JP7259285B2 - エナメル線の皮膜異常検出装置、エナメル線の製造装置、エナメル線の皮膜異常の検出方法、及びエナメル線の製造方法 - Google Patents

エナメル線の皮膜異常検出装置、エナメル線の製造装置、エナメル線の皮膜異常の検出方法、及びエナメル線の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、エナメル線の皮膜異常検出装置、エナメル線の製造装置、エナメル線の皮膜異常の検出方法、及びエナメル線の製造方法に関する。
近年、光源等の光学式のセンサを用いて長尺物の外観を検査する方法が提供されている(特許文献1参照)。
特許文献1には、長尺物の表面に向かって所定の光源から線状光を照射するとともに、光源と長尺物とを長尺物の長手方向に相対的に移動させながら、線状光が長尺物の外周面に照射されて成る照射線を所定時間おきに撮像する工程と、撮像データ内における照射線の位置に基づき、撮像データ幅方向の複数の所定位置ごとに照射線の高さ方向位置データを求めることにより成る照射線位置データ群を撮像データごとに作成する工程とを含む長尺物の外観検査方法が記載されている。
特開2010-197106号公報
エナメル線では、導体の周囲に設けられた皮膜の高さの異常(以下、単に「皮膜異常」ともいう。)を検出することが検討されている。この皮膜異常を検出するための方法(以下、単に「皮膜異検出方法」ともいう。)に、例えば、特許文献1に記載の方法を用いることが考えられる。
しかし、特許文献1に記載の方法によれば、例えば、エナメル線が搬送されるときにエナメル線に傾斜や捩れが生じているような場合、一定の大きさを有しない小さい皮膜異常がエナメル線の陰に隠れてしまうことによって検出が困難になる等、検出感度の低下を招く虞がある。
本発明の目的は、エナメル線の皮膜異常の検出感度を向上させることができるエナメル線の皮膜異常検出装置、エナメル線の製造装置、エナメル線の皮膜異常の検出方法、及びエナメル線の製造方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、下記の[1]~[13]のエナメル線の皮膜異常検出装置、[14]のエナメル線の製造装置、[15]のエナメル線の皮膜異常の検出方法、[16]の及びエナメル線の製造方法を提供する。
[1]一定の方向へ線状に移動するエナメル線のエナメル皮膜の表面に接触し、前記エナメル皮膜の表面に発生した皮膜異常の高さに応じて変位する接触部材と、
前記接触部材が変位した量を取得する変位計と、
を備える、エナメル線の皮膜異常検出装置。
[2]前記一定の方向を第1の方向とした場合に、
前記接触部材は、前記第1の方向と略垂直な第2の方向に変位する第1の接触部材と、前記第2の方向において固定的に保持され、前記エナメル線の前記第1の接触部材側の第1の面と反対側の第2の面側に配置された第2の接触部材とを備える、
前記[1]に記載のエナメル線の皮膜異常検出装置。
[3]前記第1の接触部材は、該第1の接触部材よりも前記第1の方向の前方に設けられた支軸を支点として回転可能に支持されている、
前記[2]に記載のエナメル線の皮膜異常検出装置。
[4]前記第1の接触部材に接続され、該第1の接触部材の前記第2の方向の変位を増幅する増幅部材と、
前記増幅部材の前記第1の方向の後方側の先端部に対向する位置で前記変位計を固定的に支持する固定部材と、
をさらに備え、
固定された前記変位計は、前記増幅部材によって増幅された前記先端部の前記第2方向の変位の量を測定することによって前記接触部材が変位した量を取得する、
前記[3]に記載のエナメル線の皮膜異常検出装置。
[5]前記第1の接触部材及び前記第2の接触部材はともに、略円柱形状の形状を有する回転体からなる、
前記[1]から[4]のいずれか1つに記載のエナメル線の皮膜異常検出装置。
[6]前記第2の接触部材は、前記エナメル線を前記第2の方向において挟んで前記第1の接触部材と対向する位置に設けられており、
前記第1の接触部材と前記第2の接触部材とで前記エナメル皮膜の一対の対向する面を挟むことにより、前記一対の対向する面に発生した皮膜異常を検出する、
前記[5]に記載のエナメル線の皮膜異常検出装置。
[7]前記第1の接触部材及び前記第2の接触部材はともに、中心軸が前記第1の方向と直交するように配置されているとともに、互いに略平行に配置されている、
前記[6]に記載のエナメル線の皮膜異常検出装置。
[8]前記第1の接触部材及び前記第2の接触部材は、前記エナメル線を厚み方向に挟んで対向する位置において、前記エナメル皮膜の上面及び下面と略平行に設けられており、
前記第1の接触部材と前記第2の接触部材とが前記上面及び前記下面にそれぞれ接触することにより、前記上面又は前記下面に発生した皮膜異常を検出する、
前記[6]又は[7]に記載のエナメル線の皮膜異常検出装置。
[9]前記第1の接触部材及び前記第2の接触部材は、前記エナメル線を幅方向に挟んで対向する位置において、前記エナメル皮膜の側面のうち前記第1の方向に沿った一対の側面と略平行に設けられており、
前記第1の接触部材と前記第2の接触部材とが前記一対の側面にそれぞれ接触することにより、前記一対の側面のいずれかに発生した皮膜異常を検出する、
前記[6]又は[7]に記載のエナメル線の皮膜異常検出装置。
[10]前記第1の接触部材は、略円柱状の形状の側面に、側面視において略V字型の形状を有する溝部が形成された第3の接触部材からなる、
前記[1]から[9]のいずれか1つに記載のエナメル線の皮膜異常検出装置。
[11]前記第2の接触部材は、前記第3の接触部材と略同一の形状を有する第4の接触部材及び第5の接触部材とからなり、
前記第3の接触部材、前記第4の接触部材及び前記第5の接触部材は、前記エナメル線を挟んで互い違いに配置されており、
前記第3の接触部材と、前記第4の接触部材及び前記第5の接触部材のうち少なくともいずれか一方とで前記エナメル線を挟むことにより、前記エナメル皮膜の角部に発生した皮膜異常を検出する、
