JP7250393B1 - 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

物件の立地のリスクを適正に評価できる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム提供すること。本発明に係る情報処理装置は、立地のリスクを算出するための各種情報をエリア単位で取得する取得部と、物件の位置情報から、物件がいずれのエリアに含まれるかを判定する判定部と、判定部が判定したエリアの各種情報に応じて、物件の立地のリスクを評価する評価部と、を備える。

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
日本における物件(以下、物件という)の購入は、ローンの組む年齢にもよるが多くの場合、30年超にもわたるローン返済が求められる。また、世帯を跨いで超長期のローンを組むことも行われている。しかし、立地や購入時期にもよるが、物件価値は購入から下がることが当たり前となっており、通常、物件価値がローン残高より早いペースで減価するため、売るに売れない状況に直面している人も多いと推測される。
ところで、近年、温暖化による海面上昇や台風の大型化、豪雨による洪水被害が増えており、被害の規模は、温暖化の継続により、ますます悪化していくと予想されている。
以上のように、長期にわたるローン返済が求められ、また途中での売却が困難な高額な買い物で、かつ、物件の場所によっては、価値がなくなったり、大きく破損したり、最悪の場合、人命を脅かすリスクがあるのにも関わらず、今日の売買物件の検討においては、そのような立地のリスクにかかわる情報が容易にわかる形では提供されていないのが現状である。
なお、令和2年8月28日施行の宅地建物取引業法施行規則の一部改正により、水防法の規定に基づき自治体が作成したハザードマップを宅地建物取引の際に重要事項説明として説明しなければならない事項に追加されたものの重要事項説明により説明がされるのみである。
このように、物件の立地のリスクは、能動的に情報を探す必要があり、また、ハザードマップなどの情報は、それが何を意味しているのか、わかりづらく、各自治体によってハザードマップの条件が異なるため、素人にはリスクの判断がつかない。また、実際に災害が起こった場合に想定される被害状況が記載されているだけであるため、結局、リスクの程度がどの程度であるかがわからないという問題がある。また、ハザードマップは、今日の状況評価であり、温暖化による海面上昇や熱中症などの将来のリスクは考慮されていないという問題がある。
なお、従来には、時々刻々と変化する洪水氾濫状況のデータを取り込み、ハザードマップに反映するリアルタイムハザードマップシステムが提案されているが、上述したようにハザードマップ自体が、それが何を意味しているのか、わかりづらいという問題は解消されていない。
特開2003-168179号公報
以上のように、物件の立地のリスクは、能動的に情報を探す必要があり、また、提供される情報は、実際に災害が起こった場合に想定される被害状況が記載されているだけであるため、結局、リスクの程度がどの程度であるかがわからないという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、物件の立地のリスクを適正に評価できる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の情報処理装置は、立地のリスクを算出するための各種情報をエリア単位で取得する取得部と、物件の位置情報から、物件がいずれのエリアに含まれるかを判定する判定部と、判定部が判定したエリアの各種情報に応じて、物件の立地のリスクを評価する評価部と、を備える。
本発明によれば、物件の立地のリスクを適正に評価できる情報処理装置及び情報処理方法、情報処理プログラムを提供することができる。
実施形態に係る情報処理システムの概略構成の一例を示す図である。 実施形態に係るサーバのハード構成の一例を示す図である。 実施形態に係るサーバの記憶装置に記憶されるデータベースの一例を示す図である。 実施形態に係るサーバの機能構成の一例を示す図である。 実施形態に係るユーザ端末のハード構成の一例を示す図である。 実施形態に係るユーザ端末の機能構成の一例を示す図である。 実施形態に係るユーザ端末の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。 実施形態に係るユーザ端末の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。 実施形態に係るユーザ端末の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。 実施形態に係るユーザ端末の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。 実施形態に係るユーザ端末の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。 実施形態に係るサーバによる情報処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係るサーバによる情報処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係るサーバによる情報処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係るサーバによる情報処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[実施形態]
図1は、実施形態に係る情報処理システム1の概略構成の一例を示す図である。初めに、図1を参照して情報処理システム1の構成について説明する。情報処理システム1は、サーバ2(情報処理装置)と、このサーバ2とネットワーク4を介して接続されたユーザ端末3とを備える。本実施形態では、物件の立地のリスクを算出するための各種情報を取得するために、サーバ2は、国土交通省や各自治体などのサーバ(不図示)にアクセス可能に構成されている。なお、情報処理システム1が備えるサーバ2及びユーザ端末3の数はそれぞれ任意である。また、サーバ2及びユーザ端末3間の通信は無線通信であるか有線通信であるか問わない。
