JP7249454B1 - コージェネレーション装置の運転制御装置、コージェネレーション装置の運転制御プログラム - Google Patents

コージェネレーション装置の運転制御装置、コージェネレーション装置の運転制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】コージェネレーションシステムの起動及び停止を含む運転制御として、需要予測による運転制御と、実績と予測との乖離状況による運転制御とを併用する。【解決手段】基本制御では、CEMS26にて、参照データから需要を予測し、目的にあった運転計画を立案し実行する。例えば、CEMS26により立案されたCGS14の運転計画が7:30であれば、同時刻になると自動的にCGSが起動する。一方、付加制御は、基本制御における起動時刻(例、7:30)よりも一定時間前(例、30分)から電力需要量(実績値)と予め定めたしきい値を比較し、電力需要量Pがしきい値P0を一定時間上回ったらCGS14を起動する(起動ロジックに基づく起動)。この付加制御(起動ロジック)を構築することで、最適な運転計画で操業している最中に、需要の予測と実績に乖離が生じた場合でも、デマンド上限を超える、或いは、逆潮流等を回避することができる。【選択図】図5

Description

本発明は、地域冷暖房におけるコージェネレーションシステムの運転に関するものであり、エネルギーマネージメントシステムにて実行されるコージェネレーション装置の運転制御装置、コージェネレーション装置の運転制御プログラムに関するものである。
環境性・省エネ性の向上のみならず事業継続計画(BCP「Business Continuity Plan」)を維持するためにも地域冷暖房供給(DHC「District Heating and Cooling」)のニーズが高まっている。
DHCにおいては、更なる環境負荷低減・高効率を目的とした運転が求められている。このため、過去の需要実績や気象データを活用して、需要家やDHCにて使用するエネルギーを予測し、エネルギー供給源となる熱源機やコージェネレーションシステム(CGS)の最適な運転を実現する地域エネルギーマネージメントシステム(CEMS「Community Energy Management System」)の活用を進めている。
一方、CEMSは、需要の予測と実績に乖離が生じると、最適な運転制御ができなくなるだけでなく、契約電力超過等が発生する場合がある。
特許文献1には、電力需要と熱需要を予測し、該予測に基づき発電装置の起動と停止の繰り返しを抑制することを目的として、発電すると共に、熱を発生する発電装置と、発生した熱を蓄熱する蓄熱部とを備えるコージェネレーションシステムの運転方法であって、所定時間にわたる電力需要を予測する工程と、所定時間にわたる熱需要を予測する工程と、発電装置の起動を許可しない時間帯を入力手段により入力する工程と、予測された電力需要および熱需要、並びに、起動を許可しない時間帯とに基づき、発電装置の起動及び停止を制御する工程と、を備えたCGSが記載されている。
特開2006-127967号公報
特許文献1では、予測された電力需要がしきい値以上の場合、又は、実際の電力需要がしきい値以上の場合に発電装置を起動する制御になっているが、当該しきい値は発電装置が効率的に運転できる発電電力量であるため、契約電力超過などのペナルティ回避を目的とした利用には、そぐわない可能性がある(特許文献1の請求項4、段落番号0012、0063等参照)。
また、特許文献1では、所定量以上の電力需要が所定時間以上継続して予測される場合は、起動を許可しない時間帯を解除して発電装置を起動するため、意図しないケースでも運転する可能性がある(特許文献1の請求項3及び図2参照)。例えば、CGSにて発電した電力より、電力会社より購入する電力の方が安価な場合も発電する可能性がある。
