JP7252823B2 - 流路構造、チップ、及び送液方法 - Google Patents

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Description

本発明は、流体が流れる流路構造、該流路構造を有するチップ、及び該チップを用いた送液方法に関する。
従来、流体が流れる流路構造が設けられたチップを用いて、各種検体又は試料の送液や反応を制御することにより、血液検査や遺伝子検査などの検査や分析が試みられている。このような検査又は分析に用いられるチップでは、ポンプなどによって発生させたガスを液体の後方から付与することにより液体を送液する。
下記の特許文献1には、外部に設けられたマイクロポンプによりチップに送液された検体液が検出領域を繰り返し通過するように構成されたマイクロチップ送液システムが開示されている。
国際公開第2012/153723号
ところで、特許文献1のように、外部に設けられたマイクロポンプで発生させたガスが送り出される流路と、チップを流れる流路とを接続する際には、正確に位置合わせ(アライメント)をしないと、チップを流れる流路に十分にガスを供給できない場合がある。そのため、アライメントが煩雑であるという問題がある。また、正確にアライメントをしない場合は、送液圧力を高める必要がある。この場合、装置の負担が大きくなることから、大掛かりな装置が必要となり、小型化が難しいという問題がある。
本発明の目的は、煩雑なアライメントをせずとも、接続対象となる流路に効率的にガスを供給することができる、流路構造、該流路構造を有するチップ、及び該チップを用いた送液方法を提供することにある。
本発明に係る流路構造は、検査又は分析に用いられる、流路構造であって、流体を送りこむ上流側流路を有する、第1の接続対象部材と、前記第1の接続対象部材に接続されており、前記第1の接続対象部材から流体が送り込まれる下流側流路を有する、第2の接続対象部材と、を備え、前記第2の接続対象部材が、前記第1の接続対象部材側に開口している凹部を有し、前記第2の接続対象部材の凹部の少なくとも一部が、前記第1の接続対象部材によって閉成されることにより、補助流路が構成されており、前記上流側流路及び前記下流側流路が、前記補助流路を介して接続されている。
本発明に係る流路構造のある特定の局面では、平面視において、前記補助流路が、前記下流側流路に連なるように設けられている。
本発明に係る流路構造の他の特定の局面では、平面視において、前記補助流路が、前記下流側流路に連なる複数の略直線状流路部分を有する。
本発明に係る流路構造のさらに他の特定の局面では、前記補助流路が、略円状流路部分を有し、前記略円状流路部分が、前記複数の略直線状流路部分に接続されている。
本発明に係る流路構造のさらに他の特定の局面では、平面視において、前記上流側流路が、前記下流側流路と重ならないように設けられている。
本発明に係る流路構造のさらに他の特定の局面では、前記流体が、ガスである。
本発明に係るチップは、本発明に従って構成される流路構造を有する、検査用又は分析用のチップであって、前記第1の接続対象部材が、カバー部材であり、前記第2の接続対象部材が、凹部を有する基板であり、前記基板の凹部を前記カバー部材が封止することによって、前記補助流路が構成されている。
本発明に係る送液方法は、本発明に従って構成されるチップを用いた送液方法であって、前記上流側流路から前記下流側流路にガスを送り出すことにより、前記下流側流路内で液体を送液する。
本発明によれば、煩雑なアライメントをせずとも、接続対象となる流路に効率的にガスを供給することができる、流路構造、該流路構造を有するチップ、及び該チップを用いた送液方法を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るチップを示す模式的断面図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係るチップを構成する補助流路の流路構造を示す模式的平面図である。 図3は、本発明の第1の実施形態に係るチップを示す模式的平面図である。 図4は、本発明の第2の実施形態に係るチップを構成する補助流路の流路構造を示す模式的平面図である。 図5は、本発明の第3の実施形態に係るチップを構成する補助流路の流路構造を示す模式的平面図である。 図6は、本発明の第4の実施形態に係るチップを構成する補助流路の流路構造を示す模式的平面図である。 図7は、本発明の第5の実施形態に係るチップを構成する補助流路の流路構造を示す模式的平面図である。 図8は、本発明の第6の実施形態に係るチップを構成する補助流路の流路構造を示す模式的平面図である。 図9は、本発明の第7の実施形態に係るチップを構成する補助流路の流路構造を示す模式的平面図である。 図10は、本発明の第8の実施形態に係るチップを構成する補助流路の流路構造を示す模式的平面図である。 図11は、本発明の第9の実施形態に係るチップを構成する補助流路の流路構造を示す模式的平面図である。 図12は、本発明の第10の実施形態に係るチップを構成する補助流路の流路構造を示す模式的平面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るチップを示す模式的断面図である。
