JP7249032B2 - 電力制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、電気機器で使用される電力を制御するための電力制御システム及び電力制御方法に関する。
太陽光発電設備が設置された家庭又は企業等(以下、家庭等という)においては、太陽光発電設備が発生した電力と、電力系統から供給される電力とが併用されている。家庭等での消費電力が想定した量未満に低下し、太陽光発電設備が発生した電力が余った場合に生じる余剰電力が電力系統に流れてしまう逆潮流が生じることを防止するために、逆潮流を阻止するための逆潮流防止装置(例えば逆潮流防止リレーRPR)が使用されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2009-033802号公報
逆潮流防止装置は、逆潮流が発生したことを検出すると、太陽光発電設備が発生した直流電力を交流電力に変換するインバータの動作を停止させる。その結果、インバータが変換した後の交流電力が電力系統に供給されることを未然に防ぐことができる。
しかしながら、逆潮流防止装置が作動してインバータを急停止させた後には、インバータを点検した後に、手動でインバータを再起動させなければならない場合があるという問題があった。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、インバータの動作を停止させることなく逆潮流の発生を防ぐようにすることを目的とする。
本発明の第1の態様の電力制御システムは、自然エネルギーを利用して電力を発生する発電装置と、前記発電装置が出力した直流電力に基づいて負荷に供給する交流電力を発生する電力変換装置と、前記電力変換装置が発生する前記交流電力の量を制御する制御装置と、前記電力変換装置が発生した前記交流電力が余剰する可能性があることを検出した場合に、余剰検出通知を前記制御装置に通知する余剰検出装置と、を有し、前記制御装置は、前記余剰検出通知を受けた場合に、前記電力変換装置が発生する前記交流電力の量の減少率を増加させる。
前記余剰検出装置は、前記負荷に電力を供給する電力系統から供給される電力の量が予め設定された第1閾値未満になった場合に、前記余剰検出通知を前記制御装置に通知してもよい。前記余剰検出装置は、前記負荷の種別に関連付けられた前記第1閾値を使用してもよい。
前記余剰検出装置は、前記電力系統から供給される電力の量が予め設定された第2閾値以上になった場合に、前記交流電力が余剰しないことを示す非余剰検出通知を前記制御装置に通知し、前記制御装置は、前記非余剰検出通知を受けた場合に、前記電力変換装置が発生する前記交流電力の量の減少率を変化させてもよい。
前記余剰検出装置と、前記負荷に電力を供給する電力系統との間に設けられており、前記電力変換装置が発生した前記交流電力が前記電力系統に流れることを検出した場合に、逆潮流検出結果を前記制御装置に通知する逆潮流検出装置をさらに有し、前記制御装置は、前記逆潮流検出結果を受ける前に、前記余剰検出通知を受けたことに応じて前記電力変換装置が発生する前記交流電力の量を減少させてもよい。
前記制御装置は、前記電力変換装置に前記交流電力の発生量を指示するためのコマンドを発したことに対する前記交流電力の変化量に基づいて、前記電力変換装置の応答特性を特定し、特定した前記応答特性に基づいて前記電力変換装置を制御してもよい。
前記制御装置は、前記応答特性と、前記電力変換装置に発生させる前記交流電力の量とに基づいて、前記電力変換装置に前記交流電力の量を変化させるための制御信号を通知するタイミングを決定してもよい。
前記制御装置は、前記応答特性を記憶媒体に記憶させ、前記応答特性を特定するたびに前記記憶媒体に記憶された前記応答特性を更新してもよい。前記電力制御システムは、前記負荷に電力を供給する電力系統から供給される前記交流電力の量を測定し、当該交流電力の量の測定結果のアナログ信号を出力するアナログ電力計をさらに含み、前記制御装置は、前記アナログ電力計が出力したアナログ信号に基づいて、前記電力変換装置が発生する前記交流電力の量を制御してもよい。
本発明の第2の態様の電力制御方法は、コンピュータが実行する、自然エネルギーを利用して電力を発生する発電装置が出力した直流電力に基づいて電力変換装置が発生した交流電力が余剰する可能性の有無を判定するステップと、前記交流電力が余剰する可能性があることを検出した場合に、前記電力変換装置が発生する前記交流電力の量の減少率を増加させるステップと、を有する。
本発明によれば、インバータの動作を停止させることなく逆潮流の発生を防ぐようにすることができるという効果を奏する。
