JP5568861B2 - 液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置 Download PDF

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本発明は、液体噴射ヘッド、液体噴射装置及び液体噴射ヘッドの製造方法に関する。
液体噴射ヘッドの代表例としては、例えば、圧電素子の変位による圧力を利用してノズル開口からインク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドが知られている。具体的には、ノズル開口に連通する圧力発生室が設けられ流路形成基板とその一方面側に設けられる振動板とを有する流路ユニットと、流路ユニットに接着剤を介して接着されたノズル開口を有するノズルプレートと、各圧力発生室に対応して設けられ支持基板に固定された圧電素子(圧電振動子)と、この圧電素子を収容する収容室を有するケースヘッド(基台)とを有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、圧電素子を駆動するための駆動信号を入力する駆動回路は、フレキシブルプリント基板に実装され、駆動回路からの駆動信号はフレキシブルプリント基板を介して圧電素子に印加される。
特開2004−74740号公報
しかしながら、フレキシブルプリント基板に実装される駆動回路は、当該駆動回路自体でしか放熱できないため、放熱能力が限られており、回路損失が放熱能力を超える場合には駆動回路が熱により破壊されてしまうと共に、放熱性を確保するには放熱面積が必要となるため、駆動回路の小型化を行うことができないという問題がある。
特に、特許文献1のようなケースヘッド内に駆動回路が設けられている場合、駆動回路はケースヘッド内でしか放熱することができず、外気に放熱することができないため駆動回路の温度が高くなってしまう。
なお、このような問題はインクジェット式記録ヘッドだけではなく、インク以外の他の液体を噴射する液体噴射ヘッドにおいても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、駆動回路の放熱を効率よく行って、駆動回路の小型化及び低コスト化を図ると共に、駆動回路の耐久性を向上して液体噴射特性を向上することができる液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、液体を噴射するノズル開口に連通する圧力発生室内の圧力変化を生じさせる圧力発生部と、前記圧力発生部を駆動する駆動信号を発生する駆動部と、前記駆動部を収容するケースヘッドと、前記駆動部と前記ケースヘッドに接触する熱伝導部材と、を備え、前記熱伝導部材と前記ケースヘッドとは熱伝導層を介して固定されることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる態様では、駆動部で発生した熱を、熱伝導部材を介して外装部材を構成するケースヘッドに熱伝導させることができるため、駆動部の熱をケースヘッドによって大気中に放熱する。これにより、駆動部の熱による破壊を防止することができると共に、駆動部を大型化する必要がなく、小型化してコストを低減することができる。また、駆動部の発熱による低寿命化を防止して耐久性を向上することができると共に、液体噴射特性及び連続吐出性能を向上することができる。
ここで、前記熱伝導層は、前記駆動部と対向する位置に備えられることを特徴とする液体噴射ヘッド。これによれば、駆動部と熱伝導層との距離が短いので、駆動部の熱をケースヘッドにさらに効率よく伝導させることができ、駆動部の放熱性能を向上することができる。
また、前記ケースヘッドと前記熱伝導部材が接する面において、前記ケースヘッドと前記熱伝導部材のいずれか一方には他方に突出したリブが設けられ、前記熱伝導層は、前記他方が前記リブの先端面に当接した状態で固定されることが好ましい。これによれば、熱伝導部材に固定される圧力発生部の位置決め精度が向上すると共に、ケースヘッドと熱伝導部材の間に熱伝導層を設けることで、駆動部から伝わった熱伝導部材の熱をケースヘッドに効率よく伝わらせることができる。
また、前記ケースヘッドには、前記熱伝導部材が接合される壁の中に前記圧力発生室に液体を導入する液体導入路が設けられていることが好ましい。これによれば、液体導入路を流れる液体によってケースヘッドをさらに冷却することができる。
また、さらに、前記熱伝導部材と前記ケースヘッドとは、前記熱伝導層よりも硬化時間が短い接着層で固定されることが望ましい。これによれば、接着層によってケースヘッドと熱伝導部材とを比較的短い時間で固定して、熱伝導部材が固定された圧力発生部の位置精度を向上することができる。
また、さらに、前記熱伝導部材と前記ケースヘッドとは、前記熱伝導層よりも硬化後の硬度が高い接着層で固定されることが望ましい。これによれば、熱伝導部材が固定された圧力発生部の位置精度を向上することができる。
