JP7242516B2 - 基板ホルダ - Google Patents

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Description

本発明は、基板を保持するための基板ホルダに関する。
半導体ウェハやプリント基板等の基板の表面に配線やバンプ(突起状電極)等を形成することが行われている。この配線及びバンプ等を形成する方法として、電解めっき法が知られている。電解めっき法に用いるめっき装置では、円形又は多角形の基板の端面をシールし、被めっき面を露出させて保持する基板ホルダを備える。このようなめっき装置において基板表面にめっき処理を行うときは、基板を保持した基板ホルダをめっき液中に浸漬させる。
特開2018-40045号公報(特許文献1)及び特開2019-7075号公報(特許文献2)に記載されているように、大型の、特に矩形の基板に対応する基板ホルダが知られている。特開2018-40045号公報(特許文献1)には、基板をバックプレートにクリップで固定した後、バックプレートをフロントプレートに重ね、フロントプレートをバックプレートにクランプで固定することにより、基板を保持する基板ホルダが記載されている。また、特開2019-7075号公報(特許文献2)には、基板の周囲に配置される複数の基板接点にバスバーを介して給電する基板ホルダが記載されている。
また、特開2008-133526号公報(特許文献3)には、基板への押圧力の提供を改善するメッキ治具の例が記載されている。この例では、治具本体上の凹部内に置かれた基板上に押さえ部材を重ね、バネが基板中心に対応して設けられたカバー部材を治具本体の上面に固定することにより、カバー部材と押さえ部材との間でバネを圧縮して基板をシール部材に対して押圧し、基板をシールする。
また、特開2007-46154号公報(特許文献4)には、ワークピースホルダ本体側に係止される可撓性部材にリングの係止機構を係止させ、可撓性部材によりリングを本体側に引っ張ることにより、リングのシール面で基板を押圧する構成のワークピースホルダが開示されている。このワークピースホルダは、可撓性部材をリングの係止機構と係合する状態まで変形させるための膨張収縮可能な袋を本体内に内蔵している。
特開2018-40045号公報 特開2019-7075号公報 特開2008-133526号公報 特開2007-46154号公報
これらの基板ホルダは、基板接点をめっき液から保護するために基板に接触させるシールを、基板の外周に沿って連続一体としたものを用いている。基板接点を適切にシールするには、シール全長に亘ってシールを均一な押しつけ力で基板に接触させる必要があるが、基板の大型化及び/又は薄化にともない基板がより反り易くなると、連続一体のシールでは、シールを全長に亘って均一な押しつけ力で基板に接触させることが困難になりつつある。また、大型基板に対応する連続一体のシールでは、基板の外周部に対応する長い距離及び広範囲にわたってシール自体や構成部品の面精度及び/又は寸法精度を確保する必
要があるが、十分な面精度及び/又は寸法精度を有するシールや構成部品の製作が困難であり、基板ホルダの高コスト化をまねくおそれがある。更に、基板の大型化にともない、基板ホルダの重量化も懸念される。
また、基板ホルダでは、基板のシール及び/又は基板接点が接触してもよい接触許容領域に対応して、シール及び/又は基板接点を限られた領域内で位置決めすることが要求される場合がある。
また、基板にシールを押し付ける際に基板に与える負荷を抑制する必要もある。
本発明の目的は、上述した課題の少なくとも一部を解決することにある。
本発明の一側面によれば、 基板を保持するための基板ホルダであって、 第1保持部材と、 前記第1保持部材との間に基板を保持する第2保持部材と、を備え、 前記第1保持部材は、 前記基板に接触するように配置された少なくとも1つの基板接点と、 1又は複数の前記基板接点の先端部の周囲を覆う第1シール部を有する少なくとも1つのシール部材と、 1又は複数の前記基板接点に電気的に接続され、前記第1シール部を受け入れる1又は複数の第1貫通孔を有するバスバーと、を備え、 1又は複数の前記基板接点の前記先端部は、その周囲が前記第1シール部に覆われた状態で、前記バスバーの前記第1貫通孔を前記第2保持部材とは反対側から前記第2保持部材に向かって通って前記バスバーに固定されている、 基板ホルダが提供される。