電力制御システムの概要を示す図である。 逆潮流が発生する状態について説明するための図である。 図2における時刻T3及び時刻T4の周辺を拡大した図である。 逆潮流の発生を防ぐ処理について説明するための図である。 制御装置が電力変換装置の応答特性に基づいて電力変換装置2を制御する処理について説明するための図である。 制御装置が指示値を電力変換装置に入力するタイミングを早めることによる効果を示す図である。 制御装置が指示値の減少率を大きくすることによる効果を示す図である。 電力制御システムにおける電力制御方法の手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態の電力制御システムの構成を示す図である。 図9の制御装置の構成を示す図である。 電力制御システムにおける交流電力の発生量を制御する処理手順を示すフローチャートである。
<第1の実施形態>
[電力制御システムS100の構成]
図1は、電力制御システムS100の概要を示す図である。電力制御システムS100は、発電装置1と、電力変換装置2と、制御装置3と、電力計4と、余剰検出装置5と、逆潮流検出装置6とを有しており、自然エネルギーに基づいて電力を発生し、家庭等で使用される電気機器を含む負荷Lに電力を供給する。負荷Lは、例えば宅内の電気機器又は店舗における冷却機器のように、電力の供給を受けて動作する機器である。
電力制御システムS100は電力系統Pに接続されており、電力系統Pから電力の供給を受けることもできる。電力制御システムS100は、自然エネルギーに基づいて発生した電力の量が、負荷Lに供給する必要がある電力の量よりも少ない場合、発生した電力とともに、電力系統Pから供給された電力を負荷Lに供給する。
発電装置1は、自然エネルギーを利用して電力を発生する発電設備であり、例えば太陽光パネルを有する太陽光発電設備、又は風車を有する風力発電設備である。本実施の形態においては、発電装置1が太陽光発電設備である場合を例にして説明する。
電力変換装置2は、発電装置1が出力した直流電力に基づいて負荷Lに供給する交流電力を発生するインバータを含む装置であり、例えばパワーコンディショナである。電力変換装置2は、変換後の交流電力を負荷Lに供給する。電力変換装置2は、制御装置3から入力される制御信号に基づいて動作する。電力変換装置2は、例えば、制御信号に基づいて、負荷Lに供給する電力の量を変化させたり、動作を停止したり、動作を再開したりする。
制御装置3は、記憶媒体に記憶されたプログラムを実行することにより電力変換装置2を制御するコンピュータである。制御装置3は、電力変換装置2が発生する交流電力の量を制御する。制御装置3は、電力計4、余剰検出装置5又は逆潮流検出装置6から入力される各種の情報に基づいて電力変換装置2が負荷Lに供給する電力の量を決定し、決定した電力の量を負荷Lに供給できるように電力変換装置2を制御する。制御装置3は、電力系統Pから供給される電力をできるだけ小さくするように、電力変換装置2が負荷Lに供給する電力の量を決定する。
制御装置3は、電力変換装置2が発生した交流電力が余剰する可能性があることを示す余剰検出通知を余剰検出装置5から受けた場合に、電力変換装置2の動作を停止させることなく、電力変換装置2が発生する交流電力の量を減少させたり、交流電力の量の減少率を増加させたりする(交流電力の量の減少及び減少率の増加については、後段の[逆潮流の発生を防ぐ制御]において詳述する。)。また、制御装置3は、余剰検出装置5から余剰検出通知を受信した後に、逆潮流が発生したことを示す逆潮流検出通知を逆潮流検出装置6から受けた場合に、電力変換装置2を停止させる。
制御装置3は、ネットワークを介して接続されたサーバ(不図示)に接続されていてもよい。制御装置3は、余剰検出通知又は逆潮流検出通知を受けた場合に、余剰検出通知又は逆潮流検出通知を受けた日時に関連付けて、これらの通知を受けた旨をサーバに送信してもよい。制御装置3の動作の詳細については後述する。
電力計4は、電力変換装置2と余剰検出装置5との間に設けられており、電力変換装置2が発生した電力の量、及び電力系統Pから負荷Lに供給される電力の量を測定する。電力計4は、測定した電力の量を制御装置3及び余剰検出装置5に通知する。電力計4が電力変換装置2と余剰検出装置5との間に設けられていることにより、余剰検出装置5が、電力変換装置2が発生する交流電力の量、及び電力系統Pから供給される電力の量を容易に特定することができる。
余剰検出装置5は、電力変換装置2が発生した交流電力が余剰する可能性があることを検出した場合に、電力変換装置2が発生した交流電力が余剰する可能性があることを示す余剰検出通知を制御装置3に通知する。余剰検出装置5は、電力計4から取得した電力変換装置2が発生する交流電力の量、電力系統Pから供給される電力の量、負荷Lで消費される電力の量などの情報に基づいて、電力変換装置2が発生した交流電力が余剰する可能性の有無を判定する。余剰検出装置5は、例えば負荷Lに電力を供給する電力系統Pから供給される電力の量が予め設定された閾値(第1閾値)未満になった場合に、電力変換装置2が発生した交流電力が余剰する可能性があると判定し、余剰検出通知を制御装置3に通知する。
余剰検出装置5は、ソフトウェアにより動作するコンピュータを有してもよく、ハードウェアにより動作する電磁リレーであってもよい。余剰検出装置5が電磁リレーにより構成されている場合、電力系統Pから供給される電力の量が予め設定された第1閾値未満になった場合に電磁リレーの接点状態が変化して、接点状態に対応するレベルの電気信号を制御装置3に通知する。
