JP7244298B2 - ビニールハウス用骨組み、ビニールハウス、及び、それらの設置方法 - Google Patents

ビニールハウス用骨組み、ビニールハウス、及び、それらの設置方法 Download PDF

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Description

本発明は、ビニールハウス用骨組み、ビニールハウス、ビニールハウス用骨組みの設置方法及びビニールハウスの設置方法に関する。
ビニールハウスは、一般的に、農業や園芸用に利用されており、概ね、農地に固定される骨組みと、この骨組みに取り付けられるビニールシートとから構成される。ビニールハウスには、いわゆるアーチ形(長く延在する棟から側方へ湾曲して垂れ下がる屋根と、当該屋根の下端部から地面へ向かって下方へ延びる側壁とを含む形状)のものが多い。
ビニールハウスは、通常、屋外に設置されるので、台風、突風、大雪などで倒壊することがある。その対策として、ビニールハウスの強度を向上させるための構造が種々提案されている。
例えば特許文献1では、内側縦パイプと外側縦パイプとを連結金具を介して連結した縦フレームを、棟方向へ配置した横パイプに間隔をあけて複数連結して屋根面部及び側面部を構成するビニールハウスの骨組構造が提案されている。
特許文献1の記載によれば、縦フレームは、左右一組の片側縦フレームの上端部同士が屋根面部の中央で継手材を介して連結されて構成される。また、継手材は、それぞれ略山形形状に形成され、左右一組の片側縦フレームの各内側縦パイプ同士を連結する第1連結体と各外側縦パイプ同士を連結する第2連結体とが、所定長さの連結材で連結される。
特開2012-23969号公報
しかしながら、特許文献1に記載のビニールハウスの骨組構造を設置するには、連結金具で連結された内外二重のパイプからなる片側縦フレームを設け、さらに継手材を用いて片側縦フレームを連結する必要があると考えられる。このように、特許文献1に記載のビニールハウスの骨組構造では、強度を上げるために二重構造の骨組構造を採用している。これによれば、アーチ形で一重構造の骨組構造よりも強度は強くなると考えられるが、二重構造を採用することで、設置作業に手間が掛かり、設置コストが高くなる。一重構造であっても、アーチ形で一重構造の骨組構造よりも強度が強ビニールハウス用骨組みやビニールハウスが望まれている。
また、特許文献1に記載のビニールハウスの骨組構造を採用したビニールハウスは、棟方向へ長いものとなる。そのため、ビニールハウス内(以下、単に「ハウス内」ともいう。)の熱や空気は、特に棟方向に自然には移動し難く、熱や空気の移動を促すための換気装置の運転コストが高くなる。そのため、ハウス内全体で熱又は空気が自然に移動し易いビニールハウス用骨組みやビニールハウスが望まれている。
本発明は、強度を強くし、ビニールハウス内全体で熱又は空気を自然に移動し易くすることが可能なビニールハウス用骨組み、ビニールハウス及びそれらの設置方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るビニールハウス用骨組みは、
設置面において円又は楕円の周上に間隔を空けて設置されて、当該設置面から上方へ延びる複数の第1側壁骨組み部と、
前記複数の第1側壁骨組み部のそれぞれに接続して上内方へ延びる複数の第1屋根骨組み部と、
前記複数の第1屋根骨組み部に取り付けられ、前記複数の第1屋根骨組み部よりも上方へ突き出す第1頂部構造体とを備え、
前記第1頂部構造体は、前記複数の第1側壁骨組み部及び前記第1頂部構造体によって囲まれた第1内部と外部とを連通するための第1開口を形成する第1換気部と、
前記複数の第1屋根骨組み部の上端部に接続されて上方へ延びる筒状の部材であって、当該部材を側方へ貫通する前記第1開口を形成する前記第1換気部が設けられた胴部と、
前記胴部の上方の少なくとも一部を覆うように前記胴部の上端部に取り付けられる頂部骨組み部と、
前記複数の第1換気部よりも下方にて前記胴部から側方へ延びる換気補助骨組み部とを含む。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係るビニールハウスは、
前記ビニールハウス用骨組みと、
前記第1側壁骨組み部に取り付けられるシートである第1側壁シートと、
前記第1屋根骨組み部に取り付けられるシートである第1屋根シートとを備える。
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係るビニールハウス用骨組みの設置方法は、
直線状に延びる複数の第1側壁骨組み部と当該複数の第1側壁骨組み部のそれぞれに湾曲又は屈曲して接続して直線状に延びる複数の第1屋根骨組み部とを、前記複数の第1側壁骨組み部が設置面において円又は楕円の周上に間隔を空けて当該設置面から上方へ延び、かつ、前記複数の第1屋根骨組み部が上内方へ延びるように前記設置面に設置することと、
前記複数の第1屋根骨組み部よりも上方へ突き出すように第1頂部構造体を前記複数の第1屋根骨組み部に取り付けることとを含み、
前記第1頂部構造体は、前記複数の第1側壁骨組み部及び前記第1頂部構造体によって囲まれた第1内部と外部とを連通するための第1開口を形成する第1換気部と、
前記複数の第1屋根骨組み部の上端部に接続されて上方へ延びる筒状の部材であって、当該部材を側方へ貫通する前記第1開口を形成する前記第1換気部が設けられた胴部と、
前記胴部の上方の少なくとも一部を覆うように前記胴部の上端部に取り付けられる頂部骨組み部と、
前記複数の第1換気部よりも下方にて前記胴部から側方へ延びる換気補助骨組み部とを含む。
上記目的を達成するため、本発明の第4の観点に係るビニールハウスの設置方法は、
前記ビニールハウス用骨組みの設置方法によってビニールハウス用骨組みを設置することと、
前記設置されたビニールハウス用骨組みにシートを取り付けることとを含む。
本発明によれば、強度を強くし、ビニールハウス内全体で熱又は空気を自然に移動し易くすることが可能になる。
本発明の実施の形態1に係るビニールハウスの正面図である。 (a)は実施の形態1に係るビニールハウスの前後方向の概ね中央における正面断面図であり、(b)は(a)の一点鎖線bで囲まれた部分の拡大図、(c)は(a)の一点鎖線cで囲まれた部分の拡大図である。 実施の形態1に係る骨組みの正面図である。 実施の形態1に係る骨組みの平面図である。 実施の形態1に係る骨組みの右側面図である。 本発明の実施の形態1に係るビニールハウスの設置方法の流れを示す図である。 図6Aに示す骨組み設置工程の流れの詳細を示す図である。 変形例1に係る第1頂部構造体を示す図であって、(a)はその正面図であり、(b)はその平面図であり、(c)は(b)のVIIc-VIIc線における断面図であって、蓋部により第1換気部が塞がれた状態を示す図であり、(d)は(c)と同様の断面図であって、第1換気部が開放された状態を示す図である。 変形例2に係る骨組みを示す図であって、(a)は棚部材が設けられたビニールハウスの、図2に相当する箇所における断面図であり、(b)は当該棚部材の平面図である。 変形例3に係るビニールハウスの正面図である。 本発明の実施の形態2に係るビニールハウスの平面図である。 図10のXI-XI線における断面図である。 図10のXII-XII線における断面図である。 本発明の実施の形態2に係るビニールハウスの設置方法の流れを示す図である。 図13Aに示す骨組み設置工程の流れの詳細を示す図である。 変形例4に係るビニールハウスの平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。全図を通じて同一の要素には同一の符号を付す。