チップ1は、検査用又は分析用のチップである。本実施形態において、チップ1は、矩形板状の形状を有する。もっとも、チップ1の形状は、特に限定されない。
チップ1は、矩形板状の基板2と、基板2の主面2a上に設けられたカバー部材3とを有する。基板2の主面2a側には、凹部2bが設けられている。凹部2bは、主面2a側に開口するように設けられている。また、カバー部材3は、基板2の凹部2bを閉成するように設けられている。
基板2を構成する材料は、特に限定されず、例えば、合成樹脂、ゴム、金属などを用いることができる。合成樹脂としては、特に限定されないが、熱可塑性樹脂であることが好ましい。なかでも、熱可塑性樹脂としては、例えば、シクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマー、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、又はポリプロピレンなどを用いることができる。これらは、1種を単独で用いてもよく、複数種を併用してもよい。
基板2は、上記熱可塑性樹脂の成型体からなることが好ましい。成型方法としては、特に限定されず、公知の成型方法を用いることができる。成型方法としては、例えば、射出成型、射出圧縮成型、ガスアシスト法射出成型、押し出し成型、多層押し出し成型、回転成形、熱プレス成型、ブロー成形、又は発泡成形などの方法が挙げられる。なかでも、射出成型であることが好ましい。
基板2は、複数枚の合成樹脂のシートを積層することにより形成されていてもよい。基板2は、ベースシートと、ベースシート上に設けられた貫通孔を有する基板本体とにより構成されていてもよい。
カバー部材3は、例えば、樹脂フィルムなどの可撓性を有する材料により構成することができる。樹脂フィルムとしては、例えば、シクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマー、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、又はポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を用いることができる。
また、カバー部材3は、弾性部材により構成されていてもよい。弾性部材としては、特に限定されないが、エラストマーであることが好ましい。なお、本発明において、基板2とカバー部材3とは、一体的に構成されていてもよい。
カバー部材3を基板2の主面2aに貼り合わせる方法は、特に限定されず、公知のラミネート方法を用いることができる。ラミネート方法としては、例えば、プレス圧着、ロールラミネートなどの方法が挙げられる。なお、ラミネート条件は、特に限定されないが、例えば、50℃以下の温度でラミネートすることが好ましい。また、10MPa以下の圧力でラミネートすることが好ましい。このような条件でラミネートすることにより、基板2の凹部2bへのカバー部材3の埋め込みをより一層生じ難くすることができる。
このような構造を有するチップ1の内部には、流体が流れる流路が設けられている。ここでは、流路がマイクロ流路である。流路は、マイクロ流路ではなく、マイクロ流路よりも断面積の大きな流路であってもよい。もっとも、マイクロ流路であることが好ましい。それによって、微量の試料により、様々な検査や分析を行うことができる。従って、マイクロ流路を流れる流体は、マイクロ流体であることが望ましい。
ところで、マイクロ流路とは、流体の搬送に際し、マイクロ効果が生じるような微細な流路をいう。このようなマイクロ流路では、流体は、表面張力の影響を強く受け、通常の大寸法の流路を流れる流体とは異なる挙動を示す。
マイクロ流路の横断面形状及び大きさは、上記のマイクロ効果が生じる流路であれば特に限定はされない。例えば、マイクロ流路に流体を流す際、ポンプや重力を用いる場合には、流路抵抗を低下させる観点から、マイクロ流路の横断面形状がおおむね長方形(正方形を含む)の際に、小さい方の辺の寸法で、20μm以上が好ましく、50μm以上がより好ましく、100μm以上がさらに好ましい。チップ1を用いたマイクロ流体デバイスのより一層の小型化の観点より、小さい方の辺の寸法で、5mm以下が好ましく、1mm以下がより好ましく、500μm以下がさらに好ましい。
また、マイクロ流路の横断面形状がおおむね円形の場合には、直径(楕円の場合には、短径)が、20μm以上が好ましく、50μm以上がより好ましく、100μm以上がさらに好ましい。マイクロ流体デバイスのより一層の小型化の観点より、直径(楕円の場合には、短径)は、5mm以下が好ましく、1mm以下がより好ましく、500μm以下がさらに好ましい。
