以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[システムの概要]
実施形態に係る制御システムとしての機能を実現する地図情報提供システム1は、例えば車両等の移動体Uに対して地図情報を提供するコンピュータシステムである。移動体Uとしては、地図情報を利用して何らかの動作を行う装置が挙げられる。具体的には、移動体Uとしては、車両、ロボット、ドローン等の飛行体など、地図情報に基づいて所定の通路の移動を行う装置が挙げられる。このような移動体Uは、一般的に(小型)モビリティと呼ばれている。以下の実施形態では、移動体Uが地図情報に基づいて道路を移動する車両(小型)である場合について説明する。特に、本実施形態では、移動体Uが所謂自動運転車両である場合について説明する。
移動体Uが自動運転車両である場合、この自動運転車両は、地図情報に含まれる自動運転車両が移動可能な通路に係る情報である通路情報に基づいて所定の地域内を移動し、所定のサービスに基づいた動作を行う。通路情報は、実際に移動体Uが移動する際の通路(詳細なルート)を特定する情報とすることができる。この場合、通路情報のみに基づいて移動体Uの移動を制御したとしても移動体Uの移動が十分可能な程度な精度を有している情報とすることができる。
具体的には、地図情報には、通路情報として、自動運転車両の移動経路になり得る道路等を特定する情報(経路情報)が含まれている。図1に示す例では、地図Mに示されるエリアに含まれる道路上のうち、自動運転車両が移動に関する何らかの動作(右折又は左折などの進路方向を変更する動作など)が発生し得る場所を示すノードNと、隣接するノード間を接続する道路に対応するリンクLとを組み合わせることで、自動運転車両(移動体U)が移動可能なルートが示されている。地図情報には、これらのノードN及びリンクLを特定する情報が含まれる。すなわち、ノードN及びリンクLは、移動体Uの移動可能な経路を特定することができる単位である。したがってノードN及びリンクLを特定する情報は、経路を特定する経路特定情報といえる。自動運転車両(移動体U)は、地図情報に含まれるこれらの情報に基づいて自車両の移動経路を特定し、当該経路に沿って移動等の動作を行う。なお、以下の実施形態では、上述のノードN及びリンクLを特定する情報が地図情報に含まれる場合について説明するが、これとは異なる情報が保持されていてもよい。この点は後述する。
以下で説明する地図情報提供システム1が移動体Uに対して提供する地図情報には、上記の移動体Uの移動可能な経路(通路)を示す情報だけでなく、経路中の移動体Uの位置等に応じて、予め設定されたサービスに係る情報が含まれる。図1に示す例では、地図M中に複数のサービスを実施するポイントが示されている。例えば、地図M中の複数のポイントP1は、ごみ収集を行うポイントを示している。また、地図M中の複数のポイントP2は、警備/監視を重点的に行うポイントを示している。
自動運転車両がごみ収集を行う機能を有している場合には、自動運転車両がポイントP1に到着または近接した際にごみ収集に係るサービスに対応した特定の動作を行う。地図情報に上記のごみ収集に係るサービスに係る情報が含まれていると、自動運転車両は地図情報を利用して道路に対応した経路を移動可能となるだけでなく、地図情報に含まれる情報に基づいてごみ収集に係る動作を行うことが可能となる。
また、自動運転車両が警備/監視機能を有している場合には、自動運転車両がポイントP2に到着または近接した際に、警備/監視に係る特定の動作を行う。地図情報に上記の警備/監視に係るサービスに係る情報が含まれていると、自動運転車両は地図情報を利用して道路に対応した経路を移動可能となるだけでなく、地図情報に含まれる情報に基づいて警備/監視に係る動作を行うことが可能となる。
また、自動運転車両が駐停車禁止エリアに駐停車している車両の情報を提供する機能を有している場合には、自動運転車両が特定の区間A1に到着または近接した際に、当該機能に係る特定の動作を行う。具体的には、自動運転車両が駐停車禁止エリアに駐停車している車両の撮影を行い、撮影した画像を地図情報提供システム1に送信する。地図情報に上記のような機能に係るサービスに係る情報が含まれていると、自動運転車両は地図情報を利用して道路に対応した経路を移動可能となるだけでなく、地図情報に含まれる情報に基づいて駐停車禁止エリアに駐停車している車両の情報の提供に係る動作を行うことが可能となる。
上記の3例は、特定のサービスを実施するポイントを特定する情報及び提供するサービス(動作)の内容を地図情報に含める例であるが、移動体Uの移動に関して予め注意する必要がある情報を、移動体Uが提供するサービスに係る情報とすることもできる。例えば、図1において、地図Mに示された経路のうち、特定の区間A1では、特定の時間帯に限り駐停車が禁止されているとする。そこで、図1に示すように、当該区間A1を通過する移動体U(自動運転車両)が駐停車禁止に係る情報を利用し、例えば、移動体Uが駐停車を行わないように移動体Uを制御することが考えられる。
