JP7250073B2 - 診療支援装置、診療支援方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、診療支援装置、診療支援方法、及びプログラムに関する。
患者は、例えば体に不調が生じている場合、下記特許文献1のように遠隔診療を受けることができる。下記特許文献1の遠隔診療システムは、通信端末機に携帯用診療機を追加して患者の容態を随時把握し、異常な事態であると判断された場合には、通信網を通じて医療機関に接続して遠隔診療を受けることができるような構成を有する。
特開2001-195503号公報
上述の特許文献1の従来技術にあっては、遠隔診療を受けることができるものの、通信端末機に携帯用診療機を追加して患者の容態を随時把握するような内容の遠隔診療であることから、どのような患者でも受診できるシステムではなかった。そこで、どのような患者でもオンラインで診療を受けることのできるシステムを構築すればよいと考えられるが、そのようなシステムの構築は大掛かりなものになってしまい、例えば各企業が独自にシステムを持つことは困難であった。
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、オンライン診療の仕組みを例えば各企業が恰も独自に持てるような利用環境の整備をすることが可能な診療支援装置、診療支援方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様の診療支援装置は、
医療機関に属する医師が使用する医師端末と、患者が使用する患者端末とに対して通信可能に接続され、前記医師と前記患者との間の診療を支援する診療支援装置であって、
前記医療機関がN(Nは2以上の整数値)存在するうちの、M(MはN未満の整数値)の医療機関に合わせて記憶部から抽出した、少なくとも医療機関特定に関する所定の第1所定情報の利用を可能にし、かつ、前記第1所定情報を基に前記患者端末からの診療要求により特定した前記Mの医療機関の前記医師端末と、前記診療要求をした前記患者端末とを接続して、前記特定したMの所定医療機関の前記医師端末と、前記診療要求をした前記患者端末との間で診療を可能にする、第1診療処理手段を備える。
本発明の一態様の診療支援方法は、上述の本発明の一態様の診療支援装置に対応する方法である。
また、本発明の一態様のプログラムは、上述の本発明の一態様の診療支援装置に対応するプログラムである。
本発明によれば、オンライン診療の仕組みを例えば各企業が恰も独自に持てるような利用環境の整備をすることができる。
本発明の一実施形態に係る診療支援サーバにより提供される本サービスの概要を示す図である。 第1実施形態の診療支援システムに係り、そのシステム構成の一例を示すブロック図である。 図2の診療支援システムのうち、診療支援サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。 図2の診療支援システムのうち、診療支援サーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。 図4の診療支援サーバの機能的構成のうち、第1・第2絞込医療機関処理部の一例を示す機能ブロック図である。 第1実施形態の診療支援サーバの記憶部に係り、記憶される情報の一例を示す図である。 第1実施形態の診療支援サーバにより提供される本サービスに係り、診療及び服薬指導処理を示すフローチャートである。 図2の診療支援システムのうち、患者端末での表示の一例を示す図である。 第2実施形態の診療支援サーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。 図9の診療支援サーバの機能的構成のうち、第1・第2絞込医療機関処理部の一例を示す機能ブロック図である。 第2実施形態の診療支援サーバにより提供される本サービスに係り、即時診療処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る医師端末及び患者端末での表示の一例を示す図である。 第2実施形態の診療支援サーバにより提供される本サービスに係り、即時服薬指導処理を示すフローチャートである。
<本サービスの概要>
図1は、本発明の一実施形態に係る診療支援サーバにより提供される本サービスの概要を示す図である。
本サービスは、サービス提供者(図示省略)が管理する診療支援サーバ1により提供される。なお、本一実施形態では、例えば企業が診療支援サーバ1を管理するものとし、図1では、枠W1の囲みが便宜的に診療支援サーバ1を示すものとする。診療支援サーバ1により提供される本サービスは、少なくとも、符号SA1で便宜的に示す第1サービスと、同じく符号SA2で便宜的に示す第2サービスとを有する。
第1サービスSA1は、数多くの患者2が後述するオンライン診療のために使用するサービスになる。これに対し、第2サービスSA2は、例えばサービス提供者と異なる企業の従業員等(患者2)が後述するオンライン診療のために使用するサービスになる。即ち、第2サービスSA2は、例えばサービス提供者の顧客企業となる顧客A社C1、顧客B社C2、顧客C社C3が恰も独自に診療支援サーバ1を持って、その顧客企業の従業員等(患者2)が後述するオンライン診療のために使用するサービスになる。
第2サービスSA2は、サービス提供者が顧客企業向けに利用環境を整備し、これを顧客企業が使用可能にすることによって提供されるサービスになる。
本一実施形態では、第1サービスSA1のサービス内容を上述の顧客企業向けに絞り込んだサービスが第2サービスSA2になる。第2サービスSA2は、枠W2で便宜的に示すように、顧客A社C1、顧客B社C2、顧客C社C3が共通で使用できるようなサービスになる。或いは、顧客A社C1からのカスタマイズ要望に応じた専用の第2サービスSA2-1、顧客B社C2からのカスタマイズ要望に応じた専用の第2サービスSA2-2、顧客C社C3からのカスタマイズ要望に応じた専用の第2サービスSA2-3、のように更に絞り込んだ状態で使用できるようなサービスになる(カスタマイズ要望に関しては、例えば後述する第2絞込医療機関処理部113が機能して実現されるものとする)。
第1サービスSA1のサービス内容としては、後述する医療機関の数がN(Nは2以上の整数値であって、例えば数十から例えば数百の整数値になるものとする)存在する中で、対応する端末同士を接続することにより、後述するリモート診療が行われるようなサービス内容になる。これに対し第2サービスSA2は、後述する医療機関の数をM(MはN未満の整数値)に絞り込んだ上で、対応する端末同士を接続することにより、後述するリモート診療が行われるようなサービス内容になる。言い換えれば、後述する医療機関の数がN存在するうち、Mの数だけ囲い込んでなされるようなサービス内容が第2サービスSA2になる。
本サービスは、第1サービスSA1のみならず第2サービスSA2を少なくとも有することから、有用性が高くなる。
上述のように第1サービスSA1と第2サービスSA2とを少なくとも有する本サービスは、診療支援サーバ1が存在する側がプラットフォームになり、上述の、数多くの患者2や、上述の従業員等(患者2)が操作する患者端末(図2を参照しながら後述する)には、本サービスの利用のために必要なアプリケーションプログラム(「会員アプリ」と呼ぶこともある)がインストールされるようになる。
なお、本一実施形態では、上述の顧客A社C1、顧客B社C2、顧客C社C3の夫々を、一企業としてとらえて説明に用いているが、これに限らないものとする。即ち、例えばグループ企業、組合、機関、団体等のような広い括りで捉えてもよいものとする。本一実施形態では、従業員の多い少ないは関係なく、患者2になり得る人数に関し、以下の説明では影響されないものとする。この他、顧客A社C1、顧客B社C2、顧客C社C3の3つの顧客企業で説明しているが、この数は一例であるものとする。即ち、顧客企業は、1つや2つでもよいし、4つ以上であってもよいものとする。
図1の符号3は、診療支援サーバ1を例えばメンテナンスするメンテナンス員を示し、このメンテナンス員3は、例えば月に一回の機能アップデートを行うものとする。具体的には、第2サービスSA2で例えば生じた機能変更を第1サービスSA1の側に機能配信したり、第1サービスSA1から第2サービスSA2に向けて機能改修をしたりする作業をメンテナンス員3は実施するものとする。
第2サービスSA2は、第1サービスSA1のサービス内容を上述の顧客企業向けに絞り込んだサービスになる。以下で説明する第1実施形態、第2実施形態においては、第1サービスSA1のオンライン診療の仕組みを詳細に説明し、この仕組みが第2サービスSA2に適用されるものとする。
本発明では、後述するオンライン診療の仕組みを例えば各企業(顧客A社C1、顧客B社C2、顧客C社C3)が恰も独自に持てるように利用環境を整備することができる。そのため各企業では、大掛かりなシステム構築をしなくても、従業員等にオンライン診療を受けさせることができる。各企業では、顧客企業向けに絞り込んだ第2サービスSA2の提供により、例えば提携する医療機関のみで従業員等にオンライン診療を受けさせることができる。なお、健康保険組合を一例として説明すれば、この健康保険組合は大掛かりなシステム構築をしなくても、組合員に対し、組合に加盟する所定の医療機関の範囲内でオンライン診療を受けさせることができる。
<第1実施形態について>
以下では、第1サービスSA1(図1参照)のオンライン診療の仕組みを詳細に説明するものとし、この仕組みが第2サービスSA2に適用されるものとする。
図2は、第1実施形態の診療支援システムに係り、そのシステム構成の一例を示すブロック図である。
本サービスのサービス提供者は、例えばクラウド環境に診療支援サーバ1を存在させるようにして、この診療支援サーバ1を管理する。診療支援サーバ1は、診療支援システム100を構成するうちの1つであり、所定のネットワークNを介して、患者端末4とリモート医師端末5(医師端末)とを接続する。また、診療支援サーバ1は、所定のネットワークNを介して、患者端末4とリモート薬剤師端末6(薬剤師端末)とを接続する。
<診療支援サーバ1について>
診療支援サーバ1は、本サービスを実現するためのプラットフォームを提供する例えば企業が有する装置である。診療支援サーバ1は、当該企業により管理される。診療支援サーバ1は、本サービスを提供する。なお、診療支援サーバ1のハードウェア構成や機能構成等は、図3乃至図6を参照しながら後述するものとする。
診療支援サーバ1が提供する本サービスの利用にあたり、多くの患者2に本サービスの存在を知らせる必要がある。また、本サービスの利用にあたり、アプリケーションプログラムを、患者端末4にインストールさせる必要がある。例えば、診療支援サーバ1を管理する上述の企業が、例えば医薬品を販売しているとすれば、その医薬品を購入する購入者に対しアプリケーションプログラムのインストールを促す広告を発信して本サービスを知らせことが一例として考えられる(これに限定されないものとする)。
