JP7259989B2 - 無線lanシステム、干渉制御信号管理装置、基地局装置および干渉制御方法 - Google Patents
無線lanシステム、干渉制御信号管理装置、基地局装置および干渉制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7259989B2 JP7259989B2 JP2021560804A JP2021560804A JP7259989B2 JP 7259989 B2 JP7259989 B2 JP 7259989B2 JP 2021560804 A JP2021560804 A JP 2021560804A JP 2021560804 A JP2021560804 A JP 2021560804A JP 7259989 B2 JP7259989 B2 JP 7259989B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- control signal
- interference control
- communication
- cts
- wireless lan
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W72/00—Local resource management
- H04W72/50—Allocation or scheduling criteria for wireless resources
- H04W72/54—Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on quality criteria
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W74/00—Wireless channel access, e.g. scheduled or random access
- H04W74/08—Non-scheduled or contention based access, e.g. random access, ALOHA, CSMA [Carrier Sense Multiple Access]
- H04W74/0808—Non-scheduled or contention based access, e.g. random access, ALOHA, CSMA [Carrier Sense Multiple Access] using carrier sensing, e.g. as in CSMA
- H04W74/0816—Non-scheduled or contention based access, e.g. random access, ALOHA, CSMA [Carrier Sense Multiple Access] using carrier sensing, e.g. as in CSMA carrier sensing with collision avoidance
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W24/00—Supervisory, monitoring or testing arrangements
- H04W24/08—Testing, supervising or monitoring using real traffic
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W72/00—Local resource management
- H04W72/12—Wireless traffic scheduling
- H04W72/1263—Mapping of traffic onto schedule, e.g. scheduled allocation or multiplexing of flows
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W16/00—Network planning, e.g. coverage or traffic planning tools; Network deployment, e.g. resource partitioning or cells structures
- H04W16/14—Spectrum sharing arrangements between different networks
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W72/00—Local resource management
- H04W72/50—Allocation or scheduling criteria for wireless resources
- H04W72/54—Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on quality criteria
- H04W72/542—Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on quality criteria using measured or perceived quality
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W72/00—Local resource management
- H04W72/50—Allocation or scheduling criteria for wireless resources
- H04W72/56—Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on priority criteria
- H04W72/563—Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on priority criteria of the wireless resources
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W84/00—Network topologies
- H04W84/02—Hierarchically pre-organised networks, e.g. paging networks, cellular networks, WLAN [Wireless Local Area Network] or WLL [Wireless Local Loop]
- H04W84/10—Small scale networks; Flat hierarchical networks
- H04W84/12—WLAN [Wireless Local Area Networks]
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02D—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
- Y02D30/00—Reducing energy consumption in communication networks
- Y02D30/70—Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks
Description
本発明は、同一チャネル干渉に対して無線LAN端末の低遅延および低ジッタを保証する無線LANシステム、干渉制御信号管理装置、基地局装置および干渉制御方法に関する。
5G(第5世代移動通信システム)の普及に伴い、高品質な無線アクセスの需要が増加している。このため、無線アクセス手段の1つとして、2.4GHz帯および5GHz帯など免許不要の周波数帯を用いる無線LANが広く用いられている。
無線LANは、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)によって仕様(非特許文献1)が策定されており、無線アクセス方式にCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)が使用されている。CSMA/CAでは、無線LAN端末が送信前にキャリアセンスを実施し、一定時間チャネルが使用されていないことを確認してから送信を開始する。無線LAN端末は、チャネルが使用されている場合、チャネルの使用が終わるまで待機した後、予め定められた時間に加えて、ランダムに選択されたスロット数だけ送信を待機し、その間にチャネルの使用がなければ無線フレームを送信する。このようにして、複数の無線LAN端末は、自律的に無線フレームの衝突を回避しながら無線通信を行う。
ところが、CSMA/CAでは、互いにキャリアセンスしても検知できない端末同士が送信する無線フレームが衝突する隠れ端末問題がある。この隠れ端末問題の対策として、RTS(Request To Send)およびCTS(Clear To Send)の信号により衝突を回避する技術が用いられている。この技術では、送信装置は送信前にRTSを送信し、受信装置はRTSを受信するとCTSを送信する。送信装置は、CTSの受信により受信装置との通信を確認した後、実際のデータフレームを送信する。RTSおよびCTSの各フレームのdurationフィールドには、送信するデータフレームの伝送に必要な時間が書かれており、ブロードキャストされたRTSおよびCTSを受信した無線LAN端末は、durationフィールドに書かれた時間(送信待機期間:NAV(Network Allocation Vector))だけ送信を待機する。このように、送信装置は、周囲の送信装置の送信を抑制してデータフレームの送信を行うので、フレームの衝突を回避することができる。
ここで、CTSの使われ方の1つとして、CTS-to-selfと呼ばれるものがある。これは前述のRTS/CTS手順ではなく、CTS単体で送信されるものであり、送信前に自機宛てのCTSを送信し、自機以外の無線LAN装置の通信を待機させることにより、フレームの衝突を防止できる。
P802.11-REVmc/D8.0, Aug 2016 - IEEE Approved Draft Standard for Information technology--Telecommunications and information exchange between systems - Local and metropolitan area networks--Specific requirements Part 11: Wireless LAN Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) Specifications
一般に無線LANシステムは、端末数が少なく、周囲からの干渉が少ない環境において、安定した品質を確保できる。しかし、端末数の増加や、周囲からの干渉が増加した場合、無線フレームの衝突や送信待機の頻発により遅延やジッタなどが大きくなり、通信品質が劣化する。特にリアルタイム性が求められるVoIP(Voice over IP)やストリーミング動画などのアプリケーションでは深刻な問題となるので、低遅延および低ジッタを実現する無線LANシステムが求められている。一方で、データ通信の開始または停止に応じてCTS-to-selfの送信を開始または停止するような細かな制御は行われておらず、通信効率が低下するという課題がある。