前記[10]に記載のエナメル線の皮膜異常検出装置。
[12]前記第3の接触部材、前記第4の接触部材及び前記第5の接触部材は、前記エナメル線を厚み方向に挟んで互い違いに配置されている、
前記[11]に記載のエナメル線の皮膜異常検出装置。
[13]前記第3の接触部材、前記第4の接触部材及び前記第5の接触部材は、前記エナメル線を幅方向に挟んで互い違いに配置されている、
前記[11]に記載のエナメル線の皮膜異常検出装置。
[14]導体にエナメル塗料を塗布する塗料塗布部と、
前記エナメル塗料の焼付けを行ってエナメル皮膜を形成する焼鈍炉と、
形成された前記エナメル皮膜に発生した皮膜異常を検出する、請求項1から10に記載のエナメル線の皮膜異常検出装置と、
を備える、エナメル線の製造装置。
[15]エナメル線を所定の速度で一定の方向へ線状に移動する工程と、
接触部材を用いて移動中の前記エナメル線のエナメル皮膜に接触する工程と、
前記エナメル皮膜に発生した皮膜異常と接触することにより前記皮膜異常の高さに応じて前記接触部材が変位する工程と、
前記接触部材の変位を増幅する工程と、
増幅した前記変位を出力電圧に変換して前記変位の量を測定する工程と、
前記出力電圧が所定の閾値を超えたときに前記皮膜異常が発生していると判定する工程と、
を含む、エナメル線の皮膜異常の検出方法。
[16]導体にエナメル塗料を塗布する工程と、
前記エナメル塗料の焼付けを行ってエナメル皮膜を形成する工程と、
前記エナメル皮膜に発生した皮膜異常を検出する、前記[15]に記載の工程と、
を含む、エナメル線の製造方法。
本発明のエナメル線の皮膜異常の検出方法、エナメル線の皮膜異常検出装置、エナメル線の製造方法、及びエナメル線の製造装置によれば、エナメル線の皮膜異常の検出感度を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係るエナメル線の製造装置の一例を示す概略図である。 第1の実施の形態に係る皮膜異常検出装置の構成の一例を概略的に示す図であり、(a)は、側面図、(b)は、(a)のA-A‘断面図である。 第1の接触部材の変位の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る皮膜異常検出装置の構成の一例を概略的に示す図である。 第2の実施の形態に係る接触部材の一例を概略的に示す図である。 皮膜異常の検出結果の一例を示すグラフ図である。 皮膜異常検出装置の一変形例を概略的に示す図である。 皮膜異常検出装置の他の変形例を概略的に示す図である。 比較例における皮膜異常の検出の一例を概略的に示す図であり、(a)は、皮膜異常の検出方法を模式的に示す図、(b)は、検出漏れを引き起こす原因の一例を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。また、各図面に示した各構成要素の寸法比は、必ずしも実際の寸法比と一致するものではない。
〔エナメル線の製造装置及び製造方法〕
図1は、本発明の実施の形態に係るエナメル線の製造装置の一例を示す概略図である。なお、以下では、エナメル線12用に供給される心線として、断面が平角形状の導体10を用いる場合を例に挙げて説明する。また、本実施の形態において使用される導体10の素材には、例えば、銅、銅合金等を使用することができる。また、説明の便宜上、エナメル線の製造装置1を構成する各種機器を横型に配置するタイプのものを例に挙げて説明するが、縦型に配置するタイプでもよい。
図1に示すように、導体10は、塗料塗布部2へ導かれ、導体10の外周にエナメル塗料が塗布される。なお、エナメル塗料としては、エナメル皮膜12a(図2(a)参照)に使用可能なものであれば特に限定されることなく用いることができる。
また、エナメル塗料中の溶剤としては、例えば、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)、クレゾール、N,N-ジメチルアセトアミド(DMAc)、シクロヘキサノン等が挙げられる。また、エナメル塗料中の樹脂としては、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリエステルイミド等が挙げられる。また、導体10は、焼鈍炉(不図示)によって焼鈍が行われたものを用いることができる。
エナメル塗料が塗布された導体10は、焼付炉3中を走行し、エナメル塗料の乾燥(すなわちエナメル塗料中の溶剤の蒸発)及びエナメル塗料中の樹脂の硬化(すなわち皮膜の焼付)が行われる。なお、エナメル塗料中の溶剤の蒸発及びエナメル塗料中の樹脂の硬化の方法は、特に限定されるものではなく、熱風等により加熱することで行なうことができる。また、エナメル塗料中の溶剤の蒸発とエナメル塗料中の樹脂の硬化とは、別々の装置で行うことでもよい。
導体10は、下流側のターンプーリ5bを介して上流側のターンプーリ5aに戻り、塗料塗布部2によるエナメル塗料の塗布、及び焼付炉3によるエナメル塗料の乾燥・焼付が所望の厚さのエナメル皮膜12aとなるまで繰り返し行われる。このように、外周に塗布されたエナメル塗料が乾燥・焼付されることによって、導体10は、その外周に所望の厚さからなるエナメル皮膜12aを有するエナメル線12となる。
乾燥・焼付が終了したエナメル線12は、皮膜異常を検出する装置(以下、「皮膜異常検出装置」ともいう。)に導かれる。皮膜異常とは、例えば、塗料塗布部2へ導入される導体10の周辺に浮遊する固形状や繊維状の塵埃(環境異物)が導体10の外周に塗布されたエナメル塗料に取り込まれること、導体10或いはエナメル皮膜12aの表面に発生する傷によってエナメル皮膜12aの表面に空隙が発生すること、及びエナメル塗料中に発泡等が生じることにより、エナメル皮膜12aの表面に発生した凸状の形状をいう。なお、エナメル皮膜12aの表面とは、エナメル皮膜12aの上面12aa及び下面12ab(図2各図参照、「フラット面」ともいう。)、側面12b(図9(b)参照)、及び角部12r(図5参照、「エッジ面」ともいう。)を含めるものとする。
