JP7243494B2 - 絶縁抵抗検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、絶縁抵抗検出装置に関するものである。
この種の漏電判定装置(絶縁抵抗検出装置)としては、特許文献1に記載されているように、電池及び電気機器を含む電源回路が、グランドとしての車体に対して電気的に絶縁されている車載電源システムに適用されるものが知られている。電気機器は、電池に第1リレーを介して接続されるDCDCコンバータ、インバータ、回転電機、及び電池に第2リレーを介して接続される充電器を含む。
この絶縁抵抗検出装置は、電源回路に対して検出抵抗及びカップリングコンデンサを介して交流の電圧を出力した状態で、検出抵抗と、電源回路及び車体の間の絶縁抵抗成分とで分圧された交流信号の波高値を検出する。そして、絶縁抵抗検出装置は、検出した波高値と判定閾値とを比較することにより、電源回路と車体との間の漏電の有無を判定する。
特開2016-128753号公報
ところで、検出抵抗の電池側の接続点は、カップリングコンデンサを介しているものの、車両のコモン容量の変動の影響により、一時的に高電圧が印加される場合がある。このため、検出抵抗の電池側の接続点に接続されている信号入力部は、高耐圧設計が必要となり、回路の大型化し、それに伴いコストがかかるといった問題が生じていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、回路を小型化することができる絶縁抵抗検出装置を提供することにある。
上記課題を解決するための手段は、直流電源の電源端子に接続された電源経路と接地部との間における絶縁抵抗を検出する絶縁抵抗検出装置において、前記電源経路に一端が接続されたカップリングコンデンサと、前記カップリングコンデンサの他端に接続された検出抵抗と、前記検出抵抗に接続され、前記検出抵抗に交流電流を印加する電流印加部と、前記交流電流の印加時、前記電流印加部と前記検出抵抗との間における接続点での電圧変動を検出する検出部と、前記交流電流と、前記検出部により検出された前記電圧変動に基づき、前記検出抵抗、前記カップリングコンデンサ、車両の絶縁抵抗及び対地静電容量を含む交流回路における複素インピーダンスを算出し、当該複素インピーダンスに基づいて絶縁抵抗を算出する演算部と、を備えた。
上記手段では、カップリングコンデンサと、検出抵抗との間ではなく、電流印加部と前記検出抵抗との間における接続点での電圧変動を検出するため、検出抵抗を介在させるだけ、検出部の耐圧を下げることができ、回路を小型化することができる。
車載モータ制御システムを示す電気回路図。 絶縁抵抗検出装置を示す電気回路図。 交流回路の等価回路を示す回路図。 複素インピーダンス特性を示す図。 (a)は、測定周波数と、複素インピーダンスの絶対値の関係性を示す図であり、(b)は、測定周波数と、複素インピーダンスの位相の関係性を示す図。 測定処理の流れを示すフローチャート。 第2実施形態の複素インピーダンス特性を示す図。 (a)は、第2実施形態における測定周波数と複素インピーダンスの絶対値との関係性を示す図であり、(b)は、第2実施形態の測定周波数と複素インピーダンスの位相との関係性を示す図。 第2実施形態の測定処理の流れを示すフローチャート。
(第1実施形態)
以下、回転電機を備える車両(例えば、ハイブリッド車や電気自動車)に「絶縁抵抗検出装置」を適用した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本実施形態の車載モータ制御システムは、組電池10、モータ20、インバータ30、及び絶縁抵抗検出装置50を備えている。
組電池10は、インバータ30を介して、モータ20に電気的に接続されている。組電池10は、例えば百V以上となる端子間電圧を有する蓄電池であり、複数の電池モジュールが直列接続されて構成されている。電池モジュールは、複数の電池セルが直列接続されて構成されている。電池セルとして、例えば、リチウムイオン蓄電池や、ニッケル水素蓄電池を用いることができる。組電池10が直流電源に相当する。
モータ20は、車載主機であり、図示しない駆動輪と動力伝達可能とされている。本実施形態では、モータ20として、3相の永久磁石同期モータを用いている。
インバータ30は、相巻線の相数と同数の上下アームを有するフルブリッジ回路により構成されており、各アームに設けられたスイッチ(半導体スイッチング素子)のオンオフにより、各相巻線において通電電流が調整される。
