JP7243366B2 - 表示部品、表示装置、表示部品の製造方法、および表示装置の製造方法 - Google Patents

表示部品、表示装置、表示部品の製造方法、および表示装置の製造方法 Download PDF

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本発明は、表示部品、表示装置、表示部品の製造方法、および表示装置の製造方法に関する。
固体状表示媒体を有する表示装置が知られている。固体状表示媒体は、液晶のような液体表示媒体に比べて耐衝撃性が強い。
例えば、電気泳動粒子を分散した液体を固体の隔壁内に閉じ込めた固体状表示媒体がある。電気泳動粒子は、電界印加によって隔壁内の空間を移動し、電界をオフした後にもその位置に留まるため、電気泳動粒子を用いた表示画像は電界をオフした後も保持される。
表示画像は、電気泳動粒子が外光を反射することによって形成されるので、紙の印刷物のように目にやさしい自然な表示になる。このため、電気泳動粒子を用いた表示装置は、電子ペーパーとも呼ばれる。
例えば、特許文献1には、電気泳動粒子を用いた固体状表示媒体を備える電気光学表示装置が記載されている。
固体状表示媒体は、樹脂基板上の透明電極上に配置され、表示部品を形成する。表示部品は画素電極を有する別の基板に貼り合わされることによって表示装置の一部を構成する。画素電極を有する基板はバックプレーン(背面板)と呼ばれている。
背面板は、接着剤が介在した状態で、表示部品の固体状表示媒体上に接着される。これにより、固体状表示媒体は、画素電極と、透明電極と、の間に挟まれる。
画素電極への通電は、背面板内の配線を通して行われる。一方、透明電極への通電は、背面板経由で行われる。このため、表示部品においては、背面板の画素電極と対向しない領域の固体状表示媒体が除去加工されて透明電極の一部が露出される。露出した透明電極上には導電性の接続部材が配置されている。接続部材は、背面板と表示部品との接着時に背面板側のコンタクトパッドに当接することによって、背面板の回路と電気的に接続される。
特許第5634373号公報
しかしながら、上記のような従来技術には以下のような問題がある。
特許文献1に記載の技術では、接続部材と接触させる透明電極を露出させるために、固体状表示媒体等を機械的摩耗または化学的分解によって除去することが記載されている。より好ましい除去方法としては、不織布や非細断テープを用いてせん断型動作で、固体状表示媒体等を除去する除去方法が記載されている。
以下に説明するように、特許文献1の除去方法では、除去量の制御が難しいという問題がある。
図29に、特許文献1と同様のウェット機械式研摩による比較例の除去方法の例を示す。
図29に示すように、表示部品300は、樹脂基板301、透明電極302、および表示媒体層303がこの順に積層している。表示媒体層303は、液体をしみ込ませた不織布304によって、研摩される。具体的には、不織布304は、表示媒体層303を層厚方向に押圧した状態で、層厚方向に直交する方向に往復駆動される。これにより、不織布304の移動範囲が全体的に研摩される。不織布304の先端には、表示媒体層303の表面に平行な研摩面Sが創成される。
図30A、30Bに示すように、研摩面Sが透明電極302に達すると、穴部305が形成され、比較例の表示部品が得られる。
ただし、見易さのため、図30Aにおける透明電極302の露出面には、図30Bにおける透明電極302と同様のハッチングが施されている。
穴部305の平面視形状は、弾力を有する不織布304の駆動範囲に依存するので、図30Aに示すように、不定形の筒状である。
不織布304が弾力を有することにより、研摩面Sの高さと、不織布304の押し込み量と、は正確には対応しない。このため、研摩面Sを、透明電極302の内部で停止させることは、容易ではない。
例えば、図30Bに二点鎖線で示すように、研摩量が少なすぎて研摩面S’が透明電極302に達しないと、図示略の接続部材との導通がとれない。
例えば、図30Bに二点鎖線で示すように、研摩量が多すぎて研摩面S’’が透明電極302を突き抜けると、樹脂基材301が露出するので、やはり図示略の接続部材との導通がとれない。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、加工バラツキがあっても表示部品内の透明電極層との良好な電気接続が可能になる、表示部品、表示装置、表示部品の製造方法、および表示装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の態様の表示部品は、樹脂基板、透明電極層、および表示媒体層が層厚方向においてこの順に配置された積層体、を備え、前記積層体は、前記表示媒体層を貫通し、少なくとも前記透明電極層に達する窪みを有しており、前記窪みには、前記層厚方向から見て前記透明電極層が露出しており、前記表示媒体層において、前記透明電極層と反対側の表面に開口する前記窪みの前記層厚方向から見た開口面積は、前記窪み内の前記層厚方向から見た前記透明電極層の露出面積よりも大きい。
前記窪みは、前記表示媒体層において前記表面から前記層厚方向における中間部に形成された底面まで凹んだ第1窪みと、前記底面の一部から少なくとも前記透明電極層に達する第2窪みと、からなる。
第1の態様に係る他の表示部品は、樹脂基板、透明電極層、および表示媒体層が層厚方向においてこの順に配置された積層体、を備え、前記積層体は、前記表示媒体層を貫通し、少なくとも前記透明電極層に達する窪みを有しており、前記窪みには、前記層厚方向から見て前記透明電極層が露出しており、前記表示媒体層において、前記透明電極層と反対側の表面に開口する前記窪みの前記層厚方向から見た開口面積は、前記窪み内の前記層厚方向から見た前記透明電極層の露出面積よりも大きい。
前記窪みの表面には、同方向に並行して延びる複数の線状溝が形成されている。
上記表示部品においては、前記窪みは、順テーパー面を有してもよい。
上記表示部品においては、前記窪みは、前記積層体の法線に対して0°以上90°以下をなす方向に延びる回転軸線を中心とする回転体の表面に沿う湾曲面を有してもよい。
第1の態様に係る他の表示部品は、樹脂基板、透明電極層、および表示媒体層が層厚方向においてこの順に配置された積層体、を備え、前記積層体は、前記表示媒体層を貫通し、少なくとも前記透明電極層に達する窪みを有しており、前記窪みには、前記層厚方向から見て前記透明電極層が露出しており、前記表示媒体層において、前記透明電極層と反対側の表面に開口する前記窪みの前記層厚方向から見た開口面積は、前記窪み内の前記層厚方向から見た前記透明電極層の露出面積よりも大きい。
前記窪みは、前記積層体の法線に対して0°以上90°以下をなす方向に延びる回転軸線を中心とする、2次曲線が回転した回転体または円錐表面に沿う湾曲面を有する。
上記表示部品においては、前記表示媒体層は、電気泳動粒子を含む電気泳動表示媒体であってもよい。
本発明の第2の態様の表示装置は、上記表示部品と、複数の画素電極および表示回路を有する背面板と、前記表示部品における前記窪みに配置され、前記窪みに露出した前記透明電極層と、前記表示回路と、を電気的に接続する接続部材と、を備える。
上記表示装置においては、前記接続部材は、銀ペーストを含んでもよい。
本発明の第3の態様の表示部品の製造方法は、樹脂基板、透明電極層、および表示媒体層が層厚方向においてこの順に配置された積層体に対して、前記表示媒体層を貫通し、少なくとも前記透明電極層に達する窪みを形成すること、を含み、前記窪みを形成する際は、前記表示媒体層において、前記透明電極層と反対側の表面に開口する前記窪みの前記層厚方向から見た開口面積が、前記窪み内の前記層厚方向から見た前記透明電極層の露出面積よりも大きくなるように、除去加工用の回転工具を用いて、前記表示媒体層を前記透明電極層に向かって除去加工することを含む。
上記表示部品の製造方法においては、前記積層体は、前記表示媒体層上に、さらに接着剤層および剥離層をこの順に有しており、前記窪みを形成する前に、前記窪みを形成する部位における前記接着剤層および前記剥離層を除去することと、をさらに含んでもよい。
上記表示部品の製造方法においては、前記窪みを形成する際に、前記表示媒体層において前記表面から前記層厚方向における中間部まで除去加工することによって、底面を有する第1窪みを形成し、前記回転工具を用いて、前記底面の一部から少なくとも前記透明電極層に達する第2窪みを形成してもよい。
上記表示部品の製造方法においては、前記積層体は、前記表示媒体層上に、さらに接着剤層および剥離層をこの順に有しており、前記第1窪みを形成する前に、前記第1窪みを形成する部位における前記接着剤層および前記剥離層を除去することと、をさらに含んでもよい。
上記表示部品の製造方法においては、前記第1窪みを形成する際に、前記表示媒体層の一部とともに前記接着剤層および前記剥離層を除去してもよい。
上記表示部品の製造方法においては、前記回転工具の先端部は、丸みを帯びた形状または円錐状であってもよい。
上記表示部品の製造方法においては、前記回転工具によって、前記窪みを形成する際に、前記透明電極層と前記回転工具との間の電気抵抗を測定し、前記電気抵抗が予め決められた閾値以下になった場合に、前記回転工具による前記除去加工を停止してもよい。
上記表示部品の製造方法においては、前記回転工具によって、前記窪みを形成する際に、前記透明電極層と前記回転工具との間の静電容量を測定し、前記静電容量が予め決められた閾値以上になった場合に、前記層厚方向において前記表示媒体層から前記透明電極層に向かう前記回転工具の移動速度を低減してもよい。
本発明の第4の態様の表示装置の製造方法は、上記表示部品の製造方法によって、前記表示部品を製造することと、前記表示部品の前記窪みに、前記透明電極層と電気的に接続する接続部材を配置することと、複数の画素電極および表示回路を有する背面板を、前記表示回路の一部と前記接続部材とが当接するように前記表示部品に重ねた状態で、前記背面板を前記表示部品に貼り合わせることと、を含む。
本発明の表示部品、表示装置、表示部品の製造方法、および表示装置の製造方法によれば、加工バラツキがあっても表示部品内の透明電極層との良好な電気接続が可能になる。
本発明の第1の実施形態の表示部品の一例を示す模式的な平面図である。 図1AにおけるA-A断面図である。 図1Bにおける表示媒体層の詳細構成の一例を示す模式的な断面図である。 本発明の第1の実施形態の表示部品の製造方法の一例を示す工程説明図である。 本発明の第1の実施形態の変形例の表示部品の製造方法の一例を示す模式的な工程説明図である。 本発明の第1の実施形態の変形例(第3変形例)の表示部品の一例を示す模式的な縦断面図である。 本発明の第1の実施形態の変形例(第4変形例)の表示部品の一例を示す模式的な平面図である。 図6AにおけるB-B断面図である。 本発明の第1の実施形態の変形例(第5変形例)の表示部品の一例を示す模式的な平面図である。 図7AにおけるC-C断面図である。 本発明の第1の実施形態の変形例(第5変形例)の表示部品の製造方法の一例を示す工程説明図である。 本発明の第1の実施形態の変形例(第6変形例)の表示部品を示す模式的な平面図である。 図9AにおけるD-D断面図である。 本発明の第1の実施形態の変形例(第7変形例)の表示部品の一例を示す模式的な平面図である。 図10AにおけるF-F断面図である。 本発明の第1の実施形態の変形例(第7変形例)の表示部品の一例の製造方法を示す工程説明図である。 本発明の第1の実施形態の変形例(第8変形例)の表示部品の一例を示す模式的な平面図である。 図12AにおけるG-G断面図である。 本発明の第1の実施形態の変形例(第9変形例)の表示部品の一例を示す模式的な平面図である。 図13AにおけるH-H断面図である。 本発明の第1の実施形態の変形例(第9変形例)の表示部品の製造方法の一例を示す工程説明図である。 本発明の第1の実施形態の変形例(第10変形例)の表示部品を示す模式的な平面図である。 図15AにおけるI-I断面図である。 本発明の第1の実施形態の変形例(第11変形例)の表示部品の一例を示す模式的な平面図である。 図16AにおけるJ-J断面図である。 本発明の第1の実施形態の変形例(第11変形例)の表示部品の製造方法の一例を示す工程説明図である。 本発明の第1の実施形態の変形例(第12変形例)の表示部品を示す模式的な平面図である。 図18AにおけるK-K断面図である。 本発明の第2の実施形態の表示装置の一例を示す模式的な平面図である。 図19におけるL-L断面図である。 本発明の第2の実施形態の表示装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態の表示装置の製造方法を示す平面図である。 図22におけるM-M断面図である。 本発明の第2の実施形態の表示装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態の表示装置の製造方法を示す断面図である。 図25におけるP視平面図である。 本発明の第2の実施形態の表示装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態の表示装置の製造方法を示す断面図である。 比較例の表示部品の除去方法を示す模式的な断面図である。 比較例の表示部品を示す模式的な平面図である。 図30AにおけるZ-Z断面図である。
