JP7246290B2 - 情報処理装置および情報処理方法 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、マルチメディア放送プログラムがインストールされる第1オペレーションシステムと、第1オペレーションシステムのマルチメディア放送プログラムを共有し、テレビ視聴と写真閲覧を実行できる、第2オペレーションシステムとを有するコンピュータシステムについて記載されている。
他方、テレビジョン放送の番組の属性や概要を示す番組情報を用いて視聴傾向を分析し、番組に関連するコンテンツを推薦することが提案されていた。
(システム概要)
まず、本実施形態に係る情報処理システム1の概要について説明する。
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す概略ブロック図である。
情報処理システム1は、ネットワークNWに接続された情報処理装置10を含んで構成される。ネットワークNWには、コンテンツ保存サーバ30、番組情報配信サーバ50、端末装置60および受信装置70が接続され、各種のデータを送受信可能としている。また、情報処理システム1は、放送設備40を含んで構成される。
コンテンツ保存サーバ30には、例えば、複数の地理的名称のそれぞれと、その範囲を示す地図データが予め記憶される。これにより、画像関連情報として位置情報が用いられる。コンテンツ保存サーバ30は、コンテンツ保存サーバ30は、地図データを参照して、情報処理装置10から受信した保存コンテンツ検索要求で示される地理的名称に対応する位置に係る地理的範囲内の緯度経度を示す位置情報を含み、保存コンテンツ検索要求に係る受信装置70に対応する保存コンテンツを検索する。
また、コンテンツ保存サーバ30は、端末装置60から受信した投稿情報に位置情報が含まれる場合には、地図データを参照して、位置情報に対応する地理的名称を特定し、特定した地理的名称を、その画像に関連付けられる画像関連情報の一部に含めてもよい。コンテンツ保存サーバ30は、地理的名称を示す保存コンテンツ検索要求を受信装置70から受信するとき、地図データを参照せず、その地理的名称に一致する地理的名称を含む画像関連情報を有する保存コンテンツを検索してもよい。また、コンテンツ保存サーバ30は、端末装置から60から受信した投稿情報に含まれる画像に対して公知の画像認識処理を行い、その画像が示す風景を有する場所の地理的名称もしくは、その画像が示す人物の人名を特定してもよい。そして、コンテンツ保存サーバ30は、その画像に関連付けられる画像関連情報の一部に含めておいてもよい。画像認識により得られる地理的名称、人名などの認識結果は、主にテキスト情報として保存される。
なお、情報処理装置10から受信する保存コンテンツ検索要求には、上記のように地理的名称以外の種別(例えば、出演者であるタレントなどの人名、野球などの趣味の名称、結婚式などのイベントの名称)の番組関連情報が含まれる場合もあり得る。その場合も、コンテンツ保存サーバ30は、その番組関連情報に対応する画像関連情報を含み、かつ、その受信装置70に対応する保存コンテンツを検索する。
コンテンツ保存サーバ30は、検索した保存コンテンツに係る保存コンテンツリストを保存コンテンツ検索要求に対する応答として、情報処理装置10に送信する。保存コンテンツリストには、保存コンテンツの検索にキーワードとして用いられる画像関連情報を含めてもよい。
コンテンツ保存サーバ30は、ユーザ認証の際、例えば、ユーザデータを参照して、端末装置60から受信した認証要求情報に含まれる会員IDとパスワードのセットとそれぞれ一致する会員IDとパスワードの有無により、ユーザ認証の成否を判定する。コンテンツ保存サーバ30は、ユーザ認証に成功したと判定するとき、コンテンツ保存閲覧サービスの利用を端末装置60に許可し、その許可を示す許可情報を端末装置60に送信する。
コンテンツ保存サーバ30は、ユーザデータを参照して、コンテンツ保存閲覧サービスの利用を許可する端末装置60に対応する受信装置70を特定し、その端末装置60から受信した投稿情報を、特定した受信装置70に対する保存コンテンツとして記憶する。コンテンツ保存サーバ30は、ユーザ認証に失敗したと判定するとき、コンテンツ保存閲覧サービスの利用をその端末装置60に許可しない。
なお、コンテンツ保存サーバ30は、端末装置60ごとに投稿情報を累積して保存コンテンツとして記憶してもよい。
番組情報配信サーバ50は、情報処理装置10から受信する番組情報要求で指示される放送チャネルと、その時点が放送時間に含まれる番組を特定し、特定した番組に係る番組情報を、番組情報要求に対する応答として情報処理装置10に送信する。