インバータ30には、図示しないインバータ制御装置が設けられており、インバータ制御装置は、モータ20における各種の検出情報や、力行駆動及び発電の要求に基づいて、インバータ30における各スイッチのオンオフにより通電制御を実施する。これにより、インバータ制御装置は、組電池10からインバータ30を介してモータ20に電力を供給し、モータ20を力行駆動させる。また、インバータ制御装置は、駆動輪からの動力に基づいてモータ20を発電させ、インバータ30を介して、発電電力を変換して組電池10に供給し、組電池10を充電させる。
組電池10の正極側電源端子に接続される正極側電源経路L1には、インバータ30等の電気負荷の正極側端子が接続されている。この正極側電源経路L1は、車体などの接地部G1に対して電気的に絶縁されている。この正極側電源経路L1と、接地部G1との間における絶縁状態(対地絶縁抵抗)を絶縁抵抗Rpとして表すことができる。また。正極側電源経路L1と、接地部G1との間には、ノイズ除去用のコンデンサや浮遊容量等の対地静電容量(コモン容量)が存在し、これらをまとめて対地静電容量Cpとして表す。
同様に、組電池10の負極側電源端子に接続される負極側電源経路L2には、インバータ30等の電気負荷の負極側端子が接続されている。この負極側電源経路L2は、接地部G1に対して電気的に絶縁されている。この負極側電源経路L2と、接地部G1との間における絶縁状態(対地絶縁抵抗)を絶縁抵抗Rnとして表すことができる。また。負極側電源経路L2と、接地部G1との間には、ノイズ除去用のコンデンサや浮遊容量等の対地静電容量(コモン容量)が存在し、これらをまとめて対地静電容量Cnとして表す。
なお、絶縁抵抗Rp,Rnをまとめて絶縁抵抗Rgと示す場合があり、また、対地静電容量Cp,Cnをまとめて対地静電容量Cgと示す場合がある。
絶縁抵抗検出装置50は、正極側電源経路L1と負極側電源経路L2のうちいずれかに接続されており、絶縁抵抗Rgを検出し、正極側電源経路L1及び負極側電源経路L2が接地部G1に対して正常に絶縁されているか否か、すなわち、漏電の有無を判定する。以下、絶縁抵抗検出装置50について説明する。
まず、本実施形態における絶縁抵抗Rgの検出方法の原理について説明する。絶縁抵抗検出装置50は、図2に示すように、電源経路L1,L2に一端が接続されたカップリングコンデンサCsと、カップリングコンデンサCsの他端に接続された検出抵抗Rsと、正弦波電流(交流電流)である交流信号Iを印加可能な正弦波電流印加装置51(交流電源)と、を備えている。そして、正弦波電流印加装置51は、検出抵抗Rs、カップリングコンデンサCs及び組電池10を介して、対地静電容量Cg及び絶縁抵抗Rgに正弦波電流を出力(印加)可能に構成されている。このため、車載モータ制御システムにおいて、正弦波電流印加装置51、カップリングコンデンサCs、検出抵抗Rs、対地静電容量Cg及び絶縁抵抗Rgは、図3に示す等価回路にて表すことができる。なお、組電池10は、直流電源であり、その電気容量が対地静電容量Cgの電気容量に対して十分大きく、省略可能であるため、この等価回路から省略している。
図3に示す等価回路において、正弦波電流印加装置51から、正弦波電流である交流信号Iが出力された場合における検出電圧Vの変化について説明する。交流信号Iが流れた場合、その影響により接続点M2と接地部G1との間の検出電圧Vには、等価回路である交流回路の複素インピーダンス情報を反映した電圧変動が生じる。そこで、接続点M2における電圧変動のうち、印加した交流信号Iの測定周波数fに応じた電圧変動を抽出すれば、当該電圧変動に基づいて、交流回路の複素インピーダンスを算出することが可能である。
そして、この交流回路における複素インピーダンス特性は、図4のようになる。図4に示すように、複素インピーダンスの位相θがゼロ、つまり、複素インピーダンスの虚部Im_Zがゼロであるとき、複素インピーダンスの実部Re_Z(又は絶対値|Z|)が、検出抵抗Rs、又は絶縁抵抗Rgと検出抵抗Rsの合計値Rtotalに相当する値となることがわかる。このため、正弦波電流の測定周波数fを所定の周波数範囲内で走査することにより、絶縁抵抗Rgの抵抗値を特定することができる。
上記原理に基づいて、絶縁抵抗検出装置50は、複素インピーダンス特性を検出し、複素インピーダンスに基づいて、絶縁抵抗Rgを検出可能に構成されている。以下、本実施形態における絶縁抵抗検出装置50の構成及び測定処理について詳しく説明する。
図2に示すように、絶縁抵抗検出装置50は、負極側電源経路L2に接続されるカップリングコンデンサCsと、カップリングコンデンサCsに接続される検出抵抗Rsと、検出抵抗Rsに接続され、交流信号Iを出力する電流印加部としての正弦波電流印加装置51を備える。
