JP7250158B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本開示は、液体吐出装置に関する。
従来技術の一例は、特許文献1に記載されている。
特表2016-511352号公報
本開示の液体吐出装置は、吐出口と前記吐出口に連なる液体流路とを有する流路部と、
前記吐出口まで前記液体流路を流れる液体を、前記吐出口から吐出させる吐出部と、
圧電アクチュエータを有し、前記圧電アクチュエータによって、前記吐出部を駆動させる駆動力を発生させる発生部と、
前記発生部で発生した駆動力を前記吐出部に伝達する伝達部と、
前記発生部に面する部位が、通電または通電の反転により、低温領域または高温領域となり、前記発生部を温度制御する第1熱電素子と、
通電または通電の反転により、低温領域または高温領域を有する第2熱電素子と、を備え、
前記第2熱電素子の前記高温領域は、前記流路部または前記吐出部に接する、構成である。
本開示の目的、特色、および利点は、下記の詳細な説明と図面とからより明確になるであろう。
第1実施形態の液体吐出装置の構成を示す模式的な断面図である。 第2実施形態の液体吐出装置の構成を示す模式的な断面図である。 第3実施形態の液体吐出装置の構成を示す模式的な断面図である。 第4実施形態の液体吐出装置の構成を示す模式的な断面図である。 第5実施形態の液体吐出装置の構成を示す模式的な断面図である。 第6実施形態の液体吐出装置の構成を示す模式的な断面図である。 第7実施形態の液体吐出装置の構成を示す模式的な断面図である。 第8実施形態の液体吐出装置の構成を示す模式的な断面図である。 第9実施形態の液体吐出装置の構成を示す模式的な断面図である。 第10実施形態の液体吐出装置の構成を示す模式的な断面図である。 第11実施形態の液体吐出装置の構成を示す模式的な断面図である。 第12実施形態の液体吐出装置の構成を示す模式的な断面図である。 図12の切断面線A-Aにおける断面図である。
まず、本開示の液体吐出装置が基礎とする構成の液体吐出装置では、水、塗料、薬液および樹脂(液状)などの液体を、一定量で連続的に吐出するための液体吐出装置として、例えば、特許文献1記載のディスペンサーがある。
特許文献1に記載のディスペンサーは、圧電アクチュエータを用いた圧電ポンプによって液体を吐出する機構を有している。圧電アクチュエータは、作動することで自ら発熱し、特性が変化してしまうため、特許文献1に記載のディスペンサーでは、冷却ポンプを備え、冷却流体を供給して圧電アクチュエータを冷却している。
冷却ポンプを備えることでディスペンサーが大型化してしまう。また、冷却流体をより低温にしたい場合、流体を予め冷却する冷却設備が必要となる。
以下、添付図面を参照して、液体吐出装置の例を詳細に説明する。なお、以下に示す開示の一例によってこの発明が限定されるものではない。図1は、第1実施形態の液体吐出装置の構成を示す模式的な断面図である。
液体吐出装置100は、流路部10と、吐出部20と、発生部30と、伝達部40と、冷却部50と、を備える。なお、発生部30を保護するための筐体60を備えていてもよい。本開示の液体吐出装置100は、水、薬液、液状の樹脂、はんだペースト、接着剤などを、精度高く一定量吐出することが可能で、連続的に吐出することもできる。
流路部10は、吐出口11と吐出口11に連なる液体流路12とを有している。液体流路12は、吐出口11と反対側に供給口13を有しており、吐出される液体は、供給口13から液体流路12内に供給される。供給口13には、液体を連続的に供給するための供給管が接続されてもよく、一定量の液体が封入されたカートリッジが接続されてもよい。液体流路12を流れる液体は、吐出部20によって、吐出口11から吐出される。
吐出部20は、ロッド状またはニードル状の部材で、軸線方向に沿って往復変位し、先端21によって吐出口11を開閉する。本実施形態では、紙面に向かって上下方向に往復変位する。下方に変位したときに、先端21が吐出口11を閉塞し、上方に変位したとき、先端21が吐出口11を開放する。吐出部20の後端22は、伝達部40に接続されており、伝達部40によって往復変位するよう構成されている。
発生部30は、圧電アクチュエータ31を有しており、圧電アクチュエータ31によって、吐出部20を駆動させる駆動力を発生させる。発生部30は、例えば、複数の圧電アクチュエータ31を有しており、これらが協働して駆動力を発生させる。圧電アクチュエータ31は、例えば、複数の圧電セラミック層間に電極層を挟んで積層した積層型の圧電素子である。圧電アクチュエータ31は、電圧印加によって積層方向に伸縮変位する。圧電アクチュエータ31は、印加する電圧に応じて変位量を制御することができる。本実施形態では、圧電アクチュエータ31は、紙面向かって上方側の端部が筐体60に固定されており、上下方向に沿って伸縮変位する。例えば、圧電アクチュエータ31の後端側において、筐体60の外壁に、螺合式の固定部材32などで締結固定してもよい。
