JP7254471B2 - 椅子 - Google Patents
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Description
脚1は、下端にキャスタを備えた複数本の脚羽根11と、脚羽根11の上端部が集合する部位から起立する脚支柱12とを備えている。脚支柱12は上下方向に伸縮可能に構成されている。
支持基部2は、座3の前下部を回転可能に支持し得るとともに背支持体4の基端部を回転可能に支持し得るものである。支持基部2は、脚支柱12の上端部に剛結された金属製の部材を主体に構成されており、その外面が合成樹脂製のカバーにより覆われている。
座3は、支持基部2の上に配されている。座3は、合成樹脂により形成されたシェル状をなす座受たる座アウターシェルAと、座アウターシェルAの上に配され当該座アウターシェルAに対して前後方向にスライド移動可能に支持された座本体Bと、座本体Bに対して上位置と下位置との間で上下動可能に支持され下位置にあるときに座本体Bを座アウターシェルAの所定の位置に位置決めし得るとともに上位置にあるときに座アウターシェルAとの前後方向への移動規制状態が解かれ座本体Bを座アウターシェルAに対して前後方向にスライド移動可能な状態にし得る操作部材Cを備えている。
座アウターシェルAは、上部において座本体Bを支持し得る大きさを有したシェル状の形態をなしている。座アウターシェルAは、使用可能状態すなわち座3の組み立てが完了した状態において座本体Bを最前位置となる前位置(f)と最後位置となる後位置(r)との間でスライド移動可能に支持し得るものである。座アウターシェルAは、前部が支持基部2に枢着されており、後部が背支持体4の基端部近傍に枢着されている。椅子が使用可能状態である場合に、座本体Bの前位置(f)はスライド可能な最前位置であり、座本体Bの後位置(r)はスライド可能な最後位置である。
座アウターシェル本体31は、前部における一方側たる右側(正面から見て右側・着座者からみて左側)の上面側に、下位置における操作部材Cの係合部35bが選択的に係り合う凹陥形状をなす複数の被係合部31aが前後方向に並設されている。被係合部31aは下方に凹み上方に開放された凹陥形状をなしている。被係合部31に係り合う操作部材Cは上から座クッション34により押されている。操作部材Cに設けた係合部35bは、下方に凹んだ被係合部31aに座クッション34の弾性付勢力や着座者の体重を利用して確実に係り合うようになっている。座アウターシェル本体31には、前後方向に並ぶ複数の被係合部31aと略平行をなして上下方向に貫通し前後方向に延びた座受スリット31bを備えている。座受スリット31b内には、座本体Bと一体的に前後動し得る操作部材Cの一部すなわち上下方向中間部が位置し得る。座受スリット31bにおける前端部は、操作部材Cを構成する操作端部材たるキャップ36の移動規制部36cが当接し得る係止部31cとなっている。座受スリット31bの前部には操作部材Cの係合部材35を支持させた座本体Bを座アウターシェルAに取り付ける際にのみ、換言すれば、座本体Bが取付位置(t)に位置するときにのみ、操作部材Cにおける係合部材35の下部を上から下に向かって挿入し得る幅広部31dを備えている。
抜止突起32は、座アウターシェル本体31に立設された正面視において略T字状の外観をなしたものである。抜止突起32は、座本体Bの座インナーシェル33と係わり合うことにより座本体Bを座アウターシェルAに対して離脱不能に支持し得るとともに座本体Bを座アウターシェルAに対して前後スライド可能に位置決めし得るものである。抜止突起32は、座アウターシェル本体31の前部における左右の二箇所、及び、座アウターシェル本体31の後部における左右の二箇所に立設されている。抜止突起32は、座アウターシェル本体31と合成樹脂により一体的に形成されている。
座本体Bは、上面に着座面を有している。座本体Bは、合成樹脂により形成されたシェルすなわちインナーシェルたる座インナーシェル33と、座インナーシェル33の上に配されたクッション材たる座クッション34と、座クッション34の外面と座インナーシェル33の周縁部とを外側から被覆する図示しない表皮材とを備えている。
