JP7260321B2 - 磁気センサ回路 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気センサ回路に関する。
磁場を検出する磁気センサ回路が知られている。磁気センサ回路は、磁場を検出する検出軸を有しており、当該検出軸に沿う方向の磁場を検出できる。例えば、米国特許第9664752号明細書(特許文献1)には、3方向の磁場を検出可能な磁気センサ回路が提案されている。
特許文献1に記載される磁気センサ回路は、例えば、機器の誤動作を誘発するために外部から印加される不正磁界を検出する目的で用いられる。特許文献1に記載されている磁気センサ回路は、いかなる方向から不正磁界が印加されても、x軸、y軸、z軸のいずれかの磁束密度が所定の閾値を超過すれば、不正磁界が印加されていることを検出することができる。
米国特許第9664752号明細書
しかしながら、特許文献1に記載される磁気センサ回路は、印加された不正磁界を検出する際の検出速度の点でさらに改善の余地がある。より具体的に説明すれば、特許文献1に記載される磁気センサ回路は、間欠駆動であるため、連続駆動する磁気センサ回路と比べて検出速度が遅いという課題がある。また、不正磁界を迅速に検出するためには、磁束密度が所定の閾値を超過してから出力論理信号が変化するまでの時間(以下、「遅延時間」とする)も可能な限り短いことが望ましい。
ここで、従来の磁気センサ回路の遅延時間について説明する。図4(図4(A)~図4(E))は、従来の磁気センサ回路のタイミングチャートの一例である。ここで、図4(A)~(C)に示される磁束密度Bx、By及びBzは、それぞれ、磁束密度Bのxyzの3次元直交座標系におけるx軸方向、y軸方向及びz軸方向の成分を表している。また、図4では、印加される磁束のベクトルが、磁束密度Bx及び磁束密度Byがz軸に印加される磁束密度に対し相対的に磁束密度が低くなるようになっており、z軸が検出動作する場合を例示している。また、図4(E)において、「T」は1軸当たりの信号処理時間である。さらに、図4(A)~(E)に示される横軸(時間軸)の時刻t0は、図4(C)に示される磁束密度Bzがz軸動作点Bopzを上回る時刻であり、時刻t1はz軸の出力の状態を示す信号が(ハイからロー又はローからハイへ)遷移する時刻を表している。
図4に例示される磁気センサ回路における磁場検出は、検出軸の磁束密度がz軸動作点Bopzを超えた場合に信号Sgの波形に現れるパルスが、例えば、4回等、複数回連続して検出された場合に、該当する検出軸で磁場を検出したと判定する。外部の磁束密度の変化と磁気センサ回路の内部における信号処理動作とは非同期であり、出力論理信号は、外部の磁束密度が変化してから遅延時間分遅れて変化する。そのため、図4(D)に示されるように、x軸、y軸及びz軸の選択が順次繰り返され、磁場の検出に4回連続での一致判定を必要とする場合、最初に磁束密度Bzがz軸動作点Bopzを上回ってから出力論理信号が変化するまでに要する最大時間(以下、「最大出力遅延時間」とする)、すなわち、時刻t0から時刻t1までの時間は、12Tとなる。この最大出力遅延時間は、検出軸の本数が増大するほど顕著に増大する。
これに対して、磁場の検出に必要な一致判定の回数を減らせば、最大出力遅延時間の増大を抑制することはできるが、一致判定の回数を減らすことはノイズを抑制する効果を低下させてしまう。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたものであり、磁場の検出軸が複数本(多軸)であっても、ノイズを抑制する効果を低下させることなく、遅延時間の増大を小さく抑えた磁気センサ回路を提供することを目的とする。
