JP7245703B2 - Pcbを含む油の検出方法、及びpcbを含む油の除去方法 - Google Patents
Pcbを含む油の検出方法、及びpcbを含む油の除去方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7245703B2 JP7245703B2 JP2019065902A JP2019065902A JP7245703B2 JP 7245703 B2 JP7245703 B2 JP 7245703B2 JP 2019065902 A JP2019065902 A JP 2019065902A JP 2019065902 A JP2019065902 A JP 2019065902A JP 7245703 B2 JP7245703 B2 JP 7245703B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- fluorescence
- substrate
- pcb
- detecting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
Description
特に、油の中でもPCBで汚染された油の検出には、公定法(環境省告示192号)に基づく拭き取り試験法によって定量的に評価されるが、この方法では、検出に数日を要し、費用も高いという問題がある。
本発明の付着油の検出方法は、油が付着した基体に対し、油が蛍光を生ずる波長の光を照射すること(以下、照射工程と称することがある)、油が存在する箇所から生ずる蛍光と、油が存在しない箇所から生ずる蛍光とのコントラスト差を利用して基体上における油の存在を検出すること(以下、検出工程と称することがある)を含み、基体上にコントラスト差強調剤を付与する工程(以下、付与工程と称することがある)を含むことが好ましい。
前記照射工程は、油が付着した基体に対し、油が蛍光を生ずる波長の光を照射する工程である。
前記油としては、炭化水素系の油であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、鉱油、合成油、生物由来の油などが挙げられる。
前記鉱油としては、例えば、絶縁油、軽油、重油などが挙げられる。
前記合成油としては、例えば、シリコーン油、エステル油、フッ素油、フェニルエーテル油、ポリグリコール油などが挙げられる。
前記生物由来の油としては、例えば、植物油、バイオ燃料などが挙げられる。
前記油としては、PCBで汚染された油でもよい。PCBで汚染された油としては、例えば、化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律が制定された1973年以前に製造された、変圧器、熱媒体、コンデンサ等の電気機器において、意図的にPCBを混入させた油や、1973年以降に製造された電気機器において、偶発的にPCBが混入した油などが挙げられる。
前記PCBで汚染された油のPCBの濃度としては、5,000ppm以上が好ましく、10,000ppm以上がより好ましい。
前記PCBとしては、例えば、カネクロール(鐘淵化学工業株式会社製)、アロクロール(三菱モンサント株式会社製)などが挙げられる。
前記基体としては、特に制限はなく、その材質、形状などは、目的に応じて適宜選択することができる。
前記金属としては、例えば、鉄、銅、ステンレス鋼、チタン、白金、金、銀、真鍮、ニッケル、クロム、パラジウム、アルミニウムなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリオキシエチレン、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ガラスエポキシ、ポリアミド、ポリイミド、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン(ABS)共重合体、シリコーンゴム、フッ化樹脂、繊維強化プラスチック(FRP)、テフロン(登録商標)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記セラミックスとしては、例えば、金属酸化物、金属窒化物、炭化物、ホウ化物などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記ガラスとしては、例えば、青板ガラス、白板ガラス、石英ガラスなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記蛍光を生ずる材質としては、例えば、有機高分子を有する樹脂、顔料などが挙げられる。
前記有機高分子を有する樹脂としては、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フタル酸樹脂などが挙げられる。
前記蛍光を生じない材質としては、例えば、アルミニウム、鉄、ステンレス鋼、真鍮、銅等の金属、コンクリート、軽量気泡コンクリート(ALC)等のセメント、非蛍光色素を含有する樹脂などが挙げられる。
前記光は、油が蛍光を生ずる波長の光であり、光源により照射される。光を照射された油は、基底状態から励起状態になり、前記励起状態から前記基底状態に戻る際に蛍光を生ずる。
