JP7243935B1 - シート及びバッテリの固定構造 - Google Patents

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Abstract

車室(1)内のシート(2)とシート(2)の下方に配置された走行用バッテリ(3)とが、フロアパネル(4)上に配設されて横断面がハット型のクロスメンバ(6)に固定された、シート及びバッテリの固定構造であって、シート(2)は、クロスメンバ(6)の上面(61a)の第一位置(P1)に固定され、走行用バッテリ(3)は、クロスメンバ(6)の第一位置(P1)よりも下方の第二位置(P2)に固定される。これによって、補強構造を追加することなくシート(2)及び走行用バッテリ(3)を固定する強度や剛性の確保と、乗員の足元スペースの確保とを両立することができる。

Description

本件は、車両のフロアパネルにシート及び走行用バッテリを固定するシート及びバッテリの固定構造に関するものである。
電気自動車(EV:Electric Vehicle)やハイブリッド電気自動車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)や外部充電または外部給電が可能なプラグインハイブリッド電気自動車(PHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle)では、駆動源の電動モータに電力を供給する走行用バッテリ(「EVバッテリ」、或いは単に、「バッテリ」ともいう)が必須である。このバッテリは重量が大きく容積も大きいうえ、車両の衝突時におけるバッテリの変形等の損傷を抑制できるようにすることも要求される。このため、バッテリの車両への配置や支持に関する構造が種々提案されている(特許文献1参照)。
特開2017-165301号公報
ところで、前後一対のクロスメンバをフロアパネルの上方に配設して、これらのクロスメンバにシート及びバッテリを直接支持させる構造も考えられる。このような構造では、クロスメンバの剛性及び強度を高めることができれば、シート及びバッテリの支持構造の剛性及び強度も直接的に高められる。したがって、衝突時のシート固定部の強度を確保し易くなり、車両衝突時(特に側突時)におけるバッテリの変形を抑制する効果も高め易くなる。
ただし、シート及びバッテリのクロスメンバへの固定構造によっては、車両の衝突時に、クロスメンバの一部に応力が集中して強度や剛性が不足し、シート固定部の強度不足やバッテリの変形抑制を達成することができないおそれがある。クロスメンバに補強構造を追加すれば強度や剛性を確保することができるが、この場合、シートの下方の、当該シートの後ろに着座する乗員の足元スペースの確保が難しい。また、クロスメンバにバッテリを取り付ける構造自体も、乗員の足元スペースを狭めるおそれがある。
本件は、このような課題に鑑み案出されたもので、フロアパネル上のクロスメンバにシート及び走行用バッテリを固定する固定構造において、補強構造を追加することなく強度や剛性の確保と、乗員の足元スペースの確保とを両立することを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的である。
開示のシート及びバッテリの固定構造は、以下に開示する態様又は適用例として実現でき、上記の課題の少なくとも一部を解決する。
開示のシート及びバッテリの固定構造は、車室内のシートと前記シートの下方に配置された走行用バッテリとが、フロアパネル上に配設されて横断面がハット型のクロスメンバに固定された、シート及びバッテリの固定構造である。前記シートは、前記クロスメンバの上面の第一位置に固定され、前記走行用バッテリは、前記クロスメンバの前記第一位置よりも下方の第二位置に固定される。
開示のシート及びバッテリの固定構造によれば、シートがクロスメンバに固定される位置(第一位置)と走行用バッテリがクロスメンバに固定される位置(第二位置)とが異なることから、車両の衝突時にクロスメンバへの応力集中を回避し易くなる。このため、クロスメンバに補強構造を追加することなく、衝突時のシート固定部の強度を確保し易くなり、衝突時(特に側突時)における走行用バッテリの変形を抑制する効果も高め易くなる。
