JP4776470B2 - 系統連系装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば太陽電池や燃料電池などから発生する直流電力を交流電力に変換し、商用電力系統に連系する系統連系装置に関する技術分野に属する。
従来より、太陽電池や燃料電池などの直流電源の直流電力を交流電力に変換し、商用電力系統と連系して負荷に電力を供給する系統連系装置が提供されている。
図7はこのような系統連系装置を含む系統連系システムの一例である太陽電池発電システムを示す構成図で、この発電システムは、日射量に応じて発電力が変化する太陽電池1、この太陽電池1からの直流電力を交流電力に変換する系統連系装置2により構成され商用系統30に連系される。系統連系システムは商用電力系統30との間に接続された負荷(不図示)に対して、系統連系装置2及び商用電力系統30の連系運転と系統連系装置2のみの単独運転とのいずれか一方に切り替えて交流電力を供給するものである。
系統連系装置2は、太陽電池1の直流電圧を昇圧する昇圧回路4、昇圧回路4の出力を交流電圧に変換するインバータ回路5、及びインバータ回路5の出力を平滑して出力波形を正弦波状の波形とするフィルタ回路6と、フィルタ回路6と商用系統30との間に接続された系統連系用リレー7と、フィルタ回路6と系統連系用リレー7との間に接続されその間に流れる電流を検出する電流検出部9と、系統連系用リレー7のインバータ回路側に設置されたインバータ電圧検出部10と、系統連系用リレー7の商用電力系統側に設置された商用系統電圧検出部11と、マイクロコンピュータからなり昇圧回路4やインバータ回路5の各スイッチ素子にON/OFF信号を与える制御回路8とで構成される。昇圧回路4では、0V〜300V程度の範囲内で変動する太陽電池1の出力電圧を350V程度まで昇圧しており、この昇圧された直流電圧を入力としてインバータ回路5でPWM(Puls Width Modulation)制御を行って交流電圧に変換した後、フィルタ回路6でインバータ回路5の出力に含まれるPWMキャリア周波数(例えば16.5kHz)のリップル成分を平滑することにより正弦波状の200V程度(例えば202±20V)の交流電圧に変換して出力するものである。
昇圧回路4は、リアクトル41と、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)のようなスイッチ素子42と、ダイオード43と、コンデンサ44とで構成される。具体的には、リアクトル41の一端に太陽電池1の正極側を接続し、他端にはスイッチ素子42のコレクタ側とダイオード43のアノード側を接続する。また、スイッチ素子42のエミッタ側には太陽電池1の負極側を接続し、ダイオード43のカソード側はコンデンサ44を介してスイッチ素子42のエミッタ側に接続する。昇圧回路4の出力電圧は電圧検出器(不図示)によって検出され、その検出信号が制御回路8に入力されており、制御回路8で演算処理を行って決定したデューティ比のパルス信号がスイッチ素子42のゲートに与えられ、昇圧回路4の出力電圧が所定の電圧に制御される。
インバータ回路5は、IGBTのようなスイッチ素子51〜54をフルブリッジ接続して構成され、制御回路8のPWM制御にしたがって各スイッチ素子51〜54をスイッチングして、昇圧回路4からの直流電力を交流電力に変換するものである。
フィルタ回路6は、リアクトル61,62とコンデンサ63によって構成される。具体的には、直列接続されたスイッチ素子51,52の接続点にリアクトル61の一端を接続し、直列接続されたスイッチ素子53,54の接続点にリアクトル62の一端を接続する。そして、これらリアクトル61,62の他端間にコンデンサ63を接続する。このように構成することでPWMキャリア周波数のリップル成分を平滑して、インバータ回路5の出力電圧を正弦波状の波形に平滑し、商用系統30に出力するものである。
系統連系用リレー7は、それぞれ制御回路8からの制御信号によって連系/解列が制御され、フィルタ回路6と商用電力系統30との間に接続されて、系統連系装置2と商用系統30との間を連系または解列するものである。
電流検出部9では、インバータ回路5が動作中に、フィルタを介して平滑された出力電流を検出する。検出された出力電流は制御回路8に送られ、出力電流が商用系統電圧と同位相となるように制御するために用いられる。また、電流検出部9はインバータ回路5のスイッチング素子51〜54の故障などによって過電流(例えば45A以上の電流)が流れることを検出するためにも用いられる。過電流が検出された場合、制御回路8は系統連系装置2が異常状態であると判断して、インバータ回路5の停止(ゲートブロック)、系統連系用リレー7の解列、昇圧回路4の停止などを行い系統連系装置2の運転を停止する。
