JP7256073B2 - Cm順位付け自動化システム、プログラム及び方法 - Google Patents

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本発明は放送するコマーシャルの送出順序の適否を自動的に判定するCM順位付け自動化システム、プログラム及び方法に関する。
従来、テレビ放送におけるCM挿入の順位付けは、広告代理店から提供された放送時間帯などの契約情報に従って割り付けられ、割り付け後の放送順序(順位付け)については、基本、放送局に―任され、様々なルール・条件に合わせて手動で行われる。この放送順序の適否は、放送順序を示すリストを目視によりチェックしている。
このようなCM放送順序が適正か否かの判断は、例えば、アルコール関連のCMは平日の5時~18時には放送できないなど、業界の規制上、特定のCMが放送できない時間帯が存在したり、CM契約時に本編の終わりや同スポンサーのCMを並べて、〇〇時までに放送等の位置(時間)の指定があったり、アルコール関連のCMと自動車関連のCMを並べない、同業種のスポンサーを並べない 等のCM相互の関係による規制があるなど、種々の条件を加味する必要がある。
ところで、上述したように従来は、送出順序の妥当性を人間が目視でチェックするので、膨大な時間と労力を必要とするばかりでなく、チェックミスの発生する可能性もあるという問題点を有している。これに対し、従前より、コマーシャルの送出順序のチェック及び不適切な場合の送出順序修正を、AI手法を用いたデータ処理によって行うことにより、人間の労力によらずに迅速に実行できるようにするシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このシステムでは、連続するコマーシャルや番組の属性若しくは番組内容を比較し、送出順序が適切であるか不適切であるかを判定し、不適切と判定された場合は、不適切な部分の送出順を並び替えて再度判定を行い、適切と判定されるまで並び替えを繰り返すものである。なお、この特許文献1に記載された技術では、不適切な箇所が修正不可能な場合に並び替え処理が継続しないように、繰り返回数を予め設定している。
特開平7-212631号公報
上述した特許文献1に開示されたシステムでは、連続するコマーシャルの適正・不適正を判断し、適正になるまで所定回数繰り返すものであり、所定回数の並び替えを繰り返しても修正不可能な箇所については、並び替えを中止して不適正部分をディスプレイやプリンタに出力している。
しかしながら、上述した特許文献1に係るシステムでは、連続するCMの適否のみを判断し、修正不可能な箇所についてはそのままの状態で、その不適切箇所を部分的に指摘するものであることから、他の条件との比較や全体のバランスから、その不適切箇所の程度を判断できないという問題がある。また、特許文献1のシステムでは、知識データベースを利用してAI手法により送出順序が適切であるか否かを判定する仕組みを備えているものの、全体のバランスを評価する情報が含まれていないため、AIの進化計算にも一定の限界があった。
そこで、本発明は、上記のような問題を解決するものであり、本発明の目的は、コマーシャル送出順序の適否の判定を、各時間帯におけるCM放送枠全体のバランスを考慮した学習をしつつ、人間の労力によらずに迅速に実行できるようにするCM順位付け自動化システム、プログラム及び方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、番組に関連する放送データを視聴者の受信装置へ送信する際に、番組間のCM放送枠に割り当てられるCMの放送順序を設定するCM順位付け自動化システムであって、CM放送枠の種別及び挿入条件を放送枠設定情報として取得する放送枠設定取得部と、CMの種別及び挿入条件をCM設定情報として取得するCM設定取得部と、各CM放送枠に対する各CMの適合率を放送枠ペナルティー値として計算する放送枠ペナルティー関数を設定するとともに、CM放送枠に挿入されたCMの順序又は間隔の優先度及びその優先度に基づく適合率を順序ペナルティー値として計算する順序ペナルティー関数を設定するペナルティー値設定部とを備える。
さらに、本発明は、CM放送枠にCMを挿入し、挿入結果を保存するCM挿入部と、CM挿入部がCM放送枠に挿入したCMのCM設定情報と、挿入された当該CM放送枠の放送枠設定情報とに基づいて、放送枠ペナルティー関数を用いて放送枠ペナルティー値を算出するとともに、CM挿入部がCM放送枠に挿入したCMの順序及び間隔を検出し、順序ペナルティー関数を用いて順序ペナルティー値を算出するペナルティー値算出部と、CM挿入部及びペナルティー値算出部による処理を複数回繰り返させ、各回における放送枠ペナルティー値及び順序ペナルティー値の合算であるスコア値に基づいてCMの放送順序を決定する決定部とを備える。
また、本発明は、番組に関連する放送データを視聴者の受信装置へ送信する際に、番組間のCM放送枠に割り当てられるCMの放送順序を設定するCM順位付け自動化方法であって、CM放送枠の種別及び挿入条件を放送枠設定情報として放送枠設定取得部が取得するとともに、CMの種別及び挿入条件をCM設定情報としてCM設定取得部が取得する設定取得ステップと、ペナルティー値設定部が、各CM放送枠に対する各CMの適合率を放送枠ペナルティー値として計算する放送枠ペナルティー関数を設定するとともに、CM放送枠に挿入されたCMの順序又は間隔の優先度及びその優先度に基づく適合率を順序ペナルティー値として計算する順序ペナルティー関数を設定するペナルティー値設定ステップとを備える。