さらに、特許文献1では、予測された電力需要がしきい値以上の場合、又は、実際の電力需要がしきい値以上の場合に発電装置を起動する制御になっているが、瞬時的な超過でも起動する制御になっているため、不要な運転機会が増える可能性がある(特許文献1の図7参照)。
本発明は上記事実を考慮し、コージェネレーションシステムの起動及び停止を含む運転制御として、需要予測による運転制御と、実績と予測との乖離状況による運転制御とを併用することができるコージェネレーション装置の運転制御装置を得ることが目的である。
本発明に係るコージェネレーション装置の運転制御装置は、地域冷暖房において、電力及び熱の需要に影響を与える各種データを取得し、当該各種データに基づき、電力及び熱の需要を予測する予測部と、前記予測部で予測した電力及び熱の需要に基づいて、コージェネレーション装置の起動時期を計画する計画部と、前記計画部で計画した前記起動時期に到達する前に、電力需要の実績値が、予め定めた起動しきい値を超えた場合に、前記計画部で計画した前記起動時期に優先して起動させることが可能な調整部と、前記計画部において計画された起動時期に従って前記コージェネレーション装置を起動させると共に、前記調整部により起動時期が調整された場合は、調整された起動時期に従って前記コージェネレーション装置を起動させる制御部と、を有している。
本発明によれば、予測部では、地域冷暖房において、電力及び熱の需要に影響を与える各種データを取得し、当該各種データに基づき、電力及び熱の需要を予測し、計画部では、予測部で予測した電力及び熱の需要に基づいて、コージェネレーション装置の起動時期及び停止時期を含む運転計画を計画する。
調整部では、電力需要の実績値が、予め定めた起動しきい値を超えた時期と、計画部で計画した起動時期との比較に基づき、計画部で計画した運転計画を調整する。
これにより、コージェネレーションシステムの起動及び停止を含む運転制御として、需要予測による運転制御と、実績と予測との乖離状況による運転制御とを併用することができる。
本発明において、前記調整部で前記起動を実行することが可能な有効時期が、前記計画部で計画した前記コージェネレーション装置の起動時期を基準に設定されることを特徴としている。
本発明に係るコージェネレーション装置の運転制御装置は、地域冷暖房において、電力及び熱の需要に影響を与える各種データを取得し、当該各種データに基づき、電力及び熱の需要を予測する予測部と、前記予測部で予測した電力及び熱の需要に基づいて、コージェネレーション装置の停止時期を計画する計画部と、前記計画部で計画した前記停止時期に到達する前に、電力需要の実績値が、予め定めた停止しきい値を下回った場合に、前記計画部で計画した前記停止時期に優先して停止させることが可能な調整部と、前記計画部において計画された停止時期に従って前記コージェネレーション装置を停止させると共に、前記調整部により停止時期が調整された場合は、調整された停止時期に従って前記コージェネレーション装置を停止させる制御部と、を有している。
本発明において、前記調整部で前記停止を実行することが可能な有効時期が、前記計画部で計画した前記コージェネレーション装置の停止時期を基準に設定されることを特徴としている。
本発明に係るコージェネレーション装置の運転制御プログラムは、コンピュータを、上記のコージェネレーション装置の運転制御装置として動作させることを特徴としている。
以上説明した如く本発明によれば、コージェネレーション装置の起動及び停止を含む運転制御として、需要予測による運転制御と、実績と予測との乖離状況による運転制御とを併用することができるという効果を奏する。
本実施の形態に係る地域冷暖房供給システムの概略図である。 本実施の形態に係るCEMSにおいて、基本制御と付加制御とを実行することに特化した機能ブロック図である。 本実施の形態に係るCEMSで実行される制御の一つであるCGS起動時刻設定制御ルーチンを示すフローチャートである。 本実施の形態に係るCEMSで実行される制御の一つであるタイマスタート時に実行される、CGS起動制御ルーチンを示すフローチャートである。 (A)は本実施の形態における基本制御と付加制御とを併用した場合のCGS起動制御のタイミングチャート、(B)は比較例として基本制御のみとした場合のCGS起動制御のタイミングチャートである(予測逸脱パターン)。 (A)は本実施の形態における基本制御と付加制御とを併用した場合のCGS起動制御のタイミングチャート、(B)は比較例として基本制御のみとした場合のCGS起動制御のタイミングチャートである(予測的中パターン)。