(サーバ2)
図2は、サーバ2(情報処理装置)のハード構成の一例を示す図である。図2に示すように、サーバ2は、通信IF200A、記憶装置200B、CPU200Cなどを備える。なお、サーバ2に入力装置(例えば、キーボード、タッチパネルなど)及び表示装置(例えば、液晶モニタや有機ELモニタなど)を備えるようにしてもよい。
通信IF200Aは、外部端末(実施形態では、ユーザ端末3)と通信するためのインターフェースである。
記憶装置200Bは、例えば、HDDや半導体記憶装置である。記憶装置200Bには、サーバ2で利用する情報処理プログラム及び各種データなどが記憶されている。なお、実施形態では、情報処理プログラム及び各種データは、サーバ2の記憶装置200Bに記憶されているが、記憶装置200Bに記憶された各種データの一部又は全部は、USB(Universal Serial Bus)メモリや外付けHDDなどの外部記憶装置やネットワーク4を介して接続された他の情報処理装置の記憶装置に記憶されてもよい。この場合、サーバ2は、外部記憶装置や他の情報処理装置の記憶装置に記憶された各種情報を参照又は取得する。
図3に示すように、記憶装置200Bには、ユーザDB1、物件DB2、リスク評価DB3などが記憶されている。なお、本実施形態では、3つのデータベース(ユーザDB1~リスク評価DB3)に分けて記憶装置200Bに情報を記憶しているが、いくつのデータベースとするかは任意である。また、必ずしもデータベースとして記憶装置200Bに記憶されていなくともよい。
ユーザDB1には、ユーザの属性に関する情報(以下、属性情報ともいう)がユーザIDに関連付けて記憶されている。ユーザDB1には、ユーザの属性情報として、ユーザ本人の氏名、性別、年代、通勤・通学の形態(例えば、地域(例えば、同一市町村や同一都道府県など)内での通勤・通学か地域外への通勤・通学か、在宅か、など)及び世帯構成などがユーザIDに関連付けて記憶されている。世帯構成の情報は、本人以外の家族の人数と、本人以外の各家族の性別、年代、通勤・通学の形態などの情報である。
なお、ユーザの属性情報として、どのような情報を記憶するかは任意であり、例えば、住所、連絡先など情報を、ユーザの属性情報としてさらに記憶していてもよい。
また、ユーザDB1には、ログインID及びログインパスワードが関連付けて記憶されている。ここで、ユーザIDをログインIDとして利用してもよい。
物件DB2には、物件に関する情報(以下、物件情報という)が物件IDに関連付けて記憶されている。物件DB2には、物件情報として、物件の種別(アパート、マンション、一戸建て、その他など)、契約種別(売買、賃貸など)、物件名、費用(家賃(賃貸の場合)、敷金(賃貸の場合)、礼金(賃貸の場合)、価格(売買の場合)、共益費、管理費込、敷金、礼金、駐車場料金などの情報を含む)、駐車場(駐車場、駐輪場(自転車、バイク)などの情報)、階建/階、築年月、築年数、専有面積(坪又は平米)、間取り(例えば、ワンルーム、1K、1DK、1LDK、2K、2DK、2LDK、3K、3DK、3LDK、4K、4DK、4LDK以上など)、交通(〇〇線/〇〇駅 徒歩12分など)、所在地(住所)、仕様・設備(例えば、浴室乾燥機、カウンターキッチン、ディスポーザー、ウォークインクローゼット、オートロック、モニタ付インターホン、宅配BOX、エレベーター、共用ゲストルームなど)、条件等(例えば、現況:空家、引渡し:即時、取引態様:媒介など)、物件の画像又は動画(以下、画像等という)、仲介業者(業者名及び連絡先など)などが物件IDに関連付けて記憶されている。
物件の画像等は、種類ごとに1以上の画像等が記憶されている。ここで種類は、物件の間取図、外観、エントランス、玄関、リビング、キッチン、洗面、室内、収納、眺望、トイレ、風呂(バス)、バルコニーなどである。
なお、物件情報として、どのような情報を記憶するかは任意であり、例えば、施主、施工など情報を、物件情報としてさらに記憶していてもよい。
リスク評価DB3には、物件の立地のリスクを算出するための各種情報がエリア単位で記憶されている。各種情報には、自然災害が発生した場合の被害度(被害の大きさを表す数値)が含まれており、該自然災害には、河川浸水洪水、土砂災害、地震災害、火山防災、津波、高潮及び気温の少なくとも1以上が含まれる。
なお、これら自然災害のうち河川浸水洪水、土砂災害、地震災害、火山防災、津波、高潮が発生した場合の被害度は、例えば、国土交通省や自治体等により提供されるハザードマップに記載の情報に基づいて算出されるが、国や市町村で発行しているハザードマップの条件が異なる。このため、ハザードマップに記載の情報を所定の基準に規格化した後、これら自然災害のうち河川浸水洪水、土砂災害、地震災害、火山防災、津波、高潮が発生した場合の被害度(被害の大きさ)を算出することが好ましい。
また、リスク評価DB3には、上記自然災害が発生する確率がエリアごとに記憶されている。この発生の確率は、所定の基準値(所定の被害面積や被害額)を超える水害が起こる可能性を示しており、例えば、国土交通省が毎年統計を取っている市町村ごとの水害の被害積や被害額及び温暖化による水位情報(温暖化が進んだ場合の海水面の上昇などの情報)などの情報に基づいて算出されている。また、リスク評価DB3には、エリアごとの気象庁による過去の年間猛暑日数が記憶されている。
なお上記説明は、国土交通省や自治体等により提供されるハザードマップに記載の情報以外の情報の利用を妨げるものではない。例えば、環境変化に応じて、物件の立地のリスクを評価するために、「Global Sea Level Rise Map」のような海面上昇による影響を予測するマップの情報を利用してもよいし、また、猛暑によるリスクに関しては、例えば、環境省の温暖化影響総合予測プロジェクトの調査結果など、各種将来予測データを利用してもよい。以下では、国土交通省や自治体等により提供されるハザードマップ及びハザードマップに記載の情報以外の情報を含めてハザードマップ等とも称する。
CPU200Cは、サーバ2を制御し、図示しないROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えている。