以下では、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。すべての図面において、実施形態が異なる場合であっても、同一または相当する部材には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態の表示部品について説明する。
図1Aは本発明の第1の実施形態の表示部品の一例を示す模式的な平面図である。図1Bは、図1AにおけるA-A断面図である。図2は図1Bにおける表示媒体層の詳細構成の一例を示す模式的な断面図である。
図1Aに示す本実施形態の表示部品7は、固体状表示媒体を用いて表示を行うためのシート状部材である。
図1Bに示すように、表示部品7は、積層体6を備える。積層体6は、樹脂基板1、透明電極2(透明電極層)、および表示媒体層3(電気泳動表示媒体)を層厚方向(図1Bにおける縦方向)において、この順に有する。さらに、積層体6の表示媒体層3上には、接着剤層4および剥離層5がこの順に配置されている。
ただし、上述の表示部品7の構成は、表示装置に組み込まれる前の構成である。表示部品7が表示装置に組み込まれる際には、表示部品7から剥離層5が除去される。
以下では、簡単のため、各部材の配置に関して、図1B等の縦断面図に図示された配置に基づいて、上、下を用いる場合がある。
例えば、層厚方向における上方向とは、層厚方向において樹脂基板1から表示媒体層3に向かう方向である。層厚方向における下方向とは、表示媒体層3から樹脂基板1に向かう方向である。
樹脂基板1は、層厚方向の表面として第1面1aおよび第2面1bを有するシート状部材である。樹脂基板1は、外光と、後述する表示媒体層3における反射光とを透過させる。
第1面1aは図示上側の表面である。第1面1a上には、後述する透明電極2が積層されている。
第2面1bは図示下側の表面である。第2面1bは、表示部品7における外光の入射面である。
樹脂基板1の外形は特に限定されないが、本実施形態では、一例として矩形状である。
樹脂基板1の材料は、光透過性を有していれば特に限定されない。例えば、樹脂基板1に好適な樹脂材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルスルフォン(PES)などが挙げられる。
樹脂基板1の厚さは特に限定されない。例えば、樹脂基板1の厚さはt1である。t1は、10μm以上1000μm以下であってもよい。t1は、50μm以上200μm以下であることがより好ましい。
透明電極2は、図示略の表示装置の背面板に設けられた画素電極との間に電界を発生させる対向電極である。
画素電極は、画像信号に応じて表示媒体層3の表示状態を変更する電極であり、表示画面の内部に配置され、表示単位である画素に対応する微細な形状(例えば矩形状)にパターニングされている。各画素電極には、画素信号に応じて表示回路からの電圧が印加される。
透明電極2は、図示下面に第2面2bを、図示上面に第1面2aを有する層状部である。透明電極2の第1面2aは、樹脂基板1の第1面1aに密着している。
透明電極2は、少なくとも、各画素電極が分布する表示画面全体を覆う大きさを有する。ただし、透明電極2は、画素電極と対向しない領域にも延在されている。透明電極2において、画素電極と対向しない部位は、適宜配線形状、パッド形状にパターニングされていてもよい。
透明電極2の材料は、導電性および光透過性を有していれば特に限定されない。例えば、透明電極2に好適な材料としては、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化亜鉛アルミニウム(AZO)、酸化亜鉛ガリウム(GZO)などが挙げられる。
透明電極2は、後述する第2窪み9の部位を除いて、一定の厚さt2を有する。t2の大きさ特に限定されない。例えば、t2は、0.01μm以上10μm以下であってもよい。t2は、0.05μm以上2μm以下であることがより好ましい。
表示媒体層3は、画素電極および透明電極2の間に印加される電界に応じて、移動可能な表示媒体を含む層状部である。表示媒体層3は、図示下面に第2面3bを、図示上面に第1面3a(透明電極層と反対側の表面)を有する。表示媒体層3の第2面3bは、透明電極2の第1面2aに密着している。
表示媒体層3は、樹脂基板1の全体を覆う大きさを有する。ただし、表示媒体層3が表示に用いられるのは、画素電極と重なる領域のみである。
表示媒体層3に含まれる表示媒体の種類は特に限定されない。例えば、表示媒体としては、電気泳動粒子などが挙げられる。
表示媒体層3の詳細構成は、表示媒体の種類および表示方式に応じた適宜の構成が可能である。例えば、表示媒体が電気泳動粒子の場合、マイクロカプセル方式、マイクロカップ方式、電子粉流体方式など用いられる。
表示媒体層3は、後述する後述する第2窪み9の貫通部を除いて、一定の厚さt3を有する。t3の大きさは特に限定されない。例えば、t3は、5μm以上200μm以下であってもよい。t3は、10μm以上100μm以下であることがより好ましい。
図2には、表示媒体層3の詳細構成の1例が模式的に示されている。図2に示す例では、表示媒体層3は、多数のセル13aが形成された樹脂層を備える。樹脂層は、少なくとも第1面3aおよび第2面3bにおいて各セル13eを覆う部位は透明である。
各セル13aは、層厚方向と直交する方向において隔壁13bで区切られている。隔壁13bの厚さは、画素電極の幅よりも薄い。各セル13aの平面視形状は特に限定されない。図2に示す例では、各セル13aは平面視六角形状である。各セル13aは、層厚方向に互いに重なることなく、1層をなして配置されている。
各セル13aの大きさは、後述する電気泳動粒子11の凝集を抑制できる大きさであれば、特に限定されない。例えば、各セル13aの大きさは、画素電極1つ当たりの面積よりも大きくてもよい。
各セル13aには、電気泳動粒子11と、流体10と、が封入されている。
電気泳動粒子11は、黒色の帯電粒子および白色の帯電粒子が混合された粒子群からなる。黒色の帯電粒子および白色の帯電粒子の帯電特性は互いに反対である。
流体10は、セル13a内の電気泳動粒子11の移動を円滑にする目的で封入されている。例えば、流体10としては、有機溶媒、空気などが用いられてもよい。
図1Bに示すように、接着剤層4は、積層体6の上面である表示媒体層3の第1面3a上に配置されている。接着剤層4は、積層体6を表示装置の背面板に固定する目的で設けられている。接着剤層4は、透明樹脂接着剤からなる。
接着剤層4を形成する接着剤の種類は、特に限定されない。例えば、接着剤として、ウレタン系、アクリル系、ゴム系などが用いられてもよい。
剥離層5は、表示部品7が、表示装置に組み込まれるまでの間、表示媒体層3および接着剤層4を保護する目的で用いられる。剥離層5は、接着剤層4に密着して積層されている。
剥離層5は、接着剤層4から剥離可能な層状部またはシートからなる。
剥離層5の材料の種類は、表示媒体層3を保護できれば特に限定されない。ただし、剥離層5は、接着剤層4および表示媒体層3とともに、除去加工が容易な材料からなることがより好ましい。また、帯電防止のため導電性を有することが好ましい。
例えば、剥離層5の材料としては、易剥離性のPET、易剥離性のAl(アルミニウム)付きPET、易剥離性のAlホイルなどが用いられてもよい。
図1A、1Bに示すように、表示部品7における剥離層5側の表面には、第1窪み8と、第2窪み9とが形成されている。
図1A、1Bには、表示部品7上の1箇所における第1窪み8および第2窪み9が描かれている。ただし、表示部品7において、以下に説明する構成を有するそれぞれ2以上の第1窪み8および第2窪み9が形成されていてもよい。
第1窪み8は、剥離層5および接着剤層4を貫通し、表示媒体層3における層厚方向の中間部に達する穴部である。剥離層5における第1窪み8の開口O8の形状は、後述する第2窪み9の開口O9よりも大きければ、特に限定されない。
図1Aに示す例では、開口O8は、W1×W2の幅を有する平面視矩形開口である。
図1Bに示すように、第1窪み8は、層厚方向に表示媒体層3の第1面3aからの深さがh3d(ただし、h3d<t3)の範囲に形成されている。第1窪み8の底部には、第1面3aと略平行な底面3dが形成されている。
第2窪み9は、第1窪み8の底面3dから表示媒体層3を貫通し、透明電極2における層厚方向の中間部に達する穴部である。第2窪み9は第1窪み8に連通している。このため、第2窪み9および第1窪み8は、表示媒体層3を貫通し、少なくとも透明電極2に達する窪み12を構成している。
底面3dにおける第2窪み9の開口O9の開口面積は、開口O8の開口面積よりも小さい。さらに、開口O9は、第1窪み8の側面と交差する底面3dの外縁よりも内側に形成されている。
本実施形態では、第2窪み9の表面形状は、加工誤差に起因する微細な凹凸を除くと、半径がr9の球面である。このため、第2窪み9の表面形状は、積層体6の法線に対して0°以上90°以下をなす方向に延びる回転軸線を中心とする回転体の表面に沿う湾曲面になっている。なお、球面は2次曲線である円が回転した回転体の表面形状である。
第2窪み9は、表示媒体層3と透明電極2とにまたがって形成されている。このため、第2窪み9は、表示媒体層3と交差して形成される球面状の露出面3cと、透明電極2と交差して形成される球面状の露出面2cと、からなる。
なお、図1Aにおける露出面2cに関しては、見易さのために、断面図(図1B)における透明電極2と同様なハッチングを施している(以下の図面における他の透明電極の露出面の平面図も同様である。)。
図2に示す例では、第2窪み9の加工面がセル13aと交差する結果、露出面3cにセル13aの空洞が開口している。
本明細書では、露出面3cに連通するセル13aの形状は、露出面3cおよび第2窪み9の形状からは除外する。
図2では、第1窪み8の深さが浅いために、底面3dがセル13aと交差していない例が図示されている。しかし、第1窪み8の深さによっては、底面3dもセル13aと交差する。この場合、セル13aが底面3dに開口するが、第2窪み9の場合と同様、本明細書では、底面3dに連通するセル13aの形状は、第1窪み8の形状からは除外する。例えば、第1窪み8の深さには、底面3dに開口するセル13aの深さを含めない。
平面視における開口O9の直径は、D9(ただし、D9<W1、D9<W2)である。
