JP7253275B2 - 測定データ送信システム及びサーバ - Google Patents

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Description

本発明は、スチームトラップの作動状態の測定データを送信する技術に関する。
蒸気配管系を備えたプラント等においては、熱交換又は放熱等によって配管系内に復水(ドレン)が生じることがある。この復水を配管系内に滞留させると運転効率が低下する原因となる。このため、一般には、配管系の適所にスチームトラップを設置し、このスチームトラップによって復水を配管系の外部に排出するようにしている。
経年劣化又は作動不良等によってスチームトラップのシール性能が損なわれると、蒸気配管系内の蒸気がスチームトラップを介して外部に漏出し、無駄な蒸気損失を招くこととなる。このため、定期的に、下記特許文献1等に開示のような検査器を用いて、スチームトラップの温度及び振動を測定し、これらの測定データと、閾値等の必要情報とに基づいて、各スチームトラップの作動状態を診断する作業が行われる。
しかし、大規模なプラントでは数千個から数万個のスチームトラップが設置されている場合がある。この場合、作業者による手作業での各スチームトラップの作動状態の診断には多大な時間を要する。このため、各スチームトラップに当該スチームトラップの作動状態を測定する測定装置を常設し、一日一回等の定期的に、当該測定装置から測定データをサーバに送信し、サーバにおいて各スチームトラップの作動状態を診断するシステムを採用するプラントも存在する。
特許第2954183号公報
しかし、測定装置が計時する現在時刻とサーバが計時する現在時刻とに差異が生じ、この差異が日々蓄積されることにより、サーバにおいて、所定時刻に受信する予定であった測定データを受信できない虞があった。
本発明は、このような事情に鑑みて成されたものであり、複数のスチームトラップそれぞれの作動状態を示す測定データを適切なタイミングでサーバに送信することができる測定データ送信システム、測定装置及びサーバを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る測定データ送信システムは、複数のスチームトラップの其々に設置され、設置先のスチームトラップの作動状態を示す測定データを送信する複数の測定装置と、各測定装置と通信可能なサーバと、を備える測定データ送信システムであって、各測定装置は、各測定装置における現在時刻である第一時刻を計時する第一計時部と、前記測定データと共に前記第一時刻を示す第一情報を前記サーバに送信する測定送信処理を所定時刻に開始する処理部と、第一補正部と、を備え、前記サーバは、前記サーバにおける現在時刻である第二時刻を計時する第二計時部と、各測定装置から受信した前記第一情報が示す前記第一時刻と前記第二時刻とに差異がある場合、前記第二時刻を示す第二情報を返信する指示部と、を備え、前記第一補正部は、前記サーバから前記第二情報を受信した場合、前記第一時刻と前記第二情報が示す前記第二時刻とが一致するように前記第一時刻を補正する。
この態様によれば、測定装置から測定データと共にサーバに送信された第一情報が示す第一時刻と第二時刻とに差異がある場合、当該測定装置に第二情報が返信される。この場合、当該測定装置では、サーバから受信した第二情報が示す第二時刻と第一時刻とが一致するように、第一時刻が補正される。
このため、本態様は、各測定装置における現在時刻をサーバにおける現在時刻と同時刻に補正することができる。これにより、各測定装置は、サーバにおける所定時刻と同時刻に測定データをサーバに送信することができる。その結果、複数のスチームトラップそれぞれの作動状態を示す測定データを適切なタイミングでサーバに送信することができる。
上記態様において、前記サーバは、所定の地域の標準時刻を計時する時刻サーバと通信可能であり、前記第二時刻と前記標準時刻とが一致するように前記第二時刻を補正する第二補正部を更に備える。
