JP7256697B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
従来、自然災害などの非常事態が発生して、都市ガスが供給できなくなった場合に、別容器に収容された燃料ガスを用いて発電を行う燃料電池システムがある(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平8-287933号公報 特開2014-32871号公報
ここで、都市ガスの燃料電池への供給が停止した後に、ガスボンベ等に収容されたガスの供給を開始する場合では、燃料電池へのガスの供給が途切れる場合がある。
本発明は、燃料電池へのガスの供給が途切れることを抑制できる燃料電池システムを提供することを目的とする。
請求項1に係る燃料電池システムは、燃料電池に接続される第1のガス供給路と、前記第1のガス供給路のガス供給側に設けられ、供給部からの第1のガスの供給と、ガスボンベからの第2のガスの供給とを切り替える切替装置と、前記第1のガスの供給が停止することを予測可能な情報を受信し、前記切替装置を制御して前記供給部からの前記第1のガスの供給が停止する前に、前記ガスボンベからの前記第2のガスの供給へ切り替える制御装置と、を有する。
請求項1に係る燃料電池システムによれば、制御装置が、第1のガスの供給が停止することを予測可能な情報を受信し、切替装置を制御して供給部からの第1のガスの供給が停止する前に、ガスボンベからの第2のガスの供給へ切り替える。
このように、供給部からの第1のガスの供給が停止する前に、ガスボンベからの第2のガスの供給へ切り替えるので、第1のガスの供給が停止してから第2のガスの供給へ切り替える場合に比べ、燃料電池へのガスの供給が途切れることを抑制できる。
第1のガスの供給が停止することを予測可能な情報としては、請求項2に記載されるように、緊急地震速報又は、当該燃料電池システムに備えられた感震装置の信号を用いることができる。
請求項3に係る燃料電池システムでは、前記切替装置に、複数のガスボンベが並列に接続され、前記複数のガスボンベと前記切替装置との間には、前記第2のガスが供給されるガスボンベを切り替える切替部が設けられている。
請求項3に係る燃料電池システムによれば、複数のガスボンベと前記切替装置との間に設けられた切替部が、第2のガスが供給されるガスボンベを切り替える。これにより、燃料電池へのガスの供給が途切れることを抑制できる。また、第2のガスの供給がなされていないガスボンベを交換することが可能となる。
請求項4に係る燃料電池システムは、前記ガスボンベの前記第2のガスの残量を検出する検出装置と、前記検出装置で、前記第2のガスの残量が予め設定した値よりも少なくなったことを検出した際に、警告を通知する警告装置と、を有する。
請求項4に係る燃料電池システムによれば、検出装置が、ガスボンベの第2のガスの残量を検出する。そして、警告装置が、検出装置で、第2のガスの残量が予め設定した値よりも少なくなったことを検出した際に、警告を通知する。
これにより、燃料電池システムの使用者は、警告の通知に基づき、残量が少なくなったガスボンベを交換することできる。
請求項5に係る燃料電池システムは、各々の前記ガスボンベの前記第2のガスの残量を検出する検出装置と、各々の前記ガスボンベの前記第2のガスの残量に基づいて、前記切替部を制御可能な制御部と、を有する。
請求項5に係る燃料電池システムによれば、検出装置が、各々のガスボンベの第2のガスの残量を検出する。そして、制御部が、各々のガスボンベの第2のガスの残量に基づいて、切替部を制御できる。したがって、制御部によって、残量が少なくなったガスボンベから、残量が多いガスボンベに切り替えることができる。
本発明は、上記構成としたので、燃料電池へのガスの供給が途切れることを抑制できるという優れた効果を有する。
本実施形態に係る燃料電池システムを示す概略図である。 本実施形態に係る制御基板によって制御される燃料電池システムの運転動作の流れを示すフローチャートである。 本実施形態に係るボンベ残量確認シーケンスの流れを示すフローチャートである。 本実施形態に係る制御基板によって制御される非常時運転状態制御の態様を示す図である。 変形例に係る燃料電池システムを示す概略図である。
