JP6881097B2 - 地絡検出装置 - Google Patents

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本発明は、車両の地絡検出装置に関するものである。
近年、高電圧のバッテリが採用されたハイブリッド自動車や電気自動車等では、地絡に対する保護の重要性が認識されており、種々の地絡検出装置が提案されている。
例えば、特許文献1に記載の地絡検出装置は、車体に高い電気抵抗値の絶縁抵抗を介して設置された直流電源回路に、カップリングコンデンサを介して接続されている。この地絡検出装置は、そのカップリングコンデンサに、出力インピーダンスを介して交流電圧を印加し、カップリングコンデンサと出力インピーダンスとの接続点における対地電圧を検出している。この対地電圧は、交流電圧を出力インピーダンスと絶縁抵抗で分圧した電圧である。上記地絡検出装置では、この分圧の変動に基づいて、直流電源回路の地絡を検出している。
そして、特許文献1に記載の地絡検出装置では、交流電圧の周波数を変更可能に構成されている。これにより、絶縁抵抗に並列に浮遊容量が存在する場合であっても、交流電圧の周波数を低くすることにより、浮遊容量のインピーダンスを小さくして浮遊容量の影響を抑え、地絡の検出精度が低下することを抑制している。
特開2016−101040号公報
ところで、近年の車両においては、電源側に接続される電気機器が増加する傾向があり、それに伴い浮遊容量も増加する傾向がある。また、車両走行時には、駆動される電気機器に応じて浮遊容量が変わり、駆動される電気機器に応じて浮遊容量が大きくなることが考えられる。この場合において、浮遊容量が大きいほど地絡検出への影響が大きくなり、地絡の検出精度が低下するおそれがある。
本発明は、上記実情に鑑み、浮遊容量の大きさによらず、地絡を適正に検出する地絡検出装置を提供することを主たる目的とする。
上記課題を解決する地絡検出装置は、車体とその車体に電気的に絶縁された直流電源との間の地絡を検出する地絡検出装置において、前記直流電源に接続され、直流成分を絶縁する絶縁部と、前記直流電源とは反対側において前記絶縁部に接続され、抵抗の大きさを可変に構成された抵抗部と、前記抵抗部に接続され、前記抵抗部に交流電圧を印加する発振部と、前記抵抗部における抵抗の大きさを変化させる抵抗制御部と、前記抵抗部における抵抗の大きさの変化前後において、前記発振部が前記抵抗部に交流電圧を印加した場合における前記絶縁部と前記抵抗部との接続点での電圧を取得し、取得した電圧の電圧差に基づき、前記地絡を検出する検出部を備えた。
各車両において搭載される電気機器が異なる場合がある。そして、搭載される電気機器が多い車両では、直流電源と電気機器との接続状態によっては、浮遊容量が大きくなる場合がある。
そして、浮遊容量が大きくなる場合、その影響により、交流電圧の印加時における絶縁部と抵抗部との接続点での電圧(分圧)が低下する。このため、当該接続点での電圧が閾値以下であるか否かに基づき、地絡を判定する場合、地絡していない場合であっても、浮遊容量の増加に応じて、地絡と判定する可能性がある。
そこで、検出部は、抵抗部における抵抗の大きさの変化前後において、発振部が抵抗部に交流電圧を印加した場合における絶縁部と抵抗部との接続点での電圧を取得し、取得した電圧の電圧差に基づき、地絡を検出することとした。当該電圧差は、対地絶縁抵抗が所定値以下となった場合、急峻に低下する傾向があり、その傾向は、浮遊容量が変化してもほとんど変わらない。このため、接続点での電圧差に基づき、地絡を判定することにより、浮遊容量の変化の影響を受けにくくして、地絡の適正に検出できる。
地絡検出装置の概略構成を示す図。 絶縁抵抗と接続点における対地電圧との特性を示す図。 絶縁抵抗と接続点における電圧差との特性を示す図。 地絡判定処理を示すフローチャート。
以下、車両の地絡検出装置を具現化した実施形態について説明する。本実施形態に係る地絡検出装置10を適用する車両は、高電圧電源系を備え走行用モータを駆動源としたハイブリッド自動車、電気自動車、及び燃料電池自動車等を想定している。