<実施の形態1>
(実施の形態1に係るビニールハウス100の構成)
本発明の実施の形態1に係るビニールハウス100は、設置面Pに設置されて、農業、園芸などに利用される施設である。設置面Pは、典型的には農地の地面である。設置面Pが向く方向が上方であり、この逆方向が下方である。
ビニールハウス100は、図1及び2に示すように、概ね、円筒状の第1側壁101、当該第1側壁101の上端に接続して上方へ突き出た円錐台状の第1屋根102、及び、当該第1屋根102の中央にて上方に突き出た第1頂部103を含む。これによって、ビニールハウス100の室内空間である第1内部104と外部105とを区分し、第1内部104において管理された環境で作物などの植物を育成することができる。
ここで、図1は、ビニールハウス100の正面図である。図2(a)は、ビニールハウス100の前後方向の概ね中央における正面断面図であり、(b)は(a)の一点鎖線bで囲まれた部分の拡大図、(c)は(a)の一点鎖線cで囲まれた部分の拡大図である。
ビニールハウス100は、概ね、骨組み106と、ビニールシート107と、第1ドア108とを備える。
骨組み106は、ビニールハウス用骨組みであって、ビニールハウス100の基礎的な構造をなす。骨組み106は、金属パイプ、金属筒、金属板などを連結することで構成され、下端部が設置面Pに固定される。金属パイプ同士の連結、金属パイプと金属筒との連結、或いは、金属パイプと金属板との連結には、嵌め合わせや、ネジ止め、ボルト及びナットの嵌合、連結具(図示せず)などが利用される。この種の連結具は、例えば、一般にジョイント、クランプなどと称される部材である。なお、骨組み106の材料は、金属に限られず、樹脂などであってもよい。
骨組み106は、図3~5に示すように、概ね、第1ドア枠部109と、複数の第1側壁骨組み部110と、複数の第1屋根骨組み部111と、第1頂部構造体112と、第1散水パイプ113とを備える。
ここで、図3~5は、それぞれ、骨組み106の正面図、平面図、右側面図である。
第1ドア枠部109は、ビニールハウス100の第1内部104と外部105との間を接続する出入り口を第1側壁101の一部に形成する部位であって、第1ドア108が取り付けられる。本実施の形態に係る第1ドア枠部109は、上下左右の辺部を接続した概ね矩形をなす部材から構成される。第1ドア枠部109は、下端から複数の脚部(図示せず)が下方へ延びており、この脚部が埋められることで設置面Pに固定される。
出入り口は、人が出入りするだけでなく、農具、農業用機械なども出入りさせるためのものであるので、これらが出入り可能な適宜の大きさで設けられるとよい。
本実施の形態では、第1ドア108の配置位置を前方として方向を規定している。実施の形態の説明では、方向を示す前後左右の用語を用いるが、これらは説明のために用いるのであって、本発明を限定する趣旨ではない。
なお、第1ドア枠部109は、設置面Pに対して固定されればよく、その方法は、脚部を埋めることに限られない。例えば、第1ドア枠部109が下方の辺部を含まず、左右の辺部の下端部が設置面Pに埋められて固定されてもよく、左右の辺部が第1側壁骨組み部110に固定されてもよい。また、第1ドア108が第1側壁骨組み部110に取り付けられてもよく、このように、第1ドア枠部109の一部(例えば、左右の辺部)又は全部が、別部材ではなく、第1側壁骨組み部110で構成されてもよい。
複数の第1側壁骨組み部110は、設置面Pに設置されて概ね円筒状の第1側壁101を構成するための骨組みであって、各々は例えば金属パイプで構成される。複数の第1側壁骨組み部110は、上方から見て、設置面Pにおいて概ね円周上に等間隔で設置されて、設置面Pから上方へ延びる。設置面Pに複数の第1側壁骨組み部110が設置される円周の直径は、典型的には3m(メートル)~6m程度である。
なお、設置面Pに設置される複数の第1側壁骨組み部110を上方から見た形状は、円形に限られず、例えば楕円形であってもよく、この場合、複数の第1側壁骨組み部110は、設置面Pにおいて楕円の周上に間隔を空けて設置されることになる。また、設置面Pにおける複数の第1側壁骨組み部110の間隔は、等間隔に限られず、適宜変更されてもよい。
本実施の形態では、上方から見て、前後左右のそれぞれに配置される4本の第1側壁骨組み部110は、他の第1側壁骨組み部110よりも径が太い。そして、前方に配置される太い第1側壁骨組み部110は、第1ドア枠部109を配置するため、第1ドア枠部109の上辺部(上部)から上方に延びている。
言い換えると、前方に配置される太い第1側壁骨組み部110は、予め定められた高さから下方には設けられていない。これによって、前方に配置される太い第1側壁骨組み部110の左右に配置された第1側壁骨組み部110の間に、第1ドア枠部109を設けるための空間(開口)が形成される。第1ドア枠部109は、この開口に嵌め付けられている。第1ドア枠部109は、例えば、前方に配置される太い第1側壁骨組み部110の左右に配置された第1側壁骨組み部110に適宜の締結具によって固定されもてよい。
前方の太い第1側壁骨組み部110を除く複数の第1側壁骨組み部110の各々は、下端が設置面Pに埋められることによって、設置面Pに固定されている。
複数の第1側壁骨組み部110は、上下2つの補強バンド部114で接続されている。補強バンド部114の各々は、薄い帯状の金属板であって、複数の第1側壁骨組み部110に内接するように湾曲した状態で、例えば複数の第1側壁骨組み部110の各々にボルト及びナットによって固定される。なお、複数の第1側壁骨組み部110の各々は、サドルバンドなどの連結具を補強バンド部114の各々にビス留めすることなどによって固定されてもよい。
下方の補強バンド部114は、その下端が設置面Pと接するか、又は設置面Pから僅かに(数センチメートル程度)上方に位置するように配置される。下方の補強バンド部114は、下端が設置面Pに埋められた第1側壁骨組み部110に内接する円弧状に湾曲している。
上方の補強バンド部114は、その下端が設置面Pから180cm(センチメートル)~210cm程度の高さに位置するように配置される。上方の補強バンド部114は、複数の第1側壁骨組み部110に内接する円環状に湾曲している。
なお、補強バンド部114が設置される高さや数は、適宜変更されてもよい。
複数の第1屋根骨組み部111は、複数の第1側壁骨組み部110のそれぞれに接続して上内方へ延びる部位であって、各々は例えば金属パイプで構成される。ここで内方とは、上方から見て、複数の第1側壁骨組み部110が設置面Pにおいて設置される円周からその内部へ向かう方向である。
本実施の形態では、複数の第1屋根骨組み部111の各々は、上方から見て、複数の第1側壁骨組み部110が設置面Pにおいて設置される円周の中心へ向かって延びる。そして、複数の第1屋根骨組み部111の各々の上端部に、詳細後述する第1頂部構造体112が取り付けられる。
言い換えると、本実施の形態に係る複数の第1屋根骨組み部111は、円錐台状の第1屋根102を構成するように第1頂部構造体112から放射状に概ね直線的に斜め下方へ延びた後に、複数の第1側壁骨組み部110のそれぞれに接続するように下方へ向かって湾曲又は屈曲している。
互いに接続された第1屋根骨組み部111と第1側壁骨組み部110とは、適宜の箇所での嵌め合いなどで接続された金属パイプなどから構成される。
なお、互いに接続された第1屋根骨組み部111と第1側壁骨組み部110を構成する金属パイプは、嵌め合いではなく適宜の箇所で連結具などによって接続されてもよく、例えば1本の金属パイプを折り曲げることなどにより一体的に形成されてもよい。