一方、例えば、マイクロ流路に流体を流す際、毛細管現象を有効に活用する場合には、マイクロ流路の横断面形状がおおむね長方形(正方形を含む)の場合には、小さい方の辺の寸法で、5μm以上であることが好ましく、10μm以上であることがより好ましく、20μm以上であることがさらに好ましい。また、小さい方の辺の寸法で、200μm以下であることが好ましく、100μm以下であることがより好ましい。
より具体的に、本実施形態では、チップ1の内部に、図1に示す流路構造4が構成されている。流路構造4は、上流側流路5、補助流路7、及び下流側流路6により構成されている。
上流側流路5は、カバー部材3に設けられている。上流側流路5は、カバー部材3の厚み方向に延びている部分を有し、流体を送り込む側の流路である。従って、カバー部材3は、送り手側の第1の接続対象部材である。
下流側流路6は、基板2に設けられている。下流側流路6は、基板2の厚み方向に延びている部分を有し、上流側流路5から流体が送り込まれる側の流路である。従って、基板2は、受け手側の第2の接続対象部材である。本実施形態では、上流側流路5側から下流側流路6に送り込まれる流体がガスである。
上流側流路5及び下流側流路6は、補助流路7を介して接続されている。本実施形態において、補助流路7は、基板2の凹部2bがカバー部材3によって閉成されることにより構成されている。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るチップを構成する補助流路の流路構造を示す模式的平面図である。
図2に示すように、補助流路7は、第1~第4の流路部分7a~7dを有する。第1~第4の流路部分7a~7dは、それぞれ、下流側流路6に連ねられる直線状流路である。本実施形態において、第1~第4の流路部分7a~7dは、基板2の主面2aと平行に延びている。第1の流路部分7aの延びる方向と、第2の流路部分7bの延びる方向とのなす角は、90°である。第3の流路部分7cは、平面視において、下流側流路6によって第1の流路部分7aと隔てられるように設けられており、第1の流路部分7aの延長線上に延びている。また、第4の流路部分7dは、平面視において、下流側流路6によって第2の流路部分7bと隔てられるように設けられており、第2の流路部分7bの延長線上に延びている。なお、本実施形態では、複数の直線状流路が設けられているが、1本の直線状流路が設けられていてもよく、略直線状流路が設けられていてもよい。また、本実施形態では、第1~第4の流路部分7a~7dの長さが、略同一である。もっとも、第1~第4の流路部分7a~7dの長さは、それぞれ、異なっていてもよい。
直線状流路の長さは、例えば、0.5mm~200mmとすることができる。直線状流路の幅は、例えば、0.1mm~5mmとすることができる。また、直線状流路の深さは、例えば、0.1mm~5mmとすることができる。
本実施形態のチップ1では、流路構造4のように、補助流路7を備えているので、煩雑なアライメントをせずとも、接続対象となる流路に効率的にガスを供給することができる。この点については、以下に示す具体的な送液方法により説明することができる。
チップ1を用いた流体の送液方法では、まず、ポンプなどを用いてガスを発生させる。本実施形態では、このようなガスを発生するマイクロポンプが、上流側流路5の補助流路7とは反対側に連結されている。なお、マイクロポンプは、図示を省略している。
また、他の送液手段としては、上流側流路5より上流側に連結された空間に配置されたガス発生部材が挙げられる。ガス発生部材とは、光や熱等の外力によりガスを発生する部材である。ガス発生部材に所定のタイミングで外力を加えることによりガスを発生させ、上流側流路5にガスを送り込むことができる。
上流側流路5から送り込まれたガスは、補助流路7を通って、下流側流路6に送り込まれる。それによって、下流側流路6の途中に配置された液体や、下流側流路6より下流側に連結される流路や空間に配置された液体の後方からガスを付与することができ、これらの液体を下流側に送液することができる。下流側の流路や空間では、PCR等の反応が行われてもよい。