座インナーシェル33は、着座者の荷重を均等に支持する役割を担う平面視において略矩形状をなしたものである。座インナーシェル33は、座アウターシェルAに設けられた抜止突起32が係合し得る前後方向に延びた案内スリット33aと、前後方向中央部に設けられ座クッション34の凹部34aに対応させて複数設けられたスリットたる座中央部スリット33dと、操作部材Cを上下動可能且つ下方に抜け出し不能に支持し得る操作部材保持孔33eを備えている。
座クッション34は、発泡材を主体に作られたものである。座クッション34は、ウレタンフォーム材により形成されたものである。座クッション34の下面には、座クッション支持用のシェルである座インナーシェル33が取り付けられている。
操作部材Cは、座本体Bに支持され座アウターシェルAに対して前後方向にスライド移動可能な座本体Bを特定の位置に位置決めし得るものである。操作部材Cは、座本体Bに支持され上位置と下位置との間を上下動可能に構成されている。操作部材Cは、弾性を有した座クッション34によって下方に付勢されており、非操作状態において下位置に位置するものとなっている。操作部材Cは、下位置にあるときに座アウターシェルAに設けた複数の被係合部31aに対して選択的に係り合う係合部35bを備えた係合部材35と、係合部材35の下端部に装着された操作端部材たるキャップ36とを備えたものである。
係合部材35は、上下方向に延びた板状をなす係合部材本体35aと、係合部材本体35aから片持ち状に延出し先端部が座アウターシェルAの被係合部31aに係り合う係合部35bと、係合部材本体35aの上端部に当該係合部材本体35aよりも幅広に設けられた抜け止め頭部35cと、座アウターシェルAの座受スリット31bの周縁部と係わり合い操作部材Cの上位置すなわち上に移動する際の上限位置を規定する規制突起35dと、係合部材本体35aの下端部に設けられキャップ36と係合し当該キャップ36と係合部材35とを連結するキャップ係合爪35eとを備えている。係合部材35の一部すなわち係合部材35の上下方向中間部は、座アウターシェルAに設けた座受スリット31b内に位置している。そして、座本体Bを前後動させる際、使用者の操作により上位置に移動された係合部材35は座本体Bのスライド移動に連動して座受スリット31bに案内されて前後動し得るものとなっている。
キャップ36は、内側部に係合部材35のキャップ係合爪35eと係り合う被係合部36bを設けたキャップ本体36aと、キャップ本体36aの前側に前向きに突設され座アウターシェルAにおける座受スリット31bの前端部たる係止部31cと係わり合い座本体Bを取付位置(t)にスライドし得ないよう規制する移動規制部36cを備えている。
座本体Bは、座クッション34と、座クッション34の下面に添接した座インナーシェル33とを備えている。座本体Bは、座アウターシェルAの上に前後方向にスライド移動可能に支持されている。座本体Bが所定位置にあるとき、具体的には、図21及び図23に示すように、座本体Bが後位置(r)にあるときに、座本体Bと座アウターシェルAとの間に、座インナーシェル33が下方に撓むのを許容し得る座撓み許容空間Dが形成されている。
背支持体4は、背凭れ5を支持するものである。背支持体4は、背面視において一本の柱状をなしている。背支持体4は、背凭れ5の左右方向中間部における上部及び下部に接続している。背支持体4における背凭れ5の後側に位置する部分は、背面視において背凭れ5の左右方向中間部に位置している。
背凭れ5は、合成樹脂によりシェル状に形成された背板すなわち後背板たる背アウターシェルEと、合成樹脂によりシェル状に形成され背アウターシェルEの前側に配された背板すなわち前背板たる背インナーシェルFと、背アウターシェルEに対して左右方向にスライド移動可能に取り付けられ背インナーシェルFの一部であるランバーサポーター55を後から押圧して所定のランバーサポート機能を発揮し得る左右の押出部材Gと、背インナーシェルF及びヘッドレスト8を被覆する張材Hとを備えたものである。背インナーシェルFと背アウターシェルEとの間には、背インナーシェルFの後方への撓みを許容し得る撓み許容空間たる背撓み許容空間Iが設けられている。背アウターシェルEは、背インナーシェルFと比較して剛性が高く設定されている。背インナーシェルFは、背アウターシェルEよりも薄板状をなしているため、背アウターシェルEと比較して荷重を受けた際の弾性変形度合いが高く設定されている。