さらに、走行用バッテリがクロスメンバに固定される第二位置がクロスメンバの上面の第一位置よりも下方に位置するため、走行用バッテリの固定に係る部材が、クロスメンバの上面から上方に突出することを回避できる。これにより、シートの下方に、当該シートの後ろに着座する乗員の足元スペースを確保し易くなる。
したがって、補強構造を追加することなく強度や剛性の確保と、乗員の足元スペースの確保とを両立することができる。
実施形態に係るシート及びバッテリの固定構造を示す側面図である。 図1の固定構造を示す車室内の要部斜視図である。 実施形態に係るバッテリの配置を示す車室内の要部平面図である。 実施形態に係るバッテリの配置を示す要部断面図(図3のA-A矢視断面図)である。 図1の固定構造の要部斜視図である。 図5からバッテリを除いた斜視図である。 図1の固定構造のバッテリ固定部及びシート固定部を示す斜視図である。 図7の要部拡大図である。 図1の固定構造のバッテリ固定部を示す斜視図である。 図1の固定構造による効果を示す側面図である。
図面を参照して、実施形態としてのシート及びバッテリの固定構造について説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。各実施形態の構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。以下の説明では、車両の前進方向を前方(車両前方)とし、前方を基準に左右を定め、車両の左右方向を車幅方向ともいう。また、車両の幅方向において、車体中心線から離隔する側を外側、車体中心線に接近する側を内側とする。
[1.構成]
実施形態に係る固定構造は、図1~図4に示すように、車両の車室1内のシート2と走行用バッテリ3とを、フロアパネル4上に配設されたクロスメンバ6に固定するものである。本実施形態では、車室1内に、一対の前席シート2(右側シート2A及び左側シート2B)と後席シート(図示略)とを備え、前席シート2及びこの下方に配置された走行用バッテリ3の各後部が、本固定構造により固定される。
図3に示すように、本実施形態の車両では、車室1内のフロアパネル4上に、車室1内の前部に配置されたクロスメンバ5(以下、「前部クロスメンバ5」ともいう)と、前後方向中間部に配置されたクロスメンバ6(以下、「中間部クロスメンバ6」ともいう)とが溶接固定される。つまり、本固定構造は、二本のクロスメンバ5,6のうちの後ろ側のクロスメンバ6に固定する構造である。なお、フロアパネル4上の前部クロスメンバ5の前方には、トンネル部11及びダッシュパネル12が配設され、フロアパネル4上の左右縁部には左右一対のサイドフレーム13が配設される。
図4に示すように、走行用バッテリ3は、バッテリケース30の内部にバッテリモジュール31や図示しない配線等が収容されて構成される。なお、バッテリケース30の外側には、配線類やバッテリモジュール31の空調を行う設備等が付設されるが、図1~図3等では、バッテリケース30を単純な箱型に示している。詳細は図示しないが、バッテリケース30は、上部が開口したケース本体と、このケース本体の上部開口を覆うバッテリカバーとからなる。なお、走行用バッテリ3については、以下、単に「バッテリ3」ともいう。
前部クロスメンバ5及び中間部クロスメンバ6は、何れも横断面がハット型に形成される。各クロスメンバ5,6は、ハット型の頂面部である頂壁部51,61を上に向けて配置され、頂壁部51,61の両縁の立壁部52,62の下縁に屈曲形成された両フランジ部53,63が、フロアパネル4の上面に溶接固定される。図3に示すように、本実施形態の車両では、中間部クロスメンバ6が幅方向に直線状に延びているのに対して、前部クロスメンバ5は、その幅方向中間部が左右端部に対して中間部クロスメンバ6から離隔するように前方にシフトしており、平面視で幅方向に屈曲しながら延びている。
図2に示すように、一対の前席シート2(右側シート2A及び左側シート2B)の各固定構造は、左右対称でほぼ同一構造となっている。これらの前席シート2は、左右一対のシートレール20(すなわち、外側のシートレール20a及び内側のシートレール20b)上に前後方向にスライド可能に設置される。なお、本実施形態では、車室1内の左側シート2Bの構成に着目して図示するが、右側シート2Aの構成も同様である。
