JP7255984B2 - ポータブルキャビテーションピーニング方法及び装置 - Google Patents

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Description

本開示は、キャビテーションピーニングのためのシステム及び方法に関する。より具体的には、開示される例は、静止したワークピースにキャビテーションピーニングを行うための可動装置に関する。
ショットピーニングは、疲労強度を高め、応力腐食割れ(SCC)に対する耐性を高め、材料に残留圧縮応力を誘発する方法としてよく知られている。例えば、航空機の修理には、引張応力を発生させる可能性のある研削構成要素が含まれる。修理された構成要素のピーニングは、引張応力を緩和し、有益な圧縮応力で置き換えることができる。ショットピーニングでは、球形ショットは高速で推進され、材料の表面に衝突し、塑性変形を引き起こす。
しかしながら、ショットピーニングは、表面粗面化をもたらし、特定のショット媒体(例えば、キャストショット)については、処理された表面を汚染する可能性がある。消費可能なショットは高価になる可能性があり、また、オペレータにとっても実質的な安全上のリスクをもたらす。ウォーターキャビテーションピーニングは、低コストかつ低い操作リスクで、汚染よりむしろ洗浄する代替プロセスとして期待されている。
現在使用されているキャビテーションピーニングシステムは、一般に、ワークピースを水槽に沈めなければならない。ピーニング装置は、部品が製造される場所、又は修理された部品がピーニングされる場所に永久に位置する。修理を迅速化し、部品を定期的な場所又はその近くでピーニング可能にするために、現場でのピーニングができる装置が望ましい。
キャビテーションピーニングの方法は、移動可能な水源を、フレキシブル導管を通して、ポータブルノズルに連結することを含みうる。方法は、ノズルを処理面に隣接して位置付けることと、第2のチャネルが第1のチャネル周囲に同心に配置され他状態で、ノズルの第1及び第2のチャネルを通って第1及び第2の流体流を排出することとを含みうる。第1の流体流が第1の圧力を有し、第2の流体流が第2の圧力を有し、第1の圧力が第2の圧力より大きく、2つの流体流が組み合されて、キャビテーションバブルのクラウドを発生させうる。
本開示は、キャビテーションピーニングに関するシステム、装置、及び方法を提示する。いくつかの例では、キャビテーションピーニングシステムは、ポータブルノズルアセンブリ及び可動流体源を含みうる。いくつかの例では、ノズルアセンブリは、キャビテーションバブルのクラウドを発生させるように構成された共流ノズルを含みうる。いくつかの例では、キャビテーションピーニングの方法は、ワークピースの上の静止した処理領域にわたって実質的に一定の離間距離で、キャビテーションバブルのクラウドを平行移動させることを含みうる。
特徴、機能、及び利点は、本開示の様々な実施例において独立して達成されてもよく、又は更なる詳細が以下の説明及び図面を参照して理解できる更に別の実施例において組み合わされてもよい。
航空機着陸ストラットをピーニングするために使用されているポータブルキャビテーションピーニングシステムの概略図である。 別のポータブルキャビテーションピーニングシステムの概略図である。 例示的ノズルアセンブリの概略図である。 図3のノズルアセンブリの等角図である。 図3のノズルアセンブリの上面図である。 例示的離間距離インジケータの概略図である。 別の離間距離インジケータの概略図である。 図3のノズルアセンブリの概略図である。 例示的源アセンブリの概略図である。 別のポータブルキャビテーションピーニングシステムの概略図である。 キャビテーションピーニングの方法を示すフローチャートである。
ノズルアセンブリ及び流体源を有するキャビテーションピーニングのためのシステムの様々な態様及び例、並びに関連する方法は、以下に記載され、関連する図面に示される。他に特定されない限り、キャビテーションピーニング及び/又はその様々な構成要素のためのシステムは、本明細書に記載、図示、及び/又は組み込まれた構造、構成要素、機能性及び/又は変形例のうちの少なくとも1つを含みうるが、含むことが必要ではない。また更に、特に除外されない限り、本教示に関連して本明細書で説明され、例示され、及び/又は組み込まれているプロセスステップ、構造、構成要素、機能、及び/又は変形例は、他の類似のデバイス及び方法に含まれうるが、開示された実施例で交換可能であることを含む。様々な実施例における下記の説明は、本質的に単なる例示であり、本開示、その用途又は利用を限定することを意図するものではない。更に、以下に説明する実施例によって提供される利点は本質的に例示であり、すべての実施例が同じ利点又は同じ程度の利点を提供するわけではない。
定義
他に指示がない限り、以下の定義が本明細書において適用される。
「実質的に」とは、特徴又は構成要素が正確に一致する必要がないような、特定の寸法、範囲、形状、概念、又は用語によって修正された他の態様に多かれ少なかれ一致することを意味する。例えば、「実質的に円筒形」の物体は、物体が円筒に似ているが、真の円筒からの一又は複数の偏差を有しうることを意味する。
「備える(Comprising)」、「含む(including)」、及び「有する(having)」(及びそれらの活用形)は、交換可能に使用され、限定するものではないが、付加的な列挙されていない要素又は方法ステップを除外することを意図しないオープンエンド形式の用語である。
「第1」、「第2」及び「第3」などの用語は、グループの様々な部材を区別又は識別するために使用され、連続的又は数値的限定を示すことを意図するものではない。
「結合された」とは、介在する構成要素を介して直接的であろうが間接的であろうが、永続的に又は取り外し可能に連結されていることを意味する。
概説
一般に、キャビテーションピーニングシステムは、フレキシブル導管によって可動流体供給源に連結されたポータブルノズルアセンブリを含みうる。キャビテーションピーニングシステムを使用する方法は、ノズルアセンブリを処理面に隣接して位置付けるステップと、流れが結合してキャビテーションバブルのクラウドを発生させるように、第1の流体流及び第2の流体流を排出するステップとを含みうる。
例、構成要素、及び代替例
以下のセクションでは、例示的なポータブルキャビテーションピーニングシステム、ノズルアセンブリ、及び流体源、並びに関連するシステム及び/又は方法の選択された態様について説明する。これらのセクションの実施例は、例示を目的としており、本開示の範囲全体を限定するものと解釈すべきではない。各セクションは、一又は複数の個々の実施形態又は例、及び/又は文脈的又は関連する情報、機能、及び/又は構造を含みうる。
A. 第1の例示的システム
図1は、処理面14に方向付けられたノズルアセンブリ12を含む、概して10で示される例示的ポータブルキャビテーションピーニングシステムの概略図を示す。2つのフレキシブル導管16、18は、ノズルアセンブリに加圧流体を供給する。タンク20は、流体を2つのポンプ、即ち、導管16に連結された第1のポンプ22及び導管18に連結された第2のポンプ24に供給する。第1のポンプ22は、流体を第1の圧力まで加圧し、第2のポンプ24は、流体をより低い第2の圧力まで加圧する。
ノズルアセンブリ12は、第1の圧力で第1の流体流26を排出し、第2の圧力で第2の流体流28を排出する。2つの流体流は、同心円状に排出され、組み合されて、キャビテーションバブルのクラウドが発生する。オペレータは、ノズルアセンブリ12を処理面14からある距離に維持し、その距離は、クラウドの長さの2倍にほぼ等しくなりうる。ノズルアセンブリ12は、手動で操作されてもよく、又は自動化されたシステムに接続されてもよい。
センサクラスタ30は、関連するパラメータについて流体をモニタするために、タンク20の流体に沈められる。例えば、クラスタは、温度及び酸素含有量のセンサを含みうる。センサデータは、タンクの外面上の視覚的インジケータによって表示されうる。データはまた、電子コントローラに出力されてもよく、又は視覚、聴覚、若しくは他の手段によってオペレータに伝達されてもよい。
B. 第2の例示的システム