皮膜異常検出装置4(図2各図参照)は、皮膜異常120のうち、特に、エナメル皮膜12aの外方に突出し、所定の値以上の高さを有する皮膜異常120、すなわち凸状の形状を有する皮膜異常120を検出する装置である。以下、皮膜異常120として凸状の形状を有するものを例に挙げて説明する。皮膜異常検出装置4の構成の詳細は、後述する。
なお、所定の高さ以上の皮膜異常120が検出された場合、例えば、レーザマーカー等のマーキング装置(不図示)を使用して検出された皮膜異常120の位置にマーキングを施してもよい。また、皮膜異常120のエナメル皮膜12a上の位置情報を記録しておき、検査後に皮膜異常120やその周囲を切断する等の所望の処理を施してもよい。なお、皮膜異常の高さとは、皮膜異常が発生していないエナメル皮膜12aの表面からエナメル皮膜12aの外方に突出した皮膜異常120の頂部までの距離をいう。
エナメル皮膜12aの検査が終了したエナメル線12は、巻取機(不図示)に巻き取られる。
〔皮膜異常検出装置4〕
[第1の実施の形態]
次に、図2を参照して第1の実施の形態に係る皮膜異常検出装置4について説明する。図2は、皮膜異常検出装置4の構成の一例を概略的に示す図であり、(a)は、側面図、(b)は、(a)のA-A‘断面図である。第1の実施の形態に係る皮膜異常検出装置4は、主として、エナメル皮膜12aの上面12aa、下面12ab、及び側面12bに発生する皮膜異常120を検出する。
上面12aa及び下面12abは、一対の対向する面の一例である。互いに対向する一対の側面12bは、一対の対向する面の一例である。また、上面12aaは、第1の面の一例である。下面12abは、第2の面の一例である。以下、(1)上面12aaや下面12abに発生した皮膜異常120を検出する第1の構成と、(2)側面12bに発生した皮膜異常120を検出する第2の構成とに分けてそれぞれ説明する。
(1)第1の構成(上面12aaや下面12abの皮膜異常120の検出)
図2(a)及び図2(b)に示すように、皮膜異常検出装置4は、一定の方向(以下、「進行方向」ともいう。矢印「B」参照。図2(a)では右方向とする。)に線状に搬送されるエナメル線12を一定の方向に対して略垂直な方向(単に「厚み方向」ともいう。)において挟んで互いに対向する位置に設けられ、エナメル皮膜12aの上面12aa及び下面12abにそれぞれ接触する一対の接触部材41と、これら一対の接触部材41のうち一方の接触部材(以下、「第1の接触部材41A」ともいう。)に接続し、第1の接触部材41Aのエナメル線12の厚み方向の変位を増幅する第1のアーム部材42と、第1のアーム部材42がエナメル線12の厚み方向に変位した量を測定する変位計43と、皮膜異常検出装置4に対して変位計43を固定的に支持する第2のアーム部材44とを有して構成されている。進行方向は、第1の方向の一例である。第1のアーム部材42は、増幅部材の一例である。第2のアーム部材44は、固定部材の一例である。エナメル線12の厚み方向は、第2の方向の一例である。
(接触部材41)
第1の接触部材41A、及び一対の接触部材41のうち他方の接触部材(以下、「第2の接触部材41B」ともいう。)は、例えば、略円柱又は略円筒状の形状を有し、それぞれの中心軸O,Oを回転軸として自転する回転体からなる平ロールである。第1の接触部材41A及び第2の接触部材41Bは、好ましくは、エナメル線12の幅以上の長さを有する。
第1の接触部材41A及び第2の接触部材41Bはともに、それぞれの中心軸O,Oと、エナメル線12の進行方向とが互いに直交するように配置される。また、第1の接触部材41A及び第2の接触部材41Bは、互いに平行に配置される。さらに、第1の接触部材41A及び第2の接触部材41Bはともに、エナメル皮膜12aの上面12aa及び下面12abと略平行に配置される。
第1の接触部材41A及び第2の接触部材41Bの素材は、特定の素材に限定されないが、好ましくは、第1の接触部材41A及び第2の接触部材41Bは、ステンレス鋼(SUS)等の所定の硬さを有する金属により形成される。また、接触部材41の表面41aは、例えば、ハードクロムメッキ等の方法によりコーテイングしてもよい。
第2の接触部材41Bは、長手方向における両端部で、皮膜異常検出装置4に固定された台座部材45に連結されている。また、第2の接触部材41Bは、エナメル線12の厚み方向においてエナメル線12に対して固定的に保持されている。具体的には、第2の接触部材41Bは、台座部材45を介して皮膜異常検出装置4に対して固定的に保持されている。
台座部材45は、例えば、略L字型の形状を有する一対のベースフレームであり、第2の接触部材41Bと連結する上腕部451と、この上腕部451と直交して連続する前腕部452とを備えて構成される。台座部材45は、例えば、第2のアーム部材44に固定してもよい。
第1の接触部材41Aは、エナメル皮膜12aの上面12aa及び下面12abの凹凸形状に応じて、エナメル線12の厚み方向に可動するようになっている。具体的には、第1の接触部材41Aは、皮膜異常120の高さに応じてエナメル線12の厚み方向に変位するようになっている。
本実施の形態では、第1の接触部材41Aは、長手方向における両端部で、皮膜異常検出装置4に対して回転可能に支持されたピックアップ部材46と接続している。図2(b)に示すように、ピックアップ部材46は、所定の厚みを有する平板状の部材の両端を同一の方向に略直角に折り曲げて構成される、平面視において略U字型の形状を有している。
ピックアップ部材46は、底部46bがエナメル線12の進行方向の後方側に位置するとともに、開口端側がエナメル線12の進行方向の前方側に位置するように設けられている。また、ピックアップ部材46の内側には、第1の接触部材41Aが連結されている。
また、ピックアップ部材46の内側には、エナメル線12の進行方向において第1の接触部材41Aよりも前方の位置に、第1の接触部材41Aと略平行に配置され、ピックアップ部材46の開口端側の両端部46aを貫通する支軸461がさらに設けられている。