本発明は、同一チャネルを使用する周囲の無線LAN装置からの干渉を制限し、通信効率が低下することなく低遅延および低ジッタを実現することができる無線LANシステム、干渉制御信号管理装置、基地局装置および干渉制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、無線LAN通信を行う基地局装置と端末装置の周辺に、前記無線LAN通信に干渉を与える与干渉通信装置が存在する無線LANシステムにおいて、前記基地局装置と前記端末装置の周辺に配置され、無線環境情報を収集するとともに、前記与干渉通信装置に送信を待機させる干渉制御信号を送信する干渉制御信号送信機と、前記基地局装置および前記干渉制御信号送信機から前記無線環境情報を収集し、前記無線環境情報に基づいて、保護対象の前記基地局装置と前記端末装置との間の前記無線LAN通信を保護通信として設定するとともに、前記保護通信に干渉を与える前記与干渉通信装置の周辺の前記干渉制御信号送信機を判別し、判別した前記干渉制御信号送信機に前記与干渉通信装置の送信を待機させる前記干渉制御信号を送信させる干渉制御信号管理装置とを備え、前記干渉制御信号管理装置は、前記保護通信の開始を検出した場合に前記干渉制御信号送信機に前記干渉制御信号の送信開始を指示し、前記保護通信の停止を検出した場合に前記干渉制御信号送信機に前記干渉制御信号の送信停止を指示し、前記干渉制御信号を受信した前記与干渉通信装置が送信を待機している間に、前記基地局装置と前記端末装置とが優先的に通信を行うことを特徴とする。
本発明は、無線LAN通信を行う基地局装置と端末装置の周辺に存在し、前記無線LAN通信に干渉を与える与干渉通信装置の送信を待機させる干渉制御信号を干渉制御信号送信機に送信させる干渉制御信号管理装置において、前記基地局装置および前記干渉制御信号送信機から無線環境情報を収集する無線環境情報収集部と、前記無線環境情報に基づいて、保護対象の前記基地局装置と前記端末装置との間の前記無線LAN通信を保護通信として設定するとともに、前記保護通信に干渉を与える前記与干渉通信装置の周辺の前記干渉制御信号送信機を判別する保護対象設定部と、判別した前記干渉制御信号送信機に前記与干渉通信装置の送信を待機させる前記干渉制御信号を送信させる制御部とを備え、前記制御部は、前記保護通信の開始を検出した場合に前記干渉制御信号送信機に前記干渉制御信号の送信開始を指示し、前記保護通信の停止を検出した場合に前記干渉制御信号送信機に前記干渉制御信号の送信停止を指示することを特徴とする。
本発明は、無線LAN通信に干渉を与える与干渉通信装置が存在する無線環境で、端末装置と無線LAN通信を行う基地局装置において、干渉制御信号管理装置から受け取るスケジューリングポリシーに基づいて生成する干渉制御信号を無線LAN通信部から送信するスケジューリング部と、干渉から保護する保護通信の情報を前記干渉制御信号管理装置から受け取り、前記無線LAN通信を監視して前記保護通信の開始または終了を検出するモニター部と、前記モニター部が前記保護通信の開始または終了を検出した場合に、前記保護通信の開始または終了を前記スケジューリング部および前記干渉制御信号管理装置に通知する干渉制御信号制御部とを備え、前記スケジューリング部は、前記干渉制御信号制御部から前記保護通信の開始通知を受け取った場合に前記端末装置を宛先とする前記干渉制御信号の送信を開始し、前記干渉制御信号制御部から前記保護通信の終了の通知を受け取った場合に前記干渉制御信号の送信を停止することを特徴とする。
本発明は、無線LAN通信を行う基地局装置と端末装置の周辺に存在する前記無線LAN通信に干渉を与える与干渉通信装置に送信待機期間を設定する干渉制御信号を干渉制御信号送信機に送信させる干渉制御信号管理装置を有する無線LANシステムにおける干渉制御方法であって、前記干渉制御信号送信機は、前記基地局装置と前記端末装置の周辺に配置され、無線環境情報を収集して前記干渉制御信号管理装置に送信する処理と、前記与干渉通信装置に送信を待機させる干渉制御信号を送信する処理とを実行し、前記干渉制御信号管理装置は、前記基地局装置および前記干渉制御信号送信機から前記無線環境情報を収集する無線環境情報収集処理と、前記無線環境情報に基づいて、保護対象の前記基地局装置と前記端末装置との間の前記無線LAN通信を保護通信として設定するとともに、前記保護通信に干渉を与える前記与干渉通信装置の周辺の前記干渉制御信号送信機を判別する保護対象設定処理と、判別した前記干渉制御信号送信機に前記与干渉通信装置の送信を待機させる前記干渉制御信号を送信させる干渉制御信号送信制御処理とを実行し、前記干渉制御信号送信制御処理では、前記保護通信の開始を検出した場合に前記干渉制御信号送信機に前記干渉制御信号の送信開始を指示し、前記保護通信の停止を検出した場合に前記干渉制御信号送信機に前記干渉制御信号の送信停止を指示することを特徴とする。
本発明に係る無線LANシステム、干渉制御信号管理装置、基地局装置および干渉制御方法は、同一チャネルを使用する周囲の無線LAN装置からの干渉を制限し、通信効率が低下することなく低遅延および低ジッタを実現することができる。
以下、図面を参照して本発明に係る無線LANシステム、干渉制御信号管理装置、基地局装置および干渉制御方法の実施形態について説明する。
図1は、以降の各実施形態で説明する無線LANシステム100の基本構成の一例を示す。図1において、無線LANシステム100では、優先的通信が要求される保護対象の無線LAN基地局装置(AP:Access Point)101と無線LAN端末装置(STA:Station)102とが無線LAN通信を行う。そして、これらの装置の周辺には、干渉源となる与干渉通信装置(与干渉APまたは与干渉STA(与干渉AP/STA110と称する))が存在している。さらに、与干渉AP/STA110などの無線環境情報の取得と、与干渉AP/STA110の干渉を制御する干渉制御信号(CTS-to-self信号)の送信とを行う少なくとも1つの干渉制御信号送信機103があり、AP101および干渉制御信号送信機103はネットワークを介してCTS信号制御装置104に接続されている。なお、CTS信号制御装置104は干渉制御信号管理装置に対応し、干渉制御信号送信機103およびAP101にCTS-to-self信号の送信指示を行う。また、図1の例では、保護対象のAP101およびSTA102がそれぞれ1つであるが、CTS信号制御装置104は、複数のAP101および複数のSTA102が行う複数の無線LAN通信を保護する場合でも同様に動作する。なお、以降の各実施形態では、干渉制御信号送信機103が与干渉AP/STA110の送信を待機させるためのCTS-to-self信号を送信するものとして説明するが、保護通信を行わない他のAP101が干渉制御信号送信機103の代わりに与干渉AP/STA110の送信を待機させるためのCTS-to-self信号を送信してもよい。
ここで、図1の例では、干渉制御信号送信機103は、干渉制御信号送信機103-1、干渉制御信号送信機103-2および干渉制御信号送信機103-3の3つが配置されているが、3つである必要はない。また、与干渉AP/STA110-1から与干渉AP/STA110-3についても3つである必要はない。なお、以降の説明において、特定の干渉制御信号送信機103を指す場合は、符号末尾に番号を付加して、干渉制御信号送信機103-1のように記載し、干渉制御信号送信機103-1から干渉制御信号送信機103-3に共通する場合は符号末尾の番号を省略して干渉制御信号送信機103のように記載する。与干渉AP/STA110-1から与干渉AP/STA110-3についても同様に記載する。
図1において、AP101とSTA102との無線LAN通信に対する与干渉AP/STA110からの干渉信号を抑制し、無線環境保護領域150内のAP101とSTA102の無線LAN通信を保護する。このために、本実施形態では、CTS信号制御装置104は、AP101および干渉制御信号送信機103で取得する無線環境情報を収集し、AP101およびSTA102の周辺で同一チャネルを使用する与干渉AP/STA110と、当該与干渉AP/STA110を通信エリア内に有する干渉制御信号送信機103とを把握する。そして、CTS信号制御装置104は、干渉制御信号送信機103から干渉制御信号であるCTS-to-self信号を送信させ、その通信エリア内の与干渉AP/STA110に送信待機期間(NAV:Network Allocation Vector)を設定し、AP101およびSTA102の周辺に干渉信号の無いクリーンな電波環境を形成し、AP101とSTA102との間で優先的な通信を行う。
なお、複数の干渉制御信号送信機103に共通の通信エリアに1つの与干渉AP/STA110が存在する場合には、いずれか1つの干渉制御信号送信機103を選択する。このとき、AP101およびSTA102においてクリーンな電波環境は、干渉制御信号送信機103の通信エリア(CTS-to-self信号の到達範囲151)となる。例えば干渉制御信号送信機103-1の場合は、CTS-to-self信号の到達範囲151-1となる。
[第1実施形態]
図2は、第1実施形態に係る無線LANシステム100の構成例を示す。図2において、図1と同符号のブロックは図1と同じものを示すが、第1実施形態に係るAP101は、CTS信号制御装置104から設定された保護対象の無線LAN通信(保護通信と称する)を監視し、保護通信の開始または停止を検出したときにCTS信号制御装置104に通知する機能(保護通信監視機能)を有する。また、集約SW105は、AP101が複数ある場合に上位側への通信を集約するネットワークスイッチである。
図2は、第1実施形態に係る無線LANシステム100の構成例を示す。図2において、図1と同符号のブロックは図1と同じものを示すが、第1実施形態に係るAP101は、CTS信号制御装置104から設定された保護対象の無線LAN通信(保護通信と称する)を監視し、保護通信の開始または停止を検出したときにCTS信号制御装置104に通知する機能(保護通信監視機能)を有する。また、集約SW105は、AP101が複数ある場合に上位側への通信を集約するネットワークスイッチである。
図2において、CTS信号制御装置104は、AP101および干渉制御信号送信機103から無線環境情報を収集する。ここで、無線環境情報は、例えばSSID(Service Set Identifier)、MACアドレス、ポート番号、RSSI(Received Signal Strength Indicator)、チャネル、帯域幅、無線LAN規格の種類などの情報である。
そして、CTS信号制御装置104は、収集した無線環境情報に基づいて、保護対象のAP101およびSTA102を設定し、保護通信を検出するためのMACアドレスやポート番号などの情報(保護通信情報)をAP101に通知する。なお、保護対象のAP101およびSTA102の判別は、予め特定のSTA102のMACアドレスなどを登録しておいてもよいし、ポート番号によるアプリケーションの種類などを用いて行われる。例えば、アプリケーションの種類がリアルタイム性の要求されるVoIPやストリーミング動画などの場合に保護対象の無線LAN通信と判断する。
さらに、CTS信号制御装置104は、無線環境情報と保護通信情報とに基づいて、保護対象のAP101およびSTA102の無線LAN通信に干渉を与える与干渉AP/STA110と当該与干渉AP/STA110を通信エリア内に有する干渉制御信号送信機103を判別し、CTS-to-self信号を送信させるためのスケジューリングポリシーを作成して該当する干渉制御信号送信機103およびAP101に通知する。ここで、スケジューリングポリシーは、CTS-to-self信号の送信周期、帯域幅およびチャネルなどの無線LAN設定情報、MACアドレス、ポート番号およびNAV期間などのCTSフレームの生成に必要な情報などを含む。
そして、AP101は、保護通信の開始を検出すると保護対象のSTA102にスケジューリングポリシーに従って生成したSTA102を宛先とするCTS-to-self信号を送信するとともに、CTS信号制御装置104に保護通信の開始通知を行う。CTS信号制御装置104は、AP101から保護通信の開始通知を受信すると、該当する干渉制御信号送信機103にCTS-to-self信号の送信開始を指示する。同様に、AP101は、保護通信の停止を検出すると保護対象のSTA102へのCTS-to-self信号の送信を停止するとともに、CTS信号制御装置104に保護通信の停止通知を行い、CTS信号制御装置104は、該当する干渉制御信号送信機103にCTS-to-self信号の送信停止を指示する。ここで、CTS-to-self信号の送信が開始されると、送信停止を受けるまでスケジューリングポリシーで指定された送信周期でCTS-to-self信号が繰り返し送信される。
このようにして、第1実施形態に係る無線LANシステム100は、保護通信の開始または停止をAP101が検出してCTS信号制御装置104に通知し、CTS信号制御装置104が干渉制御信号送信機103にCTS-to-self信号の送信開始または送信停止を指示することにより、保護通信が行われている期間だけ与干渉AP/STA110の無線LAN通信を禁止することができる。これにより、与干渉AP/STA110は、保護通信が行われていない期間を通信に使用できるので、無線LANシステム100全体の通信効率を向上することができる。
(AP101の構成例)
図3は、AP101の構成例を示す。なお、図3に示すAP101は、図2で説明した第1実施形態に係る無線LANシステム100で用いられるAP101であり、保護通信監視機能を有する。なお、後述する第2実施形態に係る無線LANシステム100の場合は、AP101は保護通信監視機能を有さない。
図3は、AP101の構成例を示す。なお、図3に示すAP101は、図2で説明した第1実施形態に係る無線LANシステム100で用いられるAP101であり、保護通信監視機能を有する。なお、後述する第2実施形態に係る無線LANシステム100の場合は、AP101は保護通信監視機能を有さない。
図3において、AP101は、無線LAN信号送受信部201、通信I/F部202、スケジューリング部203、CTS信号生成部204、トラフィックモニター部205およびCTS信号送信制御部206を有する。
無線LAN信号送受信部201は、無線LAN規格に基づいた無線LAN通信を行うためのアンテナおよびRF回路を含む無線LAN通信部に対応し、STA102と無線LAN通信を行うことができる。なお、無線LAN信号送受信部201は、通信相手のSTA102と無線LAN通信を行うだけでなく、与干渉AP/STA110が行う無線LAN通信をモニタすることもできる。また、無線LAN信号送受信部201はCTS信号生成部204からCTSフレームを受け取り、アンテナから送信する。
通信I/F部202は、集約SW105を介してCTS信号制御装置104との間で通信を行うためのインターフェース回路を有する。
スケジューリング部203は、CTS信号制御装置104から保護通信情報を受け取り、トラフィックモニター部205に出力する。また、スケジューリング部203は、CTS信号制御装置104から受信するスケジューリングポリシーに応じたCTSフレームの生成および送信開始(または送信停止)をCTS信号生成部204に指示する。例えばスケジューリング部203は、CTS信号送信制御部206から保護通信の開始通知を受けた場合はCTS信号生成部204にCTSフレームの生成および送信開始を指示し、CTS信号送信制御部206から保護通信の停止通知を受けた場合はCTS信号生成部204にCTSフレームの送信停止を指示する。
CTS信号生成部204は、スケジューリング部203からの指示によりSTA102を宛先として生成されたCTSフレームを無線LAN信号送受信部201に出力し、無線LAN信号送受信部201はCTS-to-self信号として送信する。
トラフィックモニター部205は、無線LAN信号送受信部201で通信するトラフィックを監視する。そして、トラフィックモニター部205は、スケジューリング部203から指定された保護通信情報(MACアドレスやポート番号)に基づいて保護通信の開始/終了を検出し、CTS信号送信制御部206に通知する。また、トラフィックモニター部205は、AP101周辺の与干渉AP/STA110を含む他のAP101やSTA102など無線LAN通信をモニタして無線環境情報を取得し、CTS信号送信制御部206を介して通信I/F部202からCTS信号制御装置104に送信する。
CTS信号送信制御部206は、干渉制御信号制御部に対応し、トラフィックモニター部205から受け取った保護通信の開始通知または停止通知をスケジューリング部203に出力するとともにCTS信号制御装置104に送信する。
このようにして、第1実施形態に係るAP101は、CTS信号制御装置104から通知される保護通信情報に基づいて、保護通信を検出してCTS-to-self信号を送信するとともに、CTS信号制御装置104に保護通信の検出を通知することができる。なお、後述する第2実施形態に係るAP101の場合は、保護通信の検出を行わず、CTS信号制御装置104から通知されるスケジューリングポリシーに基づいてCTSフレームを生成するとともに、CTS信号制御装置104から受信するCTS信号の送信開始または送信停止の指示に基づいてCTS-to-self信号の送信開始または送信停止を行う。
なお、本実施形態では説明が分かり易いように、AP101を構成するスケジューリング部203、CTS信号生成部204及びCTS信号送信制御部206を別のブロックとしたが、スケジューリング部203およびCTS信号生成部204の機能をCTS信号送信制御部206含めて1つのまとめてもよい。
(干渉制御信号送信機103の構成例)
図4は、干渉制御信号送信機103の構成例を示す。なお、図4に示す干渉制御信号送信機103は、図2で説明した第1実施形態(または後述する第2実施形態)に係る無線LANシステム100で用いられる干渉制御信号送信機103であり、CTS信号制御装置104の指示に基づいて、CTS-to-self信号の送信開始および停止を行う機能を有する。
図4は、干渉制御信号送信機103の構成例を示す。なお、図4に示す干渉制御信号送信機103は、図2で説明した第1実施形態(または後述する第2実施形態)に係る無線LANシステム100で用いられる干渉制御信号送信機103であり、CTS信号制御装置104の指示に基づいて、CTS-to-self信号の送信開始および停止を行う機能を有する。
図4において、干渉制御信号送信機103は、無線LAN信号送受信部301、通信I/F部302、無線環境情報スキャン部303およびCTS信号送信制御部304を有する。
無線LAN信号送受信部301は、AP101の無線LAN信号送受信部201と同様に、無線LAN規格に基づいた無線LAN通信を行うためのアンテナおよびRF回路を含む無線LAN通信部に対応し、CTS-to-self信号の送信を行うことができる。また、無線LAN信号送受信部301は、与干渉AP/STA110が行う無線LAN通信などをモニタすることができる。さらに、無線LAN信号送受信部301はCTS信号送信制御部304からCTSフレームを受け取り、アンテナから送信する。
通信I/F部302は、CTS信号制御装置104との間で通信を行うためのインターフェース回路を有する。
無線環境情報スキャン部303は、無線LAN信号送受信部301により、周辺の与干渉AP/STA110などの無線LAN通信をスキャンして無線環境情報を取得し、通信I/F部302からCTS信号制御装置104に送信する。
CTS信号送信制御部304は、CTS信号制御装置104から受信するスケジューリングポリシーに基づいて、通信エリア内の与干渉AP/STA110の送信を待機させるためのCTSフレームを生成して無線LAN信号送受信部301に出力する。ここで、CTS信号送信制御部304は、CTS-to-self信号の送信開始または送信停止をCTS信号制御装置104から受信するCTS信号の送信開始または送信停止の指示に基づいて行う。例えばCTS信号送信制御部304は、CTS信号制御装置104からCTS信号の送信開始の指示を受けた場合はCTS-to-self信号の送信を開始し、CTS信号制御装置104からCTS信号の送信停止の指示を受けた場合はCTS-to-self信号の送信を停止する。
このようにして、干渉制御信号送信機103は、CTS信号制御装置104に無線環境情報を送信し、CTS信号制御装置104から通知されるスケジューリングポリシーに基づいてCTSフレームを生成するとともに、CTS信号制御装置104から受信するCTS信号の送信開始または送信停止の指示に基づいてCTS-to-self信号の送信開始または送信停止を行う。
ここで、保護通信の監視を行わない保護対象外の他のAP101が干渉制御信号送信機103として動作してもよい。この場合は、図3で説明したAP101の構成において、スケジューリング部203は、CTS信号制御装置104から受信するスケジューリングポリシーに基づいて、与干渉AP/STA110の送信を待機させるためのCTS-to-self信号のCTSフレームをCTS信号生成部204に生成させる。ここで、スケジューリング部203は、CTS-to-self信号の送信開始または送信停止をCTS信号制御装置104から受信するCTS信号の送信開始または送信停止の指示に基づいて行う。例えばスケジューリング部203は、CTS信号制御装置104からCTS信号の送信開始の指示を受けた場合はCTS信号生成部204に生成させたCTSフレームを無線LAN信号送受信部201に出力してCTS-to-self信号の送信を開始し、CTS信号制御装置104からCTS信号の送信停止の指示を受けた場合はCTS-to-self信号の送信を停止する。このようにして、AP101は、干渉制御信号送信機103として動作することができる。
(CTS信号制御装置104の構成例)
図5は、CTS信号制御装置104の構成例を示す。なお、図5に示すCTS信号制御装置104は、図2で説明した第1実施形態(または後述する第2実施形態)に係る無線LANシステム100で用いられるCTS信号制御装置104であり、AP101(または後述する通信監視装置106)から通知される保護通信の開始通知または停止通知に基づいて、干渉制御信号送信機103にCTS-to-self信号の送信開始または送信停止を行う機能を有する。
図5は、CTS信号制御装置104の構成例を示す。なお、図5に示すCTS信号制御装置104は、図2で説明した第1実施形態(または後述する第2実施形態)に係る無線LANシステム100で用いられるCTS信号制御装置104であり、AP101(または後述する通信監視装置106)から通知される保護通信の開始通知または停止通知に基づいて、干渉制御信号送信機103にCTS-to-self信号の送信開始または送信停止を行う機能を有する。
図5において、CTS信号制御装置104は、通信I/F部401、無線環境情報収集部402、保護対象設定部403、スケジューリングポリシー生成部404およびCTS信号送信制御部405を有する。
通信I/F部401は、AP101および干渉制御信号送信機103との間で通信を行うためのインターフェース回路を有する。
無線環境情報収集部402は、AP101および干渉制御信号送信機103が観測した無線環境情報を収集し、内部に格納する(無線環境情報収集処理)。
保護対象設定部403は、無線環境情報に基づいて保護対象の無線LAN通信を行うAP101およびSTA102を設定する(保護対象設定処理)。
スケジューリングポリシー生成部404は、無線環境情報収集部402が収集した無線環境情報と、保護対象設定部403が設定した保護通信情報に基づいて、保護通信に干渉を与える与干渉AP/STA110を判別し、存在した場合、干渉を与える無線LAN通信を観測した干渉制御信号送信機103にCTS-to-self信号を送信させるためのスケジューリングポリシーを生成する。そして、スケジューリングポリシー生成部404は、生成したスケジューリングポリシーを該当する干渉制御信号送信機103に通信I/F部401から送信する。なお、スケジューリングポリシーは、AP101にも送信される。
CTS信号送信制御部405は、AP101から保護通信の開始通知または停止通知を受信すると、保護通信に干渉を与える与干渉AP/STA110を通信エリア内に有する干渉制御信号送信機103に通知し、CTS-to-self信号の送信開始または送信停止を指示する(干渉制御信号送信制御処理)。
このようにして、本実施形態に係るCTS信号制御装置104は、AP101および干渉制御信号送信機103から収集する無線環境情報に基づいて、保護通信を行うAP101およびSTA102を判別し、保護通信情報を保護通信の監視を行うAP101(または通信監視装置106)に通知する。そして、CTS信号制御装置104は、AP101(または通信監視装置106)から受け取る保護通信の開始通知または停止通知に基づいて、干渉制御信号送信機103にCTS-to-self信号の送信開始または送信停止を指示することができる。これにより、保護対象とするAP101およびSTA102は、与干渉AP/STA110から干渉を受けることなく、クリーンな無線環境で無線LAN通信を行うことができる。特に本実施形態では、保護通信の開始および停止を検出して、保護通信が行われている期間だけ与干渉AP/STA110の通信を停止するので、保護通信が行われていない期間が与干渉AP/STA110の通信に使用可能となり、無線LANシステム100全体の通信効率を向上することができる。
(第1実施形態における制御シーケンス)
図6は、第1実施形態に係る無線LANシステム100の制御シーケンスの一例を示す。なお、図6の制御シーケンスは、図2で説明したAP101、STA102、干渉制御信号送信機103、CTS信号制御装置104および与干渉AP/STA110により行われる。ここで、図6において、Aは無線環境情報、Bは保護通信情報、Cはスケジューリングポリシー、DはCTS制御をそれぞれ示す。
図6は、第1実施形態に係る無線LANシステム100の制御シーケンスの一例を示す。なお、図6の制御シーケンスは、図2で説明したAP101、STA102、干渉制御信号送信機103、CTS信号制御装置104および与干渉AP/STA110により行われる。ここで、図6において、Aは無線環境情報、Bは保護通信情報、Cはスケジューリングポリシー、DはCTS制御をそれぞれ示す。
T0の期間では、CTS信号制御装置104は、AP101および干渉制御信号送信機103から無線環境情報を収集する。そして、CTS信号制御装置104は、無線環境情報に基づいて、保護対象の無線LAN通信(保護通信)を行うAP101およびSTA102を判別し、保護通信情報をAP101に通知する。さらに、CTS信号制御装置104は、無線環境情報と保護通信情報とに基づいて、保護通信に干渉を与える与干渉AP/STA110を判別し、存在した場合、干渉を与える無線LAN通信を観測した干渉制御信号送信機103にCTS-to-self信号を送信させるためのスケジューリングポリシーを生成してAP101および干渉制御信号送信機103に送信する。
T1の期間では、AP101は、CTS信号制御装置104から受け取った保護通信情報に基づいてデータ(Data)通信(保護通信)の監視を行い、STA102への保護通信を検出すると、CTS信号制御装置104に保護通信の開始を通知するとともに、STA102を宛先とするCTS-to-self信号をSTA102に送信する。そして、CTS信号制御装置104は、AP101から受け取る保護通信の開始通知に基づいて、干渉制御信号送信機103にCTS-to-self信号の送信開始を指示する。これを受けた干渉制御信号送信機103は、CTS信号制御装置104から受け取ったスケジューリングポリシーに従って生成したCTS-to-self信号を送信する。ここで、CTS信号制御装置104は、与干渉AP/STA110または自装置を宛先とするCTS-to-self信号を送信し、AP101は、STA102を宛先とするCTS-to-self信号を送信する。また、CTS信号制御装置104は、3つの干渉制御信号送信機103-1、干渉制御信号送信機103-2および干渉制御信号送信機103-3に対して、CTS-to-self信号のNAV期間を同一とし、各干渉制御信号送信機103から同期してCTS-to-self信号を送信させる。
T2の期間では、与干渉AP/STA110は、干渉制御信号送信機103から送信されたCTS-to-self信号によりNAV期間が設定されて送信待機状態にあり、保護対象のAP101とSTA102との間では干渉の無いクリーンな無線環境で無線LAN通信が行われる。そして、AP101は、保護通信の停止を検出すると、STA102へのCTS-to-self信号の送信を停止するとともに、CTS信号制御装置104に保護通信の停止を通知する。AP101から保護通信の停止通知を受けたCTS信号制御装置104は、干渉制御信号送信機103にCTS-to-self信号の送信停止を指示する。なお、AP101は、予め設定された一定期間に保護通信が行われなかった場合に保護通信の停止を検出するようにしてもよい。ここで、CTS-to-self信号のNAVに設定可能な最大期間以上の長い時間の保護通信が行われる場合は、スケジューリングポリシーにより指定された送信周期でCTS-to-self信号が干渉制御信号送信機103から繰り返し送信されるが、CTS信号制御装置104からCTS-to-self信号の送信停止の指示により送信を停止する。
T3の期間では、与干渉AP/STA110は、干渉制御信号送信機103によるCTS-to-self信号の送信停止により、送信待機状態から解放され、AP101との間で無線LAN通信を行うことができる。
なお、T4の期間およびT5の期間は、先に説明したT1の期間およびT2の期間と同様に動作する。
このようにして、本実施形態に係るCTS信号制御装置104は、AP101および干渉制御信号送信機103から収集する無線環境情報に基づいて、保護対象のAP101およびSTA102を判別し、保護通信情報を保護通信の監視を行うAP101に通知する。そして、CTS信号制御装置104は、AP101から受け取る保護通信の開始通知または停止通知に基づいて、干渉制御信号送信機103にCTS-to-self信号の送信開始または送信停止を指示することができる。これにより、保護対象のAP101およびSTA102は、与干渉AP/STA110から干渉を受けることなく、クリーンな無線環境で無線LAN通信を行うことができる。特に本実施形態では、保護通信の開始および停止を検出して、保護通信が行われている期間だけ与干渉AP/STA110の通信を停止するので、保護通信が行われていない期間が与干渉AP/STA110の通信に使用可能となり、無線LANシステム100全体の通信効率を向上することができる。
図7は、第1実施形態において複数のAP101がある場合の一例を示す。図7では、AP101-1とAP101-2の2つがそれぞれ保護対象のSTA102を配下に有しているものとする。つまり、CTS信号制御装置104は、複数の無線LAN通信を保護するように動作する。なお、AP101-1およびAP101-2は、先に説明したAP101と同様に、保護通信の監視機能を有する。
図7において、CTS信号制御装置104は、AP101-1、AP101-2および干渉制御信号送信機103から収集する無線環境情報から保護対象の無線LAN通信を判別し、保護通信情報をAP101-1およびAP101-2に通知する。そして、AP101-1またはAP101-2が保護通信の開始または停止を検出すると、CTS信号制御装置104に保護通信の開始または停止を通知する。CTS信号制御装置104は、保護通信の開始通知または停止通知を受けた場合、保護通信に干渉を与える与干渉AP/STA110を通信エリア内に有する干渉制御信号送信機103のCTS制御を行う。例えば、保護通信の開始通知を受けた場合は干渉制御信号送信機103にCTS-to-self信号の送信開始を指示し、保護通信の停止通知を受けた場合は干渉制御信号送信機103にCTS-to-self信号の送信停止を指示する。なお、図7では、CTS信号制御装置104は、複数の保護通信を制御するので、AP101-1が保護通信の開始または停止を検出した場合はAP101-1の保護通信に干渉を与える与干渉AP/STA110を通信エリア内に有する干渉制御信号送信機103のCTS制御を行い、AP101-2が保護通信の開始または停止を検出した場合はAP101-2の保護通信に干渉を与える与干渉AP/STA110を通信エリア内に有する干渉制御信号送信機103のCTS制御を行う。
ここで、図7では、複数のAP101が存在するので、各AP101は、保護通信の検出時にそれぞれのSTA102を宛先とするCTS-to-self信号の送信を各AP101が別々に行ってもよいが、CTS信号制御装置104からAP101-1およびAP101-2にCTS-to-self信号の送信開始の指示を送信して、複数のAP101が同期してCTS-to-self信号の送信を行うようにしてもよい。
このようにして、本実施形態に係る無線LANシステム100は、複数のAP101が複数の保護通信を行う場合でも、各々の保護通信に干渉を与える与干渉AP/STA110の送信を待機させることができ、保護対象とするAP101-1およびAP101-2は、与干渉AP/STA110から干渉を受けることなく、クリーンな無線環境で無線LAN通信を行うことができる。特に本実施形態では、AP101が保護通信の開始および停止を検出して、保護通信が行われている期間だけ与干渉AP/STA110の通信を停止するので、保護通信が行われていない期間が与干渉AP/STA110の通信に使用可能となり、無線LANシステム100全体の通信効率を向上することができる。
[第2実施形態]
図8は、第2実施形態に係る無線LANシステム100の構成例を示す。図2で説明した第1実施形態との違いは、図8に示すAP101には保護通信監視機能が無く、その代わりに集約SW105の上に保護通信の監視を行う通信監視装置106が配置されていることである。本実施形態の特徴は、複数のAP101が複数の保護通信を行う場合でも、各々のAP101が保護通信監視機能を搭載する必要がなく、1つの通信監視装置106が複数の保護通信の開始または停止を検出してCTS信号制御装置104に通知することができる。なお、図8において、STA102、干渉制御信号送信機103、CTS信号制御装置104および集約SW105は、図2で説明した第1実施形態の場合と同様に動作する。
図8は、第2実施形態に係る無線LANシステム100の構成例を示す。図2で説明した第1実施形態との違いは、図8に示すAP101には保護通信監視機能が無く、その代わりに集約SW105の上に保護通信の監視を行う通信監視装置106が配置されていることである。本実施形態の特徴は、複数のAP101が複数の保護通信を行う場合でも、各々のAP101が保護通信監視機能を搭載する必要がなく、1つの通信監視装置106が複数の保護通信の開始または停止を検出してCTS信号制御装置104に通知することができる。なお、図8において、STA102、干渉制御信号送信機103、CTS信号制御装置104および集約SW105は、図2で説明した第1実施形態の場合と同様に動作する。
図8において、CTS信号制御装置104は、第1実施形態と同様にAP101および干渉制御信号送信機103から無線環境情報を収集する。
そして、CTS信号制御装置104は、収集した無線環境情報に基づいて、1つまたは複数の保護通信を行うAP101およびSTA102を設定し、1つまたは複数の保護通信情報を通信監視装置106に通知する。さらに、CTS信号制御装置104は、無線環境情報と保護通信情報とに基づいて、保護対象のAP101およびSTA102の無線LAN通信に干渉を与える与干渉AP/STA110と当該与干渉AP/STA110を通信エリア内に有する干渉制御信号送信機103を判別し、与干渉AP/STA110の通信を待機させるCTS信号を送信させるためのスケジューリングポリシーを該当する干渉制御信号送信機103およびAP101に通知する。そして、通信監視装置106は、保護通信の開始を検出すると、CTS信号制御装置104に保護通信の開始通知を送信する。CTS信号制御装置104は、通信監視装置106から保護通信の開始通知を受信すると、該当する干渉制御信号送信機103およびAP101にCTS-to-self信号の送信開始を指示する。同様に、通信監視装置106は、保護通信の停止を検出すると、CTS信号制御装置104に保護通信の停止通知を行い、CTS信号制御装置104は、該当する干渉制御信号送信機103およびAP101にCTS-to-self信号の送信停止を指示する。
このようにして、第2実施形態に係る無線LANシステム100は、1つまたは複数の保護通信の開始または停止を通信監視装置106が検出してCTS信号制御装置104に通知することにより、CTS信号制御装置104は、保護通信が行われている期間だけ与干渉AP/STA110の無線LAN通信を禁止し、保護通信が行われていない期間が与干渉AP/STA110の通信に使用可能となり、無線LANシステム100全体の通信効率を向上することができる。
(通信監視装置106の構成例)
図9は、通信監視装置106の構成例を示す。なお、図9に示す通信監視装置106は、図8で説明した第2実施形態に係る無線LANシステム100で用いられる。また、通信監視装置106は、ネットワークの通信経路上または通信を検出できる位置に配置され、図8の例では集約SW105を介してAP101(複数でもよい)に接続され、例えば複数のAP101を介して行われる複数の保護通信を一括して監視することができる。
図9は、通信監視装置106の構成例を示す。なお、図9に示す通信監視装置106は、図8で説明した第2実施形態に係る無線LANシステム100で用いられる。また、通信監視装置106は、ネットワークの通信経路上または通信を検出できる位置に配置され、図8の例では集約SW105を介してAP101(複数でもよい)に接続され、例えば複数のAP101を介して行われる複数の保護通信を一括して監視することができる。
図9において、通信監視装置106は、通信I/F部501、通信I/F部502、トラフィックモニター部503および監視対象通信設定部504を有する。
通信I/F部501は、集約SW105を介してAP101との間で通信を行うためのインターフェース回路を有する。
通信I/F部502は、CTS信号制御装置104との間で通信を行うためのインターフェース回路を有する。
トラフィックモニター部503は、第1実施形態に係るAP101のトラフィックモニター部205と同様の機能を有し、集約SW105を通る複数の保護対象の無線LAN通信のトラフィックを監視することができ、監視対象通信設定部504が出力する保護通信情報をもとに、複数の保護通信の開始または終了を検出し、CTS信号制御装置104に通知する。
監視対象通信設定部504は、CTS信号制御装置104から保護対象のAP101やSTA102のMACアドレスおよびポート番号などの保護通信情報を取得し、トラフィックモニター部503に保護通信情報を出力する。
このようにして、第2実施形態に係る通信監視装置106は、CTS信号制御装置104から通知される保護通信情報に基づいて、複数の保護対象のAP101とSTA102との間で行われる複数の保護通信を検出してCTS信号制御装置104に通知することができる。
(第2実施形態における制御シーケンス)
図10は、第2実施形態に係る無線LANシステム100の制御シーケンスの一例を示す。なお、図10の制御シーケンスは、図8で説明したAP101、STA102、干渉制御信号送信機103、CTS信号制御装置104、通信監視装置106および与干渉AP/STA110により行われる。ここで、図10は、第1実施形態で説明した図6に対応するが、通信監視装置106が追加されていることと、AP101の動作が異なる。
図10は、第2実施形態に係る無線LANシステム100の制御シーケンスの一例を示す。なお、図10の制御シーケンスは、図8で説明したAP101、STA102、干渉制御信号送信機103、CTS信号制御装置104、通信監視装置106および与干渉AP/STA110により行われる。ここで、図10は、第1実施形態で説明した図6に対応するが、通信監視装置106が追加されていることと、AP101の動作が異なる。
T0の期間では、CTS信号制御装置104は、AP101および干渉制御信号送信機103から無線環境情報を収集する。そして、CTS信号制御装置104は、無線環境情報に基づいて保護すべき無線LAN通信(保護通信)を行うAP101およびSTA102を判別し、保護通信情報を通信監視装置106に通知する。さらに、CTS信号制御装置104は、無線環境情報と保護通信情報とに基づいて、保護通信に干渉を与える与干渉AP/STA110を判別し、存在した場合、干渉を与える無線LAN通信を観測した干渉制御信号送信機103にCTS-to-self信号を送信させるためのスケジューリングポリシーを生成してAP101および干渉制御信号送信機103に送信する。
T1の期間では、通信監視装置106は、CTS信号制御装置104から受け取った保護通信情報に基づいてデータ(Data)通信(保護通信)の監視を行い、保護端末STA102への保護通信を検出した場合、CTS信号制御装置104に保護通信の開始を通知する。そして、CTS信号制御装置104は、通信監視装置106から受け取る保護通信の開始通知に基づいて、AP101および干渉制御信号送信機103にCTS-to-self信号の送信開始を指示する。これを受けたAP101および干渉制御信号送信機103は、CTS信号制御装置104から受け取ったスケジューリングポリシーに従って生成したCTS信号を送信する。ここで、干渉制御信号送信機103は、与干渉AP/STA110または自装置を宛先とするCTS-to-self信号を送信し、AP101は、STA102を宛先とするCTS-to-self信号を送信する。
T2の期間では、与干渉AP/STA110は、干渉制御信号送信機103から送信されたCTS-to-self信号によりNAV期間が設定されて送信待機状態になり、AP101とSTA102との間では干渉の無いクリーンな無線環境で無線LAN通信が行われる。そして、通信監視装置106は、保護通信の停止を検出すると、CTS信号制御装置104に保護通信の停止を通知する。通信監視装置106から保護通信の停止通知を受けたCTS信号制御装置104は、AP101および干渉制御信号送信機103にCTS-to-self信号の送信停止を指示する。ここで、通信監視装置106は、予め設定された一定期間に保護通信が行われなかった場合に保護通信の停止を検出するようにしてもよい。
なお、T3の期間は、図6のT3の期間と同様に動作する。また、T4の期間およびT5の期間は、先に説明したT1の期間およびT2の期間と同様に動作する。
このようにして、本実施形態に係るCTS信号制御装置104は、AP101および干渉制御信号送信機103から収集する無線環境情報に基づいて、保護通信を行うAP101およびSTA102を判別し、保護通信情報を保護通信の監視を行う通信監視装置106に通知する。そして、CTS信号制御装置104は、通信監視装置106から受け取る保護通信の開始通知または停止通知に基づいて、AP101および干渉制御信号送信機103にCTS-to-self信号の送信開始または送信停止を指示することができる。これにより、保護対象とするAP101およびSTA102は、与干渉AP/STA110から干渉を受けることなく、クリーンな無線環境で無線LAN通信を行うことができる。特に本実施形態では、通信監視装置106が保護通信の開始および停止を検出して、保護通信が行われている期間だけ与干渉AP/STA110の通信を停止するので、保護通信が行われていない期間が与干渉AP/STA110の通信に使用可能となり、無線LANシステム100全体の通信効率を向上することができる。また、本実施形態では、複数のAP101が保護通信を行う場合でも、各々のAP101が保護通信監視機能を搭載する必要がなく、1つの通信監視装置106が複数の保護通信の開始または停止を検出してCTS信号制御装置104に通知することができる。
図11は、第2実施形態において複数のAP101がある場合の一例を示す。図11では、AP101-1とAP101-2の2つがそれぞれ保護対象のSTA102を配下に有し、CTS信号制御装置104は複数の無線LAN通信を保護する。なお、AP101-1およびAP101-2は、図8で説明したAP101と同様に、保護通信監視機能を有さず、通信監視装置106が保護通信の監視を行う。
