JP7252183B2 - 複合半透膜 - Google Patents

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Description

本発明は、複合半透膜に関する。
脱塩処理で利用される複合半透膜として、基材と、有機ポリマーからなる多孔質層と、分離機能層とを備えた構成が広く用いられている。特に、逆浸透法等による脱塩処理で用いられる複合半透膜としては、ポリスルホン多孔質層とポリアミド分離機能層とを含むものがよく知られている(例えば、特許文献1)。
一方、脱塩処理用でなく除濁等の脱塩前処理用の、分離機能層を備えていない多孔質層の素材としては、ポリスルホン、ポリフルオロカーボン、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリル等の高分子について開示がある(例えば、特許文献2)。
特表2014-523340号公報 特開昭58-93734号公報
近年、水資源の確保、環境保全等の観点から、水又は水系液を脱塩処理して再利用することの重要性が増している。また、油分を含んだ被処理液に対して、従来とは次元が異なる高圧条件下で高度な処理が求められる場合がある。
しかしながら、特許文献1に記載されているようなポリスルホン多孔質層を備える従来の構成では、時間経過とともに処理性能が低下し、十分な脱塩処理を行うことができず、ポリスルホンを多孔質支持層として備えた分離膜は、油分を含む液の処理には向かないことが分かった。ポリスルホンを多孔質層として備える複合半透膜を用いて、油分を含む液を処理した場合、ポリスルホン製の多孔質層が劣化してリークスポットができたり、多孔質層と分離機能層との間で層間剥離を引き起こしたりすることもある。よって、ポリスルホン多孔質層を備えた複合半透膜の継続的な使用において、処理機能を維持することは難しい。
また、特許文献2に記載されているような分離機能層を備えていない多孔質層は、通常0.3MPa未満の低い圧力での高透水性を追究した膜であるため、一般的には空隙率が高いため耐圧性に乏しく、高圧条件下の使用は前提とされていない。
そこで、上記に鑑み、本発明の一態様は、高圧条件下であっても、油分を含む被処理液に対して継続的に脱塩処理することが可能な新規の複合半透膜を提供することを課題とする。
本発明の一形態によれば、少なくとも多孔質層と前記多孔質層上に設けられた分離機能層とを備えた複合半透膜において、前記多孔質層が、フルオロポリマー及びイミド基含有ポリマーから選択される1以上のポリマーを含み、前記多孔質層の空隙率が35%以上70%以下であり、前記多孔質層の、5.5MPa加圧後の空隙率が30%以上60%以下である
本発明の一態様によれば、本発明の一態様は、油分を含む被処理液であっても、リークスポットができたり、多孔質層と分離機能層との間で層間剥離を引き起こしたりすることなく、継続して安定的に脱塩処理可能な複合半透膜を提供できる。
本発明の一実施形態による複合半透膜の模式的な断面図を示す。
本発明の一形態による複合半透膜10は、図1に示すように、多孔質層2と、多孔質層2上に設けられた分離機能層(活性層若しくはスキン層)1とを備えている。また、図1に示すように、複合半透膜10は、多孔質層2を補強するための基材3を備えていてもよい。
なお、本明細書において、「半透膜」とは、被処理液の一部の成分を透過させ、それ以外の成分を透過させない膜である。また、複合半透膜における「複合」とは、異なる機能又は構成を有する複数の層が積層されてなることを意味する。
複合半透膜における分離機能層は最上に配置された極薄い層である。そして、多孔質層は、上記分離機能層を支持する役割を果たす。本形態では、多孔質層は、有機ポリマーを含み、より具体的には、フルオロポリマー及びイミド基含有ポリマーの1以上を含むポリマーを含む。また、多孔質層は、フルオロポリマー及びイミド基含有ポリマーの1以上を、80質量%以上で含むと好ましく、90質量%以上で含むとより好ましい。さらに、多孔質層は、フルオロポリマー及びイミド基含有ポリマーの1以上からなることがより好ましい。