露出面2cは、最下部に円頂を有する球面からなる。透明電極2における第1面2aからの露出面2cの深さは、h2c(ただし、h2c<t2)である(図1A参照)。このため、層厚方向から見た露出面2cの形状は、開口O9と同心であって、直径がD2c(ただし、D2c<D9)の円形である。第2窪み9の底面3dからの深さは、h9=t3―h3d+h2cである。
このような構成により、層厚方向から見た露出面3cの形状は、外径がD9、内径がD2cの円環状である。露出面2cの露出面積(層厚方向と直角に交わる平面への投影面積)は、開口O9、O8の開口面積よりも小さい。
このような構成により、第2窪み9の表面形状は、最深部から上方の開口O9に向かうにつれて、内径が漸次増大する順テーパー面になっている。
次に、表示部品7の製造方法の一例について、第2窪み9の製造方法を中心として説明する。
図3は本発明の第1の実施形態の表示部品の製造方法の一例を示す断面図である。
表示部品7を製造するには、まず、積層体6を準備する。本実施形態では、積層体6の準備方法は特に限定されない。
例えば、積層体6は、製造済みの製品を入手するなどして準備されてもよい。
例えば、積層体6は、既成材料を用いて製造されてもよい。具体的には、樹脂基板1を準備し、樹脂基板1上に透明電極2を形成し、さらに透明電極2上に表示媒体層3を形成することによって、製造されてもよい。
この場合、透明電極2の形成方法としては、透明電極2の材料に応じた適宜の形成方法が用いられる。例えば、透明電極2の材料がITOからなる場合、ITOをスパッタすることによって、透明電極2が形成される。
表示媒体層3の形成方法としては、表示媒体層3の構造に応じた適宜の形成方法が用いられる。例えば、表示媒体層3の構造がマイクロカップ方式である場合、隔壁をエンボス後、電気泳動粒子11を含む流体10を封入することによって、表示媒体層3が形成される。
この後、積層体6の表示媒体層3上に、接着剤層4および剥離層5が積層される。
例えば、接着剤4を塗工後、剥離層5を重ねるようにして、接着剤層4および剥離層5がこの順に積層される。
以上で、積層体6、接着剤層4、および剥離層5からなる積層体が形成される。
ただし、積層体6、接着剤層4、および剥離層5からなる製造済みの積層体を入手できる場合には、その積層体を入手することによって上述の各製造工程を省略し、以下に説明する製造工程を開始してもよい。
この後、第1窪み8が形成される。例えば、レーザ加工によって、第1窪み8の開口O8の形状に沿って、剥離層5、接着剤層4、および表示媒体層3が切断される。ただし、レーザ加工の加工深さは、第1面3aからの深さがh3dになるように調整される。これにより、剥離層5および接着剤層4は厚さ方向にフルカットされ、表示媒体層3は層厚方向の中間部までハーフカットされる。
この後、テープ剥離および流水洗浄を行うことによって、切断線の内側における剥離層5、接着剤層4、および表示媒体層3が除去される。ただし、表示媒体層3はレーザ加工深さよりも上方の部分のみが除去される。これにより、切断線の内側に底面3dが形成される。
ハーフカットの切断面および底面3dにおいて開口するセル13a内の流体10および電気泳動粒子11は、洗浄によって洗い流される。
このようにして、図3(a)に示すように、第1窪み8を有する中間積層体7Aが形成される。
この後、中間積層体7Aに第2窪み9が形成される。第2窪み9は、回転工具20を用いて形成される。
回転工具20は、回転軸20bの先端に、球状の外形を有する刃部20aを備えるボールエンドミルである。ただし、簡単のため、図4では、刃部20aの詳細構造の図示は省略している。
刃部20aの中心は、回転軸20bの中心軸線C20と同軸に配置されている。刃部20aの半径はr9に等しい。回転工具20は、図示略の駆動部によって中心軸線C20回りに回転可能かつ平行移動可能に保持されている。駆動部の平行移動の方向は、少なくとも層厚方向に平行移動可能であればよいが、層厚方向と直交する2軸方向にも平行移動可能であることがより好ましい。
第2窪み9を形成するには、底面3dの上方に刃部20aが配置される。このとき、刃部20aは、その中心が層厚方向に見て第2窪み9の形成位置の中心に一致するように配置される。駆動部によって回転工具20が回転している状態で、刃部20aを下降させ(図3(a)における白抜き矢印参照)、表示媒体層3および透明電極2の一部を除去加工する。
図3(b)に示すように、刃部20aの下端部が第1面2aからh2cの深さまで達したら、回転工具20を上昇させて(図3(b)における白抜き矢印参照)、除去加工を停止する。刃部20aによる加工深さは、予め樹脂基板1および透明電極2の層厚を測定しておくことにより、中間積層体7Aの載置面から刃部20aの高さと関係づけられる。
回転工具20による加工面の位置は、刃部20aの移動位置と一対一に対応するので、刃部20aの移動量を制御することによって、第2窪み9の深さが正確に制御される。
このため、例えば、軟質の不織布の摺動加工によって、第2窪み9が形成される場合に比べて、加工面の位置および形状の制御が格段に容易となる。この結果、安定した形状の露出面2cを形成することができるので、露出面2cを通して良好な電気接続が可能になる。
このようにして、第2窪み9が形成され、これにより表示部品7が製造される。
この後、表示部品7は洗浄される。これにより、除去加工による破片と、露出面3cの加工面に開口するセル13a(図3(b)では図示略)内の流体10および電気泳動粒子11と、が表示部品7から洗い流される。
なお、除去加工時の回転工具20の姿勢は、回転軸20bが加工中に中間積層体7Aと接触しない姿勢であれば、特に限定されない。図3(b)には、中心軸線C20が、中間積層体7Aの法線と鋭角で交差する斜め方向に傾斜している例が示されている。ただし、中心軸線C20は、中間積層体7Aの法線と平行または直角に配置されてもよい。
次に、表示部品7の作用について説明する。
表示部品7においては、第2窪み9の底部において、透明電極2の一部である露出面2cが露出している。露出面2cは、透明電極2との電気接続する接続部材を当接させる導電面として使用できる。
第2窪み9は順テーパー面であり、かつ第1窪み8の内側に形成されている。このため、接続部材を露出面2c上に配置する場合に、窪み12内への接続部材の挿入と、接続部材の露出面2c上への位置決めとが容易になる。
さらに、露出面2cは球面状の湾曲面である。このため、透明電極2の露出面が層厚方向に直交する平面からなる場合に比べると、層厚方向から見た露出面積が同じでも、表面積としては、露出面2cの方が確実に大きくなる。
このため、加工バラツキによって、層厚方向から見た露出面積が減少しても、実際の接続面積に対応する表面積に余裕があるので、良好な電気接続が可能である。例えば、接続部材による接続抵抗の低減が可能である。
これに対して、透明電極2の露出面が層厚方向に直交する平面からなる場合には、そもそも、加工バラツキによって、露出面が形成されなかったり、透明電極2を貫通することによって露出面が層厚方向から見えなくなったりするので、本実施形態のような作用は得られない。
表示部品7によれば、表示媒体層3の一部に第1窪み8を形成し、その底面3dに第2窪み9を形成して製造される。第2窪み9の製造工程は、加工量のバラツキを抑制する必要があるため、慎重に加工を進める必要があるのに対して、第1窪み8の加工は迅速かつ容易である。このため、第1窪み8を有しない場合に比べて、第2窪み9の加工に要する時間を低減できるので、製造コストの削減が可能である。
表示部品7によれば、第2窪み9が球面状の穴部なので、透明電極2との接続部材として、例えば、ボール状などの接続部材を用いる場合には、特に接続部材の位置決めが容易になる。あるいは接続部材として銀ペーストなどの流動体を用いる場合にも、塗布後の流動体は、球面の傾斜によって第2窪み9の中心部に安定して保持される。
以上、説明したように、本実施形態の表示部品7によれば、第2窪み9において露出面2cが形成されるので、加工バラツキがあっても表示部品7における透明電極2との良好な電気接続が可能になる。
[第1変形例]
次に、本発明の第1の実施形態の変形例(第1変形例)について説明する。
図4は、本発明の第1の実施形態の変形例の表示部品の製造方法の一例を示す模式的な工程説明図である。
本変形例は、表示部品7の製造方法の変形例である。以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
図4に示すように、本実施形態に用いる加工装置25Aは、駆動部21、抵抗測定器23A、および制御部22Aを備える。
駆動部21は、回転工具20を中心軸線C20回りに回転可能かつ平行移動可能に保持する。
抵抗測定器23Aは、回転工具20と透明電極2との間の電気抵抗を測定する。
制御部22Aは、加工装置25Aの動作全体を制御する。特に、制御部22Aは、抵抗測定器23Aによって測定された電気抵抗をモニターし、電気抵抗が予め決められた抵抗閾値以下になった場合に、回転工具20による加工を停止させる。
ここで、抵抗閾値は、回転工具20の刃部20aが透明電極2に接する前の電気抵抗値と、接触した時の電気抵抗値と、の間であれば、特に限定されない。
制御部22Aによる加工の停止制御は、刃部20aの到達位置に応じて行われる。
即ち、抵抗閾値以下であることを検出してから、刃部20aがさらにh2c下降する時間だけディレイさせた制御信号によって停止制御が行われてもよい。
本変形例によれば、第2窪み9を形成する際に、抵抗測定器23Aで測定された、刃部20aの接触検知に基づいて、回転工具20の下降および上昇が制御される。このため、第2窪み9の深さに関する加工不足または過剰加工が抑制されるので、除去加工の加工誤差がより低減される。この結果、露出面2cの表面積のバラツキを低減できる。
多数枚の表示部品7が1枚のマザーシートから切り出される場合には、本変形例の製造方法を用いた第2窪み9の形成は、マザーシートからの切り出しを行う前に行われることがより好ましい。この場合、切り出される表示部品7に属さないマザーシートの端部における透明電極2に、測定用電極部を形成することがさらに好ましい。マザーシートの端部に測定用電極部を形成することによって、各表示部品7に測定用電極部を形成しなくてもよいので、表示部品7を連続的に製造できる。さらに、抵抗測定器23Aと透明電極2との電気接続が安定するので、電気抵抗の測定誤差を低減できる。
表示部品7の製造後に、表示部品7を個片化する場合には、例えば、レーザ加工等が使用可能である。
本変形例では、第1の実施形態と第2窪み9の形成時の加工制御方法のみが異なるので、第1の実施形態と同様、加工バラツキがあっても表示部品7内の透明電極2との良好な電気接続が可能になる。
さらに、本変形例では加工バラツキ自体をより低減することができる。
[第2変形例]
次に、本発明の第1の実施形態の変形例(第2変形例)について説明する。
本変形例は、表示部品7の製造方法の変形例である。
図4に示すように、本実施形態に用いる加工装置25Bは、第1変形例における加工装置25Aの抵抗測定器23A、制御部22Aに代えて、LCRメータ23B、制御部22Bを備える。
以下、第1の実施形態および第1変形例と異なる点を中心に説明する。
LCRメータ23Bは、回転工具20と透明電極2との間の静電容量を測定する。
制御部22Bは、加工装置25Bの動作全体を制御する。特に、制御部22Bは、LCRメータ23Bによって測定された静電容量をモニターし、静電容量が予め決められた容量閾値以上になった場合に、回転工具20の下降速度を減速させる。
ここで、容量閾値は、回転工具20が透明電極3に接触する前に計測される静電容量値であれば、特に限定されない。