図4は、実施形態に係るサーバ2の機能構成の一例を示す図である。図4に示すように、サーバ2は、受信部201、送信部202、記憶装置制御部203、取得部204、判定部205、評価部206、検索部207、認証部208などの機能を有する。なお、図4に示す機能は、サーバ2のROM(不図示)に記憶された情報処理プログラムをCPU200Cが実行することにより実現される。
受信部201は、ネットワーク4を介してユーザ端末3や他のサーバ(不図示)から送信されるデータを受信する。受信部201は、例えば、ユーザ端末3から送信される物件の検索条件を受信する。
送信部202は、ネットワーク4を介してユーザ端末3へデータを送信する。例えば、送信部202は、検索部207が検索した物件の詳細(物件情報)と、評価部206が評価した該物件の立地のリスクをユーザ端末3へ送信する。
記憶装置制御部203は、記憶装置200Bを制御する。記憶装置制御部203は、例えば、記憶装置200Bへのデータの書き込みや読み出しを行う。
取得部204は、国土交通省や各自治体などのサーバに定期的又は不定期にアクセスし、公開されているハザードマップ等、物件の立地のリスクを算出するための各種情報をエリア単位で取得する。取得部204が取得した各種情報は、記憶装置制御部203により記憶装置200Bのリスク評価DB3に記憶される。リスク評価DB3で説明したように、取得部204が各種情報には、自然災害が発生した場合の被害度が含まれており、該自然災害には、河川浸水洪水、土砂災害、地震災害、火山防災、津波、高潮及び気温の少なくとも1以上が含まれる。
判定部205は、物件の位置情報(所在地(住所))から、物件がいずれのエリアに含まれるかを判定する。
評価部206は、検索部207が検索した物件の立地のリスクを評価する。
例えば、評価部206は、判定部205が判定したエリアの各種情報に応じて、物件の立地のリスクを評価するが、評価部206は、リスク評価DB3を参照し、判定部205が判定したエリアにおける自然災害が発生した場合の被害度と自然災害が発生する確率とを乗算して物件の立地のリスクを評価する。
また、評価部206は、リスク評価DB3を参照し、判定部205が判定したエリアにおける気象庁による過去の年間猛暑日数から想定される年間猛暑日数を推定し、熱中症や気温を原因とした体調不良のリスクを算出する。具体的には、評価部206は、物件の住所を囲む所定数(実施形態では3点以上)の気象庁の観測地点の、過去の年間猛暑日数から、その地点での年間猛暑日数を推測し、その立地における熱中症や気温を原因とした体調不良のリスクを計算する。
また、評価部206は、自然災害の種類ごとに重みづけを行い、自然災害の種類ごとのリスクと重みづけを乗算する。次いで、乗算した各値を合計して物件の立地のリスクの総合評価を算出する。この総合評価の際、評価部206は、ユーザの属性情報に応じて、重みづけを変化させる。
例えば、評価部206は、幼児や高齢者は、成人(高齢者を除く)より熱中症にかかりやすいと考えられることから、ユーザの属性情報が10代又は60代以上が含まれる世帯である場合には、総合評価を算出する際に、自然災害のうち気温の重みづけを重く(大きく)する。
また、例えば、評価部206は、ユーザの属性情報が共働き世帯であり、遠隔地の勤務地に通勤している場合、暑い日中は別のエリアにいることから、総合評価を算出する際に、自然災害のうち気温の重みづけを軽く(小さく)する。
なお、近年では職種や企業によってはリモートワークも進んでいるため、通勤の頻度に応じて(例えば、週何回通勤又はリモートワークするか)、総合評価を算出する際に、自然災害のうち気温の重みづけを軽く(小さく)するようにしてもよい。
検索部207は、例えば、受信部201が受信した検索条件に応じて、物件DB2から検索条件を満たす物件を検索する。
認証部208は、ログインID及びログインパスワードを認証する。具体的には、認証部208は、ログインしたユーザのログインID及びログインパスワードの組み合わせが、記憶装置200Bに記憶されているログインID及びログインパスワードの組み合わせと一致するものが存在するか否かを判定する。一致する組み合わせが存在する場合、認証部208は、ユーザのログインを許可し、一致する組み合わせが存在しない場合、認証部208は、ユーザのログインを許可しない。
(ユーザ端末3)
図5は、ユーザ端末3のハード構成の一例を示す図、図6は、ユーザ端末3の機能構成の一例を示す図である。ユーザ端末3は、携帯端末(例えば、スマートフォンやタブレット端末)やPC(Personal Computer)などである。図5に示すように、ユーザ端末3は、通信IF300A、記憶装置300B、入力装置300C、表示装置300D、GPSセンサ300E、CPU300Fなどを備える。
通信IF300Aは、他の装置(実施形態では、サーバ2)と通信するためのインターフェースである。
記憶装置300Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。記憶装置300Bには、ユーザ端末3の識別子(ID)及び情報処理プログラムなどが記憶されている。なお、識別子は、サーバ2がユーザ端末3に対して新たに付与してもよいし、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなどを利用してもよい。
入力装置300Cは、例えば、キーボード、タッチパネルなどであり、ユーザは、入力装置300Cを操作して、情報処理システム1の利用に必要なデータを入力することができる。
表示装置300Dは、例えば、液晶モニタや有機ELモニタなどである。表示装置300Dは、情報処理システム1の利用に必要な画面を表示する。
GPSセンサ300Eは、GPS衛星からの信号を受信し、受信した信号から現在位置を算出する。
CPU300Fは、ユーザ端末3を制御するものであり、図示しないROM及びRAMを備えている。
図6に示すように、ユーザ端末3は、受信部301、送信部302、記憶装置制御部303、操作受付部304、表示装置制御部305(表示制御部)などの機能を有する。なお、図6に示す機能は、CPU300Fが、記憶装置300Bなどに記憶されている情報処理プログラムを実行することで実現される。
受信部301は、サーバ2から送信されるデータを受信する。