前記波長としては、油が蛍光を生ずる波長であり、200nm以上1,000nm以下が好ましく、200nm以上600nm以下がより好ましく、200nm以上400nm以上が更に好ましい。前記波長が、200nm以上1,000nm以下であると、油を効率よく励起し蛍光を生じさせることができる。
前記光源としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、蛍光灯、メタルハライドランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ、LEDライト、プラズマ蛍光管などが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記フィルターの遮断波長としては、400nm以上が好ましく、360nm以上がより好ましい。前記遮断波長が400nm以上であると、油の好適な励起波長以外の波長の光を遮断することができ、検出における油由来の蛍光の検出感度を向上できる。
前記フィルターは、市販品を用いることができ、前記市販品としては、例えば、商品名:MZ0254 M.C.254(朝日分光株式会社製、遮断率:90%以上、遮断波長:200nm以上1,200nm以下(透過帯を除く)、透過中心波長:254nm±2nm)、商品名:∪330(HOYA株式会社製)、商品名:∪-330(エドモンド・オプティクス・ジャパン株式会社製、半値全幅:140nm、中心波長:330nm)などが挙げられる。
前記検出工程は、油が存在する箇所から生ずる蛍光と、油が存在しない箇所から生ずる蛍光とのコントラスト差を利用して基体上における油の存在を検出する工程である。
前記基体に油が付着していると判断するコントラスト比としては、1.10以上又は0.90以下が好ましく、1.15以上又は0.85以下がより好ましく、1.25以上又は0.75以下が更に好ましい。前記コントラスト比が1.10以上又は0.90以下であると、基体上における油の存在を検出することができる。
前記CMOSとしては、市販品を用いることができ、前記市販品としては、装置名:920t(株式会社ロジクール製)などが挙げられる。
前記画像処理としては、例えば、画像ソフトウェア、画像処理ライブラリなどを用いることができる。
前記画像処理ソフトウェアとしては、例えば、ImageJ(NIH社製)などが挙げられる。
前記画像処理ライブラリとしては、例えば、OpenCVなどが挙げられる。
前記付与工程は、PCBで汚染された油が付着した基体上にコントラスト差強調剤を付与する工程である。
PCBで汚染された油が付着した基体上にコントラスト差強調剤を付与することによって、油が存在しない箇所から生ずる蛍光の蛍光強度は強くなるが、PCBで汚染された油が存在する箇所から生ずる蛍光の蛍光強度は、弱いままであるため、コントラスト差が大きくなり、より正確に油の存在を検出することができる。
前記コントラスト差強調剤を基体に付与するときは、油が付着している箇所及び油が付着していない箇所を含め、基体全体にコントラスト差強調剤を付与する。
前記コントラスト差強調剤は、有機ポリマー、溶媒及び噴射剤を含有する。
前記有機ポリマーとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、スチレンブタジエンゴム、アクリルゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ポリイソブチレンゴム、エチレンプロピレンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム等の合成ゴム、デキストリン、色素などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、イソヘキサン、シクロヘキサン、アセトン、ノルマルペンタン、アセトン、トルエン、メチルエチルケトンなどが挙げられる。前記コントラスト差強調剤が、溶媒を含有することによって、有機ポリマーの濃度を調製することができる。
前記噴射剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、コントラスト差強調剤をスプレー塗布する場合は、有機溶剤などが挙げられ、コントラスト差強調剤を空圧噴射する場合は、空気が挙げられる。
前記有機溶剤としては、例えば、ジメチルエーテル、プロパン、ブタンなどが挙げられる。
本発明の付着油の除去方法は、本発明の付着油の検出方法により、基体上の油の存在を検出する工程、油を基体上から除去する工程を有する。
前記基体上の油の存在を検出する工程としては、本発明の付着油を検出する方法を用いることができる。
前記油を基体上から除去する工程としては、例えば、油を、有機溶媒を含む脱脂綿により拭き取ることなどが挙げられる。
前記有機溶媒としては、例えば、ノルマルヘキサンなどが挙げられる。
図3は、絶縁油、PCB、及びエポキシ樹脂を塗布した鋼板(以下、エポキシ樹脂鋼板と称することがある)(蛍光を生ずる基体)の蛍光強度と波長の関係を示した概略図である。図4は、絶縁油、PCB、及びコントラスト差強調剤を付与したエポキシ樹脂鋼板の蛍光強度と波長の関係を示した概略図である。コントラスト差強調剤を付与したとしても、エポキシ樹脂鋼板の蛍光強度と波長の関係は変わらないことが分かる。
