JP7250525B2 - ウエハ搬送用トレイ - Google Patents

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Description

本発明は、半導体製造装置内にウエハを搬送するためのトレイに関する。
半導体素子の製造で一般的に用いられている半導体ウエハの外径は200mmまたは300mmのものが主流であるが、ガリウムヒ素やインジウムリンなどの化合物半導体ウエハの外径は150mm以下のものが多い。そのため、同じ半導体製造装置で半導体ウエハと化合物半導体ウエハのように異なる大きさのウエハを処理するには、装置の搬送系やステージをそれぞれに適した大きさに変更する必要があり、交換作業に非常に無駄な時間がかかっていた。
ウエハの大きさの違いを吸収するため、ウエハをトレイの上に載せ、トレイごと半導体製造装置の処理にかけることが行われる。特許文献1には、成膜処理を行う半導体製造装置のウエハ用トレイが示されている。特許文献1のウエハ用トレイは、中心部にウエハの面が臨む開口を有し、開口の外周にウエハの周縁を保持する受部が設けられた構成になっている。また、特許文献2には、半導体製造装置における処理ユニット装置間を処理基板がハンドリングされる際に使用される処理基板トレイが示されている。特許文献2の処理基板トレイは、表面に形成された吸着面と裏面との間を連通する貫通孔を有し、吸着面に処理基板をセットした状態でスピンドルチャックに真空吸着される。
特開平10-209252号公報 特開2001-68541号公報
半導体製造装置の中には、搬送用のハンドやプリアライナ用の真空チャックなど、複数種類の真空吸着部材を有するものがある。そのような半導体製造装置においてカセットtoカセットで自動処理を行う場合、複数種類の真空吸着部材の間でウエハの搬送、受け渡し、固定などが行われることとなる。真空吸着部材の種類ごとに吸着エリアの位置や大きさは異なるが、平坦な板状部材であるウエハを直接吸着する場合には特に問題とはならない。ところが、前述のようなウエハ用トレイが介在する場合には、真空吸着部材の吸着エリアとトレイの貫通孔との位置が合わず、吸着エラーやウエハの落下が生じるおそれがある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、複数種類の真空吸着部材を有する半導体製造装置で使用可能なトレイを提供することを目的とする。
本発明は、表面側に対象物が載置された状態で、裏面側に配置された真空吸着部材によって、前記対象物とともに真空吸着されるトレイであって、前記表面のうち第1の真空吸着部材の吸着エリアに対応する部分に設けられ、前記対象物と前記表面の間に負圧室を形成するための、第1の環状凸部と、前記表面のうち、前記第1の真空吸着部材とは吸着エリアの位置および/または大きさが異なる第2の真空吸着部材の吸着エリアに対応する部分に設けられ、前記対象物と前記表面の間に負圧室を形成するための、第2の環状凸部と、を備え、前記第1の環状凸部または前記第2の環状凸部の少なくともいずれかの内側には、複数の貫通孔が設けられており、前記第1の環状凸部と前記第2の環状凸部との外周によって規定される領域は互いに包含関係に無い、ことを特徴とするトレイを提供する。
本発明によれば、複数種類の真空吸着部材を有する半導体製造装置で使用可能なトレイを提供することができる。
複数種類の真空吸着部材を有する半導体製造装置の一例の平面図。 第1の実施形態のトレイの平面図および断面図。 第2の実施形態のトレイの平面図および断面図。 第3の実施形態のトレイの平面図および断面図。 第4の実施形態のトレイの平面図および断面図。 第5の実施形態のトレイの平面図および断面図。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態に係るウエハ搬送用トレイを用いて自動処理する半導体製造装置としての半導体露光装置1(ステッパー)の一例を示す平面図である。