まず、本実施形態に係る車両の高電圧電源系の構成について、図1を参照しつつ説明する。本車両の高圧電源系は、直流電源としてのバッテリ20及び複数の電気機器を含み、車体と電気的に絶縁されている。複数の電気機器は、コンバータ31、インバータ32、MG33及び電力変換器34を含む。
バッテリ20は、複数の電池セルが直列接続されて構成された高圧(例えば数百V)の組電池であり、例えばリチウムイオン二次電池である。バッテリ20は、スイッチSW1及びスイッチSW2を介してコンバータ31に接続される。コンバータ31にはインバータ32が接続されており、インバータ32は、MG33が接続されている。
MG33(走行用モータ)は、車両に走行動力を付与する電動機として作動するとともに、車両の減速時に回生発電を行う発電機として作動するモータジェネレータである。インバータ32は、MG33を発電機又は電動機として駆動する。コンバータ31は、MG33が電動機として作動する場合、バッテリ20から供給された電力を昇圧してインバータ32に供給する。また、コンバータ31は、MG33が発電機として作動する場合、インバータ32から供給された電力を昇圧して、バッテリ20を充電する。
さらに、バッテリ20は、スイッチSW3及びスイッチSW4を介して電力変換器34に接続される。電力変換器34は、MG33の駆動とは異なる用途で用いられる電気機器である。本実施形態において、電力変換器34は、外部電源のプラグの差し込み口を有し、車両の外部から供給された電力の電圧を変換してバッテリ20に供給する充電器とする。なお、電力変換器34は、外部負荷のプラグの差し込み口を有し、バッテリ20の電力を電圧変換して外部負荷に供給する機器でもよい。
高電圧電源系に含まれるバッテリ20、コンバータ31、インバータ32、MG33及び電力変換器34と車体との間には、対地絶縁抵抗41a〜41e及び対地浮遊容量42a〜42eがそれぞれ存在する。特に、電力変換器34はノイズ量が多いため、電力変換器34と車体との間には、ノイズ対策用コンデンサが接続されることが多い。ここでは便宜上、ノイズ対策用コンデンサも対地浮遊容量42eに含める。よって、対地浮遊容量42eは、対地浮遊容量42b〜42dよりも大きい。また、対地浮遊容量42b〜42dの中では、インバータ32の対地浮遊容量42cが大きく、コンバータ31及びMG33の対地浮遊容量42b,42dは小さい。以下、対地絶縁抵抗41a〜41eの少なくとも1つを示す場合は対地絶縁抵抗41とし、対地浮遊容量42a〜42eの少なくとも1つを示す場合は対地浮遊容量(浮遊容量)42とする。
次に、本実施形態に係る地絡検出装置10の構成について、図1を参照して説明する。地絡検出装置10は、カップリングコンデンサCs、抵抗回路Rs、発振回路12、検出回路13、及びCPU11を備え、高電圧電源系における車体への地絡を検出する。
カップリングコンデンサCs(絶縁部)は、バッテリ20の負極端子側に接続されており、直流成分を絶縁する。
抵抗回路Rs(抵抗部)は、バッテリ20とは反対側において、カップリングコンデンサCsに直列接続されているとともに、発振回路12に直列接続されている。抵抗回路Rsは、並列に接続された抵抗素子Ra,Rbから構成されている。抵抗素子Rbには、スイッチSW5(スイッチ素子)が直列接続されている。スイッチSW5は、接続点P(抵抗素子RaとカップリングコンデンサCsとの接続点)と、抵抗素子Rbとの間において設けられている。したがって、スイッチSW5の開閉状態を制御することにより、抵抗回路Rsの抵抗値(抵抗)の大きさを変更可能となっている。つまり、抵抗回路Rsは、抵抗を可変可能に構成されている。本実施形態において、スイッチSW5が開放状態における抵抗回路Rsの抵抗の大きさを第1抵抗値R1と示し、スイッチSW5が閉鎖状態における抵抗回路Rsの抵抗の大きさを第2抵抗値R2と示す。
発振回路12(発振部)は、所定周波数のパルス電圧(交流電圧であればよい)を発生し、所定周波数のパルス電圧を抵抗回路Rsに印加する。所定周波数は、CPU11により設定される。