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
(燃料電池システム10)
まず、本実施形態に係る燃料電池システム10について説明する。図1には、燃料電池システム10が示されている。
燃料電池システム10は、図1に示されるように、燃料電池の一例である燃料電池モジュール20を備えている。燃料電池モジュール20は、燃料ガス及び水を用いて発電を行うモジュールである。
具体的には、燃料電池システム10では、ガス供給管21が燃料電池モジュール20に接続されている。ガス供給管21には、後述の切替弁172を介して都市ガス供給管27が接続されている。これにより、ガス供給管21には、炭化水素原料としてのメタンを主成分とする都市ガスが供給される。ガス供給管21には、脱硫部(図示省略)が設けられており、都市ガスに含まれた硫黄分や硫黄化合物が除去されて燃料電池モジュール20に供給される。なお、都市ガス供給管27には、マイコンメータ25が設けられている。
さらに、燃料電池モジュール20には、貯留槽(図示省略)に貯留された改質水が供給ポンプ(図示省略)により供給される。燃料電池システム10に備えられた電源基板(図示省略)には、系統電力が供給され、燃料電池システム10における供給ポンプ等の駆動部(図示省略)が駆動される。なお、系統電力とは、電力事業者から供給される電力である。そして、燃料電池システム10では、燃料電池モジュール20において、都市ガスと改質水とを改質反応させて水素を生成し、水素を利用して発電を行う。
(燃料電池システム10における切替構造)
ここで、燃料電池システム10は、燃料電池モジュール20へ供給されるガスを、都市ガスからガスボンベの収容ガスに切り替える切替構造を有している。具体的には、図1に示されるように、燃料電池システム10は、切替弁172と、補助供給管170と、圧力センサ174と、開閉弁175、176と、ガスボンベ取付部177、178と、ガスボンベ191、192と、制御基板200と、を有している。
切替弁172は、ガス供給管21と都市ガス供給管27との間に設けられている。換言すれば、切替弁172は、ガス供給管21のガス供給側に設けられている。
圧力センサ174は、都市ガス供給管27に設けられている。圧力センサ174は、都市ガスの供給圧力を検知する検知部として機能する。これにより、都市ガスの燃料電池モジュール20への供給が低下しているか否か、又は、当該供給が停止しているか否かが検出可能となっている。
切替弁172は、具体的には、第1ポート181、第2ポート182及び第3ポート183を有する三方弁で構成されている。切替弁172の第1ポート181には、都市ガス供給管27が接続されている。第2ポート182には、ガス供給管21が接続されている。
切替弁172の第3ポート183には、補助供給管170が接続されている。切替弁172は、第1ポート181と第2ポート182とが連通した第1連通状態と、第2ポート182と第3ポート183とが連通した第2連通状態と、に切り替え可能に構成されている。
切替弁172の第3ポート183に接続された補助供給管170は、分岐点184にて分岐する分岐路185、186を有している。分岐路185は、ガスボンベ取付部177に接続されている。分岐路185には、分岐路185の流路を開閉可能な開閉弁175が設けられている。一方、分岐路186は、ガスボンベ取付部178に接続されている。分岐路186には、分岐路186の流路を開閉可能な開閉弁176が設けられている。なお、補助供給管170には、レギュレータや、流量調整弁などが、例えば、切替弁172と分岐点184との間に設けられていてもよい。
そして、切替弁172は、第1ポート181と第2ポート182とが連通した第1連通状態において、ガス供給管21と都市ガス供給管27とを通じさせ、都市ガスが都市ガス供給管27及びガス供給管21を介して燃料電池モジュール20へ供給される。なお、第1連通状態では、切替弁172の第3ポート183が閉鎖され、ガス供給管21と補助供給管170とは非連通とされる。したがって、第1連通状態では、補助供給管170を通じたガスボンベ191、192からの収容ガスの供給は停止された状態となる。