このように、本実施形態に係る地図情報提供システム1は、移動体Uの移動可能な経路を示す情報だけでなく、場所に応じた移動体Uに係る特定のサービスに係る情報を含めた上で、地図情報として移動体Uに対して提供する。また、地図情報提供システム1は、特定のサービスに係る情報を含む地図情報に基づいて、移動体Uが提供するサービスに応じた移動経路を設定し、移動体Uの運行を指示する構成としてもよい。
また、以下の実施形態では、地図情報提供システム1として、特定のサービスに係る情報が変更された場合にも地図情報全体を更新することを不要とするデータ構造を用いる場合について説明する。図1に示す例では、3つのサービスに係る情報が地図Mに対応付けられている状態を示している。以下で説明する地図情報提供システム1は、特定のサービスに係る情報が変更された場合に、地図情報全体を更新することを不要とするデータ構造を有し、当該データ構造の管理を行った上で地図情報の提供(または移動体Uの運行の制御)を行う場合について説明する。このような構成とすることで、同じエリアで提供するサービスを増やす場合や、一のサービスについてサービスを提供する場所を追加・削除する場合などに、地図及びサービスに係る全てのデータの更新を行わなくてよいデータ構造についても説明する。
[システムの構成]
図2は、地図情報提供システム1及び移動体Uを含む制御システム(制御装置)の機能構成の一例を示す図である。図2に示すように、本実施形態では、地図情報提供システム1は、経路情報サーバ10、サービス管理サーバ20、及び、1以上のサービス制御情報管理サーバ30と、を有する。図2に示す例では、3つのサービス制御情報管理サーバ30,30A,30Bを示している。これらは、サービス毎に設定されるがそれぞれ同一の機能を有しているものである。したがって、本実施形態では、サービス制御情報管理サーバ30を参照して説明する。上記の経路情報サーバ10、サービス管理サーバ20、及び、サービス制御情報管理サーバ30は、移動体Uに対して提供する地図情報に係るデータを保持するサーバである。このうち、経路情報サーバ10は、移動体Uが移動可能な経路に係る経路情報を保持するサーバである。また、サービス管理サーバ20、及び、サービス制御情報管理サーバ30は、移動体Uが経路中の所定の場所でサービスを提供するために必要な情報、すなわち、サービス管理情報を保持するサーバである。
さらに、地図情報提供システム1は、情報作成部40及び運行制御部50を有する。情報作成部40及び運行制御部50は、移動体Uからの要求に基づいて地図情報を作成し出力する機能を有する。
図3は、地図情報提供システム1のハードウェア構成の一例を示す。例えば、地図情報提供システム1は制御回路100を有する。一例では、制御回路100は、一つまたは複数のプロセッサ101と、メモリ102と、ストレージ103と、通信ポート104と、入出力ポート105とを有する。
プロセッサ101はオペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを実行する。具体的には、アプリケーションプログラムとは、移動体Uの経路に係る情報である経路情報と、前記経路情報に含まれる所定の位置に対応付けられた移動体に関連するサービスに係る情報であるサービス制御情報と、を保持し、これらの情報を更新することを地図情報提供装置に実行させるためのプログラムである。
ストレージ103はハードディスク、不揮発性の半導体メモリ、または取り出し可能な媒体(例えば、磁気ディスク、光ディスクなど)の記憶媒体で構成され、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを記憶する。メモリ102は、ストレージ103からロードされたプログラム、またはプロセッサ101による演算結果を一時的に記憶する。一例では、プロセッサ101は、メモリ102と協働してプログラムを実行することで、上記の各機能モジュールとして機能する。通信ポート104は、プロセッサ101からの指令に従って、通信ネットワークNWを介して他の装置との間でデータ通信を行う。入出力ポート105は、プロセッサ101からの指令に従って、キーボード、マウス、モニタなどの入出力装置(ユーザインタフェース)との間で電気信号の入出力を実行する。
地図情報提供システム1は一つまたは複数のコンピュータにより構成され得る。複数のコンピュータが用いられる場合には、通信ネットワークを介してこれらのコンピュータが互いに接続されることで論理的に一つの地図情報提供システム1が構成される。
地図情報提供システム1として機能するコンピュータは限定されない。例えば、地図情報提供システム1は業務用サーバなどの大型のコンピュータで構成されてもよいし、パーソナルコンピュータや携帯端末(例えばスマートフォン、タブレット端末など)などの小型のコンピュータで構成されてもよい。
図2に戻り、地図情報提供システム1の各部について説明する。経路情報サーバ10は、地図情報のうち、移動体Uが移動可能な経路を示す情報を管理するサーバである。経路情報サーバ10は、経路情報更新部11と、経路情報保持部12と、を有する。
