JP7258708B2 - 電子写真機器用帯電ロール - Google Patents

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JP7258708B2 JP2019174822A JP2019174822A JP7258708B2 JP 7258708 B2 JP7258708 B2 JP 7258708B2 JP 2019174822 A JP2019174822 A JP 2019174822A JP 2019174822 A JP2019174822 A JP 2019174822A JP 7258708 B2 JP7258708 B2 JP 7258708B2
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Description

本発明は、電子写真方式を採用する複写機、プリンター、ファクシミリなどの電子写真
機器において好適に用いられる電子写真機器用帯電ロールに関するものである。
電子写真機器による複写や印字は、帯電ロールにより帯電させた感光ドラムに原稿像を
静電潜像として形成し、現像部材により帯電させたトナーを静電潜像に付着させてトナー
像を形成し、トナー像を複写紙に転写することにより行われている。複写紙に転写されな
かったトナーは、クリーニングブレードによって感光ドラムから掻き取られている。その
後、再び帯電ロールにより感光ドラムが帯電される。帯電ロールは、クリーニングブレー
ドによる未転写トナーの掻き取りを前提とした設計となっている。
特開平4-299355号公報
電子写真機器の小型化の一環で、クリーニングブレードを用いない構成が検討されてい
る。クリーニングブレードを用いないと、未転写トナーやトナーに由来する成分が感光ド
ラムの表面に残った状態で帯電ロールが感光ドラムに接触する。従来の帯電ロールは、ク
リーニングブレードによる未転写トナーやトナーに由来する成分の掻き取りを前提とした
設計であり、未転写トナーやトナーに由来する成分の付着を考慮した設計になっていない
。このため、感光ドラムの帯電時に、感光ドラムから帯電ロールに未転写トナーやトナー
に由来する成分が付着する。帯電ロールに付着した未転写トナーやトナーに由来する成分
は電荷を帯びており、未転写トナーやトナーに由来する成分が付着した帯電ロールによっ
て感光ドラムを帯電させると、未転写トナーやトナーに由来する成分の電荷によって感光
ドラムの過帯電現象が発生し、画像不具合が生じる。未転写トナーやトナーに由来する成
分の付着に対し、帯電ロールの最表面にシリコーンあるいはフッ素の重合体の層を形成す
ると、物理的な付着に対する抑制効果はあるものの、静電気的な付着に対する抑制効果は
低く、特に高温高湿下でその抑制効果が低い。
特許文献1には、導電性支持体上に導電性弾性層を有する帯電用ロールにおいて、導電
性弾性層の上に、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリエチ
レンイミン、デンプンの中から選ばれる水溶性高分子を含有する高分子層を有することが
記載されている。しかし、特許文献1は、感光体と帯電用部材の接触面が固着したりしな
いように、帯電用部材の表層材料をゴムやポリウレタンから水溶性高分子に変えるもので
あり、掻き取られなかった未転写トナーやトナーに由来する成分の電荷による感光ドラム
の過帯電現象を抑えるものではない。
本発明が解決しようとする課題は、帯電ロールへの未転写トナーやトナーに由来する成
分の付着を抑え、また、付着があっても画像への影響を最小限のものとし、未転写トナー
やトナーに由来する成分の電荷による感光ドラムの過帯電現象が抑えられた電子写真機器
用帯電ロールを提供することにある。
上記課題を解決するため本発明に係る電子写真機器用帯電ロールは、軸体と、前記軸体
の外周に形成された弾性体層と、前記弾性体層の外周に形成された表層と、を備え、前記
表層が、下記(a)~(d)を含むことを要旨とするものである。
(a)非晶性ポリエステル系バインダーポリマー
(b)カーボンブラック
(c)多孔質粒子
(d)シリコーン基およびフッ素含有基から選択される少なくとも1種を有するアクリル
系改質剤
前記(a)は、数平均分子量が1000~15000の範囲内であることが好ましい。
前記(a)は、Tgが50~70℃の範囲内であることが好ましい。
本発明に係る電子写真機器用帯電ロールによれば、表層が(a)非晶性ポリエステル系
バインダーポリマー、(b)カーボンブラック、(c)多孔質粒子、および、(d)シリ
コーン基およびフッ素含有基から選択される少なくとも1種を有するアクリル系改質剤を
有することから、帯電部材への未転写トナーやトナーに由来する成分の付着を抑え、また
、付着があっても画像への影響を最小限のものとし、未転写トナーやトナーに由来する成
分の電荷による感光ドラムの過帯電現象が抑えられる。
前記(a)が非晶性ポリエステル系バインダーポリマーであると、未転写トナーやトナ
ーに由来する成分からなる付着物の誘電率と帯電ロールの表層に用いられるバインダー成
分の誘電率が類似するため、未転写トナーやトナーに由来する成分が付着しても画像への
影響を最小限のものとすることができる。
また、前記(a)が非晶性ポリエステル系バインダーポリマーであると、帯電ロール
の表面に未転写トナーやトナーに由来する成分が付着し難い。
さらに、前記(b)がカーボンブラックであると、帯電ロールの表層の抵抗値を均一に
できるため、感光ドラムの過帯電現象が抑えられる。
また、前記(c)が多孔質粒子であると、非多孔質の粒子と比べて分散性が高く帯電ロ
ールの表層中に均一に分散することができるため、感光ドラムの過帯電現象が抑えられる

さらに、前記(d)がシリコーン基およびフッ素含有基から選択される少なくとも1種
を有するアクリル系改質剤であると、帯電ロールの表面に未転写トナーやトナーに由来す
る成分が付着し難い。
また、前記(a)と前記(d)の併用により、表面付近に前記(d)が偏在し、表層中
の(d)の下(弾性体層側)に前記(a)が存在することで、未転写トナーやトナーに由
来する成分の物理的、静電気的な付着に対して効果が得られる。
前記(a)が、数平均分子量が1000~15000の範囲内であると、帯電ロールの
表面硬度を最適な硬度にすることができるとともに、塗膜性にも優れる。また、Tgが5
0~70℃の範囲内であると帯電ロールの表面硬度を最適な硬度にすることができ、未転
