JP4583283B2 - 系統連系用インバータとその制御方法並びに連系運転システム - Google Patents
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Description
[構成]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る系統連系用インバータの構成を示すブロック図である。図1において、直流電源1は、インバータブリッジ2の直流側に接続されている。インバータブリッジ2により変換された交流電力は、リアクトル及びコンデンサ等からなるフィルタ3aと、系統電圧へ調圧するためのトランス3bと、遮断器4を介して電力系統5に接続されている。
以上のような構成からなる本実施形態の作用について、図2のフローチャートを参照して説明する。プラント制御装置9からのインバータ運転モード変更指令Zに基づいて、インバータ制御装置8は、遮断器の開指令Xを発令し、これによってインバータが電力系統5を切り離すために遮断器4を開く動作に入るが(S202)、その前提として、インバータブリッジ2への変換動作を実行させるゲート信号Gを一旦停止し(S201)、インバータブリッジ2の出力を無電圧状態とする。
[構成]
図3は、本発明の第2の実施形態に係るインバータのブロック図である。図3において、遮断器4のインバータブリッジ2側には、電流検出手段10と模擬負荷投入遮断器11と模擬負荷12が設けられている。インバータ制御装置8が、遮断器4の開指令を行った際に、この模擬負荷投入遮断器11を閉じて模擬負荷12に電流が流れるか否かを検出することによって、遮断器4が故障しているか否かを判定するように構成されている。なお、その他の構成については、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
以上のような構成からなる本実施形態の作用について、図4のフローチャートを参照して説明する。プラント制御装置9からのインバータ運転モード変更指令Zにより、インバータ制御装置8は、遮断器4に対して開指令を発令すると、インバータが電力系統5を切り離すために、遮断器4を開く動作に入るが(S402)、その前提として、インバータ制御装置8は、ゲート信号Gを一旦停止し(S401)、インバータブリッジ2の出力を無電圧状態とする。
[構成]
図5は、本発明の第3の実施形態に係るインバータのブロック図である。本実施形態におけるインバータは、第1の実施形態におけるインバータにおいて、直流電源1とインバータブリッジ2の間に直流遮断器13を設けて構成したものである。なお、他の構成は、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
以上のような構成からなる本実施形態では、プラント制御装置9からのインバータ運転モード変更指令Zにより、インバータ制御装置8が、電力系統5を切り離すために、遮断器4に対して開指令を発令し、これに基づいて遮断器4が開動作に入る際、上記第1の実施形態と同様の処理にて遮断器4の故障判断を行う(図2参照)。
[構成]
図6は、本発明の第4の実施形態に係るインバータのブロック図である。本実施形態におけるインバータは、第2の実施形態におけるインバータにおいて、直流電源1とインバータブリッジ2の間に直流遮断器13を設けて構成したものである。なお、他の構成は、第2の実施形態と同様であるので説明を省略する。
以上のような構成からなる本実施形態では、プラント制御装置9からのインバータ運転モード変更指令Zにより、インバータ制御装置8が、電力系統5を切り離すために、遮断器4に対して開指令を発令し、これに基づいて遮断器4が開動作に入る際、上記第2の実施形態と同様の処理にて遮断器4の故障判断を行う(図4参照)。
2…インバータブリッジ
3a…フィルタ
3b…トランス
4…遮断器
5…電力系統
6,7…電圧検出手段
8…インバータ制御装置
9…プラント制御装置
10…電流検出手段
11…模擬負荷投入遮断器
12…模擬負荷
13…直流遮断器
G…ゲート信号
X…遮断器動作指令
Y…遮断器状態信号
Z…インバータ運転モード変更指令
