JP7245896B2 - 縫合システム - Google Patents

Description

この国際特許協力条約に基づく特許出願は、２０１８年４月６日に出願された米国特許出願第１５／９４７，６１２号の継続であり、その出願は、参照によって本明細書中に援用される。

（Ｉ．背景）
第１の場所で基質に糸を挿入し、第２の位置で基質から糸を抜き取る糸キャリアを備える、基質に縫い目を配置するための器具および方法を含む縫合システム。

（ＩＩ．本発明の開示）
したがって、本発明の広い目的は、縫合プローブ外面に開口しているチャンバポートを有する基質捕捉チャンバに隣接して配置される糸捕捉チャンバを含む縫合プローブ、および基質捕捉チャンバの外側を通過して糸捕捉チャンバ内に入る縫合プローブに滑動係合される糸キャリアのうちの１または複数を含む器具を提供することである。

本発明の別の広い目的は、縫合プローブ内に、縫合プローブの外面に開口しているチャンバポートを有する基質捕捉チャンバに隣接して配置すること、および捕捉プローブ内に糸キャリアを滑動係合することであって、糸キャリアは、基質捕捉チャンバの外側を通過して糸捕捉チャンバ内へ入る、ことのうちの１または複数を含む、器具を作製するための方法を提供することである。

本発明の別の広い目的は、縫合プローブの基質捕捉チャンバ内で基質を捕捉すること、および基質捕捉チャンバに隣接する糸捕捉チャンバに向かって縫合プローブ内の糸キャリアを駆動することであって、糸キャリアは、基質を通過して基質捕捉チャンバの外側の糸捕捉チャンバ内に入る、ことのうちの１または複数を含む、器具を使用する方法を提供することである。

当然、本発明のさらなる目的は、明細書、図面、写真、および特許請求の範囲の他のエリアにわたって開示される。

（ＩＩＩ．図面の簡単な説明）
図１は、引き込まれた状態にある糸キャリアを有する縫合器具の実施形態の第１の斜視図である。

図２は、延在された状態にある糸キャリアを有する縫合器具の実施形態の第２の斜視図である。

図３は、縫合器具の実施形態の第１の側面図である。

図４は、縫合器具の実施形態の頂面図である。

図５は、縫合器具の実施形態の第２の側面図である。

図６は、縫合器具の実施形態の底面図である。

図７は、図１に示される縫合プローブの拡大図である。

図８は、図２に示される縫合プローブの拡大図である。

図９は、縫合プローブの特定の実施形態の側面図である図３に示される部分９の拡大図である。

図１０は、図１０に示される縫合プローブの拡大図である。

図１１は、縫合プローブ、および基質捕捉チャンバから取り外された基質捕捉チャンバインサートの特定の実施形態の、図４に示される断面図１１－１１である。

図１２は、縫合プローブ、および基質捕捉チャンバに結合される基質捕捉チャンバインサートの特定の実施形態の図４に示される断面図１２－１２である。

図１３は、糸捕捉チャンバ内へ延在された糸キャリアの位置を示す、糸キャリアおよび糸捕捉アセンブリの特定の実施形態の拡大図である。

図１４は、糸捕捉アセンブリ内へ延在されかつ糸捕捉アセンブリと係合される糸キャリアの位置を示す、糸キャリアおよび糸捕捉アセンブリの特定の実施形態の拡大図である。

図１５は、糸捕捉アセンブリ内へ延在されかつ糸捕捉アセンブリと係合される糸キャリアの位置を示す、糸キャリアおよび糸捕捉アセンブリの特定の実施形態の拡大図である。

図１６は、糸捕捉アセンブリ内へ延在されかつ糸捕捉アセンブリと係合される糸キャリアの位置を示す、糸キャリアおよび糸捕捉アセンブリの特定の実施形態の拡大図である。

図１７は、図４に示されるような縫合器具の特定の実施形態の断面図である。

図１８は、図１７に示される縫合プローブの特定の実施形態の断面の一部の拡大図である。

図１９は、図１７に示されるハンドルの特定の実施形態の断面図の一部の拡大された斜視図である。

図２０は、図４に示される管状部材の特定の実施形態の断面２０－２０の拡大図である。

図２１は、糸キャリアの第１の位置にある拘束アセンブリの特定の実施形態の拡大された断面図である。

図２２は、糸キャリアの第１の位置と糸キャリアの第２の位置との間の拘束アセンブリの特定の実施形態の拡大された断面図である。

図２３は、糸キャリアの第２の位置にある拘束アセンブリの特定の実施形態の打拡大された断面図である。

図２４は、糸キャリアアパーチャに通されかつ糸留めに配置される糸を有する縫合器具の特定の実施形態の斜視図である。

図２５は、図１に示されるような糸留めの拡大された斜視図である。

図２６は、図１に示されるような糸留めの拡大された斜視図である。

図２７は、糸留めの特定の実施形態の拡大された側面図である。

図２８は、糸留めの特定の実施形態の拡大図である。

図２９は、糸キャリアが糸捕捉チャンバ内へ延在される糸キャリアの位置を示す、糸キャリアおよび糸捕捉アセンブリの特定の実施形態の拡大図である。

図３０は、糸キャリアが糸捕捉チャンバ内へ延在される糸キャリアの位置を示す、糸キャリアおよび糸捕捉アセンブリの特定の実施形態の拡大図である。

図３１は、糸捕捉アセンブリ係合された糸キャリアの位置を示す、糸キャリアおよび糸捕捉アセンブリの特定の実施形態の拡大図である。

図３２は、糸が糸捕捉アセンブリによって捕捉される糸キャリアの位置を示す、糸キャリアおよび糸捕捉アセンブリの特定の実施形態の拡大図である。

図３３Ａは、縫合器具を用いる特定の方法の描写である。

図３３Ｂは、身体開口内に縫合プローブを挿入する特定の方法の描写である。

図３３Ｃは、基質を基質捕捉チャンバに向かって触診する特定の方法の描写である。

図３３Ｄは、基質を通して糸キャリアを駆動するために、縫合器具を動作させる特定の方法の描写である。

図３３Ｅは、縫合ループを基質に配置し、かつ身体開口から縫合プローブを取り除く特定の方法の描写である。

図３４は、縫合器具の使用によって取得される複数の縫合パーチェスの図示である。

（ＩＶ本発明を実行するためのモード（単数または複数））
概して図１から図３１を参照すると、基質捕捉チャンバ（２）と、糸（４）を運搬する糸キャリア（３）であって、糸キャリア（３）は、引き込まれた状態（５）から伸長した状態（６）に向かう間で軸方向に動き、伸長した状態において、糸キャリア（３）の糸キャリア終端（７）は、引き込まれた状態（５）に向かう糸キャリア（３）の帰還時に糸ループを生成するように糸（４）を捕捉する糸捕捉アセンブリ（９）に係合するように、基質捕捉チャンバ（２）の外側を通過して糸捕捉チャンバ（８）内に入る、糸キャリア（３）とを含む、縫合器具（１）の実施形態。

ここで主に図１から図１０を参照すると、縫合器具（１）の実施形態は、縫合プローブ（１０）を含み得る。縫合プローブ（１０）は、プローブ先端（１２）で終端するように、管状部材（１１）から軸方向外向きに延在し得る。縫合プローブ外面（１３）は、皮膚、筋膜、脂肪、または筋肉等の（図３３Ａから図３３Ｅの図示的な例に示されるような）基質（１５）に係合するように、プローブ先端（１２）が自然身体開口または切開部等の身体開口（１４）通過することを可能とする管状部材（１１）の外部寸法の拡張として構成され得るが、必ずしも必要とされない。特定の例の基質（１５）が、人間または動物の組織を含む組織（１６）を含む一方で、この説明は、死体の組織、組織の模擬物、組織モデル、エラストマ構成要素、プラスチックもしくは天然の布、または同様のものを図示的例として含む人間または動物の組織以外の基質（１５）の捕捉を除外することを意図されない。