また、前記熱伝導層と前記接着層とは接しないことを特徴とする液体噴射ヘッド。これによれば、熱伝導層と接着層とが混じることがないので、それぞれの特性を保持できる。
さらに本発明の他の態様は、上記態様の液体噴射ヘッドを備えることを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、信頼性を向上すると共に低コスト化した液体噴射装置を実現できる。
また、上記課題を解決する本発明の態様は、圧電素子と、前記圧電素子を駆動する駆動部と、前記駆動部が実装されたフレキシブルプリント基板と、熱伝導部材とからなる圧電素子ユニットを、ケースヘッドの収容部に挿入する挿入工程と、前記熱伝導部材と前記ケースヘッドとの相対位置を決める位置決め工程と、前記熱伝導部材と前記ケースヘッドが当接する面のいずれか一方の面に、熱伝導層を形成するための接着剤を注入する注入工程と、前記熱伝導部材と前記ケースヘッドを固定するため、前記接着剤を硬化させる硬化工程と、を含むことを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法にある。
また、上記課題を解決する本発明の態様は、熱伝導部材とケースヘッドが当接する面のいずれか一方の面に、熱伝導層を形成するための接着剤を塗布する塗布工程と、圧電素子と、前記圧電素子を駆動する駆動部と、前記駆動部が実装されたフレキシブルプリント基板と、熱伝導部材とからなる圧電素子ユニットを、ケースヘッドの収容部に挿入する挿入工程と、前記熱伝導部材と前記ケースヘッドとの相対位置を決める位置決め工程と、前記熱伝導部材と前記ケースヘッドを固定するため、前記接着剤を硬化させる硬化工程と、を含むことを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法にある。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッド10の断面図である。図2は、図1のA−A’断面図である。
図示するように、インクジェット式記録ヘッド10は、複数の圧力発生室11を有する流路形成基板12と、各圧力発生室11に連通する複数のノズル開口13が穿設されたノズルプレート14と、流路形成基板12のノズルプレート14とは反対側の面に設けられる振動板15とを具備する流路ユニット16を有する。さらに、振動板15上の各圧力発生室11に対応する領域に設けられる圧電素子17を有する圧電素子ユニット18と、振動板15上に固定されて圧電素子ユニット18が収容される収容部19を有するケースヘッド20とを具備する。
流路形成基板12には、その一方面側の表層部分に、圧力発生室11が隔壁によって区画されてその幅方向で複数並設されている。各圧力発生室11の列の外側には、ケースヘッド20の液体導入路であるインク導入路21を介してインクが供給されるリザーバ22が、流路形成基板12を厚さ方向に貫通して設けられている。そして、リザーバ22と各圧力発生室11とは、インク供給路23を介して連通し、各圧力発生室11には、インク導入路21、リザーバ22及びインク供給路23を介してインクが供給される。インク供給路23は、本実施形態では、圧力発生室11よりも狭い幅で形成されており、リザーバ22から圧力発生室11に流入するインクの流路抵抗を一定に保持する役割を果たしている。さらに、圧力発生室11のリザーバ22とは反対の端部側には、流路形成基板12を貫通するノズル連通孔24が形成されている。すなわち、本実施形態では、流路形成基板12に液体流路として、圧力発生室11、リザーバ22、インク供給路23、ノズル連通孔24が設けられている。このような流路形成基板12は、本実施形態では、シリコン単結晶基板からなり、流路形成基板12に設けられる上記圧力発生室11等は、流路形成基板12をエッチングすることによって形成されている。
この流路形成基板12の一方面側にはノズル開口13が穿設されたノズルプレート14が接合され、各ノズル開口13は、流路形成基板12に設けられたノズル連通孔24を介して各圧力発生室11と連通している。
また、流路形成基板12の他方面側、すなわち、圧力発生室11の開口面側には振動板15が接合されて、各圧力発生室11はこの振動板15によって封止されている。
この振動板15は、例えば、樹脂フィルム等の弾性部材からなる弾性膜25と、この弾性膜25を支持する、例えば、金属材料等からなる支持板26との複合板で形成されており、弾性膜25側が流路形成基板12に接合されている。例えば、本実施形態では、弾性膜25は、厚さが数μm程度のPPS(ポリフェニレンサルファイド)フィルムからなり、支持板26は、厚さが数十μm程度のステンレス鋼板(SUS)からなる。また、振動板15の各圧力発生室11に対向する領域内には、圧電素子17の先端部が当接する島部27が設けられている。この圧電素子17の先端面は、接着剤によって島部27に接合されている。すなわち、振動板15の各圧力発生室11の周縁部に対向する領域に他の領域よりも厚さの薄い薄肉部28が形成されて、この薄肉部28の内側にそれぞれ島部27が設けられている。また、本実施形態では、振動板15のリザーバ22に対向する領域に、薄肉部28と同様に、支持板26がエッチングにより除去されて実質的に弾性膜のみで構成されるコンプライアンス部29が設けられている。なお、このコンプライアンス部29は、リザーバ22内の圧力変化が生じた時に、このコンプライアンス部29の弾性膜25が変形することによって圧力変化を吸収し、リザーバ22内の圧力を常に一定に保持する役割を果たす。