図1は、本実施の形態に係る地域冷暖房供給システム10(以下、DHCシステム10という)の概略図である。
DHCシステム10は、一定地域内の需要家(街区12)に熱供給設備(CGS14、冷凍機16、冷温水機18、及び蒸気ボイラ20等)から、冷水・温水・蒸気などの熱媒を供給し、冷房・暖房・給湯などを行うシステムである。なお、設備構成は、図1に示す構成に限定されるものではない。
CGS14は、ガスエンジン22と排ガスボイラ24を備えており、ガスエンジン22は、主に都市ガスを燃料として、電気を製造(発電)する設備である(図1の白抜き矢印A参照)。製造した電気は、商用電力と共に、街区12の電源として使用される(図1の太線矢印B参照)。
また、ガスエンジン22の運転により発生する排ガスは、排ガスボイラ24によって、温水及び蒸気が製造される。
冷凍機16は、冷房に使用する冷水を製造する設備である。冷温水機18は、冷水のみならず、暖房や給湯に使用する温水を製造する設備である。蒸気ボイラ20は、暖房や給湯に仕様する蒸気を製造する設備である。
冷凍機16、冷温水機18、及び蒸気ボイラ20で製造された熱媒(冷水、温水及び蒸気)は、地域導管(図1の点線矢印C参照)を介して街区12の需要家(オフィスビル、ホテル、宿泊施設、病院、及び公共施設等)へ供給される。
本実施の形態のDHCシステム10は、CEMS26によって管理されている。
CEMS26は、地域におけるエネルギーを見える化し、DHCシステム10の効率の最大化、二酸化炭素排出量の最小化、エネルギー使用量の最小化等を目的として、DHCシステム10の各設備(CGS14、冷凍機16、冷温水機18、及び蒸気ボイラ20)を構成する機器を一括制御する(図1の細線矢印D参照)。
CEMS26の導入により、CGS14の運転計画を立案し、電力供給と消費のギャップを解消することで、例えば、電力消費のピークが午後の時間帯に集中することを防ぐことが可能である(契約電力の維持)。
本実施の形態のCEMS26では、基本制御として、電力及び熱の需要に影響を与える各種データを取得して需要を予測し、予測結果に基づいて目的にあった運転計画を立案し、計画的にCGSを運転するようにしている。
この場合、需要の予測と実績に乖離が生じると、最適な運転制御ができなくなるだけでなく、契約電力超過等が発生する場合がある。
そこで、本実施の形態のCEMS26では、上記基本制御に対する付加制御として、実績監視に基づく起動ロジックを確立した。基本制御と付加制御とを併せ持つことで、刻一刻と変化する需要に対し、契約電力超過等のペナルティを発生させない運転を実現している。
なお、基本制御と付加制御との関係は、特に優劣があるのではなく、それぞれの制御を区別するために付与した名称であり、例えば、単に、基本制御を第1制御とし、付加制御を第2制御と称してもよい。
図2は、本実施の形態に係るCEMS26において、基本制御と付加制御とを実行することに特化した機能ブロック図である。なお、図2の各ブロックは、CEMS26での基本制御及び付加制御のためのハード構成を限定するものではない。
図2に示される如く、情報取得部28は、情報源群30から各種参照データを取得する。参照データは、気象データ、需要、DHCシステムを構成する機器の状態、DHCシステムを構成する機器の特性(効率)、電力・ガスの価格、商用電力における契約電力(デマンド上限に相当)、平日・休日の区別、需要家イベント、及び蓄熱量を含み、情報取得部28では、必要に応じて取捨選択した参照データを取得する。
情報取得部28は、電力需要予測部32に接続されており、取得した参照データを電力需要予測部32へ送出する。