経路情報更新部11は、経路情報保持部12において保持される情報を更新する機能を有する。更新に用いられる情報は、例えば外部装置等から提供され得る。経路情報更新部11は外部装置等から提供された情報に基づいて、経路情報保持部12において保持される情報を更新する。
経路情報保持部12は、移動体Uが移動可能な経路(通路)を示す情報を保持する。経路情報保持部12が保持する情報について、図4及び図5を参照しながら説明する。図1に示したように、地図Mにおいて移動体Uが移動可能な経路を示す情報は、ノードNとリンクLの組み合わせによって表現することができる。図4(a)に示すように、リンクLは、ノードN同士を接続するように設けられる。図4に示す例では、ノードN001,N002,N003が設けられていて、ノードN001-N002間を接続するようにリンクL001が設けられていると共に、ノードN002-N003間を接続するようにリンクL002が設けられている。このように、経路情報保持部12では、各ノードN及び各リンクLを互いに区別可能な状態とし、各ノードN及び各リンクLの場所を特定する情報(経路特定情報)を保持する。
なお、前述のノードN及びリンクLの組み合わせとは異なる情報による移動体Uが移動可能な経路(通路)を示す情報の例を図4(b)に示す。図4(b)に示す例では、レーンを特定する情報の組み合わせにより移動体Uが移動可能な経路を特定している。具体的には、図4(b)の例では、レーン(Lane)を特定する情報(Lane ID)と、各レーンの接続関係を特定する情報(接続元レーン及び接続先レーン)との組み合わせにより、移動体Uの経路を示している。図4(b)の例では、レーンを特定する情報(Lane ID)を用いて、レーンの接続関係が表されている。このように、ノードN及びリンクLとは異なる情報に基づいて、移動体Uが移動可能な経路(通路)を示す情報を表してもよい。なお、図4(a)及び図4(b)とは異なるデータ形式によって移動体Uが移動可能な経路(通路)を示す情報を構成してもよい。移動体Uが移動可能な経路(通路)を示す情報の種類又はデータ構造に応じて、後述の各部において保持する情報の例も変更される。
図5(a)は経路情報保持部12において保持されるノードに係る情報の例であり、図5(b)はリンクに係る情報の例である。ノードに係る情報は、図5(a)に示すように、ノードを識別する情報(ノードID)と、当該ノードが設けられている場所を特定する情報と、を含む。ノードが設けられている場所は、例えば、図5(a)に示すように地図M上の所定の位置を基準とした2次元の座標を用いて表現してもよいし、緯度・経度を用いてもよい。リンクに係る情報は、図5(b)に示すように、リンクを識別する情報(リンクID)と、当該リンクが設けられている場所を特定する情報と、を含む。ノードが設けられている場所は、リンクに係る情報と同様に、例えば、地図M上の所定の位置を基準とした2次元の座標を用いて表現してもよいし、緯度・経度を用いてもよい。
経路情報保持部12は、上記のリンクに係る情報と、ノードに係る情報とが複数蓄積されている。例えば、図1に示す地図Mに示すエリアにおける移動体Uが移動可能な経路を示す情報を経路情報保持部12が保持する場合、具体的には、15個のノードに係る情報及び21個のリンクに係る情報が経路情報保持部12に保持されることになる。
図2に戻り、地図情報提供システム1のサービス制御情報管理サーバ30は、移動体Uに対して提供するサービスに係る情報を管理するサーバである。サービス制御情報管理サーバ30では、移動体Uに対して提供するサービスに係る情報として、移動体Uが当該情報に基づいて何らかの動作を行う場合の実施条件等に係る情報も含まれている。サービス制御情報管理サーバ30は、サービス制御情報更新部31と、サービス制御情報保持部32と、を有する。
サービス制御情報更新部31は、サービス制御情報保持部32において保持される情報を更新する機能を有する。更新に用いられる情報は、例えばサービスを提供する事業者の有する外部装置等から提供され得る。サービス制御情報更新部31は外部装置等から提供された情報に基づいて、サービス制御情報保持部32において保持される情報を更新する。
サービス制御情報保持部32は、地図上の所定の場所にいる移動体Uに対して通知するサービスに係る情報であるサービス制御情報を保持する。サービス制御情報保持部32が保持する情報について、図6を参照しながら説明する。図1に示したように、地図Mの所定の場所にいる移動体Uに対して何らかのサービスに係る情報を通知する場合、移動体Uのいる場所に対して通知する情報を紐付けることで、場所とサービスとを対応付けることができる。すなわち、サービス制御情報とは、所定の位置(場所)において移動体Uが提供するサービスに関して、移動体Uを制御するために必要な情報となる。
