JP7247446B2 - マルチコア光ファイバセンシングシステム - Google Patents

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Description

本発明は、マルチコア光ファイバセンシングシステムに関する。
光ファイバの曲げの量と方向を同時に測定する手法として、マルチコア光ファイバを利用した手法が提案されている。その一例として、例えば、マルチコア光ファイバに分布型ブリルアン計測を適用した手法が開示されている(特許文献1参照)。光ファイバに曲げが加わると各コアで異なる歪みが加わることから、ブリルアン散乱光の周波数の変化に違いが生じる。この周波数の違いから、曲げの方向と量を算出している。
特開2016-102691号公報
しかしながら、上記した従来例のように、マルチコア光ファイバとブリルアン散乱を利用する手法では、一般にブリルアン散乱を利用した計測の空間分解能が数m程度であることから、測定分解能が制限される。更に、高空間分解能を得るためには、極めて複雑な制御機構が必要となる。
また、曲げが加わっていないときの反射波長が同じ回折格子を使う場合、従来手法では、光源とマルチコア光ファイバの各コアとを結ぶ光路を光スイッチ等の使用で切替えることにより、各回折格子を識別していたが、スイッチの利用はシステム構成を複雑にする。
曲げが加わっていないときの反射波長が異なる回折格子を使う場合は、広帯域な光源を利用すると共に、マルチコア光ファイバにかきこまれた全ての回折格子からの反射光スペクトルを一括測定することが可能であり、切替のスイッチは不要になるが、マルチコア光ファイバの各コアに異なる回折格子を作製するのは、各コアで同じ回折格子を作製するのに比べて難しい。
本発明は、曲げが加わっていないときに同じ反射波長をもつ回折格子が作製されたマルチコア光ファイバを用いた構成において、スイッチ等のデバイスを用いることなく、簡単に曲げの方向と曲げの量を測定できるようにすることを目的とする。
第1の態様に係るマルチコア光ファイバセンシングシステムは、複数のコアを有するマルチコア光ファイバと、各々の前記コアに作製され、前記マルチコア光ファイバに曲げが加わっていないときに互いに同じ反射波長を持つ回折格子と、変調信号により強度変調された光を発生する光源と、前記光源からの光を各々の前記コアに分岐させると共に、前記回折格子で反射されて戻ってきた光を合波する分岐・合波素子と、前記光源からの光を前記分岐・合波素子に通すと共に、前記回折格子で反射された前記分岐・合波素子からの戻り光を別のポートに通すサーキュレータと、前記サーキュレータから出てきた戻り光を変調する強度変調器と、前記光源の変調周波数を制御すると共に前記強度変調器の変調周波数を制御する信号発生器と、前記強度変調器通過後の戻り光を受光し、強度相関信号を出力する光検出器と、前記信号発生器の制御、及び前記光検出器からの信号処理を行う制御部と、を有し、前記光源から各々の前記コアまでの光路長が互いに異なる。
第2の態様に係るマルチコア光ファイバセンシングシステムは、複数のコアを有するマルチコア光ファイバと、各々の前記コアに作製され、前記マルチコア光ファイバに曲げが加わっていないときに互いに同じ反射波長を持つ回折格子と、互いに異なる波長の光であって変調信号により互いに同一の周波数で強度変調された光を発生する第1光源及び第2光源と、前記第1光源及び前記第2光源の変調周波数を制御する信号発生器と、前記第1光源からの光を各々の前記コアに分岐させると共に、前記回折格子で反射されて戻ってきた光を合波する分岐・合波素子と、前記第1光源からの光を前記分岐・合波素子に通すと共に、前記分岐・合波素子からの戻り光を別のポートに通すサーキュレータと、前記回折格子で反射され前記サーキュレータから出てきた戻り光と、前記第2光源からの光を合波する合波器と、前記合波器からの光を受光し、二光子吸収応答により強度相関信号を出力する光検出器と、前記信号発生器の制御及び前記光検出器からの信号処理を行う制御部と、を有し、前記第1光源から各々の前記コアまでの光路長が互いに異なる。
第1の態様及び第2の態様に係るマルチコア光ファイバセンシングシステムでは、変調周波数を一定の周波数間隔で離散的に掃引する。一連の変調周波数と検出信号のデータペア一式に対し、フーリエ変換を用いた信号処理を行うと、各コアにかかれた回折格子に対応したフーリエスペクトルのピークが得られる。このピークの位置の違いは、分岐・合波素子での伝搬光路長の違いによるものであり、これによって異なる回折格子からの反射光を識別できる。この操作をファイバ回折格子に入射する光の波長を変えて繰返し行うことにより、各回折格子からの反射スペクトルを計測できる。
また、内視鏡等の比較的小さなものでも、また橋梁等の大型構造物でも、マルチコア光ファイバを貼り付けたり、埋め込んだりすることで、曲げの量と方向を観測可能にする。
第3の態様は、第1の態様又は第2の態様において、光速をcとし、屈折率をnとし、光源から前記回折格子までの往復距離をLとし、前記変調周波数を掃引したときに得られる強度相関信号の前記変調周波数についての周期をFとしたとき、次式と、前記変調周波数を掃引して得られた周期F とにより、前記光源から前記回折格子までの往復距離Lを算出し、
Figure 0007247446000001


前記周期Fの1/2よりも広い周波数間隔F と、前記周波数間隔F 前記変調信号の前記変調周波数を掃引したときに得られる強度相関信号の前記変調周波数についての周期F に基づいて、次式
Figure 0007247446000002


により、測定対象の前記回折格子までの往復距離Lを算出する。
但し、mは、F/2<F<mF又はmF<Fを満たし、且つ、|1/F-m/F|を最小値とする自然数である。
このマルチコア光ファイバセンシングシステムでは、変調周波数を掃引する際に、周波数間隔を細かくすることなく、広い周波数間隔Fで変調周波数を掃引したときの強度相関信号の周期Fから測定対象までの距離を測定することができるため、測定時間を短縮することができる。
第4の態様は、第1~第3の態様の何れか1態様に係るマルチコア光ファイバセンシングシステムにおいて、前記光検出器の高域カットオフ周波数が、前記変調信号の前記変調周波数よりも低い。
このマルチコア光ファイバセンシングシステムでは、光検出器の出力信号に別途信号処理を施すことを要せず、簡素な構成で強度相関信号を検出することができる。
本発明に係るマルチコア光ファイバセンシングシステムによれば、曲げが加わっていないときに同じ反射波長をもつ回折格子が作製されたマルチコア光ファイバを用いた構成において、スイッチ等のデバイスを用いることなく、簡単に曲げの方向と曲げの量を測定できる。
(A)は、第1実施形態に係るマルチコア光ファイバセンシングシステムの構成を模式的に示す図である。(B)は、マルチコア光ファイバに作製された回折格子を模式的に示す図である。 第2実施形態に係るマルチコア光ファイバセンシングシステムの構成を模式的に示す図である。 (A)は、マルチコア光ファイバにおける回折格子の部分に曲げが加わっていないときの状態を模式的に示す図である。(B)は、回折格子で反射された戻り光のスペクトルを示す線図である。 (A)は、マルチコア光ファイバにおける回折格子の部分に曲げが加わっているときの状態を模式的に示す図である。(B)は、回折格子で反射された戻り光のスペクトルを示す線図である。 第3実施形態に係るマルチコア光ファイバセンシングシステムの構成を模式的に示す図である。 十分に小さな周波数間隔で変調周波数を掃引したときに周期的に変化する強度相関信号を示す図である。 マルチコア光ファイバの内部構造の一例を示す断面図である。 マルチコア光ファイバに曲げが加わっていないときの反射スペクトルの計測結果を示す線図である。 マルチコア光ファイバに左方向(反時計回り)に曲げ半径3cmの曲げが加わっているときの反射スペクトルを示す線図である。 マルチコア光ファイバに右方向(時計回り)に曲げ半径3cmの曲げが加わっているときの反射スペクトルを示す線図である。 マルチコア光ファイバにおける回折格子の反射スペクトルと曲げ半径の逆数との関係を示す線図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
図1において、本実施形態に係るマルチコア光ファイバセンシングシステム10は、マルチコア光ファイバ12と、回折格子14と、光源の一例としてのレーザ光源16と、分岐・合波素子18と、サーキュレータ22と、強度変調器24と、信号発生器26と、光検出器28と、制御部32と、を有する。
マルチコア光ファイバ12は、1つのクラッド34の中に複数のコア36を有する光ファイバであり(図1(B))、分岐・合波素子18のレーザ光源16より遠い側に接続されている。1つのクラッド34におけるコア36の数は、例えば2~7本である。
図1(B)において、回折格子14は、各々のコア36に作製され、マルチコア光ファイバ12に曲げが加わっていないときに互いに同じ反射波長を持つ光ファイバ回折格子(FBG:Fiber Bragg Grating)である。この回折格子14は、1つのコア36に複数作製されており、分岐・合波素子18側から順に反射点R,R,・・・,Rを構成する。
レーザ光源16は、変調信号により強度変調された光、例えばレーザ光を発生する装置である。レーザ光源16には、例えばレーザダイオードが用いられている。
