JP2002325462A - 太陽光発電用電力変換装置 - Google Patents

太陽光発電用電力変換装置

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JP2002325462A
JP2002325462A JP2001127273A JP2001127273A JP2002325462A JP 2002325462 A JP2002325462 A JP 2002325462A JP 2001127273 A JP2001127273 A JP 2001127273A JP 2001127273 A JP2001127273 A JP 2001127273A JP 2002325462 A JP2002325462 A JP 2002325462A
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弘一 中林
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直樹 西尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 システムの設置条件や天候等の影響を受ける
ことなく、装置の寿命時期を正確に、かつ容易に検出す
ることができ、適切な時期に保守点検を容易に実施する
ことができる。 【解決手段】 比較判断手段32は、リプル電圧検出手
段31により検出されたリプル電圧と許容リプル電圧記
憶手段33から読み出した許容リプル電圧(あるいは許
容リプル電圧設定手段による許容リプル電圧)とを比較
し、検出されたリプル電圧が許容リプル電圧を超える
と、装置が寿命であると判断し、検出されたリプル電圧
が許容リプル電圧以下であると、装置は寿命でないと判
断して、その結果を制御回路24へ出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽光発電用電力
変換装置に係り、詳しくは、例えば、太陽電池を用いた
分散型電源に使用する太陽光発電用電力変換装置に適用
することができ、特に、装置の寿命を検知する技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、系統電源と連系して運転される分
散型電源システムについては、例えば、特開平7−17
0661号公報で報告されたものが挙げられる。以下
に、具体的に図面を用いて説明する。図6は従来の分散
型電源システムの構成を示す概略図である。図6におい
て、101は商用電源の電力系統であり、発電所の主電
源102と、この発電所102からの電力を降圧して配
電する変電所103と、配電線104に設けられた遮断
器105と、供給された電力を降圧して各家庭に供給す
る柱上変圧器106とを備えている。
【0003】107は各家庭に設置された分散型電源で
あり、この分散型電源107は、太陽電池108と、こ
の太陽電池108から出力される直流電力を交流電力に
変換するインバータ109とを備えている。110は系
統連系保護装置であって、商用電源の電力系統101か
ら分散型電源107を切り離す遮断器111と、分散型
電源107の系統内の周波数変動や電圧変動、あるいは
商用電源の電力系統101における遮断器105の開成
を検知して、遮断器111を開成させる開成検知回路1
12とを備えている、なお、113は家庭内負荷であ
る。
【0004】この分散電源システムにおいては、太陽電
池108から直流電力が出力されると、インバータ10
9によって所定周波数の交流電力に変換されてその交流
電力が家庭内負荷113に供給される一方、この分散型
電源からの交流電力で賄えない電力が、商用電源の電力
系統101から供給される。
【0005】系統連系保護装置110には、点検時期報
知装置114が取付けられており、この点検時期報知装
置114は、分散型電源107の保守点検時期を演算す
る点検時期演算手段119と、この点検時期演算手段1
19の出力に基づいて、次回の保守点検時期を報知する
報知手段としての表示部115とが設けられている。
【0006】そして、点検時期演算手段119は、マイ
クロコンピュータで構成されており、前回の保守点検の
日時および保守点検が必要となる期間などのデータが記
憶されるRAM等のメモリからなる記憶部116と、時
間を計測するタイマ部117と、記憶部116のデータ
およびタイマ部117の出力に基づいて、次の保守点検
日を演算するCPUからなる演算部118とを有してい
る。
【0007】図7は図6に示す分散型電源システムにお
ける保守点検時期の表示処理を示すフローチャートであ
る。記憶部116には、保守点検が行われるたびに、点
検者が図示しない入力部を操作して、保守点検を行った