この態様によれば、サーバにおける現在時刻が、時刻サーバが計時する標準時刻と同時刻となるように補正される。このため、各測定装置における現在時刻をサーバにおける現座時刻と同時刻に補正することで、各測定装置における現在時刻をも標準時刻と同時刻に補正することができる。
上記態様において、前記各測定装置及び前記サーバは、フラッド型メッシュネットワークのリレー機能を有する通信部を備え、前記処理部は、前記測定送信処理の開始時点から所定時間経過した後に、前記各測定装置をスリープ状態にする。
この態様によれば、各測定装置は、所定時間の間だけ測定送信処理を行い、当該所定時間を除く時間はスリープ状態となる。このため、各測定装置の通信部がリレー機能において、他の測定装置から転送される測定データを受信し、転送するために必要な電力を、所定時間の間だけに制限することができる。これにより、各測定装置において消費電力を節約することができる。
上記態様において、前記設置先のスチームトラップの作動状態は、前記設置先のスチームトラップの温度及び振動である。
この態様によれば、各測定装置の設置先のスチームトラップの温度及び振動を示す測定データがサーバに送信される。これにより、サーバでは、例えば、測定データに含まれる設置先のスチームトラップの温度及び振動に基づき、当該スチームトラップの作動状態を適切に診断することができる。
本発明の別の一態様に係る測定装置は、スチームトラップに設置され、設置先のスチームトラップの作動状態を示す測定データをサーバに送信する測定装置であって、現在時刻である第一時刻を計時する第一計時部と、前記測定データと共に前記第一時刻を示す第一情報を前記サーバに送信する測定送信処理を所定時刻に開始する処理部と、前記サーバから、前記サーバが計時する現在時刻である第二時刻を示す第二情報を受信した場合、前記第一時刻と前記第二情報が示す前記第二時刻とが一致するように前記第一時刻を補正する第一補正部と、を備える。
本発明の別の一態様に係るサーバは、複数のスチームトラップの其々に設置され、設置先のスチームトラップの作動状態を示す測定データを送信する複数の測定装置の其々と通信可能なサーバであって、各測定装置は、前記測定データと共に各測定装置が計時する現在時刻を示す第一情報を送信し、現在時刻である第二時刻を計時する第二計時部と、各測定装置から受信した前記第一情報が示す現在時刻と前記第二時刻とに差異がある場合、前記第二時刻を示す第二情報を返信する指示部と、を備える。
これらの態様によれば、上記測定データ送信システムと同様の作用効果が得られる。
本発明によれば、複数のスチームトラップそれぞれの作動状態を示す測定データを適切なタイミングでサーバに送信することができる測定データ送信システム、測定装置及びサーバを提供することが可能となる。
測定データ送信システムの全体構成を示す図である。 測定装置及びサーバの構成を示すブロック図である。 測定データの送受信処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。尚、異なる図面において同一の符号を付した要素は、同一又は相応する要素を示すものとする。
<システムの構成>
図1は、測定データ送信システム100の全体構成を示す図である。測定データ送信システム100は、複数の測定装置1と、サーバ2と、を備えている。
複数の測定装置1及びサーバ2は、Bluetooth(登録商標) Mesh等の近距離無線通信を行う機能を備え、所謂フラッド型ネットワークを構成している。
複数の測定装置1は、蒸気配管系を備えたプラント等の配管系の適所に設置された複数のスチームトラップのそれぞれに常設(設置)されている。各測定装置1は、設置先のスチームトラップの作動状態を測定する。各測定装置1は、測定した作動状態を示す測定データと、送信先の装置を示す情報(以降、宛先情報)と、送信元の装置を示す情報(以降、送信元情報)等を含むパケットを、フラッド型ネットワークのリレー機能を用いて、一以上の測定装置1を介して又は介さずにサーバ2まで転送する。