商用系統電圧検出部11では、商用電力系統30の電圧を検出する。検出された電圧は制御回路8に送られ、制御回路8は商用電力系統30の電圧が運用規定の適正範囲内(単相3線の場合、電圧:182〜222V、周波数:基本周波数±1%)かどうかを判断する。基本周波数は商用電力系統30の周波数で60Hzや50Hzである。検出した出力電圧が適正範囲外であった場合は、制御回路8はインバータ回路5の停止(ゲートブロック)、系統連系用リレー7の解列、昇圧回路4の停止などを行い系統連系装置2の運転を停止する。
特開2004−187362
上述した系統連系装置2は、制御回路8が系統連系用リレー7の連系/解列指令を送出し、系統連系用リレー7の連系/解列動作を制御している。特に停電などによって商用電力系統30側の電圧に異常が発生した場合や、系統連系装置2自身に故障などの異常が発生した場合や、ユーザーの操作によって運転動作が停止された場合などに系統連系用リレー7に解列指令を送出して、系統連系装置2を商用系統30から解列し、安全性を確保することは重要である。
しかしながら、系統連系用リレー7に用いるリレーで異常電流や接点寿命により接点の溶着現象が発生すると、制御回路8からの制御信号を受けても系統連系装置2を解列できないような状況が発生する可能性がある。このような系統連系用リレー7の異常による安全性の低下を回避するために、従来の系統連系装置2では、系統連系用リレー7のインバータ側に設けられたインバータ電圧検出部10と、系統連系用リレー7の商用電力系統側に設けられた商用系統電圧検出部11を用いて、系統連系用リレー7の連系/解列指令に伴う電圧の変化を観測することで系統連系用リレー7の溶着の判別を行っていた。
また、図8は、接点検出部71を系統連系用リレー7に用いることで系統連系用リレーの溶着を判別する場合の構成図である。このような構成でもリレーの溶着を判別できる。この構成では、インバータ電圧検出部10の代わりに、系統連系用リレー7の内部に、リレーの連系/解列動作と連動し、商用電力系統30と系統連系装置2の接点が開放状態にあるか否かを判別する接点検出部71が設けられている。このような構成をとることによって、系統連系用リレー7の連系/解列指令に伴って接続状態を検出することによりリレーの溶着状態の判別を行っていた。(特許文献2)
特許第3407974号
しかしながら、上述したいずれの場合においても系統連系用リレー7の溶着を判断するためにインバータ電圧検出部10や接点検出部71といった専用の検出装置、検出機構を必要としていたので、コストやサイズの増加等を招いていた。
本発明は上述された内容に鑑みて考案された発明であり、直流電源から発生する直流電力を交流電力に変換するインバータ回路と、系統連系用リレーとを備え、前記系統連系用リレーを介して商用電力系統に連系する系統連系装置において、前記インバータ回路からの交流電力を平滑するフィルタ回路と、前記インバータ回路の運転状態を制御するインバータ回路制御手段と、前記系統連系用リレーを連系状態又は解列状態に制御するリレー制御手段と、前記フィルタ回路と前記系統連系用リレーの間に接続され、前記フィルタ回路に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記インバータ回路制御手段により前記インバータ回路が停止状態に制御されているときに、前記系統連系用リレーの制御状態及び前記電流検出手段の検出結果に基づいて前記系統連系装置の異常を検出する異常検出手段とを有することを特徴とする。
またさらに、前記商用電力系統の電圧を検出する電圧検出手段を有し、前記フィルタ回路はリアクトルとコンデンサで構成され、前記異常検出手段は前記電流検出手段及び前記電圧検出手段の検出結果並びに前記系統連系用リレーの制御状態に基づいて前記系統連系装置の異常を検出することを特徴とする
またさらに、異常検出手段は、前記リレー制御手段が前記系統連系用リレーを解列するよう制御しているに拘わらず、前記電流検出手段が電流を検出した場合、前記系統連系装置が異常状態であると判断することを特徴とする
またさらに、異常検出手段は、前記リレー制御手段が前記系統連系用リレーを連系するよう制御しているに拘わらず、前記電流検出手段により電流が検出されない場合、前記系統連系装置が異常状態であると判断することを特徴とする。
またさらに、データ送信装置を備え、前記異常検出手段が前記異常を検出した場合、前記データ送信装置は異常状態であること示すデータを所定の出力先に送信することを特徴とする。