半導体露光装置1は、カセットステーション2、第1の搬送ハンド3、プリアライナ用真空チャック4、第2の搬送ハンド5、露光ステージ6を有している。第1の搬送ハンド3、プリアライナ用真空チャック4、第2の搬送ハンド5、露光ステージ6は、それぞれ吸着エリア(吸着面)の位置および大きさが異なる真空吸着部材を有している。なお、本明細書において、「吸着エリアの位置」は、ウエハ(またはトレイ)に対する吸着エリアの相対的な位置を意味し、「吸着エリアの大きさ」は、ウエハ(またはトレイ)に対する吸着エリアの相対的な大きさを意味する。図1において、第1の搬送ハンド3は2箇所の吸着エリア3a、3bを有し、第2の搬送ハンド5も2箇所の吸着エリア5a、5bを有している。プリアライナ用真空チャック4はウエハに比べて小径の吸着エリア4aを有し、また、露光ステージ6はウエハないしトレイの全体を吸着できるよう大径の吸着エリア6aを有している。
半導体露光装置1の自動処理動作の概略について説明する。カセット(図示せず)に積載されたウエハ搬送用トレイ7(以下単に「トレイ7」とも称す)は、カセットステーション2に設置され、第1の搬送ハンド3に真空吸着された状態でカセットから取り出される。カセットから取り出されたトレイ7は、第1の搬送ハンド3によりプリアライナ用真空チャック4上に搬送される。トレイ7はプリアライナ用真空チャック4により真空吸着され、ノッチ検出によるプリアライメントが行われる。プリアライメント後のトレイ7は、第2の搬送ハンド5で真空吸着された状態で露光ステージ6へ搬送され、露光処理が行われる。露光ステージ6は反り量が大きいウエハでも露光時のウエハ平坦性を非常に小さくする必要があるため、凸型ピンをステージ上に多数有すことによりステージ全面でウエハを真空吸着するとよい。露光処理が終了したトレイ7は、第1の搬送ハンド3で再びカセットステーション2のカセットに戻される。
半導体露光装置1で自動処理を行うためには、搬送ハンド3、5、真空チャック4、露光ステージ6のそれぞれの場所で、トレイ7上の処理ウエハを確実に真空吸着する必要がある。もし、異なる外径のウエハを処理する際に、搬送ハンド3、5、真空チャック4、露光ステージ6などをウエハの外径に応じた部品に変更しなければならない場合、段取り替えのためのメンテナンス時間が必要となる。そこで、本実施形態では、ウエハ搬送用トレイ7上にウエハを載置することで、ウエハサイズの違いを吸収する。これにより、メンテナンス時間を省くことができ、全体としての生産効率を向上することができる。以下に
、本発明に係るウエハ搬送用トレイの具体的な実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図2Aおよび図2Bを用いて本発明の第1の実施形態について説明する。図2Aは、第1の実施形態に係るウエハ搬送用トレイの平面図である。図2Bは、図2A中のA-A断面である。
第1の実施形態のウエハ搬送用トレイ101(以下単に「トレイ101」とも称す)は、処理対象となるウエハを載置するためのトレイである。このトレイ101は、表面側にウエハ(対象物)が載置された状態で、裏面側に配置された真空吸着部材によって、ウエハとともに真空吸着されるような構造を有している。本実施形態のトレイ101は、直径200mm、厚さ0.725mm~1mmの板状の材料を加工して形成される。トレイ101の材料は半導体製造装置に投入可能な材料であれば何でもよい。例えば、SUSやアルミニウムなどの金属、ガラス、シリコン、酸化シリコン(SOI(Silicon On Insulator)ウエハ)、カーボンを含む材料(SiCウエハ)などを用いることができる。トレイ101は、機械加工により作製してもよいし、DRIE(Deep
Reactive Ion Etching)などの半導体製造プロセスによって作製してもよい。
トレイ101の中央部分には、凹部領域102が設けられている。凹部領域102のサイズ(開口面積)は、ウエハ106よりもひとまわり小さく、凹部領域102の周囲にはウエハ106の下面106bを支持するためのフラットなウエハ支持面108が設けられている。ウエハ106をウエハ支持面108の上に載置すると、ウエハ106の下面106bと凹部領域102との間に真空吸着のための負圧室が形成される。