第1頂部構造体112は、複数の第1屋根骨組み部111に取り付けられる部位であって、複数の第1屋根骨組み部111よりも上方へ突き出す。
本実施の形態に係る第1頂部構造体112は、上述の通り複数の第1屋根骨組み部111の上端部に取り付けられており、胴部115と、頂部骨組み部116と、換気補助骨組み部117とを含む。
胴部115は、概ね円筒状の部材であって、例えば湾曲させた薄い金属板をリベット、溶接などで互いに接続して作製される。胴部115には、複数の挿設孔部118と、複数の第1換気部119とが設けられる。
複数の挿設孔部118は、図2(b)に示すように、複数の第1屋根骨組み部111の上端部がそれぞれに挿設される孔を形成する部位であって、胴部115の下端から予め定められた高さに概ね等間隔で周回状に設けられる。挿設孔部118に挿設された第1屋根骨組み部111の各々の上端部には、図2(b)に示すように、胴部115の内部で第1屋根骨組み部111を径方向に貫通するピン120が概ね水平方向に挿設される。ピン120の両端が第1屋根骨組み部111の外部に突き出すことによって、第1屋根骨組み部111の各々の上端部は挿設孔部118から抜けないように係止される。
複数の第1換気部119の各々は、図2(c)に示すように、第1内部104と外部105とを連通するための第1開口を形成する。第1開口は、胴部115を側方へ貫通する。
ここで、側方とは、上下方向と交差する方向である。また、第1内部104は、上述の通りビニールハウス100の室内であり、ビニールシート107を除いた構造体である骨組み106においては、複数の第1側壁骨組み部110及び第1頂部構造体112によって概ね囲まれた空間である。
なお、第1換気部119は、1つであってもよい。
頂部骨組み部116は、4本の細長い帯状の金属板から構成される。頂部骨組み部116は、中心で互いに重なり合って湾曲しており、各端部が胴部115の上端部にネジ、リベット、溶接などで固定されている。これにより、複数の頂部骨組み部116は、上方から見て、複数の第1側壁骨組み部110が設置される設置面Pにおける円周の中心から等角度間隔で8方向へ延びるように放射状に延びて、胴部115の上方の一部を覆う。
換気補助骨組み部117は、胴部115から側方へ延びる部材であって、複数の第1換気部119よりも下方、かつ、複数の挿設孔部118よりも上方に設けられる。本実施の形態に係る換気補助骨組み部117は、胴部115から側方へ放射状に延びる4本の棒状の部材であり、例えば、金属製で、溶接、ボルトなどにより一端が胴部115に固定されている。
なお、換気補助骨組み部117は、1本以上の棒状部材から構成されればよく、複数の棒状部材から構成される場合には当該複数の棒状部材の先端を接続する円環状部材をさらに含んでもよい。
第1散水パイプ113は、端部が予め定められた距離離間した略環状に形成されたパイプであって、複数の第1屋根骨組み部111に取り付けられる。第1散水パイプ113は、第1内部104(例えば、内下方)へ散水するための小孔である複数の散水口121が設けられている。第1散水パイプ113の一方の端部から水が供給されると、この水は、散水口121の各々から第1内部104へ散水され、残った水は、第1散水パイプ113の他方の端部から排水される。
第1散水パイプ113は、ジョイント、クランプなどの連結具(図示せず)で複数の第1屋根骨組み部111の各々に取り付けられるとよい。第1散水パイプ113を設けることで、第1内部104への散水が容易になるだけでなく、複数の第1屋根骨組み部111が補強される。
なお、第1散水パイプ113は、上下方向に多段になるように複数設けられてもよく、設けられなくてもよい。
ビニールシート107は、骨組み106に取り付けられるシートであって、ビニールで作られた透明或いは半透明の部材である。ビニールシート107は、図示しない取付具を用いて骨組み106に取り付けられるとよい。この取付具は、例えば、骨組みを構成するパイプの周囲の一部にビニールシート107を巻いた状態で嵌合する器具、当該パイプの周囲の一部をビニールシート107を巻いた状態で挟持する器具、ビニールシート107の下端を設置面Pに固定するための杭などである。
なお、骨組み106に取り付けられるシートの材料は、ビニールに限られず、その他の樹脂などであってもよい。また、このシートには、必要に応じて、不透明なものが採用されてもよい。
ビニールシート107は、図1及び2に示すように、第1側壁シート122と、第1屋根シート123と、第1頂部シート124とを含む。
第1側壁シート122は、複数の第1側壁骨組み部110に取り付けられるシートである。第1側壁シート122は、第1側壁骨組み部110とともに第1側壁101を構成する。本実施の形態では、第1側壁骨組み部110の本数が十分に多いため、第1側壁101は概ね円筒状になる。
第1屋根シート123は、複数の第1屋根骨組み部111に取り付けられるシートである。第1屋根シート123は、第1屋根骨組み部111とともに第1屋根102を構成する。本実施の形態では、第1屋根骨組み部111の本数が十分に多いため、第1屋根は概ね円錐台状になる。
なお、第1側壁骨組み部110の本数や第1側壁骨組み部110の本数が(例えばそれぞれ8本以下など)少ない場合、第1側壁101は角柱状になり、第1屋根102は角錐台状になる。
第1頂部シート124は、第1頂部構造体112を覆うためのシートであり、第1頂部構造体112とともに第1頂部103を構成する。
本実施の形態では、第1頂部シート124は、頂部骨組み部116と換気補助骨組み部117とを上方から覆う。
詳細には、第1頂部シート124は、放射状に延びる頂部骨組み部116のすき間を塞ぐように頂部骨組み部116に固定される。また、第1頂部シート124の外縁部近傍は、図示しない挟持部材などを用いて換気補助骨組み部117の各々の先端部に固定される。
第1頂部シート124が換気補助骨組み部117に取り付けられることによって、胴部115と第1頂部シート124との間にすき間が形成される。これにより、複数の第1換気部119が第1頂部シート124によって塞がれることを防止できる。
なお、頂部骨組み部116が平板状の部材などから構成されて、胴部115の上端開口を塞ぐように胴部115の上方を覆ってもよい。この場合、第1換気部119を通じて第1内部104に入り込む雨、風、雪などが、例えば作物の育成に影響しない程度の僅かなものであれば、第1頂部シート124は設けられなくてもよい。
第1側壁シート122と第1屋根シート123とは、複数のシートの端部を接続して構成されてもよく、予め定められた形状に切り出された1枚のシートから構成されてもよい。第1頂部シート124も、同様に、複数のシートを接続して構成されてもよく、1枚のシートから構成されてもよい。
第1ドア108は、第1ドア枠部109に嵌め込まれ、蝶番などで開閉可能に取り付けられる。
(実施の形態1に係るビニールハウスの設置方法)
本実施の形態に係るビニールハウスの設置方法は、図6Aにその流れの一例を示すように、ビニールハウスを設置するための方法であって、骨組み106を設置するためのビニールハウス用骨組みの設置方法を含む。
ビニールハウスの設置方法は、例えば、ビニールハウス100を構成する部材(骨組み106を構成する部材、ビニールシート107を構成する各シート122~124、第1ドア108など)が準備され、設置面Pに第1側壁骨組み部110を設置するための円周が決定された後に開始される。なお、設置面Pにおいて第1側壁骨組み部110が設置される形状は、円形に限られず楕円であってもよい。
