JP7245986B2 - ヘッドランプ - Google Patents

ヘッドランプ Download PDF

Info

Publication number
JP7245986B2
JP7245986B2 JP2020148415A JP2020148415A JP7245986B2 JP 7245986 B2 JP7245986 B2 JP 7245986B2 JP 2020148415 A JP2020148415 A JP 2020148415A JP 2020148415 A JP2020148415 A JP 2020148415A JP 7245986 B2 JP7245986 B2 JP 7245986B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
lens
shielding member
light emitting
incident surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020148415A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021158101A (ja
Inventor
洋 宮入
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichia Corp
Original Assignee
Nichia Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichia Corp filed Critical Nichia Corp
Priority to US17/184,262 priority Critical patent/US11221122B2/en
Priority to EP21160380.8A priority patent/EP3885645B1/en
Priority to CN202110324611.1A priority patent/CN113446569A/zh
Publication of JP2021158101A publication Critical patent/JP2021158101A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7245986B2 publication Critical patent/JP7245986B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Description

実施形態は、ヘッドランプに関する。
従来から、自動車等の車両のヘッドライトとして、ロービーム用の配光パターンと、ハイビーム用の配光パターンと、を切り替え可能な照明装置が知られている。このような照明装置において、一つの発光部でロービームの配光パターンとハイビームの配光パターンの両方を実現したいという要望がある。
特開2017-103189号公報
実施形態は、一つの発光部でロービームの配光パターンとハイビームの配光パターンの両方を実現できる照明装置及びヘッドランプを提供することを目的とする。
実施形態に係る照明装置は、発光部と、前記発光部の上方に設けられ、前記発光部から出射した光のうちの第1部分を反射するリフレクターと、前記リフレクターが反射した光が入射する第1入射面を有する第1レンズと、上下方向において前記第1レンズよりも上方に設けられ、前記発光部から出射した光のうちの第2部分が入射する第2入射面を有し、前記発光部と前記第2入射面との水平方向における距離が前記発光部と前記第1入射面との前記水平方向における距離よりも小さい第2レンズと、前記上下方向において前記第1レンズと前記第2レンズの間に設けられた第1遮光部材と、前記水平方向における位置が前記発光部の位置と前記第1レンズの位置との間である第2遮光部材と、前記水平方向における位置が前記発光部の位置と前記第2レンズの位置との間である第3遮光部材と、前記第2遮光部材及び前記第3遮光部材を移動させることにより、遮光状態と非遮光状態とを切り替え可能である駆動部と、を備え、前記遮光状態においては、前記第2遮光部材が前記リフレクターから前記第1入射面に向かう光の一部を遮光し、かつ、前記第3遮光部材が前記発光部から前記第2入射面に向かう前記第2部分を遮光し、前記非遮光状態においては、前記第2遮光部材が前記リフレクターから前記第1入射面に向かう光を遮光せず、かつ、前記第3遮光部材が前記第2部分を遮光しない。
実施形態に係る照明装置は、上面および下面を有する基板と、前記基板の上面に設けられた発光部と、前記発光部を覆うように前記基板の上面に設けられ、前記発光部から出射した光のうちの第1部分を反射するリフレクターと、前記リフレクターが反射した光が入射する第1入射面と、前記第1入射面に入射した光が出射する第1出射面と、前記第1入射面と前記第1出射面との間に設けられた上面と、を有する第1レンズと、前記発光部から出射した光のうちの第2部分が入射する第2入射面と、前記第2入射面に入射した光が出射する第2出射面と、前記第2入射面と前記第2出射面との間に設けられた下面と、を有し、前記基板の前記下面から前記基板の前記上面に向かう方向において、前記第1レンズよりも上方に設けられており、前記発光部の中心から前記第2入射面までの距離が、前記発光部の中心から前記第1入射面までの距離よりも小さい第2レンズと、前記第1レンズの前記上面と前記第2レンズの前記下面との間に設けられた第1遮光部材と、前記発光部から前記第1レンズに向かう方向における位置が、前記発光部の位置と前記第1レンズの位置との間である第2遮光部材と、前記発光部から前記第2レンズに向かう方向における位置が、前記発光部の位置と前記第2レンズの位置との間である第3遮光部材と、前記第2遮光部材及び前記第3遮光部材を移動させることにより、遮光状態と非遮光状態とを切り替え可能である駆動部と、を備え、前記遮光状態においては、前記第2遮光部材が前記リフレクターから前記第1入射面に向かう光の一部を遮光し、かつ、前記第3遮光部材が前記発光部から前記第2入射面に向かう前記第2部分を遮光し、前記非遮光状態においては、前記第2遮光部材が前記リフレクターから前記第1入射面に向かう光を遮光せず、かつ、前記第3遮光部材が前記第2部分を遮光しない。
本実施形態に係るヘッドランプには、前記照明装置が用いられている。
実施形態によれば、一つの発光部でロービームの配光パターンとハイビームの配光パターンの両方を実現できる照明装置及びヘッドランプを提供できる。
実施形態に係る照明装置を示す斜視図である。 照明装置を示す分解斜視図である。 遮光状態にある照明装置を示す部分断面図である。 非遮光状態にある照明装置を示す部分断面図である。 照明装置のリフレクターを示す斜視図である。 照明装置のリフレクター及び基板を示す断面図である。 照明装置の第1レンズ、第2レンズ、及び第1遮光部材を示す斜視図である。 照明装置の第2遮光部材、第3遮光部材、及び駆動部を示す斜視図である。 第2遮光部材、第3遮光部材、及び駆動部を前方から後方に向かう方向に見た平面図である。 第2遮光部材を後方から前方に向かう方向に見た平面図である。 第3遮光部材を後方から前方に向かう方向に見た平面図である。 遮光状態において発光部から出射した光の軌跡を示す図である。 非遮光状態において発光部から出射した光の軌跡を示す図である。 遮光状態において車両から出射する光を例示する図である。 非遮光状態において車両から出射する光を例示する図である。 遮光状態において車両の前方に配置されたスクリーン上の配光パターンを例示する図である。 非遮光状態において車両の前方に配置されたスクリーン上の配光パターンを例示する図である。