本発明に係る磁気センサ回路は、上述した課題を解決するため、少なくとも前記第1の方向の磁場に応じた第1の検出信号と前記第2の方向の磁場に応じた第2の検出信号とを含む各検出信号を時分割処理し、検出信号の信号レベルが設定される基準レベルを上回る回数が2回以上に設定される設定回数連続した場合に前記磁場を検出したと判定する磁気センサ回路であって、前記第1の検出信号を出力する第1の磁気センサ及び前記第2の検出信号を出力する第2の磁気センサを含む少なくとも2個の磁気センサを有する磁気検出部と、前記磁気検出部が有する前記少なくとも2個の磁気センサから何れか1個の磁気センサを選択するセンサ選択信号を受ける選択信号入力端と、前記磁気検出部が有する前記少なくとも2個の磁気センサの各々と接続される検出信号入力端と、前記検出信号入力端から入力される各検出信号のうち何れか1個の検出信号を出力する出力端とを有し、入力される前記センサ選択信号に応じて前記検出信号入力端から入力される各検出信号のうち何れか1個の検出信号を前記出力端から出力する切替回路と、入力される前記1個の検出信号の信号レベルと前記基準レベルとを比べ、前記1個の検出信号の信号レベルが前記基準レベルと同じ又は前記基準レベルを下回ることを示す第1の結果信号と、前記増幅された検出信号の信号レベルが前記基準レベルを上回ることを示す第2の結果信号とを出力する比較器と、前記第1の結果信号が入力された場合には、設定された前記磁気検出部が有する磁気センサの選択の順番に従って磁気センサを選択する一方、前記第2の結果信号が入力された場合には現在選択している磁気センサを前記設定回数連続して選択する前記センサ選択信号を生成し、生成した前記センサ選択信号を前記選択信号入力端へ供給する制御回路と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、磁場の検出軸が多軸であっても、ノイズを抑制する効果を低下させることなく、遅延時間の増大を小さく抑えることができる。
実施形態に係る磁気センサ回路のブロック図。 実施形態に係る磁気センサ回路が備える制御回路の構成例を示すブロック図。 (A)、(B)及び(C)が、それぞれ、磁束密度のx軸方向成分、y軸方向成分及びz軸方向成分の時間推移を示すグラフ、(D)がセンサ選択信号Sfの時間推移を示すグラフ、(E)が比較器出力信号Sdの時間推移を示すグラフ。 従来の磁気センサ回路のタイミングチャート。
以下、本発明の実施形態に係る磁気センサ回路を、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に係る磁気センサ回路1の回路図である。
磁気センサ回路1は、少なくとも第1の方向としてのx軸方向の磁場を検出可能な第1の検出軸としてのx軸及び第2の方向としてのy軸方向の磁場を検出可能な第2の検出軸としてのy軸の2本の検出軸を有し、少なくともx軸方向の磁場に応じた第1の検出信号及びy軸方向の磁場に応じた第2の検出信号を時分割処理する磁気センサ回路である。図1に示される磁気センサ回路1は、少なくとも2本の検出軸の一例として、x軸、y軸及びz軸の互いに直交する3本の検出軸を有する、検出軸が3軸の磁気センサ回路である。
磁気センサ回路1は、例えば、磁気検出部10と、切替回路20と、増幅器30と、比較器40と、制御回路50と、第1の出力端子51、第2の出力端子52及び第3の出力端子53と、を備えている。
磁気検出部10は、x軸方向の磁場を検出し、第1の検出信号を出力するx軸磁気センサ11と、y軸方向の磁場を検出し、第2の検出信号を出力するy軸磁気センサ12と、第3の方向としてのz軸方向の磁場を検出し、第3の検出信号を出力するz軸磁気センサ13と、を有している。x軸磁気センサ11、y軸磁気センサ12及びz軸磁気センサ13は、検出した磁場に基づく検出信号を出力する出力端を有している。x軸磁気センサ11、y軸磁気センサ12及びz軸磁気センサ13の各出力端は、切替回路20の入力端と接続されている。
切替回路20は、磁気検出部10、より具体的には、x軸磁気センサ11、y軸磁気センサ12及びz軸磁気センサ13の各々と接続された第1の入力端、第2の入力端及び第3の入力端を有している。また、切替回路20は、後述する制御回路50の第4の出力端と接続される第4の入力端を有している。さらに、切替回路20は、x軸磁気センサ11、y軸磁気センサ12及びz軸磁気センサ13の各々から入力された検出信号のうち何れか1個の検出信号を出力する出力端と、を有している。切替回路20の出力端は、増幅器30の入力端と接続されている。
増幅器30は、切替回路20の出力端と接続される入力端と、入力端から入力された信号を増幅して出力する出力端と、を有している。増幅器30の出力端は、比較器40の入力端と接続されている。