外側のシートレール20aの前部は、前脚部21aを介して前部クロスメンバ5の頂壁部51に固定される。外側のシートレール20aの後部は、後脚部22aを介して中間部クロスメンバ6の頂壁部61に固定される。また、内側のシートレール20bの前部は、前部クロスメンバ5が前方へシフトしているため、前脚部21b及び補助ブラケット21cを介して前部クロスメンバ5の頂壁部51に固定される。内側のシートレール20bの後部は、後脚部22bを介して中間部クロスメンバ6の頂壁部61に固定される。各固定は、ボルト等の締結部材を用いて行われる。
バッテリ3は、図2及び図3に示すように、前部クロスメンバ5と中間部クロスメンバ6との間で、前席シート2の直下に配置される。上記のように、前部クロスメンバ5の幅方向中間部は中間部クロスメンバ6から離隔しているため、二つのクロスメンバ5,6の相互間に、車両前後方向に比較的長さのあるバッテリ3が収容可能である。
前席シート2の直下の空間(前席シート2とその下方のフロアパネル4との間の空間)の高さ寸法H1(図1参照)は、諸条件から限定されるため、この高さ寸法H1をバッテリ3の高さ寸法H2(図4参照)以上とすることは困難である。そこで、本実施形態の車両では、図4に示すように、フロアパネル4の一部を下方に突出させて、バッテリ3を収容しうる空間を確保している。
ただし、フロアパネル4の一部を一定以上の深さだけ下方に突出させることはプレス加工等の成形上、困難である。そこで、本実施形態では、フロアパネル4のバッテリ3を配置する箇所を切り欠いて開口部4A(図4及び図6参照)を形成し、この開口部4Aに対し、下に凸形状のバッテリトレイ41を装着している。バッテリトレイ41は、フロアパネル4に対して液密に固定され、開口部4Aを閉塞する。したがって、車載されたバッテリ3は、上半部がフロアパネル4の開口部4Aの上方に位置し、下半部がフロアパネル4の開口部4Aの下方におけるバッテリトレイ41内の空間に位置する。
図2及び図3に示すように、バッテリケース30には、左右一対のバッテリ固定ブラケット7(以下、「第二ブラケット7」という)が結合される。バッテリ3は、各第二ブラケット7に対し溶接やボルト等によって固定された状態で、各第二ブラケット7の前端部及び後端部が前部クロスメンバ5及び中間部クロスメンバ6にそれぞれ締結固定されることで車両に固定される。
第二ブラケット7は、例えば板金をプレス成形することで形成される。本実施形態の第二ブラケット7は、図4に示すように、側方からみてハット型に形成される。すなわち、第二ブラケット7は、バッテリケース30の上部(例えばバッテリーカバー)に固定されてバッテリ3の車載時に車両前後方向に延在する帯状のケース固定部71と、ケース固定部71の前縁部及び後縁部から下方に屈曲形成されたアーム部72,73と、各アーム部72,73の下縁から前方または後方に屈曲し水平に延びた締結部74,75とを有する。また、ケース固定部71及びアーム部72,73の幅方向中央部分は、外方(バッテリケース30から離れる方向)にビード状に突出形成され、強度及び剛性が高められている。なお、ビードは必須ではなく省略可能である。
図1~図5に示すように、各第二ブラケット7の前方の締結部74は、前部クロスメンバ5の頂壁部51にそれぞれボルト等により締結固定される。一方、各第二ブラケット7の後方の締結部75(一端部)は、図1,図4及び図5に示すように、クロスメンバ6に溶接固定されたクロスメンバ側ブラケット8(以下、「第一ブラケット8」という)に締結固定される。なお、バッテリ3の後側をクロスメンバ6に対して固定する第二ブラケット7(特に、その後方の締結部75)と第一ブラケット8とによって、バッテリ3の車両後側のバッテリ固定部が構成される。言い換えると、バッテリ固定部は、二つのブラケット7,8を有し、これら二つのブラケット7,8を介してバッテリ3をクロスメンバ6に固定するものである。
ここで、本固定構造が採用されたクロスメンバ6に対する前席シート2の後部及びバッテリ3の後部の固定構造についてさらに説明する。
上記のように、前席シート2の外側のシートレール20aの後部は、後脚部22aを介して、クロスメンバ6の頂壁部61の上面61aにボルト等による締結で直接的に固定される。また、前席シート2の内側のシートレール20bの後部は、後脚部22bを介して、クロスメンバ6の頂壁部61の上面61aにボルト等による締結で直接的に固定される。以下、車両上下方向における前席シート2の後側の固定位置(高さ位置)を第一位置P1(図1参照)という。つまり、第一位置P1は、クロスメンバ6の頂壁部61の上面61aに設けられる。