なお、本第1実施形態において、診療支援サーバ1を管理する企業は、上述の購入者に関する情報が管理されたデータベースと、診療支援サーバ1の後述する患者情報記憶部183(図4参照)とを連携させてもよいものとする。
<患者2について>
患者2は、本サービスにより後述するリモート診療を受ける利用者である。患者2は、数多く存在するものとする。患者2としては、特に限定するものでないが、乳幼児期(概ね5歳まで)、子供期(概ね6~14歳)、青年期(概ね15~20代前半)、成人期(概ね20代後半~64歳)、老齢期(概ね65歳以上)の様々な者が該当する。また、患者2としては、例えば体に不調が生じている者や、健康状態に不安があり相談したい者、等が該当する。なお、乳幼児期や子供期に該当する患者2には、例えば保護者が同伴し、その保護者の例えばスマートフォン等が患者端末4に該当するものとする。この他、患者2としては、例えば顧客A社C1、顧客B社C2、顧客C社C3の従業員、上述の健康保険組合の組合員、等も該当するものとする。患者2は、患者端末4を用いて自宅や企業の医務室等から後述するオンライン診療を受けることができる。
<患者端末4について>
患者端末4は、患者2が、後述するオンラインでの診療や服薬指導を受ける際に用いる端末であって、例えばスマートフォンやタブレット等の携帯端末や、例えばパーソナルコンピュータ(PC)等であるものとする。パーソナルコンピュータ(PC)の場合は、所謂デスクトップパソコンやノートパソコンの何れであってもよいものとする。患者端末4のハードウェア構成は、特に図示しないが、診療支援サーバ1の後述するハードウェア構成と基本的に同様であるものとする。即ち、CPUと、ROMと、RAMと、バスと、入出力インターフェースと、表示部と、入力部と、記憶部と、通信部と、ドライブと、リムーバブルメディアとを備えて構成される。違いとしては、例えばカメラにより構成される撮像部と、マイク及びスピーカーにより構成される音声部とを更に備える点である。
<リモート医師端末5について>
リモート医師端末5(医師端末)は、例えば後述する各医療機関(本実施形態では符号H-1~H-Nで示す)に設けられて、リモート医師7(医師)が使用する端末である。図2においては、所謂ノートパソコン(PC)がリモート医師端末5(医師端末)の一例として示されるが、これに限定されないものとする。即ち、例えばスマートフォンやタブレット等の携帯端末や、所謂デスクトップパソコン(PC)の何れであってもよいものとする。リモート医師端末5(医師端末)は、特に図示しないが、CPUと、ROMと、RAMと、バスと、入出力インターフェースと、表示部と、入力部と、記憶部と、通信部と、ドライブと、リムーバブルメディアとを備えて構成される。また、例えばカメラにより構成される撮像部と、マイク及びスピーカーにより構成される音声部とを更に備えて構成される。なお、リモート医師端末5(医師端末)は、例えば、電子カルテ用の端末等を用いてもよいものとする。
<リモート医師7について>
リモート医師7(医師)は、医療機関H-1~医療機関H-Nの何れかに属し、リモート医師端末5(医師端末)を用いて、このリモート医師端末5に接続された患者端末4を介して患者2に対しリモートで診療を行う医師である。なお、例えば図2の医療機関H-1を見ると、リモート医師7(医師)が1人で示されるが、この限りでないものとする。即ち、医療機関H-1には、診療科目毎に異なるリモート医師7(医師)が複数存在してもよいものとする。図2中のリモート医師7(医師)の人数やリモート医師端末5(医師端末)の台数に限定されないものとする。
<医療機関H-1~医療機関H-Nについて>
医療機関H-1~医療機関H-Nは、クリニックや規模の小さな病院、総合病院、規模の大きな大学病院等の何れかであって、Nの数だけ存在するものとする(Nは2以上の整数値であって、図2においては数十から例えば数百存在するものとする)。
上述の第1サービスSA1(図1参照)が提供される場合、患者2は、医療機関H-1~医療機関H-Nの中から医療機関を選択して受診先を特定することになる。
なお、医療機関H-1~医療機関H-Nのうち、図2に示すM(MはN未満の整数値)の数やK(KはM未満の整数値)の数は、上述の顧客A社C1、顧客B社C2、顧客C社C3のような顧客企業に合わせて絞り込んだ医療機関の数であるものとする。別な言い方をすれば、囲い込んだ医療機関の数がMやKになる(数がKの場合、ここでは上述のカスタマイズ要望に応じた数に相当するものとする)。
上述のような絞り込み(囲い込み)をすることにより、例えば顧客A社C1の従業員(患者2)が、例えば健康診断として、顧客A社C1に全く関連のない医療機関を選択し、そして、全く関連のない医療機関に属する医師による診療を受け、その結果、全く関連のない医療機関から診療に係る費用請求が顧客A社C1に生じないことになる。
上述の第2サービスSA2(図1参照)が提供される場合、患者2は、医療機関H-1~医療機関H-M(又は医療機関H-K)の中から医療機関を選択して受診先を特定することになる。
なお、上述の第2サービスSA2(図1参照)が提供される場合、患者2は、医療機関の数がNあることを知らないものとする。即ち、後述するオンライン診療の仕組みを、例えば各企業が恰も独自に持っているように見せているため、KやMより大きな整数であるNの数だけ医療機関があることを、第2サービスSA2が提供される場合の患者2は知らないものとする。
<リモート薬剤師端末6について>
リモート薬剤師端末6(薬剤師端末)は、例えば後述する各薬局(本実施形態では符号PH-1~PH-Lで示す)に設けられて、リモート薬剤師8(薬剤師)が使用する端末である。図2においては、所謂ノートパソコン(PC)がリモート薬剤師端末6(薬剤師端末)の一例として示されるが、これに限定されないものとする。即ち、例えばスマートフォンやタブレット等の携帯端末や、所謂デスクトップパソコン(PC)の何れであってもよいものとする。リモート薬剤師端末6(薬剤師端末)は、特に図示しないが、CPUと、ROMと、RAMと、バスと、入出力インターフェースと、表示部と、入力部と、記憶部と、通信部と、ドライブと、リムーバブルメディアとを備えて構成される。また、例えばカメラにより構成される撮像部と、マイク及びスピーカーにより構成される音声部とを更に備えて構成される。
<リモート薬剤師8について>
リモート薬剤師8(薬剤師)は、薬局PH-1~薬局PH-Lの何れかに属し、リモート薬剤師端末6(薬剤師端末)を用いて、このリモート薬剤師端末6に接続された患者端末4を介して患者2に対しリモートで服薬指導を行う薬剤師である。なお、例えば図2の薬局PH-1を見ると、リモート薬剤師8(薬剤師)が1人で示されるが、この限りでないものとする。即ち、薬局PH-1には、リモート薬剤師8(薬剤師)が複数存在してもよいものとする。図2中のリモート薬剤師8(薬剤師)の人数やリモート薬剤師端末6(薬剤師端末)の台数に限定されないものとする。
<薬局PH-1~薬局PH-Lについて>
薬局PH-1~薬局PH-L(Lは2以上の整数値)は、オンラインでの服薬指導を行うリモート薬剤師8(薬剤師)が属する、薬剤の販売等を行う例えば店舗であって、薬剤の配送も可能である。薬局PH-1~薬局PH-Lは、医療機関の近所に店舗を構えていたり、離れた箇所に存在したりする。なお、調剤が可能でかつ様々な日用品等も扱う例えばドラックストアも、ここでの薬局に含まれるものとする。
<診療支援サーバ1のハードウェア構成について>
図3は、図2の診療支援システム100のうち、診療支援サーバ1のハードウェア構成を示すブロック図である。
診療支援サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16(表示部)と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えて構成される。
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続される。このバス14には、入出力インターフェース15が接続される。
入出力インターフェース15には、出力部16(表示部)、入力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続される。
出力部16(表示部)は、ディスプレイ(画面)により構成され、各種画像を表示する。入力部17は、各種ハードウェア等で構成され、各種情報を入力する。
記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含む所定のネットワークNを介して他の装置(図2の例では、患者端末4、リモート医師端末5、及びリモート薬剤師端末6)との間で行う通信を制御する。
ドライブ20は、必要に応じて設けられる。ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア21が適宜装着される。
ドライブ20によってリムーバブルメディア21から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア21は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
以上のような診療支援サーバ1と、上述した患者端末4、リモート医師端末5(医師端末)、及びリモート薬剤師端末6(薬剤師端末)とに関し、これらの各種ハードウェアと各種ソフトウェアとの協働により、後述する各種処理が実現されるようになるものとする。
<診療支援サーバ1の機能的構成について>
図4は、図2の診療支援システム100のうち、診療支援サーバ1の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図5は、図4の診療支援サーバの機能的構成のうち、第1・第2絞込医療機関処理部の一例を示す機能ブロック図である。
図4において、診療支援サーバ1は、図3を参照しながら上述したように、CPU11と、記憶部18と、通信部19と、その他機能(図4での図示は省略)とを備えて構成される。
CPU11は、医療機関処理部111と、第1絞込医療機関処理部112と、第2絞込医療機関処理部113と、薬局処理部114とを備えて構成される。
記憶部18は、プログラム記憶部181と、医療機関情報記憶部182と、患者情報記憶部183と、医師情報記憶部184と、顧客情報記憶部185と、薬剤師情報記憶部186と、処方データ記憶部187と、予約情報記憶部188と、第1所定情報記憶部189と、第2所定情報記憶部190とを備えて構成される。
<医療機関処理部111について>
医療機関処理部111は、患者2が自宅等に居ながら医療機関H-1~医療機関H-Nのうちいずれか1つで受診する際の処理として、事前予約、オンラインによる診療、及び、処方箋の発行に係る処理を実行する。なお、オンラインとは、端末同士を接続して、遠隔にて相手方と通話等を行うものをいう。医療機関処理部111は、事前予約処理部111aと、診療要求受信部111bと、診療処理部111c(診療処理手段)と、処方データ処理部111dとを備えて構成される。