フラッド型メッシュネットワークとは、洪水型メッシュネットワークとも呼ばれ、メッシュ状に配置された各装置(以降、ノード)が、洪水のようにデータを逐次他のノードに伝達するネットワークである。具体的には、フラッド型メッシュネットワークに属する各ノードは、リレー機能を有している。リレー機能とは、送信対象のデータと宛先情報とを含むパケットをブロードキャストし、更に、他のノードがブロードキャストしたパケットを受信し、当該受信したパケットを更にブロードキャスト(転送)する機能である。
尚、キャッチボールのように、特定の複数のノード間でパケットの送受信が繰り返されると、パケットが宛先まで到達しない。これを回避するため、リレー機能では、一度受信したパケットは一時的に記憶(キャッシュ)される。また、リレー機能では、当該記憶されているパケットと同じパケットが受信された場合、その受信されたパケットは、ブロードキャストされずに破棄される。
例えば、図1の実線太矢印部は、左下端の測定装置1が、フラッド型メッシュネットワークのリレー機能を用いて、サーバ2にパケットを送信した場合に、左下端の測定装置1から送信されたパケットが、複数のノードでブロードキャストされ、サーバ2まで伝達される例を示している。また、図1の破線太矢印部は、サーバ2が、フラッド型メッシュネットワークのリレー機能を用いて、左下端の測定装置1にパケットを送信した場合に、サーバ2から送信されたパケットが、複数のノードでブロードキャストされ、左下端の測定装置1まで伝達される例を示している。
サーバ2は、複数の測定装置1のそれぞれから受信したパケットに含まれる測定データ等に基づき、各測定装置1の設置先のスチームトラップの作動状態を診断する。また、サーバ2は、各測定装置1の設置先のスチームトラップの識別情報と、当該診断の結果を示す診断データと、当該診断に用いられた測定データと、を対応付けて記憶することで、複数のスチームトラップの作動状態を管理する。
また、サーバ2は、時刻補正機能を有する。時刻補正機能とは、インターネット、LAN又は携帯電話網等のネットワーク9を介して、複数の測定装置1が存在する地域の標準時刻を計時する時刻サーバ3と通信することで、サーバ2が計時する現在時刻(第二時刻)と標準時刻とが一致するように、サーバ2が計時する現在時刻を補正する機能である。
次に、測定装置1及びサーバ2の構成について詳述する。図2は、測定装置及びサーバの構成を示すブロック図である。
測定装置1は、温度センサ11、振動センサ12、電源部13、通信部14及び制御部15を備えている。
温度センサ11は、熱電対、増幅回路及びAD変換回路等を用いて構成されている。温度センサ11は、設置先のスチームトラップ(以降、対象スチームトラップ)の入口部(一次側)等に設置され、対象スチームトラップの温度を測定し、その測定結果を示す温度データを制御部15に出力する。
振動センサ12は、圧電素子、増幅回路、及びAD変換回路等を用いて構成されている。振動センサ12は、対象スチームトラップの排出部(二次側)等に設置され、対象スチームトラップの振動を測定し、その測定結果を示す振動データを制御部15に出力する。
電源部13は、リチウムイオン等の二次電池によって構成されている。電源部13は、測定装置1内の各部に電力を供給する。
通信部14は、Bluetooth(登録商標) Mesh ネットワーク等のフラッド型メッシュネットワークのリレー機能を有する通信回路を用いて構成されている。通信部14は、制御部15による制御の下、リレー機能を用いて、指示された送信データを指示された宛先に送信する。
具体的には、通信部14が有するリレー機能では、図1を用いて上述したように、制御部15から指示された送信データと、宛先情報と、を含むデータパケットをブロードキャストする。また、リレー機能では、他の測定装置1の通信部14がブロードキャストしたパケットを受信し、当該受信したパケットを更にブロードキャストする。また、リレー機能は、一度受信したパケットを通信部14に内蔵された不図示のメモリ等に一時的に記憶(キャッシュ)し、当該記憶されたパケットと同じパケットを受信した場合、そのパケットをブロードキャストしないように構成されている。