本実施形態では、上記のように補助流路7を通ってガスが送液される。そのため、図3に示すように、平面視において、上流側流路5と下流側流路6とが完全に重ならないようにずらされて配置された場合においても、上流側流路5を補助流路7の一部と重なり合うように設けることにより、下流側流路6に確実にガスを供給することができる。従って、チップ1を用いた送液方法では、煩雑なアライメントをせずとも、接続対象となる下流側流路6に効率的にガスを供給することができる。そのため、煩雑なアライメントをせずとも、送液圧力を高める必要がない。従って、装置の負担が大きくなることもなく、大掛かりな装置を必要としない。よって、小型化を図ることができ、コストも低減することができる。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係るチップを構成する補助流路の流路構造を示す模式的平面図である。図4に示すように、補助流路27は、第1~第8の流路部分27a~27hを有する。第1~第8の流路部分27a~27hは、それぞれ、下流側流路6に接続される直線状流路である。本実施形態において、第1~第8の流路部分27a~27hは、基板2の主面2aと平行に延びている。第1の流路部分27aの延びる方向と、第2の流路部分27bの延びる方向とのなす角は、22.5°である。第2の流路部分27bの延びる方向と、第3の流路部分27cの延びる方向とのなす角は、22.5°である。また、第3の流路部分27cの延びる方向と、第4の流路部分27dの延びる方向とのなす角は、22.5°である。
第5の流路部分27eは、平面視において、下流側流路6によって第1の流路部分27aと隔てられるように設けられており、第1の流路部分27aの延長線上に延びている。第6の流路部分27fは、平面視において、下流側流路6によって第2の流路部分27bと隔てられるように設けられており、第2の流路部分27bの延長線上に延びている。第7の流路部分27gは、平面視において、下流側流路6によって第3の流路部分27cと隔てられるように設けられており、第3の流路部分27cの延長線上に延びている。また、第8の流路部分27hは、平面視において、下流側流路6によって第4の流路部分27dと隔てられるように設けられており、第4の流路部分27dの延長線上に延びている。また、本実施形態では、第1~第8の流路部分27a~27hの長さが、略同一である。もっとも、第1~第8の流路部分27a~27hの長さは、それぞれ、異なっていてもよい。その他の点は、第1の実施形態と同様である。
第2の実施形態に係るチップも補助流路27を備えているので、煩雑なアライメントをせずとも、接続対象となる流路に効率的にガスを供給することができる。
(第3~第6の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態に係るチップを構成する補助流路の流路構造を示す模式的平面図である。図5に示すように、補助流路37は、さらに第5の流路部分37aを有する。第5の流路部分37aは、基板2の主面2aと平行に延びている。第5の流路部分37aは、円状流路である。本実施形態では、平面視において、第5の流路部分37aが、下流側流路6を中心に真円状となるように設けられている。もっとも、第5の流路部分37aは、下流側流路6を中心に楕円状のような略円状となるように設けられていてもよい。また、第5の流路部分37aは、第1~第4の流路部分7a~7dにおける下流側流路6とは反対側の端部とそれぞれ接続されている。なお、円状流路の長さは、例えば、0.5mm~200mmとすることができる。円状流路の幅は、例えば、0.1mm~5mmとすることができる。また、円状流路の深さは、例えば、0.1mm~5mmとすることができる。また、円状流路の直径は、例えば、1mm~50mmとすることができる。その他の点は、第1の実施形態と同様である。
図6は、本発明の第4の実施形態に係るチップを構成する補助流路の流路構造を示す模式的平面図である。図6に示すように、補助流路47は、さらに第6の流路部分47aを有する。第6の流路部分47aは、基板2の主面2aと平行に延びている。第6の流路部分47aは、円状流路である。本実施形態では、平面視において第5の流路部分37a及び第6の流路部分47aが、下流側流路6を中心に同心円状となるように設けられている。第6の流路部分47aの直径は、第5の流路部分37aの直径よりも小さい。第6の流路部分47aは、第1~第4の流路部分7a~7dにおける流路の途中に接続されている。その他の点は、第3の実施形態と同様である。
図7は、本発明の第5の実施形態に係るチップを構成する補助流路の流路構造を示す模式的平面図である。図7に示すように、補助流路57は、さらに第7の流路部分57aを有する。第7の流路部分57aは、基板2の主面2aと平行に延びている。第7の流路部分57aは、円状流路である。本実施形態では、平面視において第5の流路部分37a、第6の流路部分47a及び第7の流路部分57aが、下流側流路6を中心に同心円状となるように設けられている。第7の流路部分57aの直径は、第6の流路部分47aの直径よりも小さい。第7の流路部分57aは、第1~第4の流路部分7a~7dの流路の途中で接続されている。その他の点は、第4の実施形態と同様である。