送信部302は、入力装置300Cを利用して入力されたデータに識別子を付与してサーバ2へ送信する。例えば、送信部302は、操作受付部304が受け付けた選択をサーバ2へ送信する。なお、ユーザ端末3から送信されるデータに識別子を付与することでサーバ2は、受信したデータがどのユーザ端末3から送信されたものであるかを認識できる。
記憶装置制御部303は、記憶装置300Bを制御する。具体的には、記憶装置制御部303は、記憶装置300Bを制御してデータの書き込みや読み出しを行う。
操作受付部304(受付部)は、入力装置300Cでの入力操作を受け付ける。
表示装置制御部305は、表示装置300Dを制御する。具体的には、表示装置制御部305は、表示装置300Dを制御し、後述する画面を表示させる。
なお、ユーザ端末3は、本実施形態では、ユーザ端末3には、アプリケーションソフトウェア(以下、アプリともいう)がインストールされており、このアプリケーション上でサーバ2から送信されるデータが表示されるが、例えば、WEBブラウザを用いて、サーバ2から送信されるデータが表示されるようにしてもよい。
(表示画面例)
図7~図11は、実施形態に係るユーザ端末3の表示装置300Dに表示される画面の一例を示す図である。以下、図7~図11を参照して、実施形態に係るユーザ端末3の表示装置300Dに表示される画面の一例について説明する。なお、図7~図11に示す画面はあくまで一例であり、他の表示態様としてもよい。
(検索画面G1)
図7は検索画面G1の一例を示す図である。検索画面G1では、ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、例えば、契約種別(図7では「買う」又は「借りる」を選択できる)、物件の種別(図7では「アパート」、「マンション」、「一戸建て」、「その他」を選択できる)、物件の価格(図7ではスライダーにより価格「賃料(万円)」の範囲を指定できる。また、図7では「共益費・管理費込」、「敷金無」、「礼金無」、「駐車場無料」などを選択することができる。)、物件から最寄り駅までの徒歩時間(図7ではスライダーにより徒歩時間の範囲を指定できる)、物件の専有面積(図7ではスライダーにより専有面積の範囲を指定できる)、物件の間取り(図7では、「ワンルーム」、「1K」、「1DK」、「1LDK」、「2K」、「2DK」、「2LDK」、「3K」、「3DK」、「3LDK」、「4K」、「4DK」、「4LDK以上」を選択できる)、物件の築年数(図7ではスライダーにより築年数の範囲を指定できる)、駐車場(図7では、「駐車場」、「駐車場複数台」、「駐輪場」、「バイク置き場」、「バイクガレージ」、「バイク駐輪場」を選択できる)などを物件の検索条件として入力することができる。
(検索画面G2)
図8は検索画面G2の一例を示す図である。検索画面G2では、ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、物件の立地条件を検索条件として入力することができる。例えば、図8に示す検索画面G2では、ユーザは「エリア(地域)」、「路線図」、「地図」、「通学・通勤負担」、「現在地」を選択することができる。「エリア(地域)」では物件を検索するエリアを指定することができる。「路線図」では物件を検索する路線及び駅を指定することができる。「地図」では物件を検索する範囲を地図から指定することができる。「現在地」では物件を検索する範囲をGPSセンサ300Eが算出したユーザ端末3の現在位置から指定することができる。「通学・通勤負担」では、ユーザは「職場・学校住所」を入力し、所要時間(図8では、通学・通勤時間をスライダーにより指定することができる)及び乗換え回数(図8では、「無」、「1回」、「2回」、「3回以上」を選択することができる)を指定することができる。
(属性入力画面G3)
図9は属性入力画面G3の一例を示す図である。属性入力画面G3では、ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、ユーザの属性に関する情報(属性情報)を入力することができる。例えば、図9に示す属性入力画面G3では、図3のユーザDB1で説明したユーザの属性情報を入力することができる。図9に示す例では、ユーザは、本人に関する情報として、性別、年代、通勤・通学の形態(例えば、地域(例えば、同一市町村や同一都道府県など)内での通勤・通学か地域外への通勤・通学か、在宅か、など)を入力することができる。また、世帯(家族)構成(世帯の性別、年代など)の情報として、本人以外の家族の人数と、本人以外の各家族の性別、年代、通勤・通学の形態を入力することができる。なお、図9の属性入力画面G3で入力された属性情報は、ユーザIDに関連付けてユーザDB1に記憶される。
図7~図9の条件を入力後、入力装置300Cを操作して、ユーザが「GO!」を選択するとサーバ2の検索部207により検索が開始される。
(物件詳細画面G4)
図10に例示する物件詳細画面G4は、ユーザ端末3の表示装置300Dに表示される物件詳細の画面例である。物件詳細画面G4では、図10に例示するように該画像の物件の詳細、具体的には、物件DB2に記憶されている物件の物件情報が表示される。
(立地リスク提示画面G5)
図11に例示する立地リスク提示画面G5は、ユーザ端末3の表示装置300Dに表示される物件の立地リスクを提示する画面例である。立地リスク提示画面G5では、評価部206が評価した物件の立地のリスクがA~Fのアルファベット文字で提示される(Aが最もリスクが低く、Fが最もリスクが高い)。物件の立地のリスクは、河川浸水洪水による立地のリスク、土砂災害による立地のリスク、地震災害による立地のリスク、火山防災による立地のリスク、津波による立地のリスク、高潮による立地のリスク及び気温による立地のリスクの少なくとも1以上が提示される。図11に示す例では、総合評価である立地リスク評価と、総合評価を算出するもとになった水害(河川浸水洪水及び津波)による立地のリスクと、気温による立地のリスク、地震による立地のリスクが表示されている。
