JP7248916B2 - ドレン水排水システム、及び空気調和システム - Google Patents
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Description
空気調和装置の室内機で発生したドレン水を排水するドレン水排水システムであって、
前記ドレン水が流れる排水路、及び前記排水路に設けられたシールレス型のドレンポンプを有する排水経路と、
前記排水経路の流路抵抗を調整する調整機構と、を備える。
前記ドレンポンプの吸込口が、前記ドレンパンの上方に配置され、
前記調整機構は、前記ドレンポンプの吸込口と前記ドレンパンの前記ドレン水を受ける底面との距離を調整可能であるのが好ましい。
このような構成によって、調整機構によりドレンポンプの吸込口とドレンパンの底面との距離を調整することで、低揚程時のドレンポンプの騒音を簡単に抑制することができる。
前記調整機構は、前記ドレンポンプと前記支持部材との間に着脱可能に設けられるスペーサを有するのが好ましい。
このような構成によって、ドレンポンプと支持部材との間にスペーサを設けることで、ドレンポンプの吸込口とドレンパンの底面との距離を簡単に調整することができる。
このような構成によって、スペーサによりドレンポンプの振動をさらに抑制することができるので、低揚程時のドレンポンプの騒音をさらに抑制することができる。
このような構成によって、排水路の流路断面積を調整することで、低揚程時のドレンポンプの騒音を簡単に抑制することができる。
前記調整機構は、前記室内機の外側において前記ドレンソケットに着脱可能に設けられるのが好ましい。
このような構成によって、室内機の外側においてドレンソケットに調整機構を設けることができるので、室内機の内側へアクセスしなくても簡単に排水路の流路断面積を調整することができる。
前記調整機構は、前記第1排水路の前記揚程部よりも上流側に着脱可能に設けられるのが好ましい。
このような構成によって、室内機の外側に配置された第1排水路に調整機構を設けることができるので、室内機の内側へアクセスしなくても簡単に排水路の流路断面積を調整することができる。また、調整機構は、第1排水路の揚程部よりも上流側に設けられるので、調整機構の着脱を簡単に行うことができる。
[第1実施形態]
<空気調和装置>
図1は、第1実施形態に係る空気調和システムの概略構成図である。空気調和システム1は空気調和装置2を備えている。空気調和装置2は、例えばビルに設置されるビル形マルチタイプの空気調和装置である。空気調和装置2は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行うことで室内の温度や湿度等を調整する。
空気調和システム1は、室内機3の室内熱交換器3bで発生したドレン水を排水するドレン水排水システム10を備えている。図3は、ドレン水排水システム10の概略側面図である。ドレン水排水システム10は、室内機3の内側から外側へドレン水を排水するための排水経路11を備えている。
シールレス型のドレンポンプ20では、ケーシング4内に取り込まれた空気がインペラ23によりドレン水に巻き込まれるので、インペラ23よりも上流側(吸込口24a側)でキャビテーションが発生する。ドレンポンプ20は、天井懐Sに確保できる揚程部13bの高さH(図3参照)が低い場合(低揚程時)に、ドレン水の吸い込み能力が過剰になり、インペラ23に近い位置でキャビテーションが発生する。インペラ23に近い位置でキャビテーションが発生すると、ドレンポンプ20の振動が大きくなり、その分だけ騒音を大きくなる。
本実施形態のドレン水排水システム10によれば、低揚程時には、ドレンポンプ20の各脚部25と支持部材8との間にスペーサ31を介在させることで、排水経路11の流路抵抗を大きくすることができる。このように、スペーサ31により排水経路11の流路抵抗を調整することで、低揚程時のドレンポンプ20の騒音を簡単に抑制することができる。
第1実施形態では、複数のスペーサ31を各脚部25と支持部材8との間に介在させているが、一枚の大きなスペーサを全ての脚部25と支持部材8との間に介在させてもよい。また、スペーサ31は、弾性部材以外であってもよい。また、スペーサ31は、断熱部材7と支持部材8との間に介在させてもよい。
図6は、第2実施形態に係る空気調和システム1におけるドレン水排水システム10の調整機構30を示す平面図(一部断面図)である。図7は、図6のA矢視図である。なお、図6ではケーシング4の外側に配置される第2排水路14の図示を省略している。また、図7では、ケーシング4の図示を省略している。本実施形態における調整機構30は、ドレンポンプ20の吸い込み能力を低下させるために、排水路12におけるドレンソケット15の流路断面積を調整可能である。
ドレンソケット15は、ベース部15a、第1接続部15b、及び第2接続部15cを有している。ベース部15aは、板部材であり、ケーシング4の側壁4aの外面に固定されている。第1接続部15bは、円筒部材であり、ベース部15aからケーシング4の外側へ向かって斜めに延びている。第2接続部15cは、円筒部材であり、ベース部15aからケーシング4を貫通してケーシング4の内側へ延びている。