また、通信部14は、他の測定装置1及びサーバ2がフラッド型メッシュネットワークのリレー機能を用いてブロードキャストした、本測定装置1を示す宛先情報を含んだパケットを、一以上の他の測定装置1の通信部14を介して受信する。尚、本測定装置1とは、当該通信部14を備える測定装置1を示す。また、通信部14は、近傍に存在する何れかの測定装置1の通信部14がブロードキャストした、本測定装置1を示す宛先情報を含んだパケットを他の測定装置1を介さずに直接的に受信する。
制御部15は、CPU、メモリ及びクロック信号回路等を備えたマイクロコンピュータにより構成されている。制御部15は、計時部150を有している。また、制御部15は、CPUが所定のプログラムを実行することによって実現される機能として、測定部151、処理部152及び補正部153(第一補正部)を有している。
計時部150は、クロック信号回路、メモリ及び演算回路によって構成され、測定装置1における現在時刻(第一時刻)を計時する。具体的には、計時部150は、演算回路によって、クロック信号回路から所定周期で出力されるクロック信号の数をカウントする。計時部150は、演算回路によって、当該カウントした数とクロック信号の周期との積を、制御部15が備えるメモリに記憶されている現在時刻に加算することで、当該現在時刻を更新する。尚、各測定装置1の制御部15が備えるクロック信号回路及び演算回路の性能にはばらつきがある。このため、複数の測定装置1間で、計時部150が計時する現在時刻にもばらつきが生じ得る。
測定部151は、対象スチームトラップの作動状態として、対象スチームトラップの温度及び振動を測定する測定処理を行う。
具体的には、測定部151は、測定処理において、対象スチームトラップの温度を温度センサ11に測定させ、温度センサ11が出力した対象スチームトラップの温度を示す温度データを取得する。また、測定部151は、測定処理において、対象スチームトラップの振動を振動センサ12に測定させ、振動センサ12が出力した対象スチームトラップの振動を示す振動データを取得する。尚、測定部151は、これに限らず、測定処理において、対象スチームトラップの温度及び振動のうちの一方だけを、対象スチームトラップの作動状態として測定するようにしてもよい。
処理部152は、測定部151に測定処理を行わせ、当該測定処理で測定された対象スチームトラップの作動状態を示す測定データと、計時部150が計時する現在時刻を示す情報(以降、第一情報)と、を含むパケットを、通信部14のリレー機能を用いて、サーバ2に送信する測定送信処理を行う。
具体的には、測定送信処理において、処理部152は、測定処理で対象スチームトラップの作動状態として測定された対象スチームトラップの温度及び湿度を示す温度データ及び振動データを取得する。処理部152は、取得した温度データ及び振動データを対象スチームトラップの作動状態を示す測定データとする。処理部152は、当該測定データと、対象スチームトラップの識別情報と、測定処理を実行した日時を示すデータと、サーバ2を示す宛先情報と、本測定装置1を示す送信元情報と、制御部15が備えるメモリに記憶されている現在時刻を示す第一情報と、を含むパケットを、通信部14のリレー機能によってブロードキャストさせる。測定処理を実行した日時とは、測定処理を開始した日時であってもよいし、温度データ及び振動データを共に取得し終えた時点の日時であってもよい。
処理部152は、所定の起動時刻(所定時刻)(例えば、13時)になると、測定装置1のスリープ状態を解除し、測定送信処理を開始する。処理部152は、測定送信処理の開始時点から所定時間(例えば、10秒)経過した後に、測定装置1をスリープ状態にする。スリープ状態とは、電源部13から温度センサ11、振動センサ12及び通信部14への電力供給が遮断された状態である。
補正部153は、通信部14がサーバ2から後述の補正指示パケットを受信した場合、計時部150が計時する現在時刻と、補正指示パケットに含まれる後述の第二情報が示す、サーバ2が計時する現在時刻と、が一致するように、計時部150が計時する現在時刻を補正する。具体的には、補正部153は、制御部15が備えるメモリに記憶されている現在時刻を、第二情報が示す、サーバ2が計時する現在時刻に書き換える。