伝達部40は、長尺の梁状部材41を含み、梁状部材41の一方端部42が、前述の吐出部20の後端22と回動可能に接続されている。本実施形態では、梁状部材41の長手方向(紙面向かって左右方向)に沿って2つの圧電アクチュエータ31が位置しており、梁状部材41は、2つの圧電アクチュエータ31の間に設けられた支持部材44を支点として揺動可能に構成されている。2つの圧電アクチュエータ31の先端は、梁状部材41に当接している。例えば、梁状部材41の他方端部43側に位置する圧電アクチュエータ31が伸長したとき、圧電アクチュエータ31は、梁状部材41の他方端部43を押し下げることで、梁状部材41の一方端部42が、上方に移動し、接続されている吐出部20は、上方に変位して吐出口11を開放する。梁状部材41の中央側に位置する圧電アクチュエータ31が伸長したとき、圧電アクチュエータ31は、梁状部材41の中央側を押し下げることで、梁状部材41の一方端部42が、下方に移動し、接続されている吐出部20が、下方に変位して吐出口11を閉塞する。このように、圧電アクチュエータ31によって発生した駆動力が、伝達部40によって吐出部20に伝達され、吐出部20が変位駆動される。
冷却部50は、相対的に低温となる低温領域52と相対的に高温となる高温領域53を有する熱電素子51を有し、低温領域52を用いて発生部30を冷却する。熱電素子51としては、ペルチェ素子を用いることができる。ペルチェ素子は、全体としては、薄い板状の素子であり、例えば、2つの支持基板の間にp型半導体素子およびn型半導体素子をそれぞれ複数配置し、電気的に直列接続することで、ペルチェ効果によって2つの支持基板に温度差を発生させる。相対的に低温となる一方の支持基板が低温領域52となり、相対的に高温となる他方の支持基板が高温領域53となる。本開示の液体吐出装置100では、このような熱電素子51の低温領域52を用いて発生部30を冷却している。
従来技術においては、圧電アクチュエータの変位量は、温度に依存するため、外部環境の影響または圧電アクチュエータ自身の駆動による発熱によって、変位量を制御することが困難であった。これに対して、熱電素子51は、通電時に正負を反転させることにより、低温領域52と高温領域53を反転することができる。そのため、本開示の冷却部50は、例えば寒冷地等の低温環境下で使用する際には、駆動開始時に冷えている圧電アクチュエータ31を高温領域53で加熱してから圧電アクチュエータ31を駆動開始し、その後、熱電素子51の通電の正負を反転させて圧電アクチュエータ31を冷却することで、圧電アクチュエータ31の温度変化を抑制できる。その結果、圧電アクチュエータ31の変位量のばらつきを抑制することができる。
また、冷却媒体を流す場合は、圧電アクチュエータ31が冷えすぎてしまう課題があった。本開示の実施形態によれば、熱電素子51を用いることで、温度調整が可能なので、圧電アクチュエータ31の温度を一定に制御することができる。なお、冷却媒体を流す場合は、使用環境によって(例えば寒冷地で用いる場合)は、圧電アクチュエータ31の性能が低下し、十分な変位量が得られない恐れがあった。本開示の実施形態によれば、熱電素子51を用いることで、圧電アクチュエータ31を冷却することができるだけでなく、通電の正負を反転することにより、圧電アクチュエータ31を温めることもできる。
以上のように、本開示の実施形態は、熱電素子51を用いることにより、素子の位置や向きを変動させることなく、冷却部50によって、圧電アクチュエータ31を冷却だけでなく一時的に加熱することができ、外部環境に関わらず、圧電アクチュエータ31の温度を一定に維持するよう制御することができる。
第1実施形態では、冷却部50は、発生部30を収容した筐体60を冷却することで、発生部30を冷却している。圧電アクチュエータ31を衝撃および異物などから保護するために筐体60に収容している。また、圧電アクチュエータ31は、伸縮変位を繰り返し行うものであり、潤滑な変位を可能とするため、表面保護のためなどの理由で、その表面をグリスまたは潤滑油などで被覆する場合があり、筐体60によってグリスまたは潤滑油などを圧電アクチュエータ31周辺に保持している。筐体60を冷却することで、筐体60の内部空間を冷却し、収容された圧電アクチュエータ31を冷却することができる。熱電素子51の低温領域52を、筐体60の外壁面に接触するように配置すれば発生部30を冷却することができるので、液体吐出装置100を小型化することができる。