写トナーやトナーに由来する成分の電荷による感光ドラムの過帯電現象を抑える効果が向
上する。
本発明の一実施形態に係る電子写真機器用帯電ロールの外観模式図(a)と、そのA-A線断面図(b)である。 本発明の一実施形態に係る帯電ロールの表層断面の外観模式図である。 本発明の一実施形態に係る帯電ロールの帯電量差測定の外観模式図である。
以下、本発明について詳細に説明する。本発明に係る電子写真機器用帯電ロールは、感
光ドラムなどの被帯電体を帯電させるものであれば、特に形状や層構成が限定されるもの
ではない。
本発明に係る電子写真機器用帯電ロール(以下、単に帯電ロールということがある。)
について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る電子写真機器用帯電ロール
の外観模式図(a)と、そのA-A線断面図(b)である。図2は、本発明の一実施形態
に係る電子写真機器用帯電ロールの表層付近の断面図である。
帯電ロール10は、軸体12と、軸体12の外周に形成された弾性体層14と、弾性体
層14の外周に形成された表層16と、を備える。弾性体層14は、帯電ロール10のベ
ースとなる層である。表層16は、帯電ロール10の表面に現れる層となっている。表層
16は、多孔質粒子18を含有する。
表層16は、下記(a)~(d)を含む。
(a)非晶性ポリエステル系バインダーポリマー
(b)カーボンブラック
(c)多孔質粒子
(d)シリコーン基およびフッ素含有基から選択される少なくとも1種を有するアクリル
系改質剤
前記(a)は、数平均分子量が特定範囲にあるものを好ましく用いることができる。前
記(a)の数平均分子量は、1000~15000の範囲内が好ましい。より好ましくは
、4000~12000の範囲が好ましい。さらに好ましくは、6000~10000の
範囲が好ましい。
これにより、帯電ロールの表面硬度を最適な硬度にすることができ、更に塗膜性にも優れ
るとともに、表層を形成する前記(a)のバインダーポリマーが前記(c)の多孔質粒子
の内部に入り込み、表層のバインダーポリマーと多孔質粒子の密着性が向上する。
前記(a)は、Tgが特定範囲にあるものを好ましく用いることができる。前記(a)
のTgは、50~70℃の範囲内が好ましい。より好ましくは、55~70℃の範囲が好
ましい。さらに好ましくは、60~70℃の範囲が好ましい。
これにより、帯電ロールの表面硬度を最適な硬度にすることができ、未転写トナーやトナ
ーに由来する成分の電荷による感光ドラムの過帯電現象を抑える効果が向上する。
前記(a)は、直鎖状、分岐状の何れであっても良いが、帯電ロール10の表層16の
誘電率を均一に制御しやすいなどの観点から、直鎖状が好ましい。
また、溶媒に可溶、不溶の何れであっても良いが、帯電ロールの表層としての塗工性を
確保しやすいなどの観点から、可溶であることが好ましい。前記溶媒は特に制限は無いが
メチルエチルケトンが好ましい。
さらに、水酸基価が30KOHmg/g以上であることが好ましい。
水酸基価が30KOHmg/g以上であると、前記(b)、前記(c)、前記(d)の
分散が向上するためである。
前記(a)の非晶性ポリエステル系バインダーポリマーは、例えば、二塩基酸(a1)と
、ジオール(a2)とを必須の成分として反応させて得られるものが挙げられる。
前記二塩基酸(a1)は、例えば、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピ
メリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ヘキサヒドロフタル酸、1,4-シ
クロヘキサンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸;
マレイン酸、無水マレイン酸、シトラコン酸、ジメチルマレイン酸、シクロペンテン-1
,2-ジカルボン酸、1-シクロへキセン-1,2-ジカルボン酸、4-シクロへキセン
-1,2-ジカルボン酸、フマル酸、メサコン酸、イタコン酸、グルタコン酸等の脂肪族
不飽和ジカルボン酸;フタル酸、無水フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフ
タル酸等の芳香族ジカルボン酸などが挙げられる。これらはそれぞれ単独で使用しても良
いし、二種類以上を併用しても良い。
前記ジオール(a2)は、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,2,2-トリメチル-1,3-プロ
パンジオール、2,2-ジメチル-3-イソプロピル-1,3-プロパンジオール、1,
4-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、3-メチル-1,3-ブタンジオール、
1,5-ペンタンジオール、3-メチル1,5-ペンタンジオール、ネオペンチルグリコ
ール、1,6-ヘキサンジオール、1,4-ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘサン等の
脂肪族ジオール;ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール等の
エーテルグリコール;前記脂肪族ジオールと、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、
テトラヒドロフラン、エチルグリシジルエーテル、プロピルグリシジルエーテル、ブチル
グリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル等の種々
の環状エーテル結合含有化合物との開環重合によって得られる変性ポリエーテルポリオー
ル;前記脂肪族ジオールと、ε-カプロラクトン等の種々のラクトンとの重縮合反応によ
って得られるラクトン系ポリエステルポリオール;ビスフェノールA、ビスフェノールB
、ビスフェノールF、ビスフェノールS等のビスフェノール;前記ビスフェノールにエチ
レンオキサイド、プロプレンオキサイド等を付加して得られるビスフェノールのアルキレ
ンオキサイド付加物などが挙げられる。これらはそれぞれ単独で使用しても良いし、二種
類以上を併用しても良い。
前記(b)は、帯電ロールの表層における電子導電剤として用いられるものである。前記
(b)は、比表面積が特定範囲にあるものを好ましく用いることができる。前記(b)の
