JP7248916B2 - ドレン水排水システム、及び空気調和システム - Google Patents

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Description

本開示は、ドレン水排水システム、及び空気調和システムに関する。
例えば特許文献1に記載された天井埋め込み型の空気調和装置は、冷房運転時や除湿運転時に熱交換器において発生するドレン水を排水するドレンポンプを備えている。特許文献1には、ドレンポンプの低揚程時に大きくなる騒音を抑制するために、ドレンポンプ内の羽根車の構成を工夫することが記載されている。
特開2005-226549号公報
空気調和装置が設置される天井懐の高さが高い場合、ドレンポンプの揚程を高くすることができるので、特許文献1の騒音対策を施す必要はない。このため、天井懐の高さが低い場合(ドレンポンプが低揚程となる場合)にだけドレンポンプの騒音を抑制できるようにすることが望ましい。しかし、天井懐の高さが低い場合に、特許文献1の騒音対策を施すには、ドレンポンプを分解して羽根車を交換する必要があり、時間と手間がかかる。
本開示は、低揚程時のドレンポンプの騒音を簡単に抑制することができるドレン水排水システム、及び空気調和システムを提供することを目的とする。
(1)本開示のドレン水排水システムは、
空気調和装置の室内機で発生したドレン水を排水するドレン水排水システムであって、
前記ドレン水が流れる排水路、及び前記排水路に設けられたシールレス型のドレンポンプを有する排水経路と、
前記排水経路の流路抵抗を調整する調整機構と、を備える。
このように構成されたドレン水排水システムでは、室内機の設置場所に確保できるドレンポンプの揚程が低い場合、調整機構により排水経路の流路抵抗を調整することで、低揚程時のドレンポンプの騒音を簡単に抑制することができる。
(2)前記室内機は、前記ドレン水を受けるドレンパンを有し、
前記ドレンポンプの吸込口が、前記ドレンパンの上方に配置され、
前記調整機構は、前記ドレンポンプの吸込口と前記ドレンパンの前記ドレン水を受ける底面との距離を調整可能であるのが好ましい。
このような構成によって、調整機構によりドレンポンプの吸込口とドレンパンの底面との距離を調整することで、低揚程時のドレンポンプの騒音を簡単に抑制することができる。
(3)前記室内機は、前記ドレンポンプの上方に配置されて前記ドレンポンプを支持する支持部材を有し、
前記調整機構は、前記ドレンポンプと前記支持部材との間に着脱可能に設けられるスペーサを有するのが好ましい。
このような構成によって、ドレンポンプと支持部材との間にスペーサを設けることで、ドレンポンプの吸込口とドレンパンの底面との距離を簡単に調整することができる。
(4)前記スペーサは、弾性部材であるのが好ましい。
このような構成によって、スペーサによりドレンポンプの振動をさらに抑制することができるので、低揚程時のドレンポンプの騒音をさらに抑制することができる。
(5)前記調整機構は、前記排水路の流路断面積を調整可能であるのが好ましい。
このような構成によって、排水路の流路断面積を調整することで、低揚程時のドレンポンプの騒音を簡単に抑制することができる。
(6)前記排水路は、一端が前記室内機の外側で開口するドレンソケットを有し、
前記調整機構は、前記室内機の外側において前記ドレンソケットに着脱可能に設けられるのが好ましい。
このような構成によって、室内機の外側においてドレンソケットに調整機構を設けることができるので、室内機の内側へアクセスしなくても簡単に排水路の流路断面積を調整することができる。
(7)前記排水路は、前記室内機の外側に配置されるとともに揚程部を有する第1排水路を備え、
前記調整機構は、前記第1排水路の前記揚程部よりも上流側に着脱可能に設けられるのが好ましい。
このような構成によって、室内機の外側に配置された第1排水路に調整機構を設けることができるので、室内機の内側へアクセスしなくても簡単に排水路の流路断面積を調整することができる。また、調整機構は、第1排水路の揚程部よりも上流側に設けられるので、調整機構の着脱を簡単に行うことができる。
(8)本開示の空気調和システムは、空気調和装置と、上記(1)から(7)のいずれかに記載のドレン水排水システムと、を備える。
このように構成された空気調和システムでは、空気調和装置の室内機の設置場所に確保できるドレンポンプの揚程が低い場合、調整機構により排水経路の流路抵抗を調整することで、低揚程時のドレンポンプの騒音を簡単に抑制することができる。