さらに、本発明のCM順位付け自動化方法は、CM挿入部がCM放送枠に挿入したCMのCM設定情報と、挿入された当該CM放送枠の放送枠設定情報とに基づいて、放送枠ペナルティー関数を用いて放送枠ペナルティー値を算出するとともに、CM挿入部がCM放送枠に挿入したCMの順序及び間隔を検出し、ペナルティー値算出部が順序ペナルティー関数を用いて順序ペナルティー値を算出するペナルティー値算出ステップと、CM挿入部及びペナルティー値算出部による処理を複数回繰り返させ、各回における放送枠ペナルティー値及び順序ペナルティー値の合算であるスコア値に基づいてCMの放送順序を決定部が決定する決定ステップとを備える。
上記発明では、ペナルティー値設定部は、放送枠ペナルティー値を順序ペナルティー値よりも優先度を高く設定することが好ましい。また、上記発明において決定部は、CM挿入部及びペナルティー値算出部による繰返処理の回数又は継続時間、或いは各回ごとのスコア値が収束した回数又は継続時間に基づいて、繰返処理を終了又は次段階に進行させる機能を有することが好ましい。
上記発明においてCM挿入部は、各回における挿入結果を一つの個体とし、各個体に関するスコア値を個体ごとに関連付けてデータセットとして蓄積し、所定数のデータセットの中から、所定のスコア値の個体をエリート個体として抽出する個体抽出部と、個体抽出部が抽出したエリート個体に含まれる一部のCM放送枠及びそのCM放送枠に挿入されたCMについて、再割り当てを実行して次世代の個体を生成する次世代生成部とを備え、決定部は、所定数のデータセットを一つの個体群として、先行する個体群から抽出されたエリート個体及び次世代の個体を含めて次回の個体群を生成し、最終的な個体群に含まれるデータセットの中から、各データセットのスコア値に基づいて、CMの放送順序を決定することが好ましい。
上記発明において次世代生成部は、先行する個体群の中から任意の個体を複数選択し、それら選択された個体に含まれる一部のCM放送枠及びそのCM放送枠に挿入されたCMを組み合わせて突然変異個体を生成する交叉機能を有することが好ましい。
なお、上述した本発明に係るCM順位付け自動化システムやCM順位付け自動化方法は、所定の言語で記述された本発明のCM順位付け自動化プログラムをコンピューター上で実行することにより実現することができる。すなわち、本発明のCM順位付け自動化プログラムを、携帯端末装置やスマートフォン、ウェアラブル端末、モバイルPCその他の情報処理端末、パーソナルコンピューターやサーバーコンピューター等の汎用コンピューターのICチップ、メモリ装置にインストールし、CPU上で実行することにより、上述した各機能を有するCM順位付け自動化システムを構築して、本発明に係るCM順位付け自動化方法を実施することができる。
また、本発明のCM順位付け自動化プログラムは、例えば、通信回線を通じて配布することが可能であり、また、コンピューターで読み取り可能な記録媒体に記録することにより、スタンドアローンの計算機上で動作するパッケージアプリケーションとして譲渡することができる。この記録媒体として、具体的には、フレキシブルディスクやカセットテープ等の磁気記録媒体、若しくはCD-ROMやDVD-ROM等の光ディスクの他、RAMカードなど、種々の記録媒体に記録することができる。そして、このプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体によれば、汎用のコンピューターや専用コンピューターを用いて、上述したシステム及び方法を簡便に実施することが可能となるとともに、プログラムの保存、運搬及びインストールを容易に行うことができる。
以上述べたように、これらの発明によれば、各CM放送枠に対する各CMの適合率、及びCM放送枠に挿入したCMの順序及び間隔の適合率に基づいてスコア値を算出し、そのスコア値に基づいてCMの放送順序を決定するコマーシャル送出順序の適否の判定を、各時間帯におけるCM放送枠全体のバランスを考慮した学習をしつつ、人間の労力によらずに迅速に実行できる。
実施形態に係るテレビ放送局におけるテレビ放送業務の概要を模式的に示す概念図である。 実施形態に係る情報処理端末の内部構成を示すブロック図である。 実施形態に係る情報処理端末上に構築されたCM順位付け自動化システムの構成を示すブロック図である。 実施形態に係るCM順位付けにおけるAI処理のアルゴリズムを示すフロー図である。 実施形態に係るAI処理における進化計算の概要を示す説明図である。 実施形態に係るAI処理の進化計算(順序交叉)に関する説明図である。 実施形態に係るAI処理の進化計算(突然変異)に関する説明図である。 実施形態に係るAI処理における計算パラメータの各値を示す説明図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るCM順位付け自動化システム及び自動化方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
(テレビ放送業務の流れ)
テレビ放送においてテレビ局及びその他の機関における業務の流れについて説明する。図1に本実施形態におけるテレビ放送業務の概要を模式的に示す。
先ず、広告代理店からの引き合いに応じてテレビ局の営業局等で作案に応じて、図1に示すように、広告代理店側からスポットCMスケジュール表が提出される(S101)。このCMスケジュール表では、番組ごとや時間帯ごとに売枠単位が区切られており、この売枠単位ごとにCM放送枠であるセルが設定されている。広告代理店はこのセルごとに割り付けるべきCM素材を指定する。このスポットCMスケジュール表に従って、テレビ局の営業局において、各セルに対してCM素材の割り付けが行われる(S102)。このCM素材の割り付けの後に、人手及びAIエンジンによるCM順位付けがなされる(S103及びS104)。CM順位付けがなされると、そのCM順位付けに従ってCM進行表が確定され(S105)、広告代理店からCM素材が搬入されると(S106)、そのCM素材がファイリングされ(S107)、オンエアに向けて準備が進められる。