なお、図11に示す例では、評価部206が評価した物件の立地のリスクがA~Fのアルファベット文字で提示されているが、物件の立地のリスクをユーザが認識できればよく、例えば、絵文字やスタンプ(例えば、笑顔であれば立地リスクが低く、悲しい顔・つらい顔であれば立地リスクが高い、など、顔アイコンやその他マーク)、点数(点数が低いと立地リスクが高く点数が高いと立地リスクが低い、またはその逆に、点数が高いと立地リスクが高く点数が低いと立地リスクが低い、など)などにより、物件の立地のリスクを提示するよう構成してもよい。
(情報処理システム1で実行される処理)
図12~図15は、情報処理システム1で実行される処理の一例を示すフローチャートである。以下、図12~図15を参照して、情報処理システム1で実行される処理について説明するが、図1~図11を参照して説明した構成と同一の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
(ユーザ登録処理)
図12は、情報処理システム1で実行されるユーザ登録処理の一例を示すフローチャートである。以下、図12を参照して、情報処理システム1で実行されるユーザ登録処理の一例を説明する。
(ステップS101)
ユーザは、入力装置300Cを操作して、図3及び図9を参照して説明したユーザの属性情報を入力する。ユーザ端末3の送信部302は、入力されたユーザの属性情報をサーバ2へ送信する。なお、ユーザの属性情報については既に説明したので重複する説明を省略する。サーバ2の受信部201は、ユーザ端末3から送信されたユーザの属性情報を受信する。
(ステップS102)
サーバ2の記憶装置制御部203は、受信したユーザの属性情報をユーザIDに関連付けて記憶装置200BのユーザDB1へ記憶する。また、サーバ2の記憶装置制御部203は、ユーザIDにログインID及びログインパスワードを関連付けて記憶装置200Bへ記憶する。なお、ユーザID、ログインID及びログインパスワードは、サーバ2がユーザに付与してもよいし、ユーザが入力したものを利用するようにしてもよい。
(物件登録処理)
図13は、情報処理システム1で実行される物件登録処理の一例を示すフローチャートである。以下、図13を参照して、情報処理システム1で実行される物件登録処理の一例を説明する。
(ステップS201)
サーバ2の受信部201は、仲介業者等により入力された図3を参照して説明した物件情報を受信する。
(ステップS202)
サーバ2の記憶装置制御部203は、受信した物件情報を物件IDに関連付けて記憶装置200Bの物件DB2へ記憶する。
(物件検索処理)
図14は、情報処理システム1で実行される物件検索処理の一例を示すフローチャートである。以下、図14を参照して、情報処理システム1で実行される物件検索処理の一例を説明する。
(ステップS301)
ユーザは、入力装置300Cを操作して、ユーザ端末3にインストールされたアプリを起動する。すると、ユーザ端末3の送信部302は、ユーザ端末3の記憶装置300Bに記憶されたログインID及びログインパスワードをサーバ2へ送信する。サーバ2の受信部201は、ユーザ端末3から送信されたログインID及びログインパスワードを受信する。サーバ2の認証部208は、ログインID及びログインパスワードを認証する。認証部208は、ログインしたユーザのログインID及びログインパスワードの組み合わせが、記憶装置200Bに記憶されているログインID及びログインパスワードの組み合わせと一致するものが存在するか否かを判定する。一致する組み合わせが存在する場合、認証部208は、ユーザのログインを許可し、ステップS302の処理へ移行する。一方、一致する組み合わせが存在しない場合、認証部208は、ユーザのログインを許可せず、エラーを表示させる。具体的には、ログインが失敗したことを示す情報を送信するよう送信部202に指示する。送信部202は、認証部208の指示に基づいて、ログインが失敗したことを示す情報を送信する。サーバ2から送信されたログインが失敗したことを示す情報は、ユーザ端末3の受信部301で受信され、表示装置制御部305により表示装置300Dに表示される。
(ステップS302)
ユーザは、入力装置300Cを操作して、図7及び図8を参照して説明した検索画面G1,G2から検索条件を入力する。ユーザ端末3の送信部302は、入力された検索条件をサーバ2へ送信する。サーバ2の受信部201は、ユーザ端末3から送信された検索条件を受信する。
(ステップS303)
サーバ2の検索部207は、ユーザDB1を参照し、ユーザDB1に記憶された検索条件を満たす物件を物件DB2から検索する。
(ステップS304)
サーバ2の評価部206は、検索部207が検索した物件の立地のリスクを評価する。評価の詳細は後述する。
(ステップS305)
サーバ2の送信部202は、検索部207が検索した物件の詳細(物件情報)と、評価部206が評価した該物件の立地のリスクをユーザ端末3へ送信する。サーバ2から送信された情報は、ユーザ端末3の受信部301で受信され、表示装置制御部305により表示装置300Dに表示される(図10、図11参照)。
(評価処理)
図15は、情報処理システム1で実行される評価処理の一例を示すフローチャートである。以下、図15を参照して、情報処理システム1で実行される評価処理の一例を説明する。
(ステップS401)
サーバ2の判定部205は、物件DB2を参照して、検索部207が検索した物件の位置情報(所在地(住所))を取得する。
(ステップS402)
サーバ2の判定部205は、物件の位置情報(所在地(住所))から、物件がいずれのエリアに含まれるかを判定する。
(ステップS403)
サーバ2の評価部206は、リスク評価DB3に記憶されている判定部205が判定したエリアの各種情報を参照する。
(ステップS404)
サーバ2の評価部206は、検索部207が検索した物件の立地のリスクを評価する。評価部206は、判定部205が判定したエリアの各種情報に応じて、物件の立地のリスクを評価するが、評価部206は、リスク評価DB3を参照し、判定部205が判定したエリアにおける自然災害が発生した場合の被害度と自然災害が発生する確率とを乗算して物件の立地のリスクを評価する。また、評価部206は、リスク評価DB3を参照し、判定部205が判定したエリアにおける気象庁による過去の年間猛暑日数から想定される年間猛暑日数を推定し、熱中症や気温を原因とした体調不良のリスクを算出する。具体的には、評価部206は、物件の住所を囲む所定数(実施形態では3点以上)の気象庁の観測地点の、過去の年間猛暑日数から、その地点での年間猛暑日数を推測し、その立地における熱中症や気温を原因とした体調不良のリスクを計算する。