電力需要予測部32では、予め定めた予測モデルに従い、電力需要を予測する。
予測モデルとしては、気象データ群及び電力需要の実績値を取り込み、気象データ群を説明変数とし、かつ実績値を目的変数とした長期回帰モデル等の回帰分析が適用可能である。
なお、電力需要の予測は、例えば、過去の参照データが蓄積されたビッグデータを用いたAIによる機械学習により電力需要を予測してもよいし、予め定めた計算式の変数に、参照データ又は参照データから導出される係数を代入して計算することで、電力需要を予測してもよい。
電力需要予測部32は、起動時刻計算部34に接続されており、予測した電力需要を起動時刻計算部34へ送出する。
起動時刻計算部34では、受領した電力需要に基づいて、基本制御の起点となるCGS14の起動時刻t1を計算する。また、起動時刻計算部34では、CGS14の起動時刻t1が計算されると、当該起動時刻t1に基づいて,付加制御の起点となる起動ロジックの開始時刻t2を計算する。起動ロジックの開始時刻t2は、CGS14の起動時刻t1よりも、予め定めた時間(本実施の形態では、30分)としている(t2=t1-30分)。
起動時刻計算部34で計算された、CGS14の起動時刻t1と、起動ロジックの開始時刻t2とは、それぞれ時刻設定部36へ送出される。時刻設定部36では、タイマ38に、CGS14の起動時刻t1と、起動ロジックの開始時刻t2とをそれぞれ設定する。
タイマ38は、起動ロジック開始指示部40及びCGS起動指示部42に接続されている。
ここで、相対的に早い時刻である起動ロジック開始時刻t2(t1よりも30分前)になると、タイマ38は起動ロジック開始指示部40に対して起動ロジックの開始を指示する。
また、タイマ38は、先に動作を開始している起動ロジックからストップ指示(詳細後述)がない限り、相対的に遅い時刻であるCGS起動時刻t1になると、タイマ38は、CGS起動指示部42に対してCGSの起動を指示する。
CGS起動指示部42は、タイマ38から起動指示を受けると、CGS14に対して、CGSの運転開始を指示する。
一方、起動ロジック開始指示部40では、タイマ38から起動ロジック開始時刻t2の通知を受けると、消費電力取得部44を起動させ、電力メータ46から現在の電力(実績値)を取得する。
消費電力取得部44は、電力需要量計測部48に接続されており、取得した実績値を電力需要量計測部48へ送出する。電力需要量計測部48では、現在の電力(実績値)に基づいて、電力需要量Pを計測し、計測結果が比較部50へ送出される。
比較部50は、しきい値記憶部52に接続されており、電力需要量計測部48から電力需要量Pを受け付けると、当該しきい値記憶部52から電力需要量の起動しきい値P0が読み出される。起動しきい値P0は、図5に示すデマンド上限に対して、一定量低い電力需要量である(図5では、起動しきい値と表記)。
なお、起動しきい値P0は、基本的には一定値でもよいが、例えば、基準の実績値の変化率の下での起動しきい値P0を決めておき、実績値の変化率が基準よりも大きい場合は、デマンド上限との差を大きく補正し、実績値の変化率が基準よりも低い場合は、デマンド上限との差を小さく補正してもよい。
比較部では、実績値に基づく電力需要量Pと、起動しきい値P0とが比較され、比較結果は、CGS起動要否判定部54へ送出される。
このCGS起動要否判定部54は、タイマ38及びCGS起動指示部42に接続されている。
このCGS起動要否判定部54において、P≧P0と判定された場合には、タイマ38に対して、ストップ指示信号が出力される。このストップ指示信号により、タイマ38は、CGS起動時刻t1のカウントが中止される。
一方、CGS起動要否判定部54での判定において、P≧P0と判定された場合には、CGS起動指示部42に対して、起動指示信号を出力する。
CGS起動指示部42は、CGS起動要否判定部54から起動指示を受けると、CGS14に対して、CGS14の運転開始を指示する。