検出回路13は、カップリングコンデンサCsと抵抗回路Rsとの接続点Pに接続されており、接続点Pにおける対地電圧を抽出して、CPU11へ出力する。詳しくは、検出回路13は、バンドパスフィルタ回路13a及び差動増幅回路13bを含む。バンドパスフィルタ回路13aは、接続点Pの対地電圧からバッテリ20の電圧変動に伴う変動成分等のノイズ成分を除去し、ノイズ成分を除去した接続点Pの対地電圧を差動増幅回路13bに入力する。差動増幅回路13bは、接続点Pの対地電圧のピーク値と基準電圧との差分を増幅し、波高値としてCPU11へ入力する。
接続点Pにおける対地電圧は、抵抗回路Rsに印加された交流電圧を、抵抗回路Rsにおける抵抗と高電圧電源系の対地絶縁抵抗とで分圧した電圧となる。抵抗回路Rsにおける抵抗は、第1抵抗値R1(抵抗素子Raの抵抗値)又は第2抵抗値R2(抵抗素子Ra,Rbの合成した値)である。高電圧電源系の対地絶縁抵抗は、バッテリ20の対地絶縁抵抗41a、及びバッテリ20に接続されている電機機器の対地絶縁抵抗41を合成した値となる。また、高電圧電源系の対地浮遊容量は、バッテリ20の対地浮遊容量42a、及びバッテリ20に接続されている電機機器の対地浮遊容量42を合成した値となる。
CPU11(検出部)は、マイクロコンピュータであり、スイッチSW1〜SW5のオンオフを制御するとともに、交流電圧の所定周波数やピーク値を設定可能に構成されている。また、CPU11は、差動増幅回路13bのゲインを設定可能に構成されている。また、CPU11は、検出回路13から入力された電圧に基づいて、高電圧電源系の地絡を検出する。
ところで、交流電圧の所定周波数をfc、対地浮遊容量42の容量値をCとした場合、対地浮遊容量42のインピーダンスXは、X=1/(2π×fc×C)となる。すなわち、所定周波数fcが高くなるほどインピーダンスXは小さくなるとともに、容量値Cが大きくなるほどインピーダンスXは小さくなる。そして、インピーダンスXが小さくなるほど、対地絶縁抵抗41に対する対地浮遊容量42の影響が大きくなり、対地絶縁抵抗41に対応する電圧降下分が小さくなって、接続点Pの対地電圧は小さくなる。
よって、図2に示すように、実際の対地絶縁抵抗41が同じ値でも、所定周波数fcが高くなるほど又は容量値Cが大きくなるほど、接続点Pにおける対地電圧の検出値(波高値)は小さくなる。すなわち、容量値Cが大きくなるほど、対地絶縁抵抗41は実際の値よりも小さく見える。そのため、例えば、波高値と閾値とを比較して地絡を判定する場合、容量値Cが大きいと、実際は地絡していない場合でも、地絡と判定しやすくなる。
そこで、本実施形態において、CPU11は、抵抗回路Rsにおける抵抗の大きさの変化前後において、発振回路12が抵抗回路Rsに交流電圧を印加した場合における接続点Pでの対地電圧(波高値)を取得し、取得した対地電圧の電圧差に基づき、地絡を検出するようにした。
詳しく説明すると、図3(a)に示すように、接続点Pの対地電圧(波高値)は、対地絶縁抵抗41が大きくなることに応じて、急峻に立ち上がり、その後、一定値に近づくように収束していく。また、接続点Pの対地電圧は、抵抗回路Rsの抵抗が小さい場合(例えば、第2抵抗値R2の場合)、大きい場合(例えば、第1抵抗値R1の場合)と比較して、より急峻に立ち上がることとなる。なお、接続点Pの対地電圧は、抵抗回路Rsの抵抗が小さい場合、大きい場合と比較して、収束する電圧値が高くなる。
また、図3(b)に示すように、抵抗回路Rsの抵抗の変化前後における接続点Pの対地電圧の電圧差(以下、単に電圧差Vdと示す場合がある)は、対地絶縁抵抗41が所定値以下となった場合、急峻に低下する傾向がある。
前述したように、対地浮遊容量42の容量値Cが大きくなった場合、抵抗回路Rsの抵抗の大小にかかわらず、接続点Pの対地電圧(波高値)は、同様に小さくなる(図3(a)において破線で示す)。しかしながら、抵抗回路Rsにおける抵抗の大きさの変化前後における電圧差Vdは、浮遊容量が変化したとしても、ほとんど変わらない。すなわち、対地絶縁抵抗41が所定値以下となった場合に、電圧差Vdが急峻に低下する傾向は、ほとんど変わらない。なお、図3(b)において、浮遊容量が増加した場合における電圧差Vdを破線で示す。以上により、CPU11は、電圧差Vdが地絡閾値Vt以下となった場合、地絡を判定することとした。