(ステップS405)
サーバ2の評価部206は、ユーザDB1に記憶されている検索条件を送信したユーザ端末3のユーザの属性情報を参照する。
(ステップS406)
サーバ2の評価部206は、ユーザの属性情報に応じて、自然災害の種類ごとの重みづけを変化させる。例えば、評価部206は、幼児や高齢者は、成人(高齢者を除く)に熱中症にかかりやすいと考えられることから、ユーザの属性情報が10代又は60代以上が含まれる世帯である場合には、総合評価を算出する際に、自然災害のうち気温の重みづけを重く(大きく)する。また、例えば、評価部206は、ユーザの属性情報が共働き世帯であり、遠隔地の勤務地に通勤している場合、暑い日中は別のエリアにいることから、総合評価を算出する際に、自然災害のうち気温の重みづけを軽く(小さく)する。なお、すでに述べたように、近年では職種や企業によってはリモートワークも進んでいるため、通勤の頻度に応じて(例えば、週何回通勤又はリモートワークするか)、総合評価を算出する際に、自然災害のうち気温の重みづけを軽く(小さく)するようにしてもよい。
(ステップS407)
サーバ2の評価部206は、ステップS407で変化させた重みづけに応じて、物件の立地の総合評価を算出する。具体的には、評価部206は、自然災害の種類ごとに重みづけを行い、自然災害の種類ごとのリスクと重みづけを乗算する。次いで、乗算した各値を合計して物件の立地のリスクの総合評価を算出する。
以上のように、実施形態に係るサーバ2(情報処理装置)は、立地のリスクを算出するための各種情報をエリア単位で取得する取得部204と、物件の位置情報から、物件がいずれのエリアに含まれるかを判定する判定部205と、判定部205が判定したエリアの各種情報に応じて、物件の立地のリスクを評価する評価部206と、を備えている。
また、実施形態に係る各種情報には、自然災害が発生した場合の被害度が含まれている。そして、評価部206は、判定部205が判定したエリアにおける自然災害が発生した場合の被害度と、自然災害が発生する確率とに応じて、物件の立地のリスクを評価する。
また、実施形態に係る自然災害には、河川浸水洪水、土砂災害、地震災害、火山防災、津波、高潮及び気温の少なくとも1以上が含まれている。
また、実施形態に係るサーバ2の評価部206は、自然災害の種類ごとに重みづけを行い、物件の立地のリスクを評価する。
また、実施形態に係るサーバ2の評価部206は、ユーザの属性情報に応じて、重みづけを変化させる。
また、本実施形態では、自然災害が発生した場合の被害度は、ハザードマップに記載の情報に基づいて算出される。
また、本実施形態では、自然災害が発生した場合の被害度は、ハザードマップに記載の情報を所定の基準に規格化して算出される。
また、実施形態に係るサーバ2は、検索条件を受信する受信部201と、検索条件に応じて、物件を検索する検索部207とを備えている。そして、サーバ2の評価部206は、検索部207が検索した物件の立地のリスクを評価する。
以上のように、従来的には、長期にわたるローン返済が求められ、また途中での売却が困難な高額な買い物で、かつ、物件の場所によっては、価値がなくなったり、大きく破損したり、最悪の場合、人命を脅かすリスクがあるのにも関わらず、今日の売買物件の検討においては、そのような立地のリスクにかかわる情報が容易にわかる形では提供されていないのが現状であったため、物件の立地のリスクは、能動的に情報を探す必要があり、また、ハザードマップなどの情報は、それが何を意味しているのか、わかりづらく、各自治体によってハザードマップの条件が異なるため、素人にはリスクの判断がつかないものであった。また、実際に災害が起こった場合に想定される被害状況が記載されているだけであるため、結局、リスクの程度がどの程度であるかがわからないという問題があった。また、ハザードマップは、今日の状況評価であり、温暖化による海面上昇や熱中症などの将来のリスクは考慮されていないという問題があった。
しかし、本実施形態に係る情報処理システム1では、特定の物件ごと、物件の住所をもとに、物件のエリアを判定し、取得した該エリアのハザードマップ等(「Global Sea Level Rise Map」のような海面上昇による影響を予測するマップの情報や環境省の温暖化影響総合予測プロジェクトの調査結果など、国土交通省や自治体等により提供されるハザードマップに記載の情報以外の情報が含まれる)に照らし合わせて、洪水、浸水などのハザードマップ等に記された各種情報に基づく自然災害の被害度(被害の大きさ)と、過去の自治体別の水害被害面積や温暖化による水位情報などの情報に基づく被害の発生確率とに応じて、その立地におけるリスクを評価して、物件の情報とともに提示するため、物件の立地のリスクを容易に知ることができる。
また、本実施形態に係る情報処理システム1では、エリアごとの気象庁による過去の年間猛暑日数に基づいて算出された各エリアにおける熱中症や気温を原因とした体調不良のリスクを物件の情報とともに提示するため、物件の立地のリスクを容易に知ることができる。
また、本実施形態に係る情報処理システム1では、ユーザの属性情報に基づいて重みづけした統合的な物件の立地のリスクを物件の情報とともに提示するため、安全な立地情報をもとに、あるいは、安全な立地情報と従来からの物件検索の条件の両方の条件を満たす物件を表示することで、ユーザは、安全な立地の中から個人のプレファレンスに合った物件を探すことができる。
[実施形態の変形例1]
なお、上記実施形態では、立地のリスクを算出するための各種情報の自然災害に、河川浸水洪水、土砂災害、地震災害、火山防災、津波、高潮及び気温などが含まれていたが、さらに森林火災、水災害などの情報を含めてもよい。この場合、リスク評価DB3に森林火災及び水災害が発生した場合の被害度(被害の大きさを表す数値であり過去の森林火災及び水災害の被害の大きさ等から算出又は推定される)がエリア単位で記憶される。なお、水災害には、例えば、海面上昇によって淡水が得られなくなること(特に島々や沿岸部で多く起こる)や降水量の少ない地域の渇水、水質悪化(豪雨や渇水による微生物の活動の増加や水源の濁度の上昇など)が含まれていてよい。
