JP7243457B2 - ベーパーチャンバ、電子機器、及び、ベーパーチャンバ用金属シート - Google Patents
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Description
まず、図1~図8を用いて、本発明の第1の実施の形態におけるベーパーチャンバ、電子機器、及び、ベーパーチャンバ用金属シートについて説明する。本実施形態におけるベーパーチャンバ1は、電子機器Eに収容された発熱体としての電子部品Dを冷却するために、電子機器Eに搭載される装置である。電子部品Dの例としては、携帯端末やタブレット端末といったモバイル端末等で使用される中央演算処理装置(CPU)、発光ダイオード(LED)、パワー半導体等の発熱を伴う電子デバイス(被冷却装置)が挙げられる。
図1は、本発明の第1の実施の形態による電子機器の一例を説明する模式斜視図である。
ここではまず、本実施の形態によるベーパーチャンバ1が搭載される電子機器Eについて、タブレット端末を例にとって説明する。図1に示すように、電子機器E(タブレット端末)は、筐体Hと、筐体Hの内側に配置された電子部品Dと、電子部品Dに配置されたベーパーチャンバ1と、を備えている。図1に示す電子機器Eでは、筐体Hの前面にタッチパネルディスプレイTDが設けられている。ベーパーチャンバ1は、筐体H内に収容されて、電子部品Dおよび筐体Hの一部を構成する筐体部材Haに熱的に接触するように配置される(図3参照)。
このことにより、電子機器Eの使用時に電子部品Dで発生する熱をベーパーチャンバ1が受けることができる。ベーパーチャンバ1が受けた熱は、筐体部材Haを介してベーパーチャンバ1の外部に放出される。このようにして、電子部品Dは効果的に冷却される。電子機器Eがタブレット端末である場合には、電子部品Dは、中央演算処理装置等に相当する。
次に、本実施の形態によるベーパーチャンバ1について説明する。ベーパーチャンバ1は、作動流体2が封入された密封空間3を有しており、密封空間3内の作動流体2が相変化を繰り返すことにより、上述した電子機器Eの電子部品Dを効果的に冷却するようになっている。作動流体2の例としては、純水、エタノール、メタノール、アセトン等、およびそれらの混合液が挙げられる。
ベーパーチャンバ1は、概略的に薄い平板状に形成されている。ベーパーチャンバ1の平面形状は任意であるが、図2に示すような矩形状であってもよい。この場合、ベーパーチャンバ1は、平面外輪郭をなす4つの直線状の外縁1a、1bを有する。このうち2つの外縁1aが、後述する第1方向(図中のX方向)に沿うように形成され、残り2つの外縁1bが、第1方向に直交する方向(図中のY方向)に沿うように形成される。
なお、理解を容易とするために、図2においては、ベーパーチャンバ1の要部となる内部構造を破線で示す。
本実施形態では、密封空間3は、作動流体2の蒸気が流れる蒸気流路である複数の第1流路40と、作動流体2の凝縮液が流れる凝縮液流路を有する複数の液流路部50と、を有している。
図2に示す例において、複数の第1流路40と複数の液流路部50とは、交互配置されて、第1方向(図中のX方向)に延びている。複数の第1流路40は外縁1bに沿って互いにつながっているが、複数の液流路部50は、互いに独立している。
なお、複数の第1流路40の幅が各々で同じであり、複数の液流路部50の幅も各々で同じである場合は、同じ幅の液流路部50が等間隔に配置されることになるため、ベーパーチャンバ1の各位置における機械的強度を均等化させることができる。
ここで蒸発部4は、ベーパーチャンバ1の上面側の任意の場所に設けることができるが、その位置は、電子機器Eにおける電子部品Dとの位置関係等の制約によって決まる場合が多い。図2においては、ベーパーチャンバ1の上面の中央部に設けられている例が示されている。
この輸送中、作動流体2の蒸気の熱は、ベーパーチャンバ1と熱的に接合されている筐体部材Haを介して外部に放出され(図3参照)、外縁1bに向かうにつれて作動流体2の蒸気が冷却される。
蒸発部4に戻った作動流体2は、再び電子部品Dから熱を受けて蒸発し、第1流路40を通って蒸発部4から離れる方向に拡散して、蒸気の多くは、比較的温度の低い外縁1bに向かって輸送される。
このように、密封空間3内の作動流体2が相変化を繰り返すことにより、ベーパーチャンバ1は、電子機器Eの電子部品Dを効果的に冷却する。