鉱油(バーレルトランスM、松村石油株式会社製)に、PCB(カネクロール300、ジーエルサイエンス株式会社製)を添加し、88質量%のPCBで汚染された油を調製した。
鉱油(バーレルトランスM、松村石油株式会社製)に、PCB(カネクロール300、ジーエルサイエンス株式会社製)を添加し、50質量%のPCBで汚染された油を調製した。
蛍光を生じない鋼板(ステンレス鋼、50mm×50mm、厚さ1mm)に、蛍光を生ずるエポキシ樹脂(ケミクリートE、ABC商会株式会社製)を厚さ1mmとなるように塗装し、エポキシ樹脂が乾くまで乾燥させ、エポキシ樹脂を塗布した鋼板(以下、エポキシ樹脂鋼板と称することがある)を作製した。
エポキシ樹脂鋼板に、鉱油(バーレルトランスM、松村石油株式会社製)が0.2mg/m2となるように塗布した。
次に、鉱油を塗布したエポキシ樹脂鋼板に、光源(SUV-16、アズワン株式会社製)を用いて波長254nmの光を照射した。このとき、フィルター(∪-330、エドモンド・オプティクス・ジャパン株式会社製、バンドパスフィルタ)を使用して波長300nm超の光を遮断した。光の照射時に、カメラ(iPhone(登録商標)8s、アップル社製)を用いて、蛍光画像を得た。結果を図5に示す。
次に得られた蛍光から、画像処理ソフト(商品名ImageJ、NIH製)を用いて油が存在する箇所から生ずる蛍光の蛍光強度と、油が存在しない箇所から生ずる蛍光強度を測定し、下記式(1)に基づきコントラスト比を算出した。結果を表1に示す。
コントラスト比 = X/Y・・・式(1)
ただし、式(1)中、Xは、油が存在する箇所から生ずる蛍光の蛍光強度を示し、Yは、油が存在しない箇所から生ずる蛍光の蛍光強度を示す。
実施例1において、鉱油を、50質量%のPCBで汚染された油に変更した以外は、実施例1と同様にして、蛍光画像、蛍光強度、コントラスト比を得た。結果を表1及び図6に示す。
実施例1において、鉱油を、88質量%のPCBで汚染された油に変更した以外は、実施例1と同様にして、蛍光画像、蛍光強度、コントラスト比を得た。結果を表1及び図7に示す。
実施例1において、鉱油を、PCBに変更した以外は、実施例1と同様にして、蛍光画像、蛍光強度、コントラスト比を得た。結果を表1及び図8に示す。
実施例1において、エポキシ樹脂鋼板を、鋼板に変更した以外は、実施例1と同様にして、蛍光画像、蛍光強度、コントラスト比を得た。結果を表1及び図9に示す。
実施例2において、エポキシ樹脂鋼板を、鋼板に変更した以外は、実施例2と同様にして、蛍光画像、蛍光強度、コントラスト比を得た。結果を表1及び図10に示す。
実施例3において、エポキシ樹脂鋼板を、鋼板に変更した以外は、実施例3と同様にして、蛍光画像、蛍光強度、コントラスト比を得た。結果を表1及び図11に示す。
実施例4において、エポキシ樹脂鋼板を、鋼板に変更した以外は、実施例4と同様にして、蛍光画像、蛍光強度、コントラスト比を得た。結果を表1及び図12に示す。
実施例1において、鉱油を塗布しなかった以外は、実施例1と同様にして、蛍光画像、蛍光強度を得た。結果を表1及び図13に示す。
参考例1において、エポキシ樹脂鋼板を、鋼板に変更した以外は、参考例1と同様にして、蛍光画像、蛍光強度を得た。結果を表1及び図14に示す。
[評価基準]
○:コントラスト比が、1.10以上又は0.90以下
×:コントラスト比が、0.90超1.10未満
実施例5~6の結果から、蛍光を生じない基体上に、油が蛍光を生ずる波長の光を照射することによって、鉱油、PCBで汚染された油の存在を検出できることが確認された。
エポキシ樹脂鋼板に、鉱油が0.2mg/m2となるように塗布した。
次に、コントラスト差強調剤(スプレーのり55、スリーエム株式会社製、有機ポリマー:アクリルゴム、噴射剤:ジメチルエーテル)を、油が付着している箇所及び油が付着していない箇所を含め、エポキシ樹脂鋼板全体に塗布した。
次に、エポキシ樹脂鋼板に、光源(SUV-16、アズワン株式会社製)を用いて波長254nmの光を照射した。このとき、フィルター(∪-330、エドモンド・オプティクス・ジャパン株式会社製、バンドパスフィルタ)を使用して波長300nm超の光を遮断した。光の照射時に、カメラ(iPhone(登録商標)8s、アップル社製)を用いて、蛍光画像を得た。結果を図15に示す。
次に得られた蛍光から、画像処理ソフト(商品名ImageJ、NIH製)を用いて油が存在する箇所から生ずる蛍光の蛍光強度と、油が存在しない箇所から生ずる蛍光強度を測定し、下記式(1)に基づきコントラスト比を算出した。結果を表2に示す。
コントラスト比 = X/Y・・・式(1)
ただし、式(1)中、Xは、油が存在する箇所から生ずる蛍光の蛍光強度を示し、Yは、油が存在しない箇所から生ずる蛍光の蛍光強度を示す。
実施例7において、鉱油を、50質量%のPCBで汚染された油に変更した以外は、実施例7と同様にして、蛍光画像、蛍光強度、コントラスト比を得た。結果を表2及び図16に示す。
実施例7において、鉱油を、88質量%のPCBで汚染された油に変更した以外は、実施例7と同様にして、蛍光画像、蛍光強度、コントラスト比を得た。結果を表2及び図17に示す。