本変形例によれば、LCRメータ23Bによって、刃部20aと透明電極2との距離に対応して変化する静電容量を検出できる。このため、容量閾値に対応する透明電極2の近傍に到達するまでは、回転工具20を高速に下降させることで、加工時間を短縮することができる。さらに、透明電極2の近傍では、回転工具20の下降速度が減速されるので、加工の停止タイミングのバラツキによる加工誤差が低減される。すなわち、第2窪み9の深さに関する加工不足または過剰加工が抑制される。
本変形例によれば、全体として、加工時間を短縮できるとともに、第2窪み9の加工誤差を低減させることができる。
本変形例においても、第1変形例と同様に、多数枚の表示部品7が1枚のマザーシートから切り出される場合には、本変形例の製造方法を用いた第2窪み9の形成は、マザーシートからの切り出しを行う前に行われることがより好ましい。この場合、切り出される表示部品7に属さないマザーシートの端部における透明電極2に、測定用電極部を形成することがさらに好ましい。マザーシートの端部に測定用電極部を形成することによって、各表示部品7に測定用電極部を形成しなくてもよいので、表示部品7を連続的に製造できる。さらに、LCRメータ23Bと透明電極2との電気接続が安定するので、静電容量の測定誤差を低減できる。
表示部品7の製造後に、表示部品7を個片化する場合には、例えば、レーザ加工等が使用可能である。
本変形例では、第1の実施形態と第2窪み9の形成時の加工制御方法のみが異なるので、第1の実施形態と同様、加工バラツキがあっても表示部品7内の透明電極2との良好な電気接続が可能になる。
さらに、本変形例では加工バラツキ自体をより低減することができ、加工時間を短縮できる。
[第3変形例]
次に、本発明の第1の実施形態の変形例(第3変形例)について説明する。
図5は、本発明の第1の実施形態の変形例(第3変形例)の表示部品の一例を示す模式的な縦断面図である。
図5に示すように、本変形例の表示部品16は、第1の実施形態の表示部品7の接着剤層4、剥離層5が削除され、窪み12に代えて、窪み19を備える。以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
図5に示すように、本変形例の表示部品16は、第1の実施形態における積層体6と同様な層構成を有する。ただし、表示部品16には、窪み12に代えて、窪み19が形成されている。
窪み19は、第1面3aから表示媒体層3を貫通し、透明電極2における層厚方向の中間部に達する穴部である。
本変形例では、窪み19の表面形状は、第1の実施形態における第2窪み9と同様、半径がr9の球面である。
窪み19は、第2窪み9と同様、露出面3cと、露出面2cと、からなる。
ただし、本変形例における露出面3cは、表示媒体層3の全層厚と交差する球面なので、開口O19の直径は、D19(ただし、D19>D9)である。
本変形例における露出面2cは、第1の実施形態の露出面2cと同様、第1面2aからの深さが、h2cである。このため、層厚方向から見た露出面2cの形状は、開口O19と同心であって、直径がD2cである。
表示部品16は、積層体6に接着剤層4および剥離層5を積層させず、かつ第1窪み8を形成しない以外は、第1の実施形態と同様にして製造できる。
窪み19は、第1の実施形態と同様の回転工具20を用いて、第2窪み9と同様にして形成できる。
表示部品16は、接着剤層4および剥離層5を有さず、第1窪み8を形成しないので、
表示部品7に比べて短時間で製造できる。ただし、表示装置に組み込む際に、背面板と貼り合わせる接着剤を、表示部品16または背面板に塗布する必要がある。
第1の実施形態は、順テーパー面が、窪み12の一部に形成されていたのに対し、本変形例は、窪み19の全体が順テーパー面からなる場合の例になっている。
表示部品16は、第2窪み9に代えて窪み19を有するので、接続部材との電気接続に関しては、第1の実施形態と同様の作用を備える。
表示部品16は、表示媒体層3の層厚が薄い場合に、特に好適である。
以上、説明したように、本変形例の表示部品16によれば、窪み19において露出面2cが形成されるので、加工バラツキがあっても表示部品7内の透明電極2との良好な電気接続が可能になる。
[第4変形例]
次に、本発明の第1の実施形態の変形例(第4変形例)について説明する。
図6Aは、本発明の第1の実施形態の変形例(第4変形例)の表示部品の一例を示す模式的な平面図である。図6Bは、図6AにおけるB-B断面図である。
図6A、6Bに示すように、本変形例の表示部品27は、第1の実施形態における窪み12に代えて、窪み22を備える。窪み22は、窪み12の第2窪み9に代えて、第2窪み29を備える。
以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
図6Bに示すように、第2窪み29は、底面3dから表示媒体層3および透明電極2を貫通し、樹脂基板1における層厚方向の中間部に達する穴部である。
底面3dにおける第2窪み29の開口O29の開口面積は、開口O8の開口面積よりも小さい。さらに、開口O29は、第1窪み8の側面と交差する底面3dの外縁よりも内側に形成されている。
本変形例では、第2窪み29の表面形状は、半径がr29の球面である。r29は、r9と異なっていてもよいし、同じでもよい。
第2窪み29は、表示媒体層3、透明電極2、および樹脂基板1にまたがって形成されている。このため、第2窪み29は、表示媒体層3と交差して形成される球面状の露出面3cと、透明電極2と交差して形成される球面状の露出面2dと、樹脂基板1と交差して形成される球面状の露出面1cとからなる。
図6Aに示すように、平面視における開口O29の直径は、D29(ただし、D29<W1、D29<W2)である。
露出面1cは、最下部に円頂を有する球面からなる。樹脂基板1における第1面1aからの露出面1cの深さは、h1c(ただし、h1c<t1)である(図6B参照)。このため、層厚方向から見た露出面1cの形状は、開口O29と同心であって、直径がD1c(ただし、D1c<D29)の円形である。第2窪み29の底面3dからの深さは、h29=t3―h3d+t2+h1cである。
層厚方向から見た露出面2dの形状は、外径がD2d(ただし、D1c<D2d<D29)、内径がD1cの円環状である。露出面2dの露出面積は、開口O29、O8の開口面積よりも小さい。
層厚方向から見た露出面3cの形状は、外径がD29、内径がD2dの円環状である。 このような構成により、第2窪み29の表面形状は、第2窪み9と同様、順テーパー面になっている。
表示部品27は、必要に応じて、回転工具20の刃部20aの外径を変更し、回転工具20の下降量を変更する以外は、第1の実施形態と同様にして製造できる。
表示部品27は、層厚方向から見た透明電極2の露出面2dの形状が円環状である以外は、第1の実施形態の表示部品7と同様の構成を有する。このため、露出面2d上に接続部材を配置すれば、第1の実施形態と同様に透明電極2に接続部材を電気接続させることができる。
この場合、露出面2dの表面積が、露出面2cの表面積と同等であれば、第1の実施形態におけると同様の電気接続が可能である。
露出面2dは、順テーパー面である第2窪み29の球面形状の一部として形成されるので、層厚方向に対して斜めに傾斜している。このため、露出面2dの表面積は、層厚方向から見た露出面積よりも大きい。例えば、刃部20aの外径および下降量を適宜設定することによって、平面視円環形状であっても、露出面2dの表面積を、第1の実施形態における露出面2cの表面積と同等にすることができる。
このため、本変形例の表示部品27は、接続部材との電気接続に関しては、第1の実施形態と同様の作用を備える。
第1の実施形態では、回転工具20が透明電極2の層厚内で停止するように、回転工具20の下降量を制御する必要がある。これに対して、本変形例では、透明電極2を貫通する下降量が得られれば、下降量がある程度ばらついても、球面に沿う平面視円環状の露出面2dが形成できる。このため、第2窪み29は、第2窪み9よりも容易に加工できる。
以上、説明したように、本変形例の表示部品27によれば第2窪み29において露出面2dが形成されるので、加工バラツキがあっても表示部品27内の透明電極2との良好な電気接続が可能になる。
[第5変形例]
次に、本発明の第1の実施形態の変形例(第5変形例)について説明する。本変形例は、第2窪みの面形状に関する変形例である。
図7Aは、本発明の第1の実施形態の変形例(第5変形例)の表示部品の一例を示す模式的な平面図である。図7Bは、図7AにおけるC-C断面図である。図8は、本発明の第1の実施形態の変形例(第5変形例)の表示部品の製造方法の一例を示す断面図である。
図7A、7Bに示すように、本変形例の表示部品37は、第1の実施形態における窪み12に代えて、窪み32を備える。窪み32は、窪み12の第2窪み9に代えて、第2窪み39を備える。
以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
図7Bに示すように、第2窪み39は、第1の実施形態における第2窪み9と同様、底面3dから表示媒体層3を貫通し、透明電極2における層厚方向の中間部に達する穴部である。
ただし、第2窪み39の表面形状は、頂角がθ39の円錐面である。第2窪み39の中心軸線は、底面3dの法線に平行である。
第2窪み39は、表示媒体層3および透明電極2にまたがって形成されている。このため、第2窪み39は、表示媒体層3と交差して形成される円錐面状の露出面3eと、透明電極2と交差して形成される円錐面状の露出面2eとからなる。
図7Aに示すように、平面視における第2窪み39の開口O39の直径は、D39(ただし、D39<W1、D39<W2)である。
透明電極2における第1面2aからの露出面2eの深さは、h2e(ただし、h2e<t2)である(図7B参照)。このため、層厚方向から見た露出面2eの形状は、開口O39と同心であって、直径がD2e(ただし、D2e<D39)の円形である。第2窪み39の底面3dからの深さは、h39=t3―h3d+h2eである。
層厚方向から見た露出面2eの形状は、直径がD2e(ただし、D2e<D39)の円形である。露出面2dの露出面積は、開口O39、O8の開口面積よりも小さい。
このような構成により、第2窪み39の表面形状は、順テーパー面になっている。
図8に示すように、表示部品37は、回転工具20に代えて、回転工具30を用いることによって、第1の実施形態と同様にして製造できる。
回転工具30は、回転軸30bの先端に、円錐面を加工する刃部30aを備えるドリルである。ただし、簡単のため、図8では、刃部30aの詳細構造の図示は省略している。
刃部30aの先端角はθ39である。回転工具30は、第1の実施形態におけると同様の駆動部(図示略)によって中心軸線C30回りに回転可能かつ平行移動可能に保持されている。ただし、回転工具30の姿勢は、刃部30aが下向きで、中心軸線C30が層厚方向に延びた状態とされる。
第2窪み39を形成するには、底面3dの上方に刃部30aが配置される。このとき、刃部30aは、その中心が層厚方向に見て第2窪み39の形成位置の中心に一致するように配置される。駆動部によって回転工具30が回転している状態で、刃部30aを下降させ(図8における白抜き矢印参照)、表示媒体層3および透明電極2の一部を除去加工する。
図8に示すように、刃部30aの下端部が第1面2aからh2eの深さまで達したら、回転工具30を上昇させて、除去加工を停止する。
このようにして、第2窪み39が形成され、これにより表示部品37が製造される。
表示部品37は、第2窪み39における順テーパー面が円錐面からなる点と、これに対応して、開口O39の外径D39と、層厚方向から見た露出面2eの外径D2eとが、それぞれD9、D2cと異なる点と、を除いて、第1の実施形態の表示部品7と同様に構成されている。
このため、露出面2e上に接続部材を配置すれば、第1の実施形態と同様に透明電極2に接続部材を電気接続させることができる。
この場合、露出面2eの表面積が、露出面2cの表面積と等しければ、第1の実施形態におけると同様の電気接続が可能である。
