JP7262624B2 - 冷熱源ユニットおよび冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

この発明は、冷熱源ユニットおよび冷凍サイクル装置に関する。
冷凍装置および空気調和装置などを含む冷凍サイクル装置では、冷却、冷房または暖房運転を行なうために冷媒を循環させる。
冷凍サイクル内の冷媒は蒸発器において空気、水またはブラインなどと熱交換することによってガス化する。しかし、膨張弁の不良、目詰まりまたは着霜などの蒸発器の状態変化によっては冷媒を完全にガス化させることができず、圧縮機に吸入される冷媒が液状態または液冷媒混じりの状態で流れ込む液戻り現象(以下、「液バック」という)が発生する。液バックの継続または断続的な液バックが頻発すると、圧縮機にて冷媒を液圧縮することになる。液圧縮は、圧縮機の故障、圧縮機の異常振動による異常音、または配管亀裂などさまざまな不具合につながるため、液バック状態を正確に検知し、異常な液バック運転から装置を保護する必要がある。
特開平10-288428号公報(特許文献1)には、圧縮機への液バックを防止して圧縮機を保護するため、吸入スーパーヒート(以下、「吸入SH」と記載する)および吐出スーパーヒート(以下、「吐出SH」と記載する)の検知を行なっている空気調和装置が開示されている。なお、吸入SHは、圧縮機が吸入する冷媒の温度(以下、「吸入温度」と記載する)と圧縮機が吸入する冷媒の圧力(以下、「吸入圧力」と記載する)に対応する飽和ガス温度との温度差で表される冷媒ガスの過熱度である。また、吐出SHは、圧縮機が吐出する冷媒の温度(以下、「吐出温度」と記載する)と圧縮機が吐出する冷媒の圧力(以下、「吐出圧力」と記載する)に対応する飽和ガス温度との温度差で表される冷媒ガスの過熱度である。
特開平10-288428号公報、段落0066
通常は、液バック状態となると低温の液冷媒によって圧縮機が吸入する冷媒の吸入温度は低下する。このときは、冷媒の吸入SHが小さくなる。また、吸入温度が低下すると、吐出温度も低下するため圧縮機が吐出する冷媒の吐出SHも小さくなる。
したがって、吸入SHまたは吐出SHが判定値よりも小さくなった場合に、液バックが発生していると検知することができる。
しかし、何らかの理由で吸入温度が上昇すると、吸入SHおよび吐出SHは大きく算出されるので、液バックが検知されない。
本開示の目的は、液バックの検出精度が向上した冷凍サイクル装置の冷熱源ユニットおよび冷凍サイクル装置を提供することである。
本開示は、負荷装置に接続され冷凍サイクル装置を構成する冷熱源ユニットに関する。冷熱源ユニットは、圧縮機と、凝縮器と、圧縮機から凝縮器に送出される冷媒と冷凍機油の混合物から冷凍機油を分離する油分離器と、油分離器によって分離された冷凍機油を圧縮機の吸入管に送る返油管と、吸入管から圧縮機に送られる冷媒の温度を検出する第1温度センサと、圧縮機を制御する制御装置とを備える。制御装置は、第1温度センサの検出温度が判定温度よりも上昇した場合に異常を報知するように構成される。
本開示の冷熱源ユニットによれば、液バックの検出精度が向上するので、圧縮機における液圧縮の発生を防ぐことができる。
実施の形態1における冷凍サイクル装置200の冷媒回路を示す図である。 液バックによって吸入温度が上昇する原理を説明するためのフローチャートである。 制御装置50が実行する第1の液バック検知処理について説明するためのフローチャートである。 制御装置50が実行する第2の液バック検知処理について説明するためのフローチャートである。 液バックの発生頻度によって異常を判定する制御を説明するためのフローチャートである。 実施の形態2における冷凍サイクル装置210の冷媒回路を示す図である。 実施の形態2で実行される液バック度合の判定処理を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、複数の実施の形態について説明するが、各実施の形態で説明された構成を適宜組み合わせることは出願当初から予定されている。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。なお、以下の図は各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