図11において、CTS信号制御装置104は、AP101-1、AP101-2および干渉制御信号送信機103から収集する無線環境情報から保護対象の無線LAN通信を判別し、保護通信情報を通信監視装置106に通知する。そして、通信監視装置106が保護通信の開始または停止を検出すると、CTS信号制御装置104に保護通信の開始または停止を通知する。CTS信号制御装置104は、保護通信の開始通知または停止通知を受けた場合、干渉制御信号送信機103、AP101-1およびAP101-2のCTS制御を行う。例えば、保護通信の開始通知を受けた場合は干渉制御信号送信機103、AP101-1およびAP101-2にCTS-to-self信号の送信開始を指示し、保護通信の停止通知を受けた場合は干渉制御信号送信機103、AP101-1およびAP101-2にCTS-to-self信号の送信停止を指示する。なお、図11では、CTS信号制御装置104は、複数の保護通信を制御するので、通信監視装置106がAP101-1の保護通信の開始または停止を検出した場合はAP101-1の保護通信に干渉を与える与干渉AP/STA110を通信エリア内に有する干渉制御信号送信機103のCTS制御を行い、通信監視装置106がAP101-2の保護通信の開始または停止を検出した場合はAP101-2の保護通信に干渉を与える与干渉AP/STA110を通信エリア内に有する干渉制御信号送信機103のCTS制御を行う。
ここで、図11では、保護通信を行う複数のAP101が存在するので、各AP101は、保護通信の検出時にそれぞれのSTA102を宛先とするCTS-to-self信号の送信を別々に行ってもよいが、CTS信号制御装置104の送信開始の指示に従って複数のAP101が同期してCTS-to-self信号の送信を行うようにしてもよい。
このようにして、本実施形態に係る無線LANシステム100は、複数のAP101が複数の保護通信を行う場合でも、各々の保護通信に干渉を与える与干渉AP/STA110の送信を待機させることができ、保護対象とするAP101-1およびAP101-2は、与干渉AP/STA110から干渉を受けることなく、クリーンな無線環境で無線LAN通信を行うことができる。特に、通信監視装置106が管理下の複数の保護通信の開始および停止を検出して、保護通信が行われている期間だけ与干渉AP/STA110の通信を停止するので、保護通信が行われていない期間が与干渉AP/STA110の通信に使用可能となり、無線LANシステム100全体の通信効率を向上することができる。また、本実施形態では、複数のAP101-1およびAP101-2が保護通信を行う場合でも、各々のAP101が保護通信監視機能を搭載する必要がなく、1つの通信監視装置106が複数の保護通信の開始または停止を検出してCTS信号制御装置104に通知することができる。
[CTS信号制御装置104の処理]
図12は、第1実施形態および第2実施形態で説明したCTS信号制御装置104のCTS制御のフローチャートの一例を示す。
図12は、第1実施形態および第2実施形態で説明したCTS信号制御装置104のCTS制御のフローチャートの一例を示す。
ステップS101において、CTS信号制御装置104の無線環境情報収集部402は、AP101および干渉制御信号送信機103から無線環境情報を収集する。
ステップS102において、CTS信号制御装置104の保護対象設定部403は、収集した無線環境情報に基づいて、保護通信を行うAP101およびSTA102を判別し、保護通信情報をAP101(または通信監視装置106)に通知するとともに、スケジューリングポリシー生成部404は、無線環境情報および保護通信情報に基づいて生成したスケジューリングポリシーをAP101および干渉制御信号送信機103に通知する。
ステップS103において、CTS信号制御装置104のCTS信号送信制御部405は、AP101(または通信監視装置106)から保護通信の開始通知または停止通知があるか否かを判別する。そして、CTS信号送信制御部405は、保護通信の開始通知または停止通知があるまで待機し、保護通信の開始通知または停止通知がある場合はステップS104の処理に進む。
ステップS104において、管理内のAP101及び干渉制御信号送信機103にCTS信号の送信開始または送信停止を指示する。
このようにして、CTS信号制御装置104は、保護通信情報をAP101(または通信監視装置106)に通知し、AP101(または通信監視装置106)から受け取る保護通信の開始通知または停止通知に基づいて、干渉制御信号送信機103にCTS-to-self信号の送信開始または送信停止を指示することができる。
[AP101の処理]
図13は、第1実施形態に係るAP101のフローチャートの一例を示す。
図13は、第1実施形態に係るAP101のフローチャートの一例を示す。
ステップS201において、AP101は、CTS信号制御装置104から保護通信情報を取得する。
ステップS202において、AP101のトラフィックモニター部205は、AP101を通過する通信を監視する。
ステップS203において、トラフィックモニター部205が保護通信情報に基づいて保護通信の開始を検知した場合はステップS204の処理に進み、保護通信の開始を検知していない場合はステップS205の処理に進む。
ステップS204において、AP101は、CTS信号(STA102を宛先とするCTS-to-self信号)の送信を開始するとともに、CTS信号制御装置104へ保護通信の開始を通知する。
ステップS205において、トラフィックモニター部205が保護通信の停止を検知した場合、または、予め決められた一定期間保護通信を未検知の場合はステップS206の処理に進み、保護通信の停止を検知していない場合はステップS202の処理に戻って同様の処理が繰り返し実行される。
ステップS206において、AP101は、CTS信号の送信を停止するとともに、CTS信号制御装置104へ保護通信の停止を通知する。
このようにして、AP101は、CTS信号制御装置104から取得する保護通信情報に基づいて、保護通信の監視を行い、保護通信の開始が検出された場合にはCTS信号の送信を開始するとともにCTS信号制御装置104に保護通信の開始を通知し、保護通信の停止が検出された場合にはCTS信号の送信を停止するとともにCTS信号制御装置104に保護通信の停止を通知するので、通信効率の低下を防止できる。
[通信監視装置106の処理]
図14は、第2実施形態に係る通信監視装置106のフローチャートの一例を示す。
図14は、第2実施形態に係る通信監視装置106のフローチャートの一例を示す。
ステップS301において、通信監視装置106は、CTS信号制御装置104から保護通信情報を取得する。
ステップS302において、通信監視装置106のトラフィックモニター部503は、通信監視装置106を通過する通信を監視する。
ステップS303において、トラフィックモニター部503が保護通信情報に基づいて保護通信の開始を検知した場合はステップS304の処理に進み、保護通信の開始を検知していない場合はステップS305の処理に進む。
ステップS304において、通信監視装置106は、CTS信号制御装置104へ保護通信の開始を通知する。
ステップS305において、トラフィックモニター部503が保護通信の停止を検知した場合、または、予め決められた一定期間保護通信を未検知の場合はステップS306の処理に進み、保護通信の停止を検知していない場合はステップS302の処理に戻って同様の処理が繰り返し実行される。
ステップS306において、通信監視装置106は、CTS信号制御装置104へ保護通信の停止を通知する。
このようにして、通信監視装置106は、CTS信号制御装置104から取得する保護通信情報に基づいて、保護通信の監視を行い、保護通信の開始が検出された場合にはCTS信号制御装置104に通知してCTS信号の送信を開始し、保護通信の停止が検出された場合にはCTS信号制御装置104に通知してCTS信号の送信を停止するので、通信効率の低下を防止できる。なお、通信監視装置106が複数の保護通信を監視する場合は、個々の保護通信毎に上述の処理を実行する。
[第1実施形態の応用例]
図15は、第1実施形態に係る無線LANシステム100の制御シーケンスの応用例を示す。なお、図15の制御シーケンスは、図6の制御シーケンスの応用例であり、図2で説明したAP101、STA102、干渉制御信号送信機103、CTS信号制御装置104および与干渉AP/STA110により行われる。ここで、図15において、Aは無線環境情報、Bは保護通信情報、Cはスケジューリングポリシー、DはCTS制御をそれぞれ示す。
図15は、第1実施形態に係る無線LANシステム100の制御シーケンスの応用例を示す。なお、図15の制御シーケンスは、図6の制御シーケンスの応用例であり、図2で説明したAP101、STA102、干渉制御信号送信機103、CTS信号制御装置104および与干渉AP/STA110により行われる。ここで、図15において、Aは無線環境情報、Bは保護通信情報、Cはスケジューリングポリシー、DはCTS制御をそれぞれ示す。
図15において、T0の期間は、図6の制御シーケンスと同じであり、CTS信号制御装置104は、AP101、干渉制御信号送信機103-1、103-2および103-3から無線環境情報を収集する。そして、CTS信号制御装置104は、収集した無線環境情報に基づいて保護通信を行うAP101およびSTA102を判別し、保護通信情報をAP101に通知する。さらに、CTS信号制御装置104は、無線環境情報と保護通信情報とに基づいて、保護通信に干渉を与える与干渉AP/STA110を判別し、存在した場合、干渉を与える無線LAN通信を観測した干渉制御信号送信機103から送信されるCTS-to-self信号のスケジューリングポリシーを生成してAP101および干渉制御信号送信機103に送信する。
T1の期間では、AP101は、CTS信号制御装置104から受け取った保護通信情報に基づいてデータ(Data)通信(保護通信)の監視を行い、保護端末STA102への保護通信を検出すると、CTS信号制御装置104に保護通信の開始を通知するとともに、STA102を宛先とするCTS-to-self信号をSTA102に送信する。一方、CTS信号制御装置104は、AP101から受け取る保護通信の開始通知に基づいて、干渉制御信号送信機103-1にCTS-to-self信号の送信開始を指示する。これを受けた干渉制御信号送信機103-1は、CTS信号制御装置104から受け取ったスケジューリングポリシーに従って生成したCTS-to-self信号を送信する。この処理が終了後に、CTS信号制御装置104は、干渉制御信号送信機103-2にCTS-to-self信号の送信開始を指示し、干渉制御信号送信機103-2は、CTS信号制御装置104から受け取ったスケジューリングポリシーに従って生成したCTS-to-self信号を送信する。さらに、CTS信号制御装置104は、干渉制御信号送信機103-3にCTS-to-self信号の送信開始を指示し、干渉制御信号送信機103-3は、CTS信号制御装置104から受け取ったスケジューリングポリシーに従って生成したCTS-to-self信号を送信する。このように、本応用例では、CTS信号制御装置104は、3つの干渉制御信号送信機103-1、干渉制御信号送信機103-2および干渉制御信号送信機103-3にCTS-to-self信号を順番に送信させる。このとき、CTS信号制御装置104は、3つの干渉制御信号送信機103-1、干渉制御信号送信機103-2および干渉制御信号送信機103-3のCTS-to-self信号に設定するNAV期間の終了が一致するように制御する。