露出面2eは順テーパー面であるので、露出面2eは、層厚方向から見た露出面積に比べると大きな表面積を有する。このため、刃部30aの先端角および下降量を適宜設定することによって、露出面2eの表面積を、接続部材との電気接続に必要な面積にすることができる。
このように、本変形例の表示部品37は、接続部材との電気接続に関しては、第1の実施形態と同様の作用を備える。
以上、説明したように、本変形例の表示部品39によれば第2窪み39において露出面2eが形成されるので、加工バラツキがあっても表示部品37内の透明電極2との良好な電気接続が可能になる。
[第6変形例]
次に、本発明の第1の実施形態の変形例(第6変形例)について説明する。
図9Aは、本発明の第1の実施形態の変形例(第6変形例)の表示部品の一例を示す模式的な平面図である。図9Bは、図9AにおけるD-D断面図である。
図9A、9Bに示すように、本変形例の表示部品47は、第1の実施形態における窪み12に代えて、窪み42を備える。窪み42は、窪み12の第2窪み9に代えて、第2窪み49を備える。
以下、第1の実施形態および第5変形例と異なる点を中心に説明する。
図9Bに示すように、第2窪み49は、底面3dから表示媒体層3および透明電極2を貫通し、樹脂基板1における層厚方向の中間部に達する穴部である。
ただし、第2窪み49の表面形状は、頂角がθ49の円錐面である。第2窪み49の中心軸線は、底面3dの法線に平行である。θ49は、第5変形例のθ39と異なっていてもよいし、同じでもよい。
第2窪み49は、表示媒体層3、透明電極2、および樹脂基板1にまたがって形成されている。このため、第2窪み49は、表示媒体層3と交差して形成される円錐面状の露出面3fと、透明電極2と交差して形成される円錐状の露出面2fと、樹脂基板1と交差して形成される円錐面状の露出面1fとからなる。
図9Aに示すように、平面視における第2窪み49の開口O49の直径は、D49(ただし、D49<W1、D49<W2)である。
露出面1fは、最下部に頂点を有する円錐面からなる。樹脂基板1における第1面1aからの露出面1fの深さは、h1f(ただし、h1f<t1)である(図9B参照)。このため、層厚方向から見た露出面1fの形状は、開口O49と同心であって、直径がD1f(ただし、D1f<D29)の円形である。第2窪み49の底面3dからの深さは、h49=t3―h3d+t2+h1fである。
層厚方向から見た露出面2fの形状は、外径がD2f(ただし、D1f<D2f<D49)、内径がD1fの円環状である。露出面2fの露出面積は、開口O49、O8の開口面積よりも小さい。
層厚方向から見た露出面3fの形状は、外径がD49、内径がD2fの円環状である。 このような構成により、第2窪み49の表面形状は、第2窪み9と同様、順テーパー面になっている。
表示部品47は、必要に応じて、回転工具30の刃部30aの先端角を変更し、回転工具30の下降量を変更する以外は、第5変形例と同様にして製造できる。
表示部品47は、層厚方向から見た透明電極2の露出面2fの形状が円環状である以外は、第5変形例の表示部品37と同様の構成を有する。このため、露出面2f上に接続部材を配置すれば、第5変形例と同様に透明電極2に接続部材を電気接続させることができる。
この場合、露出面2fの表面積が、露出面2eの表面積に等しければ、第5変形例におけると同様の電気接続が可能である。
露出面2fは、順テーパー面である第2窪み49の円錐面形状の一部として形成されるので、露出面2fの表面積は、層厚方向から見た露出面積よりも大きい。例えば、刃部30aの先端角および下降量を適宜設定することによって、平面視円環形状であっても、露出面2fの表面積を、第5変形例における露出面2eの表面積以上にすることができる。すなわち、円錐面は中心軸線に対して一定の傾斜を有するので、透明電極2の層厚が等しくかつ刃部30aの先端角が等しい場合には、表面積および層厚方向に見た露出面積のいずれも、露出面2eよりも露出面2fの方が大きくなる。
このため、本変形例の表示部品47は、接続部材との電気接続に関しては、第5変形例と同様の作用を備える。
以上、説明したように、本変形例の表示部品47によれば第2窪み49において露出面2fが形成されるので、加工バラツキがあっても表示部品47内の透明電極2との良好な電気接続が可能になる。
[第7変形例]
次に、本発明の第1の実施形態の変形例(第7変形例)について説明する。本変形例は、第2窪みの面形状に関する変形例である。
図10Aは、本発明の第1の実施形態の変形例(第7変形例)の表示部品の一例を示す模式的な平面図である。図10Bは、図10AにおけるF-F断面図である。図11は、本発明の第1の実施形態の変形例(第7変形例)の表示部品の製造方法の一例を示す断面図である。
図10A、10Bに示すように、本変形例の表示部品57は、第1の実施形態における窪み12に代えて、窪み52を備える。窪み52は、窪み12の第2窪み9に代えて、第2窪み59を備える。
以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
図10Bに示すように、第2窪み59は、第1の実施形態における第2窪み9と同様、底面3dから表示媒体層3を貫通し、透明電極2における層厚方向の中間部に達する穴部である。
ただし、第2窪み59の表面形状には、2次曲線が回転した回転体(ただし球面を除く)の表面に沿う湾曲面S59が含まれている。湾曲面S59は、第2窪み59の底部および側部の一部に形成された凹面である。湾曲面S59は、後述する回転工具が第2窪み59の加工終了時に表示媒体層3および透明電極2と当接した範囲に形成される。このため、少なくとも層厚方向に見た第2窪み59の底面は湾曲面S59からなる。
湾曲面S59の例としては、回転楕円面、回転放物面、回転双曲面などが挙げられる。図10Bに示す例では、湾曲面S59は、回転楕円面からなる。
湾曲面S59の回転軸線C59は、底面3dの法線Nに対して鋭角θ59で交差する斜め方向に延びている。
第2窪み59は、表示媒体層3および透明電極2にまたがって形成されている。このため、第2窪み59は、表示媒体層3と交差して形成される露出面3gと、透明電極2と交差して形成される露出面2gとからなる。
図10Aに示すように、平面視における第2窪み59の開口O59は、図示横長の擬似楕円形である。
透明電極2における第1面2aからの露出面2gの深さは、h2g(ただし、h2g<t2)である(図10B参照)。層厚方向から見た露出面2gの形状は、開口O59の内側において図示左側に偏心した擬似楕円形である。層厚方向に見た露出面2gのエッジE2gは、開口O59の内縁よりも内側に位置している。
第2窪み59の底面3dからの深さは、h59=t3―h3d+h2gである。
このような構成により、第2窪み59の表面形状は、少なくとも湾曲面S59の範囲では、順テーパー面になっている。湾曲面S59よりも上側では、開口O59の平面視形状と同様に開口断面を有する筒状である。
図11に示すように、表示部品47は、回転工具20に代えて、回転工具50を用いることによって、第1の実施形態と同様にして製造できる。
回転工具50は、回転軸50bの先端に、湾曲面S59を加工する砥石部50aを備える軸付き砥石(グラインダ)である。
砥石部50aの外形は、回転軸50bの中心軸線C50を回転軸とする2次曲線の回転体に略沿っている。砥石部50aの表面には、結合剤に埋め込まれた多数の砥粒が分布している。ただし、簡単のため、図11では、砥石部50aの詳細構造の図示は省略している。
回転工具50は、第1の実施形態におけると同様の駆動部(図示略)によって中心軸線C50回りに回転可能かつ平行移動可能に保持されている。ただし、回転工具50の姿勢は、刃部30aが下方に配置され、中心軸線C50が、法線Nに対して鋭角θ59で交差する斜め方向に延びた状態とする。
第2窪み59を形成するには、底面3dの上方に砥石部50aが配置される。駆動部によって回転工具50が回転している状態で、砥石部50aを下降させ(図11における白抜き矢印参照)、表示媒体層3および透明電極2の一部を除去加工する。
図11に示すように、砥石部50aの最下端部が第1面2aからh2gの深さまで達したら、回転工具50を上昇させて、除去加工を停止する。
このようにして、第2窪み59が形成され、これにより表示部品57が製造される。
表示部品57は、第2窪み59の形状が湾曲面S59を含む湾曲面からなる点と、これに対応して、開口O59の形状と、層厚方向から見た露出面2gの形状とが、それぞれ直径D9、D2cの円形と異なる点と、を除いて、第1の実施形態の表示部品7と同様に構成されている。
このため、露出面2g上に接続部材を配置すれば、第1の実施形態と同様に透明電極2に接続部材を電気接続させることができる。
この場合、露出面2gの表面積が、露出面2cの表面積と等しければ、第1の実施形態におけると同様の電気接続が可能である。
露出面2gの底面部は湾曲面S59からなる順テーパー面であるので、露出面2gは、層厚方向から見た露出面積に比べると大きな表面積を有する。このため、砥石部50aの外形および下降量を適宜設定することによって、露出面2eの表面積を、接続部材との電気接続に必要な面積にすることができる。
このように、本変形例の表示部品57は、接続部材との電気接続に関しては、第1の実施形態と同様の作用を備える。
特に、第2窪み59は、最深部が開口O59の中心から偏心しており、最深部に向かって緩やかな傾斜を有する底面が湾曲面S59によって形成されている。このため、接続部材が、湾曲面S59の傾斜に沿って、最深部に円滑に案内される。最深部に案内された接続部材は、偏心方向に片寄せされるので、接続部材の位置が振動したりしてばらつくことが防止される。
以上、説明したように、本変形例の表示部品57によれば第2窪み59において露出面2gが形成されるので、加工バラツキがあっても表示部品57内の透明電極2との良好な電気接続が可能になる。
[第8変形例]
次に、本発明の第1の実施形態の変形例(第8変形例)について説明する。
図12Aは、本発明の第1の実施形態の変形例(第8変形例)の表示部品の一例を示す模式的な平面図である。図12Bは、図12AにおけるG-G断面図である。
図12A、12Bに示すように、本変形例の表示部品67は、第1の実施形態における窪み12に代えて、窪み62を備える。窪み62は、窪み12の第2窪み9に代えて、第2窪み69を備える。
以下、第1の実施形態および第7変形例と異なる点を中心に説明する。
図12Bに示すように、第2窪み69は、底面3dから表示媒体層3および透明電極2を貫通し、樹脂基板1における層厚方向の中間部に達する穴部である。
ただし、第2窪み69の表面形状には、2次曲線が回転した回転体(ただし球面を除く)の表面に沿う湾曲面S69が含まれている。湾曲面S69は、第7変形例の湾曲面S59と異なっていてもよいし、同じでもよい。図12A、12Bに示す例では、湾曲面S69は、底面3dからの深さが異なる以外は湾曲面S59と同様の回転楕円面である。
第2窪み69は、表示媒体層3、透明電極2、および樹脂基板1にまたがって形成されている。このため、第2窪み69は、表示媒体層3と交差して形成される露出面3hと、透明電極2と交差して形成される露出面2hと、樹脂基板1と交差して形成される露出面1hとからなる。
図12Aに示すように、平面視における第2窪み69の開口O69は、図示横長の擬似楕円形である。
樹脂基板1における第1面1aからの露出面1hの深さは、h1h(ただし、h1h<t1)である(図12B参照)。層厚方向から見た露出面1hの形状は、開口O69の内側において図示左側に偏心した擬似楕円形である。層厚方向に見た露出面1hのエッジE1hは、開口O69の内縁よりも内側に位置している。
第2窪み69の底面3dからの深さは、h69=t3―h3d+t2+h1hである。
層厚方向から見た露出面2hの形状は、内縁がエッジE1h、外縁がエッジE1hを囲む擬似楕円形のエッジE2hからなる扁平なリング状である。エッジE2hは、開口O69の内縁よりも内側に位置している。