実施形態に係る照明装置は、発光部と、前記発光部の上方に設けられ、前記発光部から出射した光のうちの第1部分を反射するリフレクターと、前記リフレクターが反射した光が入射する第1入射面を有する第1レンズと、上下方向において前記第1レンズよりも上方に設けられ、前記発光部から出射した光のうちの第2部分が入射する第2入射面を有し、前記発光部と前記第2入射面との水平方向における距離が前記発光部と前記第1入射面との前記水平方向における距離よりも小さい第2レンズと、前記上下方向において前記第1レンズと前記第2レンズの間に設けられた第1遮光部材と、前記水平方向における位置が前記発光部の位置と前記第1レンズの位置との間である第2遮光部材と、前記水平方向における位置が前記発光部の位置と前記第2レンズの位置との間である第3遮光部材と、前記第2遮光部材及び前記第3遮光部材を移動させることにより、遮光状態と非遮光状態とを切り替え可能である駆動部と、を備え、前記遮光状態においては、前記第2遮光部材が前記リフレクターから前記第1入射面に向かう光の一部を遮光し、かつ、前記第3遮光部材が前記発光部から前記第2入射面に向かう前記第2部分を遮光し、前記非遮光状態においては、前記第2遮光部材が前記リフレクターから前記第1入射面に向かう光を遮光せず、かつ、前記第3遮光部材が前記第2部分を遮光しない。
以下、図面を参照して実施形態に係る照明装置の具体的な構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る照明装置を示す斜視図である。
図2は、照明装置を示す分解斜視図である。
図3は、遮光状態にある照明装置を示す部分断面図である。
図4は、非遮光状態にある照明装置を示す部分断面図である。
本実施形態に係る照明装置100は、自動車等の車両のヘッドランプとして用いられる。照明装置100は、車両に搭載された際に、ロービーム用の配光パターンと、ハイビーム用の配光パターンと、を切り替え可能である。
以下では、XYZ直交座標系を用いる。説明をわかりやすくするために、以下では、照明装置100において、車両に搭載された際に車両の下方から上方に向かう方向を「上下方向Z」という。また、上下方向Zと直交する方向を「水平方向」という。照明装置100の水平方向のうち、車両に搭載された際に車両の後方から前方に向かう方向を「前後方向X」という。照明装置100の水平方向のうち、車両に搭載された際に車両の右側から左側に向かう方向を「左右方向Y」という。ただし、特定の方向または位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「右」、「左」およびそれらの用語を含む別の用語)は、相対的な位置関係が合っていればよく、上記に限らない。
本実施形態に係る照明装置100は、図1及び図2を参照して概説すると、発光部110と、リフレクター120と、第1レンズ130と、第2レンズ140と、第1遮光部材150と、第2遮光部材160と、第3遮光部材170と、駆動部180と、を備える。
図3及び図4に示すように、リフレクター120は、発光部110の上方に設けられ、発光部110から出射した光のうちの第1部分L1を反射する。
第1レンズ130は、リフレクター120が反射した光L1aが入射する第1入射面131を有する。
第2レンズ140は、上下方向Zにおいて第1レンズ130よりも上方に設けられている。第2レンズ140は、発光部110から出射した光のうちの第2部分L2が入射する第2入射面141を有する。発光部110と第2入射面141との水平方向(前後方向X)における距離E2は、発光部110と第1入射面131との水平方向(前後方向X)における距離E1よりも小さい。ここで、各距離E1、E2は、発光部110の中心からの距離を意味する。
第1遮光部材150は、上下方向Zにおいて第1レンズ130と第2レンズ140の間に設けられている。本明細書において、「遮光」とは、照射された光の透過率が1%未満であることを意味する。
第2遮光部材160の水平方向(前後方向X)における位置は、発光部110の位置と第1レンズ130の位置との間である。なお、「第2遮光部材160の水平方向における位置が、発光部110の位置と第1レンズ130の位置との間である」とは、水平方向における第2遮光部材160の位置と、発光部110の位置と、第1レンズ130の位置と、の関係を規定しているにすぎず、発光部110、第2遮光部材160、及び第1レンズ130が水平方向に延びる一つの直線上に位置していることを規定しているのではない。
第3遮光部材170の水平方向(前後方向X)における位置は、発光部110の位置と第2レンズ140の位置との間である。同様に、「第3遮光部材170の水平方向における位置が、発光部110の位置と第2レンズ140の位置との間である」とは、水平方向における第3遮光部材170の位置と、発光部110の位置と、第2レンズ140の位置と、の関係を規定しているにすぎず、発光部110、第3遮光部材170、及び第2レンズ140が水平方向に延びる一つの直線上に位置していることを規定しているのではない。
駆動部180は、図1に矢印a1で示すように、第2遮光部材160及び第3遮光部材170を移動させることにより、遮光状態と非遮光状態とを切り替え可能である。
図3に示すように、遮光状態においては、第2遮光部材160がリフレクター120から第1入射面131に向かう光L1aの一部を遮光し、かつ、第3遮光部材170が発光部110から第2入射面141に向かう第2部分L2を遮光する。遮光状態で、発光部110を点灯させた場合、照明装置100からロービーム用の配光パターンが出射される。
図4に示すように、非遮光状態においては、第2遮光部材160がリフレクター120から第1入射面131に向かう光L1aを遮光せず、かつ、第3遮光部材170が第2部分L2を遮光しない。発光部110を点灯させた場合、照明装置100からハイビーム用の配光パターンが出射される。
遮光状態及び非遮光状態の両方の状態において、第2遮光部材160の水平方向(前後方向X)における位置は、発光部110の位置と、第1レンズ130の位置との間にある。同様に、遮光状態及び非遮光状態の両方の状態において、第3遮光部材170の水平方向(前後方向X)における位置は、発光部110の位置と、第2レンズ140の位置との間にある。以下、照明装置100の各部について詳述する。
照明装置100は、基板191を備える。
基板191は、例えば、樹脂材料からなる母材の中に、発光部110に接続される配線が設けられた配線基板である。基板191の表面は、上面191aと、上面191aの反対側に位置する下面191bと、を含む。
上面191a及び下面191bは、前後方向X及び左右方向Yに平行な平坦面である。上面191aには、発光部110が実装されている。また、上面191aには、発光部110を覆うように、リフレクター120が取り付けられている。
下面191bには、ヒートシンク192が取り付けられている。図2に示すように、ヒートシンク192には、ヒートシンク192を上下方向Zに貫通する貫通孔192aが設けられている。また、基板191には、基板191を上下方向Zに貫通する貫通孔191cが設けられている。
発光部110は、図3及び図4に示すように、本実施形態では、発光素子111と、発光素子111から出射した光を波長変換する波長変換部材112と、を有する。発光素子111は、例えばLED(Light Emitting Diode)である。本実施形態において、発光素子111から出射する光の色は、青色である。波長変換部材112は、蛍光体等の波長変換粒子を含む。波長変換部材112から出射する光の色は、黄色である。発光部110から出射する光の色は、発光素子111から出射する光の青色と、波長変換部材112から出射する光の黄色と、の混色により、白色である。なお、発光素子111は、緑色又は赤色等の光を出射してもよく、波長変換部材112は緑色又は赤色等の光を出射してもよい。発光部110を構成する発光素子の数は1個でもよいし、2個以上でもよい。同様に、発光部110における波長変換部材の数は1個でもよいし、2個以上でもよい。
図5は、照明装置のリフレクターを示す斜視図である。
図6は、照明装置のリフレクター及び基板を示す断面図である。
リフレクター120は、図5に示すように、本実施形態では、本体部121と、第1取付部122と、第2取付部123と、を有する。リフレクター120は、例えば、アルミニウム等の金属材料からなる。