サーバ2は、操作部21、表示部22、通信部23、記憶部24及び制御部25を備えている。
操作部21は、作業者が各種の情報を入力するためのキーボード又はマウス等によって構成されている。表示部22は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等を用いて構成されている。但し、タッチパネル式ディスプレイを使用することにより、操作部21と表示部22とが一体的に構成されてもよい。尚、サーバ2は、操作部21及び表示部22を備えない簡素化した構成であってもよい。
通信部23は、通信部14と同様、Bluetooth(登録商標) Mesh ネットワーク等のフラッド型メッシュネットワークのリレー機能を有する通信回路を用いて構成されている。通信部23は、通信部14と同様、制御部25による制御の下、リレー機能を用いて、指示された送信データを指示された送信先の装置に送信する。
また、通信部23は、測定データ送信システム100が備える複数の測定装置1のそれぞれが通信部14のリレー機能を用いてブロードキャストした、サーバ2を示す宛先情報を含んだパケットを、一以上の他の測定装置1の通信部14を介して受信する。また、通信部23は、サーバ2の近傍に存在する何れかの測定装置1の通信部14がブロードキャストした、サーバ2を示す宛先情報を含んだパケットを、当該測定装置1とは他の測定装置1を介さずに、直接的に受信する。
通信部23は、受信したパケットに含まれる測定データ、対象スチームトラップの識別情報、送信元情報及び第一情報を制御部25に出力する。通信部23は、更に、インターネット、LAN又は携帯電話網等のネットワーク9を介して遠距離通信を行う通信回路を有している。
記憶部24は、HDD、SSD又はフラッシュメモリ等の書き換え可能な任意の記憶装置を用いて構成されている。
制御部25は、CPU、メモリ及びクロック信号回路等を備えたマイクロコンピュータにより構成されている。制御部25は、計時部250を備えている。また、制御部25は、CPUが所定のプログラムを実行することによって実現される機能として、補正部251(第二補正部)、指示部252及び診断部253を有している。
計時部250は、計時部150と同様、クロック信号回路、メモリ及び演算回路によって構成され、サーバ2における現在時刻(第二時刻)を計時する。具体的には、計時部250は、演算回路によって、クロック信号回路から所定周期で出力されるクロック信号の数をカウントする。計時部250は、演算回路によって、当該カウントした数とクロック信号の周期との積を、制御部25が備えるメモリに記憶されている現在時刻に加算することで、当該現在時刻を更新する。
補正部251は、計時部250が計時する現在時刻と、時刻サーバ3が計時する現在時刻とが一致するように、計時部250が計時する現在時刻を補正する。これにより、サーバ2が有する時刻補正機能が実現されている。
具体的には、補正部251は、通信部23を構成する遠距離通信回路を用いて、ネットワーク9(図1)を介して時刻サーバ3と通信を行うことで、時刻サーバ3が計時する現在時刻を取得する。補正部251は、時刻サーバ3から取得した現在時刻によって、制御部25が備えるメモリに記憶されている現在時刻を書き換える。
指示部252は、各測定装置1から受信したパケットに含まれる第一情報が示す、計時部150が計時する時刻と、計時部250が計時する現在時刻と、に差異がある場合、計時部250が計時する現在時刻を示す情報(以降、第二情報)を含む補正指示パケットを、通信部23のリレー機能を用いて返信する。
例えば、ある測定装置1から受信したパケットに含まれる第一情報が「12時59分50秒」を示し、計時部250が計時する現在時刻が「13時」を示しているとする。この場合、第一情報が示す時刻と計時部250が計時する現在時刻とに「10秒」の差異がある。このため、指示部252は、測定装置1から受信したパケットに含まれる送信元情報が示す測定装置1を示す宛先情報と、計時部250が計時する現在時刻である「13時」を示す第二情報と、を含む補正指示パケットを、通信部23のリレー機能によってブロードキャストさせる。