番組情報は、1件の番組をさらに時間的に区分したコーナごとに構成されてもよい。番組情報は、本編番組の他、商品またはサービスの宣伝を主目的とする広告番組(CM:Commercial Advertisement)に係る番組情報が含まれてもよい。また、番組情報は、番組関連情報を含んで構成されてもよい。番組関連情報は、番組もしくはコーナごとに、その内容を代表するキーワード、その内容もしくはキーワードが属するジャンル、および保存コンテンツの検索方法を示す情報を含み、それらを関連付けて構成される(図4)。番組情報配信サーバ50は、特定した番組に係る番組情報のうち番組関連情報を抽出し、抽出した番組関連情報を情報処理装置10に送信してもよい。
制御部は、操作入力部から入力される操作信号で指示されるテキスト情報を画像データに付加して保存し、保存されたテキスト情報を画像データに付加して投稿情報として送信対象としてもよい。
受信装置70は、操作入力を受け付ける操作入力部と、操作入力で指示される放送チャネルに対応する周波数帯域で番組データを受信する受信部と、受信した番組データが示す画像の表示部への表示を制御する制御部、を備える。受信装置70の制御部は、その時点で受信する番組を示す受信情報として、番組データを受信する放送チャネルを示す受信情報を情報処理装置10に送信する。
また、制御部は、受信した保存コンテンツリストを表示部に表示させてもよい。その場合には、保存コンテンツリストには、個々の保存コンテンツを示す情報として、必ずしも画像は含まれていなくてもよく、タイトル、日時など、個々の保存コンテンツをユーザが特定できる情報が含まれていればよい。そこで、制御部は、操作入力部が入力される操作信号で指示される保存コンテンツの閲覧を示す閲覧要求をコンテンツ保存サーバ30に送信する。制御部は、閲覧要求の応答としてコンテンツ保存サーバ30から受信した保存コンテンツが示す画像を表示部に表示させる。
なお、図1に示す端末装置60の台数、受信装置70の台数は、それぞれ1台であるが、2台以上となってもかまわない。また、端末装置60が、受信装置70と同様の保存コンテンツの取得、表示機能を有していてもよい。
次に情報処理装置10の機能構成例について説明する。情報処理装置10は、制御部120を含んで構成される。制御部120は、各種の処理を制御し、各種の機能を奏する。制御部120は、受信情報取得部122、コンテンツ要求部126およびコンテンツ提供部128を含んで構成される。
コンテンツ要求部126は、番組情報要求に対する応答として、番組情報配信サーバ50から番組情報を受信する。コンテンツ要求部126は、例えば、受信した受信番組の番組情報から番組関連情報の一種として、受信番組に表された位置に関する地理的名称を抽出する。コンテンツ要求部126は、受信情報取得部122から入力される受信情報の送信元である受信装置70のユーザの保存コンテンツのうち、抽出した番組関連情報に関するコンテンツの検索を示す保存コンテンツ検索要求を生成する。
コンテンツ要求部126は、生成した保存コンテンツ検索要求をコンテンツ保存サーバ30に送信する。コンテンツ保存サーバ30は、コンテンツ要求部126から受信した保存コンテンツ検索要求で指示された番組関連情報に対応する画像関連情報を含む保存コンテンツを検索する。保存コンテンツ検索要求により検索方法が指示される場合には、コンテンツ保存サーバ30は、保存コンテンツを検索する際に、指示された検索方法を用いる。コンテンツ保存サーバ30は、検索により特定された保存コンテンツを示す保存コンテンツリストを生成し、生成した保存コンテンツリストをコンテンツ提供部128に送信する。 コンテンツ提供部128は、保存コンテンツ検索要求に対する応答として、コンテンツ保存サーバ30から保存コンテンツを示す保存コンテンツリストを受信装置70から受信する。コンテンツ提供部128は、受信した保存コンテンツリストに検索に係る番組関連情報を含めて受信装置70に送信する。コンテンツ提供部128は、保存コンテンツリストが示す保存コンテンツを案内するための案内情報を生成し、生成した案内情報と保存コンテンツリストに代えて、または保存コンテンツリストとともに受信装置70に送信してもよい。
次に、本実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成例について説明する。図2は、本実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成例を示す概略ブロック図である。
情報処理装置10は、プロセッサ102、記憶媒体104、ドライブ部106、入力部108、出力部110、ROM(Read Only Memory)112、RAM(Random Access Memory)114、補助記憶部116およびインタフェース部118を含んで構成される。