分岐・合波素子18は、レーザ光源16からの光を各々のコア36に分岐させると共に、回折格子14で反射されて戻ってきた光を合波する光デバイスである。分岐・合波素子18は、各々のコア36に接続される複数の光路46を有している。
サーキュレータ22は、レーザ光源16からの光を分岐・合波素子18に通すと共に、回折格子14で反射された分岐・合波素子18からの戻り光を別のポートに通す光デバイスである。サーキュレータ22の第1ポートとレーザ光源16とは、光ファイバ41により接続されている。サーキュレータ22の第2ポートと分岐・合波素子18とは、光ファイバ42により接続されている。サーキュレータ22の第3ポートと強度変調器24とは、光ファイバ43により接続されている。
これにより、レーザ光源16からの光は、光ファイバ41を通じて第1ポートからサーキュレータ22に入り、第2ポートから光ファイバ42を通じて分岐・合波素子18へ進む。また、分岐・合波素子18からの戻り光は、第2ポートからサーキュレータ22に入り、第3ポートから光ファイバ43を通じて強度変調器24へ進む。
強度変調器24は、サーキュレータ22から出てきた戻り光を変調する光デバイスである。信号発生器26は、レーザ光源16の変調周波数を制御すると共に、強度変調器24の変調周波数を制御するデバイスである。
光検出器28は、強度変調器24通過後の戻り光を受光し、強度相関信号を出力するデバイスである。光検出器28の高域カットオフ周波数は、変調信号の変調周波数よりも低く設定されている。光検出器28の具体例については、後述する第3実施形態で説明する。強度変調されたレーザ光は、マルチコア光ファイバ12の回折格子14で反射して戻ってきた後、強度変調器24により最初の強度変調と同じ周波数で再度強度変調され、それが、高域カットオフ周波数が変調周波数よりも低く設定された光検出器28で受光される。このため、光検出器28が強度相関信号を出力することができる。ここで、「強度相関信号」は、強度変調器24での強度変調信号と、戻ってきた光信号との間の強度相関に比例した信号をいう。
制御部32は、信号発生器26の制御、及び光検出器28からの信号処理を行う、例えばパソコンである。
レーザ光源16から各々のコア36までの光路長は、互いに異なっている。光路長とは、レーザ光源16から、分岐・合波素子18における光路46と各コア36との接続点までの長さであり、光が伝搬する媒質の長さと媒質の屈折率との積である。光路長を変化させる構成の具体例については、後述する第3実施形態で説明する。
ここで、本実施形態では、同じ反射波長の回折格子14が作製されたマルチコア光ファイバ12からの反射光(戻り光)に対して、参照光との強度相関測定を利用することにより、反射スペクトルを測定し、曲げの量と方向を算出する。
同じ反射波長の回折格子14が作製されたマルチコア光ファイバ12からの各コア361,362,363の反射スペクトルは、図3(A),(B)に示されるように、光ファイバに曲げがない場合は重なっている。図4(A),(B)に示されるように、光ファイバに曲げが加わると、曲げの内側のコア361の回折格子14からの反射波長は短波長側に、曲げの外側のコア363の回折格子14からの反射波長は長波長側にシフトする。波長シフトはいずれの場合も、曲げ半径の逆数に比例し、その比例係数は、曲げ半径の中心からコア36までの距離によって決まる。
重なった反射スペクトルを分離するために、本実施形態は、レーザ光源16から各コア36までの光路長が異なるような構成としている。これにより、強度相関測定において、異なる位置からの反射光によるフーリエスペクトルが異なる位置に現れるようにする。光ファイバに曲げが加わっているときだけでなく、曲げが加わっていないときでも、フーリエスペクトルが異なる位置に現れるようにする。これにより、各スペクトルを分離して測定可能となっている。
[第2実施形態]
において、本実施形態に係るマルチコア光ファイバセンシングシステム20は、マルチコア光ファイバ12と、回折格子14と、第1光源の一例としての第1レーザ光源51及び第2光源の一例としての第2レーザ光源52と、信号発生器26と、分岐・合波素子18と、サーキュレータ22と、合波器54と、信号発生器26と、光検出器58と、制御部32と、を有する。
第1レーザ光源51及び第2レーザ光源52は、互いに異なる波長の光であって互いに同一の周波数で強度変調された光を発生する。第1レーザ光源51から発生するレーザ光はプローブ光であり、第2レーザ光源52から発生するレーザ光は参照光である。第1レーザ光源51及び第2レーザ光源52には、それぞれ例えばレーザダイオードが用いられている。信号発生器26は、第1レーザ光源51及び第2レーザ光源52の変調周波数を制御するデバイスである。
合波器54は、回折格子14で反射されサーキュレータ22から出てきた戻り光と、第2レーザ光源52からの光を合波する光デバイスである。サーキュレータ22の第3ポートと合波器54とは、光ファイバ43により接続されている。第2レーザ光源52と合波器54とは、光ファイバ53により接続されている。
光検出器58は、合波器54からの光を受光し、二光子吸収応答により強度相関信号を出力する光デバイスである。合波器54と光検出器58とは、光ファイバ44により接続されている。光検出器58の具体例については、後述する第3実施形態で説明する。
制御部32は、信号発生器26の制御及び光検出器58からの信号処理を行う、例えばパソコンである。
他の部分については、第1実施形態と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
[第3実施形態]
図4において、本実施形態に係るマルチコア光ファイバセンシングシステム30は、第2実施形態の具体例であり、第1レーザ光源51及び第2レーザ光源52を変調するための強度変調器61,62を有している。強度変調器61,62には、信号発生器26から変調周波数fが入力される。
第1レーザ光源51及び第2レーザ光源52は、互いに異なる波長の光であって互いに同一の周波数(例えば1.5μm帯)で強度変調された光を発生する。
強度変調器61とサーキュレータ22との間には、光ファイバ増幅器71(IM:Intensity Moduration)が設けられている。また、合波器54と光検出器58の間には、光ファイバ増幅器72が設けられている。光ファイバ増幅器71,72は、EDFA(エルビウムドープ光ファイバ増幅器)である。
光ファイバ増幅器72と光検出器58の間には、レンズ56が設けられている。光検出器58と制御部32の間には、ロックインアンプ60が設けられている。ロックインアンプ60には、信号発生器64によりロックイン周波数fが入力されるようになっている。第1レーザ光源51にも信号発生器64からの信号が入力され、第1レーザ光源51から発生するレーザ光(プローブ光)が同期検波用に変調信号のロックイン周波数fで強度変調されるようになっている。
光検出器58は、例えばSi-APD(Siアバランシェフォトディテクタ)であり、第1実施形態及び第2実施形態における光検出器28に相当する。光検出器58の高域カットオフ周波数は、信号発生器26から強度変調器61,62に入力される変調信号の変調周波数fよりも低く設定されている。本実施形態では、光検出器58のカットオフ周波数に比べ、変調周波数fを十分高くする一方、ロックイン周波数fを十分低くする。
本実施形態では、マルチコア光ファイバ12が7本のコア36を有している。これに対応して、分岐・合波素子18における光路46も、7本の光路46A~48Gを有している。光路46A~48Gの長さ(伝搬長)は、例えば順に1mずつ長く設定されており、光路48Gは光路46Aより6m長い。
第1レーザ光源51から出力され、回折格子14で反射されたプローブ光は、合波器54で第2レーザ光源52からの参照光と合波され、光ファイバ増幅器72で増幅された後、レンズ56により光検出器58に集光される。
ここで、j(j=1~N)番目の反射点Rで反射するプローブ光の伝搬距離をLp,j、当該プローブ光の光検出器58の受光面における実電界振幅をEp,j、参照光の伝搬距離をL、参照光の光検出器58の受光面における実電界振幅をEとすると、光検出器58の受光面におけるプローブ光の電界eは、以下の式(1)で表され、光検出器58の受光面における参照光の電界eは、式(2)で表される。
Figure 0007247446000003

ここで、νは光周波数であり、fは変調周波数であり、φは変調度であり、tは時間であり、nは光が伝搬する媒質の屈折率であり、cは光速であり、θは位相であり、Nは反射点Rの個数である。また、添え字付き記号の添え字のpはプローブ光を示し、rは参照光を示し、lはロックインアンプ60に入力される変調信号(参照信号)を示し、mは強度変調器61,62に入力される変調信号を示す。
光検出器58から出力される二光子吸収電流iは、入射光強度の2乗平均に比例し、以下の式(3)で表される。
Figure 0007247446000004

ここで、Aは比例定数である。Iは、I=Eで与えられ、光強度に比例する。idは暗電流である。また、ΔLはj番目の反射点Rで反射するプローブ光の伝搬距離Lp,jと参照光の伝搬距離Lの差(Lp,j-L)、すなわち、反射点Rまでの往復距離である。
光検出器58の高域カットオフ周波数は変調周波数fよりも低いため、式(3)において、光検出器58の高域カットオフ周波数よりも高い変調周波数fで振動する項は時間平均が0となる。また、n(Lp,N-Lp,1)/cが十分に小さければ、異なる反射点Rで反射したプローブ光に対する同期検波用の変調信号の位相2πfnLp,j/cの違いの影響は無視できる。このとき、二光子吸収電流信号をロックイン周波数fでロックイン検出すると、出力信号の電流i(f,λ)は、以下の式(4)で表される。
Figure 0007247446000005
式(4)から、変調周波数fを掃引すると、各反射点Rからの反射光による信号(強度相関信号)がそれぞれ正弦波(余弦波)状に(周期的に)変化することが分かる。
ここで、j番目の反射点Rで反射したプローブ光による強度相関信号の周期fperiod,jは、離散的に掃引する変調周波数fの周波数掃引ステップ(周波数間隔)が十分に小さければ、以下の式(5)で表され、距離差ΔLに反比例する。
Figure 0007247446000006

このとき、出力信号をフーリエ変換して、出力信号に含まれる各強度相関信号(各周波成分)の周期fperiod,jを算出することで、各反射点Rの距離差ΔLを同時に求めることができる。すなわち、出力信号をフーリエ変換して得られるスペクトルにおける各ピーク位置が各反射点Rの距離差ΔLに対応する。
本実施形態では、各コア36における回折格子14までの光路長が異なるため、出力信号のフーリエ変換により各回折格子14での反射によるフーリエスペクトルのピークは、異なる位置に現れる。ここまでの操作を、マルチコア光ファイバ12の回折格子14に入射するレーザ光の波長を変えて繰り返し行うことにより、各回折格子14からの反射スペクトルを計測できる。
ここで、距離差ΔL自体を正確に求めようとすると、式(5)から、長距離の反射点の距離差を求めるには、非常に小さな周波数間隔で周波数掃引を行わなければならないことが分かる。一方で、短距離の反射点の距離差を同時に求める場合には、周波数の掃引範囲を広くとらなければならない。従って、短距離の反射点と長距離の反射点が混在する場合には、非常に小さな周波数間隔で広範囲の周波数掃引を行う必要があり、測定時間が長くなる。
図6は、十分に小さな周波数間隔で変調周波数fを掃引したときに周期的に変化する強度相関信号を示す図である。図に示すグラフの横軸は変調周波数fを示し、縦軸は強度相関信号の強度を示す。また、図に示すグラフにおいて黒丸点間の間隔は、周波数掃引ステップを示す。図6に示す強度相関信号は、強度相関信号の周期fperiod,jの1/2以下(強度相関信号のナイキスト間隔以下)の周波数間隔で変調周波数fを掃引した場合に得られる。
周波数掃引ステップが十分に小さいとき、j番目の反射点Rからの反射光によって生じる強度相関信号が周期Fで周期的に変化するとすると、反射点Rで反射するプローブ光の伝搬距離と参照光の伝搬距離との距離差ΔLは、以下の式(6)で表される。また、周期Fの1/2よりも広い周波数間隔F(F>F/2)で変調周波数fを掃引したときに得られる強度相関信号の周期をFとすると、当該強度相関信号から算出される見掛けの距離差ΔLは、以下の式(7)で表される。
Figure 0007247446000007

ここで、周期Fは、以下の式(8)で表される。
Figure 0007247446000008

ここで、mは、F/2<F<mF又はmF<Fを満たし、且つ、|1/F-m/F|を最小値とする自然数である。周波数間隔Fが周期Fよりも小さいか大きいかによって周期Fの値は異なるが、いずれの場合もΔL>ΔLとなる。式(6)、式(8)より、距離差ΔLは、周波数間隔Fと周期Fを用いて以下の式(9)で表される。
Figure 0007247446000009

本実施形態では、制御部32は、式(6)を満たす周期Fの1/2よりも広い周波数間隔Fで変調周波数fを掃引しながら取得した変調周波数f毎の出力信号をフーリエ変換して、出力信号に含まれる各強度相関信号(各反射点Rからの反射光によって生じる各強度相関信号)の周期Fを算出し、算出した周期Fと周波数間隔Fとを式(9)に代入して距離差ΔL(反射点Rまでの往復距離L)を算出する。これにより、測定対象に長距離の反射点が含まれる場合であっても、周波数掃引ステップを細かくすることなく、広い周波数間隔Fで変調周波数fを掃引して各反射点までの距離(変位)を測定することができるため、測定で取得するデータ数が少なくなり、測定時間を短縮することができる。
反射点までの凡その往復距離(周波数掃引ステップが、式(6)を満たす周期Fの1/2以下であるか、周期Fの1/2よりも大きいか、周期mFよりも大きいか)が分かっている場合、周波数掃引ステップが周期Fの1/2以下となる反射点については算出した周期を式(6)に代入して距離差ΔLを算出し、周波数掃引ステップが周期Fの1/2よりも大きく周期mFよりも小さくなる(F/2<F<mF)反射点については算出した周期と周波数掃引ステップ(周波数間隔)とを式(9)の上段に代入して距離差ΔLを算出し、周波数掃引ステップが周期mFよりも大きくなる(mF<F)反射点については算出した周期と周波数掃引ステップとを式(9)の下段に代入して距離差ΔLを算出する。
一方、反射点までの凡その往復距離が分かっていない場合には、周波数掃引ステップを変えて測定を複数回行う。例えば、2回目の測定では周波数掃引ステップを1回目の測定での周波数掃引ステップの2倍の値とする。そして、1回目の測定で得られた強度相関信号の周期と、2回目の測定で得られた強度相関信号の周期が同一である場合(1回目の測定でも2回目の測定でも周波数掃引ステップが周期Fの1/2以下となる場合)には、当該得られた周期を式(6)に代入して算出される距離差ΔLを測定結果とする。
また、1回目の測定で得られた強度相関信号の周期を式(6)に代入して算出される距離差ΔLと、2回目の測定で得られた強度相関信号の周期及び2回目の測定での周波数掃引ステップを式(9)の上段でm=1とした式に代入して算出される距離差ΔLとが同一となる場合(1回目の測定では周波数掃引ステップが周期Fの1/2以下となり、2回目の測定では周波数掃引ステップが周期Fの1/2よりも大きく周期Fよりも小さくなる場合)には、当該距離差ΔLを測定結果とする。
また、Fを2倍にすると、|1/F-m/F|を最小値とする自然数mも2倍の値になる。このことに注目して、1回目の測定で得られた強度相関信号の周期及び1回目の測定での周波数掃引ステップを式(9)の上段と下段のそれぞれに代入して得られる式と、2回目の測定で得られた強度相関信号の周期及び2回目の測定での周波数掃引ステップを式(9)の上段と下段のそれぞれに代入して得られる式とを比較する。後者の2式では、mを2mに置き換える。前者の2式のうちいずれか1つと後者の2式のうちいずれか1つとが同じ値になるような自然数mがあるときは、そのmを用いて得られた距離差ΔLを測定結果とする。
本実施形態の手法では、余弦波信号(異なる周期の余弦波信号の重ね合わせ)を一定間隔でサンプリングする。簡単のため、単一の余弦波信号で考える。余弦波信号f(t)は、以下の式(10)で表される。なお、tは、時間に限られず、本実施形態では変調周波数である。
Figure 0007247446000010

余弦波信号のフーリエ変換F(ω)は、デルタ関数を用いて、
Figure 0007247446000011

となり、ω軸上で±ωに線スペクトルをもつことが分かる。サンプリング間隔Tが1/2fo(ナイキスト間隔)以下であれば、信号スペクトルのうち最小の|ω|をもつ成分は±ωであり、これをとりだすことで元の波形を再現できる。一方、サンプリング間隔Tが、
Figure 0007247446000012

であると、信号スペクトルのうち最小の|ω|をもつ成分は、|ω-mω|の最小値で与えられる|ω|をもつ線スペクトルの成分である。但し、mは、|ω-mω|を最小値とする自然数である。また、ω=2π/Tである。
ここで、特に、サンプリング間隔Tが、
Figure 0007247446000013