本体部121は、本実施形態では、前方及び下方が開口した凹面鏡である。本体部121の表面は、内面121aと、外面121bと、下面121cと、前面121dと、を含む。
内面121aは、図6に示すように、概ね、前後方向Xに延びる中心軸C1から前方に向かうにつれて離れる曲線D1を、中心軸C1を中心として180度回転させた形状を有する。曲線D1は、例えば複数の放物線を組み合わせてなる。内面121aは、発光部110と対向している。中心軸C1は、上面視において、発光部110の中心を通る。
外面121bは、内面121aの反対側に位置する。外面121bは、概ね、中心軸C1から前方に向かうにつれて離れる曲線D2を、中心軸C1を中心として180度回転させた形状を有する。
下面121cは、内面121aの下端に接し、内面121aの周囲に設けられている。下面121cは、基板191の上面191aに接している。
前面121dは、内面121aの前端と外面121bの前端との間に位置する。前面121dは、図5に示すように、下面121cの右側の前端に接する第1領域121eと、下面121cの左側の前端に接する第2領域121fと、第1領域121eと第2領域121fの間に位置する第3領域121gと、を有する。第1領域121e及び第2領域121fは、基板191の上面191aに対して概ね垂直である。第3領域121gは、後方に向かって凹状に湾曲している。
第1取付部122は、基板191に取り付けられる。第1取付部122は、本体部121から後方に突出しており、基板191の上面191aに接している。第1取付部122の形状は、板状である。第1取付部122には、第1取付部122を上下方向Zに貫通する第1貫通孔122aが設けられている。図2に示すように、第1貫通孔122a内及び基板191の貫通孔191c内には、リフレクター120を基板191に取り付けるためのねじ又はリベット等の固定具が配置される。
第2取付部123には、駆動部180が取り付けられる。図5に示すように、第2取付部123は、本体部121から上方に突出している。第2取付部123には、第2取付部123を前後方向Xに貫通する第2貫通孔123aが設けられている。図3に示すように、第2貫通孔123a内には、駆動部180のモータ181が配置される。また、第2取付部123には、図5に示すように、第2取付部123を前後方向Xに貫通する第3貫通孔123bが設けられている。図2に示すよう、第3貫通孔123b内及び後述する駆動部180のホルダ182の貫通孔182a内には、ホルダ182をリフレクター120に取り付けるためのねじ又はリベット等の固定具が配置される。
ただし、リフレクター120の構成は、上記に限定されない。例えば、リフレクター120は、樹脂材料からなり、本体部121の内面121aにアルミニウム等の金属材料からなる反射層が設けられていてもよい。また、リフレクター120には第2取付部123が設けられていなくてもよい。この場合、駆動部180は、照明装置100における基板191又はヒートシンク192等のリフレクター120以外の他の構成要素に取り付けられてもよい。
図3に示すように、第1レンズ130は、リフレクター120の下部及び基板191の前方に配置されており、リフレクター120及び基板191から離れている。第1レンズ130の上端130aは、基板191の上面191aよりも上方に位置する。第1レンズ130の下端130bは、基板191の下面191bよりも下方に位置する。
図7は、照明装置の第1レンズ、第2レンズ、及び第1遮光部材を示す斜視図である。
第1レンズ130は、例えばコリメートレンズである。第1レンズ130は、アクリル又はポリカーボネート等の透光性材料からなる。第1レンズ130の形状は、前方に向かって凸状である。第1レンズ130の表面は、第1入射面131と、第1出射面132と、上面133と、を含む。
第1入射面131は、上下方向Z及び左右方向Yに平行な平坦面である。第1出射面132は、第1入射面131の反対側に位置する。第1出射面132は、前方に向かって凸状に湾曲している。上面133は、第1入射面131の上端と第1出射面132の上端との間に位置する。上面133は、基板191の上面191aに平行な平坦面である。
図3に示すように、第2レンズ140は、上下方向Zにおいて第1レンズ130よりも上方に配置されている。換言すれば、第2レンズ140は、基板191の下面191bから上面191aに向かう方向において、第1レンズ130よりも上方に設けられている。また、第2レンズ140は、リフレクター120の上部の前方に配置されており、リフレクター120から離れている。第2レンズ140の上端140aは、リフレクター120の本体部121の内面121aよりも上方に位置する。第2レンズ140の下端140bは、発光部110の上面よりも上方に位置する。
図7に示すように、第2レンズ140は、例えばコリメートレンズである。第2レンズ140の形状は、前方に向かって凸状である。第2レンズ140は、アクリル又はポリカーボネート等の透光性材料からなる。第2レンズ140の表面は、第2入射面141と、第2出射面142と、下面143と、を含む。
第2入射面141は、上下方向Z及び左右方向Yに平行な平坦面である。第2出射面142は、第2入射面141の反対側に位置する。第2出射面142は、前方に向かって凸状に湾曲している、下面143は、第2入射面141の下端と第2出射面142の下端との間に位置する。下面143は、基板191の上面191aに平行な平坦面である。
図3に示すように、発光部110と第2入射面141との前後方向Xにおける距離E2は、発光部110と第1入射面131との前後方向Xにおける距離E1よりも小さい。また、発光部110の中心から第2入射面141までの距離は、発光部110の中心から第1入射面131までの距離よりも小さい。
また、第1入射面131の面積は、本実施形態では、第2入射面141の面積よりも大きい。ただし、第1入射面131の面積と第2入射面141の面積との大小関係は、上記に限定されない。また、第2レンズ140の前後方向Xの寸法(厚み)は、本実施形態では、第1レンズ130の前後方向Xの寸法(厚み)よりも小さい、ただし、第1レンズ130の厚みと第2レンズ140の厚みとの大小関係は、上記に限定されない。
第1レンズ130と第2レンズ140との間には、第1遮光部材150が配置されている。第1遮光部材150は、本実施形態では光吸収性を有する。本明細書で、「光吸収」とは、照射された光の反射率が1%未満であることを意味する。第1遮光部材150は、暗色であることが好ましく、黒色であることがより好ましい。第1遮光部材150は、例えば樹脂材料からなり、表面に黒色の塗装が施されていてもよい。また、第1遮光部材150は、例えばカーボンブラック等の光吸収性の材料からなってもよい。ただし、第1遮光部材150は、光反射性を有していてもよい。
図7に示すように、第1遮光部材150は、本実施形態では、第1レンズ130と第2レンズ140との間に配置される本体部151と、ヒートシンク192に取り付けられる第1取付部152及び第2取付部153と、を有する。
本体部151の形状は、板状である。本体部151の表面は、上面151a及び下面151bを含む。上面151aは、基板191の上面191aに平行である。上面151aは、第2レンズ140の下面143に接している。下面151bは、上面151aの反対側に位置する。下面151bは、第1レンズ130の上面133に接している。本体部151は、第1レンズ130の上面133の全域及び第2レンズ140の下面143の全域を覆っている。
第1取付部152は、本体部151に接続され、右方向に延びる第1延伸部152aと、第1延伸部152aに接続され、下方向に延びる第2延伸部152bと、第2延伸部152bに接続され、右方向に延びる第3延伸部152cと、を有する。第3延伸部152cには、第3延伸部152cを上下方向Zに貫通する貫通孔152dが設けられている。図2に示すように、貫通孔152d及びヒートシンク192の孔192aには、第1遮光部材150をヒートシンク192に取り付けるための、ねじ又はリベット等の固定具が配置される。