支軸461は、一対の台座部材45のうちの一方の台座部材45の上腕部451と、他方の台座部材45の上腕部451とをともに貫通している。すなわち、ピックアップ部材46の開口端側の両端部46aは、支軸461によって、一対の台座部材45の内側にそれぞれ回転可能に取り付けられている。なお、台座部材45とピックアップ部材46との位置関係は上記のものに限定されず、ピックアップ部材46を台座部材45の外側に取り付けてもよい。
ピックアップ部材46は、支軸461の中心軸Oを支点として回転可能に支持されている。換言すれば、ピックアップ部材46は、台座部材45に対して相対的に回転可能に支持されている。
第1の接触部材41A及び第2の接触部材41Bは、好ましくは、互いの中心軸O,Oがエナメル線12の長手方向において略同一の位置になるように配置される。換言すれば、第1の接触部材41A及び第2の接触部材41Bは、第1の接触部材41Aの中心軸O、及び第2の接触部材41Bの中心軸Oを結ぶ線分がエナメル線12の長手方向と略直交するように配置される。
また、第1の接触部材41Aは、表面41Aaがエナメル線12の上面12aaに接するように配置される。また、第2の接触部材41Bは、表面41Baがエナメル線12の下面12abに接するように配置される。かかる配置を実現するために、例えば、第1の接触部材41Aの半径Rや第2の接触部材41Bの半径Rを適宜調整してもよく、台座部材45の上腕部451の長さを適宜調整してもよく、ピックアップ部材46を台座部材45に固定する支軸461の、エナメル線12の厚み方向における位置を適宜調整してもよい。
図3は、第1の接触部材41Aの変位の一例を示す図であり、第1の接触部材41Aが皮膜異常120により変位した状態を示している。なお、図3では、説明の便宜上、凸状の皮膜異常120が第1の接触部材41Aの略真下に位置しているとき、すなわち、皮膜異常120の重心が第1の接触部材41Aの中心軸O、及び第2の接触部材41Bの中心軸Oを結ぶ線分上に位置している状態を例に挙げて説明する。
図3に示すように、第1の接触部材41Aの表面41Aaが皮膜異常120に接触すると、第1の接触部材41Aには、接触した皮膜異常120の大きさに応じた変位が加えられる。変位の量は、皮膜異常120の大きさ(特に高さ)に応じて決まるものである。なお、変位の量とは、エナメル線12の厚み方向において第1の接触部材41Aの中心軸Oが移動した量をいい、具体的には、皮膜異常120の高さに相当する値である。
第1の接触部材41Aは、第1の接触部材41Aが支軸461の中心軸Oを支点とするとともに、エナメル皮膜12aの上面12aaと接する点を作用点とする回転を開始する(図3の矢印「C」参照)。かかる構成により、第1の接触部材41Aを略水平の状態でエナメル線12の厚み方向に持ち上げるよりも容易に第1の接触部材41Aの高さを変位させることができる。
(第1のアーム部材42)
第1のアーム部材42は、ピックアップ部材46の底部46bに接続されている。第1のアーム部材42は、例えば、棒状の形状を有する。好ましくは、第1のアーム部材42は、多角形状の断面を有する、略平坦状の形状を有する側面に囲まれた部材である。
好ましくは、第1のアーム部材42は、略平坦な一側面が変位計43側を向くように、すなわち略平坦な一側面が上向きになるように配置される。第1のアーム部材42の長さは、特に限定されないが、第1の接触部材41Aの、エナメル線12の厚み方向の変位を増幅する増幅率を大きくする点で、長い方が好ましい。
ここで、第1の接触部材41Aの中心軸Oと支軸461の中心軸Oとの間の距離(以下、「第1の距離」ともいう。)をLとし、第1の接触部材41Aの中心軸Oと第1のアーム部材42のエナメル線12の進行方向の後方側に位置する端面42aとの間の距離(以下、「第2の距離」ともいう。)をLとしたとき、第1の接触部材41Aの、エナメル線12の厚み方向の変位の増幅率hは、以下の関係式(1)で表すことができる。
h=(L+L)/L・・・(1)
上述の第1の距離L及び第2の距離Lは、皮膜異常検出装置4のサイズや、機械部品の配置、所望の検出感度を勘案して適宜設定してよい。例えば、L:Lを、1:4としてもよい。この場合、増幅率hは、約5倍となる。
(第2のアーム部材44)
第2のアーム部材44は、上述したように、皮膜異常検出装置4に固定される。また、第2のアーム部材44のエナメル線12の進行方向の後方側に位置する先端部には、変位計43が取り付けられている。
(変位計43)
変位計43は、対象物の変位に関する情報を電圧に変換して変位の量を測定するセンサである。変位計43には、例えば、超音波センサや、リニア近接センサ等の公知の技術を採用してよい。ただし、変位計43には、非接触式のタイプのものを採用するのが好ましい。一例として、変位計43には、光学式のセンサを用いてよい。
変位計43は、第2のアーム部材44を介して、皮膜異常検出装置4に固定されている。具体的には、変位計43は、図2及び図3に示すように、第2のアーム部材44の進行方向の後方側の先端部において、第1のアーム部材42のエナメル線12の進行方向の後方側の先端部と対向する位置に固定されている。
変位計43は、第1のアーム部材42の進行方向の後方側の先端部の、エナメル線12の厚み方向の変位の量、すなわち増幅された第1の接触部材41Aの変位の量を測定することによって、第1の接触部材41Aの変位の量、すなわち皮膜異常120の高さの情報を取得できるようになっている。ここで、「第1のアーム部材42の進行方向の後方側の先端部の、エナメル線12の厚み方向の変位の量」とは、第1のアーム部材42の進行方向の後方側の先端部が、エナメル線12の厚み方向において移動した量をいう。
(2)第2の構成(側面12bの皮膜異常120の検出)
