JP7252001B2 - 認識装置及び認識方法 - Google Patents

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Description

本開示は、車両の走行区画線ペアを認識する認識装置及び認識方法に関する。
車載カメラによる撮像画像を用いて、自車両の走行車線の区画線を認識する技術が知られている。特許文献1には、撮像画像から抽出された区画線候補が自車両の走行区画線である確信度を算出し、確信度に基づいて区画線候補から走行区画線を選択する装置が記載されている。確信度は、選択された区画線候補の車線幅を学習して得られた学習値を用いて算出される。
特開2016-162323号公報
特許文献1の技術では、車線幅を学習して得られた車線幅を表す学習値を、車線の直線部から曲線部への移行が判定された場合に広げ、曲線部から直線部への移行が判定された場合に狭めることで、直線部が曲線部よりも車線幅が狭いことによる、走行区画線の誤認識を抑制している。しかしながら、特許文献1では、車両の進行方向において車線が分岐する場合における走行区画線の認識については考慮されていなかった。発明者らは、車両の走行車線と分岐車線との接続終了地点近辺において、路面にペイントされる区画線が不連続になる場合があること、及び、区画線の認識精度が低下するおそれがあることを見出した。
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
本開示の第1の形態によれば、車両(10、10a)の走行車線(LN1)を区画する走行区画線ペアを認識する認識装置(105、105a)が提供される。この認識装置は、前記車両に搭載されたカメラ(130)により撮影された画像を用いて、区画線候補(LC1~LC5、LC11~LC16)を複数抽出する候補抽出部(111)と、前記車両の前方であって前記車両の車幅方向に並ぶ一対の前記区画線候補を前記走行区画線ペアの候補である走行区画線ペア候補として抽出し、前記走行区画線ペア候補の車線幅と、過去に認識された前記走行区画線ペアの車線幅により学習された学習車線幅(Ws)と、を用いて、前記走行区画線ペア候補が前記走行区画線ペアであることの信頼度を算出し、前記信頼度が予め定められた基準を満たすことを含む第1条件を満たす前記走行区画線ペア候補を、前記走行区画線ペアとして選択する選択実行部(112)と、前記選択実行部により選択された前記走行区画線ペアの車線幅を学習することにより前記学習車線幅を算出する学習部(114)と、前記カメラにより撮影された画像に表れるシーンが、前記車両の走行車線(LN1)と分岐車線(LN2)との接続終了地点(A1)である第1シーンであるか否かを判定するシーン判定部(113)と、を備え、前記学習部は、前記第1シーンである場合には、前記第1シーンでない場合に比べて前記走行区画線ペアの車線幅の学習結果への反映の程度を低下させる。
この形態によれば、走行車線と分岐車線との接続終了地点において、区画線が車幅方向に広がったり、不連続になったりする場合があっても、車線幅が誤学習されることを抑制することができる。そのため、適切な学習車線幅を用いて走行区画線ペアが選択されるので、走行区画線ペアの認識精度を向上させることができる。
本開示の第2の形態によれば、車両(10、10a)の走行車線(LN1)を区画する走行区画線ペアを認識する認識装置(105、105a)が提供される。この認識装置は、前記車両に搭載されたカメラ(130)により撮影された画像を用いて、区画線候補(LC1~LC5、LC11~LC16)を複数抽出する候補抽出部(111)と、前記車両の前方であって前記車両の車幅方向に並ぶ一対の前記区画線候補を前記走行区画線ペアの候補である走行区画線ペア候補として抽出し、前記走行区画線ペア候補の車線幅と、過去に認識された前記走行区画線ペアの車線幅により学習された学習車線幅(Ws)と、を用いて、前記走行区画線ペア候補が前記走行区画線ペアであることの信頼度を算出し、前記信頼度が予め定められた基準を満たすことを含む第1条件を満たす前記走行区画線ペア候補を、前記走行区画線ペアとして選択する選択実行部(112)と、前記選択実行部により選択された前記走行区画線ペアの車線幅を学習することにより前記学習車線幅を算出する学習部(114)と、前記カメラにより撮影された画像に表れるシーンが、前記車両の走行車線と分岐車線(LN2)との接続終了地点(A1)である第1シーンであるか否かを判定するシーン判定部(113)と、を備え、前記シーン判定部は、前記車両の前方であって前記車幅方向における一方側に、予め定められた第3条件を満たす前記区画線候補が抽出されている場合に、前記画像に表れるシーンが前記第1シーンであると判定し、前記第3条件は、前記車両の前方に向けて互いに離れる2本の前記区画線候補である第1ペア(LC3、LC4)が抽出されており、前記第1ペアよりも前方であって前記車幅方向における他方側に、前記第1ペアと離間した前記区画線候補である離間区画線候補(LC5)が更に抽出されていることを含み、前記選択実行部は、前記画像に表れるシーンが前記第1シーンであり、かつ、前記離間区画線候補が更に抽出されている場合には、前記離間区画線候補と、前記車両の前記車幅方向における他方側に抽出された前記区画線候補(LC1)と、を含む前記走行区画線ペア候補(LC1、LC5)についての前記基準を、他の前記走行区画線ペア候補の前記基準よりも緩和する。
この形態によれば、走行車線と分岐車線の接続終了地点において車線幅が広がった走行区画線ペアが認識されていても、車線幅が適切な走行区画線ペア候補が走行区画線ペアとして選択される可能性を高めることができる。そのため、車線幅が適切な走行区画線ペアが早期に認識される可能性を高めることができるので、認識装置における走行区画線ペアの認識精度を向上させることができる。
本開示は、認識装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、走行区画線ペアを認識する方法、かかる方法を実現するためのコンピュータプログラム、かかるコンピュータプログラムを記憶した記憶媒体等の形態で実現することができる。