調整機構30は、ケーシング4の外側においてドレンソケット15の第1接続部15bに着脱可能に設けられるスペーサ32である。スペーサ32は、円環状の部材である。スペーサ32の外径は、第1接続部15bの内径よりも少し小さい。低揚程時には、第1接続部15bから第1排水路13の第1部13aを取り外すことで、スペーサ32を、第1接続部15bの先端開口から第1接続部15b内に嵌め込むことができる。
本実施形態のドレン水排水システム10によれば、低揚程時には、ドレンソケット15の第1接続部15a内にスペーサ32を嵌め込むことで、排水路12(第1接続部15a)の流路断面積を減少させることができる。排水路12の流路断面積が減少させることで、排水路12の流路抵抗を大きくすることができる。このように、スペーサ32により排水路12の流路抵抗を調整することで、低揚程時のドレンポンプ20の騒音を簡単に抑制することができる。
スペーサ32は、ドレンソケット15の第2接続部15b内に着脱可能に嵌め込まれるものでもよい。また、スペーサ32は、第1排水路13又は第2排水路14の管内に着脱可能に嵌め込まれるものであってもよい。また、スペーサ32は、ドレンポンプ20の吸込口24a又は吐出口24bに着脱可能に嵌め込まれるものであってもよい。
図8は、第3実施形態に係る空気調和システム1におけるドレン水排水システム10の調整機構30を示す概略側面図である。本実施形態の調整機構30は、ドレンポンプ20の吸い込み能力を低下させるために、排水路12における第1排水路13の流路断面積を調整可能である。
調整機構30は、第1排水路13の揚程部13bよりも上流側において、第1部13aと揚程部13bとの間に着脱可能に設けられる継手管33である。低揚程時には、継手管33の一端は、第1部13aの下流端に接続される。また、継手管33の他端は、揚程部13bの上流端に接続される。
本実施形態のドレン水排水システム10によれば、低揚程時には、第1排水路13の第1部13aと揚程部13bとの間に継手管33を接続することで、排水路12(第1排水路13)の流路断面積を減少させることができる。排水路12の流路断面積が減少させることで、排水路12の流路抵抗を大きくすることができる。このように、継手管33により排水路12の流路抵抗を調整することで、低揚程時のドレンポンプ20の騒音を簡単に抑制することができる。
本実施形態の継手管33は、第1排水路13の第1部13aと揚程部13bとの間に着脱可能に設けられているが、第1排水路13の揚程部13bよりも上流側であれば、任意の位置に設けることができる。例えば、第1排水路13の第1部13aとドレンソケット15との間に着脱可能に設けてもよいし、第2排水路14に着脱可能に設けてもよい。
調整機構30は、排水経路11の流路抵抗を調整可能であれば、第1~第3実施形態に限定されない。
上記各実施形態の室内機3は、天井設置型に限定されるものではなく、壁掛け型、床置き型等の他のタイプの室内機であってもよい。
2 空気調和装置
3 室内機
6 ドレンパン
6a 底面
8 支持部材
10 ドレン水排水システム
11 排水経路
12 排水路
13 第1排水路
13b 揚程部
15 ドレンソケット
20 ドレンポンプ
24a 吸込口
30 調整機構
31 スペーサ
h 距離
Claims (4)
- 空気調和装置(2)の室内機(3)で発生したドレン水を排水するドレン水排水システム(10)であって、
前記ドレン水が流れる排水路(12)、及び前記排水路(12)に設けられたシールレス型のドレンポンプ(20)を有する排水経路(11)と、
前記排水経路(11)の流路抵抗を調整する調整機構(30)と、を備え、
前記室内機(3)は、前記ドレン水を受けるドレンパン(6)を有し、
前記ドレンポンプ(20)の吸込口(24a)が、前記ドレンパン(6)の上方に配置され、
前記調整機構(30)は、前記ドレンポンプ(20)の揚程に応じた前記調整機構(30)の有無によって、前記ドレンポンプ(20)の吸込口(24a)と前記ドレンパン(6)の前記ドレン水を受ける底面(6a)との距離(h)を調整可能である、ドレン水排水システム。 - 前記室内機(3)は、前記ドレンポンプ(20)の上方に配置されて前記ドレンポンプ(20)を支持する支持部材(8)を有し、
前記調整機構(30)は、前記ドレンポンプ(20)と前記支持部材(8)との間に着脱可能に設けられるスペーサ(31)を有する、請求項1に記載のドレン水排水システム。 - 前記スペーサ(31)は、弾性部材である、請求項2に記載のドレン水排水システム。
- 空気調和装置(2)と、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のドレン水排水システム(10)と、を備える空気調和システム。
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