ウエハ支持面108の外縁には、ウエハガイド107が設けられている。ウエハガイド107は、トレイ101上にウエハ106を載せる際に、その載置位置をガイドするためのガイド部材である。ウエハガイド107は、ウエハ106の外周縁106cと対向または当接する構造であれば何でもよく、壁、段差、凸部などの形態を採ることができる。本実施形態では、凹部領域102よりもひとまわりサイズ(開口面積)が大きく、且つ、凹部領域102よりも浅い第2の凹部領域を設けることにより、ウエハガイド107とウエハ支持面108を形成している。DRIE(Deep Reactive Ion Etching)によってウエハガイド107とウエハ支持面108を加工する場合は、SOI(Silicon On Insulator)ウエハを用いることが好ましい。エッチングのばらつきを低減できるため、平坦な(高さの揃った)ウエハ支持面108を作製できるからである。
例えば、直径100mm(4インチ)、厚み625μmの処理ウエハ106用のトレイ101であれば、凹部領域102の径d1は約80mm~98mm、ウエハ支持面108からの深さh1は約10μm~100μmがよい。また、ウエハガイド107の径d2は約100mm~106mm、ウエハ支持面108からの高さh2は約400μm~625μmがよい。本実施形態では、凹部領域102の径d1を92mm、深さh1を60μm、ウエハガイド107の径d2を102mm、高さh2を600μmとした。なお、ここで述べた寸法はあくまで一例であり、処理するウエハの外径や厚みに応じて、凹部領域102やウエハガイド107の寸法も適宜設定すればよい。
本実施形態では、ウエハガイド107がウエハ106の外周を囲む略円状になっているが、ウエハガイド107の形状はこれに限られない。例えば、ウエハガイド107を矩形状に設けたり、途中で途切れた構造にしてもよい。また、本実施形態では、板状の材料を加工することによってウエハガイド107を形成したが、別部材で作製したウエハガイド
を凹部領域102の周囲に取り付けてもよい。
凹部領域102の中には第1の環状凸部103と第2の環状凸部105が形成されている。第1の環状凸部103と第2の環状凸部105は互いに包含関係には無い。各環状凸部103、105は、幅が約0.1mm~3mm、凹部領域102の底面102aからの高さが約10μm~100μmであるとよい。本実施形態では、例えば、幅を1mm、高さを60μm(つまり、凹部領域102の深さh1と等しい高さ)とした。これにより、第1の環状凸部103の上端と第2の環状凸部105の上端とウエハ支持面108とで、ウエハ106を支持する構造となる。
凹部領域102の底面102aには、複数の貫通孔104が形成されている。この貫通孔104を通じて排気することで、ウエハ106の下面106bと凹部領域102とで形成される空間が負圧となり、ウエハ106を真空吸着できる。貫通孔104の直径は約0.5mm~3mm程度が好ましい。本実施形態では直径1.5mmの貫通孔104を設ける。なお、貫通孔104はストレートな孔でなくてもよく、曲がった形状でもよい。
第1の環状凸部103は、プリアライナ用真空チャック4の吸着エリア(吸着面)に対応する位置および大きさで形成されており、第1の環状凸部103の内側には少なくとも1つの貫通孔104が形成されている。本実施形態では、プリアライナ用真空チャック4でウエハ106(トレイ101)の中央部分を吸着するために、凹部領域102の中心に第1の環状凸部103が設けられ、第1の環状凸部103の内側に5個の貫通孔104が設けられている。プリアライナ用真空チャック4の吸着エリアの直径が26mmのとき、第1の環状凸部103は、例えば、直径29mm、幅1mmの内壁と直径35mm、幅1mmの外壁の2重構造で構成するとよい。2重構造にすることで異物などによるリークを低減でき、トレイ101およびウエハ106の安定した吸着を実現できる。
かかる構成において、プリアライナ用真空チャック4により真空排気を行うと、ウエハ106の下面106bと第1の環状凸部103の内壁と凹部領域102の底面102aとで仕切られた空間(負圧室)が負圧となり、ウエハ106を真空吸着により固定することができる。もし、第1の環状凸部103が無い場合には、プリアライナ用真空チャック4の吸着エリアの外側にある貫通孔14を通じて凹部領域102内に空気が流入するため、ウエハ106の吸着エラーが生じてしまう。