プロセッサ102、ドライブ部106、入力部108、出力部110、ROM112、RAM114、補助記憶部116およびインタフェース部118は、バスBSを用いて相互に接続される。従って、情報処理装置10は、少なくともその一部をコンピュータとして構成される。
記憶媒体104は、各種のデータを記憶する。記憶媒体104は、例えば、光磁気ディスク、フレキシブルディスク、フラッシュメモリなどの可搬記憶媒体である。
ドライブ部106は、例えば、記憶媒体104からの各種データの読み出しと、記憶媒体104への各種データの書き込みの一方または両方を行う機器である。
出力部110は、例えば、ディスプレイなどの表示部、スピーカなどの再生部である。
ROM112は、例えば、プロセッサ102が実行するためのプログラムを記憶する。
RAM114は、例えば、プロセッサ102で用いられる各種データ、プログラムを一時的に保存する。
インタフェース部118は、他の機器との間で各種のデータを有線または無線で接続し入力および出力可能とする。インタフェース部118は、有線または無線でネットワークNWに接続する通信モジュールを備え、ネットワークNWに接続されたさらに他の機器との間で各種のデータを送信および受信可能とする。
次に、本実施形態に係る番組情報の構成例について説明する。
図3は、本実施形態に係る番組情報の例を示す図である。
図3に示す例では、番組情報は、イベントID、開始時刻、終了時刻、番組名、コーナ名、イベント概要および放送局IDを含み、これらを対応付けてなるセットを含んで構成される。 イベントIDは、個々の番組もしくはコーナを識別するための識別情報である。コーナとは、1件の番組の時間的に区分された部分である。コーナは、例えば、報道番組における1件の話題、映画のシーンなどに対応する。コーナは、セグメントとも呼ばれることがある。つまり、図3において、イベントとは、放送事業者が放送サービスを提供する単位である番組またはコーナを意味し、行事や出来事を示すものではない。
開始時刻、終了時刻は、それぞれイベントIDで指示される番組またはコーナの放送時間の始点の時刻、終点の時刻を示す。
コーナ名は、イベントIDで指示されるコーナの名称である。番組が1件以上のコーナに区分されていない場合には、コーナ名は省略されうる。
イベント概要は、イベントIDで指示される番組もしくはコーナの概要を文章で示すテキスト情報である。
放送局IDは、イベントIDで指示される番組またはコーナに含まれる番組の放送チャネルを示す識別情報である。
番組情報のうち、番組名、コーナ名およびイベント概要に、地理的名称が含まれることがある。図3の第2行のイベント概要に含まれる「福岡県」、第3行のイベント概要に含まれる「熱海」が、それぞれ地理的名称である。
番組情報配信サーバ50は、情報処理装置10から受信した番組情報要求が示す日時が放送時間に含まれ、番組情報要求が示す放送チャネルで放送される番組またはコーナに係る番組情報を特定する。番組情報配信サーバ50は、特定した番組情報を情報処理装置10に送信する。
次に、本実施形態に係る番組関連情報の例について説明する。図4は、本実施形態に係る番組関連情報の例を示す図である。
番組関連情報は、イベントID、キーワード、ジャンルおよび検索方法を含み、これらを対応付けてなるセットを含んで構成される。
キーワードは、イベントIDで指示される番組で表される内容を代表する語句である。
ジャンルは、そのキーワードが属する種別を示す。図4では、個々のキーワードのジャンルは「地理的名称」、「ランドマーク」、「人名」、「趣味」および「イベント」に及ぶ。但し、図4の「NDランド」のジャンル「ランドマーク」は、「地理的名称」とは別個に分類されているが、「地理的名称」として分類されてもよい。
例えば、図4の第2行のように「位置情報」が指示される場合には、コンテンツ保存サーバ30は、予め自装置に記憶された地図データを参照して、情報処理装置10のコンテンツ要求部126から受信した保存コンテンツ検索要求で示されるキーワードである地理的名称に対応する位置に係る地理的範囲を特定する。コンテンツ保存サーバ30は、受信情報の送信元である受信装置70の保存コンテンツのうち、特定した地理的範囲内の緯度経度を示す位置情報を含む保存コンテンツを検索結果として特定する。
なお、コンテンツ保存サーバ30に代えて、情報処理装置10のコンテンツ要求部126に予め地図データを記憶しておいてもよい。その場合には、コンテンツ要求部126は、地図データを参照して、取得した受信番組に対応するキーワードであり地理的名称に対応する地理的範囲を特定する。コンテンツ要求部126は、特定した地理的範囲を保存コンテンツ検索要求に含めてコンテンツ保存サーバ30に送信する。