日時の入力データが記憶されている。まず、演算部11
8は、記憶部116から前回の保守点検が行われた日時
を読込み(ステップn1)、次に、タイマ部117の出力
から現在の日付を読取る(ステップn2)。そして、演算
部118は、前回の保守点検の日時と現在の日時とか
ら、次の点検時期の日時を演算する(ステップn3)。
【0008】次に、現在の日付が、記憶部116のデー
タに基づいて得られた次の保守点検の日付になっていな
いか否かを判断し(ステップn4)、次の保守点検の日付
になっていないときには、次回の点検時期の日時と現在
の日時との差を求めて(ステップn5)、点検時期までの
日数を演算する(ステップn5)。そして、この次の保守
点検日までの日数を表示部115に表示する(ステップ
n6)。
【0009】また、次の保守点検の日付になっていると
判断したときには、保守点検日がきたことを表示部11
5に表示する(ステップn7)。これにより、ユーザは、
保護装置110の表示部115の表示を見ることによっ
て、次の保守点検日までの日数あるいは保守点検日がき
たことを知ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来技術では、保守点検の実施時期を一定期間
経過後としたり、インバータ109の動作条件を基に演
算するため、実際にシステムの寿命時期であることを検
出することが困難であった。特に、太陽電池を発電源と
し、これに電力変換装置等を組み合わせて構成したシス
テムでは、装置の稼動状況がシステムの設置条件や天候
などに左右されるため、システム毎に正確に寿命時期を
検出することができなかった。従って、適切な時期に保
守点検を実施することが困難であった。
【0011】そこで、本発明は上記した課題を解決する
ためになされたもので、システムの設置条件や天候等の
影響を受けることなく、装置の寿命時期を正確に、かつ
容易に検出することができ、適切な時期に保守点検を容
易に実施することができる太陽光発電用電力変換装置を
得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、太陽電池
から出力される出力電圧が入力され、その入力電圧をイ
ンバータの入力に必要な電圧に変換して出力するコンバ
ータと、コンバータからの出力電圧およびインバータへ
の入力電圧を平滑する平滑回路と、平滑回路の平滑され
た出力電圧を検出し、その出力電圧からリプル電圧を検
出するリプル電圧検出手段と、許容リプル電圧を予め記
憶/設定する許容リプル電圧記憶/設定手段と、検出され
たリプル電圧と許容リプル電圧の関係から装置の寿命を
判断する装置寿命判断手段とを有するものである。
【0013】第2の発明は、太陽電池から出力される出
力電圧が入力され、その入力電圧をインバータの入力に
必要な電圧に変換して出力するコンバータと、コンバー
タからの出力電圧およびインバータへの入力電圧を平滑
する平滑回路と、平滑回路の平滑された出力電圧を検出
し、その出力電圧からリプル電圧を検出するリプル電圧
検出手段と、平滑回路から出力される平滑された直流電
力を交流電力に変換して出力するインバータと、インバ
ータから出力される出力電流を検出する出力電流検出手
段と、検出されたインバータの出力電流に基づいて許容
リプル電圧を演算する許容リプル電圧演算手段と、検出
されたリプル電圧と許容リプル電圧の関係から装置の寿
命を判断する装置寿命判断手段とを有するものである。
【0014】第3の発明は、上記第1乃至第2に記載の
発明において、装置寿命であると判断された場合、その
旨を報知する装置寿命報知手段を有するものである。
【0015】第4の発明は、上記第1乃至第3に記載の
発明において、装置寿命であると判断された場合、装置
を停止させる装置停止手段を有するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る実施の形態
を、図面を参照して説明する。 実施の形態1.図1は本発明に係る実施の形態1におけ
る太陽光発電用電力変換装置の要部構成図である。図示
例は、複数の太陽電池の電力を入力して、系統と連系運
転を行う系統連系インバータの構成を例示したものであ
る。図1において、太陽電池アレイ8は、系統連系イン
バータ36に接続され、太陽電池アレイ8の出力電圧
は、DC−DCコンバータ20に入力される。
【0017】DC−DCコンバータ20は、太陽電池ア
レイ8から出力される入力電圧が入力され、その入力電
圧をインバータ9の入力に必要な電圧に変換して出力す
る。平滑回路21は、DC−DCコンバータ20からの
出力電圧およびインバータ9への入力電圧を平滑する。
インバータ9は、平滑回路21から出力される平滑され
た直流電力を交流電力に変換して出力し、連系リレー2