[冷媒回路の構成]
図1は、実施の形態1における冷凍サイクル装置200の冷媒回路を示す図である。図1に示すように、冷凍サイクル装置200は、冷熱源ユニット100と、負荷装置101とを備える。なお、「冷熱源ユニット」は、「熱源ユニット」と呼ばれることもある。
負荷装置101は、膨張弁4と、第1熱交換器(以下、蒸発器5という)とを含む。冷熱源ユニット100は、負荷装置101に接続され冷凍サイクル装置200を構成する。冷熱源ユニット100は、圧縮機1と、油分離器(オイルセパレータ)2と、第2熱交換器(以下、凝縮器3という)と、気液分離器(アキュムレータ)6と、圧縮機1および膨張弁4を制御する制御装置50と、報知装置55とを備える。
制御装置50は、CPU(Central Processing Unit)51と、メモリ52(ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory))と、各種信号を入力するための図示しない入出力装置等を含んで構成される。CPU51は、ROMに格納されているプログラムをRAM等に展開して実行する。ROMに格納されるプログラムは、制御装置50の処理手順が記されたプログラムである。制御装置50は、これらのプログラムに従って、冷熱源ユニット100および負荷装置101における各機器の制御を実行する。この制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で処理することも可能である。
圧縮機1において加圧された冷媒および圧縮機1から吐出された冷凍機油の混合物が、油分離器2により高圧ガス冷媒と冷凍機油に分離される。高圧ガス冷媒は、さらに凝縮器3を通過する。凝縮器3では、冷媒から熱が放出され、高圧のガス冷媒は凝縮し、高圧の液冷媒となる。高圧の液冷媒は膨張弁4を通過する。膨張弁4において高圧の液冷媒は減圧され、低圧の液冷媒となる。低圧の液冷媒は蒸発器5において蒸発する。このとき、周囲の熱を奪う冷却作用が行なわれる。蒸発器5において蒸発したガス冷媒は、気液分離器6を経由して圧縮機1に戻る。冷媒が循環する冷媒回路が、以上の経路で成立する。
また、気液分離器6はオイルタンクの役割も果たしている。気液分離器6の内部のU字状の配管の下部には、オイル戻し用の小穴が設けられており、通常は、適量の冷凍機油がガス冷媒とともに圧縮機1に吸入される。また、油分離器より分離された油は返油管9を通り吸入管10に返されている。吸入管10には吸入圧力を検出する圧力センサ7と吸入温度を検出するサーミスタ8とが付随している。
[液バックの検出方法]
通常は、液バック状態になると低温の液冷媒により圧縮機1の吸入温度は低下するため、吸入SHおよび吐出SHも小さくなる。
したがって、圧縮機1において液バックが発生していることは、吸入SHの低下、または吐出SHの低下を監視することによって、検知することができる。
しかし、図1に示す冷媒回路のように油分離器2からの返油管9がサーミスタ8の上流に接続される回路では、油分離器2から返される高温の冷媒油の温度をサーミスタ8が検知してしまう。その結果、制御装置50は、吸入温度の上昇を検知する場合がある。
特に、吸入側の気液分離器6をオイルタンクとして有している場合では、液バックが発生して気液分離器6が液冷媒によってオーバーフローしたときに、圧縮機1内に多量の油と液冷媒が流れ込む。このため圧縮機1内部の液面(油面)が上昇し圧縮機1からの油の吐出し量が増大する。
油の吐出し量が増大すると、油分離器2により分離された高温の冷媒油が返油管9を経由して吸入管10へ多量に戻されることとなり、サーミスタ8の検出温度は上昇してしまう。このため、液バックが発生しているにもかかわらず液バックを検知できないことがある。
すなわち、吸入SHの低下により液バックを検知している場合には、吸入温度が上昇すると吸入SHは大きく算出されるので、液バックが検知されない。
また、吸入温度が上昇すると吸入冷媒が断熱圧縮された吐出冷媒の吐出温度も高くなる。このため、吐出SHの低下により液バックを検知している場合も、吐出SHは大きく算出されるので、液バックが検知されない。
そこで、実施の形態1に示す冷凍サイクル装置200では、制御装置50が、サーミスタ8が検知する吸入温度に基づいて液バックを検知する。