コンテンツ保存サーバ30は、受信情報の送信元である受信装置70の保存コンテンツのうち、保存コンテンツ検索要求で示される地理的範囲に含まれる位置を示す位置情報を含む保存コンテンツを検索結果として特定する。
図4の第4行のように「テキスト情報」が指示される場合には、コンテンツ保存サーバ30は、保存コンテンツ検索要求に係る受信装置70に対応する保存コンテンツに含まれるテキスト情報のうち、保存コンテンツ検索要求で示されるキーワードに相当する文字列を含むテキスト情報を有する保存コンテンツを検索する。
番組関連情報は、番組情報とは別個に構成されてもよいし、番組情報の一部として構成されてもよい。番組情報の一部となる場合には、イベントIDごとにキーワード、ジャンルおよび検索方法が対応付けられていれば足りるため、図3に示すイベントIDとは別個に図4に示すイベントIDが設定されなくてもよい。
また、番組情報の一部となる番組名、コーナ名およびイベント名も番組関連情報とみなすこともでき、コンテンツ要求部126は番組関連情報として用いられてもよい。その場合には、図4に示す番組関連情報が省略されてもよい。
次に、本実施形態に係る受信情報の例について説明する。図5は、本実施形態に係る受信情報の例を示す図である。
受信情報は、受信装置ID、日時および受信チャネルのそれぞれを示す情報を含み、それらを対応付けてなるセットである。受信装置IDは、個々の受信装置70を識別するための識別情報である。日時は、番組を受信している時点の年月日と時分を示す。受信チャネルは、番組の受信に係る放送チャネルを示す。受信装置70は、例えば、所定時間間隔(典型的には、1~10分ごと)で、受信情報を生成し、生成した受信情報を情報処理装置10に送信する。なお、受信装置70は、動作開始直後、番組もしくはコーナの放送の受信を開始したとき、受信中、または受信終了後に受信情報を情報処理装置10に送信してもよい。番組もしくはコーナの受信開始時または受信中に受信情報を送信する場合には、その番組もしくはコーナの放送開始直後または受信中に、関連する提供コンテンツが受信装置70に提供される。また、番組もしくはコーナの受信後に受信情報を送信する場合には、その番組もしくはコーナの放送後に、関連する提供コンテンツが受信装置70に提供される。その場合には、番組もしくはコーナの視聴が提供コンテンツにより阻害されない。また、受信装置70は、番組もしくはコーナのコンテンツの再生を開始したとき、再生中、または、再生終了後に、受信情報を情報処理装置10に送信してもよい。番組もしくはコーナの再生開始時または再生中に受信情報を送信する場合には、その番組もしくはコーナの再生開始直後または受信中に、関連する提供コンテンツが受信装置70に提供される。また、番組もしくはコーナの再生後に受信情報を送信する場合には、その番組もしくはコーナの再生後に、関連する提供コンテンツが受信装置70に提供される。その場合も、番組もしくはコーナの視聴が提供コンテンツにより阻害されない。
コンテンツ要求部126は、番組情報配信サーバ50から、その番組情報に係る番組関連情報を取得する。そして、コンテンツ要求部126は、取得した番組関連情報で指示される検索方法とキーワードを示す保存コンテンツ検索要求をコンテンツ保存サーバ30に送信する。
情報処理装置10のコンテンツ提供部128は、コンテンツ保存サーバ30から受信した保存コンテンツリストに、番組関連情報を付加して受信装置70に送信してもよい。
受信装置70の制御部は、情報処理装置10から保存コンテンツリストを受信するとき、保存コンテンツリストに付加された番組関連情報とその日時を含む案内情報を生成し、生成した案内情報を表示部に表示させる(図15参照)。案内情報には、保存コンテンツの閲覧を案内するためのメッセージと、閲覧の要否を指示するための画面部品(例えば、吹き出し、ボタン)が含まれる。制御部は、ユーザの操作による画面部品への押下を検出するとき、受信した保存コンテンツを表示部に表示させる。保存コンテンツリストに含まれる保存コンテンツリストの件数が複数件である場合には、画面部品への押下ごとに表示部に表示させる保存コンテンツを順次切り替えてもよい。