図2は、使用時のポータブルキャビテーションピーニングシステム110の図である。オペレータ126は、航空機の着陸ギアを安定させるためにストラット128に向かってノズルアセンブリ112を方向付ける。ノズルアセンブリは、キャビテーションバブルのクラウドを発生させ、水流130をストラットに排出する。ストラット128は、ピーニングの間に着陸ギア上の適所にとどまり、オペレータ126は、リフト132上に立って、ノズルアセンブリ112をストラット128上の処理領域114に隣接させる。オペレータ126は、領域が十分に処理されるまでノズルアセンブリ112を処理領域114に向け、次にノズルを次の処理領域に向けて方向付けてもよい。オペレータは、ストラット128が完全に処理されるまで、ノズルアセンブリを新しい処理領域に平行移動させ続けてもよい。
ノズルアセンブリ112は、オペレータ126によって把持されるハンドル、及びスタンド134を含む。スタンドは、リフト132のレール上に載置され、オペレータ126が、ノズルアセンブリの重量を支持することなく、ノズルアセンブリ112を方向付けることを可能にする。スタンドはまた、ストラット128からの正しい離間距離、及び水流130と処置領域114とのとの間の正しい角度を維持する際にオペレータ126を支援してもよい。
一対のホース116、118は、ポンプ122、124からノズルアセンブリ112に水を供給する。ポンプ122は、約1000~5000ポンド/平方インチ(PSI)、好ましくは約3000PSI、又は任意の適切な圧力まで、水を加圧しうる。ポンプ124は、より低い圧力、例えば50PSIまで水を加圧するか、又は水を大気圧にしておくか、又は任意の適切な圧力で水の層流を供給しうる。
ホース116、118は、別々にノズルアセンブリ112に連結するが、オペレータ126により移動しやすいように束ねられる。ホースは、間隔をおいて結束されてもよく、導管内に包囲されてもよく、そうでなければ配置されてもよい。電気、データ、又は他のケーブルもまた、ホース116、118と共に束ねられ、ノズルアセンブリ112に連結されてもよい。
ポンプ122、124は、水リザーバタンク120から水をポンピングする。図示された例では、タンク120は、第1の区画から引き出されるポンプ122と、第2の区画から引き出されるポンプ124とを有する2つの区画を有する。いくつかの例では、第1及び第2の区画は、異なる圧力若しくは温度で水を貯蔵してもよく、又は異なる流体を保持してもよい。
タンク120及びポンプ122、124は、冷却器ユニット138を備えた車輪付きプラットフォーム136に装着される。タンク120は、流入する水を冷却し濾過する冷却器138を介して充填されうる。流入する水の温度及び不純物レベルを制御することは、キャビテーションクラウド形成のためにノズルアセンブリ112に最適条件を提供するために望ましいことがある。水温が許容可能な動作温度を超えて上昇したときに、貯蔵された水を冷却器138を通って循環可能にするために、機構がタンク120に含まれてもよい。
冷却器138又はタンク120は、空港の水供給源に連結するのに適したポート又はコネクタを含みうる。タンクは、航空機の着陸ギアの近くの作業領域に移動する前に、給水で満たされている、又は作業領域で給水が利用可能である場合、ピーニング中にタンクが満たされ続けることがある。タンク120は、有効な処理期間に十分な水を保持する大きさでありうる。例えば、処理領域114のピーニングに20分必要であり、ノズルアセンブリ112が毎分3ガロンの流量で水を排出する場合、タンク120は、少なくとも60ガロンの容積を有しうる。
車輪付きプラットフォーム136は、キャビテーションピーニングシステム110の一体化された構成要素であってもよく、又は作業現場で提供される輸送手段であってもよい。例えば、空港では、システム110は、電動車両で輸送されてもよい。作業領域では、タンク120、ポンプ122、124、及び冷却器138は、ピーニングの間に車両にとどまり、航空機コンポーネントへのアクセスのために車両による必要に応じて移動させてもよい。そのような例では、タンク120、ポンプ122、124、及び冷却器138は、シャーシ又はフレームに取り外し可能に装着され、容易な装填及び取出しが可能になる。他の例では、タンク20は、底面にキャスターを含み、ポンプ122、124は、タンクの上面に固定されうる。任意の有効な可動構成を使用が使用されてもよい。
図2に示すように、ポンプ122、124及び冷却器138は、別々にアクセス可能である。このような構成は、部品の現場交換を容易にすることができよう。例えば、キャビテーションピーニングシステム110は、苛酷な状態が摩耗を加速する可能性があり、修理のための停止時間が望ましくない遠隔地で行われる修理に有用でありうる。ポンプ122の内部構成要素が故障すると、適切な圧力及び流量パラメータを有する別のモデル又は種類のポンプが、ポンプ122が修復を受けている間に代用されうる。
他の例では、ポンプ122、124、及び冷却器138は、輸送及び取り扱いを容易にするために、タンク120と共に単一のユニットに封入されうる。すべての構成要素の制御と任意のセンサからのデータの表示は、単一ユニットの外部で利用可能でありうる。
キャビテーションピーニングシステム110は、ピーニングのために使用されてもよく、又は他の用途に使用されてもよい。例えば、システムは、表面を洗浄するために使用されてもよく、又は制御された変形のために使用されてもよい。キャビテーションクラウドへの研磨媒体の導入により、システムは、粗い表面を平滑にするために使用されてもよい。
C. 第3の例示的システム
図3は、キャビテーションピーニングのためのノズルアセンブリ210の概略図を示す。アセンブリは、共流ノズル212と、本体部分214と、ハンドル216とを含む。ノズル212は、キャビテーションバブルのクラウドを発生させるために、流体の内部流220及び外部流222を排出する較正パック218に方向付けられる。2つのフレキシブル導管は、流体をノズルアセンブリ210、内側流220のための第1の圧力での流体を有する第1の導管224、及び外側流222のための第2の圧力での流体を有する第2の導管226に供給する。
ノズルアセンブリ210は、制御装置228、ゲージ230、及びガイドデバイス232を更に含む。制御装置228は、共流ノズル212からの流体の流れを停止又は開始する。制御装置は、内側流220と外側流222に同時に影響を及ぼしてもよく、別々の制御装置が、各流れに提供されてもよい。制御装置228はまた、ノズルアセンブリ210の任意の他の機能、又はノズルアセンブリ210が使用されるキャビテーションピーニングシステムを含んでもよい。例えば、制御装置228は、オペレータが内側流220及び/又は外側流222の温度又は圧力を調節することを可能にしうる。制御装置228は、キャビテーションピーニングシステムの電子コントローラに動作可能に接続されうる。
一又は複数のセンサ234が、共流ノズル212に装着され、排出点付近の流体の特性を測定する。センサは、流体流を妨げず、共流ノズルによるキャビテーションクラウドの形成を妨げないように、又は他の方法で共流ノズルの有効性を低下させないように装着されうる。いくつかの例では、センサ234のいくつか又はすべてが、ノズルアセンブリ210の本体部分214内に配置されてもよい。いくつかの例では、ノズルアセンブリの外部にセンサが配置されてもよい。
センサ234は、内部流220、外部流222、及び/又は外部環境の特性を測定しうる。測定された特性には、圧力、温度、流量、溶存酸素、不純物レベル、周囲ノイズ、超音波ノイズ、又は振動が含まれうるが、これらに限定されない。各センサからの測定データは、例えばゲージ230によってノズルアセンブリ210に表示されてもよく、又は電子コントローラに伝達されてもよい。
較正パック218は、ワークピーニングのピーニング前に使用されうる。パックは、ノズルアセンブリ210によって生成される衝撃圧力を測定するための一又は複数のセンサ236を含む。センサは、ロードセル、圧電トランスデューサ、感圧フィルム、又は任意の有効なセンサを含みうる。パック218はまた、較正中の質量損失を制限するためにキャビテーション衝撃による侵食に対して耐性のある材料を含んでもよい。他の例では、パック218は、既知の材料特性を有する交換可能なインサート又は試験基板を含みうる。オペレータは、ノズルアセンブリ210のキャビテーション強度を測定するためにインサートに対して侵食試験を実行しうる。パック218はまた、ノズルアセンブリ210から排出される流体のキャビテーション特性又はピーニング特性を試験するのに適した任意の永久的又は交換可能な試験構成要素を含みうる。