図2は、液バックによって吸入温度が上昇する原理を説明するためのフローチャートである。第1段階S1において、液バックにより液冷媒が気液分離器6に流入すると、第2段階S2において、液面が上昇し気液分離器6がオーバーフローするため、気液の分離ができなくなる。第3段階S3では、気液分離器6においてガス冷媒と液冷媒が分離できなくなるため、液冷媒が圧縮機1へ吸入され、圧縮機1内の液面が上昇しする。
第4段階では、液面付近にある多量の油が圧縮機から吐出されるので、圧縮機1からの油の吐き出し量が増加する。第5段階S5では、圧縮機1から吐出された多量の油は、吐出側の油分離器2から吸入管10に戻される。ここで、吸入管10に戻された油は圧縮機1の吐出側すなわち高圧側から返されるため高温の油である。この油によりサーミスタ8の検出する吸入温度は上昇するため、液バック状態になると吸入温度が上昇する場合がある。本実施の形態では、第7段階S7において、吸入温度の上昇時に液バックが発生したことを制御装置50が検出する。
図3は、制御装置50が実行する第1の液バック検知処理について説明するためのフローチャートである。図3のフローチャートに示すように、冷凍機運転中(圧縮機1運転中)において、制御装置50は、ステップS11において、サーミスタ8の検出する吸入温度があるしきい値以上であるか否かを判断する。制御装置50は、検出温度がしきい値以上である場合には(ステップS11でYES)、ステップS12において液バックが発生したと判定する。
ステップS11の判定条件の例をいくつか示す。例えば、制御装置50は、吸入温度が40℃などの固定温度以上となった場合に、液バックと判定する。他の例として、液バックが発生してから吸入温度が上昇するまでの過渡時間を加味して、制御装置50は、「10分前に検知した吸入温度よりも検知温度が40℃以上上昇した場合」に、液バックと判定しても良い。また、制御装置50は、「吸入温度が室外ユニットの外気温度以上に上昇した場合」、または「吸入温度が蒸発温度より70℃以上上昇した場合」などに液バックと判定しても良い。
以上図3で説明したような液バックの検知を、吐出SHまたは吸入SHが低下した事による検知と組み合わせても良い。まず、連続的な液バックについては、吐出SHまたは吸入SHが低下したことによる検知では、前述したとおり液バックにより吸入温度が高くなる場合もあるため不十分といえる。そのため、吸入SH、および吐出SHによる検知条件に加えて、図3に示した吸入温度による液バックの検知条件を追加するとよい。
図4は、制御装置50が実行する第2の液バック検知処理について説明するためのフローチャートである。図4のフローチャートに示すように、冷凍機運転中(圧縮機1運転中)において、制御装置50は、ステップS21において、吸入SHが対応する判定値よりも低下したか否かを判断する。ここで、吸入SHは、サーミスタ8で検出される吸入温度と、圧力センサ7によって検出される圧力に対応する冷媒の飽和温度との温度差である。
ステップS21において吸入SHに代えて吐出SHの低下によって液バックを検知しても良い。この場合には、圧縮機1の吐出冷媒の温度を検知する温度センサと、吐出冷媒の圧力を検知する圧力センサを設けて、吐出SHを算出し、判定値と比較すれば良い。
吸入SH(または吐出SH)が判定値よりも低下していない場合(S21でNO)、制御装置50は、ステップS25において液バックが発生していないと判定する。
一方、吸入SH(または吐出SH)が判定値よりも低下している場合(S21でYES)、制御装置50は、ステップS22において、ステップS21の判定時からX分後に圧縮機1の吸入温度が判定値よりも上昇したか否かを判断する。この場合の判断は、図3のステップS11と同じであるので、ここでは説明は繰り返さない。なお、X分は実験等で適宜予め定められた時間とすればよい。
吸入温度が判定値以上である場合には(ステップS22でYES)、制御装置50は、ステップS23において重度な液バックが発生したと判定する。一方、吸入温度が判定値未満である場合には(ステップS22でNO)、制御装置50は、ステップS24において軽度な液バックが発生していると判定する。
ステップS23,S24,S25の判定結果は、警告ランプなどの報知装置55による警告および膨張弁4の調整、圧縮機1の停止などの保護に使用される。