また、情報処理装置10のコンテンツ提供部128が受信した保存コンテンツリストが示す保存コンテンツのいずれかを案内するための案内情報を生成し、生成した案内情報を受信装置70に送信してもよい。この場合には、保存コンテンツリストには個々の保存コンテンツの画像は含まれていなくてもよく、個々の保存コンテンツを特定するための情報が含まれていればよい。コンテンツ提供部128は、コンテンツ保存サーバ30が検索した保存コンテンツの件数が複数件である場合には、そのうちの1つを選択する。コンテンツ提供部128は、例えば、複数件のうち1件をランダムに選択してもよいし、撮影時刻を示す日時が最も新しい画像を含む保存コンテンツを選択してもよいし、日時が最も旧い画像を含む保存コンテンツを選択してもよい。なお、コンテンツ提供部128に代えて、コンテンツ保存サーバ30が複数件の保存コンテンツのうち1件の保存コンテンツを選択してもよい。
そして、コンテンツ要求部126は、個々の放送番組に係る番組情報に含まれる番組関連情報を抽出し、放送番組ごとに、上記と同様の手法で、抽出した番組関連情報で指示される検索方法とキーワードを示す保存コンテンツ検索要求をコンテンツ保存サーバ30に送信する。これにより、コンテンツ要求部126は、コンテンツ保存サーバ30に対して保存コンテンツ検索要求で指示される検索方法を用い、そのキーワードを含む保存コンテンツを検索させることができる。コンテンツ提供部128は、保存コンテンツ検索要求に対する応答として、コンテンツ保存サーバ30から保存コンテンツリストを受信する。
コンテンツ提供部128は、放送番組ごとに、受信した保存コンテンツリストに含まれる保存コンテンツから、上記の手法で、1件の保存コンテンツを特定する。
コンテンツ要求部126による番組情報の取得と保存コンテンツ検索要求ならびにコンテンツ提供部128による放送番組ごとの保存コンテンツの特定までの一連の処理は、バックグランドでの実行が許容される。そのため、コンテンツ要求部126とコンテンツ提供部128は、これらの一連の処理を、他の処理の負荷が比較的小さい時間帯(例えば、深夜もしくは早朝)に実行しておいてもよい。
なお、コンテンツ提供部128は、コンテンツ保存サーバ30から保存コンテンツリストを受信するとき、受信した保存コンテンツリストとともに番組関連情報で指示されるキーワードを受信装置70に送信してもよい。そして、受信装置70の制御部は、上記のように番組関連情報に含まれるキーワードを含む案内情報を表示部に表示させ、受け付けた操作に応じて保存コンテンツの表示を制御してもよい。
次に、本実施形態に係る地図データの例について説明する。図6は、本実施形態に係る地図データの例を示す図である。地図データは、地理的名称ごとにその地理的な位置を示す基準位置情報を含んで構成される。図6に示す例では、名称の欄に地理的名称として「福岡」、「熱海」、「富士山」、「東京タワー」が記述されている。「福岡」、「熱海」がそれぞれ地名に相当し、「富士山」、「東京タワー」がそれぞれ地理的特徴物に相当する。基準位置情報として、対応する地理的名称で示される代表的な位置またはその地理的名称で示される領域が表されている。図6に示す例では、基準位置情報は代表的な位置が1個の緯度経度(点)で示されることもあれば、位置の集合ともいえる領域(面)の外縁をなす多角形の各頂点が緯度経度で示されることもある。以下の説明では、特に断らない限り、代表的な位置と領域を基準位置と総称することがある。
コンテンツ要求部126は、取得された番組情報の一部であり番組関連情報をなすテキスト情報について公知の形態素解析を行い、単語ごとに分節する。コンテンツ要求部126は、予め記憶させておいた地図データを参照し、品詞が名詞である単語のうち、いずれかの地理的名称に一致する単語をキーワードとして抽出するとともに、抽出したキーワードに対応する基準位置情報を抽出する。なお、コンテンツ要求部126は、番組関連情報としてキーワードが含まれる場合には、形態素解析を行わずに、地図データを参照して、そのキーワードに対応する基準位置情報を抽出してもよい。
なお、保存コンテンツに付加された位置情報の検索範囲となる地理的範囲は、個々の地理的名称もしくはその種別に応じて異なっていてもよい。地理的名称の種別が、例えば、建造物などの人工的な構造物である場合には、その構造物の外縁から10~50mの範囲内、山岳である場合には、山頂から1~10kmの範囲、河川である場合には、河川と河川敷を含む領域であってもよい。
次に、本実施形態に係るユーザデータの例について説明する。図7は、本実施形態に係るユーザデータの例を示す図である。ユーザデータは、会員IDごとに、パスワード、受信装置IDおよび登録機器IDを含み、これらを対応付けてなる。会員IDは、受信装置70ごとのコンテンツ保存閲覧サービスのユーザの代表ユーザである個々の会員を識別するための識別情報である。図7に示す例では、会員IDは、上記のユーザIDに相当する。会員IDは、1名に限らず、受信装置70を使用する2名以上のユーザ間で共用されてもよい。パスワードは、会員IDで識別されるユーザの認証情報の一例である。受信装置IDは、会員IDで識別されるユーザが主に用いる受信装置70を識別するための識別情報である。登録機器IDは、会員IDで識別されるユーザが主に用いる端末装置60を識別するための識別情報である。1個の受信装置IDには、それぞれ主たるユーザが異なる2個以上の登録機器IDと対応付けられてもよい。