側面12bの皮膜異常120の検出する第2の構成について説明する。なお、上述した第1の構成と相違する点を中心に説明し、実質的に同一の内容については説明の詳細は省略する。第2の構成では、第1の接触部材41A及び第2の接触部材41Bをエナメル線12の側面12bに接触するように配置する。この場合、第1の接触部材41Aは、エナメル線12のいずれかの側面12bに発生した皮膜異常120の大きさに応じてエナメル線12の幅方向(進行方向および厚み方向の両方に対して垂直な方向)に変位する。
具体的には、第2の構成では、第1の接触部材41A及び第2の接触部材41Bは、エナメル線12を幅方向において挟んで互いに対向する位置に設けられ、エナメル線12の4つの側面のうち進行方向に沿って延在する一対の側面12bにそれぞれ接触する。また、第1の接触部材41A及び第2の接触部材41Bはともに、それぞれの中心軸O,Oとエナメル線12の進行方向とが互いに直交し、かつ、当該一対の側面12bと略平行に配置される。
また、第1の接触部材41Aは、表面41Aaがエナメル線12の当該一対の側面12bの一方に接するように配置される。また、第2の接触部材41Bは、表面41Baが上述の側面12bと対向して対をなす他方の側面12bに接するように配置される。
なお、この場合、第1の接触部材41Aをエナメル線12に押し付ける手段(不図示)、例えばバネ等が必要となる。エナメル線12の幅方向は、第2の方向の一例である。また、一対の側面12bのうち、第1の接触部材41Aと接触する側の一方の面は、第1の面の一例である。第1の接触部材41Aと接触する側の他方の面と反対側、すなわち対向する側面は、第2の面の一例である。
[第2の実施の形態]
次に、図4を参照して第2の実施の形態に係る皮膜異常検出装置4を説明する。図4は、第2の実施の形態に係る皮膜異常検出装置4の構成の一例を概略的に示す図である。第2の実施の形態に係る皮膜異常検出装置4は、主として、エナメル皮膜12aの4つの角部12r(図5参照)に発生する皮膜異常を検出する。
また、第2の実施の形態に係る皮膜異常検出装置4は、3つの接触部材41を備える点、及び接触部材41の形状が異なる点で、第1の実施の形態に係る皮膜異常検出装置4と相違する。以下、第1の実施の形態で説明した構成要素と実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付しその重複した説明を省略するとともに、第1の実施の形態と相違する点を中心に説明する。
図4に示すように、第2の実施の形態に係る皮膜異常検出装置4は、第3の接触部材41Cと、第4の接触部材41Dと、第5の接触部材41Eとを備える。第3の接触部材41Cは、第1の接触部材41Aと同様に、支軸461の中心軸Oを支点とするとともに、エナメル皮膜12aの上面12aaの角部と接する点を作用点として回転可能に支持されたピックアップ部材46に接続されており、皮膜異常120の高さに応じてエナメル線12の厚み方向に変位するようになっている。
第4の接触部材41D及び第5の接触部材41Eはともに、第3の接触部材41Cが接触するエナメル皮膜12aの一方の主面(図4で示す例では、上面12aa)と反対側の面(図4で示す例では、下面12ab)の角部に接触するように配置されている。一方の主面は、第1の面の一例である。反対側の面は、第2の面の一例である。
また、第3の接触部材41C、第4の接触部材41D及び第5の接触部材41Eは、エナメル線12の長手方向において互いに異なる位置に配置されている。すなわち、第3の接触部材41C、第4の接触部材41D及び第5の接触部材41Eは、この順に、エナメル線12を厚み方向において挟んで上下方向に互い違いに配置されている。
また、第3の接触部材41Cと、第4の接触部材41D及び第5の接触部材41Eとは、側面視(図5参照)において、構成要素(例えば、第1の接触部412の端部や第2の接触部414の端部、図5参照。)の一部が互いに重なる程度に近付けて配置してもよい。
すなわち、第3の接触部材41Cの半径をRとし、第4の接触部材41Dの半径をRとし、第5の接触部材41Eの半径をRとし、第3の接触部材41Cの中心軸Oからエナメル線12の上面12aaまでの距離(以下、「第3の距離」ともいう。)をLとし、第4の接触部材41Dの中心軸Oからエナメル線12の下面12abまでの距離(以下、「第4の距離」ともいう。)をLとし、第5の接触部材41Eの中心軸Oからエナメル線12の下面12abまでの距離(以下、「第5の距離」ともいう。)をLとしたとき、以下の関係式(2)や、関係式(3)を満たすように配置してよい。
+R>L+L・・・(2)
+R>L+L・・・(3)
次に、図5を参照して、第3の接触部材41C、第4の接触部材41D及び第5の接触部材41Eの形状について説明する。図5は、第3の接触部材41C、第4の接触部材41D及び第5の接触部材41Eの一例を概略的に示す図である。具体的には、図5は、図4に示す皮膜異常検出装置4から第3の接触部材41C、第4の接触部材41D及び第5の接触部材41Eを抜き出して図4の図示左側から視た図である。
なお、図5では、説明の便宜上、第3の接触部材41C、第4の接触部材41D及び第5の接触部材41Eが互いに同一の形状を有するとともに同一の方向を向くように配置され、かつ、第4の接触部材41D及び第5の接触部材41Eが、エナメル線12の厚み方向において同一の位置に配置されている構成を例に挙げて説明する。また、第5の接触部材41Eは、図5の紙面奥側において、第4の接触部材41Dと重なって配置されているためその記載は省略する。以下、第3から第5の接触部材41C,41D,41Eを代表して第4の接触部材41Dについて詳細を説明するが、特に記述のない限り、第3の接触部材41C及び第5の接触部材41Eについても同様である。
図5に示すように、第4の接触部材41Dの側面には、略V字型の形状を有する溝部410aが形成されている。具体的には、溝部410aは、第1の壁面412aと、この第1の壁面412aの第4の接触部材41Dの中心側の一端と接続する第2の壁面414aとにより構成されている。
