JP7259402B2 - スラストころ軸受 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、低トルク化を維持することが可能となるスラストころ軸受を提供することを目的とする。
次の式(1)を満たす、スラストころ軸受。
(Y1+Y2)/X<tan(3×π/180) ・・・ 式(1)
ただし、
Y1:前記ころが一方にスキューした場合に前記第一側面に接触する当該ころにおける第一接触点と、当該第一側面との当該スキュー前の隙間
Y2:前記ころが一方にスキューした場合に前記第二側面に接触する当該ころにおける第二接触点と、当該第二側面との当該スキュー前の隙間
X:前記保持器の中心軸を中心とした前記第一接触点を通過する第一仮想円の半径と、前記保持器の中心軸を中心とした前記第二接触点を通過する第二仮想円の半径との差
図1は、スラストころ軸受の一例を示す断面図である。図1に示すスラストころ軸受10(以下、単に「軸受10」とも称する。)は、環状の保持器12と、複数のころ11とを備える。本開示の軸受10は、更に、軸受10の軸方向一方側(図1では上側)に位置する環状の第一軌道輪(ハウジング軌道盤)5と、軸受10の軸方向他方側(図1では下側)に位置する環状の第二軌道輪(軸軌道盤)6とを備える。
ころ11の形状について更に説明する。図3は、軸受10の中心軸C0(図1参照)に直交し、かつ、ころ11の中心軸C1を含む断面における、ポケット13及びころ11を示す図である。ころ11は、中央の円筒部15と、その両側の外クラウニング部16及び内クラウニング部17とを有する。
図5に示すように、各ポケット13において、周方向で対向するように一対の第三凸部43,43が設けられている。一対の第三凸部43,43は、柱40における放射方向内側に設けられている。第三凸部43は、柱40の軸方向他方側において周方向に突出して設けられている。一対の第三凸部43,43の間隔が、ころ11の直径よりも狭い。このため、ポケット13に収容されているころ11が軸方向他方側に脱落するのを、第三凸部43,43が防ぐ。
Y2:第二接触点Q2と第二側面32(平坦面36d)とのスキュー前の隙間
X:保持器12の中心軸(C0)を中心とした第一接触点Q1を通過する第一仮想円K1の半径R1と、保持器12の中心軸(C0)を中心とした第二接触点Q2を通過する第二仮想円K2の半径R2との差
ころ11に関して下記のとおり定義する第一寸法Z1は、ポケット13に関して下記のとおり定義する第二寸法Z2よりも大きい(Z1>Z2)。
「第一寸法Z1」:ポケット13の突起37と接触するころ11の第一端面21から、外クラウニング部16と円筒部15との境界B1までの放射方向に沿った寸法。
「第二寸法Z2」:ポケット13の突起37におけるころ11の第一端面21との接触点P1から、境界B2までの放射方向に沿った寸法(ただし、前記境界B2は、放射方向外側の平坦面36a(36c)と、凹面35a(35b)との境界である)。
「第三寸法Z3」:突起37と接触する第一端面21から、外クラウニング部16が有する第一部26と第二部27との境界B3までの放射方向に沿った寸法。
「第四寸法Z4」:ポケット13の突起37と接触するころ11の第一端面21から、内クラウニング部17と円筒部15との境界B4までの放射方向に沿った寸法。
「第五寸法Z5」:ポケット13の突起37におけるころ11の第一端面21との接触点P1から、境界B5までの放射方向に沿った寸法(ただし、前記境界B5は、放射方向内側の平坦面36dと、凹面35bとの境界である)。
「第六寸法Z6」:突起37と接触する第一端面21から、内クラウニング部17が有する第三部28と第四部29との境界B6までの放射方向に沿った寸法。
また、ポケット13の放射方向内側の平坦面36dと、凹面35bとの境界B5には、前記のとおり、凸形状の丸み49が設けられている。このため、境界B5において、ころ11の内クラウニング部17が接触しても、エッジロードとならない。
11:ころ 12:保持器 13:ポケット
15:円筒部 16:外クラウニング部 17:内クラウニング部
20:外周面 21:第一端面 22:第二端面
26:第一部 27:第二部 31:第一側面
32:第二側面 33:外面 34:内面
35a:凹面 35b:凹面 36a:平坦面
36b:平坦面 36c:平坦面 36d:平坦面
37:突起 B1~B3:境界 C0:保持器の中心軸
C1:ころの中心軸 K1:第一仮想円 K2:第二仮想円
P1:接触点 Q1~Q4:接触点 R1:半径
R2:半径 Z1:第一寸法 Z2:第二寸法
Z3:第三寸法 Y1:隙間 Y2:隙間
r1:第一曲率半径 r2:第二曲率半径 X:R1-R2
Claims (2)
- 対向する第一軌道面及び第二軌道面の間に配置される複数のころと、前記ころの中心軸を放射方向に沿って配置させて当該ころを保持するポケットを複数有する保持器と、を備えたスラストころ軸受であって、
前記ころは、円筒状の外周面と、放射方向外側の第一端面と、放射方向内側の第二端面と、を有し、
前記ポケットは、前記第一端面と接触可能である突起を有する外面と、前記第二端面と対向する内面と、前記外周面と対向する一方側の第一側面と、前記外周面と対向する他方側の第二側面と、を有し、
前記ころは、当該ころの軸方向中央に設けられ直線母線により形成された円筒部と、当該円筒部の放射方向外側に設けられ円弧状母線により形成された外クラウニング部と、当該円筒部の放射方向内側に設けられ円弧状母線により形成された内クラウニング部と、を有し、
前記ポケットが有する前記第一側面及び前記第二側面それぞれは、当該ポケットにおける放射方向中央に設けられ前記ころと接触不能である凹面と、当該ポケットにおける放射方向外側及び放射方向内側それぞれに設けられ前記ころと接触可能である平坦面と、を有し、
前記突起と接触する前記第一端面から、前記外クラウニング部と前記円筒部との境界までの放射方向に沿った第一寸法は、
前記突起における前記第一端面との接触点から、放射方向外側の前記平坦面と前記凹面との境界までの放射方向に沿った第二寸法よりも大きく、
次の式(1)を満たす、スラストころ軸受。
(Y1+Y2)/X<tan(3×π/180) ・・・ 式(1)
ただし、
Y1:前記ころが一方にスキューした場合に前記第一側面に接触する当該ころにおける第一接触点と、当該第一側面との当該スキュー前の隙間
Y2:前記ころが一方にスキューした場合に前記第二側面に接触する当該ころにおける第二接触点と、当該第二側面との当該スキュー前の隙間
X:前記保持器の中心軸を中心とした前記第一接触点を通過する第一仮想円の半径と、前記保持器の中心軸を中心とした前記第二接触点を通過する第二仮想円の半径との差 - 前記外クラウニング部は、第一曲率半径の円弧状母線により形成され前記円筒部と隣接する第一部と、前記第一曲率半径よりも小さい第二曲率半径の円弧状母線により形成され前記第一部と隣接する第二部と、を有し、
前記突起と接触する前記第一端面から、前記第一部と前記第二部との境界までの放射方向に沿った第三寸法は、前記第二寸法よりも小さい、請求項1に記載のスラストころ軸受。
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Family Applications (1)
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Citations (2)
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US3963285A (en) * | 1973-10-09 | 1976-06-15 | Skf Industries, Inc. | Cage control of skew angle in roller bearings |
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