JP7252181B2 - 破断リスクの低減した介入医療装置 - Google Patents
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Description
[0001]なし。
[0002]本発明は介入医療装置に関し、より詳細には、患者にとっての破断リスクを低減する介入医療装置に関する。
超音波カテーテルは、内腔を有するシースと、支持シャフトの内腔を通る当技術分野ではコアワイヤとも呼ばれるシャフトとを含む。コアワイヤの遠位端部部分はシャフトの遠位端部から突出し、コアワイヤは超音波エネルギー源に結合される。超音波エネルギー源が通電されると、コアワイヤの遠位端部部分が超音波周波数で振動して、遠位端部部分の径方向および軸方向の振動を生じさせる。しかし、コアワイヤの遠位端部部分を、超音波周波数のこうした動きに晒すことにより、コアワイヤの遠位端部部分で破断する可能性が生じることがある。
ができ、それにより、破断部分の破断片たとえば断片が、患者体内で移動するリスクを低減しやすくし、介入医療装置を患者体内から引き抜くことにより、介入医療装置とともに破断部分を回収できるようにすることである。
任意の破断部分をともに拘束し又は繋ぎ(tie)、断片14-1、14-2、14-3を
含む破断部分を、コアワイヤ14の伝達部分30に結合する(bind)ように構成される。
[0034]再び図6を参照すると、コアワイヤ14の遠位端部部分28が動作中に破断した場合、膜36は、破断片、たとえば断片14-1、14-2、14-3をともに拘束し、かつコアワイヤ14の伝達部分30に繋いで、破断部分の断片14-1、14-2、14-3が患者体内で移動するリスクを低減しやすくし、コアワイヤ14を患者から引き抜くことにより、破断部分をコアワイヤ14とともに回収できるようにする。
12の内腔20内に少なくとも距離L3延在している。本実施形態では、距離L3は、遠位端部18からカテーテル本体12の内腔20に入る約1.0~約1.3センチメートルの距離である。膜36は、有効遠位部分34においてコアワイヤ14の全周囲の金属表面を覆うポリマー材料であることから、膜36は、カテーテル本体12の遠位端部部分12-1で内腔20内の機械的減衰器(damper)としての役目も果たし、それにより、コアワイヤ14の遠位端部部分28の破断が生じるリスクを低減する。さらにこの減衰作用により、コアワイヤ14の遠位端部部分28の同レベルの横方向超音波振動運動を実現するために超音波源の動作周波数を低減するのが容易になる。
トマから作られてもよい。スリーブが、たとえばポリオレフィンまたはPTFEから作られた収縮チューブなどの熱可塑性収縮チューブから形成されてもよいことが、さらに企図される。
(形態1) 近位端部、遠位端部、および内腔を有する可撓性カテーテル本体であって、前記内腔が前記可撓性カテーテル本体を通って前記遠位端部まで延在する内腔を有する、可撓性カテーテル本体と、
前記可撓性カテーテル本体の前記内腔に位置決めされ、遠位先端、遠位端部部分、および伝達部分を有するコアワイヤであって、前記遠位端部部分が、前記遠位先端から近位に延在し、前記伝達部分が、前記遠位端部部分から近位に延在し、前記遠位端部部分が、前記可撓性カテーテル本体の前記遠位端部からその全体が長手方向に延びるように構成された、コアワイヤと、
前記コアワイヤの少なくとも前記遠位端部部分を包む膜であって、前記コアワイヤの前記遠位端部部分の破断部分をともに拘束するように構成された膜と
を備える超音波カテーテル。
(形態2)
前記膜が、前記コアワイヤの前記遠位先端から近位に第1の距離だけ延在し、前記第1の距離が、前記コアワイヤの前記遠位端部部分を過ぎて前記伝達部分にまで及び、前記第1の距離が、前記コアワイヤの全長よりも短い、形態1に記載の超音波カテーテル。
(形態3)
前記第1の距離が、約5.0センチメートル~約6.4センチメートルである、形態2に記載の超音波カテーテル。
(形態4)
前記膜が、前記コアワイヤの前記遠位端部部分を覆うコーティングとして適用される、形態1から3のいずれか一項に記載の超音波カテーテル。
(形態5)
前記膜が、化学蒸着または物理蒸着のうちの1つにより、前記コアワイヤの前記遠位端部部分に適用される、形態1から4のいずれか一項に記載の超音波カテーテル。
(形態6)
前記膜が、前記コアワイヤの前記遠位端部部分を覆うように位置決めされたスリーブである、形態1から3のいずれか一項に記載の超音波カテーテル。
(形態7)
前記膜が、ポリマー材料から作られる、形態1から6のいずれか一項に記載の超音波カテーテル。