事前予約処理部111aは、患者端末4から診療の予約に係る依頼を受け付けた場合に、受け付けた診療予約依頼に係る処理を実行する。なお、診療の予約とは、翌日以降の診療の予約をいう(当日の診療予約に関しては第2実施形態で後述する)。
診療要求受信部111bは、診療予約時間が到来した際に、患者端末4から診療要求を受信する処理を実行する。診療要求は、患者2が指定した医療機関(医療機関H-1~医療機関H-Nのうちいずれか1つ)を特定する情報を含むものとする。
診療処理部111cは、患者端末4と、診療要求受信部111bで受信した診療要求により特定した医療機関(医療機関H-1~医療機関H-Nのうちいずれか1つ)のリモート医師端末5(医師端末)とを接続する処理を実行する。そして、診療処理部111cは、患者端末4とリモート医師端末5とを用いた診療を可能にする処理を実行する。診療処理部111cは、例えばビデオ通話機能を用いることで、患者端末4を使用する患者2と、リモート医師端末5を使用するリモート医師7(医師)との間で、問診をしたり、患者2の顔色や症状の観察等を行ったりして、リモート医師7が患者2の診療・診察をすることができるような処理を実行する。また、診療処理部111cは、リモート医師7が例えば患者情報記憶部183に記憶された患者2の情報や電子カルテ装置(図示せず)からの情報等をリモート医師端末5の出力部(表示部)を見ながら患者2の診療・診察をすることができるような処理も実行する。
処方データ処理部111dは、診療の結果、薬剤の処方が必要な場合に、リモート医師7(医師)が患者2に交付する処方箋をデータ化した処方データを受信する処理を実行する。処方データ処理部111dは、例えばリモート医師端末5(医師端末)から処方データを受信する処理を実行する。なお、リモート医師端末5が患者端末4に処方データを送信する処理を実行してもよく、その場合には、処方データ処理部111dは、患者端末4から処方データを受信する処理を実行してもよいものとする。
処方データは、例えば、紙の処方箋をカメラで撮影したり、スキャンしたりしてデータ化(画像化)したものであってもよいし、電子カルテ装置(図示せず)等により作成された、最初からデータ化されたものであってもよいものとする。そして、処方データ処理部111dは、受信した処方データを、処方データ記憶部187に記憶させる処理も実行する。なお、上述の特定した医療機関が処方箋をFAXにて送信した場合に、処方データ処理部111dは、その送信したFAXデータを、処方データ記憶部187に記憶させる処理を実行してもよいものとする。
<第1絞込医療機関処理部112について>
図4及び図5において、第1絞込医療機関処理部112は、第2サービスSA2(図1参照)のオンライン診療の仕組みに関する処理を実行する。即ち、第1絞込医療機関処理部112は、患者2が自宅や例えば企業の医務室等に居ながら医療機関H-1~医療機関H-Mのうちいずれか1つで受診する際の処理として、事前予約、オンラインによる診療、及び、処方箋の発行に係る処理を実行する。また、第1絞込医療機関処理部112は、医療機関H-1~医療機関H-Mに合わせて記憶部18から抽出した、少なくとも医療機関特定に関する所定の第1所定情報、即ち、後述する第1所定情報記憶部189に記憶された各種情報の利用を可能にする処理を実行する。
第1絞込医療機関処理部112は、第2サービスSA2が第1サービスSA1(図1参照)のサービス内容を例えば顧客A社C1、顧客B社C2、及び顧客C社C3(図1及び図2参照)向けに絞り込んだサービスになるだけであることから、基本的に上述の医療機関処理部111と同じような機能を有し、同じように機能ブロックを備えて構成される。即ち、第1絞込医療機関処理部112は、第1事前予約処理部112aと、第1診療要求受信部112bと、第1診療処理部112c(第1診療処理手段)と、第1処方データ処理部112dとを備えて構成される。なお、第1事前予約処理部112a、第1診療要求受信部112b、第1処方データ処理部112dは、上述した事前予約処理部111a、診療要求受信部111b、処方データ処理部111dと夫々同様の機能を有するため、第1診療処理部112cについてのみ、以下で説明する。
第1診療処理部112cは、患者端末4と、第1診療要求受信部112bで受信した診療要求により特定した医療機関(医療機関H-1~医療機関H-Mのうちいずれか1つ)のリモート医師端末5(医師端末)とを接続する処理を実行する。そして、第1診療処理部112cは、患者端末4とリモート医師端末5とを用いた診療を可能にする処理を実行する。第1診療処理部112cは、例えばビデオ通話機能を用いることで、患者端末4を使用する患者2と、リモート医師端末5を使用するリモート医師7(医師)との間で、問診をしたり、患者2の顔色や症状の観察等を行ったりして、リモート医師7が患者2の診療・診察をすることができるような処理を実行する。また、第1診療処理部112cは、リモート医師7が後述する第1所定情報記憶部189に記憶された第1所定情報や電子カルテ装置(図示せず)からの情報等を見ながら患者2の診療・診察をすることができるような処理も実行する。
<第2絞込医療機関処理部113について>
図4及び図5において、第2絞込医療機関処理部113は、カスタマイズ要望に応じた、例えば専用の第2サービスSA2―1、第2サービスSA2―2、及び第2サービスSA2―3(図1参照)のうち何れか1つにおけるオンライン診療の仕組みに関する処理を実行する。即ち、第2絞込医療機関処理部113は、患者2が自宅や例えば企業の医務室等に居ながら医療機関H-1~医療機関H-Kのうちいずれか1つで受診する際の処理として、事前予約、オンラインによる診療、及び、処方箋の発行に係る処理を実行する。また、第2絞込医療機関処理部113は、医療機関H-1~医療機関H-Kに合わせて記憶部18から抽出した、又は、上述の第1所定情報から抽出した、少なくとも医療機関特定に関する所定の第2所定情報、即ち後述する第2所定情報記憶部190に記憶された各種情報の利用を可能にする処理を実行する。
第2絞込医療機関処理部112は、カスタマイズ要望に応じて例えば顧客A社C1、顧客B社C2、及び顧客C社C3(図1及び図2参照)のうち何れか1つに向けて更に絞り込んだサービスになるだけであることから、基本的に上述の第1絞込医療機関処理部112と同じような機能を有し、同じように機能ブロックを備えて構成される。即ち、第2絞込医療機関処理部113は、第2事前予約処理部113aと、第2診療要求受信部113bと、第2診療処理部113c(第2診療処理手段)と、第2処方データ処理部113dとを備えて構成される。なお、第2診療処理部113cについてのみ、以下で説明する。
第2診療処理部113cは、患者端末4と、第2診療要求受信部113bで受信した診療要求により特定した医療機関(医療機関H-1~医療機関H-Kのうちいずれか1つ)のリモート医師端末5(医師端末)とを接続する処理を実行する。そして、第2診療処理部113cは、患者端末4とリモート医師端末5とを用いた診療を可能にする処理を実行する。第2診療処理部113cは、例えばビデオ通話機能を用いることで、患者端末4を使用する患者2と、リモート医師端末5を使用するリモート医師7(医師)との間で、問診をしたり、患者2の顔色や症状の観察等を行ったりして、リモート医師7が患者2の診療・診察をすることができるような処理を実行する。また、第2診療処理部113cは、リモート医師7が後述する第2所定情報記憶部190に記憶された第2所定情報や電子カルテ装置(図示せず)からの情報等を見ながら患者2の診療・診察をすることができるような処理も実行する。
なお、上述のように第1絞込医療機関処理部112及び第2絞込医療機関処理部113は、医療機関処理部111と同じような機能を有し、同じように機能ブロックを備えて構成されることから、第1絞込医療機関処理部112及び第2絞込医療機関処理部113を医療機関処理部111に統合するような状態にしてもよいものとする。
<薬局処理部114について>
図4において、薬局処理部114は、患者2が自宅等に居ながら薬局(薬局PH-1~薬局PH-Lのうちいずれか1つ)で処方された薬剤を受け取る際の処理として、事前予約、オンラインによる服薬指導、薬剤配送に係る処理を実行する。薬局処理部114は、事前予約処理部114aと、服薬指導要求受信部114bと、服薬指導処理部114c(服薬指導処理手段)と、薬剤配送処理部114d(配送記録登録手段)とを備えて構成される。
事前予約処理部114aは、患者端末4から服薬指導の予約に係る依頼を受け付けた場合に、受け付けた指導予約依頼に係る処理を実行する。
服薬指導要求受信部114bは、指導予約時間が到来した際に、患者端末4から服薬指導要求を受信する処理を実行する。服薬指導要求は、患者2が指定した薬局(薬局PH-1~薬局PH-Lのうちいずれか1つ)を特定する情報を含むものとする。
服薬指導処理部114cは、患者端末4と、服薬指導要求受信部114bで受信した服薬指導要求により特定した薬局(薬局PH-1~薬局PH-Lのうちいずれか1つ)のリモート薬剤師端末6(薬剤師端末)とを接続する処理を実行する。そして、服薬指導処理部114cは、患者端末4とリモート薬剤師端末6とを用いた服薬指導を可能にする処理を実行する。その際、服薬指導処理部114cは、患者2の処方データを、リモート薬剤師端末6から視認可能にする処理を実行する。そして、服薬指導処理部114cは、例えば、ビデオ通話機能を用いることで、患者端末4を使用する患者2と、リモート薬剤師端末6を使用するリモート薬剤師8(薬剤師)との間で、処方箋に基づいて調剤した薬剤の服薬に関する指導ができるような処理を実行する。
薬剤配送処理部114dは、服薬指導処理部114cによる処理の後に、リモート薬剤師端末6(薬剤師端末)から薬剤の配送記録を受信する処理を実行する。そして、薬剤配送処理部114dは、処方データ記憶部187において該当する処方データの配送に係るステータスを更新する処理を実行する。
<記憶部18を構成する夫々について>
図4において、記憶部18を構成するプログラム記憶部181は、CPU11が行う各種機能を実行するためのアプリケーションプログラム(プログラム)を記憶する記憶領域として備えられる。
医療機関情報記憶部182は、医療機関H-1~医療機関H-Nに関する情報を記憶する記憶領域として備えられる。図6(A)に示す例では、医療機関ID(IDentification)をキーにして、名称(医療機関名)、住所、電話番号、電子メールアドレス等の医療機関情報と、医療機関に属する複数の医師に関する医師ID等とが対応付けられて記憶される(これら情報項目は一例であるものとする)。医療機関IDは、診療支援サーバ1において医療機関H-1~医療機関H-Nを一意に識別するために用いられる。医療機関IDは、医療機関情報を登録する際に、診療支援サーバ1のCPU11が、例えば1からの連続番号として自動的に付与するものである(一例であるものとする)。