第1実施形態に係る空気調和システムの概略構成図である。 室内機の斜視図である。 ドレン水排水システムの概略側面図である。 第2排水路とドレンポンプを示す側面図(一部断面図)である。 調整機構を示す図4の拡大側面図である。 第2実施形態に係る空気調和システムにおけるドレン水排水システムの調整機構を示す平面図(一部断面図)である。 図5のA矢視図である。 第3実施形態に係る空気調和システムにおけるドレン水排水システムの調整機構を示す概略側面図である。
以下、実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
<空気調和装置>
図1は、第1実施形態に係る空気調和システムの概略構成図である。空気調和システム1は空気調和装置2を備えている。空気調和装置2は、例えばビルに設置されるビル形マルチタイプの空気調和装置である。空気調和装置2は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行うことで室内の温度や湿度等を調整する。
空気調和装置2は、主として、室外機9と、複数(ここでは2つ)の室内機3と、液冷媒連絡管51及びガス冷媒連絡管52と、を備えている。空気調和装置2の蒸気圧縮式の冷媒回路53は、室外機9と室内機3とが、液冷媒連絡管51及びガス冷媒連絡管52を介して接続されることによって構成されている。
室外機9は、室外(建物の屋上や建物の壁面近傍等)または地下室などに設置されており、冷媒回路53の一部を構成している。室外機9は、主として、アキュムレータ9a、圧縮機9b、四路切換弁9c、室外熱交換器9d、室外膨張弁9e、液側閉鎖弁9f、ガス側閉鎖弁9g、及び室外ファン9hを有している。
室内機3は、室内に設置されており、冷媒回路6の一部を構成している。室内機3は、主として、室内膨張弁3a、室内熱交換器3b、及び室内ファン3cを有している。
図2は、室内機3の斜視図である。室内機3は、天井設置型の室内機である。室内機3は、ケーシング4と、ケーシング4の下側に配置された化粧パネル5と、を備えている。化粧パネル5は室内の天井100に設置され、ケーシング4は天井懐Sに配置されている(図3参照)。
室内機3は、室内熱交換器3bで発生したドレン水を受けるドレンパン6を備えている(図4参照)。室内機3の室内膨張弁3a、室内熱交換器3b、室内ファン3c、及びドレンパン6は、ケーシング4内に収納されている。化粧パネル5には、室内ファン3cの作動によって室内空気を取り入れる取入口5aと、熱交換後の空気を室内に吹き出す吹出口5bとが形成されている。
<ドレン水排水システム>
空気調和システム1は、室内機3の室内熱交換器3bで発生したドレン水を排水するドレン水排水システム10を備えている。図3は、ドレン水排水システム10の概略側面図である。ドレン水排水システム10は、室内機3の内側から外側へドレン水を排水するための排水経路11を備えている。
排水経路11は、ドレン水が流れる排水路12と、排水路12に設けられたドレンポンプ20と、を有している。排水路12は、室内機3のケーシング4の外側に配置された第1排水路13と、室内機3のケーシング4の内側に配置された第2排水路14と、第1排水路13と第2排水路14とを接続するドレンソケット15と、を有している。
ドレンソケット15は、ケーシング4の側壁4aに固定されている。第1排水路13は、第1部13aと、揚程部13bと、第2部13cと、を有している。第1部13a、揚程部13b、及び第2部13cは、配管又はホースにより構成されている。
第1部13aの上流端は、ドレンソケット15に継手16を介して着脱可能に接続されている。第1部13aは、上流端から下流端に向かって水平方向に延びている。揚程部13bは、ドレン水を所定高さ分だけ汲み上げるための水路である。本実施形態の揚程部13bは、第1部13aの下流端の高さ位置から、第2部13cの上流端の高さ位置までドレン水を汲み上げるための水路である。揚程部13bは、上流端から下流端に向かって真っすぐ上方向に延びている。
揚程部13bの上流端部は、湾曲して第1部13aの下流端に接続されている。揚程部13bの下流端部は、湾曲して第2部13cの上流端に接続されている。第2部13cの長手方向は、水平方向に対して傾斜している。具体的には、第2部13cは、上流端から下流端に向かうにつれて徐々に高さが低くなるように傾斜している。このように第2部13cが傾斜することで、第2部13c内のドレン水が上流側に逆流するのを抑制できる。