フルオロポリマーは、フッ素を含むポリマーである。その具体例としては、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリクロロトリフルオロエチレン(三フッ化塩化エチレン、PCTFE)、パーフルオロアルコキシアルカン(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重体、PFA)、パーフルオロエチレンプロペンコポリマー(四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体、FEP)、エチレンテトラフルオロエチレンコポリマー(四フッ化エチレン・エチレン共重体、ETFE)、エチレンクロロトリフルオロエチレンコポリマー(三フッ化塩化エチレン・エチレン共重合体、ECTFE)等を挙げることができる。このうち、フルオロポリマーのなかでは、比較的加工性に優れており、耐圧性及び耐薬品性に優れた多孔質層を形成させることができるポリフッ化ビニリデン(PVDF)を用いることが好ましい。
また、耐薬品性及び耐圧性に加えて耐熱性にも優れており、加工しやすい材料であるイミド基含有ポリマーを用いることが望ましい。イミド基含有ポリマーは、ポリマーを構成するモノマー単位中に1以上のイミド結合を含むポリマーであってよい。イミド基含有ポリマーとしては、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリイミド(PI)等が挙げられる。ポリエーテルイミド(PEI)としては、SABICイノベーティブプラスチツク社製「Ultem(登録商標)1000」等が挙げられる。ポリアミドイミド(PAI)としては、Solvay社製「Torlon(登録商標)AI-10」、東洋紡績株式会社社製「バイロマックス(登録商標)HR-22BL」等が挙げられる。ポリイミド(PI)としては、河村産業株式会社製「KPI-MX300F」EVONIK社製「P84(登録商標)」等が挙げられる。
上述のポリマーは、単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。ここで、ポリマーの「組み合わせ」とは、上記ポリマーの2種以上のポリマーブレンド(ポリマーアロイ)であってよいし、上記ポリマーを形成するモノマー単位の2種以上が共重合されてなるコポリマーであってもよし、そのような共重合体のポリマーブレンドであってもよい。なお、共重合は、グラフト共重合、ブロック共重合等であってもよい。
ポリマーの重量平均分子量は、100,000以上1,000,000以下であると好ましく、200,000以上800,000以下であるとより好ましく、250,000以上700,000以下であるとさらに好ましく、250,000以上550,000以下であるとさらに好ましい。ポリマーの重量平均分子量が100,000以上であることにより、適度な加工性が得られる。また、ポリマーの重量平均分子量が1,000,000以下であることにより多孔質層、ひいては複合半透膜の強度を向上することができる。
このように、本形態によれば、多孔質層を構成するポリマーがフルオロポリマー及びイミド基含有ポリマーの1以上を含んでいるので、耐油性に優れた複合半透膜を得ることができる。そのため、油分を含有する液を長期間処理したとしても、多孔質層が劣化しにくく、また層間剥離等も起こしにくい。よって、油分の影響によって複合半透膜の性能が低下することなく、良好な処理を継続して行うことができる。
さらに、本形態においては、多孔質層と分離機能層からなる部分の5.5MPa加圧後の圧縮率は、0.1%以上60%以下であってよく、1.0%以上50%以下であると好ましく、1.0%以上40%以下であることが好ましい。
多孔質層と分離機能層とからなる部分の上記圧縮率は、所定圧力下で所定時間にわたり圧縮して、加圧による圧縮によって減少した厚み分(すなわち初期厚みから加圧後の厚みを引いた値)の、初期厚みに対する割合である。
上記所定時間は、2時間以上とすることができる。よって、例えば、多孔質層と分離機能層とからなる部分の上記圧縮率は、2時間にわたり5.5MPaで加圧した後の圧縮率とすることができる。
このように、本形態による多孔質層と分離機能層とからなる部分は、上記範囲の圧縮率を有しており、耐圧性に優れるものである。よって、高い操作圧力での運転にも十分に対応することができる。例えば、本形態による複合半透膜は、逆浸透法により、例えば1~12MPaという操作圧力をかけた場合であっても、少なくとも多孔質層と分離機能層とからなる部分が阻止率を長期間にわたり維持することができる。