図7に示すように、第2取付部153は、本体部151に接続され、左方向に延びる第1延伸部153aと、第1延伸部153aに接続され、下方向に延びる第2延伸部153bと、第2延伸部153bに接続され、左方向に延びる第3延伸部153cと、を有する。第3延伸部153cには、第3延伸部153cを上下方向Zに貫通する貫通孔153dが設けられている。図2に示すように、貫通孔153d内及びヒートシンク192の孔192a内には、第1遮光部材150をヒートシンク192に取り付けるための、ねじ又はリベット等の固定具が配置される。
なお、第1遮光部材150の構成は、上記に限定されない。例えば、第1遮光部材150は、第1レンズ130の上面133及び第2レンズ140の下面143に接していなくてもよい。また、第1遮光部材150は、ヒートシンク192に取り付けられていなくてもよい。
以下、第1レンズ130、第2レンズ140、及び第1遮光部材150を「レンズユニットU」という。
図8Aは、照明装置の第2遮光部材、第3遮光部材、及び駆動部を示す斜視図である。
図8Bは、第2遮光部材、第3遮光部材、及び駆動部を前方から後方に向かって見た平面図である。
図9Aは、第2遮光部材を後方から前方に向かって見た平面図である。
図9Bは、第3遮光部材を後方から前方に向かって見た平面図である。
第2遮光部材160は、駆動部180のシャフト183に連結されている。第2遮光部材160は、本実施形態では、光吸収性を有する。第2遮光部材160は、暗色であることが好ましく、黒色であることがより好ましい。第2遮光部材160は、例えば樹脂材料からなり、表面に黒色の塗装が施されていてもよい。また、第2遮光部材160は、例えばカーボンブラック等の光吸収性の材料からなってもよい。ただし、第2遮光部材160は、光反射性を有していてもよい。
第2遮光部材160の形状は、概ね、第2遮光部材160を前後方向Xに貫通する貫通孔160aが設けられた板状である。図3に示すように、遮光状態で、第2遮光部材160は、リフレクター120と、レンズユニットUの間に配置されており、リフレクター120から第1レンズ130の第1入射面131に向かう光Laの一部が、第2遮光部材160によって遮光され、光Laの他の一部が貫通孔160aを通過する。
図9Aに示すように、第2遮光部材160は、本実施形態では、駆動部180のシャフト183に連結された連結部161と、遮光状態で連結部161の下方に位置するカットオフライン形成部162と、連結部161とカットオフライン形成部162の左端とを接続する第1接続部163と、連結部161とカットオフライン形成部162の右端とを接続する第2接続部164と、を有する。連結部161、カットオフライン形成部162、第1接続部163、及び第2接続部164により、貫通孔160aが形成されている。
連結部161には、連結部161を前後方向Xに貫通する貫通孔161aが設けられている。図3に示すように、貫通孔161a内には、駆動部180のシャフト183が配置される。
カットオフライン形成部162は、遮光状態で、リフレクター120から第1レンズ130の第1入射面131に向かう光Laの一部を遮光し、ロービームの配光パターンにおけるカットオフラインJ(図13A参照)を形成する。
「カットオフラインJ」とは、ロービームの配光パターンにおける上方の明暗の境界線を意味する。ロービームの配光パターンでは、対向車を眩惑させないように対向車に光が照射されることを抑制することが要求される一方、標識又は歩道上の歩行者等を視認できるように、標識又は歩道上の歩行者には光を照射することが要求される。そのため、例えば日本等の国で実施されている左側通行の場合、左上がりのカットオフラインを形成することが要求される。以下では、カットオフライン形成部162の形状が、左側通行に対応した形状である例を説明する。
図9Aに示すように、カットオフライン形成部162は、遮光状態で左右方向Yに延びている。遮光状態においてカットオフライン形成部162の表面は、上面162aと、上面162aの反対側に位置する下面162bと、を含む。
下面162bは、遮光状態で左右方向Yに平行である。上面162aは、第1領域162s1と、第2領域162s2と、第3領域162s3と、第4領域162s4と、を有する。第1領域162s1は、第1接続部163に接し、右方向に向かうほど下方向に向かうように、左右方向Yに対して傾斜している。第2領域162s2は、第1領域162s1の右端に接している。第2領域162s2は、右方向に向かうほど下方向に向かうように、左右方向Yに対して傾斜している。第3領域162s3は、第2領域162s2の右端に接している。第3領域162s3は、左右方向Yに平行である。第4領域162s4は、第3領域162s3の右端に接している。第4領域162s4は、右方向に向かうほど上方向に向かうように左右方向Yに対して傾斜している。このため、上面162aには、これらの領域162s1、162s2、162s3、162s4により、段差162cが形成されている。なお、右側通行の場合は、右上がりのカットオフラインを形成することが要求される。そのため、右側通行の場合のカットオフライン形成部の形状は、左側通行の場合のカットオフライン形成部162の形状を左右反転させた形状になる。
第1接続部163は、遮光状態において下方向に向かうほど左方向に向かうように、上下方向Zに対して傾斜した方向に沿って延びている。第2接続部164は、遮光状態において下方向に向かうほど右方向に向かうように、上下方向Zに対して傾斜した方向に沿って延びている。
図3に示すように、第2遮光部材160の発光部110から第1レンズ130に向かう方向における位置は、発光部110の位置と第1レンズ130の位置との間である。また、第3遮光部材170の発光部110から第2レンズ140に向かう方向における位置は、発光部110の位置と第2レンズ140の位置との間である。また、図8Aに示すように、第3遮光部材170は、第2遮光部材160の前方に設けられている。第3遮光部材170は、第2遮光部材160から離れている。すなわち、図3に示すように、発光部110と第2遮光部材160との前後方向Xにおける距離E3は、発光部110と第3遮光部材170との前後方向Xにおける距離E4よりも小さい。ただし、第3遮光部材170と第2遮光部材160とを一体化する、又は、第3遮光部材170及び第2遮光部材160とレンズユニットUとの位置関係を調整することで、前後方向Xにおける第3遮光部材170の位置を、第2遮光部材160の位置と同じにしてもよい。
第3遮光部材170は、本実施形態では、光吸収性を有している。第3遮光部材170は、暗色であることが好ましく、黒色であることがより好ましい。第3遮光部材170は、例えば樹脂材料からなり、表面に黒色の塗装が施されていてもよい。また、第3遮光部材170は、例えばカーボンブラック等の光吸収性の材料からなってもよい。ただし、第3遮光部材170は、光反射性を有していてもよい。
図9Bは、第3遮光部材170を後方側から前方側に向かって見た際の平面図である。
第3遮光部材170の形状は、板状である。第3遮光部材170は、駆動部180のシャフト183に連結された連結部171と、連結部171に接続され、第2入射面141の全域を覆う本体部172と、を有する。
連結部171には、連結部171を前後方向に貫通する貫通孔171aが設けられている。貫通孔171a内には、第3遮光部材170を駆動部180のシャフト183に取り付けるためのねじ又はリベット等の固定具が配置される。
本体部172は、図3に示すように、遮光状態で、第2入射面141の全域を覆い、発光部110から出射する光のうち第2入射面141に向かう第2部分L2を遮光する。遮光状態において、本体部172の下端は、第1レンズ130の上面133よりも上方に位置する。また、本体部172の下端は、第2遮光部材160のカットオフライン形成部162の上面162aよりも上方に位置する。