T2の期間では、与干渉AP/STA110は、干渉制御信号送信機103から送信されたCTS-to-self信号によりNAV期間が設定されて送信待機状態にあり、AP101とSTA102との間では、干渉の無いクリーンな無線環境で無線LAN通信が行われる。ここで、AP101は、STA102にCTS-to-self信号を送信後、3つの干渉制御信号送信機103がCTS-to-self信号を送信し終えるまで待ってからデータフレーム送信を行う。なお、3つの干渉制御信号送信機103がCTS-to-self信号を送信し終えるまでの時間は、CTS信号制御装置104から受け取るスケジューリングポリシーに基づいて知ることができる。そして、AP101は、保護通信の停止を検出すると、CTS信号制御装置104に保護通信の停止を通知し、CTS信号制御装置104は、干渉制御信号送信機103-1、103-2および103-3にCTS-to-self信号の送信停止を指示する。なお、停止の指示は、同時に行ってもよい。
T3の期間では、与干渉AP/STA110は、干渉制御信号送信機103によるCTS-to-self信号の送信停止により送信待機状態から解放され、AP101との間で無線LAN通信を行うことができる。
このようにして、本応用例では、複数の干渉制御信号送信機103が時間的に重ならないように順番にCTS-to-self信号を送信するので、複数の干渉制御信号送信機103に共通の通信エリアに1つの与干渉AP/STA110が存在する場合でも、複数の干渉制御信号送信機103が送信するCTS-to-self信号が互いに干渉しないようにすることができる。ここで、干渉制御信号送信機103-1が送信するCTS-to-self信号に設定されたNAV期間と、干渉制御信号送信機103-2が送信するCTS-to-self信号に設定されたNAV期間と、干渉制御信号送信機103-3が送信するCTS-to-self信号に設定されたNAV期間は、開始時間と長さがそれぞれ異なるが、それぞれのNAV期間の終了時間は同じになるように設定される。
なお、本応用例においても、CTS信号制御装置104は、AP101から受け取る保護通信の開始通知または停止通知に基づいて、干渉制御信号送信機103-1から103-3にCTS-to-self信号の送信開始または送信停止を指示するので、保護対象とするAP101およびSTA102は、与干渉AP/STA110から干渉を受けることなく、クリーンな無線環境で無線LAN通信を行うことができ、保護通信が行われていない期間が与干渉AP/STA110の通信に使用可能となり、無線LANシステム100全体の通信効率を向上することができる。
[比較例の無線LANシステム900]
次に、上述の各実施形態に係る無線LANシステム100の特徴が分かり易いように、比較例の無線LANシステム900について説明する。なお、比較例の無線LANシステム900は、図1で説明した無線LANシステム100と同様のシステム構成であるが、例えば第1実施形態に係る無線LANシステム100のように、AP101が保護通信の開始または停止を検出し、CTS信号制御装置104が干渉制御信号送信機103にCTS-to-self信号の送信開始または送信停止を指示する制御は行わない。
次に、上述の各実施形態に係る無線LANシステム100の特徴が分かり易いように、比較例の無線LANシステム900について説明する。なお、比較例の無線LANシステム900は、図1で説明した無線LANシステム100と同様のシステム構成であるが、例えば第1実施形態に係る無線LANシステム100のように、AP101が保護通信の開始または停止を検出し、CTS信号制御装置104が干渉制御信号送信機103にCTS-to-self信号の送信開始または送信停止を指示する制御は行わない。
以下、比較例の無線LANシステム900について説明するが、図1で説明した各実施形態に係る無線LANシステム100とシステム構成は同じなので、図1を利用して、無線LANシステム100を無線LANシステム900、AP101をAP901、STA102をSTA902、干渉制御信号送信機103を干渉制御信号送信機903、CTS信号制御装置104をCTS信号制御装置904、与干渉AP/STA110を与干渉AP/STA910にそれぞれ符号を置き換えて説明する。
図1において、比較例の無線LANシステム900では、保護対象の無線LAN通信を行うAP901およびSTA902の周辺に与干渉AP/STA110が存在し、AP901および干渉制御信号送信機903は無線環境情報を取得してCTS信号制御装置904に通知する。CTS信号制御装置904は、AP901および干渉制御信号送信機903から収集する無線環境情報に基づいて保護通信を行うAP901およびSTA902に干渉を与える与干渉AP/STA910を判別し、干渉を与える与干渉AP/STA910が通信エリア内の干渉制御信号送信機903にCTS-to-self信号を保護通信に必要な時間だけ周期的に送信させるためのスケジューリングポリシーをAP901および干渉制御信号送信機903に送信する。そして、干渉制御信号送信機903は、スケジューリングポリシーに従って保護通信に必要な時間に亘って周期的にCTS-to-self信号を送信する。ここで、保護通信に必要な時間がCTS信号に設定可能なNAV期間以下の場合はCTS-to-self信号が1回だけ送信され、保護通信に必要な時間がCTS信号に設定可能なNAV期間より長い場合はCTS-to-self信号が周期的に複数回送信される。
図16は、比較例の無線LANシステム900の制御シーケンスを示す。ここで、図16において、Aは無線環境情報、Cはスケジューリングポリシーをそれぞれ示す。
T0の期間では、CTS信号制御装置904は、AP901および干渉制御信号送信機903から無線環境情報を収集する。そして、CTS信号制御装置904は、無線環境情報に基づいて、保護通信を行うAP901およびSTA902に干渉を与える与干渉AP/STA910を判別し、存在した場合、保護通信に必要な時間を計算し、干渉を与える無線LAN通信を観測した干渉制御信号送信機903からCTS-to-self信号を送信させるためのスケジューリングポリシーを生成してAP901および干渉制御信号送信機903に送信する。
T1の期間では、AP901は、スケジューリングポリシーに従ってCTS-to-self信号をSTA902に送信し、保護対象のSTA902との間でデータ(Data)通信を行う。一方、干渉制御信号送信機903は、スケジューリングポリシーに従ってCTS-to-self信号を送信し、与干渉AP/STA910の送信をNAV期間待機させる。
以降、次のT2の期間およびT3の期間においても、AP901および干渉制御信号送信機903は、スケジューリングポリシーに従ってCTS-to-self信号を周期的に繰り返し送信する。このため、T2の期間のように、AP901とSTA902との間で保護通信が行われない場合でも干渉制御信号送信機903からCTS-to-self信号が送信されるので、与干渉AP/STA910は通信を行うことができない。同様に、T3の期間のように、AP901とSTA902との間の保護通信が部分的に行われない期間がある場合でも与干渉AP/STA910は通信を行うことができない。そして、スケジューリングポリシーにより指定された保護通信に必要な時間だけCTS-to-self信号を周期的に送信し終えるまで同様の状態が継続される。
このように、比較例の無線LANシステム900は、CTS信号制御装置904により設定されるスケジューリングポリシーに従って保護通信に必要な時間が確保され、その時間内に一時的に保護通信が行われない期間がある場合でも周期的に干渉制御信号送信機903からCTS-to-self信号が送信されるので、与干渉AP/STA910は通信を行うことができず、通信効率が低下するという問題が生じる。また、保護対象のSTA902の数が増えるとCTS-to-self信号の送信回数が増加するため、さらに保護対象外のSTAの通信が抑制されてしまうという問題が生じる。
これに対して、先に説明した第1実施形態および第2実施形態に係る無線LANシステム100では、保護通信を監視して、保護通信の開始を検出したときにCTS-to-self信号の送信が開始され、保護通信の停止を検出したときにCTS-to-self信号の送信が停止されるので、保護通信が行われていない期間が与干渉AP/STA110の通信に使用可能となり、通信効率の低下を回避できる。
以上、各実施形態で説明したように、本発明に係る無線LANシステム、干渉制御信号管理装置、基地局装置および干渉制御方法は、同一チャネルを使用する周囲の無線LAN装置からの干渉を制限し、通信効率が低下することなく低遅延および低ジッタを実現することができる。
100,900・・・無線LANシステム;101,901・・・AP;102,902・・・STA;103,903・・・干渉制御信号送信機;104,904・・・CTS信号制御装置;105・・・集約SW;106・・・通信監視装置;110,910・・・与干渉AP/STA;201・・・無線LAN信号送受信部;202・・・通信I/F部;203・・・スケジューリング部;204・・・CTS信号生成部;205・・・トラフィックモニター部;206・・・CTS信号送信制御部;301・・・無線LAN信号送受信部;302・・・通信I/F部;303・・・無線環境情報スキャン部;304・・・CTS送信制御部;401・・・通信I/F部;402・・・無線環境情報収集部;403・・・保護対象設定部;404・・・スケジューリングポリシー生成部;405・・・CTS信号送信制御部;501・・・通信I/F部;502・・・通信I/F部;503・・・トラフィックモニター部;504・・・監視対象通信設定部
Claims (8)
- 無線LAN通信を行う基地局装置と端末装置の周辺に、前記無線LAN通信に干渉を与える与干渉通信装置が存在する無線LANシステムにおいて、
前記基地局装置と前記端末装置の周辺に配置され、無線環境情報を収集するとともに、前記与干渉通信装置に送信を待機させる干渉制御信号を送信する干渉制御信号送信機と、
前記基地局装置および前記干渉制御信号送信機から前記無線環境情報を収集し、前記無線環境情報に基づいて、保護対象の前記基地局装置と前記端末装置との間の前記無線LAN通信を保護通信として設定するとともに、前記保護通信に干渉を与える前記与干渉通信装置の周辺の前記干渉制御信号送信機を判別し、判別した前記干渉制御信号送信機に前記与干渉通信装置の送信を待機させる前記干渉制御信号を送信させる干渉制御信号管理装置と
を備え、
前記干渉制御信号管理装置は、前記保護通信の開始を検出した場合に前記干渉制御信号送信機に前記干渉制御信号の送信開始を指示し、前記保護通信の停止を検出した場合に前記干渉制御信号送信機に前記干渉制御信号の送信停止を指示し、
前記干渉制御信号を受信した前記与干渉通信装置が送信を待機している間に、前記基地局装置と前記端末装置とが優先的に通信を行う
ことを特徴とする無線LANシステム。 - 請求項1に記載の無線LANシステムにおいて、
前記保護通信の開始または終了の検出を前記基地局装置または前記基地局装置の通信を集約する経路に配置された通信監視装置により行う
ことを特徴とする無線LANシステム。 - 請求項1または2に記載の無線LANシステムにおいて、
前記干渉制御信号管理装置は、前記干渉制御信号送信機が複数あるときに、各干渉制御信号送信機から送信する前記干渉制御信号で設定する送信待機期間を同一とし、各干渉制御信号送信機から前記干渉制御信号を同期して送信させる
ことを特徴とする無線LANシステム。 - 請求項1または2に記載の無線LANシステムにおいて、
前記干渉制御信号管理装置は、前記干渉制御信号送信機が複数あるときに、各干渉制御信号送信機から送信する前記干渉制御信号を順番に送信させ、各干渉制御信号で設定する送信待機期間の終了が一致するように制御する
ことを特徴とする無線LANシステム。 - 無線LAN通信を行う基地局装置と端末装置の周辺に存在し、前記無線LAN通信に干渉を与える与干渉通信装置の送信を待機させる干渉制御信号を干渉制御信号送信機に送信させる干渉制御信号管理装置において、
前記基地局装置および前記干渉制御信号送信機から無線環境情報を収集する無線環境情報収集部と、
前記無線環境情報に基づいて、保護対象の前記基地局装置と前記端末装置との間の前記無線LAN通信を保護通信として設定するとともに、前記保護通信に干渉を与える前記与干渉通信装置の周辺の前記干渉制御信号送信機を判別する保護対象設定部と、
判別した前記干渉制御信号送信機に前記与干渉通信装置の送信を待機させる前記干渉制御信号を送信させる制御部と
を備え、
前記制御部は、前記保護通信の開始を検出した場合に前記干渉制御信号送信機に前記干渉制御信号の送信開始を指示し、前記保護通信の停止を検出した場合に前記干渉制御信号送信機に前記干渉制御信号の送信停止を指示する
ことを特徴とする干渉制御信号管理装置。 - 無線LAN通信に干渉を与える与干渉通信装置が存在する無線環境で、端末装置と無線LAN通信を行う基地局装置において、
干渉制御信号管理装置から受け取るスケジューリングポリシーに基づいて生成する干渉制御信号を無線LAN通信部から送信するスケジューリング部と、
干渉から保護する保護通信の情報を前記干渉制御信号管理装置から受け取り、前記無線LAN通信を監視して前記保護通信の開始または終了を検出するモニター部と、
前記モニター部が前記保護通信の開始または終了を検出した場合に、前記保護通信の開始または終了を前記スケジューリング部および前記干渉制御信号管理装置に通知する干渉制御信号制御部と
を備え、
前記スケジューリング部は、前記干渉制御信号制御部から前記保護通信の開始通知を受け取った場合に前記端末装置を宛先とする前記干渉制御信号の送信を開始し、前記干渉制御信号制御部から前記保護通信の終了の通知を受け取った場合に前記干渉制御信号の送信を停止する
ことを特徴とする基地局装置。 - 無線LAN通信を行う基地局装置と端末装置の周辺に存在する前記無線LAN通信に干渉を与える与干渉通信装置に送信待機期間を設定する干渉制御信号を干渉制御信号送信機に送信させる干渉制御信号管理装置を有する無線LANシステムにおける干渉制御方法であって、
前記干渉制御信号送信機は、
前記基地局装置と前記端末装置の周辺に配置され、無線環境情報を収集して前記干渉制御信号管理装置に送信する処理と、
前記与干渉通信装置に送信を待機させる干渉制御信号を送信する処理と
を実行し、
前記干渉制御信号管理装置は、
前記基地局装置および前記干渉制御信号送信機から前記無線環境情報を収集する無線環境情報収集処理と、
前記無線環境情報に基づいて、保護対象の前記基地局装置と前記端末装置との間の前記無線LAN通信を保護通信として設定するとともに、前記保護通信に干渉を与える前記与干渉通信装置の周辺の前記干渉制御信号送信機を判別する保護対象設定処理と、
判別した前記干渉制御信号送信機に前記与干渉通信装置の送信を待機させる前記干渉制御信号を送信させる干渉制御信号送信制御処理と
を実行し、
前記干渉制御信号送信制御処理では、前記保護通信の開始を検出した場合に前記干渉制御信号送信機に前記干渉制御信号の送信開始を指示し、前記保護通信の停止を検出した場合に前記干渉制御信号送信機に前記干渉制御信号の送信停止を指示する
ことを特徴とする干渉制御方法。 - 請求項7に記載の干渉制御方法において、
前記保護通信の開始または終了を検出する処理を前記基地局装置または前記基地局装置の通信を集約する経路に配置された通信監視装置により行う
ことを特徴とする干渉制御方法。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2019/046173 WO2021106078A1 (ja) | 2019-11-26 | 2019-11-26 | 無線lanシステム、干渉制御信号管理装置、基地局装置および干渉制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2021106078A1 JPWO2021106078A1 (ja) | 2021-06-03 |
JP7259989B2 true JP7259989B2 (ja) | 2023-04-18 |
Family
ID=76128666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021560804A Active JP7259989B2 (ja) | 2019-11-26 | 2019-11-26 | 無線lanシステム、干渉制御信号管理装置、基地局装置および干渉制御方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20220408453A1 (ja) |
JP (1) | JP7259989B2 (ja) |
WO (1) | WO2021106078A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023089806A1 (ja) * | 2021-11-22 | 2023-05-25 | 日本電信電話株式会社 | 無線信号計測システム、無線信号計測方法、及び制御装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20160021679A1 (en) | 2014-07-17 | 2016-01-21 | Qualcomm Incorporated | Clear-to-send signaling to limit wifi interference in unlicensed spectrum |
-
2019
- 2019-11-26 WO PCT/JP2019/046173 patent/WO2021106078A1/ja active Application Filing
- 2019-11-26 JP JP2021560804A patent/JP7259989B2/ja active Active
- 2019-11-26 US US17/776,440 patent/US20220408453A1/en active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20160021679A1 (en) | 2014-07-17 | 2016-01-21 | Qualcomm Incorporated | Clear-to-send signaling to limit wifi interference in unlicensed spectrum |
Non-Patent Citations (3)
Title |
---|
Chen Sun (Sony),Text proposal on the coexistence management considering spectrum release, IEEE 802.19-16/0083r0,米国,IEEE,2016年05月 |
Kenichi KAWAMURA et al.,Cooperative control of 802.11ax access parameters in high density wireless LAN systems,2019 IEEE Wireless Communications and Networking Conference (WCNC),IEEE,2019年04月15日 |
中山 章太 Shota Nakayama,モバイル連携無線LANシステムにおけるIEEE802.11ax無線LANの制御に関する一検討,電子情報通信学会2018年通信ソサイエティ大会講演論文集1 PROCEEDINGS OF THE 2018 IEICE COMMUNICAT,日本,電子情報通信学会,2018年09月11日,B-5-101,P.378 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20220408453A1 (en) | 2022-12-22 |
JPWO2021106078A1 (ja) | 2021-06-03 |
WO2021106078A1 (ja) | 2021-06-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6255106B2 (ja) | 無線通信システム、無線通信方法、連携制御装置、端末装置、及び、ライセンスバンド基地局装置 | |
KR101024874B1 (ko) | Wlan 시스템에서 효율적인 다수 모드 동작을 제공하는방법 및 시스템 | |
JP5321075B2 (ja) | 無線通信端末 | |
US10212735B2 (en) | Communications method and device for single-frequency wireless local area network | |
JP2006050526A (ja) | 無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラム | |
JP6785453B2 (ja) | 基地局装置、無線端末装置および無線通信方法 | |
WO2017033788A1 (ja) | 無線通信システムおよび無線通信方法 | |
JP7259989B2 (ja) | 無線lanシステム、干渉制御信号管理装置、基地局装置および干渉制御方法 | |
EP3915310B1 (en) | Cooperative inter-network channel selection | |
WO2015106417A1 (zh) | 预留信道的方法及通信设备 | |
JP6315597B2 (ja) | 無線通信方法、無線通信システムおよび無線通信装置 | |
TW201935900A (zh) | 通訊裝置及通訊方法 | |
JP7047719B2 (ja) | 無線lanシステムおよび干渉制御方法 | |
JP7409393B2 (ja) | 無線lanシステム、アクセスポイント装置及び無線通信方法 | |
JP6430905B2 (ja) | 無線通信方法および無線通信システム | |
JP2015080133A (ja) | 無線通信システムおよび無線通信方法 | |
JP5646434B2 (ja) | 無線通信システムおよび無線通信方法 | |
JP5855551B2 (ja) | 無線通信システムおよび無線通信方法 | |
WO2017097067A1 (zh) | 一种数据传输保护方法及其装置 | |
JP2014003480A (ja) | 無線通信システムおよび無線通信方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220512 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230307 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230320 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7259989 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |