JP7247446B2 - マルチコア光ファイバセンシングシステム - Google Patents
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Description
図1において、本実施形態に係るマルチコア光ファイバセンシングシステム10は、マルチコア光ファイバ12と、回折格子14と、光源の一例としてのレーザ光源16と、分岐・合波素子18と、サーキュレータ22と、強度変調器24と、信号発生器26と、光検出器28と、制御部32と、を有する。
図5において、本実施形態に係るマルチコア光ファイバセンシングシステム20は、マルチコア光ファイバ12と、回折格子14と、第1光源の一例としての第1レーザ光源51及び第2光源の一例としての第2レーザ光源52と、信号発生器26と、分岐・合波素子18と、サーキュレータ22と、合波器54と、信号発生器26と、光検出器58と、制御部32と、を有する。
図4において、本実施形態に係るマルチコア光ファイバセンシングシステム30は、第2実施形態の具体例であり、第1レーザ光源51及び第2レーザ光源52を変調するための強度変調器61,62を有している。強度変調器61,62には、信号発生器26から変調周波数fmが入力される。
ここで、νは光周波数であり、fは変調周波数であり、φは変調度であり、tは時間であり、nは光が伝搬する媒質の屈折率であり、cは光速であり、θは位相であり、Nは反射点Rの個数である。また、添え字付き記号の添え字のpはプローブ光を示し、rは参照光を示し、lはロックインアンプ60に入力される変調信号(参照信号)を示し、mは強度変調器61,62に入力される変調信号を示す。
光検出器58から出力される二光子吸収電流iは、入射光強度の2乗平均に比例し、以下の式(3)で表される。
このとき、出力信号をフーリエ変換して、出力信号に含まれる各強度相関信号(各周波成分)の周期fperiod,jを算出することで、各反射点Rの距離差ΔLjを同時に求めることができる。すなわち、出力信号をフーリエ変換して得られるスペクトルにおける各ピーク位置が各反射点Rの距離差ΔLjに対応する。
ここで、mは、Fr/2<Fs<mFr又はmFr<Fsを満たし、且つ、|1/Fr-m/Fs|を最小値とする自然数である。周波数間隔Fsが周期Frよりも小さいか大きいかによって周期Fgの値は異なるが、いずれの場合もΔL>ΔLgとなる。式(6)、式(8)より、距離差ΔLは、周波数間隔Fsと周期Fgを用いて以下の式(9)で表される。
本実施形態では、制御部32は、式(6)を満たす周期Frの1/2よりも広い周波数間隔Fsで変調周波数fmを掃引しながら取得した変調周波数fm毎の出力信号をフーリエ変換して、出力信号に含まれる各強度相関信号(各反射点Rからの反射光によって生じる各強度相関信号)の周期Fgを算出し、算出した周期Fgと周波数間隔Fsとを式(9)に代入して距離差ΔL(反射点Rjまでの往復距離Lj)を算出する。これにより、測定対象に長距離の反射点が含まれる場合であっても、周波数掃引ステップを細かくすることなく、広い周波数間隔Fsで変調周波数fmを掃引して各反射点までの距離(変位)を測定することができるため、測定で取得するデータ数が少なくなり、測定時間を短縮することができる。
となり、ω軸上で±ω0に線スペクトルをもつことが分かる。サンプリング間隔Tsが1/2fo(ナイキスト間隔)以下であれば、信号スペクトルのうち最小の|ω|をもつ成分は±ω0であり、これをとりだすことで元の波形を再現できる。一方、サンプリング間隔Tsが、
であると、信号スペクトルのうち最小の|ω|をもつ成分は、|ω0-mωs|の最小値で与えられる|ω|をもつ線スペクトルの成分である。但し、mは、|ω0-mωs|を最小値とする自然数である。また、ωs=2π/Tsである。
ここで、特に、サンプリング間隔Tsが、
であれば、信号スペクトルのうち最小の|ω|をもつ成分は、ω0-ωs及び-ω0+ωsの線スペクトルとなる。反射点Rの凡その位置が予め分かっていれば、サンプリング間隔Tsを式(13)の条件が満たされるように適切に選ぶことができる。また、より一般的に式(12)の場合であっても、反射点Rの凡その位置が予め分かっていれば、|ω0-mωs|を最小値とする自然数mは分かるため、ω0を求めることは可能である。
マルチコア光ファイバセンシングシステム10,20,30では、変調周波数を一定の周波数間隔で離散的に掃引する。一連の変調周波数と検出信号のデータペア一式に対し、フーリエ変換を用いた信号処理を行うと、各コア36にかかれた回折格子14に対応したフーリエスペクトルのピークが得られる。このピークの位置の違いは、分岐・合波素子18での伝搬光路長の違いによるものであり、これによって異なる回折格子14からの反射光を識別できる。この操作を回折格子14に入射する光の波長を変えて繰返し行うことにより、各回折格子14からの反射スペクトルを計測できる。
図7には、マルチコア光ファイバ12の内部構造の一例が示されている。このマルチコア光ファイバ12は、クラッド34内に7本のコア36を有している。コア36に付された数字は、図8から図10における線の符号に対応している。コア36の直径は5.3μm、クラッド34の直径は125.9μmである。また、互いに隣接するコア36のピッチは、35.4μmである。マルチコア光ファイバ12における回折格子14の範囲は、約3cmである。
以上、本発明の実施形態の一例について説明したが、本発明の実施形態は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
12 マルチコア光ファイバ
14 回折格子
16 レーザ光源(光源)
18 分岐・合波素子
20 マルチコア光ファイバセンシングシステム
22 サーキュレータ
24 強度変調器
26 信号発生器
28 光検出器
30 マルチコア光ファイバセンシングシステム
32 制御部
36 コア
46 光路
46A~46G 光路
51 第1レーザ光源(光源)
52 第2レーザ光源(光源)
54 合波器
58 光検出器
61 強度変調器
62 強度変調器
64 信号発生器
Claims (4)
- 複数のコアを有するマルチコア光ファイバと、
各々の前記コアに作製され、前記マルチコア光ファイバに曲げが加わっていないときに互いに同じ反射波長を持つ回折格子と、
変調信号により強度変調された光を発生する光源と、
前記光源からの光を各々の前記コアに分岐させると共に、前記回折格子で反射されて戻ってきた光を合波する分岐・合波素子と、
前記光源からの光を前記分岐・合波素子に通すと共に、前記回折格子で反射された前記分岐・合波素子からの戻り光を別のポートに通すサーキュレータと、
前記サーキュレータから出てきた戻り光を変調する強度変調器と、
前記光源の変調周波数を制御すると共に前記強度変調器の変調周波数を制御する信号発生器と、
前記強度変調器通過後の戻り光を受光し、強度相関信号を出力する光検出器と、
前記信号発生器の制御、及び前記光検出器からの信号処理を行う制御部と、を有し、
前記光源から各々の前記コアまでの光路長が互いに異なるマルチコア光ファイバセンシングシステム。 - 複数のコアを有するマルチコア光ファイバと、
各々の前記コアに作製され、前記マルチコア光ファイバに曲げが加わっていないときに互いに同じ反射波長を持つ回折格子と、
互いに異なる波長の光であって変調信号により互いに同一の周波数で強度変調された光を発生する第1光源及び第2光源と、
前記第1光源及び前記第2光源の変調周波数を制御する信号発生器と、
前記第1光源からの光を各々の前記コアに分岐させると共に、前記回折格子で反射されて戻ってきた光を合波する分岐・合波素子と、
前記第1光源からの光を前記分岐・合波素子に通すと共に、前記分岐・合波素子からの戻り光を別のポートに通すサーキュレータと、
前記回折格子で反射され前記サーキュレータから出てきた戻り光と、前記第2光源からの光を合波する合波器と、
前記合波器からの光を受光し、二光子吸収応答により強度相関信号を出力する光検出器と、
前記信号発生器の制御及び前記光検出器からの信号処理を行う制御部と、を有し、
前記第1光源から各々の前記コアまでの光路長が互いに異なるマルチコア光ファイバセンシングシステム。 - 光速をcとし、屈折率をnとし、光源から前記回折格子までの往復距離をLとし、前記変調周波数を掃引したときに得られる強度相関信号の前記変調周波数についての周期をFrとしたとき、
次式と、前記変調周波数を掃引して得られた周期F r とにより、前記光源から前記回折格子までの往復距離Lを算出し、
前記周期Frの1/2よりも広い周波数間隔Fs と、前記周波数間隔F s で前記変調信号の前記変調周波数を掃引したときに得られる強度相関信号の前記変調周波数についての周期Fg とに基づいて、次式
により、測定対象の前記回折格子までの往復距離Lを算出する、請求項1又は請求項2に記載のマルチコア光ファイバセンシングシステム。
但し、mは、Fr/2<Fs<mFr又はmFr<Fsを満たし、且つ、|1/Fr-m/Fs|を最小値とする自然数である。 - 前記光検出器の高域カットオフ周波数は、前記変調信号の前記変調周波数よりも低い請求項1~請求項3の何れか1項に記載のマルチコア光ファイバセンシングシステム。
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