なお、本形態による多孔質層と分離機能層からなる部分は、上述のように5.5MPa加圧後の圧縮率が60%以下であるので、膜全体としての強度も高い。よって、長期間にわたる高い操作圧力での使用でも、多孔質層の構造変化を最小限に押さえられ、脱塩阻止性能を良好に維持できる。
本形態における多孔質層の製造方法は特に限定されず、非溶媒誘起相分離法(NIPS)、熱誘起溶媒相分離(TIPS)等を用いることができるが、均一で幅広の多孔質層を製造できることから非溶媒誘起相分離法(NIPS)を用いることが好ましい。より具体的には、上述のポリマーを溶媒に溶解して製膜溶液を得た後、製膜溶液を、不織布等の基材に、ナイフコーター等によって塗布する。その後、高湿下に置くことによりミクロ相分離を生じさせた後、塗布された溶液中のポリマーを凝固させ、残存溶液を除去する。
上述の非溶媒誘起相分離法による多孔質層の製造の際には、ポリマーを溶媒に溶解させるが、均一な製膜溶液を調製でき、また良好なミクロ相分離が得られることから、用いる溶媒は水溶性であり且つ高沸点のものが好ましい。例えば、用いられる溶媒は、沸点130℃以上250℃以下の水溶性溶媒であると好ましい。溶媒の具体例としては、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルアセトアミド(DMAC)、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン(DMI)、N-メチルピロリドン(NMP)、γ‐ブチロラクトン(GBL)等が挙げられる。別の言い方をすると、本形態で用いられるポリマーは、上記溶媒に可溶であり、常温から80℃程度の温度で上記溶媒に溶解して均一な製膜溶液を得られるものであることが好ましい。
製膜溶液の製造の際には、上記溶媒に加えて、ポリエチレングリコール、ポリブチレングリコール等のポリオキシアルキレン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール等の水溶性ポリマー、グリセリン、ジエチレングリコール、水、アセトン、1,3-ジオキソラン等を、開孔剤として添加することができる。開孔剤を所定量添加することにより、多孔質層の気孔率、孔径等を調整することができる。
また、本形態における加圧前の多孔質層の空隙率(気孔率)は、35%以上70%以下であると好ましく、40%以上50%以下であるとさらに好ましい。多孔質層の空隙率が35%以上であることにより、複合半透膜の透水性及び脱塩性能を確保できる。また、多孔質層の空隙率が70%以下であることにより、多孔質層、ひいては複合半透膜の耐圧性及び強度を向上できるとともに、透過流束等の透過性能を向上させることができる。さらに、長時間又は高圧の圧力付与によって多孔質層が圧縮されても、高い透過性能を維持することができる。なお、多孔質層の空隙率は、多孔質層の孔に純水を充填させ、その重量に基づき測定することができる。
さらに、加圧後の多孔質層の空隙率、例えば2時間にわたり5.5MPaの圧力での加圧後の多孔質層の空隙率は、30%以上60%以下であると好ましい。
本形態で用いられるポリマーの結晶化度は、10%以上80%以下であると好ましく、20%以上70以下であるとより好ましく、25%以上60%以下であるとさらに好ましく、30%以上55%以下であるとさらに好ましく、30%以上50%以下であるとさらに好ましい。ポリマーの結晶化度が10%以上であることにより、多孔質層、ひいては複合半透膜の耐圧性を向上させることができる。また、ポリマーの結晶化度が80%以下であることにより、多孔質層に適度な柔軟性を付与することができ、圧力がかかっても破損し難い複合半透膜を得ることができる。なお、ポリマーの結晶化度は、示差走査熱量法(DSC法)によって融解熱量を測定することで算出できる。
なお、特にポリマーがポリフッ化ビニリデンを含む場合、ポリマーの結晶化度は、30%以上50%以下であると好ましく、35%以上45%以下であるとより好ましい。結晶化度が30%以上であることにより、多孔質層、ひいては複合半透膜の耐圧性を向上できる。また、結晶化度が50%以下であることにより、多孔質層に適度な柔軟性を付与することができ、圧力がかかっても破損し難い複合半透膜を得ることができる。
多孔質層の表面における平均孔径は、5nm以上50nm以下であると好ましく、15nm以上25nm以下であるとより好ましい。