オペレータ又はコントローラは、導管224、226によって供給される流体を調節するために、ノズルアセンブリ210からの較正パック及びセンサデータから測定されたインパルス性圧力又はキャビテーション強度を使用しうる。絶対圧、圧力比、流量、温度、又は溶存酸素レベルなどの流体パラメータを調節することにより、ノズルアセンブリ210で行われるピーニングは、所望の強度に最適化されうる。
図4は、本体部分214によって画定された長軸238を示すノズルアセンブリ210の等角図である。ハンドル216は、長軸238に垂直な旋回軸240を旋回するように本体に装着される。これにより、手動オペレータは、オペレータとハンドル216との間の快適な角度を維持しながら、ノズルアセンブリ210を処理面に対して所望の角度に方向付けることができる。ハンドル216の広範囲の動きはまた、オペレータが他の構成要素の下、上、又は周囲の処理領域にアクセスできるようにするために望ましいことがある。
ハンドル216はまた、効果的又は人間工学的な把持を助ける、又は長時間にわたってノズルアセンブリ210を使用するオペレータに対する反復的な応力傷害を防止するための特徴を含みうる。例えば、ハンドル216は、ハンドルを所望の旋回位置に選択的に固定するためのカムレバーを含み、又はハンドル216は、濡れたときに効果的な把持を提供するゴム状材料を含みうる。いくつかの例では、ハンドル216は、加圧流体又はキャビテーションクラウドから伝達された振動を吸収するためのパディングを含みうる。
図3-図5Aでは、旋回ハンドルを備えるノズルアセンブリ210が示されているが、任意の有効なハンドルを使用してもよい。いくつかの例では、ハンドル216は、CNCアームなどのロボットシステムに接続するように構成されうる。手動操作に適した例は、本体部分214を有するピストル形状を形成するハンドル216、又は本体部分214の反対側に装着され、長軸238に対して垂直に延びる2つのハンドルを含みうる。いくつかの例では、本体部分214は、オペレータが処理領域からより遠くに留まることができるようにワンド形状を有していてもよい。本体部分214は、オペレータが特定のワークピース又は作業領域に適した長さを選択することを可能にする入れ子式構成要素を含みうる。本体214は、狭い空間又はアクセスしにくい領域でのノズルアセンブリの使用を容易にするためのジョイント又はフレキシブル構成要素を含みうる。三脚又は他のスタンドと噛み合うように構成されたコネクタが、本体部分214、又はツールベルト若しくはストラップに取り付けるためのクリップに含まれてもよい。他の有効なノズル構成が当業者に知られていることがあり、任意の構成が、ノズルアセンブリ210に使用されてもよい。
図5Aは、ガイドデバイス232及びゲージ230をより明確に示している。ガイドデバイス232は、共流ノズル212と処理面との間の離間距離を測定するように構成されたレーザ距離センサである。ガイドデバイスは、共流ノズル212の先端242からノズルからの流体の内部流が処理面と接触する点までの距離を決定するように較正されうる。ゲージ230は、測定された距離を表示し、正しい又は望ましい離間距離又は距離範囲に関する情報を提供するインジケータを含みうる。
図5B-図5Cは、2つの例示的なゲージを示す。図5Bにおいて、円形ゲージは、良好な244距離、許容できるが高い246又は低い248距離のバッファ、及び許容できない250距離を表す6つのセクションに分割される。インジケータ矢印は、ガイドデバイスによって測定された現在の距離を示す。6つのセクションにラベルを付けることができ、色分けされていてもよい。例えば、良好244は緑色であり、バッファ246、248は黄色であり、許容できない250は赤色でありうる。図5Cは、インジケータ矢印を有する代替的な垂直ゲージと、良好な244、バッファ246、248、及び許容できない250も含む5つのセクションを示す。オペレータは、ノズルアセンブリ210を位置決めしている間にゲージ230を観察し、インジケータ矢印が良好なセクション244に位置するまでノズルを処理面に近づけたり処理面から遠ざけたりするように調節しうる。
いくつかの例では、離間距離を測定する又は示す他の手段が使用されてもよい。例えば、一又は複数の組のLEDを、共流ノズル212に装着し、ノズルからの流体流の方向に平行に照射するように配向されてもよい。各組のLEDは、赤、黄、緑の設定を有し、測定された離間距離に応じて設定を変更するように構成されてもよい。すなわち、LEDは、共流ノズル212が最適範囲内の離間距離にあるときに緑色パターンを処理面上に照射し、ノズルが許容範囲内の距離にあるときにイエローパターンを照射し、ノズルが許容範囲外の距離にあるときに赤いパターンを照射しうる。
離間ゲージ230に加えて、ノズルアセンブリ210は、ノズルの任意のパラメータ用のゲージ若しくはインジケータ、又はオペレータに関連するキャビテーションピーニングシステムを含みうる。例えば、アセンブリは、電子コントローラ用のディスプレイスクリーン、流体源内の流体レベルのインジケータ、温度ゲージ、又は圧力ゲージを含みうる。
ノズルアセンブリ210は、アルミニウム又はチタンなどの金属からつくられてもよく、任意の適切な材料から構成されてもよく、又は複数の材料を含んでもよい。ノズルアセンブリの一部又は全部は、プラスチック、ゴム又はシリコーンなどの保護コーティングによって覆われてもよい。保護コーティングは、衝撃吸収材料を含んでもよく、ノズルアセンブリ210のエッジ、コーナー、又は脆弱な領域に配置されてもよく、又はより厚くされてもよい。いくつかの例では、ノズルアセンブリ又は保護コーティングは、断熱材料を含んでもよい。気象条件、排出された流体のはね返り、又は埃とグリットが入り込むことからアセンブリを保護するのに適した材料、カバー又はコーティングが使用されてもよい。いくつかの例では、ノズルアセンブリ210は、過酷な現場条件で動作し、繰り返される衝撃及び泥、埃、又は汚れた環境への曝露に耐えるように構成されうる。
図6は、処理方向256において静止した処理面254で流体を排出する共流ノズル212の概略図である。ノズルは、内側流220用の内側チャネル258と、ノズルの先端242に通じる外側流222用の外側チャネル260とを含む。
共流ノズル212の外側壁262は、外側チャネル260を画定し、内側チャネル258を囲む。外側壁262は、図示されたように角度を付けられてもよく、平行であってもよく、又は角度をなしていてもよい。内側チャネル258は、キャビテータ、スペーサ、及びノズルプレートとともに示される内側ノズル264によって画定される。内側ノズル264はまた、任意の有効な形状寸法を有しうる。例えば、ノズルは、円筒形又は円錐形であってもよい。
図3に示されるフレキシブル導管224、226は、ノズルアセンブリ210を介して流体を共流ノズル212に供給する。導管226は、内側チャネル258に連結され、第1の圧力で流体を供給し、他方で、導管224は、外側チャネル260に連結され、第2の圧力で流体を供給する。導管224、226は、別個の流体流を内側及び外側チャネルに導くように構成されてもよい。第1の圧力は、第2の圧力よりも高く、少なくとも1000PSI高くてもよく、少なくとも2000PSI高くてもよく、又は任意の有効圧力であってもよい。
共流ノズル212は、内側流220の周りに同心円状に外側流222を排出し、その流れを処理方向256に沿って同軸に排出してもよい。ノズルは、流体流を混合して、キャビテーションバブルのクラウド266を生成しうる。
共流ノズル212は、処理面254から離間距離268に位置付けられ、処理方向256は、表面と角度270を形成する。処理面254が受けるキャビテーション強度は、離間距離に依存し、したがって、所与の公差内で実質的に一定の離間距離を維持することが望ましい場合がある。例えば、離間距離268は、6~10インチ以内に保たれうる。図示された例では、キャビテーション衝突がキャビテーションクラウドそれ自体を超えてより効果的でありうるので、キャビテーションクラウド266は、処理面254のほぼ中間まで延在することに留意されたい。キャビテーションクラウド266を処理面から3~5インチの範囲内に保つことによって、キャビテーション強度も維持されうる。