逆潮流検出装置6は、余剰検出装置5と、負荷Lに電力を供給する電力系統Pとの間に設けられており、電力変換装置2が発生した交流電力が電力系統Pに流れる逆潮流が発生する状態になったことを検出した場合に、逆潮流検出結果を制御装置3に通知する。逆潮流検出装置6は、例えば、電力系統Pから余剰検出装置5に向けて供給される電力の量がゼロになり、かつ余剰検出装置5から受けた電力の量(すなわち、電力変換装置2から電力系統Pに向けて供給される電力の量)がプラスになった場合に、逆潮流が発生する状態になったと判定する。
[逆潮流の発生を防ぐ制御]
図2は、逆潮流が発生する状態について説明するための図である。図2の横軸は時刻であり、縦軸は電力の量である。図2における実線は、制御装置3から電力変換装置2に通知された、発生するべき交流電力の量の指示値を示している。指示値は、例えば、制御装置3が負荷Lの消費電力を予測した結果に基づいて決定した値である。制御装置3は、過去に負荷Lが消費した電力の履歴、負荷Lの使用者から入力された情報、又は天候等に基づいて指示値を決定する。
図2における一点鎖線は、実線で示す指示値に基づいて電力変換装置2が実際に発生した交流電力の量を示している。実線と一点鎖線とを比較すると、電力変換装置2が発生する交流電力と指示値との間に差分があることが確認できる。この差分は、電力変換装置2が指示値の変化に基づいて内部動作を変更した結果が出力に反映されるまでに時間を要すること、及び天候の変動により発電装置1により発電可能な電力の量が変動すること等に起因している。
図2における二点鎖線は、電力制御システムS100が電力系統Pから購入している電力の量(以下、買電量という場合がある。)を示している。電力制御システムS100は、電力系統Pを運営する電力会社等の事業者から、予め設定された量の電力を購入しているが、時刻T1から時刻T2までの間は、電力変換装置2が発生する交流電力の量と指示値との差分(すなわち指示値-発生電力量)が時刻T1以前よりも大きくなっており、買電量が時刻T1以前よりも増加している。
一方、時刻T3から時刻T4までの間は、電力変換装置2が発生する交流電力の量と指示値との差分が時刻T2から時刻T3までの間の差分よりも小さくなっており、指示値の減少に伴って、電力変換装置2が発生する交流電力の量が指示値よりも大きくなる期間が生じている。電力変換装置2が発生する交流電力の量が指示値よりも大きくなると、発生された交流電力が余るために買電量が減少してマイナスになり、電力系統Pへの逆潮流が発生してしまう。
図3は、図2における時刻T3及び時刻T4の周辺を拡大した図である。図3においては、買電量を太い実線で示している。図3における時刻Tm1と時刻Tm2の間においては買電量がマイナスになっており、逆潮流が発生している。
図4は、逆潮流の発生を防ぐ処理について説明するための図であり、図3と同様に時刻T3及び時刻T4の周辺を拡大した図である。図4においては、余剰検出通知に基づく指示値、当該指示値に基づいて電力変換装置2が発生する電力、及び買電量とともに、図3に示した指示値及び発生電力も示している。
図4における黒点aが示すように、買電量が減少して第1閾値TH1に到達した時刻t1で、制御装置3は指示値の減少率が増加するように変化させている。具体的には、時刻T3から時刻t1までの間における指示値の減少率よりも、時刻t1以降の指示値の減少率(すなわち黒点aと黒点bとの間の減少率)が大きくなっている。そして、電力変換装置2が発生する電力は、黒点cの時点から減少率が大きくなり、図3に示した指示値との差が小さくなる。その結果、買電量がマイナスになり逆潮流が発生する前に買電量が増加し始める。その結果、逆潮流の発生が阻止されている。
このように、逆潮流が発生する可能性があることを余剰検出装置5が検出した時点で、制御装置3が、電力変換装置2に対する指示値の変化率を変化させることにより、余剰電力の発生量を抑制することができる。その結果、制御装置3が電力変換装置2を遮断する必要がないので、インバータを手動で再起動させることなく逆潮流の発生を防ぐことができる。
余剰検出装置5は、買電量(すなわち電力系統Pから供給される電力の量)が第1閾値TH1よりも小さくなった後に、買電量が予め設定された第2閾値TH2以上になった場合に、交流電力が余剰しないことを示す非余剰検出通知を制御装置3に通知してもよい。制御装置3は、非余剰検出通知を受けた場合に、電力変換装置2が発生する交流電力の量の減少率を減少させ、買電量の増加率を減少させる。図4に示す例においては、時刻t2において買電量がTH2に到達しており、その後、買電量の増加率が減少している。このように、余剰検出装置5及び制御装置3が、買電量が増えた時点で速やかに電力変換装置2が発生する交流電力の減少率を減少させることで、必要以上に買電量が増加することを防止できる。