多孔質層は、本形態による作用・効果を妨げないのであれば、フルオロポリマー及びイミド基含有ポリマー以外のポリマーを含んでいてもよい。また、ポリマー以外の成分、添加剤等を含んでいてもよい。ポリマー以外の成分としては、コロイダルシリカ、ゼオライト等の機能粒子が挙げられる。
分離機能層は、架橋ポリアミドを含む層であってよい。架橋ポリアミド分離機能層は、多官能アミンと酸ハライド化合物との界面重合によって得られる。
多官能アミンは、芳香族多官能アミン、脂肪族多官能アミン、又はその組合せであってよい。芳香族多官能アミンは、m-フェニレンジアミン、p-フェニレンジアミン、1,3,5-トリアミノベンゼン等、或いはこれらのN-アルキル化物、例えばN,N-ジメチルm-フェニレンジアミン、N,N-ジエチルm-フェニレンジアミン、N,N-ジメチルp-フェニレンジアミン、N,N-ジエチルp-フェニレンジアミンであってよい。また、脂肪族多官能アミンは、ピペラジン又はその誘導体であってよい。脂肪族多官能アミンの具体例としては、ピペラジン、2,5-ジメチルピペラジン、2-メチルピペラジン、2,6-ジメチルピペラジン、2,3,5-トリメチルピペラジン、2,5-ジエチルピペラジン、2,3,5-トリエチルピペラジン、2-n-プロピルピペラジン、2,5-ジ-n-ブチルピペラジン、エチレンジアミン等が挙げられる。これらの多官能アミンは、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
酸ハライド化合物としては、上記多官能アミンとの反応によりポリアミドを与えるものであれば特に限定されないが、一分子中に2個以上のハロゲン化カルボニル基を有する酸ハロゲン化物であると好ましい。
酸ハライド化合物の具体例としては、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、フマル酸、グルタル酸、1,3,5-シクロヘキサントリカルボン酸、1,3-シクロヘキサンジカルボン酸、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸等の脂肪酸のハライド化合物、フタル酸、イソフタル酸、1,3,5-ベンゼントリカルボン酸、1,2,4-ベンゼントリカルボン酸、1,3-ベンゼンジカルボン酸、1,4-ベンゼンジカルボン酸等の芳香族酸の酸ハライド化合物を用いることができる。これらの酸ハライド化合物は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
分離機能層を形成する場合には、基材上に多孔質層を形成した後、多官能アミン化合物の溶液に、多孔質層の表面を浸漬させる。その後、酸ハライド化合物の溶剤溶液に接触させ、界面重合を進行させることによって、架橋ポリアミド層を形成する。
複合半透膜における基材としては、繊維平面構造体、具体的には、織物、編物、不織布等を用いることができる。このうち、不織布が好ましい。不織布は、スパンボンド法、スパンレース法、メルトブロー法、カーディング法、エアレイ法、湿式法、ケミカルボンディング法、サーマルボンド法、ニードルパンチ法、ウォータージェット法、ステッチボンド法、エレクトロスピニング法等によって作製されたものであってよい。また、不織布を構成する繊維の種類は限定されないが、合成繊維であると好ましい。繊維の具体例としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリグリコール酸(PGA)、ポリ乳酸(PLA)、ナイロン6、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリエチレンアジペート(PEA)、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)、又はこれらのコポリマーであってよい。これらのうち、安価且つ寸法安定性及び成形性が高いこと、また耐油性が高いことから、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステルを用いることが好ましい。
なお、本形態による複合半透膜の厚みは、100μm以上250μm以下であってよい。多孔質層の厚みは、10μm以上100μm以下とすることができる。分離機能層の厚みは、0.01μm以上1μm以下とすることができる。また、基材の厚みは、50μm以上200μm以下とすることができる。