正弦波電流印加装置51、検出抵抗Rs及びカップリングコンデンサCsは直列接続されており、正弦波電流印加装置51は、検出抵抗Rsを介してカップリングコンデンサCsに接続されている。カップリングコンデンサCsは、負極側電源経路L2の接続点M1に接続されている。カップリングコンデンサCsは、低電圧回路である絶縁抵抗検出装置50と、高電圧回路である組電池10、インバータ30、及びモータ20との間で、入力の直流成分を遮断する一方、交流成分を通過させるものである。
また、絶縁抵抗検出装置50は、検出抵抗Rsと正弦波電流印加装置51との間における接続点M2に接続され、接続点M2における電圧を取得するバンドパスフィルタ52を備える。バンドパスフィルタ52は、ロックインアンプ53に接続されている。そして、バンドパスフィルタ52は、接続点M2を介して、入力される信号(電圧信号)のうち、予め決められた周波数帯域の信号のみをロックインアンプ53に出力する装置である。
また、絶縁抵抗検出装置50は、検出部としてのロックインアンプ53を備える。ロックインアンプ53は、正弦波電流印加装置51に接続されており、正弦波電流印加装置51に対して、交流信号Iの出力を指示する電流指示部54が設けられている。電流指示部54は、後述する制御装置70に接続されており、制御装置70から指示された測定周波数fの交流信号I(正弦波電流)を出力させるように、正弦波電流印加装置51に指示信号S1を出力する。
また、電流指示部54は、第1の参照信号Ref1を掛算器55に出力するように構成されている。第1の参照信号Ref1は、正弦波電流印加装置51から出力される交流信号Iと同期して出力される測定周波数fの正弦波電流である。つまり、交流信号Iと、第1の参照信号Ref1とは、位相が同じとなるように設定されている。
また、電流指示部54は、第2の参照信号Ref2を出力するように構成されている。第2の参照信号Ref2は、第1の参照信号Ref1に対して、90度(90°)位相がシフトされた正弦波電流である。つまり、第1の参照信号Ref1は、第2の参照信号Ref2に対して、その位相差が90°となるように設定されている。なお、本実施形態では、電流指示部54が、ロックインアンプ53に設けられた位相シフト回路61を介して、第1の参照信号Ref1を出力することにより、第2の参照信号Ref2を生成するようにしている。この第2の参照信号Ref2は、掛算器58に出力される。
ロックインアンプ53は、掛算器55,58、積分器56,59及びフィルタ57,60を備える。掛算器55は、バンドパスフィルタ52を介して入力した電圧変動(電圧信号)としての応答信号Vaと、第1の参照信号Ref1とを掛け合わせた掛算値Xを算出し、積分器56に出力する。積分器56は、入力した掛算値Xを平均化して、フィルタ57を介して制御装置70に出力する。フィルタ57は、ローパスフィルタである。これにより、制御装置70は、図3に示す交流回路の複素インピーダンスの実部Re_Zに比例した値を入力することとなる。
また、掛算器58は、バンドパスフィルタ52を介して入力した電圧変動としての応答信号Vaと、第2の参照信号Ref2とを掛け合わせた掛算値Yを算出し、積分器59に出力する。積分器59は、入力した掛算値Yを平均化して、フィルタ60を介して制御装置70に出力する。フィルタ60は、ローパスフィルタである。これにより、制御装置70は、図3に示す交流回路の複素インピーダンスの虚部Im_Zに比例した値を入力することとなる。
また、絶縁抵抗検出装置50は、演算部としての制御装置70を備える。制御装置70は、CPU、ROM、RAM、フラッシュメモリ等からなる周知のマイクロコンピュータを備えた電子制御装置であり、各種制御及び演算を実施する。例えば、制御装置70は、交流信号Iの測定周波数fを設定し、正弦波電流印加装置51から交流信号Iを出力させ、その結果を、ロックインアンプ53を介して複素インピーダンスの実部Re_Zに比例した値、及び虚部Im_Zに比例した値として取得する。そして、制御装置70は、ロックインアンプ53から入力した複素インピーダンスの実部Re_Zに比例した値、及び虚部Im_Zに比例した値及び交流信号Iに基づいて、複素インピーダンスの位相θ及び絶対値|Z|を算出する。また、制御装置70は、交流信号Iの測定周波数fを順次変更し、各測定周波数fにおける複素インピーダンスを算出する。
なお、交流信号Iの測定周波数fを順次変更することにより、図4に示すような複素インピーダンス特性を複素平面上に表すことができる。また、図4に示す一点鎖線は、絶縁抵抗Rgの抵抗値が低下した場合の複素インピーダンス特性である。
ここで、図5(a)に、複素インピーダンスの絶対値|Z|と、測定周波数fとの関係を図示する。また、図5(b)に、複素インピーダンスの位相θと、測定周波数fとの関係を図示する。図5において、一点鎖線は、絶縁抵抗Rgの抵抗値が低下した場合における関係を示している。