また、冷却部50は、吐出口11近傍に設けられていることにより、流路部10を加熱していてもよい。吐出口11近傍に熱電素子51の高温領域53が位置することで、吐出口11が目詰まりするおそれを低減できる。具体的には、熱電素子51の高温領域53が、流路部10または吐出部20に接するように位置していればいい。
なお、熱電素子51の配置位置は、筐体60の外壁面であれば特に限定されず、配置する数も1つであってもよく、複数であってもよい。圧電アクチュエータ31をより効率良く冷却するために、圧電アクチュエータ31それぞれに近い外壁面に配置するようにしてもよい。
本開示の液体吐出装置100は、複数個を一方向に並べて使用してもよい。この場合、それぞれの液体吐出装置100から同時に吐出された液体は、被吐出面において、一方向に並んだドット状に付着する。装置間隔を小さくするほど、ドット間隔が小さくなり、およそ線状に付着させることができる。さらに、水平かつ装置配列方向(一方向)に垂直な方向に液体吐出装置100と被吐出物とを相対的に移動させると、被吐出面に、面状に液体を付着させることができる。液体吐出装置100を複数個並べる場合、例えば、隣接する液体吐出装置100の互いに対向する筐体60の外壁面を除く、他の外壁面に熱電素子51を配置してもよい。互いに対向する筐体60の外壁面に配置した場合、熱電素子51の厚み分だけ隣接する液体吐出装置100間の距離が大きくなってしまうので、それを除く外壁面に配置して、液体吐出装置100間の距離を小さくできる。
また、熱電素子51の低温領域52となる支持基板を、筐体60の外壁の一部として筐体60と熱電素子51とを一体化させてもよい。これにより、さらに小型化できるとともに、外壁による熱抵抗を低減させ、より効率よく発生部30を冷却することができる。
図2は、第2実施形態の液体吐出装置の構成を示す模式的な断面図である。本実施形態は、冷却部50の配置位置が異なること以外は、第1実施形態と同じ構成であるので、同じ構成には第1実施形態と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。本実施形態では、冷却部50は、圧電アクチュエータ31を筐体60に固定するための固定部材32を冷却するように配置される。
具体的には、熱電素子51の低温領域52を固定部材32に接触するように配置すればよい。固定部材32は、圧電アクチュエータ31と直接連結されている部材であり、これを冷却することで、圧電アクチュエータ31を後端側から冷却することができる。
図3は、第3実施形態の液体吐出装置の構成を示す模式的な断面図である。本実施形態は、冷却部50の配置位置が異なること以外は、第1実施形態と同じ構成であるので、同じ構成には第1実施形態と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。本実施形態では、冷却部50は、伝達部40の梁状部材41を冷却するように配置される。
具体的には、梁状部材41の、圧電アクチュエータ31の先端が当接する側と反対側に、熱電素子51の低温領域52を接触するように配置すればよい。梁状部材41は、圧電アクチュエータ31の先端が当接されている部材であり、これを冷却することで、圧電アクチュエータ31を先端側から冷却することができる。
図4は、第4実施形態の液体吐出装置の構成を示す模式的な断面図である。本実施形態は、冷却部50の配置位置が異なること以外は、第1実施形態と同じ構成であるので、同じ構成には第1実施形態と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。本実施形態では、冷却部50は、圧電アクチュエータ31を冷却するように配置される。
具体的には、圧電アクチュエータ31の側面(外周面)に、熱電素子51の低温領域52を接触するように配置すればよい。これにより、圧電アクチュエータ31を直接的に冷却することができる。
圧電アクチュエータ31は伸縮変位するので、本実施形態の熱電素子51は、例えば、支持基板として可撓性、伸縮性、弾性などを有し、圧電アクチュエータ31の伸縮変位に追従可能なように構成されていてもよい。
前述のように、液体吐出装置100を複数個並べて使用するような場合には、圧電アクチュエータ31の側面のうち、液体吐出装置100の配列方向以外の面に熱電素子51を配置すればよい。
図5は、第5実施形態の液体吐出装置の構成を示す模式的な断面図である。本実施形態は、冷却部50の配置位置が異なること以外は、第1実施形態と同じ構成であるので、同じ構成には第1実施形態と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。本実施形態では、冷却部50は、伝達部40の支持部材44を冷却するように配置される。