図4は、第2排水路14とドレンポンプ20を示す側面図(一部断面図)である。ドレンポンプ20は、回転軸22のシールを必要としないシールレス型のポンプである。ドレンポンプ20は、モータ21、前記回転軸22、インペラ23、ポンプケーシング24、及び脚部25を備えている。脚部25は、ポンプケーシング24の上面に複数固定されている。
モータ21、回転軸22、及びインペラ23は、ポンプケーシング24の内部に設けられている。回転軸22は、モータ21により回転駆動される。インペラ23は、回転軸22の下端部に一体に取り付けられている。ポンプケーシング24の下端には、ドレン水を吸い込む吸込口24aが形成されている。吸込口24aは、ドレンパン6の上方に配置されている。ポンプケーシング24におけるインペラ23の側方には、ドレン水を吐出する吐出口24bが形成されている。
ドレンポンプ20は、モータ21により回転軸22及びインペラ23を回転させると、ドレンパン6に溜まったドレン水を吸込口24aからポンプケーシング24内に吸い込む。ポンプケーシング24内に吸い込まれたドレン水は、インペラ23の回転に伴う遠心力によって吐出口24bから第2排水路14に吐出される。
第2排水路14は、ドレンポンプ20の吐出口24bと第1排水路13のドレンソケット15とを接続する配管又はホースである。第2排水路14は、第1部14a、第2部14b、及び第3部14cを有している。第1部14aは、ドレンポンプ20の吐出口24bから水平方向に延びている。
第2部14bは、ドレンポンプ20の側方において上下方向に延びている。第2部14bの上流端は、第1部14aの下流端に接続されている。第3部14cは、ドレンポンプ20の上方において水平方向に延びている。第3部14cの上流端は、第2部14bの下流端に接続されている。第3部14cの下流端は、ドレンソケット15に接続されている。
室内機3は、ケーシング4の内部に設けられた断熱部材7及び支持部材8を備えている。断熱部材7は、合成樹脂の発泡体からなり、ケーシング4に固定されている。断熱部材7は、ケーシング4の外面に結露が発生するのを抑制している。支持部材8は、ドレンポンプ20の上方に配置されて断熱部材7に固定されている。支持部材8は、後述するスペーサ31を介してドレンポンプ20の各脚部25を支持している。
<調整機構>
シールレス型のドレンポンプ20では、ケーシング4内に取り込まれた空気がインペラ23によりドレン水に巻き込まれるので、インペラ23よりも上流側(吸込口24a側)でキャビテーションが発生する。ドレンポンプ20は、天井懐Sに確保できる揚程部13bの高さH(図3参照)が低い場合(低揚程時)に、ドレン水の吸い込み能力が過剰になり、インペラ23に近い位置でキャビテーションが発生する。インペラ23に近い位置でキャビテーションが発生すると、ドレンポンプ20の振動が大きくなり、その分だけ騒音を大きくなる。
ドレン水排水システム10は、低揚程時の騒音を抑制するための調整機構30を備えている。調整機構30は、ドレンポンプ20の吸い込み能力を低下させるために、排水経路11の流路抵抗を調整可能である。本実施形態の調整機構30は、ドレンポンプ20の吸込口24aと、ドレンパン6のドレン水を受ける底面6aとの距離(高さ)hを調整可能である。
図5は、調整機構30を示す図4の拡大側面図である。調整機構30は、低揚程時においてドレンポンプ20の各脚部25と支持部材8との間に介在する複数のスペーサ31を備えている。スペーサ31は、例えばゴム等の弾性部材である。スペーサ31には、その上下方向に貫通する貫通孔31aが形成されている。
脚部25の先端部には、上下方向に貫通する貫通孔25aが形成されている。脚部25の貫通孔25a、及びスペーサ31の貫通孔31aには、下方からねじ26が挿入されている。支持部材8には、その下面において開口するねじ穴8aが形成されている。支持部材8のねじ穴8aには、ねじ26の先端部が締結されている。
以上により、スペーサ31は、ねじ26により支持部材8に対して着脱可能に固定されているので、天井懐Sに確保できる揚程部13bの高さHが高い場合(高揚程時)には、スペーサ31を支持部材8から取り外すことができる。スペーサ31を支持部材8から取り外した場合、ねじ26を脚部25の貫通孔25aに挿入して支持部材8のねじ穴8aに締結することで、ドレンポンプ20を支持部材8に固定することができる。