比表面積は、40~300m2/gの範囲内が好ましい。より好ましくは42~240m
2/gの範囲内である。
この前記(b)の比表面積の範囲により、帯電ロールの表層の電気抵抗値をより均一な
ものにすることができる。
前記(b)の比表面積は、窒素吸着法(JIS K 6217-2)により測定すること
ができる。
前記(b)のカーボンブラックは、表面官能基を有することが好ましい。このような表
面官能基としては、カルボキシレート基(-COO-)、水酸基(-OH)などが挙げら
れる。前記(b)が表面官能基を有すると、帯電ロール10の表層における前記(b)の
分散安定性に優れる。
前記(c)は、帯電ロールの表層における表面粗さ形成用粒子として用いられるもので
ある。
前記(c)は、少なくとも粒子表面に多数の孔部を有しておれば、無機系の粒子、有機
系の粒子のいずれであってもよい。
前記(c)は、吸油量と孔サイズが特定範囲にあるものを好ましく用いることができる
。前記(c)の吸油量は、200~500ml/100g、孔サイズは5~20nmの範
囲内が好ましい。
これにより、表層を形成する前記(a)のバインダーポリマーが多孔質粒子の内部に入
り込み、表層のバインダーポリマーと多孔質粒子の密着性が向上する。特に、平均粒子径
5μm以上の比較的大きい多孔質粒子を用いたときに、耐久時に表層から多孔質粒子が脱
落するのを抑えることができる。
多孔質粒子の吸油量が200ml/100g未満であると、その内部に入り込むバイン
ダーポリマーの量が少なく、バインダーポリマーと多孔質粒子の密着性が不十分となり、
耐久時に表層から多孔質粒子が脱落しやすい。
また、この観点から、多孔質粒子の吸油量は、より好ましくは250ml/100g以
上、さらに好ましくは300ml/100g以上である。
一方、多孔質粒子の吸油量が500ml/100gより大きいと、粒子が凝集しやすくな
って分散性が低下し、表面凹凸の均一性が低下する。
多孔質粒子の孔サイズが5nm未満であると、その内部にバインダーポリマーが入り込
みにくく、バインダーポリマーと多孔質粒子の密着性が不十分となり、耐久時に表層から
多孔質粒子が脱落しやすい。また、この観点から、多孔質粒子の孔サイズは、5nm以上
、より好ましくは7nm以上、さらに好ましくは8nm以上である。一方、多孔質粒子の
孔サイズが20nm超であると、多孔質粒子が凝集しやすくなって分散性が低下し、表面
凹凸の均一性が低下する。また、この観点から、多孔質粒子の孔サイズは20nm以下、
より好ましくは17nm以下、さらに好ましくは15nm以下である。多孔質粒子の吸油
量は、JIS K5101-13-2<顔料試験法-第13部:吸油量-第2節:煮あま
に油法>により測定される。多孔質粒子の孔サイズは、BJH法(JIS 8831-2
)により測定される。
前記(c)多孔質粒子としては、具体的には、例えば、多数の孔部を有する、シリカ粒
子、(メタ)アクリル系樹脂粒子、ポリアミド系樹脂粒子などを例示することができる。
これらは1種または2種以上併用することができる。これらのうち、弾性層と表層との密
着性、加工性、コストなどの観点から、好ましくはシリカ粒子であるとよい。
前記(c)多孔質粒子は、表面官能基を有すると、分散性に優れる。そうすると、多孔
質粒子の内部にこのようなバインダーポリマーが入り込みやすくなり、バインダーポリマ
ーと多孔質粒子の密着性が向上する。また、バインダーポリマーが水溶性、水分散性、あ
るいは、水/アルコール混合溶媒可溶性であるときには、多孔質粒子は、親水性であるこ
とが好ましい。中でも多孔質粒子は、粒子表面にシラノール基を有する多孔質シリカ粒子
が好ましい。多孔質粒子の表面のシラノール基は親水性を向上させる。親水性の多孔質シ
リカ粒子は、表面にシラノール基が多い。一方、バインダーポリマーが親油性溶媒可溶性
である場合、多孔質粒子は、親油性であることが好ましい。中でも、親油性の多孔質粒子
は、表面のシラノール基が他の親油性の修飾基(ODS、シリコーンなど)により改質さ
れた(表面処理された)多孔質シリカ粒子が好ましい。また、親水性の多孔質シリカ粒子
としては、例えばシラノール基を4000μmol/g以上有するものなどが挙げられる
。一方、親油性の多孔質シリカ粒子としては、親油性の修飾基を、4000μmol/g
以上有するものが挙げられる。
シラノール基と他の親油性の修飾基の量は、簡便な強熱減量による方法(JIS K1
150)で測定することができる。
前記(d)は、アクリル系改質剤であることから、(メタ)アクリロイル基に起因する
炭化水素鎖の部分を有する。
前記(メタ)アクリロイル基に起因する炭化水素鎖の部分が前記(a)のポリエステル
部分に起因する炭化水素鎖と相互作用により引き合うことで、表層に固定化されるため、
前記(d)のブリードアウトが抑えられる。そして、前記(d)のシリコーン基およびフ
ッ素含有基から選択される少なくとも1種は、前記(a)のポリエステル部分に起因する
炭化水素鎖と相互作用により引き合わないため、表層の極表面に配向する。表層の極表面
に配向したシリコーン基やフッ素含有基は、未転写トナーやトナーに由来する成分と親和
性が低いため、未転写トナーやトナーに由来する成分の付着を防ぐ効果を発揮することが
できる。また、前記(d)は、表層の極表面に配向したシリコーン基やフッ素含有基によ
り、表層の表面に滑り性や荷電性などの機能を付与することができる。前記(d)は、カ
チオン基を有するものであってもよいし、カチオン基を有しないものであってもよい。
前記(d)としては、シリコーン基やフッ素含有基の表面配向性と(メタ)アクリロイ
ル基に起因する炭化水素鎖の部分の前記(a)との相溶効果に優れるなどの観点から、シ
リコーン基およびフッ素含有基から選択される少なくとも1種を有する重合体セグメント
と、シリコーン基およびフッ素含有基を有しない重合体セグメントと、からなるアクリル
系共重合体であることが好ましい。中でも、アクリル系ブロック共重合体が好ましい。
シリコーン基およびフッ素含有基から選択される少なくとも1種を有する重合体セグメ
ントは、例えば、シリコーン基およびフッ素含有基から選択される少なくとも1種を有す
る化合物と他の重合体とから形成することができる。シリコーン基およびフッ素含有基を
有しない重合体セグメントは、他の重合体から形成することができる。
アクリル系改質剤は、(メタ)アクリレートの重合体や、(メタ)アクリルアミドの重合体
、(メタ)アクリレートと(メタ)アクリルアミドの共重合体などを表す。(メタ)アクリレ
