JP7251965B2 - 注出口付き包装袋、およびその製造方法 - Google Patents
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Description
(植物由来材とポリオレフィン系樹脂との混合割合)=(植物由来材の質量)/[(植物由来材の質量)+(ポリオレフィン系樹脂の質量)] ・・式1
L=25~75
a=0~30
b=0~30
L=0~25
a=-10~10
b=-10~10
(植物由来材とポリオレフィン系樹脂との混合割合)=(植物由来材の質量)/[(植物由来材の質量)+(ポリオレフィン系樹脂の質量)] ・・式1
L=25~75
a=0~30
b=0~30
L=0~25
a=-10~10
b=-10~10
実施例・比較例で製造された注出口付き包装袋(スタンディングパウチ)の中に内容物としてシャンプー(無色透明)を入れ、その内容物をパウチから所定量(500cc)だけカップに注ぎ込む際のシャンプーの見易さ、および、カップへの注ぎ込み易さを下記の3段階で官能評価した(3個のスタンディングパウチで繰り返して平均的に評価した)。
◎:非常に注ぎ易かった。
○:特に問題なく、注ぐことができた。
△:包装袋の抽出口をシャンプーボトルに近づけたときに両者を識別しにくく、所望量を注いだ際に少量がこぼれた。
実施例・比較例で製造された注出口付き包装袋(スタンディングパウチ)の中に水(約300cc)を充填し、しかる後に、容器本体の上部の開口部をヒートシールすることによって注出口付き包装袋を密封した。そして、その水を封入した注出口付き包装袋を、底を床面に対向させた状態で200cmの高さからコンクリート製の床面に自由落下させ、落下後の注出口付き包装袋に破れが生じているかを否かを目視によって評価した。実施例・比較例とも同一形状の注出口付き包装袋を1,000個形成し、それらの各包装袋について破袋の有無を評価した。
◎:1,000個中、破袋した袋が0~1袋であった。
○:1,000個中、破袋した袋が2~10袋であった。
△:1,000個中、破袋した袋が11袋以上であった。
実施例・比較例で得られた注出口部材委(スパウト)の竹の質感(表面の艶消し度合い)を、目視によって下記の3段階で官能評価した。
◎:表面の艶消し度合いがきわめて良好であり、表面がてからない。
○:表面の艶消し度合いが良好であり、表面があまりてからない。
△:表面の艶消し度合いが低く、表面がてかる。
×:表面がほとんど艶消しされておらず、表面のてかり度合いが高い。
変性ポリオレフィン樹脂であるマレイン酸変性ポリエチレンを溶融させて、その溶融樹脂中に、竹炭(真竹を約900℃で焼き上げて炭化させたもの)を粉砕してなる粒子(長径=155μm、短径=52μm、アスペクト比=2.98)を添加することによって、注出口部材を形成するための混合材料を調製した。なお、混合材料の調製においては、混合材料中の上記した式1で表される植物由来材とポリオレフィン系樹脂との混合割合が、51%となるように調整した。また、東洋精機製作所製メルトインデックサ F-F01を用いて、JIS K6921-1に準拠し、温度 190℃、荷重 2.16kg、単位:g/10minの条件で、得られた混合材料のMFRを測定したところ、8.5であった。そして、上記した混合材料を200℃の条件で射出成形することによって、所定の大きさ(高さ×横幅=30mm×40mm)を有する図1に示す形状の注出口部材(スパウト)を作製した。
混合材料を調製する際に、上記した式1で表される植物由来材とポリオレフィン系樹脂との混合割合が20%となるように調整したこと以外は実施例1と同様にして、実施例2の抽出口付きスタンディングパウチを作製した。なお、実施例2において調製された混合材料のMFRは、15.5であった。そして、その抽出口付きスタンディングパウチの特性を、上記した方法によって評価した。実施例2の抽出口付きスタンディングパウチの特性の評価結果を、混合材料、注出口付きスタンディングパウチの性状とともに表1に示す。