3を経由して商用電力系統1に連系する。
【0018】電圧検出手段30は、平滑回路21の平滑
された出力電圧を検出する。具体的には、電圧検出手段
30は、例えば、平滑回路21を構成するコンデンサ等
の両端電圧から電圧を検出する。リプル電圧検出手段3
1は、検出された平滑回路21の出力電圧からリプル電
圧を検出する。
【0019】具体的には、リプル電圧検出手段31は、
例えば、平滑回路21の検出信号から商用電力系統1の
周波数に起因する高調波リプル成分を検出したり、DC
−DCコンバータ20の動作に起因する電圧の変動を検
出したりすることにより、リプル電圧を検出する。許容
リプル電圧記憶手段33は、メモリ等で構成され、太陽
光発電用電力変換装置(以下、装置と記す)の寿命を検
出するための基準値となる許容リプル電圧の所定値が予
め記憶されている。
【0020】ここでは、例えば、インバータ9の定格出
力電流を20(Vrms)とし、商用電力系統1の周波数を6
0(Hz)とし、単相とし、平滑回路21に定格静電容量
3300(μF)の電解コンデンサを使用した。この条件
の時、許容リプル電圧の所定値は、5.5(Vrms)とな
る。なお、許容リプル電圧Vは、(0.435×i)/
(2×π×f×c×a)より求めることができる。但
し、aは定数(商用電力系統1が単相の場合は2)であ
り、iはインバータ9の出力電流[Arms]であり、πは定
数(3.14)であり、fは商用電力系統1の周波数[H
z]であり、cはコンデンサの静電容量の許容下限値
[F]である。
【0021】比較判断手段32は、リプル電圧検出手段
31により検出されたリプル電圧と許容リプル電圧記憶
手段33から読み出した許容リプル電圧とを比較し、検
出されたリプル電圧が許容リプル電圧を超えると、装置
が寿命であると判断し、検出されたリプル電圧が許容リ
プル電圧以下であると、装置は寿命でないと判断して、
その結果を制御回路24へ出力する。
【0022】寿命検出手段26は、電圧検出手段30
と、リプル電圧検出手段31と、許容リプル電圧記憶手
段33と、比較判断手段32とから構成される。ここ
で、リプル電圧検出手段31と比較判断手段32と許容
リプル電圧記憶手段33は、ハードウェアで構成しても
よいし、ソフトウェアで構成してもよい。ここでは、許
容リプル電圧は、許容リプル電圧記憶手段33により予
め記憶するように構成したが、ハードウェア(回路定数)
で予め設定することも可能であるので、許容リプル電圧
設定手段(図示しない)により予め設定するように構成し
てもよい。
【0023】そして、制御回路24は、比較判断手段3
2から出力される寿命の出力結果が入力されると、イン
バータ9に運転停止信号を送るとともに、連系リレー2
3に開信号送り、更に、装置が寿命である旨を表示部1
5に表示させる。これにより、装置は停止されるととも
に、ユーザに対して装置が寿命である旨が表示される。
【0024】一方、制御回路24は、比較判断手段32
から出力される寿命でない旨の出力結果が入力される
と、インバータ9に運転信号を送るとともに、連系リレ
ー23に閉信号送り、装置が通常状態である旨を表示部
15に表示させる。これにより、装置は運転状態が維持
されるとともに、ユーザに対して装置が通常状態である
旨が表示される。
【0025】機器の寿命を決める部品となるコンデンサ
の寿命は通常、温度の影響を受け易い。しかしながら、
従来技術では、周囲温度を基にコンデンサの寿命を演算
していた。このため、太陽光発電用電力変換装置では、
コンデンサの周囲温度がシステムの設置条件や天候等に
よる変動が大きいため、正確に演算することは困難であ
った。
【0026】これに対し、本実施の形態では、コンデン
サが劣化してきた際に起こる静電容量低下によりリプル
電圧が増加する現象を利用し、コンデンサから構成され
る平滑回路21の出力電圧に現れるリプル電圧を検出す
ることにより、コンデンサの劣化を直接的に検出するこ
とができる。
【0027】このように、本実施の形態では、コンデン
サ劣化を示すリプル電圧を検出し、これと装置寿命の基
準となる許容リプル電圧を比較して、装置寿命を判断す
るようにしたため、システムの設置条件や天候等の影響
を受けることなく、装置の寿命時期を正確に、かつ容易
に検出することができる。このため、適切な時期に保守
点検を容易に実施することができる。また、その装置が
寿命により異常状態となる前に装置の寿命を検出して、
装置を安全に停止することができる。また、ユーザは、
表示部15を見て装置の寿命時期を知ることができる。
【0028】なお、上記実施の形態1では、装置が寿命
であると判断すると、制御回路24により、装置を停止
させる動作と、表示部15に寿命である旨を表示させる
動作との両方の動作を行うように構成したが、装置を停