第2閾値TH2は第1閾値TH1と同一の値であってもよいが、図4に示すように第2閾値TH2が第1閾値TH1よりも大きな値であることが好ましい。第2閾値TH2が第1閾値TH1よりも大きな値になっていることで、電力系統Pから供給される電力の量が第1閾値TH1の付近で変動した場合に、余剰検出装置5が、逆潮流が発生する可能性があると判定する状態と、逆潮流が発生しないと判定する状態とが頻繁に切り替わることを防止できる。
ところで、消費電力の大きさ、及び消費電力の変動量等は、負荷Lによって異なる。したがって、逆潮流が発生する可能性の有無を判定するために余剰検出装置5が用いる第1閾値TH1及び第2閾値TH2は、負荷Lによって最適値が異なると考えられる。そこで、余剰検出装置5は、負荷の種別に関連付けられた第1閾値TH1及び第2閾値TH2を使用してもよい。余剰検出装置5は、例えば、電力制御システムS100の管理者(例えば電力制御システムS100が設置された家庭等の住人)により設定された負荷Lの種別に対応する第1閾値TH1又は第2閾値TH2と買電量とを比較することにより、逆潮流が発生する可能性の有無を判定する。
余剰検出装置5は、例えば、自身が有する記憶媒体に負荷Lの種別に関連付けて記憶された第1閾値TH1又は第2閾値TH2を使用してもよく、外部のサーバから取得した第1閾値TH1又は第2閾値TH2を使用してもよい。負荷の種別は、例えば負荷Lとして電力変換装置2に接続された電気機器の種別、負荷Lの消費電力、及び負荷Lの消費電力の変動範囲により表される。
[電力変換装置2の応答特性に基づく制御]
図2の時刻T1と時刻T2との間に買電量が増加しているが、買電によるコストを低減させるためには、負荷Lでの消費電力が増加すると想定される場合において、電力変換装置2が発生する交流電力の量を急激に増加させることが望ましい。しかしながら、電力変換装置2が発生する交流電力を急激に増加させ過ぎると、電力変換装置2が発生した交流電力が負荷Lにおける消費電力を大幅に上回ってしまい、逆潮流が発生するリスクが生じる。そこで、制御装置3は、電力変換装置2の応答速度を正確に特定し、特定した応答特性に基づいて指示値を決定することが望ましい。応答特性は、例えば、制御装置3が電力変換装置2に入力した指示値の変化速度と、電力変換装置2が発生した交流電力の変化速度との関係により表される。
制御装置3が応答特性に基づいて指示値を決定するために、制御装置3は、電力変換装置2に交流電力の発生量を指示するための指示値を含むコマンドを発したことに対する交流電力の変化量に基づいて、電力変換装置の応答特性を特定し、特定した応答特性に基づいて電力変換装置2を制御してもよい。制御装置3は、例えば、電力変換装置2に入力する指示値と、電力計4が測定した電力の量とに基づいて応答特性を特定する。
制御装置3は、例えば、特定した応答特性と、電力変換装置2に発生させる交流電力の量とに基づいて、電力変換装置2に交流電力の量を変化させるための指示値を含む制御信号を通知するタイミングを決定する。制御装置3は、応答特性と電力変換装置2に発生させる交流電力の量とに基づいて、指示値を決定してもよい。
図5は、制御装置3が電力変換装置2の応答特性に基づいて電力変換装置2を制御する処理について説明するための図である。図5においては、実線で示す指示値と、3つの応答特性(特性X、特性Y、特性Z)とが例示されている。図5における特性Xは、指示値の変化に対する応答が最も早い特性である。特性Yは、特性Xよりも応答が遅く、特性Zよりも応答が早い特性である。特性Zは応答が最も遅い特性である。制御装置3は、応答特性が特性Zの電力変換装置2が発生する電力を増加させる場合、電力変換装置2の応答特性が特性Xである場合よりも、指示値を電力変換装置2に入力するタイミングを早めたり、指示値の変化率を大きくしたりする。
図6は、制御装置3が指示値を電力変換装置2に入力するタイミングを早めることによる効果を示す図である。図6における実線は指示値を示しており、一点鎖線は、指示値に応じて電力変換装置2が発生する電力を変化させる応答を示している。図6(a)においては、時刻T11において指示値が小さくなり、電力変換装置2が発生する電力の量が時刻T12において指示値が示す電力量に到達している。これに対して、図6(b)においては、制御装置3が、時刻T11よりも早い時刻T21において指示値を小さくすることにより、時刻T12よりも早い時刻T22において、電力変換装置2が発生する電力の量が、指示値が示す電力量に到達している。
図7は、制御装置3が指示値の減少率を大きくすることによる効果を示す図である。図7における実線は指示値を示しており、一点鎖線は、指示値に応じて電力変換装置2が発生する電力を変化させる応答を示している。図7(a)においては、制御装置3が時刻T31から緩やかに指示値を減少させており、時刻T32において、電力変換装置2が発生する電力の量が、指示値が示す電力量に到達している。これに対して、図7(b)においては、制御装置3が時刻T31から図7(a)の場合よりも急峻に指示値を減少させている。その結果、時刻T32よりも早い時刻T33において、電力変換装置2が発生する電力の量が、指示値が示す電力量に到達している。このように、制御装置3が電力変換装置2の応答特性を特定していることにより、制御装置3は、所望の電力を所望のタイミングで電力変換装置2に発生させることが可能になる。