換言すれば、第4の接触部材41Dは、中心部側に向かって縮径する外周面を有する円錐台状の第1の接触部412と、第4の接触部材41Dの長手方向の中央部においてこの第1の接触部412と連続的に接続するとともに、第4の接触部材41Dにおける第1の接触部412と反対側の端部に向かって拡径する外周面を有する逆円錐台状の第2の接触部414とを一体に備えて構成されている。
なお、第1の接触部412の外周面は、溝部410aの第1の壁面412aを形成し,第2の接触部414の外周面は、溝部410aの第2の壁面414aを形成する。以下、第1の壁面412a及び第2の壁面414aを特に区別して特定する必要が無い場合は、総称して単に「壁面412a,414a」ともいう。
第3の接触部材41C及び第4の接触部材41Dは、それぞれ2つの壁面412a,414aがエナメル線12の角部12rに接触するように、エナメル線12の厚み方向において互いに近付けて配置される。同様に、第3の接触部材41C及び第5の接触部材41Eは、それぞれの2つの壁面412a,414aがエナメル線12の角部12rに接触するように、エナメル線12の厚み方向において互いに近付けて配置される。
かかる構成によれば、エナメル線12の角部12rのいずれかに皮膜異常120が発生している場合、皮膜異常120から第3の接触部材41Cの壁面412a,414aに対して垂直な方向に変位が加えられる。そして、第3の接触部材41Cは、支軸461の中心軸Oを支点とする回転する。なお、第3の接触部材41Cがエナメル線12の厚み方向に変位するメカニズムは、上述した第1の接触部材41Aと同様のため、説明の詳細は省略する。
なお、第3の接触部材41C、第4の接触部材41D及び第5の接触部材41Eがいずれも同一の形状を有するものとして説明したが、エナメル線12の撓みの量が所定の値以下に抑制できればよく、例えば、各接触部材の半径や、エナメル線12の厚み方向における位置等は目的に応じて個別に適宜調整してよい。
次に、図6を参照して皮膜異常120の検出感度について説明する。図6(a)は、上述した実施の形態に係る皮膜異常検出装置4によって行われた皮膜異常120の検出結果の一例を示すグラフ図であり、(b)は、図6の一部(円枠の領域)を拡大した図である。図6各図の横軸は、変位計43から出力された電圧(V)(以下、単に「出力電圧」ともいう。)を示し、縦軸は、皮膜異常120の高さ(μm)(以下、「粒高さ」ともいう。)を示す。なお、図6各図に示す結果は、エナメル線12を毎分約7.0mの速さで進行させて取得した。
図6(a)に示すように、少なくとも粒高さが0~900μmの範囲において、出力電圧(V)と粒高さ(μm)との間の直線性が維持されることが確認された。また、図6(b)に示すように、粒高さが100μm以下の範囲においても、出力電圧(V)と粒高さ(μm)との間に一定の直線性が維持されることが確認された。すなわち、粒高さが100μm以下の範囲においても、皮膜異常120の見逃し(以下、単に「検出漏れ」ともいう。)や過検出を抑制することができることを示している。
また、出力電圧についての閾値を適宜調整することにより、検出する皮膜異常120の大きさに対する所望の閾値を設定することができる。例えば、図6(b)に示すように、出力電圧の閾値を0.12Vとすると、この閾値に対応する粒高さ(20μm)を、不良とするか良とするかを判定する基準値とする皮膜異常120の検出を行うことができる。
<変形例>
上述した第1のアーム部材42を設けることは、必須ではない。第1のアーム部材42を備えない皮膜異常検出装置4の変形例について図7及び図8を参照して説明する。図7は、皮膜異常検出装置4の一変形例を概略的に示す図である。図8は、第1の実施の形態に係る皮膜異常検出装置4の他の変形例を概略的に示す図である。
例えば、図7に示すように、ピックアップ部材46の底部46bが変位計43の位置に配置されるよう、ピックアップ部材46をエナメル線12の進行方向の後方側に所定の範囲で延長してもよい。図7のように構成しても、第1の接触部材41Aのエナメル線12の厚み方向の変位を増幅することができる。但し、第1のアーム部材42を別途設ける方がピックアップ部材46の重量を抑えることができ、皮膜異常120への荷重を抑制することができるため、皮膜異常120の高さを正確に測定、検出する点で好ましい。
また、例えば、図8に示すように、第2のアーム部材44を短くすることによって、エナメル線12の長手方向において、変位計43がピックアップ部材46の底部46bの位置に配置されるように構成してもよい。図7に示す構成と比較してピックアップ部材46のサイズが小さく重量が小さくなるため、皮膜異常120の高さをより正確に測定、検出する点で好ましい。但し、第1の接触部材41Aのエナメル線12の厚み方向の変位を増幅できる点では、第1のアーム部材42を別途設ける構成の方がより好ましい。
〔エナメル線12の皮膜異常検出方法〕
本発明にかかる皮膜異常120の検出方法は、例えば、上述した皮膜異常検出装置4を用いて実行する。本発明にかかる皮膜異常120の検出方法は、エナメル線12が所定の速度で一定の方向へ線状に移動する工程と、接触部材41が移動中のエナメル線12のエナメル皮膜12aの上面12aa、下面12ab、及び4つの角部12rのうち少なくとも1つ以上に接触する工程と、エナメル皮膜12a上に発生した凸状の皮膜異常120と接触部材41とが接触することにより皮膜異常120の高さに応じて接触部材41がエナメル皮膜12aに対して変位する工程と、変位を増幅する工程と、増幅した変位を出力電圧に変換して検出することによって接触部材41の変位の量を測定する工程と、出力電圧が所定の閾値を超えたときに皮膜異常120が発生していると判定する工程と、を含む。なお、上記実施の形態のフローにおいて、他の工程の追加、削除、変更、上記の工程の入替え等が可能である。
〔本発明の実施の形態の効果〕
本発明の実施の形態によれば、エナメル線12の皮膜異常120の検出感度を向上させることができる。