患者情報記憶部183は、本サービスを利用する患者2に関する情報を記憶する記憶領域として備えられる。図6(B)に示す例では、患者情報記憶部183は、患者IDをキーにして、氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス、生年月日等の個人情報と、保険証情報、支払方法情報、対面医師ID、対面薬剤師ID等とが対応付けられて記憶される(これら情報項目は一例であるものとする)。患者IDは、患者2を識別する識別情報であって、診療支援サーバ1においては、患者2を一意に識別するために用いられる。患者IDは、患者情報を登録する際に、診療支援サーバ1のCPU11が、例えば1からの連続番号として自動的に付与するものである(一例であるものとする)。
氏名、住所等の個人情報は、例えば、このサービスを利用する際に、予め患者2が入力することで、患者情報記憶部183に記憶される。保険証情報は、保険証の券面情報であって、例えば券面の画像や保険証番号等が該当する(画像、番号のどちらか一方、又は両方が採用される)。保険証情報は、このサービスを利用する際に、予め患者2が自身の保険証を、例えば患者端末4のカメラ(上述の図示しない撮像部)で撮影することで、患者情報記憶部183に記憶される。保険証情報は、保険証の他、医療証等の情報を含んでもよいものとする。
支払方法情報は、例えばクレジットカード情報であって、診療費や薬剤費の支払に用いるものである。支払方法情報は、例えば、このサービスを利用する際に、予め患者2がクレジットカード番号等を入力することで、患者情報記憶部183に記憶される。支払方法情報は、クレジットカード情報の他、例えば金融機関の口座情報や、プリペイドカードの番号等、電子決済で使用可能な情報であれば、他のものであってもよいものとする。
対面医師ID及び対面薬剤師IDは、対面による診療を行ったリモート医師7(医師)や、対面による服薬指導を行ったリモート薬剤師8(薬剤師)を識別する識別情報であって、医師の情報及び薬剤師の情報に対応するものである。対面医師ID及び対面薬剤師IDは、例えば、対面による診療や服薬指導を行った後に、患者2により医師や薬剤師が登録されるようにしてもよいものとする。その際に、患者2による不正な登録を防ぐために、例えば医師や薬剤師が承認した場合に限り、患者情報記憶部183に登録されるような設定にしてもよいものとする。対面医師ID及び対面薬剤師IDは、複数登録することが可能であるものとする。なお、対面医師ID及び対面薬剤師IDに代わり、対面医療機関ID及び対面薬局IDであってもよいものとする。その場合、対面による診療を行った医師の所属する医療機関や、対面による服薬指導を行った薬剤師の所属する薬局が登録されるものとする。
顧客IDは、例えば顧客A社C1、顧客B社C2、及び顧客C社C3(図1及び図2参照)を識別する識別情報であって、診療支援サーバ1においては、企業(顧客)を一意に識別するために用いられる。顧客IDは、顧客情報を登録する際に、診療支援サーバ1のCPU11が、例えば1からの連続番号として自動的に付与するものである(一例であるものとする)。
医師情報記憶部184は、診療支援システム100を利用して診療を行うリモート医師7(医師)に関する情報を記憶する記憶領域として備えられる。図6(C)に示す例では、医師情報記憶部184は、医師IDをキーにして、氏名と、診療科と、医療機関IDと、医師免許情報等とを対応付けて記憶される(これら情報項目は一例であるものとする)。医師IDは、医師を一意に特定する識別情報であって、診療支援サーバ1においてリモート医師7を一意に識別するために用いられる。
氏名及び診療科は、リモート医師7の氏名及び対応可能な診療科(診療科目)であって、例えばこのサービスに登録をする際に、予めリモート医師7(医師)が入力することにより医師情報記憶部184に記憶される。医療機関IDは、リモート医師7が属する医療機関を識別する識別情報であるものとする。医師免許情報は、医師免許証の情報であって、医師免許証の画像や名簿登録番号等であるものとする。なお、医師情報記憶部184には、リモート医師7(医師)に関するその他の情報が登録されてもよいものとする。
顧客情報記憶部185は、第2サービスSA2(図1参照)や、カスタマイズ要望に応じた専用の第2サービスSA2―1、第2サービスSA2―2、及び第2サービスSA2―3(図1参照)のオンライン診療の仕組みに関する情報を記憶する記憶領域として備えられる。図6(D)に示す例では、顧客情報記憶部185は、顧客IDをキーにして、氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス等の顧客情報(企業情報)と、患者ID等とが対応付けられて記憶される(これら情報項目は一例であるものとする)。顧客IDは、上述の第2サービスSA2等に関する企業(顧客企業)を識別する識別情報であって、診療支援サーバ1においては、企業(顧客企業)を一意に識別するために用いられる。顧客IDは、顧客情報(企業情報)を登録する際に、診療支援サーバ1のCPU11が、例えば1からの連続番号として自動的に付与するものである(一例であるものとする)。なお、患者IDの代わりに従業員IDを用いてもよいものとする。また、図示しないが、医療機関IDを含めてもよいものとする。
薬剤師情報記憶部186は、診療支援システム100を利用して服薬指導をするリモート薬剤師8(薬剤師)に関する情報を記憶する記憶領域として備えられる。図6(E)に示す例では、薬剤師情報記憶部186は、薬剤師IDをキーにして、氏名と、薬局IDと、薬剤師免許情報等とを対応付けて記憶される。薬剤師IDは、リモート薬剤師8(薬剤師)を一意に特定する識別情報であって、診療支援サーバ1においてリモート薬剤師8を一意に識別するために用いられる。氏名は、リモート薬剤師8の氏名であり、例えばこのサービスに登録をする際に、予めリモート薬剤師8が入力することで、薬剤師情報記憶部186に記憶される。薬局IDは、リモート薬剤師8が属する薬局(薬局PH-1~薬局PH-Lのうちいずれか1つ)を識別する識別情報である。薬剤師免許情報は、薬剤師免許証の情報であって、薬剤師免許証の画像や名簿登録番号等であるものとする。なお、薬剤師情報記憶部186には、リモート薬剤師8に関するその他の情報が登録されてもよいものとする。
処方データ記憶部187は、リモート医師7(医師)が発行した処方箋に係るデータを記憶する記憶領域として備えられる。図6(F)に示す例では、処方データ記憶部187は、処方箋IDをキーにして、日時と、患者IDと、医師IDと、処方箋情報と、薬剤師IDと、配送済フラグとが対応付けられて記憶される。処方箋IDは、処方箋を識別する識別情報であって、診療支援サーバ1においては、処方箋を一意に識別するために用いられる。処方箋IDは、処方データを登録する際に、診療支援サーバ1のCPU11が、例えば1からの連続番号として自動的に付与するものである(一例であるものとする)。日時は、処方データの入力日時である。
患者IDは、処方箋の交付先である患者2の識別情報であって、医師IDは、処方箋を発行するリモート医師7の識別情報である。なお、医師IDに代わり、又は、医師IDに加えて医療機関IDとしてもよいものとする。処方箋情報は、処方内容の情報である。処方箋情報は、処方箋の画像や処方箋を作成するための入力データ等である。入力データである場合は、例えばリモート医師7により発行がされたことを示す電子的な証明書等が付されていることが望ましいものとする。
薬剤師IDは、処方データに基づく服薬指導を患者に行ったリモート薬剤師8(薬剤師)の識別情報であって、リモート薬剤師8が服薬指導をする際に、処方データ記憶部187に登録される。なお、薬剤師IDに代わり、又は、薬剤師IDに加えて薬局IDとしてもよいものとする。配送済フラグは、処方データに基づく薬剤を、発送(配送)したか否かを示すフラグである。配送の手配をした場合には、フラグがオンされる。
予約情報記憶部188は、患者2による診療及び服薬指導の予約に係る情報を記憶する記憶領域として備えられる。図6(G)に示す例では、予約情報記憶部188は、予約IDをキーにして、日時と、患者IDと、予約枠Aと、医療機関IDと、予約枠Bと、薬局IDとが対応付けられて記憶される。予約IDは、予約情報を識別する識別情報であって、診療支援サーバ1においては、予約情報を一意に識別するために用いられる。予約IDは、予約情報を登録する際に、診療支援サーバ1のCPU11が、例えば1からの連続番号として自動的に付与するものである(一例であるものとする)。日時は、患者2による予約情報の入力日時である。
患者IDは、患者2の識別情報である。予約枠Aと、医療機関IDとは、診療の予約日時枠(時間帯)及び予約した医療機関の識別情報である。予約枠Bと、薬局IDとは、服薬指導の予約日時枠(時間帯)及び予約した薬局の識別情報である。なお、医師ID及び薬剤師IDに代えて、医療機関ID及び薬局IDにしてもよいものとする。
第1所定情報記憶部189は、医療機関H-1~医療機関H-Mに合わせて記憶部18から抽出した、少なくとも医療機関特定に関する所定の第1所定情報を記憶する記憶領域として備えられる。特に図示しないが、上述の医療機関情報記憶部182~予約情報記憶部188における各種情報のうち、少なくとも医療機関H-1~医療機関H-Mに関する情報が第1所定情報として記憶される(後述する図8の例が参考になるが、病院(医療機関H-1~医療機関H-Mのうちいずれか1つ)を探すにあたり必要な情報が第1所定情報として記憶される。具体的には、例えば、医療機関H-1~医療機関H-Mの名称や住所、医療機関H-1~医療機関H-Mに属する医師の氏名や診療科、後述する口コミ情報等、様々な情報が第1所定情報として記憶される。顧客企業向けに絞り込んだ情報が第1所定情報として記憶される)。
第2所定情報記憶部190は、医療機関H-1~医療機関H-Kに合わせて記憶部18から抽出した、又は第1所定情報記憶部189から抽出した、少なくとも医療機関特定に関する所定の第2所定情報を記憶する記憶領域として備えられる。特に図示しないが、上述の医療機関情報記憶部182~予約情報記憶部188における各種情報のうち、又は、第1所定情報記憶部189の各種情報のうち、少なくとも医療機関H-1~医療機関H-Kに関する情報が第2所定情報として記憶される(後述する図8の例が参考になるが、病院(医療機関H-1~医療機関H-Kのうちいずれか1つ)を探すにあたり必要な情報が第2所定情報として記憶される。具体的には、例えば、医療機関H-1~医療機関H-Kの名称や住所、医療機関H-1~医療機関H-Kに属する医師の氏名や診療科、後述する口コミ情報等、様々な情報が第2所定情報として記憶される。上述の第1所定情報よりも更に顧客企業向けに絞り込んだ情報が第2所定情報として記憶される)。
上述のような記憶部18に記憶されるデータに関しては、上述に限定されないものとする。記憶部18に記憶されるデータは、例えば上述以外のIDをキーにしてもよいものとする。図6に示す医療機関情報記憶部182から予約情報記憶部188までの各項目や、第1所定情報記憶部189、第2所定情報記憶部190の図示しない各項目は、一例であり、他の項目があったりなかったりしてもよいものとする。