このため、層厚方向から見た露出面2hの露出面積は、開口O69、O8の開口面積よりも小さい。
このような構成により、第2窪み69の表面形状は、第2窪み59と同様、少なくとも湾曲面S69の部分が順テーパー面になっている。
表示部品67は、回転工具50の下降量を変更する以外は、第7変形例と同様にして製造できる。
表示部品67は、層厚方向から見た透明電極2の露出面2hの形状が扁平なリング状である以外は、第7変形例の表示部品57と同様の構成を有する。このため、露出面2h上に接続部材を配置すれば、第7変形例と同様に透明電極2に接続部材を電気接続させることができる。
この場合、露出面2hの表面積が、露出面2gの表面積に等しければ、第7変形例におけると同様の電気接続が可能である。
露出面2hの表面積は、砥石部50aの下降量あるいは傾斜角を適宜設定すれば、露出面2gの表面積に合わせることができる。
このため、本変形例の表示部品47は、接続部材との電気接続に関しては、第7変形例と同様の作用を備える。
以上、説明したように、本変形例の表示部品67によれば第2窪み69において露出面2hが形成されるので、加工バラツキがあっても表示部品67内の透明電極2との良好な電気接続が可能になる。
[第9変形例]
次に、本発明の第1の実施形態の変形例(第9変形例)について説明する。本変形例は、第2窪みの面形状に関する変形例である。
図13Aは、本発明の第1の実施形態の変形例(第9変形例)の表示部品の一例を示す模式的な平面図である。図13Bは、図13AにおけるH-H断面図である。図14は、本発明の第1の実施形態の変形例(第9変形例)の表示部品の製造方法の一例を示す断面図である。
図13A、13Bに示すように、本変形例の表示部品77は、第1の実施形態における窪み12に代えて、窪み72を備える。窪み72は、窪み12の第2窪み9に代えて、第2窪み79を備える。
以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
図13Bに示すように、第2窪み79は、第1の実施形態における第2窪み9と同様、底面3dから表示媒体層3を貫通し、透明電極2における層厚方向の中間部に達する穴部である。
図13Aに示すように、第2窪み79の表面形状は、全体としては、第2窪み9と同様の球面状であるが、同心円状の多数の線条g(線状溝)を含む微細な凹凸が形成されている。図13A、13Bは、模式図なので、1例として、3重の線条gと中心部に円錐状の凹部とが図示されている。ただし、線条gの数は特に限定されない。
第2窪み79は、表示媒体層3および透明電極2にまたがって形成されている。このため、第2窪み79は、表示媒体層3と交差して形成される露出面3iと、透明電極2と交差して形成される露出面2iとからなる。線条gは、露出面3i、2iの両方に形成されている。
図13Aに示すように、平面視における第2窪み79の開口O79は、第2窪み9の開口O9と同様の円形である。
透明電極2における第1面2aからの露出面2iの深さは、t2未満である。このため、露出面2iの内部には、露出面2iの最深部でも、樹脂基板1は露出していない。
層厚方向から見た露出面2iの形状は、開口O79よりも小径の円形である。
第2窪み79の底面3dからの深さは、h79(ただし、t3<h79<t3+t2)である。
このような構成により、第2窪み79の表面形状は、線条gの細かい凹凸を無視すれば、全体としては、順テーパー面になっている。
図14に示すように、表示部品77は、回転工具20に代えて、回転工具70を用いることによって、第1の実施形態と同様にして製造できる。
回転工具70は、回転軸70bの先端に、第2窪み79を加工する砥石部70aを備える軸付き砥石(グラインダ)である。砥石部70aの外形は略球体である。砥石部70aの表面には、結合剤に埋め込まれた多数の砥粒が分布している。ただし、簡単のため、図14では、砥石部70aの詳細構造の図示は省略している。
砥石部70aの外形の半径は、第2窪み79の平均半径に等しい。回転工具70は、第1の実施形態におけると同様の駆動部(図示略)によって中心軸線C70回りに回転可能かつ平行移動可能に保持されている。ただし、回転工具70の姿勢は、砥石部70aが下向きで、中心軸線C70が層厚方向に延びた状態である。
第2窪み79を形成するには、底面3dの上方に砥石部70aを配置する。駆動部によって回転工具70が回転している状態で、砥石部70aを下降させ(図14における白抜き矢印参照)、表示媒体層3および透明電極2の一部を除去加工する。
図14に示すように、砥石部70aの最下端部が透明電極2に到達し、第2窪み79に必要な深さまで達したら、回転工具70を上昇させて、除去加工を停止する。
第2窪み79における線条gは、回転工具70に含まれる砥粒の回転軌跡に沿って、砥粒と同程度の大きさで形成される。このため、窪みに上述のような同心円状の線条gが形成されていれば、窪みが回転工具によって形成されたことが知られる。
このようにして、第2窪み79が形成され、これにより表示部品77が製造される。
表示部品77は、第2窪み79の球面形状が線条gを含む点を除いて、第1の実施形態の表示部品7と同様に構成されている。
このため、露出面2i上に接続部材を配置すれば、第1の実施形態と同様に透明電極2に接続部材を電気接続させることができる。
この場合、露出面2iの表面積は、露出面2iの深さおよび層厚方向から見た露出面積が第1の実施形態における露出面2cと同じであれば、線条gによる凹凸を含む分だけ、露出面2cより大きくなっている。このため、第1の実施形態におけるよりもさらに良好な電気接続が可能である。特に、接続部材が線条gに入り込むことによって、より強固な接続が可能である。
このように、本変形例の表示部品77は、接続部材との電気接続に関しては、第1の実施形態と同様の作用を備える。
以上、説明したように、本変形例の表示部品77によれば第2窪み79において露出面2iが形成されるので、加工バラツキがあっても表示部品77内の透明電極2との良好な電気接続が可能になる。
[第10変形例]
次に、本発明の第1の実施形態の変形例(第10変形例)について説明する。
図15Aは、本発明の第1の実施形態の変形例(第10変形例)の表示部品の一例を示す模式的な平面図である。図15Bは、図15AにおけるI-I断面図である。
図15A、15Bに示すように、本変形例の表示部品87は、第1の実施形態における窪み12に代えて、窪み82を備える。窪み82は、窪み12の第2窪み9に代えて、第2窪み89を備える。
以下、第1の実施形態および第9変形例と異なる点を中心に説明する。
図15Bに示すように、第2窪み89は、底面3dから表示媒体層3および透明電極2を貫通し、樹脂基板1における層厚方向の中間部に達する穴部である。
ただし、第2窪み89の表面形状は、第9変形例における第2窪み79と同様、多数の線条gを含む略球面状である。第2窪み89の表面の平均半径および線条gの大きさ、個数は、第9変形例における第2窪み79と異なっていてもよいし、同じでもよい。図15A、15Bに示す例では、第2窪み89は、底面3dからの深さが異なる以外は第2窪み79と同様の球面状である。
第2窪み89は、表示媒体層3、透明電極2、および樹脂基板1にまたがって形成されている。このため、第2窪み89は、表示媒体層3と交差して形成される露出面3jと、透明電極2と交差して形成される露出面2jと、樹脂基板1と交差して形成される露出面1jとからなる。
図15Aに示すように、平面視における第2窪み89の開口O89は略円形である。
樹脂基板1における第1面1aからの露出面1jの深さは、t1未満である。
層厚方向から見た露出面2jの形状は、開口O89よりも小径の略円環状である。図15Aに示す例では、露出面2jは、平面視で同心円状に配列された複数の略円環状に形成されている。
第2窪み89の底面3dからの深さは、h89(ただし、t3+t2<h89<t3+t2+t1)である。
このような構成により、第2窪み89の表面形状は、線条gの細かい凹凸を無視すれば、全体としては、順テーパー面になっている。
表示部品87は、回転工具70の下降量を変更する以外は、第9変形例と同様にして製造できる。
表示部品87は、第2窪み89の球面形状が線条gを含む点を除いて、第4変形例の第2窪み29と同様に構成されている。ただし、図15Aに示す一例のように、線条gの深さ、個数によっては、露出面2jは平面視で同心円状の複数からなる。この場合、露出面3jと隣接する最外周の露出面2j(以下、露出面2Jと称する)のみが、透明電極2と接続している。このため、露出面2Jよりも内側の露出面2jは、透明電極2との電気接続には寄与しない。
このため、露出面2J上に接続部材を配置すれば、第4変形例と同様に透明電極2に接続部材を電気接続させることができる。
この場合、第2窪み89の深さおよび層厚方向から見た露出面2Jの露出面積が第4変形例における露出面2dと同じであれば、露出面2Jの表面積は、線条gによる凹凸を含む分だけ、露出面2dより大きくなっている。このため、第4変形例におけるよりもさらに良好な電気接続が可能である。特に、接続部材が線条gに入り込むことによって、より強固な接続が可能である。
このように、本変形例の表示部品87は、接続部材との電気接続に関しては、第4変形例と同様の作用を備える。
以上、説明したように、本変形例の表示部品87によれば第2窪み89において露出面2Jが形成されるので、加工バラツキがあっても表示部品87内の透明電極2との良好な電気接続が可能になる。
[第11変形例]
次に、本発明の第1の実施形態の変形例(第11変形例)について説明する。本変形例は、第2窪みの面形状に関する変形例である。
図16Aは、本発明の第1の実施形態の変形例(第11変形例)の表示部品の一例を示す模式的な平面図である。図16Bは、図16AにおけるJ-J断面図である。図17は、本発明の第1の実施形態の変形例(第11変形例)の表示部品の製造方法の一例を示す断面図である。
図16A、16Bに示すように、本変形例の表示部品97は、第1の実施形態における窪み12に代えて、窪み92を備える。窪み92は、窪み12の第2窪み9に代えて、第2窪み99を備える。
以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
図16Bに示すように、第2窪み99は、第1の実施形態における第2窪み9と同様、底面3dから表示媒体層3を貫通し、透明電極2における層厚方向の中間部に達する穴部である。
図16Aに示すように、第2窪み99の表面形状は、全体としては、第2窪み9と同様の球面状であるが、互いに並行して延びる多数の線条G(線状溝)を含む微細な凹凸が形成されている。
図16A、16Bは模式図なので、見易さのため3本の線条Gが図示されている。ただし、線条Gの数は特に限定されない。
第2窪み99は、表示媒体層3および透明電極2にまたがって形成されている。このため、第2窪み79は、表示媒体層3と交差して形成される露出面3kと、透明電極2と交差して形成される露出面2kとからなる。少なくとも一部の線条Gは、露出面3k、2kを横断している。
図16Aに示すように、平面視における第2窪み99の開口O99は、第2窪み9の開口O9と同様の略円形である。
透明電極2における第1面2aからの露出面2kの深さは、t2未満である。このため、露出面2kの内部には、露出面2kの最深部でも、樹脂基板1は露出していない。
層厚方向から見た露出面2kの形状は、開口O99よりも小径の円形である。
第2窪み99の底面3dからの深さは、h99(ただし、t3<h99<t3+t2)である。
このような構成により、第2窪み99の表面形状は、線条Gの細かい凹凸を無視すれば、全体としては、順テーパー面になっている。
図17に示すように、表示部品97は、回転工具20に代えて、第9変形例におけると同様の回転工具70を用いることによって、第1の実施形態と同様にして製造できる。