駆動部180は、図8Aに示すように、モータ181と、モータ181を保持するホルダ182と、モータ181と連動するシャフト183と、を有する。ホルダ182には、ホルダ182を前後方向Xに貫通する貫通孔182aが設けられている。シャフト183は、モータ181の前方に配置されており、前後方向Xに延びている。モータ181を回転させると、シャフト183が前後方向Xに延びる軸C2周りに回転する。シャフト183が回転することにより、第2遮光部材160及び第3遮光部材170が軸C2周りに回転する。
駆動部180は、モータ181を駆動してシャフト183を回転させることにより、図1に示すように、第2遮光部材160がリフレクター120から第1入射面131に向かう光L1aの一部を遮光する位置に配置され、かつ、第3遮光部材170が発光部110から第2入射面141に向かう光L2を遮光する位置に配置された遮光状態と、第2遮光部材160がリフレクター120から第1入射面131に向かう光L1aを遮光しない位置に配置され、かつ、第3遮光部材170が、発光部110から第2入射面141に向かう光L2を遮光しない位置に配置された非遮光状態と、を切り替える。
発光部110及び駆動部180は、制御部193に電気的に接続されている。制御部193は、車両に搭載された統括制御部に電気的に接続され、統括制御部からの制御信号に応じて、発光部110及び駆動部180を制御する。
制御部193は、例えば、発光部110の制御回路、駆動部180の制御回路、CPU(Central Processing Unit)、及びメモリ等を含むECU(Electronic Control Unit)である。制御部193は、発光部110における発光素子111を制御して、発光素子111を消灯又は点灯させる。制御部193は、駆動部180のモータ181を制御して、遮光状態と非遮光状態とを切り替える。
次に、本実施形態に係る照明装置100の動作について説明する。
図10は、遮光状態において発光部から出射した光の軌跡を示す図である。
図11は、非遮光状態において発光部から出射した光の軌跡を示す図である。
図12Aは、遮光状態において車両から出射される光を例示する図である。
図12Bは、非遮光状態において車両から出射される光を例示する図である。
図13Aは、遮光状態において車両の前方に配置されたスクリーン上の配光パターンを例示する図である。
図13Bは、非遮光状態において車両の前方に配置されたスクリーン上の配光パターンを例示する図である。
図13A及び図13Bでは、日本等の国で実施されている左側通行の場合の前照灯試験(協定規則第112号)等の規定におけるスクリーンS上のHV点を符号HVで表し、H線を符号Hで表し、V線を符号Vで表す。また、図12A~図13Bでは、光が照射される領域をドットのパターンで示している。なお、図12A~図13Aにおいては、以下に説明する各領域の範囲をわかりやすくするために、ドットのパターンを変えている。したがってドットのパターンの違いは、光度の違いを表すものではない。
統括制御部からロービーム用の配光パターンを出射するように指示する制御信号を受信した場合、図10に示すように、制御部193は、駆動部180を制御して遮光状態に移行させるとともに、発光部110を点灯させる。
これにより、第2遮光部材160及び第3遮光部材170が、リフレクター120とレンズユニットUとの間に配置された状態で、発光部110が点灯する。この際、発光部110から出射した光の第1部分L1は、リフレクター120によって反射される。リフレクター120によって反射された第1部分L1のうちの大部分の光L1aは、第1入射面131に向かう。
リフレクター120の下部と第1レンズ130の第1入射面131との間には、カットオフライン形成部162が配置されている。そのため、リフレクター120から第1入射面131に向かう光L1aの一部L1bは、カットオフライン形成部162によって遮光される。
一方、カットオフライン形成部162の上方であって、リフレクター120の前方には、貫通孔160aが配置されている。そのため、リフレクター120から第1入射面131に向かう光L1aの他の一部L1cは、第1入射面131に入射し、第1出射面132から出射する。この際、上下方向Zにおいて第1レンズ130と第2レンズ140との間には、第1遮光部材150が設けられている。そのため、第1レンズ130の中に入射した光が、第2レンズ140の中に入射することを抑制できる。また、発光部110からの直射光が第2レンズ140の下面143から第2レンズ140の中に入射することを抑制できる。これにより、遮光状態で迷光が発生することを抑制できる。
第1出射面132から出射した光L1cは、図12Aに示すように、照明装置100が搭載された車両Gの前方の領域に照射される。また、図13Aに示すように、第1出射面132から出射した光L1cは、主に、スクリーンS上のH線よりも下方に位置する第1領域S1に照射される。カットオフライン形成部162によって光L1aの一部L1bが遮光されているため、第1領域S1の上側にカットオフラインJが形成される。カットオフラインJを形成することにより、HV点の近辺の領域及びV線よりも右側かつH線よりも上側の領域への光の照射が抑制される。すなわち、対向車に光が照射されることを抑制できる。
また、図10に示すように、発光部110から出射した光の第2部分L2は、リフレクター120によって反射されることなく、第2レンズ140の第2入射面141に向かう。遮光状態では、第3遮光部材170が、第2入射面141の全域を覆っている。そのため、第2部分L2は、第3遮光部材170によって遮光され、第2入射面141に入射しない。
また、発光部110と第2遮光部材160との前後方向Xにおける距離E3は、発光部110と第3遮光部材170との前後方向Xにおける距離E4よりも小さい。そのため、第3遮光部材170によって、リフレクター120から第1レンズ130の第1入射面131に向かう光L1aが遮光されることを抑制できる。
このように、遮光状態では、主に第1レンズ130の第1出射面132から出射した光Lcによって形成される配光パターンが得られる。
一方、統括制御部からハイビーム用の配光パターンを出射するように指示する制御信号を受信した場合、図11に示すように、制御部193は、駆動部180制御して非遮光状態に移行させるとともに、発光部110を点灯させる。これにより、第2遮光部材160の全体及び第3遮光部材170の全体が、リフレクター120とレンズユニットUとの間から外れた位置に配置された状態で、発光部110が点灯する。
発光部110から出射した光の第1部分L1は、リフレクター120によって反射される。リフレクター120によって反射された第1部分L1のうちの大部分の光L1aは、第1入射面131に向かう。
非遮光状態では、図11に示すように、第2遮光部材160のカットオフライン形成部162が、リフレクター120とレンズユニットUとの間に配置されていない。そのため、遮光状態では遮光されていた光L1aの一部L1bは、第1入射面131に入射し、第1出射面132から出射する。
遮光状態と同様に、リフレクター120から第1入射面131に向かう光L1aの他の一部L1cは、第1入射面131に入射し、第1出射面132から出射する。
第1出射面132から出射した光L1cは、図12Bに示すように、車両Gの前方の領域に照射される。その結果、図13Bに示すように、光L1cは、主にスクリーンS上のH線よりも下方に位置する第1領域S1に照射される。第1出射面132から出射した光L1bは、主に、図12Bに示すように、車両Gの前方であって、光L1cが照射される領域よりも上方の領域に照射される。その結果、図13Bに示すように、光L1bは、主に、スクリーンS上の第1領域S1よりも上方に位置し、HV点を含み、H線が延びる方向に広がる第2領域S2に照射される。これにより、スクリーンS上のH線よりも上方の領域に光を照射するとともに、HV点の近辺の光度を高めることができる。
また、図11に示すように、非遮光状態では、第3遮光部材170が、第2入射面141の全域を露出している。そのため、発光部110から出射した光の第2部分L2は、第2入射面141に入射する。発光部110と第2レンズ140の第2入射面141との前後方向Xにおける距離E2は、発光部110と第1レンズ130の第1入射面131との前後方向における距離E1よりも小さい。そのため、発光部110から上方かつ前方に出射する光が、第2レンズ140の第2入射面141に入射し易い。その結果、第2レンズ140の光の取出し効率を向上させることができる。