図3は、図2に示すベーパーチャンバのA-A線断面図である。なお、後述するように、本実施形態のベーパーチャンバ1の第1流路40および液流路部50は、通常、エッチング液を用いて金属シートをハーフエッチングすることにより形成される。
それゆえ、ベーパーチャンバ1が有する第1流路40および液流路部50の流路断面形状は、図3に例示するように、第1金属シート10の厚み方向(図中のZ方向)において、中央部の幅が、第1面10a側や第2面10b側の幅よりも小さい形状になる。
なお、上記の接合は、拡散接合ではなく、恒久的に接合できれば、ろう付け等の他の方式で接合されていてもよい。なお、「恒久的に接合」という用語は、厳密な意味に縛られることはなく、ベーパーチャンバ1の動作時に、密封空間3の密封性を維持可能な程度に、各金属シート間の接合を維持できる程度に接合されていることを意味する用語として用いている。
このことにより、第2金属シート20と第3金属シート30との間に、作動流体2を密封した密封空間が形成されている。
すなわち、第1金属シート10の液流路部50の上面と、第2金属シート20の下面とが当接して、第1金属シート10と第2金属シート20とが互いに接合されており、第1金属シート10の液流路部50の下面と、第3金属シート30の上面とが当接して、第1金属シート10と第3金属シート30とが互いに接合されている。
このことにより、ベーパーチャンバ1の機械的強度を向上させている。とりわけ、同じ幅の液流路部50を等間隔に配置することで、ベーパーチャンバ1の各位置における機械的強度を均等化させることができる。
また、ハーフエッチングで第1金属シート10を一部残す場合に比べて、製造工程も制御が容易になる。
そして、上記のように、第2金属シート20および第3金属シート30は、機械的強度が高い材料とすることができることから、第1流路40の幅も大きくできる。
それゆえ、ベーパーチャンバ1の薄型化の要求を満たしつつ、熱輸送能力を高めることができる。
より詳しくは、ベーパーチャンバ1の液流路部50においては、第1金属シート10の第1面10a側に第1面側第2流路60が形成されており、第1金属シート10の第2面10b側に第2面側第2流路70が形成されているため、第1金属シート10の片面にのみ凝縮液流路が設けられているタイプに比べて、平面占有率を変えることなく作動流体2の凝縮液の質量流量(単位例:グラム毎秒)を増加(例えば2倍に増加)できる。それゆえ、液状の作動流体2の輸送能力を、より向上させることができる。
なお、第2金属シート20と第3金属シート30とに用いられる材料は、同じ材料であってもよく、異なる材料であってもよい。
第2金属シート20の厚さT2と第3金属シート30の厚さT3とは、同じ厚さであってもよく、異なる厚さであってもよい。
より具体的には、複数の第1流路40の平均の流路断面積をAgとし、液流路部50において第2金属シート20と第3金属シート30との間に形成される複数の凝縮液流路の平均の流路断面積をAlとしたとき、AlがAgの0.5倍以下の関係にあるものとし、好ましくは0.25倍以下である。これにより作動流体2はその相態様(気相、液相)によって第1流路40と液流路部50の複数の凝縮液流路とを選択的に通り易くなる。
この関係はベーパーチャンバ1のうち少なくとも一部において満たせばよく、ベーパーチャンバ1の全部でこれを満たせばさらに好ましい。
図4(a)に示す液流路部50において、後述する各第1面側凸部63のうち第1金属シート10の第1面10aに該当する部分には濃度が濃いパターンを付し、後述する貫通部80にはパターンを付さず、これら以外の部分には濃度が薄いパターンを付している。
より詳しくは、図4(a)の左側(図中のY方向)から右側に向かって、液流路部50の第1面側第2流路60には、第1方向(図中のX方向)に延びるように、第1面側凸部列62A、62B、62C、62Dが設けられており、第1面側凸部列62A、62Bの間に、第1面側凸部列62A、62Bに隣接する第1面側主流溝61Aがあり、第1面側凸部列62B、62Cの間に、第1面側凸部列62B、62Cに隣接する第1面側主流溝61Bがあり、第1面側凸部列62C、62Dの間に、第1面側凸部列62C、62Dに隣接する第1面側主流溝61Cがある。
換言すれば、液流路部50の第1面側第2流路60と第2面側第2流路70は、互いに鏡像の関係になっている。