本発明の一側面によれば、 基板の第1面の外周部に接触する電気接点としての接点と、前記接点の先端部の周囲を覆い前記第1面に接触するシール部を有するシール部材と、前記接点および前記シール部材を保持する保持体とを有する接点アセンブリと、 前記基板の第2面側に位置して前記接点アセンブリとの間で前記基板を挟持する第1プレートと、 前記接点アセンブリの前記保持体に固定され、前記基板の外側において前記第2面側に向かって延び、被係止部を有する少なくとも1つの第1ピンと、 前記第1プレートに対して前記第2面側に配置され、前記第1ピンの前記被係止部に対する係止状態と非係止状態に変位可能な係止部材と、 前記基板の外周部に沿って、前記係止部材と前記第1プレートとを互いに離間させるように前記係止部材と前記第1プレートとの間に設けられ、前記係止状態において前記係止部材と前記第1プレートとの間で圧縮され、前記第1プレートを前記接点アセンブリ側に向かって付勢する少なくとも1つの第1付勢部材と、を備える、基板ホルダが提供される。
本発明の一側面によれば、 基板の第1面の外周部に接触する電気接点としての接点と、前記第1面に前記接点の内側で接触するシール部を有するシール部材と、前記接点および前記シール部材を保持する保持体とを有する接点アセンブリと、 前記基板の第2面側に位置して前記接点アセンブリとの間で前記基板を挟持する第1プレートと、 前記接点アセンブリの前記保持体に固定され、前記基板の外側において前記第2面側に向かって延び、被係止部を有する複数の第1ピンと、 前記第1プレートに対して前記第2面側に配置され、前記第1ピンの前記被係止部に対する係止状態と非係止状態に変位可能な係止部材と、 前記基板の外周部に沿って設けられた複数の第1付勢部材であって、前記係止部材と前記第1プレートとを互いに離間させるように前記係止部材と前記第1プレートとの間に設けられ、前記係止状態において、前記係止部材と前記第1プレートとの間で圧縮され、前記第1プレートを前記接点アセンブリ側に向かって付勢する複数の第1付勢部材と、を備える、基板ホルダが提供される。
本発明の一実施形態に係る基板ホルダが使用されるめっき装置の全体配置図である。 前面側からみた基板ホルダの斜視図である。 背面側からみた基板ホルダの斜視図である。 各保持部材が分離された状態を示す基板ホルダの斜視図である。 基板ホルダの外部接続部の拡大斜視図である。 縦部材の縦断面図である。 縦部材の分解斜視図である。 接点シールモジュール×1単位長分を示すバスバーの背面側からの斜視図である。 シール部材の背面側からの斜視図である。 接点シールモジュール×1単位長分を示すフロントプレートの背面側からの斜視図である。 給電モジュール近傍を拡大した縦部材の横断面図である。 第2保持部材の係止機構付近を拡大した斜視図である。 第2保持部材の係止機構付近を拡大した背面図である。 ロック状態における図13のXIV-XIV線に沿う断面図である。 ロック状態における図13のXV-XV線に沿う断面斜視図である。 ロック状態における図13のXVI-XVI線に沿う断面斜視図である。 ロック状態における図13のXVII-XVII線に沿う断面斜視図である。 セミロック状態における図15に対応する断面斜視図である。 セミロック状態における図16に対応する断面斜視図である。 セミロック状態における図17に対応する断面斜視図である。 図13のXXI-XXIに沿う断面図である。 変形例に係る基板ホルダの断面図である。 基板ホルダへの基板の取り付け方法を説明する説明図である。 基板ホルダへの基板の取り付け方法を説明する説明図である。 基板ホルダへの基板の取り付け方法を説明する説明図である。 基板ホルダへの基板の取り付け方法を説明する説明図である。 シール部の基板上での接触位置を説明する断面図である。 連続一体のシールに上記実施形態の係止機構を適用した基板ホルダの例を示す概略図である。
以下に、本発明に係るめっき装置およびめっき装置に使用される基板ホルダの実施形態を添付図面とともに説明する。添付図面において、同一または類似の要素には同一または類似の参照符号が付され、各実施形態の説明において同一または類似の要素に関する重複する説明は省略することがある。また、各実施形態で示される特徴は、互いに矛盾しない限り他の実施形態にも適用可能である。