具体的には、支持部材44に、熱電素子51の低温領域52を接触するように配置すればよい。支持部材44は、梁状部材41を介して圧電アクチュエータ31に連なる部材であり、これを冷却することで、圧電アクチュエータ31を先端側から冷却することができる。
図6は、第6実施形態の液体吐出装置の構成を示す模式的な断面図である。本実施形態は、基台70をさらに備え、流路部10以外の構成を収容する筐体61を備え、冷却部50の配置位置が異なること以外は、第1実施形態と同じ構成であるので、同じ構成には第1実施形態と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。本実施形態では、冷却部50は、筐体61の内部を空冷するための冷却媒体を冷却する。
本実施形態の液体吐出装置100は、基台70を備えており、基台70上に発生部30を配置している。発生部30の圧電アクチュエータ31および伝達部40の動作および吐出部20の動作は、第1実施形態と同じである。また、これらを収容する筐体61には、内部空間と外部とを連通させるために連通管62が設けられている。筐体61の内部空間には、連通管62を介して外部から冷却媒体が供給される。冷却媒体は、例えば、空気、窒素などの不活性ガスが用いられる。
具体的には、連通管62の外周面に、熱電素子51の低温領域52を接触するように配置すればよい。連通管62を冷却することで、外部から供給される冷却媒体を冷却し、筐体61内の発生部30を空冷することができる。これにより、予め冷却媒体を装置外で冷却するための設備が不要となる。
図7は、第7実施形態の液体吐出装置の構成を示す模式的な断面図である。本実施形態は、冷却部50の配置位置が異なること以外は、第6実施形態と同じ構成であるので、同じ構成には第1実施形態と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。本実施形態では、冷却部50は、基台70を冷却するように配置される。
具体的には、基台70に、熱電素子51の低温領域52を接触するように配置すればよい。基台70は、圧電アクチュエータ31が配置された部材であり、これを冷却することで、圧電アクチュエータ31を後端側から冷却することができる。熱電素子51は、基台70のいずれの箇所に配置してもよく、圧電アクチュエータ31の近傍に配置する。
前述のように、液体吐出装置100を複数個並べて使用するような場合には、基台70の側面のうち、液体吐出装置100の配列方向以外の面に熱電素子51を配置すればよい。
上記の各実施形態は、熱電素子51によって発生部30を冷却する構成であるが、発生部30を冷却するとともに、熱電素子51の高温領域53を用いて流路部10を加熱してもよい。例えば、吐出する液体の種類によっては、加熱した状態で吐出するものがある。温度が低いと固体状態または高粘度なものについては、そのままでは吐出困難であるので、加熱することで、液状化または粘度を低下させて、吐出可能となるような場合がある。また、接着剤などは、加熱することで含有成分の反応が開始され、反応開始直後に吐出して接着させるような場合がある。このような場合は、熱電素子51によって流路部10を加熱すればよい。
図8は、第8実施形態の液体吐出装置の構成を示す模式的な断面図である。本実施形態は、冷却部50の配置位置が異なること以外は、第1実施形態と同じ構成であるので、同じ構成には第1実施形態と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。本実施形態では、冷却部50は、伝達部40を冷却するとともに、流路部10を加熱するように配置される。具体的には、熱電素子51を伝達部40と流路部10との間に配置し、低温領域52が伝達部40側に、高温領域53が流路部10側になるように配置すればよい。
熱電素子51の高温領域53による加熱では、十分に粘度を下げることができない、または反応を開始させることができない場合は、高温領域53の温度よりも高い温度で流路部10を加熱する加熱部14をさらに備えてもよい。本実施形態では、加熱部14は、流路部10の供給口13近傍に配置され、供給口13から供給される液体を所定温度まで加熱または、固体を液化させることができる。加熱部14より液体流路12の下流側において、加熱された液体が吐出口11まで流れる間、熱電素子51によって、加熱することで、液体の温度低下を抑制して保温することができる。