図8は、本発明の第6の実施形態に係るチップを構成する補助流路の流路構造を示す模式的平面図である。図8に示すように、補助流路67は、第5の流路部分37aから分岐している分岐流路67aを有する。分岐流路67aは、基板2の主面2aと平行に延びている。分岐流路67aは、平面視において、第5の流路部分37aから次第に直径が小さくなるように設けられており、渦巻き状の形状を有している。分岐流路67aは、第2の流路部分7b、第1の流路部分7a、第4の流路部分7d、第3の流路部分7c、第2の流路部分7bの順に接続されており、最後に第1の流路部分7aと合流している。また、補助流路67では、第1の流路部分7aの長さが、第3の流路部分7cの長さよりも長い。その他の点は、第3の実施形態と同様である。
第3~第6の実施形態に係るチップも、それぞれ、補助流路を備えているので、煩雑なアライメントをせずとも、接続対象となる流路に効率的にガスを供給することができる。特に、第3~第6の実施形態のように、補助流路が、それぞれ、円状流路を有している場合、接続対象となる流路により一層効率的にガスを供給することができる。
(第7~第10の実施形態)
図9は、本発明の第7の実施形態に係るチップを構成する補助流路の流路構造を示す模式的平面図である。図9に示すように、補助流路77は、さらに第5~第8の流路部分77a~77dを有する。第5~第8の流路部分77a~77dは、基板2の主面2aと平行に延びている。第5~第8の流路部分77a~77dは、それぞれ順に、第1の流路部分7a及び第2の流路部分7b、第2の流路部分7b及び第3の流路部分7c、第3の流路部分7c及び第4の流路部分7d、並びに第4の流路部分7d及び第1の流路部分7aの下流側流路6とは反対側の端部同士を結んでいる。その他の点は、第1の実施形態と同様である。
図10は、本発明の第8の実施形態に係るチップを構成する補助流路の流路構造を示す模式的平面図である。図10に示すように、補助流路87は、さらに第9~第12の流路部分87a~87dを有する。第9~第12の流路部分87a~87dは、基板2の主面2aと平行に延びている。第9~第12の流路部分87a~87dは、それぞれ順に、第1の流路部分7a及び第2の流路部分7b、第2の流路部分7b及び第3の流路部分7c、第3の流路部分7c及び第4の流路部分7d、並びに第4の流路部分7d及び第1の流路部分7aにおける流路の途中部分同士を結んでいる。その他の点は、第7の実施形態と同様である。
図11は、本発明の第9の実施形態に係るチップを構成する補助流路の流路構造を示す模式的平面図である。図11に示すように、補助流路97は、さらに第13~第16の流路部分97a~97dを有する。第13~第16の流路部分97a~97dは、基板2の主面2aと平行に延びている。第13~第16の流路部分97a~97dは、それぞれ順に、第1の流路部分7a及び第2の流路部分7b、第2の流路部分7b及び第3の流路部分7c、第3の流路部分7c及び第4の流路部分7d、並びに第4の流路部分7d及び第1の流路部分7aにおける流路の途中部分同士を結んでいる。なお、第13~第16の流路部分97a~97dは、第9~第12の流路部分87a~87dより下流側流路6側における流路の途中部分同士を結んでいる。その他の点は、第8の実施形態と同様である。
図12は、本発明の第10の実施形態に係るチップを構成する補助流路の流路構造を示す模式的平面図である。図12に示すように、補助流路107は、さらに第9~第16の流路部分107a~107hを有する。第9~第16の流路部分107a~107hは、基板2の主面2aと平行に延びている。第9~第12の流路部分107a~107dは、それぞれ順に、第1の流路部分27a及び第3の流路部分27c、第3の流路部分27c及び第5の流路部分27e、第5の流路部分27e及び第7の流路部分27g、並びに第7の流路部分27g及び第1の流路部分27aの下流側流路6とは反対側の端部同士を結んでいる。また、第13~第16の流路部分107e~107hは、それぞれ順に、第2
の流路部分27b及び第4の流路部分27d、第4の流路部分27d及び第6の流路部分27f、第6の流路部分27f及び第8の流路部分27h、並びに第8の流路部分27h及び第2の流路部分27bにおける下流側流路6とは反対側の端部同士を結んでいる。その他の点は、第2の実施形態と同様である。
第7~第10の実施形態に係るチップも、それぞれ、補助流路を備えているので、煩雑なアライメントをせずとも、接続対象となる流路に効率的にガスを供給することができる。
以下、本発明の具体的な実施例及び比較例を挙げることにより、本発明を明らかにする。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
実施例1では、図1に示す流路構造を有するチップ1を作製した。チップ1は、シクロオレフィンポリマーからなる射出成形体である基板2に、シクロオレフィンポリマーからなるフィルムであるカバー部材3を貼り合わせることにより作製した。なお、実施例1では、図2に示すような流路構造を有する補助流路7を作製した。
(実施例2)