診断部253は、通信部23が複数の測定装置1のそれぞれから受信した測定データに基づき、当該測定データを送信した測定装置1の設置先の対象スチームトラップの作動状態を診断する。
例えば、診断部253は、温度データと所定の温度閾値とを比較し、対象スチームトラップの振動データと所定の振動閾値とを比較する。診断部253は、これら二つの比較結果の組合せに応じて、対象スチームトラップが正常であるか異常(蒸気漏出、ドレン排出不良、又は閉塞)であるかを診断する。
尚、温度閾値は、対象スチームトラップの温度が高温であるか低温であるかを診断するために用いられる閾値であり、記憶部24に予め記憶されている。振動閾値は、高温又は低温であると診断された対象スチームトラップが、正常状態、蒸気漏出状態、ドレン排出不良状態及び閉塞状態のうちの何れの状態であるかを診断するために、スチームトラップの振動と比較される閾値であり、記憶部24に予め記憶されている。
診断部253は、各測定装置1から受信したパケットに含まれる対象スチームトラップの識別情報と上記の診断に用いた測定データと上記の診断の結果を示す診断データとを対応付けて記憶部24に記憶する。尚、診断データには、診断部253が診断を行った日時を示すデータ、対象スチームトラップの温度が高温であるか低温であるかを示すデータ、対象スチームトラップが、正常状態、蒸気漏出状態、ドレン排出不良状態又は閉塞状態であることを示すデータが含まれる。
尚、制御部25は、作業者が操作部21を用いて所定の操作を行った場合に、記憶部24に記憶されている、当該操作によって指示されたスチームトラップの識別情報と、これに対応付けられた計測データ及び診断データのうちの少なくとも一方と、を表示部22に表示するように構成してもよい。
次に、測定データの送受信処理の流れについて説明する。図3は、測定データの送受信処理の流れを示すフローチャートである。
各測定装置1では、処理部152は、所定の起動時刻(例えば、13時)になると(ステップS101でYES)、電源部13を制御して、測定装置1のスリープ状態を解除する(ステップS102)。具体的には、ステップS102において、処理部152は、電源部13から、温度センサ11、振動センサ12、通信部14に対して電力の供給を開始させることにより、測定装置1のスリープ状態を解除する。これにより、通信部14は、リレー機能を使用可能となり、他の測定装置1の通信部14のリレー機能によってブロードキャストされたパケットを受信可能な状態となる。
次に、処理部152は、ステップS103及びステップS104から成る測定送信処理を実行する。具体的には、ステップS103では、処理部152は、測定部151に測定処理を実行させる。
次に、ステップS104では、処理部152は、上述のように、ステップS103の測定処理で測定された対象スチームトラップの温度及び振動を示す測定データ、第一情報、本測定装置1を示す送信元情報及びサーバ2を示す宛先情報等を含むパケットを、通信部14のリレー機能を用いてサーバ2に送信する。
これにより、複数の測定装置1のそれぞれにおいて、通信部14のリレー機能によって、ステップS103の測定処理で測定された対象スチームトラップの温度及び振動を示す測定データとサーバ2を示す宛先情報とを含むパケットがブロードキャストされる。また、他の測定装置1からパケットが受信され、当該受信されたパケットがブロードキャストされる。その結果、複数の測定装置1のそれぞれからブロードキャストされたパケットに含まれる測定データが、一以上の他の測定装置1を介して又は介さずにサーバ2に送信される。
ステップS104の後、ステップS103で測定送信処理が開始された時点から所定時間(例えば、10秒)が経過していない間に(ステップS105でNO)、通信部14が補正指示パケットを受信したとする。尚、測定送信処理を開始された時点とは、ステップS103の測定処理が開始された時点を示す。
この場合(ステップS106でYES)、補正部153は、計時部150が計時する現在時刻と、補正指示パケットに含まれる第二情報が示す、サーバ2が計時する現在時刻と、が一致するように、計時部150が計時する現在時刻を補正する(ステップS107)。この場合、ステップS107で補正された現在時刻の下、ステップS103以降の処理が行われる。