ートは、アクリレートとメタアクリレートを総称するものである。また、(メタ)アクリ
ルアミドは、アクリルアミドとメタアクリルアミドを総称するものである。また、(メタ
)アクリロイル基は、アクリロイル基とメタクリロイル基を総称するものである。
前記(d)としては、(d1)シリコーン基を有するアクリル系改質剤、(d2)フッ
素含有基を有するアクリル系改質剤、(d3)シリコーン基とフッ素含有基とを有するア
クリル系改質剤が挙げられる。これらは、前記(d)として1種単独で用いてもよいし、
2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記(d1)は、シリコーン基を有する(メタ)アクリレートおよび/またはシリコー
ン基を有する(メタ)アクリルアミドを重合することにより得ることができる。前記(d
1)は、非変性の(メタ)アクリレートまたは非変性の(メタ)アクリルアミドを共重合
成分として1種または2種以上含む共重合体であってもよい。非変性の(メタ)アクリレ
ートまたは非変性の(メタ)アクリルアミドを共重合成分として含むと、前記(a)に対
する相溶性などの点で利点がある。
前記(d1)シリコーン基を有する(メタ)アクリレートおよび/またはシリコーン基
を有する(メタ)アクリルアミドは、(メタ)アクリロイル基および/またはアクリルア
ミド基を、1または2以上有するオルガノポリシロキサンである。このオルガノポリシロ
キサンは、(メタ)アクリロイル基に加えて、有機基を有する。有機基は、1価の置換ま
たは非置換の炭化水素基である。非置換の炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、ヘキシル基、ドデシル基などのアルキル基、フェニル基などのアリ
ール基、β-フェニルエチル基、β-フェニルプロピル基などのアラルキル基などが挙げ
られる。置換の炭化水素基としては、クロロメチル基、3,3,3-トリフルオロプロピル
基などが挙げられる。オルガノポリシロキサンとしては、一般的には、有機基としてメチ
ル基を有するものが、合成のしやすさ等から多用される。
オルガノポリシロキサンは、直鎖状のものが好ましいが、分岐状もしくは環状のものであ
っても良い。オルガノポリシロキサンの分子量は、特に限定されるものではないが、数平
均分子量で、200~30000の範囲のものなどを好適に用いることができる。
前記(d1)において、共重合可能な非変性の(メタ)アクリレートとしては、アルキ
ル(メタ)アクリレート、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
アルキル(メタ)アクリレートとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)
アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2-エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。ヒドロキシアルキル(メタ)アクリ
レートとしては、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)
アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらのうち
では、共重合反応性などの観点から、メチル(メタ)アクリレートが好ましい。
前記(d1)において、共重合可能な非変性の(メタ)アクリルアミドとしては、(メ
タ)アクリルアミド、アルキル(メタ)アクリルアミド、ヒドロキシアルキル(メタ)ア
クリルアミドなどが挙げられる。アルキル(メタ)アクリルアミドとしては、メチル(メ
タ)アクリルアミド、エチル(メタ)アクリルアミド、プロピル(メタ)アクリルアミド
、ブチル(メタ)アクリルアミド、2-エチルヘキシル(メタ)アクリルアミドなどが挙
げられる。ヒドロキシアルキル(メタ)アクリルアミドとしては、ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリルアミド、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリルアミド、ヒドロキシブチル(
メタ)アクリルアミドなどが挙げられる。これらのうちでは、共重合反応性などの観点か
ら、メチル(メタ)アクリルアミドが好ましい。
前記(d2)は、フッ素含有基を有する(メタ)アクリレートおよび/またはフッ素含
有基を有する(メタ)アクリルアミドを重合することにより得ることができる。前記(d
2)は、上記成分の他、シリコーン基やフッ素基を有していない、非変性の(メタ)アク
リレートまたは非変性の(メタ)アクリルアミドを共重合成分として1または2以上含む
共重合体であってもよい。
フッ素含有基を有する(メタ)アクリレートおよび/またはフッ素含有基を有する(メ
タ)アクリルアミドにおいて、フッ素含有基としては、炭素数1~20のフルオロアルキ
ル基が挙げられる。フルオロアルキル基は、アルキル基の全ての水素原子がフッ素原子に
置換されたパーフルオロアルキル基であってもよいし、アルキル基の一部の水素原子がフ
ッ素原子に置換されたフルオロアルキル基であってもよい。これらのうちでは、表層の表
面に偏在しやすいなどの観点から、パーフルオロアルキル基が好ましい。
炭素数1~20のフルオロアルキル基としては、トリフルオロメチル基、ペンタフルオ
ロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、ノナフルオロブチル基、トリフルオロエチル基
、ペンタフルオロプロピル基、ヘプタフルオロブチル基などが挙げられる。
フッ素含有基を有する(メタ)アクリレートおよび/またはフッ素含有基を有する(メ
タ)アクリルアミドは、例えば下記の一般式(1)のように示すことができる。
Figure 0007258708000001
式(1)中、AはOまたはNHであり、R1は水素またはメチル基であり、R2は炭素数
1~20のフルオロアルキル基である。
前記(d3)は、シリコーン基を有する(メタ)アクリレートおよび/またはシリコー
ン基を有する(メタ)アクリルアミドと、フッ素含有基を有する(メタ)アクリレートお
よび/またはフッ素含有基を有する(メタ)アクリルアミドと、を共重合することにより
得ることができる。前記(d3)は、上記成分の他、シリコーン基やフッ素基を有してい
