JP7254295B2 - 焼結原料の事前造粒方法 - Google Patents
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Description
焼成速度は、焼結機パレット内の赤熱帯下降速度、並びに焼結機パレット面積、焼結原料の嵩密度等を勘案して決定される。赤熱帯下降速度を速めて焼成速度を向上させるためには、原料層の通気性を高めることが重要となる。
粉鉱石と、該粉鉱石に対して3質量%以上(外数)の生石灰及び/又は消石灰とを、1軸又は複数軸の撹拌羽根を有する混練機に装入し、前記混練機に装入する原料の総量に対する水分の割合(内数)を8質量%以上として混練して混練物を生成した後、複数の圧密媒体を水平円筒容器内に収納した振動造粒機に前記混練物を装入して造粒することを特徴としている。
そこで、本発明者らは、粉鉱石に対する生石灰等の割合が3質量%以上、且つ設定水分の割合が8質量%以上の場合、粉鉱石と生石灰等を撹拌羽根を有する混練機に装入して事前混練した後、振動造粒機に装入して造粒することとした。粉鉱石と生石灰等を撹拌羽根を有する混練機に装入して事前混練すると、撹拌羽根のせん断力によって生石灰等及び水分が原料中に均一に分散される。
なお、振動造粒機11の振動が他に伝搬しないようにするため、振動造粒機11はベース27上に空気バネ26を介して防振支持されている。
水分値が高くなるほど、振動造粒機11の内周面上部への生石灰等の付着が著しくなる。近年の微粉化が進んだ粉鉱石に生石灰等を添加して造粒する場合、粉鉱石の比表面積が大きいため、水分を8質量%以上の高めとすることで未造粒微粉を低減させることが可能となるが、振動造粒機11の内周面上部への付着が顕著になる。
高生石灰濃度、高水分条件の非常に粘凋な粉体の場合、転動式の混合機では事前混練の用を成さない。また、振動造粒機11によって事前混練した場合、本発明の課題が発生するのみであり、課題解決にならない。
粉鉱石は、Feを20質量%以上含むものであれば鉄鉱石に限らず、例えば製鉄プロセスで発生したダストや返鉱などを使用することもできる。
混練機10には、粉鉱石、生石灰等以外に、原料全体の4割以下程度の他の原料(例えば、焼結鉱成分の調整上必要となる石灰石やカンラン岩、ドロマイト、凝結材として用いる粉コークス等)を含んでもよい。なお、粉鉱石、生石灰等以外のものを約半分又はそれ以上含む原料を振動造粒しても、一般に粉が少ない原料を半分以上含んで振動造粒することとなる。そのため、造粒性が確保し難い粉鉱石に対してバインダー効果を奏する生石灰等の相対量が減少し、大きな生産改善効果は見込めない。
(1)試験条件
近年の原料資源劣質化に伴い、粉鉱石には0.5mmアンダーの微粉が15質量%以上含まれるものが使用される。そのため、本試験では、粉鉱石として0.5mmアンダーの微粉を15~100質量%含むものを使用した。
また、粉鉱石を100質量%含有する原料に対し、生石灰(0.5mmアンダーの微粉を30質量%含むもの)を2~10質量%添加し、最終水分が7~12質量%となるように水添加量を調整した後、振動造粒機で造粒した。
粒径分布割合(質量%)=(ふるい下の質量)/(ふるい上の質量+ふるい下の質量)×100
なお、粉鉱石に添加する水分及び生石灰割合の定義は以下の通りである。
水分[質量%]は、添加水量[kg]/全造粒物量[kg](水、生石灰などを含む)×100、生石灰割合[質量%]は、添加生石灰[kg]/粉鉱石の量[kg]×100である。
試験結果の一覧を表1に示す。
試験は、5分置きに造粒物サンプリングを実施し、設定した水分(質量%)と造粒物水分(質量%)の差が3質量%を超えた回数が1回以下であれば合格(○)、2回以上であれば不合格(×)とした。
上記計算の際、重量は水分込みの重量を用いた。機内滞留量(ton)は以下のように調査した値を用いた。
混練機の定常運転を30分以上行った後、混練機内への原料投入と運転を同時に停止した。そして、混練機内の原料を残すことなく回収し、その重量を測定した。
事前混練に振動造粒機を用いた比較例2では、混練を行っている振動造粒機内で付着トラブルが生じ、成品水分の著しい低下が認められた。一方、混練後の振動造粒機では付着トラブルが生じなかった。
事前混練にドラムミキサを用いた比較例3では、比較例1と同様、振動造粒機内で付着トラブルが生じ、成品水分の著しい低下が認められた。
なお、羽根回転数や滞留時間の上限は、撹拌効果をより享受できるため特に制約は無いものと考える。例えば、羽根回転数80rpmや滞留時間600秒であっても好適な結果が得られている。
Claims (1)
- 粉鉱石と、該粉鉱石に対して3質量%以上(外数)の生石灰及び/又は消石灰とを、1軸又は複数軸の撹拌羽根を有する混練機に装入し、前記混練機に装入する原料の総量に対する水分の割合(内数)を8質量%以上として混練して混練物を生成した後、複数の圧密媒体を水平円筒容器内に収納した振動造粒機に前記混練物を装入して造粒することを特徴とする焼結原料の事前造粒方法。
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JP2019188778A JP7254295B2 (ja) | 2019-10-15 | 2019-10-15 | 焼結原料の事前造粒方法 |
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