JP7253186B2 - 軌道狂い測定装置 - Google Patents
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Description
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1に示す軌道狂い測定装置1は、2つのレールO1,O2を有する鉄道用の軌道の狂い(つまり不整量)を測定するための可搬式の装置である。
測定部2は、棒状の本体21と、第1車輪22Aと、第2車輪22Bと、第3車輪22Cと、第4車輪22Dと、連結部23と、第1軌間補助ローラ24Aと、第2軌間補助ローラ24Bと、第1通り補助ローラ25Aと、第2通り補助ローラ25Bとを有する。
本体21は、平面視で中心軸が直線状である(つまり、直線状に延伸した)形状を有する。本体21の内部には、後述する慣性計測装置3等が配置されている。また、本体21には、各車輪、各ローラ及び押し棒7が取り付けられている。
第1車輪22Aは、第1走行時に、第1レールO1の上面に当接する転動体である。第1車輪22Aは、本体21の第1端部21Aにおいて、本体21の第1面21Cから突出している。
連結部23は、本体21の第2端部21Bに取り付けられている。連結部23は、本体21の長手方向に伸縮するバネ等の弾性体とダンパとを有する。連結部23は、測定部2の第1走行中に2つのレールO1,O2間の距離に合わせて本体21を伸縮させる。
第1軌間補助ローラ24Aは、第1走行時に、第1レールO1の内側の側面に当接する。第1軌間補助ローラ24Aは、本体21の長手方向(つまり第1走行時の枕木方向)において第1車輪22Aと重なる位置に配置されている。
慣性計測装置(IMU)3は、3軸の角速度と、3軸の加速度とを計測するセンサである。
第1ロータリエンコーダ4Aは、第1走行時に測定部2の位置を検出する機器である。第1ロータリエンコーダ4Aは、本体21における第1車輪22Aに近接する位置に固定されている。
ポテンショメータ5は、2つのレール間の間隔(つまり軌間狂い)を検出する機器である。ポテンショメータ5は、本体21の第2端部21Bに、連結部23と並列に配置されている。
処理装置6は、慣性計測装置3、第1ロータリエンコーダ4A、第2ロータリエンコーダ4B及びポテンショメータ5の出力を処理し、2つのレールO1,O2の状態(つまり不整量)を算出する。
押し棒7は、測定部2を作業者が走行方向に押すための棒状の部材である。押し棒7は、測定部2の本体21に取り付けられている。
操作部8は、処理装置6を操作するための装置である。操作部8は、例えばタブレット型のコンピュータによって構成されている。操作部8は、押し棒7に取り付けられ、処理装置6と無線通信を行う。
バッテリ9は、処理装置6等に電気を供給する電源である。バッテリ9は、測定部2の本体21内に収納されている。
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)処理装置6において、測定部2のローリングによる慣性計測装置3の傾きが補正されるため、ふらつき防止手段を設けることなく、レールの鉛直方向及び水平方向の不整に対する測定精度を高められる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
4A…第1ロータリエンコーダ、4B…第2ロータリエンコーダ、
5…ポテンショメータ、6…処理装置、7…押し棒、8…操作部、9…バッテリ、
21…本体、21A…第1端部、21B…第2端部、21C…第1面、
21D…第2面、22A…第1車輪、22B…第2車輪、22C…第3車輪、
22D…第4車輪、23…連結部、24A…第1軌間補助ローラ、
24B…第2軌間補助ローラ、25A…第1通り補助ローラ、
25B…第2通り補助ローラ。
Claims (3)
- 2つのレールを有する軌道の狂い測定装置であって、
前記2つのレールのうち、少なくとも1つのレールに沿って走行する測定部と、
前記測定部に配置された角速度及び加速度を測定する慣性計測装置と、
前記慣性計測装置の出力を処理する処理装置と、
を備え、
前記処理装置は、前記慣性計測装置の出力を用いて、前記少なくとも1つのレールの状態に起因しない前記慣性計測装置の傾きを補正しつつ、前記少なくとも1つのレールの状態を算出し、
前記測定部は、
前記慣性計測装置が固定された棒状の本体と、
前記本体に取り付けられると共に、前記少なくとも1つのレールの上面に当接する少なくとも1つの転動体と、
を有し、
前記測定部は、前記本体が前記2つのレールに跨って走行する第1走行と、前記2つのレールのうち1つのレール上を前記本体の長手方向に沿って前記本体が走行する第2走行とが可能であり、
前記処理装置は、
前記測定部の前記第1走行中に、前記測定部の走行方向及び鉛直方向の双方と垂直な回転軸における前記慣性計測装置の傾きを補正しつつ、前記慣性計測装置の出力から前記2つのレールの高低差を算出する第1モードと、
前記測定部の前記第2走行中に、前記測定部の走行方向と平行な回転軸における前記慣性計測装置の傾きを補正しつつ、前記慣性計測装置の出力から前記本体が走行しているレールの鉛直方向不整及び水平方向不整を算出する第2モードと、
を有する、軌道狂い測定装置。 - 請求項1に記載の軌道狂い測定装置であって、
前記測定部は、
前記第1走行時に前記2つのレールそれぞれに当接する少なくとも2つの軌間補助ローラと、
前記第2走行時に前記本体が走行しているレールに当接する少なくとも1つの通り補助ローラと、
をさらに有する、軌道狂い測定装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の軌道狂い測定装置であって、
前記測定部の前記本体は、
前記第1走行時に前記軌道の敷設面と対向する第1面と、
前記第2走行時に前記敷設面と対向する第2面と、
を有し、
前記処理装置は、前記第1面と前記第2面との位置関係によって、前記第1モード及び前記第2モードを切り替える、軌道狂い測定装置。
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