図6Aに示すように、骨組み106が設置面Pに設置される(工程11)。
骨組み設置工程(工程11)の流れの詳細を図6Bに示す。同図に示すように、工程11は、複数の第1側壁骨組み部110及び複数の第1屋根骨組み部111の設置工程(工程111)と、第1頂部構造体112の設置工程(工程112)と、第1ドア枠部109の取付工程(工程113)と、第1散水パイプ113の取付工程(工程114)とを含む。
工程111では、直線状に延びる複数の第1側壁骨組み部110と、当該複数の第1側壁骨組み部110のそれぞれに接続して湾曲又は屈曲した後に直線状に延びる複数の第1屋根骨組み部111とが、設置面Pに設置される。このとき、複数の第1側壁骨組み部110は、設置面Pにおいて予め定められた円周上に間隔を空けて下端が設置面Pに埋め込まれ、設置面Pから上方へ延びるように設置される。また、複数の第1屋根骨組み部111は、各々が上内方へ延びるように設置される。
第1側壁骨組み部110及び第1屋根骨組み部111は、複数のパイプなど複数の部材で構成される場合、工程111の前に予め接続されてもよく、工程111において接続されてもよい。また、工程111にて補強バンド部114が複数の第1側壁骨組み部110に取り付けられるとよい。
工程112では、第1頂部構造体112が、複数の第1屋根骨組み部111よりも上方へ突き出すように複数の第1屋根骨組み部111に取り付けられる。本実施の形態では、第1屋根骨組み部111の上端部のそれぞれを挿設孔部118に挿入し、第1屋根骨組み部111の上端部が胴部115の中に配置される。そして、第1屋根骨組み部111の上端部に設けられた貫通孔にピン120が挿入されることによって、第1屋根骨組み部111の上端部が挿設孔部118から抜け出さないように係止される。
工程113では、第1ドア枠部109が、複数の第1側壁骨組み部110に設けられた上述の開口に嵌め込まれ、その脚部が設置面Pに埋め込まれる。このとき、第1ドア枠部109は、左右の辺部に近接する第1側壁骨組み部110に固定されてもよい。
工程114では、第1散水パイプ113が複数の第1屋根骨組み部111に取り付けられる。第1散水パイプ113の取り付けには、上述したような適宜の連結具や取付具が用いられるとよい。
図6Aに示すように、工程11にて設置された骨組み106にビニールシート107が取り付けられる(工程12)。
詳細には、第1頂部シート124が第1頂部構造体112に取り付けられる。そして、第1屋根シート123が第1屋根骨組み部111に取り付けられ、第1側壁シート122が第1側壁骨組み部110に取り付けられる。これらの各シート122~124を取り付ける順序は適宜変更されてもよい。
工程11にて設置された骨組み106に第1ドア108が取り付けられる(工程13)。詳細には、第1ドア108は、第1ドア枠部109の左辺部又は右辺部に蝶番などで開閉可能に取り付けられる。
これにより、ビニールハウス100が設置面Pに設置される。第1内部104の設置面Pには、例えば複数の同心環状の畝Q1~Q3が設けられて、作物などが栽培される(図2(a)の断面図参照)。
このように、概ね、複数の第1側壁骨組み部110及び複数の第1屋根骨組み部111を設置面Pに設置し、第1頂部構造体112を第1屋根骨組み部111に取り付けることによって、骨組み106を設置することができる。骨組み106を構成する部材は比較的簡素な構造をしているため、その組み立ては容易である。
また、設置された骨組み106に、概ね、第1散水パイプ113及び第1ドア108を適宜取り付けた後にビニールシート107を取り付けることで、ビニールハウス100を設置することができる。このように、本実施の形態に係る骨組み106及びビニールハウス100によれば、これらを容易に設置することが可能になる。
これまで、本発明の実施の形態1について説明した。
本実施の形態によれば、骨組み106は、設置面Pにおいて円周上に間隔を空けて設置されて、設置面Pから上方へ延びる複数の第1側壁骨組み部110と、複数の第1側壁骨組み部のそれぞれに接続して上内方へ延びる複数の第1屋根骨組み部111とを備える。これらを備える骨組み106によって、円筒状の第1側壁101と、当該第1側壁101の上端に接続して上方へ突き出た円錐台状の第1屋根102とを含むビニールハウス100を設置することができる。
ビニールハウス100が、棟方向に長い形状ではなく、概ね円筒の上に円錐台を組み合わせた形状であるため、風がその周囲を通過し易く、風圧を軽減することができる。また、この形状によって、雪が屋根に積もった場合に、その重みは概ね均一に第1側壁101の全体に掛かるように分散されるので、局所的な荷重による倒壊などを防ぐことができる。そのため、骨組み106或いはビニールハウス100の強度を強くすることができる。
また、ビニールハウス100の基本的な形状は、上述の通り、円筒の上に円錐台を組み合わせた形状であり、第1内部104も同様である。そのため、第1内部104の熱又は空気は、概ね、中心近傍で上昇する場合は第1屋根102に当たって第1側壁101の内面近傍で下降し、第1側壁101の内面近傍で上昇した場合は第1屋根102に当たって中心近傍で下降する。このように自然対流で循環し易いため、熱又は空気が第1内部104(ビニールハウス内全体)を自然に移動し易い。
従って、本実施の形態によれば、強度が強く、熱又は空気がビニールハウス内全体を自然に移動し易い骨組み106、ビニールハウス100及びそれらの設置方法を提供することが可能になる。
さらに、本実施の形態に係る骨組み106或いはビニールハウス100を容易に設置可能なことは上述の通りである。
骨組み106は、さらに、第1頂部構造体112を備え、第1頂部構造体112は、第1内部104と外部105とを連通するための第1開口を形成する第1換気部119を含む。第1頂部構造体112は、複数の第1屋根骨組み部111よりも上方へ突き出すので、第1内部104における熱又は空気の自然な移動を阻害し難い。そして、第1換気部119を設けることで、外部105との換気をもよくすることができる。すなわち、第1頂部構造体112によって、外部105との換気を図りつつ、熱又は空気を第1内部104で自然に移動し易くすることが可能になる。
例えば、一般的に屋根に雪が積もった場合に、熱で雪を融かすためにビニールハウス内でモミ殻などを燃やすことがある。このような場合、ビニールハウス内の煙を外部へ放出するために、外部105との換気は有用である。
本実施の形態によれば、複数の第1屋根骨組み部111は、第1頂部構造体112から放射状に延びて複数の第1側壁骨組み部110のそれぞれに接続する。これにより、比較的簡素な構造で、円錐台状の第1屋根102の骨組みを構成することができる。従って、骨組み106或いはビニールハウス100の設置をより容易にすることが可能になる。
本実施の形態によれば、第1頂部構造体112は、胴部115と頂部骨組み部116とを含む。胴部115は、複数の第1屋根骨組み部111の上端部に接続されて上方へ延びる筒状の部材であって、当該部材を側方へ貫通する第1開口を形成する第1換気部119が設けられる。頂部骨組み部116は、胴部115の上方の少なくとも一部を覆うように胴部115の上端部に取り付けられる。
このような構成によって、第1換気部119を通じて外部105との換気を図ることができる。従って、外部105との換気を図りつつ、熱又は空気を第1内部104で自然に移動し易くすることが可能になる。
本実施の形態によれば、骨組み106は、複数の第1換気部119よりも下方にて胴部115から側方へ延びる換気補助骨組み部117をさらに含む。