図5に示すように、測定周波数fを変化させていくと、所定範囲内で複素インピーダンスの位相θがゼロとなり、かつ、絶対値|Z|が一定値となる2つの第2区間T2,第4区間T4が生じる。より詳しく説明すると、測定周波数fがゼロであるときから、第1の周波数f1となるまでは、測定周波数fの増加に反比例して、複素インピーダンスの絶対値|Z|が減少する。以下、測定周波数fがゼロであるときから、第1の周波数f1となるまでの区間を、第1区間T1と示す。また、測定周波数fが第1の周波数f1であるときから、第2の周波数f2となるまでは、測定周波数fの増加に関わらず、複素インピーダンスの絶対値|Z|が一定値となる。測定周波数fが第1の周波数f1であるときから、第2の周波数f2となるまでの区間を、第2区間T2と示す。
さらに、測定周波数fが第2の周波数f2であるときから、第3の周波数f3となるまでは、測定周波数fの増加に反比例して、複素インピーダンスの絶対値|Z|が減少する。測定周波数fが第2の周波数f2であるときから、第3の周波数f3となるまでの区間を、第3区間T3と示す。そして、測定周波数fが第3の周波数f3よりも大きくなると、測定周波数fの増加に関わらず、複素インピーダンスの絶対値|Z|が一定値となる。測定周波数fが第3の周波数f3よりも大きい区間を、第4区間T4と示す。
そして、第2区間T2及び第4区間T4では、図5(b)に示すように、複素インピーダンスの位相θがゼロとなる。言い換えると、測定周波数fを変化させているにもかかわらず、絶対値|Z|が一定値となっている場合、複素インピーダンスの位相θがゼロであると判断することも可能である。なお、絶縁抵抗Rgの抵抗値が低下した場合であっても、第1の周波数f1及び第2の周波数f2は、それぞれ大きくなるものの、絶縁抵抗Rgがゼロとならない限り、第2区間T2が生じる。
そして、図4で示したように、複素インピーダンスの位相θがゼロとなったときの絶対値|Z|は、検出抵抗Rs又は検出抵抗Rsと絶縁抵抗Rgの合計値Rtotalのいずれかである。
そこで、本実施形態では、この特性を利用して、絶縁抵抗Rgを特定するように構成されている。すなわち、制御装置70は、交流信号Iの測定周波数fを変化させて、各測定周波数fにおける複素インピーダンスを算出する。そして、制御装置70は、測定周波数fを変化させても絶対値|Z|が一定値となる第2区間T2及び第4区間T4を特定する。次に、制御装置70は、第2区間T2及び第4区間T4における絶対値|Z|と検出抵抗Rsとの比較に基づいて、検出抵抗Rsと、合計値Rtotalのいずれであるかを特定する。そして、制御装置70は、合計値Rtotalを特定した場合、当該合計値Rtotalから検出抵抗Rsの値を減算することにより、絶縁抵抗Rgを特定する。その後、制御装置70は、絶縁抵抗Rgと漏電閾値とを比較することにより、漏電しているか否かを判定する。また、制御装置70は、算出結果及び漏電の判定結果を絶縁抵抗検出装置50に接続されているECU100等に出力する。
ところで、第3区間T3は、角速度ωと対地静電容量Cgの値(1/ωCg)に依存して、変化する。例えば、対地静電容量Cgが大きくなると、低周波数側に移動し、小さくなると、高周波数側に移動する。ここで、電源回路と車体との間に発生する対地静電容量Cgは、電池に電気的に接続される電気機器の数に応じて変化する。そして、第3区間T3の変化に伴い、第2区間T2及び第4区間T4も変化することとなる。
しかしながら、対地静電容量Cgの変化に基づいて第2区間T2~第4区間T4が変化したとしても、測定周波数fの測定範囲を十分な範囲とすれば、絶対値|Z|が一定値となる第2区間T2及び第4区間T4は検出可能である。また、第2区間T2及び第4区間T4の変化により、当該第2区間T2及び第4区間T4における各絶対値|Z|が変化することもない。したがって、本実施形態の絶縁抵抗Rgの算出方法によれば、対地静電容量Cgの変化が変化しても、絶対値|Z|の算出精度、すなわち、絶縁抵抗Rgの算出精度が低下することはない。
次に、絶縁抵抗検出装置50による測定処理について図6に基づいて説明する。
絶縁抵抗検出装置50の制御装置70は、前回測定した複素インピーダンスの絶対値|Z|の値(以下、単に前回測定値|Zf|と示す)をリセットして、ゼロを設定する(ステップS101)。次に、制御装置70は、測定周波数fとして予め決められた測定範囲内の周波数のうち最大値fmaxを設定する(ステップS102)。測定範囲は、絶縁抵抗Rgの抵抗値を検出可能な範囲とされ、実験やシミュレーションなどにより設定される。
次に、制御装置70は、ロックインアンプ53に対して、測定周波数fを指示して、複素インピーダンス特性を検出させる(ステップS103)。すなわち、ロックインアンプ53は、制御装置70から測定周波数fが指定された場合、その電流指示部54は、正弦波電流印加装置51に対して、指定された測定周波数fの交流信号Iを出力させるように指示信号S1を出力する。これにより、正弦波電流印加装置51は、検出抵抗Rsに対して正弦波電流である交流信号Iを印加する。また、電流指示部54は、測定周波数fの第1の参照信号Ref1を掛算器55に出力するとともに、測定周波数fの第2の参照信号Ref2を掛算器58に出力させる。
ロックインアンプ53は、バンドパスフィルタ52を介して接続点M2における検出電圧Vを取得し、当該検出電圧Vに含まれる電圧変動部分を応答信号Vaとしてロックインアンプ53の掛算器55,58に出力する。そして、ロックインアンプ53の掛算器55は、応答信号Vaと第1の参照信号Ref1を掛け合わせた掛算値Xを、積分器56及びフィルタ57を通過させることにより、複素インピーダンスの実部Re_Zに比例した値を、制御装置70に対して出力する。
同様に、ロックインアンプ53の掛算器58は、応答信号Vaと第2の参照信号Ref2を掛け合わせた掛算値Yを、積分器59及びフィルタ60を通過させることにより、複素インピーダンスの虚部Im_Zに比例した値を、制御装置70に対して出力する。
制御装置70は、複素インピーダンスの実部Re_Zに比例した値及び虚部Im_Zに比例した値を入力すると、これらの値及び交流信号Iに基づいて複素インピーダンスの実部Re_Z及び虚部Im_Zを算出する。以上のように、ステップS103において、複素インピーダンスの実部Re_Z及び虚部Im_Zが計測される。
次に、制御装置70は、複素インピーダンスの実部Re_Z及び虚部Im_Zに基づいて、複素インピーダンスの絶対値|Z|を算出するとともに、位相θを算出する(ステップS104)。
次に、制御装置70は、今回算出した複素インピーダンスの絶対値|Z|と前回測定値|Zf|との差が、所定の閾値Zthよりも小さいか否かを判定する(ステップS105)。所定の閾値Zthは、測定公差を考慮したゼロに近い値である。
この判定結果が否定の場合、制御装置70は、測定周波数fを所定値減少させて、新たな測定周波数fを設定する(ステップS106)。それと共に、制御装置70は、ステップS104で算出した絶対値|Z|を、前回測定値|Zf|として設定する(ステップS107)。そして、制御装置70は、ステップS103以降の処理を再び実行する。
したがって、ステップS105では、測定周波数fを変化させたにもかかわらず、絶対値|Z|が前回測定値|Zf|から変化しているか否かを判定していることとなる。つまり、図5における第2区間T2又は第4区間T4のいずれかであるか否かを判定している。
ステップS105の判定結果が肯定の場合、制御装置70は、ステップS104で算出した絶対値|Z|が検出抵抗Rsの抵抗値と一致するか否かを判定する(ステップS108)。なお、検出抵抗Rsの抵抗値は、絶縁抵抗検出装置50を設計する段階で選択可能であり、既知の値である。
この判定結果が否定の場合、制御装置70は、絶対値|Z|が合計値Rtotalであると判定し、絶対値|Z|から検出抵抗Rsを減算することにより、絶縁抵抗Rgを算出する(ステップS109)。そして、測定処理を終了する。
一方、ステップS108の判定結果が肯定の場合、制御装置70は、測定範囲内の周波数のうち最小値fminよりも小さいか否かを判定する(ステップS110)。すなわち、ステップS110において、制御装置70は、測定範囲内の周波数について、複素インピーダンスの算出を完了したか否かを判定していることとなる。
ステップS110の判定結果が否定の場合、制御装置70は、ステップS106の処理に移行する。一方、ステップS110の判定結果が肯定の場合、制御装置70は、絶縁抵抗Rgがゼロである(すなわち、漏電している)と判定する(ステップS111)。そして、測定処理を終了する。
測定処理を終了すると、制御装置70は、ECU100等に複素インピーダンスの算出結果や、絶縁抵抗Rgの抵抗値を通知する。また、制御装置70は、ステップS109において絶縁抵抗Rgの抵抗値が算出された場合、絶縁抵抗Rgの抵抗値と、予め決められた漏電閾値とを比較して、漏電しているか否かを判定する。つまり、制御装置70は、絶縁抵抗Rgの抵抗値が予め決められた漏電閾値以下である場合、漏電していると判定する。そして、制御装置70は、絶縁抵抗Rgの抵抗値と漏電閾値との比較に基づいて漏電していると判定した場合、及びステップS111において、絶縁抵抗Rgがゼロであると判定した場合、ECU100に漏電していることを通知する。