本明細書において「基板」には、半導体基板、ガラス基板、液晶基板、プリント回路基板だけでなく、磁気記録媒体、磁気記録センサ、ミラー、光学素子、微小機械素子、あるいは部分的に製作された集積回路、その他任意の被処理対象物を含む。基板は、多角形、円形を含む任意の形状のものを含む。また、本明細書において「前面」、「背面」、「フロント」、「バック」、「上」、「下」、「左」、「右」等の表現を用いるが、これらは、説明の都合上、例示の図面の紙面上における位置、方向を示すものであり、装置使用時等の実際の配置では異なる場合がある。
図1は、本発明の一実施形態に係る基板ホルダが使用されるめっき装置の全体配置図である。めっき装置100は、基板ホルダ200(図2)に基板を保持した状態で基板にめ
っき処理を施すものである。めっき装置100は、基板ホルダ200に基板をロードし、又は基板ホルダ200から基板をアンロードするロード/アンロード部110と、基板を処理する処理部120と、洗浄部50aとに大きく分けられる。処理部120は、さらに、基板の前処理及び後処理を行う前処理・後処理部120Aと、基板にめっき処理を行うめっき処理部120Bとを含む。
ロード/アンロード部110は、2台のカセットテーブル25と、基板脱着機構29とを有する。カセットテーブル25は、基板を収納したカセット25aを搭載する。基板脱着機構29は、基板を基板ホルダ200に着脱するように構成される。また、基板脱着機構29の近傍(例えば下方)には、基板ホルダ200を収容するためのストッカ30が設けられる。洗浄部50aは、めっき処理後の基板を洗浄して乾燥させる洗浄装置50を有する。
カセットテーブル25、基板着脱機構29、及び洗浄部50aで囲まれる位置には、これらのユニット間で基板を搬送する搬送用ロボットからなる基板搬送装置27が配置されている。基板搬送装置27は、走行機構28により走行可能に構成される。基板搬送装置27は、例えば、めっき前の基板をカセット25aから取り出して基板着脱機構29に搬送し、めっき後の基板を基板着脱機構29から受け取り、めっき後の基板を洗浄部50aに搬送し、洗浄及び乾燥された基板を洗浄部50aから取り出してカセット25aに収納すように構成される。
前処理・後処理部120Aは、プリウェット槽32と、プリソーク槽33と、プリリンス槽34と、ブロー槽35と、リンス槽36と、を有する。プリウェット槽32では、基板が純水に浸漬される。プリソーク槽33では、基板の表面に形成したシード層等の導電層の表面の酸化膜がエッチング除去される。プリリンス槽34では、プリソーク後の基板が基板ホルダと共に洗浄液(純水等)で洗浄される。ブロー槽35では、洗浄後の基板の液切りが行われる。リンス槽36では、めっき後の基板が基板ホルダと共に洗浄液で洗浄される。プリウェット槽32、プリソーク槽33、プリリンス槽34、ブロー槽35、リンス槽36は、この順に配置されている。なお、この構成は一例であり、上述した構成に限定されず、前処理・後処理部120Aは、他の構成を採用することが可能である。
めっき処理部120Bは、複数のめっき槽(めっきセル)39と、オーバーフロー槽38とを有する。各めっき槽39は、内部に一つの基板を収納し、内部に保持しためっき液中に基板を浸漬させて基板表面に銅めっき等のめっきを行う。ここで、めっき液の種類は、特に限られることはなく、用途に応じて様々なめっき液が用いられる。
めっき装置100は、これらの各機器の側方に位置して、これらの各機器の間で基板ホルダ200を基板とともに搬送する、例えばリニアモータ方式を採用した基板ホルダ搬送装置37を有する。この基板ホルダ搬送装置37は、基板脱着機構29、ストッカ30、プリウェット槽32、プリソーク槽33、プリリンス槽34、ブロー槽35、リンス槽36、及びめっき槽39との間で基板ホルダを搬送するように構成される。