また、切替弁172は、第2ポート182と第3ポート183とが連通した第2連通状態において、ガス供給管21に対して補助供給管170を通じさせ、ガスボンベ191、192の収容ガスが補助供給管170及びガス供給管21を介して燃料電池モジュール20へ供給される。なお、第2連通状態では、切替弁172の第1ポート181が閉鎖され、ガス供給管21と都市ガス供給管27とは非連通となる。したがって、第2連通状態では、都市ガス供給管27を通じた都市ガスの供給は停止された状態となる。
以上のように、切替弁172は、第1連通状態と第2連通状態とに切り替わることで、都市ガス供給管27からの都市ガスの供給と、ガスボンベ191、192からの収容ガスの供給とを切り替える。
さらに、ガスボンベ取付部177、178は、ガスボンベ191、192の接続口193、194を脱着可能に接続できるように構成されている。このように、ガスボンベ191、192の各々が、ガスボンベ取付部177、178の各々に取り付けられることで、切替弁172に対してガスボンベ191、192は並列に接続される。
ガスボンベ191、192には、ガス燃料が圧縮され収容されている。ガスボンベ191、192に収容されたガス燃料としては、都市ガスと異なる成分であってもよいし、都市ガスと同成分であってもよい。なお、本明細書では、ガスボンベ191、192に収容されたガス燃料を「収容ガス」という場合がある。
さらに、ガスボンベ取付部177、178には、圧力センサ197、198が設けられている。圧力センサ197、198は、ガスボンベ191、192の内圧(換言すれば、供給圧力)を検知して、ガスボンベ191、192の残量を検出する機能を有している。
制御基板200は、燃料電池システム10における切替構造の各部(例えば、切替弁172及び開閉弁175、176など)の動作を制御する。具体的には、制御基板200は、プログラムが記憶されたROM(ロム)やストレージ等で構成された記憶部と、プログラムに従って動作するプロセッサと、を有している。制御基板200は、記憶部に記憶されたプログラムを読み出し、実行することにより、以下に説明する運転動作(図2参照)が実行されるように、燃料電池システム10における切替構造の各部の動作を制御する。
さらに、制御基板200には、警告装置220が接続されている。警告装置220は、燃料電池システム10の外部(使用者)に警告(アラーム)を通知する。警告の通知は、表示画面への警告表示、及び警告音の発報などの通知動作の1つ又は複数を実行することにより行われる。
ここで、燃料電池モジュール20は、「燃料電池」の一例である。ガス供給管21は、「第1のガス供給路」の一例である。都市ガス供給管27は、「供給部」の一例である。切替弁172は、「切替装置」の一例である。都市ガスは、「第1のガス」の一例である。収容ガスは、「第2のガス」の一例である。ガスボンベ191、192は、「複数のガスボンベ」の一例である。制御基板200は、「制御装置」の一例であり、「制御部」の一例でもある。開閉弁175、176は、「切替部」の一例である。圧力センサ197、198は、「検出装置」の一例である。警告装置220は、「警告装置」の一例である。
(制御基板200の作用)
次に、制御基板200の作用について説明する。図2は、制御基板200によって制御される燃料電池システム10の運転動作の流れを示すフローチャートである。
制御基板200が、制御基板200の記憶部から実行プログラムを読み出して実行することにより、燃料電池システム10の運転動作が行なわれる。
燃料電池システム10において、運転が開始されると、図2に示されるように、通常時発電を行う(ステップS101)。通常時発電では、都市ガスが都市ガス供給管27を介して燃料電池モジュール20に供給される。また、系統電力が燃料電池システム10に備えられた電源基板(図示省略)に供給され、燃料電池モジュール20が作動し、発電が行われる。
次に、制御基板200は、緊急地震速報を受信したか否かを判断する(ステップS102)。緊急地震速報を受信していないと判断した場合は、緊急地震速報を受信するまで、ステップS102を繰り返す。