ない、非変性の(メタ)アクリレートまたは非変性の(メタ)アクリルアミドを共重合成
分としてさらに1または2以上含む共重合体であってもよい。
シリコーン基を有する(メタ)アクリレートおよび/またはシリコーン基を有する(メ
タ)アクリルアミドは、前記(d1)で例示したものを挙げることができる。フッ素含有
基を有する(メタ)アクリレートおよび/またはフッ素含有基を有する(メタ)アクリル
アミドは、前記(d2)で例示したものを挙げることができる。
前記(b)の含有量は特に制約はないが、前記(a)100質量部に対し、10~50
質量部の範囲内が好ましい。これにより、帯電ロール表層の電気抵抗値を均一にすること
ができ、感光ドラムの過帯電現象を抑えることができるからである。
この観点から、前記(b)の含有量は、より好ましくは20質量部以上、さらに好まし
くは25質量部以上である。また、より好ましくは40質量部以下、さらに好ましくは3
5質量部以下である。
前記(c)の含有量は、前記(a)100質量部に対し、5~20質量部の範囲内が好
ましい。これにより、帯電ロール表層に均一な凹凸を形成することができ、感光ドラムの
過帯電現象を抑えることができるからである。
この観点から、(c)の含有量は、より好ましくは8質量部以上、さらに好ましくは1
2質量部以上である。また、より好ましくは18質量部以下、さらに好ましくは15質量
部以下である。
前記(d)のうち、シリコーン基を有するアクリル系改質剤(d1)の含有量は、未転
写トナーやトナーに由来する成分の付着を防ぐ観点から、前記(a)100質量部に対し
、0.1質量部以上であることが好ましい。より好ましくは0.5質量部以上、さらに好
ましくは1.0質量部以上である。一方、荷電制御性により優れるなどの観点から、前記
(a)100質量部に対し、40質量部以下であることが好ましい。より好ましくは30
質量部以下、さらに好ましくは20質量部以下である。
また、前記(d)のうち、フッ素含有基を有するアクリル系改質剤(d2)の含有量は
、未転写トナーやトナーに由来する成分の付着を防ぐ観点から、前記(a)100質量部
に対し、0.1質量部以上であることが好ましい。より好ましくは0.5質量部以上、さ
らに好ましくは1.0質量部以上である。一方、荷電制御性により優れるなどの観点から
、前記(a)100質量部に対し、40質量部以下であることが好ましい。より好ましく
は30質量部以下、さらに好ましくは20質量部以下である。
さらに、前記(d)のうち、シリコーン基およびフッ素含有基を有するアクリル系改質
剤(d3)の含有量は、未転写トナーやトナーに由来する成分の付着を防ぐ観点から、前
記(a)100質量部に対し、0.1質量部以上であることが好ましい。より好ましくは
0.5質量部以上、さらに好ましくは1.0質量部以上である。一方、荷電制御性により
優れるなどの観点から、前記(a)100質量部に対し、40質量部以下であることが好
ましい。より好ましくは30質量部以下、さらに好ましくは20質量部以下である。
表層は、前記(a)以外に、他のバインダーポリマー成分を含んでいてもよいし、他の
バインダーポリマー成分を含んでいなくてもよい。含んでもよい他のバインダーポリマー
成分としては、ウレタン樹脂、ナイロン樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、アクリル-フ
ッ素樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン樹
脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン-酢酸ビニル樹脂、ポリイミド樹脂、ヒ
ドリンゴム(ECO)、ニトリルゴム(NBR)、ウレタンゴム(U)、アクリルゴム(
ACM)、クロロプレンゴム(CR)、エポキシ化天然ゴム(ENR)、イソプレンゴム
(IR)、天然ゴム(NR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(B
R)エチレン-プロピレン-ジエンゴム(EPDM)などが挙げられる。他のバインダー
ポリマー成分は、熱可塑性であってもよいし、熱硬化性であってもよい。
表層は、上記(a)~(d)に加え、本発明を阻害しない範囲において、必要に応じて
、添加剤を含有していてもよい。添加剤としては、導電剤、表面改質剤、粗さ形成用粒子
、滑剤、架橋剤、加硫促進剤、老化防止剤、光安定剤、粘度調整剤、加工助剤、難燃剤、
可塑剤、発泡剤、充填剤、分散剤、消泡剤、顔料、離型剤などが挙げられる。
導電剤としては、前記(b)以外の電子導電剤、イオン導電剤が挙げられる。
電子導電剤としては、前記(b)以外のグラファイト、導電性酸化チタン,導電性酸化
亜鉛,導電性酸化スズなどの導電性酸化物などが挙げられる。
イオン導電剤としては、第四級アンモニウム塩、第四級ホスホニウム塩、ホウ酸塩、界
面活性剤などが挙げられる。特に限定されるものではないが、これらは、イオン導電剤と
して1種単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。これらのうちでは
、第四級アンモニウム塩が好ましい。
表層は、表層形成用組成物を弾性体層の外周面に塗布・乾燥することにより形成するこ
とができる。表層形成用組成物は、少なくとも上記(a)~(d)を含み、必要に応じて
他のポリマー成分や添加剤、溶媒を含む。溶媒としては、MEK(メチルエチルケトン)
、MIBK(メチルイソブチルケトン)、アセトン、トルエン、キシレン、メタノール、
エタノール、IPA(イソプロピルアルコール)、n-ブタノール、t-ブタノール、酢
酸エチル、酢酸ブチル、NMP(n-メチル-2-ピロリドン)、DMF(ジメチルホル
ムアミド)、DMAc(ジメチルアセトアミド)、n-ヘキサン、シクロヘキサン、イソ
ヘキサン、n-デカン、イソペンタン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールモノア
セテート、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ル、水などが挙げられる。
表層の厚みは、特に限定されるものではないが、好ましくは1.0~20μmの範囲内
、より好ましくは3.0~15μmの範囲内である。表層の体積抵抗率は、特に限定され
るものではないが、好ましくは104~109Ω・cm、より好ましくは105~108
Ω・cm、さらに好ましくは106~107Ω・cmの範囲内である。
弾性体層は、ベースゴム(ポリマー成分)を含む。これにより、ゴム弾性を有する層と
なる。弾性体層は、ベースゴムを含有する導電性ゴム組成物により形成される。ベースゴ
ムは、未架橋ゴムを架橋することにより得られる。未架橋ゴムは、極性ゴムであってもよ
いし、非極性ゴムであってもよい。
極性ゴムは、極性基を有するゴムであり、極性基としては、クロロ基、ニトリル基、カ
ルボキシル基、エポキシ基などを挙げることができる。極性ゴムとしては、具体的には、
ヒドリンゴム、ニトリルゴム(NBR)、ウレタンゴム(U)、アクリルゴム(ACM)
、クロロプレンゴム(CR)、エポキシ化天然ゴム(ENR)などを挙げることができる
。極性ゴムのうちでは、体積抵抗率が特に低くなりやすいなどの観点から、ヒドリンゴム
、ニトリルゴム(NBR)がより好ましい。
ヒドリンゴムとしては、エピクロルヒドリンの単独重合体(CO)、エピクロルヒドリ
ン-エチレンオキサイド二元共重合体(ECO)、エピクロルヒドリン-アリルグリシジ
ルエーテル二元共重合体(GCO)、エピクロルヒドリン-エチレンオキサイド-アリル
グリシジルエーテル三元共重合体(GECO)などを挙げることができる。
ウレタンゴムとしては、分子内にエーテル結合を有するポリエーテル型のウレタンゴム
を挙げることができる。ポリエーテル型のウレタンゴムは、両末端にヒドロキシル基を有
するポリエーテルとジイソシアネートとの反応により製造できる。ポリエーテルとしては
、特に限定されるものではないが、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール
などを挙げることができる。ジイソシアネートとしては、特に限定されるものではないが
、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネートなどを挙げることがで
きる。
非極性ゴムとしては、イソプレンゴム(IR)、天然ゴム(NR)、スチレンブタジエ
ンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、ブチルゴム(IIR)エチレン-プロピレ
ンゴム(EPM)、エチレン-プロピレン-ジエンゴム(EPDM)などが挙げられる。
架橋剤としては、硫黄架橋剤、過酸化物架橋剤、脱塩素架橋剤を挙げることができる。
これらの架橋剤は、単独で用いても良いし、2種以上組み合わせて用いても良い。
硫黄架橋剤としては、粉末硫黄、沈降硫黄、コロイド硫黄、表面処理硫黄、不溶性硫黄
、塩化硫黄、チウラム系加硫促進剤、高分子多硫化物などの従来より公知の硫黄架橋剤を
挙げることができる。
過酸化物架橋剤としては、パーオキシケタール、ジアルキルパーオキサイド、パーオキ
シエステル、ケトンパーオキサイド、パーオキシジカーボネート、ジアシルパーオキサイ
ド、ハイドロパーオキサイドなどの従来より公知の過酸化物架橋剤を挙げることができる
脱塩素架橋剤としては、ジチオカーボネート化合物を挙げることができる。より具体的
には、キノキサリン-2,3-ジチオカーボネート、6-メチルキノキサリン-2,3-
ジチオカーボネート、6-イソプロピルキノキサリン-2,3-ジチオカーボネート、5
,8-ジメチルキノキサリン-2,3-ジチオカーボネートなどを挙げることができる。
架橋剤の配合量としては、ブリードしにくいなどの観点から、未架橋ゴム100質量部
に対して、好ましくは0.1~15質量部の範囲内、より好ましくは0.5~10質量部
の範囲内、さらに好ましくは1.0~7.0質量部の範囲内である。
架橋剤として脱塩素架橋剤を用いる場合には、脱塩素架橋促進剤を併用しても良い。脱
塩素架橋促進剤としては、1,8-ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン-7(以下
、DBUと略称する。)もしくはその弱酸塩を挙げることができる。脱塩素架橋促進剤は
、DBUの形態として用いても良いが、その取り扱い面から、その弱酸塩の形態として用
いることが好ましい。DBUの弱酸塩としては、炭酸塩、ステアリン酸塩、2-エチルヘ
キシル酸塩、安息香酸塩、サリチル酸塩、3-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸塩、フェノー
ル樹脂塩、2-メルカプトベンゾチアゾール塩、2-メルカプトベンズイミダゾール塩な
どを挙げることができる。
脱塩素架橋促進剤の含有量としては、ブリードしにくいなどの観点から、未架橋ゴム1
00質量部に対して、0.1~2質量部の範囲内であることが好ましい。より好ましくは
0.3~1.8質量部の範囲内、さらに好ましくは0.5~1.5質量部の範囲内である
弾性体層は、イオン導電剤、電子導電剤などの導電剤を含有してもよい。イオン導電剤
、電子導電剤としては、表層において挙げられているものを好適に用いることができる。
弾性体層には、必要に応じて、各種添加剤を適宜添加しても良い。添加剤としては、滑
剤、加硫促進剤、老化防止剤、光安定剤、粘度調整剤、加工助剤、難燃剤、可塑剤、発泡
剤、充填剤、分散剤、消泡剤、顔料、離型剤などを挙げることができる。
弾性体層は、ベースゴムの種類、イオン導電剤の配合量、電子導電剤の配合量などによ
り、所定の体積抵抗率に調整することができる。弾性体層の体積抵抗率は、用途などに応
じて102~1010Ω・cm、103~109Ω・cm、104~108Ω・cmの範
囲などに適宜設定すればよい。
弾性体層の厚みは、特に限定されるものではなく、用途などに応じて0.1~10mm
の範囲内などで適宜設定すればよい。弾性体層は、発泡体であってもよいし、非発泡体で
あってもよい。
弾性体層は、例えば、次のようにして製造することができる。まず、軸体をロール成形
金型の中空部に同軸的に設置し、未架橋の導電性ゴム組成物を注入して、加熱・硬化(架
橋)させた後、脱型するか、あるいは、軸体の表面に未架橋の導電性ゴム組成物を押出成
形するなどにより、軸体の外周に弾性体層を形成する。
軸体は、導電性を有するものであれば特に限定されない。具体的には、鉄、ステンレス
、アルミニウムなどの金属製の中実体、中空体からなる芯金などを例示することができる
。軸体の表面には、必要に応じて、接着剤、プライマーなどを塗布しても良い。つまり、
弾性体層は、接着剤層(プライマー層)を介して軸体に接着されていてもよい。接着剤、
プライマーなどには、必要に応じて導電化を行なっても良い。
以上の構成の帯電ロールによれば、表層が(a)非晶性ポリエステル系バインダーポリ
マー、(b)カーボンブラック、(c)多孔質粒子、(d)シリコーン基およびフッ素含
有基から選択される少なくとも1種を有するアクリル系改質剤を含むことから、帯電ロー
ルへの未転写トナーやトナーに由来する成分の付着を抑え、また、付着があっても付着に
よる影響を最小限のものとし、未転写トナーやトナーに由来する成分の電荷による感光ド
ラムの過帯電現象が抑えられる。これは、前記(a)~(d)を含む結果、帯電ロールの
表面において未転写トナーやトナーに由来する成分の付着を抑え、また、付着があっても
その影響を最小限のものとすることで、未転写トナーやトナーに由来する成分の電荷の影
響が抑えられるためと推察される。上記(a)~(d)の組み合わせによって優れた上記
効果が得られる。上記(a)~(d)の全ての成分を含まないと、優れた上記効果は得ら
れない。例えば表層が上記(a)を含まず、上記(a)に代えて結晶性ポリエステル系バ
インダーポリマーを含み、結晶性ポリエステル系バインダーポリマーと上記(b)~(d
)の組み合わせだけでは、帯電ロールの表層に未転写トナーやトナーに由来する成分が付
着し、付着物の電荷の影響を抑えられないため、優れた上記効果は得られない。
本発明に係る帯電ロールの構成としては、図1に示す構成に限定されるものではない。
例えば、図1に示す帯電ロールにおいて、軸体と弾性体層との間に他の弾性体層を備えた
構成であってもよい。この場合、他の弾性体層は、帯電ロールのベースとなる層であり、
弾性体層が帯電ロールの抵抗調整を行う抵抗調整層などとして機能する。他の弾性体層は
、例えば、弾性体層を構成する材料として挙げられた材料のいずれかにより構成すること
ができる。また、例えば、図1に示す帯電ロールにおいて、弾性体層と表層との間に他の
弾性体層を備えた構成であってもよい。この場合、弾性体層が帯電ロールのベースとなる
層であり、他の弾性体層は、帯電ロールの抵抗調整を行う抵抗調整層などとして機能する
以下、実施例および比較例を用いて本発明を詳細に説明する。
(実施例1~7)
<導電性ゴム組成物の調製>
イソプレンゴム100質量部に対し、カーボンブラック30質量部、酸化亜鉛6質量部
、ステアリン酸2質量部、硫黄1質量部、チアゾール系加硫促進剤0.5質量部、チラウ
ム系加硫促進剤0.5質量部、重質炭酸カルシウム50質量部を配合し、50℃に温度調
節した密閉型ミキサーを用いて10分間混練し、導電性ゴム組成物を調製した。
導電性ゴム組成物の材料として、以下の材料を準備した。
・ゴム成分
イソプレンゴム(IR)[JSR(株)製、「JSR IR2200」]
・導電剤
カーボンブラック(電子導電剤)[キャボットジャパン(株)製、「ショウブラックN
762」]
・酸化亜鉛[堺化学工業(株)製、「酸化亜鉛2種」]
・ステアリン酸[日本油脂(株)製、「ステアリン酸さくら」]
・硫黄[鶴見化学工業(株)製、「粉末硫黄」]
・加硫促進剤
チアゾール系加硫促進剤[大内新興化学工業(株)製、「ノクセラーDM」]
チラウム系加硫促進剤[大内新興化学工業(株)製、「ノクセラーTRA」]
・無機フィラー粒子
重質炭酸カルシウム[白石カルシウム(株)製、「ホワイトンB」、平均粒径3.6μ
m]
<弾性体層の作製>
直径6mm、快削鋼(SUM)製の芯金の外周に、押出成形装置を用いて、調製した導
電性ゴム組成物をクラウン形状に押出成形した。具体的には、押出成形装置のダイスの円
形口部に対して上記芯金を通過させながら、ダイスと芯金との隙間に導電性ゴム組成物を
供給することにより、芯金の外周に弾性体層を押出成形した。この押出成形の際、芯金の
通過速度を変化させ、芯金の長手方向に対する導電性ゴム組成物の付着量を制御すること
により、弾性体層前駆体の形状をクラウン形状とした。次いで、これを180℃で30分
間加熱処理した。これにより芯金の外周に所定の弾性体層(厚み1.5mm)を形成した
<表層の作製>
表1に記載の配合量(質量部)となるように、非晶性ポリエステル系バインダーポリマ
ー、カーボンブラック、多孔質粒子、シリコーン基を有する表面改質剤またはフッ素基を
有する表面改質剤を配合し、メチルエチルケトン(MEK)200質量部を加え、所定時
間、超音波をかけて混合攪拌することにより、表層形成用の液状組成物を調製した。次い
で、この液状組成物を弾性体層の外周面にロールコートし、熱処理を施すことにより、弾
性体層の外周に表層(厚み10μm)を形成した。これにより、帯電ロールを作製した。
(比較例1)
表層の作製において、非晶性ポリエステル系バインダーポリマーに代えて結晶性ポリエ
ステル系バインダーポリマーを配合した以外は実施例2と同様にして帯電ロールを作製し
た。
(比較例2)
表層の作製において、カーボンブラックを配合しなかった以外は実施例2と同様にして
帯電ロールを作製した。
(比較例3)
表層の作製において、多孔質シリカ粒子を配合しなかった以外は実施例2と同様にして
帯電ロールを作製した。
(比較例4)
表層の作製において、シリコーン基を有する表面改質剤を配合しなかった以外は実施例
2と同様にして帯電ロールを作製した。
表層材料として用いた材料は以下の通りである。
・非晶性ポリエステル系バインダーポリマー<1>:東洋紡製「バイロン220」(数平
均分子量3000、Tg:53℃)
・非晶性ポリエステル系バインダーポリマー<2>:東洋紡製「バイロン226」(数平
均分子量8000、Tg:65℃)
・非晶性ポリエステル系バインダーポリマー<3>:東洋紡製「バイロン237」(数平
均分子量15000、Tg:70℃)
・非晶性ポリエステル系バインダーポリマー<4>:東洋紡製「バイロン885」(数平
均分子量8000、Tg:79℃)
・非晶性ポリエステル系バインダーポリマー<5>:東洋紡製「バイロン637」(数平
均分子量29000、Tg:21℃)
・結晶性ポリエステル系バインダーポリマー<1>:東洋紡製「GM-415」(数平均
分子量10000、Tg:-8℃)
・カーボンブラック<1>:ライオン製「ケッチェンEC300J」
・多孔質粒子<1>:AGCエスアイテック製シリカ「サンスフェアH-121(粒径1
2μm)」
・多孔質粒子<2>:東レ製「ナイロン6TR-1(粒径13μm)」
・シリコーン基を有する表面改質剤:シリコーン基を有するアクリル重合体「日油製「モ
ディパーFS710-1」」
・フッ素基を有する表面改質剤:フッ素含有基を有するアクリル重合体「日油製「モディ
パーF206」」
作製した各帯電ロールについて、トナーやトナーに由来する成分付着を評価した。また
、帯電量を測定した。また、画像評価を行った。評価結果および表層形成用組成物の配合
組成を以下の表1に示す。
(トナーやトナーに由来する成分付着)
作製した帯電ロールを、クリーニングブレードを外したカートリッジに組み付け、その
カートリッジを実機(HP製「CLJ4525dn」)に取り付けて32.5℃×85%
RHの高温高湿環境下にて画出しを行った後の帯電ロールに付着しているトナーやトナー
に由来する成分を確認した。レーザー顕微鏡(キーエンス社製「VK-8710」)を用
い、倍率50倍のレンズにて表面観察を行い、解析アプリケーションにより、画像内に占
めるトナーやトナーに由来する成分付着量を算出した。面積割合でトナーやトナーに由来
する成分付着量5%以下が特に付着しにくい「◎」、トナーやトナーに由来する成分付着
量5%超10%以下が付着しにくい「○」、トナーやトナーに由来する成分付着量10%
超が付着しやすい「×」とした。
(帯電量の測定)
図3に示すように、回転治具6にHP社製「CLJ4525dn」カートリッジの感光
ドラム1を組み付け、その上に各帯電ロール2を接触させ、帯電ロール2の両端に合わせ
て1kgの荷重を負荷した。この際、全体をボックスで囲んで遮光した。帯電ロール2に
接続した高圧電源3から-1.0KVの直流電圧のみを印加し、感光ドラム1を1周回転
させた後のドラム電位を、高圧プローブ4を備えた表面電位計5により測定した。
(帯電量差)
電極を遮断し、白地を印刷することで意図的に帯電ロール表面にトナーカブリを引き起
こした。その後、上記帯電量の測定と同様に帯電量の測定を行った。トナーカブリがない
ときの帯電量の値を基準とし、トナーカブリ時の帯電量の値との差を算出した。帯電量差
3V以下で過帯電の影響が特に小さい「◎」、帯電量差8V以下で過帯電の影響が小さい
「○」、帯電量差8V超で過帯電の影響が大きい「×」とした。
(画像評価)
作製した帯電ロールを、クリーニングブレードを外したカートリッジに組付け、そのカ
ートリッジ(ブラック)を実機(HP製「CLJ4525dn」)に取り付け、15℃×
10%RH環境下にて25%濃度ハーフトーンにて画出しを行った。画像にムラがなかっ
たものを特に良好「◎」、画像にムラがほとんどなかったものを良好「○」、画像にムラ
が多かったものを不良「×」とした。
Figure 0007258708000002
実施例および比較例から、帯電ロールの表層が(a)非晶性ポリエステル系バインダー
ポリマー、(b)カーボンブラック、(c)多孔質粒子および(d)シリコーン基および
フッ素含有基から選択される少なくとも1種を有するアクリル系改質剤を含むことで、帯
電ロールへの未転写トナーやトナーに由来する成分の付着が抑えられることがわかる。ま
た、未転写トナーやトナーに由来する成分の電荷による帯電量差も小さく抑えられること
がわかる。そして、これにより、画像が良好になることがわかる。
実施例1から実施例3を比較することで、(a)非晶性ポリエステル系バインダーポリ
マーの数平均分子量の影響が確認できる。
数平均分子量が小さいと、帯電量差に優れ、数平均分子量が大きいと、トナーやトナー
に由来する成分付着に優れることが分かる。
実施例4と実施例2を比較することで、(a)非晶性ポリエステル系バインダーポリマ
ーのTgの影響が確認できる。
Tgが低いと、帯電量差と、トナーやトナーに由来する成分付着に優れ、Tgが高いと
、トナーやトナーに由来する成分付着に優れることが分かる。
実施例6と実施例2を比較することで、(d)シリコーン基およびフッ素含有基から選
択される少なくとも1種を有するアクリル系改質剤の影響が確認できる。
シリコーン基を有する表面改質剤は、トナーやトナーに由来する成分付着に優れること
が分かる。
実施例7と実施例2を比較することで、(c)多孔質粒子の影響が確認できる。
多孔質シリカ粒子は、帯電量差と、トナーやトナーに由来する成分付着に優れること
が分かる。
実施例2と比較例1を比較すると、帯電ロールの表層が(a)非晶性ポリエステル系バ
インダーポリマーである場合、帯電ロールへの未転写トナーやトナーに由来する成分の付
着が抑えられることが分かる。未転写トナーやトナーに由来する成分の電荷による帯電量
差も小さく抑えられる。また、実施例2と比較例2を比較すると、帯電ロールの表層が(
b)カーボンブラックを含んでいる場合、未転写トナーやトナーに由来する成分の電荷に
よる帯電量差を小さく抑えられることが分かる。また、実施例2と比較例3を比較すると
、帯電ロールの表層における(c)多孔質シリカ粒子を含んいる場合、未転写トナーやト
ナーに由来する成分のの電荷による帯電量差を小さく抑えられることが分かる。そして、
実施例2と比較例4を比較すると、帯電ロールの表層における(d)シリコーン基および
フッ素含有基から選択される少なくとも1種を有するアクリル系改質剤を含んでいる場合
、帯電ロールへの未転写トナーやトナーに由来する成分の付着が抑えられることが分かる
以上、本発明の実施形態・実施例について説明したが、本発明は上記実施形態・実施例
に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改変が可能で
ある。
10 帯電ロール
12 軸体
14 弾性体層
16 表層
18 多孔質粒子

Claims (4)

  1. 軸体と、前記軸体の外周に形成された弾性体層と、前記弾性体層の外周に形成された表
    層と、を備え、前記表層が、下記の(a)~(d)を含有する組成物から形成されること
    を特徴とする電子写真機器用帯電ロール。
    (a)非晶性ポリエステル系バインダーポリマー
    (b)カーボンブラック
    (c)多孔質粒子
    (d)シリコーン基およびフッ素含有基から選択される少なくとも1種を有するアクリル
    系改質剤
  2. 前記(a)が、数平均分子量が1000~15000の範囲内であることを特徴とする
    請求項1記載の電子写真機器用帯電ロール。
  3. 前記(a)が、Tgが50~70℃の範囲内であることを特徴とする請求項1または2
    に記載の電子写真機器用帯電ロール。
  4. 前記(c)が、多孔質シリカ粒子であることを特徴とする請求項1~3に記載の電子写
    真機器用帯電ロール。
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