再度、主に図１から図１０を参照すると、特定の実施形態では、縫合プローブ（１０）は、先のとがっていないプローブ先端（１２）で終端する略円柱状の縫合プローブ外面（１３）を有し得る。特定の実施形態に関して、縫合プローブ外面（１３）は、プローブ先端（１２）で寸法を低減するようにプローブ先端（１２）に近づくテーパ状表面、面取りされた表面、または傾斜した表面を含み得る。より少ない量の組織の解剖または外傷で、動物の組織等の基質（１５）中への縫合プローブ（１０）の追加的な進入を可能とするため、傾斜したプローブ面、テーパ状プローブ面、または傾いたプローブ面（１７）を有することの利点が存在し得る。

再度、主に図１から図１０を参照すると、特定の実施形態では、基質捕捉チャンバ（２）は、縫合プローブ（１０）中に配置され得る。基質捕捉チャンバ（２）は、縫合プローブ外面（１３）へ開口したチャンバポート（２０）からある距離にチャンバの底部（１９）を、対向する固定された関係で結合するチャンバ側壁（１８）を含み得る。特定の実施形態では、鉛直のチャンバ側壁（１８）は、チャンバポート（２０）の周縁よりも大きい円周の周縁を画定し得る。特定の実施形態では、基質捕捉チャンバ（２）は、基質（１５）を基質捕捉チャンバ（２）内に捕捉し、引き寄せ、または配置するために十分低減されたチャンバ圧力（２２）を基質捕捉チャンバ（２）内に生成するように動作可能である真空源（２１）に流体的に結合され得るが、これは必ずしも必要とされない。

特定の実施形態では、縫合プローブ（１０）は、凹部（２３）を含み、チャンバポート（２０）は、縫合プローブ外面（１３）の凹部（２３）に開口しており、糸キャリア（３）は、基質捕捉チャンバ（２）の外側の縫合プローブ外部表面（１３）の凹部（２３）内を通るように動作可能であり得る。特定の実施形態では、縫合プローブ外面（１３）の凹部（２３）は、（図７から図９の図示的な例に示されるように）アーチ形であり得る。縫合プローブ外面（１３）のアーチ形の凹部（２３）は、（図３３Ｃの図示的な例に示されるように）基質を縫合捕捉チャンバ（２）に向かって動かすように、指（２４）の先端が基質（１５）に力を付与することを可能とするように構成され得るが、これは必ずしも必要とされない。

ここで、主に図７から図１０を参照すると、縫合プローブ外面（１３）の凹部（２３）は、実質的に平坦なアーチ面（２５）を含み、チャンバポート（２０）は、チャンバポート（２０）の周りに凹形の外縁（２６）を提供するように開口し得る。基質（１５）に接触する縫合プローブ外面（１３）の表面積を増加させ得る点で、チャンバポート（２０）の周りの、実質的に平坦かまたは減少した曲率をもたらす凹形の外縁（２６）の利点が存在し得る。縫合プローブ外面（１３）の増加された表面積は、それらの実施形態において、基質（１５）の捕捉の実質的な利点をもたらし得、低減されたチャンバ圧力（２２）は、基質捕捉チャンバ（２）で生成され得るか、または基質捕捉チャンバ（２）で捕捉される基質（１５）に関係する縫合プローブ（１０）の動きを減少させ得る。

ここで、主に図１、図２、図４、および図１０を参照すると、チャンバポート（２０）は、対の反対側の側面が半円の長方形であるスタジアム構成（２７）で配置され得るが、これは必ずしも必要とされない。基質捕捉チャンバ（２）は、実質的に鉛直のチャンバ側壁（１８）によって接続されるスタジアム構成のチャンバポート（２０）の反対側に配置される、スタジアム構成のチャンバ底部（１９）を有し得るが、これは必ずしも必要とされない。

図３４を参照すると、従来の溝が付いているかまたは実質的に円形である基質捕捉チャンバ（２）を有する基質捕捉チャンバに比べて増加された量の基質（１５）が基質捕捉チャンバ内に配置され得るという点、および、相応じて、糸キャリア（３）によって貫通される基質（１５）は、従来の溝が付いているかまたは円柱状である吸引チャンバに比べて、より離れた距離に糸進入ポイント（２８）および糸抜き取りポイント（２９）を配置し得る（「縫合パーチェス（３０）」とも称される）という点で、スタジアム構成（２７）の基質捕捉チャンバ（２）の利点が存在し得る。スタジアム構成（２７）の使用によって生成される縫合パーチェス（３０）は、円柱状の構成の吸引チャンバを用いることで取得されるものまたは溝の付いた構成の従来の吸引チャンバを用いて取得されるものよりも、実質的に大きいものであり得る。従来の円柱状の構成は、従来の円柱状の吸引チャンバ内の円錐状の構成内へ基質を引き寄せ、従来の針が、円錐の頂点の近傍の基質を貫通するにすぎない場合がある。従来の溝の付いた吸引チャンバは、十分な距離で基質を従来の溝の付いたチャンバ内へ配置するために十分な体積を有さず、従来の針が、折り目または縁に近い隣接した関係で基板層を貫通するにすぎない場合がある。

ここで、図１１および図１２を参照すると、縫合プローブの特定の実施形態は、基質捕捉チャンバインサート（３１）を含み得る。基質捕捉チャンバインサート（３１）は、基質捕捉インサート底部（３３）を基質捕捉チャンバインサートポート（３４）に接合する基質捕捉チャンバインサート側壁（３２）を含み得る。基質捕捉チャンバインサート（３１）は、基質捕捉チャンバ（２）の構成または体積を変更するために、基質捕捉チャンバ（２）の内側に取り外し可能に結合され得る。基質捕捉チャンバインサート（３１）に対応して変更された構成または体積は、これに従って基質捕捉チャンバ（２）内に捕捉される基質（１５）の体積を増加または減少させ、（図３４の図示的な例で示されるように）これに従って縫合パーチェス（３０）を調節し得る。基質捕捉チャンバインサート（３１）は、基質捕捉チャンバ（２）を真空ポート（３７）に結合する第１の長手方向のチャネル（３６）に、基質捕捉チャンバインサート（３１）の内部体積および基質捕捉チャンバインサートポート（３４）を流体的に結合するように配置されるインサートアパーチャ要素（３５）を有し、流体の流れ（３８）は、基質捕捉チャンバ（２）内のチャンバ圧力（２２）を調整するように真空ポート（３７）を通過し得る。図１２の図示的な例に示されるように、基質捕捉チャンバインサート（３１）は、交換可能な実施形態の間で、基質捕捉チャンバ底部（１９）とチャンバポート（２０）との間の距離以下である深さで配置され得る基質捕捉チャンバインサート底部（３３）を有し得る。基質捕捉チャンバインサートポート（３４）は、およそチャンバポート（２０）によって画定される開口面積以下の開口面積を有し得る。しかし、この図示的な例は、チャンバ側壁（１８）のみか、チャンバポート（２０）のみか、もしくはチャンバ底部（１９）のみか、またはそれらの組み合わせを変更し得る、基質捕捉インサート（３１）の他の構成を除外するように意図されない。

ここで、主に図１３から図１６を参照すると、糸捕捉アセンブリ（９）が、糸捕捉チャンバ（８）内に配置され得る。糸捕捉アセンブリ（９）は、相応する少なくとも１つのフック（４０Ａ）で終端する少なくとも１つの弾性的可撓性のフック部材（３９Ａ）を含み得る。弾性的可撓性のフック部材（３９Ａ）は、糸キャリア（３）に係合して少なくとも１つの弾性的可撓性のフック部材（３９Ａ）を屈曲させる場所にフック（４０Ａ）を配置するように、糸捕捉チャンバ内面（４１）に結合され得る。特定の実施形態については、糸捕捉アセンブリ（９）は、各々に相応じて対のフック（４０Ａ）（４０Ｂ）のうちの１つで終端する対の弾性的可撓性のフック部材（３９Ａ）（３９Ｂ）を含み得る。対の弾性的可撓性のフック部材（３９Ａ）（３９Ｂ）は、各々、糸キャリア（３）の両側の相応じた係合を可能とする場所から離れた距離に対のフック（４０Ａ）（４０Ｂ）を配置するように、糸捕捉チャンバ内面（４１）に結合され得、それによって、（図１３および図１４の例に示されるように）対の弾性的可撓性のフック部材（３９Ａ）（３９Ｂ）の各々を屈曲させる。糸捕捉チャンバ（８）からの糸キャリア（３）の引き込み時に、対の弾性的可撓性のフック部材（３９Ａ）（３９Ｂ）の各々は、糸キャリア（３）から対のフック（４０Ａ）（４０Ｂ）の各々を相応じて脱係合する屈曲していない状態に向かって戻る。