より詳しくは、図4(a)の左側(図中のY方向)から右側に向かって、液流路部50の第2面側第2流路70には、第1方向(図中のX方向)に延びるように、第2面側凸部列72A、72B、72C、72Dが設けられており、第2面側凸部列72A、72Bの間に、第2面側凸部列72A、72Bに隣接する第2面側主流溝71Aがあり、第2面側凸部列72B、72Cの間に、第2面側凸部列72B、72Cに隣接する第2面側主流溝71Bがあり、第2面側凸部列72C、72Dの間に、第2面側凸部列72C、72Dに隣接する第2面側主流溝71Cがある。
例えば、貫通部80Aと貫通部80Cとの間には第1面側凸部63B及び第2面側凸部73Bが配置されている。同様に、貫通部80Bと貫通部80Dとの間には第1面側凸部63C及び第2面側凸部73Cが配置されている。
また、ベーパーチャンバ1の製造工程、特に第1金属シートのエッチングの工程において、液流路部50が断線したり、部分的に破壊が生じたりするおそれがある。
さらに、貫通部80Cと第1面側凸部63Bの間には、第1方向(図中のX方向)に延びる第1面側主流溝61Bが配置され、貫通部80Cと第1面側凸部63Dの間には、第1方向(図中のX方向)に延びる第1面側主流溝61Cが配置されているため、第1方向(図中のX方向)と裏面(第2面)の両方に対して毛細管作用による作動流体2の輸送能力を有することができる。
このようなずれが生じても、上記のような効果を奏する貫通部80、第1面側第2流路60、第2面側第2流路70が形成されれば、本実施形態のべーパーチャンバとして十分機能する。
すなわち、本実施形態においては、第1金属シート10の第1面10aの法線方向(図中のZ方向)に沿って見た場合に、第2面側凸部73は第1面側凸部63と少なくとも部分的に重なる形態であってもよい。
このような場合も、上記のような効果を奏する貫通部80、第1面側第2流路60、第2面側第2流路70が形成されれば、本実施形態のべーパーチャンバとして十分機能する。
例えば、第1面側凸部63と第2面側凸部73とが、それぞれ異なる形状や異なる大きさを有する場合も、第1金属シート10の第1面10aの法線方向(図中のZ方向)に沿って見た場合に、第2面側凸部73が第1面側凸部63と少なくとも部分的に重なる形態であればよい。
例えば、第1金属シート10の第1面10aの法線方向(図中のZ方向)に沿って見た場合に、第2面側凸部73が第1面側凸部63の中に納まる形態や、逆に、第1面側凸部63が第2面側凸部73の中に納まる形態も含まれる。
これにより、温度変化や圧力変化によって作動流体2の蒸発量や凝縮量に変動が生じた場合でも、作動流体2の相変化の状態を、より一定に保つことができる。
なお、このような作用効果は、例えば、貫通部80B、80Cを設けない構成、すなわち、液流路部50の内側には貫通部を設けずに、液流路部50の端面に貫通部を設ける構成においても得ることができる。
図5に示す第1面側レジストパターン91(91A、91B、91C、91D)と、図6に示す第2面側レジストパターン92(92A、92B、92C、92D)とは、互いに鏡像の関係になっている。
例えば、図5に示す例において、図中のY方向における第1面側レジストパターン91Aと第1面側レジストパターン91Cとの間隔、及び、図中のX方向における第1面側レジストパターン91B同士の間隔を調整することで、第1面側レジストパターン91A、第1面側レジストパターン91B、第1面側レジストパターン91C、第1面側レジストパターン91Bで囲まれる領域に貫通部80Bを形成することができる。
次に、ベーパーチャンバ1の製造方法について、図7および図8を用いて説明する。
ここで、図7は、図3に示すベーパーチャンバの製造方法の一例を示す工程図である。また、図8は、図7に続くベーパーチャンバの製造方法の一例を示す工程図である。
まず、図7(a)に示すように、準備工程として、平板状の金属材料シートMを準備する。
ここで、第1面側レジストパターン91は、上述した図5に示すレジストパターンであり、第2面側レジストパターン92は、上述した図6に示すレジストパターンである。いずれもフォトリソグラフィー技術により形成される。
エッチング液には、例えば、塩化第二鉄水溶液等の塩化鉄系エッチング液、または塩化銅水溶液等の塩化銅系エッチング液を用いることができる。
それゆえ、両面からハーフエッチングを行うことで、所定の部位には材料を貫通しないような凹部を形成しつつ、他の所定の部位には材料を貫通した貫通部を形成することができる。
次に、図8(e)に示すように、第2金属シート20および第3金属シート30を準備し、次いで、図8(f)に示すように、仮止めとして、ハーフエッチングを施した第1金属シート10の第1面10aの側に第2金属シート20を固定し、第1金属シート10の第2面10bの側に第3金属シート30を固定する。