ただし、本変形例では、回転工具70は、砥石部70aの外形の半径は、第2窪み79の平均半径に等しい。回転工具70は、第1の実施形態におけると同様の駆動部(図示略)によって中心軸線C70回りに回転可能かつ平行移動可能に保持されている。ただし、回転工具70の姿勢は、中心軸線C70が、中間積層体7Aの法線に対して、0°を超え90°以下で交差する方向延びる姿勢とする。
第2窪み99を形成するには、底面3dの上方に砥石部70aが配置される。駆動部によって回転工具70が回転している状態で、砥石部70aを下降させ(図17における白抜き矢印参照)、表示媒体層3および透明電極2の一部を除去加工する。
図17に示すように、砥石部70aの最下端部が透明電極2に到達し、第2窪み99に必要な深さまで達したら、回転工具70を上昇させて、除去加工を停止する。
第2窪み99における線条Gは、回転工具70に含まれる砥粒の回転軌跡に沿って、砥粒と同程度の大きさで形成される。
法線に対する中心軸線C70の傾斜角が大きいほど、平面視における線条Gの曲率半径が大きくなる。傾斜角が90°の場合には、平面視における各線条Gは、互いに平行な直線に沿って延びる。
このため、窪みに上述のような線条Gが形成されていれば、窪みが回転工具によって形成されたことが知られる。
このようにして、第2窪み99が形成され、これにより表示部品97が製造される。
表示部品97は、第2窪み99の球面形状が線条Gを含む点を除いて、第1の実施形態の表示部品7と同様に構成されている。
このため、露出面2k上に接続部材を配置すれば、第1の実施形態と同様に透明電極2に接続部材を電気接続させることができる。
この場合、露出面2kの深さおよび層厚方向から見た露出面積が第1の実施形態における露出面2cと同じであれば、露出面2kの表面積は、線条Gによる凹凸を含む分だけ、露出面2cより大きくなっている。このため、第1の実施形態におけるよりもさらに良好な電気接続が可能である。特に、接続部材が線条Gに入り込むことによって、より強固な接続が可能である。
このように、本変形例の表示部品97は、接続部材との電気接続に関しては、第1の実施形態と同様の作用を備える。
以上、説明したように、本変形例の表示部品97によれば第2窪み99において露出面2kが形成されるので、加工バラツキがあっても表示部品97内の透明電極2との良好な電気接続が可能になる。
[第12変形例]
次に、本発明の第1の実施形態の変形例(第12変形例)について説明する。
図18Aは、本発明の第1の実施形態の変形例(第12変形例)の表示部品の一例を示す模式的な平面図である。図18Bは、図18AにおけるK-K断面図である。
図18A、18Bに示すように、本変形例の表示部品107は、第1の実施形態における窪み12に代えて、窪み102を備える。窪み102は、窪み12の第2窪み9に代えて、第2窪み109を備える。
以下、第1の実施形態および第11変形例と異なる点を中心に説明する。
図18Bに示すように、第2窪み109は、底面3dから表示媒体層3および透明電極2を貫通し、樹脂基板1における層厚方向の中間部に達する穴部である。
ただし、第2窪み109の表面形状は、第11変形例における第2窪み99と同様、多数の線条Gを含む略球面状である。第2窪み109の表面の平均半径および線条Gの大きさ、個数は、第11変形例における第2窪み99と異なっていてもよいし、同じでもよい。図18A、18Bに示す例では、第2窪み109は、底面3dからの深さが異なる以外は第2窪み99と同様の球面状である。
第2窪み109は、表示媒体層3、透明電極2、および樹脂基板1にまたがって形成されている。このため、第2窪み109は、表示媒体層3と交差して形成される露出面3mと、透明電極2と交差して形成される露出面2mと、樹脂基板1と交差して形成される露出面1mとからなる。
図18Aに示すように、平面視における第2窪み109の開口O109は略円形である。
樹脂基板1における第1面1aからの露出面1mの深さは、t1未満である。
層厚方向から見た露出面2mの形状は、開口O109よりも小径の略円環状である。
第2窪み109の底面3dからの深さは、h109(ただし、t3+t2<h109<t3+t2+t1)である。
このような構成により、第2窪み89の表面形状は、線条Gの細かい凹凸を無視すれば、全体としては、順テーパー面になっている。
表示部品107は、回転工具70の下降量を変更する以外は、第11変形例と同様にして製造できる。
表示部品107は、第2窪み109の球面形状が線条Gを含む点を除いて、第4変形例の第2窪み29と同様に構成されている。
また、図15Aと異なり図18Aでは線条gが並行な形状であるため、図15Aで起きていた、透明電極層3の露出面の一部が電気接続に寄与しないという現象を防止できる。
このため、露出面2m上に接続部材を配置すれば、第4変形例と同様に透明電極2に接続部材を電気接続させることができる。
この場合、第2窪み109の深さおよび層厚方向から見た露出面2mの露出面積が第4変形例における露出面2dと同じであれば、露出面2mの表面積は、線条Gによる凹凸を含む分だけ、露出面2dより大きくなっている。このため、第4変形例におけるよりもさらに良好な電気接続が可能である。特に、接続部材が線条Gに入り込むことによって、より強固な接続が可能である。
このように、本変形例の表示部品107は、接続部材との電気接続に関しては、第4変形例と同様の作用を備える。
以上、説明したように、本変形例の表示部品107によれば第2窪み109において露出面2mが形成されるので、加工バラツキがあっても表示部品107内の透明電極2との良好な電気接続が可能になる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態の表示装置について説明する。
図19は、本発明の第2の実施形態の表示装置の一例を示す模式的な平面図である。
図20は、図19におけるL-L断面図である。
図19に示すように、本実施形態の表示装置200は、表示部品207と、背面板210と、を含む積層体である。
表示部品207は、第1の実施形態の表示部品7から剥離層5を除いた構成を有する。ただし、第1窪み8は2箇所に設けられている。それぞれを互いに区別する場合には、第1窪み8A、8Bと称する。
図19では図示が省略されているが、各第1窪み8には、それぞれ2つの第2窪み9が形成されている。各第2窪み9を区別する場合には、第1窪み8Aにおける第2窪み9を第2窪み9A、第1窪み8Bにおける第2窪み9を第2窪み9Bと称する。
背面板210は、背面基板211、画素電極212、コンタクトパッド213、および駆動回路214(表示回路)を備える。
背面基板211は表示部品207の全体を覆う大きさを有する。背面基板211の表面または内部には、背面板210に含まれる回路、配線、電子部品などが配置されている。
画素電極212は、画像信号に応じて表示部品207の表示媒体層3の表示状態を変更する電極である。画素電極212は、矩形状の表示画面の内部に配置されており、表示単位である画素に対応する微細な矩形状にパターニングされている。各画素電極212は、表示部品207の透明電極2との間に、後述する駆動回路214から印加される駆動電圧に応じた電界を発生させる。
各画素電極212には、スイッチングを行うための薄膜トランジスタが配線されている。例えば、表示装置200がアクティブマトリクス型表示装置の場合、画素電極212は薄膜トランジスタのドレイン電極に接続されている。各薄膜トランジスタのゲート電極にはゲート配線215が接続され、ソース電極にはソース配線217が接続されている。
背面基板211上に形成されたゲート配線215およびソース配線217は、後述する駆動回路214に接続されている。
コンタクトパッド213は、表示装置200において、表示部品207の透明電極2と、後述する駆動回路214とを電気的に接続するための電極である。図20に示すように、コンタクトパッド213は、背面基板211において表示部品207に向いた表面211aの上で、表示部品207の第1窪み8A、8Bと対向する2箇所に配置されている。
図19に示すように、駆動回路214は、背面基板211において、表示部品207と重ならない領域に配置されている。
駆動回路214は、外部から入力配線218を通して供給される電源および画像信号に応じて、ゲート配線215およびソース配線217に駆動信号を送出することによって、各画素電極212に駆動電圧を印加する。
さらに、駆動回路214は、対向電極配線216を介して各コンタクトパッド213と電気的に接続されている。
図20に示すように、背面基板211は、表示部品207の接着剤層4を介して表示部品207に貼り合わされている。
表示部品207において画素電極212と対向する領域には、透明電極2が配置されている。透明電極2は、画素電極212から見て表示媒体層3を間に挟んで対向した部位で、電圧を印加する電極なので、対向電極と呼ばれる。
第1窪み8Aおよび第2窪み9Aからなる窪み12Aと、第1窪み8Bおよび第2窪み9Bからなる窪み12Bと、の開口部は、それコンタクトパッド213によって覆われている。以下、窪み12A、12Bを窪み12と称する場合がある。
表示部品207の層厚方向において、各窪み12と重なる領域には、画素電極212と対向する領域の透明電極2と電気的に接続された透明電極2が配置されている。
各窪み12には、導電性材料からなる接続部材220が配置されている。各接続部材220は、各窪み12内の露出面2cと、各窪み12を覆うコンタクトパッド213と、に密着している。これにより、各コンタクトパッド213と、各露出面2cとは、接続部材220によって電気的に接続されている。このため、透明電極2は、接続部材220、コンタクトパッド213、および対向電極配線216を経由して、駆動回路214に電気的に接続されている。
接続部材220の材料としては、露出面2cとコンタクトパッド213とを導通させることができれば、特に限定されない。例えば、接続部材220は、銀ペースト、導電テープ、カーボンペースト、ボール状の接続部材、ニッケルペーストなどが用いられてもよい。
このうち、銀ペーストは、接触抵抗が低いので良好な電気接続が可能となる。このため、銀ペーストは、接続部材220として特に好ましい。
次に、表示装置200の製造方法の一例について説明する。ただし、第1の実施形態の表示部品の製造方法と同様の部分は、省略または簡略化する。
図21は、本発明の第2の実施形態の表示装置の製造方法を示す断面図である。図22は、本発明の第2の実施形態の表示装置の製造方法を示す平面図である。図23は、図22におけるM-M断面図である。図24、25は、本発明の第2の実施形態の表示装置の製造方法を示す断面図である。図26は、図25におけるP視平面図である。図27、28は、本発明の第2の実施形態の表示装置の製造方法を示す断面図である。
図21に示すように、第1の実施形態と同様にして、積層体6、接着剤層4、および積層体6がこの順に積層された中間積層体207Aを形成する。
この後、第1窪み8A、8Bを形成する部位に、剥離層5側から、それぞれハーフカット部8a、8bを形成する(図22参照)。ハーフカット部8a、8bは、例えば、レーザ加工によって形成される。
ハーフカット部8a、8bの平面視形状は、第1窪み8A、8Bの内周面に沿う矩形状である。窪み12A、12Bの形成工程は、特に断らない限り、互いに同様である。このため、以下では、窪み12Aの形成工程を中心として説明する。
図23に示すように、ハーフカット部8aは、剥離層5の表面から中間積層体207Aの層厚方向に延びる溝である。ハーフカット部8aは、剥離層5および接着剤層4をフルカットし、表示媒体層3をハーフカットしている。
この後、第1の実施形態と同様にして、中間積層体207Aを洗浄する。これにより、ハーフカット部8aの内側が除去されるので、第1窪み8Aを有する中間積層体207Bが形成される(図24参照)。
