。
固定子の毎極毎相のスロット数Nsppは、6極で3相のとき2.67、12極で3相のとき1.33となり、約分されたNsppの分母Bは、どちらも3で、式(2)のkfは2m±1となる。一般的にはkfは6m±1とされており、6極、12極のとき、一般的には考えられていなかった高調波次数が発生することが、式(2)からわかる。それにより、式(1)で発生しうる電磁加振力のモード次数Mを抜けなく簡易に計算でき、6極、12極においても、異常トルクの発生がなく、騒音が小さくなる、回転子スロット数Nrが選定される。
実施例5の他の一例は、極数の範囲を4極、8極、12極、16極に定める。極数の範囲を4極、8極、12極、16極に定めれば、回転子スロット数Nrが30、42、54、66のときでも、判定値Mminは1を超える。
回転子スロット数Nrが42、54のとき、12極、16極の判定値Mminは6であり、極数の範囲を4極、6極、8極、12極、16極と定めたときよりも判定値Mminが大きくなり、騒音が小さくなる。
回転子スロット数Nrが30、66のとき、12極の判定値Mminは6であり、極数の範囲を4極、6極、8極、12極、16極と定めたときよりも判定値Mminが大きくなり、騒音が小さくなる。
実施例6は、実施例1において、固定子スロット数Nsが54で、極数の範囲を2極、6極、12極と定めたとき、極数2を除き定めた範囲の極数において、実施例1で導出された判定値Mminが1を超えるように、回転子スロット数Nrが決定された誘導電動機である。
図7は、実施例6の誘導電動機の極数とスロット数の一覧表である。図7の結果の欄を〇としているものが、実施例6である。
実施例3と同様に、極数2を除いた組み合わせで○かどうかの結果としている。
図7の回転子スロット数Nrは、固定子スロット数Nsの0.5~1.5倍の範囲とし、さらに固定子スロット数Nsと回転子スロット数Nrの差が2よりも大きい範囲として図示されている。この範囲は、これに限定されるものではなく、一般的な範囲で決定してもよい。
2極においては、判定値Mminが、最大でも1となる。したがって、判定値Mminが1を超えるようにできるのは、6極、12極となる。
固定子の毎極毎相のスロット数Nsppは、12極で3相のとき1.5となり、約分されたNsppの分母Bは2で、式(2)のkfは3m±1となる。一般的にはkfは6m±1とされており、12極のとき、一般的には考えられていなかった高調波次数が発生することが、式(2)からわかる。それにより、式(1)で発生しうる電磁加振力のモード次数Mを抜けなく簡易に計算でき、12極においても、異常トルクの発生がなく、騒音の小さくなる、回転子スロット数Nrが選定される。
実施例7は、実施例1において、固定子スロット数Nsが72で、極数の範囲を2極、4極、6極、8極、12極、16極、24極と定めたとき、実施例1で導出された判定値Mminが1を超えるように、回転子スロット数Nrが決定された誘導電動機である。
図8は、実施例7の誘導電動機の極数とスロット数の一覧表である。図8の結果の欄を〇としているものが、実施例7である。
実施例3と同様に、極数2を除いた組み合わせで○かどうかの結果としている。
図8の回転子スロット数Nrは、固定子スロット数Nsの0.5~1.5倍の範囲とし、さらに固定子スロット数Nsと回転子スロット数Nrの差が2よりも大きい範囲として図示されている。この範囲は、これに限定されるものではなく、一般的な範囲で決定してもよい。
2極においては、判定値Mminが、最大でも1となる。したがって、判定値Mminが1を超えるようにできるのは、4極、6極、8極、12極、16極、24極となる。
固定子の毎極毎相のスロット数Nsppは、16極で3相のとき1.5となり、約分されたNsppの分母Bは2で、式(2)のkfは3m±1となる。一般的にはkfは6m±1とされており、16極のとき、一般的には考えられていなかった高調波次数が発生することが、式(2)からわかる。それにより、式(1)で発生しうる電磁加振力のモード次数Mを抜けなく簡易に計算でき、16極においても、異常トルクの発生がなく、騒音が小さくなる、回転子スロット数Nrが選定される。
実施例8は、実施例1乃至実施例7において、判定値Mminが2のとき、電磁加振力の発生しうる円環モード次数Mと、判定値Mminとが等しくなるときのkfが、1以外となる誘導電動機である。
kfは発生しうる起磁力の高調波次数としているが、kfが1のときのみは基本波成分であるため、kfが1のときに起磁力は最大となる。判定値Mminが2のときは、判定値Mminが1のときに次いで騒音が大きくなる。
したがって、判定値Mminが2であっても、電磁加振力の発生しうる円環モード次数Mと、判定値Mminとが等しくなるときのkfが1になるような、固定子スロット数Nsと回転子スロット数Nrの組み合わせは避ける。判定値Mminが2のとき、次式の式(5)か式(6)が成り立つときに、電磁加振力の発生しうる円環モード次数Mと、判定値Mminが等しくなるときのkfが1になる。