一方、ステップS104の後、ステップS103で測定送信処理が開始された時点から所定時間が経過しておらず(ステップS105でNO)、通信部14が補正指示パケットを受信していない場合(ステップS106でNO)、ステップS103以降の処理が行われる。
一方、ステップS104の後、ステップS103で測定送信処理が開始された時点から所定時間が経過すると(ステップS105でYES)、処理部152は、測定装置1をスリープ状態にし(ステップS108)、処理を終了する。
一方、サーバ2では、計時部250が計時する現在時刻が所定の補正時刻(例えば、12時)になると(ステップS201でYES)、補正部251は、計時部250が計時する現在時刻と時刻サーバ3が計時する標準時刻とが一致するように、計時部250が計時する現在時刻を補正する(ステップS202)。計時部250が計時する現在時刻が所定の補正時刻でない場合(ステップS201でNO)、ステップS203以降の処理が行われる。
サーバ2において、通信部23が各測定装置1によって送信されたパケットを受信した場合(ステップS203でYES)、指示部252は、当該パケットに含まれる第一情報が示す、計時部150が計時する時刻(以降、第一時刻)と、計時部250が計時する現在時刻(以降、第二時刻)と、に差異があるか否かを判定する(ステップS204)。
ステップS204において、指示部252が第一時刻と第二時刻とに差異があると判定したとする(ステップS204でNO)。この場合、指示部252は、前記受信したパケットに含まれる送信元情報が示す測定装置1を示す宛先情報と、第二時刻を示す第二情報と、を含む補正指示パケットを、通信部23のリレー機能を用いて返信する(ステップS205)。その後は、ステップS201以降の処理が行われる。
ステップS204において、指示部252が第一時刻と第二時刻とに差異がないと判定したとする。この場合(ステップS204でYES)、診断部253は、ステップS203で受信された測定データに基づき、当該測定データを送信した測定装置1の設置先の対象スチームトラップの作動状態を診断する(ステップS206)。
次に、診断部253は、ステップS203で受信されたパケットに含まれる対象スチームトラップの識別情報と、ステップS205の診断に用いた測定データと、ステップS205の診断の結果を示す診断データと、を対応付けて記憶部24に記憶する(ステップS207)。その後は、ステップS201以降の処理が行われる。
以上のように、本実施の形態によれば、測定装置1から測定データと共にサーバ2に送信された第一情報が示す当該測定装置1が計時する現在時刻(第一時刻)とサーバ2が計時する現在時刻(第二時刻)とに差異がある場合、サーバ2が計時する現在時刻を示す第二情報を含む補正指示パケットが返信される。この場合、当該測定装置1では、サーバ2から受信した第二情報が示すサーバ2が計時する現在時刻(第二時刻)と測定装置1が計時する現在時刻とが一致するように、測定装置1が計時する現在時刻が補正される。
このため、本態様は、各測定装置1における現在時刻をサーバ2における現在時刻と同時刻に補正することができる。これにより、各測定装置1は、サーバ2における所定時刻と同時刻に測定データをサーバに送信することができる。その結果、複数のスチームトラップそれぞれの作動状態を示す測定データを適切なタイミングでサーバ2に送信することができる。
上記態様は、本発明に係る実施形態の例示に過ぎず、本発明を上記態様に限定する趣旨ではない。例えば、以下に示す変形実施形態であってもよい。
(1)上記実施形態では、各測定装置1が備える通信部14がフラッド型メッシュネットワークのリレー機能を有する通信回路を用いて構成されている例について説明した。しかし、通信部14が、当該通信回路に代えて、インターネット、LAN又は携帯電話網等のネットワーク9を介して遠距離通信を行う通信回路を備えるようにしてもよい。これにより、通信部14とサーバ2とが、上記パケット及び上記補正指示パケットを、ネットワーク9を介して送受信するようにしてもよい。この場合、サーバ2が備える通信部23が、フラッド型メッシュネットワークのリレー機能を有する通信回路を備えないようにしてもよい。