これらに対し、第二ブラケット7が締結固定される第一ブラケット8は、図5及び図6に示すように、外側の後脚部22aと内側の後脚部22bとの間であって、内側の後脚部22a寄りに配置される。図7及び図8に示すように、本実施形態の第一ブラケット8は、クロスメンバ6の前側の立壁部62の表面62a(クロスメンバ6の車両前側の側面)及び前側のフランジ部63の上面(フランジ面)63aのそれぞれに溶接固定される。以下、車両上下方向におけるバッテリ3の後側の固定位置(高さ位置)を第二位置P2(図1参照)という。つまり、第二位置P2は、第一位置P1よりも下方であり、本実施形態では、クロスメンバ6の前側を向く側面62aに設けられる。
第二位置P2は、バッテリ固定部(第二ブラケット7の後方の締結部75及び第一ブラケット8)がクロスメンバ6に固定される位置ともいえ、第一位置P1よりも下方であればよく、クロスメンバ6の車両前側の側面62a及びフランジ面63aの少なくとも一方に設定される。なお、第二位置P2は、上下方向の一点(ある高さ位置のみ)に限らず、図8に示すように、上下方向に幅をもってよい。本実施形態の固定構造では、バッテリ3の後部が第一ブラケット8を介してクロスメンバ6に固定されることから、第一ブラケット8のクロスメンバ6に対する固定範囲全体が第二位置P2となる。このような幅をもつ場合であっても、第二位置P2が第一位置P1よりも下方であることに変わりはない。
第一ブラケット8は、所定形状の板金を屈曲して形成されたブラケット本体81と、ブラケット本体81から上方に突設されたボルト部82とを有する。図8に示すように、ブラケット本体81は、クロスメンバ6の車両前側のフランジ部63の上面63a(以下「フランジ面63a」という)と平行で且つクロスメンバ6の延在方向(すなわち車幅方向)に延在する基面部81aと、この基面部81aの延在方向両側から下方に屈曲形成された二つの支持面部81bとを有する。各支持面部81bの下縁部には、フランジ状の第一固定部81cが屈曲形成され、各支持面部81bのクロスメンバ6側の側縁部には、フランジ状の第二固定部81dが屈曲形成される。
換言すれば、ブラケット本体81は、互いに離隔して設けられフランジ面63aに溶接固定される二つのフランジ状の第一固定部81cと、これら二つの第一固定部81cの間で且つこれらの上方に位置してフランジ面63aと平行に配置される基面部81aと、基面部81aの両側と各々の第一固定部81cとを繋ぐ二つの支持面部81bとを有している。さらに、本実施形態のブラケット本体81は、それぞれの支持面部81bに接続されクロスメンバ6の側面62aに溶接固定されるフランジ状の第二固定部81dを有している。
本実施形態の第一ブラケット8は、各第一固定部81cがクロスメンバ6のフランジ面63aに溶接固定され、各第二固定部81dがクロスメンバ6の車両前側の側面62aに溶接固定される。つまり、本実施形態では、第一ブラケット8がクロスメンバ6の車両前側の側面62a及びフランジ面63aの両方に固定され、第二位置P2が幅をもつ。
第一ブラケット8に締結固定される第二ブラケット7の後方の締結部75には、図9に示すように、第一ブラケット8の基面部81aに接合される接合面部76と、接合面部76に形成されたボルト穴77と、接合面部76の上面のボルト穴77を中心とした領域に溶接固定された台状部78とを有する。なお、図9では便宜上、ボルト部82を省いて示している。
台状部78は、接合面部76から略鉛直に立設された三つの脚部78a,78b,78cと、脚部78a~78cの上方に位置する頂面部78dとを有する。台状部78は、略直方体の箱型形状であり、頂面部78dは箱の上面部に相当し、脚部78a~78cは箱の三つの側面部に相当する。図9に例示する台状部78は車両後方に開放されているが、車両後方にも側面部を構成する脚部を設けてもよく、また、剛性が確保されれば対向する二つの側面部を構成する脚部(例えば脚部78aと78c)を設けてもよい。