以下に、図3及び図4のフローチャートに従い、本実施の形態の作用を説明する。
図3は、本実施の形態に係るCEMS26で実行される制御の一つであるCGS起動時刻設定制御ルーチンを示すフローチャートである。
ステップ100では、初期設定として、タイマ38をリセットし、次いで、ステップ102へ移行して情報源群30から、各種参照データを取得して、ステップ104へ移行する。
ステップ104では、取得した参照データに基づき、起動制御対象日の電力を予測し、ステップ106へ移行する。
ステップ106では、CGS起動時刻t1を計算し、次いで、ステップ108へ移行して、ステップ106で計算したCGS起動時刻t1を、タイマ38に設定し、ステップ110へ移行する。
ステップ110では、ステップ106で計算したCGS起動時刻t1の所定時間(本実施の形態では、30分)前を起動ロジック開始時刻t2として、タイマ38に設定する。
次のステップ112では、タイマ38の動作をスタートさせ、このルーチンは終了する。タイマ38の動作のスタートにより、時系列では、付加制御である起動ロジックが先に開始され、その後、基本制御の下でのCGS起動指示が実行されることになる。言い換えれば、起動ロジックの下で、CGS起動指示があれば、基本制御の下でのCGS起動時期よりも早く、CGS14は起動する(以下の図4のフローチャート参照)。
図4は、本実施の形態に係るCEMS26で実行される制御の一つであるタイマスタート時に実行される、CGS起動制御ルーチンを示すフローチャートである。
ステップ120では、起動ロジック開始時刻t2に到達したか否かを判断し、否定判定された場合は、ステップ122へ移行してCGS起動時刻t1に到達したか否かを判断する。起動ロジック開始時刻t2は、CGS起動時刻t1よりも30分早いので、先にステップ120で肯定判定されることになる。
言い換えれば、ステップ120、122では、ステップ120において、必ず先に肯定判定されるので、ステップ122は不要であるが、仮に、起動ロジック開始時刻t2が設定されていない場合(意図的な未設定又は設定エラー等)を考慮して、ステップ120、122の制御をループさせるようにした。
これにより、タイマスタート後、CGS起動時刻t1に到達した場合は、ステップ132へ移行して、タイマ動作をストップし、次いで、ステップ134へ移行して、CGS14の起動を指示することができる。
ステップ120で肯定判定、すなわち、起動ロジック開始時刻t2になると、ステップ124へ移行する。
ステップ124では、電力メータ46から現在の消費電力を取得し、次いで、ステップ126へ移行して、電力需要量P(実績値)を計測し、ステップ128へ移行する。
ステップ128では、しきい値記憶部52から起動しきい値P0を読み出し、ステップ130へ移行する。
ステップ130では、実績値に基づく電力需要量Pと、起動しきい値P0とが比較される。このステップ130において、P≧P0と判定された場合には、CGS起動時刻t1を待っていたのでは、電力需要量(実績値)がデマンド上限を超える可能性があるため、ステップ132へ移行して、タイマ38の動作をストップし、次いで、ステップ134へ移行して、CGS14の起動を指示する。これにより、基本制御の下での、CGS起動時刻t1よりも先に、CGS14を起動することができ、デマンド上限を超えることがない、適正な発電を行うことができる。
なお、ステップ130でP≧P0と判定された場合、電力需要量のハンチング等の影響を回避するため、一定時間この状態が継続された時点で、ステップ132へ移行することが好ましい。
また、ステップ130で、P<P0と判定された場合には、ステップ136へ移行して、CGS起動時刻t1に到達したか否かを判断し、否定判定された場合は、ステップ124へ戻り、上記工程を繰り返す。
また、ステップ136で肯定判定された場合は、付加制御の下での起動ロジックではCGS14の起動を必要とせず、基本制御の下でのCGS起動時刻t1に到達したと判断し、ステップ132へ移行して、タイマ38の動作をストップし、次いで、ステップ134へ移行して、CGS14の起動を指示する。