以上のように構成されるめっき装置100は、上述した各部を制御するように構成された制御部としてのコントローラ175を有する。コントローラ175は、所定のプログラムを格納したメモリ175Bと、メモリ175Bのプログラムを実行するCPU175Aとを有する。メモリ175Bを構成する記憶媒体は、各種の設定データ、めっき装置100を制御するプログラムを含む各種のプログラムなどを格納している。プログラムは、例えば、基板搬送装置27の搬送制御、基板脱着機構29における基板の基板ホルダへの着脱制御、基板ホルダ搬送装置37の搬送制御、各処理槽における処理の制御、各めっき槽39におけるめっき処理の制御、洗浄部50aの制御を実行するプログラムを含む。記憶
媒体は、不揮発性及び/又は揮発性の記憶媒体を含むことが可能である。記憶媒体としては、例えば、コンピュータで読み取り可能なROM、RAM、フラッシュメモリなどのメモリや、ハードディスク、CD-ROM、DVD-ROMやフレキシブルディスクなどのディスク状記憶媒体などの公知のものが使用され得る。
コントローラ175は、めっき装置100及びその他の関連装置を統括制御する図示しない上位コントローラと通信可能に構成され、上位コントローラが有するデータベースとの間でデータのやり取りをすることができる。コントローラ175の一部又は全部の機能は、ASIC等のハードウェアで構成することができる。コントローラ175の一部又は全部の機能は、シーケンサで構成してもよい。コントローラ175の一部又は全部は、めっき装置100の筐体の内部及び/又は外部に配置することができる。コントローラ175の一部又は全部は、有線及び/又は無線によりめっき装置100の各部と通信可能に接続される。
(基板ホルダ)
図2は、前面側からみた基板ホルダの斜視図である。図3は、背面側からみた基板ホルダの斜視図である。図4は、各保持部材が分離された状態を示す基板ホルダの斜視図である。図5は、基板ホルダの外部接続部の拡大斜視図である。この基板ホルダ200は、第1保持部材210と第2保持部材220とを備え、第1保持部材210と第2保持部材220とで基板Wを挟持した状態で保持する。
第1保持部材210は、縦部材211aと、縦部材211bと、横部材212と、横部材213と、レール215と、アーム216と、外部接続部217と、を備えている。また、第1保持部材210は、第1保持部材210を第2保持部材220に係止するための係止機構として複数のピン270(図4)を備えている。縦部材211a及び縦部材211bは、互いに略平行に延びており、基板Wの前面に接触して電流を流すための電気接点である基板接点(後述)を含む給電部を備えている。ここでは、縦部材211a及び縦部材211bのみに給電部を設ける場合を例に挙げるが、他の実施形態では、縦部材211a及び/又は縦部材211bに代えて又は加えて、横部材212及び/又は横部材213に給電部を設けることができる。横部材212は、アーム216から遠い側で縦部材211aと縦部材211bとを互いに連結する。横部材213は、アーム216から近い側で縦部材211aと縦部材211bとを互いに連結する。横部材212、213は、縦部材211a、211bを支持し、撓みを抑制するものである。これらの縦部材211a、211b及び横部材212、213で囲まれる領域において、基板Wの前面が露出されるようになっている。なお、横部材212、213を省略して、いわゆる門型の基板ホルダとしてもよい。
レール215は、アーム216に対して略平行に取り付けられており、縦部材211a、211bがレール215に沿ってスライド可能に取り付けられている。縦部材211a、211bをレール215に沿って接近又は離間するように移動させることにより、基板Wの大きさに応じて縦部材211a、211bの位置を調整可能に構成されている。
アーム216は、基板ホルダ搬送装置37に把持される把持部分であり、各処理槽に配置される際に支持される部分である。アーム216は、縦部材211aと略直交して延在し、一方の端部に外部接続部217が設けられている。他の実施形態では、アーム216の両方の端部に外部接続部217を設けてもよい。外部接続部217は、基板ホルダ200を外部の電源に電気的に接続するため外部接続端子であり、例えば、リーフ電極からなる複数の外部接続接点を有する(図5)。外部接続接点の一部(図5の手前側)は、バスバー218aに電気的に接続され、外部接続接点の他の一部(図5の奥側)は、バスバー218bに電気的に接続される。バスバー218a、218bは、適宜、カバー又は保護