実施例7において、鉱油を、PCBに変更した以外は、実施例7と同様にして、蛍光画像、蛍光強度、コントラスト比を得た。結果を表2及び図18に示す。
実施例7において、エポキシ樹脂鋼板を、鋼板に変更した以外は、実施例7と同様にして、蛍光画像、蛍光強度、コントラスト比を得た。結果を表2及び図19に示す。
実施例8において、エポキシ樹脂鋼板を、鋼板に変更した以外は、実施例8と同様にして、蛍光画像、蛍光強度、コントラスト比を得た。結果を表2及び図20に示す。
実施例9において、エポキシ樹脂鋼板を、鋼板に変更した以外は、実施例9と同様にして、蛍光画像、蛍光強度、コントラスト比を得た。結果を表2及び図21に示す。
実施例10において、エポキシ樹脂鋼板を、鋼板に変更した以外は、実施例10と同様にして、蛍光画像、蛍光強度、コントラスト比を得た。結果を表2及び図22に示す。
実施例7において、鉱油を塗布しなかった以外は、実施例7と同様にして、蛍光画像、蛍光強度を得た。結果を表2及び図23に示す。
参考例3において、エポキシ樹脂鋼板を、鋼板に変更した以外は、参考例3と同様にして、蛍光画像、蛍光強度を得た。結果を表2及び図24に示す。
これらの結果から、コントラスト差強調剤を基体上に付与することで、蛍光を生ずる基体及び蛍光を生じない基体の両方において、鉱油、PCBで汚染された油、及びPCBを検出することができ、さらに、蛍光を生じない基体上に存在するPCBで汚染された油、及びPCBにおいては、コントラスト差強調剤を付与することによって、初めて検出が可能となることが明らかとなった。
<1> 油が付着した基体に対し、前記油が蛍光を生ずる波長の光を照射することにより、前記油が存在する箇所から生ずる蛍光と、前記油が存在しない箇所から生ずる蛍光とのコントラスト差を利用して前記基体上における前記油の存在を検出することを含むことを特徴とする付着油の検出方法である。
<2> 前記基体が、光の照射により蛍光を生じない基体である、前記<1>に記載の付着油の検出方法である。
<3> 前記油がPCBで汚染された油である、前記<1>から<2>のいずれかに記載の付着油の検出方法である。
<4> 前記コントラスト差が、前記油が存在する箇所から生ずる蛍光の蛍光強度をXとし、前記油が存在しない箇所から生ずる蛍光の蛍光強度をYとしたときの、コントラスト比(X/Y)で、1.10以上又は0.90以下である、前記<1>から<3>のいずれかに記載の付着油の検出方法である。
<5> 前記基体上にコントラスト差強調剤を付与する、前記<1>から<4>のいずれかに記載の付着油の検出方法である。
<6> 前記コントラスト差強調剤を前記基体上にスプレー塗布する、前記<5>に記載の付着油の検出方法である。
<7> 前記コントラスト差強調剤が有機ポリマーである、前記<5>から<6>のいずれかに記載の付着油の検出方法である。
<8> 前記光の波長が200nm以上400nm以下である、前記<1>から<7>のいずれかに記載の付着油の検出方法である。
<9> 前記<1>から<8>のいずれかに記載の付着油の検出方法により、前記基体上の前記油の存在を検出した後、前記油を前記基体上から除去することを含むことを特徴とする付着油の除去方法である。
Claims (8)
- 油が付着した基体に対し、前記油が蛍光を生ずる波長の光を照射することにより、
PCBを含む前記油が存在する箇所から生ずる蛍光と、前記油が存在しない箇所から生ずる蛍光とのコントラスト差、及び
PCBを含まない前記油が存在する箇所から生ずる蛍光と、前記油が存在しない箇所から生ずる蛍光とのコントラスト差を利用して前記基体上におけるPCBを含む前記油とPCBを含まない油とを判別することを含むことを特徴とするPCBを含む油の検出方法。 - 前記基体が、光の照射により蛍光を生じない基体である請求項1に記載のPCBを含む油の検出方法。
- 前記コントラスト差が、前記油が存在する箇所から生ずる蛍光の蛍光強度をXとし、前記油が存在しない箇所から生ずる蛍光の蛍光強度をYとしたときの、コントラスト比(X/Y)で、1.10以上又は0.90以下である、請求項1から2のいずれかに記載のPCBを含む油の検出方法。
- 前記基体上にコントラスト差強調剤を付与する、請求項1から3のいずれかに記載のPCBを含む油の検出方法。
- 前記コントラスト差強調剤を前記基体上にスプレー塗布する、請求項4に記載のPCBを含む油の検出方法。
- 前記コントラスト差強調剤が有機ポリマーである、請求項4から5のいずれかに記載のPCBを含む油の検出方法。
- 前記光の波長が200nm以上400nm以下である、請求項1から6のいずれかに記載のPCBを含む油の検出方法。
- 請求項1から7のいずれかに記載のPCBを含む油の検出方法により、前記基体上の前記油の存在を検出した後、前記油を前記基体上から除去することを含むことを特徴とするPCBを含む油の除去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019065902A JP7245703B2 (ja) | 2019-03-29 | 2019-03-29 | Pcbを含む油の検出方法、及びpcbを含む油の除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019065902A JP7245703B2 (ja) | 2019-03-29 | 2019-03-29 | Pcbを含む油の検出方法、及びpcbを含む油の除去方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020165777A JP2020165777A (ja) | 2020-10-08 |