混合材料を調製する際に、上記した式1で表される植物由来材とポリオレフィン系樹脂との混合割合が66%となるように調整したこと以外は実施例1と同様にして、実施例2の抽出口付きスタンディングパウチを作製した。なお、実施例2において調製された混合材料のMFRは、6.5であった。そして、その抽出口付きスタンディングパウチの特性を、上記した方法によって評価した。実施例2の抽出口付きスタンディングパウチの特性の評価結果を、混合材料、注出口付きスタンディングパウチの性状とともに表1に示す。
混合材料を調製する際に、ポリオレフィン系樹脂に添加する植物由来材を、竹炭を粗く粉砕してなる粒子(長径=350μm、短径=250μm、アスペクト比=1.4)に変更したこと以外は実施例1と同様にして、実施例4の抽出口付きスタンディングパウチを作製した。なお、実施例4において調製された混合材料のMFRは、10.2であった。そして、その抽出口付きスタンディングパウチの特性を、上記した方法によって評価した。実施例4の抽出口付きスタンディングパウチの特性の評価結果を、混合材料、注出口付きスタンディングパウチの性状とともに表1に示す。
混合材料を調製する際に、ポリオレフィン系樹脂をポリエチレンに変更するとともに、植物由来材の粒子の表面をアセチル化させたこと以外は実施例1と同様にして、実施例5の抽出口付きスタンディングパウチを作製した。なお、実施例5において調製された混合材料のMFRは、11.0であった。そして、その抽出口付きスタンディングパウチの特性を、上記した方法によって評価した。実施例5の抽出口付きスタンディングパウチの特性の評価結果を、混合材料、注出口付きスタンディングパウチの性状とともに表1に示す。
混合材料を調製する際に、ポリオレフィン系樹脂をマレイン酸変性ポリプロピレンに変更したこと以外は実施例1と同様にして、実施例6の抽出口付きスタンディングパウチを作製した。なお、実施例6において調製された混合材料のMFRは、10.0であった。そして、その抽出口付きスタンディングパウチの特性を、上記した方法によって評価した。実施例6の抽出口付きスタンディングパウチの特性の評価結果を、混合材料、注出口付きスタンディングパウチの性状とともに表1に示す。
混合材料を調製する際に、ポリオレフィン系樹脂に添加する植物由来材を、竹(真竹)を粉砕してなる粒子(長径=135μm、短径=42μm、アスペクト比=3.21)に変更したこと以外は実施例1と同様にして、実施例7の抽出口付きスタンディングパウチを作製した。なお、実施例7において調製された混合材料のMFRは、9.5であった。そして、その抽出口付きスタンディングパウチの特性を、上記した方法によって評価した。実施例7の抽出口付きスタンディングパウチの特性の評価結果を、混合材料、注出口付きスタンディングパウチの性状とともに表1に示す。
混合材料を調製する際に、上記した式1で表される植物由来材とポリオレフィン系樹脂との混合割合が20%となるように調整したこと以外は実施例7と同様にして、実施例8の抽出口付きスタンディングパウチを作製した。なお、実施例8において調製された混合材料のMFRは、13.2であった。そして、その抽出口付きスタンディングパウチの特性を、上記した方法によって評価した。実施例8の抽出口付きスタンディングパウチの特性の評価結果を、混合材料、注出口付きスタンディングパウチの性状とともに表1に示す。
混合材料を調製する際に、上記した式1で表される植物由来材とポリオレフィン系樹脂との混合割合が66%となるように調整したこと以外は実施例7と同様にして、実施例9の抽出口付きスタンディングパウチを作製した。なお、実施例9において調製された混合材料のMFRは、5.5であった。そして、その抽出口付きスタンディングパウチの特性を、上記した方法によって評価した。実施例9の抽出口付きスタンディングパウチの特性の評価結果を、混合材料、注出口付きスタンディングパウチの性状とともに表1に示す。
混合材料を調製する際に、ポリオレフィン系樹脂に植物由来材を添加しなかったこと以外は実施例1と同様にして、比較例1の抽出口付きスタンディングパウチを作製した(すなわち、比較例1の抽出口付きスタンディングパウチの抽出部材は、ポリオレフィン系樹脂のみによって形成した)。なお、比較例1において抽出部材の形成に用いたポリオレフィン系樹脂のMFRは、30.0であった。そして、その抽出口付きスタンディングパウチの特性を、上記した方法によって評価した。比較例1の抽出口付きスタンディングパウチの特性の評価結果を、混合材料、注出口付きスタンディングパウチの性状とともに表1に示す。