拡散接合は、接合する各金属シートを融点に近い温度まで加熱するが、融点よりは低いため、各金属シートが溶融して変形することを回避できる。
図示はしないが、上記の恒久的な接合の後、封入工程として、注入部5(図2参照)から密封空間3に作動流体2が注入される。
この際、まず、密封空間3が真空引きされて減圧され(例えば、5Pa以下、好ましくは1Pa以下)、その後に、作動流体2が密封空間3に注入される。作動流体2の封入量は、ベーパーチャンバ1内部の液流路部50の構成にもよるが、例えば、密封空間3の全容積に対して10%~40%とすることができる。
以上のようにして、本実施の形態によるベーパーチャンバ1が得られる。
次に、図9~図13を用いて、本発明の第2の実施形態によるベーパーチャンバについて説明する。
なお、本発明の第2の実施形態によるベーパーチャンバは、その液流路部の形態が、本発明の第1の実施形態によるベーパーチャンバと相違するものであり、他の構成については、本発明の第1の実施形態によるベーパーチャンバと同様とすることができる。
また、本発明の第2の実施形態によるベーパーチャンバの製造方法も、本発明の第1の実施形態によるベーパーチャンバの製造方法と同様とすることができる。
図9(a)に示す液流路部150において、後述する各第1面側凸部163のうち第1金属シート110の第1面(図3に示す第1金属シート10の第1面10aに相当)に該当する部分には濃度が濃いパターンを付し、後述する貫通部180、181にはパターンを付さず、これら以外の部分には濃度が薄いパターンを付している。
図9と同様に、図10においても、後述する各第1面側凸部163のうち第1金属シート110の第1面に該当する部分には濃度が濃いパターンを付し、後述する貫通部180、181にはパターンを付さず、これら以外の部分には濃度が薄いパターンを付している。
また、図11においては、後述する各第2面側凸部173のうち第1金属シート110の第2面(図3に示す第1金属シート10の第2面10bに相当)に該当する箇所に、他の個所よりも濃度が濃いパターンを付し、後述する貫通部180、181にはパターンを付さず、これら以外の部分には濃度が薄いパターンを付している。
より詳しくは、図10の左側(図中のY方向)から右側に向かって、第1面側第2流路160には、第1方向(図中のX方向)に延びるように、第1面側凸部列162A、162B、162C、162Dが設けられており、第1面側凸部列162A、162Bの間に、第1面側凸部列162A、162Bに隣接する第1面側主流溝161Aがあり、第1面側凸部列162B、162Cの間に、第1面側凸部列162B、162Cに隣接する第1面側主流溝161Bがあり、第1面側凸部列162C、162Dの間に、第1面側凸部列162C、162Dに隣接する第1面側主流溝161Cがある。
より詳しくは、図11の左側(図中のY方向)から右側に向かって、第2面側第2流路170には、第1方向(図中のX方向)に延びるように、第2面側凸部列172A、172B、172Cが設けられており、第2面側凸部列172A、172Bの間に、第2面側凸部列172A、172Bに隣接する第2面側主流溝171Aがあり、第2面側凸部列172B、172Cの間に、第2面側凸部列172B、172Cに隣接する第2面側主流溝171Bがある。
より詳しくは、第2面側凸部173Aは、第1面側主流溝161Aと重なる領域に設けられており、第2面側凸部173Bは、第1面側主流溝161Bと重なる領域に設けられており、第2面側凸部173Cは、第1面側主流溝161Cと重なる領域に設けられている。
図9~図11に示す例においては、第2面側主流溝171(171A、171B)の幅W3が、第1面側主流溝161(161A、161B、161C)の幅W2よりも大きい。
図9~図11に示す例においては、貫通部180(180A、180B、180C、180D)が貫通部181(181A、181B、181C)よりも大きい。
また、幅が小さい主流溝を有する流路は、毛管力作用が強いため、液状の作動流体2の凝縮液を輸送する力が強い一方、流路抵抗は大きいため作動流体2の蒸気が混入してくることを防ぐことができる。
これらの総合的な効果により、効率良く液状の作動流体2の凝縮液を蒸発部4に供給することができるため、ベーパーチャンバの熱輸送能力を高めることができる。