支持部材8に対するドレンポンプ20の支持位置は、ドレンポンプ20の脚部25と支持部材8との間にスペーサ31が介在することで、スペーサ31が介在していない場合に比べて低くなる。ドレンポンプ20の支持位置が低くなることで、ドレンポンプ20の吸込口24aはドレンパン6の底面6aに近づくので、距離hは短くなる。
距離hが短くなると、ドレンポンプ20の吸込口24aとドレンパン6の底面6aとの間においてドレン水が通過する流路断面積が減少するので、排水経路11(ドレンポンプ20)の吸込口24aにおける流路抵抗が大きくなる。排水経路11の流路抵抗が大きくなると、ドレンポンプ20の吸い込み能力が低下するので、インペラ23から離れた位置でキャビテーションが発生する。キャビテーションの発生位置がインペラ23から離れることで、ドレンポンプ20の振動が抑制されるので、その振動に起因する騒音を抑制することができる。
<第1実施形態の作用効果>
本実施形態のドレン水排水システム10によれば、低揚程時には、ドレンポンプ20の各脚部25と支持部材8との間にスペーサ31を介在させることで、排水経路11の流路抵抗を大きくすることができる。このように、スペーサ31により排水経路11の流路抵抗を調整することで、低揚程時のドレンポンプ20の騒音を簡単に抑制することができる。
また、スペーサ31は弾性部材であるので、スペーサ31よりドレンポンプ20の振動をさらに抑制することができる。その結果、低揚程時のドレンポンプの騒音をさらに抑制することができる。
高揚程時には、ドレンポンプ20の各脚部25と支持部材8との間からスペーサ31を取り外し、ドレンポンプ20の各脚部25を支持部材8に固定する。スペーサ31を取り外すことで、ドレンポンプ20の吸込口24aとドレンパン6の底面6aとの距離hが長くなるので、排水経路11の流路抵抗を小さくすることができる。その結果、高揚程時におけるドレンポンプ20の吸い込み能力を高めることができる。
<第1実施形態の変形例>
第1実施形態では、複数のスペーサ31を各脚部25と支持部材8との間に介在させているが、一枚の大きなスペーサを全ての脚部25と支持部材8との間に介在させてもよい。また、スペーサ31は、弾性部材以外であってもよい。また、スペーサ31は、断熱部材7と支持部材8との間に介在させてもよい。
調整機構30は、排水経路11の流路抵抗を調整できれば、スペーサ31に限定されない。例えば、ポンプケーシング24の吸込口24aに、調整機構30として延長ソケットを着脱可能に設け、延長ソケットの下端開口とドレンパン6の底面6aとの距離を短くしてもよい。その場合、延長ソケットの下端開口とドレンパン6の底面6aとの間においてドレン水が通過する流路断面積が減少するので、排水経路11(ドレンポンプ20)の吸込口24aにおける流路抵抗を大きくすることができる。
また、ドレンパン6の底面6aに、調整機構30として嵩上げ部材を着脱可能に設け、ポンプケーシング24の吸込口24aと嵩上げ部材との距離を短くしてもよい。その場合、ポンプケーシング24の吸込口24aと嵩上げ部材との間においてドレン水が通過する流路断面積が減少するので、排水経路11(ドレンポンプ20)の吸込口24aにおける流路抵抗を大きくすることができる。
[第2実施形態]
図6は、第2実施形態に係る空気調和システム1におけるドレン水排水システム10の調整機構30を示す平面図(一部断面図)である。図7は、図6のA矢視図である。なお、図6ではケーシング4の外側に配置される第2排水路14の図示を省略している。また、図7では、ケーシング4の図示を省略している。本実施形態における調整機構30は、ドレンポンプ20の吸い込み能力を低下させるために、排水路12におけるドレンソケット15の流路断面積を調整可能である。
<ドレンソケット>
ドレンソケット15は、ベース部15a、第1接続部15b、及び第2接続部15cを有している。ベース部15aは、板部材であり、ケーシング4の側壁4aの外面に固定されている。第1接続部15bは、円筒部材であり、ベース部15aからケーシング4の外側へ向かって斜めに延びている。第2接続部15cは、円筒部材であり、ベース部15aからケーシング4を貫通してケーシング4の内側へ延びている。