図5~図7においては、制御装置3が指示値を減少させる場合の応答特性を事前に特定するための方法を説明したが、制御装置3は、指示値を増加させる場合の応答特性を事前に特定してもよい。制御装置3は、指示値を増加させた場合の電力変換装置2の応答特性を確認するために電力変換装置2が発生する交流電力を増加させたとしても逆潮流が発生しないように、応答特性を確認するために必要な交流電力の増加量よりも買電量が大きい間に、交流電力の発生量を増加させる場合の応答特性を確認してもよい。また、制御装置3は、電力変換装置2の応答特性を確認するために電力変換装置2が発生する交流電力を増加させたとしても買電量が増加し過ぎないように、負荷Lが消費する電力が減少すると想定されるタイミングで、交流電力の発生量を減少させる場合の応答特性を確認してもよい。
制御装置3は、特定した応答特性を記憶媒体に記憶させ、応答特性を特定するたびに記憶媒体に記憶された応答特性を更新する。制御装置3は、特定した応答特性を、電力制御システムS100又は電力変換装置2を識別するための識別情報に関連付けて、電力制御システムS100を管理する事業者のサーバに送信してもよい。
[電力制御システムS100における電力制御方法の手順]
図8は、電力制御システムS100における電力制御方法の手順を示すフローチャートである。電力変換装置2が交流電力を発生し、発生した交流電力を負荷Lに供給している間、余剰検出装置5は買電量を監視する。具体的には、余剰検出装置5は、買電量が第1閾値未満であるか否かを判定する(S1)。余剰検出装置5は、買電量が第1閾値未満になったと判定すると(S1においてYES)、余剰検出通知を制御装置3に送信する(S2)。余剰検出装置5は、買電量が第1閾値以上であると判定すると(S1においてNO)、S1の処理を繰り返す。
制御装置3は、余剰検出通知を受信すると、交流電力の発生量を減少させるように電力変換装置2に指示する(S3)。この際、制御装置3は、予め記憶された電力変換装置2の応答特性を参照し、参照した応答特性に基づいて決定した指示値を、応答特性に基づいて決定したタイミングで電力変換装置2に入力してもよい。
余剰検出装置5は、余剰検出通知を制御装置3に送信した後に、買電量が第2閾値以上になったか否かを判定する(S4)。余剰検出装置5は、買電量が第2閾値以上になったと判定すると、非余剰検出通知を制御装置3に送信する(S5)。余剰検出装置5は、買電量が第2閾値未満であると判定すると、S4の処理を繰り返す。
制御装置3は、非余剰検出通知を受信すると、交流電力の発生量の減少率を減少させるように電力変換装置2に指示する(S6)。この際にも、制御装置3は、予め記憶された電力変換装置2の応答特性を参照し、参照した応答特性に基づいて決定した指示値を、応答特性に基づいて決定したタイミングで電力変換装置2に入力してもよい。その後、電力制御システムS100は処理をS1に戻し、電力変換装置2の動作を停止させるための操作が行われるまで(S7)、S1からS7までの処理を繰り返す。
S1からS7の処理と並行して、逆潮流検出装置6は、逆潮流が発生するか否かを監視する(S8)。逆潮流検出装置6は、逆潮流が発生することを検出すると(S8においてYES)、逆潮流検出通知を制御装置3に送信する(S9)。制御装置3は、余剰検出装置5から余剰検出通知を受信した後に逆潮流検出通知を受信すると、電力変換装置2の動作を停止させる(S10)。制御装置3は、電力制御システムS100の管理者によって、電力変換装置2の動作を再開させるための処理が完了したことを示す操作を受けるまでの間、電力変換装置2の動作を停止させた状態を維持する。
なお、制御装置3は、余剰検出通知を受信していないにもかかわらず逆潮流検出通知を受信した場合、電力変換装置2の動作を停止させないようにしてもよい。制御装置3がこのように動作することで、逆潮流検出装置6が誤動作して逆潮流検出通知を送信した場合に、電力変換装置2の動作が誤って停止してしまうことを防止できる。
[電力計4の変形例]
以上の説明においては、電力計4が、電力変換装置2が発生した電力の量、及び電力系統Pから負荷Lに供給される電力の量を測定する場合を例示したが、電力計4は、電力系統Pから負荷Lに供給される電力の量のみを測定してもよい。この場合、余剰検出装置5は、電力系統Pから負荷Lに供給される電力の量が第1閾値よりも小さくなった場合に、余剰検出通知を制御装置3に通知する。制御装置3は、電力計4から通知される電力系統Pから負荷Lに供給される電力の量に基づいて電力変換装置2が発生する電力の量を制御する。
また、電力計4が、電力変換装置2が発生した電力の量を測定せず、電力変換装置2が内蔵する電力系が、電力変換装置2が発生した電力の量を測定し、測定した電力の量を制御装置3に通知してもよい。この場合、制御装置3は、電力計4から通知される電力系統Pから負荷Lに供給される電力の量と、電力変換装置2から通知された電力の量とに基づいて電力変換装置2が発生する電力の量を制御してもよい。
[電力制御システムS100による効果]