オペレータは、矢印Aで示すように、共流ノズル212又はノズルアセンブリを処理面254上に平行移動させうる。図6に示すように、処理面254は、湾曲しており、平面ではない。したがって、ノズル212が平行移動すると、オペレータはまた、矢印Bで示すようにノズルを回転させうる。これにより、オペレータは、角度270を維持しうる。角度は、約90度又は60度から120度の範囲内に維持されうる。
処理面254はまた、平面であっても、不規則であってもよく、又は複雑な構造を有していてもよい。ノズル212は、表面254の輪郭に従うようにオペレータによって操作されてもよい。すなわち、ノズルは、3次元で移動され、処理面254の曲率に適応するためにオペレータによって回転されてもよい。
Z軸は、処理方向256が表面と合う点で処理面254に対して垂直に画定されうる。x-y平面は、この点で処理面に接し、かつz軸に垂直に画定されてもよい。図6に示す例では、処理方向256は、z軸と一致し、矢印Aは、x-y平面に平行である。
ノズル212は、矢印Aに平行な表面254に沿って、又はx-y平面に平行な任意の方向に、平行移動されうる。離間距離を一定に保つために、ノズル212はまた、z軸に沿って上下に平行移動されてもよい。ノズル212は、矢印Bによって示される平面又はz軸を含む任意の平面内で回転されてもよい。ノズル212は、処理面254に対して正確な距離及び配向を達成するのに必要な任意の方法で、水平に、垂直に、又は回転させ移動させてもよい。
ノズル212は、手動で、又は自動システムによって操作されうる。いくつかの例では、ノズルアセンブリのハンドルを握っているオペレータは、湾率に適応するために、眼の正しい平行移動及び回転を推定しうる。他の例では、ロボットシステムは、ノズルの正しい平行移動及び回転を実行するようにプログラムされてもよい。ワークピースの構造に関する情報は、システムが、表面に垂直処理方向256及び実質的に一定の離間距離を維持しながら、ワークピースの全表面にわたってノズル212を平行移動させられるように、自動システムに入力されうる。
いくつかの例では、研磨媒体が、キャビテーションクラウド266に導入されうる。例えば、広角ノズルが、クラウドのエッジに位置付けられ、クラウドによってエネルギー供給される研磨媒体を分散させてもよい。そのような例では、処理面254は、平滑化され、更にピーニングされ、洗浄されてもよい。
D. 第4の例示的システム
図7は、ポータブルキャビテーションピーニングシステムで使用するための、概して310で示される流体源の概略図である。この例では、流体源310は水を供給する。他の例では、キャビテーションピーニングに適した任意の一又は複数の流体が供給されてもよい。流体源310は、輸送のために構成されてもよい。例えば、供給源は、車輪付きのプラットフォーム上に、又は持ち運びハンドルを備えたハウジング内に装着されうる。
図7に示すように、タンク312は、2つのポンプ314、316及び温度制御ユニット318に連結されている。第1のポンプ314は、フレキシブル導管320に沿って第1の圧力で水を供給し、第2のポンプ316は、フレキシブル導管322に沿って第2の圧力で水を供給する。ポンプ314、316は、同じでも異なっていてもよく、任意の種類のポンプであってもよい。いくつかの例では、タンク312は、第2の圧力で維持され、フレキシブル導管322は、水をタンクから直接供給してもよい。いくつかの例では、所望の第1の圧力を達成するために、第1のポンプ314に加えて、ブースターポンプがフレキシブル導管320に連結されてもよい。
フレキシブル導管320、322は、第1及び第2の圧力に適した任意のホース又は配管であってもよい。導管は、タンク312から取り付けられたノズルアセンブリを通して最適な流体温度を維持するための熱的被覆を含みうる。図7に示すように、センサ324が各導管に連結される。センサは、圧力、温度、又は導管内の水の任意の関連パラメータを測定しうる。いくつかの例では、導管320、322の一方又は両方が、流量制御弁又は圧力制御弁を含みうる。
タンク312は、ポート、バルブ、タップ、排水管、蓋、又は任意の有効な機構を含み得る、水の入出力のための複数のアクセス点を含む。図4に示す例では、タンク312は、7つのアクセス点を有するが、任意の数のアクセスポイントが含まれてもよい。タンク312の上部には入力バルブ326が含まれており、これは一般に使用されている連結規格と互換性がありうる。例えば、入力バルブ326は、空港で使用される給水ホースと互換性がありうる。
タンク312はまた、蓋328を含む。蓋は、タンクの内部に装着された流体源310の構成要素の洗浄又はメンテナンスのためにタンク312の内部へのアクセスを可能にしうる。蓋328はまた、タンク312を任意の利用可能な給水源又はホースから充填可能にしうる。タンク312は、排水管330を含む。排水管は、他の機器で使用するために、又は他の目的のために、余分な水を排水することができるように、連結規格に互換性がありうる。また排水管330により、ピーニング作業が完了したときに、タンク312を急速に空にすることができる可能性がある。排出タンク312は、源310を明るくし、容易な輸送を可能にしうる。
入力弁326、蓋328、及び排水管330は、全て密閉可能でありうる。すなわち、使用されていないときには、タンク312上のアクセス点は、移動による漏れ及びタンクの輸送から生じる力を防止するために、十分に密閉されうる。タンク312は、ポンプ314、316及び温度制御ユニット318に接続された状態で輸送用に密閉されてもよく、別々に輸送されるように密閉されてもよい。
タンク312は、任意の有用な能力を有しうる。例えば、毎分2ガロンの速度で流体を排出し、平均で1時間のピーニングを必要とする部品のピーニングを目的としたポータブルキャビテーションピーニングシステムと共に使用する場合、タンク312は、150ガロンの容量を有しうる。だいだい的には、タンク312は、75ガロンの容量を有し、ユーザは、作業の途中でタンクを補充してもよい。好ましくは、タンク312は、タンクが満杯になったときに、自動車上に持ち上げることによって、台車によって、又は取り付けられた車輪上で、1人若しくは2人の作業者によって合理的にタンクを移動させることができるような容量を有しうる。
タンク312は、プラスチック、ガラス繊維、ステンレス鋼、又は任意の耐久性のある材料で構成されうる。好ましくは、タンク312は、タンクの重量を制限し、容易な輸送を容易にするのに適した一又は複数の材料で構成されうる。タンク312は、円筒状であってもよく、薄い材料の構造的完全性を改善するために隆起していてもよく、又は任意の有効な形状であってもよい。
温度制御ユニット318は、入力導管332及び出力導管334を介してタンク312に連結されうる。視界ガラス336は、出力導管334上に配置され、ユーザが水流を視覚的に確認できるようにする。他の例では、このような視界ガラスは、フレキシブル導管320若しくは322、又は流体供給源310内の任意の有用な点に含まれてもよい。温度センサ338が、各導管332、334に連結されている。センサはまた、導管内の水の任意の関連パラメータを測定しうる。いくつかの例では、導管332、334の一方又は両方が、流量制御弁又は圧力制御弁を含みうる。
水は、ユニット318に一体化されたポンプによって、入力導管332に連結されたポンプによって、タンク312から引き出されてもよく、重力によって供給されてもよく、又は任意の有効な機構によって移動されてもよい。水は、同様に又は異なるように、ユニット318からタンク312に戻されてもよい。温度制御ユニット318は、加熱素子、冷却素子、又はその両方を含みうる。いくつかの例では、温度制御ユニット318は、タンク312に装着された加熱及び/又は冷却素子を含みうる。
温度制御ユニット318は、ユニットを循環する水からミネラル、埃又は汚染物質を濾過しうるフィルタ340を含む。タンク312に貯蔵された水からの不純物を濾過することは、効果的なピーニングを容易にし、ポータブルキャビテーションピーニングシステムの構成要素の摩耗を低減しうる。濾過はまた、未知の品質を有する源からの水の安全な使用を可能にしうる。いくつかの例では、フィルタ340は、タンク312の入力バルブ326と一体化されてもよく、又はそうでなければ入力水を濾過するために、タンク312内に取り付けられてもよい。