ドレンソケット15の一端である第1接続部15bの先端は、ケーシング4の外側で開口している。ドレンソケット15の他端である第2接続部15cの先端は、ケーシング4の内側で開口している。第1接続部15bには、第1排水路13の第1部13aが継手16により着脱可能に接続されている(図3参照)。第2接続部15cには、第2排水路14の第3部14cが接続されている。
<調整機構>
調整機構30は、ケーシング4の外側においてドレンソケット15の第1接続部15bに着脱可能に設けられるスペーサ32である。スペーサ32は、円環状の部材である。スペーサ32の外径は、第1接続部15bの内径よりも少し小さい。低揚程時には、第1接続部15bから第1排水路13の第1部13aを取り外すことで、スペーサ32を、第1接続部15bの先端開口から第1接続部15b内に嵌め込むことができる。
スペーサ32が第1接続部15a内に嵌め込まれることで、スペーサ32の径方向内側の空間は、ドレン水が流れる流路になる。スペーサ32の内径は、第1接続部15bの内径よりも小さいので、スペーサ32によりドレンソケット15の流路断面積を減少させることができる。ドレンソケット15の流路断面積が減少すると、排水路12の流路抵抗が大きくなる。
排水路12の流路抵抗が大きくなると、ドレンポンプ20の吸い込み能力が低下するので、ポンプケーシング24内ではインペラ23から離れた位置でキャビテーションが発生する。キャビテーションの発生位置がインペラ23から離れることで、ドレンポンプ20の振動が抑制されるので、その振動に起因する騒音を抑制することができる。
高揚程時には、ドレンソケット15の第1接続部15bから第1排水路13の第1部13aを取り外すことで、第1接続部15bからスペーサ32を取り外すことができる。第2実施形態の他の構成は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
<第2実施形態の作用効果>
本実施形態のドレン水排水システム10によれば、低揚程時には、ドレンソケット15の第1接続部15a内にスペーサ32を嵌め込むことで、排水路12(第1接続部15a)の流路断面積を減少させることができる。排水路12の流路断面積が減少させることで、排水路12の流路抵抗を大きくすることができる。このように、スペーサ32により排水路12の流路抵抗を調整することで、低揚程時のドレンポンプ20の騒音を簡単に抑制することができる。
スペーサ32は、室内機3(ケーシング4)の外側においてドレンソケット15の第1接続部15aに着脱可能に嵌め込まれるので、室内機3の内側へアクセスしなくても簡単に排水路12の流路断面積を調整することができる。
高揚程時には、ドレンソケット15の第1接続部15bからスペーサ32を取り外す。第1接続部15bからスペーサ31を取り外すことで、排水路12(第1接続部15a)の流路断面積を増加させることができる。排水路12の流路断面積が増加することで、排水路12の流路抵抗を小さくすることができる。その結果、高揚程時におけるドレンポンプ20の吸い込み能力を高めることができる。
<第2実施形態の変形例>
スペーサ32は、ドレンソケット15の第2接続部15b内に着脱可能に嵌め込まれるものでもよい。また、スペーサ32は、第1排水路13又は第2排水路14の管内に着脱可能に嵌め込まれるものであってもよい。また、スペーサ32は、ドレンポンプ20の吸込口24a又は吐出口24bに着脱可能に嵌め込まれるものであってもよい。
[第3実施形態]
図8は、第3実施形態に係る空気調和システム1におけるドレン水排水システム10の調整機構30を示す概略側面図である。本実施形態の調整機構30は、ドレンポンプ20の吸い込み能力を低下させるために、排水路12における第1排水路13の流路断面積を調整可能である。
<継手管>
調整機構30は、第1排水路13の揚程部13bよりも上流側において、第1部13aと揚程部13bとの間に着脱可能に設けられる継手管33である。低揚程時には、継手管33の一端は、第1部13aの下流端に接続される。また、継手管33の他端は、揚程部13bの上流端に接続される。
継手管33の内径は、第1部13a及び揚程部13bの各内径よりも小さい。第1部13aと揚程部13bとを継手管33により接続することで、第1排水路13の流路断面積を減少させることができる。第1排水路13の流路断面積が減少すると、第1排水路13の流路抵抗が大きくなる。
第1排水路13の流路抵抗が大きくなると、ドレンポンプ20の吸い込み能力が低下するので、ポンプケーシング24内ではインペラ23から離れた位置でキャビテーションが発生する。キャビテーションの発生位置がインペラ23から離れることで、ドレンポンプ20の振動が抑制されるので、その振動に起因する騒音を抑制することができる。