それゆえ、第1方向(図中のX方向)に直交する方向において、一の貫通部180と他の貫通部181とがつながってしまい、想定外の巨大な貫通部が形成されてしまうことを防止することができる。
より詳しくは、第1面側レジストパターン191Aから第1面側凸部163Aを形成し、第1面側レジストパターン191Bから第1面側凸部163Bを形成し、第1面側レジストパターン191Cから第1面側凸部163Cを形成し、第1面側レジストパターン191Dから第1面側凸部163Dを形成することができる。
より詳しくは、第2面側レジストパターン192Aから第2面側凸部173Aを形成し、第2面側レジストパターン192Bから第2面側凸部173Bを形成し、第2面側レジストパターン192Cから第2面側凸部173Cを形成し、第2面側レジストパターン192Dから第2面側凸部173Dを形成することができる。
2 作動流体
3 密封空間
4 蒸発部
5 注入部
6 周縁壁
10 第1金属シート
10a 第1面
10b 第2面
20 第2金属シート
30 第3金属シート
40 第1流路
50 液流路部
60 第1面側第2流路
61、61A、61B、61C 第1面側主流溝
62、62A、62B、62C、62D 第1面側凸部列
63、63A、63B、63C、63D 第1面側凸部
70 第2面側第2流路
71 第2面側主流溝
72 第2面側凸部列
73 第2面側凸部
80、80A、80B、80C、80D 貫通部
91、91A、91B、91C、91D 第1面側レジストパターン
92、92A、92B、92C、92D 第2面側レジストパターン
110 第1金属シート
140 第1流路
150 液流路部
160 第1面側第2流路
161、161A、161B、161C 第1面側主流溝
162、162A、162B、162C、162D 第1面側凸部列
163、163A、163B、163C、163D 第1面側凸部
170 第2面側第2流路
171 第2面側主流溝
172 第2面側凸部列
173、173A、173B、173C 第2面側凸部
180、180A、180B、180C、180D 貫通部
181、181A、181B、181C 貫通部
191、191A、191B、191C、191D 第1面側レジストパターン
192、192A、192B、192C 第2面側レジストパターン
D 電子部品
E 電子機器
H 筐体
M 金属材料シート
Ma 第1面
Mb 第2面
Claims (15)
- 密封空間に作動流体が封入されたベーパーチャンバであって、
第1面と、前記第1面とは反対側の第2面と、を有する第1金属シートと、
前記第1金属シートの前記第1面側に積層された第2金属シートと、
前記第1金属シートの前記第2面側に積層された第3金属シートと、
を備え、
前記第1金属シートの前記第1面の法線方向に沿って見た場合に、複数の第1流路と複数の液流路部とが、交互配置されて第1方向に延びており、
前記第1面から前記第2面を貫通して、前記第1流路が形成されており、
前記液流路部においては、
前記第1金属シートの前記第1面側に第1面側第2流路が形成されており、
前記第1金属シートの前記第2面側に第2面側第2流路が形成されており、
前記第1面側第2流路と、前記第2面側第2流路とが、互いに貫通部を介して連通しており、
前記第1面側第2流路は、前記第1方向に延びる第1面側主流溝と、前記第1面側主流溝に隣接する第1面側凸部列と、を有し、前記第1面側凸部列は第1方向に沿って配列された複数の第1面側凸部から構成され、複数の前記第1面側凸部の間に前記貫通部が設けられており、
前記第2面側第2流路は、前記第1方向に延びる第2面側主流溝と、前記第2面側主流溝に隣接する第2面側凸部列と、を有し、前記第2面側凸部列は第1方向に沿って配列された複数の第2面側凸部から構成され、複数の前記第2面側凸部の間に前記貫通部が設けられている、ベーパーチャンバ。 - 前記第1流路は、前記作動流体の蒸気が流れる蒸気流路であり、
前記第1面側第2流路及び前記第2面側第2流路は、前記第1流路より流路断面積が小さくされ、前記作動流体の凝縮液が流れる凝縮液流路である、請求項1に記載のベーパーチャンバ。 - 前記第1方向に直交する方向において、一の前記貫通部と他の前記貫通部との間には前記第1面側凸部及び前記第2面側凸部が配置されている、請求項1または請求項2に記載のベーパーチャンバ。
- 前記第1金属シートの前記第1面の法線方向に沿って見た場合に、