これらの液バック検知条件がある時間連続(例えば、30分間連続)した場合に、冷凍サイクル装置の保護として、圧縮機1を一時的に停止させたり、膨張弁4の開度を絞ることなどの対策を行なうと良い。
次に、圧縮機1の運転周波数の変動または起動/停止の過多などにより液バックが断続的に発生している場合に装置を保護する方法について説明する。断続的な液バックの発生は、その発生頻度または積算時間によって異常の重大度合いを判定することができる。
図5は、液バックの発生頻度によって異常を判定する制御を説明するためのフローチャートである。液バックの発生頻度によって異常を検出する場合は、例えば、図3または図4に示したような、吸入温度条件または吐出SHまたは吸入SHの判定条件のいずれかによって液バックと判定した場合、制御装置50内のカウンターが1カウントアップする。そのカウント数がある期間内(例えば24時間)にあるしきい値以上となった(例えば5カウント)場合に、異常な液バック運転状態とみなし警報する。
具体的には、ステップS31において制御装置50は、吸入温度条件または吐出SHまたは吸入SHの判定条件のいずれかによって液バックと判定したか否かを判断する。液バックと判定されていなければ(S31でNO)、ステップS36に処理が進められ、そのまま冷凍サイクル装置200の運転が継続される。
液バックと判定した場合(S31でYES)、ステップS32において制御装置50は、液バックの発生を数えていたカウンタのカウント数を1増加させる。そして、ステップS33において、カウント数があるしきい値以上となったか否かを判断する。カウント数がまだしきい値に達していなければ(S33でNO)、ステップS36に処理が進められ、そのまま冷凍サイクル装置200の運転が継続される。
カウント数があるしきい値以上であった場合(S33でYES)、ステップS34において、制御装置50は、現在の状態が重度な液バック運転であると判定し、ステップS35において、警告ランプまたは表示装置などの報知装置55によって、異常の警報を行なう。併せてステップS35において、圧縮機1の停止または膨張弁4の開度の調整など、冷凍サイクル装置200の保護動作を行なっても良い。
他にも、ハンチングにより液バックの発生頻度が非常に多く検知されてしまう場合もあるため、図5のステップS32において1カウント数を増加させた場合は、ある期間次のカウントは行なわないようにし、一定期間経過後に再び液バックと判定した場合にカウントしても良い。この場合は、液バックの頻度を検出するがハンチングのような運転に対してマスクをかけることができる。
例えば、カウント数を1増加してから24時間は次のカウントはせず、24時間経過後に再度液バックを検知した場合はカウントし、5日連続でカウント数が増加した場合は異常としても良い。
さらに、液バックが発生していると判定された時間をタイマーなどで測定しておき、その累積時間に基づいて異常な液バック運転と判断しても良い。この場合、液バックと判定されている累積時間があるしきい値以上の時間となった場合に異常な液バック運転と判断することができる。
上記のような断続的な液バックによる異常運転についても、連続的な液バックと同様に、冷凍サイクル装置200の保護として圧縮機1を一時的に停止させたり、膨張弁4の開度を絞ることなどの対策を行なう。
なお、前述の液バック判定カウントまたは累積時間は、前回の液バック判定より長時間次の液バック判定がない場合はリセットする。例えば、前回のカウント数の増加から48時間液バックを検知しなかった場合は、カウント数をリセットする。
以上説明したように、実施の形態1では、液バックの検知条件として吸入SHに加えて、または吸入SHに代えて、吸入温度があるしきい値以上であること、または吸入温度が急上昇したこと検知条件とすることで、返油による影響を加味して液バックの発生を検知することができる。
また、連続的に液バックが発生している場合または断続的ではあるが頻繁に液バックが発生している場合にも、装置を保護するために異常発報しメンテナンスを促すことができる。
さらに、インバータを備えた冷凍装置では環境または条件により運転周波数または頻繁な発停により液バック状態が断続的に発生している場合があるが、このような場合でも液バックの発生を検知することができる。
実施の形態2.
図6は、実施の形態2における冷凍サイクル装置210の冷媒回路を示す図である。図6に示す通り、冷凍サイクル装置210は、実施の形態1の冷凍サイクル装置200の構成において、冷熱源ユニット100に代えて冷熱源ユニット110を含む。
冷熱源ユニット110は、冷熱源ユニット100の構成に加えて、返油管9が合流する上流にサーミスタ11をさらに備える。例えば、非共沸冷媒を使用する場合には、気液分離器6の温度保護のために気液分離器6の冷媒入口にサーミスタ11が取り付けられることがある。なお、他の構成については、冷凍サイクル装置210は、図1に示した冷凍サイクル装置200と同様であるので、ここでは説明は繰り返さない。
次に、実施の形態2において、吸入SHと吸入温度により液バックの度合を判定する方法を説明する。図7は、実施の形態2で実行される液バック度合の判定処理を説明するためのフローチャートである。
実施の形態2では、制御装置50は、サーミスタ11の検出温度と圧力センサ7の検出圧力に対応する飽和ガス温度とに基づいて、吸入SHを算出し、液バックの発生の有無を判定する。
まず、ステップS41において、制御装置50は、吸入SHがあるしきい値以下であるか否かを判断する。ステップS41では、例えば、吸入SHが10K以下であるか否かが判断される。
吸入SHがあるしきい値以下でなければ(S41でNO)、ステップS45に処理が進められ、通常の運転が継続される。一方、吸入SHがあるしきい値以下であった場合(S41でYES)、ステップS42に処理が進められる。
ステップS42では、制御装置50は、サーミスタ8の検出温度とサーミスタ11の検出温度との差の絶対値が、あるしきい値以上であるか否かを判断する。
制御装置50は、ステップS42において、サーミスタ8の検出する吸入温度とサーミスタ11の検出温度を比較し、両者のサーミスタの検出温度に大差がなければ(例えば、±10℃以内)、液バックはしているが油分離器2からの返油が過多にはなっていないため、気液分離器6においてガスと液を分離できる程度の軽度の液バックであると判定する(S43)。この場合は、ステップS44において必要に応じて警告ランプなどの報知装置55による異常警報を行ないつつも、ステップS45に処理が進められ、通常の運転が継続される。
一方で、サーミスタ8の検出温度とサーミスタ11の検出温度との差が大幅に違う場合は(S42でYES)、返油過多による吸入温度上昇があるといえるため、気液分離器6がオーバーフローする程度の重度の液バック状態と判断できる(S46)。この場合は、ステップS47において、制御装置50は、警告ランプなどの報知装置55による異常警報に加えて、圧縮機1の停止、または膨張弁4の開度調整などの、冷凍サイクル装置の保護動作を実行する。
最後に、本実施の形態について、再び図面を参照して総括する。
図1を参照して、本開示における冷熱源ユニット100は、負荷装置101に接続され冷凍サイクル装置200を構成する。冷熱源ユニット100は、圧縮機1と、凝縮器3と、圧縮機1から凝縮器3に送出される冷媒と冷凍機油の混合物から冷凍機油を分離する油分離器2と、油分離器2によって分離された冷凍機油を圧縮機の吸入管10に送る返油管9と、吸入管10から圧縮機1に送られる冷媒の温度を検出するサーミスタ8と、圧縮機1を制御する制御装置50とを備える。図3および図4に示されるように、制御装置50は、サーミスタ8の検出温度が判定温度よりも上昇した場合に異常を報知するように構成される。
このように、圧縮機1の吸入温度の上昇により液バックを検知するので、液バックにより返油過多状態になることで吸入温度が上昇し、吸入SHが低下しない場合においても液バックを検知することができる。
冷熱源ユニット100は、吸入管10から圧縮機1に送られる冷媒の圧力を検出する圧力センサ7をさらに備える。制御装置50は、図4に示されるように、圧力センサ7の検出圧力に対応する冷媒の飽和温度とサーミスタ8の検出温度とに基づいて算出される圧縮機1が吸入する冷媒の過熱度SHが判定値よりも低下した場合に、異常の発生とする第1の処理(S21)を実行し、第1の処理において異常と判断された場合において(S21でYES)に、サーミスタ8の検出温度が判定温度よりも上昇した場合に重度の異常と判断する第2の処理(S22、S23、S24)を実行する。