なお、この場合においても、国や自治体等により提供される情報以外の情報の利用を妨げるものではなく、例えば、私的な団体等による調査結果を利用してもよい。
[実施形態の変形例2]
なお、上記実施形態及び変形例1では、評価部206は、以下の(1)から(7)の項目に基づいて物件の立地リスクを評価している。
(1)河川浸水洪水による立地のリスク
(2)土砂災害
(3)地震災害
(4)火山防災
(5)津波
(6)高潮
(7)気温
しかしながら、評価部206は、上記(1)から(7)の項目だけでなく下記(8)から(12)の項目を加えるようにしてもよい。この場合、評価部206は、上記(1)から(12)の少なくとも1以上の項目に基づいて物件の立地リスクを評価する。
(8)多様性
(9)治安
(10)騒音
(11)振動
(12)環境汚染
多様性は、物件周辺の住民の男女比、年代比(例えば、0-9歳、10-19歳、20-29歳、30-39歳、・・・99-109歳など)、人種比率(白人、ラテン系、アジア系、アフリカ系など)などを表す指標であり、例えば、物件の住所と国勢調査などから計算することができる。この場合、評価部206は、年代別の人口比が釣り鐘型となっているほど多様性が高く(立地リスクが低い)、釣り鐘型から外れているほど多様性が低い(立地リスクが高い)と評価する。また、多様性の算出に国籍を加えるようにしてもよい。
治安は、物件周辺の安全性を表す指標であり、例えば、物件の住所と警視庁犯罪情報マップ(https://map.digipolice.jp/)やLexisNexis Community Crime Map(https://communitycrimemap.com/)など各国の犯罪情報マップから計算することができる。この場合、評価部206は、例えば、所定期間内(例えば、過去10年など)の物件周辺の犯罪が少ないほど治安が良く(立地リスクが低い)、犯罪が多いほど治安が悪い(立地リスクが高い)と評価する。また、治安を算出する際に犯罪内容に応じて重みづけをおこなってもよい。例えば、重犯罪(例えば、殺人など)は重みづけを重くし(治安が悪い)、軽犯罪(例えば、軽犯罪法に該当する犯罪など)は重みづけを軽く(治安が悪くない)してもよい。
騒音又は振動は、物件周辺の振動又は振動を表す指標であり、例えば、物件の住所と幹線道路・線路・航空ルートからの距離と交通量などから計算、もしくは、物件の住所と環境騒音マップ(例えば、https://end-lab.jp/noise-map/index.html、https://maps.dot.gov/BTS/NationalTransportationNoiseMap/)などから計算することができる。この場合、評価部206は、例えば、幹線道路・線路・航空ルートからの距離が近く交通量が多いほど騒音又は振動が大きく(立地リスクが高い)、幹線道路・線路・航空ルートからの距離が遠く交通量が少ないほど騒音又は振動が小さい(立地リスクが低い)と評価する。
環境汚染は、物件周辺の環境の汚染度を表す指標であり、例えば、物件の住所とそらまめくん(https://soramame.env.go.jp/nodomap)、Air Pollution in World: Real-time Air Quality Index Visual Map(https://aqicn.org/map/world/)などから計算することができる。この場合、評価部206は、例えば、環境の汚染度が高いほど立地リスクが高く、環境の汚染度が低いほど立地リスクが低いと評価する。
なお、評価部206は、ユーザの属性(例えば、ユーザの情報のうち性別、年代、世帯構成)を加味して上記(8)から(12)の項目の立地リスクを評価するようにしてもよい。例えば、評価部206は、高齢者、乳幼児のいる家庭、病弱などであれば、上記(8)から(12)の重みづけを重くし、物件の評価が低くなるようにしてもよい。
また、サーバ2に、評価部206での評価に応じて、物件を推奨又は非推奨とする推奨部を備えるようにしてもよい。例えば、評価部206による立地リスクがAからCであれば推奨物件、DからFであれば非推奨物件として図11に表示するように構成してもよい。
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 情報処理システム
2 サーバ(情報処理装置)
200A 通信IF
200B 記憶装置
200C CPU
201 受信部
202 送信部
203 記憶装置制御部
204 取得部
205 判定部
206 評価部
207 検索部
208 認証部
3 ユーザ端末
300A 通信IF
300B 記憶装置
300C 入力装置
300D 表示装置
300E GPSセンサ
300F CPU
301 受信部
302 送信部
303 記憶装置制御部(表示制御部)
304 操作受付部
305 表示装置制御部
4 ネットワーク
DB1 ユーザデータベース
DB2 物件データベース
DB3 リスク評価データベース

Claims (12)

  1. 河川浸水洪水、土砂災害、地震災害、火山防災、津波、高潮及び気温の少なくとも1以上の自然災害が発生した場合の被害度を含む各種情報をエリア単位で取得する取得部と、
    物件の位置情報から、前記物件がいずれのエリアに含まれるかを判定する判定部と、
    前記自然災害の種類ごとに重みづけを行い、前記判定部が判定したエリアにおける前記自然災害が発生した場合の被害度と、前記自然災害が発生する確率とに応じて、前記物件の立地のリスクを評価する評価部と、を備え、
    前記自然災害の種類には、気温、多様性、治安、騒音、振動及び環境汚染の少なくとも1以上が含まれ、
    前記評価部は、下記(1)から(4)のいずれかにより前記立地のリスクを評価する情報処理装置。
    (1)ユーザが10代又は60代以上が含まれる世帯である場合、前記気温に対する重みづけを重くする。
    (2)前記ユーザが共働き世帯であり、かつ遠隔地の勤務地に通勤している場合、前記気温に対する重みづけを軽くする。
    (3)前記ユーザの通勤の頻度が所定未満である場合、前記気温に対する重みづけを軽くする。
    (4)前記ユーザが高齢者、乳幼児のいる家庭又は病弱者のいずれかである場合、多様性、治安、騒音、振動及び環境汚染のいずれかに対する重みづけを重くする。