本形態による複合半透膜は、逆浸透膜であってよい。本形態による複合半透膜を用いることで、例えば、常温(25℃)で、32000mg/LのNaCl水溶液を5.5MPaの操作圧力で2時間脱塩処理した後のNaCl阻止率は99%以上となり得る。
本形態による複合半透膜は、上述のように油分を含有する水系液の脱塩処理に好適に用いられるが、ここで、油分を含有するとは、油分が水又は水系液に溶存しているか、又は界面活性剤等によって混和又は乳化されていることを指す。また、この油分は、鉱油、動植物油、動植物油由来の高級脂肪酸等であってよい。上記鉱油は、例えば、ガソリン、重油等であってよく、パラフィン系、オレフィン系、又は芳香族系等の炭化水素油を含むものであってよい。特に、本形態によれば、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン等の芳香族炭化水素油を含有する被処理系の脱塩処理を良好に行うことができる。また、上記動植物油としては、魚油、鯨油、ラード、アマニ油、ゴマ油、パーム油等が挙げられる。
また、本形態による複合半透膜を用いることで、油分0.02ppm以上含む水又は水系液を処理することができ、油分0.1ppm以上、油分1ppm以上、或いは油分10ppm以上含む水又は水系液を継続して処理することができる。
本形態による複合半透膜は、平膜状に構成することが好ましい。また、本形態による平膜状の複合半透膜は、当該複合半透膜を集水管の外側に渦巻き状に巻き付けて構成されるスパイラル型の膜モジュールにおいて好適に用いることができる。
また、本形態による複合半透膜は、特に、油を含む被処理液の脱塩処理、例えば、石油精製プラント、石油化学プラント、火力発電所、自動車製造工場、油脂製造工場、食品製造工場等で生じる排液、家庭で生じる油を含む排液、油を含む海水、又はこれらを前処理して得られた液等の脱塩処理に好適に用いることができる。
以下、実施例に基づき本発明の実施形態を説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
実施例では、複合半透膜を作製又は準備し、以下に示す方法で評価した。
[評価方法]
<複合半透膜の阻止率>
複合半透膜の脱塩阻止率の評価は、複合半透膜を膜評価用装置(日東電工株式会社製フロー式平膜テストセル、メンブレンマスターC70-F)に設置して、クロスフロー方式で運転することにより行った。有効透過面積は32.5cmであった。供給流量は、5L/分で行った。評価は、以下の方法により行った。
32000mg/LのNaCl水溶液を用い、5.5MPaの圧力をかけ2時間運転した。2時間後、透水量と透過後のNaCl含有量とを測定した。そして、透過前後のNaCl含有量に基づき阻止率(%)を算出した。
<多孔質層と分離機能層とからなる部分の圧縮率>
複合半透膜から複数のφ75mmのサンプルを切り出し、そのうち1つのサンプルの厚み5点の平均値を(A)とした。また、複合半透膜から基材を剥離し、取り出した基材の厚み5点の平均値を(B)とした。そして、(A)から(B)を除いた値を、加圧前の多孔質層と分離機能層とからなる部分の厚み(C)とした。
他のφ75mmのサンプルを用いて、上記<複合半透膜の阻止率>の測定条件にて運転後、複合半透膜の厚み5点の平均値を(A')とした。また、複合半透膜から基材を剥離し、取り出した基材の厚み5点の平均値を(B')とした。そして、(A')から(B')を除いた値を加圧後の多孔質層と分離機能層とからなる部分の厚み(C')とした。そして、以下の式に基づき、圧縮率(k)を得た。
圧縮率(k)%=100-(C')/(C)× 100
<多孔質層の空隙率>
基材上に多孔質層を作製した段階で、すなわち架橋ポリアミド層(分離機能層)を形成する前に、基材上に多孔質層を作製した多孔質層シートからφ75mmのサンプルを切り出し、100℃で1時間乾燥させた。その後、多孔質層シートの厚み(T)と重量(W)を測定した。
さらに多孔質層シートから多孔質層を剥がし、基材の厚み(T1)と重量(W1)を測定した。膜厚測定は、株式会社ミツトヨ社製デジタルインジケータ「ID-C112X」で5点測定した平均値とし、重量は、株式会社島津製作所製天秤「AUW220D」を用いて3回測定した平均値とした。
以下の式に基づき、空隙率(φ)を計算した。
空隙率φ(%)=(1-(W-W1)/(A×(T-T1)×ρ))×100