止させる動作と、表示部15に寿命である旨を表示させ
る動作のうち、両方ではなく、何れか一方の動作を行う
ように構成してもよい。
【0029】上記実施の形態1においては、ユーザに装
置が寿命である旨を知らせるために、装置が寿命である
旨を報知する手段として、表示部15に表示するように
構成したが、図2に示すように、ユーザに装置が寿命で
ある旨を知らせるために、別の報知手段として、ブザー
等で音を発生させたり、音声で発したりする音出力部1
5aで構成してもよい。
【0030】実施の形態2.図3は本発明に係る実施の
形態2における太陽光発電用電力変換装置の要部構成図
である。図示例も、実施の形態1と同様、複数の太陽電
池の電力を入力して、系統と連系運転を行う系統連系イ
ンバータの構成を例示したものである。実施の形態1と
異なる点は、寿命検出手段の構成にインバータの出力電
流を検出する電流検出手段および該回路出力を基に許容
リプル電圧値を演算する演算手段を設けた点と、表示部
をリモートコントローラ等に取り付けた点である。以
下、具体的に説明する。
【0031】図3において、太陽電池アレイ8は、系統
連系インバータ36に接続され、太陽電池アレイ8の出
力電圧は、DC−DCコンバータ20に入力される。D
C−DCコンバータ20は、太陽電池アレイ8から出力
される入力電圧が入力され、その入力電圧をインバータ
9の入力に必要な電圧に変換して出力する。平滑回路2
1は、DC−DCコンバータ20からの出力電圧および
インバータ9への入力電圧を平滑する。
【0032】インバータ9は、平滑回路21から出力さ
れる平滑された直流電力を交流電力に変換して出力し、
連系リレー23を経由して商用電力系統1に連系する。
電圧検出手段30は、平滑回路21の平滑された出力電
圧を検出する。具体的には、電圧検出手段30は、例え
ば、平滑回路21を構成するコンデンサ等の両端電圧か
ら電圧を検出する。リプル電圧検出手段31は、検出さ
れた平滑回路21の出力電圧からリプル電圧を検出す
る。
【0033】具体的には、リプル電圧検出手段31は、
例えば、平滑回路21の検出信号から商用電力系統1の
周波数に起因する高調波リプル成分を検出したり、DC
−DCコンバータ20の動作に起因する電圧の変動を検
出したりすることにより、リプル電圧を検出する。ま
た、電流検出手段34は、インバータ9から出力される
出力電流を検出し、演算手段35は、この検出されたイ
ンバータ9の出力電流を基に許容リプル電圧を演算す
る。
【0034】演算手段35における演算例としては、例
えば、V=I/(2×π×f×C×a)を用いる。ここ
で、Vは許容リプル電圧[V]、Iはインバータ9の出力
電流[A]、fは商用電力系統1の周波数[Hz]、Cはコ
ンデンサ静電容量の許容下限値[F]、aは定数(商用電
力系統が単相の場合は2)である。
【0035】なお、平滑回路21に定格静電容量330
0[μF]の電解コンデンサを使用し、インバータ9の出
力電流Iは10[Arms]、商用電力系統1の周波数fは6
0[Hz]、コンデンサ静電容量の許容下限値Cは170
0[μF]、aは2(商用電力系統が単相の場合)とした
場合の許容リプル電圧Vは3.4[Vrms]となる。商用電
力系統1の周波数fは、検出回路(図示せず)による検出
値を用いてもよいし、予め設定された所定値を用いても
よい。前者の検出周波数によれば、後者より精度を高め
ることができ好ましい。
【0036】比較判断手段32は、リプル電圧検出手段
31により検出されたリプル電圧と演算手段35により
演算された許容リプル電圧とを比較し、検出されたリプ
ル電圧が許容リプル電圧を超えると、装置が寿命である
と判断し、検出されたリプル電圧が許容リプル電圧以下
であると、装置は寿命でないと判断して、その結果を制
御回路24へ出力する。
【0037】寿命検出手段26は、電圧検出手段30
と、リプル電圧検出手段31と、電流検出手段34と、
演算手段35と、比較判断手段32とから構成される。
ここで、リプル電圧検出手段31、比較判断手段32、
演算手段35は、ハードウェアで構成してもよいし、ソ
フトウェアで構成してもよい。
【0038】そして、制御回路24は、比較判断手段3
2から出力される寿命の出力結果が入力されると、イン
バータ9に運転停止信号を送るとともに、連系リレー2
3に開信号送り、更に、装置が寿命である旨を遠隔にあ
るリモートコントローラ46の表示部15に表示させ
る。これにより、装置は停止されるとともに、遠隔のユ
ーザに対して装置が寿命である旨が表示される。
【0039】一方、制御回路24は、比較判断手段32
から出力される寿命でない旨の出力結果が入力される
と、インバータ9に運転信号を送るとともに、連系リレ
ー23に閉信号送り、装置が通常状態である旨を遠隔に
あるリモートコントローラ46の表示部15に表示させ
る。これにより、装置は運転状態が維持されるととも
に、遠隔のユーザに対して装置が通常状態である旨が表
示される。
【0040】実施の形態1の場合では、太陽電池の発電
量が小さい場合、インバータ9の出力電流が小さくな
り、検出リプル電圧Vも小さくなる。このように、イン
バータ9の出力電流が常に小さかった場合、実施の形態
1では、いつまでたっても検出リプル電圧が大きくなら
ず、平滑回路21を構成するコンデンサが、容量が低下
して寿命になっても、リプル電圧が許容リプル電圧に達
しなくなり好ましくない。
【0041】これに対し、本実施の形態では、インバー
タ9の出力電流を検出し、この検出されたインバータ9
の出力電流を基に許容リプル電圧を演算により求めるよ
うにしたため、インバータ9の出力電流が小さくても、
これに応じた許容リプル電圧を設定することができる。
このため、実施の形態1の場合よりも、寿命の検出精度
を向上させるできる。即ち、平滑回路21の出力におけ
る商用電力系統1の周波数に起因する高調波リプル成分
は、インバータ9の出力電流の大きさによって変化する
が、本実施の形態においては、その影響を受け難くする
ことができる。また、表示部15を系統連系インバータ
36から離して設置できるので、よりユーザの見易い位
置に適宜設置することで、ユーザへの認知度を高めるこ
とができる。
【0042】なお、上記実施の形態2では、許容リプル
電圧を演算する際に、インバータ出力電流検出値を用い
たが、インバータ9の制御方式が出力電流制御方式の場
合、制御回路24にて演算されるインバータ出力電流指
令値を用いても、同様の効果が得られる。
【0043】上記実施の形態2においては、許容リプル
電圧Vとインバータ9の出力電流Iは、図4に示すよう
に、実効値を用いてもよいし、P−P(Peak to Peak)
値などを用いても同様の効果が得られる。図4に示す波
形例は、インバータ9の出力電流Iは10[Arms]、商用
電力系統1の周波数fは60[Hz]、コンデンサ静電容
量の許容下限値Cは1700[μF]、πは3.14(定
数)、aは2(定数)の場合である。P−P値は、9.6
[Vp-p](実効値では3.4[Vrms]相当)である。
【0044】上記実施の形態2においては、ユーザに装
置が寿命である旨を知らせるために、装置が寿命である
旨を報知する報知手段として、表示部15に表示するよ
うに構成したが、図5に示すように、ユーザに装置が寿
命である旨を知らせるために、別の報知手段として、ブ
ザー等で音を発生させたり、音声で発したりする音出力
部15aで構成してもよい。
【0045】
【発明の効果】第1の発明によれば、太陽電池から出力
される出力電圧が入力された入力電圧を、コンバータに
より、インバータの入力に必要な電圧に変換し、平滑回
路により、コンバータからの出力電圧およびインバータ
への入力電圧を平滑し、その平滑回路の平滑された出力
電圧を検出して、リプル電圧検出手段により、その出力
電圧からリプル電圧を検出し、許容リプル電圧を、許容
リプル電圧記憶/設定手段により予め記憶/設定してお
き、その検出されたリプル電圧と許容リプル電圧の関係
から、装置寿命判断により、装置の寿命を判断するよう
に太陽光発電用電力変換装置を構成することにより、平
滑回路の出力電圧に現れるリプル電圧を検出して、平滑
回路の劣化を直接的に検出することができる。
【0046】このように、劣化を示すリプル電圧を検出
し、これと装置寿命の基準となる許容リプル電圧を比較
して、装置寿命を判断するようにしたため、システムの
設置条件や天候等の影響を受けることなく、装置の寿命
時期を正確に、かつ容易に検出することができる。この
ため、適切な時期に保守点検を容易に実施することがで
きる。また、その装置が寿命により異常状態となる前に
装置の寿命を検出して、装置を安全に停止することがで
きる。
【0047】第2の発明は、太陽電池から出力される出
力電圧が入力された入力電圧を、コンバータにより、イ
ンバータの入力に必要な電圧に変換し、平滑回路によ
り、コンバータからの出力電圧およびインバータへの入
力電圧を平滑し、その平滑回路の平滑された出力電圧を
検出して、リプル電圧検出手段により、その出力電圧か
らリプル電圧を検出し、平滑回路から出力される平滑さ
れた直流電力を、インバータにより、交流電力に変換
し、出力電流検出手段により、インバータから出力され
る出力電流を検出し、検出されたインバータの出力電流
に基づいて、許容リプル電圧演算手段により、許容リプ
ル電圧を演算し、検出されたリプル電圧と許容リプル電
圧の関係から、装置寿命判断手段により、装置の寿命を
判断するように太陽光発電用電力変換装置を構成するこ
とにより、インバータの出力電流を検出し、この検出さ
れたインバータの出力電流を基に許容リプル電圧を演算
により求めるようにしたため、インバータの出力電流が
小さくても、これに応じた許容リプル電圧を設定するこ
とができる。このため、装置寿命の検出精度を向上させ
るできる。
【0048】第3の発明によれば、上記第1乃至第2に
記載の発明において、装置寿命であると判断された場
合、装置寿命報知手段により、その旨を報知するように
構成することにより、装置が寿命により異常停止する前
に、ユーザに装置の寿命であることを知らせることがで
きる。
【0049】第4の発明によれば、上記第1乃至第3に
記載の発明において、装置寿命であると判断された場
合、装置停止手段により、装置を停止させるように構成
することにより、装置が寿命により異常停止する前に、
装置を停止してメンテナンスすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施の形態1における太陽光発
電用電力変換装置の要部構成図である。
【図2】 本発明に適用できる太陽光発電用電力変換装
置の要部構成図である。
【図3】 本発明に係る実施の形態2における太陽光発
電用電力変換装置の要部構成図である。
【図4】 本発明に適用できる平滑回路の出力電圧のリ
プル成分波形例を示す図である。
【図5】 本発明に適用できる太陽光発電用電力変換装
置の要部構成図である。
【図6】 従来の分散型電源システムの構成を示す概略
図である。
【図7】 図6に示す分散型電源システムにおける保守
点検時期の表示処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 商用電力系統、8 太陽電池アレイ、9 インバー
タ、15 表示部、15a 音出力部、20 DC−D
Cコンバータ、21 平滑回路、23 連系リレー、2
4 制御回路、26 寿命演算手段、30 電圧検出手
段、31 リプル電圧検出手段、32 比較判断手段、
33 許容リプル電圧記憶手段、34電流検出手段、3
5 演算手段、36 系統連系インバータ、46 リモ
ートコントローラ。
フロントページの続き Fターム(参考) 5G053 AA16 BA04 DA03 EB01 EB09 5G066 HA13 HB06 5H007 AA05 AA12 AA17 BB07 CB02 CC01 FA09 FA12 FA19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽電池から出力される出力電圧が入力
    され、その入力電圧をインバータの入力に必要な電圧に
    変換して出力するコンバータと、 コンバータからの出力電圧およびインバータへの入力電
    圧を平滑する平滑回路と、 平滑回路の平滑された出力電圧を検出し、その出力電圧
    からリプル電圧を検出するリプル電圧検出手段と、 許容リプル電圧を予め記憶/設定する許容リプル電圧記
    憶/設定手段と、 検出されたリプル電圧と許容リプル電圧の関係から装置
    の寿命を判断する装置寿命判断手段とを有することを特
    徴とする太陽光発電用電力変換装置。
  2. 【請求項2】 太陽電池から出力される出力電圧が入力
    され、その入力電圧をインバータの入力に必要な電圧に
    変換して出力するコンバータと、 コンバータからの出力電圧およびインバータへの入力電
    圧を平滑する平滑回路と、 平滑回路の平滑された出力電圧を検出し、その出力電圧
    からリプル電圧を検出するリプル電圧検出手段と、 平滑回路から出力される平滑された直流電力を交流電力
    に変換して出力するインバータと、インバータから出力
    される出力電流を検出する出力電流検出手段と、 検出されたインバータの出力電流に基づいて許容リプル
    電圧を演算する許容リプル電圧演算手段と、 検出されたリプル電圧と許容リプル電圧の関係から装置
    の寿命を判断する装置寿命判断手段とを有することを特
    徴とする太陽光発電用電力変換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1乃至2に記載の太陽光発電用電
    力変換装置において、装置寿命であると判断された場
    合、その旨を報知する装置寿命報知手段を有することを
    特徴とする太陽光発電用電力変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3に記載の太陽光発電用電
    力変換装置において、装置寿命であると判断された場
    合、装置を停止させる装置停止手段を有することを特徴
    とする太陽光発電用電力変換装置。
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