本実施形態の固定構造では、台状部78の頂面部78dの上面78eが平面状であり、その高さ位置が、クロスメンバ6の上面61aの高さ位置と同一又はほぼ同一に設定される。さらに、上面78eと上面61aとは互いに平行に設定される。したがって、第二ブラケット7の後端部には、クロスメンバ6の上面61aと面一又はほぼ面一の平面部としての、頂面部78dの上面部78eが設けられる。
第二ブラケット7を第一ブラケット8に締結固定する際には、第一ブラケット7のボルト部82をボルト穴77に挿入し、接合面部76の上方に突出させ、突出したボルト部82に、図示しないナットを締結する。この際、台状部78の内部空間に締結用の工具を挿入できるように、頂面部78dには、工具挿入孔79が形成されている。
[2.作用,効果]
(1)上述した固定構造では、シート2(例えば前席シート2)がクロスメンバ6に固定される位置(第一位置P1)とバッテリ3がクロスメンバ6に固定される位置(第二位置P2)とが異なるので、車両の衝突時にクロスメンバ6への応力集中を回避し易くなる。このため、クロスメンバ6に補強構造を追加することなく、衝突時のシート固定部(例えば後脚部22a)の強度を確保し易くなり、衝突時(特に側突時)におけるバッテリ3の変形を抑制する効果も高め易くなる。
さらに、バッテリ3がクロスメンバ6に固定される第二位置P2が、シート2がクロスメンバ6に固定される第一位置P1よりも下方に位置するので、バッテリ3の固定に係る部材が、クロスメンバ6の上面61aから上方に突出することを回避できる。これにより、図10に示すように、シート2の下方に、シート2の後ろのシートに着座する乗員の足元スペースを確保し易くなる。
(2)また、第二位置P2がクロスメンバ6の車両前側の側面62a及びフランジ面63aの少なくとも一方に設定される。このような配置により、バッテリ3の車両後側のバッテリ固定部(上記実施形態では、第二ブラケット7の後方の締結部75及び第一ブラケット8)をクロスメンバ6にアクセスし易い位置にすることができ、固定構造を簡素化できる。加えて、バッテリ固定部がクロスメンバ6の上面61aから上方に突出することを回避できる。
(3)第二ブラケット7の後端部には、クロスメンバ6の上面61aと面一又はほぼ面一の平面部として、締結部75の上面78eが設けられる。このため、例えば図10に示すように、これらの面61a,78eの上に後席乗員が足を載せることができる。言い換えると、乗員がシート2の下方に足を入れても、違和感なく足を置くことができる。なお、図10中の一点鎖線は、フロアパネル4の上方に敷設されるフロアカーペット10の上面を示している。
(4)第一ブラケット8の二つのフランジ状の第一固定部81cがクロスメンバ6のフランジ面63aに溶接固定される構造なので、第一ブラケット8を予めクロスメンバ6に対して位置決めし固定してアセンブリ化することができる。これにより、第一ブラケット8の位置決め精度が出し易くなるとともに、バッテリ3の車両への組付性を向上させることができる。
(5)第一ブラケット8は、それぞれの支持面部81bに接続されクロスメンバ6の側面62aに溶接固定されるフランジ状の第二固定部81dを有するため、第一ブラケット8自体の剛性や強度を高めることができる。また、第一ブラケット8のクロスメンバ6への取付剛性や取付強度を高めることもでき、バッテリ3の固定に係る剛性や強度を確保し易くなる。
[3.変形例]
上述した固定構造は一例であって、上述したものに限られない。
例えば、上記実施形態では、第一ブラケット8をクロスメンバ6の車両前側の側面62a及びフランジ面63aの両方に固定したが、取付剛性や取付強度を確保できれば、第一ブラケット8をフランジ面63aのみに固定してもよいし、側面62aのみに固定してもよい。
また、第一ブラケット8や第二ブラケット7の具体的な形状も上記実施形態のものに限定されない。例えば、第一ブラケット8は、所定形状の板金を屈曲して形成され、基面部81aと、基面部81aの延在方向両側から下方に屈曲形成された二つの支持面部81bとを有する構成になっているが、二つの支持面部81bをさらに増やしてもよい。なお、第一ブラケット8を省略して、バッテリ3の後端部をクロスメンバ6に直接的に固定してもよい。