次に、本実施形態に係る保存コンテンツの例について説明する。図8は、本実施形態に係る保存コンテンツの例を示す図である。保存コンテンツは、会員ID、日時、タイトル、画像データおよび説明文を含み、これらを対応付けてなる。日時は、当該保存コンテンツに係るタイトル、画像データおよび説明文を端末装置60からコンテンツ保存サーバ30が取得した時点における年月日と時分を示す。タイトルは、その保存コンテンツの表題である。画像データは、端末装置60が撮影した画像(写真)を示すデータである。画像データには、位置情報が付加されている。位置情報は、端末装置60が撮影された位置の緯度経度を示す情報である。説明文は、その画像に関する説明を示すテキスト情報である。位置情報、日時、タイトルおよび説明文の一部または全部は省略されてもよい。また、個々の保存コンテンツごとに、その保存コンテンツを識別するためのコンテンツIDが含まれてもよい。上記の保存コンテンツリストには、保存コンテンツごとのコンテンツIDと日時が含まれ得る。
コンテンツ保存サーバ30は、検索方法として「テキスト情報」が指示される場合、もしくはテキスト情報の検索を前提とする場合には、保存コンテンツ検索要求で指示されるキーワードと一致する番組関連情報を含む保存コンテンツを検索することとなる。
また、コンテンツ保存サーバ30が画像データに対して実行した画像認識処理の結果となる人名、地理的名称などが番組関連情報に含まれることがある。画像認識処理の結果は、タイトルまたは説明文のフィールドに付加されてもよいし、別個のフィールドに付加されてもよい。
コンテンツ保存サーバ30は、検索方法として「画像認識」が指示される場合、もしくは画像認識の検索を前提とする場合には、保存コンテンツ検索要求で指示されるキーワードと一致する画像認識結果を番組関連情報として含む保存コンテンツを検索することとなる。
図10は、受信装置70の表示部において番組映像とその一部に保存コンテンツが表示される場合を例にする。保存コンテンツの表示欄は、番組映像の中心よりも右下端に偏った位置に設けられている。表示欄の水平方向の幅、垂直方向の高さは、それぞれ表示部の表示領域の水平方向の幅、垂直方向の番組映像の高さの半分程度である。この例においても、表示欄の最上段に日時とタイトルが含まれ、向かって左方に画像データが示す画像が配置され、右方に説明文が配置される。
なお、受信装置70の制御部は、操作入力部から入力される操作信号に基づいて保存コンテンツの表示の要否を選択可能としてもよい。受信装置70の制御部は、保存コンテンツの表示要が設定されている場合、受信した保存コンテンツを表示部に表示させ、保存コンテンツの表示否が設定されている場合、受信した保存コンテンツを表示部に表示させない。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
本実施形態の第1変形例では、コンテンツ保存サーバ30に記憶されるユーザデータは、1個の会員IDに対して複数のユーザIDが対応付けられ、個々のユーザIDにはそれぞれ独立に登録機器IDが対応付けられてもよい。図11に示す例では、会員ID、受信装置ID、ユーザIDおよび登録機器IDを含み、これらを対応付けてなるセットを含んでユーザデータが構成されている。但し、1個の会員IDには、1個の受信装置IDが対応付けられる。
コンテンツ保存サーバ30は、受信装置70から保存コンテンツを受信するとき、ユーザデータを参照して、その受信装置70に対応するユーザIDを特定し、特定したユーザIDごとに累積する。図12に示す例では、保存コンテンツは、会員ID、ユーザID、日時、タイトル、画像データ、位置情報および説明文を含み、これらを対応付けてなる。
例えば、コンテンツ保存サーバ30は、ある1つの端末装置60から関連ユーザとしての申し出を示す招待情報を、他の端末装置60b(図示せず)に転送してもよい。コンテンツ保存サーバ30は、招待状態に対する応答として、その申し出の受諾を示す受諾情報を他の端末装置60bから受信するとき、他の端末装置60bのユーザIDを端末装置60の関連ユーザIDとして定める。
コンテンツ要求部126は、番組関連情報として抽出したキーワードを、コンテンツ提供部128に出力する。コンテンツ提供部128には、案内情報の所定の定型文を予め記憶しておく。定型文は、例えば、そのキーワードに係る保存コンテンツの存在の通知を示す内容、またはキーワードに関する回想を誘導する内容を示すテキスト情報で構成される。より具体的には、定型文は、「…の思い出を振り返りませんか?」との文字列で表わされる。コンテンツ提供部128は、予め記憶した定型文の空欄…に、コンテンツ要求部126から入力されるキーワードを代入して案内情報を生成する。