<診療及び服薬指導処理について>
図7は、第1実施形態の診療支援サーバ1により提供される本サービスに係り、診療及び服薬指導処理を示すフローチャートである。
図8は、図2の診療支援システム100のうち、患者端末4での表示の一例を示す図である。
まず、オンラインによる医師の診療を受けたい患者は、患者端末4の会員アプリ(アプリケーションプログラム)を起動して予約情報を入力するための画面を表示させる。そして、患者2が予約情報を入力することで、図7のステップS(以下、単に「S」という。)11において、診療支援サーバ1のCPU11は、予約情報の入力を受け付ける処理を実行する。なお、患者2による患者端末4を用いた予約情報の入力は、病院(医療機関H-1~医療機関H-Nのうちいずれか1つ)を探す様々な方法を用いて行うことができるものとする。
図8(A)は、予約する病院(医療機関H-1~医療機関H-Nのうちいずれか1つ)を探す際に用いる画面41である。この画面41は、予約する病院を探す際に、最初に患者端末4に出力されるものである。本実施形態の画面41では、病院を探す方法として、「位置から」探したり、「症状から」探したり、「日時から」探したり、「口コミから」探したりすることができるようになっている(一例であるものとする)。ここで、「位置から」病院を探す場合には、診療支援サーバ1のCPU11は、患者情報記憶部183に記憶された患者2の住所に基づいて近隣の病院を探すことができる。なお、患者端末4に位置情報を取得する機能を有する場合には、「位置から」の選択を受け付けたことに応じて、患者端末4が現在地情報を診療支援サーバ1に送信することで、診療支援サーバ1のCPU11は、受信した現在地情報の近隣の病院を探すようにしてもよいものとする。この他、画面41は、上述の如く一例であって、他の方法により病院を探すようにしてもよいものとする。
図8(B)は、図8(A)の画面41から病院を指定した後に、診療を受ける日時(診療日時)を入力するための画面42を示すものである。画面42は、診療日付と、診療開始時間とを指定することが可能な画面になる。なお、図8(B)では、指定不可の日付や時間に取消線が付されている。また、患者2が選択した日付や時間が一見して把握できるように示されている。図8(B)では、2021年6月9日の15時からの診療を予約していることが画面42から分かる。
なお、図8(A)で「日時から」病院を探すものを選択した後には、図8(B)に類似した日時を入力する画面(図示せず)が次に出力され、患者2が指定した日時で診療可能な病院の一覧画面(図示せず)が出力されると、この後に診療の予約をすることができるようになる。
次に、患者2は、患者端末4を用いた服薬指導の予約を行う。服薬指導の予約についても、上述の診療の予約とほぼ同様に行うことができ、上述の「病院」を「薬局」と読み替えるようにすればよいものとする。なお、服薬指導の予約は、上述の説明のように予め行ってもよいが、診療が終わった後に服薬指導の予約を行うようにしてもよいものとする。
診療や服薬指導の予約の後に、患者端末4は、入力された予約情報を診療支援サーバ1に送信する処理を実行する。これに対し診療支援サーバ1のCPU11(事前予約処理部111a、114a)は、予約情報を受信する処理を実行する。図7のS12において、CPU11(事前予約処理部111a、114a)は、予約情報を、図4に示す予約情報記憶部188に記憶する(登録する)処理を実行する。この処理の実行によって予約情報記憶部188には、予約IDから医療機関ID、薬局IDまでの各項目が、新たな情報の追加として記憶される。
なお、診療支援サーバ1のCPU11(事前予約処理部111a)は、受信した予約情報に含まれる医療機関IDが、図4の患者情報記憶部183に記憶された、対面医師IDの医師が所属する医療機関の医療機関IDと同じであることを確認し、同じ場合にのみ、予約情報を予約情報記憶部188に記憶(登録)するようにしてもよいものとする。これは、初回は対面による診療を行った場合にのみ、次回以降のオンライン診療を可能にする制度に対応したものである。
次に、患者2が予約した診療時間が近づいたとする。この時、患者2が患者端末4を操作すると、患者端末4のCPUは、図7のS21に示すように診療要求を診療支援サーバ1に送信する処理を実行する。なお、診療支援サーバ1のCPU11(医療機関処理部111)は、記憶部18の予約情報記憶部188を参照して、予約日時が近づいた場合に、該当する患者IDに対応する患者端末4に対して、予約時間の通知をしてもよいものとする。
診療支援サーバ1のCPU11(診療要求受信部111b)は、患者端末4からの診療要求を受信すると、図7のS22において診療処理を実行する。即ち、CPU11(診療処理部111c)は、記憶部18の予約情報記憶部188を参照し、予約した医療機関IDに対応したリモート医師端末5(医師端末)と、診療要求をした患者端末4とを接続する処理を実行する。そして、CPU11(診療処理部111c)は、リモート医師端末5(医師端末)と、診療要求をした患者端末4との間で診療を可能にする診療処理を実行する。リモート医師7(医師)と患者2は、リモート医師端末5と患者端末4とを用いることにより、オンライン診療が可能になる。
診療が終わり、リモート医師7(医師)がリモート医師端末5(医師端末)を用いて処方データを入力すると、図7のS23において、リモート医師端末5のCPUは、処方データの入力を受け付ける処理を実行し、そして、診療支援サーバ1に送信する処理を実行する。診療支援サーバ1のCPU11(処方データ処理部111d)は、S24において受信した処方データを、処方データ記憶部187に記憶(登録)する処理を実行する。なお、CPU11(処方データ処理部111d)は、患者端末4からの照会に応じて、患者端末4に処方データを視認可能にする処理も実行する(一例であるものとする)。
特に限定するものでないが、診療が終わった後に、診療支援サーバ1のCPU11は、患者端末4に、診療の評価を入力する画面(図示省略)を表示し、患者2に例えばリモート医師7(医師)による診療の評価や、医療機関の評価を受け付けるような処理を実行するようにしてもよいものとする。なお、受け付けた評価情報は、診療支援サーバ1の記憶部18における所定領域に、例えば口コミ情報として記憶されるものとする。
次に、患者2が予約した服薬指導時間が近づいたとする。この時、患者2が患者端末4を操作すると、図7のS31において、患者端末4のCPUは、服薬指導要求を診療支援サーバ1に送信する処理を実行する。なお、予約日時が近づいた場合に、診療支援サーバ1のCPU11(薬局処理部114)は、記憶部18の予約情報記憶部188を参照し、該当する患者IDに対応する患者端末4に対して予約時間の通知をしてもよいものとする。
診療支援サーバ1のCPU11(服薬指導要求受信部114b)は、患者端末4から服薬指導要求を受信すると、図7のS32において、CPU11(服薬指導処理部114c)が記憶部18の予約情報記憶部188を参照し、そして、予約した薬局IDに対応したリモート薬剤師端末6(薬剤師端末)と、服薬指導要求をした患者端末4とを接続する処理を実行する。CPU11(服薬指導処理部114c)は、リモート薬剤師端末6と、患者端末4との間で服薬指導を可能にする服薬指導処理を実行する。その際、CPU11(服薬指導処理部114c)は、処方データ記憶部187の、該当する患者2の処方データのみを、リモート薬剤師端末6から視認可能にする処理を実行する。リモート薬剤師8(薬剤師)と患者2は、リモート薬剤師端末6と患者端末4とを用いることにより、オンラインでの服薬指導が可能になる。
服薬指導が終わると、処方データに基づいてリモート薬剤師8(薬剤師)が調剤した薬剤を、患者2が指定した所定の場所へ配送する手配が行われる。この手配では、リモート薬剤師8がリモート薬剤師端末6(薬剤師端末)を用いて薬剤配送登録を行う。図7のS33において、薬剤師端末7のCPUは、リモート薬剤師端末6からの薬剤配送登録を受け付ける処理を実行し、この後に診療支援サーバ1に登録データ(配送記録)を送信する処理を実行する。
図7のS34において、診療支援サーバ1のCPU11(薬剤配送処理部114d)は、受信した登録データ(配送記録)に基づいて、記憶部18の処方データ記憶部187における配送済フラグをオンに更新する処理を実行する。その後、CPU11は、特に図示しないが、一連の本処理を終了する処理を実行する。なお、上述と同様に、患者端末4に評価画面(図示せず)を出力して、服薬指導を行ったリモート薬剤師8(薬剤師)の評価や薬局評価を、患者2に登録させるようにしてもよいものとする。
詳細な説明は省略するが、診療支援サーバ1は、診療以外の様々な処理を実行してもよいものとする。例えば、リモート医師7(医師)が患者2を診療・診察する前に、診療支援サーバ1が患者情報記憶部183に記憶(登録)された保険証情報から保険証の有効性を確認する処理を実行してもよいものとする。また、診療後に、診療支援サーバ1は、リモート医師端末5(医師端末)からの診療費請求に応じて、患者2の要望する支払い方法(登録された支払方法情報に基づく)により、リモート医師端末5がある医療機関に対して支払処理を実行するようにしてもよいものとする(同様に、薬剤費に係る支払処理を実行するようにしてもよいものとする)。
以上、図7までを参照しながら第1サービスSA1(図1参照)のオンライン診療の仕組みについて詳細に説明してきたが、この仕組みは第2サービスSA2(図1参照)に同様に適用することができる。本発明によれば、第1サービスSA1を提供しつつ、例えば各企業(顧客A社C1、顧客B社C2、顧客C社C3)が恰も独自にオンライン診療の仕組みを持てるように利用環境を整備することができる。そのため各企業では、大掛かりなシステム構築をしなくても、従業員等にオンライン診療を受けさせることができる。各企業では、顧客企業向けに絞り込んだ第2サービスSA2の提供により(カスタマイズ要望により更に絞り込んだ第2サービスSA2-1等の提供により)、例えば提携する医療機関のみで従業員等にオンライン診療を受けさせることができる。
<第2実施形態について>
第2実施形態は、すぐに対応可能なリモート医師7(医師)やリモート薬剤師8(薬剤師)を、患者2が手配する場合の例に関する。なお、以降の説明において、上述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略するものとする。
図9は、第2実施形態の診療支援サーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。第2実施形態における診療支援システム100の全体構成は、第1実施形態(図2参照)と同様であるものとする。
診療支援システム100は、所定のネットワークNを介して夫々接続される、診療支援サーバ1と、患者端末4と、リモート医師端末5(医師端末)と、リモート薬剤師端末6(薬剤師端末)とを備えて構成される。
<第2実施形態の診療支援サーバ1について>
図9において、診療支援サーバ1は、CPU11と、記憶部18と、通信部19と、その他機能(図3参照)とを備えて構成される。
CPU11は、医療機関処理部211と、第1絞込医療機関処理部212と、第2絞込医療機関処理部213と、薬局処理部214とを備えて構成される。
記憶部18は、プログラム記憶部181と、医療機関情報記憶部182と、患者情報記憶部183と、医師情報記憶部184と、顧客情報記憶部185と、薬剤師情報記憶部186と、処方データ記憶部187と、第1所定情報記憶部189と、第2所定情報記憶部190と、対応可能者記憶部191とを備えて構成される。
<医療機関処理部211について>
医療機関処理部211は、診療可否受信部211aと、診療要求受信部211bと、診療処理部211c(診療処理手段)と、処方データ処理部211dとを備えて構成される。医療機関処理部211は、診療可否受信部211a以外、基本的に上述の医療機関処理部111と同様に構成される。
診療可否受信部211aは、リモート医師端末5(医師端末)から、診療が可能である時間情報を含む診療可否情報を受信する処理を実行する。そして、診療可否受信部211aは、受信した診療可否情報を、記憶部18の対応可能者記憶部191に記憶させる処理を実行する。
診療要求受信部211bは、患者2がすぐに診療を受けたい場合に患者端末4が送信する、即時診療の要求である診療要求を受信する処理を実行する。
診療処理部211cは、記憶部18の対応可能者記憶部191を参照し、対応が可能なリモート医師7(医師)を選択する処理を実行する。そして、診療処理部211cは、選択したリモート医師7のリモート医師端末5に対し確認を行う処理を実行すると共に、患者端末4と接続する処理を実行する。診療処理部211cは、患者端末4とリモート医師端末5との間での診療を可能にするための処理を実行する。
処方データ処理部211dは、診療の結果、薬剤の処方が必要な場合に、リモート医師7(医師)が患者2に交付する処方箋をデータ化した処方データを受信する処理を実行する。処方データ処理部211dは、上述の処方データ処理部111dと基本的に同様の処理を実行する。
<第1絞込医療機関処理部212について>
図10は、図9の診療支援サーバ1の機能的構成のうち、第1・第2絞込医療機関処理部212、213の一例を示す機能ブロック図である。
図9及び図10において、第1絞込医療機関処理部212は、第2サービスSA2(図1参照)のオンライン診療の仕組みに関する処理を実行する。第1絞込医療機関処理部212は、医療機関H-1~医療機関H-Mに合わせて記憶部18から抽出した、少なくとも医療機関特定に関する所定の第1所定情報、即ち第1所定情報記憶部189に記憶された各種情報の利用を可能にする処理を実行する。
第1絞込医療機関処理部212は、第2サービスSA2が第1サービスSA1(図1参照)のサービス内容を例えば顧客A社C1、顧客B社C2、及び顧客C社C3(図1及び図2参照)向けに絞り込んだサービスになるだけであることから、基本的に上述の医療機関処理部211と同じような機能を有し、同じように機能ブロックを備えて構成される。即ち、第1絞込医療機関処理部212は、診療可否受信部211aと同様の第1診療可否受信部212aと、診療要求受信部211bと同様の第1診療要求受信部212bと、診療処理部211cと同様の第1診療処理部212c(第1診療処理手段)と、処方データ処理部211dと同様の第1処方データ処理部212dとを備えて構成される。
<第2絞込医療機関処理部213について>
図9及び図10において、第2絞込医療機関処理部213は、カスタマイズ要望に応じた専用の第2サービスSA2―1、第2サービスSA2―2、及び第2サービスSA2―3(図1参照)のうち何れか1つにおけるオンライン診療の仕組みに関する処理を実行する。第2絞込医療機関処理部213は、医療機関H-1~医療機関H-Kに合わせて記憶部18から抽出した、又は、上述の第1所定情報から抽出した、少なくとも医療機関特定に関する所定の第2所定情報、即ち、第2所定情報記憶部190に記憶された各種情報の利用を可能にする処理を実行する。
第2絞込医療機関処理部212は、カスタマイズ要望に応じて例えば顧客A社C1、顧客B社C2、及び顧客C社C3(図1及び図2参照)のうち何れか1つに向けて更に絞り込んだサービスになるだけであることから、基本的に上述の第1絞込医療機関処理部212と同じような機能を有し、同じように機能ブロックを備えて構成される。即ち、第2絞込医療機関処理部213は、第1診療可否受信部212aと同様の第2診療可否受信部213aと、第1診療要求受信部212bと同様の第2診療要求受信部213bと、第1診療処理部212cと同様の第2診療処理部213c(第2診療処理手段)と、処方データ処理部212dと同様の第2処方データ処理部213dとを備えて構成される。
なお、第1絞込医療機関処理部212及び第2絞込医療機関処理部213は、医療機関処理部211と同じような機能を有し、同じように機能ブロックを備えて構成されることから、第1絞込医療機関処理部212及び第2絞込医療機関処理部213を医療機関処理部211に統合するような状態にしてもよいものとする。
<薬局処理部214について>
図9において、薬局処理部214は、指導可否受信部214aと、服薬指導要求受信部214bと、服薬指導処理部214c(服薬指導処理手段)と、薬剤配送処理部214d(配送記録登録手段)とを備えて構成される。
指導可否受信部214aは、リモート薬剤師端末6(薬剤師端末)から服薬指導が可能である時間情報を含む指導可否情報を受信する処理を実行する。そして、指導可否受信部214aは、受信した指導可否情報を、記憶部18の対応可能者記憶部191に記憶させる処理を実行する。
服薬指導要求受信部214bは、患者2がすぐに服薬指導を受けたい場合に患者端末4が送信する即時服薬指導の要求である服薬指導要求を受信する処理を実行する。
服薬指導処理部214cは、対応可能者記憶部191を参照し、対応が可能なリモート薬剤師8(薬剤師)を選択する処理を実行する。そして、服薬指導処理部214cは、選択したリモート薬剤師8のリモート薬剤師端末6に対して確認を行う処理を実行すると共に、患者端末4と接続する処理を実行する。服薬指導処理部214cは、患者端末4とリモート薬剤師端末6との間での服薬指導を可能にする処理を実行する。
薬剤配送処理部214dは、服薬指導処理部214cによる処理の後に、リモート薬剤師端末6から薬剤の配送記録を受信する処理を実行する。そして、薬剤配送処理部214dは、処方データ記憶部187において該当する処方データの配送に係るステータスを更新する処理を実行する。
<記憶部18の対応可能者記憶部191について>
対応可能者記憶部191は、即時診療の要求に対応可能なリモート医師7(医師)の医師IDや、即時服薬指導の要求に対応可能なリモート薬剤師8(薬剤師)の薬剤師IDと、対応可能時間とを対応付けて記憶する記憶領域として備えられる。対応可能者記憶部191は、当日に対応可能な者のみを記憶するために備えられる。
<診療及び服薬指導処理について>
次に、診療及び服薬指導処理について説明する。なお、事前処理については、第1実施形態と同様であり、診療に係る処理からについて説明する。
図11は、第2実施形態の診療支援サーバ1により提供される本サービスに係り、即時診療処理を示すフローチャートである。
図12は、第2実施形態に係るリモート医師端末5(医師端末)及び患者端末4での表示の一例を示す図である。
まず、当日にオンラインでの診察が可能なリモート医師7(医師)は、リモート医師端末5(医師端末)から診療支援サーバ1に接続して、例えば図12(A)に示す空き時間登録画面51をリモート医師端末5の表示部に表示させる。
図12(A)に示す空き時間登録画面51は、簡易入力部52と、指定入力領域53とを含んで構成される。簡易入力部52は、現在から直近の時間(図12(A)の例では、1時間まで)における対応が可能である際に、リモート医師7が選択するボタンとなっている。他方、指定入力領域53は、本日の空き時間を登録することが可能なものであり、複数の時間帯が表示される。時間帯を選択することにより、任意に登録が可能になっている。なお、図中の取消線で示された時間帯は、現在時刻に基づいて指定が不可のものを示すものとする。
リモート医師7(医師)は、空き時間登録画面51の簡易入力部52又は指定入力領域53を用いて、簡易入力又は指定入力を選択し、空き時間を登録することで、診療可の情報を入力する。
図11のS211において、リモート医師端末5(医師端末)のCPUは、診療可の情報の入力を受け付ける処理を実行し、そして、診療支援サーバ1に送信する処理を実行する。S212において、診療支援サーバ1のCPU11(診療可否受信部211a)は、診療可の情報(診療可否情報)を受信する処理を実行し、記憶部18の対応可能者記憶部191に、医師IDと、対応可能時間とを記憶させる処理を実行する。
次に、即時に診察を受けたい患者2が、患者端末4を操作して、例えば図12(B)に示す予約状況確認画面43をタッチパネルに表示させる。ここで、予約状況確認画面43について説明すると、図12(B)に示す予約状況確認画面43は、予約状況表示領域44と、通常予約登録部45と、即時予約登録部46とを含んで構成される。予約状況表示領域44は、当該患者2の予約状況を表示するようになっている。通常予約登録部45は、病院(医療機関H-1~医療機関H-Nのうちいずれか1つ)を探して予約をするためのボタンとなっている。患者2により通常予約登録部45が選択されると、患者端末4のCPUは、例えば、第1実施形態の図8(A)の画面41に画面遷移をするので、患者2は、翌日以降の診察の予約をすることができる。即時予約登録部46は、即時の診察を要求する場合に、患者2が選択するボタンとなっている。ここでは、患者2が即時予約登録部46を選択するだけで、即時の診療を要求することができるため、患者2の即時診療のニーズを満たすことができ、利便性に富んでいることが分かる。
患者2が予約状況確認画面43の即時予約登録部46を選択することで、図11のS221において、患者端末4のCPUは、診療要求を診療支援サーバ1に送信する処理を実行する。
診療支援サーバ1のCPU11(診察要求受信部211b)は、患者端末4から診療要求を受信する処理を実行すると、S222において、CPU11(診療処理部211c)は、記憶部18の対応可能者記憶部191を参照し、対応可能なリモート医師7(医師)を1人選択し、選択したリモート医師7のリモート医師端末5(医師端末)に対して確認を行う処理を実行する。なお、ここでの確認は、接続要求のようなものであってもよいものとする。
S223において、CPU11(診察処理部211c)は、接続を確認したリモート医師端末5(医師端末)と、患者端末4とを接続し、診療を可能にする診療処理を実行する。なお、S224及びS225の処理は、第1実施形態(図7)のS23及びS24の処理と同様であるため、説明を省略するものとする。
