JP2018144700A - 電動車両の車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】後突時の衝撃による車体の変形を抑制しつつ、搭載された電池パックの保全性をより向上することができる。【解決手段】少なくとも電池パック2の後端面に沿って車幅方向に延設された補強フレーム70を備えている。電池パック2は、車体の下面における両側部の当該車体の前後方向に各々配置されたフロアサイドメンバ12、12間に配設されると共に、リアサスペンションクロスメンバ50の前端側における車幅方向に延在する前縁部51と、補強フレーム70とが対向して配置されている。これにより、後突時に外部から加わる荷重G1によって前進してきたリアサスペンションクロスメンバ50の前縁部51を補強フレーム70に当接させ、補強フレーム70を介してフロアサイドメンバ12、12へと分散させるロードパス(矢印G2、G3、G4)を形成することができる。【選択図】図5

Description

本発明は、電動車両の車体構造に関し、特に、車体の下面におけるリアサスペンションクロスメンバより前方側に電池パックを搭載する電動車両の車体構造に好適である。
電動車両には、駆動源である電動機に電力を供給するための駆動用電池を収納した電池パックが搭載されており、この電池パックは、例えば、車体の下面(フロアパネルの下方域)におけるリアサスペンションクロスメンバより前方側に位置する収容部に配置されている。このような電動車両では、衝突等の外部からの荷重によって車体が変形した際に、電池パックの保全性を確保するべく、その車体構造に様々な対策が施されている。
例えば、特許文献1に記載の車両は、左右一対のリアサイドメンバと、それらに連結される一対のサイドシルと、を有している。また、この車両は、それぞれ一端がリアサイドメンバとサイドシルとの連結部分に対して連結し、車幅方向内側へ向けて傾斜しながら車両後方側へ延伸する一対のサブフレームサイドメンバを有している。さらに、この車両は、一端がサブフレームサイドメンバの他端に連結し、車両後方側へ延伸するサブフレームセンタメンバを備えた後部構造となっている。これにより、この車両では、後突時の荷重(衝撃)を、サブフレームサイドメンバ、サブフレームセンタメンバおよびリアサイドメンバを介してサイドシルへと伝達することで、その衝撃を車両の加速に変えることができ、当該荷重を効率よく吸収することができる。
また、例えば、特許文献2に記載の車両は、トランクルーム内の床面に、車両前後方向に沿って延在するスライドレールを介して電池パックを支持するもので、当該スライドレールは、床面に取り付けたアウターレールと、それにスライド可能に係合されると共に電池パックに取り付けたインナーレールとを備えている。また、この車両は、インナーレールの後端側に車両後方に突出する突出部を有し、その後端は電池パックの後端よりも車両後方側に配置されている。これにより、この車両では、後突時に電池パックに衝撃が加わった場合、当該電池パックがスライドレールによって前方にスライド移動することで、衝突エネルギーが吸収され、電池パックに加わる衝撃を低減することができる。
特開2016−43829号公報 特開2012−86584号公報
ここで、後突時の衝撃を車体後部の構造物(例えば、リアサイドメンバ)で吸収することによって、万が一、電池パックにまで変形が到達した場合、当該電池パックが損傷して駆動用電池が短絡(ショート)に至る虞がある。そのため、電池パックを搭載する電動車両においては、車体後部の変形量を必要最低限に抑える(変形量を少なくする)必要がある。このとき、リアサイドメンバの剛性を高めるべく、リアサイドメンバの板厚を増やしたり、リアサイドメンバ内にリンフォースを設けたりした場合、車重が増加してしまうといった問題が生じてしまう。
そこで、本発明者らは、鋭意研究した結果、電動車両の車体構造において、リアサイドメンバ間に配設されるリアサスペンションクロスメンバを利用して、後突時に車体に加わる荷重を効率よく分散するためのロードパスを構成することにより、後突時の荷重(衝撃)による車体後部の変形量を抑制しながら、搭載された電池パックの保全性をより向上することができるということが判明した。
しかしながら、上述した特許文献1,2には、後突時に車体に加わる荷重を効率よく分散するためのロードパスを構成することで、後突時の荷重による車体の変形を抑制し、搭載された電池パックの保全性をより向上するといった思想は開示されていない。