以上説明したように、電力制御システムS100は、電力変換装置2が発生した交流電力が余剰する可能性があることを検出した場合に、余剰検出通知を制御装置3に通知する余剰検出装置5を有しており、制御装置3は、余剰検出装置5から余剰検出通知を受けた場合に、電力変換装置2が発生する交流電力の量を減少させる。電力制御システムS100がこのように構成されていることで、逆潮流が発生することを未然に防止できるので、負荷Lによる消費電力が変動したとしても、インバータを手動で再起動させることなく逆潮流の発生を防ぐことができる。
また、制御装置3は、電力変換装置2に交流電力の発生量を指示するためのコマンドを発したことに対する交流電力の変化量に基づいて、電力変換装置2の応答特性を特定し、特定した応答特性に基づいて電力変換装置2を制御する。制御装置3がこのように動作することで、制御装置3が電力変換装置2の応答特性に適した指示値を電力変換装置2に入力することができるので、買電量を削減したり、逆潮流の発生リスクを低減させたりすることができる。
<第2の実施形態>
[電力制御システムS200の概要]
第1の実施形態では、電力制御システムS100が電力計4を備える場合の例について説明した。第2の実施形態に係る電力制御システムS200は、電力変換装置2が発生した電力の量、及び電力系統Pから負荷Lに供給される電力の量のアナログ値を出力することができる電力計を備える。
図9は、第2の実施形態の電力制御システムS200の構成を示す図である。図9の電力制御システムS200は、図1の電力計4の代わりに、デジタル電力計10及びアナログ電力計11を備える。単一の電力計がデジタル電力計10及びアナログ電力計11として動作してもよい。
デジタル電力計10は、電力計4と同様に、電力変換装置2が発生した交流電力の量、及び電力系統Pから負荷Lに供給される交流電力の量を測定する。デジタル電力計10は、測定した電力の量のデジタル値を示すデジタルデータを出力する。デジタル電力計10は、電力の量を示すデジタルデータを所定の時間間隔(例えば2秒)で、通信プロトコルに基づいて制御装置3に送信する。
アナログ電力計11は、デジタル電力計10と同様に、電力変換装置2が発生した交流電力の量、及び電力系統Pから負荷Lに供給される交流電力の量を測定する。アナログ電力計11は、測定した交流電力の量を示すアナログ信号を制御装置3及び余剰検出装置5へ出力する。アナログ電力計11は、例えば、CT(Current Transformer)電力計である。アナログ電力計11は、測定した電力の量をリアルタイムで制御装置3等に通知することができる。
[制御装置3の構成]
図10は、図9に示す制御装置3の構成を示す図である。制御装置3は、A/D変換部31、通信ユニット32、サーバ通信部33及びMCU(Micro Controller Unit)34を備える。A/D変換部31は、アナログ電力計11が出力した電力の量を示すアナログ信号をアナログ/デジタル変換し、変換することにより得られるデジタル値をMCU34へ通知する。例えば、A/D変換部31は、電力の量を示すデジタルデータをデジタル電力計10が制御装置3に通知する周期よりも短い周期(例えば10ミリ秒)でアナログ/デジタル変換を行う。なお、A/D変換部31は、制御装置3に内蔵される例に限定されず、制御装置3の外部にA/D変換部が実装されてもよい。
通信ユニット32は、デジタル電力計10と通信するためのインターフェースである。例えば、通信ユニット32は、デジタル電力計10が測定した電力の量を示すデジタルデータを受信する。デジタル電力計10から送信される電力の量を示すデジタルデータは、例えば、アナログ電力計11による電力の量の測定結果の誤差を検出するために用いられる。
サーバ通信部33は、ネットワークを介して接続されたサーバ(不図示)と通信するためのインターフェースである。サーバ通信部33は、例えばデジタル電力計10から送信されたデジタルデータ、及び制御装置3が余剰検出装置5から余剰検出通知を受信した日時等をログデータとしてサーバに送信する。
MCU34は、記憶媒体に記憶されたプログラムを実行することにより電力変換装置2を制御する。MCU34は、電力変換装置2が発生する交流電力の量を制御する。MCU34は、アナログ電力計11及び余剰検出装置5等から入力される各種の情報に基づいて、電力変換装置2が負荷Lに供給する電力の量の目標値を決定し、決定した目標値に対応する電力の量を負荷Lに供給できるように電力変換装置2を制御する。MCU34は、昼夜等の時間帯、天候や気温から電力需要を推定し、推定した電力需要に基づいて、目標値を決定してもよい。
MCU34は、電力変換装置2が発生した交流電力が余剰する可能性があることを示す余剰検出通知を余剰検出装置5から受けた場合に、A/D変換部31から入力されたデジタル値に基づいて、電力変換装置2が発生する交流電力の量を制御する。MCU34は、電力変換装置2の動作を停止させることなく、電力変換装置2が発生する交流電力の量を減少させたり、交流電力の量の減少率を増加させたりする。また、MCU34は、余剰検出装置5から余剰検出通知を受信した後に、逆潮流が発生したことを示す逆潮流検出通知を逆潮流検出装置6から受けた場合に、電力変換装置2を停止させる。