図9は、第9実施形態の液体吐出装置の構成を示す模式的な断面図である。本実施形態は、冷却部50の配置位置が異なること、および流路部10の追加流路部分を備えること以外は、第6実施形態と同じ構成であるので、同じ構成には第6実施形態と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。本実施形態では、流路部10の供給口13よりも上流側に追加流路部分として、液体流路12に連なる貯留部分15と、貯留部分15に連なる狭路部分16と、を備える。貯留部分15と狭路部分16とは一体化されていてもよく、これらが、供給口13において着脱可能に構成されていてもよい。貯留部分15と狭路部分16とが、着脱可能な場合、いわゆる交換可能なカートリッジとなる。
貯留部分15には、未反応状態の接着剤、高粘度状態の液体または固形物などが貯留されている。狭路部分16は、貯留された接着剤などが貯留部分15から漏れ出さないように、貯留部分15よりも細い管状となっている。
冷却部50は、筐体61を冷却するとともに、貯留部分15を加熱するように配置される。具体的には、熱電素子51の低温領域52が筐体61の外壁面に接触し、高温領域53が、貯留部分15の外周面に接触するように配置すればよい。熱電素子51の低温領域52が筐体61を冷却することで、筐体61の内部空間が冷却され、発生部30が冷却される。
貯留部分15に貯留された接着剤などは、熱電素子51によって加熱され、液体流路12を流れて吐出口11から吐出される。熱電素子51の高温領域53による加熱では、十分に粘度を下げることができない、または反応を開始させることができない場合は、高温領域53の温度よりも高い温度で流路部10を加熱する加熱部14をさらに備えてもよい。この場合、熱電素子51は、加熱部14よりも上流側において、貯留された接着剤などを予備加熱したのち、加熱部14で所定の温度にまで加熱することができる。予備加熱によって、粘度を低下または固形物を軟化させた状態で、狭路部分16から圧縮空気を供給して、貯留部分15から液体流路12に押し出して加熱部14で加熱させてもよい。
図10は、第10実施形態の液体吐出装置の構成を示す模式的な断面図である。本実施形態は、冷却部50の構成が異なること以外は、第9実施形態と同じ構成であるので、同じ構成には第9実施形態と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。本実施形態では、基台70が冷却部50となっている。熱電素子51の低温領域52に直接圧電アクチュエータ31を配置して冷却する。高温領域53は、筐体61の底面側を加熱し、放熱することで、筐体61の底面近傍に位置する流路部10を加熱する。
図11は、第11実施形態の液体吐出装置の構成を示す模式的な断面図である。本実施形態は、冷却部50および連通管62の配置位置が異なること以外は、第9実施形態と同じ構成であるので、同じ構成には第9実施形態と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。本実施形態では、筐体61に冷却媒体を供給するための連通管62を狭路部分16近傍に配置している。冷却部50は、連通管62を冷却するとともに、狭路部分16を加熱するように配置される。
具体的には、熱電素子51の低温領域52を、連通管62の外壁面に接触するように配置し、高温領域53を、狭路部分16の外周面に接触するように配置すればよい。
貯留部分15と狭路部分16とは、液体流路12を構成し、流路部10に含まれる構成であってもよい。この場合、狭路部分16を介して、外部から液体が供給される。貯留部分15は、外部から供給される液体を一時的に貯留しておくことで、吐出部20によって一定量を連続して吐出することができる。
図12は、第12実施形態の液体吐出装置の構成を示す模式的な断面図であり、図13は、図12の切断面線A-Aにおける断面図である。本実施形態は、冷却部50の構成が異なること以外は、第11実施形態と同じ構成であるので、同じ構成には第11実施形態と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。本実施形態では、熱電素子51の低温領域52で基台70を冷却するとともに、高温領域53で吐出部20を加熱している。冷却部50は、熱電素子51の高温領域53上に立設された放熱フィン54を含んでいる。
具体的には、熱電素子51の低温領域52が基台70の側面に接しており、放熱フィン54の間隙に吐出部20が位置している。吐出部20は、放熱フィン54から放出される熱によって加熱される。吐出部20を加熱することで、吐出部20の先端21を加熱し、効率良く吐出口11を温めて目詰まりするおそれを、より低減できる。