第2入射面141に入射した光L2の大部分L2aは、第2出射面142から出射する。第2出射面142から出射した光L2aは、図12Bに示すように、主に、車両Gの前方であって、光L1cが照射される領域よりも上方の領域に照射される。その結果、図13Bに示すように、光L2aは、主に、スクリーンS上のHV点及びその周辺領域を含む第3領域S3に照射される。第3領域S3の下部は第1領域S1の一部と重なり合っており、第3領域S3の上部は、第2領域S2の一部と重なり合っている。このようにHV点の近辺において第3領域S3の上部と第2領域S2の一部とが重なり合っているため、HV点の近辺の光度を高めることができる。
また、図11に示すように、上下方向Zにおいて第1レンズ130と第2レンズ140との間には、第1遮光部材150が設けられている。そのため、第1レンズ130の中に入射した光L1b、L1cが、第2レンズ140の中に入射することを抑制できる。また、第2レンズ140の中に入射した光L2が、第1レンズ130の中に入射することを抑制できる。これにより、非遮光状態において、迷光が発生することを抑制できる。
以上により、非遮光状態では、図13Bに示すように、第1レンズ130の第1出射面132及び第2レンズ140の第2出射面142から出射した光によって形成される配光パターンが得られる。
遮光状態における配光パターンでは、HV点への光の照射が抑制され、主にH線よりも下方の領域に光が照射される一方、非遮光状態における配光パターンでは、HV点の近辺及びH線よりも上方の領域にも光が照射される。そのため、遮光状態における配光パターンをロービーム用の配光パターンとし、非遮光状態における配光パターンをハイビーム用の配光パターンとしても用いることができる。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態に係る照明装置100は、発光部110と、リフレクター120と、第1レンズ130と、第2レンズ140と、第1遮光部材150と、第2遮光部材160と、第3遮光部材170と、駆動部180と、を備える。
リフレクター120は、発光部110の上方に設けられ、発光部110から出射した光のうちの第1部分L1を反射する。
第1レンズ130は、リフレクター120が反射した光L1aが入射する第1入射面131を有する。
第2レンズ140は、上下方向Zにおいて第1レンズ130よりも上方に設けられている。第2レンズ140は、発光部110から出射した光のうちの第2部分L2が入射する第2入射面141を有する。発光部110と第2入射面141との水平方向における距離E2が、発光部110と第1入射面131との水平方向における距離E1よりも小さい。
第1遮光部材150は、上下方向Zにおいて第1レンズ130と第2レンズ140の間に設けられている。
第2遮光部材160の前後方向Xにおける位置は、発光部110の位置と第1レンズ130との間である。
第3遮光部材170の前後方向Xにおける位置は、発光部110の位置と第2レンズ140との間である。
駆動部180は、第2遮光部材160及び第3遮光部材170を移動させることにより、遮光状態と非遮光状態とを切り替え可能である。
遮光状態においては、第2遮光部材160がリフレクター120から第1入射面131に向かう光L1aの一部を遮光し、かつ、第3遮光部材170が発光部110から第2入射面141に向かう第2部分L2を遮光する。
非遮光状態においては、第2遮光部材160がリフレクター120から第1入射面131に向かう光L1aを遮光せず、かつ、第3遮光部材170が第2部分L2を遮光しない。
上記照明装置100によれば、一つの発光部110により、ロービームの配光パターンとハイビームの配光パターンとを切り替えることができる。
また、上記照明装置100においては、発光部110と第2レンズ140の第2入射面141との前後方向Xにおける距離E2は、発光部110と第1レンズ130の第1入射面131との前後方向における距離E1よりも小さい。そのため、発光部110から上方かつ前方に出射する光が、第2レンズ140の第2入射面141に入射し易い。その結果、第2レンズ140の光の取出し効率を向上させることができる。これにより、ハイビームの配光パターンにおいて、HV点の近傍の光度を高めることができる。
更に、上下方向Zにおいて第1レンズ130と第2レンズ140との間には、第1遮光部材150が設けられている。そのため、遮光状態では、第1レンズ130の中に入射した光L1bが、第2レンズ140の中に入射することを抑制できる。また、遮光状態では、発光部110からの直射光が第2レンズ140の下面143から第2レンズ140の中に入射することを抑制できる。また、非遮光状態では、第1レンズ130の中に入射した光L1b、L1cが、第2レンズ140の中に入射すること、及び、第2レンズ140の中に入射した光L2aが、第1レンズ130の中に入射することの両方を抑制できる。これにより、遮光状態及び非遮光状態において、それぞれ迷光が発生することを抑制できる。
また、遮光状態において、発光部110と第2遮光部材160との水平方向における距離E3は、発光部110と第3遮光部材170との水平方向における距離E4よりも小さい。このため、第3遮光部材170が、リフレクター120から第1レンズ130の第1入射面131に向かう光L1aを遮光することを抑制できる。
また、第1レンズ130は、第1入射面131の反対側に位置する第1出射面132と、第1入射面131の上端と第1出射面132の上端の間に位置する上面133と、を有する。第2レンズ140は、第2入射面141の反対側に位置する第2出射面142と、第2入射面141の下端と第2出射面142の下端との間に位置する下面143と、を有する。そして、第1遮光部材150は、上面133及び下面143を覆っている。これにより、第1レンズ130の中に入射した光が第2レンズ140の中に入射すること、及び、第2レンズ140の中に入射した光が第1レンズ130の中に入射することを抑制できる。
また、第1入射面131の面積は、第2入射面141の面積よりも大きい。そのため、第1レンズ130にリフレクター120から出射した光を取り込み易くすることができる。
また、駆動部180は、第2遮光部材160及び第3遮光部材170を回転させることで、遮光状態と非遮光状態とを切り替え可能である。そのため、遮光状態と非遮光状態を簡便な構造により切り替えることができる。
また、第1遮光部材150は、光吸収部材である。そのため、迷光が発生することを抑制できる。
なお、上記実施形態では、駆動部が第2遮光部材及び第3遮光部材を回転させる形態を説明した。しかし、駆動部は、第2遮光部材及び第3遮光部材を上下方向又は左右方向に移動させることにより、遮光状態と非遮光状態とを切り替えてもよい。
また、上記実施形態では、駆動部が第2遮光部材及び第3遮光部材を同一方向に回転させる形態を説明した。ただし、第2遮光部材の回転方向と第3遮光部材の回転方向は、相互に異なっていてもよい。
100:照明装置
110:発光部
120:リフレクター
130:第1レンズ
131:第1入射面
132:第1出射面
133:上面
140:第2レンズ
141:第2入射面
142:第2出射面
143:下面
150:第1遮光部材
160:第2遮光部材
170:第3遮光部材
180:駆動部
191:基板
192:ヒートシンク
193:制御部
E1:発光部と第1レンズとの水平方向における距離
E2:発光部と第2レンズとの水平方向における距離
E3:発光部と第2遮光部材との水平方向における距離
E4:発光部と第3遮光部材との水平方向における距離
G:車両
L1:発光部から出射した光のうちの第1部分
L1a:リフレクターから第1入射面に向かう光
L2:発光部から出射した光のうちの第2部分
S:スクリーン
S1:第1領域
S2:第2領域
S3:第3領域
U:レンズユニット
X:前後方向
Y:左右方向
Z:上下方向