  2. 前記各種情報には、将来の環境変化の情報が含まれ、
    前記評価部は、
    前記将来の環境変化に応じて、前記物件の立地のリスクを評価する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記将来の環境変化の情報には、
    温暖化による環境変化が含まれる、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記自然災害が発生した場合の被害度は、ハザードマップに記載の情報に基づいて算出される、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記自然災害が発生した場合の被害度は、ハザードマップに記載の情報を所定の基準に規格化して算出される、
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 立地のリスクを算出するための各種情報をエリア単位で取得する取得部と、
    物件の位置情報から、前記物件がいずれのエリアに含まれるかを判定する判定部と、
    前記判定部が判定したエリアの各種情報に応じて、前記物件の立地のリスクを評価する評価部と、を備え
    前記評価部は、
    ユーザが高齢者、乳幼児のいる家庭又は病弱者のいずれかである場合、前記物件の周辺の多様性、治安、騒音、振動及び環境汚染のいずれかに対する重みづけを重くして前記物件の評価が低くなるように前記物件の立地リスクを評価する、
    情報処理装置。
  7. 検索条件を受信する受信部と、
    前記検索条件に応じて、物件を検索する検索部と、を備え、
    前記評価部は、
    前記検索部が検索した前記物件の立地のリスクを評価する、
    請求項1又は請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記評価部での評価に応じて、前記物件を推奨又は非推奨とする推奨部を備える、
    請求項1又は請求項6に記載の情報処理装置。
  9. 取得部が、河川浸水洪水、土砂災害、地震災害、火山防災、津波、高潮及び気温の少なくとも1以上の自然災害が発生した場合の被害度を含む各種情報をエリア単位で取得する工程と、
    判定部が、物件の位置情報から、前記物件がいずれのエリアに含まれるかを判定する工程と、
    評価部が、前記自然災害の種類ごとに重みづけを行い、前記判定部が判定したエリアにおける前記自然災害が発生した場合の被害度と、前記自然災害が発生する確率とに応じて、前記物件の立地のリスクを評価する工程と、を有し、
    前記自然災害の種類には、気温、多様性、治安、騒音、振動及び環境汚染の少なくとも1以上が含まれ、
    前記評価部は、下記(1)から(4)のいずれかにより前記立地のリスクを評価する情報処理方法。
    (1)ユーザが10代又は60代以上が含まれる世帯である場合、前記気温に対する重みづけを重くする。
    (2)前記ユーザが共働き世帯であり、かつ遠隔地の勤務地に通勤している場合、前記気温に対する重みづけを軽くする。
    (3)前記ユーザの通勤の頻度が所定未満である場合、前記気温に対する重みづけを軽くする。
    (4)前記ユーザが高齢者、乳幼児のいる家庭又は病弱者のいずれかである場合、多様性、治安、騒音、振動及び環境汚染のいずれかに対する重みづけを重くする。
  10. 取得部が、立地のリスクを算出するための各種情報をエリア単位で取得する工程と、
    判定部が、物件の位置情報から、前記物件がいずれのエリアに含まれるかを判定する工程と、
    評価部が、前記判定部が判定したエリアの各種情報に応じて、前記物件の立地のリスクを評価する工程と、を有し
    前記評価部は、
    ユーザが高齢者、乳幼児のいる家庭又は病弱者のいずれかである場合、前記物件の周辺の多様性、治安、騒音、振動及び環境汚染のいずれかに対する重みづけを重くして前記物件の評価が低くなるように前記物件の立地リスクを評価する、
    情報処理方法。
  11. コンピュータを、
    河川浸水洪水、土砂災害、地震災害、火山防災、津波、高潮及び気温の少なくとも1以上の自然災害が発生した場合の被害度を含む各種情報をエリア単位で取得する取得部、
    物件の位置情報から、前記物件がいずれのエリアに含まれるかを判定する判定部、
    前記自然災害の種類ごとに重みづけを行い、前記判定部が判定したエリアにおける前記自然災害が発生した場合の被害度と、前記自然災害が発生する確率とに応じて、前記物件の立地のリスクを評価する評価部、として機能させ、
    前記自然災害の種類には、気温、多様性、治安、騒音、振動及び環境汚染の少なくとも1以上が含まれ、
    前記評価部は、下記(1)から(4)のいずれかにより前記立地のリスクを評価する情報処理プログラム。
    (1)ユーザが10代又は60代以上が含まれる世帯である場合、前記気温に対する重みづけを重くする。
    (2)前記ユーザが共働き世帯であり、かつ遠隔地の勤務地に通勤している場合、前記気温に対する重みづけを軽くする。
    (3)前記ユーザの通勤の頻度が所定未満である場合、前記気温に対する重みづけを軽くする。
    (4)前記ユーザが高齢者、乳幼児のいる家庭又は病弱者のいずれかである場合、多様性、治安、騒音、振動及び環境汚染のいずれかに対する重みづけを重くする。
  12. コンピュータを、
    立地のリスクを算出するための各種情報をエリア単位で取得する取得部、
    物件の位置情報から、前記物件がいずれのエリアに含まれるかを判定する判定部、
    前記判定部が判定したエリアの各種情報に応じて、前記物件の立地のリスクを評価する評価部、として機能させ、
    前記評価部は、
    ユーザが高齢者、乳幼児のいる家庭又は病弱者のいずれかである場合、前記物件の周辺の多様性、治安、騒音、振動及び環境汚染のいずれかに対する重みづけを重くして前記物件の評価が低くなるように前記物件の立地リスクを評価する、
    情報処理プログラム。
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