図6(a)に示す例では、駐停車禁止エリアを移動体Uに対して通知するサービスに係る情報の例である。図6(a)に示す例では、サービスを特定する情報(サービスID)と、当該サービスに係る場所(この場合は駐停車禁止エリア)を特定する情報と、当該サービスを発生させる(移動体Uに対して通知を行う)時間帯を特定する情報と、具体的に移動体Uに対して通知する内容を特定する情報(規制標識を特定する情報としての標識ID)と、が対応付けられている。規制標識を特定する情報としての標識IDに対応付けて、規制標識の場所を特定する情報や形状を特定する情報も保持されていてもよい。移動体Uは、このような情報を取得することで、移動体Uは、標識に基づいた規制に対する違反車両を監視するようなサービスを行うことができる。また、違反車両を発見した際に、移動体Uが、規制標識に対応付けられた情報を利用して、規制標識についても認識可能な状態で違反車両の撮像を行うようなサービスを行う構成とすることも考えられる。
図6(b)に示す例では、ごみ収集ポイントを移動体Uに対して通知する場合のサービスに係る情報の例である。図6(b)に示す例では、サービスを特定する情報(サービスID)と、当該サービスに係る場所(この場合はごみ収集を行う場所)を特定する情報と、当該サービスを発生させる(移動体Uに対して通知を行う、または、移動体Uがごみ収集を実施する)時間帯を特定する情報と、具体的に移動体Uに対して通知する内容を特定する情報(移動体Uが音声アナウンスを行ってよいかを示す情報、及び、移動体Uが停車してよいかを示す情報)と、が対応付けられている。
図6(c)に示す例では、警備/監視ポイントを移動体Uに対して通知する場合のサービスに係る情報の例である。図6(c)に示す例では、サービスを特定する情報(サービスID)と、当該サービスに係る場所(この場合は警備/監視を行う場所)を特定する情報と、当該サービスを発生させる(移動体Uに対して通知を行う、または、移動体Uが警備/監視を実施する)時間帯を特定する情報と、具体的に移動体Uに対して通知する内容を特定する情報(警備/監視を行うために必要な警備方向に係る情報、及び、警備/監視の重要度を示す情報)と、が対応付けられている。
このように、図6(a)~図6(c)に示す例では、何れも、移動体Uに対して通知するサービスに係る情報として、サービスを特定する情報と、サービスに係る場所を特定する情報と、サービス内容に係る情報と、が対応付けられている。サービス制御情報保持部32では、これらの情報を保持する。なお、図6(a)~図6(c)に示す例に限らず、サービスに応じて、移動体Uに対して通知するサービスに係る情報は適宜選択することができる。
図2に戻り、地図情報提供システム1のサービス管理サーバ20は、経路情報サーバ10が保持する移動体Uが移動可能な経路を示す情報と、サービス制御情報管理サーバ30が保持する移動体Uに対して提供するサービスに係る情報との関連付けを行う機能を有する。具体的には、サービス管理サーバ20は上記の対応付けを行うための情報を保持し、移動体U等の要求に基づき、サービス管理サーバ20が保持する情報を利用して地図情報を提供する。サービス管理サーバ20は、関連付け情報更新部21と、関連付け情報保持部22と、を有する。
関連付け情報更新部21は、関連付け情報保持部22において保持される情報を更新する機能を有する。関連付け情報更新部21による情報の更新は、経路情報サーバ10の経路情報保持部12に保持される情報の更新、または、サービス制御情報管理サーバ30のサービス制御情報保持部32に保持される情報の更新を契機に行われる。すなわち、経路情報保持部12またはサービス制御情報保持部32に保持される情報が更新された場合には、更新された情報に基づいて関連付け情報更新部21によって関連付け情報保持部22において保持される情報が更新される。
関連付け情報保持部22は、上記の関連付けに係る情報を保持する。関連付け情報保持部22が保持する情報について、図7を参照しながら説明する。上述したように、移動体Uは、地図Mで示される経路のどの場所にいるかに応じて、互いに異なるサービスを受けることになる。そこで、関連付け情報保持部22では、サービス制御情報保持部32において保持される情報及び移動体Uの経路に係る情報を、これらをそれぞれ特定する情報を利用して関連付けを行う。具体的には、例えば、リンクを特定する情報(リンクID)に対して、当該リンクIDに対応する経路において提供するサービスを対応付けて登録している。例えば、リンクIDがL001である経路には、駐停車禁止に係るサービスのうちサービスIDがS001であるサービス制御情報と、ごみ収集に係るサービスのうちサービスIDがS101であるサービス制御情報と、が関連付けられている。また、例えば、リンクIDがL004である経路には、駐停車禁止に係るサービスのうちサービスIDがS002であるサービス制御情報と、ごみ収集に係るサービスのうちサービスIDがS102であるサービス制御情報と、警備/監視に係るサービスのうちサービスIDがS202であるサービス制御情報と、が関連付けられている。このように、経路を特定する情報に対応付けて、特定の経路上の移動体Uに対して提供する、サービスに係る情報が対応付けられている。なお、図7では、リンクIDとサービスIDとの関連付けを示しているが、ノードIDとサービスIDとを関連付けた情報を同時に保持してもよい。