換気補助骨組み部117を設けることで、第1換気部119により形成される第1開口が第1頂部シート124で塞がれることを防いで、外部105との換気をより確実にすることができる。従って、外部105との換気をより確実に図りつつ、熱又は空気を第1内部104で自然に移動し易くすることが可能になる。
本発明に係る実施の形態1は、以下のように変形されてもよい。
(変形例1)
実施の形態1では、側方へ貫通する第1開口を形成する第1換気部119が胴部115に複数設けられる例を説明した。第1頂部構造体に第1換気部を設ける方法はこれに限られない。例えば、本変形例に係る第1頂部構造体212は、図7に示すように、第1換気部219を含む胴部215と、第1換気部219を開閉する蓋部225とを含む。本変形例に係る第1頂部構造体212は、実施の形態1に係る第1頂部構造体112に代えて採用することができる。
ここで、図7は、本変形例に係る第1頂部構造体212を示す図であって、(a)はその正面図、(b)はその平面図である。図7(c)は、図7(b)のVIIc-VIIc線における断面図であって、蓋部225により第1換気部219が塞がれた状態を示す。図7(d)は、図7(c)と同様の断面図であって、第1換気部219が開放された状態を示す。
胴部215は、実施の形態1と同様に構成される複数の第1屋根骨組み部111の上端部に接続されて上方へ延びる筒状の部材である。胴部215は、上方が第1換気部219として開放している。すなわち、胴部215の上端部が、第1換気部219として第1開口を形成する。
蓋部225は、第1換気部219を開閉するように胴部115の上端部に取り付けられる。本変形例に係る蓋部225は、概ね2つの半円平板から構成され、直径を形成する部分を中心として枢動可能に胴部215の上端部に固定されている。
蓋部225の端部(左端部又は右端部)と胴部215の上端部(上方の左端部又は右端部)とは、折畳み可能な支持部材226で接続される。本変形例に係る支持部材226は、蝶番227で屈曲可能に接続された金属棒から構成され、支持部材226の上端部と下端部とは、それぞれ、蓋部225の端部と胴部215の上端部とに枢動可能に取り付けられている。支持部材226が折り畳まれた状態では第1換気部219は蓋部225で概ね塞がれ、支持部材226が伸展した状態では第1換気部219は開放される。なお、蓋部225の開閉は、支持部材226に限らず、モータ、他の部材などで制御されてもよい。
本変形例では、蓋部225を閉じたときに第1頂部構造体212は概ねすき間なく構成されるので、雨、風、雪などが第1内部104に入り込んだとしても、それは例えば作物の育成に影響しない程度の僅かなものである可能性が高い。そのため、本変形例に係る第1頂部構造体212がビニールハウスに採用される場合、実施の形態1に係る第1頂部シート124及び換気補助骨組み部117は設けられなくてもよい。
本変形例によっても、第1内部104と外部105とを連通するための第1開口を形成する第1換気部219を第1頂部構造体212に設けることができる。従って、実施の形態1と同様に、第1頂部構造体212によって、外部105との換気を図りつつ、熱又は空気を第1内部104で自然に移動し易くすることが可能になる。
(変形例2)
変形例2に係るビニールハウス300及び骨組み306は、図8に示すように、第1内部104にて栽培される作物Fなどを支持する(吊り下げ又は載せ置く)ために、複数の第1側壁骨組み部110の少なくとも一部の間に架け渡される棚部材328をさらに備える。この点を除いて、ビニールハウス300及び骨組み306は、それぞれ、実施の形態1に係るビニールハウス100及び骨組み106と同様に構成されるとよい。
ここで、図8(a)は、棚部材328が設けられたビニールハウス300の、図2に相当する箇所における断面図である。図8(b)は、棚部材328の平面図である。棚部材328は、図8(b)に示すように、設置面Pへの日当たりを確保するために、すき間を有する構造が望ましい。
棚部材328を設けることで、設置面Pだけでなく、棚部材328も植物としての作物Fの栽培などに利用することができるので、第1内部104の空間を立体的に利用することができる。従って、同じ面積の設置面Pでより多くの作物Fの栽培などができるので、設置面Pを有効に利用することが可能になる。
(変形例3)
ビニールハウスに太陽光発電パネルが取り付けられてもよい。本変形例に係るビニールハウス400では、正面図である図9に示すように、実施の形態1に係るビニールハウス100の第1側壁101及び第1屋根102に太陽光発電パネル429が取り付けられっている。なお、太陽光発電パネル429は、第1側壁101と第1屋根102とのいずれか一方のみに取り付けられてもよい。
本変形例では、実施の形態1と同様の骨組み106にさらに、発電パネル取付部430が備えられる。発電パネル取付部430は、適宜の締結具などを用いて骨組み106の構成部材に固定される金属製の平板であり、この平面が骨組み106の外方において外方を向くように取り付けられる。
太陽光発電パネル429には適宜の市販のものが採用されてよいが、例えば、縦が約300~1000mm、横が約2000mm、厚さが約3~5mm程度で、重さが2~6kg程度の軽量のものが望ましい。これによって、接着剤などで磁石を固定した太陽光発電パネル429を、第1屋根シート123及び第1側壁シート122を介在させて磁力で発電パネル取付部430に取り付けることができる。なお、発電パネル取付部430が磁石を含み、この発電パネル取付部430に磁力で取り付けるための金属板が太陽光発電パネル429に設けられてもよい。また、太陽光発電パネル429と太陽光発電パネル429とは、磁力に代えて面ファスナの接着力で取り付けられてもよく、この場合、太陽光発電パネル429は、樹脂などの素材で構成されてもよい。
太陽光発電パネル429を取り付けることで、太陽光発電パネル429の発電電力を第1内部104の温度調整などに利用することができるので、省エネルギー化を図ることが可能になる。
また、本変形例のように、発電パネル取付部430を磁力で取り付けることで、極めて容易に発電パネル取付部430を着脱することが可能になる。発電パネル取付部430の取り外しが容易なことは、ビニールシート107を取り換える際などに極めて有用である。
<実施の形態2>
実施の形態1では、ビニールハウス100が、1組の第1側壁101、第1屋根102及び第1頂部103から構成される例を説明した。本実施の形態では、ビニールハウスが、実施の形態1と概ね同様のビニールハウス100を1つのユニットとして、内部が連続的に接続された複数のユニットから構成される例を説明する。
(実施の形態2に係るビニールハウス500の構成)
本実施の形態に係るビニールハウス500は、図10~12に示すように、上方から見て共通の弦を形成するように一部が重なり合って配置される2つのユニットから構成される。本実施の形態では概ね前後対称な構成を備える2つのユニットが前後方向に接続しており、以下に説明するように、各ユニットが概ね実施の形態1に係るビニールハウス100と同様の構成を備える。
ここで、図10は、本実施の形態に係るビニールハウス500の平面図である。図11は、図10のXI-XI線における断面図である。図12は、図10のXII-XII線における断面図である。
ビニールハウス500は、骨組み506と、ビニールシート507と、第1ドア508aと、第2ドア508bとを備える。
骨組み506は、実施の形態1に係る骨組み106と同様に、ビニールハウス用骨組みであってビニールハウス500の基礎的な構造をなす。骨組み506は、第1骨組みユニット531aと、第2骨組みユニット531bと、連通部532とを含む。