背アウターシェルEは、板状をなし背インナーシェルFを支持する合成樹脂製のものである。背アウターシェルEは、側面視において前方に向けて凸となる形状、すなわち、くの字状に形成されている。背アウターシェルEは、平面視において後方に向けて凸となるように湾曲した形状をなしている。背アウターシェルEは、上部及び下部のそれぞれに背インナーシェルFを支持するための上の取付部たる係合爪52と下の取付部たる嵌合凹部51bが設けられている。
背アウターシェル本体51は、意匠性の向上のため、通気性を高めるため、又は、弾性変形を惹起し易くするための複数の貫通孔51aを備えている。複数の貫通孔51aは、前後方向に貫通した横長孔状のものである。複数の貫通孔51aは、背アウターシェル本体51の上部に設けられている。背アウターシェル本体51は、下部における隣り合う貫通孔51aの上下方向及び左右方向の離間度合いよりも、上部における隣り合う貫通孔51aの上下方向及び左右方向の離間度合いのほうが低く(短く)設定されている。このため、背アウターシェル本体51は、外観のグラデーションを演出したものとなっている。また、背アウターシェル本体51は、背支持体4により保持される部分の周辺に複数の貫通孔51aを設けているため、背アウターシェル本体51の過度な変形を抑えながら外観の変化や通気性を向上させることが可能となっている。
上の取付部を構成する係合爪52は、背インナーシェルFと係わり合い当該背インナーシェルFの上部を支持するためのものである。係合爪52は、背アウターシェル本体51の前面側における上部に複数設けられている。より具体的に言えば、係合爪52は、左右方向に間隔を空けて四箇所に設けられている。係合爪52は、背インナーシェルFに設けた係合孔53cに背面側から挿入されて係合するL字フック状をなしたものである。係合爪52は、背アウターシェル本体51から前方に突出する基端部52aと、基端部52aの前端から上方に延出する上延出部52bとを備えている。上延出部52bの上端は、背面視において背アウターシェル本体51の上縁よりも上に位置している。
背インナーシェルFは、板状をなした合成樹脂製のものである。背インナーシェルFは、着座者Pの背中を後方から支持し得る大きさを有している。背インナーシェルFは、側面視において前方に向けて凸となる形状、すなわち、くの字状に形成されている。背インナーシェルFは、平面視において後方に向けて凸となるように湾曲した形状をなしている。
背インナーシェル本体53は、背アウターシェルEと近似した外縁形状をなしている。背インナーシェル本体53は、ランバーサポーター55を配する領域を形成する開口部53aを有している。
板バネ部54は、着座者の荷重を受けて後方に移動し得る背インナーシェル本体53に一体的に設けられたものである。板バネ部54は、少なくとも背インナーシェルFが着座者の荷重を受けて後方すなわち背撓み許容空間I側に移動した際に、背アウターシェルEの前面に対して直接当接し得るように構成されている。板バネ部54は背インナーシェル本体53に対して後方に突出している。
板バネ部54は、背インナーシェル本体53における上下方向及び左右方向の略中央部に一体的に設けられている。板バネ部54は、背インナーシェル本体53に対して後方に突出するように複数設けられている。具体的には、背インナーシェルFの略中央部に左右に離間させて二つの板バネ部54が設けられている。
ランバーサポーター55は、略板状をなしている。ランバーサポーター55は、背アウターシェルEに支持され左右方向にスライド移動し得る押出部材Gによって後方から押し出されることにより、略全体すなわち、直接的に押し出される部位及びその周囲の部位が前後方向に移動され得るように構成されている。
左右の押出部材Gは、使用者に把持されて左右独立して直接的に操作されるものである。左右の押出部材Gは、使用者が把持し得る把持部を有し、使用者による直接的な操作力を受けて背アウターシェルEに対して左右方向にスライド移動され得るものである。左右の押出部材Gは、背インナーシェルFの一部に設けられた板状をなすランバーサポーター55を後から押圧し着座者の腰部分を押圧するランバーサポート機能を発揮させ得るものとなっている。換言すれば、背アウターシェルEに設けた左右の押出部材55と背インナーシェルFに設けたランバーサポーター55とを主体にして着座者の腰部分を押圧支持し得るランバーサポート装置が構成されている。左右の押出部材Gの操作の程度を異ならせれば、ランバーサポーター55を傾けることも可能である。