MCU34は、例えば、アナログ電力計11が測定した、電力系統Pから負荷Lに供給される交流電力の量に基づいて、電力変換装置2が発生する交流電力の量を制御する。具体的には、MCU34は、電力系統Pから負荷Lに供給される交流電力の量が第1閾値よりも小さい場合に、電力変換装置2が発生する交流電力の量を減少させたり、交流電力の量の減少率を増加させたりする。
MCU34は、アナログ電力計11が測定した、電力変換装置2が発生する交流電力の量に基づいて、電力変換装置2が発生する交流電力の量を制御してもよい。具体的には、MCU34は、電力変換装置2が発生する交流電力の量が所定の量以上になった場合に、電力変換装置2が発生する交流電力の量を減少させたり、交流電力の量の減少率を増加させたりする。
MCU34が、A/D変換部31から入力されたデジタル値に基づいて交流電力の量を制御する場合、デジタル電力計10が送信するデジタルデータに基づいて交流電力の量を制御する場合に比べて高速に交流電力の量を制御できる。したがって、電力制御システムS200においては、逆潮流がさらに発生しづらい。
また、MCU34は、デジタル電力計10から受信した電力の量を示すデジタルデータに基づいて、アナログ電力計11による電力の量の測定結果の誤差を検出してもよい。MCU34は、例えば、デジタル電力計10から受信した電力の量を示すデジタルデータが示す値と、当該デジタルデータを受信したタイミングに対して、デジタルデータの伝送遅延時間だけ前のタイミングでA/D変換部31から入力されたデジタル値との差が閾値以上である場合に、誤差が生じていると判定する。MCU34は、誤差が生じていると判定した場合に、誤差が生じていることを例えばサーバに通知する。MCU34がこのようにして誤差を検出することで、不適切な電力計が使用され続けることを防止できる。
[交流電力の発生量の制御の処理手順]
図11は、電力制御システムS200における交流電力の発生量を制御する処理手順を示すフローチャートである。この処理手順は、例えば、電力変換装置2及び制御装置3の動作中に開始する。まず、制御装置3は、電力変換装置2が発生する交流電力の量の目標値を決定する(S1)。
アナログ電力計11は、電力変換装置2が発生させた交流電力の量を測定する(S2)。制御装置3は、アナログ電力計11が出力する電力値が目標値以上であるか否かを判定する(S3)。制御装置3は、電力値が目標値以上である場合に(S3のYES)、電力変換装置2による交流電力の発生を減少させる減少量を計算する(S4)。制御装置3は、計算した減少量だけ交流電力の発生量を減少させることを電力変換装置2に指示する(S5)。このとき、制御装置3は、事前に特定した電力変換装置2の応答特性を記憶媒体から読み出し、この応答特性を参照して、交流電力の過度な減少が生じないように交流電力の発生量を制御する。アナログ電力計11は、S3の判定において電力値が目標値よりも小さいと制御装置3が判定した場合(S3のNO)、S2の処理に戻る。
[第2の実施形態の変形例]
図9においては、電力制御システムS200がデジタル電力計10及びアナログ電力計11を有する場合を例示したが、電力制御システムS200は、デジタル電力計10を有しておらず、アナログ電力計11によってのみ電力の量を測定してもよい。
また、電力制御システムS200は、電力変換装置2及びデジタル電力計10と負荷Lとの間に設けられた分電盤と、負荷Lとの間に、負荷Lが消費する電力を測定するアナログ電力計をさらに有してもよい。この場合、制御装置3は、当該アナログ電力計が測定した負荷Lの消費電力にさらに基づいて、電力変換装置2が発生する交流電力の量を制御してもよい。
具体的には、制御装置3は、電力系統Pから負荷Lに供給される交流電力の量と、電力変換装置2が発生する交流電力の量と、負荷Lの消費電力の量とに基づいて、電力変換装置2が発生する交流電力の量を制御する。制御装置3は、電力系統Pから負荷Lに供給される交流電力の量、電力変換装置2が発生する交流電力の量、及び負荷Lの消費電力の量のうち2つ以上を組み合わせて使用することにより電力変換装置2が発生する交流電力の量を制御してもよい。
制御装置3は、例えば、電力系統Pから負荷Lに供給される交流電力の量が第1閾値よりも小さくなり、かつ、電力変換装置2が発生する交流電力から負荷Lの消費電力を引いた電力の量が所定の量以上である場合に、電力変換装置2が発生する交流電力の量を減少させたり、交流電力の量の減少率を増加させたりする。制御装置3がこのように動作することで、逆潮流が発生する確率をさらに低下させることができる。
[第2の実施形態の電力制御システムS200による効果]