JP7245703B2 true JP7245703B2 (ja) | 2023-03-24 |
Family
ID=72716283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019065902A Active JP7245703B2 (ja) | 2019-03-29 | 2019-03-29 | Pcbを含む油の検出方法、及びpcbを含む油の除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7245703B2 (ja) |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015155813A (ja) | 2014-02-20 | 2015-08-27 | 国立大学法人東京工業大学 | 蛍光性ポリマー微粒子及び蛍光標識セット |
JP2016082075A (ja) | 2014-10-17 | 2016-05-16 | 株式会社日立製作所 | 漏油検出装置と方法 |
JP2017062186A (ja) | 2015-09-25 | 2017-03-30 | 三菱電機株式会社 | 油検出用素子、油検出装置及び油検出方法 |
JP2017077538A (ja) | 2015-10-21 | 2017-04-27 | 中国電力株式会社 | Pcb汚染物の洗浄装置及びpcb汚染物の洗浄方法 |
JP2017523276A (ja) | 2014-07-01 | 2017-08-17 | エコラボ ユーエスエー インコーポレイティド | 洗浄性能の診断のためのマーキング組成物における蛍光ポリマーの使用 |
JP2017156166A (ja) | 2016-02-29 | 2017-09-07 | 一般財団法人電力中央研究所 | 絶縁油量測定方法、ポリ塩化ビフェニル量測定方法、及びポリ塩化ビフェニル無害化判定方法 |
JP2017219422A (ja) | 2016-06-07 | 2017-12-14 | 株式会社竹中工務店 | 拡散状態評価用粉体、粉末物質の拡散状態評価方法及び粉末物質拡散防止手段の評価方法 |
JP2018063144A (ja) | 2016-10-12 | 2018-04-19 | リョーエイ株式会社 | 油膜検査方法及び油膜検査装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0690014B2 (ja) * | 1989-08-21 | 1994-11-14 | 川崎製鉄株式会社 | 鋼板表面の塗油量測定方法 |
JPH08145887A (ja) * | 1994-11-25 | 1996-06-07 | Hitachi Ltd | 油膜測定用顕微蛍光分析方法 |
JPH09304281A (ja) * | 1996-05-09 | 1997-11-28 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 油検知装置 |
JP3667938B2 (ja) * | 1996-08-01 | 2005-07-06 | 神鋼タセト株式会社 | 油用漏洩検査剤および検査方法 |
-
2019
- 2019-03-29 JP JP2019065902A patent/JP7245703B2/ja active Active
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015155813A (ja) | 2014-02-20 | 2015-08-27 | 国立大学法人東京工業大学 | 蛍光性ポリマー微粒子及び蛍光標識セット |
JP2017523276A (ja) | 2014-07-01 | 2017-08-17 | エコラボ ユーエスエー インコーポレイティド | 洗浄性能の診断のためのマーキング組成物における蛍光ポリマーの使用 |
JP2016082075A (ja) | 2014-10-17 | 2016-05-16 | 株式会社日立製作所 | 漏油検出装置と方法 |
JP2017062186A (ja) | 2015-09-25 | 2017-03-30 | 三菱電機株式会社 | 油検出用素子、油検出装置及び油検出方法 |
JP2017077538A (ja) | 2015-10-21 | 2017-04-27 | 中国電力株式会社 | Pcb汚染物の洗浄装置及びpcb汚染物の洗浄方法 |
JP2017156166A (ja) | 2016-02-29 | 2017-09-07 | 一般財団法人電力中央研究所 | 絶縁油量測定方法、ポリ塩化ビフェニル量測定方法、及びポリ塩化ビフェニル無害化判定方法 |
