JP7249759B2 - 接合体 - Google Patents
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Description
A-1.静電チャック100の構成:
図1は、本実施形態における静電チャック100の外観構成を概略的に示す斜視図であり、図2は、本実施形態における静電チャック100のXZ断面構成を概略的に示す説明図である。各図には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上方向といい、Z軸負方向を下方向というものとするが、静電チャック100は実際にはそのような向きとは異なる向きで設置されてもよい。
次に、板状部材10とベース部材20とを接合するための詳細構成について説明する。図3は、静電チャック100における板状部材10とベース部材20との接合部分のXZ断面構成を概略的に示す説明図であり、図3には、板状部材10とメタライズ層60と接合部30とベース部材20とが示されている。図4は、メタライズ層60と接合部30との界面部分のXZ断面構成を概略的に示す説明図であり、図4には、板状部材10とメタライズ層60と接合部30とは示されている。なお、図3および図4において、接合部30のうち、斑点ハッチング部分は接合部30の形成材料であり、黒色部分は気孔Pである。
<第1の条件>
メタライズ層60と接合部30とを含むZ軸方向に略平行な少なくとも1つの断面において、メタライズ層60と接合部30との界面接触率は、40%以上である。
なお、ここでいう「界面接触率」とは、メタライズ層60の面方向の長さ(所定の単位長さ)に対する、メタライズ層60と接合部30を形成する多孔質体(多孔質体の形成材料)との接触部分Tの長さの割合である。例えば、図4の断面画像には、メタライズ層60と多孔質体との接触部分T(図4において点線の矩形に囲まれた部分)が5つ存在している。メタライズ層60の面方向の単位長さをL(図4の断面画像の横幅)とし、各接触部分Tの面方向の長さをD1~D5とすると、メタライズ層60と接合部30との界面接触率は、次の式で示すことができる。
界面接触率(%)=[(D1+D2+D3+D4+D5)/L]×100
なお、メタライズ層60と接合部30との界面接触率は、次のように特定する。メタライズ層60と接合部30との界面部分において、互いに異なる複数箇所(例えば10箇所)のそれぞれの界面接触率を算出し、それらの複数箇所の界面接触率の平均値を、メタライズ層60と接合部30との界面接触率とする。
<第2の条件>
メタライズ層60と接合部30とを含むZ軸方向に略平行な少なくとも1つの断面において、メタライズ層60と接合部30との界面接触率は、70%以上である。
なお、メタライズ層60と接合部30との界面接触率は、例えば、85%以下である。
本実施形態の静電チャック100の製造方法は、例えば以下の通りである。まず、公知の方法により、板状部材10を作製する。例えば、セラミックスグリーンシートを複数枚作製し、所定のセラミックスグリーンシートに所定の加工を行う。所定の加工としては、例えば、チャック電極40やヒータ電極50等の形成のためのメタライズペーストの印刷、各種ビアの形成のための孔空けおよびメタライズペーストの充填等が挙げられる。これらのセラミックスグリーンシートを積層して熱圧着し、切断等の加工を行うことにより、セラミックスグリーンシートの積層体を作製する。作製されたセラミックスグリーンシートの積層体を焼成することにより、セラミックス焼成体である板状部材10を作製する。また、公知の方法により、ベース部材20を作製する。
以上説明したように、本実施形態の静電チャック100は、板状部材10と、ベース部材20と、接合部30とを備える。接合部30は、板状部材10およびベース部材20より気孔率が高い多孔質体によって形成されている。このため、本実施形態によれば、接合部30が緻密体によって形成された構成に比べて、板状部材10とベース部材20との熱膨張差による応力を緩和する応力緩和性を向上させることができる。また、本実施形態では、セラミックスにより形成された板状部材10の下面S2にメタライズ層60が形成され、このメタライズ層60とベース部材20とが、接合部30を形成する多孔質体によって接合されている。このため、板状部材10と多孔質体とが、メタライズ層60を介さずに直接接触する構成に比べて、板状部材10と多孔質体との接合強度が向上する。さらに、本実施形態では、Z軸方向に略平行な少なくとも1つの断面において、メタライズ層60と接合部30を形成する多孔質体との界面接触率は、40%以上である(上記第1の条件)。このため、本実施形態によれば、界面接触率が40%未満である構成に比べて、メタライズ層60と多孔質体(接合部30)との接合強度が向上する。これにより、本実施形態によれば、接合部30における応力緩和性を向上させつつ、板状部材10とベース部材20との間の接合部30による接合強度を向上させることができる。
図5は、各サンプルにおける接合部による接合強度とガスシール性とに関する評価結果を示す説明図である。図5に示すように、接合体の18つのサンプルについて、接合部による接合強度とガスシール性とに関する評価を行った。18つのサンプルは、全体として、上述の静電チャック100と略同一構成であり、具体的には、アルミナにより形成された矩形状の板状部材と、Cuにより形成された矩形状のベース部材と、接合部とを備える接合体である。但し、各サンプルは、例えばサイズや、板状部材がヒータ電極50等を備えない等の点で、上述の静電チャック100とは異なる。板状部材にはメタライズ層が形成されており、メタライズ層とベース部材とが、主成分としてAgナノ粒子を含む接合部によって接合されている。ベース部材には、貫通孔が形成されており、この貫通孔内に板状部材の表面が露出している。なお、各サンプルは、上述した製造方法と同様の方法により製造できる。
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
Claims (4)
- 第1の方向に略垂直な第1の表面を有し、セラミックスにより形成された第1の部材と、
前記第1の部材の前記第1の表面に形成されたメタライズ層と、
第2の表面を有し、前記第2の表面が前記第1の部材に形成された前記メタライズ層側に位置するように配置された第2の部材と、
前記第1の部材の前記メタライズ層と前記第2の部材の前記第2の表面との間に配置されて前記第1の部材と前記第2の部材とを接合する接合部と、
を備える接合体において、
前記接合部は、主成分として、粒径が100nm以下のAgナノ粒子を含み、かつ、前記第1の部材および前記第2の部材より気孔率が高い多孔質体によって形成されており、
前記第1の方向に略平行な少なくとも1つの断面において、前記メタライズ層の界面方向の長さに対する、前記メタライズ層と前記接合部を形成する前記多孔質体との接触部分の界面方向の長さの割合である界面接触率は、40%以上であり、
前記メタライズ層と前記接合部と前記第1の部材との前記接合体内外の圧力差である真空達成度は、1.400Pa未満である、
ことを特徴とする接合体。 - 請求項1に記載の接合体において、
前記メタライズ層の最外層は、Ag、Cu、Au、Pt、Ni-Auフラッシュの少なくとも1つの成分により形成されている、
ことを特徴とする接合体。 - 請求項1または請求項2に記載の接合体において、
前記第1の方向に略平行な少なくとも1つの断面において、前記界面接触率は、70%以上である、
ことを特徴とする接合体。 - 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の接合体において、
前記第1の部材は、セラミックスにより形成されているセラミックス部材であり、
前記第2の部材は、金属により形成されているベース部材であり、
前記接合体は、静電チャックである、
ことを特徴とする接合体。
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