次に、服薬指導に係る処理について説明する。
図13は、第2実施形態の診療支援サーバ1により提供される本サービスに係り、即時服薬指導処理を示すフローチャートである。
まず、当日にオンラインでの服薬指導が可能なリモート薬剤師8(薬剤師)は、リモート薬剤師端末6(薬剤師端末)から診療支援サーバ1に接続して、例えば図12(A)に示す空き時間登録画面51と同様の画面を、リモート薬剤師端末6の表示部に表示させる。リモート薬剤師8が空き時間を登録することで、図13のS241において、リモート薬剤師端末6のCPUは、リモート薬剤師8による指導可否の入力を受け付ける処理を実行すると共に、診療支援サーバ1に送信する処理を実行する。S242において、診療支援サーバ1のCPU11(指導可否受信部214a)は、指導可否情報を受信する処理を実行すると共に、記憶部18の対応可能者記憶部191に、薬剤師IDと、対応可能時間とを記憶させる処理を実行する。
次に、即時に服薬指導を受けたい患者2が、患者端末4を操作して、即時の服薬指導を要求することで、図13のS251において、患者端末4のCPUは、服薬指導要求を診療支援サーバ1に送信する処理を実行する。診療支援サーバ1のCPU11(服薬指導要求受信部214b)は、患者端末4から服薬指導要求を受信する処理を実行すると、S252において、CPU11(服薬指導処理部214c)は、対応可能者記憶部191を参照し、対応可能なリモート薬剤師8を1人選択し、選択したリモート薬剤師8のリモート薬剤師端末6に対して確認を行う処理を実行する。
S253において、CPU11(服薬指導処理部214c)は、接続を確認したリモート薬剤師端末6(薬剤師端末)と、患者端末4とを接続する処理を実行すると共に、服薬指導を可能にする服薬指導処理を実行する。なお、S254及びS255の処理は、第1実施形態(図7)のS33及びS34の処理と同様であるため、説明を省略するものとする。
第2実施形態の診療及び服薬指導処理によれば、次のような効果がある。即ち、リモート医師7(医師)やリモート薬剤師8(薬剤師)は、診療や服薬指導が可能な時間帯をリモート医師端末5(医師端末)及びリモート薬剤師端末6(薬剤師端末)を用いて予め診療支援サーバ1に登録する。そして、診療支援サーバ1は、患者端末4から即時の診療や服薬指導の要求を受信する処理を実行した場合に、登録されたリモート医師7やリモート薬剤師8から選択して、患者端末4と、リモート医師端末5又はリモート薬剤師端末6とを接続する処理を実行する。このような仕組みにより、リモート医師7やリモート薬剤師8は、自身の予定が空いているすき間時間に、オンライン診療やオンライン服薬指導をすることができる。そのため、リモート医師7やリモート薬剤師8の働き方の改革を実現できると共に、収益を上げることができるという効果を奏する。また、すぐに診療や服薬指導をしてもらいたい、といった患者2の急なニーズに対応することもできるという効果を奏する。
第2実施形態も上述の第1実施形態と同様に、第1サービスSA1を提供しつつ、例えば各企業(顧客A社C1、顧客B社C2、顧客C社C3)が恰も独自にオンライン診療の仕組みを持てるように利用環境を整備することができるという効果を奏する。
<まとめ>
以上、本発明の診療支援装置(例えば診療支援サーバ1)の一実施形態について説明したが、本発明は上述した本実施形態に限定されないものとする。また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果の列挙に過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されないものとする。
図3に示すハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されないものとする。換言すると、図4~図5、図9~図10に示す機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されないものとする。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が診療支援装置(診療支援サーバ1)に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図4~図5、図9~図10の例に限定されないものとする。
また、機能ブロックの存在場所も、図4~図5、図9~図10に特に限定されず、任意でよいものとする。例えば、診療支援サーバ1の機能ブロックを患者端末4やリモート医師端末5、或いは医療機関の情報処理システム、カルテ管理システム(電子カルテ装置)等に適宜移譲させてもよいものとする。また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよいものとする。
また、例えば、一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされるものとする。また、コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれるコンピュータであってもよいものとする。
コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば診療支援サーバ1の他、汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよいものとする。
また、例えば、このようなプログラムを含む記録媒体は、利用者にプログラムを提供するために、装置本体とは別に配布される図示しないリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で利用者に提供される記録媒体等で構成されるものであってもよいものとする。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものとする。また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図3のリムーバブルメディア21により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で利用者に提供される記録媒体等で構成される。
リムーバブルメディア21は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini-Disk)等により構成される。
装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図3のROM12や、図4、図9の記憶部18に含まれるハードディスク等で構成される。
以上まとめると、本発明が適用される診療支援装置は、次のような構成を取れば足り、各種各様な実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される診療支援装置(例えば図1及び図2の診療支援サーバ1)は、
医療機関(例えば図2の医療機関H-1~医療機関H-N)に属する医師(例えば図2のリモート医師7)が使用する医師端末(例えば図2のリモート医師端末5)と、患者(例えば図1及び図2の患者2)が使用する患者端末(例えば図2の患者端末4)とに対して通信可能に接続され、前記医師と前記患者との間の診療を支援する診療支援装置であって、
前記医療機関がN(Nは2以上の整数値)存在するうちの、M(MはN未満の整数値)の医療機関に合わせて記憶部(例えば図3及び図4の記憶部18)から抽出した、少なくとも医療機関特定に関する所定の第1所定情報(例えば図4の第1所定情報記憶部189に記憶される第1所定情報)の利用を可能にし、かつ、前記第1所定情報を基に前記患者端末からの診療要求により特定した前記Mの医療機関の前記医師端末と、前記診療要求をした前記患者端末とを接続して、前記特定したMの所定医療機関の前記医師端末と、前記診療要求をした前記患者端末との間で診療を可能にする、第1診療処理手段(例えば図4及び図5の第1絞込医療機関処理部112における第1診療処理部112c)を備える。
本発明によれば、上述の構成により、オンライン診療の仕組みを例えば各企業が恰も独自に持てるような利用環境の整備をすることができる。
また、本発明が適用される診療支援装置は、
前記特定したMの医療機関のうちK(KはM未満の整数値)の医療機関に合わせて前記記憶部又は前記第1所定情報から抽出した第2所定情報(例えば図4の第2所定情報記憶部190に記憶される第2所定情報)の利用を可能にし、かつ、前記第2所定情報を基に前記患者端末からの診療要求により特定した前記Kの医療機関の前記医師端末と、前記診療要求をした前記患者端末とを接続して、前記特定したKの医療機関の前記医師端末と、前記診療要求をした前記患者端末との間で診療を可能にする、第2診療処理手段を更に備える。
本発明によれば、上述の構成により、オンライン診療の仕組みを恰も独自に持った例えば企業からのカスタマイズ要望に応えることができる。
また、本発明が適用される診療支援装置は、
薬局(例えば図2の薬局PH-1~薬局PH-L)に属する薬剤師(例えば図2のリモート薬剤師8)が使用する薬剤師端末(例えば図2のリモート薬剤師端末6)に対して更に通信可能に接続され、
前記診療要求をした前記患者端末からの服薬指導要求に応じて、前記服薬指導要求により特定した薬局の前記薬剤師端末と、前記服薬指導要求をした前記患者端末とを接続し、かつ、処方箋に係る処方データ(例えば図4の記憶部18の処方データ記憶部187に記憶された処方データ)を前記特定した薬局の前記薬剤師端末から視認可能にして、前記服薬指導要求をした前記患者端末と、前記特定した薬局の前記薬剤師端末との間で服薬指導を可能にする、服薬指導処理手段(例えば図4の服薬指導処理部114c)を更に備える。
本発明によれば、上述の構成により、オンライン服薬指導の仕組みを含めて例えば各企業が恰も独自に持てるような利用環境の整備をすることができる。
また、本発明が適用される診療支援装置は、
前記特定した薬局において前記処方データに基づき調剤した薬剤を配送する場合に、前記特定した薬局の前記薬剤師端末から配送記録を受信して登録する配送記録登録手段(例えば図4の薬剤配送処理部114d)を更に備える。
本発明によれば、上述の構成により、処方データに基づき調剤した薬剤を配送することができる。
本発明が適用される診療支援方法は、
医療機関に属する医師が使用する医師端末と、患者が使用する患者端末とに対して通信可能に接続され、前記医師と前記患者との間の診療を支援する診療支援装置が実行する診療支援方法であって、
前記医療機関がN(Nは2以上の整数値)存在するうちの、M(MはN未満の整数値)の医療機関に合わせて記憶部から抽出した、少なくとも医療機関特定に関する所定の第1所定情報の利用を可能にし、かつ、前記第1所定情報を基に前記患者端末からの診療要求により特定した前記Mの医療機関の前記医師端末と、前記診療要求をした前記患者端末とを接続して、前記特定したMの所定医療機関の前記医師端末と、前記診療要求をした前記患者端末との間で診療を可能にする、第1診療処理ステップ(例えば図7のS22)を含む。