第1骨組みユニット531aは、概ね、第1ドア枠部509aと、複数の第1側壁骨組み部510aと、複数の第1屋根骨組み部511aと、第1開口を形成する第1換気部519aを含む第1頂部構造体512aと、第1散水パイプ513aとを備える。
複数の第1側壁骨組み部510aを除く第1骨組みユニット531aの各要素は、実施の形態1の対応するものと同様に構成される。
すなわち、第1ドア枠部509a、複数の第1屋根骨組み部511a、第1開口を形成する第1換気部519aを含む第1頂部構造体512a、第1散水パイプ513aは、それぞれ、実施の形態1に係る第1ドア枠部109、複数の第1屋根骨組み部111、第1開口を形成する第1換気部119を含む第1頂部構造体112、第1散水パイプ113と同様に構成されるとよい。
複数の第1側壁骨組み部510aは、詳細後述する連通部532を設けるための構成を除いて実施の形態1に係る複数の第1側壁骨組み部110と概ね同様に構成される。
本実施の形態に係る複数の第1側壁骨組み部510aでは、連通部532を設けるために、後方に配置される太い第1側壁骨組み部510aが連通部532の上辺部(上部)から上方に延びている。
言い換えると、後方に配置される太い第1側壁骨組み部510aは、予め定められた高さから下方には設けられていない。これによって、後方に配置される太い第1側壁骨組み部510aの左右に配置された第1側壁骨組み部510aの間に、連通部532を設けるための空間(開口)が形成される。そして、連通部532を設けるための開口を形成する第1側壁骨組み部510aは、第2骨組みユニット531bとの接続部分(上方から見て上述の弦として表れる箇所に対応する部分)となる。
第2骨組みユニット531bは、上述した第1骨組みユニット531aと概ね前後対称の構成を備える。
すなわち、第2骨組みユニット531bは、上述した第1骨組みユニット531aの第1ドア枠部509a、複数の第1側壁骨組み部510a、複数の第1屋根骨組み部511a、第1開口を形成する第1換気部519aを含む第1頂部構造体512a、第1散水パイプ513aを、それぞれ、第2ドア枠部509b、複数の第2側壁骨組み部510b、複数の第2屋根骨組み部511b、第2開口を形成する第2換気部519bを含む第2頂部構造体512b、第2散水パイプ513bに置き換え、概ね前後対称に配置した構成を備える。
詳細には、複数の第2側壁骨組み部510bは、詳細後述する連通部532を設けるための構成を除いて実施の形態1に係る複数の第1側壁骨組み部110と概ね同様に構成される。
本実施の形態に係る複数の第2側壁骨組み部510bでは、連通部532を設けるために、前方に配置される太い第2側壁骨組み部510bが連通部532の上辺部(上部)から上方に延びている。
言い換えると、前方に配置される太い第2側壁骨組み部510bは、予め定められた高さから下方には設けられていない。これによって、前方に配置される太い第2側壁骨組み部510bの左右に配置された第2側壁骨組み部510bの間に、連通部532を設けるための空間(開口)が形成される。そして、連通部532を設けるための開口を形成する第2側壁骨組み部510bは、第1骨組みユニット531aとの接続部分(上方から見て上述の弦として表れる箇所に対応する部分)となる。
ここで、ユニットの接続部分となる第1側壁骨組み部510aと第2側壁骨組み部510bとは、前後方向に接触又は近接して設けられている。近接とは、予め定められた距離以内にあることを意味する。接続部分となる第1側壁骨組み部510aと第2側壁骨組み部510bとは、締結具などで互いに締結されていてもよく、締結されていなくてもよい。
連通部532は、第1内部504aと第2内部504bとを連通する連通口を形成する。
ここで、第1内部504aは第1骨組みユニット531aの内部の空間であり、第2内部504bは第2骨組みユニット531bの内部の空間である。すなわち、第1内部504aと第2内部504bとの各々が、実施の形態1に係る第1内部104に相当する。
連通口は、出入り口と同様に、ビニールハウス500の内部で人が移動するだけでなく、農具、農業用機械なども移動させるためのものであるので、これらが通過可能な適宜の大きさで設けられるとよい。
連通部532は、実施の形態1に係る第1ドア枠部109と概ね同様に構成されればよい。すなわち、連通部532は、例えば概ね矩形をなす部材から構成され、当該矩形の部位から下方に延びる脚部(図示せず)が設置面Pに埋められて固定されるとよい。
連通部532は、接続部分となる第1側壁骨組み部510aの間の開口と第2側壁骨組み部510bの間の開口とに嵌め込まれている。連通部532は、接続部分となる第1側壁骨組み部510a及び第2側壁骨組み部510bに締結具によって固定されもてよい。
連通部532には、上辺部から垂れ下がって連通口を開閉可能に塞ぐスリットカーテン533が設けられる。スリットカーテン533は、予め定められた高さから下端まで上下方向に延びる複数のスリットが設けられた樹脂シートから構成されるカーテンであり、断熱性を備えるために厚さを有する。このようなスリットカーテン533を設けることによって、第1内部504aと第2内部504bとの間の断熱を図ることができる。また、スリットカーテン533にはスリットが設けられているので、人、農具、農業用機械などが連通口を通過することをほぼ阻害しない。従って、第1内部504aと第2内部504bとの間の移動をほぼ阻害せずに、各内部504a,504bの温度などを個別に容易に管理することが容易になる。
ビニールシート507は、第1シートユニット534aと第2シートユニット534bとを含む。
第1シートユニット534aは、第1側壁シート522aと、第1屋根シート523aと、第1頂部シート524aとを含む。
第1側壁シート522aは、第1骨組みユニット531aと第2骨組みユニット531bとの接続部分に対応する箇所が切り欠かれており、この点を除いて実施の形態1に係る第1側壁シート122と同様に構成されるとよい。
第1屋根シート523aと第1頂部シート524aとは、それぞれ、実施の形態1に係る第1屋根シート123と第1頂部シート124と同様に構成されるとよい。
第2シートユニット534bは、第1シートユニット534aと概ね前後対称の構成を備える。すなわち、第2シートユニット534bは、上述した第1シートユニット534aの第1側壁シート522a、第1屋根シート523a、第1頂部シート524aを、それぞれ、第2側壁シート522b、第2屋根シート523b、第2頂部シート524bに置き換え、概ね前後対称に配置した構成を備える。
そして、第1骨組みユニット531aと第2骨組みユニット531bとの接続部分の周囲では、第1側壁シート522aと第2側壁シート522bとが接続され、第1屋根シート523aと第2屋根シート523bとが接続されている。これらのシート522a及び522b、523a及び523bの接続には、接着剤による接着、融着などが採用されるとよい。
第1ドア508aと第2ドア508bとは、実施の形態1に係る第1ドア108と同様に、第1ドア枠部509aと第2ドア枠部509bとのそれぞれに嵌め込まれ、蝶番などで開閉可能に取り付けられるドアである。
(実施の形態2に係るビニールハウスの設置方法)
本実施の形態に係るビニールハウスの設置方法は、実施の形態1と同様にビニールハウスを設置するための方法であって、図13Aにその流れの一例を示す。
本実施の形態において、例えばビニールハウス500の構成部材が準備され、設置面Pに第1骨組みユニット531aと第2骨組みユニット531bとの各々を設置するための円周が決定された後に、ビニールハウスの設置方法が開始される点は、実施の形態1と同様である。ここで決定される円周は、上方から見て、接続部分の長さに対応して予め定められた長さの弦を共通に有するように一部が重なり合う。