再度、主に図１３から図１６を参照すると、糸キャリア（３）は、糸キャリアアパーチャ要素（４３）から軸方向にある距離で配置されるノッチ（４２）をさらに含み得る。ノッチ（４２）は、ノッチ通路第１端（４５）と第２端（４６）との間に糸キャリア外面（４７）において開口しているノッチ通路（４４）を画定する。ノッチ（４２）は、ノッチ通路第１端（４５）を、糸キャリア終端（７）の近位でチャンバポート（２０）とは反対側に向け、かつノッチ通路第２端（４６）を、糸キャリア終端（７）の遠位でチャンバポート（２０）に向けて配置するように、糸キャリア（３）の糸キャリア長手方向軸（４８）を横切って角度をつけて配置され得る。フック（４０Ａ）または対のフック（４０Ａ）（４０Ｂ）は、少なくとも１つの弾性的可撓性のフック部材（３９Ａ）または対の弾性的可撓性のフック部材（３９Ａ）（３９Ｂ）を屈曲させ、かつ対のフック（４０Ａ）（４０Ｂ）のうちの１つをノッチ通路第２端（４６）と位置合わせする糸キャリア（３）と係合する。弾性的な屈曲は、フック（４０Ａ）をノッチ通路第２端（４６）の中へ動かす。フック（４０Ａ）は、ノッチ通路（４４）を通って移動し、ノッチ通路第１端（４５）からの退出によって糸キャリア（３）から脱係合する。

ここで、主に図１７から図２０を参照すると、糸キャリア（３）は、駆動部材第１端（４９）に結合され、糸キャリア終端（７）で終端するように軸方向外向きに延在し得る。糸キャリア（３）は、細長いロッドを備え得、細長いロッドは、糸キャリア終端（７）に近づいてテーパ状であり得るが、これは必ずしも必要ではない。テーパは、糸キャリア（３）が特定のタイプの基質（１５）を通過することを可能とするために十分であり得、特定の実施形態に関しては、糸キャリア（３）は、動物の組織を備える基質（１５）を通過するように、糸キャリア終端（７）の鋭い点までテーパ状であり得る。糸キャリアアパーチャ要素（４３）は、その糸キャリア終端（７）から軸方向にある距離で配置され得る。糸キャリアアパーチャ要素（４３）は、糸キャリアアパーチャ（５０）を画定する。特定の実施形態に関して、糸キャリアアパーチャ（５０）は、糸キャリアアパーチャ軸（５１）を有し得、これは、糸キャリアの長手方向軸（４８）に略直交し、かつ（糸キャリアアパーチャ軸（５１）に略直交するチャンバポート（２０）を長手方向に二等分する図１８の断面に示されるように）チャンバポート（２０）を長手方向に二等分する平面（５２）に略直交して配置される。

ここで主に図１から図６を参照すると、縫合器具（１）の実施形態は、ハウジング（５３）を含み得る。ハウジング（５３）は、ハンドル（５４）と、ハンドル（５４）から軸方向外向きに延在して縫合プローブ（１０）で終端する管状部材（１１）とを含み得る。ハンドル外面（５５）は、人間の手で把持されて係合されるように構成され得るが、これは必ずしも必要とされない。

再度、主に図１７から図２０を参照すると、ハンドル（５４）は、軸方向の滑動係合で糸キャリアドライバ（５６）を受容し得る。糸キャリアドライバ（５６）は、駆動部材第１端（４９）と駆動部材第２端（５８）との間に配置される長さを有する縦長の駆動部材（５７）を含み得る。縦長の駆動部材（５７）は、駆動部材アクチュエータ（５９）に応答して、ハンドル（５４）の内側を軸方向に動く。特定の実施形態に関しては、駆動部材アクチュエータスロット（６０）が、ハンドル（５４）内に配置され得、駆動部材アクチュエータ（５９）は、強制的に付勢するときにハンドル（５４）の内側の縦長の駆動部材（５７）の相応じた軸方向の動きを生成する押圧式駆動部材アクチュエータボタン（６１）を呈示するように、駆動部材アクチュエータスロット（６０）を通って延在するように構成され得る。特定の実施形態に関しては、糸キャリアドライバ（５６）は、（図７から図１０の例に示されるように）基質捕捉チャンバ（２）の外側のプローブ外面（１３）に開口している第２の長手方向のチャネル（６３）の内側に糸キャリア終端（７）を設置する糸キャリア第１位置（６２）と、糸捕捉チャンバ（８）内に設置される糸キャリア終端（７）を有する糸キャリア第２位置（６４）との間で糸キャリア終端（７）を同時にかつ相互的に位置付けるように双方向に動作され得る。第２の長手方向のチャネル（６３）は、真空源（２１）に結合される第１の長手方向のチャネル（３６）から流体的に別個であり得る。よって、基質捕捉チャンバ（２）の外側の第１位置（６２）から第２位置（６４）へ第２の長手方向のチャネル（６３）内で配置されかつ相互的に動かされる糸キャリア（３）は、真空源（２１）に流体的に結合される第１の長手方向のチャネル（３６）内で生成される基質捕捉チャンバ（２）内の低減されたチャンバ圧力（２２）を維持するためには、糸キャリア（３）との封止係合を要求しない。

ここで、主に図１７から図１９を参照すると、ハウジング（５３）は、図１から図６および図１７から図１９の例に示されるように）ハンドル外面（５５）において開口している真空ポート（３７）を提供するように構成され得る。真空ポート（３７）は、（図１および図２の例に示されるように）真空源（２１）に結合され得る。真空源（２１）は、各種の従来の真空ポンプまたは吸引ポンプのいずれかを備え得る。真空源（２１）は、基質捕捉チャンバ（２）内で低減されたチャンバ圧力（２２）を生成するように動作され得る。

ここで主に図２１から図２３を参照すると、駆動部材第２端（５８）は、拘束アセンブリ（６５）に結合され得る。拘束アセンブリ（６５）は、拘束部材（６６）と、突起レシーバ（６７）と、突起（６８）とのうちの１または複数を含み得る。拘束部材（６６）は、拘束部材第１端（６９）と拘束部材第２端（７０）との間に配置される長さを有し得る。拘束部材第１端（６９）は、糸キャリアドライバ（５６）に結合され得る。拘束部材第２端（７０）は、拘束部材第２端（７０）に向かって延在するテーパを有し得る。拘束部材第１端（６９）と第２端（７０）との間に配置されるのは、突起レシーバ（６７）であり得る。突起レシーバ（６７）は、ハンドル（５４）の内面（７１）に結合され得る突起（６８）に係合し得る。糸キャリアドライバ（５６）は、糸キャリア（３）および拘束部材（６６）を同時に軸方向に動かすように動作可能であり得る。糸キャリアドライバ（５６）が糸キャリア（３）を糸キャリア第２位置（６４）に向かって動かすように動作するときに、拘束部材（６６）は、屈曲し、突起（６８）が突起レシーバ（６７）から脱係合することを可能とする。拘束部材（６６）はまた、突起（６８）が突起レシーバ（６７）に向かって拘束部材第２端（７０）のテーパに沿って移動することを可能とするように屈曲し、糸キャリアドライバ（５６）が糸キャリア（３）を糸キャリア第１位置（６２）に向かって動かすように動作するときに、突起（６８）は、突起レシーバ（６７）と係合し得る。