そこで、本発明は上述した事情を鑑みてなされたもので、後突時の衝撃による車体の変形を抑制しつつ、搭載された電池パックの保全性をより向上することができる電動車両の車体構造を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る電動車両の車体構造は、車体の下面における後方側に配置されたリアサスペンションクロスメンバより前方側に電池パックを搭載する電動車両の車体構造であって、少なくとも前記電池パックの後端面に沿って車幅方向に延設された補強フレームを備え、前記電池パックは、前記車体の下面における両側部の当該車体の前後方向に各々配置されたフロアサイドメンバ間に配設されると共に、前記フロアサイドメンバに取り付けられ、前記リアサスペンションクロスメンバの前端側における車幅方向に延在する前縁部と、前記補強フレームとが対向して配置されていることを特徴とする。
前記(1)の構成によれば、リアサスペンションクロスメンバの前端側における車幅方向に延在する前縁部と、電池パックの後端面に沿って車幅方向に延設された補強フレームとが対向して配置されるので、例えば、後突時に外部から加わる荷重によって前進してきたリアサスペンションクロスメンバの前縁部を電池パックの後端面に沿って車幅方向に延設された補強フレームに当接させることができる。
従って、後突時に外部から加わる荷重を、補強フレームを介してフロアサイドメンバへと分散させるロードパスを形成でき、後突の衝撃による車体の変形を抑制することができる。その結果、電動車両に搭載された電池パックの保全性をより向上することができる。
これによって、後突時の荷重による車体の変形を抑制し、搭載された電池パックの保全性をより向上することができる電動車両の車体構造を実現できる。
(2)幾つかの実施形態では、前記(1)の構成において、前記リアサスペンションクロスメンバの前記前縁部と前記補強フレームとの間には、所定の隙間が設けられており、
前記前縁部と前記補強フレームとの対向する部位は、それぞれ平面であることを特徴とする。
前記(2)の構成によれば、所定の隙間を設けて対向するリアサスペンションクロスメンバの前縁部と補強フレームとの当該対向する部位がそれぞれ平面であるので、後突時に外部から加わる荷重によって、当該隙間分、前進してきたリアサスペンションクロスメンバの前縁部を、補強フレームに対して均一に当接させることができる。よって、後突時に外部から加わる荷重を、補強フレームから電池パックのフレームを介して各フロアサイドメンバへと均一に伝達することができ、分散性に優れた車体構造を実現できる。
(3)幾つかの実施形態では、前記(1)または(2)の構成において、前記リアサスペンションクロスメンバの前記前縁部は、前記車体の後方から荷重が加えられた場合、前記補強フレームの車幅方向における中央部を中心に当接することを特徴とする。
前記(3)の構成によれば、後突時に外部から加わる荷重によって前進してきたリアサスペンションクロスメンバの前縁部が、補強フレームの車幅方向における中央部を中心に当接することにより、当該荷重を、補強フレームを介して各フロアサイドメンバへと均一に伝達することができる。
(4)幾つかの実施形態では、前記(1)〜(3)のいずれかの構成において、前記補強フレームは、前記車体の車幅方向に延在して配置される後面補強部と、前記後面補強部の車幅方向の両端側から前記電池パックの側壁面に沿って前記車体の前方側に延在して配置される側面補強部を有していることを特徴とする。
前記(4)の構成によれば、補強フレームは、車体の車幅方向に配置される後面補強部と、後面補強部の車幅方向の両端側から電池パックの側壁面に沿って車体の前方側に延在して配置される側面補強部を有しているので、後突時に外部から加わる荷重を、後面補強部および側面補強部を介してフロアサイドメンバへと有効的に伝達することができる。
(5)幾つかの実施形態では、前記(1)〜(4)のいずれかの構成において、前記補強フレームが、前記フロアサイドメンバとは独立した中空の閉断面を有することを特徴とする。
前記(5)の構成によれば、少なくとも電池パックの後端面に沿って車幅方向に延設された補強フレームが、フロアサイドメンバとは独立した中空の閉断面を有するので、当該補強フレームの剛性を確保でき、後突時に前進してきたリアサスペンションクロスメンバの前縁部により加えられる荷重によって変形することなく、当該荷重を各フロアサイドメンバへと確実に伝達することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、後突時の衝撃による車体の変形を抑制しつつ、搭載された電池パックの保全性をより向上することができる。