一方、テレビ局の編成制作局では、番組表が作成されるとともに、制作会社に向けて番組制作指示がなされる(S112)。また、テレビ局の編成制作局では、作成された番組表に従って、番組素材の割り付けが行われ(S109)、CM・番組オンエアに向けて提供される(S109)。番組制作会社から番組素材が搬入され(S113)、番組素材がファイリングされる(S110)。そして、番組・CM進行表が確定し(S105及びS109)、CM素材及び番組素材のファイリング(S107及びS110)が完了した後、放送時刻の到来を待ってCM・番組がオンエアされる(S111)。
(CM順位付け自動化システムの構成)
本発明に係るCM順位付け自動化システムは、番組に関連する放送データを視聴者の受信装置へ送信する際に、番組間のCM放送枠に割り当てられるCMの放送順序を設定するシステムであり、本実施形態では、上述したテレビ放送業務におけるCM順位付け(S103及びS104)で用いられる。本実施形態において、CM順位付け自動化システム及び自動化方法は、図2に示すような、情報処理端末1上で本発明のCM順位付け自動化プログラムを実行することにより実現される。すなわち、本発明のプログラムを、情報処理端末1としてのパーソナルコンピューター、サーバー装置、タブレットPCその他の汎用コンピューターのICチップ、メモリ装置にインストールし、CPU上で実行することにより、上述した各機能を有するシステムを構築して、本発明に係る方法を実施することができる。
詳しくは、情報処理端末1は、蓄積部であるストレージ14と、演算処理を行うCPU11と、情報を一時的に記憶するメモリ12と、インターネット2を介して外部との通信を行う通信インターフェース13と、出力インターフェース15と、入力インターフェース16とを有している。なお、本実施形態では、これらのストレージ14、CPU11、メモリ12及び通信インターフェース13等はCPUバス10を介して接続されており、相互にデータの受渡しが可能となっている。
ストレージ14は、データを記録媒体に蓄積するとともに、これら蓄積されたデータを各デバイスの要求に応じて読み出す装置であり、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)、メモリカード等により構成することができる。
CPU11は、各部を制御する際に必要な種々の演算処理を行う装置であり、OS(Operating System)やファームウェア、アプリケーションプログラム等の各種プログラムを実行することにより、CPU11上に仮想的に各種モジュールを構築する。本実施形態では、このCPU11により、CM順位付け自動化プログラムを実行することによって、この汎用的な情報処理端末1を、CM順位付け自動化システムとして機能させる。なお、ここでの「モジュール」とは、装置や機器等のハードウェア、或いはその機能を持ったソフトウェア、又はこれらの組み合わせなどによって構成され、所定の動作を達成するための機能単位を示す。
通信インターフェース13は、データ通信を行うための通信インターフェースであり、無線等による非接触通信、ケーブル、アダプタ手段等により接触(有線)通信をする機能を備えている。無線通信により無線基地局と通信を行うモジュールであり、LTE回線や、3G・4G回線、Wifi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)などの無線通信ネットワーク、その他の公知の装置・通信方式を用いることができる。
なお、CPUバス10には、ユーザー操作を受け付ける入力インターフェース16及び、映像や音響、LED点灯などの出力制御を行う出力インターフェース15が接続されている。出力インターフェース15は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスから映像や音声を出力するために映像信号や音声信号を送出するモジュールであり、CPU11で実行されるアプリケーションソフトに関する映像や音声を出力することができる。入力インターフェース16は、タッチパネルやボタン等の操作デバイスから操作信号を受信するモジュールであり、受信された操作信号はCPU11に伝えられ、OSや各アプリケーションに対する操作を行うことができる。
そして、CPU11上では、OSが起動・実行されており、このOSによって情報処理端末1の基本的な機能が管理・制御されている。また、このOS上では種々のアプリケーションが実行可能になっており、アプリケーションを実行することにより、様々な機能が実行される。
本実施形態では、CPU11上においてCM順位付け自動化プログラムを実行することによって、この汎用的な情報処理端末1を、CM順位付け自動化システムとして機能させる。具体的には、図3に示すように、CPU11上に情報取得部111と、決定部112と、CM挿入部113と、ペナルティー値算出部114と、出力データ生成部115とが構築される。
情報取得部111は、入力インターフェース16やストレージ14からデータを読み込んで各種設定を行うモジュールであり、CM設定取得部111aと、放送枠設定取得部111bと、ペナルティー値設定部111cと、計算パラメータ設定部111dとを有する。
CM設定取得部111aは、CMの種別及び挿入条件をCM設定情報として取得するモジュールである。放送枠設定取得部111bは、CM放送枠の種別及び挿入条件を放送枠設定情報として取得するモジュールである。
このCM設定情報は、例えば、図4に示すように、ストレージ14に保存されるマスターデータに記録されるものであり、スポンサー競合情報や、マイナス競合情報、特殊スポンサー情報、時間規制マスター、基本条件ペナルティーマスター等が含まれる。