認識装置を備える車両の概略構成図。 走行区画線ペアの認識処理を示す工程図。 抽出される区画線候補のイメージ図。 第1シーンを説明するための図。 第1実施形態における車線幅学習の工程図。 第1形状が表れない場合における第1シーン判定を説明するための図。 接続終了地点に表れる第1ペアと離間区画線候補とを示すイメージ図。 第3実施形態における車線幅学習の工程図。 接続終了地点において選択される走行区画線ペアを説明するための図。 第5実施形態における走行区画線ペア選択処理を説明するための図。 第5実施形態における走行区画線ペア選択処理を示す工程図。 第6実施形態における認識装置を備える車両の概略構成図。 区画線が認識されていることを報知するイメージ図。 区画線が認識されていないことを報知するイメージ図。
A.第1実施形態
図1に示すように、本開示の一実施形態としての車両10は、自動運転制御システム100を備える。本実施形態において、自動運転制御システム100は、認識装置105と、カメラ130と、検出装置132と、運転制御部210と、駆動力制御ECU220(Electronic Control Unit)駆動力制御ECU220と、制動力制御ECU230と、操舵制御ECU240と、を備える。認識装置105と、運転制御部210と、駆動力制御ECU220と、制動力制御ECU230と、操舵制御ECU240とは、車載ネットワーク260を介して接続される。車両10を「自車両」とも呼ぶ。本実施形態において、自動運転制御システム100は、車両10の自動運転を実行する。車両10は、運転手が手動で運転してもよい。
車両10に搭載されるカメラ130は、予め設定された時間間隔で、車両10の少なくとも進行方向周辺の画像を、繰り返し撮影する。本実施形態では、カメラ130は、車両10の前方、側方及び後方に向けて設置され、前方、側方及び後方の撮像画像を取得する。側方とは、車両10の車幅方向である。後方とは、車両10の後方正面に加え、右後方及び左後方を含む。カメラ130として、単眼カメラが用いられてもよい。また、2以上のカメラによって構成されるステレオカメラやマルチカメラが用いられてもよい。カメラ130により撮影される画像には、車両10の進行方向の路面が含まれる。
検出装置132は、車両10の周辺を監視するセンサ群、車両10の走行状態を監視するセンサ群や、V2X(Vehicle to Everything)を用いた情報通信装置を含む。車両10の周辺を監視するセンサ群として、例えば、ミリ波レーダー、LiDAR(Light Detection And Ranging又はLaser Imaging Detection And Ranging)、超音波センサ等の反射波を利用した物体センサが挙げられる。車両10の走行状態を監視するセンサ群として、例えば、車速センサ、加速度センサ、GNSS(Global Navigation Satellite System)センサ、ヨーレートセンサが挙げられる。車速センサは、車両10の速度を検出する。加速度センサは、車両10の加速度を検出する。ヨーレートセンサは、車両10の回転角速度を検出する。GNSSセンサは、例えば、GPS(Global Positioning System)センサにより構成され、GPSを構成する航法衛星から受信する電波に基づき、車両10の現在位置を検出する。V2Xを用いた情報通信装置は、高度道路交通システム(Intelligent Transport System)との無線通信と、他の車両との車間通信と、道路設備に設置された路側無線機との路車間通信とを実行することで、車両10の状況や周囲の状況に関する情報を、他車両等と交換することができる。検出装置132の有する各センサには、各センサの検出結果を処理するECU(Electronic Control Unit)が備えられている。検出装置132は、上記の種々の情報を検出可能である。検出装置132の検出結果は、車両10の運転制御に用いられる。
認識装置105は、車両10の走行車線を区画する一対の区画線である、走行区画線ペアを認識する。認識装置105は、認識結果に基づいて車両10が走行する道路の形状を推定し、運転制御部210等へ出力可能な装置である。認識装置105は、候補抽出部111と、選択実行部112と、シーン判定部113と、学習部114とを備える。認識装置105は、CPU110とメモリ120と図示しないインターフェースとを備える1つ以上のコンピュータとして構成されている。CPU110は、メモリ120に記憶されたプログラムP1を展開して実行することにより、上記の各部の機能を実現する。ただし、これら各部の機能の一部又は全部はハードウェア回路で実現されてもよい。
候補抽出部111は、カメラ130により撮影された画像を用いて、複数の区画ペイントを抽出する。区画ペイントとは、路面上に、例えば白色や黄色でペイントされた、区画線を構成するための図形である。候補抽出部111は、区画ペイントを接続して線分とし、当該線分を区画線候補として抽出する。区画線候補は、後述する走行区画線ペア候補を構成する。
選択実行部112は、候補抽出部111により抽出された複数の区画線候補から、複数の走行区画線ペア候補を抽出する。走行区画線ペア候補とは、車両10の進行方向の前方において車幅方向に並ぶ、一対の区画線候補である。走行区画線ペア候補は、車両10の車幅方向における、一方側の区画線候補と他方側の区画線候補とからなる。以下、走行区画線ペア候補を、単に、「ペア候補」とも呼ぶ。
選択実行部112は、ペア候補間の距離を、ペア候補の車線幅として算出する。選択実行部112は、ペア候補の車線幅と学習車線幅とを用いて、ペア候補が走行区画線ペアであることの信頼度を算出する。学習車線幅は、認識装置105により過去に認識された走行区画線ペアの車線幅の学習値である。ペア候補の車線幅と信頼度との関係は、ペア候補の車線幅が学習車線幅に近いほど信頼度が高くなるように、予め定められている。信頼度は、ペア候補の車線幅に加えて、ペア候補のコントラスト、長さ等を用いて算出されてもよい。
選択実行部112は、複数のペア候補のうち、信頼度が予め定められた基準を満たすことを含む第1条件を満たすペア候補を、走行区画線ペアとして選択する。本実施形態では、予め定められた基準が満たされた場合に、第1条件が満たされる。予め定められた基準は、複数のペア候補のうち信頼度が最も高いペア候補であることを含む。現在認識されている走行区画線ペア(現在認識線とも呼ぶ)は、学習車線幅を用いて選択、認識されているため、現在認識線に連続するペア候補の車線幅は、学習車線幅に最も近く、信頼度が最も高いと考えられる。したがって、区画線が連続している箇所では、選択実行部112により、現在認識線に連続するペア候補が、走行区画線ペアとして選択され得る。本実施形態において、上記予め定められた基準は、ペア候補の信頼度が最も高い状態が、予め定められた第1期間以上継続していることを含む。なお、上記予め定められた基準は、ペア候補の信頼度が最も高い状態が、予め定められた第1期間に対応する、第1距離以上継続していることを含んでもよい。例えば、路面の汚れ等により、学習車線幅により近いペア候補が、一時的に抽出されることも考えられる。しかし、信頼度が最も高い状態が予め定められた第1期間以上継続していない場合には、学習車線幅により近いペア候補であっても、走行区画線ペアとして選択されない。本実施形態では、上記予め定められた基準を用いて走行区画線ペアが選択されるので、現在認識線と接続されない走行区画線ペアが、認識装置105により認識されることが抑制され得る。また、認識装置105により認識される走行区画線ペアの車線幅が、比較的短い期間で変更されることが抑制され得る。
選択実行部112により選択されたペア候補は、CPU110により走行区画線ペアとして認識される。CPU110は、選択されたペア候補に、メモリ120に記憶された道路形状モデルやカルマンフィルタ等の公知のフィルタ等とを適用することで、車両10の走行中の道路形状を推定し、運転制御部210等へ出力する。
シーン判定部113は、カメラ130により撮影された画像に表れるシーンが、第1シーンであるか否かを判定する。第1シーンについては後述する。
学習部114は、選択実行部112により選択されたペア候補、すなわち、認識の対象である走行区画線ペアの車線幅を学習して、学習車線幅を算出し、更新する。学習の初期における学習車線幅は、予めメモリ120に記憶された、一般的な走行車線の車線幅であってもよい。学習部114は、カメラ130により撮影された画像に表れるシーンが第1シーンである場合には、第1シーンでない場合に比べて、走行区画線ペアの車線幅の学習結果への反映の程度を、低下させる。
図2を用いて、認識装置105により実行される走行区画線ペアの認識処理について説明する。認識処理は、例えば、車両10の始動スイッチがオンされた場合に開始され、繰り返し実行される処理である。認識処理が開始されると、認識装置105は、カメラ130により撮影された画像を繰り返し取得する。
ステップS10では、候補抽出部111は、カメラ130により撮影された画像に所定の画像処理を行うことにより、複数の区画ペイントを抽出する。本実施形態では、候補抽出部111は、画像に公知のエッジ処理を行うことにより、画像における、輝度値が閾値以上上昇するアップエッジ点と輝度値が閾値以上下降するダウンエッジ点とを抽出する。候補抽出部111は、抽出したダウンエッジ点とアップエッジ点とを用い、複数の区画ペイントを抽出する。
ステップS20では、候補抽出部111は、抽出した区画ペイントを接続し、区画線候補を抽出する。図3に示すように、ステップS20では、例えば、路面上の区画ペイント40、41から特定される区画線候補LC11、LC12、LC14、LC15や、路側物30から特定される区画線候補LC16や、路面の汚れCtから特定される区画線候補LC13が抽出される。以降では、車幅方向における車両10の右側を「一方側」とし、車幅方向における車両10の左側を「他方側」として、認識処理について説明する。
ステップS30では、シーン判定部113は、カメラ130により撮影された画像に表れるシーンが、第1シーンであるか否かを判定する。図4は、第1シーンを説明するためのイメージ図である。図4に示す車線LN1は、車両10の他方側の区画ペイント40と、一方側の区画ペイント40、41、42とで区画される車線である。車線LN2は、車両10の一方側の区画ペイント40、43と、区画ペイント40、43よりも更に一方側の区画ペイント44とで区画される。車線LN2は、進行方向における車両10の後方側において、車線LN1から分岐した分岐車線である。なお、分岐の開始位置については、図示は省略されている。区画ペイント41の進行方向に沿った距離は、例えば、50m以上である。
シーン判定部113は、図4に示すように、車両10の走行する車線LN1と、分岐車線LN2との接続終了地点A1が画像に表れる場合に、第1シーンであると判定する。接続終了地点A1は、車両10の前方であって車両10の一方側に表れる地点である。図4に示すように、接続終了地点A1では、区画ペイント41が一方側に広がることで車線幅が広がったり、区画ペイント41、42が不連続になったりする場合がある。
シーン判定部113は、車両10の前方であって車両10の一方側に、予め定められた第1形状を構成することを含む第2条件を満たす区画ペイントが抽出された場合に、画像に表れるシーンが第1シーンであると判定する。第2条件は、カメラ130により撮影された画像に、接続終了地点A1に含まれる地点A2が表れる場合、満たされ得る条件である。第1形状は、区画ペイントが車両10の前方に向けて互いに離れ、かつ、車両10に近い側で接続する形状である。第1形状は、いわゆるアルファベットの「V」字に相当する形状である。シーン判定部113は、予めメモリ120に記憶された、接続終了地点A1における地点A2の区画ペイントの形状や当該形状を表す関数と、抽出された区画ペイントとを用いて、抽出された区画ペイントが第1形状を構成するか否かを判定する。第2条件は、抽出された区画ペイントが、予め定められたコントラストを有することや、予め定められた長さを有することを含んでもよい。図4に示す区画ペイント41、43は、車両10の前方に向けて互いに離れ、かつ、車両10に近い側で接続している。区画ペイント41、43は、いわゆる「V」字形状を構成している。このような区画ペイント41、43が抽出された場合、シーン判定部113は、画像に表れるシーンが第1シーンであると判定する。
なお、シーン判定部113は、区画ペイントが第2条件を満たすことを、区画ペイントを接続して得られる区画線候補を用いて判定してもよい。例えば、シーン判定部113は、車両10の前方であって車両10の一方側に、予め定められた第1形状を構成することを含む第2条件を満たす2本の区画線候補が抽出されているか否かを判定する。シーン判定部113は、第2条件を満たす2本の区画線候補が抽出されている場合に、画像に表れるシーンが第1シーンであると判定する。この場合における第1形状は、2本の区画線候補が、車両10の進行方向に向けて互いに離れ、かつ、車両10に近い側で接続する形状である。「2本の区画線候補が車両に近い側で接続する」とは、2本の区画線候補が完全に接続していることに加え、予め定められた距離以内に存在することを含む。第2条件は、更に、2本の区画線候補が、予め定められたコントラストを有することや、予め定められた長さを有することを含んでもよい。図4には、候補抽出部111により抽出された複数の区画線候補の一部である、区画線候補LC1、LC2、LC3、LC4が示されている。区画線候補LC3、LC4は、車両10の進行方向前方であって、車幅方向の一方側に存在し、車両10の進行方向に向けて互いに離れている。区画線候補LC3、LC4は、いわゆる「V」形状を構成している。このような場合には、シーン判定部113は画像に表れるシーンが第1シーンであると判定可能である。
ステップS40では、選択実行部112は、信頼度を算出して走行区画線ペアを選択する、走行区画線ペア選択処理を実行する。まず、選択実行部112は、候補抽出部111により抽出された複数の区画線候補から、複数のペア候補を抽出する。選択実行部112は、ペア候補の車線幅と学習車線幅とを用いて、ペア候補ごとに信頼度を算出する。図4に示す車線幅W1は、車両10の一方側の区画線候補LC2に連続する区画線候補LC3と、車両10の他方側の区画線候補LC1と、からなるペア候補LC1、LC3の車線幅である。車線幅W2は、区画線候補LC3よりも一方側の区画線候補LC4と、車両10の他方側の区画線候補LC1と、からなるペア候補LC1、LC4の車線幅である。図4には更に、学習車線幅Wsが示されている。ペア候補LC1、LC3の車線幅W1は、ペア候補LC1、LC4の車線幅W2よりも学習車線幅Wsに近い。そのため、図4に示す例では、ペア候補LC1、LC3の信頼度が最も高くなる。
次に、選択実行部112は、複数のペア候補のうち、信頼度が予め定められた基準を満たすことを含む第1条件を満たすペア候補を、走行区画線ペアとして選択する。図4に示す例では、信頼度が最も高いペア候補は、ペア候補LC1、LC3である。図4に示す例では、走行区画線ペアLC1、LC2に連続した線分であり、信頼度が最も高いペア候補LC1、LC3が、走行区画線ペアとして選択、決定される。
ステップS60では、学習部114は、選択実行部112により選択されたペア候補の車線幅を学習する。学習部114は、ステップS30において第1シーンであると判定された場合には、第1シーンでないと判定された場合に比べて、選択されたペア候補の車線幅の学習結果への反映の程度を低下させる。
図5に示すように、本実施形態の車線幅学習処理では、学習部114は、ステップS61において、シーン判定部113により第1シーンであると判定されているか否かを取得する。第1シーンであると判定されている場合には、学習部114は、ステップS62において、車線幅学習の重み付けを、第1シーンでない場合に比べて低下させる。第1シーンでない場合における車線幅学習の重み付けは、予め定められ、メモリ120に記憶されている。
ステップS63では、学習部114は、ステップS40(図2)で選択されたペア候補の車線幅を学習する。ステップS61が肯定判定された場合には、学習部114は、ステップS62で低下させた重み付けを用いて、車線幅を学習する。ステップS61が否定判定された場合には、学習部114は、予め定められた重み付けを用いて、車線幅を学習する。時定数を低下させたり、ローパスフィルタを用いた学習を行ってもよい。
図2に戻り、ステップS70では、CPU110は、選択実行部112により選択されたペア候補を、走行区画線ペアとして認識する。CPU110は、認識結果と、メモリに記憶された道路形状モデルや公知のフィルタ等と、前回認識された走行区画線ペアと、に基づいて、車両10の走行中の道路形状を推定し、運転制御部210等へ出力する。以上のようにして、認識装置105による走行区画線ペアの認識処理が実行される。なお、認識処理の各ステップは、適宜入れ替え可能である。例えば、ステップS30とステップS40との順は入れ替えられてもよいし、ステップS60とステップS70との順は入れ替えられてもよい。
この形態によれば、学習部114は、カメラ130により撮影された画像に表れるシーンが第1シーンである場合には、第1シーンでない場合に比べて、走行区画線ペアの車線幅の学習結果への反映の程度を低下させる。そのため、走行車線LN1と分岐車線LN2との接続終了地点A1において、区画線が車幅方向に広がったり、不連続になったりする場合があっても、車線幅が誤学習されることを抑制することができる。したがって、適切な学習車線幅を用いて、走行区画線ペアを認識することができるので、走行区画線ペアの認識精度を向上させることができる。
この形態によれば、カメラ130により撮影された画像に表れるシーンが第1シーンである場合、学習部114は、選択実行部112により選択された走行区画線ペアの車線幅の学習に対する重み付けを、第1シーンでない場合に比べて低下させることで、車線幅の誤学習を抑制することができる。
この形態によれば、シーン判定部113は、接続終了地点A1に表れる特徴的な第1形状を用いて、第1シーンであるか否かを判定することができる。
B.第2実施形態
以降の説明では、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。図6及び図7を用いて、本実施形態における第1シーン判定処理(図2、ステップS30参照)について説明する。図6に示すように、シーン判定部113は、障害物Ob等により、V字形状を示す区画ペイントが画像に表れない場合であっても、接続終了地点A1に含まれる地点A3が画像に表れる場合に、第1シーンであると判定する。地点A3は、車両10の進行方向に向けて互いに離れる2つの区画ペイント41、43が存在する地点である。地点A3は、更に、進行方向において分断され、車幅方向における位置が異なる区画ペイント41、42が存在する地点である。図7は、カメラ130により撮影された、地点A3が表れる画像Gの例である。
本実施形態において、シーン判定部113は、V字形状を構成する区画ペイントが抽出されない場合であっても、車両10の前方であって車幅方向における一方側に、予め定められた第3条件を満たす区画線候補が抽出されている場合に、第1シーンであると判定する。第3条件は、カメラ130により撮影された画像に地点A3が表れる場合に、満たされ得る。第3条件は、車両10の進行方向に互いに離れる2本の区画線候補である第1ペアが抽出されており、かつ、車両10の車幅方向における一方側であって、かつ、第1ペアよりも他方側に、第1ペアと離間した区画線候補が、更に抽出されていることを含む。以降、第1ペアと離間した区画線候補を「離間区画線候補」とも呼ぶ。第1ペアと離間区画線候補との車幅方向に沿った最短距離は、予め定められた距離であり、例えば0.5mから10mの距離のいずれかの範囲の距離であってもよい。第3条件は、更に、第1ペアと離間区画線候補とが、予め定められたコントラストを有することや、予め定められた長さを有することを含んでもよい。
図6に示す例では、区画線候補LC3、LC4は、車両10の進行方向前方であって、車両10の一方側に存在し、車両10の進行方向に向けて互いに離れている。区画線候補LC3、LC4は、第1ペアに相当する。また、車両10の車幅方向における一方側であって、第1ペアLC3、LC4よりも他方側に、離間区画線候補LC5が抽出されている。このような場合には、シーン判定部113は、画像に表れるシーンが第1シーンであると判定する。本実施形態における認識装置105及び認識処理のその他の構成は、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
この形態によれば、シーン判定部113は、障害物Ob等によりいわゆる「V」字形状が表れない場合であっても、第1シーンであると判定することができるので、車線幅の誤学習をより抑制することができる。
C.第3実施形態
第3実施形態における認識処理では、車線幅を学習する工程(図2、ステップS60)が第1実施形態と異なる。本実施形態では、図8に示すように、学習部114は、ステップS61が肯定された場合には、ステップS62aにおいて、選択された走行区画線ペアの車線幅を学習しない。学習部114は、ステップS61が否定された場合には、ステップS63aにおいて、選択された走行区画線ペアの車線幅を学習する。認識装置105の構成及び認識処理のその他の工程は、上述の実施形態と同様であるため説明を省略する。
この形態によれば、学習部114は、第1シーンである場合には、選択実行部112により選択された走行区画線ペアの車線幅を学習しないので、車線幅の誤学習をより抑制することができる。そのため、走行区画線ペアの認識精度をより向上させることができる。
D.第4実施形態
上記実施形態では、選択実行部112は、走行区画線ペア選択処理(図2、ステップS40参照)において、複数のペア候補のうち、信頼度が予め定められた基準を満たすことを含む第1条件を満たすペア候補を、走行区画線ペアとして選択した。そして、上記実施形態では、予め定められた基準が満たされた場合に、第1条件が満たされていた。これに対し、第3実施形態では、第1条件は、区画線候補が、第1シーンを構成する区画線候補でないことを含む。すなわち、本実施形態では、選択実行部112は、第1シーンを構成する区画線候補を含むペア候補を、走行区画線ペアとして選択しない。本実施形態では、選択実行部112は、車両10の他方側における区画線候補を学習車線幅Wsに相当する距離だけ一方側にオフセットした線分と、車両10の他方側における区画線候補と、からなるペア候補を、走行区画線ペアとして選択する。
図9に示す例では、区画線候補LC3は第1シーンを構成する区画線候補である。そのため、選択実行部112は、ペア候補LC1、LC3を、走行区画線ペアとして選択しない。選択実行部112は、シーン判定部113により第1シーンであると判定された場合には、車両10の他方側に抽出された区画線候補LC1と、区画線候補LC1から、学習車線幅Wsに相当する距離を車両10の一方側に移動させた線分LCxと、を走行区画線ペアとして選択する。CPU110は、区画線候補LC1と線分LCxとを走行区画線ペアとして認識する。認識装置105の構成と、及び認識処理のその他の工程は、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
この形態によれば、走行車線LN1と分岐車線LN2との接続終了地点A1において、認識装置105により認識される走行区画線ペアの車線幅が広がることを抑制することができる。
E.第5実施形態
図10及び図11を用いて、第5実施形態の認識処理について説明する。第5実施形態では、図10に示すように、離間区画線候補LC5が抽出されている場合には、選択実行部112は、離間区画線候補LC5と、車両10の他方側に抽出された区画線候補LC1と、を含むペア候補LC1、LC5を、早期に選択するように、選択のロジックを変更する。選択実行部112は、離間区画線候補LC5と、車両10の他方側に抽出された区画線候補LC1と、を含むペア候補LC1、LC5については、走行区画線ペアを選択するための予め定められた基準を、他のペア候補よりも緩和する。