図5及び図6は、本実施の形態における基本制御と付加制御とを併用した場合の、CGS起動制御のタイミングチャートと(図5(A)及び図6(A)参照)、比較例として基本制御のみとした場合の、CGS起動制御のタイミングチャート(図5(B)及び図6(B)参照)を示したものである。
図5は、CEMS26による予想に対して実績が逸脱した場合の例であり、それぞれ、CGS起動時刻t1が、午前7時30分に設定されている。ここで、本実施の形態(図5(A))では、CGS起動時刻t1に加え、起動ロジック開始時刻t2を午前7時に設定している。
図5(B)に示される如く、比較例(基本制御のみ)では、電力需要量(実績値)が、CGS起動時刻t1では、既にデマンド上限に位置しており、この時点でCGS14を起動しても、発電が追いつかず、電力需要量がデマンド上限を超えてしまっている。
これに対して、図5(A)では、午前7時に開始した起動ロジックにおいて、電力需要量が起動しきい値を超えた時点で、CGS14の起動を指示している。
これにより、電力需要量がデマンド上限を超えることなく、商用電力と発電電力とを適正な配分とすることができる。
次に、図6は、CEMS26による予想が的中した場合の例であり、それぞれ、CGS起動時刻t1が、午前7時30分に設定されている。ここで、本実施の形態(図6(A))では、CGS起動時刻t1に加え、起動ロジック開始時刻t2を午前7時に設定している。
図6(B)に示される如く、比較例(基本制御のみ)では、電力需要量(実績値)が、CGS起動時刻t1でCGS14を起動すると、発電が適正に行われ、商用電力と発電電力とを適正な配分とすることができる。
また、図6(A)では、午前7時に開始した起動ロジックにおいて、電力需要量が起動しきい値を超えることがないので、図6(B)と同様に、電力需要量(実績値)が、CGS起動時刻t1でCGS14を起動する。すなわち、予測が的中した場合において、付加制御である起動ロジックが基本制御に対して、何ら影響することがなく、基本制御と付加制御とを両立することができる。
以上説明したように、本実施の形態では、CEMS26によるCGS14の運転制御は、電力及び熱の需要に影響を与える各種データを取得して需要を予測し、予測結果に基づいて目的にあった運転計画を立案し、計画的にCGSを運転するという基本制御を前提としている。この基本制御に加え、実績監視に基づく起動ロジックを併せ持つことで、刻一刻と変化する需要に対し、デマンド上限を超えることがないような運転を実現する(以下、付加制御)。
すなわち、基本制御では、CEMS26にて、参照データから需要を予測し、目的(DHCシステム10の効率の最大化、二酸化炭素排出量の最小化、エネルギー使用量の最小化等)にあった運転計画を立案し実行する。例えば、CEMS26により立案されたCGS14の運転計画が7:30であれば、同時刻になると自動的にCGSが起動する。
一方、付加制御は、基本制御における起動時刻(ここでは、7:30)よりも一定時間前(例、30分)から電力需要量(実績値)と予め定めたしきい値を比較し、電力需要量Pがしきい値P0を一定時間上回ったらCGS14を起動する(起動ロジックに基づく起動)。
この付加制御(起動ロジック)を構築することで、最適な運転計画で操業している最中に、需要の予測と実績に乖離が生じた場合でも、デマンド上限を超える、或いは、逆潮流等を回避することができる。
なお、本実施の形態では、基本制御及び付加制御として、起動しきい値(第1しきい値)を用いて、CGS14の起動時期について説明したが、需要予測の下、基本制御では、CGS14の停止(発電停止)時刻も設定する。この基本制御によるCGS14の停止時刻に対して、付加制御として、所定時間早めに起動ロジックと同等に停止ロジックを、基本制御の停止時刻よりも先に実行を開始し、停止しきい値(第2しきい値)を設定して、停止をしてもよい。これにより、電力需要量の予測に反して、電力需要の実績が予測よりも少ない場合に、余剰な発電による逆潮流等を防止することができる。