貯蔵された水をモニタするために、センサクラスタ342がタンク312内に装着される。クラスタは、温度、酸素レベル、汚染物質、又は任意の関連パラメータのためのセンサを含みうる。センサクラスタ342、センサ324、及びセンサ338からのデータは、タンク312の外面又は流体源310のハウジング上の視覚的インジケータによって表示されうる。データはまた、コントローラモジュールに出力されてもよく、又は視覚、聴覚、若しくは他の手段によってオペレータに伝達されてもよい。
いくつかの例では、流体源310はまた、研磨媒体の源を含みうる。ホッパー又は他の容器が、タンク312に装着されてもよく、フレキシブル導管によってポータブルキャビテーションピーニングアセンブリのノズルアセンブリに連結されてもよい。研磨媒体導管は、導管320、322に束ねられてもよい。
E. 第5の例示的システム
図8は、一般に410で示されるポータブルキャビテーションピーニングシステムの概略図である。このシステムは、ノズルアセンブリ412と、流体タンク420を有する流体源と、2つのポンプ422、424とを含む。流体源は、フレキシブル導管416、418によってノズルアセンブリ412に連結され、タンク420は、温度制御ユニット426に連結される。センサクラスタ428が、ノズルアセンブリ412内に装着され、別のクラスタ430がタンク420内に装着される。
ポータブルキャビテーションピーニングシステム410はまた、システムの残りの部分と有線又は無線通信する電子コントローラ432を含む。コントローラは、プロセッサ及びメモリ、並びに制御スクリーン434を含む。メモリは、プロセッサによって実行されるプログラムされた命令を含みうる。任意の種類のコントローラが使用されてもよく、いくつかの例では、コントローラは、プロセッサ又はメモリのないアナログであってもよい。
コントローラ432は、クラスタ428、430及び温度センサ436のセンサからリアルタイムのセンサデータを受信する。データは、流体温度、流体圧力、流体酸素含有量、流体源レベル、周囲温度、振動、超音波ノイズ、又は任意の有用なパラメータを含み得る。いくつかの例では、センサデータは、規則的な間隔で、又はコントローラによる要求によって通信されうる。レーザガイド装置は、ノズルアセンブリ412から処理領域414までの離間距離の測定値をコントローラ432に伝えうる。いずれの種類のセンサも、データを収集するのに適したシステム410の任意の点に装着されうる。いくつかの例では、追加のセンサは、ワークピース上の処理領域に近接して配置されうる。
制御スクリーン434は、受信したセンサデータを表示しうる。いくつかの例では、コントローラ432は、収集されたデータの数学的又は統計的分析を行い、分析結果を制御スクリーン434に表示しうる。例えば、制御スクリーン434は、ノズルアセンブリ412で測定された温度及び圧力、並びに処理領域414までの離間距離を表示しうる。制御スクリーンは、測定された温度、圧力、及び離間距離に基づいて計算されたキャビテーション強度推定値を更に表示しうる。
コントローラメモリは、キャビテーションピーニングシステムのための許容可能な動作範囲を含みうる。例えば、許容可能な作動流体源レベルは、20ガロンから150ガロンまでの間でありうる。制御スクリーン434は、受け入れ可能な動作範囲を表示してもよく、又は受信したセンサデータが許容動作範囲外にあるときに警告を動的に表示してもよい。例えば、流体レベルが19ガロンで測定されるとき、流体レベルインジケータは赤色で示されうる。コントローラ432はまた、可聴警報若しくは警報、ノズルアセンブリ412に装着された照明若しくはインジケータ、又はシステム410のオペレータに警告を伝える任意の他の有効な手段を使用してもよい。制御スクリーン434は、オペレータが許容可能な動作範囲を入力できるように構成されてもよい。オペレータは、測定量又は計算量の許容レベルを指定してもよい。
コントローラ432は、ポンプ422、424及び温度制御ユニット426に動作可能に連結される。コントローラは、ポンプを作動及び停止させ、圧力を調節し、温度制御ユニットを通して水を循環させ、ユニットの加熱又は冷却素子を活性化又は非活性化するように構成される。ノズルアセンブリ412は、コントローラ432と通信しうるシステム410用の制御装置を含みうる。コントローラ432はまた、データの送信又は受信、制御装置の起動又は停止、又は任意の適切な機能の実行のために、ポータブルキャビテーションピーニングシステム410の任意のシステムと一体化されてもよい。いくつかの例では、コントローラ432は、ノズルアセンブリへの研磨媒体の供給を作動させうる。
コントローラ432は、ポータブルキャビテーションピーニングシステム410のパラメータを許容可能な動作範囲内に維持するように構成されうる。例えば、流体温度が許容可能な温度より高く測定される場合、コントローラは、温度制御ユニット426の冷却素子を作動させ、ユニットを通してタンク420の水を循環させうる。別の例では、ノズルアセンブリ412の内部流の圧力が許容可能な圧力よりも低く測定されると、コントローラは、ポンプ422の圧力設定を調節しうる。コントローラ432はまた、計算された量を最適レベルに維持するように構成されてもよい。例えば、ユーザは、最適なキャビテーション強度を制御スクリーン434に入力し、コントローラ432は、入力強度を維持するために必要なシステムのパラメータを調節しうる。
いくつかの例では、コントローラ432は、処理表面特性に基づいて、測定量又は計算量の最適レベルを決定するように構成されうる。オペレータは、処理対象のワークピースの特性を制御スクリーン434に入力してもよく、又はワークピースのデータベース及びコントローラのメモリに格納された関連する特性からワークピースを選択してもよい。続いて、ワークピースの処理全体を通して、コントローラ432は、決定された一又は複数の最適レベルを維持するために必要な流体排出パラメータを変更しうる。
F. 例示的方法
このセクションは、キャビテーションピーニングのための例示的な方法のステップを記載する(図9を参照。)ポータブルキャビテーションピーニングシステム、ノズルアセンブリ、及び流体源の態様は、以下に記載される方法ステップにおいて利用されうる。必要に応じて、各ステップを実行する際に使用される構成要素及びシステムが参照されうる。これらの参照は説明のためのものであり、本方法の任意の特定のステップを実行する可能な方法を限定することを意図していない。
図9は、例示的な方法で実行されるステップを示すフローチャートであり、この方法の完全なプロセス又はすべてのステップを列挙しているわけではない。方法500の様々なステップを以下に説明し、図9に示すが、ステップは必ずしもすべて実行される必要はなく、ある場合には、図示された順序と同時に又は異なる順序で実行されてもよい。
ステップ502において、方法は、移動可能な水源をポータブルノズルに連結するステップを含む。水源は、タンク及び2つのポンプを含み、一方、ノズルは、ノズル本体の遠位端の共流ノズルでありうる。ノズルは、一対のフレキシブル導管によって水源に連結されうる。水源、ノズル、及び導管は共に、電子コントローラ及び温度制御ユニットなどの他の構成要素を更に含みうるポータブルキャビテーションピーニングシステムを形成しうる。ノズルは、作業現場に輸送する前に水源に連結されてもよく、又は処理を開始する前に作業現場に連結されてもよい。
この方法のステップ504は、ノズルを静止した表面に隣接して位置付けるステップを含む。ノズル本体はハンドルを含み、オペレータは、ノズルを表面に隣接させるために、ハンドルを使用しうる。オペレータはまた、ノズルが処理の必要な表面のすべての領域に到達するように、表面近くに可動式水源を位置付けてもよい。この目的のために、水源は、車輪を含んでもよく、車輪付きカートに載置されてもよい。一対のフレキシブル導管は、移動可能な水源が適切な距離に位置付けられている間に、ノズルが処理領域に到達可能となる十分な長さでありうる。