ここで、主に図１から図１１および図２４を参照すると、糸（４）は、糸キャリアアパーチャ要素（４３）内に配置され得る。糸（４）を糸キャリアアパーチャ要素（４３）内に配置することを支援するために、特定の実施形態は、糸スロット（７２）を含み得る。糸スロット（７２）は、縫合プローブ外面（１３）内の第２の長手方向のチャネル（６３）の開口部に隣接する縫合プローブ（１０）内に配置され得る。第１位置（６２）に配置される糸キャリアアパーチャ要素（４３）の場所は、糸（４）が糸スロット（７２）および糸キャリアアパーチャ要素（４３）に通されることを可能とするように糸スロット（７２）と位置合わせし得る。

ここで、主に図２４から図２８を参照すると、特定の実施形態では、縫合器具（１）についての方法は、糸（４）の第１端（７３）を、糸キャリア（３）に配置される糸キャリアアパーチャ要素（４３）に通すことを含み得る。特定の実施形態では、方法は、糸キャリアアパーチャ要素（４３）がハンドル（５４）内に配置される糸スロット（７２）と位置合わせされる間、糸（４）の第１端（７３）を糸キャリアアパーチャ要素（４３）に通すことをさらに含み得る。特定の実施形態では、糸（４）の第２端部（７４）（または糸（４）の両端）は、ハンドル（５４）に配置される糸留め（７５）内に保有され得る。糸留め（７５）の実施形態は、糸（４）を留めかつ保有するように構成される糸留めスロット（７７）を含む糸留め基板（７６）を含み得る。図２４から図２８に示される実施形態では、糸留め（７５）は、糸留めスロット（７７）の両側の関係で配置される１または複数の摩擦パッド（７８）を含み得るが、必ずしもこれを含む必要はない。特定の実施形態では、摩擦パッド（７８）は、糸が糸留めスロット（７７）に配置されるときに、糸（４）における摩擦を増加させるエラストマ材料を備え得る。特定の実施形態では、糸留め（７５）は、糸留めアパーチャ要素（８０）を含む糸留め基板（７６）を含み得る。糸留めアパーチャ要素（８０）は、糸留め（７５）の遠位端と糸留め（７５）の近位端との間を連通する糸留めアパーチャを画定し得る。糸（４）は、遠位から近位の方向へ糸留めアパーチャに通され得る。

主に図２９から図３２を参照すると、縫合器具（１）についての方法は、縫合プローブ（１０）に滑動係合される糸キャリア（３）を、糸捕捉チャンバ（８）に向かって駆動することを含み得る。糸捕捉チャンバ（８）に配置される糸捕捉アセンブリ（９）を、糸（４）を運搬する糸キャリア（３）と滑動係合させること。糸（４）を、フック（４０Ａ）で終端する少なくとも１つの弾性的可撓性のフック部材（３９Ａ）に隣接して配置すること。（図２９および図３０の例に示されるように）フック（４０Ａ）を、糸キャリア（３）中に配置されるノッチ（４２）のノッチ第２端（４６）と位置合わせすること。フック（４０Ａ）を、ノッチ通路（４４）を通して動かすように、糸捕捉チャンバ（８）から離れる方へ縫合プローブ（１０）に滑動係合される糸キャリア（３）を駆動すること。（図３１および図３２の例に示されるように）フック（４０Ａ）において糸（４）を捕捉すること。

ここで、主に図３３Ａから図３３Ｅを参照すると、縫合器具（１）についての方法は、（図３３Ａの例に示されるように）糸（４）の第１端（７３）を、糸キャリア（３）に配置される糸キャリアアパーチャ要素（４３）に通すことを含み得る。（図３３Ｂの例に示されるように）縫合プローブ（１０）を基質（１５）の身体開口（１４）内へ挿入すること。縫合プローブ（１０）に配置される基質捕捉チャンバ（２）に向かって強制的に付勢することであって、これは、（図３３Ｃに示されるように）特定の実施形態に関しては、基質（１５）を指（２４）または他の器具もしくはデバイスと接触させることを含む。基質捕捉チャンバ（２）内に基質（１５）を捕捉することであって、これは、基質捕捉チャンバ（２）内のある量の基質（１５）を引き寄せかつ保有するように、真空源（２１）の動作によって基質捕捉チャンバ（２）内に低減されたチャンバ圧力（２２）を生成することを含み得るが、必ずしも必要とされない。縫合プローブ（１０）において滑動係合される糸キャリア（３）を、糸捕捉チャンバ（８）に向けて駆動すること。（図３３Ｄの例に示されるように）糸（４）を運搬する糸キャリア（３）を、基質捕捉チャンバ（２）の外側の基質（１５）を通過させて糸捕捉チャンバ（８）内に入れること。糸キャリア（３）を、糸捕捉チャンバ（８）内に配置される糸捕捉アセンブリ（９）と係合させること。糸捕捉アセンブリ（９）において糸（４）を捕捉すること。（図３３Ｅの例に示されるように）基質（１５）内に糸ループを生成するために、糸捕捉チャンバ（８）から基質（１５）を通して糸キャリア（３）を相互に駆動すること。特定の実施形態では、方法は、基質捕捉チャンバインサート（３１）を基質捕捉チャンバ（２）内へ挿入することをさらに含み得る。

縫合プローブ（１０）内の糸キャリア（３）を糸捕捉チャンバ（８）に向かって駆動することに関して、方法は、縫合器具（１）のハンドル（５４）内の駆動部材アクチュエータスロット（６０）を通って延在する駆動部材アクチュエータボタン（６１）を押圧することをさらに含み得る。押圧することは、糸捕捉チャンバ（８）に向かう第１の方向（７９）において糸キャリア（３）の動きを生成し得る。第１の方向（７９）における糸キャリア（３）の動きは、基質捕捉チャンバ（２）に流体的に結合される真空源（２１）によって生成される低減されたチャンバ圧力（２２）の一貫性を損なわせずに、糸キャリア（３）を、糸捕捉チャンバ（２）の外側の基質（１５）を通過させて糸捕捉チャンバ（８）内に入れ得る。特定の実施形態では、方法は、拘束アセンブリ（６５）を屈曲させ、それによって突起（６８）を突起レシーバ（６７）から脱係合させ、突起（６８）を拘束部材第２端（７０）のテーパに沿って前進させ、第１の方向（７９）における糸キャリア（３）の動きを可能とすることをさらに含み得る。

ここで、主に図３４を参照すると、基質捕捉チャンバ（２）の構成または体積を変動させることに利点が存在し得る。基質捕捉チャンバ（２）の種々の構成および体積は、基質捕捉チャンバインサート（３１）を活用すること、および、基質捕捉チャンバ（２）内の圧力（２２）を低減するために真空源（２１）を活用することの選択によって、用途の要件に依存して基質（１５，１６）における縫合パーチェス（３０）を相応じて変動させ得る。真空源（２１）を含む特定の実施形態では、基質捕捉チャンバ（２）内の圧力（２２）を低減することは、基質捕捉チャンバ（２）内に増加した量の基質（１５）を捕捉し、それによって縫合パーチェス（３０）を増加させ得る。縫合パーチェス（３０）は、基質（１５）を受容するために利用可能である基質捕捉チャンバ（２）の体積を変動させる基質捕捉チャンバインサート（３１）の使用によって調節され得る。他の特定の実施形態では、基質捕捉チャンバインサート（３１）は、真空源（２１）を伴わずに活用され、真空源（２１）を活用する用途とは対照的に縫合パーチェス（３０）を減少させ得る。従って、基質捕捉チャンバインサート（３１）を活用する要因を変更することによって、および真空源（２１）の活用によって、縫合パーチェス（３０）は、用途に依存して増加または減少され得る。

前述から容易に理解され得るように、本発明の基本的な概念が、各種の態様で具現化され得る。本発明は、ベストモードを含む、搭載可能キャリアおよびそのような搭載可能なキャリアを作製および使用するための方法の数多くの変更可能な実施形態に関係する。

そのため、説明によって開示されまたはこの出願に付随する図面および表に示される本発明の特定の実施形態または要素は、限定することではなく、むしろ本発明の任意の特定の要素に関して構想される発明または同等物によって一般的に構想される数多くの変更可能な実施形態の例を意図される。加えて、本発明の単一の実施形態または要素の特定の説明は、全てのあり得る実施形態または要素を明示的に説明していないことがあり、多くの代替物が、説明および図面によって暗に開示される。