部材で覆われる。バスバー218aは、アーム216の長手方向に沿って延び、縦部材211aのバスバー260(図3)と機械的及び電気的に接続されるように構成されている。バスバー218aは、縦部材211aの位置の調整に応じて、複数の箇所で縦部材211aのバスバー260と連結可能な構成である。バスバー218bは、アーム216の長手方向に沿って延び、縦部材211bのバスバー260(図3)と機械的及び電気的に接続されるように構成されている。バスバー218bは、縦部材211bの位置の調整に応じて、複数の箇所で縦部材211bのバスバー260と連結可能な構成である。バスバー218a、218bと縦部材211a、211bのバスバー260との接続箇所は、一例では、カバー又は保護部材の内側にある。
第2保持部材220は、バックプレート280と、バックプレート280上に設けられ第2保持部材220を第1保持部材210に係止するためのロックプレート300を含む係止機構とを備えている。係止機構は、縦部材211a、211bに対応して延びるロックプレート300と、バックプレート280とロックプレート300と間でロックプレート300に対応して延びるフロートプレート290と、ロックプレート300とフロートプレート290との間で付勢力を発生する付勢機構305と、を有している。係止機構の詳細については、後述する。
(給電モジュール)
図6は、縦部材の縦断面図である。縦部材211a及び縦部材211bは、同様の構成であるので、以下、縦部材211aを例に挙げて説明する。縦部材211aは、図示されるように、フロントプレート250と、バスバー260と、バスバー260に電気的に接続された複数の給電モジュール230と、各給電モジュール230の両側(隣接する給電モジュール230の間及び端部の給電モジュール230の外側)に配置された複数のピン270と、を備えている。図6では、隣接するピン270の間隔をdで表示している。バスバー260の表面は、一部を除いて、絶縁コーティングが施されている。より詳細には、後述する基板接点233が接触する箇所(突起部264の表面)以外のバスバー260の表面は絶縁コーティングされている。絶縁コーティングは、バスバー260をめっき液から保護し、めっき液からバスバー260に直接電流が流れることを防止する。
バスバー260は、図3及び図4に示すように、縦部材211aの全長に亘って延びており、上述したように、レール215に機械的に接続され、及びアーム216のバスバー218a、218b(図5)に機械的及び電気的に接続される。バスバー260は、アーム216内のバスバー218a、218bを介して、外部接続部217に電気的に接続されている。フロントプレート250は、図2及び図6に示すように、バスバー260の前面側において、バスバー260に沿って縦部材211aの全長に亘って延びている。フロントプレート250は、シール部材231と共に基板接点233をめっき液から遮断している。フロントプレート250は、シール部材231と同様の材料で形成してもよい。
給電モジュール230は、給電部を構成する給電ユニットであり、図6に示すように、縦部材211aの長手方向に沿って、それぞれ、バスバー260の前面側に配置されている。この例では、給電モジュール230は、バスバー260とフロントプレート250との間に配置される。各給電モジュール230は、図7を参照して後述するように、基板接点233を備え、基板接点233の接点先端部243がバスバー260の貫通孔263を介してバスバー260の背面側(フロントプレート250の反対側)に延び、基板Wに接触するように配置されている。
図7は、縦部材の分解斜視図である。図8は、バスバーの背面側からの斜視図である。図9は、シール部材の背面側からの斜視図である。図10は、フロントプレートの背面側からの斜視図である。図11は、給電モジュール近傍を拡大した縦部材の横断面図である
。フロントプレート250及びバスバー260は、図6に示したように、縦部材211aの全長に亘って延びるが、図7では、図面の複雑化を避けるために、1つの給電モジュール230に対応する部分のみ図示している。