ここで、プリアライナ用真空チャック4の吸着エリアの直径よりも第1の環状凸部103の内壁の直径を大きくし、且つ、プリアライナ用真空チャック4の吸着エリアの内側に貫通孔14を配置することが好ましい。これによりリークを可及的に抑え、高い吸着力を得ることができる。第1の実施形態では、プリアライナ用真空チャック4でトレイ101およびウエハ106を安定して真空吸着できるため、プリアライメント処理時にトレイ101およびウエハ106を回転させてもウエハ106が落下することはない。
第2の環状凸部105は、第1の搬送ハンド3および第2の搬送ハンド5の吸着エリア(吸着面)に対応する位置および大きさで形成されており、第2の環状凸部105の内側には少なくとも1つの貫通孔104が形成されている。本実施形態の搬送ハンド3、5は2つの吸着エリアを有しているため、第2の環状凸部105も2つ設けられている。本実施形態では、第1の環状凸部103を挟むように、凹部領域102の両端部に第2の環状凸部105が配置されている。第2の環状凸部105は、例えば、直径7mm、幅1mmの内壁と直径11mm、幅1mmの外壁の2重構造で構成するとよい。2重構造にすることで異物などによるリークを低減でき、トレイ101およびウエハ106の安定した吸着を実現できる。なお、第2の環状凸部105の数、配置、大きさは、搬送ハンドの配置や仕様に応じて適宜設計することができる。
この構成において、第1の搬送ハンド3により真空排気を行うと、ウエハ106の下面106bと第2の環状凸部105の内壁と凹部領域102の底面102aとで仕切られた空間(負圧室)が負圧となり、ウエハ106を真空吸着により固定することができる。よって、第1の搬送ハンド3によりカセットステーション2からプリアライナ用真空チャック4にトレイ101を搬送する際に、吸着エラーやウエハ106の落下の発生を防止することができる。同様に、第2の搬送ハンド5によりプリアライナ用真空チャック4から露光ステージ6にトレイ101を搬送する際にも、吸着エラーやウエハ106の落下の発生を防止することができる。
本実施形態では第1の搬送ハンド3と第2の搬送ハンド5の吸着エリアが同じである例を説明したが、第1の搬送ハンド3と第2の搬送ハンド5の吸着エリアの位置や大きさが異なる場合には、搬送ハンドごとに環状凸部を設ければよい。例えば、第1の搬送ハンド3の吸着エリアに対応する位置・大きさで第2の環状凸部105を設け、第2の搬送ハンド5の吸着エリアに対応する位置・大きさで第3の環状凸部(不図示)を設けてもよい。また、本実施形態では環状凸部を2つの環状壁からなる多重構造(2重構造)にしたが、1重構造でもよいし、3つ以上の環状壁を重ねた構造でもよい。環状凸部の形状も、円形の他、楕円形、矩形、多角形などどのような形状でもよい。
露光ステージ6の直径は凹部領域102よりも大きく、凹部領域102内の全ての貫通孔104が露光ステージ6の吸着エリアに収まる。それゆえ、露光ステージ6により真空排気を行うと、ウエハ106の下面106bと凹部領域102とで形成される空間の全体が負圧となり、ウエハ106の全面が固定される。
以上述べたように、第1の実施形態のトレイ101を用いることで、吸着エリアの位置・大きさが異なる第1の搬送ハンド3、プリアライナ用真空チャック4、第2の搬送ハンド5、露光ステージ6のそれぞれで良好な真空吸着を実現できる。そのため、吸着エラーやウエハ106の落下の発生を抑制しつつ、カセットtoカセットの自動処理が可能となる。
(第2の実施形態)
図3Aおよび図3Bを用いて本発明の第2の実施形態について説明する。図3Aは、第2の実施形態に係るウエハ搬送用トレイの平面図である。図3Bは、図3A中のA-A断面である。第1の実施形態と対応する構成部分には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
第2の実施形態のトレイ201は、第1の実施形態と同様に、凹部領域102の内部に第1の環状凸部103と第2の環状凸部105を有している。これにより、図1中のプリアライナ用真空チャック4による真空吸着と、図1中の第1の搬送ハンド3および第2の搬送ハンド5による真空吸着とを可能にしている。