比較器40は、増幅器30の出力端と接続される入力端と、入力端から入力された信号の信号レベルと設定される基準レベルとを比べた結果を示す信号を出力する出力端と、を有している。比較器40の出力端は、制御回路50の入力端と接続されている。
制御回路50は、基準クロック信号CLKが入力される第1の入力端、リセット信号RSTが入力される第2の入力端及び比較器40の出力端と接続される第3の入力端を有している。また、制御回路50は、比較器40の出力信号に基づいて磁場の検出の有無を判定し、判定結果を示す信号を出力する第1の出力端、第2の出力端及び第3の出力端と、切替回路20の第4の入力端と接続されている第4の出力端と、を有している。第1の出力端、第2の出力端及び第3の出力端は、それぞれ、第1の出力端子51、第2の出力端子52及び第3の出力端子53と接続されている。
第1の出力端子51、第2の出力端子52及び第3の出力端子53は、それぞれ、第1の出力信号、第2の出力信号及び第3の出力信号を外部回路(不図示)へ出力する端子である。また、第1の出力信号、第2の出力信号及び第3の出力信号は、それぞれ、x軸磁気センサ11が磁場を検出しているか否かについて制御回路50が判定した結果を示す信号、y軸磁気センサ12が磁場を検出しているか否かについて制御回路50が判定した結果を示す信号及びz軸磁気センサ13が磁場を検出しているか否かについて制御回路50が判定した結果を示す信号である。
図2は、制御回路50の構成例を示すブロック図である。
制御回路50は、例えば、2ビットのカウンタACと、デコーダ55と、出力信号ラッチ回路OLと、遅延回路56と、RSフリップフロップ回路RSと、4ビットのシフトレジスタSRと、ANDゲートA1~A7と、ORゲートOR1、OR2と、NOTゲート57と、を備えている。
カウンタACは、2個のDフリップフロップ回路AC1、AC2を有しており、Dフリップフロップ回路AC1のQ出力端を、Dフリップフロップ回路AC2のクロック入力端と接続することによって構成されている。出力信号ラッチ回路OLは、3個のDフリップフロップ回路OL1、OL2、OL3を有している。シフトレジスタSRは、4個のDフリップフロップ回路SR1~SR4を有している。
第1の入力端61は、それぞれ、ANDゲートA1の入力端の1個、Dフリップフロップ回路SR1~SR4の各クロック入力端、ANDゲートA3~A5の各入力端の1個及び遅延回路56の入力端と接続されている。ANDゲートA1の出力端は、Dフリップフロップ回路AC1のクロック入力端と接続されている。Dフリップフロップ回路AC1、AC2の各Qバー出力端は、それぞれ、Dフリップフロップ回路AC1、AC2のD入力端と接続されている。また、Dフリップフロップ回路AC1、AC2の各Q出力端は、デコーダ55の各入力端、ANDゲートA2の各入力端及び切替回路20の第4の入力端にそれぞれ接続されている。
デコーダ55の3個の出力端は、それぞれ、ANDゲートA3~A5の各入力端の1個と接続されている。また、ANDゲートA2の出力端は、ORゲートOR1の入力端の1個と接続されている。さらに、遅延回路56の出力端は、NOTゲート57を介してANDゲートA7の入力端の1個と接続されている。
第2の入力端62は、ORゲートOR1、OR2の各入力端の1個及びDフリップフロップ回路OL1、OL2、OL3の各リセット入力端と接続されている。ORゲートOR1の出力端は、Dフリップフロップ回路AC1、AC2の各リセット入力端と接続されている。また、ORゲートOR2の出力端は、RSフリップフロップ回路RSのR入力端と、Dフリップフロップ回路SR1~SR4の各リセット入力端と接続されている。
第3の入力端63は、Dフリップフロップ回路SR1のD入力端と接続されている。Dフリップフロップ回路SR1のQ出力端は、ANDゲートA6の4個ある入力端のうちの1個と、RSフリップフロップ回路RSのS入力端とに接続されている。RSフリップフロップ回路RSのQバー出力端は、A1の入力端の1個と接続されている。また、Dフリップフロップ回路SR3のQ出力端及びDフリップフロップ回路SR2、SR4のQバー出力端は、ANDゲートA6の残り3個の入力端に、それぞれ、接続されている。Dフリップフロップ回路SR1、SR2、SR3の各Qバー出力端は、それぞれ、次段のDフリップフロップ回路SR2、SR3、SR4の各D入力端と接続されている。