A=3.75cm×3.75cm×3.14(φ75mmのサンプルの面積)
ρ(PVDF)=1.78g/cm
ρ(PEI)=1.27g/cm
ρ(PAI)=1.42g/cm
<多孔質層の結晶化度>
基材上に多孔質層を作製した段階で、すなわち架橋ポリアミド層(分離機能層)を形成する前に、基材上に多孔質層を設けた乾燥状態の多孔質層シートから基材を除去し、多孔質層の約5mgをDSC測定用パンに密封した。測定は、セイコー電子株式会社製の示差走査熱量計(DSC-6200)を用いて、窒素ガス雰囲気中で、温度50℃から10℃/分の昇温速度で210℃まで昇温して行い、DSC曲線を得た。吸熱量算出のベースラインは、120℃~融解終了温度(約170~190℃)で引き、PVDFの完全結晶体融解熱量を104.7(J/g)として結晶化度を算出した。
<複合半透膜の耐油性の評価>
代表的な実施例として実施例2及び比較例3について、複合半透膜の耐油性を評価した。炭化水素系油分としてキシレン85%、エチルベンゼン15%の溶液に、室温で40分浸漬した。その後、複合半透膜の阻止率を、上記の阻止率評価方法により評価した。なお、上記浸漬条件は、キシレン12.7ppm及びエチルベンゼン2.3ppmを含有する被処理液を5年間連続にわたって脱塩処理した場合の接触条件であった。
(実施例1)
重量平均分子量47万のポリフッ化ビニリデン共重合体(Arkema社製、Kynar Flex (登録商標)LBG)19重量部、重量平均分子量68万のポリフッ化ビニリデン共重合体(Arkema社製、Kynar (登録商標)761A)1重量部、ジメチルアセトアミド79.48重量部、重量平均分子量35000のポリエチレングリコール(メルク社製、ポリエチレングリコール35000)0.02重量部、及びグリセリン0.5重量部を70℃で加熱し、均一な製膜溶液を得た。製膜溶液を40℃に冷却後、厚み0.1mm、密度0.7g/cmのポリエステル製不織布に、ナイフコーターを備えた製膜装置を用いて含浸塗布した。ナイフコーターのコーターギャップは、130μmになるよう調整した。次いで、相対湿度95%及び温度30℃の雰囲気中でミクロ相分離を生じさせた後、40℃の凝固水槽中に浸潰して凝固させた。さらに、70℃の水洗槽中で残存溶媒を洗浄除去することにより、不織布上にポリフッ化ビニリデン多孔質層を形成した。
次いで、不織布上に形成した多孔質層に、m-フェニレンジアミン(芳香族多官能アミン化合物)の1.5質量%水溶液を前記多孔質層側に接触させるようにして、1分間浸漬させた。その後、余剰のm-フェニレンジアミン水溶液を除去した。そして、多孔質層を、トリメシン酸トリクロライド(芳香族酸ハライド化合物)0.1質量%及びイソフタル酸クロリド0.13質量%を含有するナフテン溶液に30秒浸漬させた。これにより、多孔質層上に架橋ポリアミド層(分離機能層)を形成した。これを140℃の乾燥機にて乾燥させることによって、不織布、多孔質層、及び架橋ポリアミド分離機能層がこの順に配置されてなる複合半透膜を得た。そして、上述の評価方法により、多孔層の結晶化度、多孔質層の加圧前の空隙率、及び阻止率、並びに多孔質層と前記分離機能層とからなる部分の圧縮率(k)を求めた。結果を表1に示す。
(実施例2)
重量平均分子量47万のポリフッ化ビニリデン共重合体(Arkema社製、Kynar Flex (登録商標)LBG)20重量部、ジメチルアセトアミド79.48重量部、重量平均分子量20000のポリエチレングリコール(メルク社製、ポリエチレングリコール20000)0.02重量部、グリセリン0.5重量部を用いて製膜溶液を得たこと以外は実施例1と同様にして、ポリフッ化ビニリデン多孔質層を得た。
次いで、実施例1と同様に、架橋ポリアミド層を形成することによって複合半透膜を得た。実施例2についても、上述の評価方法により、多孔層の結晶化度、多孔質層の加圧前の空隙率、及び阻止率、並びに多孔質層と分離機能層とからなる部分の圧縮率(k)を求めた。結果を表1に示す。また、実施例2については耐油性の評価も行った。結果を表2に示す。
(実施例3)
重量平均分子量47万のポリフッ化ビニリデン共重合体(Arkema社製、Kynar Flex 2850)20重量部、ジメチルアセトアミド79.48重量部、重量平均分子量20(登録商標)000のポリエチレングリコール(メルク社製、ポリエチレングリコール20000)0.02重量部、及びグリセリン0.5重量部を用いて製膜溶液を得たこと以外は実施例1と同様にして、不織布上にポリフッ化ビニリデン多孔質層を得た。