Claims (9)

  1. 発光部と、
    前記発光部の上方に設けられ、前記発光部から出射した光のうちの第1部分を反射するリフレクターと、
    前記リフレクターが反射した光が入射する第1入射面を有する第1レンズと、
    上下方向において前記第1レンズよりも上方に設けられ、前記発光部から出射した光のうちの第2部分が入射する第2入射面を有し、前記発光部と前記第2入射面との水平方向における距離が前記発光部と前記第1入射面との前記水平方向における距離よりも小さい第2レンズと、
    前記上下方向において前記第1レンズと前記第2レンズの間に設けられた第1遮光部材と、
    前記水平方向における位置が前記発光部の位置と前記第1レンズの位置との間である第2遮光部材と、
    前記水平方向における位置が前記発光部の位置と前記第2レンズの位置との間である第3遮光部材と、
    前記第2遮光部材及び前記第3遮光部材を移動させることにより、遮光状態と非遮光状態とを切り替え可能である駆動部と、
    を備え、
    前記遮光状態においては、前記第2遮光部材が前記リフレクターから前記第1入射面に向かう光の一部を遮光し、かつ、前記第3遮光部材が前記発光部から前記第2入射面に向かう前記第2部分を遮光し、
    前記非遮光状態においては、前記第2遮光部材が前記リフレクターから前記第1入射面に向かう光を遮光せず、かつ、前記第3遮光部材が前記第2部分を遮光しない、ヘッドランプ
  2. 前記遮光状態において、前記発光部と前記第2遮光部材との前記水平方向における距離は、前記発光部と前記第3遮光部材との前記水平方向における距離よりも小さい請求項1に記載のヘッドランプ
  3. 前記第1レンズは、
    前記第1入射面の反対側に位置する第1出射面と、
    前記第1入射面の上端と前記第1出射面の上端の間に位置する上面と、
    を更に有し、
    前記第2レンズは、
    前記第2入射面の反対側に位置する第2出射面と、
    前記第2入射面の下端と前記第2出射面の下端との間に位置する下面と、
    を更に有し、
    前記第1遮光部材は、前記上面及び前記下面を覆っている請求項1または2に記載のヘッドランプ
  4. 前記第1入射面の面積は、前記第2入射面の面積よりも大きい請求項1~3のいずれか1つに記載のヘッドランプ
  5. 前記駆動部は、前記第2遮光部材及び前記第3遮光部材を回転させることで、前記遮光状態と前記非遮光状態とを切り替え可能である請求項1~4のいずれか1つに記載のヘッドランプ
  6. 前記第1遮光部材は、光吸収部材である請求項1~5のいずれか1つに記載のヘッドランプ
  7. 上面および下面を有する基板と、
    前記基板の上面に設けられた発光部と、
    前記発光部を覆うように前記基板の上面に設けられ、前記発光部から出射した光のうちの第1部分を反射するリフレクターと、
    前記リフレクターが反射した光が入射する第1入射面と、前記第1入射面に入射した光が出射する第1出射面と、前記第1入射面と前記第1出射面との間に設けられた上面と、を有する第1レンズと、
    前記発光部から出射した光のうちの第2部分が入射する第2入射面と、前記第2入射面に入射した光が出射する第2出射面と、前記第2入射面と前記第2出射面との間に設けられた下面と、を有し、前記基板の前記下面から前記基板の前記上面に向かう方向において、前記第1レンズよりも上方に設けられており、前記発光部の中心から前記第2入射面までの距離が、前記発光部の中心から前記第1入射面までの距離よりも小さい第2レンズと、
    前記第1レンズの前記上面と前記第2レンズの前記下面との間に設けられた第1遮光部材と、
    前記発光部から前記第1レンズに向かう方向における位置が、前記発光部の位置と前記第1レンズの位置との間である第2遮光部材と、
    前記発光部から前記第2レンズに向かう方向における位置が、前記発光部の位置と前記第2レンズの位置との間である第3遮光部材と、
    前記第2遮光部材及び前記第3遮光部材を移動させることにより、遮光状態と非遮光状態とを切り替え可能である駆動部と、
    を備え、
    前記遮光状態においては、前記第2遮光部材が前記リフレクターから前記第1入射面に向かう光の一部を遮光し、かつ、前記第3遮光部材が前記発光部から前記第2入射面に向かう前記第2部分を遮光し、
    前記非遮光状態においては、前記第2遮光部材が前記リフレクターから前記第1入射面に向かう光を遮光せず、かつ、前記第3遮光部材が前記第2部分を遮光しない、ヘッドランプ
  8. 前記水平方向において、前記第1レンズの前記第1出射面と前記上面との境界と前記発光部との最大距離が、前記第2レンズの前記第2出射面と前記下面との境界と前記発光部との最大距離よりも長い請求項3に記載のヘッドランプ。
  9. 前記遮光状態において、前記第1部分のうち前記第2遮光部材によって遮光されない部分は、前記遮光状態及び前記非遮光状態の双方においてスクリーンの第1領域に照射され、
    前記遮光状態において、前記第1部分のうち前記第2遮光部材によって遮光される前記一部は、前記非遮光状態において前記第1領域よりも上方に位置する前記スクリーンの第2領域に照射され、
    前記遮光状態において、前記第3遮光部材によって遮光される前記第2部分は、前記非遮光状態において前記スクリーンの第3領域に照射され、前記第3領域の下部は前記第1領域の一部と重なり、前記第3領域の上部は前記第2領域の一部と重なる請求項1~8のいずれか1つに記載のヘッドランプ。
JP2020148415A 2020-03-27 2020-09-03 ヘッドランプ Active JP7245986B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US17/184,262 US11221122B2 (en) 2020-03-27 2021-02-24 Lighting device and headlight having a reflector, lenses and light-shielding members
EP21160380.8A EP3885645B1 (en) 2020-03-27 2021-03-03 Lighting device for a vehicle
CN202110324611.1A CN113446569A (zh) 2020-03-27 2021-03-26 照明装置及前照灯