またさらに、直流電源と、前記直流電源から発生する直流電力を交流電力に変換するインバータ回路と、系統連系用リレーとを備え、前記系統連系用リレーを介して商用電力系統に連系する系統連系システムにおいて、前記インバータ回路からの交流電力を平滑するフィルタ回路と、前記インバータ回路の運転状態を制御するインバータ回路制御手段と、前記系統連系用リレーを連系状態又は解列状態に制御するリレー制御手段と、前記フィルタ回路と前記系統連系用リレーの間に接続され、前記フィルタ回路に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記インバータ回路制御手段により前記インバータ回路が停止状態に制御されているときに、前記系統連系用リレーの制御状態及び前記電流検出手段の検出結果に基づいて前記系統連系装置の異常を検出する異常検出手段とを有することを特徴とする。
以上のような構成を備えることで、系統連系装置が簡易な構成で系統連系用リレー7の異常状態を検知できる。
本発明の意義ないし効果は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明の一つの実施形態であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以下の実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。
以下に図面に基づいて、この発明を実施するための第1の実施例を説明する。
図1は本発明における系統連系装置の一例である太陽電池発電システムを示す構成図である。従来例との違いはインバータ電圧検出部10又は接点検出部71のようなリレーの異常状態を検出するための装置が必要なく、制御回路8においてインバータ回路5が停止している場合(インバータ回路5がゲートブロックされている状態)にフィルタ回路に流れる電流(無効電流)の有無を電流検出部9の検出結果と商用系統電圧検出部10を用いて判断する部分で異なる。また、制御回路8にはEPロムのように電源を切っても記録内容が消えないメモリ(不図示)があり、系統連系用リレー7が異常状態と判断された場合に記録できるようになっている。
図2(a)は系統連系装置2が連系運転をしている場合にフィルタ回路に流れる電流を示す図である。この図では横軸に時間をとり、縦軸に商用電力系統30の電圧(実線)とフィルタ回路6のコンデンサ63に流れる電流(点線)を示している。この図に示すように連系運転を行っている場合は、コンデンサ63に流れる電流22aが商用電力系統の電圧21と同位相となるように制御回路8がインバータ回路5を制御している。一方、図2(b)はインバータ回路5が停止し系統連系用リレー7が接続されている場合に、フィルタ回路に流れる電流(無効電流)を示す図である。軸のとり方は図2(a)と同様である。この場合においても回路が閉じているため商用電力系統30からの電圧がフィルタ回路6のコンデンサ63に作用するので電流が流れる(無効電流)。無効電流22bは、インバータ回路5が停止しフィルタ回路6のコンデンサ63の影響を受けるため、商用電力系統の電圧21から90°進んだ位相となる。また、流れる無効電流は例えばコンデンサの容量が15μF、商用電力系統が200V、である場合は1.13A程度となる。無効電流はこのような特性を持つため電圧と電流に位相差が生じたときに無効電流有りと判断できる(無効電流の検出)。具体的には商用電力系統の電圧21を商用系統電圧検出部11で検出し、フィルタ回路に流れる電流を電流検出部9で検出することによって、電流と電圧それぞれの位相を計算し位相差が略90°あった場合に無効電流有りと判断する(即ち無効電流が検出された状態である)。また、インバータ回路5が停止し系統連系用リレー7が解列状態である場合は商用電力系統の電圧がフィルタ回路6のコンデンサ63にかからないため電流が流れない。このように電流が流れていない場合は無効電流なしと判断する(即ち無効電流が検出されない状態である)。この様に位相差を用いることで電流にノイズが入った場合でも電流値ではなく位相差で無効電流の有無を判断するためにノイズ(例:系統連系用リレー7のスイッチングに伴うノイズ等)に強い、精度の良い検出が可能となる。
尚、基本的な構成は従来の系統連系装置2と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付してその説明は省略する。
このような構成をとることによって、制御回路8は系統連系用リレー7が異常状態であることを判断できる。具体的にはインバータ回路5がゲートブロックされている状態において、無効電流が流れておりかつ系統連系用リレー7に解列信号が送出されている場合、解列制御指示しているにかかわらず電流が流れている状態であるので、系統連系用リレー2が連系状態から解列状態へと動作しない異常状態(溶着状態)であると判別できる。また、インバータ回路5がゲートブロックされている状態において、無効電流が検出されずかつ系統連系用リレー7に連系信号が送出されている場合、連系制御指示しているにかかわらず電流が流れない状態であるので、系統連系用リレー2が解列状態から連系状態に動作しない異常状態であると判別できる。