第1実施形態の絶縁抵抗検出装置50は、以下の効果を有する。
正弦波電流印加装置51は、検出抵抗Rsに交流信号Iを印加するように構成されている。そして、バンドパスフィルタ52は、正弦波電流印加装置51と検出抵抗Rsとの間における接続点M2の電圧を検出電圧Vとして取得するように構成されている。このため、カップリングコンデンサCsと検出抵抗Rsとの間における電圧を検出する場合に比較して、検出抵抗Rsだけ、バンドパスフィルタ52やロックインアンプ53の耐圧を下げることができ、回路を小型化することができる。
ロックインアンプ53は、バンドパスフィルタ52を介して、検出抵抗Rsと正弦波電流印加装置51との接続点M2における電圧変動を応答信号Vaとして取得する。そして、ロックインアンプ53は、応答信号Vaと第1の参照信号Ref1とを掛け合わせた値、及び応答信号Vaと第1の参照信号Ref1とを掛け合わせた値に基づいて、複素インピーダンスの実部及び虚部にそれぞれ比例した値を制御装置70に出力する。制御装置70は、複素インピーダンスの実部及び虚部にそれぞれ比例した値に基づいて複素インピーダンスの実部及び虚部を算出し、当該複素インピーダンスに基づいて絶縁抵抗Rgの抵抗値を特定する。
以上のように、ロックインアンプ53は、応答信号Vaと参照信号Ref1、Ref2とを掛け合わせることにより、検出電圧Vのうち、交流信号Iに応じた電圧変動部分のみを抽出し、ノイズを除去している。つまり、ロックインアンプ53によるデジタル手法を用いたノイズ除去手段を採用している。このため、複素インピーダンスの算出精度を向上させることができる。また、バンドパスフィルタ52等のアナログフィルタを簡素化することができ、小型化することが可能となる。
また、車両のノイズ周波数が変更されたとしても、測定周波数fの測定範囲や、ロックインアンプ53のローパスフィルタであるフィルタ57,60をソフトウェア的に変更すれば、ノイズを適切に除去することが可能となる。すなわち、バンドパスフィルタ52等のアナログフィルタを変更することなく、車種の違いによらず、絶縁抵抗検出装置50の共通設計が可能となる。
対地静電容量Cgが変化に伴い、図5に示す第2区間T2~第4区間T4も変化する。しかしながら、対地静電容量Cgの変化に基づいて第2区間T2~第4区間T4が変化したとしても、測定周波数fの測定範囲を十分な範囲とすれば、絶対値|Z|が一定値となる第2区間T2及び第4区間T4区間は検出可能である。また、第2区間T2~第4区間T4が変化しても、当該第2区間T2~第4区間T4における絶対値|Z|が変化することもない。
そこで、所定の測定範囲で交流信号Iの測定周波数fを順次変更するように正弦波電流印加装置51を構成した。また、測定周波数fが変更されたにもかかわらず、絶対値|Z|が変化しない第2区間T2及び第4区間T4のうち、当該絶対値|Z|が、検出抵抗Rsの抵抗値と一致しない第2区間T2を特定するように制御装置70を構成した。すなわち、制御装置70は、測定周波数fが変更されたにもかかわらず、絶対値|Z|が変化しない場合であって、当該絶対値|Z|が、検出抵抗Rsの抵抗値と一致しない場合、当該絶対値|Z|が、合計値Rtotalであると判断する。このため、対地静電容量Cgの変化が変化しても、絶対値|Z|の算出精度、すなわち、絶縁抵抗Rgの算出精度が低下することを防止することができる。よって、精度よく漏電を判定することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の絶縁抵抗検出装置50について説明する。なお、以下では、各実施形態で互いに同一又は均等である部分には同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。
第1実施形態において説明したように、複素インピーダンスの絶対値|Z|と測定周波数fの関係は、図5に図示する通りである。ここで、複素インピーダンスの絶対値|Z|が測定周波数fに反比例して変化する第1区間T1は、角速度ωとカップリングコンデンサCsの値(1/ωCs)に依存して、変化する。例えば、カップリングコンデンサCsが小さくなると、図8に示すように、高周波数側に移動していく。
そして、カップリングコンデンサCsを小さくし過ぎると、測定周波数fの変化に関わらず、複素インピーダンスの絶対値|Z|が変化しない第2区間T2が存在しなくなる、若しくは、第2区間T2が短すぎて、判定が困難となる。つまり、カップリングコンデンサCsを小さくし過ぎると、図7の複素平面に示すように、検出抵抗Rsと絶縁抵抗Rgの合計値Rtotalを検出することができなくなる。このため、第1実施形態の検出方法を採用する場合、カップリングコンデンサCsをある程度の大きさを維持しなくてはならないという課題があった。そこで、第2実施形態では、カップリングコンデンサCsを小型化しても絶縁抵抗Rgを検出することができるように、測定処理に対して、変更を加えている。以下、詳しく説明する。