次いで、実施例1と同様に、架橋ポリアミド層を形成することによって、複合半透膜を得た。実施例3についても、上述の評価方法により、多孔層の結晶化度、多孔質層の加圧前の空隙率、及び阻止率、並びに多孔質層と前記分離機能層とからなる部分の圧縮率(k)を求めた。結果を表1に示す。
(実施例4)
重量平均分子量47万のポリフッ化ビニリデン共重合体(Arkema社製、Kynar Flex(登録商標) LBG)18重量部、ポリビニルピロリドン15重量部、ジメチルアセトアミド66重量部、グリセリン1重量部を用いて製膜溶液を得たこと、及びナイフコーターのコーターギャップを160μmとしたこと以外は実施例1と同様にして製膜溶液をポリエステル製不織布に含浸塗布した。次いで、相対湿度90%及び温度40℃の雰囲気中でミクロ相分離を生じさせた後、40℃の凝固水槽中に浸潰して凝固させた。さらに、70℃の水洗槽中で残存溶媒を洗浄除去することにより、不織布上にポリフッ化ビニリデン多孔質層を得た。
次いで、実施例1と同様に、上述の分離機能層形成例1による方法により架橋ポリアミド層を形成することによって、複合半透膜を得た。実施例4についても、上述の評価方法により、多孔層の結晶化度、多孔質層の加圧前の空隙率、及び阻止率、並びに多孔質層と前記分離機能層とからなる部分の圧縮率(k)を求めた。結果を表1に示す。
(実施例5)
重量平均分子量100万のポリフッ化ビニリデン共重合体(Arkema社製、Kynar(登録商標) HSV900)22重量部、N-メチルピロリドン78重量部を用いて80℃で加熱溶解し製膜溶液を得たこと、相対湿度15%及び温度40℃の雰囲気中で空走させた後、25℃の凝固水槽中に浸潰して凝固させたこと以外は実施例1と同様にして、ポリフッ化ビニリデン多孔質層を得た。
次いで、実施例1と同様に、架橋ポリアミド層を形成することによって、複合半透膜を得た。実施例5についても、上述の評価方法により、多孔層の結晶化度、多孔質層の加圧前の空隙率、透過流束及び阻止率、並びに多孔質層と前記分離機能層とからなる部分の圧縮率(k)を求めた。結果を表1に示す。
(実施例6)
重量平均分子量100万のポリフッ化ビニリデン共重合体(Arkema社製、Kynar (登録商標)HSV900)24重量部、N-メチルピロリドン63重量部、ジエンチレングリコール13重量部を用いて85℃で加熱溶解し製膜溶液を得たこと、相対湿度15%及び温度42℃の雰囲気中で空走させた後、20℃の凝固水槽中に浸潰して凝固させたこと、及びナイフコーターのコーターギャップを120μmとしたこと以外は実施例1と同様にして、不織布上にポリフッ化ビニリデン多孔質層を得た。
次いで、実施例1と同様に、架橋ポリアミド層を形成することによって、複合半透膜を得た。実施例6についても、上述の評価方法により、多孔層の結晶化度、多孔質層の加圧前の空隙率、及び阻止率、並びに多孔質層と前記分離機能層とからなる部分の圧縮率(k)を求めた。結果を表1に示す。
(実施例7)
平均分子量32000のポリエーテルイミド(SABICイノベーティブプラスチツク社製(登録商標)、Ultem1000)18重量部、N-メチルピロリドン49.2重量部、及び1,3-ジオキソラン32.8重量部を65℃で加熱溶解し、均一な製膜溶液を得たこと、及びナイフコーターのコーターギャップを120μmになるように調整した。300mmの空走距離を通し、40℃の凝固水槽中に浸潰して凝固させ、45℃の水洗槽中で残存溶媒を洗浄除去することにより、不織布上にポリエーテルイミド多孔質層を得た。
次いで、実施例1と同様に、架橋ポリアミド層を形成することによって、複合半透膜を得た。実施例7についても、上述の評価方法により、多孔質層の空隙率、透過流束及び阻止率、並びに多孔質層と前記分離機能層とからなる部分の圧縮率(k)を求めた。結果を表1に示す。
(比較例1)
スパイラル型UF膜エレメントであるRS50(日東電工社製)に用いられている、ポリフッ化ビニリデン多孔質層を備える膜を準備した。当該膜上に、実施例1と同様に架橋ポリアミド層を形成し、複合半透膜を得た。比較例1についても、上述の評価方法により、多孔層の結晶化度、多孔質層の加圧前の空隙率、及び阻止率、並びに多孔質層と分離機能層とからなる部分の圧縮率(k)を求めた。結果を表1に示す。