ここで、圧力発生室11内にインク滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生部としての圧電素子17について説明する。本実施形態では、圧電素子17は、一つの圧電素子ユニット18において一体的に形成されている。すなわち、圧電材料31と電極形成材料32,33とを縦に交互にサンドイッチ状に挟んで積層した圧電素子形成部材34を形成し、この圧電素子形成部材34を各圧力発生室11に対応して櫛歯状に切り分けることによって各圧電素子17が形成されている。すなわち、本実施形態では、複数の圧電素子17が一体的に形成されている。そして、この圧電素子17(圧電素子形成部材34)の振動に寄与しない不活性領域、すなわち、圧電素子17の基端部側が熱伝導部材35に固着され、圧電素子17は熱伝導部材35を介してケースヘッド20に固定されている。そして、圧電素子17の基端部近傍には、熱伝導部材35とは反対側の面に、各圧電素子17を駆動するための信号を供給する配線層51を有するフレキシブルプリント基板50が接続される。
フレキシブルプリント基板50の配線層51には、圧電素子17に電気的に接続されて圧電素子17を駆動するための駆動部としての駆動回路60が実装されている。本実施形態では、圧電素子17と、圧電素子17を駆動する駆動信号を発生する駆動部としての駆動回路60と、駆動回路を実装するフレキシブルプリント基板50と、駆動回路60からの発熱を伝導する熱伝導部材35とで圧電素子ユニット18が構成されている。
このような圧電素子ユニット18は、圧電素子17の先端部が上述したように振動板15の島部27に当接された状態で固定されている。例えば、本実施形態では、上述したように振動板15上にケースヘッド20が固定されており、圧電素子ユニット18は、このケースヘッド20の収容部19内に収容されて、圧電素子17が固定された熱伝導部材35が、圧電素子17とは反対面側でケースヘッド20に固定されている。具体的には、ケースヘッド20は、振動板15上に接合されて島部27に相対向する領域に収容部19が設けられている。そして、ケースヘッド20の収容部19のインク導入路21側には、段差部38が設けられており、図2に示すように、収容部19の段差部38側の側面に設けられた複数のリブ39に熱伝導部材35が当接された状態で、熱伝導部材35とケースヘッド20とは接合されている。
本実施形態では、ケースヘッド20と熱伝導部材35とは、固定用接着層71と、熱伝導層としての熱伝導用接着層72からなる接着層70とで接合されている。固定用接着層71は、ケースヘッド20と熱伝導部材35との間のリブ39の両側や、熱伝導部材35の圧力発生室11の並設方向両端面とケースヘッド20との間に設けられている。この固定用接着層71は、主にケースヘッド20と熱伝導部材35とを位置決め固定させるものであり、例えば、比較的硬化時間の短いエポキシ系接着剤を用いることができる。
また、熱伝導用接着層72は、固定用接着層71以外の領域、すなわち、リブ39により設けられた熱伝導部材35とケースヘッド20との隙間に充填されるように設けられている。このような熱伝導用接着層72は、固定用接着層71よりも熱伝導率の高い接着剤、例えば、シリコーン材料からなる電熱フィラーが混練された接着剤が挙げられる。なお、一般的に熱伝導率の高い接着剤は、熱伝導率の低い接着剤に比べて硬化時間が長いため、熱伝導率の高い接着剤(固定用接着層71)だけで熱伝導部材35とケースヘッド20とを固着させると、圧電素子17と島部27との位置ずれが生じ、圧電素子17の変位を振動板15に反映させることができず、良好な変位特性及びインク吐出特性を得ることができない可能性が高い。また、熱伝導部材35とケースヘッド20とを硬化時間の比較的短い接着剤(固定用接着層71)のみで固着すると、詳しくは後述する熱伝導部材35に熱伝導可能に接続された駆動回路60の熱をケースヘッド20に効率よく熱伝導させることができず、駆動回路60の所望の放熱性能を得ることができない。もちろん、固定用接着層71又は熱伝導用接着層72のみで接着層70を構成したとしても、熱伝導部材35の熱をケースヘッド20に熱伝導させることができる。なお、熱伝導部材35とケースヘッド20とを接合する接着層70は、ケースヘッド20と圧電素子ユニット18とを位置決めするためのリブ39の先端面以外の領域の全てに亘って設けるのが好ましい。これにより、ケースヘッド20と熱伝導部材35とを強固に固定することができると共に、熱伝導部材35の熱をケースヘッド20に効率よく伝導させることができる。
フレキシブルプリント基板50は、フレキシブルプリンティングサーキット(FPC)や、テープキャリアパッケージ(TCP)などからなる。詳しくは、フレキシブルプリント基板50は、例えば、ポリイミド等のベースフィルム52の表面に銅薄等で所定のパターンの配線層51を形成し、配線層51の圧電素子17と接続される端子部などの他の配線と接続される領域以外の領域をレジスト等の絶縁材料53で覆ったものである。
このような、フレキシブルプリント基板50の配線層51は、その基端部側で、例えば、半田、異方性導電材等によって圧電素子17を構成する電極形成材料32,33に接続されている。一方、先端部側では、各配線層51は詳しくは後述するケースヘッド20上に設けられた配線基板40の導電パッド41と電気的に接続されている。
駆動回路60は、フレキシブルプリント基板50の熱伝導部材35に相対向する領域に実装されており、駆動回路60と熱伝導部材35とは接続されることで、駆動回路60の熱が熱伝導部材35に熱伝導可能となっている。すなわち、駆動回路60と熱伝導部材35とは熱伝導可能に接続(熱結合)されている。ここで、駆動回路60と熱伝導部材35とが熱伝導可能に接続(熱結合)された状態とは、両者が互いに接触した状態又は両者が互いに接着剤等を介して接合された状態のことを言う。すなわち、駆動回路60と熱伝導部材35とが互いに接触していても、また、接着剤等で接合されていてもよい。
なお、駆動回路60と熱伝導部材35とを熱伝導可能に接触させる際には、例えば、駆動回路60を熱伝導部材35側に向かって付勢するばねやゴム等の付勢手段や、クリップなどの固定手段によって接触した状態が解除されないようにしてもよい。また、駆動回路60と熱伝導部材35とを接着剤を介して接合する際には、接着剤として比較的に熱伝導率の高い材料を用いるのが好ましい。熱伝導率の高い接着剤としては、例えば、シリコーン材料からなる電熱フィラーが混練された接着剤等が挙げられる。本実施形態では、図1に示すように、駆動回路60と熱伝導部材35とを電熱フィラーが混練りされた熱伝導接着剤61を介して接合するようにした。これにより、インクジェット式記録ヘッド10がキャリッジに搭載されて主走査方向に移動した際に、キャリッジの移動などにより駆動回路60と熱伝導部材35との間に隙間が生じて熱結合が解除されるのを確実に防止している。
また、本実施形態では、フレキシブルプリント基板50の駆動回路60が実装された面とは反対側の駆動回路60が実装された領域は、ケースヘッド20の収容部19の内面と熱伝導接着剤62によって接合されている。この熱伝導接着剤62は、上述した熱伝導接着剤61と同様の材料を用いるのが好ましい。このように、フレキシブルプリント基板50の駆動回路60の実装面とは反対側の面とケースヘッド20とを熱伝導接着剤62を介して接合することで、駆動回路60の熱をさらに効率よくケースヘッド20に伝導させることができ、駆動回路60の放熱性能を向上することができる。
なお、駆動回路60としては、例えば、回路基板や半導体集積回路(IC)などが挙げられる。また、駆動回路60は、フレキシブルプリント基板50の配線層51に、例えば、フリップ実装で搭載されている。なお、駆動回路60のフレキシブルプリント基板50上への実装は、例えば、金(Au)−金(Au)接続、金(Au)−錫(Sn)接続などの金属接続や、ACF(異方性導電ペースト)、ACP(異方性導電膜)、半田バンプ接続などを用いることができる。
また、駆動回路60が熱伝導可能に接続された熱伝導部材35としては、比較的熱伝導率が高い材料、すなわち、放熱性が高い材料が好ましく、アルミニウム、銅、鉄及びステンレス鋼などが好適である。また、ケースヘッド20も熱伝導率が高く放熱性の高い材料を用いるのが好ましいが、金属材料を用いるとインクジェット式記録ヘッド10が重くなってしまうと共に製造コストが高コストになってしまうため、樹脂材料で形成するのが好ましい。
また、熱伝導部材35は、上述のように圧電素子17と一体的に設けられることで圧電素子ユニット18を構成し、圧電素子ユニット18は一体化された状態でケースヘッド20に位置決め固定される。このとき、圧電素子ユニット18の圧電素子17の振動板15(島部27)に対する位置合わせは、熱伝導部材35の外周面とケースヘッド20の収容部19の内面とによって行われる。これにより、脆性材料である圧電素子17を直接把持して位置合わせするのに比べて圧電素子ユニット18を位置合わせすることで容易に且つ高精度に行うことができる。すなわち、熱伝導部材35は、駆動回路60の熱をケースヘッド20に伝わらせると共に、圧電素子17の保持及び位置決めを行う部材としても機能する。
さらにケースヘッド20上には、フレキシブルプリント基板50の各配線層51がそれぞれ接続される複数の導電パッド41が設けられた配線基板40が固定されており、ケースヘッド20の収容部19は、この配線基板40によって実質的に塞がれている。配線基板40には、ケースヘッド20の収容部19に対向する領域にスリット状の開口部42が形成されており、フレキシブルプリント基板50はこの配線基板40の開口部42から収容部19の外側に引き出されて、引き出された領域が屈曲されて導電パッド41と接続されている。
このようなインクジェット式記録ヘッド10では、インク滴を吐出する際に、圧電素子17及び振動板15の変形によって各圧力発生室11の容積を変化させて所定のノズル開口13からインク滴を吐出させるようになっている。具体的には、図示しない液体貯留手段から液体導入路であるインク導入路21を介してリザーバ22にインクが供給されると、インク供給路23を介して各圧力発生室11にインクが分配される。そして、駆動回路60からの駆動信号によって所定の圧電素子17に電圧を印加及び解除することによって、圧電素子17を収縮及び伸張させて圧力発生室11に圧力変化を生じさせて、ノズル開口13からインクを吐出させる。
そして、本実施形態のインクジェット式記録ヘッド10では、ケースヘッド20と駆動回路60が熱伝導可能に接続された熱伝導部材35とが熱伝導率の高い熱伝導用接着層72で接合されているため、駆動回路60の熱を駆動回路60の表面からだけではなく、熱伝導部材35を介してケースヘッド20に熱伝導させて放熱することができる。すなわち、ケースヘッド20は、外部に露出された外装部材であるため、駆動回路60の熱を熱伝導部材35及びケースヘッド20を介して外気に放熱することができる。これにより、駆動回路60の熱による破壊を防止することができると共に、駆動回路60の放熱性を高めるために大型化する必要がなく、小型化することができる。ちなみに、駆動回路60の発熱を抑制するためには、駆動回路60の内部抵抗を低減する必要があるため、駆動回路60内のトランジスタの大きさを確保する必要があったが、駆動回路60を熱伝導部材35に熱伝導可能に接続し、この熱伝導部材35とケースヘッド20とを熱伝導用接着層72を介して接合することで、熱伝導部材35及びケースヘッド20によって駆動回路60の熱を放熱することができるため、トランジスタの大きさを確保する必要がない。したがって、駆動回路60の内部抵抗を低減する必要がなく、駆動回路60を小型化することができると共にコストを低減することができる。
また、駆動回路60の発熱を抑制することができるため、駆動回路60に与える電流を大きくしてインク吐出特性を向上することができると共に、インクの連続吐出性能を向上することができる。すなわち、駆動回路60は、電流を大きくすることで発熱が大きくなると共に、連続吐出させることで放熱時間が短くなるため、駆動回路60を流れる電流やインクの連続吐出性能が制限されてしまうが、ケースヘッド20及び熱伝導部材35によって駆動回路60の熱を放熱することにより、駆動回路60を流れる電流を大きくすることができると共にインクの連続吐出を短い間隔で長時間行わせることができる。
さらに、本実施形態では、熱伝導部材35をケースヘッド20のインク導入路21近傍に接合することで、ケースヘッド20を、インク導入路21を流れるインクによっても冷却(放熱)することができ、さらに放熱性を高めることができる。
また、本実施形態では、フレキシブルプリント基板50の駆動回路60が実装された面とは反対側の面を、熱伝導接着剤62を介してケースヘッド20に接合するようにしたため、駆動回路60の熱をケースヘッド20にさらに効率よく伝導させることができる。
上述した実施形態のインクジェット式記録ヘッド10は、インクカートリッジ等と連通するインク流路を具備する記録ヘッドユニットの一部を構成して、液体噴射装置に搭載される。図3は、その液体噴射装置の一例を示すインクジェット式記録装置Iのカバー(不図示)を取り外した外観斜視図である。
図3に示すように、インクジェット式記録ヘッドを有する記録ヘッドユニット1A及び1Bは、インク供給手段を構成するカートリッジ2A及び2Bが着脱可能に設けられ、この記録ヘッドユニット1A及び1Bを搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。この記録ヘッドユニット1A及び1Bは、例えば、それぞれブラックインク組成物及びカラーインク組成物を吐出するものとしている。
そして、駆動モータ6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、記録ヘッドユニット1A及び1Bを搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4にはキャリッジ軸5に沿ってプラテン8が設けられており、図示しない給紙ローラなどにより給紙された紙等の記録媒体である記録シートSがプラテン8に巻き掛けられて搬送されるようになっている。
次に、ケースヘッド20と、圧電素子ユニット18とを固定する製造方法について説明する。図4は、本実施形態におけるケースヘッド20と、圧電素子ユニット18とを固定する製造方法を説明する図である。
まず、流路ユニット16が備えられたケースヘッド20を用意する。このとき、図1の熱伝導部材35、圧電素子17、駆動回路60が実装されたフレキシブルプリント基板50からなる圧電素子ユニット18及び配線基板40は備えられていない状態で、ケースヘッド20の内部に形成された収容部19は空洞である。
次に、図1の熱伝導部材35、圧電素子17、駆動回路60が実装されたフレキシブルプリント基板50からなる圧電素子ユニット18を用意する。このとき、フレキシブルプリント基板50は、図面上下方向に伸びた状態にある。
挿入工程S100では、ケースヘッド20の収容部19に、熱伝導部材35が備えられた圧電素子ユニット18を、図1の図面上側から図面下側に向かう方向に挿入する。
位置決め工程S110では、圧電素子17が、圧力発生室11と反対側で圧力発生室11に対向する支持板26の位置に当接するように、圧電素子ユニット18の位置を決める。具体的には、図1の図面上下方向の位置は、熱伝導部材35の図面下部の端面がケースヘッド20の段差部38に当接することによって位置が定まる。図1の図面左右方向の位置は、熱伝導部材35の図面左側の面を、ケースヘッド20のリブ39に当接させることにより位置が定まる。
固定用接着剤注入工程S120では、熱伝導部材35をリブ39に当接されることによって形成された隙間領域に、固定用接着層71となる接着剤を注入する。
固定用接着剤硬化工程S130では、位置決め工程S110で決定された位置で、圧電素子ユニット18とケースヘッド20とを、固定用接着剤注入工程S120で注入した接着剤が硬化するための所定の時間だけ、そのままの姿勢で放置し、圧電素子ユニット18とケースヘッド20とを固定する。このとき、収容部19における図面上側の開口部から器具を挿入し、図面右側より左側に押す力を加えるようにしてもよい。
熱伝導用接着剤注入工程S140では、熱伝導部材35をリブ39に当接されることによって形成された隙間領域に、熱伝導用接着層72となる接着剤を注入する。
熱伝導用接着剤硬化工程S150では、位置決め工程S110で決定された位置で、圧電素子ユニット18とケースヘッド20とを、熱伝導用接着剤注入工程S140で注入した接着剤が硬化するための所定の時間だけ、そのままの姿勢で放置し、圧電素子ユニット18とケースヘッド20とを固定する。このとき、収容部19における図面上側の開口部から器具を挿入し、図面右側より左側に押す力を加えるようにしてもよい。
これにより、硬化時間の比較的短い固定用接着層71によってケースヘッド20と熱伝導部材35とを接合した状態で、熱伝導用接着層72を形成することができ、圧電素子17と島部27との位置決めを高精度に行うことができると共に、ケースヘッド20と熱伝導部材35とを熱伝導用接着層72を介して熱伝導可能に接続することができる。
次に、配線基板40に設けられた開口部42からフレキシブルプリント基板50の図1の図面上側先端を通過させた後、配線基板40をケースヘッド20に備える。そして、フレキシブルプリント基板50の先端を図1に示すように折り曲げ、配線基板40の導電パッド41と配線層51を介して接続する。
以上、本実施形態で説明したインクジェット式記録ヘッド10は、液体を噴射するノズル開口13に連通する圧力発生室11内の圧力変化を生じさせる圧力発生部としての圧電素子17と、圧電素子17を駆動する駆動信号を発生する駆動部としての駆動回路60と、駆動回路60を収容するケースヘッド20と、駆動回路60とケースヘッド20に接触する熱伝導部材35と、を備え、熱伝導部材35とケースヘッド20とは熱伝導層としての熱伝導用接着層72を介して固定される。
この構成によれば、駆動回路60で発生した熱を熱伝導部材35を介して外装部材を構成するケースヘッド20に熱伝導させることができるため、駆動回路60の熱をケースヘッド20によって大気中に放熱する。これにより、駆動回路60の熱による破壊を防止することができると共に、駆動回路60を大型化する必要がなく、小型化してコストを低減することができる。また、駆動回路60の発熱による低寿命化を防止して耐久性を向上することができると共に、液体噴射特性及び連続吐出性能を向上することができる。
また、ケースヘッド20と熱伝導部材35が接する面において、ケースヘッド20と熱伝導部材35のいずれか一方には他方に突出したリブが設けられ、熱伝導層としての熱伝導用接着層72は、他方がリブの先端面に当接した状態で固定されることが好ましい。本実施形態では、ケースヘッド20に、熱伝導部材35側に突出するリブ39が設けられ、熱伝導部材35がリブ39bの先端面に当接する。これによれば、熱伝導部材35に固定される圧電素子17の位置決め精度が向上すると共に、ケースヘッド20と熱伝導部材35の間に熱伝導用接着層72を設けることで、駆動回路60から伝わった熱伝導部材35の熱をケースヘッド20に効率よく伝わらせることができる。
また、ケースヘッド20には、熱伝導部材35が接合される壁の中に圧電素子17に液体を導入するインク導入路21が設けられていることが好ましい。これによれば、インク導入路21を流れる液体によってケースヘッド20をさらに冷却することができる。
また、熱伝導部材35とケースヘッド20とは、熱伝導層としての熱伝導用接着層72よりも硬化時間が短く、硬化後の硬度が高い固定用接着層71で固定されることが望ましい。これによれば、固定用接着層71によってケースヘッド20と熱伝導部材35とを比較的短い時間で固定して、熱伝導部材35に固定された圧電素子17の位置精度を向上することができると共に、駆動回路60から熱伝導部材35に伝わった熱を固定用接着層71によって効率よくケースヘッド20に熱伝導させることができる。
(実施形態2)
図5は、本実施形態における、熱伝導層としての熱伝導用接着層72を介して、ケースヘッド20と熱伝導部材35とが接続されたインクジェット式記録ヘッド10aの断面図である。本実施形態では、ケースヘッド20と熱伝導部材35とが接続される面の全体に渡って、熱伝導層としての熱伝導用接着層72を形成する。
このようにすることにより、駆動回路60から発生した熱が、熱伝導部材35からケースヘッド20に向かって効率よく伝導される。
次に、本実施形態における、ケースヘッド20と、圧電素子ユニット18とを固定する製造方法について説明する。図6は、本実施形態におけるケースヘッド20と、圧電素子ユニット18とを固定する製造方法を説明する図である。
実施形態1で説明したように、流路ユニット16が備えられたケースヘッド20と、熱伝導部材35、圧電素子17、駆動回路60が実装されたフレキシブルプリント基板50からなる圧電素子ユニット18とを用意する。
塗布工程S200では、熱伝導部材35と、ケースヘッド20が当接する面のいずれか一方の面に、熱伝導層としての熱伝導用接着層72を塗布する。
挿入工程S210では、熱伝導部材35とケースヘッド20とが、熱伝導層としての熱伝導用接着層72を挟むようにしてケースヘッド20の収容部19に、熱伝導部材35が備えられた圧電素子ユニット18を、図1の図面上側から図面下側に向かう方向に挿入する。
位置決め工程S220では、圧電素子17が、圧力発生室11と反対側で圧力発生室11に対向する支持板26の位置に当接するように、圧電素子ユニット18の位置を決める。具体的には、図1の図面上下方向の位置は、熱伝導部材35の図面下部の端面がケースヘッド20の段差部38に当接することによって位置が定まる。図1の図面左右方向の位置は、熱伝導部材35の図面左側の面が、所定の厚さの熱伝導用接着層72を介してケースヘッド20と固定される位置である。
硬化工程S230では、位置決め工程S220で決定された位置で、圧電素子ユニット18とケースヘッド20とを、熱伝導用接着層72が硬化するための所定の時間だけ、そのままの姿勢で放置し、圧電素子ユニット18とケースヘッド20とを固定する。このとき、収容部19における図面上側の開口部から器具を挿入し、図面右側より左側に押す力を加えるようにしてもよい。
次に、配線基板40に設けられた開口部42からフレキシブルプリント基板50の図1の図面上側先端を通過させた後、配線基板40をケースヘッド20に備える。そして、フレキシブルプリント基板50の先端を図1に示すように折り曲げ、配線基板40の導電パッド41と配線層51を介して接続する。
(実施形態3)
図7は、熱伝導部材35に対向する位置に熱伝導用接着層72を備えたインクジェット式記録ヘッド10bの断面図である。図7に示すように、ケースヘッド20には、熱伝導部材35側に突出するリブ39aが設けられ、リブ39aは、熱伝導部材35に当接する。
本実施形態では、図面上下に形成された二つのリブ39aに挟まれる領域にあり、熱伝導部材35を挟んで駆動回路60が対向する位置には、熱伝導層としての熱伝導用接着層72が形成される。このようにすることにより、駆動回路60から発生した熱が、熱伝導部材35からケースヘッド20に向かって効率よく伝導される。
(実施形態4)
図8は、熱伝導部材35におけるケースヘッド20が接する面に形成され、ケースヘッド20に向かって突出するリブ39bを備えたインクジェット式記録ヘッド10cの断面図である。図8に示すように、ケースヘッド20と熱伝導部材35が接する面において、ケースヘッド20と熱伝導部材35のいずれか一方には他方に突出したリブが設けられ、熱伝導層としての熱伝導用接着層72は、他方がリブの先端面に当接した状態で固定されることが好ましい。本実施形態では、熱伝導部材35に、ケースヘッド20側に突出するリブ39bが設けられ、ケースヘッド20がリブ39bの先端面に当接する。
このようにすることにより、熱伝導部材35に固定される圧電素子17の位置決め精度が向上すると共に、ケースヘッド20と熱伝導部材35の間に熱伝導用接着層72を設けることで、駆動回路60から伝わった熱伝導部材35の熱をケースヘッド20に効率よく伝わらせることができる。
(実施形態5)
図9は、熱伝導用接着層72と固定用接着層71が接しないように配置されたインクジェット式記録ヘッド10dの断面図である。図9に示すように、ケースヘッド20には、熱伝導部材35側に突出するリブ39cが形成される。