器具の各要素または方法の各ステップは、器具の用語または方法の用語によって説明され得ることが理解されるはずである。そのような語は、この発明が権利化される暗示的な広い範囲を明示するために所望される場合に置き換えられ得る。しかし一例では、方法の全てのステップが、作用、その作用をするための手段、またはその作用を引き起こす要素として開示され得ることが理解されるはずである。同様にして、器具の各要素は、物理的要素またはその物理的要素を促進する作用として開示され得る。しかし一例では、「搭載する（ｍｏｕｎｔ）」の開示は、明示的に議論されるか否かに関わらず、「搭載すること（ｍｏｕｎｔｉｎｇ）」の作用の開示を包含するように理解されるはずであり、逆に「搭載すること（ｍｏｕｎｔｉｎｇ）」の作用の効果的な開示が存在する場合、そのような開示は、「搭載する（ｍｏｕｎｔ）」および「搭載するための手段（ｍｅａｎｓ ｆｏｒ ｍｏｕｎｔｉｎｇ）」の開示さえも包含するように理解されるはずである。各要素またはステップについてのそのような代替となる語は、説明に明示的に含まれることが理解されるはずである。

加えて、用いられる各用語に関して、この出願におけるその活用がそのような解釈で一貫していない限り、一般的な辞書的定義は、Ｒａｎｄｏｍ Ｈｏｕｓｅ Ｗｅｂｓｔｅｒ’ｓ Ｕｎａｂｒｉｄｇｅｄ Ｄｉｃｔｉｏｎａｒｙ， ｓｅｃｏｎｄ ｅｄｉｔｉｏｎに含まれる各用語の説明に含まれ、各々の定義が参照によって本明細書に援用されることが理解されるはずである。

本明細書中の全ての数値は、明示されているか否かに関わらず、「約（ａｂｏｕｔ）」という用語によって修正されることが想定される。本発明の目的のために、範囲は、「約（ａｂｏｕｔ）」１つの特定の値から「約（ａｂｏｕｔ）」別の特定の値まで表現され得る。そのような範囲が表現されるとき、別の実施形態は、１つの特定の値から他の特定の値までを含む。端点による数値範囲の列挙は、その範囲内に包含される全ての数値を含む。１から５までの数値範囲は、例えば、１、１．５、２、２．７５、３、３．８０、４、５等の数値を含む。範囲の各々の端点は、他の端点との関係および他の端点の独立性の両方において有意である。値が、先行する「約（ａｂｏｕｔ）」の使用により近似値として表現されるときには、特定の値が別の実施形態を形成することが理解されるであろう。「約（ａｂｏｕｔ）」という用語は、概して、当業者が、列挙される数値と同等か、または同一の機能もしくは結果を有すると考え得る数値範囲を指す。同様にして、先行する「実質的に（ｓｕｂｓｔａｎｔｉａｌｌｙ）」は、完全ではないが、ほとんど同一の形態、態様または程度を意味し、特定の要素は、当業者が同一の機能または結果を有するとみなし得るような構成の範囲を有する。特定の要素が、先行する「実質的に（ｓｕｂｓｔａｎｔｉａｌｌｙ）」の使用により近似値として表現されるときには、特定の要素は、別の実施形態を形成することが理解されるであろう。

そのうえ、本発明の目的のために、「ａ」または「ａｎ」の用語のエンティティは、別様に限定されない限り、そのエンティティのうちの１または複数を指す。そのため、「ａ」または「ａｎ」、「１または複数（ｏｎｅ ｏｒ ｍｏｒｅ）」および「少なくとも１つ（ａｔ ｌｅａｓｔ ｏｎｅ）」の用語は、本明細書中で交換可能に用いられ得る。

したがって、出願人（単数または複数）は、少なくとも、ｉ）本明細書中で開示および説明される搭載可能なキャリアの各々、ｉｉ）開示および説明される関連方法、ｉｉｉ）これらのデバイスおよび方法の各々の同様物、同等物、および暗示的な変更物さえも、ｉｖ）示され、開示され、または説明される機能の各々を達成するそれらの代替となる実施形態、ｖ）開示および説明される機能を達成するように暗に示される機能の各々を達成する、それらの代替となる設計および方法、ｖｉ）別個および独立の発明として示される各々の特徴、構成要素、およびステップ、ｖｉｉ）開示される種々のシステムまたは構成要素によって高められる用途、ｖｉｉｉ）そのようなシステムまたは構成要素によって生み出される結果的な製品、ｉｘ）実質的に本明細書中で前述され付随する例のうちのいずれかを参照したもののような方法および器具、ｘ）開示された前記の要素の各々の種々の組み合わせおよび置換を主張することが理解されるはずである。

本特許出願の背景のセクションは、本発明が関係する努力の分野の陳述を提供し、このセクションはまた、特定の米特許国特請求、特許出願、特許、公報、または関連する本発明が引き出される技術の状態についての情報、問題、または概念において有用な請求される発明の主題の言い換えを援用しまたは含む。本明細書中で引用または援用されるいずれの米国特許、特許出願、公報、陳述または他の情報は、本発明に関する先行技術として認められるように判断され、解釈されまたは思われることは意図されない。

本明細書中に記載される請求項は、もしあるならば参照によって本発明のこの説明の一部として統合され、出願人は、請求項のうちのいずれかもしくはその全て、またはその任意の要素もしくは構成要素をサポートするための追加的な説明としてそのような請求項のそのような統合される内容の全てまたは一部を用いる権利を明白に留保し、出願人はさらに、この出願によってか、または、任意の連続する出願または継続出願、分割出願もしくはその一部が継続する出願によって保護が求められる主題を定義するために、または、任意の国の特許法、規則もしくは規制または条約に準拠または適合するように、料金の低減のいくらかの利益を取得するために、そのような請求項の統合される内容の任意の一部もしくはその全て、またはその任意の要素もしくは構成要素を、説明から請求項中へ、またはその逆へ必要に応じて動かす権利を明白に留保し、参照によって統合されるそのような内容は、その任意の連続する継続出願、分割出願、もしくは一部継続出願、またはその任意の再発行もしくは延長を含むこの出願の全体的な係属の間残存する。