第二ブラケット7についても、例えば後方の締結部75に備えられた台状部78の形状が上記のものでなくてもよいし、台状部78を省略してもよい。第二ブラケット7の後端部には、クロスメンバ6の上面61aと面一又はほぼ面一の平面部を備えることが好ましいが、平面部は必須ではない。また、第二ブラケット7は、バッテリ3に対し左右一対でなくてもよく、その形状も側面視でハット型に限られない。バッテリ3を車両に搭載し固定する構造も、上記のような、バッテリモジュール30が吊り下げられた構造でなくてもよいし、第二ブラケット7がバッテリ3の上部に結合されてクロスメンバ6に固定される構成でなくてもよい。例えば、バッテリ3の側面や底面にブラケット等の部品を取り付けて、クロスメンバ6に固定してもよいし、ブラケット等を介さずに、バッテリケース自体に、クロスメンバ6に対する固定部を設けてもよい。
車両のフロアパネル4の構成や、クロスメンバ5,6の形状も一例であって、上述したものに限られない。また、上記実施形態では、バッテリ3の後端部と、前席シート2の後脚部22a,22bがクロスメンバ6に対して固定される部分に、本固定構造が適用される場合を例示したが、例えば、バッテリ3の後端部と、二列目シートの後脚部とがクロスメンバに対して固定される部分に適用してもよい。
本件は、クロスメンバに対してバッテリとシートとが固定される車両の製造産業に利用可能である。また、クロスメンバを含むフレームを備えた車両の製造産業にも利用可能である。
1 車室
2,2A,2B 前席シート(シート)
3 走行用バッテリ
4 フロアパネル
6 中間部クロスメンバ(クロスメンバ)
7 バッテリ固定ブラケット(第二ブラケット,バッテリ固定部)
8 クロスメンバ側ブラケット(第一ブラケット,バッテリ固定部)
22a,22b 後脚部
61 頂壁部
61a 頂壁部の上面(クロスメンバの上面)
62 立壁部
62a 立壁部の表面(クロスメンバの車両前側の側面)
63 フランジ部
63a フランジ部の上面(フランジ面)
81 ブラケット本体
81a 基面部
81b 支持面部
81c 第一固定部
81d 第二固定部
82 ボルト部
P1 第一位置
P2 第二位置

Claims (5)

  1. 車室内のシートと前記シートの下方に配置された走行用バッテリとが、フロアパネル上に配設されて横断面がハット型のクロスメンバに固定された、シート及びバッテリの固定構造であって、
    前記走行用バッテリは、バッテリモジュールと、前記バッテリモジュールが収容されたバッテリケースとを備え、
    前記クロスメンバは、前記クロスメンバの車両前側の側面の下端に屈曲形成されて前記フロアパネルに溶接固定されるフランジ面を有し、
    前記シートは、前記クロスメンバの上面の第一位置に固定され、
    前記クロスメンバには、前記シートの後脚部と前記走行用バッテリの車両後側のバッテリ固定部とが固定され、
    前記走行用バッテリは、前記クロスメンバの前記第一位置よりも下方の第二位置に固定され、
    前記第二位置は、前記側面及び前記フランジ面の少なくとも一方に設定されており、
    前記バッテリ固定部は、前記クロスメンバの前記第二位置に固定された第一ブラケットと、前記バッテリケースに結合されると共に一端部を前記第一ブラケットに固定される第二ブラケットとを有し、前記第一ブラケット及び前記第二ブラケットを介して前記走行用バッテリを前記クロスメンバに固定し、
    前記第二ブラケットの前記一端部には、前記クロスメンバの上面と面一又はほぼ面一の平面部が設けられている
    ことを特徴とする、シート及びバッテリの固定構造。
  2. (削除)
  3. (削除)
  4. 前記第一ブラケットは、
    互いに離隔して設けられ前記フランジ面に溶接固定される二つのフランジ状の第一固定部と、前記二つの第一固定部の間且つ上方に位置して前記フランジ面と平行な基面部と、前記基面部の両側と各々の前記第一固定部とを繋ぐ二つの支持面部とを有するブラケット本体と、
    前記基面部から上方に突設されたボルト部と、を有する
    ことを特徴とする、請求項1に記載のシート及びバッテリの固定構造。

  5. 前記第一ブラケットは、各々の前記支持面部に接続され前記クロスメンバの前記側面に溶接固定されるフランジ状の第二固定部を有する
    ことを特徴とする、請求項4に記載のシート及びバッテリの固定構造。
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