この後、第1の実施形態と同様にして、底面3dから少なくとも透明電極2に達する第2窪み9Aを形成する。図26に示すように、本実施形態では、2つの第2窪み9Aは、第1窪み8の対角方向に互い隣り合って形成されている。
本実施形態では、図20に示すように、第1窪み8Bにおいても2つの第2窪み9Bが形成される。各第2窪み9Bは、各第2窪み9Aと異なる対角方向において互いに隣り合っている。ただし、これは一例であり、第2窪み9の配置および個数は、これには限定されない。
以上で、剥離層5によって接着剤層4が被覆された状態の表示部品207Cが製造される。
このように、接着剤層4が被覆された状態で窪み12A、12Bが形成されるので、例えば、除去加工、洗浄など製造工程において、剥離層5によって接着剤層4および表示媒体層3が保護される。
この後、図27に示すように、窪み12A内に、接続部材220が配置される。例えば、接続部材220として銀ペーストを用いる場合、銀ペーストは、少なくとも、窪み12A内の各第2窪み9Aを覆うように塗布される。
銀ペーストは、底面3dから、各第2窪み9Aの湾曲に沿って各第2窪み9Aの中心部に流れ込む。これにより、銀ペーストが露出面2cに密着する。
例えば、接続部材220が導電テープの場合には、窪み12Aに配置する際に、圧力を加えることによって、導電テープが各第2窪み9Aに押し込まれるようにするとよい。
接続部材220の量は、接続部材220の上面220aが、少なくとも接着剤層4の上面を超える量に調整される。
この後、表示部品207から剥離層5を除去する。ただし、剥離層5を、接続部材220を配置する前に除去してもよい。
剥離層5が除去されたら、図28に示すように、コンタクトパッド213が接続部材220と重なるように、背面板210を位置合わせして、背面板210を表示部品207に貼り合わせる。コンタクトパッド213は接続部材220に押圧されるので、接続部材220は、露出面2cおよびコンタクトパッド213にそれぞれ密着する。
さらに背面板210は、表面210aが接着剤層4に密着するように、表示部品207に向かって押圧される。
この状態で、必要に応じて、加熱するなどして、接続部材220および接着剤層4を硬化させる。
以上で、図19、20に示すような表示装置200が製造される。
本実施形態の表示装置200によれば、表示部品207を有するので、順テーパー面を有する第2窪み9の底部に露出面2cが形成されている。このため、露出面2c状に配置される接続部材220によって、コンタクトパッド213と透明電極2とが確実かつ容易に電気的に接続される。
以上、説明したように、本実施形態の表示装置200によれば、表示部品207を有するので、表示部品207の第2窪み9に加工バラツキがあっても、コンタクトパッド213と透明電極2との良好な電気接続が可能になる。
なお、上記第1の実施形態、第3~第12変形例の表示部品は、種々の窪みを有する例説明されたが、窪みの形状はこれらには限定されない。
例えば、窪みとしては、全体として順テーパー面を有する凹部が形成できれば、2次曲線以外の曲線を回転させた回転体に沿う湾曲面が用いられてもよい。
以上、本発明の好ましい各実施形態および各変形例を説明したが、本発明は各実施形態および各変形例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。
また、本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、第1変形例の製造方法と、第2変形例の製造方法とは、組み合わせて使用されてもよい。
例えば、第1変形例および第2変形例の少なくとも一方の製造方法は、上述の第3~第12変形例の表示部品の製造方法として好適である。
例えば、第3~第12変形例の表示部品は、第2の実施形態の表示部品に置換して用いることができる。
1 樹脂基板
1c、1f、1h、1j、1m、2c、2d、2e、2f、2g、2h、2i、2j、2J、2k、2m、3c、3e、3f、3g、3h、3i、3j、3k、3m 露出面
2 透明電極(透明電極層)
3 表示媒体層(電気泳動表示媒体)
3d 底面
4 接着剤層
5 剥離層
6 積層体
7、16、27、37、47、57、67、77、87、97、107、207、207C 表示部品
7A、207A、207B 中間積層体
8、8A、8B 第1窪み
8a、8b ハーフカット部
9、9A、9B、29、39、49、59、69、79、89、99、109 第2窪み
10 液体
11 電気泳動粒子
12、12A、12B、19、22、32、42、52、62、72、82、92、102 窪み
20、30、50、70 回転工具
22A、23B 制御部
23A 抵抗測定器
23B LCRメータ
200 表示装置
207 表示部品
210 背面板
211 背面基板
212 画素電極
213 コンタクトパッド
214 駆動回路(表示回路)
215 ゲート配線
216 対向電極配線
217 ソース配線
218 入力配線
220 接続部材
C20、C30、C50、C70 中心軸線
C59 回転軸線
E1h、E2g、E2h エッジ
g、G 線条(線状溝)
O8、O9、O19、O29、O39、O49、O59、O69、O79、O89、O99、O109 開口
S59、S69 湾曲面

Claims (17)

  1. 樹脂基板、透明電極層、および表示媒体層が層厚方向においてこの順に配置された積層体、
    を備え、
    前記積層体は、
    前記表示媒体層を貫通し、少なくとも前記透明電極層に達する窪みを有しており、
    前記窪みは、
    前記表示媒体層において前記透明電極層と反対側の表面から前記層厚方向における中間部に形成された底面まで凹んだ第1窪みと、
    前記底面の一部から少なくとも前記透明電極層に達する第2窪みと、からなり、
    前記窪みには、前記層厚方向から見て前記透明電極層が露出しており、
    前記表示媒体層において、前記表面に開口する前記窪みの前記層厚方向から見た開口面積は、前記窪み内の前記層厚方向から見た前記透明電極層の露出面積よりも大きい、
    表示部品。
  2. 樹脂基板、透明電極層、および表示媒体層が層厚方向においてこの順に配置された積層体、
    を備え、
    前記積層体は、
    前記表示媒体層を貫通し、少なくとも前記透明電極層に達する窪みを有しており、
    前記窪みには、前記層厚方向から見て前記透明電極層が露出しており、
    前記表示媒体層において、前記透明電極層と反対側の表面に開口する前記窪みの前記層厚方向から見た開口面積は、前記窪み内の前記層厚方向から見た前記透明電極層の露出面積よりも大きく、
    前記窪みの表面には、同方向に並行して延びる複数の線状溝が形成されている、
    表示部品。
  3. 前記窪みは、
    順テーパー面を有する、
    請求項1または2に記載の表示部品。
  4. 前記窪みは、
    前記積層体の法線に対して0°以上90°以下をなす方向に延びる回転軸線を中心とする回転体の表面に沿う湾曲面を有する、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の表示部品。
  5. 樹脂基板、透明電極層、および表示媒体層が層厚方向においてこの順に配置された積層体、
    を備え、
    前記積層体は、
    前記表示媒体層を貫通し、少なくとも前記透明電極層に達する窪みを有しており、
    前記窪みには、前記層厚方向から見て前記透明電極層が露出しており、
    前記表示媒体層において、前記透明電極層と反対側の表面に開口する前記窪みの前記層厚方向から見た開口面積は、前記窪み内の前記層厚方向から見た前記透明電極層の露出面積よりも大きく、
    前記窪みは、
    前記積層体の法線に対して0°以上90°以下をなす方向に延びる回転軸線を中心とする、2次曲線が回転した回転体または円錐表面に沿う湾曲面を有する、
    表示部品。
  6. 前記表示媒体層は、
    電気泳動粒子を含む電気泳動表示媒体である、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の表示部品。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載の表示部品と、
    複数の画素電極および表示回路を有する背面板と、
    前記表示部品における前記窪みに配置され、前記窪みに露出した前記透明電極層と、前記表示回路と、を電気的に接続する接続部材と、
    を備える、表示装置。
  8. 前記接続部材は、
    銀ペーストを含む、
    請求項7に記載の表示装置。
  9. 樹脂基板、透明電極層、および表示媒体層が層厚方向においてこの順に配置された積層体に対して、前記表示媒体層を貫通し、少なくとも前記透明電極層に達する窪みを形成すること、
    を含み、
    前記窪みを形成する際は、
    前記表示媒体層において、前記透明電極層と反対側の表面に開口する前記窪みの前記層厚方向から見た開口面積が、前記窪み内の前記層厚方向から見た前記透明電極層の露出面積よりも大きくなるように、除去加工用の回転工具を用いて、前記表示媒体層を前記透明電極層に向かって除去加工することを含む、
    表示部品の製造方法。
  10. 前記積層体は、前記表示媒体層上に、さらに接着剤層および剥離層をこの順に有しており、
    前記窪みを形成する前に、前記窪みを形成する部位における前記接着剤層および前記剥離層を除去することと、
    をさらに含む、
    請求項9に記載の表示部品の製造方法。
  11. 前記窪みを形成する際に、
    前記表示媒体層において前記表面から前記層厚方向における中間部まで除去加工することによって、底面を有する第1窪みを形成し、
    前記回転工具を用いて、前記底面の一部から少なくとも前記透明電極層に達する第2窪みを形成する、
    請求項9に記載の表示部品の製造方法。
  12. 前記積層体は、前記表示媒体層上に、さらに接着剤層および剥離層をこの順に有しており、
    前記第1窪みを形成する前に、前記第1窪みを形成する部位における前記接着剤層および前記剥離層を除去することと、
    をさらに含む、
    請求項11に記載の表示部品の製造方法。
  13. 前記第1窪みを形成する際に、前記表示媒体層の一部とともに前記接着剤層および前記剥離層を除去する、
    請求項12に記載の表示部品の製造方法。
  14. 前記回転工具の先端部は、丸みを帯びた形状または円錐状である、
    請求項9~13のいずれか1項に記載の表示部品の製造方法。
  15. 前記回転工具によって、前記窪みを形成する際に、
    前記透明電極層と前記回転工具との間の電気抵抗を測定し、前記電気抵抗が予め決められた閾値以下になった場合に、前記回転工具による前記除去加工を停止する、
    請求項9~14のいずれか1項に記載の表示部品の製造方法。
  16. 前記回転工具によって、前記窪みを形成する際に、
    前記透明電極層と前記回転工具との間の静電容量を測定し、前記静電容量が予め決められた閾値以上になった場合に、前記層厚方向において前記表示媒体層から前記透明電極層に向かう前記回転工具の移動速度を低減する、
    請求項9~15のいずれか1項に記載の表示部品の製造方法。
  17. 請求項9~16のいずれか1項に記載の表示部品の製造方法によって、前記表示部品を製造することと、
    前記表示部品の前記窪みに、前記透明電極層と電気的に接続する接続部材を配置することと、
    複数の画素電極および表示回路を有する背面板を、前記表示回路の一部と前記接続部材とが当接するように前記表示部品に重ねた状態で、前記背面板を前記表示部品に貼り合わせることと、
    を含む、表示装置の製造方法。
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