加えて、本明細書中に記載される請求項は、もしあるならば、本発明の限定された数の好ましい実施形態の境界および限界を説明することがさらに意図され、本発明の最も広い実施形態または請求され得る本発明の実施形態の完全なリストとして解釈されるべきでない。出願人は、任意の継続出願、分割出願、もしくは一部継続出願、または同様の出願の一部として、上述された説明に基づいて、さらなる請求項を作成するいずれの権利も放棄しない。
（項目１）
器具であって、前記器具は、
基質捕捉チャンバに隣接して配置される糸捕捉チャンバを含む縫合プローブであって、前記基質捕捉チャンバは、縫合プローブ外面に開口しているチャンバポートを有する、縫合プローブと、
前記縫合プローブに滑動係合される糸キャリアであって、前記糸キャリアは、前記基質捕捉チャンバの外側を通過して前記糸捕捉チャンバ内に入る、糸キャリアと
を備える、器具。
（項目２）
前記縫合プローブ外面は、凹部を含み、前記チャンバポートは、前記縫合プローブ外面の前記凹部に開口しており、前記糸キャリアは、前記基質捕捉チャンバの外側の前記縫合プローブ外面の前記凹部内を通過する、項目１に記載の器具。
（項目３）
糸キャリア終端の近位に配置される糸キャリアアパーチャ要素をさらに備え、前記糸キャリアアパーチャ要素は、前記糸キャリア外面の両側アパーチャ開口部間を連通する糸キャリアアパーチャを画定する、項目２に記載の器具。
（項目４）
前記縫合プローブ外面に配置される糸スロットをさらに備え、前記糸キャリアアパーチャは、前記糸キャリアアパーチャに糸を通すために、前記糸スロットと位置合わせ可能である、項目３に記載の器具。
（項目５）
前記糸キャリアアパーチャは、前記糸キャリアの長手方向の軸に略直交して配置されるアパーチャ軸を有する、項目４に記載の器具。
（項目６）
前記基質捕捉チャンバは、チャンバ底部を前記チャンバポートからある距離に対抗する固定された関係で結合するチャンバ側壁を含む、項目４に記載の器具。
（項目７）
前記基質捕捉チャンバの内側に取り外し可能に結合される基質捕捉チャンバインサートをさらに備え、前記基質捕捉チャンバインサートは、前記チャンバ底部と前記チャンバポートとの間の距離にほぼ等しいまたはそれより小さい深さで配置可能な基質捕捉チャンバインサート底部を有する、項目６に記載の器具。
（項目８）
前記基質捕捉チャンバの内側に取り外し可能に結合される前記基質捕捉チャンバインサートは、前記縫合プローブの前記外面に開口している基質捕捉チャンバインサートポートを画定し、前記基質捕捉チャンバインサートポートは、前記チャンバポートによって画定される開口面積にほぼ等しいまたはそれより小さい開口面積を有する、項目７に記載の器具。
（項目９）
前記チャンバ底部および前記チャンバポートの各々は、スタジアム構成を有する、項目８に記載の器具。
（項目１０）
前記基質捕捉チャンバインサート底部および前記基質捕捉チャンバインサートポートの各々は、スタジアム構成を有する、項目９に記載の器具。
（項目１１）
前記糸キャリアは、前記糸キャリア外面に配置されるノッチを含み、前記ノッチは、ノッチ通路第１端と第２端との間に前記糸キャリア外面で開口しているノッチ通路を画定し、前記ノッチは、前記ノッチ通路第１端を前記糸キャリア終端の近位に配置し、かつ前記ノッチ通路第２端を前記糸キャリア終端の遠位に配置するために、前記糸キャリアの長手方向の軸を横切って角度をつけて配置される、項目８に記載の器具。
（項目１２）
前記糸捕捉チャンバ内に配置される糸捕捉アセンブリをさらに備え、前記糸捕捉アセンブリは、フックで終端する少なくとも１つの弾性的可撓性のフック部材を含み、前記糸捕捉チャンバ内に配置される前記フックは、前記少なくとも１つの弾性的可撓性のフック部材を屈曲させる前記糸キャリアと係合し、前記ノッチ第２端と位置合わせされる前記フックは、前記ノッチ通路内へ動き、前記フックは、前記ノッチ第１端からの退出によって、前記糸キャリアから脱係合する、項目１１に記載の器具。
（項目１３）
前記ノッチ第１端からの退出によって前記糸キャリアから脱係合する前記フックは、前記糸を捕捉して糸ループを保有する、項目１２に記載の器具。
（項目１４）
前記糸捕捉アセンブリは、相応じて対のフックのうちの１つで終端する対の弾性的可撓性のフック部材を含み、前記対のフックは、前記対の弾性的可撓性のフック部材を屈曲させる前記糸キャリアと係合するように、前記糸捕捉チャンバ内に配置され、前記ノッチ第２端と位置合わせされる前記対のフックのうちの１つは、前記ノッチ通路内へ動き、前記フックは、前記ノッチ第１端からの退出によって前記糸キャリアから脱係合する、項目１３に記載の器具。
（項目１５）
管状部材第１端と管状部材第２端との間に配置される長さを有する管状部材をさらに備え、前記管状部材第１端は、前記縫合プローブに結合され、前記管状部材第２端は、ハンドルに結合される、項目１４に記載の器具。
（項目１６）
前記管状部材に隣接する前記ハンドルに配置される糸留めをさらに備え、前記糸留めは、前記糸を解放可能に保有するように構成される、項目１５に記載の器具。
（項目１７）
前記糸キャリア終端の反対側で前記糸キャリアに結合される糸キャリアドライバをさらに備え、前記糸キャリアは、前記基質捕捉チャンバの外側を通過して前記糸捕捉チャンバ内に入るように前記糸キャリアドライバに応答する、項目１６に記載の器具。
（項目１８）
押圧式駆動部材アクチュエータボタンを提供するように、前記ハンドル内の駆動部材アクチュエータスロットを通って延在する糸キャリアドライバアクチュエータをさらに備える、項目１７に記載の器具。
（項目１９）
前記糸キャリアドライバに結合される拘束アセンブリをさらに備え、前記拘束アセンブリは、
前記糸キャリアドライバに結合される拘束部材第１端と、拘束部材第２端に向かって延在するテーパを有する前記拘束部材第２端との間に配置される長さを有する拘束部材と、
前記拘束部材第１端と拘束部材第２端との間に配置される突起レシーバと、
前記ハンドルの内面に結合される突起であって、前記突起は、前記突起レシーバと係合可能である、突起と
を含み、
前記糸キャリアドライバは、前記糸キャリアおよび前記拘束部材を同時に軸方向に動かすように動作可能であり、前記拘束部材は、前記突起が前記突起レシーバから脱係合することを可能とするように屈曲し、前記突起は、前記拘束部材第２端の前記テーパに沿って移動し、それによって、前記糸キャリアを前記糸捕捉チャンバの内側の第１の糸キャリア位置に配置する、項目１８に記載の器具。
（項目２０）
前記拘束部材は、前記突起が前記突起レシーバに向かって前記拘束部材第２端の前記テーパに沿って移動することを可能とするように屈曲し、前記突起は、前記糸捕捉チャンバの外側の第２の糸キャリア位置に配置するように前記突起レシーバと係合する、項目１９に記載の器具。
（項目２１）
前記基質捕捉チャンバに結合される真空源をさらに備える、項目２０に記載の器具。
（項目２２）
前記真空源と前記基質捕捉チャンバとの間に結合される個別の第１の長手方向のチャネルと、
前記糸キャリアが相互的に軸方向に動くことを可能とすることができる前記管状部材に配置される個別の第２の長手方向のチャネルであって、前記第２の長手方向のチャネルは、封止されていない、個別の第２の長手方向のチャネルと
をさらに備える、項目２１に記載の器具。
（項目２３）
方法であって、前記方法は、
縫合プローブ内に糸捕捉チャンバを基質捕捉チャンバに隣接して配置することであって、前記基質捕捉チャンバは、縫合プローブ外面に開口しているチャンバポートを有する、ことと、
前記縫合プローブ内で糸キャリアを滑動係合することであって、前記糸キャリアは、前記基質捕捉チャンバの外側を通過して前記糸捕捉チャンバ内に入る、ことと
を備える、方法。
（項目２４）
前記縫合プローブ外面の一部を凹ませることをさらに備え、前記チャンバポートは、前記縫合プローブ外面の凹部に開口しており、前記糸キャリアは、前記基質捕捉チャンバの外側の前記縫合プローブ外面の前記凹部内を通過する、項目２３に記載の方法。
（項目２５）
糸キャリアアパーチャ要素を糸キャリア終端の近位に配置することをさらに備え、前記糸キャリアアパーチャ要素は、前記糸キャリア外面の両側アパーチャ開口部間を連通している糸キャリアアパーチャを画定する、項目２４に記載の方法。
（項目２６）
糸スロットを前記縫合プローブ外面に配置することをさらに備え、前記糸キャリアアパーチャは、前記糸キャリアアパーチャに糸を通すために、前記糸スロットと位置合わせ可能である、項目２５に記載の方法。
（項目２７）
前記糸キャリアの長手方向の軸に略直交する前記糸キャリアアパーチャのアパーチャ軸を配置することをさらに備える、項目２６に記載の方法。
（項目２８）
前記チャンバポートからある距離で、両側で固定されてチャンバ側壁をチャンバ底部に結合することをさらに備える、項目２６に記載の方法。