図13Aに示すように、骨組み506が設置面Pに設置される(工程21)。
骨組み設置工程(工程21)の流れの詳細を図13Bに示す。同図に示すように、工程21は、工程211~215を含む。
工程211では、複数の第1側壁骨組み部510aと、複数の第1屋根骨組み部511aと、複数の第2側壁骨組み部510bと、複数の第2屋根骨組み部511bとが設置される。工程212では、第1頂部構造体512aと第2頂部構造体512bとが設置される。工程213では、第1ドア枠部509aと第2ドア枠部509bとが取り付けられる。工程214では、第1散水パイプ513aと第2散水パイプ513bとが取り付けられる。
工程211~214のそれぞれは、実施の形態1に係る骨組み106を組む立てるための工程111~114を、第1骨組みユニット531aと第2骨組みユニット531bとの各々を組み立てるために適用したものと同様である。説明を簡明にするため、工程211~214に関する詳細な説明は省略する。
工程215では、連通部532及びスリットカーテン533が取り付けられる。
詳細には、連通部532は、第1骨組みユニット531aと第2骨組みユニット531bとの接続部分に形成されるそれぞれの開口に共通で嵌め込まれて、設置面Pに固定される。そして、連通部532は、適宜、開口を形成する第1側壁骨組み部510a及び第2側壁骨組み部510bなどに締結具によって固定される。
スリットカーテン533は、連通部532の上辺部から垂れ下がるように、連通部532に開閉可能に取り付けられる。スリットカーテン533の取り付けには、一般的にスリットカーテンを取り付けるための取付具が用いられてもよい。
図13Aに示すように、工程21にて設置された骨組み506にビニールシート507が取り付けられる(工程22)。
詳細には、第1頂部シート524a、第1屋根シート523a、第1側壁シート522aが、それぞれ、第1頂部構造体512a、複数の第1屋根骨組み部511a、複数の第1側壁骨組み部510aに取付られる。また、第2頂部シート524b、第2屋根シート523b、第2側壁シート522bが、それぞれ、第2頂部構造体512b、複数の第2屋根骨組み部511b、複数の第2側壁骨組み部510bに取付られる。これらの各シート522a,523a,524a,522b,523b,524bを取り付ける順序は適宜変更されてもよい。
そして、第1骨組みユニット531aと第2骨組みユニット531bとの接続部分の周囲で、第1屋根シート523a及び第2屋根シート523bと、第1側壁シート522a及び第2側壁シート522bとが溶着などの適宜の方法で接続される。
工程21にて設置された骨組み506に第1ドア508a及び第2ドア508bの各々が取り付けられる(工程23)。詳細には、第1ドア508aは、第1ドア枠部509aに嵌め込まれ、第1ドア枠部509aの左辺部又は右辺部に蝶番などで開閉可能に取り付けられる。第2ドア508bは、第2ドア枠部509bに嵌め込まれ、第2ドア枠部509bの左辺部又は右辺部に蝶番などで開閉可能に取り付けられる。
なお、本実施の形態に係るビニールハウス500には、出入り口は1つ設けられていれば、そこから第1内部504a及び第2内部504bに出入りすることができるので、出入り口は少なくとも1つ設けられればよい。すなわち、本実施の形態では、第1ドア枠部509a及び第1ドア508aと、第2ドア枠部509b及び第2ドア508bとのいずれか一方の組みが設けられなくてもよい。
これにより、ビニールハウス500が設置面Pに設置される。例えば、第1内部504aの設置面Pには複数の同心環状の畝Q1~Q3が設けられ、第2内部504bの設置面Pには例えば複数の環状の畝Q4~Q6が設けられ、それぞれで作物などが栽培される(図11の断面図参照)。
このように、概ね、実施の形態1に係るビニールハウス100と概ね同様の工程を繰り返すことでビニールハウス500を構成する各ユニットを容易に設置することができる。そして、接続部分に連通部532を取り付け、接続部分の周囲でシート522a,523a,522b,523bを接続することで、ビニールハウス500を構成するユニットを連続的に接続することができる。従って、複数のユニットから構成されるビニールハウス500を容易に設置することが可能になる。
これまで、本発明の実施の形態2について説明した。
例えば一般的な棟方向に長いビニールハウスでは、内部の空間及び地面が概ね棟方向に長く連続している。このようなビニールハウスで、例えば複数種の作物を栽培する場合、内部の空間及び地面が連続しているため、互いの影響を受け易く、作物ごとの温度管理、肥料の管理、土壌の管理などが困難である。
土壌の管理について一例を挙げると、連作障害を防ぐために一部の土地を休ませることがある。しかし、残部で作物を栽培すると、その栽培による影響が休耕部分に及び、その結果、休耕部分の土地を十分に休ませることができず、連作障害を防ぐことが困難なこともある。
本実施の形態によれば、内部504a,504bが区画されたビニールハウス500を提供することができる。内部504a,504bの土地及び空間は、連通部532を通じて接続するだけで、その他の部分では離間している。そのため、異なる内部504a,504bの間で互いの影響をほとんど受けずに、作物ごとの温度管理、肥料の管理、土壌の管理などを容易に行うことができる。土壌の管理に関して上述した連作障害で言えば、内部504a,504bの一方で作物を栽培する影響は内部504a,504bの他方に及び難いので、内部504a,504bの一方の土地を休耕させた場合、当該休耕部分の土地を十分に休ませることができる。そのため、連作弊害を容易に防ぐことが可能になる。
また、内部504a,504bは連通部532を通じて連通しているので、内部504a,504bのそれぞれに第1ドア508a及び第2ドア508bを通じて出入りする必要がなく、作業者は内部504a,504bの間を容易に移動することができる。また、農具、農業用機械なども、内部504a,504bの間で容易に移動させることができる。すなわち、内部504a,504bを区画しながら、作業性の低下を防ぐことができる。
従って、作業性の低下を防ぎつつ、複数種の作物を容易に栽培することが可能になる。
これまで実施の形態2について説明したが、実施の形態2は次のように変形されてもよい。
例えば、複数のユニットが連設される方向は、前後方向に限られず、適宜の方向で連設されてもよい。
(変形例4)
実施の形態2では、2つのユニットが連通部532を介して連通するように設けられたビニールハウス500(或いは骨組み506)の例を説明した。しかし、ビニールハウス600(或いは骨組み)において連設されるユニットの数は、例えば図14の平面図に示すように、3つ以上であってもよい。なお、図14において点線は各ユニットの接続部分を示す。
この場合も、実施の形態2と同様に、骨組みユニット間の接続部分に連通部532を設けることによって、各ユニット(或いは、骨組みユニット)の内部を連続的に接続することができる。また、実施の形態1と同様の第1ドア108は、適宜の骨組みユニットに設けられるとよい。
従来の棟方向に長いビニールハウスでは、図14に例示するような複雑な形状の設置面Pの場合、同図に二点鎖線で示すように複数のビニールハウスを設置することが困難となり、設置面積(ビニールハウス内の設置面Pの面積)が狭くなってしまうことがある。