次に図4に基づき地絡判定処理について説明する。地絡判定処理は、CPU11により、所定周期ごとに実行される。
CPU11は、スイッチSW1〜SW4の開閉状態を記憶する(ステップS11)。CPU11は、スイッチSW5の開放制御を実行する(ステップS12)。これにより、抵抗回路Rsの抵抗値が第1抵抗値R1となる。CPU11は、発振回路12に交流電圧の印加を指示する(ステップS13)。これにより、発振回路12は、抵抗回路Rsに交流電圧を印加することとなる。
そして、CPU11は、検出回路13から波高値を取得する(ステップS14)。ステップS14では、抵抗値が第1抵抗値R1であるとき、抵抗回路Rsに交流電圧を印加した場合における接続点Pの対地電圧に応じた波高値を、検出回路13から取得する。以下、抵抗値が第1抵抗値R1である抵抗回路Rsに交流電圧を印加した場合における接続点Pの対地電圧に応じて、検出回路13から取得した波高値を第1波高値H1と示す。この第1波高値H1は、記憶部に記憶される。
次に、CPU11は、ステップS11において記憶したスイッチSW1〜SW4の開閉状態が同一状態であるか否かを判定する(ステップS15)。この判定結果が否定の場合、電圧差Vdからでは地絡を検出できないため、地絡判定処理を終了する。
一方、ステップS15の判定結果が肯定の場合(同一状態である場合)、CPU11は、スイッチSW5の閉鎖制御を実行する(ステップS16)。これにより、抵抗回路Rsの抵抗値が第2抵抗値R2となる。これにより、CPU11は、抵抗制御部としての機能を備える。
CPU11は、発振回路12に交流電圧の印加を指示する(ステップS17)。これにより、発振回路12は、抵抗回路Rsに交流電圧を印加することとなる。そして、CPU11は、検出回路13から波高値を取得する(ステップS18)。ステップS18では、抵抗値が第2抵抗値R2であるとき、抵抗回路Rsに交流電圧を印加した場合における接続点Pの対地電圧に応じた波高値を、検出回路13から取得する。以下、抵抗値が第2抵抗値R2である抵抗回路Rsに交流電圧を印加した場合における接続点Pの対地電圧に応じて、検出回路13から取得した波高値を第2波高値H2と示す。この第2波高値H2は、記憶部に記憶される。
次に、CPU11は、第1波高値H1と第2波高値H2の差分である電圧差Vdを算出する(ステップS19)。その後、CPU11は、電圧差Vdが地絡閾値Vtよりも高いか否かを判定する(ステップS20)。
ステップS20の判定結果が肯定の場合(地絡閾値Vtよりも高い場合)、CPU11は、地絡していないと判定する(ステップS21)すなわち、絶縁状態であると判定する。一方、ステップS20の判定結果が否定の場合(地絡閾値Vt以下でない場合)、CPU11は、地絡していると判定する(ステップS22)。すなわち、漏電しており、絶縁状態でないと判定する。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
対地浮遊容量42の容量値Cが大きくなるほど、対地浮遊容量42のインピーダンスXは小さくなり、対地絶縁抵抗41に対する対地浮遊容量42の影響は大きくなる。すなわち、対地絶縁抵抗41が同じであっても接続点Pでの対地電圧が小さくなる。したがって、単純に接続点Pでの対地電圧を閾値と比較するだけでは、地絡していない場合であっても、地絡であると誤判定する可能性がある。
一方、接続点Pでの電圧差Vdは、対地絶縁抵抗41が地絡と判定される値(地絡閾値Vtに対応する地絡絶縁抵抗)以下となると急峻に低下する。対地浮遊容量42が変化しても、その傾向はほとんど変わらない。そこで、CPU11は、抵抗回路Rsにおける抵抗の大きさの変化前後において、抵抗回路Rsに交流電圧を印加した場合における接続点Pでの対地電圧(波高値H1,H2)を取得する。そして、CPU11は、取得した電圧の電圧差Vd(波高値H1,H2の差分)に基づき、地絡を検出することとした。これにより、対地浮遊容量42の変化の影響を受けにくくして、地絡の検出精度を向上させることができる。