異常状態を検出するタイミングには例えば以下のような2つのタイミングがある。一つは系統連系用リレー7に連系制御指示を行い、系統連系装置2を商用電力系統30に連系しようとするときである。もう一つは系統連系用リレー7に解列制御指示を行い、系統連系装置2が商用電力系統30から解列しようとするときである。具体的な検出までのフローについて以下に説明する
(連系を行う場合)
図3は系統連系装置2を停止状態から動作させて、商用電力系統と連系を行う場合のフローチャートである。
停止状態では昇圧回路4、インバータ回路5はゲートブロックされ停止しており、系統連系用リレー7に対して解列指令が出ている。
系統連系装置2を商用電力系統30に連系させる場合、ステップS100で系統連系条件を満たしているかどうかを確認する。具体的には制御回路8が商用系統電圧検出部11から得られる電圧が運用規定に定められている適性範囲(単層3線の場合、電圧:182〜222V、周波数:基本周波数±1%)に収まっているかどうかを判断して決定する。系統連系条件を満たしていないと判断された場合は再びステップ100を繰り返し、系統連系条件を満たしていると判断された場合はステップS101へ移行する。
ステップS101で制御回路8はメモリ(不図示)に記録されている内容を参照し、系統連系用リレー7が正常であるか異常であるか判断を行う。系統連系用リレー7が異常状態であると記録されている場合はテストモードへ移行する。異常状態であると記録されていない場合はステップS102へ移行する。
ステップS102では、電流検出部9によってフィルタ回路6に流れる電流を検出し、商用系統電圧検出部11によって商用系統の電圧を検出し、検出された電流と電圧を基に無効電流の有無を判断する。無効電流が有りと判断された場合に系統連系用リレー7が異常状態であると判断し、ステップS108で制御回路8内のメモリに異常状態であることを記録し(フラグを立てる)停止する。無効電流が無しと判断された場合、系統連系用リレー7は正常であると判断されステップS103へと移行する。
ステップS103では、昇圧回路5が太陽電池1から出力される直流電圧の昇圧を開始し、ステップS104へ移行する。
ステップS104では、昇圧後の電圧が350V以上であるかどうかを判断し350V未満である場合はS104を繰り返す。昇圧後の電圧が350V以上である場合はステップS105へと移行する。
ステップS105では、制御回路8が系統連系用リレー7に対して連系指令を送出しステップS106へ移行する。
ステップS106では、電流検出部9によってフィルタ回路6に流れる電流を検出し、商用系統電圧検出部11によって商用系統の電圧を検出し、検出された電流と電圧を基に無効電流の有無を判断する。無効電流が無しと判断された場合に系統連系用リレー7が異常状態であると判断し、ステップS108で系統連系用リレー7に解列指令を送出し、ステップS109で制御回路8内のメモリに異常状態であることを記録し(フラグを立てる)停止する。無効電流が有りと判断された場合、系統連系用リレー7は正常であると判断されステップS103へと移行する。
ステップS107では、制御回路8によってインバータ回路5のゲートブロックが解除され、インバータ回路5は動作を開始し系統連系運転が開始される。
ここでテストモードについて図面を用いて説明する。図5はテストモードにおける系統連系装置2の動作を示すフローチャートである。系統連系装置2は異常状態と判断されているため、系統連系用リレー7は解列するよう制御され、インバータ回路5や昇圧回路4がゲートブロックされている。ステップS301では、この状態で無効電流の有無を電流検出器9と商用系統電圧検出部11を用いて検出し、無効電流が検出された場合はステップS301を繰り返し、無効電流が検出されなかった場合はステップS302に移行する。ステップS302では系統連系用リレー7に連系指令を送出しステップS303へ移行する。ステップS303では再び無効電流の有無を電流検出器9と商用系統電圧検出部11を用いて検出し、無効電流が検出されなかった場合はステップS304で系統連系用リレー7に解列指令を送出しステップS301に戻る。無効電流が検出された場合は、正常状態に復帰したとみなしステップS305へ移行する。ステップS305では制御回路8内メモリの異常状態フラグを解除し、系統連系用リレー7に解列指令を送出し、ステップS100へ移行する。テストモードを用いることで系統連系用リレー7が異常状態から復旧した場合に自動的に復旧することができる。
このようにすることで、系統連系装置2を起動するときに専用の回路を用いることなく系統連系用リレー7が異常状態にあるかどうかを判定できる。また、異常状態が発見されると系統連系装置2はメモリに記録するとともに停止し、次回起動以降系統連系運転できないような制御(テストモードで運転される)となっているため安全性に効果がある。
(解列を行う場合)
図4は系統連系装置2が系統連系運転を行っている状態から停止させる場合の動作を示すフローチャートである。
系統連系運転状態では昇圧回路4、インバータ回路5は動作しており、系統連系用リレー7に対して連系指令が出ている。
系統連系装置2を商用電力系統30から解列させる場合、ステップS201で、制御回路8は運転停止命令があったかどうかの判断を行う。運転停止命令は例えば日射量が不足して太陽電池の発電電圧が所定の値(90V)を下回った場合や外部から運転停止の指令を受けた場合に出される。運転停止命令が出されるまではステップS201を繰り返し、運転停止命令が出されるとステップS202へ移行する。
ステップS202では、インバータ回路5がゲートブロックされ停止し、ステップS203へ移行する。
ステップS203では、電流検出部9によってフィルタ回路6に流れる電流を検出し、商用系統電圧検出部11によって商用系統の電圧を検出し、検出された電流と電圧を基に無効電流の有無を判断する。無効電流が無しと判断された場合に系統連系用リレー7が異常状態であると判断し、ステップS207で系統連系用リレー7に解列指令を送出し、ステップS208で制御回路8内のメモリに異常状態であることを記録し(フラグを立てる)停止する。無効電流が有りと判断された場合、系統連系用リレー7は正常であると判断されステップS204へと移行する。
ステップS204では、制御回路8が系統連系用リレー7に対して解列指令を送出しステップS205へ移行する。
ステップS205では、電流検出部9によってフィルタ回路6に流れる電流を検出し、商用系統電圧検出部11によって商用系統の電圧を検出し、検出された電流と電圧を基に無効電流の有無を判断する。無効電流が有りと判断された場合に系統連系用リレー7が異常状態であると判断し、ステップS208で制御回路8内のメモリに異常状態であることを記録し(フラグを立てる)停止する。無効電流が無しと判断された場合、系統連系用リレー7は正常であると判断されステップS206へと移行する。
ステップS206では、昇圧回路4を停止し、系統連系装置2が停止する。
このようにすることで、系統連系装置2を停止するときに専用の回路を用いることなく系統連系用リレー7が異常状態にあるかどうかを判定できる。また、異常状態が発見されると系統連系装置2はメモリに記録するとともに停止し、次回起動以降系統連系運転できないような制御(テストモードで運転される)となっているため安全性に効果がある。
本実施例では、無効電流の検出について位相差を用いる方法を述べたが、インバータ停止時にフィルタ回路に流れる電流値から検出する方法を用いることも可能である。例えばインバータ回路5が停止時に電流検出部9を用いて所定回数サンプリングを行い、得られた電流値の絶対値の平均が所定の一定値を超えた場合に無効電流有りと判断を行う方法が考えられる。この場合は電流検出部9から得られた電流値に応じて無効電流の有無の判断が行われるので、無効電流の有無の判断を行う場合にフィルタ回路6に流れる電流と商用電力系統30の電圧の位相差を検出する必要はない。
本実施例では、テストモードを用いて復旧を行ったが、リセットスイッチのようなものを用いて復旧を行っても良い。その場合、ステップS101においてメモリに系統連系用リレー7が異常状態であると記録されているときにステップS100に戻るようにする。
図6は系統連系装置2が表示装置12を備えた場合の例である。系統連系装置2が表示装置を備えることにてって、系統連系用リレー7に異常があると判断された場合に、異常状態であることを表示できる。表示は異常状態を示す文字や図形を用いて行ったり、表示画面を点滅させたり、通常と異なる色を用いたりと種々の変形が考えられる。表示装置12を用いることで系統連系装置2に異常が生じた状態をユーザーが察知しやすくなる。
また、系統連系装置2がデータ送信装置(不図示)を備えることによって、系統連系用リレー7に異常があると判断された場合に、例えばインターネットや有線または無線のリモコンなどの所定の出力先へ異常状態である旨のデータを送出するようにしても良い。このようにすることでユーザーが離れたところにいても系統連系装置2が異常状態であることを知ることができる。
また、本実施例は従来の系統連系用リレーの溶着状態を検出する専用の検出装置や検出機構を併用して用いることができる。専用の検出装置等を用いることで、電流検出部9の異常等の異常もチェックできるようになる。
以上、本発明の実施形態について詳説したが、本発明は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
系統連系システムの一例である太陽電池発電システムを示す構成図 フィルタ回路に流れる電流 系統連系装置2を停止状態から動作させて、商用電力系統と連系を行う場合のフローチャート 系統連系装置2が系統連系運転を行っている状態から停止させる場合の動作を示すフローチャートである。 テストモードにおける系統連系装置の動作を示すフローチャート 系統連系装置2が表示装置12を備えた場合の例である。 従来の系統連系システムの一例である太陽電池発電システムを示す構成図 接点検出部を系統連系用リレー7に用いることで系統連系用リレーの溶着を判別する場合の構成図
符号の説明
1 太陽電池
2 系統連系装置
4 昇圧回路
5 インバータ回路
6 フィルタ回路
7 系統連系用リレー
8 制御回路
9 電流検出部
10 インバータ電圧検出部
11 商用系統電圧検出部

Claims (6)

  1. 直流電源から発生する直流電力を交流電力に変換するインバータ回路と、系統連系用リレーとを備え、前記系統連系用リレーを介して商用電力系統に連系する系統連系装置において、
    前記インバータ回路からの交流電力を平滑するフィルタ回路と、前記インバータ回路の運転状態を制御するインバータ回路制御手段と、前記系統連系用リレーを連系状態又は解列状態に制御するリレー制御手段と、前記フィルタ回路と前記系統連系用リレーの間に接続され、前記フィルタ回路に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記インバータ回路制御手段により前記インバータ回路が停止状態に制御されているときに、前記系統連系用リレーの制御状態及び前記電流検出手段の検出結果に基づいて前記系統連系装置の異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段が前記系統連系装置の異常を検出したときに前記系統連系装置の異常を表示する表示手段とを有することを特徴とする系統連系装置。
  2. 前記商用電力系統の電圧を検出する電圧検出手段を有し、前記フィルタ回路はリアクトルとコンデンサで構成され、前記異常検出手段は前記電流検出手段及び前記電圧検出手段の検出結果並びに前記系統連系用リレーの制御状態に基づいて前記系統連系装置の異常を検出することを特徴とする請求項1に記載の系統連系装置。
  3. 異常検出手段は、前記リレー制御手段が前記系統連系用リレーを解列するよう制御しているに拘わらず、前記電流検出手段が電流を検出した場合、前記系統連系装置が異常状態であると判断することを特徴とする請求項1〜2に記載の系統連系装置。
  4. 異常検出手段は、前記リレー制御手段が前記系統連系用リレーを連系するよう制御しているに拘わらず、前記電流検出手段により電流が検出されない場合、前記系統連系装置が異常状態であると判断することを特徴とする請求項1〜3に記載の系統連系装置。
  5. データ送信装置を備え、前記異常検出手段が前記異常を検出した場合、前記データ送信装置は異常状態であること示すデータを所定の出力先に送信することを特徴とする請求項1〜4何れかに記載の系統連系装置。
  6. 直流電源と、前記直流電源から発生する直流電力を交流電力に変換するインバータ回路と、系統連系用リレーとを備え、前記系統連系用リレーを介して商用電力系統に連系する系統連系システムにおいて、
    前記インバータ回路からの交流電力を平滑するフィルタ回路と、前記インバータ回路の運転状態を制御するインバータ回路制御手段と、前記系統連系用リレーを連系状態又は解列状態に制御するリレー制御手段と、前記フィルタ回路と前記系統連系用リレーの間に接続され、前記フィルタ回路に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記インバータ回路制御手段により前記インバータ回路が停止状態に制御されているときに、前記系統連系用リレーの制御状態及び前記電流検出手段の検出結果に基づいて前記系統連系装置の異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段が前記系統連系装置の異常を検出したときに前記系統連系装置の異常を表示する表示手段とを有することを特徴とする系統連系システム。
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