前記第2面側凸部が前記第1面側凸部と少なくとも部分的に重なる、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のベーパーチャンバ。 - 前記第1金属シートの前記第1面の法線方向に沿って見た場合に、
前記第2面側凸部が前記第1面側主流溝と重なる領域に設けられている、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のベーパーチャンバ。 - 前記第1金属シートの前記第1面の法線方向に沿って見た場合に、
前記第1面側主流溝と前記第2面側主流溝のどちらか一方の幅が他方の幅よりも大きい、請求項5に記載のベーパーチャンバ。 - 前記第1金属シートの前記第1面の法線方向に沿って見た場合に、
前記第1方向に沿って配列された複数の前記第1面側凸部の間に設けられている前記貫通部が、前記第1方向に沿って配列された複数の前記第2面側凸部の間に設けられている前記貫通部よりも大きい、
若しくは、
前記第1方向に沿って配列された複数の前記第2面側凸部の間に設けられている前記貫通部が、前記第1方向に沿って配列された複数の前記第1面側凸部の間に設けられている前記貫通部よりも大きい、
請求項5または請求項6に記載のベーパーチャンバ。 - 筐体と、
前記筐体の内側に配置された電子部品と、
前記電子部品に配置された請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載されたベーパーチャンバと、
を備える、電子機器。 - 第1面と、前記第1面とは反対側の第2面と、を有するベーパーチャンバ用金属シートであって、
前記第1面の法線方向に沿って見た場合に、複数の第1流路と複数の液流路部とが、交互配置されて第1方向に延びており、
前記第1面から前記第2面を貫通して、前記第1流路が形成されており、
前記液流路部においては、
前記第1面側に第1面側第2流路が形成されており、
前記第2面側に第2面側第2流路が形成されており、
前記第1面側第2流路と、前記第2面側第2流路とが、互いに貫通部を介して連通しており、
前記第1面側第2流路は、前記第1方向に延びる第1面側主流溝と、前記第1面側主流溝に隣接する第1面側凸部列と、を有し、前記第1面側凸部列は第1方向に沿って配列された複数の第1面側凸部から構成され、複数の前記第1面側凸部の間に前記貫通部が設けられており、
前記第2面側第2流路は、前記第1方向に延びる第2面側主流溝と、前記第2面側主流溝に隣接する第2面側凸部列と、を有し、前記第2面側凸部列は第1方向に沿って配列された複数の第2面側凸部から構成され、複数の前記第2面側凸部の間に前記貫通部が設けられている、ベーパーチャンバ用金属シート。 - 前記第1流路は作動流体の蒸気が流れるべき蒸気流路であり、
前記第1面側第2流路及び前記第2面側第2流路は前記第1流路より流路断面積が小さくされ、前記作動流体の凝縮液が流れるべき凝縮液流路である、請求項9に記載のベーパーチャンバ用金属シート。 - 前記第1方向に直交する方向において、一の前記貫通部と他の前記貫通部との間には前記第1面側凸部及び前記第2面側凸部が配置されている、請求項9または請求項10に記載のベーパーチャンバ用金属シート。
- 前記第1面の法線方向に沿って見た場合に、
前記第2面側凸部が前記第1面側凸部と少なくとも部分的に重なる、請求項9乃至請求項11のいずれか一項に記載のベーパーチャンバ用金属シート。 - 前記第1面の法線方向に沿って見た場合に、
前記第2面側凸部が前記第1面側主流溝と重なる領域に設けられている、請求項9乃至請求項11のいずれか一項に記載のベーパーチャンバ用金属シート。 - 前記第1面の法線方向に沿って見た場合に、
前記第1面側主流溝と前記第2面側主流溝のどちらか一方の幅が他方の幅よりも大きい、請求項13に記載のベーパーチャンバ用金属シート。 - 前記第1面の法線方向に沿って見た場合に、
前記第1方向に沿って配列された複数の前記第1面側凸部の間に設けられている前記貫通部が、前記第1方向に沿って配列された複数の前記第2面側凸部の間に設けられている前記貫通部よりも大きい、
若しくは、
前記第1方向に沿って配列された複数の前記第2面側凸部の間に設けられている前記貫通部が、前記第1方向に沿って配列された複数の前記第1面側凸部の間に設けられている前記貫通部よりも大きい、
請求項13または請求項14に記載のベーパーチャンバ用金属シート。
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