図4に示すような流路構造を有する補助流路27を作製したこと以外は、実施例1と同様にしてチップを作製した。
(実施例3)
図5に示すような流路構造を有する補助流路37を作製したこと以外は、実施例1と同様にしてチップを作製した。
(実施例4)
図6に示すような流路構造を有する補助流路47を作製したこと以外は、実施例1と同様にしてチップを作製した。
(実施例5)
図7に示すような流路構造を有する補助流路57を作製したこと以外は、実施例1と同様にしてチップを作製した。
(実施例6)
図8に示すような流路構造を有する補助流路67を作製したこと以外は、実施例1と同様にしてチップを作製した。
(実施例7)
図9に示すような流路構造を有する補助流路77を作製したこと以外は、実施例1と同様にしてチップを作製した。
(実施例8)
図10に示すような流路構造を有する補助流路87を作製したこと以外は、実施例1と同様にしてチップを作製した。
(実施例9)
図11に示すような流路構造を有する補助流路97を作製したこと以外は、実施例1と同様にしてチップを作製した。
(実施例10)
図12に示すような流路構造を有する補助流路107を作製したこと以外は、実施例1と同様にしてチップを作製した。
[ガス供給効率の評価]
実施例で作製したチップの上流側流路5の補助流路とは反対側にマイクロポンプを連結させ、上流側流路5に一定速度で空気を送気した。上流側流路5においてガスを25μL/分送液し、下流側流路6における3分間での排出ガス量を以下の評価基準で評価した。
<評価基準>
◎…排出ガス量が70μL以上
〇…排出ガス量が60μL以上、70μL未満
×…排出ガス量が60μL未満
結果を下記の表1に示す。
Figure 0007252823000001
1…チップ
2…基板
2a…主面
2b…凹部
3…カバー部材
4…流路構造
5…上流側流路
6…下流側流路
7,27,37,47,57,67,77,87,97,107…補助流路
7a,27a…第1の流路部分
7b,27b…第2の流路部分
7c,27c…第3の流路部分
7d,27d…第4の流路部分
27e,37a,77a…第5の流路部分
27f,47a,77b…第6の流路部分
27g,57a,77c…第7の流路部分
27h,77d…第8の流路部分
67a…分岐流路
87a,107a…第9の流路部分
87b,107b…第10の流路部分
87c,107c…第11の流路部分
87d,107d…第12の流路部分
97a,107e…第13の流路部分
97b,107f…第14の流路部分
97c,107g…第15の流路部分
97d,107h…第16の流路部分

Claims (8)

  1. 検査又は分析に用いられる、流路構造であって、
    流体を送りこむ上流側流路を有する、第1の接続対象部材と、
    前記第1の接続対象部材に接続されており、前記第1の接続対象部材から流体が送り込まれる下流側流路を有する、第2の接続対象部材と、
    を備え、
    前記第2の接続対象部材が、前記第1の接続対象部材側に開口している凹部を有し、
    前記第2の接続対象部材の凹部の少なくとも一部が、前記第1の接続対象部材によって閉成されることにより、補助流路が構成されており、
    前記補助流路が、前記第2の接続対象部材の前記第1の接続対象部材側の面に対して平行に延びている複数の流路部分を有し、
    前記上流側流路及び前記下流側流路が、前記補助流路を介して接続されている、流路構造。
  2. 平面視において、前記補助流路が、前記下流側流路に連なるように設けられている、請求項1に記載の流路構造。
  3. 平面視において、前記補助流路が、前記下流側流路に連なる複数の略直線状流路部分を有する、請求項1又は2に記載の流路構造。
  4. 前記補助流路が、略円状流路部分を有し、前記略円状流路部分が、前記複数の略直線状流路部分に接続されている、請求項3に記載の流路構造。
  5. 平面視において、前記上流側流路が、前記下流側流路と重ならないように設けられている、請求項1~4のいずれか1項に記載の流路構造。
  6. 前記流体が、ガスである、請求項1~5のいずれか1項に記載の流路構造。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載の流路構造を有する、検査用又は分析用のチップであって、
    前記第1の接続対象部材が、カバー部材であり、
    前記第2の接続対象部材が、凹部を有する基板であり、
    前記基板の凹部を前記カバー部材が封止することによって、前記補助流路が構成されている、チップ。
  8. 請求項7に記載のチップを用いた送液方法であって、
    前記上流側流路から前記下流側流路にガスを送り出すことにより、前記下流側流路内で液体を送液する、送液方法。
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