図15は、案内情報を重畳した番組映像の表示例を示す。図15に示す例では、表示領域の中心よりも右下端に近い位置に案内情報が表示される。案内情報は、吹き出しに「熱海の思い出 振り返りませんか?」というテキスト情報を含めて構成される。この案内情報。は、地理的名称「熱海」における回想を誘導する内容を表す。吹き出しは、案内情報の表示欄に相当する。表示欄は、案内情報を示すテキストを含めることができれば、吹き出しに限られず、矩形、円形、楕円形など異なる形状を有する枠であってもよい。
情報処理装置10のコンテンツ提供部128は、入力された保存コンテンツを受信装置70に送信する。
受信装置70の制御部は、情報処理装置10から受信した保存コンテンツを番組映像に重畳し、表示部に表示させる。
なお、上記のように、コンテンツ提供部128は、案内情報とともに保存コンテンツリストを受信装置に70に送信してもよい。受信装置70の制御部は、情報処理装置10から受信した案内情報を表示部に表示させ、吹き出しに対する操作に応じて、保存コンテンツリストに含まれる保存コンテンツの表示部への表示を制御してもよい。
この構成によれば、受信装置70のユーザがコンテンツ保存部に保存した画像を含むコンテンツのうち、受信装置70が受信する番組の内容に関連するコンテンツを受信装置70に提供することができる。そのため、受信装置70のユーザは、特段の操作を行わずに視聴中の番組に関連する画像関連情報に係る画像に接することで、その画像関連情報に係る経験を回想することができる。また、保存コンテンツの新たな登録が促されるので、保存コンテンツの保存閲覧サービスの利用が活性化される。
この構成によれば、受信装置70が受信する番組に係る地理的名称に関連するコンテンツが受信装置70に提供され得る。そのため、受信装置70のユーザは、その地理的名称における位置または地域における経験を回想することができる。
この構成によれば、画像に付加された緯度と経度で表される位置情報を用いて、受信番組に係る地理的名称が示す位置情報に対応する画像を含むコンテンツを受信装置70に提供することができる。画像に付加された位置情報のデータ形式として、既存のデータ形式を用いることができるので導入コストを抑えることができる。
この構成によれば、ユーザが地理的な位置として認識しうる地理的特徴物の名称を用いて、その地理的特徴物に関するコンテンツを取得することができる。
この構成によれば、受信装置70が受信する番組で表される地理的名称に関連するコンテンツのうち、受信装置70で識別されるユーザに係るコンテンツに限定することができる。そのため、その他のユーザに係るコンテンツの提供を回避することができる。
この構成によれば、受信装置70のユーザに係るコンテンツの他、当該ユーザの関連ユーザのコンテンツを提供することができる。関連ユーザのコンテンツを、受信装置70に提供することで、受信装置70のユーザの番組の視聴中における関連ユーザとの情報の共有を促進することができる。
この構成によれば、受信装置70が受信する番組に関連するコンテンツの存在を受信装置70に通知することができる。そのため、受信装置70のユーザには、通知されたコンテンツの閲覧が促され、その選択により、そのコンテンツがコンテンツ保存部から提供されうる。
また、情報処理システム1が、情報処理装置10とは別個の番組情報配信サーバ50を備える場合を説明したが、これには限られない。情報処理装置10は、番組情報配信サーバ50に相当する機能を有する番組情報蓄積部を備えてもよい。その場合には、番組情報配信サーバ50が省略されてもよい。
また、上記のクラウドサービスを実現する1個または複数のサーバ装置は、いわゆるクラウドとして管理される。例えば、個々のサーバ装置には、各種データの送受信先とする他のサーバ装置を示す情報が予め設定されればよい。端末装置60には、投稿情報の送信先とするサーバ装置の情報が予め設定されればよい。受信装置70には、受信情報の送信先とするサーバ装置、案内情報の送信元とするサーバ装置、保存コンテンツの送信元とするサーバ装置、それぞれの情報が設定されればよい。
また、コンテンツ保存閲覧サービスのユーザを特定する会員IDに代えて、受信装置IDが用いされてもよい。
個々のユーザの認証情報としてパスワードに代えて、その他の種別の認証情報、例えば、指紋の画像、虹彩の画像、手の静脈の画像などの生体情報が用いられてもよい。
また、上記の実施形態および変形例に係る機能や構成は、矛盾が生じない限り、組み合わされてもよいし、その一部が省略されてもよい。
また、情報処理装置10、コンテンツ保存サーバ30、番組情報配信サーバ50、端末装置60、および受信装置70の一部または全部は、それぞれLSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現されてもよい。情報処理装置10、コンテンツ保存サーバ30、番組情報配信サーバ50、端末装置60、および受信装置70の一部の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
Claims (9)
- 受信装置が受信した受信番組を示す受信情報を取得する受信情報取得部と、
前記受信番組の番組情報のうち前記受信番組の内容に関する番組関連情報を取得し、
画像と前記画像に関する画像関連情報を含むコンテンツを記憶したコンテンツ保存部に、前記受信装置のユーザのコンテンツのうち前記番組関連情報に対応する画像関連情報を含むコンテンツを要求するコンテンツ要求部と、
前記コンテンツ要求部が要求したコンテンツを前記受信装置に取得させるコンテンツ提供部と、
を備える情報処理装置。 - 前記番組関連情報は、前記受信番組に表された位置に関する地理的名称を含み、
前記コンテンツ要求部は、前記地理的名称もしくは当該地理的名称で示される位置を示す画像関連情報を含むコンテンツを要求する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記画像関連情報は、前記画像の取得位置として緯度と経度を示し、
前記コンテンツ要求部は、
地理的名称ごとの位置を示す緯度と経度を基準位置情報として含む地図データを参照して、前記受信番組の内容に関する地理的名称に対応する基準位置情報を定め、
前記基準位置情報に対応する位置情報を前記画像関連情報として含むコンテンツを要求する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記番組関連情報は、前記受信番組に表された地理的特徴物の名称を含み、
前記コンテンツ要求部は、 前記地理的特徴物の名称を前記画像関連情報として含むコンテンツを要求する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記受信情報は、前記受信装置のユーザを示すユーザ識別情報を含み、
前記コンテンツ要求部は、
前記受信装置のユーザのコンテンツとして、前記ユーザ識別情報に対応付けられたコンテンツを要求する
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記コンテンツ要求部は、
受信装置のユーザを示すユーザ識別情報ごとに対応付けられた関連ユーザ識別情報を含むユーザデータを参照して、
前記受信情報に含まれるユーザ識別情報に対応付けられた関連ユーザ識別情報を特定し、
特定した前記関連ユーザ識別情報が示す関連ユーザのコンテンツのうち前記受信番組の内容に関する番組関連情報に対応する画像関連情報を含むコンテンツを要求する
請求項5に記載の情報処理装置。 - 前記コンテンツ提供部は、
前記コンテンツ要求部が要求したコンテンツのリストを前記コンテンツ保存部から取得するとき、前記リストが示すコンテンツの案内情報を前記受信装置に送信する
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 集積回路を備える情報処理装置であって、
前記集積回路は、
受信装置が受信した受信番組を示す受信情報を取得する第1処理と、
前記受信番組の番組情報のうち前記受信番組の内容に関する番組関連情報を取得する第2処理と、
画像と前記画像に関する画像関連情報を含むコンテンツを記憶したコンテンツ保存部に、前記受信装置のユーザのコンテンツのうち前記番組関連情報に対応する画像関連情報を含むコンテンツを要求する第3処理と、
前記第3処理において要求したコンテンツを前記受信装置に取得させる第4処理と、
を実行する情報処理装置。 - 情報処理装置における情報処理方法であって、
受信装置が受信した受信番組を示す受信情報を取得する第1ステップと、
前記受信番組の番組情報のうち前記受信番組の内容に関する番組関連情報を取得する第2ステップと、
画像と前記画像に関する画像関連情報を含むコンテンツを記憶したコンテンツ保存部に、前記受信装置のユーザのコンテンツのうち前記番組関連情報に対応する画像関連情報を含むコンテンツを要求する第3ステップと、
前記第3ステップで要求されたコンテンツを前記受信装置に取得させる第4ステップと、
を有する情報処理方法。
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