ANDゲートA6の出力端は、ANDゲートA3、A4、A5、A7の入力端の1個と接続されている。ANDゲートA3の出力端は、Dフリップフロップ回路OL1のクロック入力端と接続され、ANDゲートA4の出力端は、Dフリップフロップ回路OL2のクロック入力端と接続され、ANDゲートA5の出力端は、Dフリップフロップ回路OL3のクロック入力端と接続されている。
Dフリップフロップ回路OL1のQバー出力端は、Dフリップフロップ回路OL1の入力端及び第1の出力端子51と接続されている。Dフリップフロップ回路OL2のQバー出力端は、Dフリップフロップ回路OL2のD入力端及び第2の出力端子52と接続されている。Dフリップフロップ回路OL3のQバー出力端は、Dフリップフロップ回路OL3のD入力端及び第3の出力端子53と接続されている。また、ANDゲートA7の出力端は、ORゲートOR2の入力端の1個と接続されている。
次に、磁気センサ回路1の作用、すなわち磁気センサ回路1が行う磁気検出方法について説明する。
図3(図3(A)~図3(E))は、磁気センサ回路1のタイミングチャートである。
具体的に説明すれば、図3(A)~図(E)の横軸は共通で時間軸tである。また、図3(A)~図3(C)に示される磁束密度Bx、By及びBz(縦軸)は、それぞれ、磁束密度Bのxyzの3次元直交座標系におけるx軸方向、y軸方向及びz軸方向の成分を表している。
なお、図3(A)~(C)では、印加される磁束のベクトルが、磁束密度Bx及び磁束密度Byがz軸に印加される磁束密度に対し相対的に磁束密度が低くなるようになっており、z軸が検出動作する場合を例示している。
図3(D)において、縦軸は制御回路50から切替回路20へ出力されるセンサ選択信号Sfの出力(相対値)を表している。図3(D)中の「x軸」、「y軸」及び「z軸」は、センサ選択信号Sfの内容に対応しており、それぞれ、x軸磁気センサ11,y軸磁気センサ12及びz軸磁気センサ13を表している。
図3(E)において、縦軸は比較器40から出力される信号(以下、「比較器出力信号」とする)Sdの出力(相対値)を表している。また、図3(E)中の「T」は1軸当たりの信号処理時間である。さらに、図3(A)~(E)に示される横軸(時間軸)の時刻t0は、図3(C)に示される磁束密度Bzがz軸動作点Bopzを上回る時刻であり、時刻t1はz軸の出力の状態を示す信号が(ハイからロー又はローからハイへ)遷移する時刻である。
磁気センサ回路1では、まず、x軸磁気センサ11、y軸磁気センサ12及びz軸磁気センサ13が磁場を検出し、検出した磁場に基づく検出信号を切替回路20へ出力する。切替回路20は、センサ選択信号Sfが表す磁気センサを選択し、選択した磁気センサから入力される検出信号を出力する。
センサ選択信号Sfは2ビット信号を含んでいる。切替回路20は、例えば、センサ選択信号Sfが2ビット信号(00b)を含んでいれば、x軸磁気センサ11を選択し、x軸磁気センサ11から入力される検出信号を増幅器30へ出力する。また、切替回路20は、センサ選択信号Sfが2ビット信号(01b)を含んでいれば、y軸磁気センサ12を選択し、y軸磁気センサ12から入力される検出信号を増幅器30へ出力する。さらに、切替回路20は、センサ選択信号Sfが2ビット信号(10b)を含んでいれば、z軸磁気センサ13を選択し、z軸磁気センサ13から入力される検出信号を増幅器30へ出力する。
増幅器30は、切替回路20から入力された検出信号を増幅した後、増幅後の検出信号を比較器40へ出力する。比較器40は、増幅器30を介して切替回路20から入力される検出信号の信号レベルと設定される基準レベルとを比べ、その結果を示すロー(L)レベル又はハイ(H)レベルの信号を制御回路50へ出力する。
ここで、Lレベルの信号は、例えば、入力される検出信号の信号レベルが設定される基準レベルと同じ又は基準レベルを下回っている、すなわち入力される検出信号の信号レベルが設定される基準レベルを上回っていない第1の結果を示す信号(以下、「第1の結果信号」とする)である。また、Hレベルの信号は、入力される検出信号の信号レベルが設定される基準レベルを上回っている第2の結果を示す信号(以下、「第2の結果信号」とする)である。Hレベルの信号は、図3(E)において、パルスとして表されている。
比較器出力信号Sdが第1の結果信号である場合、選択されている磁気センサによって検出される磁束密度が復帰点を下回っていることを意味する。比較器出力信号Sdが第2の結果信号である場合、上記磁束密度が動作点を上回っていることを意味する。
制御回路50は、比較器出力信号Sdに基づいて、センサ選択信号Sfを切替回路20へ出力する。また、制御回路50は、第1の出力信号を第1の出力端子51へ、第2の出力信号を第2の出力端子52へ、第3の出力信号を第3の出力端子53へ出力する。
比較器出力信号Sdが第1の結果信号である場合、x軸、y軸及びz軸の選択を設定した順番で繰り返す。より具体的には、制御回路50は、x軸、y軸及びz軸の何れの検出軸を選択するかを示す2ビット信号(00b)、(01b)又は(10b)を含むセンサ選択信号Sfを切替回路20へ出力する。
また、制御回路50は、比較器出力信号Sdが第2の結果信号である場合、現在選択しているx軸、y軸及びz軸の何れかの検出軸を所定の設定回数連続して選択する。例えば、検出信号を出力する磁気検出センサがz軸磁気センサ13の場合、制御回路50は、z軸の検出軸を選択していることを示す2ビット信号(10b)を含むセンサ選択信号Sfを切替回路20へ出力する。上記所定の設定回数は、一致判定を行う回数に対応しており、例えば4回等、2回以上の回数に設定される。
図3(C)に示されるように、時刻t0で磁束密度Bzがz軸動作点Bopzを上回るが、図3(D)に示されるように、時刻t0は、制御回路50がz軸を選択している期間が終了する時点である。そのため、図3(E)に示されるように、時刻t0では比較器出力信号SdはLレベルである。従って、続くz軸を選択している期間で比較器出力信号SdはHレベルへ遷移する。すなわち、制御回路50は1回一致と判定する。このz軸が選択されている期間以降、さらに3回連続でz軸の検出軸が選択される。時刻t1では一致判定が連続する回数が4回となるので、制御回路50はz軸磁気センサ13がz軸方向の磁場を検出していることを示す出力信号(例えばLレベル)を第3の出力端子53へ出力する。
磁気センサ回路1及びその磁気検出方法によれば、磁束密度Bzがz軸動作点Bopzを上回ったらz軸の選択を所定回数繰り返して一致判定を所定回数行う。上記動作によって、検出軸が3本、一致判定を行う回数が4回とした場合、時刻t0から時刻t1までの時間(最大出力遅延時間)を6Tに抑えることができる。これは、図4に示されるようなx軸、y軸及びz軸の選択を順次行う磁気センサ回路及びその磁気検出方法を適用した場合に要する最大出力遅延時間12Tに対して半分の時間である。
このように、本実施形態によれば、複数回の一致判定を行った場合であっても、ノイズを抑制する効果を低下させることなく、遅延時間の増大を小さく抑えることができる。すなわち、磁気センサ回路1及びその磁気検出方法によれば、応答性を著しく損ねることなく、動作点、復帰点の繰り返し再現性が良好な多軸の磁気センサ回路及びその磁気検出方法を提供することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階では、上述した例以外にも様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更をすることができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上述した磁気センサ回路1は、検出軸が3軸の例であるが、必ずしも検出軸が3本の場合に限定されるものではなく、少なくとも2本の検出軸を有している磁気センサ回路に本発明を適用できる。すなわち、2軸スイッチや2軸ラッチ等の2軸の磁気センサ回路に本発明を適用できる。また、制御回路50の構成は、図2に例示されるものに限定されるものではなく、機能的に等価であれば、他の構成でもよい。
さらに、磁気センサ回路1は、必要に応じて、構成要素が追加されてもよい。例えば、増幅後の検出信号のS/N比が低い場合を考慮して、増幅器30と比較器40との間にフィルタ回路が追設されていてもよい。また、図1に示される磁気センサ回路1は、検出軸の本数と同数の出力端子51、52、53を備える例であるが、出力端子の構成は、必ずしもこの限りでない。制御回路50が外部へ出力する信号にx軸、y軸及びz軸の何れかを識別可能な情報を付加して制御回路50から出力するように制御回路50を構成すれば、出力端子は1個でもよい。
また、x軸磁気センサ11、y軸磁気センサ12、z軸磁気センサ13にオフセット電圧が大きいホール素子等のセンサ素子を用いる場合には、所謂スピニングカレント法を適用できるように、更なる構成要素が磁気センサ回路1に追加されていてもよい。例えば、x軸磁気センサ11、y軸磁気センサ12及びz軸磁気センサ13の各々と切替回路20との間に、又は切替回路20と増幅器30との間に、スイッチ回路網を設け、さらに増幅器30と比較器40との間に、サンプルアンドホールド回路を設ける。また、x軸、y軸及びz軸の各検出軸の処理期間Tの中にφ1、φ2等のタイミングを設定する。
このようなスピニングカレント法を適用可能な構成を備える磁気センサ回路及びその磁気検出方法によれば、オフセット電圧が大きいセンサ素子を用いる場合にもオフセット電圧を相殺することができる。
なお、図1に示される磁気センサ回路1は、増幅器30を備えている例であるが、切替回路20から出力される磁気センサ11、12、13の検出信号のS/N比が、十分に高いのであれば、増幅器30は省略されていてもよい。
1 磁気センサ回路
10 磁気検出部
11 x軸磁気センサ
12 y軸磁気センサ
13 z軸磁気センサ
20 切替回路
30 増幅器
40 比較器
50 制御回路
51 第1の出力端子
52 第2の出力端子
53 第3の出力端子
55 デコーダ
56 遅延回路
57 NOTゲート
61 第1の入力端
62 第2の入力端
63 第3の入力端
AC カウンタ
RS RSフリップフロップ回路
OL 出力信号ラッチ回路
SR シフトレジスタ
AC1、AC2 Dフリップフロップ回路
A1~A7 ANDゲート
OR1、OR2 ORゲート
SR1~SR4 Dフリップフロップ回路
OL1~OL3 Dフリップフロップ回路

Claims (2)

  1. 少なくとも第1の方向の磁場を検出可能な第1の検出軸及び第2の方向の磁場を検出可能な第2の検出軸を有し、少なくとも前記第1の方向の磁場に応じた第1の検出信号と前記第2の方向の磁場に応じた第2の検出信号とを含む各検出信号を時分割処理し、検出信号の信号レベルが設定される基準レベルを上回る回数が2回以上に設定される設定回数連続した場合に前記磁場を検出したと判定する磁気センサ回路であって、
    前記第1の検出信号を出力する第1の磁気センサ及び前記第2の検出信号を出力する第2の磁気センサを含む少なくとも2個の磁気センサを有する磁気検出部と、
    前記磁気検出部が有する前記少なくとも2個の磁気センサから何れか1個の磁気センサを選択するセンサ選択信号を受ける選択信号入力端と、前記磁気検出部が有する前記少なくとも2個の磁気センサの各々と接続される検出信号入力端と、前記検出信号入力端から入力される各検出信号のうち何れか1個の検出信号を出力する出力端とを有し、入力される前記センサ選択信号に応じて前記検出信号入力端から入力される各検出信号のうち何れか1個の検出信号を前記出力端から出力する切替回路と、
    入力される前記1個の検出信号の信号レベルと前記基準レベルとを比べ、前記1個の検出信号の信号レベルが前記基準レベルと同じ又は前記基準レベルを下回ることを示す第1の結果信号と、前記1個の検出信号の信号レベルが前記基準レベルを上回ることを示す第2の結果信号とを出力する比較器と、
    前記第1の結果信号が入力された場合には、設定された前記磁気検出部が有する磁気センサの選択の順番に従って磁気センサを選択する一方、前記第2の結果信号が入力された場合には現在選択している磁気センサを前記設定回数連続して選択する前記センサ選択信号を生成し、生成した前記センサ選択信号を前記選択信号入力端へ供給する制御回路と、を備えることを特徴とする磁気センサ回路。
  2. 前記切替回路と前記比較器との間に接続され、前記1個の検出信号を増幅して出力する増幅器を備える請求項1記載の磁気センサ回路。
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