さらに第2の実施形態では、凹部領域102の内部に、第1の環状凸部103および第2の環状凸部105と同じ高さのピン型凸部208が複数形成されている。ピン型凸部208は、真空吸着時にウエハ106の下面106bに当接し、ウエハ106の変形(湾曲)を防止するための構造である。ピン型凸部208は、直径が約0.1mm~1mm、高さが約10μm~100μmであるとよい。また、ウエハ106の全体を均一の力で支持できるように、複数のピン型凸部208を等間隔で配置することが好ましい。本実施形態では、例えば、直径を1mm、高さを60μmとし、3mm間隔で格子状に複数のピン型凸部208を配置している。ピン型凸部208の配置パターンは格子状に限られず、ウエハ206の平坦性が十分に確保されるのであれば他のパターンで配置してもよい。ピン型
凸部208は第1の環状凸部103と第2の環状凸部105の内側にも配置するとよい。
以上述べた第2の実施形態の構成によっても、第1の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。加えて、第2の実施形態の構成によれば、ウエハ106のほぼ全面がピン型凸部208によって均一に支持されるので、吸着されているウエハ106の平坦性を向上することができる。特に、露光ステージ6においては、ウエハ106のほぼ全面をピン型凸部208によって均一に支持しつつ、且つ、ウエハ106のほぼ全面を真空吸着するため、露光時のウエハ106の平坦性を維持できる。したがって、露光のばらつきを低減することが可能となる。
(第3の実施形態)
図4Aおよび図4Bを用いて本発明の第3の実施形態について説明する。図4Aは、第3の実施形態に係るウエハ搬送用トレイの平面図である。図4Bは、図4A中のA-A断面である。前述の実施形態と対応する構成部分には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
第1および第2の実施形態では、第2の凹部領域を形成することで壁状のウエハガイドを設けたのに対し、第3の実施形態では、突起状のウエハガイドを設ける点が異なる。それ以外の構成は基本的に前述の実施形態と同じである。
図4Aおよび図4Bに示すように、第3の実施形態では、凹部領域102の周囲の複数の位置に、ウエハガイドとしての凸部309を設けている。具体的には、ウエハ106のオリエンテーションフラット部106dに対応する位置に2個の凸部309が配置され、オリエンテーションフラット部106dとは異なるウエハ106の外周縁106cに対応する位置に1個の凸部309が配置されている。ウエハ106の外周縁106cおよびオリエンテーションフラット部106dをそれぞれ凸部309に突き当てることで、トレイ301の中心とウエハ106の中心が一致するように、ウエハ106が位置決めされる。
凸部309は直径が約0.5mm~3mm、高さが約0.3mm~0.7mmであるとよい。本実施形態では、例えば、直径を1mm、高さを0.6mmとした。なお、凸部309の形状は円柱状でもよいし、それ以外の形状でもよい。例えば、直方状でもよいし、円錐状のように下部と上部の大きさが異なっていても良い。凸部309はウエハ106の厚みの半分以上の高さを有することが好ましい。図4A中ではウエハ106のオリエンテーションフラット部106dに対して90°回転した方向にも凸部309が配置されているが、凸部309の配置はこれに限られない。ウエハ106の外周縁106cを少なくとも3点で支持できれば、凸部309の位置および数は任意に設計できる。
以上述べた第3の実施形態の構成によっても、前述の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。加えて、第3の実施形態の構成によれば、トレイ301に対してほぼ同じ位置にウエハ106が位置決めされるため、各種半導体処理のばらつきや位置ずれを低減することができる。また、トレイ301に対するウエハ106の設置不良や置き直しが発生しない。
(第4の実施形態)