また、熱電素子51は、流路部10を加熱するだけでなく、筐体60,61を加熱していてもよい。筐体60,61が冷えてしまうと壁面などで結露し、結露した液体が壁面および流路部10の外周面などを伝って吐出口11に付着するおそれがあるが、熱電素子51が、高温領域53で筐体60,61を加熱することで結露を低減できる。これにより、吐出口11の目詰まりをさらに低減することができる。具体的には、図8または図10に示すように、高温領域53が筐体60,61に面している場合においては、より効果的に結露を防ぐことができる。
なお、熱電素子51は、各実施形態の配置位置に配置していれば、1つの素子であってもよく、複数の素子であってもよい。また、第6実施形態などは、筐体61の内部にさらに、発生部30の圧電アクチュエータ31を収容する筐体60を備えていてもよい。上記の各実施形態の構成は、それぞれの熱電素子51の配置を互いに組み合わせたものも実施形態として本開示の内容に含まれる。例えば、1つの熱電素子51によって連通管62を冷却するとともに、別の熱電素子51によって基台70も冷却するように構成してもよい。
本開示は次の実施の形態が可能である。
本開示の液体吐出装置は、吐出口と前記吐出口に連なる液体流路とを有する流路部と、
前記吐出口まで前記液体流路を流れる液体を、前記吐出口から吐出させる吐出部と、
圧電アクチュエータを有し、前記圧電アクチュエータによって、前記吐出部を駆動させる駆動力を発生させる発生部と、
前記発生部で発生した駆動力を前記吐出部に伝達する伝達部と、
相対的に低温となる低温領域と相対的に高温となる高温領域を有する熱電素子を有し、前記低温領域を用いて前記発生部を冷却する冷却部と、を備える構成である。
本開示の液体吐出装置によれば、熱電素子を用いることで、小型化が可能となる。また冷却媒体を使用する場合でも媒体の冷却設備が不要となる。
本開示は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形態で実施できる。したがって、前述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、本開示の範囲は特許請求の範囲に示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲に属する変形や変更は全て本開示の範囲内のものである。
10 流路部
11 吐出口
12 液体流路
13 供給口
14 加熱部
15 貯留部分
16 狭路部分
20 吐出部
21 先端
22 後端
30 発生部
31 圧電アクチュエータ
32 固定部材
40 伝達部
41 梁状部材
42 一方端部
43 他方端部
44 支持部材
50 冷却部
51 熱電素子
52 低温領域
53 高温領域
54 放熱フィン
60,61 筐体
62 連通管
70 基台
100 液体吐出装置

Claims (5)

  1. 吐出口と前記吐出口に連なる液体流路とを有する流路部と、
    前記吐出口まで前記液体流路を流れる液体を、前記吐出口から吐出させる吐出部と、
    圧電アクチュエータを有し、前記圧電アクチュエータによって、前記吐出部を駆動させる駆動力を発生させる発生部と、
    前記発生部で発生した駆動力を前記吐出部に伝達する伝達部と、
    前記発生部に面する部位が、通電または通電の反転により、低温領域または高温領域となり、前記発生部を温度制御する第1熱電素子と、
    通電または通電の反転により、低温領域または高温領域を有する第2熱電素子と、を備え、
    前記第2熱電素子の前記高温領域は、前記流路部または前記吐出部に接する、液体吐出装置。
  2. 前記発生部の周辺に冷却媒体を供給する供給部をさらに、備え、
    前記第1熱電素子は、前記冷却媒体を冷却する、請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記発生部を収容する筐体を備え、前記筐体の外壁の一部として前記筐体と前記第1熱電素子とが一体である、請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記第1熱電素子は、前記発生部と前記流路部の間に位置し、前記発生部に面する部位が前記低温領域であり、前記流路部に面する部位が高温領域である、請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置。
  5. 前記第2熱電素子の前記高温領域に立設された放熱フィンを設け、該放熱フィンの間隙に前記吐出部が位置する、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の液体吐出装置。
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