制御基板200は、ステップS102にて、緊急地震速報を受信したと判断した場合に、ガスボンベ191からの収容ガスの供給へ切り替える(ステップS104)。具体的には、切替弁172を第1連通状態から第2連通状態に切り替えると共に、開閉弁175を開放する。これにより、ガスボンベ191の収容ガスが燃料電池モジュール20へ供給される。
このように、ステップS104では、制御基板200が緊急地震速報を受信すると、燃料電池モジュール20に対するガスの供給を、都市ガスの供給からガスボンベ191の収容ガスの供給へ切り替えるため、都市ガスの供給が停止する前に、ガスボンベ191からの収容ガスの供給へ切り替えられる。
なお、緊急地震速報は、「第1のガスの供給が停止することを予測可能な情報」の一例である。
次に、制御基板200は、ガスボンベ191の残量を確認する「ボンベ残量確認シーケンス」を実行する(ステップS106)。なお、ステップS106において、判断対象となるガスボンベは、収容ガスが供給されるガスボンベである。したがって、ガスボンベ192から収容ガスが供給される場合には、ガスボンベ192が判断対象となる。
ボンベ残量確認シーケンスでは、図3に示されるように、まず、制御基板200は、ガスボンベ191、192の残量が警告閾値以下であるか否かを判断する(ステップS202)。ガスボンベ191、192の残量が警告閾値を超える場合は、ボンベ残量確認シーケンスを終了し、図2のステップS112へ移行する。なお、ガスボンベ191、192の残量は、圧力センサ197、198がガスボンベ191、192の内圧を検知することで、検出される。
制御基板200は、ステップS202にて、ガスボンベ191、192の残量が閾値以下であると判断した場合は、警告装置220によって警告を通知し(ステップS204)、アイドリング状態で運転を行う(ステップS206)。アイドリング状態とは、燃料電池システム10の補機の電力分を発電する状態である。補機とは、燃料電池システム10の運転に最低限必要な機器であり、具体的には、例えば、燃料電池システム10に備えられた各種のポンプなどが該当する。
なお、ステップS204における警告の通知に基づき、燃料電池システム10の使用者は、例えば、収容ガスの供給がなされてないガスボンベの交換等を行うことができる。
次に、制御基板200は、収容ガスが供給されるガスボンベを、ガスボンベ191からガスボンベ192に切り替える(ステップS207)。具体的には、ステップS207では、制御基板200は、開閉弁175を閉鎖すると共に、開閉弁176を開放する。なお、ステップS207において、ガスボンベ192から収容ガスが供給される場合には、収容ガスが供給されるガスボンベを、ガスボンベ192からガスボンベ191に切り替える。
次に、制御基板200は、ガスボンベの残量が復帰しているか否かを判断する(ステップS208)。すなわち、制御基板200は、ステップS208にて、ガスボンベ191、192の残量が警告閾値を超えているか否かを判断する。ガスボンベ191、192の残量が警告閾値を超える場合は、警告装置220による警告を解除した後(ステップS210)、ボンベ残量確認シーケンスを終了し、図2のステップS112へ移行する。
制御基板200は、ステップS208にて、ガスボンベ191、192の残量が警告閾値以下であると判断した場合は、ガスボンベ191、192の残量が停止閾値以下であるか否かを判断する(ステップS212)。制御基板200は、ガスボンベ191、192の残量が停止閾値を超えると判断した場合は、ステップS204に戻る。
制御基板200は、ガスボンベ191、192の残量が停止閾値以下と判断した場合は、系統電力の供給の有無を判断する(ステップS214)。制御基板200は、系統電力の供給があると判断した場合に、停止処理を行う(ステップS216)。また、制御基板200は、系統電力の供給が無いと判断した場合に、停止処理を行わない。これにより、系統電力の供給が無いことによって、燃料電池システム10が自動停止する(シャットダウン、ステップS218)。停止処理は、制御基板200は、予め定められた手順により、燃料電池システム10のポンプ等の補機を停止する処理である。
さらに、制御基板200は、図2に示されるように、ステップ112にて、非常時運転状態制御を実行する。ここで、燃料電池システム10の運転が停止すると、再起動が困難となるため、非常時運転状態制御では、燃料電池システム10の運転状態が維持されるように、燃料電池システム10の運転状態を制御する。
具体的には、非常時運転状態制御では、図4に示されるように、都市ガス及び系統電力の供給の有無を検出し、その供給の有無によって、燃料電池システム10の運転状態を決定する。都市ガスの有無は、圧力センサ174によって検出される。系統電力の供給の有無は、例えば、系統電力が供給される電源基板(図示省略)での電圧又は電流を測定することで検出される。なお、図4において「〇」は、供給されていることを意味し、「×」は、遮断していること、すなわち、供給が停止していることを意味する。
具体的には、都市ガス及び系統電力が供給されている状態(符号310参照)では、燃料電池システム10は、前述の通常時発電と同様に発電を行う(この状態を「非常時通常発電状態」という)。
また、系統電力が供給されず、都市ガスが供給されている状態(符号320参照)では、燃料電池システム10は、都市ガスを用いた自立発電を行う(この状態を「都市ガスによる自立発電状態」という)。自立発電では、燃料電池システム10により発電した電力の一部を用いて、燃料電池システム10を作動させて発電を行う。
都市ガスが供給されず、系統電力が供給されている状態(符号330参照)では、燃料電池システム10は、ガスボンベ191又はガスボンベ192を用いたアイドリングを行う(この状態を「アイドリング状態」という)。アイドリング状態とは、燃料電池システム10の補機の電力分を発電する状態である。補機とは、燃料電池システム10の運転に最低限必要な機器であり、具体的には、燃料電池システム10に備えられた各種のポンプなどが該当する。
系統電力及び都市ガスが供給されていない状態(符号340参照)では、燃料電池システム10は、ガスボンベ191又はガスボンベ192を用いた自立発電を行う(この状態を「ガスボンベによる自立発電状態」という)。
そして、非常時通常発電状態(符号310参照)において、停電が発生した場合は(矢印312参照)、都市ガスによる自立発電状態(符号320参照)に移行する。また、非常時通常発電状態(符号310参照)において、都市ガスの圧力低下が発生した場合は(矢印313参照)、切替弁172を第1連通状態から第2連通状態に切り替えて、アイドリング状態(符号330参照)に移行する。
また、都市ガスによる自立発電状態(符号320参照)において、復電した場合は(矢印321参照)、非常時通常発電状態(符号310参照)に移行する。また、都市ガスによる自立発電状態(符号320参照)において、都市ガスの圧力低下が発生した場合は(矢印324参照)、切替弁172を第1連通状態から第2連通状態に切り替えて、ガスボンベによる自立発電状態(符号340参照)に移行する。
また、アイドリング状態(符号330参照)において、停電が発生した場合は(矢印334参照)、ガスボンベによる自立発電状態(符号340参照)に移行する。また、アイドリング状態(符号330参照)において、都市ガスの圧力が復帰した場合は(矢印331参照)、切替弁172を第2連通状態から第1連通状態に切り替えて、非常時通常発電状態(符号310参照)に移行する。
また、ガスボンベによる自立発電状態(符号340参照)において、復電した場合は(矢印343参照)、アイドリング状態(符号330参照)に移行する。また、ガスボンベによる自立発電状態(符号340参照)において、都市ガスの圧力が復帰した場合は(矢印342参照)、切替弁172を第2連通状態から第1連通状態に切り替えて、都市ガスによる自立発電状態(符号320参照)に移行する。
さらに、アイドリング状態(符号330参照)、及び、ガスボンベによる自立発電状態(符号340参照)では、図3に示される「ボンベ残量確認シーケンス」を実行する。ここでの「ボンベ残量確認シーケンス」では、ステップS210において、警告装置220による警告を解除した後、ボンベ残量確認シーケンスを終了する場合は、当該シーケンスを実行する際の非常時運転状態制御における運転状態を維持する。
さらに、制御基板200は、図2に示されるように、後述の非常時運転状態制御における非常時通常発電状態が予め定められたX時間継続したこと(条件A)、及び本制御を解除する指示を制御基板200が取得したこと(条件B)の少なくとも一方を満たすか否かを判断する(ステップS114)。条件A及び条件Bの両方を満たしていない場合には、ステップS112に戻る。条件A及び条件Bの少なくとも一方を満たした場合には、制御基板200は、通常時発電を行うと共に(ステップS116)、ガスボンベの接続を解除し(ステップS118)、ステップS102に戻る。具体的には、ステップS118において、制御基板200は、切替弁172を第2連通状態から第1連通状態に切り替える。
以上のように、本実施形態では、制御基板200が緊急地震速報を受信すると、燃料電池モジュール20に対するガスの供給を、都市ガスの供給からガスボンベ191の収容ガスの供給へ切り替えることで、都市ガスの供給が停止する前に、ガスボンベ191からの収容ガスの供給へ切り替えられる(図2のステップS104参照)。
このため、都市ガスの供給が停止してから収容ガスの供給へ切り替える場合に比べ、燃料電池モジュール20へのガスの供給が途切れることを抑制できる。
また、本実施形態では、切替弁172に対してガスボンベ191、192は並列に接続されており、例えば、開閉弁175を開放し、開閉弁176を閉鎖することで、ガスボンベ191から収容ガスを供給できる。さらに、開閉弁176を開放し、開閉弁175を閉鎖することで、収容ガスが供給されるガスボンベを、ガスボンベ192に切り替えることができる。これにより、燃料電池モジュール20へのガスの供給が途切れることを抑制できる。また、収容ガスの供給がなされていないガスボンベ191、192の一方を交換することができる。
また、本実施形態では、例えば、圧力センサ197によって、ガスボンベ191の収容ガスの残量を検出する。そして、ガスボンベ191の収容ガスの残量が予め設定した値よりも少なくなったことが検出された際に、警告装置220によって、警告が通知される(図2のステップS108参照)。
これにより、燃料電池システム10の使用者は、警告の通知に基づき、残量が少なくなったガスボンベ191を交換することできる。
また、本実施形態では、制御基板200が、ガスボンベ191、192の収容ガスの残量に基づいて、開閉弁175、176を制御可能とされている。具体的には、制御基板200が、ガスボンベ191の収容ガスの残量が予め設定した値よりも少なくなったことが検出された際に、ガスボンベ191からガスボンベ192に切り替える(図2のステップS110参照)。これにより、ガスボンベからの収容ガスの供給を継続できる。
(変形例)
図1に示される燃料電池システム10では、切替弁172に対してガスボンベ191、192は並列に接続されていたが、これに限られない。例えば、切替弁172に対して3つ以上のガスボンベが接続されていてもよい。また、切替弁172に対して単一のガスボンベが接続されていてもよい。
また、本実施形態では、「第1のガスの供給が停止することを予測可能な情報」の一例して、緊急地震速報を用いたが、これに限られない。例えば、マイコンメータ25や、燃料電池モジュール20及びその近傍などに感震装置を設け、感震装置が、予め定められた値以上の振動を検知した検知情報を、「第1のガスの供給が停止することを予測可能な情報」として用いてもよい。すなわち、マイコンメータ25に設けた感震装置が、予め定められた値以上の振動を検知した場合に、切替弁172を第1連通状態から第2連通状態に切り替えることで、燃料電池モジュール20に対するガスの供給を、例えば、都市ガスの供給からガスボンベの収容ガスに切り替える構成とされる。
また、本実施形態では、切替部の一例として、開閉弁175、176を用いたが、これに限られない。切替部の一例としては、例えば、補助供給管170の分岐点184に設けられ、ガスボンベ191と切替弁172(ガス供給管21)とが連通した状態と、ガスボンベ192と切替弁172(ガス供給管21)とが連通した状態と、に切り替わる三方弁などであってもよい。
また、本実施形態では、制御基板200が、切替弁172の動作の制御と、開閉弁175、176の動作の制御と、を行なっていたが、これに限られない。別々の制御装置(制御部)によって、切替弁172の動作の制御と、開閉弁175、176の動作の制御と、が行われる構成であってもよい。
また、本実施形態では、供給部の一例としての都市ガス供給管27が、切替弁172に接続されており、都市ガス供給管27を介してガス供給管21に都市ガスが供給される構成とされていたが、これに限られない。例えば、図5に示されるように、切替弁172に対し、ボンベ用ガス管502を介してガスボンベ取付部504が接続され、当該ガスボンベ取付部504にガスボンベ506が取り付けられる構成であってもよい。図5に示される構成では、ガスボンベ506から切替弁172にガス(以下、ボンベガスという)が供給される。また、図5に示される構成では、例えば、地震を感知するとボンベ用ガス管502内を遮断する感震遮断機能を有するマイコンメータ508がボンベ用ガス管502に設けられる。ガスボンベ506としては、LPガスが収容されたLPボンベや、圧縮天然ガス(compressed natural gas)が収容されたCNGボンベなどが挙げられる。そして、図5に示される構成では、制御基板200が緊急地震速報を受信すると、燃料電池モジュール20に対するガスの供給を、ガスボンベ506からボンベガスの供給からガスボンベ191の収容ガスの供給へ切り替えることで、ボンベガスの供給が停止する前に、ガスボンベ191からの収容ガスの供給へ切り替えられる。なお、図5に示される構成では、ボンベ用ガス管502、ガスボンベ取付部504及びガスボンベ506が、供給部の一例として機能する。
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、その主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形、変更、改良が可能である。例えば、上記に示した変形例は、適宜、複数を組み合わせて構成してもよい。
10 燃料電池システム
20 燃料電池モジュール(燃料電池の一例)
21 ガス供給管(第1のガス供給路の一例)
27 都市ガス供給管(供給部の一例)
175、176 開閉弁(切替部の一例)
191、192 ガスボンベ(複数のガスボンベの一例)
197、198 圧力センサ(検出装置の一例)
200 制御基板(制御装置の一例、制御部の一例)
220 警告装置

Claims (5)

  1. 燃料電池に接続される第1のガス供給路と、
    前記第1のガス供給路のガス供給側に設けられ、供給部からの第1のガスの供給と、ガスボンベからの第2のガスの供給とを切り替える切替装置と、
    前記第1のガスの供給が停止することを予測可能な情報を受信し、前記切替装置を制御して前記供給部からの前記第1のガスの供給が停止する前に、前記ガスボンベからの前記第2のガスの供給へ切り替え、前記第1のガスの供給が停止し且つ系統電力が供給されている状態において、前記第2のガスを用いて燃料電池システムにおける補機の電力分を前記燃料電池に発電させる制御装置と、
    を有する前記燃料電池システム。
  2. 前記情報は、緊急地震速報又は、当該燃料電池システムに備えられた感震装置の信号である
    請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記切替装置には、複数のガスボンベが並列に接続され、
    前記複数のガスボンベと前記切替装置との間には、前記第2のガスが供給されるガスボンベを切り替える切替部が設けられている
    請求項1又は請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記ガスボンベの前記第2のガスの残量を検出する検出装置と、
    前記検出装置で、前記第2のガスの残量が予め設定した値よりも少なくなったことを検出した際に、警告を通知する警告装置と、
    を有する請求項1~3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  5. 各々の前記ガスボンベの前記第2のガスの残量を検出する検出装置と、
    各々の前記ガスボンベの前記第2のガスの残量に基づいて、前記切替部を制御可能な制御部と、
    を有する請求項3に記載の燃料電池システム。
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