なお、サービス制御情報管理サーバ30で保持されるサービス制御情報において保持されるサービスに係る場所を特定する情報は、図6(a)~(c)に示すように、移動体Uに対してサービスに係る通知を行う場所を特定する情報であって、リンクLまたはノードNを特定する情報ではない。そのため、関連付け情報更新部21は、関連付け情報保持部22に保持される情報を更新する場合には、以下の手順により、関連付け情報の更新を行う。すなわち、まず、サービス制御情報に含まれる場所を特定する情報に基づいて、経路情報保持部12で保持される経路情報のうち、当該場所を含む経路情報を特定することで、リンクIDまたはノードIDを取得する。次に、関連付け情報において、取得したリンクIDまたはノードIDに対して、サービス制御情報のサービスIDを関連付けるという処理を行う。このような手順で関連づけ情報の更新が行われる。
上記のサービス管理サーバ20、及び、サービス制御情報管理サーバ30は、移動体Uが経路中の所定の場所でサービスを提供するために必要な情報、すなわち、サービス管理情報を保持するサーバである。すなわち、サービス管理情報には、上述の関連付け情報及びサービス制御情報が含まれる。
上記で説明した各部のうち、経路情報保持部12、関連付け情報保持部22、及びサービス制御情報保持部32は、移動体Uの経路に係る情報である経路情報と、経路情報に含まれる所定の位置に対応付けられた移動体に関連するサービスに係る情報であるサービス制御情報と、を保持する地図情報保持部としての機能を有する。また、経路情報更新部11、関連付け情報更新部21、及びサービス制御情報更新部31は、地図情報保持部において保持される情報の更新を行う更新部としての機能を有する。上記の通り、地図情報保持部としての機能は経路情報サーバ10、サービス管理サーバ20、及びサービス制御情報管理サーバ30の3つのサーバに分散している。このような場合、更新部についても各サーバに分散配置することで、各サーバを分散配置していても更新作業等に支障が出づらい構成を実現することができる。
図2に戻り、地図情報提供システム1の情報作成部40は、移動体Uに対して出力する地図情報の作成を行う機能を有する。出力する地図情報の作成は、例えば、移動体Uからの要求信号の受信を契機に行ってもよいし、例えば、移動体Uに対して何らかのサービスに対応した動作をさせる場合に、地図情報提供システム1側で地図情報の作成を開始してもよい。移動体Uから要求信号を受信する場合には、当該要求信号には、移動体Uの位置または進路を特定する情報、及び、移動体Uが情報の提供を希望するサービスを特定する情報、が含まれていてもよい。
情報作成部40では、移動体Uに応じて地図情報を作成する。例えば、移動体Uがごみ収集に係るサービスを行う自動運転車両である場合には、地図情報提供システム1の情報作成部40では、関連付け情報保持部22において保持される情報のうち、ごみ収集サービスに係る情報を選択し、移動体Uの経路に係る情報に対して対応付けることで、移動体Uに応じた地図情報を作成することができる。また、移動体Uが自動運転車両である場合、駐停車禁止に係るサービス制御情報についても地図情報に対して付与する構成としてもよい。この場合、地図情報を提供された移動体Uは、地図情報に対応付けられた駐停車禁止ルールにも基づいた移動を行うことが可能となる。
地図情報には、上記のように、移動体Uの経路の情報と、経路に応じた各場所でのサービスに係る情報と、が含まれる。上記の地図情報は、経路情報保持部12において保持される経路に係る情報と、関連付け情報保持部22において保持される経路とサービスとの関連付けに係る情報と、サービス制御情報保持部32において保持されるサービスに係る情報と、を組み合わせることで生成することができる。
なお、地図情報を出力する対象となる(すなわち、地図情報を利用して動作する)移動体Uに応じて、提供または利用したいサービスは異なる。また、移動体Uの動作範囲に応じても移動体Uに対して提供すべき情報は異なる。例えば、移動経路が決まっていない移動体Uに対しては、特定の経路に係るサービスに係る情報のみではなく、移動体Uが移動し得る経路をカバーできるようにサービスに係る情報が選択される。一方、移動経路が決まっている移動体Uに対しては、経路に応じたサービスに係る情報のみを提供することで十分である。このように、地図情報の提供先となる移動体Uに応じて、地図情報に含める情報は取捨選択される。
地図情報提供システム1の運行制御部50は、移動体Uに対して地図情報を提供する機能を有する。また、移動体Uの種類に応じては、運行制御部50が移動体Uの動作を制御してもよい。
例えば、移動体Uが自動運転車両である場合には、地図情報提供システム1の情報作成部40において作成された地図情報に基づいて、運行制御部50において移動体Uの進路等を決定してもよい。この場合、運行制御部50は、移動体Uに対して進路及び特定の場所で実施する動作(例えば、ごみ収集)を指示する構成とすることができる。一方、既に動作する経路等が決まっている移動体Uに対しては、例えば、地図情報提供システム1は経路の指示等を行わず、地図情報を移動体Uに対して提供することにより、移動体Uに対して経路に応じて選択されたサービスに係る情報を提供する構成としてもよい。