まず、カップリングコンデンサCsの容量を小さくしても、つまり、合計値Rtotalに対応する第2区間T2が存在しなくなっても、絶縁抵抗Rgが検出可能であることの原理について説明する。
図7に示すように、複素インピーダンスの虚部Im_Zがゼロであり、実部Re_Zが検出抵抗Rsに相当する点P1と、虚部Im_Zがゼロであり、実部Re_Zが合計値Rtotalに相当する点P2との間において、複素インピーダンス特性は、半円を描くような軌跡となる。このため、点P1と点P2との中間点P3において、複素インピーダンスの虚部Im_Zは、極大値となることがわかる。なお、複素インピーダンスの位相θが最大となる点P4は、中間点P3に対して若干ずれることがわかっている。
したがって、複素インピーダンスの虚部Im_Zが、極大値となる中間点P3における複素インピーダンスの実部Re_Zを特定することができれば、検出抵抗Rsは既知であるため、絶縁抵抗Rgを特定することが可能である。具体的には、中間点P3における複素インピーダンスの実部Re_Zから検出抵抗Rsを減算した値を2倍すれば、絶縁抵抗Rgを特定することができる。以上の原理に基づいて、測定処理を図9に示すようにしている。
絶縁抵抗検出装置50の制御装置70は、前回測定した複素インピーダンスの虚部Im_Zの値(以下、単に前回虚部Im_Zfと示す)をリセットして、ゼロを設定する(ステップS201)。ステップS202~ステップS204の処理は、第1実施形態の測定処理におけるステップS102~S104と同じであるので、説明を省略する。
ステップS204の処理後、制御装置70は、今回算出した複素インピーダンスの虚部Im_Zと前回虚部Im_Zfとの差が、所定の閾値Zthよりも小さいか否かを判定する(ステップS205)。所定の閾値Zthは、測定公差を考慮したゼロに近い値である。ステップS205では、測定周波数fを変化させたにもかかわらず、今回の虚部Im_Zが、前回虚部Im_Zfから変化しているか否かを判定していることとなる。つまり、虚部Im_Zが極大値となっているか否かを判定している。
この判定結果が否定の場合、制御装置70は、測定周波数fを所定値減少させて、新たな測定周波数fを設定する(ステップS206)。それと共に、制御装置70は、ステップS204で算出した虚部Im_Zを、前回虚部Im_Zfとして設定する(ステップS207)。そして、制御装置70は、ステップS203以降の処理を再び実行する。
ステップS205の判定結果が肯定の場合、制御装置70は、ステップS203で算出した複素インピーダンスの実部Re_Zが検出抵抗Rsの抵抗値と一致するか否かを判定する(ステップS208)。
この判定結果が否定の場合、制御装置70は、複素インピーダンスの実部Re_Zから検出抵抗Rsを減算し、減算した値を2倍することにより得られた値を、絶縁抵抗Rgとして算出する(ステップS209)。そして、測定処理を終了する。
一方、ステップS208の判定結果が肯定の場合、制御装置70は、ステップS210以降の処理を実施する。ステップS210以降の処理は、第1実施形態における測定処理のステップS110以降の処理と同じであるため、説明を省略する。
この第2実施形態における絶縁抵抗検出装置50では、以下のような効果を有する。
測定周波数fは、測定範囲内で順次変更されるように構成されており、制御装置70は、算出した複素インピーダンスの虚部Im_Zが極大値となったか否かを判定する。そして、制御装置70は、算出した複素インピーダンスの虚部Im_Zが極大値となったときの複素インピーダンスの実部Re_Zから検出抵抗Rsを減算し、その結果を2倍した値を絶縁抵抗Rgとして、特定することができる。そして、カップリングコンデンサCsの容量が、対地静電容量Cgよりも大きければ、虚部Im_Zが極大値を特定することができる。
したがって、カップリングコンデンサCsを小さくして、第2区間T2を特定できなくなったとしても、カップリングコンデンサCsの容量が、対地静電容量Cgよりも大きければ、極大値を特定し、当該極大値における実部Re_Zから絶縁抵抗Rgを特定することができる。このため、カップリングコンデンサCsを、第1実施形態よりも小さくすることができ、回路をより小型化することができる。
(他の実施形態)
