JP7256420B1 - 回転子、モータ、圧縮機、および冷凍装置 - Google Patents

回転子、モータ、圧縮機、および冷凍装置 Download PDF

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Abstract

【課題】モータ効率の改善と振動の抑制とを両立できる回転子、この回転子を備えるモータ、このモータを備える圧縮機、およびこの圧縮機を備える冷凍装置を提案する。【解決手段】回転子10の回転子コア20は、第1部24aと、第2部24bとを有する。回転軸Cに沿って見た場合に、第1部24aは、回転子コア20の、永久磁石40が形成する磁極の中心線Lから回転方向へ所定の第1角度θ1にわたる範囲である。第2部24bは、回転子コア20の、第1部24aの回転方向側の端部から回転方向へ所定の第2角度θにわたる範囲である。第1部24aの外周面は、回転軸に沿って見た場合に、回転軸Cとの距離が所定の第1距離d1の円弧となるように形成される。第2部24bの外周面は、各部における回転軸Cとの距離が、第1距離d1よりも小さく、かつ、回転方向に向かって小さくなる直線又は曲線となるように形成される。【選択図】図5

Description

回転子、モータ、圧縮機、および冷凍装置に関する。
回転子の電磁構造を変更することによりモータの電磁振動の低減を図る技術が知られている。特許文献1(特開2012-50189号公報)は、軸方向に複数の区間に区分され、複数の区間毎に発生するコギングトルクの位相差に応じた幅の溝が外周に形成された回転子と、3軸異方性形状の永久磁石とを備えた高効率の電動機(モータ)を開示している。特許文献1が開示される回転子およびこれを用いたモータによれば、エアギャップにおける磁束密度の高低差が従来技術と比べて低減されるため、磁束密度の高低差に起因する振動(脈動トルク)が抑制される。
特許文献1の回転子では、回転子を軸方向に複数の区間に区分し、複数の区間毎に外周に溝を形成しているため、磁束量の確保が困難となり、充分にモータ効率の改善を図ることができないという課題があった。本開示は、モータ効率の改善と振動の抑制とを両立できる回転子、この回転子を備えるモータ、このモータを備える圧縮機、およびこの圧縮機を備える冷凍装置を提案する。
第1観点の回転子は、回転軸の周りに回転可能に設けられる、モータの回転子である。当該回転子は、コアと、磁石とを有する。コアは、外周形状が同じ複数の鋼板を積層して形成される。磁石は、コアの回転軸周りに所定の間隔で形成された複数の磁石収容孔のそれぞれに収容される。コアは、第1部と、第2部とを有する。第1部は、回転軸に沿って見た場合に、コアの、磁石が形成する磁極の中心線から回転方向へ所定の第1角度にわたる範囲である。第2部は、回転軸に沿って見た場合に、コアの、第1部の回転方向側の端部から回転方向へ所定の第2角度にわたる範囲である。第1部の外周面は、回転軸に沿って見た場合に、回転軸との距離が所定の第1距離の円弧となるように形成される。第2部の外周面は、回転軸に沿って見た場合に、各部における回転軸との距離が、第1距離よりも小さく、かつ、回転方向に向かって小さくなる直線又は曲線となるように形成される。
本回転子によれば、磁石収容孔の外方であってコアの肉厚が最も薄くなるブリッジの回転方向とは反対側の端部周辺において磁束の集中が発生することが抑制される。このため、モータの駆動時の固定子コアにおける鉄損の増大が抑制されるため、従来技術と比べてモータ効率を改善することができる。また、磁束の集中が発生することが抑制されることで、コアの周方向における磁束密度の高低差の発生が抑制される。この結果、モータの駆動により発生する固定子ティース内周部の径方向の電磁力およびこれに起因する振動も抑制される。
したがって、本回転子によれば、モータ効率の改善と振動の抑制とを両立することができる。
第2観点の回転子は、第1観点の回転子であって、コアが、第3部をさらに有する。第3部は、回転軸に沿って見た場合に、コアの、第2部の回転方向側の端部から回転方向へ所定の第3角度にわたる範囲である。第3部の外周面は、回転軸に沿って見た場合に、磁石収容孔の外方に位置し、かつ、第2部側の端部と回転軸との距離が第1距離となるように形成されている。
本回転子は、コアの外周面のうち、第2部の外周面以外が回転軸に沿って見た場合に回転軸との距離が第1距離となるように形成されている。このため、回転子を備えるモータが圧縮機に用いられた場合に、圧縮機の圧縮対象となる流体が第2部の外周面に入り込んで回転子の回転が妨げられることが抑制され、撹拌損失の増加が抑制される。
第3観点の回転子は、第2観点の回転子であって、回転軸に沿って見た場合に、第3部の外周面が、直線となるように形成されている。
本回転子を備えるモータが圧縮機に用いられた場合、第3部の外周面から第2部の外周面に向かって流体が滑らかに流れることができる。このため、本回転子によれば、圧縮機に用いられた場合の撹拌損失の増加が効果的に抑制される。
第4観点の回転子は、第2観点又は第3観点の回転子であって、コアが、接続部をさらに有する。接続部の外周面は、回転軸に沿って見た場合に、第2部の外周面の回転方向側の端部と、第3部の外周面の回転方向と反対側の端部とを接続する。接続部の外周面は、回転軸に沿って見た場合に、磁石収容孔を形成する面の一部と平行となるように形成されている。
接続部が、回転軸に沿って見た場合に、厚みが一定の壁面により形成されることで、ブリッジの回転方向とは反対側の端部周辺においてエアギャップが広く確保される。このため、本回転子によれば、効果的に磁束の集中が発生すること抑制される。
第5観点の回転子は、第2乃至第4観点のいずれか1つの回転子であって、コアが、第4部をさらに有する。第4部は、回転軸に沿って見た場合に、コアの、第3部の回転方向側の端部から、隣接する他の磁石収容孔に収容された磁石が形成する磁極の中心線にわたる範囲である。第4部の外周面は、回転軸との距離が第1距離の円弧を含むように形成されている。
本回転子は、コアの外周面のうち、第2部の外周面以外が回転軸に沿って見た場合に回転軸との距離が第1距離となるように形成されている。このため、回転子を備えるモータが圧縮機に用いられた場合に、圧縮機の圧縮対象となる流体が第2部の外周面に入り込んで回転子の回転が妨げられることが抑制され、撹拌損失の増加が抑制される。
第6観点の回転子は、第1乃至第5観点のいずれか1つの回転子であって、回転軸に沿って見た場合に、第1部の外周面と第2部の外周面とが、曲線により接続されている。
本回転子を備えるモータが圧縮機に用いられた場合、第2部の外周面から第1部の外周面に向かって流体が滑らかに流れることができる。このため、本回転子によれば、圧縮機に用いられた場合の撹拌損失の増加が効果的に抑制される。
第7観点の回転子は、第1乃至第6観点のいずれか1つの回転子であって、磁石が、第1磁石と、第2磁石と、第3磁石とを含む。第1磁石は、回転軸に沿って見た場合に、コアの内側から外側に向かって延びる。第2磁石は、回転軸に沿って見た場合に、磁極の中心線に対して第1磁石と対称に配置される。第3磁石は、回転軸に沿って見た場合に、一端が第1磁石の内側の端部に配置され、他端が第2磁石の内側の端部に配置され、内側に向かって凸となる。
第1磁石、第2磁石、および第3磁石が上記のように配置されることで、永久磁石は、広い表面積を確保できる。この結果、永久磁石による磁束量が確保されるため、本回転子を用いたモータは高いトルク特性を実現できる。
第8観点の回転子は、第1乃至第7観点のいずれか1つの回転子であって、磁石が、フェライト磁石又はボンド磁石である。
第9観点のモータは、固定子と、第1乃至第8観点のいずれか1つの回転子とを備える。
第10観点の圧縮機は、第9観点のモータを備える。
第11観点の冷凍装置は、第10観点の圧縮機を備える。
実施形態の回転子10の平面図である。 端板30および締結具50を外した状態の回転子10の平面図である。 回転子10の端板30の平面図である。 図1のIV-IV線における断面図である。 回転子10の磁石収容孔22周辺を拡大した平面図である。 接続部24eの拡大図である。 第1磁石41および第2磁石42の外観図である。 第3磁石43の外観図である。 モータ100の横断面図である。 圧縮機200の縦断面図である。 冷凍装置の概念図である。 コイル72が励磁されたモータ100において発生する磁束をモータ100の断面図上に示した磁束線図である。 図12の回転子10を従来技術に係る回転子10’とした場合の磁束線図である。 第2変形例に係る回転子10の磁石収容孔22周辺を拡大した平面図である。
本開示の一実施形態の回転子10、回転子10を備えるモータ100、モータ100を備える圧縮機200、および圧縮機200を備える冷凍装置300について、図面を参照しながら説明する。
(1)回転子10の構成
図1~図5に示されるように、回転子10は、主として、回転子コア20、端板30、永久磁石40、および締結具50を有する。図1では、永久磁石40が省略されている。回転子10は、後述するモータ100の回転軸Cの周りに、図1に矢印Rで示される回転方向(平面視において反時計回り)へ回転可能に設けられる。回転子10には、モータ100が備えるシャフト60を取り付けるためのシャフト貫通孔11が形成されている。回転子10は6個の磁極が形成された6極回転子である。回転子10の極数はこれに限定されず、4極、8極、10極等であってもよい。
(1-1)回転子コア20
回転子コア20は、外周形状が同じ複数の鋼板(図示省略)を、回転軸Cの延伸方向に積層することにより形成されている。回転子コア20は、柱状を有する。回転子コア20には、主として、1つのシャフト収容孔21、複数の磁石収容孔22、および複数の締結具収容孔23が形成されている。シャフト収容孔21、磁石収容孔22、および締結具収容孔23は、回転軸Cに沿って回転子コア20を貫くように形成されている。回転子コア20は、コアの一例である。
シャフト収容孔21は、シャフト60が貫通し、シャフト60を保持するための孔である。回転軸Cに沿って見た場合(言い換えると、回転軸Cの延伸方向から見た場合)、シャフト収容孔21は、円形状を有する。シャフト収容孔21は、軸心が回転軸Cに重なるように形成される。
磁石収容孔22は、永久磁石40が収容され、永久磁石40を保持するための孔である。回転軸Cに沿って見た場合、磁石収容孔22は、略U字形状を有する。回転軸Cに沿って見た場合に、磁石収容孔22は、回転子10の内側に向かって凸となる屈曲部22aを有する。本実施形態では、回転子コア20は、6個の磁石収容孔22を有する。図1および図2に示されるように、6個の磁石収容孔22は、回転軸Cを中心にして等間隔で配置されている。言い換えると、回転軸Cに沿って見た場合に、隣接する2個の磁石収容孔22は、収容される永久磁石40の磁極の中心線L(後述)が回転子10の周方向に沿って60°間隔となるように配置されている。磁石収容孔22は、図1に示されるIV-IV線に対して対称となる形状を有する。
締結具収容孔23は、締結具50が収容され、締結具50を保持するための孔である。回転軸Cに沿って見た場合、締結具収容孔23は、円形状を有する。本実施形態では、回転子コア20は、6個の締結具収容孔23を有する。図1および図2に示されるように、6個の締結具収容孔23は、回転軸Cを中心に等間隔で配置されている。言い換えると、回転軸Cに沿って見た場合に、隣接する2個の締結具収容孔23は、回転子10の周方向に沿って軸心が60°間隔となるように配置されている。締結具収容孔23は、回転軸Cに沿って見た場合に、磁石収容孔22の屈曲部22aの外側に位置する。
回転子コア20は、回転軸Cに沿って両端まで延びる溝24が外周面に形成されている。溝24は、周方向に沿って等間隔で6本形成されている。以下では、回転子コア20の外周面の形状について説明をするために、便宜的に、回転軸Cに沿って見た回転子コア20を、第1部24aと、第2部24bと、第3部24cと、第4部24dと、接続部24eとに分けて、それぞれについて形状の説明をする(図5参照)。第1部24a、第2部24b、第3部24c、および第4部24dは、回転軸Cに沿って見た場合に、隣り合う磁石収容孔22のそれぞれに収容される永久磁石40の磁極の中心線Lの間を、回転軸Cを中心として周方向に4つに分けた部分である。接続部24eは、第2部24bの外周面の回転方向側の端部24b1と、第3部24cの外周面の回転方向と反対側の端部24c1とを接続する部分である。本実施形態において、回転子コア20は、第1部24a、第2部24b、第3部24c、第4部24d、および接続部24eをそれぞれ6個有している。
第1部24aは、回転軸Cに沿って見た場合に、回転子コア20の、磁極の中心線Lから回転子10の回転方向へ所定の第1角度θ1にわたる範囲である。第1角度θ1は、例えば0度より大きく15度以下の範囲で形成される。第1部24aの外周面は、回転軸Cに沿って見た場合に、回転軸Cとの距離が所定の第1距離d1の円弧となるように形成されている。
第2部24bは、回転軸Cに沿って見た場合に、回転子コア20の、第1部24aの回転方向側の端部から回転方向へ所定の第2角度θ2にわたる範囲である。第2角度θ2は、例えば0度より大きく20度以下の範囲で形成される。第2部24bの外周面は、回転軸Cに沿って見た場合に、各部における回転軸Cとの距離が、第1距離d1よりも小さく、かつ、回転子コア20の回転方向に向かって小さくなる曲線となるように形成されている。第2部24bの外周面は、回転軸Cに沿って見た場合に、回転子コア20の回転方向に向かって小さくなる直線となるように形成されていてもよい。
第3部24cは、回転軸Cに沿って見た場合に、回転子コア20の、第2部24bの回転方向側の端部から回転方向へ所定の第3角度θ3にわたる範囲である。第3角度θ3は、例えば20度以上30度以下の範囲で形成される。第3部24cの外周面は、回転軸Cに沿って見た場合に、磁石収容孔22の外方に位置するように形成されている。また、第3部24cの外周面は、回転軸Cに沿って見た場合に、回転方向と反対側(第2部24b側)の端部24c2と回転軸Cとの距離が第1距離d1となるように形成されている。本実施形態では、第3部24cの外周面は、回転軸Cに沿って見た場合に、回転方向側の端部24c1と回転軸Cとの距離および回転方向と反対側の端部24c2と回転軸Cとの距離が、どちらも第1距離d1となるように形成されている。言い換えると、本実施形態では、第3部24cの外周面は、回転軸Cに沿って見た場合に、回転軸Cとの距離が第1距離d1の円弧となるように形成されている。
第4部24dは、回転軸Cに沿って見た場合に、回転子コア20の、第3部24cの回転方向側の端部から、隣接する他の磁石収容孔22に挿入された永久磁石40が形成する磁極の中心線Lにわたる範囲である。言い換えると、第4部24dは、第3部24cの、回転方向側の端部から隣接する他の第1部24aの回転方向と反対側の端部にわたる範囲である。第4角度θ4は、例えば20度以上60度以下の範囲で形成される。第4部24dの外周面は、回転軸Cに沿って見た場合に、回転軸Cとの距離が第1距離d1の円弧を含むように形成されている。本実施形態では、第4部24dの外周面は、回転軸Cに沿って見た場合に、回転軸Cとの距離が第1距離d1の円弧となるように形成されている。
以上の結果、回転子コア20の外周面のうち、第2部24bの外周面に当たる部分が、第1部24a、第3部24c、および第4部24dの外周面より凹んで形成された溝24となる。
接続部24eは、第2部24bの外周面の回転方向側の端部24b1と、第3部24cの回転方向と反対側の端部24c2とを接続する部分である。接続部24eの外周面24e1は、回転軸Cに沿って見た場合に、磁石収容孔22を形成する面の一部と平行となるように形成されている。具体的には、接続部24eの外周面24e1は、回転軸Cに沿って見た場合に、磁石収容孔22を形成する面の内、接続部24eの外周面と対向する面22bと平行となるように形成されている。接続部24eの厚みW(図6参照)は、例えば0.45mmである。
(1-2)端板30
端板30は、永久磁石40が磁石収容孔22から外れることを抑制するための部材である。図4に示されるように、回転子コア20の上面25および下面26に、それぞれ、1枚の端板30が取り付けられている。端板30は、ステンレス鋼等の非磁性体で形成されている。
図3に示されるように、端板30は回転子コア20と同じ外周形状を有する。端板30には、1つのシャフト開口31、複数の締結具開口33、および複数の凹部34が形成されている。
シャフト開口31は、シャフト60が挿入される孔である。回転軸Cに沿って見た場合、シャフト開口31は、円形状を有する。シャフト開口31は、回転軸Cに沿って見た場合の中心が回転軸Cに位置するように形成されている。端板30が回転子コア20に取り付けられた状態では、回転軸Cに沿って見た場合、シャフト開口31は、シャフト収容孔21と重なり合う。シャフト開口31の外径は、シャフト収容孔21の外径より大きい。シャフト貫通孔11は、シャフト収容孔21およびシャフト開口31から構成される。
締結具開口33は、締結具50が挿入される孔である。回転軸Cに沿って見た場合、締結具開口33は、円形状を有する。端板30が回転子コア20に取り付けられた状態では、回転軸Cに沿って見た場合、締結具開口33は、締結具収容孔23と重なり合う。締結具開口33の外径は、締結具収容孔23の外径より小さい。
図4に示されるように、回転軸Cの方向における磁石収容孔22の両端は、それぞれ端板30によって塞がれている。これにより、磁石収容孔22に収容される永久磁石40が磁石収容孔22から外れることが抑制される。
凹部34は、溝24に対応するよう形成された切欠形状である。凹部34は、周方向に沿って等間隔で6個形成されている。なお、凹部34は、設けられなくてもよい。
(1-3)永久磁石40
永久磁石40は、回転子コア20を着磁する。回転軸Cに沿って見た場合、永久磁石40は、回転軸Cに向かって凸となる略U字形状を有する。便宜上、このU字形状を形成する第3磁石43(後述)の頂点43cと回転軸Cとを結ぶ直線を永久磁石40の磁極の中心線Lとよぶ(図6参照)。永久磁石40は、磁石の一例である。
永久磁石40は、第1磁石41と、第2磁石42と、第3磁石43とから構成される。第1磁石41、第2磁石42、および第3磁石43は、フェライト磁石である。第1磁石41、第2磁石42、および第3磁石43は、ボンド磁石であってもよい。
図2、図6に示されるように、各磁石収容孔22には、1個の第1磁石41と、1個の第2磁石42と、1個の第3磁石43とが収容されている。図2に示される矢印Mは、永久磁石40の磁化方向を表す。
第1磁石41および第2磁石42は、図7に示されるように、略平板状を有する。第1磁石41および第2磁石42の角部は、面取りされている。回転軸Cに沿って見た場合、第1磁石41および第2磁石42は、回転子10の内側から外側に向かって延びるように配置される。回転軸Cに沿って見た場合、第2磁石42は、磁極の中心線Lに対して第1磁石41と対称になるように配置される。
第3磁石43は、図8に示されるように、板状であり、回転軸Cに沿って見た場合に、湾曲している。第3磁石43の角部は、面取りされている。第3磁石43は、回転子10の内側における第1磁石41の第1端部41aと、回転子10の内側における第2磁石42の第2端部42aとの間に配置される。第3磁石43は、第1磁石41の第1端部41aの近傍に配置される第3端部43aと、第2磁石42の第2端部42aの近傍に配置される第4端部43bとを有する。回転軸Cに沿って見た場合に、第3磁石43は、回転子10の内側に向かって凸となる形状を有する。
(1-4)締結具50
締結具50は、回転子コア20と、2枚の端板30とを相互に固定する。締結具50は、例えば、リベット、ボルト、およびナットである。締結具50は、回転子コア20の上面25側の端板30の締結具開口33、回転子コア20の締結具収容孔23、および、回転子コア20の下面26側の端板30の締結具開口33、を通るように配置される。その後、締結具50の下端をかしめる等の方法によって、回転子コア20と、2枚の端板30とが相互に固定される。
(2)モータ100の構成
図9に示されるように、モータ100は、主として、回転子10と、固定子70とを有する。回転子10は、回転軸Cの周りに回転可能に設けられる。回転子10のシャフト貫通孔11には、円柱形状のシャフト60が焼き嵌めによって固定されている。固定子70は、回転子10の外側において、回転子10を囲むように配置される。回転子10と固定子70との間には隙間が形成される。固定子70は、主として、固定子コア71と、コイル72とを有する。
固定子コア71は、例えば、電磁鋼板等の強磁性体の材料から形成される。固定子コア71は、バックヨーク71aと、複数のティース71bとを有する。バックヨーク71aは、略円筒形状を有する。ティース71bは、バックヨーク71aの内周面から、バックヨーク71aの径方向に突出する。固定子コア71では、9個のティース71bが、バックヨーク71aの周方向において、等間隔に配置される。
コイル72は、例えば、それぞれのティース71bに巻線が巻かれることによって形成される。周方向において隣接する2つのティース71bの間には、コイル72の巻線が収容される空間が形成されている。ティース71bとコイル72との間には、絶縁フィルム等の絶縁部材が配置される。固定子コア71は、9個のコイル72を有する。しかし、コイル72の数は特に限定されない。
モータ100が駆動すると、固定子70のそれぞれのコイル72が所定のシーケンスに従って順次選択的に励磁されることにより、回転子10が、回転軸Cの周りをシャフト60と共に回転する。
(3)圧縮機200の構成
図10に示されるように、圧縮機200は、主として、ケーシング210と、圧縮機構215と、モータ100と、シャフト60と、吸入管219と、吐出管220とを備える。ケーシング210は、圧縮機構215、モータ100およびシャフト60が収容される密閉容器である。吸入管219および吐出管220は、ケーシング210を貫通し、ケーシング210と気密状に連結される。
圧縮機構215は、外部の冷媒回路800(後述)から吸入管219を介して吸入された低圧のガス冷媒を圧縮する。圧縮機構215によって圧縮された冷媒は、ケーシング210内部の高圧空間S1に吐出され、吐出管220を介して外部の冷媒回路800に高圧のガス冷媒として吐出される。圧縮機構215の内部には、圧縮室215aが形成される。圧縮機構215は、シャフト60に連結される。圧縮機構215は、回転するシャフト60によって供給される動力を利用して圧縮室215aの容積を増減させることにより、冷媒を圧縮する。
モータ100は、圧縮機構215の上方または下方に配置される。モータ100の固定子70は、ケーシング210の内壁面に固定される。モータ100の回転子10は、固定子70の内側において回転自在に配置される。
シャフト60は、その軸方向が鉛直方向に沿うように配置される。シャフト60は、モータ100の回転子10、および、圧縮機構215の圧縮室215aを形成する部材に連結される。モータ100の駆動によって回転子10が回転軸C周りに回転すると、シャフト60が回転して、圧縮機構215によって冷媒が圧縮される。
(4)冷凍装置300の構成
冷凍装置300は、蒸気圧縮式冷凍サイクルを利用して、温度調整対象を冷却したり、加熱したりする装置である。冷凍装置300は、例えば、温度調整対象としての空調対象空間の空気を冷却したり加熱したりする空気調和装置である。ここでは、冷凍装置300が空気調和装置である場合を例に、冷凍装置300を説明する。ただし、冷凍装置300の種類は、空気調和装置に限定されるものではなく、給湯装置、床暖房装置、冷蔵装置等であってもよい。
冷凍装置300は、図11のように、主として冷媒回路800を備える。冷媒回路800は、主に、圧縮機200と、流路切換機構400と、熱源熱交換器500と、利用熱交換器600と、膨張機構700とを有する。冷媒回路800では、圧縮機200と、流路切換機構400と、熱源熱交換器500と、利用熱交換器600と、膨張機構700とが、冷媒配管により接続されている。
流路切換機構400は、冷媒回路800の状態を、冷房状態と、暖房状態と、の間で切り換える機構である。限定するものではないが、流路切換機構400は、四路切換弁である。冷媒回路800が冷房状態にある時には、冷媒は、圧縮機200、流路切換機構400、熱源熱交換器500、膨張機構700、利用熱交換器600、流路切換機構400、圧縮機200の順に冷媒回路800を流れる(図11の流路切換機構400内の実線を参照)。冷媒回路800が暖房状態にある時には、冷媒は、圧縮機200、流路切換機構400、利用熱交換器600、膨張機構700、熱源熱交換器500、流路切換機構400、圧縮機200の順に冷媒回路800を流れる(図11の流路切換機構400内の破線を参照)。
熱源熱交換器500は、熱源となる媒体(例えば空気)と冷媒との間で熱交換を行わせる熱交換器である。冷媒回路800の状態が冷房状態にある時、熱源熱交換器500は、冷媒の凝縮器(放熱器)として機能する。冷媒回路800の状態が暖房状態にある時、熱源熱交換器500は、冷媒の蒸発器(吸熱器)として機能する。
利用熱交換器600は、温度調整対象(ここでは、空調対象空間の空気)と冷媒との間で熱交換を行わせる熱交換器である。冷媒回路800の状態が冷房状態にある時、利用熱交換器600は、冷媒の蒸発器(吸熱器)として機能する。冷媒回路800の状態が暖房状態にある時、利用熱交換器600は、冷媒の凝縮器(放熱器)として機能する。
膨張機構700は、膨張機構700を通過する高圧の冷媒(主に液体の冷媒)を減圧し、低圧の冷媒(液体と気体とからなる二相の冷媒)にする。膨張機構700は、例えば電子膨張弁である。ただし、膨張機構700の種類は電子膨張弁に限定されず、感温筒を有する温度自動膨張弁や、キャピラリチューブであってもよい。
冷凍装置300の行う冷房運転と暖房運転とについて説明する。
冷凍装置300が冷房運転を行う場合、圧縮機200は、低圧のガス冷媒を吸入して圧縮し、高圧のガス冷媒として吐出する。圧縮機200が吐出する高圧のガス冷媒は、流路切換機構400を通過して、凝縮器として機能する熱源熱交換器500に供給される。熱源熱交換器500は、熱源となる媒体と高圧のガス冷媒とを熱交換させて、高圧のガス冷媒を凝縮させ、高圧の液冷媒にする。熱源熱交換器500から流出する高圧の液冷媒は、膨張機構700を通過して低圧の気液二相冷媒となり、蒸発器として機能する利用熱交換器600に供給される。利用熱交換器600は、空調対象空間の空気と低圧の気液二相冷媒とを熱交換させて、気液二相冷媒に含まれる液冷媒を蒸発させ、低圧のガス冷媒にする。この際、空調対象空間の空気は、冷媒により冷却される。利用熱交換器600から流出する低圧のガス冷媒は、流路切換機構400を通過し、圧縮機200に再び吸入される。
冷凍装置300が暖房運転を行う場合、圧縮機200は、低圧のガス冷媒を吸入して加圧し、高圧のガス冷媒として吐出する。圧縮機200が吐出する高圧のガス冷媒は、流路切換機構400を通過して、凝縮器として機能する利用熱交換器600に供給される。利用熱交換器600は、空調対象空間の空気と高圧のガス冷媒とを熱交換させて、高圧のガス冷媒を凝縮させ、高圧の液冷媒にする。この際、空調対象空間の空気は、冷媒により加熱される。利用熱交換器600から流出する高圧の液冷媒は、膨張機構700を通過して低圧の気液二相冷媒となり、蒸発器として機能する熱源熱交換器500に供給される。熱源熱交換器500は、熱源となる媒体と低圧の気液二相冷媒とを熱交換させて、気液二相冷媒に含まれる液冷媒を蒸発させ、低圧のガス冷媒にする。熱源熱交換器500から流出する低圧のガス冷媒は、流路切換機構400を通過し、圧縮機200に再び吸入される。
なお、ここでは、冷凍装置300の一例としての空気調和装置が、冷房運転と暖房運転とを実行する装置である場合を例に説明したが、空気調和装置は、冷房運転と暖房運転との一方だけを行う装置であってもよい。この場合には、冷凍装置300の一例としての空気調和装置は、流路切換機構400を有していなくてもよい。
(5)特徴
(5-1)
回転子10は、回転軸Cの周りに回転可能に設けられる、モータ100の回転子である。回転子10は、回転子コア20と、永久磁石40とを有する。回転子コア20は、外周形状が同じ複数の鋼板を積層して形成される。永久磁石40は、回転子コア20の回転軸C周りに所定の間隔で形成された複数の磁石収容孔22のそれぞれに収容される。回転子コア20は、第1部24aと、第2部24bとを有する。第1部24aは、回転軸Cに沿って見た場合に、回転子コア20の、永久磁石40が形成する磁極の中心線Lから回転方向へ所定の第1角度θ1にわたる範囲である。第2部24bは、回転軸Cに沿って見た場合に、回転子コア20の、第1部24aの回転方向側の端部から回転方向へ所定の第2角度θにわたる範囲である。第1部24aの外周面は、回転軸に沿って見た場合に、回転軸Cとの距離が所定の第1距離d1の円弧となるように形成される。第2部24bの外周面は、回転軸Cに沿って見た場合に、各部における回転軸Cとの距離が、第1距離d1よりも小さく、かつ、回転方向に向かって小さくなる直線又は曲線となるように形成される。
回転子10は、次に図12および図13を用いて説明をするように、回転子コア20の外周面に溝24が形成されていることで、固定子70との間で発生する磁束が所定部位において集中すること抑制できる。図12は、コイル72が励磁されたモータ100において、回転子10に発生する磁束をモータ100の断面図上に示した磁束線図である。図13は、図10の回転子10を従来技術に係る回転子10’とした磁束線図である。
ここで、回転子10と回転子10’との相違点は、回転子コア20の形状である。具体的には、回転子10’の回転子コア20は、溝24が形成されていない。回転子10’の回転子コア20は、半径が第1距離d1の円柱状に形成されている。
図13に示されるように、回転子10’に発生する磁束は、磁石収容孔22の外方であって、回転軸Cに沿って見た場合に回転子コア20の肉厚が最も薄くなる「ブリッジ」と呼ばれる箇所の回転方向とは反対側の端部周辺(点線の枠で囲んだ領域)に集中する。磁束の集中は、回転子コア20の外周面における径方向の磁束密度を増加させ、モータ100の駆動時の回転子コア20における鉄損の増大をまねく。
これに対して、回転子10は、回転軸Cに沿って見た場合に、第2部24bの外周面の各部における回転軸Cとの距離が、第1距離d1よりも小さく、かつ、回転方向に向かって小さくなる直線又は曲線となるように形成されている。言い換えると、回転子10は、回転子コア20の外周面に溝24が形成されている。このため、回転子10は、従来技術において磁束の集中が発生していた箇所(回転方向とは反対側の端部周辺)と固定子コア71との間に、同じ箇所に回転子10’の回転子コア20が固定子コア71との間で形成するものよりも広いエアギャップを形成することができる。この結果、回転子10によれば、図12に示されるように、ブリッジの回転方向とは反対側の端部周辺(点線の枠で囲んだ領域)において磁束の集中が発生することが抑制される。このため、回転子10によれば、モータ100の駆動時の回転子コア20における鉄損の増大が抑制されるため、従来技術と比べてモータ効率を改善することができる。
また、磁束の集中が発生することが抑制されることで、回転子コア20の周方向における磁束密度の高低差の発生が抑制される。この結果、モータ100の駆動により発生する脈動トルクおよびこれに起因する振動も抑制される。
したがって、回転子10によれば、モータ効率の改善と振動の抑制とを両立することができる。
(5-2)
回転子コア20は、第3部24cをさらに有する。第3部24cは、回転軸Cに沿って見た場合に、回転子コア20の、第2部24bの回転方向側の端部から回転方向へ所定の第3角度θ3にわたる範囲である。第3部24cの外周面は、回転軸Cに沿って見た場合に、磁石収容孔22の外方に位置し、かつ、第2部24c側の端部24c2と回転軸Cとの距離が第1距離d1となるように形成されている。
(5-3)
回転子コア20は、第4部24dをさらに有する。第4部24dは、回転軸Cに沿って見た場合に、回転子コア20の、第3部24cの回転方向側の端部24c1から、隣接する他の磁石収容孔22に収容された永久磁石40が形成する磁極の中心線Lにわたる範囲である。第4部24dの外周面は、回転軸Cに沿って見た場合に、回転軸Cとの距離が第1距離の円弧を含むように形成されている。
本実施形態では、回転子10は、回転子コア20の外周面のうち、第2部24bの外周面以外が回転軸Cに沿って見た場合に回転軸Cとの距離が第1距離となるように形成されている。言い換えると、回転子コア20の外周面は、溝24以外に凹凸が形成されていない。
このため、回転子10を備えるモータ100が圧縮機200に用いられた場合に、圧縮機200の圧縮対象となる流体が溝24に入り込んで回転子10の回転が妨げられることが抑制されるため、撹拌損失の増加が抑制される。
特に、第2部24bの外周面は、回転軸Cに沿って見た場合に、各部における回転軸Cとの距離が、回転方向に向かって小さくなるように形成されているため、溝24に入り込んだ流体は回転子10の回転にしたがって容易に溝24から抜け出ることができる。このため、回転子10によれば、圧縮機200に用いられた場合の撹拌損失の増加が効果的に抑制される。
(5-4)
回転子コア20は、接続部24eをさらに有する。接続部24eの外周面は、回転軸cに沿って見た場合に、第2部24bの外周面の回転方向側の端部24b1と、第3部24cの外周面の回転方向と反対側の端部24c2とを接続する。接続部24eの外周面は、磁石収容孔22を形成する面の一部と平行となるように形成されている。具体的には、接続部24eの外周面は、回転軸Cに沿って見た場合に、磁石収容孔22を形成する面の内、接続部24eの外周面と対向する面22bと平行となるように形成されている。
接続部24eが、回転軸Cに沿って見た場合に、厚みが一定の壁面により形成されることで、ブリッジの回転方向とは反対側の端部周辺においてエアギャップが広く確保される。このため、回転子10によれば、効果的に磁束の集中が発生すること抑制される。
(5-5)
永久磁石40は、第1磁石41と、第2磁石42と、第3磁石43とを含む。第1磁石41は、回転軸に沿って見た場合に、回転子コア20の内側から外側に向かって延びる。第2磁石42は、磁極の中心線Lに対して第1磁石41と対称に配置される。第3磁石43は、一端が第1磁石41の内側の端部41aに配置され、他端が第2磁石42の内側の端部42aに配置され、内側に向かって凸となる。
第1磁石41、第2磁石42、および第3磁石43が上記のように配置されることで、永久磁石40は、広い表面積を確保できる。この結果、永久磁石40による磁束量が確保されるため、回転子10を用いたモータ100は高いトルク特性を実現できる。
(5-6)
永久磁石40は、フェライト磁石又はボンド磁石である。
(6)変形例
(6-1)第1変形例
第1部24aの外周面と第2部24bの外周面とは、回転軸Cに沿って見た場合に、曲線により接続されてもよい。
これにより、回転子10を備えるモータ100が圧縮機200に用いられた場合、第2部24bの外周面から第1部24aの外周面に向かって流体が滑らかに流れることができる。このため、本特徴を有する回転子10によれば、圧縮機200に用いられた場合の撹拌損失の増加が効果的に抑制される。
(6-2)第2変形例
第3部24cの外周面は、回転軸Cに沿って見た場合に、直線となるように形成されてもよい。
これにより、回転子10を備えるモータ100が圧縮機200に用いられた場合、第3部24cの外周面から第2部24bの外周面に向かって流体が滑らかに流れることができる。このため、本特徴を有する回転子10によれば、圧縮機200に用いられた場合の撹拌損失の効果が効果的に抑制される。
なお、図14に示されるように、第2磁石42の外側に位置する第4部24dの外周面も、回転軸Cに沿って見た場合に、直線となるように形成されてもよい。この場合、第3部24cと第4部24dの一部とは、回転軸Cに沿って見た場合に、両者の外周面が形成する直線が連続した直線となるように形成されてもよい(図14参照)。より詳細には、第4部24dの外周面は、回転軸Cに沿って見た場合に、第3部24c側の端部から回転方向へ所定の角度(例えば、第3角度θ3)にわたって、第3部24cの外周面の形成する直線と連続する直線となるように形成されてもよい。そして、第4部24dの外周面は、直線となるように形成された外周面の回転方向側の端部から隣接する他の磁石収容孔22に挿入された永久磁石40が形成する磁極の中心線Lにわたる範囲まで、回転軸Cとの距離が第1距離d1の円弧となるように形成されてもよい。
―むすび―
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
10 :回転子
20 :回転子コア(コア)
24 :溝
24a :第1部
24b :第2部
24c :第3部
24d :第4部
24e :接続部
22 :磁石収容孔
40 :永久磁石(磁石)
41 :第1磁石
42 :第2磁石
43 :第3磁石
70 :固定子
100 :モータ
200 :圧縮機
300 :冷凍装置
θ1 :第1角度
θ2 :第2角度
C :回転軸
特開2012-50189号公報

Claims (8)

  1. 回転軸(C)の周りに回転可能に設けられる、モータの回転子であって、
    外周形状が同じ複数の鋼板を積層したコア(20)と、
    前記コアの前記回転軸周りに所定の間隔で形成された複数の磁石収容孔(22)のそれぞれに収容された磁石(40)と
    を有し、
    前記回転軸に沿って見た場合に、
    前記コアは、
    前記磁石が形成する磁極の中心線から回転方向へ所定の第1角度(θ1)にわたる範囲である第1部(24a)と、
    前記第1部の前記回転方向側の端部から前記回転方向へ所定の第2角度(θ2)にわたる範囲である第2部(24b)と
    前記第2部の前記回転方向側の端部から前記回転方向へ所定の第3角度(θ3)にわたる範囲である第3部(24c)と
    前記第2部の外周面の前記回転方向側の端部(24b1)と、前記第3部の外周面の前記回転方向と反対側の端部(24c2)とを接続する接続部(24e)と
    を有し、
    前記第1部の外周面は、
    前記回転軸との距離が所定の第1距離の円弧となるように形成され、
    前記第2部の外周面は、
    各部における前記回転軸との距離が、前記第1距離よりも小さく、かつ、前記回転方向に向かって小さくなる直線又は曲線となるように形成され、
    前記第3部の外周面は、
    前記磁石収容孔の外方に位置し、かつ、前記第2部側の端部(24c2)と前記回転軸との距離が前記第1距離となるように形成され、
    前記接続部の外周面は、
    前記磁石収容孔を形成する面の一部と平行となるように形成されている、
    前記磁石は、
    前記コアの内側から外側に向かって延びる第1磁石(41)と、
    前記磁極の前記中心線に対して前記第1磁石と対称に配置された第2磁石(42)と、
    一端が前記第1磁石の内側の端部に配置され、他端が前記第2磁石の内側の端部に配置され、内側に向かって凸となる第3磁石(43)とを含む、
    回転子(10)。
  2. 前記回転軸に沿って見た場合に、
    前記第3部の外周面は、
    直線となるように形成されている、
    請求項に記載の回転子。
  3. 前記回転軸に沿って見た場合に、
    前記コアは、
    前記第3部の前記回転方向側の端部から、隣接する他の前記磁石収容孔に収容された前記磁石が形成する前記磁極の中心線にわたる範囲である第4部(24d)をさらに有し、
    前記第4部の外周面は、
    前記回転軸との距離が前記第1距離の円弧を含むように形成されている、
    請求項1又は2に記載の回転子。
  4. 前記回転軸に沿って見た場合に、
    前記第1部の外周面と前記第2部の外周面とは、
    曲線により接続されている、
    請求項1からのいずれか1項に記載の回転子。
  5. 前記磁石は、
    フェライト磁石又はボンド磁石である、
    請求項1からのいずれか1項に記載の回転子。
  6. 固定子(70)と、
    請求項1からのいずれか1項に記載の回転子と
    を備える、
    モータ(100)。
  7. 請求項に記載のモータを備える、
    圧縮機(200)。
  8. 請求項に記載の圧縮機を備える、
    冷凍装置(300)。
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