具体的には、第2のアーム部材44の先端側に変位計43を設け、第1のアーム部材42の先端部の厚み方向、あるいは幅方向などへの変位の量を測定するようにしたことによって、可動する接触部材(すなわち、第1の実施の形態における第1の接触部材41A、又は第2の実施の形態における第3の接触部材41Cのこと。)の厚み方向、あるいは幅方向などへの変位を増幅させて測定することができる。これにより、皮膜異常120の検出感度がさらに向上し、より低い高さの皮膜異常120であっても検出することができる。
図9は、比較例における皮膜異常120の検出の一例を概略的に示す図であり、(a)は、皮膜異常120の検出方法を模式的に示し、(b)は、検出漏れを引き起こす原因の一例を模式的に示す。図9(a)に示すように、比較例として、光源6から照射される照射光60によって皮膜異常120を検出する従来の方法を例に挙げる。何らかの原因で搬送中のエナメル線12に傾斜や捩れが生じているとき、図9(b)に示すように、皮膜異常120が一定の大きさを有しない小さいものである場合、皮膜異常120がエナメル皮膜12aの側面12bの陰になって照射光60が皮膜異常120に当たらず、皮膜異常120を検出することができなくなる虞があった。
また、本発明の実施の形態によると、少なくとも2つ以上の接触部材41でエナメル線12を挟むようにしてエナメル線12を搬送するため、エナメル線12が何らかの原因で傾斜している場合や捩れている場合であっても、傾斜や捩れを解消しながら皮膜異常120の検出を行うことができる。そのため、図9に示す検出方法と比較して、照射光60が皮膜異常120に当たらなくなることによって引き起こされ得る検出漏れを抑制することができる。
また、2つの接触部材41のうち一方の接触部材41が進行方向に対して垂直な方向に変位するため、2つの接触部材41の軸間距離が皮膜異常120の高さに応じて変化することができる。これにより、皮膜異常120の高さが所定の値を超える場合であっても、皮膜異常120と接触部材41との接触がエナメル線12の搬送の障害となることを回避することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず種々に変形実施が可能である。例えば、導体10は、平角線に限定されるものではなく、丸線、異形状の線等でもよい。また、上述の実施の形態では、皮膜異常120がエナメル皮膜12aの上面12aaに発生している場合を例に挙げて説明したが、下面12abに発生している場合であっても同様の方法で検出することができる。
また、第1の実施の形態に係る構成と第2の実施の形態に係る構成とは、それぞれ別々の皮膜異常検出装置4として構成もよく、1つの皮膜異常検出装置4内に設けてもよい。1つの皮膜異常検出装置4内に第1の実施の形態に係る構成と第2の実施の形態に係る構成とを設けることにより、1つの皮膜異常検出装置4で、エナメル皮膜12aの上面12aa、下面12ab、及び4つの角部12rに発生している皮膜異常120をそれぞれ検出することができる。
また、必ずしも可動する接触部材41A,41Cを、支軸461を支点とするとともに、エナメル皮膜12aの上面12aaと接する点を作用点として回転させて厚み方向、あるいは幅方向に変位させる構成に限られるものではなく、例えば、可動する接触部材41A,41Cの長手方向における両端部を支持する支持部(不図示)を備え、皮膜異常120の高さに応じて可動する接触部材41A,41Cを略水平に維持した状態で上側に変位する構成としてもよい。
また、第2の実施の形態において、第3の接触部材41Cをエナメル線12の厚み方向に可動させる構成に限られるものでなく、エナメル線12の幅方向、すなわち横型の配置において水平方向に可動させる構成としてもよい。具体的には、第3から第5の接触部材41C,41D,41Eを、各中心軸O,O,Oが鉛直方向と略平行となる向きとし、かつ、エナメル線12を幅方向に挟んで上面視において互い違いになるように配置してもよい。この場合、エナメル線12の幅方向は、第2の方向の一例である。但し、この場合は、第3の接触部材41Cをエナメル線12の側面12bに押し付ける手段、例えばバネ等が必要となる。
また、上述の実施の形態では、接触部材41をエナメル線12の厚み方向において挟んで対向する位置に設ける場合に、鉛直方向の上側に第1の接触部材41A及び第3の接触部材41Cを配置するとともに、鉛直方向の下側に第2の接触部材41B、第4の接触部材41D及び第5の接触部材41Eを配置したが、上下を逆に配置してもよく、具体的には、第1の接触部材41Aや第3の接触部材41Cを下側に配置し、第2の接触部材41Bや第4及び第5の接触部材41D,41Eを上側に配置してもよい。また、同様に、接触部材41をエナメル線12の幅方向において挟んで対向する位置に設ける場合に、左右を逆に配置してもよい。
また、接触部材41の数は、上述した2つや3つに限定されず、所望の検出感度に応じて適宜増加してもよい。また、支軸461を第1の接触部材41Aよりもエナメル線12の進行方向の前方側に設ける構成を説明したが、支軸461を第1の接触部材41Aよりもエナメル線12の進行方向の後ろ方側に設ける構成でもよい。
1…エナメル線の製造装置、10…導体、12…エナメル線、12a…エナメル皮膜、12aa…上面、12ab…下面、12b…側面、12r…角部、120…皮膜異常、2…塗料塗布部、3…焼付炉、4…皮膜異常検出装置、41…接触部材、41A…第1の接触部材、41B…第2の接触部材、41C…第3の接触部材、41D…第4の接触部材、41E…第5の接触部材、41a,41Aa,41Ba…表面、410a…溝部、412…第1の接触部、412a…第1の壁面、414a…第2の壁面、414…第2の接触部、42…第1のアーム部材、42a…端面、421…突起部、43…変位計、43a…空間部、44…第2のアーム部材、45…台座部材、451…上腕部、452…前腕部、46…ピックアップ部材、46a…両端部、46b…底部、461…支軸、5a,5b…ターンプーリ、6…光源、60…照射光

Claims (16)

  1. 一定の方向へ線状に移動するエナメル線のエナメル皮膜の表面に接触し、前記エナメル皮膜の表面に発生した皮膜異常の高さに応じて変位する接触部材と、