高揚程時には、継手管33は第1部13a及び揚程部13bから取り外される。継手管33が取り外された場合、第1部13aの下流端と揚程部13bの上流端とが互いに接続される。第3実施形態の他の構成は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
<第3実施形態の作用効果>
本実施形態のドレン水排水システム10によれば、低揚程時には、第1排水路13の第1部13aと揚程部13bとの間に継手管33を接続することで、排水路12(第1排水路13)の流路断面積を減少させることができる。排水路12の流路断面積が減少させることで、排水路12の流路抵抗を大きくすることができる。このように、継手管33により排水路12の流路抵抗を調整することで、低揚程時のドレンポンプ20の騒音を簡単に抑制することができる。
継手管33は、室内機3(ケーシング4)の外側において第1排水路13に着脱可能に接続されるので、室内機3の内側へアクセスしなくても簡単に排水路12の流路断面積を調整することができる。また、継手管33は、第1排水路13の揚程部13bよりも上流側に接続されるので、継手管33の着脱を簡単に行うことができる。
高揚程時には、第1排水路13の第1部13a及び揚程部13bから継手管33を取り外す。このように継手管33を取り外すことで、排水路12の流路断面積を増加させることができる。排水路12の流路断面積が増加することで、排水路12の流路抵抗を小さくすることができる。その結果、高揚程時におけるドレンポンプ20の吸い込み能力を高めることができる。
<第3実施形態の変形例>
本実施形態の継手管33は、第1排水路13の第1部13aと揚程部13bとの間に着脱可能に設けられているが、第1排水路13の揚程部13bよりも上流側であれば、任意の位置に設けることができる。例えば、第1排水路13の第1部13aとドレンソケット15との間に着脱可能に設けてもよいし、第2排水路14に着脱可能に設けてもよい。
[その他]
調整機構30は、排水経路11の流路抵抗を調整可能であれば、第1~第3実施形態に限定されない。
上記各実施形態の室内機3は、天井設置型に限定されるものではなく、壁掛け型、床置き型等の他のタイプの室内機であってもよい。
本開示は、以上の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 空気調和システム
2 空気調和装置
3 室内機
6 ドレンパン
6a 底面
8 支持部材
10 ドレン水排水システム
11 排水経路
12 排水路
13 第1排水路
13b 揚程部
15 ドレンソケット
20 ドレンポンプ
24a 吸込口
30 調整機構
31 スペーサ
h 距離

Claims (4)

  1. 空気調和装置(2)の室内機(3)で発生したドレン水を排水するドレン水排水システム(10)であって、
    前記ドレン水が流れる排水路(12)、及び前記排水路(12)に設けられたシールレス型のドレンポンプ(20)を有する排水経路(11)と、
    前記排水経路(11)の流路抵抗を調整する調整機構(30)と、を備え
    前記室内機(3)は、前記ドレン水を受けるドレンパン(6)を有し、
    前記ドレンポンプ(20)の吸込口(24a)が、前記ドレンパン(6)の上方に配置され、
    前記調整機構(30)は、前記ドレンポンプ(20)の揚程に応じた前記調整機構(30)の有無によって、前記ドレンポンプ(20)の吸込口(24a)と前記ドレンパン(6)の前記ドレン水を受ける底面(6a)との距離(h)を調整可能である、ドレン水排水システム。
  2. 前記室内機(3)は、前記ドレンポンプ(20)の上方に配置されて前記ドレンポンプ(20)を支持する支持部材(8)を有し、
    前記調整機構(30)は、前記ドレンポンプ(20)と前記支持部材(8)との間に着脱可能に設けられるスペーサ(31)を有する、請求項に記載のドレン水排水システム。
  3. 前記スペーサ(31)は、弾性部材である、請求項に記載のドレン水排水システム。
  4. 空気調和装置(2)と、請求項1から請求項のいずれか1項に記載のドレン水排水システム(10)と、を備える空気調和システム。
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