Claims (5)
- 直流電源から得られる直流電力をインバータにおいて交流電力に変換し、遮断器を介して電力系統に連系する系統連系用インバータにおいて、
前記遮断器の前記電力系統側と前記インバータ側のそれぞれに設けられ、前記電力系統側と前記インバータ側のそれぞれの電圧を検出する電圧検出手段と、
前記遮断器を開く際に、前記電力系統側と前記インバータ側のそれぞれの電圧を比較することにより前記遮断器の状態を判定する手段と、を備え
前記遮断器の状態を判定する手段は、遮断器の故障判断を直流電源による連系運転中に実施し、故障が判明した場合は直流電源による連系運転を継続し、電力系統から直流電源への逆充電を防止することを特徴とする系統連系用インバータ。 - 直流電源から得られる直流電力をインバータにおいて交流電力に変換し、遮断器を介して電力系統に連系する系統連系用インバータにおいて、
前記遮断器の前記インバータ側には、模擬抵抗と、前記遮断器を開く際に閉じるように制御される模擬抵抗投入遮断器とが設けられ、
前記模擬抵抗近傍には、模擬抵抗に流れる電流を検出する電流検出手段が設けられ、
前記遮断器を開く際に、前記電流検出手段により前記模擬抵抗に電流が流れているか否かに基づいて前記遮断器の状態を判定する手段を備え、
前記遮断器の状態を判定する手段は、遮断器の故障判断を直流電源による連系運転中に実施し、故障が判明した場合は直流電源による連系運転を継続し、電力系統から直流電源への逆充電を防止することを特徴とする系統連系用インバータ。 - 太陽電池または燃料電池からなる直流電源から得られる直流電力をインバータにおいて交流電力に変換し、遮断器を介して電力系統に連系する系統連系用インバータを有する直流電源と電力系統との連系運転システムにおいて、
前記遮断器の前記電力系統側と前記インバータ側のそれぞれに設けられ、前記電力系統側と前記インバータ側のそれぞれの電圧を検出する電圧検出手段と、
前記遮断器を開く際に、前記電力系統側と前記インバータ側のそれぞれの電圧を比較することにより前記遮断器の状態を判定する手段と、を備え
前記遮断器の状態を判定する手段は、遮断器の故障判断を直流電源による連系運転中に実施し、故障が判明した場合は直流電源による連系運転を継続し、電力系統から直流電源への逆充電を防止することを特徴とする連系運転システム。 - 直流電源から得られる直流電力をインバータにおいて交流電力に変換し、遮断器を介して電力系統に連系する処理を制御部の制御により行う系統連系用インバータの制御方法において、
前記制御部は、
前記遮断器を開閉する処理と、
前記遮断器の前記電力系統側と前記インバータ側において、それぞれの側における電圧を検出する処理と、
前記遮断器を開く際に、前記電力系統側と前記インバータ側のそれぞれの電圧を比較することにより前記遮断器の状態を判定する処理と、を実行し、
前記遮断器の状態を判定する処理として、遮断器の故障判断を直流電源による連系運転中に実施し、故障が判明した場合は直流電源による連系運転を継続し、電力系統から直流電源への逆充電を防止する処理を実行することを特徴とする系統連系用インバータの制御方法。 - 直流電源から得られる直流電力をインバータにおいて交流電力に変換し、遮断器を介して電力系統に連系する処理を制御部の制御により行う系統連系用インバータの制御方法において、
前記制御部は、前記遮断器の前記インバータ側に設けられた模擬抵抗と前記遮断器を開く際に閉じるように制御される模擬抵抗投入遮断器とを用いて、
前記遮断器を開閉する処理と、
前記模擬抵抗近傍において模擬抵抗に流れる電流を検出する電流検出処理と、
前記遮断器を開く際に、前記模擬抵抗に電流が流れているか否かを検出する処理と、
前記検出結果に基づいて前記遮断器の状態を判定する処理と、を実行し、
前記遮断器の状態を判定する処理として、遮断器の故障判断を直流電源による連系運転中に実施し、故障が判明した場合は直流電源による連系運転を継続し、電力系統から直流電源への逆充電を防止する処理を実行することを特徴とする系統連系用インバータの制御方法。
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