(比較例2)
重量平均分子量38万のポリフッ化ビニリデン(Solvay社製、Solef(登録商標)6012)18重量部、ポリビニルピロリドン15重量部、ジメチルアセトアミド66.5重量部、及びグリセリン0.5重量部を70℃で加熱溶解し、均一な製膜溶液を得た。40℃に冷却後、厚み0.1mm、密度0.7g/cmのポリエステル製不織布に、ナイフコーターを備えた製膜装置を用いて含浸塗布した。ナイフコーターのコーターギャップは180μmになるよう調整した。次いで、相対湿度95%及び温度30℃雰囲気中でミクロ相分離を生じさせた後、45℃の凝固水槽中に浸潰して凝固させ、50℃水洗槽中で残存溶媒を洗浄除去することにより、不織布上にポリフッ化ビニリデン多孔質層得た。
次いで、実施例1と同様に架橋ポリアミド層を形成し、複合半透膜を得た。比較例2についても、上述の評価方法により、多孔層の結晶化度、多孔質層の加圧前の空隙率、及び阻止率、並びに多孔質層と分離機能層とからなる部分の圧縮率(k)を求めた。結果を表1に示す。
(比較例3)
スパイラル型RO膜エレメント(LGケミカル社製、LG SW 400 R)の逆浸透膜を準備した。当該逆浸透膜は、多孔質層をポリスルホン膜とする複合半透膜である。比較例3については、耐油性の評価を行った。結果を表2に示す。
Figure 0007252183000001
表1より、多孔質層と分離機能層からなる部分の圧縮率kが60%以下である実施例1~7は、99%以上の高いNaCl阻止率を示した。さらに、表1より、多孔質層と分離機能層とからなる部分の圧縮率kが60%を超える比較例1及び2におけるNaCl阻止率は、実施例1~7に比べて劣っていることが分かった。
Figure 0007252183000002
また、表2より、実施例2のNaCl阻止率は、キシレン含有液浸漬後であっても、高い値を示すことが分かった。一方、比較例3では、キシレン溶液に室温で40分浸漬した結果、多孔質層が溶解して、層間剥離が生じたため、阻止率の評価は不能であった。
1 分離機能層
2 多孔質支持層
3 基材
10 複合半透膜

Claims (10)

  1. 少なくとも多孔質層と前記多孔質層上に設けられた分離機能層とを備えた複合半透膜において、
    前記多孔質層が、フルオロポリマー及びイミド基含有ポリマーから選択される1以上のポリマーを含み、
    前記多孔質層の空隙率が35%以上70%以下であり、
    前記多孔質層の、5.5MPa加圧後の空隙率が30%以上60%以下である、複合半透膜。
  2. 前記分離機能層が、ポリアミド系分離機能層である、請求項1記載の複合半透膜。
  3. 前記ポリマーは、沸点130℃以上250℃以下の水溶性溶媒に可溶である、請求項1または請求項2記載の複合半透膜。
  4. 前記水溶性溶媒が、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルアセトアミド(DMAC)、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン(DMI)、N-メチルピロリドン(NMP)、γブチロラクトン(GBL)から選択される1以上を含む、請求項3に記載の複合半透膜。
  5. 前記ポリマーは、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリイミド(PI)から選択される1以上である、請求項1から4のいずれか一項に記載の複合半透膜。
  6. 前記多孔質層と前記分離機能層とからなる部分の5.5MPa加圧後の圧縮率が60%以下である、請求項1から5のいずれか一項に記載の複合半透膜。
  7. 前記ポリマーの結晶化度が10%以上80%以下である、請求項1からのいずれか一項に記載の複合半透膜。
  8. 前記ポリマーの重量平均分子量が100,000以上1,000,000以下である、請求項1からのいずれか一項に記載の複合半透膜。
  9. 前記ポリマーがフッ化ビニリデンを含み、前記ポリマーの重量平均分子量が100,000以上1,000,000以下であり、前記ポリマーの結晶化度が30%以上50%以下である、請求項1からのいずれか一項に記載の複合半透膜。
  10. 平膜である、請求項1からのいずれか一項に記載の複合半透膜。
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