本変形例に係る各ユニットは上方から見て円形であるので、図14に例示するように設置面Pが複雑な形状をしている場合であっても、多数のユニット(或いは、骨組みユニット)を連設することができ、設置面積を従来よりも広くすることができる。従って、設置面Pが複雑な形状をしている場合であっても、その設置面Pを有効に利用してビニールハウス600を設置することが可能になる。なお、このような効果は、各ユニットが上方から見て楕円形の場合も同様である。また、本変形例では大きさと上方から見た形状が同じユニットが連設される例を示すが、大きさと上方から見た形状(円又は楕円)の一方又は両方が異なるユニットが混在して連設されてもよく、この場合も本変形例と同様の効果を奏する。
以上、本発明の実施の形態及び変形例について説明したが、本発明は、これらに限られるものではない。例えば、本発明は、これまで説明した実施の形態及び変形例の一部又は全部を適宜組み合わせた形態、それらの形態に適宜変更を加えた形態を含む。
100,300,400,500,600 ビニールハウス、101 第1側壁、102 第1屋根、103 第1頂部、104,504a 第1内部、105 外部、106,306,506 骨組み、107,507 ビニールシート、108,508a 第1ドア、109,509a 第1ドア枠部、110,510a 第1側壁骨組み部、111,511a 第1屋根骨組み部、112,212,512a 第1頂部構造体、113,513a 第1散水パイプ、114 補強バンド部、115,215 胴部、116 頂部骨組み部、117 換気補助骨組み部、118 挿設孔部、119,219,519a 第1換気部、120 ピン、121 散水口、122,522a 第1側壁シート、123,523a 第1屋根シート、124,524a 第1頂部シート、225 蓋部、226 支持部材、227 蝶番、328 棚部材、429 太陽光発電パネル、430 発電パネル取付部、504b 第2内部、508b 第2ドア、509b 第2ドア枠部、510b 第2側壁骨組み部、511b 第2屋根骨組み部、512b 第2頂部構造体、513b 第2散水パイプ、519b 第2換気部、522b 第2側壁シート、523b 第2屋根シート、524b 第2頂部シート、531a 第1骨組みユニット、531b 第2骨組みユニット、532 連通部、533 スリットカーテン、534a 第1シートユニット、534b 第2シートユニット

Claims (10)

  1. 設置面において円又は楕円の周上に間隔を空けて設置されて、当該設置面から上方へ延びる複数の第1側壁骨組み部と、
    前記複数の第1側壁骨組み部のそれぞれに接続して上内方へ延びる複数の第1屋根骨組み部と、
    前記複数の第1屋根骨組み部に取り付けられ、前記複数の第1屋根骨組み部よりも上方へ突き出す第1頂部構造体とを備え、
    前記第1頂部構造体は、前記複数の第1側壁骨組み部及び前記第1頂部構造体によって囲まれた第1内部と外部とを連通するための第1開口を形成する第1換気部と、
    前記複数の第1屋根骨組み部の上端部に接続されて上方へ延びる筒状の部材であって、当該部材を側方へ貫通する前記第1開口を形成する前記第1換気部が設けられた胴部と、
    前記胴部の上方の少なくとも一部を覆うように前記胴部の上端部に取り付けられる頂部骨組み部と、
    前記複数の第1換気部よりも下方にて前記胴部から側方へ延びる換気補助骨組み部とを含む
    ことを特徴とするビニールハウス用骨組み。
  2. 前記複数の第1屋根骨組み部は、前記第1頂部構造体から放射状に延びて前記複数の第1側壁骨組み部のそれぞれに接続する
    ことを特徴とする請求項1に記載のビニールハウス用骨組み。
  3. 前記第1内部にて栽培される植物を支持するために、前記複数の第1側壁骨組み部の少なくとも一部の第1側壁骨組み部の間に架け渡される棚部材をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のビニールハウス用骨組み。
  4. 環状に形成されて前記複数の第1屋根骨組み部に取り付けられるパイプであって、前記第1内部へ散水するための複数の散水口が設けられた散水パイプをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のビニールハウス用骨組み。
  5. 前記複数の第1側壁骨組み部と前記複数の第1屋根骨組み部との一方又は両方に固定された、太陽光発電パネルを磁力で取り付けるための発電パネル取付部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のビニールハウス用骨組み。
  6. 設置面において円又は楕円の周上に間隔を空けて設置されて、当該設置面から上方へ延びる複数の第2側壁骨組み部と、
    前記複数の第2側壁骨組み部のそれぞれに接続して上内方へ延びる複数の第2屋根骨組み部と、
    前記複数の第2屋根骨組み部に取り付けられ、前記複数の第2屋根骨組み部よりも上方
    へ突き出す第2頂部構造体と、
    前記第1内部と、前記第2側壁骨組み部及び前記第2頂部構造体によって囲まれた第2内部とを連通する連通口を形成する連通部とを備え、
    前記第2頂部構造体は、前記第2内部と前記外部とを連通するための第2開口を形成する第2換気部を含む
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のビニールハウス用骨組み。
  7. 請求項1から5のいずれか1項に記載のビニールハウス用骨組みと、
    前記第1側壁骨組み部に取り付けられるシートである第1側壁シートと、
    前記第1屋根骨組み部に取り付けられるシートである第1屋根シートとを備える
    ことを特徴とするビニールハウス。
  8. 請求項に記載のビニールハウス用骨組みと、
    前記第1側壁骨組み部及び前記第2側壁骨組み部のそれぞれに取り付けられるシートである第1側壁シート及び第2側壁シートと、
    前記第1屋根骨組み部及び前記第2屋根骨組み部のそれぞれに取り付けられるシートである第1屋根シート及び第2屋根シートとを備える
    ことを特徴とするビニールハウス。
  9. 直線状に延びる複数の第1側壁骨組み部と当該複数の第1側壁骨組み部のそれぞれに湾曲又は屈曲して接続して直線状に延びる複数の第1屋根骨組み部とを、前記複数の第1側壁骨組み部が設置面において円又は楕円の周上に間隔を空けて当該設置面から上方へ延び、かつ、前記複数の第1屋根骨組み部が上内方へ延びるように前記設置面に設置することと、
    前記複数の第1屋根骨組み部よりも上方へ突き出すように第1頂部構造体を前記複数の第1屋根骨組み部に取り付けることとを含み、
    前記第1頂部構造体は、前記複数の第1側壁骨組み部及び前記第1頂部構造体によって囲まれた第1内部と外部とを連通するための第1開口を形成する第1換気部と、
    前記複数の第1屋根骨組み部の上端部に接続されて上方へ延びる筒状の部材であって、当該部材を側方へ貫通する前記第1開口を形成する前記第1換気部が設けられた胴部と、
    前記胴部の上方の少なくとも一部を覆うように前記胴部の上端部に取り付けられる頂部骨組み部と、
    前記複数の第1換気部よりも下方にて前記胴部から側方へ延びる換気補助骨組み部とを含む
    ことを特徴とするビニールハウス用骨組みの設置方法。
  10. 請求項に係るビニールハウス用骨組みの設置方法によってビニールハウス用骨組みを設置することと、
    前記設置されたビニールハウス用骨組みにシートを取り付けることとを含む
    ことを特徴とするビニールハウスの設置方法。
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