上記の液バック検知条件は、吸入SHによる検知に加え、液バック時に油分離器2からの返油過多により吸入温度が上昇することを加味し、吸入温度があるしきい値以上となった場合かつ吸入温度の急上昇が見られた場合において液バックを検知することが特徴である。
このように、吸入SHの低下と吸入温度の上昇の2つのパラメータにより判定することによって、連続的に発生する液バックを正確に検知することができる。なお、吸入SHに代えて吐出SHを用いても良い。
図5に示すように、制御装置50は、異常の発生の頻度または異常の発生が連続する時間がしきい値を超えた場合に(S33でYES)、凝縮器3から負荷装置101中の蒸発器5に流れる冷媒量を決める膨張弁4または圧縮機1を操作して、圧縮機1における液圧縮を軽減させるように構成される。
このように、制御装置50は、吸入SHまたは吐出SHかつ吸入温度により連続的または断続的な液バック運転の重大さを検知する。すなわち、制御装置50は、断続的な液バック運転においても液バックの頻度または液バック運転の累積時間を判定し異常の重大さを検出する。
したがって、液バックの発生頻度または累積時間により液バック運転の重大度合いを判断することにより、インバータ冷凍機における圧縮機周波数変動または発停過多などにより断続的に多発する液バック運転に関して適切な保護を図ることができる。
図6に示す冷熱源ユニット110は、負荷装置101から圧縮機1に冷媒を戻す経路に配置される気液分離器6と、気液分離器6に流入する冷媒の温度を検出するサーミスタ11とをさらに備える。図7に示されるように、制御装置50は、サーミスタ8とサーミスタ11の検出温度の差に基づいて、圧縮機1への液戻りの度合いを判定する(S42,S43,S46)。
本開示は、上記いずれかの冷熱源ユニット100,110と、負荷装置101とを備える、冷凍サイクル装置200,210に関する。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 圧縮機、2 油分離器、3 凝縮器、4 膨張弁、5 蒸発器、6 気液分離器、7 圧力センサ、8,11 サーミスタ、9 返油管、10 吸入管、50 制御装置、51 CPU、52 メモリ、55 報知装置、100,110 冷熱源ユニット、101 負荷装置、200,210 冷凍サイクル装置。

Claims (4)

  1. 負荷装置に接続され冷凍サイクル装置を構成する冷熱源ユニットであって、
    圧縮機と、
    凝縮器と、
    前記圧縮機から前記凝縮器に送出される冷媒と冷凍機油の混合物から冷凍機油を分離する油分離器と、
    前記油分離器によって分離された冷凍機油を前記圧縮機の吸入管に送る返油管と、
    前記吸入管から前記圧縮機に送られる冷媒の温度を検出する第1温度センサと、
    前記圧縮機を制御する制御装置とを備え
    記制御装置は、記圧縮機が吸入する冷媒または吐出する冷媒の過熱度が判定値よりも低下したか否かを判断する第1の処理を実行し、
    前記第1の処理において前記過熱度が前記判定値よりも低下したと判断された場合において、前記第1温度センサの検出温度が判定温度よりも上昇したか否かを判断する第2の処理を実行し、
    前記第1の処理において前記過熱度が前記判定値よりも低下しなかった場合に前記圧縮機への液戻りなしと判定し、前記第2の処理において検出温度が判定温度よりも上昇した場合に重度の液戻り異常ありと報知し、前記第2の処理において検出温度が判定温度よりも上昇しなかった場合に軽度の液戻り異常ありと報知する、冷熱源ユニット。
  2. 前記制御装置は、異常の発生の頻度または異常の発生が連続する時間がしきい値を超えた場合に、前記凝縮器から前記負荷装置中の蒸発器に流れる冷媒量を決める膨張弁または前記圧縮機を操作して、前記圧縮機における液圧縮を軽減させるように構成される、請求項1に記載の冷熱源ユニット。
  3. 前記負荷装置から前記圧縮機に冷媒を戻す経路に配置される気液分離器と、
    前記気液分離器に流入する冷媒の温度を検出する第2温度センサとをさらに備え、
    前記制御装置は、前記第1温度センサと前記第2温度センサの検出温度の差に基づいて、前記圧縮機への液戻りの度合いを判定する、請求項1または2に記載の冷熱源ユニット。
  4. 請求項1~のいずれか1項に記載の冷熱源ユニットと、前記負荷装置とを備える、冷凍サイクル装置。
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