例えば、航空機の着陸ギアのストラットを処理するために、オペレータは、リフトの横のタールマックに水源を位置付けてもよい。オペレータは、リフトの上に立って、ノズルをハンドルによってストラットまで保持する。フレキシブル導管は、水源から、リフトまで、及びノズルまで延びうる。システムはまた、束ねられたフレキシブル導管又は水源車輪上のブレーキのような位置決めプロセスを容易にする特徴を含みうる。
ステップ506において、方法は、ノズルを通る第1及び第2の流体流を排出することを含む。共流ノズルは、第1のチャネル及び第2のチャネルを含み、第1のチャネルは、第1の一対のフレキシブル導管に連結され、第2のチャネルは、第2の一対のフレキシブル導管に連結されうる。
第1の流体流が第1の圧力で排出され、第2の流体流が第2の圧力で排出されるように、水源の第1のポンプは、第1の圧力で水を供給し、第2のポンプは、第2の圧力で水を供給しうる。第1の圧力は、第2の圧力よりも高くてもよい。
共流ノズルは、第1の流体流が第2の流体流と同心円状に排出されるように構成されうる。すなわち、第1の流体流は、第2の流体流によって取り囲まれうる。2つの流れは、処理方向に沿って同軸に排出され、混合又は結合されてキャビテーションバブルのクラウドが生成されうる。
オペレータは、ノズル本体に装着された制御装置を使用することによって、流体流を開始しうる。内側流及び外側流は、単一の制御によって作動されてもよく、別々に開始されてもよい。制御装置は、流体の移動を開始するためにポンプと直接通信してもよく、又は制御装置は、複数のステップを含む始動シーケンスを実行する電子制御コントローラに接続されてもよい。
処置を続ける前に、オペレータは、排出された流体、水源、又はシステムの他の構成要素の状態を評価しうる。水源、導管、及びノズルは各々、システム内の流体をモニタするセンサを含みうる。ノズルは、周囲条件、又は振動若しくは超音波ノイズのようなキャビテーションによって引き起こされる効果を測定するためのセンサを更に含みうる。オペレータは、電子コントローラの制御スクリーンを見ることによって、又はセンサに直接接続されたインジケータを見ることによって、センサからのデータにアクセスしうる。
処理プロセスは、特定のキャビテーション強度又は強度の範囲を必要としうる。流体圧力、温度、溶存ガスなどの要因は、ポータブルキャビテーションピーニングシステムによって達成されるキャビテーション強度に影響を与えうる。キャビテーション強度を最適化するために、オペレータは、温度制御ユニットを作動させ、フィルタを通して流体を循環させ、ポンプを調節し、又はシステムに対する他の変更によってセンサからのデータを評価し、流体の状態を調節しうる。いくつかの例では、オペレータは、センサデータを受信し流体状態を調節するように構成された電子コントローラに所望の強度を入力しうる。
いくつかの例では、オペレータは、較正パックを使用することによって、ポータブルキャビテーションユニットの有効なキャビテーション強度又は衝撃圧力を評価しうる。キャビテーション衝撃による侵食に対して耐性のある材料で作られたパックは、パックが受けた衝撃を報告するための一又は複数のセンサを含みうる。オペレータは、パックにおいてノズルによって排出された流体を方向付け、キャビテーションピーニングシステムのキャビテーションクラウドを所望の強度に較正するために、収集したデータを使用しうる。
ステップ508は、表面に垂直な流体流の処理方向を手動で方向付けることを含む。オペレータは、流体が約90度、又は60度から120度の範囲で表面に接触するように、ノズルを回転させる又は角度付けるために、ノズルのハンドルを使用しうる。オペレータは、目で角度を推定してもよく、又は角度を計算するために測定デバイスを使用してもよい。
ステップ510において、方法は、レーザガイドを表面に方向付けることを含む。レーザガイドは、ノズルに装着されてもよく、ノズルを表面に方向付けることはまた、レーザガイドを効果的に方向付けうる。ガイドは、ノズルの先端から表面までの距離を計算するように構成されうる。この離間距離は、ノズル本体上のゲージによって報告されてもよく、又は電子コントローラに伝達されてもよい。
オペレータは、ノズルの位置を調節することがあり、離間距離が許容範囲内になるまで、ノズル先端を表面に近づけたり、後退させたりする。オペレータは、正しい離間距離を見つけるために、ノズル本体上のゲージの色分けされたガイドを使用し、正しい離間距離について訓練され、電子コントローラから視覚又は聴覚のガイダンスを受信しうる。
いくつかの例では、オペレータは、ノズルから流体を排出する前に、ノズルを正しい離間距離に調節しうる。いくつかの例では、オペレータは、高圧流体の内側の第1の流れを開始させてキャビテーションバブルのクラウドを発生させる前に、低圧流体の外側の第2の流れを開始し、ステップ508及び510を実行しうる。キャビテーションバブルのクラウドを発生させる前にノズルを正しく位置付けることにより、表面の開始領域に必要な処理時間をより正確に計算することが可能になりうる。
ステップ512は、表面を横切ってノズルを手動で平行移動することを含む。オペレータは、ノズルを第1の処理領域に隣接して位置付け、次にノズルを次の処理領域に平行移動しうる。いくつかの例では、オペレータは、一定速度で表面領域にわたってノズルを走査しうる。他の例では、オペレータは、ノズルを第1の領域に保持し、ノズルを第2の領域に隣接するように移動させ、ノズルを再び静止させて保持しうる。任意の有効な処理のパターン又はタイミングが使用されうる。
ステップ514は、離間距離をモニタすることを含み、ステップ516は、離間距離を約8インチに維持することを含む。オペレータがノズルを表面上で平行移動させると、レーザガイドは、処理面に方向付けられたまま、離間距離を測定し続けうる。オペレータは、ガイドによって報告された距離をモニタし、ノズルを実質的に一定の離間距離に保持しうる。
距離は公差内で一定でありうることに留意されたい。すなわち、オペレータが意図せずに離間距離を変化させ、その後、そのばらつきが予め定められた許容値内であれば、ノズルを正しい距離に戻すように調節すると、オペレータは、更なる正しい行為を行わなくても処理を進めることができる。
ステップ518において、方法は、流体の第1の流れの圧力をモニタすることを含む。流体圧力を測定するために、ノズルの第1のチャネルにセンサが装着されうる。ステップ520は、圧力データをコントローラに伝達することを含む。コントローラは、流体源における流体圧力を調節するように構成されうる。すなわち、コントローラは、第1ポンプに動作可能に連結され、第1流体の正確な圧力を維持するために必要に応じてポンプを調節しうる。
オペレータはまた、流体流の処理方向の表面との角度をモニタし、処理方向を表面に対して垂直に維持しうる。オペレータは、他のセンサデータを更にモニタし、必要に応じて流体状態を調節して、キャビテーションピーニングシステムが処理によって最適強度で動作することを保証しうる。
いくつかの例では、電子コントローラは、センサデータをモニタしうる。このような例では、コントローラは、許容可能な流体パラメータでプログラムされてもよい。測定された条件が許容可能なレベルを超えて変化する場合、コントローラは、流体パラメータを調節する、オペレータに警告する、又はその両方を行いうる。例えば、電子コントローラは、排出される流体の温度をモニタしうる。流体温度が許容レベル以上に上昇すると、コントローラは、水源内のチラーユニットを作動させ、オペレータに聴覚的な警告音を発しうる。
いくつかの例では、オペレータは、研磨媒体の供給を作動させるために、ノズルの制御装置を使用しうる。ノズルは、キャビテーションバブルのクラウドのエッジに近接して、排出された流体流に研磨媒体を注入しうる。オペレータは、ピーニング処理中に研磨媒体を追加してもよく、又は一旦ピーニング処理が完了したら、表面平滑化又は更なる洗浄を行うために、キャビテーションピーニングシステムを研磨媒体と共に使用してもよい。
G. 追加の実施例及び例示的組み合わせ
このセクションは、一連の段落として限定されずに提示されたポータブルキャビテーションピーニングシステム及び方法の追加的な態様及び特徴を記載し、その一部又は全部は、英数字で明瞭かつ効率的に指定されうる。これらの段落の各々は、一又は複数の他の段落と、及び/又は任意の適した方法における、関連出願参照により組み込まれる材料を含む本出願の他の部分からの開示と、組み合わせることができる。以下の段落の幾つかは、適した組み合わせの幾つか例を限定しないで、明確に他の段落に言及し、更に他の段落を限定する。