(形態8)
近位端部、遠位端部、および前記近位端部から前記遠位端部まで延在する内腔を有する細長い可撓性カテーテル本体と、
前記細長い可撓性カテーテル本体内で超音波コアワイヤの励振を容易にするために、前記細長い可撓性カテーテル本体の前記内腔を通って長手方向に、取り付けられずに延在している前記超音波コアワイヤであって、遠位端部部分、および前記遠位端部部分を含む有効遠位部分を有し、前記遠位端部部分は、前記超音波コアワイヤの前記遠位端部部分が完全に露出され、前記有効遠位部分の一部分が前記内腔に位置決めされた状態になるように、前記細長い可撓性カテーテル本体の前記遠位端部を過ぎて遠位に延びるように構成された、超音波コアワイヤと、
前記超音波コアワイヤの前記有効遠位部分を包むように前記超音波コアワイヤに沿って延在する膜と
を備える、アテローム切除装置。
(形態9)
前記細長い可撓性本体の遠位端部が、前記超音波コアワイヤから間隙によって分離されており、前記間隙により、前記超音波コアワイヤの前記有効遠位部分が、前記細長い可撓性カテーテル本体に対して自由に動けるようになる、形態8に記載のアテローム切除装置。
(形態10)
前記膜が、前記超音波コアワイヤに沿って第1の距離だけ遠位先端から近位に延在し、前記第1の距離が、前記超音波コアワイヤの全長よりも短い、形態8に記載のアテローム切除装置。
(形態11)
前記第1の距離が、約5.0センチメートル~約6.4センチメートルである、形態10に記載のアテローム切除装置。
(形態12)
前記膜が、前記超音波コアワイヤの前記有効遠位部分を覆うコーティングとして適用される、形態8から11のいずれか一項に記載のアテローム切除装置。
(形態13)
前記膜が、化学蒸着または物理蒸着のうちの1つにより、前記超音波コアワイヤの前記有効遠位部分に適用される、形態8から12のいずれか一項に記載のアテローム切除装置。
(形態14)
前記膜が、パリレンポリマー材料から作られる、形態8から13のいずれか一項に記載のアテローム切除装置。
(形態15)
前記膜が、前記超音波コアワイヤの前記有効遠位部分を覆うように位置決めされたスリーブである、形態8から11のいずれか一項に記載のアテローム切除装置。
(形態16)
本体と、
前記本体から延在する複数のワイヤ突起であって、血管フィルタ部分を形成するように環状のパターンに互いに離間された複数のワイヤ突起と、
前記複数のワイヤ突起のそれぞれを包むように構成された複数の膜部分であって、前記複数の膜部分の各膜部分が、前記複数のワイヤ突起のうちの対応する突起を包み、前記複数の膜部分の各膜部分が、前記本体に取り付けられた近位端部を有する、複数の膜部分とを備える血管内装置。
(形態17)
前記複数の膜部分の各膜部分が、前記複数のワイヤ突起のうちの前記対応する突起を覆うコーティングとして適用される、形態16に記載の血管内装置。
(形態18)
前記複数の膜部分の各膜部分が、化学蒸着または物理蒸着のうちの1つにより適用される、形態16または17に記載の血管内装置。
(形態19)
前記複数の膜部分の各膜部分がスリーブである、形態16に記載の血管内装置。
(形態20)
介入医療装置を製造する方法であって、
患者体内で破断および移動する可能性のある前記介入医療装置の少なくとも一部分を特定するステップと、
破断および移動する可能性のある前記介入医療装置の各部分の任意の破断部分が、膜によってともに拘束されるように、破断および移動する可能性のある前記介入医療装置の各部分を覆うように前記膜を適用するステップと
を含む方法。
(形態21)
前記介入医療装置が超音波カテーテルである、形態20に記載の方法。
(形態22)
前記介入医療装置が超音波カテーテルであり、前記超音波カテーテルが、
近位端部、遠位端部、および内腔を有する可撓性カテーテル本体であって、前記内腔が前記可撓性カテーテル本体を通って前記遠位端部まで延在する、可撓性カテーテル本体と、
前記可撓性カテーテル本体の前記内腔に位置決めされ、後退位置と完全に延びた位置との間で、前記内腔内で動くように構成されたコアワイヤであって、遠位先端、遠位端部部分、および伝達部分を有し、前記遠位端部部分が、前記遠位先端から近位に延在し、前記伝達部分が、前記遠位端部部分から近位に延在し、前記コアワイヤが完全に延びた位置にあるとき、前記遠位端部部分が、前記可撓性カテーテル本体の前記遠位端部からその全体が長手方向に延びるように構成された、コアワイヤと
を備え、
前記膜が、前記コアワイヤの少なくとも前記遠位端部部分を包み、前記膜が、前記コアワイヤの前記遠位端部部分の破断部分をともに拘束するように構成された、形態20に記載の方法。
(形態23)
前記膜が、前記コアワイヤの前記遠位先端から近位に第1の距離だけ延在し、前記第1の距離が、前記コアワイヤの前記遠位端部部分を過ぎて前記伝達部分にまで及び、前記第1の距離が、前記コアワイヤの全長よりも短い、形態22に記載の方法。
(形態24)
前記膜が、前記コアワイヤの前記遠位先端から近位に第1の距離だけ延在し、前記第1の距離が、前記コアワイヤの前記遠位端部部分を過ぎて前記伝達部分にまで及び、前記第1の距離が、約5.0センチメートル~約6.4センチメートルである、形態22に記載の方法。
(形態25)
前記膜が、前記コアワイヤの前記遠位端部部分を覆うコーティングとして適用される、形態22から24のいずれか一項に記載の方法。
(形態26)
前記膜が、前記コアワイヤの前記遠位端部部分を覆うように位置決めされたスリーブである、形態22から24のいずれか一項に記載の方法。
(形態27)
前記膜が、化学蒸着または物理蒸着のうちの1つにより、前記コアワイヤの前記遠位端部部分に適用される、形態22から24のいずれか一項に記載の方法。
(形態28)
前記膜が、フッ素重合体材料から作られる、形態20から27のいずれか一項に記載の方法。
(形態29)
前記介入医療装置が血管内フィルタである、形態20に記載の方法。
(形態30)
前記介入医療装置が血管内フィルタであり、前記血管内フィルタが、
本体と、
前記本体から延在する複数のワイヤ突起であって、血管フィルタ部分を形成するように環状のパターンに互いに離間された複数のワイヤ突起と
を含み、
前記膜が、前記複数のワイヤ突起のそれぞれを包むように構成された複数の膜部分であって、前記複数の膜部分の各膜部分が、前記複数のワイヤ突起のうちの対応する突起を包み、前記複数の膜の各膜部分が、前記本体に取り付けられた近位端部を有する、形態20に記載の方法。
(形態31)
前記複数の膜部分の各膜部分が、前記複数のワイヤ突起のうちの前記対応する突起を覆うコーティングとして適用される、形態30に記載の方法。
(形態32)
前記複数の膜部分の各膜部分が、化学蒸着または物理蒸着のうちの1つにより適用される、形態30または31に記載の方法。
(形態33)
前記複数の膜部分の各膜部分がスリーブである、形態30に記載の方法。
Claims (8)
- 本体と、
前記本体から延在する複数のワイヤ突起であって、血管フィルタ部分を形成するように環状のパターンに互いに離間された複数のワイヤ突起と、
前記複数のワイヤ突起のそれぞれを包むように構成された複数の膜部分であって、前記複数の膜部分の各膜部分が、前記複数のワイヤ突起のうちの対応する突起を包み、前記複数の膜部分の各膜部分が、前記本体に取り付けられた近位端部を有し、前記複数の膜部分の各膜部分が、前記複数のワイヤ突起のうちの前記対応する突起の周りで切れ目なくつながっており、前記ワイヤ突起が破断したとき、前記膜部分は、前記ワイヤ突起の前記遠位端部部分の破断部分をともに前記本体に拘束するように構成された、複数の膜部分とを備える血管内装置。 - 前記複数の膜部分の各膜部分が、前記複数のワイヤ突起のうちの前記対応する突起を覆うコーティングとして適用される、請求項1に記載の血管内装置。
- 前記複数の膜部分の各膜部分が、化学蒸着または物理蒸着のうちの1つにより適用される、請求項1または2に記載の血管内装置。
- 前記複数の膜部分の各膜部分がスリーブである、請求項1に記載の血管内装置。
- 血管内フィルタを製造する方法であって、前記血管内フィルタが、本体と、前記本体から延在する複数のワイヤ突起であって、血管フィルタ部分を形成するように環状のパターンに互いに離間された複数のワイヤ突起とを含み、
前記方法は、前記複数のワイヤ突起のそれぞれを包むように構成された複数の膜部分の各膜部分の近位端部を、前記本体に取り付けるステップを含み、これにより、前記複数の膜部分の各膜部分は、前記複数のワイヤ突起のうちの対応する突起の周りで切れ目なくつながり、前記ワイヤ突起が破断したとき、前記膜部分が、前記ワイヤ突起の破断部分をともに前記本体に拘束する、方法。 - 前記複数の膜部分の各膜部分が、前記複数のワイヤ突起のうちの前記対応する突起を覆うコーティングとして適用される、請求項5に記載の方法。
- 前記複数の膜部分の各膜部分が、化学蒸着または物理蒸着のうちの1つにより適用される、請求項5または6に記載の方法。
- 前記複数の膜部分の各膜部分がスリーブである、請求項5に記載の方法。
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