上記実施形態を以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、絶縁抵抗検出装置50は、絶縁抵抗Rgの抵抗値を通知し、ECU100等に当該絶縁抵抗Rgの抵抗値に基づいて漏電を判定させてもよい。
・上記第1実施形態では、測定処理のステップS105において、複素インピーダンスの絶対値|Z|が一定値となっているか否かを判定したが、この別例として、複素インピーダンスの位相θがゼロ(又は、測定公差を考えてゼロ付近の値)となっているか否かを判定してもよい。また、この別例として、測定周波数fが変化しても、一定期間、複素インピーダンスの位相θがゼロであるか否かを判定するようにしてもよい。
本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリーを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ以上の専用ハードウエア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリーと一つ以上のハードウエア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
10…組電池、50…絶縁抵抗検出装置、51…正弦波電流印加装置、53…ロックインアンプ、70…制御装置、G1…接地部、Rg…絶縁抵抗、Rs…検出抵抗。

Claims (4)

  1. 直流電源(10)の電源端子に接続された電源経路(L1,L2)と接地部(G1)との間における絶縁抵抗(Rg)を検出する絶縁抵抗検出装置(50)において、
    前記電源経路に一端が接続されたカップリングコンデンサ(Cs)と、
    前記カップリングコンデンサの他端に接続された検出抵抗(Rs)と、
    前記検出抵抗に接続され、前記検出抵抗に交流電流を印加する電流印加部(51)と、
    前記交流電流の印加時、前記電流印加部と前記検出抵抗との間における接続点(M2)での電圧変動を検出する検出部(53)と、
    前記交流電流と、前記検出部により検出された前記電圧変動に基づき、前記検出抵抗、前記カップリングコンデンサ、車両の絶縁抵抗及び対地静電容量を含む交流回路における複素インピーダンスを算出し、当該複素インピーダンスに基づいて絶縁抵抗を算出する演算部(70)と、を備え
    前記電流印加部は、所定の測定範囲内で前記交流電流の周波数を順次変更するように構成されており、
    前記演算部は、前記交流電流の周波数が変更されたにもかかわらず、前記複素インピーダンスの絶対値が変化しない場合であって、当該複素インピーダンスの絶対値が、前記検出抵抗の抵抗値と一致しない場合、当該複素インピーダンスの絶対値に基づいて前記絶縁抵抗を算出する絶縁抵抗検出装置。
  2. 直流電源(10)の電源端子に接続された電源経路(L1,L2)と接地部(G1)との間における絶縁抵抗(Rg)を検出する絶縁抵抗検出装置(50)において、
    前記電源経路に一端が接続されたカップリングコンデンサ(Cs)と、
    前記カップリングコンデンサの他端に接続された検出抵抗(Rs)と、
    前記検出抵抗に接続され、前記検出抵抗に交流電流を印加する電流印加部(51)と、
    前記交流電流の印加時、前記電流印加部と前記検出抵抗との間における接続点(M2)での電圧変動を検出する検出部(53)と、
    前記交流電流と、前記検出部により検出された前記電圧変動に基づき、前記検出抵抗、前記カップリングコンデンサ、車両の絶縁抵抗及び対地静電容量を含む交流回路における複素インピーダンスを算出し、当該複素インピーダンスに基づいて絶縁抵抗を算出する演算部(70)と、を備え
    前記電流印加部は、所定の測定範囲内で前記交流電流の周波数を順次変更するように構成されており、
    前記演算部は、算出した複素インピーダンスの虚部が極大値となったときにおける複素インピーダンスの実部から前記検出抵抗の抵抗値を減算し、その結果を2倍した値に基づいて前記絶縁抵抗の抵抗値を特定する絶縁抵抗検出装置。
  3. 前記検出部は、前記交流電流に同期して出力される第1の参照信号と前記電圧変動との掛算値、及び前記交流電流に対して所定角度位相がずらされた第2の参照信号と前記電圧変動との掛算値を算出するように構成されており、
    前記演算部は、前記検出部により算出された掛算値に基づいて、前記複素インピーダンスを算出する請求項1又は2に記載の絶縁抵抗検出装置。
  4. 前記第1の参照信号は、前記第2の参照信号に対してその位相差が90°である請求項に記載の絶縁抵抗検出装置。
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