このように、運行制御部50は、地図情報提供システム1と移動体Uとの関係性に応じて、移動体Uに対して提供する情報の範囲を変更することができる。
上記の情報作成部40及び運行制御部50は、地図情報保持部(経路情報保持部12、関連付け情報保持部22、及びサービス制御情報保持部32)において保持される情報に基づいて、移動体Uにおけるサービスに係る動作を制御する制御部としての機能を有する。
一方、移動体U側では、地図情報提供システム1から提供される地図情報に基づいて移動体Uを制御する制御部60が設けられ得る。制御部60では、地図情報提供システム1の運行制御部50から提供される地図情報、または、運行制御部50からの指示に基づいて、移動体Uを制御する。なお、移動体Uが地図情報提供システム1から地図情報を取得する場合には、移動体Uは、図2に示すように、地図情報提供システム1から取得した情報を保持する地図情報保持部61を有する構成とする。また、制御部60は、地図情報保持部61において保持した情報に基づいて移動体Uにおけるサービスに係る動作を制御する機能を有する。また、移動体Uが地図情報提供システム1から運行に係る指示を取得する場合には、制御部60は、当該指示に基づいて運行を行うように移動体Uを制御する。このように、制御部60の機能は、地図情報提供システム1から取得する信号の種類に応じても適宜変更することができる。
[地図情報提供システムにおける各処理の手順]
次に、地図情報提供システム1における処理について、図8~図10を参照しながら説明する。
まず、図8を参照して、サービス制御情報の更新を行う場合について説明する。まず、サービス制御情報管理サーバ30において、サービス制御情報の作成・更新が行われる(S01)。このサービス制御情報の作成・更新(S01)には、特定のサービスに係るサービス制御情報管理サーバ30のサービス制御情報更新部31によるサービス制御情報保持部32において保持される情報の更新と、特定のサービスに係るサービス制御情報管理サーバ30自体の新設(または削除)と、が含まれる。サービス制御情報保持部32において保持される情報の更新とは、例えば、当該サーバにおいて管理する特定のサービスを提供する場所またはサービスの追加、及び、既に保持されている特定の場所でのサービス提供の条件の変更等が挙げられる。また、特定のサービスに係るサービス制御情報管理サーバ30の新設は、例えば、地図Mにより特定されるエリアで新たなサービスを行う場合に行われる。その場合、既存のサービス制御情報管理サーバ30と同様に、新設のサービス制御情報管理サーバ30においても、特定のサービスに係るサービス制御情報更新部31及びサービス制御情報保持部32が設けられる。また、特定のサービスに係るサービス制御情報管理サーバ30の削除は、例えば、地図Mにより特定されるエリアでの特定のサービスの終了の場合に発生し得る。このように、地図Mで特定されるエリアでのサービスの提供状況に応じて、サービス制御情報が更新され得る。
次に、サービス制御情報の作成・更新(S01)に応じて、地図情報提供システム1では、サービス管理サーバ20の関連付け情報更新部21により、関連付け情報保持部22の更新が行われる(S02)。サービス制御情報の作成・更新(S01)がサービス制御情報保持部32において保持される情報の更新である場合には、関連付け情報保持部22の更新とは、図7に示す情報のうち、更新が発生した特定のサービスに対応する列に保持されている情報を更新することをいう。また、サービス制御情報の作成・更新(S01)が特定のサービスに係るサービス制御情報管理サーバ30の新設である場合には、関連付け情報保持部22の更新とは、図7に示す情報のうち、新設されたサービス制御情報管理サーバに対応させて、新たな列を追加し、当該列に保持されている情報を更新することをいう。また、サービス制御情報の作成・更新(S01)が特定のサービスに係るサービス制御情報管理サーバ30の削除である場合には、関連付け情報保持部22の更新とは、図7に示す情報のうち、対象となるサービス制御情報管理サーバに対応する列を削除することをいう。
このように、サービス制御情報を作成・更新する場合、更新された情報に応じて、関連付け情報保持部22の更新を行う。これにより、地図情報を作成する際には最新の情報に応じた適切な情報を選択・作成することが可能となる。
次に、図9を参照して、経路情報の更新を行う場合について説明する。まず、経路情報サーバ10において、経路情報の作成・更新が行われる(S11)。この経路の作成・更新(S11)には、地図M内の特定の経路の追加・削除・変更が含まれる。例えば、車両に係る経路情報の場合、地図Mにおける道路の追加または削除等により、経路の追加または削除が発生し得る。このように、地図Mで特定されるエリアでの経路の変化に応じて、経路情報の作成・更新が行われる。