給電モジュール230は、シール部材231と、支持板232と、基板接点233と、押圧板234とを備えている。シール部材231は、概ね矩形の形状を有する弾性部材(ゴム等のエラストラマー)であり、シール部235と、シール部235に設けられた貫通孔236と、シール部材231の前面側(図7では上面)に設けられたシール部237と、貫通孔236の外側に設けられた貫通孔238と、シール部材231の背面側(図9参照)において貫通孔238の周囲に設けられたシール部239と、シール部材231の背面側(図9参照)において貫通孔238の外側に設けられた突起240と、ピン270を逃がすための切欠241と、を備えている。
シール部235は、図11に示すように、バスバー260の貫通孔263を通って、縦部材211aの背面側(同図の下側)に露出する。シール部235は、バスバー260の背面から所定の長さで突出するような長さに形成されている。シール部235には、貫通孔236が、シール部材231の前面側から背面側に貫通するように設けられている。貫通孔236には、基板接点233の接点先端部243が挿入されている。接点先端部243は、貫通孔236の背面側の開口と同一又は所定長さ手前まで延びている。あるいは、接点先端部243は、貫通孔236の背面側の開口よりも所定長さ突出していてもよい。貫通孔236は、例えば、基板接点233の接点先端部243の全周を覆う構成であり、接点先端部243が貫通孔236内でシール部235の内壁に対して、微小な間隔をもって配置され、若しくは、密接又は密着する程度の大きさに形成される。接点先端部243は、貫通孔236内でシール部235に接着剤等により接着されてもよい。
ここでは、各基板接点233に対してシール部材231を設ける例を説明するが、複数の基板接点233に対して1つのシール部材231を設けてもよい。また、各シール部材231に対して異なる数の基板接点233が設けられてもよい。
シール部235は、基板W上において、図27に示すように、シード層530に対して接触し、押圧される。接点先端部243を覆い且つ取り囲むシール部235の(先端の)全体が、レジスト540で覆われていない領域でシード層530に接触する。同図において、符号510は、ベア基板を示し、符号520は、絶縁層等のその他の構成を示す。この構成では、接点先端部243の周囲のシール部235の全体が基板W上の同じ高さの部分(例えば、基板外周部のシード層530表面)に接触するため、シール部235による接点先端部243のシール性を向上させることができる。
シール部235及び貫通孔236の形状及び寸法は、基板接点233の接点先端部243の形状及び寸法に応じて任意の形状及び寸法とすることができる。シール部235及び貫通孔236は、例えば、図7に示すように、それぞれ、縦部材211aに沿って略平行に延びる、細長い形状及びスリット状の長孔とすることができる。
シール部237は、シール部材231の前面の外周部に沿って設けられており、図11に示すように、シール部材231とフロントプレート250との間をシールし、基板接点233をめっき液から保護するように構成されている。シール部237は、シール部材231に一体に設けられた突起部であってもよく、例えばOリングのような別部材をシール部材本体に取り付けたものであってもよい。
貫通孔238は、貫通孔236の外側に設けられ、前面側から背面側に貫通している。貫通孔238の形状及び寸法は、基板接点233の基端部(バスバー260の突起部26
4)の形状及び寸法に応じて任意の形状とすることができる。貫通孔238は、例えば、図7に示すように、貫通孔236と略平行に延びる長孔形状とすることができる。貫通孔238には、図11に示すように、バスバー260の突起部264が通され、バスバー260の突起部264の端面が、基板ホルダ前面側に露出する。バスバー260の突起部264は、基板接点233との接続を容易にするために、シール部材231の前面から所定の長さで突出して、突起部264の端面が露出されるようにすることが好ましい。
シール部239は、図9及び図11に示すように、シール部材231の背面において貫通孔238の周囲に設けられており、突起部264の周囲でシール部材231とバスバー260との間をシールして、突起部264に接続される基板接点233をめっき液から保護するように構成されている。シール部239は、シール部材231に一体に設けられた突起部であってもよく、例えばOリングのような別部材をシール部材本体に取り付けたものであってもよい。