張材Hは、背インナーシェルFの前面及び周縁部を覆い得るものである。張材Hは、図14に示すように、発泡材や不織布等により構成されたクッション材57bを有しその外面に張地57aを張り設けたものである。なお、張材Hは、張地57aを主体に構成されていればよく、クッション材を設けていないものであってもよい。張材Hは、背インナーシェルFにおいて背アウターシェルEにより隠されていない部分を被覆するようになっている。
張材本体57は、背インナーシェルFの前面側に発泡材により構成されたクッション材57bを配するとともに外面に張地57aを張り設けたものである。張材本体57は、背インナーシェルFにおける前面の全域、周縁部、上部及び下部における後面を覆い得る形態をなしている。張地57aは、一定の伸縮性を有したシート状のものであり、布材や合成樹脂製のシート材などにより構成されている。
上の補強部材58は、合成樹脂製をなす左右方向に延びた帯状のものである。上の補強部材58は、背インナーシェルFよりも背面側に位置する張材本体57の端縁に縫着されている。上の補強部材58の下端部には、左右方向に間隔を空けて複数のフック部58aが設けられている。これらフック部58aは、背インナーシェルFに設けられた引っ掛け孔53dに対して係合し得るものとなっている。
左右の補強部材59は、上下方向に連続的に延びてなる帯状をなした合成樹脂製のものである。左右の補強部材59は、背インナーシェルFの背面側に位置する張材本体57の左右の側端縁に縫着されている。換言すれば、左右の補強部材59は縫い付け部nyを介して張材本体57の左右の開口縁部に取り付けられている。
肘掛け6は、椅子本体を構成する座3に支持された肘支柱Jと、肘支柱Jに対して移動可能に設けられた肘当て64と、肘当て64を最前進位置(z)と最後退位置(k)との間で所定の軌道上をスライドさせる肘当て案内機構Lとを備えたものである。
肘支柱Jは、正面視において略L字状に形成されたものである。肘支柱Jは、下部に座アウターシェルAの下面に取り付けられる被取付部61を有するとともに上部に肘掛け本体Kを上下昇降可能に保持し得る筒状部62を備えたものである。肘支柱Jにおける筒状部62の内部には、肘掛け本体Kの昇降位置を、肘当て支持部63に配された昇降操作ボタン63bの操作により変更し得る図示しない昇降位置変更機構が設けられている。
肘掛け本体Kは、筒状部62に保持された図示しない柱状部分を有した肘当て支持部63と、肘当て支持部63の上に支持された肘当て64を備えている。肘当て64は、肘当て案内機構Lにより肘当て支持部63に対してスライド移動可能に構成されている。すなわち、肘当て支持部63と肘当て64との間には、肘当て64を最前進位置(z)と最後退位置(k)との間で所定の軌道上をスライドさせる肘当て案内機構Lが設けられている。
肘当て支持部63は、肘支柱Jの筒状部62に配された上下方向に延びた柱状部分と、柱状部分の上に配された支持ベース63aを備えている。支持ベース63aは、柱状部分よりも前後方向の寸法が大きく設定されている。支持ベース63aは、肘当て64をスライド移動可能に下から支持し得る形態をなしている。
肘当て64は、肘当て支持部63の上を所定の軌道でスライド移動し得るものである。肘当て64は、最前進位置(z)及び最後退位置(k)において前後方向を向く前向き姿勢(ms)を採るものである。肘掛け6は、平面視における最後退位置(k)の肘当て64が、最前進位置(z)の肘当て64よりも椅子本体の左右方向中央部から離れて位置するように設定されている。図40に示すように、最後退位置(k)における肘当て64の仮想中心線csは、最前進位置(z)における肘当て64の仮想中心線csよりも外側に位置するようになっている。
肘当て案内機構Lは、肘当て64を最前進位置(z)と最後退位置(k)との間で中間位置(c)を経て進退動作するように案内するものである。
ハンガー7は、背板である背アウターシェルEに設けた貫通孔51aを利用して取り付けられるように構成されている。ハンガー7は、オプション本体たるハンガー本体Mと、ハンガー本体Mを背アウターシェルEに取り付けるためのオプション取付部材たるハンガー取付部材Nとを備えている。
ハンガー本体Mは、主として被服を懸吊支持し得る左右方向に延びた被服支持部71と、背面視においてU字状をなし上端部が被服支持部71に一体的に接続した基部72とを備えている。
被服支持部71は、主として被服を支持し得る左右方向に延びた形態を有している。被服支持部71は、上方に向かって凸をなすように緩やかに湾曲した形態をなしている。
基部72は、上下方向に延びてなり左右に対をなして配された上下延出部分72aと、左右の上下延出部分72aの下端部間を繋ぐ連結部分72fとを備えている。
ハンガー取付部材Nは、背アウターシェルEの背面側に配される部材本体73と、部材本体73に対して左右方向に相対移動可能に支持された係合部材74と、ハンガー本体Mを上位置又は下位置に保持し得る保持部材75を備えている。また、ハンガー取付部材Nには、係合位置(g)にある係合部材74が挿通可能位置(a)に戻るのを規制する戻り止め機構76と、係合位置(g)にある係合部材74を背アウターシェルEに対して強固に取り付けるためのねじ止め機構77とが設けられている。
部材本体73は、正面視において略下向きコ字状をなす外形をなしている。部材本体73は左右対称に形成されている。部材本体73の前端部は、背アウターシェルEに取り付けられた状態において、当該背アウターシェルEの背面に添接し得るように設定されている。部材本体73の前面側における左右両側部には、係合部材74の基部74aを左右方向にスライド可能に収容し得る収容部73aが設けられている。部材本体73は、前後方向に貫通したねじ挿通孔73bを有している。ねじ挿通孔73bは、左右の収容部73aにそれぞれ設けられている。ねじ挿通孔73bに挿通されたねじv1を、係合部材74に設けたナット74gに螺着することにより、各係合部材74が部材本体73側に引き寄せられるように構成されている。収容部73aの下端部には上下方向に弾性変形可能な上向きに突出する係合突起73cが設けられている。部材本体73における上端部には前方に向かって突出する複数の位置決め凸部73dが設けられている。位置決め凸部73dは、背アウターシェルEの貫通孔51a内に位置するようになっている。
係合部材74は、部材本体73の収容部73aに移動可能に収容されている。すなわち、係合部材74は、背板係合部74fを背面側から貫通孔51aに挿通し得る挿通可能位置(a)と背板係合部74fが背アウターシェルEにおける貫通孔51aの縁部に係合し得る係合位置(g)との間で部材本体73に対して左右方向に移動可能に構成されている。
保持部材75は、ハンガー本体Mを保持し得る保持凹部75aを有し部材本体73の背面側に取り付けねじ75bにより取り付けられるものである。保持部材75は、部材本体73の幅寸法と同じ幅寸法に設定されている。保持部材75には、図示しないばねにより外側方に向けて付勢され先端部がハンガー本体Mの係合溝72cを押圧する押圧子75cが左右に対をなして設けられている。
戻り止め機構76は、係合位置(g)にある係合部材74が挿通可能位置(a)に戻るのを規制し得るものである。
ねじ止め機構77は、背アウターシェルEとハンガー7とをより強固に取り付けるためのものである。ねじ止め機構77は、ねじv1と、部材本体73に設けたねじ挿通孔73bと、ねじ挿通孔73bを挿通させたねじv1が螺着される係合部材74に設けたナット74gとを備えたものである。ねじv1が、ねじ挿通孔73bに挿通されてナット74gに螺着されることにより、係合部材74は、背アウターシェルEと密着されて係合位置(g)に強固に固定されるとともに、挿通可能位置(a)に戻ることが規制されることになる。
ヘッドレスト8は、背凭れ5に取り付けられ、着座者の頭部を後側から支持し得るものである。ヘッドレスト8は、背インナーシェルFとして、上下寸法が短いタイプ(ローバックタイプ(LB))を選択した場合に限り、当該背インナーシェルFの前側に装着し得るように構成されている。ヘッドレスト8は、背インナーシェルFを被覆する張材Hとともに被覆されるようになっている。
ヘッドレスト本体Pは、着座者の頭部を後側から支持し得るものである。ヘッドレスト本体Pは、左右方向に延びた複数のスリットが形成されている。ヘッドレスト本体Pは、正面視において、背インナーシェルFの上部における左右幅寸法と略同じ幅寸法に設定された矩形状をなしている。ヘッドレスト本体Pは、側面視において、上下方向中間部が前方に向かって凸をなすように湾曲した形状をなしている。換言すれば、ヘッドレスト本体Pは、背インナーシェルFの前面から前方に迫り出した形状をなしている。