図5Aおよび図5Bを用いて本発明の第4の実施形態について説明する。図5Aは、第4の実施形態に係るウエハ搬送用トレイの平面図である。図5Bは、図5A中のA-A断面である。前述の実施形態と対応する構成部分には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
第3の実施形態では、突起状のウエハガイド(凸部309)に突き当てることでウエハ
106の位置決めを行う構成であったのに対し、第4の実施形態では、壁状のウエハガイドに突き当てることでウエハ106の位置決めを行う点が行う。それ以外の構成は基本的に前述の実施形態と同じである。
図5Aおよび図5Bに示すように、第4の実施形態では、第2の凹部407の壁の一部に、平らな壁面で構成された第1のウエハ突き当て部410および第2のウエハ突き当て部411が形成されている。第1のウエハ突き当て部410は、ウエハ106の外周縁106cに対応する位置に配置され、第2のウエハ突き当て部411は、ウエハ106のオリエンテーションフラット部106dに対応する位置に配置される。ウエハ106の外周縁106cおよびオリエンテーションフラット部106dをそれぞれウエハ突き当て部410、411に突き当てることで、トレイ401の中心とウエハ106の中心が一致するように、ウエハ106が位置決めされる。
第1のウエハ突き当て部410はウエハ106のオリエンテーションフラット部106dに対して90°回転した方向に配置される。第1のウエハ突き当て部410の長さは約5mm~25mmであるとよい。本実施形態では、例えば、20mmとした。ただし、第1のウエハ突き当て部410の位置や形状はこの限りではない。
第2のウエハ突き当て部411はウエハ106のオリエンテーションフラット部106dと平行に配置される。第2のウエハ突き当て部411の長さは約34mm~43mmであるとよい。本実施形態では、例えば、39mmとした。ただし、第2のウエハ突き当て部411の長さは、処理ウエハ106のサイズに応じて変更すればよい。
第1のウエハ突き当て部410および第2のウエハ突き当て部411にウエハ106を押し当てるための治具を挿入するためのスペース412を設けるとよい。このスペース412は治具が入る大きさがあればよく、例えば幅15mm、奥行き5mmとする。
以上述べた第4の実施形態の構成によっても、前述の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。加えて、第4の実施形態の構成によれば、トレイ401に対してほぼ同じ位置にウエハ106が位置決めされるため、各種半導体処理のばらつきや位置ずれを低減することができる。また、トレイ401に対するウエハ106の設置不良や置き直しが発生しない。
(第5の実施形態)
図6Aおよび図6Bを用いて本発明の第5の実施形態について説明する。図6Aは、第5の実施形態に係るウエハ搬送用トレイの平面図である。図6Bは、図6A中のA-A断面である。前述の実施形態と対応する構成部分には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
前述の実施形態では、トレイの中央部分に設けた凹部領域の内側に、各真空吸着部材の吸着エリアに対応する環状凸部(例えば図2Aの符号103、105)を配置する構造を採用していた。これに対し、第5の実施形態では、凹部領域は設けずに、各真空吸着部材の吸着エリアに対応する環状凸部のみを設けた構造を採用する。
具体的には、図6Aに示すように、プリアライナ用真空チャック4の吸着エリアに対応する第1の環状凸部103と、搬送ハンド3、5の吸着エリアに対応する第2の環状凸部105とを配置する。そして、第1の環状凸部103の内側と第2の環状凸部105の内側にそれぞれ1つ以上の貫通孔104を形成する。図示しないが、第2および第3の実施形態と同じように、環状凸部103、105と同じ高さのピン型凸部を複数配置してもよい。
また本実施形態のトレイ501は、ウエハ106の周囲4箇所にウエハガイド502を設けている。ウエハ106の外周縁をウエハガイド502に沿わせながら、ウエハ106を環状凸部103、105の上に載置することで、ウエハ106を正しい位置に位置決めできる。なお、ウエハガイドの形状、位置、数などは必要に応じて変更してもよい。