|Ns-Nr-P|=2 式(5)
|Ns-Nr+P|=2 式(6)
すなわち、次式の式(7)と式(8)が成り立つとき、電磁加振力の発生しうる円環モード次数Mと、判定値Mminが等しくなるときのkfが1以外となる。
|Ns-Nr-P|≠2 式(7)
|Ns-Nr+P|≠2 式(8)
図3から図8において、判定値Mminに「/」を付けている欄は、数5もしくは数6が成り立つ。
実施例8の一例は、固定子スロット数Nsを72、極数の範囲を6極、8極、12極、16極に定めた実施例2において、図3の結果の欄に「〇」が記載され、かつ判定値Mminに「/」の付いていない、回転子スロット数Nrが38、44、45、46、50、51、52、75、92、93、94、98、99、100、106となる誘導電動機である。
一般的に、回転子スロット数Nrは大きい方が、基本波成分に関する特性(たとえば力率)が高くなる。したがって、回転子スロット数Nrは、固定子スロット数Nsよりも大きくしたほうが高い力率となる。
また、一般的には、特許文献1のように、固定子スロット数Nsよりも回転子スロット数Nrが大きいとき、回転子スロット数Nrは、固定子スロット数Nsの1.10~1.25倍とされている。この範囲よりも回転子スロット数Nrが大きいとき、一般的に、固定子スロット数Nsと回転子スロット数Nrの差が大きくなると、無負荷鉄損や漂遊負荷損が増大して効率が低下する。したがって、回転子スロット数Nrは、92、93、94が望ましい。
回転子スロット数Nrが94のときは、判定値Mminが定めておいた極数範囲の全てにおいて2であるのに対して、回転子スロット数Nrが92のときは、判定値Mminが8、12、16極で4であり大きく、回転子スロット数Nrが93のときは、判定値Mminが6極で3であり大きい。したがって、回転子スロット数Nrが92と93は、回転子スロット数Nrが94よりも騒音が小さくなる。したがって、回転子スロット数Nrは、92、93が望ましい。
実施例8の他の一例は、固定子スロット数Nsを72、極数の範囲を2極、4極、6極、8極、12極、16極、24極と定めた実施例7において、図3の結果の欄に「〇」が記載され、かつ判定値Mminに「/」の付いていない、回転子スロット数Nrが38、106となる誘導電動機である。一般的に、回転子スロット数Nrが大きい方が、基本波成分に関する特性(たとえば力率)が高くなるため、回転子スロット数Nrは106が望ましい。
実施例8の他の一例は、実施例1において、固定子スロット数Nsが72で、極数の範囲を2極、4極、6極、8極、12極、16極と定めたとき、極数2を除き定めた範囲の極数において、実施例1で導出された判定値Mminが1を超えるようにこと。および、図8の判定値Mminに「/」の付いていない、回転子スロット数Nrが、38、46、50、94、98、106となる誘導電動機である。上記と同様に効率と力率が高くなるように考えると、回転子スロット数Nrは94が望ましい。
実施例8の他の一例は、実施例1において、固定子スロット数Nsが72で、極数の範囲を2極、4極、6極、8極と定めたとき、極数2を除き定めた範囲の極数において、実施例1で導出された判定値Mminが1を超えるようにする。そして、図8の判定値Mminに「/」の付いていない、回転子スロット数Nrが38、46、50、58、86、98、106となる誘導電動機である。上記と同様に効率が高くなるように考えると、回転子スロット数Nrは58、86が望ましい。
定めておいた極数範囲は最大値が8である。極数が8で、回転子スロット数Nrが58のとき、回転子の毎極毎相のスロット数は2よりも大きい。一般に、回転子の毎極毎相のスロット数が2程度のものは、多くあり、回転子スロット数Nrが大きくない場合でも力率の低下は問題ない。
実施例8の他の一例は、実施例1において、固定子スロット数Nsが72で、極数の範囲を2極、4極、6極と定めたとき、極数2を除き定めた範囲の極数において、実施例1で導出された判定値Mminが1を超えるように、かつ図8の判定値Mminに「/」の付いていない、回転子スロット数Nrが58、62、82、86となる誘導電動機である。
実施例8の他の一例は、実施例1において、固定子スロット数Nsが72で、極数の範囲を4極、6極と定めたとき、実施例1で導出された判定値Mminが1を超えるように、かつ図8の判定値Mminに「/」の付いていない、回転子スロット数Nrが58、62、82、86となる誘導電動機である。
実施例8の他の一例は、固定子スロット数Nsが54のときの実施例6において、極数の範囲を6極、12極と定めたとき、図7の判定値Mminに「/」の付いていない、回転子スロット数Nrが63、70となる誘導電動機である。回転子スロット数Nrが63のとき、極数が6極、12極において判定値Mminが3であり、回転子スロット数Nrが70のとき、極数が6極、12極において判定値Mminが2である。