取付部材Qは、ヘッドレスト本体Pの下端部から下方に延出して設けられた板状のものである。取付部材Qは、背インナーシェルFの前面に添接し、止着具たるねじにより当該背インナーシェルFに固定されるようになっている。取付部材Qにおける下部の中央部は、板バネ部54を避けるように切り欠かれている。取付部材Qの下端部の左右には後方に突出した位置決め凸部81が形成されている。これら位置決め凸部81は、背インナーシェルFに設けられた位置決め孔53f(塞ぎ板53gが除去された状態のもの)に嵌合し、その結果、取付部材Qが背インナーシェルFに位置決めされることになる。
53b…位置決め突起
57…張材本体
59…左右の補強部材(補強部材)
F…背インナーシェル(背板)
H…張材
st…ステープル(止着具)
Claims (7)
- 脚と、この脚の上端に水平旋回可能に取り付けられた支持基部と、この支持基部の上に配設された座と、前記支持基部に回転可能に取り付けられた背支持体と、この背支持体に取り付けられ板状をなした合成樹脂製の背板に張材を張り設けてなる背凭れとを有した椅子であって、
前記背板の背面側に当該背板の左右の側端縁に沿うように位置決め突起が設けられたものであり、前記背板の上部には前後方向に貫通した引っ掛け孔が左右方向に複数並んで設けられたものであり、
前記張材が、前記背板の前面及び周縁部を覆う張材本体と、前記背板の背面側に位置する前記張材本体の左右の側端縁に取り付けられた帯状又は線状をなす左右の補強部材と、前記背板の背面側に位置する前記張材本体の上端縁に取り付けられ左右方向に間隔を空けて複数のフック部が設けられた上の補強部材とを備えたものであり、
前記位置決め突起に前記左右の補強部材を当接させた状態で、当該左右の補強部材が前記背板の背面側に対して止着具により取り付けられているものであり、
前記背板の前記引っ掛け孔に対して前記上の補強部材における前記複数のフック部が背面側から係合し得るものであり、
前記背凭れが、前記背板をその背面側に配された板状をなす後背板に支持させたものである椅子。 - 前記左右の補強部材が帯状をなしたものであり、その外側端縁を前記位置決め突起に係合させている請求項1記載の椅子。
- 前記左右の補強部材が、前記張材本体の左右の側端縁に連続的又は間欠的に取り付けられている請求項1又は2記載の椅子。
- 前記位置決め突起が、前記背板の側端縁と略平行をなし上下方向に連続的に又は間欠的に設けられている請求項1、2又は3記載の椅子。
- 前記左右の補強部材が、前記張材本体の左右の側端縁に縫着されたものであり、
前記左右の補強部材の背面側に前記張材本体を被覆させており、
前記止着具が、前記張材本体、前記左右の補強部材の順に貫通した上で、これら張材本体及び左右の補強部材を前記背板の背面側に固定するものである請求項1、2、3又は4記載の椅子。 - 前記止着具がステープルである請求項1、2、3、4又は5記載の椅子。
- 脚と、この脚の上端に水平旋回可能に取り付けられた支持基部と、この支持基部の上に配設された座と、前記支持基部に回転可能に取り付けられた背支持体と、この背支持体に取り付けられ板状をなした合成樹脂製の背板に張材を張り設けてなる背凭れとを有した椅子であって、
前記背板の左右の側端部に複数の引っ掛け孔が設けられたものであり、前記背板の上部には前後方向に貫通した引っ掛け孔が左右方向に複数並んで設けられたものであり、
前記張材が、前記背板の前面及び周縁部を覆う張材本体と、前記背板の背面側に位置する前記張材本体の左右の側端縁に取り付けられ前記背板の左右の側端部の前記引っ掛け孔に対して背面側から係合し得るフック部が設けられた左右の補強部材と、前記背板の背面側に位置する前記張材本体の上端縁に取り付けられ左右方向に間隔を空けて複数のフック部が設けられた上の補強部材とを備えたものであり、
前記背板の上部の前記引っ掛け孔に対して前記上の補強部材における前記複数のフック部が背面側から係合し得るものであり、
前記背凭れが、前記背板をその背面側に配された板状をなす後背板に支持させたものである椅子。
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