また、起動ロジックにより、基本制御よりもCGS14の起動が早まることに特化して説明したが、基本制御よりもCGS14の起動を遅くする制御を行ってもよい。CGS14の停止制御についても、起動停止ロジックによって、遅らせる制御を行ってもよい。
また、本実施の形態では、DHCシステム10という環境で、CGS14としてガスエンジンを適用したが、蒸気タービン発電装置等、他の発電装置であってもよい。
また、本実施の形態では、ガスエンジン22を適用し、CEMS26によって、発電時期を制御するようにしたが、例えば、一般家庭における燃料電池システムを用いたホームエネルギーマネージメントシステム(HEMS「Home Energy Management System」)においても、本実施の形態に係る基本制御と付加制御との併用は、適用可能である。
10 地域冷暖房供給システム(DHCシステム)
12 街区
14 CGS
16 冷凍機
18 冷温水機
20 蒸気ボイラ
22 ガスエンジン
24 排ガスボイラ
26 CEMS
28 情報取得部
30 情報源群
32 電力需要予測部(予測部)
34 起動時刻計算部
36 時刻設定部
38 タイマ
40 起動ロジック開始指示部(調整部)
42 CGS起動指示部(計画部)
44 消費電力取得部
46 電力メータ
48 電力需要量計測部
50 比較部(調整部)
52 しきい値記憶部(調整部)
54 CGS起動要否判定部(調整部)

Claims (5)

  1. 地域冷暖房において、電力及び熱の需要に影響を与える各種データを取得し、当該各種データに基づき、電力及び熱の需要を予測する予測部と、
    前記予測部で予測した電力及び熱の需要に基づいて、コージェネレーション装置の起動時期を計画する計画部と、
    前記計画部で計画した前記起動時期に到達する前に、電力需要の実績値が、予め定めた起動しきい値を超えた場合に、前記計画部で計画した前記起動時期に優先して起動させることが可能な調整部と、
    前記計画部において計画された起動時期に従って前記コージェネレーション装置を起動させると共に、前記調整部により起動時期が調整された場合は、調整された起動時期に従って前記コージェネレーション装置を起動させる制御部と、
    を有するコージェネレーション装置の運転制御装置。
  2. 前記調整部で前記起動を実行することが可能な有効時期が、前記計画部で計画した前記コージェネレーション装置の起動時期を基準に設定される、請求項1記載のコージェネレーション装置の運転制御装置。
  3. 地域冷暖房において、電力及び熱の需要に影響を与える各種データを取得し、当該各種データに基づき、電力及び熱の需要を予測する予測部と、
    前記予測部で予測した電力及び熱の需要に基づいて、コージェネレーション装置の停止時期を計画する計画部と、
    前記計画部で計画した前記停止時期に到達する前に、電力需要の実績値が、予め定めた停止しきい値を下回った場合に、前記計画部で計画した前記停止時期に優先して停止させることが可能な調整部と、
    前記計画部において計画された停止時期に従って前記コージェネレーション装置を停止させると共に、前記調整部により停止時期が調整された場合は、調整された停止時期に従って前記コージェネレーション装置を停止させる制御部と、
    を有するコージェネレーション装置の運転制御装置。
  4. 前記調整部で前記停止を実行することが可能な有効時期が、前記計画部で計画した前記コージェネレーション装置の停止時期を基準に設定される、請求項3記載のコージェネレーション装置の運転制御装置。
  5. コンピュータを、
    請求項1又は請求項3記載のコージェネレーション装置の運転制御装置として動作させる、
    コージェネレーション装置の運転制御プログラム。
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