このため、例えば、車両において搭載される電気機器等の部品点数が増加し、対地浮遊容量42が増加した場合であっても、地絡の検出精度を維持することができる。
また、例えば、ある車両において、スイッチSW1〜SW4を閉鎖させることにより、バッテリ20に接続される電気機器を増加させ、対地浮遊容量42が増加した場合であっても、地絡の検出精度を維持することができる。すなわち、バッテリ20と電気機器との接続状態に関わらず、地絡を検出することができる。
バッテリ20と電気機器との間に設けられたスイッチSW1〜SW4の開閉状態が異なる場合、対地絶縁抵抗41や対地浮遊容量42が異なる可能性がある。この場合、電圧差Vdに基づき、地絡を検出することはできない。つまり、抵抗回路Rsの抵抗を変えたことによる電圧差なのか、対地絶縁抵抗41や対地浮遊容量42が異なることによる電圧差なのか判別できない。
そこで、CPU11は、スイッチSW1〜SW4の開閉状態が同一状態である場合(ステップS15:YES)、抵抗回路Rsにおける抵抗値の大きさを変化させることとした。これにより、電圧差Vdに基づき、地絡を判定することができる。
抵抗回路Rsは、並列に接続された複数の抵抗素子Ra,Rbと、抵抗素子Ra,Rbに直列接続されるスイッチSW5を有している。CPU11は、スイッチSW5の開閉状態を変更することにより、抵抗回路Rsの抵抗の大きさを変更可能となっている。これにより、簡易な構成で抵抗回路Rsの抵抗を変化させることができる。
(他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されず、例えば以下のように実施してもよい。なお、以下では、各実施形態で互いに同一又は均等である部分には同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。
上記実施形態において、高電圧電源系に電力変換器34が含まれていなくてもよい。
上記実施形態において、カップリングコンデンサCsは、バッテリ20の正極端子側又はバッテリ20の内部に接続してもよい。
上記実施形態において、高圧電源系に含まれる他の電気機器は、コンバータ31、インバータ32及びMG33からなる走行用の電力系統と、電力変換器34からなる走行用以外の電力系統との2系統に限らず、3つ以上の電力系統を含んでいてもよい。
上記実施形態において、CPU11は、高電圧電源系に含まれるバッテリ20とその他の電気機器との接続状態に応じて、発振回路12から出力する交流電圧の所定周波数fcを変化させてもよい。例えば、電気機器が接続される数が多い場合には、少ない場合と比較して、浮遊容量が大きくなりやすい。そこで、CPU11は、電気機器が接続される数が多い場合には、少ない場合と比較して、交流電圧の周波数を小さくするようにしてもよい。これにより、浮遊容量の影響が小さくなり、地絡の検出精度をより向上させることができる。なお、CPU11は、スイッチSW1〜SW4の開閉状態に基づき、接続状態を把握すればよい。
上記実施形態では、抵抗回路Rsが取り得る抵抗値の上限値及び下限値は、バッテリ20に接続される対地絶縁抵抗41及び対地浮遊容量42に基づき、予め決められている。また、接続点Pでの電圧差Vdは、抵抗回路Rsの抵抗、交流電圧のピーク値(振幅)及び対地浮遊容量42の容量値C等に基づき決定される。このため、電圧差Vdが小さく、ノイズの影響を受けやすい可能性がある。そこで、上記実施形態において、差動増幅回路13bのゲインを任意に変更可能に構成してもよい。これにより、電圧差Vdを拡大することができ、地絡の検出精度を向上させることができる。
また、CPU11は、高電圧電源系に含まれるバッテリ20とその他の電気機器との接続状態に応じて、差動増幅回路13bのゲインを変化させてもよい。例えば、CPU11は、電気機器が接続される数が多い場合には、少ない場合と比較して、ゲインを大きくしてもよい。これにより、ノイズの影響を受けにくくなり、地絡判定が容易となる。