ペナルティー値設定部111cは、各セル(Cell[])CM放送枠に対する各CMの適合率を放送枠ペナルティー値として計算する放送枠ペナルティー関数を設定するとともに、CM放送枠に挿入されたCMの順序又は間隔の優先度及びその優先度に基づく適合率を順序ペナルティー値として計算する順序ペナルティー関数を設定するモジュールである。なお、本実施形態では、表1に示すように、放送枠ペナルティー値の優先度が、順序ペナルティー値の優先度よりも高くなるように設定されている。
例えば、本実施形態では、表1に示すように、CMの順序又は間隔の優先度、及びその適合率として順序ペナルティー値としてNo.1~8が設定されている。これら順序ペナルティー値は、その優先度が、「高」、「中」、「低」と3段階に設定され、その優先度に応じて適合率であるペナルティー値が順序ペナルティー値として設定されている。また、放送枠に対する適合率である放送枠ペナルティー値として、No.9~No.14が設定されており、これらNo.9~No.14の項目については条件を満たすことが必須であり、それを満たさない場合のペナルティー値も「110」とその他の順序ペナルティー値よりも高く設定している。
Figure 0007256073000001
計算パラメータ設定部111dは、ブレーク条件を設定するモジュールであり、繰り返実行される個体群処理について、計算秒数や計算回数、現在計算停滞秒数、現在計算停滞回数などを設定する。
決定部112は、CM挿入部113及びペナルティー値算出部114による処理を複数回繰り返させ、各回における放送枠ペナルティー値及び順序ペナルティー値の合算であるスコア値に基づいてCMの放送順序を決定するモジュールである。
また、本実施形態において決定部112は、CM挿入部113及びペナルティー値算出部114による繰返処理の回数又は継続時間、或いは各回ごとのスコア値が収束した回数又は継続時間に基づいて、繰返処理を終了又は次段階に進行させる機能を有する。
さらに、決定部112は、所定数のデータセットを一つの個体群として、先行する個体群から抽出されたエリート個体及び前記次世代の個体を含めて次回の個体群を生成し、最終的な個体群に含まれるデータセットの中から、各データセットのスコア値に基づいて、CMの放送順序を決定する機能を備えている。
CM挿入部113は、CM放送枠にCMを挿入し、挿入結果を保存するモジュールである。CM挿入部113は、各回における挿入結果を一つの個体とし、各個体に関するスコア値を個体ごとに関連付けてデータセットとして蓄積し、所定数のデータセットの中から、所定のスコア値の個体をエリート個体として抽出する個体抽出部としての機能と、個体抽出部が抽出した前記エリート個体に含まれる一部のCM放送枠及びそのCM放送枠に挿入されたCMについて、再割り当てを実行して次世代の個体を生成する次世代生成部としての機能を備えている。
決定部112は、所定数のデータセットを一つの個体群として、先行する個体群から抽出されたエリート個体及び次世代の個体を含めて次回の個体群を生成し、最終的な個体群に含まれるデータセットの中から、各データセットのスコア値に基づいてCMの放送順序を決定する。
また、CM挿入部113の次世代生成部としての機能は、先行する個体群の中から任意の個体を複数選択し、それら選択された個体に含まれる一部のCM放送枠及びそのCM放送枠に挿入されたCMを組み合わせて突然変異個体を生成する交叉機能を有する。
ペナルティー値算出部114は、CM挿入部113がCM放送枠(Cell[])に挿入したCMのCM設定情報と、挿入された当該CM放送枠の放送枠設定情報とに基づいて、放送枠ペナルティー関数を用いて放送枠ペナルティー値を算出するとともに、CM挿入部113がCM放送枠(Cell[])に挿入したCMの順序及び間隔を検出し、順序ペナルティー関数を用いて順序ペナルティー値を算出するモジュールである。
出力データ生成部115は、出力用ファイルデータとして生成し、ファイル出力したり、プリントアウトしたりするモジュールである。具体的には、スポットCMスケジュール表にCM素材が割り付けられ、CM順位付けがなされたCM進行情報D1が、CM進行表として出力される。このCM進行表は、図1に示すCM素材ファイリング(S107)及びCM・番組オンエア(S111)に供される。
(CM順位付け自動化システムの動作)
以上説明したCM順位付け自動化システムを動作させることによって、本発明のCM順位付け自動化方法を実施することができる。本実施形態においてCM順位付け自動化方法は、主として図1に示したテレビ放送業務の流れにおけるCM素材の割り付け(S102)からCM順位付け(S103)、AI順位付け(S104)及びCM進行表確定(S105)にて用いられる。図4にCM順位付け自動化システムによるAI順位付けに関する動作を示す。なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてもよい。また、以下で説明する処理手順について、実施の形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換及び追加が可能である。
同図に示すように、先ず、最大計算秒数設定及び評価値指定を行う(S201)。次いで、ステップS102における割り付けに従い、セル(Cell[])にCM素材に関するCM設定情報を入力し(S202)、セルに割り付けられたCM素材の情報に基づいてセルごとに適合性の評価を行う(S203)。この適合性評価は、ストレージ14から放送枠設定情報としてのマスターデータが取得され、このマスターデータに基づいて実行される。このマスターデータにはスポンサー競合情報、マイナス競合情報、特殊スポンサー情報、時間規制マスター、基本条件ペナルティーマスターが含まれる。
具体的にこの適合性評価では、先ず、ステップS102のCM素材割り付け作業においてスポットCMスケジュール表に従って入力された各セルの種別及び挿入条件を放送枠設定情報として放送枠設定取得部111bが取得する。この放送枠設定情報のうちセルの種別とは、各セルの番組内容や番組ジャンル、スポンサー名、放送時間帯、出演者、対象視聴者層などに基づいて分類されて付与される属性やカテゴリーであり、広告代理店において制作されたスポットCMスケジュール表に基づいて入力され設定される。また、この放送枠設定情報のうち各セルの挿入条件とは、セルの種別に基づいて定まるCMの挿入条件であり、例えば、ストレージ14に格納されたマスターデータに含まれる時間規制ゾーンに基づいて規制されるCM種別(例えば、アルコール飲料系、パチンコ等の遊戯系、消費者金融系など)が含まれる。また、マスターデータに含まれるCMの挿入条件には、ペナルティー値を計算する関数が含まれており、セル内に含まれる各CMの種別の他、セル内における位置や順序、出現頻度などの計算式、及び当該計算式中の係数が含まれる。このCMの挿入条件としての関数は、挿入条件関数としてペナルティー値設定部111cに渡される。
この放送枠設定情報の取得と合わせて、ステップS202で割り付けられたCMの種別及び挿入条件をCM設定情報として取得する。このCM設定情報のうち、CMの種別としては、各CMの業種や、コード(商品)、スポンサー名、再生秒数が含まれる。また、CM設定情報のうち挿入条件とは、上述した放送枠設定情報を逆引き的に設定された情報であり、CMの種別に基づいて定まるCMの挿入条件であり、例えば、CM種別(例えば、アルコール飲料系、パチンコ等の遊戯系、消費者金融系など)によって限定される時間規制ゾーンなどが含まれる。なお、これらCM設定情報の挿入条件と、上記放送枠設定情報の挿入条件とは重複していてもよく、両者に分散させてもよく、すべての情報をいずれか一方にまとめて他方の挿入条件を省略するようにしてもよい。
そして、ペナルティー値設定部111cにおいて、各種ペナルティー値を算出するための関数を設定する。具体的には、ペナルティー値設定部111cによって、各CM放送枠に対する各CMの適合率を放送枠ペナルティー値として計算する放送枠ペナルティー関数を設定するとともに、CM放送枠に挿入されたCMの順序又は間隔の優先度及びその優先度に基づく適合率を順序ペナルティー値として計算する順序ペナルティー関数を設定する。このペナルティー値設定部111cで設定された関数は、ペナルティー値算出部114に受け渡される。
そして、AIエンジンによって個体群処理(S204)が実行される。この個体群処理では、適合性評価の結果と、ステップS201で設定された値と、個体数及びスレッド数とが入力される。個体群処理(S204)では、先ず、CM挿入部113によって、CM放送枠であるセルにCMをランダムに挿入し、挿入結果をメモリ12に保存するCM挿入ステップを実行する。
次いで、CM挿入部113がCM放送枠に挿入したCMのCM設定情報と、挿入された当該CM放送枠の放送枠設定情報とに基づいて、放送枠ペナルティー関数を用いて放送枠ペナルティー値を算出するとともに、CM挿入部113がCM放送枠に挿入したCMの順序及び間隔を検出し、順序ペナルティー関数を用いて順序ペナルティー値をペナルティー値算出部114が算出するペナルティー値算出ステップを実行する。
その後、CM挿入ステップ及びペナルティー値算出ステップによる処理をブレーク条件に到達するまで複数回繰り返させ(S205における「N」)、ブレーク条件に到達したとき(S205における「Y」)に、繰返処理を終了又は次段階に進行し、各回における放送枠ペナルティー値及び順序ペナルティー値の合算であるスコア値に基づいてCMの放送順序を決定する決定ステップを実行する。この決定ステップでは、実行結果であるセル(Cell[])を書き出すとともに、CM挿入ステップ及びペナルティー値算出ステップによる繰返処理の回数又は継続時間、或いは各回ごとのスコア値が収束し計算が停滞した回数又は継続時間がブレーク実行履歴として記録される(S206)。
このAIによる順位付けが終了した後、人手による最終確認として手動による調整が行われる(S207)。この手動調整では、AI進化計算結果のセル(ここでは、「Cell[]-α」とする)に対し人手により修正を施し、その修正結果を修正後セル(Cell[]-β)として保存する。この手動調整では、主としてジャンルや出演者等に基づいてCM順序の見直しを行う。そして、人手による手動調整によって最終的なCM送出順序が決定され実際に放送がなされた後、その最終的な放送実績に基づいてAI学習エンジンにて学習処理を行う(S208)。この学習処理では、修正前のセル「Cell[]-α」と、人手によって修正され実際に放送された修正後セル(Cell[]-β)とを比較し、変更された条件を変更候補として蓄積し、蓄積された条件をストレージ14に格納された基本条件ペナルティーマスターの変更案として作成し(S209)、次回のAI順位付けに反映される。この結果、放送実績に基づいて基本条件ペナルティーマスターが動的に変更されることとなる。
そして、図3に示したように、このように決定されたCM順位付けに基づいてCM進行情報D1が生成され、CM進行表が確定される(図1におけるステップS105)。このCM進行表はCM素材ファイリング(S107)及びCM・番組オンエア(S111)に供される。このとき、CM・番組オンエア(S111)において、このAI順位付けの結果であるCM進行表は、実際のCM素材を放送するための営放システム側において手動で入力してもよく、ファイル形式で営放システム側に取り込めるようにして、自動的に営放システムに反映させるようにしてもよい。
(進化計算)
ここで、AIエンジンによる個体群処理(S204)における進化計算を、図5を参照して詳述する。この個体群処理は、基本的には、各条件にペナルティー値を指定しておくとともに、「計算を実行する時間」若しくは「ペナルティー値」を指定し、CMの順位をランダムで並び替えて100種類のパターン(個体群)を作成し、その中で一番ペナルティー値の合算であるスコア値が低いものを選択する。これを所定回数繰り返、その中で最もスコア値が低いものを最終的なCM順位付けとして確定する。この100種類のパターンを生成するときに、ペナルティーが低いパターンの中から一部の順序を並び替え、新たな100種類を作り出し、ブレーク条件である「指定の時間」又は「指定のペナルティー値」に達したタイミングで、その時点における最適の順序が選択され出力される。
詳述すると、上述したCM挿入ステップにおいて、各回における挿入結果を一つの個体とし、各個体に関するスコア値を個体ごとに関連付けてデータセットとしてメモリ12に蓄積し、所定数のデータセットの中から、所定のスコア値の個体をエリート個体として抽出する個体抽出ステップを実行し、個体抽出ステップにおいて抽出されたエリート個体に含まれる一部のCM放送枠及びそのCM放送枠に挿入されたCMについて、再割り当てを実行して次世代の個体を生成する次世代生成ステップを実行する。
本実施形態においてこの次世代生成ステップでは、先行する個体群の中から任意の個体を複数選択し、図5に示すように、それら選択された個体に含まれる一部のCM放送枠及びそのCM放送枠に挿入されたCMを組み合わせて順序交叉個体又は突然変異個体を生成する変異処理を実行する。この変異処理を発生させる確率は定数として任意に設定する。
そして、前記決定ステップでは、所定数のデータセットを一つの個体群として、先行する個体群から抽出されたエリート個体及び次世代の個体(突然変異個体を含む)を集めて次世代の個体群を生成し、次世代の個体群に含まれるデータセットのスコア値を算出する。この次世代の個体群の生成及びスコア値の算出は、ブレーク条件に到達するまで繰り返される。
また、本実施形態においてブレーク条件は、個体群中のエリート個体のスコア値を監視し、図8に示すように、エリート個体のスコア値が収束し計算が停滞した回数又は継続時間としている。同図に示した例では、計算開始時点におけるスコア値の初期値を500ポイントに設定して進化計算を行い、計算秒数0.02秒・計算回数2回目まではエリート個体のスコア値が低下しているが、計算秒数0.03秒・計算回数3回目からはエリート個体のスコア値の低下が止まって同じ値を繰り返しはじめ、計算結果の停滞が発生している。この計算の停滞が所定秒数或いは所定回数(図示の例では、停滞秒数10秒、停滞回数149回)継続した時点でブレーク条件に到達したとして計算を終了している。
その後、ブレーク条件に到達したのを受けて、最終的な個体群の中から、各データセットのスコア値の最も低いものをピックアップしてCMの放送順序を決定する。図8の例では、スコア値が300ポイントとなった個体を最終的な計算結果として決定している。
(1)順序交叉
上述した順序交叉について詳述する。図6に上述したセルに含まれるスポット枠のインデックスの列p1、p2を示す。図6に示すように、各インデックスp1、p2には、
p1=(123/4567/89)
p2=(452/1876/93)
が含まれている。この各インデックスから、中央(切断点間)の要素を複製して、
c1=( /4567/ )
c2=( /1876/ )
をそれぞれ生成する。
次いで、p2の第2切断点(9の開始位置)から右回りの要素
934521876…X1
を抽出する。このとき、右側からはみ出た場合は先頭にローテーションする。このX1からc1と同じ値を取り除いて、
93218…X1′
とする。
また、X1′を用いc1の第2切断点から値を順次代入して交叉個体である
c1=(218/4567/93)
を生成する。
同様に、p1の第2切断点から右回りの要素
891234567…Y1
を抽出し、Y1からc2と同じ値を取り除いて、
92345…Y1′
Y1′とし、これを用いc2の第2切断点から値を順次代入し交叉個体である
c2=(345/1876/92)
を生成する。
(2)突然変異
突然変異では、図6に示したスポット枠のインデックスの列p1、p2において、図7に示すように、任意の1要素をランダムに入れ替えて、突然変異個体c1を生成する。例えば、同一インデックス内において、任意の列2と6を入れ替えて
c1=(163452789)
を生成する。
(作用・効果)
以上述べたように、本実施形態によれば、各CM放送枠に対する各CMの適合率に基づいて放送枠ペナルティー値を算出するとともに、CM放送枠に挿入したCMの順序及び間隔の適合率に基づいて順序ペナルティー値を算出する。この各ペナルティー値は、条件を変えて複数回繰り返して算出され、各回における放送枠ペナルティー値及び順序ペナルティー値の合算であるスコア値に基づいてCMの放送順序を決定する。これにより、コマーシャルの送出順序に関する適否の判定を、各時間帯におけるCM放送枠全体のバランスを考慮した学習をしつつ、人間の労力によらずに迅速に実行できる。
特に、本実施形態では、放送枠ペナルティー値を順序ペナルティー値よりも優先度を高く設定していることから、アルコール類のCMなどの時間規制が必須となっている放送枠ペナルティー値に係る順位付けを優先的に行い、この放送枠と比べて比較的重要度の低い、競合企業の分散など順序ペナルティーにかかる順位付けの優先度が低く扱われ、各時間帯や放送番組全体のバランスを考慮した順位付けが可能となっている。
さらに、本実施形態では、計算秒数・計算回数、停滞秒数・回数など、CM挿入部113及びペナルティー値算出部114による繰返処理の回数又は継続時間、或いは各回ごとのスコア値が収束した回数又は継続時間をブレーク条件として設定し、ブレーク条件に到達した場合に、演算の繰返処理を終了又は次段階に進行させるため、演算処理が長くなりすぎたり、無限ループにより終了しなくなるようなエラーを回避することができる。
また、本実施形態では、ランダム及び種々のアルゴリズムによって次世代を生成しながら、CM配置情報とスコア値のデータセットである個体を複数生成し、この個体群中の個体をスコア値の小さい順にソートし、その上位(例えば上位10%)の個体をエリート個体として抽出してそのまま次世代の個体群に含めるため、スコア値が改善された次世代を効率よく生成することができる。さらに、本実施形態では、次世代の個体群を生成する際に、一定の確率で、個体間で交叉処理を実行した突然変異個体を生成するため、上位のエリート個体の組み合わせからでは生成されにくい新たなパターンの次世代を作り出すことができ、進化計算が無意味に停滞するのを回避することができる。
D1…CM進行情報
1…情報処理端末
2…インターネット
10…CPUバス
11…CPU
12…メモリ
13…通信インターフェース
14…ストレージ
15…出力インターフェース
16…入力インターフェース
111…情報取得部
111a…CM設定取得部
111b…放送枠設定取得部
111c…ペナルティー値設定部
111d…計算パラメータ設定部
112…決定部
113…CM挿入部
114…ペナルティー値算出部
115…出力データ生成部

Claims (15)

  1. 番組に関連する放送データを視聴者の受信装置へ送信する際に、番組間のCM放送枠に割り当てられるCMの放送順序を設定するCM順位付け自動化システムであって、
    前記CM放送枠の種別及び挿入条件を放送枠設定情報として取得する放送枠設定取得部と、
    前記CMの種別及び挿入条件をCM設定情報として取得するCM設定取得部と、
    各CM放送枠に対する各CMの適合率を放送枠ペナルティー値として計算する放送枠ペナルティー関数を設定するとともに、CM放送枠に挿入されたCMの順序又は間隔の優先度及びその優先度に基づく適合率を順序ペナルティー値として計算する順序ペナルティー関数を設定するペナルティー値設定部と、
    前記CM放送枠にCMを挿入し、挿入結果を保存するCM挿入部と、
    前記CM挿入部が前記CM放送枠に挿入したCMのCM設定情報と、挿入された当該CM放送枠の放送枠設定情報とに基づいて、前記放送枠ペナルティー関数を用いて放送枠ペナルティー値を算出するとともに、前記CM挿入部がCM放送枠に挿入したCMの順序及び間隔を検出し、前記順序ペナルティー関数を用いて前記順序ペナルティー値を算出するペナルティー値算出部と、
    前記CM挿入部及び前記ペナルティー値算出部による処理を複数回繰り返させ、各回における放送枠ペナルティー値及び順序ペナルティー値の合算であるスコア値に基づいてCMの放送順序を決定する決定部と
    を備えることを特徴とするCM順位付け自動化システム。
  2. 前記ペナルティー値設定部は、前記放送枠ペナルティー値を前記順序ペナルティー値よりも優先度を高く設定することを特徴とする請求項1に記載のCM順位付け自動化システム。
  3. 前記決定部は、前記CM挿入部及び前記ペナルティー値算出部による繰返処理の回数又は継続時間、或いは各回ごとのスコア値が収束した回数又は継続時間に基づいて、前記繰返処理を終了又は次段階に進行させる機能を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のCM順位付け自動化システム。
  4. 前記CM挿入部は、
    前記各回における前記挿入結果を一つの個体とし、各個体に関するスコア値を個体ごとに関連付けてデータセットとして蓄積し、所定数のデータセットの中から、所定のスコア値の個体をエリート個体として抽出する個体抽出部と、
    前記個体抽出部が抽出した前記エリート個体に含まれる一部のCM放送枠及びそのCM放送枠に挿入されたCMについて、再割り当てを実行して次世代の個体を生成する次世代生成部と
    を備え、
    前記決定部は、前記所定数のデータセットを一つの個体群として、先行する個体群から抽出された前記エリート個体及び前記次世代の個体を含めて次回の個体群を生成し、最終的な個体群に含まれるデータセットの中から、各データセットのスコア値に基づいて、CMの放送順序を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のCM順位付け自動化システム。
  5. 前記次世代生成部は、先行する個体群の中から任意の個体を複数選択し、それら選択された個体に含まれる一部のCM放送枠及びそのCM放送枠に挿入されたCMを組み合わせて突然変異個体を生成する交叉機能を有する
    ことを特徴とする請求項4に記載のCM順位付け自動化システム。
  6. 番組に関連する放送データを視聴者の受信装置へ送信する際に、番組間のCM放送枠に割り当てられるCMの放送順序を設定するCM順位付け自動化プログラムであって、コンピューターに、
    前記CM放送枠の種別及び挿入条件を放送枠設定情報として取得する放送枠設定取得部と、
    前記CMの種別及び挿入条件をCM設定情報として取得するCM設定取得部と、
    各CM放送枠に対する各CMの適合率を放送枠ペナルティー値として計算する放送枠ペナルティー関数を設定するとともに、CM放送枠に挿入されたCMの順序又は間隔の優先度及びその優先度に基づく適合率を順序ペナルティー値として計算する順序ペナルティー関数を設定するペナルティー値設定部と、
    前記CM放送枠にCMを挿入し、挿入結果を保存するCM挿入部と、
    前記CM挿入部が前記CM放送枠に挿入したCMのCM設定情報と、挿入された当該CM放送枠の放送枠設定情報とに基づいて、前記放送枠ペナルティー関数を用いて放送枠ペナルティー値を算出するとともに、前記CM挿入部がCM放送枠に挿入したCMの順序及び間隔を検出し、前記順序ペナルティー関数を用いて前記順序ペナルティー値を算出するペナルティー値算出部と、
    前記CM挿入部及び前記ペナルティー値算出部による処理を複数回繰り返させ、各回における放送枠ペナルティー値及び順序ペナルティー値の合算であるスコア値に基づいてCMの放送順序を決定する決定部と
    して機能させることを特徴とするCM順位付け自動化プログラム。
  7. 前記ペナルティー値設定部は、前記放送枠ペナルティー値を前記順序ペナルティー値よりも優先度を高く設定することを特徴とする請求項6に記載のCM順位付け自動化プログラム。
  8. 前記決定部は、前記CM挿入部及び前記ペナルティー値算出部による繰返処理の回数又は継続時間、或いは各回ごとのスコア値が収束した回数又は継続時間に基づいて、前記繰返処理を終了又は次段階に進行させる機能を有する
    ことを特徴とする請求項6に記載のCM順位付け自動化プログラム。
  9. 前記CM挿入部は、
    前記各回における前記挿入結果を一つの個体とし、各個体に関するスコア値を個体ごとに関連付けてデータセットとして蓄積し、所定数のデータセットの中から、所定のスコア値の個体をエリート個体として抽出する個体抽出部と、
    前記個体抽出部が抽出した前記エリート個体に含まれる一部のCM放送枠及びそのCM放送枠に挿入されたCMについて、再割り当てを実行して次世代の個体を生成する次世代生成部と
    を備え、
    前記決定部は、前記所定数のデータセットを一つの個体群として、先行する個体群から抽出された前記エリート個体及び前記次世代の個体を含めて次回の個体群を生成し、最終的な個体群に含まれるデータセットの中から、各データセットのスコア値に基づいて、CMの放送順序を決定する
    ことを特徴とする請求項6に記載のCM順位付け自動化プログラム。
  10. 前記次世代生成部は、先行する個体群の中から任意の個体を複数選択し、それら選択された個体に含まれる一部のCM放送枠及びそのCM放送枠に挿入されたCMを組み合わせて突然変異個体を生成する交叉機能を有する
    ことを特徴とする請求項9に記載のCM順位付け自動化プログラム。
  11. 番組に関連する放送データを視聴者の受信装置へ送信する際に、番組間のCM放送枠に割り当てられるCMの放送順序を設定するCM順位付け自動化方法であって、
    前記CM放送枠の種別及び挿入条件を放送枠設定情報として放送枠設定取得部が取得するとともに、前記CMの種別及び挿入条件をCM設定情報としてCM設定取得部が取得する設定取得ステップと、
    ペナルティー値設定部が、各CM放送枠に対する各CMの適合率を放送枠ペナルティー値として計算する放送枠ペナルティー関数を設定するとともに、CM放送枠に挿入されたCMの順序又は間隔の優先度及びその優先度に基づく適合率を順序ペナルティー値として計算する順序ペナルティー関数を設定するペナルティー値設定ステップと、
    CM挿入部が、前記CM放送枠にCMを挿入し、挿入結果を保存するCM挿入ステップと、
    前記CM挿入部が前記CM放送枠に挿入したCMのCM設定情報と、挿入された当該CM放送枠の放送枠設定情報とに基づいて、前記放送枠ペナルティー関数を用いて放送枠ペナルティー値を算出するとともに、前記CM挿入部がCM放送枠に挿入したCMの順序及び間隔を検出し、ペナルティー値算出部が前記順序ペナルティー関数を用いて前記順序ペナルティー値を算出するペナルティー値算出ステップと、
    前記CM挿入部及び前記ペナルティー値算出部による処理を複数回繰り返させ、各回における放送枠ペナルティー値及び順序ペナルティー値の合算であるスコア値に基づいてCMの放送順序を決定部が決定する決定ステップと
    を備えることを特徴とするCM順位付け自動化方法。
  12. 前記ペナルティー値設定ステップでは、前記放送枠ペナルティー値を前記順序ペナルティー値よりも優先度を高く設定することを特徴とする請求項11に記載のCM順位付け自動化方法。
  13. 前記決定ステップでは、前記CM挿入部及び前記ペナルティー値算出部による繰返処理の回数又は継続時間、或いは各回ごとのスコア値が収束した回数又は継続時間に基づいて、前記繰返処理を終了又は次段階に進行させることを特徴とする請求項11に記載のCM順位付け自動化方法。
  14. 前記CM挿入ステップは、
    前記各回における前記挿入結果を一つの個体とし、各個体に関するスコア値を個体ごとに関連付けてデータセットとして蓄積し、所定数のデータセットの中から、所定のスコア値の個体をエリート個体として抽出する個体抽出ステップと、
    前記個体抽出ステップで抽出した前記エリート個体に含まれる一部のCM放送枠及びそのCM放送枠に挿入されたCMについて、再割り当てを実行して次世代の個体を生成する次世代生成ステップと
    を含み、
    前記決定ステップでは、前記所定数のデータセットを一つの個体群として、先行する個体群から抽出された前記エリート個体及び前記次世代の個体を含めて次回の個体群を生成し、最終的な個体群に含まれるデータセットの中から、各データセットのスコア値に基づいて、CMの放送順序を決定する
    ことを特徴とする請求項11に記載のCM順位付け自動化方法。
  15. 前記次世代生成ステップでは、先行する個体群の中から任意の個体を複数選択し、それら選択された個体に含まれる一部のCM放送枠及びそのCM放送枠に挿入されたCMを組み合わせて突然変異個体を生成する交叉生成ステップを含むことを特徴とする請求項14に記載のCM順位付け自動化方法。
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