したがって、極数が6極、12極のときは、回転子スロット数Nrが63のほうが、騒音は小さくなる。しかしながら、回転子スロット数Nrが63のとき、極数が2のときは、判定値Mminが1となり、騒音が大きくなる可能性がある。したがって、極数が2の騒音を優先するときは、回転子スロット数Nrは70が望ましい。
以下、上記と同様に、実施例3から実施例6において望ましい回転子スロット数Nrを導出する。
実施例8の他の一例は、固定子スロット数Nsが24のときの実施例3において、極数の範囲を4極、6極に定めたとき、図4の判定値Mminに「/」の付いていない、回転子スロット数Nrが34となる誘導電動機である。
実施例8の他の一例は、固定子スロット数Nsが24のときの実施例3において、極数の範囲を6極、8極に定めたとき、図4の判定値Mminに「/」の付いていない、回転子スロット数Nrが27となる誘導電動機である。
実施例8の他の一例は、固定子スロット数Nsが24のときの実施例3において、極数の範囲を8極に定めたとき、図4の判定値Mminに「/」の付いていない、回転子スロット数Nrが28となる誘導電動機である。
実施例8の他の一例は、固定子スロット数Nsが36のときの実施例4において、極数の範囲を4極、8極、12極と定めたとき、図5の判定値Mminに「/」の付いていない、回転子スロット数Nrが54となる誘導電動機である。
実施例8の他の一例は、固定子スロット数Nsが36のときの実施例4において、極数の範囲を6極、12極と定めたとき、図5の判定値Mminに「/」の付いていない、回転子スロット数Nrが45、52となる誘導電動機である。
実施例8の他の一例は、固定子スロット数Nsが48のときの実施例5において、極数の範囲を4極、6極、8極、12極、16極と定めたとき、図6の判定値Mminに「/」の付いていない、回転子スロット数Nrが70となる誘導電動機である。
実施例8の他の一例は、固定子スロット数Nsが48のときの実施例5において、極数の範囲を4極、8極、12極と定めたとき、図6の判定値Mminに「/」の付いていない、回転子スロット数Nrが66となる誘導電動機である。
実施例8の他の一例は、固定子スロット数Nsが48のときの実施例5において、極数の範囲を4極、6極、8極と定めたとき、図6の判定値Mminに「/」の付いていない、回転子スロット数Nrが62となる誘導電動機である。
実施例8の他の一例は、固定子スロット数Nsが54のときの実施例6において、極数の範囲を12極と定めたとき、図7の判定値Mminに「/」の付いていない、回転子スロット数Nrが62、63となる誘導電動機である。
実施例9は、実施例1乃至実施例8で記載した回転電機を用いて、回転電機100で駆動する負荷設備102を有する回転電機システムおよび、回転電機100を発電機として利用する回転電機システムについて説明する。
図9は、実施例9の回転電機システムの構成図である。また、図10は、実施例9の発電機システムの構成図である。本実施例は、負荷設備102として、コンプレッサ、ドリル、ミル、ファンのいずれかを設けた回転電機システムである。すなわち、回転電機システムとして、電源101から電力の供給を受ける回転電機100は、コンプレッサを駆動するポンプシステム、回転電機100で掘削用のドリル等を駆動する掘削システム、回転電機100で切粉用のミル等を駆動する切粉システム、もしくは回転電機100でファンを駆動するファンシステムを構築する。
また、タービン103の動力を電力に変換する回転電機100で構成される発電機システムとする。これらの回転電機システムに用いる回転電機100を実施例1乃至実施例7の回転電機100とする。これにより、実施例1乃至実施例7の回転電機100は、金型の製造コストが削減されているため、回転電機システムの低コスト化に寄与する。
上記の実施例では、極数が2の場合は、実施例1で示した判定値Mminに基づいた判断はできない。しかし、極数が2より大きな場合に、判定値Mminに基づいて、異常トルクや騒音といった特性の望ましい固定子スロット数と回転子スロット数の組み合わせを定め、望ましい組み合わせについて、2極については、実験を行い、2極を、金型を共通化する極数範囲に含めるかどうかを判断するとよい。
そして、実験結果から異常トルクや騒音について、望ましい結果が得られた場合には、2極についても、他の極数と共通の金型で回転電機を製作することで、設備コストを低減できる。また、固定子スロット数と回転子スロット数の組み合わせを絞り込むことが出来るので、実験対象を狭めることが出来る。
1…固定子、2…回転子、3…ギャップ、6…固定子鉄心、7…固定子スロット、8…固定子巻線、10…回転子鉄心、11…回転子バー、12…回転子スロット、100…回転電機

Claims (13)

  1. 固定子鉄心と、前記固定子鉄心の周方向に配置された固定子スロットと、前記固定子スロットに配置された固定子巻線とを有する固定子と、
    回転子鉄心と、前記回転子鉄心の周方向に配置された回転子スロットと、前記回転子スロットに配置された回転子バーを有する回転子とを有する回転電機であって、
    極数は、定めておいた複数の極数からなる極数範囲に含まれており、
    前記固定子巻線により生じる電流による起磁力の分布に含まれるkf次の高調波次数kfと、ギャップの磁気抵抗の分布に含まれるkp次の高調波次数kpと、前記極数Pと、固定子スロット数Nsと、回転子スロット数Nrとに基づいて、電磁加振力が発生する円環モード次数Mを算出し、算出したMのうち、最小値をMminとし、前記Mminが、所定値を超えた場合における、前記固定子スロット数Nsと前記回転子スロット数Nrを選定し、
    選定した前記固定子スロット数Nsの前記固定子と、選定した前記回転子スロット数Nrの前記回転子を有し、
    前記固定子スロット数Nsは、72であり、前記回転子スロット数Nrは、106もしくは94であることを特徴とする回転電機。
  2. 請求項1に記載の回転電機において、
    自然数と0をmとし、
    前記固定子の毎極毎相のスロット数をNsppとし、約分されたNsppの分母をBとしたとき、
    前記高調波次数kfは、下記の式から算出する
    |6×m/B±1|
    ことを特徴とする回転電機。
  3. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記高調波次数kpは、下記の式から算出する
    |2×(Ns-Nr)/P±1|
    ことを特徴とする回転電機。
  4. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記円環モード次数Mは、
    下記の式から算出する
    |kf-kp|×P/2
    ことを特徴とする回転電機。
  5. 請求項2に記載の回転電機において、
    相数をnとしたとき、
    前記固定子の前記毎極毎相のスロット数をNsppは、
    下記の式から算出する
    Nspp=Ns/(n×P)
    ことを特徴とする回転電機。
  6. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記極数範囲には、2極が除かれていることを特徴とする回転電機。
  7. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記所定値は、1であることを特徴とする回転電機。
  8. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記Mminが2のとき、
    前記固定子スロット数Nsと前記回転子スロット数Nrの組み合わせは、下記の式を満たす
    |Ns-Nr-P|≠2、および|Ns-Nr+P|≠2
    ことを特徴とする回転電機。
  9. 請求項2記載の回転電機において、
    前記Bは、1よりも大きいことを特徴とする回転電機。
  10. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記極数範囲で、金型を共通化したことを特徴とする回転電機。
  11. 請求項1に記載の回転電機は、
    負荷設備を駆動し、
    前記負荷設備は、コンプレッサ、ドリル、ミル、ファンのいずれかであることを特徴とする回転電機システム。
  12. 請求項1に記載の回転電機は、発電機であり、
    前記回転電機は、タービンの動力を電力に変換することを特徴とする回転電機システム。
  13. 固定子鉄心と、前記固定子鉄心の周方向に配置された固定子スロットと、前記固定子スロットに配置された固定子巻線とを有する固定子と、
    回転子鉄心と、前記回転子鉄心の周方向に配置された回転子スロットと、前記回転子スロットに配置された回転子バーを有する回転子とを有する回転電機を、複数有する回転電機セットであって、前記回転電機は、複数の極数からなる極数範囲内のいずれかの前記極数を有しており、
    前記固定子巻線により生じる電流による起磁力の分布に含まれるkf次の高調波次数kfと、ギャップの磁気抵抗の分布に含まれるkp次の高調波次数kpと、前記極数Pと、固定子スロット数Nsと、回転子スロット数Nrとに基づいて、電磁加振力が発生する円環モード次数Mを算出し、算出したMのうち、最小値をMminとし、前記Mminが、所定値を超えた場合における、前記固定子スロット数Nsと前記回転子スロット数Nrを選定し、
    選定した前記固定子スロット数Nsの前記固定子と、選定した前記回転子スロット数Nrの前記回転子を有し、
    前記固定子スロット数Nsは、72であり、前記回転子スロット数Nrは、106もしくは94であることを特徴とする回転電機セット。
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