リブ39cによって形成された隙間には、熱伝導用接着層72または固定用接着層71が形成される。熱伝導用接着層72と固定用接着層71とは、リブ39cによって仕切られるので、接することなく不連続に形成される。これにより、熱伝導用接着層72と固定用接着層71が混ざることがないので、それぞれの特性を保持することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明の基本的構成は上述したものに限定されるものではない。例えば、上述した実施形態1から実施形態5では、熱伝導部材35をケースヘッド20のインク導入路21側に熱伝導可能に接合するようにしたが、熱伝導部材35を接合する領域は特にこれに限定されるものではない。
なお、上述した実施形態1から実施形態5では、液体噴射ヘッドとしてインクジェット式記録ヘッドを挙げて説明したが、本発明は広く液体噴射ヘッド全般を対象としたものであり、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドにも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンタ等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(電界放出ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられる。
実施形態1におけるインクジェット式記録ヘッドの断面図。 実施形態1におけるインクジェット式記録ヘッドの断面図。 インクジェット式記録装置の外観斜視図。 実施形態1におけるケースヘッドと、圧電素子ユニットとを固定する製造方法を説明する図。 実施形態2における、熱伝導層としての熱伝導用接着層を介して、ケースヘッドと熱伝導部材とが接続されたインクジェット式記録ヘッドの断面図。 実施形態2におけるケースヘッドと、圧電素子ユニットとを固定する製造方法を説明する図。 熱伝導部材に対向する位置に熱伝導用接着層を備えたインクジェット式記録ヘッドの断面図。 熱伝導部材におけるケースヘッドが接する面に形成され、ケースヘッドに向かって突出するリブが備えられたインクジェット式記録ヘッドの断面図。 熱伝導用接着層と固定用接着層が接しないように配置されたインクジェット式記録ヘッドの断面図。
I…インクジェット式記録装置、10,10a,10b,10c,10d…インクジェット式記録ヘッド、11…圧力発生室、13…ノズル開口、17…圧電素子、18…圧電素子ユニット、19…収容部、20…ケースヘッド、 21…インク導入路、35…熱伝導部材、39,39a,39b,39c…リブ、50…フレキシブルプリント基板、60…駆動回路、71…固定用接着層、72…熱伝導用接着層。

Claims (7)

  1. 液体を噴射するノズル開口に連通する圧力発生室内の圧力変化を生じさせる圧力発生部と、
    前記圧力発生部を駆動する駆動信号を発生する駆動部と、
    前記駆動部を収容するケースヘッドと、
    前記駆動部と前記ケースヘッドに接触する熱伝導部材と、を備え、
    前記熱伝導部材と前記ケースヘッドとは熱伝導層により固定される領域と、前記熱伝導層よりも硬化時間が短い接着層により固定される領域において相互に固定されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 液体を噴射するノズル開口に連通する圧力発生室内の圧力変化を生じさせる圧力発生部と、
    前記圧力発生部を駆動する駆動信号を発生する駆動部と、
    前記駆動部を収容するケースヘッドと、
    前記駆動部と前記ケースヘッドに接触する熱伝導部材と、を備え、
    前記熱伝導部材と前記ケースヘッドとは熱伝導層により固定される領域と、前記熱伝導層よりも硬化後の硬度が高い接着層により固定される領域において相互に固定されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  3. 請求項1または請求項2に記載の液体噴射ヘッドにおいて、
    前記熱伝導層は、前記駆動部と対向する位置に備えられることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッドにおいて、
    前記ケースヘッドと前記熱伝導部材が接する面において、前記ケースヘッドと前記熱伝導部材のいずれか一方には他方に突出したリブが設けられ、前記熱伝導層は、前記他方が前記リブの先端面に当接した状態で固定されることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッドにおいて、
    前記ケースヘッドには、前記熱伝導部材が接合される壁の中に前記圧力発生室に液体を導入する液体導入路が設けられていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッドにおいて、
    前記熱伝導層と前記接着層とは接しないことを特徴とする液体噴射ヘッド。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッドを備えたことを特徴とする液体噴射装置。
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