（項目２９）
前記基質捕捉チャンバの内側に基質捕捉チャンバインサートを取り外し可能に結合することをさらに備え、前記基質捕捉チャンバインサートは、前記基質捕捉チャンバ底部と前記チャンバポートとの間の距離にほぼ等しいまたはそれより小さい深さで配置可能な基質捕捉チャンバインサート底部を有する、項目２８に記載の方法。
（項目３０）
前記基質捕捉チャンバインサートは、前記縫合プローブの前記外面に開口している基質捕捉チャンバインサートポートを画定する前記基質捕捉チャンバの内側に取り外し可能に結合され、前記基質捕捉チャンバインサートポートは、前記チャンバポートによって画定される開口面積にほぼ等しいまたはそれより小さい開口面積を有する、項目２９に記載の方法。
（項目３１）
前記チャンバ底部および前記チャンバポートの各々は、スタジアム構成を有する、項目３０に記載の方法。
（項目３２）
前記基質捕捉チャンバインサート底部および前記基質捕捉チャンバインサートポートの各々は、スタジアム構成を有する、項目３１に記載の方法。
（項目３３）
前記糸キャリア外面にノッチを配置することをさらに備え、前記ノッチは、ノッチ通路第１端と第２端との間に前記糸キャリア外面で開口しているノッチ通路を画定し、前記ノッチは、前記ノッチ通路第１端を前記糸キャリア終端の近位に配置し、かつ前記ノッチ通路第２端を前記糸キャリア終端の遠位に配置するために、前記糸キャリアの長手方向の軸を横切って角度をつけて配置される、項目３０に記載の方法。
（項目３４）
前記糸捕捉チャンバ内に糸捕捉アセンブリを配置することであって、前記糸捕捉アセンブリは、フックで終端する少なくとも１つの弾性的可撓性のフック部材を含む、ことと、
前記少なくとも１つの弾性的可撓性のフック部材を屈曲させる前記糸キャリアと係合するように、前記糸捕捉チャンバ内に前記フックを配置することであって、前記ノッチ第２端と位置合わせされる前記フックは、前記ノッチ通路内へ動き、前記フックは、前記ノッチ第１端からの退出によって、前記糸キャリアから脱係合する、ことと
をさらに備える、項目３３に記載の方法。
（項目３５）
前記糸キャリアアパーチャ要素内に糸を配置することをさらに備え、前記ノッチ第１端からの退出によって前記糸キャリアから脱係合する前記フックは、前記糸を捕捉して糸ループを保有する、項目３４に記載の方法。
（項目３６）
前記糸捕捉アセンブリは、相応じて対のフックのうちの１つで終端する対の弾性的可撓性のフック部材を含み、前記対の弾性的可撓性のフック部材を屈曲させる前記糸キャリアに係合するように、前記糸捕捉チャンバ内に前記対のフックを配置することをさらに備え、前記ノッチ第２端と位置合わせされる前記対のフックのうちの１つは、前記ノッチ通路内へ動き、前記フックは、前記ノッチ第１端からの退出によって前記糸キャリアから脱係合する、項目３５に記載の方法。
（項目３７）
管状部材を前記縫合プローブとハンドルとの間に配置することをさらに備える、項目３６に記載の方法。
（項目３８）
前記管状部材に隣接した前記ハンドルに糸留めを配置することをさらに備え、前記糸留めは、前記糸を解放可能に保有するように構成される、項目３７に記載の方法。
（項目３９）
前記糸キャリア終端の反対側で前記糸キャリアに糸キャリアドライバを結合することをさらに備え、前記糸キャリアは、前記基質捕捉チャンバの外側を通過して前記糸捕捉チャンバ内に入るように、前記糸キャリアドライバに応答する、項目３８に記載の方法。
（項目４０）
押圧式駆動部材アクチュエータボタンを提供するように、糸キャリアドライバアクチュエータを、前記ハンドル内の駆動部材アクチュエータスロットを通って延在させることをさらに備える、項目３９に記載の方法。
（項目４１）
拘束アセンブリを前記糸キャリアドライバに結合することをさらに備え、前記拘束アセンブリは、
前記糸キャリアドライバに結合される拘束部材第１端と、拘束部材第２端に向かって延在するテーパを有する前記拘束部材第２端との間に配置される長さを有する拘束部材と、
前記拘束部材第１端と拘束部材第２端との間に配置される突起レシーバと、
前記ハンドルの内面に結合される突起であって、前記突起は、前記突起レシーバと係合可能である、突起と、
を含み、
前記糸キャリアドライバは、前記糸キャリアおよび前記拘束部材を同時に軸方向に動かすように動作可能であり、前記拘束部材は、前記突起が前記突起レシーバから脱係合することを可能とするように屈曲し、前記突起は、前記拘束部材第２端の前記テーパに沿って移動し、それによって、前記糸捕捉チャンバの内側の第１の糸キャリア位置に前記糸キャリアを配置する、項目４０に記載の方法。
（項目４２）
前記拘束部材は、前記突起が前記突起レシーバに向かって前記拘束部材第２端の前記テーパに沿って移動することを可能とするように屈曲し、前記突起は、前記糸捕捉チャンバの外側の第２の糸キャリア位置に配置するように前記突起レシーバに係合する、項目４１に記載の方法。
（項目４３）
真空源を前記基質捕捉チャンバに結合することをさらに備える、項目４２に記載の方法。
（項目４４）
前記真空源を前記基質捕捉チャンバに結合するように、第１の長手方向のチャネルを前記管状部材内に配置することと、
前記糸キャリアが相互的に軸方向に動く前記管状部材中に第２の長手方向のチャネルを配置することであって、前記第１の長手方向のチャネルは、前記第２の長手方向のチャネルからは流体的に個別であり、前記基質捕捉チャンバは、前記糸キャリアに係合するように前記第２の長手方向のチャネル内に配置されるシール無しで真空吸引を維持する、ことと
をさらに備える、項目４３に記載の方法。
（項目４５）
方法であって、前記方法は、
縫合プローブの基質捕捉チャンバ内に基質を捕捉することと、
前記基質捕捉チャンバに隣接して配置される糸捕捉チャンバに向かって前記縫合プローブ内で糸キャリアを駆動することであって、前記糸キャリアは、前記基質捕捉チャンバの外側の前記基質を通過して前記糸捕捉チャンバ内に入る、ことと
を備える、方法。
（項目４６）
糸の第１端を、糸キャリアに配置される糸キャリアアパーチャ要素に通すことをさらに備える、項目４５に記載の方法。
（項目４７）
前記糸捕捉チャンバ内へ配置される第１のフックに前記糸キャリアを滑動係合させることと、
前記第１のフック内に前記糸を捕捉することと
をさらに備える、項目４６に記載の方法。
（項目４８）
前記第１のフックに結合される第１の弾性的可撓性のフック部材を弾性的に屈曲させることと、
前記第１のフックを、前記糸キャリア内に配置されるノッチと位置合わせすることと、
前記第１のフックを、前記ノッチを通って移動させることと、
前記第１の弾性的可撓性のフック部材から前記糸キャリアを滑動的に脱係合することと
をさらに備える、項目４７に記載の方法。
（項目４９）
第２のフックに前記糸キャリアを滑動係合することと、
前記第２のフックに結合される第２の弾性的可撓性のフック部材を弾性的に屈曲させることと、
前記第２の弾性的可撓性のフック部材から前記糸キャリアを滑動的に脱係合することと、
前記第２のフックおよび前記第１のフックを重ねることと
をさらに備える、項目４８に記載の方法。
（項目５０）
糸キャリアアパーチャを、前記縫合プローブに結合されるハンドル内に配置される糸スロットと位置合わせすることと、
糸を前記糸キャリアアパーチャに通すことをさらに備える、項目４６に記載の方法。
（項目５１）
前記糸の第２端を、前記ハンドルに配置される糸留めに通すことをさらに備える、項目５０に記載の方法。
（項目５２）
前記縫合プローブに結合されるハンドルの駆動部材アクチュエータスロットを通って延在する駆動部材アクチュエータボタンを押圧することと、
前記糸捕捉チャンバに向かう第１の方向における前記糸キャリアの動きを生成することと、
前記駆動部材アクチュエータボタンを押圧することと、
前記糸捕捉チャンバから離れる第２の方向における前記糸キャリアの動きを生成することと、
前記基質捕捉チャンバ内に捕捉される前記基質内に糸ループを生成することと
をさらに備える、項目４７に記載の方法。
（項目５３）
基質捕捉チャンバインサートを前記基質捕捉チャンバに取り外し可能に結合することをさらに備え、前記基質捕捉チャンバインサートは、前記基質捕捉チャンバと異なる構成を有する、項目４５に記載の方法。
（項目５４）
前記基質捕捉チャンバに結合される真空源を動作させることと、
前記基質を前記基質捕捉チャンバ内に保有するために、前記基質捕捉チャンバ内に真空吸引を生成することと
をさらに備える、項目４５に記載の方法。
（項目５５）
前記基質捕捉チャンバの外側の前記基質を通過して前記糸捕捉チャンバ内に入る前記糸キャリアは、前記基質捕捉チャンバ内の前記真空吸引を変更しない、項目５４に記載の方法。
（項目５６）
前記基質は、動物の組織を備える、項目４５に記載の方法。