走行区画線ペア選択処理(図2、ステップS40参照)において、選択実行部112は、図11に示すように、ステップS41bにおいて、抽出された走行区画線ペア候補の信頼度を算出する。
ステップS42bでは、選択実行部112は、シーン判定部113により画像に表れるシーンが第1シーンであると判定されており、かつ、候補抽出部111により離間区画線候補LC5が抽出されているか否かを判定する。ステップS42bが肯定判定される場合には、選択実行部112は、ステップ43bにおいて、離間区画線候補LC5を含む走行区画線ペア候補については、選択に用いられる基準を緩和する。本実施形態では、選択実行部112は、離間区画線候補LC5を含むペア候補LC1、LC5については、信頼度が最も高い状態が第2期間継続した場合に、走行区画線ペアとして選択する。第2期間は、他のペア候補が走行区画線ペアとして選択されるための予め定められた第1期間よりも、短い期間である。
ステップS44bでは、選択実行部112は、信頼度が予め定められた基準を満たすペア候補を走行区画線ペアとして選択する。ステップS42bが肯定判定された場合、選択実行部112は、離間区画線候補LC5を含むペア候補LC1、LC5については、ペア候補LC1、LC5の信頼度が最も高い状態が予め定められた第2期間以上継続した場合に、走行区画線ペアとして選択する。ステップS42bが否定判定された場合には、選択実行部112は、第1実施形態と同様に、信頼度が最も高い状態が、予め定められた第1期間以上継続したペア候補を、走行区画線ペアとして選択する。本実施形態における認識装置105の構成及びその他の認識処理については、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
この形態によれば、図10に示す接続終了地点A1において車線幅が広がった走行区画線ペアLC1、LC3が認識されていても、車線幅が適切な走行区画線ペア候補LC1、LC5が走行区画線ペアとして選択される可能性を高めることができる。そのため、車線幅が適切な走行区画線ペアLC1、LC5が早期に認識される可能性を高めることができるので、認識装置105における走行区画線ペアの認識精度を向上させることができる。
この形態によれば、図10に示す接続終了地点A1において、走行区画線ペアLC1、LC3が認識されており、候補抽出部111により離間区画線候補LC5が抽出された場合には、ペア候補LC1、LC5については、信頼度が最も高い状態が予め定められた第1期間よりも短い第2期間継続した場合に、走行区画線ペアとして選択される。そのため、車線幅が適切な走行区画線ペアLC1、LC5を早期に認識することができる。したがって、認識装置における走行区画線ペアの認識精度を向上させることができる。
第6実施形態において、選択実行部112は、離間区画線候補LC5を含むペア候補LC1、LC5については、他のペア候補よりも信頼度を高くすることで、選択に用いられる基準を緩和してもよい。例えば、選択実行部112は、離間区画線候補LC5を含む走行区画線ペア候補LC1、LC5の信頼度に、1より大きい係数を乗じてもよい。
第6実施形態において、学習部114は、画像に表れるシーンが第1シーンであっても、選択された走行区画線ペアの車線幅の学習結果への反映の程度を低下させなくともよい。この形態によれば、車線幅が適切な走行区画線ペア候補LC1、LC5が走行区画線ペアとして選択される可能性が高まるので、認識装置105における走行区画線ペアの認識精度を向上させることができる。
F.第6実施形態
図12に示す第6実施形態における車両10aは、自動運転制御システム100aを備える。自動運転制御システム100aの備える認識装置105aは、CPU110aとメモリ120aと、を備える。CPU110aは、メモリ120aに記憶されたプログラムP1aを展開して実行することにより、候補抽出部111、選択実行部112、シーン判定部113、学習部114、報知制御部115として機能する。認識装置105aは、車載ネットワーク260を介して報知装置250と接続されている。
報知装置250は、車両10aのユーザに情報を報知するための装置である。本実施形態において、報知装置250は、ユーザと車両10との間で情報のやりとりを行う装置であり、液晶パネルや、レバー、ボタン等を備える。本実施形態において、報知装置250は、いわゆるHMI(Human Machine Interface)である。報知制御部115は、液晶パネルに情報の表示を行ったり、ボタン、レバーやタッチ操作を受け付ける液晶パネルを介してユーザの操作を受け付けたりする。
報知制御部115は、シーン判定部113の判定の結果と、選択実行部112による選択の結果、つまり、認識装置105による認識結果と、を取得する。報知制御部115は、シーン判定部113により第1シーンであると判定されていない場合には、例えば、図13に示すように、報知装置250に、走行区画線ペアK1、K2が認識されていることを報知させる。当該表示により、車両10aのドライバは、車両10aの両側において区画線が正常に認識されていることを知ることができる。
報知制御部115は、第1シーンであると判定された場合には、車両10の一方側の区画線K2が認識されていないことを報知装置250に報知させる。本実施形態では、報知制御部115は、図14に示すように、報知装置250に、車両10の他方側の区画線K1のみを表示させる。また、図14に示すように、報知制御部115は、車両10の一方側の区画線K2が認識されていないメッセージm1を報知装置250に表示させてもよい。なお、報知装置250は、スピーカーであってもよく、報知制御部115は、車両10の一方側の区画線K2が認識されていないことを、音声により報知させてもよい。本実施形態における認識装置105aのその他の構成及び認識処理は、上述の実施形態と同様であるため説明を省略する。
この形態によれば、車両10aのドライバに、車両10aの片側の区画線が認識されていないことを知らせることができる。そのため、認識された区画線を用いて車両10aの走行制御がされている場合等に、走行に対するドライバの注意を喚起することができる。
G.他の実施形態
上記実施形態では、車両10の一方側を、車両10の進行方向に対する右側とし、車両10の他方側を、車両10の進行方向に対する左側とし、車両10の右側に接続終了地点A1が存在する例について説明した。これに対し、車両10の進行方向に対する右側が他方側であってもよく、車両10の進行方向に対する左側が他方側であってもよい。接続終了地点A1は、車両10の左側に存在してもよい。
上記実施形態において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、認識装置105、105aのうちの少なくとも1つの機能部を、集積回路、ディスクリート回路、又はそれらの回路を組み合わせたモジュールにより実現してもよい。また、本開示の機能の一部又は全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータプログラム)は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD-ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピュータに固定されている外部記憶装置も含んでいる。すなわち、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、データパケットを一時的ではなく固定可能な任意の記録媒体を含む広い意味を有している。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10、10a 車両、105、105a 認識装置、111 候補抽出部、112 選択実行部、113 シーン判定部、114 学習部、130 カメラ、A1 接続終了地点、LC1~LC16 区画線候補、LN1、LN2 車線、W1、W2 車線幅、Ws 学習車線幅

Claims (6)

  1. 車両(10、10a)の走行車線(LN1)を区画する走行区画線ペアを認識する認識装置(105、105a)であって、
    前記車両に搭載されたカメラ(130)により撮影された画像を用いて、区画線候補(LC1~LC5、LC11~LC16)を複数抽出する候補抽出部(111)と、
    前記車両の前方であって前記車両の車幅方向に並ぶ一対の前記区画線候補を前記走行区画線ペアの候補である走行区画線ペア候補として抽出し、前記走行区画線ペア候補の車線幅(W1、W2)と、過去に認識された前記走行区画線ペアの車線幅により学習された学習車線幅(Ws)と、を用いて、前記走行区画線ペア候補が前記走行区画線ペアであることの信頼度を算出し、前記信頼度が予め定められた基準を満たすことを含む第1条件を満たす前記走行区画線ペア候補を、前記走行区画線ペアとして選択する選択実行部(112)と、
    前記選択実行部により選択された前記走行区画線ペアの車線幅を学習することにより前記学習車線幅を算出する学習部(114)と、
    前記カメラにより撮影された画像に表れるシーンが、前記車両の走行車線(LN1)と分岐車線(LN2)との接続終了地点(A1)である第1シーンであるか否かを判定するシーン判定部(113)と、を備え、
    前記学習部は、前記第1シーンである場合には、前記第1シーンでない場合に比べて前記走行区画線ペアの車線幅の学習結果への反映の程度を低下させ、
    前記第1条件は、前記走行区画線ペア候補に含まれる前記区画線候補が、前記第1シーンを構成する前記区画線候補でないことを含み、
    前記選択実行部は、前記画像に表れるシーンが前記第1シーンである場合には、前記車両の前記車幅方向における他方側に抽出された前記区画線候補(LC1)と、前記車両の前記車幅方向における他方側に抽出された前記区画線候補を前記車両の前記車幅方向における一方側に前記学習車線幅に相当する距離移動させた線分(LCx)と、からなる前記走行区画線ペア候補(LC1、LCx)を、前記走行区画線ペアとして選択する、認識装置。
  2. 車両(10、10a)の走行車線(LN1)を区画する走行区画線ペアを認識する認識装置(105、105a)であって、
    前記車両に搭載されたカメラ(130)により撮影された画像を用いて、区画線候補(LC1~LC5、LC11~LC16)を複数抽出する候補抽出部(111)と、
    前記車両の前方であって前記車両の車幅方向に並ぶ一対の前記区画線候補を前記走行区画線ペアの候補である走行区画線ペア候補として抽出し、前記走行区画線ペア候補の車線幅(W1、W2)と、過去に認識された前記走行区画線ペアの車線幅により学習された学習車線幅(Ws)と、を用いて、前記走行区画線ペア候補が前記走行区画線ペアであることの信頼度を算出し、前記信頼度が予め定められた基準を満たすことを含む第1条件を満たす前記走行区画線ペア候補を、前記走行区画線ペアとして選択する選択実行部(112)と、
    前記選択実行部により選択された前記走行区画線ペアの車線幅を学習することにより前記学習車線幅を算出する学習部(114)と、
    前記カメラにより撮影された画像に表れるシーンが、前記車両の走行車線(LN1)と分岐車線(LN2)との接続終了地点(A1)である第1シーンであるか否かを判定するシーン判定部(113)と、を備え、
    前記学習部は、前記第1シーンである場合には、前記第1シーンでない場合に比べて前記走行区画線ペアの車線幅の学習結果への反映の程度を低下させ、
    前記シーン判定部は、前記車両の前方であって前記車幅方向における一方側に、予め定められた第3条件を満たす前記区画線候補が抽出されている場合に、前記画像に表れるシーンが前記第1シーンであると判定し、
    前記第3条件は、前記車両の前方に向けて互いに離れる2本の前記区画線候補である第1ペア(LC3、LC4)が抽出されており、前記第1ペアよりも前方であって前記車幅方向における他方側に、前記第1ペアと離間した前記区画線候補である離間区画線候補(LC5)が更に抽出されていることを含み、
    前記選択実行部は、前記画像に表れるシーンが前記第1シーンであり、かつ、前記離間区画線候補が更に抽出されている場合には、前記離間区画線候補と、前記車両の前記車幅方向における他方側に抽出された前記区画線候補(LC1)と、を含む前記走行区画線ペア候補(LC1、LC5)についての前記基準を、他の前記走行区画線ペア候補(LC1、LC3)の前記基準よりも緩和する、認識装置。
  3. 請求項2に記載の認識装置であって、
    前記基準は、前記走行区画線ペア候補の前記信頼度が、予め定められた第1期間、他の前記走行区画線ペア候補よりも高いことを含み、
    前記選択実行部は、前記離間区画線候補と、前記車両の前記車幅方向における他方側に抽出された前記区画線候補と、を含む前記走行区画線ペア候補については、前記第1期間を短くすることで、前記基準を緩和する、認識装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の認識装置であって、
    前記画像に表れるシーンが前記第1シーンである場合に、前記車両の前記車幅方向における一方側の区画線が認識されていないことを、前記車両の備える報知装置(250)に報知させる報知制御部(115)を更に備える、認識装置。
  5. 車両(10、10a)の走行車線(LN1)を区画する走行区画線ペアを認識する認識装置(105、105a)であって、
    前記車両に搭載されたカメラ(130)により撮影された画像を用いて、区画線候補(LC1~LC5、LC11~LC16)を複数抽出する候補抽出部(111)と、
    前記車両の前方であって前記車両の車幅方向に並ぶ一対の前記区画線候補を前記走行区画線ペアの候補である走行区画線ペア候補として抽出し、前記走行区画線ペア候補の車線幅(W1、W2)と、過去に認識された前記走行区画線ペアの車線幅により学習された学習車線幅(Ws)と、を用いて、前記走行区画線ペア候補が前記走行区画線ペアであることの信頼度を算出し、前記信頼度が予め定められた基準を満たすことを含む第1条件を満たす前記走行区画線ペア候補を、前記走行区画線ペアとして選択する選択実行部(112)と、
    前記選択実行部により選択された前記走行区画線ペアの車線幅を学習することにより前記学習車線幅を算出する学習部(114)と、
    前記カメラにより撮影された画像に表れるシーンが、前記車両の走行車線と分岐車線(LN2)との接続終了地点(A1)である第1シーンであるか否かを判定するシーン判定部(113)と、を備え、
    前記シーン判定部は、
    前記車両の前方であって前記車幅方向における一方側に、予め定められた第3条件を満たす前記区画線候補が抽出されている場合に、前記画像に表れるシーンが前記第1シーンであると判定し、
    前記第3条件は、前記車両の前方に向けて互いに離れる2本の前記区画線候補である第1ペア(LC3、LC4)が抽出されており、前記第1ペアよりも前方であって前記車幅方向における他方側に、前記第1ペアと離間した前記区画線候補である離間区画線候補(LC5)が更に抽出されていることを含み、
    前記選択実行部は、前記画像に表れるシーンが前記第1シーンであり、かつ、前記離間区画線候補が更に抽出されている場合には、前記離間区画線候補と、前記車両の前記車幅方向における他方側に抽出された前記区画線候補(LC1)と、を含む前記走行区画線ペア候補(LC1、LC5)についての前記基準を、他の前記走行区画線ペア候補の前記基準よりも緩和する、
    認識装置。
  6. 車両(10、10a)の走行車線(LN1)を区画する走行区画線ペアを認識する方法であって、
    認識装置が、車両に搭載されたカメラ(130)により撮影された画像を用いて、区画線候補(LC1~LC5、LC11~LC16)を複数抽出する工程と(S20)、
    前記認識装置が、前記車両の前方であって前記車両の車幅方向に並ぶ一対の前記区画線候補を前記走行区画線ペアの候補である走行区画線ペア候補として抽出し、前記走行区画線ペア候補の車線幅と、過去に認識された前記走行区画線ペアの車線幅により学習された学習車線幅(Ws)と、を用いて、前記走行区画線ペア候補が前記走行区画線ペアであることの信頼度を算出し、前記信頼度が予め定められた基準を満たすことを含む第1条件を満たす前記走行区画線ペアを、前記走行区画線ペアとして選択する工程と(S40)、
    前記認識装置が、選択された前記走行区画線ペアの車線幅を学習することにより前記学習車線幅を算出する工程と(S60)、
    前記認識装置が、前記カメラにより撮影された画像に表れるシーンが、前記車両の走行車線と分岐車線(LN2)との接続終了地点(A1)である第1シーンであるか否かを判定する工程と(S30)、を備え、
    前記判定する工程では、
    前記認識装置が、前記車両の前方であって前記車幅方向における一方側に、予め定められた第3条件を満たす前記区画線候補が抽出されている場合に、前記画像に表れるシーンが前記第1シーンであると判定し、
    前記第3条件は、前記車両の前方に向けて互いに離れる2本の前記区画線候補である第1ペア(LC3、LC4)が抽出されており、前記第1ペアよりも前方であって前記車幅方向における他方側に、前記第1ペアと離間した前記区画線候補である離間区画線候補(LC5)が更に抽出されていることを含み、
    前記選択する工程では、前記画像に表れるシーンが前記第1シーンであり、かつ、前記離間区画線候補が更に抽出されている場合には、前記認識装置が、前記離間区画線候補と、前記車両の前記車幅方向における他方側に抽出された前記区画線候補と、を含む前記走行区画線ペア候補(LC1、LC5)についての前記基準を、他の前記走行区画線ペア候補の前記基準よりも緩和する、方法。
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