以上述べた第5の実施形態の構成によっても、前述の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(その他)
第1から第5の実施形態を例示したが、本発明の構成はこれらの実施形態に限られるものではない。例えば、前述の実施形態では、円形のウエハを載置するためのトレイを例示したが、トレイに載置する対象物はウエハに限られない。また対象物の形状も円形に限られず、矩形や多角形の対象物でもよい。また、トレイ自体の形状も円形に限られず、どのような形状でもよい。また、前述の実施形態では、吸着エリアの位置と大きさの両方が異なる真空吸着部材を例示したが、吸着エリアの位置が同じで大きさのみ異なる場合や、吸着エリアの大きさが同じで位置のみ異なる場合にも、本発明を適用することが可能である。
3:第1の搬送ハンド
3a:吸着エリア
4:プリアライナ用真空チャック
4a:吸着エリア
5:第2の搬送ハンド
5a:吸着エリア
6:露光ステージ
6a:吸着エリア
7、101、201、301、401、501:ウエハ搬送用トレイ
103:第1の環状凸部
105:第2の環状凸部
106:ウエハ

Claims (13)

  1. 表面側に対象物が載置された状態で、裏面側に配置された真空吸着部材によって、前記対象物とともに真空吸着されるトレイであって、
    前記表面のうち第1の真空吸着部材の吸着エリアに対応する部分に設けられ、前記対象物と前記表面の間に負圧室を形成するための、第1の環状凸部と、
    前記表面のうち、前記第1の真空吸着部材とは吸着エリアの位置および/または大きさが異なる第2の真空吸着部材の吸着エリアに対応する部分に設けられ、前記対象物と前記表面の間に負圧室を形成するための、第2の環状凸部と、を備え
    前記第1の環状凸部または前記第2の環状凸部の少なくともいずれかの内側には、複数の貫通孔が設けられており、
    前記第1の環状凸部と前記第2の環状凸部との外周によって規定される領域は互いに包含関係に無い、
    ことを特徴とするトレイ。
  2. 前記第1の環状凸部と前記第2の環状凸部の高さが等しく、
    前記対象物の下面が前記第1の環状凸部および前記第2の環状凸部によって支持されることを特徴とする請求項1に記載のトレイ。
  3. 前記第1の環状凸部および前記第2の環状凸部と等しい高さの凸部が前記表面に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のトレイ。
  4. 前記凸部が前記表面に複数設けられていることを特徴とする請求項3に記載のトレイ。
  5. 複数の前記凸部が等間隔に配置されていることを特徴とする請求項4に記載のトレイ。
  6. 前記第1の環状凸部の内側に、前記表面から前記裏面に貫通する貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1~5のうちいずれか1項に記載のトレイ。
  7. 前記第2の環状凸部の内側に、前記表面から前記裏面に貫通する貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1~6のうちいずれか1項に記載のトレイ。
  8. 前記第1の環状凸部が、少なくとも2つの環状壁からなる多重構造を有することを特徴とする請求項1~7のうちいずれか1項に記載のトレイ。
  9. 前記対象物を載置する位置をガイドするガイド部材を有することを特徴とする請求項1~8のうちいずれか1項に記載のトレイ。
  10. 前記ガイド部材は、前記対象物の外周縁と対向または当接する壁状の部材であることを特徴とする請求項9に記載のトレイ。
  11. 前記ガイド部材は、前記対象物の外周縁と対向または当接する突起状の部材であることを特徴とする請求項9に記載のトレイ。
  12. 前記トレイは、シリコン、酸化シリコン、カーボンを含む材料のいずれかで構成されていることを特徴とする請求項1~11のうちいずれか1項に記載のトレイ。
  13. 前記対象物は、ウエハであることを特徴とする請求項1~12のうちいずれか1項に記載のトレイ。
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