また、上記実施形態において、抵抗回路Rsに印加させる交流電圧のピーク値を任意に変更可能に構成してもよい。例えば、電圧差Vdが小さい場合、抵抗回路Rsに印加させる交流電圧のピーク値を変更してもよい。これにより、地絡の検出精度を向上させることができる。
また、CPU11は、高電圧電源系に含まれるバッテリ20とその他の電気機器との接続状態に応じて、抵抗回路Rsに印加させる交流電圧のピーク値を変化させてもよい。例えば、CPU11は、電気機器が接続される数が多い場合には、少ない場合と比較して、抵抗回路Rsに印加させる交流電圧のピーク値を大きくしてもよい。これにより、ノイズの影響を受けにくくなり、地絡判定が容易となる。
上記実施形態では、接続状態の変化に基づき、対地浮遊容量42が変化しても、地絡を検出可能に構成されている。このため、CPU11は、高電圧電源系に含まれるバッテリ20とその他の電気機器との接続状態を変化させ、地絡を検出できるか否かを比較することにより、地絡している箇所を特定可能に構成してもよい。例えば、CPU11は、スイッチSW1〜SW4が開放状態である場合において、地絡を検出しなかったにもかかわらず、スイッチSW1,SW2を閉鎖状態である場合において、地絡を検出した場合、コンバータ31、インバータ32若しくはモータ33が接続されている電気経路において地絡が発生していると特定してもよい。
上記実施形態の抵抗回路Rsとして、抵抗値を任意に変更可能な可変抵抗を採用してもよい。また、抵抗素子の数又はスイッチの数を増やして、抵抗回路Rsが選択可能な抵抗値を増やしてもよい。これにより、電圧差Vdが小さい場合、抵抗回路Rsの抵抗値を適切に変更して、地絡の検出精度を向上させることができる。
また、CPU11は、高電圧電源系に含まれるバッテリ20とその他の電気機器との接続状態に応じて、変化前後における抵抗回路Rsの抵抗値や変化幅を変更してもよい。例えば、CPU11は、電気機器が接続される数が多い場合には、少ない場合と比較して、変化前後における抵抗回路Rsの抵抗値を小さくしてもよい。これにより、ノイズの影響を受けにくくなり、地絡判定が容易となる。
10…地絡検出装置、11…CPU、12…発振回路、20…バッテリ、Cs…カップリングコンデンサ、Rs…抵抗回路。

Claims (5)

  1. 車体とその車体に電気的に絶縁された直流電源(20)との間の地絡を検出する地絡検出装置(10)において、
    前記直流電源に接続され、直流成分を絶縁する絶縁部(Cs)と、
    前記直流電源とは反対側において前記絶縁部に接続され、抵抗の大きさを可変に構成された抵抗部(Rs)と、
    前記抵抗部に接続され、前記抵抗部に交流電圧を印加する発振部(12)と、
    前記抵抗部における抵抗の大きさを変化させる抵抗制御部(11)と、
    前記抵抗部における抵抗の大きさの変化前後において、前記発振部が前記抵抗部に交流電圧を印加した場合における前記絶縁部と前記抵抗部との接続点での電圧を取得し、取得した電圧の電圧差に基づき、前記地絡を検出する検出部(11)を備えた地絡検出装置。
  2. 前記抵抗制御部は、前記直流電源と電気機器(31,32,33,34)との間に設けられたスイッチ(SW1〜SW4)の開閉状態が維持された状態である場合、前記抵抗部における抵抗の大きさを変化させる請求項1に記載の地絡検出装置。
  3. 前記電圧差を増幅する差動増幅回路(13b)を備え、前記差動増幅回路のゲインを変更可能に構成されている請求項1又は2に記載の地絡検出装置。
  4. 前記発振部は、前記交流電圧のピーク値を変更可能に構成されている請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の地絡検出装置。
  5. 前記抵抗部は、並列に接続された複数の抵抗素子(Ra,Rb)と、前記抵抗素子に直列接続されるスイッチ素子(SW5)を有し、前記スイッチ素子の開閉状態を変更することにより、前記抵抗部の抵抗の大きさを変更可能に構成されている請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の地絡検出装置。
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