本発明の一実施形態に係る電動車両を示す模式図である。 図1に示した電動車両用の電池パックを示す斜視図である。 図2に示したIV−IV線断面図である。 本発明の一実施形態に係る電動車両の車体構造を示す模式図である。 図4に示した電動車両の車体構造を車体下方から見た下面視図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の実施形態に記載されている構成部品の形状や、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。また、以下の説明において、前後,左右,上下と示す方向は、特に説明のない限り、車体の前後方向,車幅方向,車体の上下(天地)方向を意味することとする。
図1は、本発明の実施形態に係る車体構造を有する電動車両1を示す模式図である。ここでは、軽自動車タイプの電動車両を例に説明するが、本発明はこれに限らず、電動車両としては、スポーツ自動車タイプの電動車両をはじめ、電動車両全般に適用可能である。
図1に示すように、本実施形態の電動車両1は、当該電動車両1に搭載された図示省略する電動機(パワーユニット)に電力を供給するための駆動用電池20を収容した電池パック2を備えている。この電池パック2は、電動車両1の車体におけるフロアパネル11(図3参照)の下方域に設置されており、車両後方側面に設けられた不図示の急速充電口から電力が供給される。あるいは、車両後方側面に設けられた不図示の普通充電口から不図示の車載充電器に供給された電力が供給される。これにより、電池パック2の駆動用電池20に電力が充電される。一方、電池パック2の駆動用電池20は、モータ等の電動機を含むパワーユニット(図示省略)やヒータ(図示省略)、A/Cコンプレッサ(図示省略)に接続され、これらに電力を供給する。これにより、電池パック2の駆動用電池20に充電された電力が消費される。
図2に示すように、電池パック2は、車両前後方向に延びた矩形状をなしており、トレイ3とカバー4とを備えて構成されている。これらトレイ3とカバー4とは水平面で接合され、一つの箱体を構成する。
トレイ3は、駆動用電池20(図3参照)を収容するもので、比較的薄い鋼板をプレス加工することにより一体に成型されており、上面が開口した浅い箱状に形成されている。図2のIV−IV線矢視を示す図3に示すように、トレイ3の底壁31は、車両前後方向に細長い矩形状に形成される。
図3に示すように、電池パック2は、トレイ3の底壁31のまわりに外周壁32が形成されている。外周壁32は、底壁31から開口33に向けて漸次拡開され、車両幅方向に設けられる側壁321の壁面は傾斜面を成す。
また、開口33のまわりには、被接合部36が設けられている。被接合部36は、カバー4が接合される部分で、開口33の全周に渡り設けられている。被接合部36は、開口33から外側に張り出され、その上面に水平な接合面が形成される。さらに、外周壁32の車両前側となる領域には前側コネクタ取付部(図示省略)が設けられ、車両後側となる領域には後側コネクタ取付部(図示省略)が設けられている。
カバー4は、トレイ3と同様、比較的薄い鋼板をプレス加工することにより一体に成型されたもので、トレイ3と略同じ大きさの箱状に形成されている。カバー4は、トレイ3よりもやや深く、下面が開口しており、その上面(上壁)41は、トレイ3と同様、車両前後方向に細長い矩形状に形成されている。また、カバー4の高さ方向は、電動車両1に設けられる居室空間、より具体的には、フロアパネル11に合わせて形成される。本実施形態では、運転席および助手席(前席)、後部座席の下方域となる領域が高くなるように形成され、これらの領域の前方となる領域がそれぞれ低くなるように形成される。
また、カバー4は、その上面41のまわりに外周壁42が形成されている。外周壁42は、上面41から開口43に向けて漸次拡開され、車両幅方向に設けられる側壁421の壁面、車両前側に設けられる前壁422(図2参照)の壁面、車両後側に設けられる後壁の壁面は傾斜面を成す。
また、開口43のまわりには、接合部44が設けられている。接合部44は、トレイ3に接合する部分で、開口43の全周に渡り設けられている。接合部44は、開口43から外側に張り出され、その下面に水平な接合面が形成されると共に、その縁に下方域に延びるリップ442が形成される。
また、電池パック2は、トレイ3とカバー4との間にガスケット5が設置される。ガスケット5は、トレイ3とカバー4との間に生じる隙間を埋めるためのもので、具体的には、トレイ3の被接合部36の上面に形成された接合面とカバー4の接合部44の下面に形成された接合面との間に設置される。ガスケット5は、ゴム等の弾性体で構成され、トレイ3とカバー4とがネジBで締結されることにより、ガスケット5が圧縮変形され、トレイ3とカバー4との間に生じる隙間が埋められる。
かかる構成の電池パック2は、図3〜図5に示すように、車体の下面における後方側に配置されたリアサスペンションクロスメンバ50より前方側に搭載される。具体的に、電池パック2は、車体の下面における両側部の当該車体の前後方向に各々配置されたフロアサイドメンバ12、12間に配設される。
また、電池パック2の後縁部71には、少なくとも後端面に沿って車幅方向に延設された補強フレーム70を備えている。補強フレーム70は、車体後方における外部からの荷重に対抗するためのもので、トレイ3よりも厚い一枚の鋼板をプレス加工することにより形成される。
また、補強フレーム70は、リアサスペンションクロスメンバ50の前端側における車幅方向に延在する前縁部51と対向して配置されている。これにより、例えば、後突時に電動車両1の外部から加わる荷重G1によって前進してきたリアサスペンションクロスメンバ50の前縁部51を補強フレーム70に当接させることができるようになっている。
従って、後突時に外部から加わる荷重G1を、リアサスペンションクロスメンバ50の前縁部51から補強フレーム70を介してフロアサイドメンバ12、12へと分散させるロードパス(矢印G2、G3)を形成することができる。よって、後突の衝撃による車体の変形を抑制することが可能となる。
このとき、リアサスペンションクロスメンバ50の前縁部51と補強フレーム70との間には、所定の隙間Sが設けられている。また、リアサスペンションクロスメンバ50の前縁部51と補強フレーム70との対向する部位は、それぞれ平面51a、70aとなっている。これにより、後突時に外部から加わる荷重G1によって、当該隙間S分、前進してきたリアサスペンションクロスメンバ50の前縁部51を、補強フレーム70に対して均一に当接させることが可能となっている。よって、後突時に外部から加わる荷重G1を、補強フレーム70を介して両側の各フロアサイドメンバ12、12へと均一に伝達する(矢印G2、G3、G4)ことができる。
さらに、リアサスペンションクロスメンバ50の前縁部51は、車体の後方から荷重G1が加えられた場合、補強フレーム70の車幅方向における中央部を中心に当接することが好ましい。これによれば、後突時に外部から加わる荷重G1を、補強フレーム70を介して両側の各フロアサイドメンバ12、12へと均一に伝達する(矢印G2、G3、G4)ことが可能となる。
また、補強フレーム70は、車体の車幅方向に延在して配置される後面補強部72と、この後面補強部72の車幅方向の両端側から電池パック2の側壁面に沿って車体の前方側に延在して配置される側面補強部(外フレーム)6を有して構成されている。
車幅方向の両端側が電池パック2の側壁面(すなわち、トレイ3の外周壁32における側壁321の壁面であり、以下、これを適宜、トレイ3の側壁面と称す)に沿って車体の前方側に延在して配置されていることが好ましい。
この場合、図3〜5に示すように、電池パック2のトレイ3の側面における外周側には、トレイ3の側壁面を覆うにして、この側壁面に沿って延在する外フレーム6が設けられており、後面補強部72の車幅方向の両端側と連通している。あるいは、補強フレーム70の後面補強部72の両端側が、トレイ3の側壁面を覆うにして、この側壁面に沿って延在することで外フレーム(側面補強部)6として一体に設けられる。
外フレーム6は、車幅方向外側からの荷重に対抗するためのもので、トレイ3よりも厚い一枚の鋼板をプレス加工することにより形成される。外フレーム6は、ここでは、トレイ3の車幅方向外側(両側)に設けられ、車体前後方向にトレイ3の側壁面に沿って設けられる。
外フレーム6の外側(両側)には、電動車両1に設けられたフロアサイドメンバ12に電池パック2を取り付けるためのブラケット9が設けられている(図3参照)。ブラケット9は、外フレーム6よりも厚い鋼板をプレス加工することにより形成され、外フレーム6に沿って車両前後方向に設けられる。
ブラケット9は、L字状に形成され、水平部91と垂直部92とを含んで構成される。水平部91は、車体の骨格部を構成する車体部材をなすフロアサイドメンバ12、12に取り付けられる部分であり、車幅方向水平に延在している。垂直部92は、外フレーム6の外側にスポット溶接またはアーク溶接される部分で、垂直方向に延在している。
水平部91で、クロスメンバ10と共にフロアサイドメンバ12に取付ボルト80を介して締結される。
また、電池パック2(より具体的には、トレイ3)の下方域における車幅方向には、外フレーム6,6間を連接するクロスメンバ10が架設されている。クロスメンバ10は、車幅方向に設けられた電池パック2の骨格部を構成する車体部材であり、外フレーム6における長手方向(車体前後方向)に沿って、所定間隔で複数設けられている。本実施形態の場合、クロスメンバ10は、トレイ3の車幅方向一方側(左側)に設けられたブラケット9と、他方側(右側)に設けられたブラケット9とに溶接される。