混合材料を調製する際に、上記した式1で表される植物由来材とポリオレフィン系樹脂との混合割合が0.5%となるように調整したこと以外は実施例1と同様にして、比較例2の抽出口付きスタンディングパウチを作製した。なお、比較例2において調製された混合材料のMFRは、26.2であった。そして、その抽出口付きスタンディングパウチの特性を、上記した方法によって評価した。比較例2の抽出口付きスタンディングパウチの特性の評価結果を、混合材料、注出口付きスタンディングパウチの性状とともに表1に示す。
混合材料を調製する際に、上記した式1で表される植物由来材とポリオレフィン系樹脂との混合割合が0.5%となるように調整したこと以外は実施例7と同様にして、比較例3の抽出口付きスタンディングパウチを作製した。なお、比較例3において調製された混合材料のMFRは、28.2であった。そして、その抽出口付きスタンディングパウチの特性を、上記した方法によって評価した。比較例3の抽出口付きスタンディングパウチの特性の評価結果を、混合材料、注出口付きスタンディングパウチの性状とともに表1に示す。
1,2・・容器本体
11,21・・注出口部材
Claims (8)
- 内容物を収容する容器本体と、その容器本体内の内容物を注出させるための注出口部材と、を備え、前記注出口部材は、ポリオレフィンを主成分とするポリオレフィン系樹脂と、竹または竹炭あるいはそれらの混合物である植物由来材の粒子とを含む混合材料によって形成されており、
その混合材料における下記の式1に示す植物由来材とポリオレフィン系樹脂との混合割合が、51%以上80%以下であり、
前記植物由来材からなる粒子が、表面をアセチル化処理したものであり、かつ、粒子の長径が100~400μmであり、なおかつ、粒子のアスペクト比が2~30であるとともに、
前記ポリオレフィン系樹脂が、マレイン酸変性ポリオレフィンであることを特徴とする注出口付き包装袋。
(植物由来材とポリオレフィン系樹脂との混合割合)=(植物由来材の質量)/[(植物由来材の質量)+(ポリオレフィン系樹脂の質量)] ・・式1 - 前記注出口部材を構成する混合材料に含まれる植物由来材の粒子が、竹からなる粒子であり、前記注出口部材のL*a*b*表色系におけるL,a,bの各数値が、以下の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の注出口付き包装袋。
L=25~75
a=0~30
b=0~30 - 前記注出口部材を構成する混合材料に含まれる植物由来材の粒子が、竹炭からなる粒子であり、前記注出口部材のL*a*b*表色系におけるL,a,bの各数値が、以下の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の注出口付き包装袋。
L=0~25
a=-10~10
b=-10~10 - 前記容器本体が合成樹脂フィルムからなり、その合成樹脂フィルムがバイオマス由来のポリオレフィン系樹脂を含有したものであることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の注出口付き包装袋。
- 前記合成樹脂フィルムが、少なくともシーラント層と基材層とを積層させた積層体であり、前記シーラント層がバイオマス由来のポリオレフィン系樹脂を含有していることを特徴とする請求項4に記載の注出口付き包装袋。
- 前記合成樹脂フィルムが、少なくともシーラント層と基材層とを積層させた積層体であり、前記シーラント層が竹または竹炭あるいはそれらの混合物である植物由来材を含有していることを特徴とする請求項4に記載の注出口付き包装袋。
- 前記注出口部材を構成する混合材料のMFRが、5.0以上、20.0以下であることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の包装袋。前記記載の注出口付き包装袋。
- 請求項1~7のいずれかに記載された注出口付き包装袋の製造方法であって、
前記混合材料を射出成形することによって前記注出口部材を形成する工程を有することを特徴とする注出口付き包装袋の製造方法。
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