A. キャビテーションピーニングの方法であって、
可動流体源をフレキシブル導管を通して、第1のチャネル及び第2のチャネルを有するポータブルノズルに連結することと、
ノズルをワークピースの処理面に隣接して位置付けることと、
第1のチャネルを通して第1の流体流を、及び第2のチャネルを通して第2の流体流を、処理面に向かって排出することであって、第2のチャネルが第1のチャネル周囲に同心円状に位置付けられ、第1の流体流が第1の流体圧力を有し、第2の流体流が第2の流体圧力を有し、第1の流体圧力が第2の流体圧力より大きく、第1及び第2の流体流を組み合わせてキャビテーションバブルのクラウドを発生させる、排出することと
を含む方法。
A1. 処理面にわたって一定の離間距離でノズルを平行移動することと
を更に含む、Aに記載の方法。
A2. 処理面に垂直なZ-軸に沿ってノズルを平行移動すること
を更に含む、A1に記載の方法。
A3. 処理面の曲率に適応するためにノズルを回転させること
を更に含む、Aに記載の方法。
A4. 位置付けるステップが手動で実行される、Aに記載の方法。
A5. 位置付けるステップがロボットにより実行される、Aに記載の方法。
A6. ノズルが、第1及び第2の流体流を処理面に向かって処理方向に方向付ける、Aに記載の方法。
A7. 位置付けるステップが、60度から120度の範囲で処理面との角度を形成するために、流体流の処理方向を手動で配向することを含む、A6に記載の方法。
A8. ノズルが先端部分を有し、位置付けるステップが、ノズルの先端を6インチから10インチの範囲の処理面からの離間距離を維持することを含む、Aに記載の方法。
A9. 位置付けるステップが、キャビテーションバブルのクラウドを3インチから5インチの範囲の処理面からの距離に維持することを含む、Aに記載の方法。
A10. ノズルが、レーザガイドデバイスを有し、位置付けるステップが、レーザガイドデバイスを処理面に向けることと、ノズルの先端と処理面との間の離間距離を決定することとを含む、Aに記載の方法。
A11. 排出するステップが、ノズルを通過する第1の流体流の第1の流体圧力をモニタすることを含む、Aに記載の方法。
A12. ノズル内で感知した圧力データをコントローラに伝達することを更に含み、コントローラが、流体源で流体圧力を調節するようにプログラムされている、A11に記載の方法。
A13. モニタリングするステップが、ノズルに連結されたゲージ上の第1の流体圧力を表示することを含む、A11に記載の方法。
A14. ノズルを通過する流体の温度をモニタすることを更に含む、Aに記載の方法。
A15. ノズル内で感知した流体温度データをコントローラに伝達することを更に含み、コントローラが流体源で流体圧力を調節するようにプログラムされている、A14に記載の方法。
B. キャビテーションピーニングのための装置であって、
流体源と、
流体源から第1の流体流を受けるように構成された第1のポンプデバイスと、
流体源から第2の流体流を受けるように構成された第2のポンプデバイスと、
ワークピース上の静止した処理領域の上で平行移動させられるように構成されたノズルアセンブリであって、ポンプの各々が、フレキシブル導管を介してノズルに連結されており、ノズルが、第1及び第2のポンプから受けた流体を混合してキャビテーションバブルのクラウドを発生させるように構成されている、ノズルアセンブリと
を含む装置。
B1. ノズルアセンブリが、ノズルの手動操作のために構成されたハンドルを含む、Bに記載の装置。
B2. 第1のポンプデバイスが、第1の流体流を第1の圧力でポンピングし、第2のポンプデバイスが、第2の流体流を第2の圧力でポンピングし、第1の圧力が第2の圧力より高い、Bに記載の装置。
B3. 第1の圧力が第2の圧力より少なくとも1000p.s.i.大きい、Bに記載の装置。
B4. 第1の圧力が第2の圧力より少なくとも2000p.s.i.大きい、Bに記載の装置。
B5. ノズルアセンブリが、第1の流体流からの流体の周囲で同心円状に第2の流体流からの流体を排出するように構成されている、Bに記載の装置。
B6. 第1及び第2の流体流を運ぶフレキシブル導管が、少なくとも部分的に一緒に束ねられる、Bに記載の装置。
B7. ノズルアセンブリが、先端、及び先端とワークピースの処理面との間の離間距離を検出するように構成されたレーザガイドを有する、Bに記載の装置。
B8. ノズルアセンブリが、離間距離を示すゲージを有する、Bに記載の装置。
B9. ノズルアセンブリが、第1の流体流の圧力レベルを示すゲージを有する、Bに記載の装置。
B10. ノズルアセンブリが、長軸を有する本体部分を含む、Bに記載の装置。
B11. ハンドルが、本体部分と共にピストル形状を形成する、B10に記載の装置。
B12. ハンドルが、長軸に垂直な軸の周囲をピボット可能である、B10に記載の装置。
B13. ハンドルが、本体部分の反対側の側部から横方向に延びる2つの把持可能な突起を含む、B10に記載の装置。
C. キャビテーションピーニングのための流体供給システムであって、
流体流にキャビテーションバブルのクラウドを発生させるように、かつワークピース上の静止した処理領域にわたって手動で平行移動させられるように構成された共流ノズルアセンブリと、
第1及び第2のフレキシブル導管を介して、ノズルアセンブリに連結されたポータブル流体源と
を含む、流体供給システム。
C1. 流体源が、第1のフレキシブル導管に連結された第1のポンプと、第2のフレキシブル導管に連結された第2のポンプとを含み、ノズルアセンブリが内側チャネル及び外側チャネルを有し、第1のポンプが流体を内側チャネルに第1の圧力で供給するように構成され、第2のポンプが流体を外側チャネルに第2の流体圧力で供給するように構成され、第1の流体圧力が第2の流体圧力より高い、Cに記載の流体供給システム。
D. ワークピースを処理する方法であって、
ワークピースの上の静止した処理領域にわたって実質的に一定の離間距離で、キャビテーションバブルのクラウドを手動で平行移動させること
を含む方法。
D1. ポータブルノズルアセンブリを通して、第1の流体流及び第2の流体流を排出すること
を更に含む、Dに記載の方法。
D2. 第1の流体流が第2の流体流より高い圧力で排出される、D1に記載の方法。
D3. 第1の流体流の温度及び圧力をモニタすること
を更に含む、D2に記載の方法。
E. キャビテーションピーニングのための分配システムであって、
長軸、第1のチャネル、及び遠位先端部分につながる第2のチャネルを有する本体部分と、
本体部分に連結したハンドル部分であって、本体部分の長軸をワークピース上の静止した処理領域に向け、一定の離間距離で処理領域の上で平行移動させられるように構成されているハンドル部分と
を含むポータブルノズルアセンブリを含むノズル
を備える分配システム。
E1. 第2のチャネルが先端部分で第1のチャネルを取り囲み、チャネルが処理領域をピーニングするためにキャビテーションバブルのクラウドを発生させるように構成されている、Eに記載の分配システム。
E2. ハンドルが、作業人員による手動操作のために構成されている、Eに記載の分配システム。
E3. ハンドルが本体部分と共にピストル形状を形成する、E2に記載の分配システム。
E4. ハンドル部分が、長軸に垂直な軸の周囲をピボット可能である、E2に記載の分配システム。
E5. ハンドル部分が、本体部分の反対側の側部から横方向に延びる2つの把持可能な突起を含む、E2に記載の分配システム。
E6. ノズルアセンブリのハンドル部分に連結されるように構成されたロボットシステムであって、ワークピースの上の静止した処理領域に向けられるよう、かつ一定の離間距離で処理領域の上で平行移動させられるよう本体部分を操作するようにプログラムされたロボットシステム
を更に含む、Eに記載の分配システム。
E7. ノズルアセンブリが、本体部分に連結され、かつ先端部分と処理面との間の離間距離を検出するように構成された、レーザガイドを有する、Eに記載の分配システム。
E8. ノズルアセンブリが、離間距離を示すゲージを有する、Eに記載の分配システム。
E9. ノズルアセンブリが、第1の流体流の圧力レベルを示すゲージを有する、Eに記載の分配システム。
E10. 処理領域を処理する前に、ノズルアセンブリから放出されたキャビテーションクラウドを較正するように構成されたパック
を更に含む、Eに記載の分配システム。
E11. 第1のチャネルに連結された第1のフレキシブル導管と、第2のチャネルに連結された第2のフレキシブル導管と
を更に含み、導管が、分離した流体流を第1及び第2のチャネルにチャネリングするように構成されている、E10に記載の分配システム。
F. ポータブル流体供給装置であって、
搬送のために構成されたベースと、
ベースによって支持される流体リザーバと、
リザーバに含まれる流体の所望の温度を維持するための温度制御デバイスと、
リザーバから流体を受け、その流体を第1の流体圧力で第1のフレキシブル導管内にポンピングするように構成された第1のポンプデバイス、及びリザーバから流体を受け、その流体を第2の流体圧力で第2のフレキシブル導管内にポンピングするように構成された第2のポンプデバイスであって、第1の流体圧力が第2の流体圧力より高く、キャビテーションバブルクラウドが、第1及び第2のフレキシブル導管の遠位端に連結された共流ノズルアセンブリを通して生成されることになる、第1のポンプデバイス及び第2のポンプデバイスと、
フレキシブル導管によって運ばれる流体の所望の温度及び圧力を維持するようにプログラムされたコントローラと
を含むポータブル流体供給装置。
F1. ベースには、場所と場所の間で装置を移動させるための車輪が備え付けられている、Fに記載の装置。
F2. コントローラが、ノズルアセンブリ内で感知した温度データを受信する、Fに記載の装置。
F3. コントローラが、ノズルアセンブリ内で感知した圧力データを受信する、Fに記載の装置。
F4. コントローラが、処理されているワークピースの特性の識別に基づき、少なくとも部分的に流体排出パラメータを変更するようにプログラムされている、Fに記載の装置。
利点、特徴、利益
本明細書に記載のポータブルキャビテーションピーニングのシステム及び方法の異なる実施形態及び実施例は、ピーニングのための既知の解決策を上回るいくつかの利点を提供する。例えば、本明細書に記載の例示的実施形態及び実施例により、ワークピースを単一のプロセスでピーニングし洗浄することが可能である。
加えて、他の利益の間で、本明細書に記載の例示的実施形態及び実施例により、構成要素を現場でかつ適所でピーニングすることが可能になる。
更に、他の利益の間で、本明細書に記載された例示的実施形態及び実施例は、浪費する可能性のあるコストを削減し、オペレータの安全性を向上させる。
既知のシステム又はデバイスで、特にフィールド条件においてこれらの機能を実行できるものはない。したがって、本明細書に記載される例示的な実施形態及び実施例は、修復のピーニングに特に有用である。しかしながら、ここに記載された全ての実施形態及び実施例が、同じ利点又は同じ程度の利点を提供するとは限らない。
結論
上記の開示は、個別の有用性を備えた複数の個々の例を包括しうる。これらの各々は、その好ましい形態で開示されているが、本明細書で開示され、例示されている、それらの特定の実施形態は、数多くの変形例が可能であることから、限定的な意味で捉えるべきものではない。本開示内で使用される限り、そのようなセクションの見出しは、構成上の目的に過ぎない。本開示の主題は、本明細書で開示されている様々な要素、特徴、機能、及び/又は特性の、新規的かつ進歩的な組み合わせ及び部分的組み合わせの全てを含む。下記の特許請求の範囲は、新規的かつ進歩的であると見なされる、ある組み合わせ及び部分的組み合わせを特に指し示すものである。特徴、機能、要素、及び/又は特性のその他の組み合わせ及び部分的組み合わせは、本出願又は関連出願からの優先権を主張する出願において特許請求されうる。そのような特許請求の範囲は、より広い、より狭い、等しい、又は原クレームの範囲内であるかどうかにかかわらず、本開示の主題内に含まれるとみなされる。

Claims (15)

  1. キャビテーションピーニングのための装置であって、
    流体源と、
    前記流体源から内側流体流を受けるように構成された第1のポンプデバイスと、
    前記流体源から外側流体流を受けるように構成された第2のポンプデバイスと、
    ワークピース上の静止した処理領域の上で平行移動させられるように構成されたノズルアセンブリであって、第1のポンプデバイス及び第2のポンプデバイスが、フレキシブル導管を介して前記ノズルアセンブリのノズルに連結されており、前記ノズルアセンブリは、共流ノズルを含み、かつ前記内側流体流と前記外側流体流を受け、混合してキャビテーションバブルのクラウドを発生させるように構成されている、ノズルアセンブリとを含み、
    前記ノズルアセンブリは、先端及びレーザ距離センサを含み、
    前記第1のポンプデバイスが、前記内側流体流を第1の圧力でポンピングし、前記第2のポンプデバイスが、前記外側流体流を第2の圧力でポンピングし、前記第1の圧力が前記第2の圧力より高く、
    前記レーザ距離センサは、前記先端から、前記共流ノズルからの前記内側流体流と前記ワークピースの処理面との接触点までの離間距離を決定するように較正されている、
    装置。
  2. 前記ノズルアセンブリが、前記ノズルの手動操作又は自動操作のために構成されたハンドルを含む、請求項1に記載の装置。
  3. 前記第1の圧力が、前記第2の圧力より1000p.s.i.大きい又は前記第2の圧力より2000p.s.i.大きいのうちの少なくとも1つである、請求項に記載の装置。
  4. 前記内側流体流及び前記外側流体流を運ぶ前記フレキシブル導管が、少なくとも部分的に一緒に束ねられる、請求項1からの何れか一項に記載の装置。
  5. 前記ノズルアセンブリは、流体供給のために、ワークピース上の静止した処理領域にわたって手動で平行移動させられるように構成され、
    前記流体源は、持ち運び可能であり、かつ第1及び第2のフレキシブル導管を介して前記ノズルアセンブリに連結されている、請求項1から4の何れか一項に記載の装置
  6. 前記ノズルアセンブリが内側チャネル及び外側チャネルを有する、請求項に記載の装置
  7. 前記ノズルは、
    長軸、第1のチャネル、及び遠位先端部分につながる第2のチャネルを有する本体部分と、
    前記本体部分に連結したハンドル部分であって、前記本体部分の長軸をワークピース上の静止した処理領域に向けるように、かつ、一定の離間距離で前記処理領域の上で平行移動させられるように構成されているハンドル部分と
    を含むポータブルノズルアセンブリを含む、請求項1から6の何れか一項に記載の装置
  8. 前記ハンドル部分が、前記本体部分と共にピストル形状を形成する、請求項に記載の装置
  9. 前記ハンドル部分が、前記長軸に垂直な軸の周囲をピボット可能である、請求項又はに記載の装置
  10. 前記装置が、前記本体部分の側部から横方向に延びる2つの把持可能なハンドル部分を含む、請求項からの何れか一項に記載の装置
  11. 前記ポータブルノズルアセンブリの前記ハンドル部分に連結されるように構成されたロボットシステムであって、前記ワークピースの上の前記静止した処理領域に向けられるよう、かつ一定の離間距離で前記処理領域の上で平行移動させられるよう前記本体部分を操作するようにプログラムされたロボットシステム
    を更に含む、請求項から10の何れか一項に記載の装置
  12. 前記ポータブルノズルアセンブリが、前記離間距離又は前記内側流体流の圧力レベルのうちの少なくとも1つを示すゲージを有する、請求項から11の何れか一項に記載の装置
  13. 前記処理領域を処理する前に、前記ポータブルノズルアセンブリから放出されたキャビテーションクラウドを較正するように構成されたパック
    を更に含む、請求項から12の何れか一項に記載の装置
  14. 一対のホースが、複数のポンプデバイスから前記ノズルアセンブリに水を供給するように構成されている、請求項1から13の何れか一項に記載の装置。
  15. 前記共流ノズルに取り付けられ、前記ノズルからの流体流の方向に平行に照射するように配向された一連のLEDであって、測定された離間距離に応じて変化するように構成された一連のカラー光設定を含む一連のLEDを更に含む、請求項1から14の何れか一項に記載の装置。
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