電力制御システムS200においては、制御装置3が、アナログ電力計11が測定した電力の量を示すアナログ信号をデジタル値に変換し、変換後のデジタル値に基づいて、電力変換装置2が発生する交流電力の量を制御する。制御装置3がアナログ信号をデジタル値に変換するために要する時間は、デジタル電力計10がデジタルデータを制御装置3に送信する際に生じる遅延時間よりもはるかに短い。したがって、制御装置3は、余剰検出装置5から余剰検出通知を受けた場合に、電力変換装置2が発生する交流電力の量をより早いタイミングで減少させることが可能になる。このため、制御装置3は、デジタル電力計10の測定結果を用いる場合に比べて、逆潮流が発生する確率を低減させることができる。その結果、制御装置3は、電力変換装置2を停止させる頻度を少なくすることができるので、停止させた電力変換装置2を手動で再起動させる頻度を少なくすることができる。
ところで、逆潮流検出装置6が逆潮流を検出したとしても、逆潮流を検出した期間が、電力会社が定める所定の猶予期間(例えば2秒)以内であれば、電力変換装置2を停止させなくてもよいということがある。このような場合、制御装置3が、アナログ電力計11が出力するアナログ信号に基づいて電力変換装置2を制御することにより、交流電力の量を上記の猶予期間以内に目標値に調整することができることにより、電力変換装置2を停止させる状況が発生する確率を低減させることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
1 発電装置
2 電力変換装置
3 制御装置
4 電力計
5 余剰検出装置
6 逆潮流検出装置
10 デジタル電力計
11 アナログ電力計
31 A/D変換部
32 通信ユニット
33 サーバ通信部
34 MCU

Claims (7)

  1. 自然エネルギーを利用して電力を発生する発電装置と、
    前記発電装置が出力した直流電力に基づいて負荷に供給する交流電力を発生する電力変換装置と、
    前記電力変換装置が発生する前記交流電力の量を制御する制御装置と、
    前記電力変換装置が発生した前記交流電力が余剰する可能性があることを検出した場合に、余剰検出通知を前記制御装置に通知する余剰検出装置と、
    を有し、
    前記制御装置は、前記余剰検出通知を受けた場合に、前記電力変換装置が発生する前記交流電力の量の減少率を増加させ
    前記余剰検出装置は、前記負荷に電力を供給する電力系統から供給される電力の量が予め設定された第1閾値未満になった場合に、前記余剰検出通知を前記制御装置に通知し、
    前記余剰検出装置は、前記負荷の種別に関連付けられた前記第1閾値を使用する電力制御システム。
  2. 前記余剰検出装置は、前記電力系統から供給される電力の量が予め設定された第2閾値以上になった場合に、前記交流電力が余剰しないことを示す非余剰検出通知を前記制御装置に通知し、
    前記制御装置は、前記非余剰検出通知を受けた場合に、前記電力変換装置が発生する前記交流電力の量の減少率を変化させる、
    請求項に記載の電力制御システム。
  3. 前記余剰検出装置と、前記負荷に電力を供給する電力系統との間に設けられており、前記電力変換装置が発生した前記交流電力が前記電力系統に流れることを検出した場合に、逆潮流検出結果を前記制御装置に通知する逆潮流検出装置をさらに有し、
    前記制御装置は、前記逆潮流検出結果を受ける前に、前記余剰検出通知を受けたことに応じて前記電力変換装置が発生する前記交流電力の量を減少させる、
    請求項1又は2に記載の電力制御システム。
  4. 自然エネルギーを利用して電力を発生する発電装置と、
    前記発電装置が出力した直流電力に基づいて負荷に供給する交流電力を発生する電力変換装置と、
    前記電力変換装置が発生する前記交流電力の量を制御する制御装置と、
    前記電力変換装置が発生した前記交流電力が余剰する可能性があることを検出した場合に、余剰検出通知を前記制御装置に通知する余剰検出装置と、
    を有し、
    前記制御装置は、前記余剰検出通知を受けた場合に、前記電力変換装置が発生する前記交流電力の量の減少率を増加させ、
    前記制御装置は、前記電力変換装置に前記交流電力の発生量を指示するためのコマンドを発したことに対する前記交流電力の変化量に基づいて、前記電力変換装置の応答特性を特定し、特定した前記応答特性に基づいて前記電力変換装置を制御する電力制御システム。
  5. 前記制御装置は、前記応答特性と、前記電力変換装置に発生させる前記交流電力の量とに基づいて、前記電力変換装置に前記交流電力の量を変化させるための制御信号を通知するタイミングを決定する、
    請求項に記載の電力制御システム。
  6. 前記制御装置は、前記応答特性を記憶媒体に記憶させ、前記応答特性を特定するたびに前記記憶媒体に記憶された前記応答特性を更新する、
    請求項又はに記載の電力制御システム。
  7. 前記負荷に電力を供給する電力系統から供給される前記交流電力の量を測定し、当該交流電力の量の測定結果のアナログ信号を出力するアナログ電力計をさらに含み、
    前記制御装置は、前記アナログ電力計が出力したアナログ信号に基づいて、前記電力変換装置が発生する前記交流電力の量を制御する、
    請求項1からのいずれか一項に記載の電力制御システム。
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