JP2017219422A (ja) | 2016-06-07 | 2017-12-14 | 株式会社竹中工務店 | 拡散状態評価用粉体、粉末物質の拡散状態評価方法及び粉末物質拡散防止手段の評価方法 |
JP2018063144A (ja) | 2016-10-12 | 2018-04-19 | リョーエイ株式会社 | 油膜検査方法及び油膜検査装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020165777A (ja) | 2020-10-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2223087B1 (en) | Method for detecting defects in inorganic-coated polymer surfaces and substrate | |
ATE237122T1 (de) | Verfahren und vorrichtungen zur prüfung von beschichtungen | |
JP7245703B2 (ja) | Pcbを含む油の検出方法、及びpcbを含む油の除去方法 | |
WO2005010612A3 (en) | Defect inspection of extreme ultraviolet lithography masks and the like | |
GB2434447A (en) | Fluorescent coating for the detection of corrosion at an aluminium based substrate | |
JP6698377B2 (ja) | 絶縁油量測定方法、ポリ塩化ビフェニル量測定方法、及びポリ塩化ビフェニル無害化判定方法 | |
CN108896331B (zh) | 一种在线检测涂装前清洗设备油脂清洗效率的方法 | |
JPS5794672A (en) | Method for inspecting whether parts are present or not | |
KR20150115625A (ko) | 펠리클용 점착제 및 이것을 사용한 펠리클 | |
US9435748B2 (en) | Detection of contaminated areas | |
US3564249A (en) | Reverse penetrant method and means | |
JP7277086B2 (ja) | 汚染除去実施範囲の可視化方法 | |
JPH06215995A (ja) | フォトレジストおよびレジストの検査方法 | |
YANO et al. | Visualization of the paint film formation process during spray coating | |
JP6308623B2 (ja) | ペリクル用粘着剤、それを用いたペリクル、及びペリクルの評価方法 | |
JP2010197173A (ja) | 異物の識別方法 | |
JP2008096207A (ja) | 塗膜判定装置及び塗膜判定方法 | |
CN210775211U (zh) | 激发式玻璃测试设备 | |
WO2013094632A1 (ja) | 表示パネルの製造方法、これに用いられる搬送装置および搬送装置群ならびにオイルミスト発生源特定方法 | |
JP2012533755A (ja) | 目視残渣限界の基準を設定する装置および方法 | |
JPS59176641A (ja) | 油圧油 | |
CN209296578U (zh) | 检测水中荧光聚合物浓度仪器、光路结构和水质监测系统 | |
SK1122021U1 (sk) | Držiak na testovacie sklíčka | |
Simmons et al. | OAP COATING AND LINING SYSTEMS | |
KR100212804B1 (ko) | 도장공정에 공급되는 에어의 유분 함유 측정방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211227 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20220523 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20221115 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221129 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230130 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230221 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230313 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7245703 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |