JP7263776B2 - 高圧タンク - Google Patents

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Description

本開示は、高圧タンクに関する。
従来、水素ガスなどの気体を高圧で貯蔵するために、高圧タンクが用いられる。こうした高圧タンクでは、製造や運搬の過程で、不慮の落下などによって容器本体に亀裂などが入ると、ガス漏れを起こす虞がある。例えば、特許文献1には、高圧タンクを安全に使用するために、タンク本体の衝撃に弱い部位として、ライナを構成する胴部とドーム部とのつなぎ目である肩部近傍のドーム部にプロテクタを設けることが提案されている。
特開2014-74470号公報
ドーム部には、口金のように、高圧タンクから突出した部位が設けられる場合がある。口金は、例えば、ガスを流入するための流入口を備えるため、プロテクタで直接覆うことは難しい。しかし、中心軸が水平面に対して45度傾いた状態で高圧タンクが落下し、口金が落下面に衝突すると、口金自体の変形を招くほか、衝突時の反発によって高圧タンクの回転を促し、高圧タンクの他の部位を落下面に衝突させる可能性がある。そこで、プロテクタには、高圧タンクの保護とともに、この突出した部位と落下面との接触を抑制させる構造の検討が求められていた。
本発明は、以下の形態として実現することが可能である。
[形態1]
本開示の一形態によれば、高圧タンクが提供される。この高圧タンクは、円筒状の胴部の両端にドーム部を有するタンク本体と、前記タンク本体の中心軸上であって、少なくとも一方側の前記ドーム部に備えられる口金と、前記ドーム部の外表面を覆う保護部材と、を備える。前記保護部材は、前記高圧タンクが、前記保護部材を備える側の前記口金を重力方向側とし、前記中心軸を水平面に対して45度とされたとき、前記口金の外側の端部を含み前記水平面と平行する平面よりも重力方向側に予め定められた距離突出する突出領域を有し、前記水平面が前記突出領域を前記重力方向に沿って前記タンク本体側に前記予め定められた距離を圧縮させるために必要な圧縮エネルギが、前記水平面に対して前記高圧タンクが予め定められた高さにあるときの前記高圧タンクの位置エネルギより大きくなる関係により決定された形態を備える。
[形態2]
本開示の第二の形態によれば、高圧タンクが提供される。この高圧タンクは、円筒状の胴部の両端にドーム部を有するタンク本体と、前記タンク本体の中心軸上であって、少なくとも一方側の前記ドーム部に備えられる口金と、前記ドーム部の外表面を覆う保護部材と、を備える。前記保護部材は、前記高圧タンクが、前記保護部材を備える側の前記口金を重力方向側とし、前記中心軸を水平面に対して45度とされたとき、前記口金の外側の端部を含み前記水平面と平行する平面よりも重力方向側に予め定められた距離突出する突出領域を有し、前記予め定められた距離は、前記水平面が前記予め定められた距離の前記突出領域を前記重力方向に沿って前記タンク本体側に圧縮させるために必要な圧縮エネルギが、前記水平面に対して前記高圧タンクの重心が前記高圧タンクの最大長の半分の高さにあるときの前記高圧タンクの位置エネルギより大きくなるように設定されている。
(1)本発明の一形態によれば、高圧タンクが提供される。この高圧タンクは、円筒状の胴部の両端にドーム部を有するタンク本体と、前記タンク本体の中心軸上であって、少なくとも一方側の前記ドーム部に備えられる口金と、前記ドーム部の外表面を覆う保護部材と、を備える。前記保護部材は、前記高圧タンク本体が、前記保護部材を備える側の前記口金を重力方向側とし、前記中心軸を水平面に対して45度とされたとき、前記口金の外側の端部を含み前記水平面と平行する平面よりも重力方向側に突出する突出領域を有してよい。前記水平面が前記突出領域を前記重力方向に沿って前記タンク本体側に圧縮させるために必要な圧縮エネルギが、前記水平面に対して前記高圧タンクが予め定められた高さにあるときの前記高圧タンクの位置エネルギより大きくなる関係により決定された形態を備えてよい。
この形態の高圧タンクによれば、水平面が突出領域を重力方向に沿って圧縮させるために必要な圧縮エネルギが、予め定められた高さにある高圧タンクの位置エネルギより大きくなる。高圧タンクが落下による運動エネルギが、保護部材の突出領域を圧縮するための圧縮エネルギには及ばず、水平面が口金の外側の端部まで到達しない。したがって、保護部材は、高圧タンク本体を保護するとともに、口金の外側の端部に水平面が接触することを抑制することができる。
高圧タンクを中心軸に沿って断面視する断面図。 第1保護部材の周辺を表す拡大断面図。 高圧タンクの落下の様子を表す説明図。
A.第1実施形態:
図1は、高圧タンク100を中心軸AXに沿って断面視する断面図である。本実施形態の高圧タンク100は、燃料電池車両に搭載され、水素ガスを貯蔵するためのものである。ここで、高圧タンクとは、日本の高圧ガス保安法に定める高圧タンクである。GHSの規定に従う高圧タンクであってもよい。高圧タンク100は、樹脂ライナ10と、補強層20と、バルブ側口金30と、エンド側口金40と、第1保護部材61と、第2保護部材62とを備える。
樹脂ライナ10は、水素を充填するための空間を形成するためのものであり、樹脂成形によって生産される。補強層20は、樹脂ライナ10を補強するために、樹脂ライナ10の外周を覆う。補強層20は、繊維強化樹脂からなり、その材料は、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)である。補強層20は、FW(Filament Winding)法によって形成される。樹脂ライナ10と補強層20とが、高圧タンク100の容器本体を構成する。
図1に示されるように、タンク本体は、胴板部80と、胴板部80の両端に備えられる第1鏡板部91および第2鏡板部92とによって構成される。胴板部80は、樹脂ライナ10と補強層20との一部であって、断面形状が直線である円筒状の部位である。この直線の方向は、図1に示された中心軸AXの方向と平行である。この形状から、胴板部80は、胴部とも呼ばれる。第1鏡板部91及び第2鏡板部92は、樹脂ライナ10と補強層20との一部であって、胴板部80でない部位である。すなわち、断面形状が、タンクの長軸方向に沿った直線ではない部位であり、具体的には曲線、通常は半円形形状の部位である。この形状から、鏡板部は、ドーム部とも呼ばれる。
バルブ側口金30は、ほぼ円筒形状であると共に、外周面から突出する鍔部を備える。バルブ側口金30は、第1鏡板部91において樹脂ライナ10と補強層20との間に上記の鍔部が挟み込まれて固定される。バルブ側口金30の内周面は、水素の出入り口として機能する。バルブ側口金30には図示しないバルブを嵌め合わされる。バルブ側口金30は、このバルブを備えられることによって樹脂ライナ10内部を密封するとともに、水素の出入り口を開閉する機能を備える。
エンド側口金40は、タンクの内部と外部との両方に露出するように、第2鏡板部92に配置される。このように配置することにより、タンク内部の熱を、外部に放熱できる。またエンド側口金40は、タンクを封止するとともに、補強層20を巻き付ける際に樹脂ライナ10を回転可能に保持するのにも用いられる。放熱の効率を上げるために、エンド側口金40の材料には、本実施形態では、アルミニウム等の金属が採用されている。
本実施形態の高圧タンク100では、バルブ側口金30とエンド側口金40とは、外形を互いに共通なものとするが、タンク内部を封止しているか否かにおいて相違する。バルブ側口金30は、タンク本体の中心軸AX上に位置し、高圧タンク100の長手方向の一方側の端部を含むように配置され、エンド側口金40は、他方側の端部を含むように配置される。図1に示す高圧タンク100の長手方向の最大長DMは、長手方向の一方側の端部であるバルブ側口金30から、他方側の端部であるエンド側口金40までの距離である。
第1保護部材61は、第1鏡板部91の薄肉部およびその周辺(以下、2つをまとめて「薄肉部等」とも言う)に覆い被さることによって、薄肉部を衝撃から保護する。第1鏡板部91の薄肉部とは、第1鏡板部91における補強層20の肉厚が最も薄い部位のことであり、第1鏡板部91における中間部である。中間部とは、バルブ側口金30からも、胴板部80からも離れた部位のことである。このような薄肉部が出現するのは、FW法を用いて補強層20が形成されるからである。薄肉部は、他の部位に比べると、衝撃と高温とに対して弱い。もとより、薄肉部がない場合でも、第1保護部材61や第2保護部材62を設けても差し支えない。
第1保護部材61の形状は、薄肉部に覆い被さるために、円錐面から頂点付近を取り除いたような形状(この形状を「フラットマーカコーン形状」とも呼ぶ)をしており、高圧タンク100の表面の少なくとも一部を覆う。第1保護部材61は、型成形によって形成された後、接着剤によって補強層20の外表面に固定される。
第2保護部材62は、第2鏡板部92の薄肉部等に覆い被さることによって、薄肉部を衝撃と高温とから保護する。第2保護部材62の外形および構造は、第1保護部材61の外形とほぼ同じである。第2保護部材62は、接着剤によって補強層20に固定される。第2保護部材62は、型成形によって生産される。各保護部材61,62は、「プロテクタ」とも呼ばれることがある。本実施形態において、第1保護部材61および第2保護部材62の外周は、高圧タンク100の容器本体の半径を半径R1としたとき、この半径R1よりも大きい半径R2となる位置にまで至る。これにより第1保護部材61および第2保護部材62が容器本体の側面側も保護している。
次に、図1とともに図2および図3を用いて、本実施形態の高圧タンク100が備える第1保護部材61の構成の詳細を説明する。図2は、高圧タンク100が備える第1保護部材61の周辺を表す拡大断面図である。図3は、高圧タンク100の落下の様子を表す説明図である。図2および図3には、水平面HZに加え、X方向、Y方向、Z方向が示されている。X方向およびY方向は水平面HZに沿った方向であり互いに直交する。Z方向は、重力方向に沿った方向である。
図2に示される高圧タンク100は、バルブ側口金30を備える側の端部を重力方向側に向け、中心軸AXを水平面HZに対して角度θ1を傾けた状態である。本実施形態において、角度θ1は45度である。図2では、第1保護部材61が水平面HZに接触した時点の状態を模式的に表している。「高圧タンク100の端部」とは、巨視的に見た場合の高圧タンク100の長手方向の端部のことを表す。「バルブ側口金30を備える側の高圧タンク100の端部」とは、高圧タンク100の端部に位置するバルブ側口金30の外側の端部のことをいう。中心軸AXを水平面HZに対して平行にした状態の高圧タンク100の端部は、バルブ側口金30の外側の端部、すなわちバルブ側口金30の端面EFである。他方、図2に示したように、高圧タンク100の中心軸AXを水平面HZに対して角度θ1に傾けた状態の高圧タンク100の重力方向側に向けられた端部は、バルブ側口金30の端面EFのうち最も重力方向側に位置する部分のことを表す。この部分を、以下、「端部EG」とも呼ぶ。
本実施形態の高圧タンク100では、端部EGを含み水平面HZと平行する仮想上の平面を平面VPとしたとき、第1保護部材61は、平面VPよりも重力方向側に突出するようにして形成される。第1保護部材61のうち、平面VPよりも重力方向側に突出した領域を突出領域ARとも呼ぶ。図2には、技術の理解を容易にするために、突出領域ARにハッチングが施されている。
図2に示されるように、水平面HZに対して中心軸AXを45度傾けられた状態の高圧タンク100は、重力方向に沿って水平面HZに向かって移動したとき、すなわち水平面HZに向かって落下したとき、第1保護部材61の突出領域ARが水平面HZと最初に接触する。突出領域ARは、水平面HZと接触したあと、水平面HZによって重力方向とは逆向きの抗力を加えられて圧縮される。このとき、水平面HZから突出領域ARに与えられるエネルギは、水平面HZと接触する時点での高圧タンク100の運動エネルギであり、高圧タンク100の落下の開始位置の位置エネルギと略同一である。
図3に示されるように、本実施形態において、高圧タンク100の落下の開始位置は、水平面HZに対して高圧タンク100の重心CGの高さで設定される。図3では、重心CGの高さは、高圧タンク100の最大長DMの半分で設定された状態を表している。落下の開始位置は、第1保護部材61と水平面HZとの距離によって設定されてもよいし、第1保護部材61と水平面HZとの距離に基づいて算出された重心CGの高さによって設定されてもよい。高圧タンク100の位置エネルギは、高圧タンク100の総重量と、重力加速度と、水平面HZに対する高圧タンク100の高さとを掛け合わせることによって算出できる。本実施形態において、この算出に空気抵抗等による誤差を考慮しないが、考慮してもよい。
図2には、水平面HZと、端部EGを含む平面VPとの距離DT1が示されている。上述したように、高圧タンク100は、落下して水平面HZと接触すると、水平面HZは位置エネルギに相当する分の運動エネルギによって突出領域ARを圧縮させる。突出領域ARを圧縮する距離が距離DT1に到達したとき、水平面HZはバルブ側口金30の端部EGと接触することとなる。水平面HZが突出領域ARを圧縮する距離は、突出領域ARの形態によって調整できる。突出領域ARの形態とは、例えば、突出領域ARの材料、形状、厚さ、弾性係数といった突出領域ARの形状の変化に影響を及ぼす種々のパラメータであり、突出領域ARを構成する第1保護部材61の形態によって調整できる。そこで、本実施形態の高圧タンク100では、突出領域ARの形態、すなわち第1保護部材61の形態を、距離DT1分を圧縮させるために必要な圧縮エネルギと、落下の開始位置での高圧タンク100の位置エネルギとの関係によって決定した。
本実施形態において、第1保護部材61には、樹脂材料としてのポリウレタンを用いた。ポリウレタンは、添加物や発泡の程度により、静圧縮値を組成に応じて幅広く調整できる。第1保護部材61は、樹脂材料に限らず、金属や木材、炭素繊維などであってもよく、これらの材料に膨張黒鉛などの添加物を加えてもよい。例えば、第1保護部材61の硬さの調整は、ポリウレタンを成形する際のポリオール成分とポリイソシアネート成分の組み合わせの調整や、ポリオール成分中の、ポリプロピレングリコール(PPG)やポリマーポリオール(POP)の種類や使用比率の変更によって行うことができる。例えば、POPを用いてポリウレタンフォームの硬さを向上させるには、ビニル系モノマの使用量を増やして、POP中のポリマ粒子含量を高めればよい。こうすれば、ポリウレタンは固くなり、同じ荷重に対して、変形しにくくできる。
本実施形態の高圧タンク100は、上述した材料の調整により第1保護部材61の強度を調整し、距離DT1分を圧縮させる圧縮エネルギ>位置エネルギとの関係を満たすように第1保護部材61の形態を決定した。距離DT1とは、突出領域ARに相当する距離である。これにより、第1保護部材61のうち突出領域ARを圧縮させるために必要な圧縮エネルギ、すなわち第1保護部材61の距離DT1分を圧縮させるために必要な圧縮エネルギが、高圧タンク100の位置エネルギよりも大きくなる。
以上のように、本実施形態の高圧タンク100によれば、第1保護部材61の突出領域ARを圧縮させる為に必要な圧縮エネルギが、高圧タンク100の落下開始位置の位置エネルギよりも大きくなるように第1保護部材61の形態が構成される。これにより、高圧タンク100の落下による運動エネルギが、第1保護部材61の距離DT1を圧縮するための圧縮エネルギには及ばず、その結果、水平面HZは、バルブ側口金30の端部EGまで到達しない。したがって、第1保護部材61は、高圧タンク100本体を保護するとともに、高圧タンク100の中心軸AX上の端部となる端部EGに水平面HZが接触することを抑制することができる。
B.他の実施形態:
(B1)上記実施形態の高圧タンク100では、圧縮エネルギ>位置エネルギとの関係を満たすように第1保護部材61を構成する。これに対して、例えば、以下の式(1)~(3)のいずれかを満たすように第1保護部材61の形態を構成してもよい。
圧縮エネルギ>位置エネルギ +α1 …(1)
α1:安全代(α1>0)
圧縮エネルギ>位置エネルギ ×α2 …(2)
α2:安全係数(α2>1)
圧縮エネルギ>位置エネルギ ×α3 …(3)
α3:高圧タンク100の耐久性を考慮し、高圧タンク100に損傷を与えない程度の圧縮エネルギとするための補正値(0<α3<1)
(B2)上記実施形態では、落下の開始位置は、水平面HZに対する高圧タンク100の重心CGの高さで設定され、重心CGの高さは、高圧タンク100の最大長DMの半分で設定される。落下の開始位置は、これに限定されず、例えば、重心CGの高さが1.8メートルの高さなどの任意の高さで設定されてよく、高圧タンク100を搭載する車両の床下から地面までの距離、製造過程の高圧タンク100の運搬中に発生する最大高さなど、高圧タンク100の使用状況から適宜に設定してよい。この場合において、第1保護部材61の距離DT1分を圧縮させるために必要な圧縮エネルギが、高圧タンク100の落下の開始位置に応じた位置エネルギよりも大きくなるように、第1保護部材61の形態が設定されればよい。
(B3)上記実施形態では、バルブ側口金30と第1保護部材61との関係を例に説明したが、エンド側口金40と第2保護部材62との関係においても同様な構成を適用してよい。
(B4)第1保護部材61には、ポリウレタンのほか、EVA樹脂、低密度ポリエチレンなど、静圧縮値が低い種々の軟質樹脂による樹脂材料を適用してよい。そのほか、エポキシ樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリカーボネート、ポリアセタール、ABS樹脂、高密度ポリエチレンなど、静圧縮値が軟質樹脂より相対的に高い硬質樹脂を用いてもよい。また、アルミニウム、銅、軟鉄などの比較的柔らかい金属を採用しても良い。また、金属とセラミック、樹脂などとの複合材を採用してもよい。更に、金属繊維の集合体や金属繊維を編み込んだもの、ハニカム構造体なども採用可能である。
(B5)上記実施形態では、第1保護部材61の距離DT1を圧縮させる為に必要な圧縮エネルギが、重心CGの高さを最大長DMの半分とする高さでの位置エネルギよりも大きくなるように、第1保護部材61の材料によって調整される。このように、距離DT1に相当する圧縮エネルギから第1保護部材61の材料強度を導くほか、第1保護部材61の材料強度に合わせて距離DT1を導くことにより第1保護部材61の形状を設定してもよい。例えば、重心CGの高さを最大長DMの半分とする高さでの位置エネルギに相当する圧縮エネルギが、第1保護部材61の50%を圧縮する圧縮エネルギに相当する場合には、距離DT1を第1保護部材61の総厚さの50%となるように第1保護部材61の厚みや形状を設定することもできる。長さDT1の調整は、バルブ側口金30の形状の変更によって端部EGの位置を変えて行ってもよい。すなわち、水平面HZが端部EGに至るまで突出領域ARを圧縮する圧縮エネルギが、所望する高さでの高圧タンク100の位置エネルギよりも大きくなるように第1保護部材61の形態や、端部EGの位置、距離DT1、厚さDT2を適宜に調整すればよい。
(B6)上記実施形態の高圧タンク100では、バルブ側口金30の端面EFのうち最も重力方向側に位置する部分を端部EGとするが、バルブを嵌め合わされた状態のバルブ側口金の端面(例えば、嵌め合わされたバルブの端面)のうち最も重力方向側に位置する部分を端部EGとして、第1保護部材61の突出領域ARを設定してもよい。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…樹脂ライナ、20…補強層、30…バルブ側口金、40…エンド側口金、61…第1保護部材、62…第2保護部材、80…胴板部、91…第1鏡板部、92…第2鏡板部、100…高圧タンク、AR…突出領域、HZ…水平

Claims (1)

  1. 高圧タンクであって、
    円筒状の胴部の両端にドーム部を有するタンク本体と、
    前記タンク本体の中心軸上であって、少なくとも一方側の前記ドーム部に備えられる口金と、
    前記ドーム部の外表面を覆う保護部材と、を備え、
    前記保護部材は、
    前記高圧タンクが、前記保護部材を備える側の前記口金を重力方向側とし、前記中心軸を水平面に対して45度とされたとき、
    前記口金の外側の端部を含み前記水平面と平行する平面よりも重力方向側に予め定められた距離突出する突出領域を有し、
    前記予め定められた距離は、前記水平面が前記予め定められた距離の前記突出領域を前記重力方向に沿って前記タンク本体側に圧縮させるために必要な圧縮エネルギが、前記水平面に対して前記高圧タンクの重心が前記高圧タンクの最大長の半分の高さにあるときの前記高圧タンクの位置エネルギより大きくなるように設定されている、
    高圧タンク。
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