又は、通信部14及び通信部23を、フラッド型メッシュネットワークのリレー機能を有する通信回路に代えて、ルーティッド型メッシュネットワークの各種機能を有する通信回路を用いて構成してもよい。この場合、複数の測定装置1とは別にルーティッド型メッシュネットワークのルーティング機能を有する通信回路を備えた一以上の中継装置を設けてもよい。これにより、各中継装置が、複数の測定装置1及びサーバ2から送信されたパケットを受信し、当該受信したパケットの送信先のサーバ2又は測定装置1に対して、他の一以上の中継装置を介して又は介さず直接的に、当該受信した各パケットを転送するようにしてもよい。
(2)サーバ2の制御部25が補正部251を有さないようにしてもよい。これにより、サーバ2が時刻補正機能を有しないようにしてもよい。
(3)複数の測定装置1のうち一以上の測定装置1において、ステップS102及びステップS108(図3)を省略するようにしてもよい。これにより、当該一以上の測定装置1において、常時、通信部23のリレー機能を使用できるようにしてもよい。
100 :測定データ送信システム
1 :測定装置
14 :通信部
150 :計時部(第一計時部)
152 :処理部
153 :補正部(第一補正部)
2 :サーバ
23 :通信部
250 :計時部(第二計時部)
251 :補正部(第二補正部)
252 :指示部
3 :時刻サーバ

Claims (5)

  1. 複数のスチームトラップの其々に設置され、設置先のスチームトラップの作動状態を示す測定データを送信する複数の測定装置と、各測定装置と通信可能なサーバと、を備える測定データ送信システムであって、
    各測定装置は、
    各測定装置における現在時刻である第一時刻を計時する第一計時部と、
    前記測定データと共に前記第一時刻を示す第一情報を前記サーバに送信する測定送信処理を所定時刻に開始する処理部と、
    第一補正部と、
    を備え、
    前記サーバは、
    前記サーバにおける現在時刻である第二時刻を計時する第二計時部と、
    各測定装置から受信した前記第一情報が示す前記第一時刻と前記第二時刻とに差異がある場合、前記第二時刻を示す第二情報を返信する指示部と、
    を備え、
    前記第一補正部は、前記サーバから前記第二情報を受信した場合、前記第一時刻と前記第二情報が示す前記第二時刻とが一致するように前記第一時刻を補正する、
    測定データ送信システム。
  2. 前記サーバは、所定の地域の標準時刻を計時する時刻サーバと通信可能であり、
    前記第二時刻と前記標準時刻とが一致するように前記第二時刻を補正する第二補正部
    を更に備える請求項1に記載の測定データ送信システム。
  3. 前記各測定装置及び前記サーバは、
    フラッド型メッシュネットワークのリレー機能を有する通信部を備え、
    前記処理部は、前記測定送信処理の開始時点から所定時間経過した後に、前記各測定装置をスリープ状態にする、
    請求項1又は2に記載の測定データ送信システム。
  4. 前記設置先のスチームトラップの作動状態は、前記設置先のスチームトラップの温度及び振動である、
    請求項1から3の何れか一項に記載の測定データ送信システム。
  5. 複数のスチームトラップの其々に設置され、設置先のスチームトラップの作動状態を示す測定データを送信する複数の測定装置の其々と通信可能なサーバであって、各測定装置は、前記測定データと共に各測定装置が計時する現在時刻を示す第一情報を送信し、
    現在時刻である第二時刻を計時する第二計時部と、
    各測定装置から受信した前記第一情報が示す現在時刻と前記第二時刻とに差異がある場合、前記第二時刻を示す第二情報を返信する指示部と、
    を備えるサーバ。
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