であれば、信号スペクトルのうち最小の|ω|をもつ成分は、ω-ω及び-ω+ωの線スペクトルとなる。反射点Rの凡その位置が予め分かっていれば、サンプリング間隔Tを式(13)の条件が満たされるように適切に選ぶことができる。また、より一般的に式(12)の場合であっても、反射点Rの凡その位置が予め分かっていれば、|ω-mω|を最小値とする自然数mは分かるため、ωを求めることは可能である。
(作用)
マルチコア光ファイバセンシングシステム10,20,30では、変調周波数を一定の周波数間隔で離散的に掃引する。一連の変調周波数と検出信号のデータペア一式に対し、フーリエ変換を用いた信号処理を行うと、各コア36にかかれた回折格子14に対応したフーリエスペクトルのピークが得られる。このピークの位置の違いは、分岐・合波素子18での伝搬光路長の違いによるものであり、これによって異なる回折格子14からの反射光を識別できる。この操作を回折格子14に入射する光の波長を変えて繰返し行うことにより、各回折格子14からの反射スペクトルを計測できる。
また、内視鏡等の比較的小さなものでも、また橋梁等の大型構造物でも、マルチコア光ファイバ12を貼り付けたり、埋め込んだりすることで、曲げの量と方向を観測可能にする。更に、すべてのコア36に同じ回折格子14を作製するため、該回折格子14を有するマルチコア光ファイバ12の製造が容易である。
また、マルチコア光ファイバセンシングシステム10,20,30では、変調周波数を掃引する際に、周波数間隔を細かくすることなく、広い周波数間隔Fで変調周波数を掃引したときの強度相関信号の周期Fから測定対象までの距離を測定することができるため、測定時間を短縮することができる。
更に、光検出器28,58の高域カットオフ周波数は、変調信号の変調周波数fよりも低いので、光検出器28,58の出力信号に別途信号処理を施すことを要せず、簡素な構成で強度相関信号を検出することができる。
このように、マルチコア光ファイバセンシングシステム10,20,30によれば、曲げが加わっていないときに同じ反射波長をもつ回折格子14が作製されたマルチコア光ファイバ12を用いた構成において、スイッチ等のデバイスを用いることなく、簡単に曲げの方向と曲げの量を測定できる。
(試験例)
図7には、マルチコア光ファイバ12の内部構造の一例が示されている。このマルチコア光ファイバ12は、クラッド34内に7本のコア36を有している。コア36に付された数字は、図8から図10における線の符号に対応している。コア36の直径は5.3μm、クラッド34の直径は125.9μmである。また、互いに隣接するコア36のピッチは、35.4μmである。マルチコア光ファイバ12における回折格子14の範囲は、約3cmである。
図8には、マルチコア光ファイバに曲げが加わっていないときの反射スペクトルの計測結果を示す線図が示されている。この図からわかるように、マルチコア光ファイバ12に曲げが加わっていないときでも、各々コア36に対応する反射スペクトルは、互いに異なる位置に現れている。
図9には、マルチコア光ファイバ12に曲げ半径3cmで左方向(反時計回り)の曲げが加わっているときの反射スペクトルの計測結果を示す線図が示されている。また、図10には、マルチコア光ファイバ12に曲げ半径3cmで右方向(時計回り)の曲げが加わっているときの反射スペクトルの計測結果を示す線図が示されている。図9、図10を比較すると、反射スペクトルの変化の方向が、両者で反対方向になっていると同時に、変化量の絶対値は等しい。このことから、マルチコア光ファイバ12の曲げの大きさが同じで、向きが反対になっていることがわかる。
図11には、マルチコア光ファイバ12の回折格子14の反射スペクトルと、曲げ半径の逆数との関係が示されている。この関係を用いることにより、マルチコア光ファイバ12の曲げ半径の大きさを知ることができる。
産業上の利用可能性の1つとして、マルチコア光ファイバをチューブタイプの内視鏡に設置して、チューブの曲がり具合を観測することへの応用が考えられる。現在、このタイプの内視鏡を人体に挿入する場合、人体に無理がかかることが一般的である。内視鏡の曲がり具合を観測できるようになれば、曲げを能動的に制御する機構を用いつつ、効率的に内視鏡を体内に挿入できるようになる。
利用可能性のもう1つとしては、マルチコア光ファイバを橋梁やガスパイプ等に設置して、形状の歪み観測への使用が考えられる。従来の光ファイバ回折格子によるセンシングでは、歪みの大きさのみが観測されてきたが、歪みの向きも含めて観測が可能になれば、事故につながる異常をより詳細に早い段階で察知することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態の一例について説明したが、本発明の実施形態は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
光源が発生する光をレーザ光として説明したが、これ以外に近赤外線等も使用可能である。近赤外線を使用する場合、光源も近赤外線を発生できるものが用いられる。
10 マルチコア光ファイバセンシングシステム
12 マルチコア光ファイバ
14 回折格子
16 レーザ光源(光源)
18 分岐・合波素子
20 マルチコア光ファイバセンシングシステム
22 サーキュレータ
24 強度変調器
26 信号発生器
28 光検出器
30 マルチコア光ファイバセンシングシステム
32 制御部
36 コア
46 光路
46A~46G 光路
51 第1レーザ光源(光源)
52 第2レーザ光源(光源)
54 合波器
58 光検出器
61 強度変調器
62 強度変調器
64 信号発生器

Claims (4)

  1. 複数のコアを有するマルチコア光ファイバと、
    各々の前記コアに作製され、前記マルチコア光ファイバに曲げが加わっていないときに互いに同じ反射波長を持つ回折格子と、
    変調信号により強度変調された光を発生する光源と、
    前記光源からの光を各々の前記コアに分岐させると共に、前記回折格子で反射されて戻ってきた光を合波する分岐・合波素子と、
    前記光源からの光を前記分岐・合波素子に通すと共に、前記回折格子で反射された前記分岐・合波素子からの戻り光を別のポートに通すサーキュレータと、
    前記サーキュレータから出てきた戻り光を変調する強度変調器と、
    前記光源の変調周波数を制御すると共に前記強度変調器の変調周波数を制御する信号発生器と、
    前記強度変調器通過後の戻り光を受光し、強度相関信号を出力する光検出器と、
    前記信号発生器の制御、及び前記光検出器からの信号処理を行う制御部と、を有し、
    前記光源から各々の前記コアまでの光路長が互いに異なるマルチコア光ファイバセンシングシステム。
  2. 複数のコアを有するマルチコア光ファイバと、
    各々の前記コアに作製され、前記マルチコア光ファイバに曲げが加わっていないときに互いに同じ反射波長を持つ回折格子と、
    互いに異なる波長の光であって変調信号により互いに同一の周波数で強度変調された光を発生する第1光源及び第2光源と、
    前記第1光源及び前記第2光源の変調周波数を制御する信号発生器と、
    前記第1光源からの光を各々の前記コアに分岐させると共に、前記回折格子で反射されて戻ってきた光を合波する分岐・合波素子と、
    前記第1光源からの光を前記分岐・合波素子に通すと共に、前記分岐・合波素子からの戻り光を別のポートに通すサーキュレータと、
    前記回折格子で反射され前記サーキュレータから出てきた戻り光と、前記第2光源からの光を合波する合波器と、
    前記合波器からの光を受光し、二光子吸収応答により強度相関信号を出力する光検出器と、
    前記信号発生器の制御及び前記光検出器からの信号処理を行う制御部と、を有し、
    前記第1光源から各々の前記コアまでの光路長が互いに異なるマルチコア光ファイバセンシングシステム。
  3. 光速をcとし、屈折率をnとし、光源から前記回折格子までの往復距離をLとし、前記変調周波数を掃引したときに得られる強度相関信号の前記変調周波数についての周期をFとしたとき、
    次式と、前記変調周波数を掃引して得られた周期F とにより、前記光源から前記回折格子までの往復距離Lを算出し、
    Figure 0007247446000014



    前記周期Fの1/2よりも広い周波数間隔F と、前記周波数間隔F 前記変調信号の前記変調周波数を掃引したときに得られる強度相関信号の前記変調周波数についての周期F に基づいて、次式
    Figure 0007247446000015


    により、測定対象の前記回折格子までの往復距離Lを算出する、請求項1又は請求項2に記載のマルチコア光ファイバセンシングシステム。
    但し、mは、F/2<F<mF又はmF<Fを満たし、且つ、|1/F-m/F|を最小値とする自然数である。
  4. 前記光検出器の高域カットオフ周波数は、前記変調信号の前記変調周波数よりも低い請求項1~請求項3の何れか1項に記載のマルチコア光ファイバセンシングシステム。
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