Claims (20)

1. 器具であって、前記器具は、
   基質捕捉チャンバに隣接して配置される糸捕捉チャンバを含む縫合プローブであって、前記基質捕捉チャンバは、縫合プローブ外面に開口しているチャンバポートを有し、前記基質捕捉チャンバは、前記縫合プローブの前記基質捕捉チャンバ内に基質を捕捉するように動作可能である、縫合プローブと、
   前記縫合プローブに滑動係合される糸キャリアであって、前記糸キャリアは、前記基質捕捉チャンバの外側の前記基質を通過して前記糸捕捉チャンバ内に入るように前記縫合プローブ内に配置される、糸キャリアと
   を備え、前記糸キャリアは、前記糸キャリア外面に配置されるノッチを含み、前記ノッチは、ノッチ通路第１端と第２端との間に前記糸キャリア外面で開口しているノッチ通路を画定し、前記ノッチは、前記ノッチ通路第１端を前記糸キャリア終端の近位に配置し、かつ前記ノッチ通路第２端を前記糸キャリア終端よりも遠位に配置するために、前記糸キャリアの長手方向の軸を横切って角度をつけて配置され、
   前記基質捕捉チャンバは、チャンバ底部をさらに有し、
   前記チャンバ底部および前記チャンバポートの各々は、スタジアム構成を有する、器具。
2. 前記縫合プローブ外面は、凹部を含み、前記チャンバポートは、前記縫合プローブ外面の前記凹部に開口しており、前記糸キャリアは、前記基質捕捉チャンバの外側の前記縫合プローブ外面の前記凹部内を通過する、請求項１に記載の器具。
3. 糸キャリア終端の近位に配置される糸キャリアアパーチャ要素をさらに備え、前記糸キャリアアパーチャ要素は、糸キャリアアパーチャを画定する、請求項２に記載の器具。
4. 前記縫合プローブ外面に配置される糸スロットをさらに備え、前記糸キャリアアパーチャは、前記糸キャリアアパーチャに糸を通すために、前記糸スロットと位置合わせ可能である、請求項３に記載の器具。
5. 前記糸キャリアアパーチャは、前記糸キャリアの長手方向の軸に略直交して配置されるアパーチャ軸を有する、請求項４に記載の器具。
6. 前記基質捕捉チャンバは、前記チャンバ底部を前記チャンバポートからある距離に対向する固定された関係で結合するチャンバ側壁を含む、請求項４に記載の器具。
7. 前記基質捕捉チャンバの内側に取り外し可能に結合される基質捕捉チャンバインサートをさらに備え、前記基質捕捉チャンバインサートは、前記チャンバ底部と前記チャンバポートとの間の距離にほぼ等しいまたはそれより小さい深さで配置可能な基質捕捉チャンバインサート底部を有する、請求項６に記載の器具。
8. 前記基質捕捉チャンバの内側に取り外し可能に結合される前記基質捕捉チャンバインサートは、前記縫合プローブの前記外面に開口している基質捕捉チャンバインサートポートを画定し、前記基質捕捉チャンバインサートポートは、前記チャンバポートによって画定される開口面積にほぼ等しいまたはそれより小さい開口面積を有する、請求項７に記載の器具。
9. 前記基質捕捉チャンバインサート底部および前記基質捕捉チャンバインサートポートの各々は、スタジアム構成を有する、請求項８に記載の器具。
10. 前記糸捕捉チャンバ内に配置される糸捕捉アセンブリをさらに備え、前記糸捕捉アセンブリは、フックで終端する少なくとも１つの弾性的可撓性のフック部材を含み、前記糸捕捉チャンバ内に配置される前記フックは、前記少なくとも１つの弾性的可撓性のフック部材を屈曲させる前記糸キャリアと係合し、前記ノッチ第２端と位置合わせされる前記フックは、前記ノッチ通路内へ動き、前記フックは、前記ノッチ第１端からの退出によって、前記糸キャリアから脱係合する、請求項８に記載の器具。
11. 前記ノッチ第１端からの退出によって前記糸キャリアから脱係合する前記フックは、前記糸キャリアアパーチャ要素によって運搬される糸を捕捉して糸ループを保有する、請求項１０に記載の器具。
12. 前記糸捕捉アセンブリは、相応じて対のフックのうちの１つで終端する対の弾性的可撓性のフック部材を含み、前記対のフックは、前記対の弾性的可撓性のフック部材を屈曲させる前記糸キャリアと係合するように、前記糸捕捉チャンバ内に配置され、前記ノッチ第２端と位置合わせされる前記対のフックのうちの１つは、前記ノッチ通路内へ動き、前記フックは、前記ノッチ第１端からの退出によって前記糸キャリアから脱係合する、請求項１１に記載の器具。
13. 管状部材第１端と管状部材第２端との間に配置される長さを有する管状部材をさらに備え、前記管状部材第１端は、前記縫合プローブに結合され、前記管状部材第２端は、ハンドルに結合される、請求項１２に記載の器具。
14. 前記管状部材に隣接する前記ハンドルに配置される糸留めをさらに備え、前記糸留めは、前記糸を解放可能に保有するように構成される、請求項１３に記載の器具。
15. 前記糸キャリア終端の反対側で前記糸キャリアに結合される糸キャリアドライバをさらに備え、前記糸キャリアは、前記基質捕捉チャンバの外側を通過して前記糸捕捉チャンバ内に入るように前記糸キャリアドライバに応答する、請求項１４に記載の器具。
16. 押圧式駆動部材アクチュエータボタンを提供するように、前記ハンドル内の駆動部材アクチュエータスロットを通って延在する糸キャリアドライバアクチュエータをさらに備える、請求項１５に記載の器具。
17. 前記糸キャリアドライバに結合される拘束アセンブリをさらに備え、前記拘束アセンブリは、
    前記糸キャリアドライバに結合される拘束部材第１端と、拘束部材第２端に向かって延在するテーパを有する前記拘束部材第２端との間に配置される長さを有する拘束部材と、
    前記拘束部材第１端と拘束部材第２端との間に配置される突起レシーバと、
    前記ハンドルの内面に結合される突起であって、前記突起は、前記突起レシーバと係合可能である、突起と
    を含み、
    前記糸キャリアドライバは、前記糸キャリアおよび前記拘束部材を同時に軸方向に動かすように動作可能であり、前記拘束部材は、前記突起が前記突起レシーバから脱係合することを可能とするように屈曲し、前記突起は、前記拘束部材第２端の前記テーパに沿って移動し、それによって、前記糸キャリアを前記糸捕捉チャンバの内側の第１の糸キャリア位置に配置する、請求項１６に記載の器具。
18. 前記拘束部材は、前記突起が前記突起レシーバに向かって前記拘束部材第２端の前記テーパに沿って移動することを可能とするように屈曲し、前記突起は、前記糸捕捉チャンバの外側の第２の糸キャリア位置に配置するように前記突起レシーバと係合する、請求項１７に記載の器具。
19. 前記基質捕捉チャンバに結合される真空源をさらに備える、請求項１８に記載の器具。
20. 前記真空源と前記基質捕捉チャンバとの間に結合される個別の第１の長手方向のチャネルと、
    前記糸キャリアが相互的に軸方向に動くことを可能とすることができる前記管状部材に配置される個別の第２の長手方向のチャネルであって、前記第２の長手方向のチャネルは、封止されていない、個別の第２の長手方向のチャネルと
    をさらに備える、請求項１９に記載の器具。

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