本発明によれば、オンライン診療の仕組みを例えば各企業が恰も独自に持てるような利用環境の整備をすることができる。
本発明が適用されるプログラムは、
医療機関に属する医師が使用する医師端末と、患者が使用する患者端末とに対して通信可能に接続され、前記医師と前記患者との間の診療を支援する診療支援装置を制御するコンピュータに、
前記医療機関がN(Nは2以上の整数値)存在するうちの、M(MはN未満の整数値)の医療機関に合わせて記憶部から抽出した、少なくとも医療機関特定に関する所定の第1所定情報の利用を可能にし、かつ、前記第1所定情報を基に前記患者端末からの診療要求により特定した前記Mの医療機関の前記医師端末と、前記診療要求をした前記患者端末とを接続して、前記特定したMの所定医療機関の前記医師端末と、前記診療要求をした前記患者端末との間で診療を可能にする、第1診療処理ステップ(例えば図7のS22)を含む制御処理を実行させる。
本発明によれば、オンライン診療の仕組みを例えば各企業が恰も独自に持てるような利用環境の整備をすることができる。
<変形形態>
(1)各実施形態では、オンライン診療を行う医師が属する医療機関や、オンライン服薬指導を行う薬剤師が属する薬局を指定し、指定した医療機関に属する一の医師が診療し、指定した薬局に属する一の薬剤師が服薬指導をするものであったが、これに限定されないものとする。例えば、既にかかりつけの医師や薬剤師がいる場合に、医師や薬剤師を、直接指定できるようにしてもよいものとする。
(2)第1実施形態では、病院を探す方法としていくつかの方法を例示したが、これに限定されないものとする。例えば、患者に慢性の疾患等の既往症がある場合、患者は、いつも同じ薬剤を処方してもらっている、ということがある。患者情報記憶部に、既往症を登録しておき、「薬が欲しい」といったニーズに対応可能な医師による診察の予約ができるようにしてもよいものとする。
(3)第1実施形態では、対面による診療(又は服薬指導)を行った医師(又は薬剤師)が属する医療機関(又は薬局)によるオンライン診療(又はオンライン服薬指導)を可能にするものを例に説明したが、これに限定されないものとする。法改正や、一時的な特例により、対面による診療(又は服薬指導)を要件にしなくてもよい場合には、この制限を行うロジックを実行しないようにすれば、対面による診療(又は服薬指導)を行っていない医療機関(又は薬局)によるオンライン診療(又はオンライン服薬指導)を可能にすることができる。
(4)第2実施形態では、医師や薬剤師の要件について特に記載をしなかったが、患者が要件を入力できるようにしてもよいものとする。要件の内容としては、例えば、医師の場合に、診療科目の他、患者の住所に近い位置の医療機関の医師、といったものが挙げられるものとする。また、口コミの評価が高いものを優先する等の要件であってもよいものとする。診療支援装置(診療支援サーバ)は、患者端末から受信した要件を、記憶部(患者要件記憶部)に記憶し、即時診療(又は服薬指導)が可能な医師(又は薬剤師)を選択する際に、当該記憶部に記憶された要件を用いてもよいものとする。
1・・・診療支援サーバ(診療支援装置)、2・・・患者、4・・・患者端末、5・・・リモート医師端末(医師端末)、6・・・リモート薬剤師端末(薬剤師端末)、7・・・リモート薬剤師(薬剤師)、11・・・CPU、18・・・記憶部、19・・・通信部、111・・・医療機関処理部、112・・・第1絞込医療機関処理部、112a・・・第1事前予約処理部、112b・・・第1診療要求受信部、112c・・・第1診療処理部(第1診療処理手段)、112d・・・第1処方データ処理部、113・・・第2絞込医療機関処理部、113a・・・第2事前予約処理部、113b・・・第2診療要求受信部、113c・・・第2診療処理部(第2診療処理手段)、113d・・・第2処方データ処理部、114・・・薬局処理部、181・・・プログラム記憶部、182・・・医療機関情報記憶部、183・・・患者情報記憶部、184・・・医師情報記憶部、185・・・顧客情報記憶部、186・・・薬剤師情報記憶部、187・・・処方データ記憶部、188・・・予約情報記憶部、189・・・第1所定情報記憶部、190・・・第2所定情報記憶部、N・・・所定のネットワーク

Claims (6)

  1. 医療機関に属する医師が使用する医師端末と、患者が使用する患者端末とに対して通信可能に接続され、前記医師と前記患者との間のオンライン診療を支援する診療支援装置であって、
    更に、前記医療機関がN(Nは2以上の整数値)存在する中で、対応する前記医師端末と前記患者端末とを接続することにより前記患者が前記オンライン診療のために使用する第1サービスと、前記医療機関の数をM(MはN未満の整数値)の医療機関に絞り込んで、対応する前記医師端末と前記患者端末とを接続することにより前記患者が前記オンライン診療のために使用する第2サービスとを提供する診療支援装置であって、
    前記第1サービスの提供を可能にする医療機関処理手段と、
    前記第2サービスの提供のため、前記Mの医療機関に合わせて記憶部から抽出した、少なくとも医療機関特定に関する所定の第1所定情報の利用を可能にし、かつ、前記第1所定情報を基に前記患者端末からの診療要求により特定した前記Mの医療機関の前記医師端末と、前記診療要求をした前記患者端末とを接続して、前記特定したMの所定医療機関の前記医師端末と、前記診療要求をした前記患者端末との間で前記オンライン診療を可能にする第1絞込医療機関処理手段と、
    前記第2サービスで生じた前記第1絞込医療機関処理手段の機能の変更を、前記第1サービスにおける前記医療機関処理手段の機能の変更としてアップデートしたり、前記第1サービスで生じた前記医療機関処理手段の機能の改修を、前記第2サービスにおける前記第1絞込医療機関処理手段の機能の改修としてアップデートしたりすることを可能にする機能アップデートの手段と、を備える、診療支援装置。
  2. 前記特定したMの医療機関のうちK(KはM未満の整数値)の医療機関に合わせて前記記憶部又は前記第1所定情報から抽出した第2所定情報の利用を可能にし、かつ、前記第2所定情報を基に前記患者端末からの診療要求により特定した前記Kの医療機関の前記医師端末と、前記診療要求をした前記患者端末とを接続して、前記特定したKの医療機関の前記医師端末と、前記診療要求をした前記患者端末との間で診療を可能にする、第2診療処理手段を更に備える、
    請求項1に記載の診療支援装置。
  3. 薬局に属する薬剤師が使用する薬剤師端末に対して更に通信可能に接続され、
    前記診療要求をした前記患者端末からの服薬指導要求に応じて、前記服薬指導要求により特定した薬局の前記薬剤師端末と、前記服薬指導要求をした前記患者端末とを接続し、かつ、処方箋に係る処方データを前記特定した薬局の前記薬剤師端末から視認可能にして、前記服薬指導要求をした前記患者端末と、前記特定した薬局の前記薬剤師端末との間で服薬指導を可能にする、服薬指導処理手段を更に備える、
    請求項1又は2に記載の診療支援装置。
  4. 前記特定した薬局において前記処方データに基づき調剤した薬剤を配送する場合に、前記特定した薬局の前記薬剤師端末から配送記録を受信して登録する配送記録登録手段を更に備える、
    請求項3に記載の診療支援装置。
  5. 医療機関に属する医師が使用する医師端末と、患者が使用する患者端末とに対して通信可能に接続され、前記医師と前記患者との間のオンライン診療を支援する診療支援装置が実行する診療支援方法であって、
    更に、前記医療機関がN(Nは2以上の整数値)存在する中で、対応する前記医師端末と前記患者端末とを接続することにより前記患者が前記オンライン診療のために使用する第1サービスと、前記医療機関の数をM(MはN未満の整数値)の医療機関に絞り込んで、対応する前記医師端末と前記患者端末とを接続することにより前記患者が前記オンライン診療のために使用する第2サービスとを提供する診療支援装置が実行する診療支援方法であって、
    前記第1サービスの提供を可能にする医療機関処理ステップと、
    前記第2サービスの提供のため、前記Mの医療機関に合わせて記憶部から抽出した、少なくとも医療機関特定に関する所定の第1所定情報の利用を可能にし、かつ、前記第1所定情報を基に前記患者端末からの診療要求により特定した前記Mの医療機関の前記医師端末と、前記診療要求をした前記患者端末とを接続して、前記特定したMの所定医療機関の前記医師端末と、前記診療要求をした前記患者端末との間で前記オンライン診療を可能にする第1絞込医療機関処理ステップと、
    前記第2サービスで生じた前記第1絞込医療機関処理ステップの機能の変更を、前記第1サービスにおける前記医療機関処理ステップの機能の変更としてアップデートしたり、前記第1サービスで生じた前記医療機関処理ステップの機能の改修を、前記第2サービスにおける前記第1絞込医療機関処理ステップの機能の改修としてアップデートしたりすることを可能にする機能アップデートのステップと、を含む、診療支援方法。
  6. 医療機関に属する医師が使用する医師端末と、患者が使用する患者端末とに対して通信可能に接続され、前記医師と前記患者との間のオンライン診療を支援する診療支援装置を制御するコンピュータ
    更に、前記医療機関がN(Nは2以上の整数値)存在する中で、対応する前記医師端末と前記患者端末とを接続することにより前記患者が前記オンライン診療のために使用する第1サービスと、前記医療機関の数をM(MはN未満の整数値)の医療機関に絞り込んで、対応する前記医師端末と前記患者端末とを接続することにより前記患者が前記オンライン診療のために使用する第2サービスとを提供する診療支援装置を制御するコンピュータに、
    前記第1サービスの提供を可能にする医療機関処理ステップと、
    前記第2サービスの提供のため、前記Mの医療機関に合わせて記憶部から抽出した、少なくとも医療機関特定に関する所定の第1所定情報の利用を可能にし、かつ、前記第1所定情報を基に前記患者端末からの診療要求により特定した前記Mの医療機関の前記医師端末と、前記診療要求をした前記患者端末とを接続して、前記特定したMの所定医療機関の前記医師端末と、前記診療要求をした前記患者端末との間で前記オンライン診療を可能にする第1絞込医療機関処理ステップと、
    前記第2サービスで生じた前記第1絞込医療機関処理ステップの機能の変更を、前記第1サービスにおける前記医療機関処理ステップの機能の変更としてアップデートしたり、前記第1サービスで生じた前記医療機関処理ステップの機能の改修を、前記第2サービスにおける前記第1絞込医療機関処理ステップの機能の改修としてアップデートしたりすることを可能にする機能アップデートのステップと、を含む制御処理を実行させるプログラム。
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