次に、経路情報の作成・更新(S11)に応じて、地図情報提供システム1では、サービス管理サーバ20の関連付け情報更新部21により、関連付け情報保持部22の更新が行われる(S12)。経路情報の作成・更新(S11)が経路の追加・削除である場合には、関連付け情報保持部22の更新とは、図7に示す情報のうち、変更された経路に対応する行を追加または削除することをいう。また、行の追加を行う場合には、サービス制御情報保持部32において保持される情報を参照し、追加された行(すなわち、経路)における特定の場所を対象としたサービス制御情報が保持されている場合には、当該サービス制御情報との関連付けを行う。また、経路情報の作成・更新(S11)が特定の経路に係る情報の変更(例えば、経路の場所を変更したなど)の場合には、経路情報の変更に伴って関連付けるサービス制御情報を変更する必要があるかを確認し、必要に応じて関連付けられたサービス制御情報を更新する。
このように、経路情報を作成・更新する場合にも、更新された情報に応じて、関連付け情報保持部22の更新を行う。これにより、地図情報を作成する際には最新の情報に応じた適切な情報を選択・作成することが可能となる。
次に、図10を参照して、地図情報の作成及び地図情報に基づく移動体Uの運行制御を行う場合について説明する。まず、情報作成部40は、移動体Uからの地図情報の出力要求を必要に応じて取得する(S21)。この出力要求の取得は、省略してもよい。すなわち、地図情報提供システム1側が移動体Uを運行制御する場合には、移動体Uからの出力要求の取得とは関係なく地図情報の作成を開始する構成とすることができる。
次に、情報作成部40は、地図情報を作成する際の出力の対象となるリンク及び/またはノードを特定する(S22)。移動体Uの移動経路が予め決まっている場合には、取得した出力要求に基づいて、地図情報の作成対象となるリンク・ノードを特定する。また、移動体Uの移動経路が決まっていない場合においても、地図情報に含まれるエリアを必要に応じて選択する。情報作成部40には、移動体Uから得られる情報または予め地図情報提供システム1において保持している移動体Uに係る情報等に基づいて、地図情報の作成対象となるリンク・ノードを特定することができる。
次に、情報作成部40では、地図情報の作成対象となるリンク・ノードに対応するサービス制御情報を取得する(S23)。情報作成部40では、関連付け情報保持部22を参照し、地図情報の作成対象となるリンク・ノードを特定する情報に対応付けて保持されているサービスに係る情報を特定する。そして、そのサービスに係る情報の中から、移動体Uに対して情報を提供するサービスの種類に応じて、サービス制御情報を取得する。
次に、情報作成部40では、移動体Uに対応して出力する地図情報を作成する(S24)。上記の通り、移動体Uに応じて選択した情報に基づいて、経路情報とサービス制御情報とを組み合わせた地図情報を作成する。
その後、運行制御部50により、地図情報に基づいた移動体Uの制御を行う(S25)。移動体Uに対して地図情報自体を提供して移動体U側で当該地図情報を用いた運行を行う場合には、運行制御部50は地図情報を移動体Uに対して出力する。また、地図情報提供システム1が移動体Uに対して移動体Uの動作に係る指示を行う場合には、運行制御部50から移動体Uに対して、運行に必要な信号を送信する。このように、対象となる移動体Uとの指示系統に応じて、運行制御の内容は適宜変更することができる。
[本実施形態の効果]
以上説明にしたように、地図情報提供システム1は、移動体Uが移動可能な通路に係る情報である通路情報と、通路情報に含まれる所定の位置に対応付けられた、移動体に関連するサービスに係るサービス制御情報を含むサービス管理情報と、を保持する、地図情報保持部に対応する経路情報保持部12、関連付け情報保持部22、及びサービス制御情報保持部32と、地図情報保持部において保持される情報を更新する更新部に対応する経路情報更新部11、関連付け情報更新部21、及びサービス制御情報更新部31と、を有する。このような構成を有することで、地図情報提供システム1によれば、通路に沿って移動する移動体によるサービスの提供を支援することが可能となる。
これまでは、通路に沿って移動しながら所定のサービスを提供する移動体が、どの場所でどのようにサービスに係る動作を行うか適切に管理するシステムは検討されていなかった。また、サービスの内容が変更された際に、変更内容をどのように反映するかについても検討されていなかった。これに対して、本実施形態で説明した地図情報提供システム1によれば、通路情報と、通路情報に含まれる所定の位置に対応付けられたサービス制御情報とが地図情報保持部に保持されると共に、地図情報保持部において保持される情報が更新部によって更新される。このような構成とすることで、サービスの内容が変更された際にも地図情報保持部においてサービス制御情報に係る部分を更新することにより、地図情報保持部において保持される情報を利用して、移動体が所定のサービスを適切に提供することになる。すなわち、地図情報提供システム1によれば、通路情報に含まれる情報によって特定される通路に沿って移動可能な移動体によるサービスの提供を支援することが可能となる。
また、地図情報提供システム1を含む制御システムは、移動体が移動可能な通路に係る情報である通路情報と、通路情報に含まれる所定の位置に対応付けられた、移動体に関連するサービスに係るサービス制御情報を含むサービス管理情報と、を保持する、地図情報保持部と、地図情報保持部において保持される情報に基づいて、移動体における前記サービスに係る動作を制御する制御部と、を有する構成とすることもできる。地図情報提供システム1では、情報作成部40及び運行制御部50が移動体Uにおけるサービスに係る動作を制御する制御部に対応する。また、移動体U側では、制御部60が上記の制御部60に対応し得る。このような構成を有することで、地図情報提供システム1において保持している情報に基づいて、移動体Uの運行制御を行うことも可能となる。
また、地図情報提供システム1では、地図情報保持部は、経路情報を保持する、経路情報保持部12と、前記経路情報に含まれる特定の経路を特定する経路特定情報に対して、前記サービス制御情報を特定する情報を対応付けた関連付け情報を保持する、関連付け情報保持部22と、を含む。すなわち、通路情報の所定位置の通路に対して、サービス制御情報を特定する情報を対応付けた関連付け情報を含む。このように、地図情報保持部が、関連付け情報を保持する構成とすることで、サービスの内容が変更された際には、経路情報とサービス制御情報との対応付けを関連付け情報を利用して容易に変更することができる。また、移動体Uに対して地図情報保持部において保持される情報を提供する際にも、この関連付け情報を利用してよりデータ量を抑制した状態での情報提供が可能となる。
また、制御部としての情報作成部40及び運行制御部50は、移動体Uに応じて当該移動体の制御に利用する地図情報を作成する構成とすることができる。移動体Uが提供するサービス等は移動体U毎に異なることが考えられる。したがって、移動体Uに応じた地図情報を作成する構成とすることで、移動体Uそれぞれの特性に応じた地図情報に基づいた移動体Uの制御を行うことができる。
また、制御部としての情報作成部40及び運行制御部50は、作成した地図情報を移動体Uに対して出力することにより移動体Uを制御する構成としてもよい。制御部で作成した地図情報を移動体Uに対して出力する構成とした場合でも、移動体U側で上記地図情報を利用して経路に沿って移動しながらサービスを提供することができる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
例えば、上記実施形態で説明した地図情報提供システム1では、経路情報サーバ10、サービス管理サーバ20、及び、1以上のサービス制御情報管理サーバ30を含んで構成されているが、それぞれは分散配置されていてもよい。例えば、サービス制御情報管理サーバ30は、サービス提供者側に配置されると共に、経路情報サーバ10及びサービス管理サーバ20は、経路情報を管理する管理者側に配置される構成とすることもできる。このような構成とした場合、サービス制御情報管理サーバ30に保持される情報の更新は、サービス提供者側で柔軟に行えることができる一方、経路情報を管理する管理者側がサービス管理サーバ20を管理することで、図8等に示すように、サービス制御情報管理サーバ30において更新された内容に基づいて、サービス管理サーバ20側で関連付け情報に適切に反映することができる。
また、上記実施形態では、関連付け情報を用いて経路情報とサービス制御情報とを対応付ける構成について説明したが、このデータ構造に関しては適宜変更することができる。ただし、関連付け情報を用いて経路情報とサービス制御情報とを対応付ける構成とすることで、サービス制御情報または経路情報の一方のみを更新した場合に、上述したように他方側のデータベースまで更新する必要は無くなることから、データの更新をより簡便に行うことができる。
また、上記実施形態で説明した経路情報、サービス制御情報、及び、関連付け情報はそれぞれ一例であり、各情報に含まれる詳細情報は、移動体Uが提供するサービスの内容等に応じて適宜変更することができる。
上記実施形態では、移動体Uが自動運転車両である場合について説明したが、移動体Uの種類に応じて経路情報、サービス制御情報、及び、関連付け情報に含まれる詳細情報の構成は適宜変更され得る。
以上の実施形態の全部又は一部に記載された態様は、上述の制御装置の提供、処理速度の向上、処理精度の向上、使い勝手の向上、データを利用した機能の向上又は適切な機能の提供その他の機能向上又は適切な機能の提供、データ及び/又はプログラムの容量の削減、装置及び/又はシステムの小型化等の適切なデータ、プログラム、記録媒体、装置及び/又はシステムの提供、並びにデータ、プログラム、装置又はシステムの制作・製造コストの削減、制作・製造の容易化、制作・製造時間の短縮等のデータ、プログラム、記録媒体、装置及び/又はシステムの制作・製造の適切化のいずれか一つの課題を解決する。