    前記接触部材が変位した量を取得する変位計と、
    を備え、
    前記エナメル線は、断面が平角形状からなる導体の外周に前記エナメル皮膜を有し、
    前記接触部材は、略円柱状の形状の側面に、側面視においてV字型の形状を有する溝部が形成されており、前記溝部が前記エナメル線の角部における前記エナメル皮膜に接触する、
    エナメル線の皮膜異常検出装置。
  2. 前記一定の方向を第1の方向とした場合に、
    前記接触部材は、前記第1の方向と略垂直な第2の方向に変位する第1の接触部材と、
    前記第2の方向において固定的に保持され、前記エナメル線の前記第1の接触部材側の第1の面と反対側の第2の面側に配置された第2の接触部材とを備える、
    請求項1に記載のエナメル線の皮膜異常検出装置。
  3. 前記第1の接触部材は、該第1の接触部材よりも前記第1の方向の前方に設けられた支軸を支点として回転可能に支持されている、
    請求項2に記載のエナメル線の皮膜異常検出装置。
  4. 前記第1の接触部材に接続され、該第1の接触部材の前記第2の方向の変位を増幅する増幅部材と、
    前記増幅部材の前記第1の方向の後方側の先端部に対向する位置で前記変位計を固定的に支持する固定部材と、
    をさらに備え、
    固定された前記変位計は、前記増幅部材によって増幅された前記先端部の前記第2方向の変位の量を測定することによって前記接触部材が変位した量を取得する、
    請求項3に記載のエナメル線の皮膜異常検出装置。
  5. 前記第1の接触部材及び前記第2の接触部材はともに、略円柱形状の形状を有する回転体からなる、
    請求項2から4のいずれか1項に記載のエナメル線の皮膜異常検出装置。
  6. 前記第2の接触部材は、前記エナメル線を前記第2の方向において挟んで前記第1の接触部材と対向する位置に設けられており、
    前記第1の接触部材と前記第2の接触部材とで前記エナメル皮膜の一対の対向する面を挟むことにより、前記一対の対向する面に発生した皮膜異常を検出する、
    請求項5に記載のエナメル線の皮膜異常検出装置。
  7. 前記第1の接触部材及び前記第2の接触部材はともに、中心軸が前記第1の方向と直交するように配置されているとともに、互いに略平行に配置されている、
    請求項6に記載のエナメル線の皮膜異常検出装置。
  8. 前記第1の接触部材及び前記第2の接触部材は、前記エナメル線を厚み方向に挟んで対向する位置において、前記エナメル皮膜の上面及び下面と略平行に設けられており、
    前記第1の接触部材と前記第2の接触部材とが前記上面及び前記下面にそれぞれ接触することにより、前記上面又は前記下面に発生した皮膜異常を検出する、
    請求項6又は7に記載のエナメル線の皮膜異常検出装置。
  9. 前記第1の接触部材及び前記第2の接触部材は、前記エナメル線を幅方向に挟んで対向する位置において、前記エナメル皮膜の側面のうち前記第1の方向に沿った一対の側面と略平行に設けられており、
    前記第1の接触部材と前記第2の接触部材とが前記一対の側面にそれぞれ接触することにより、前記一対の側面のいずれかに発生した皮膜異常を検出する、
    請求項6又は7に記載のエナメル線の皮膜異常検出装置。
  10. 前記第1の接触部材は、略円柱状の形状の側面に、側面視において略V字型の形状を有する溝部が形成された第3の接触部材からなる、
    請求項2から9のいずれか1項に記載のエナメル線の皮膜異常検出装置。
  11. 前記第2の接触部材は、前記第3の接触部材と略同一の形状を有する第4の接触部材及び第5の接触部材とからなり、
    前記第3の接触部材、前記第4の接触部材及び前記第5の接触部材は、前記エナメル線を挟んで互い違いに配置されており、
    前記第3の接触部材と、前記第4の接触部材及び前記第5の接触部材のうち少なくともいずれか一方とで前記エナメル線を挟むことにより、前記エナメル皮膜の角部に発生した皮膜異常を検出する、
    請求項10に記載のエナメル線の皮膜異常検出装置。
  12. 前記第3の接触部材、前記第4の接触部材及び前記第5の接触部材は、前記エナメル線を厚み方向に挟んで互い違いに配置されている、
    請求項11に記載のエナメル線の皮膜異常検出装置。
  13. 前記第3の接触部材、前記第4の接触部材及び前記第5の接触部材は、前記エナメル線を幅方向に挟んで互い違いに配置されている、
    請求項11に記載のエナメル線の皮膜異常検出装置。
  14. 導体にエナメル塗料を塗布する塗料塗布部と、
    前記エナメル塗料の焼付けを行ってエナメル皮膜を形成する焼鈍炉と、
    形成された前記エナメル皮膜に発生した皮膜異常を検出する、請求項1から10に記載のエナメル線の皮膜異常検出装置と、
    を備える、エナメル線の製造装置。
  15. 断面が平角形状からなる導体の外周にエナメル皮膜を有するナメル線を所定の速度で一定の方向へ線状に移動する工程と、
    略円柱状の形状の側面に、側面視においてV字型の形状を有する溝部が形成された接触部材を用いて、前記溝部が移動中の前記エナメル線の角部における前記エナメル皮膜に接触する工程と、
    前記エナメル皮膜の表面に発生した皮膜異常と接触することにより前記異常の高さに応じて前記接触部材が変位する工程と、
    前記接触部材の変位を増幅する工程と、
    増幅した前記変位を出力電圧に変換して前記変位の量を測定する工程と、
    前記出力電圧が所定の閾値を超えたときに前記皮膜異常が発生していると判定する工程と、
    を含む、エナメル線の皮膜異常の検出方法。
  16. 導体にエナメル塗料を塗布する工程と、
    前記エナメル塗料の焼付けを行ってエナメル皮膜を形成する工程と、
    前記エナメル皮膜に発生した皮膜異常を検出する、請求項15に記載の工程と、
    を含む、エナメル線の製造方法。
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