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020058029 2020-03-27
JP2020058029 2020-03-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021158101A JP2021158101A (ja) 2021-10-07
JP7245986B2 true JP7245986B2 (ja) 2023-03-27

Family

ID=77919149

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020148415A Active JP7245986B2 (ja) 2020-03-27 2020-09-03 ヘッドランプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7245986B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013206769A (ja) 2012-03-29 2013-10-07 Koito Mfg Co Ltd 光学ユニット
CN207778305U (zh) 2018-01-11 2018-08-28 黄海清 一种双光透镜led近远光灯
JP2019061752A (ja) 2017-09-22 2019-04-18 日亜化学工業株式会社 発光モジュール及び車載用灯具
US20200003384A1 (en) 2018-06-28 2020-01-02 Osram Sylvania Inc. Baffled tri-region optic for an afs vehicle headlamp

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013206769A (ja) 2012-03-29 2013-10-07 Koito Mfg Co Ltd 光学ユニット
JP2019061752A (ja) 2017-09-22 2019-04-18 日亜化学工業株式会社 発光モジュール及び車載用灯具
CN207778305U (zh) 2018-01-11 2018-08-28 黄海清 一种双光透镜led近远光灯
US20200003384A1 (en) 2018-06-28 2020-01-02 Osram Sylvania Inc. Baffled tri-region optic for an afs vehicle headlamp

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021158101A (ja) 2021-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8506147B2 (en) Light source and vehicle lamp
US8690405B2 (en) Vehicle lighting unit
KR100544076B1 (ko) 차량용 전조등
JP6246007B2 (ja) 車両用灯具
US7441928B2 (en) Lighting device
KR100706060B1 (ko) 차량용 전조등
JP3212207U (ja) ライトの光強度を増強可能な遮光モジュール
JP5565094B2 (ja) 車両用灯具ユニット
JP6085944B2 (ja) 車両用灯具
JP5636756B2 (ja) 車両用灯具ユニット
JP6136250B2 (ja) 車両用灯具
JP6319725B2 (ja) 照明装置及び照明装置を備える自動車
JP7364409B2 (ja) 車両用ランプ
US20180142858A1 (en) Headlight with a modular projection module for enhancing illumination intensity
JP5640306B2 (ja) 灯具ユニット
JP7487822B2 (ja) 車両用灯具
US10245999B2 (en) Headlight with a modular projection module for enhancing illumination intensity
JP2006339008A (ja) 車両用灯具
JP2013137961A (ja) 車両用前照灯、車両用前照灯装置
JP7245986B2 (ja) ヘッドランプ
WO2022065162A1 (ja) 車両用灯具
JP4158140B2 (ja) 車両用灯具
EP3885645B1 (en) Lighting device for a vehicle
JP2021170531A (ja) 自動車用ランプ及びそのランプを含む自動車
CN113795705A (zh) 车辆用灯具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220525

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220525

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221014

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221025

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230223

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7245986

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151