このように、補強フレーム70における車幅方向の両端側が、トレイ3(電池パック2)の側壁面に沿って外フレーム6として車体の前方側に延在して配置されているので、後突時に外部から加わる荷重G1を、補強フレーム70を後面補強部72から電池パック2の左右の側壁面に沿う外フレーム6に分散して、外フレーム6からブラケット9及び取付ボルト80を介してフロアサイドメンバ12、12へと効果的に伝達することができる(矢印G2、G3、G4)。
さらに、少なくとも電池パック2の後端面に沿って車幅方向に延設された補強フレーム70が、フロアサイドメンバ12、12とは独立した中空の閉断面を有するので、当該補強フレーム70の剛性を確保でき、後突時に前進してきたリアサスペンションクロスメンバ50の前縁部51により加えられる荷重G1によって変形することなく、当該荷重G1を各フロアサイドメンバ12、12へと確実に伝達する(G2、G3、G4)ことができる。
以上、説明したように、本実施形態の電動車両1の車体構造によれば、リアサスペンションクロスメンバ50の前端側における車幅方向に延在する前縁部51と、電池パック2の後端面に沿って車幅方向に延設された補強フレーム70とが対向して配置されるので、例えば、後突時に外部から加わる荷重G1によって前進してきたリアサスペンションクロスメンバ50の前縁部51を補強フレーム70に当接させることができる。従って、後突時に外部から加わる荷重G1を、補強フレーム70を介してフロアサイドメンバ12,12へと分散させるロードパス(矢印G2、G3、G4)を形成でき、後突の衝撃による車体の変形を抑制することができるので、電動車両1に搭載された電池パック2の保全性をより向上することができる。
かくして、後突時の荷重G1による車体の変形を抑制し、搭載された電池パック2の保全性をより向上することができる。
本発明の一実施形態によれば、後突時の荷重G1による車体の変形を抑制し、搭載された電池パック2の保全性をより向上することができるので、軽自動車タイプの電動車両やスポーツ自動車タイプの電動車両をはじめ、電池パック2を搭載する電動車両全般への利用に適している。
1 電動車両
2 電池パック
3 トレイ
6 外フレーム(側面補強部)
9 ブラケット
10 クロスメンバ
12 フロアサイドメンバ
50 リアサスペンションクロスメンバ
51 前縁部
51a、70a 平面
70 補強フレーム
72 後面補強部
80 取付ボルト
G1 後突時に外部から加わる荷重
S 隙間

Claims (5)

  1. 車体の下面における後方側に配置されたリアサスペンションクロスメンバより前方側に電池パックを搭載する電動車両の車体構造であって、
    少なくとも前記電池パックの後端面に沿って車幅方向に延設された補強フレームを備え、
    前記電池パックは、前記車体の下面における両側部の当該車体の前後方向に各々配置されたフロアサイドメンバ間に配設されると共に、前記フロアサイドメンバに取り付けられ、
    前記リアサスペンションクロスメンバの前端側における車幅方向に延在する前縁部と、前記補強フレームとが対向して配置されている
    ことを特徴とする電動車両の車体構造。
  2. 前記リアサスペンションクロスメンバの前記前縁部と前記補強フレームとの間には、所定の隙間が設けられており、
    前記前縁部と前記補強フレームとの対向する部位は、それぞれ平面であることを特徴とする請求項1に記載の電動車両の車体構造。
  3. 前記リアサスペンションクロスメンバの前記前縁部は、前記車体の後方から荷重が加えられた場合、前記補強フレームの車幅方向における中央部を中心に当接することを特徴とする請求項1または2に記載の電動車両の車体構造。
  4. 前記補強フレームは、前記車体の車幅方向に延在して配置される後面補強部と、前記後面補強部の車幅方向の両端側から前記電池パックの側壁面に沿って前記車体の前方側に延在して配置される側面補強部を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電動車両の車体構造。
  5. 前記補強フレームは、前記フロアサイドメンバとは独立した中空の閉断面を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電動車両の車体構造。
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