突起240は、図9及び図11に示すように、貫通孔238の外側にてシール部材231の背面から突出するように設けられている。突起240は、基板ホルダ200が基板Wを挟持した際に、第2保持部材220に当接する突っ張りとして機能し、第2保持部材220からの押圧力を受ける受圧部として機能する。突起240は、シール部235とともに第2保持部材220からの押圧力を受ける受圧部として機能するため、シール部235に対応する形状及び寸法に形成されることが好ましい。例えば、突起240は、図7及び図9に示すように、シール部235に略平行に延び、略同一の長さを有する細長い形状に形成される。突起240は、図11に示すように、バスバー260の貫通孔267を通過して、背面側に配置される第2保持部材220(図示省略)に向かって延びる。突起240は、第1保持部材210及び第2保持部材220で基板Wを挟持したとき、第2保持部材220に接触して、第2保持部材220が第1保持部材210を押圧する力の一部を受け止める受圧部として機能する。
支持板232は、図7及び図11に示すように、シール部材231と基板接点233との間に設けられており、シール部材231及び基板接点233を支持する。支持板232の厚みは、シール部材231から突出するバスバー260の突起部264の高さと同一又は若干低く形成される。支持板232には、シール部材231の貫通孔238に概ね対応して、バスバー260の突起部264を通過させる貫通孔242が設けられている。貫通孔242は、貫通孔238よりも若干大きくてもよい。
基板接点233は、図7に示すように、基板Wに接触する接点先端部243を有し、基端部にはネジ246を通す1又は複数の貫通孔244が設けられている。接点先端部243は、図7に示すように、1又は複数のリーフ電極243a又は爪状電極243aを有することができる。基板接点233の基端部は、図11に示すように、貫通孔244を通るネジ246により、バスバー260の突起部264の端面に固定され、バスバー260と電気的に接続される。接点先端部243は、シール部235の貫通孔236に配置され、シール部235に覆われた状態でバスバー260の貫通孔263を前面側から背面側に向かって通って、バスバー260に対して位置決め及び固定されている。
押圧板234は、図7に示すように、ネジ246を通す貫通孔245を有する。押圧板234は、図11に示すように、支持板232、及びバスバー260の突起部264とともに基板接点233を挟むように配置され、基板接点233を支持板232及び突起部264に対して押し付けるように配置される。同図に示すように、支持板232及び突起部264上に、基板接点233及び押圧板234を配置した状態で、ネジ246を押圧板234の貫通孔245、基板接点233の貫通孔244を通して、バスバー260の突起部264の端面にねじ止めすることにより、押圧板234で基板接点233を支持板232
及び突起部264に対して押さえ付けた状態で、基板接点233をバスバー260の突起部264の端面に固定する。これにより、基板接点233がバスバー260の突起部264の端面に確実に電気的に接続される。
バスバー260は、給電モジュール230を取り付けるための保持部261と、保持部261の外側に設けられた肉厚部262と、を備えている。保持部261には、シール部材231を通過させるための貫通孔263と、基板接点233に接続される突起部264と、突起部264の端面に設けられたネジ孔265と、シール部材231の突起240を通過させるための貫通孔267と、ピン270を通すための貫通孔268と、が設けられている。尚、基板接点233に接続される突起部264以外のバスバー260の表面は、電気絶縁とめっき液に対する耐食性を確保するため、PFAコーティング等の電気絶縁/耐食の機能を有した表面コーティングが施される。
貫通孔263は、前面側から背面側に貫通する貫通孔である。貫通孔263の形状及び寸法は、シール部235の形状及び寸法に応じて任意の寸法及び形状とすることができる。貫通孔263は、例えば、図7に示すように、縦部材211aに沿って略平行に延びるスリット状の長孔とすることができる。貫通孔263は、図11に示すように、基板接点233の接点先端部243の全周を覆うシール部235を受け入れ、接点先端部243及びシール部235を位置決めする。
突起部264は、貫通孔263より外側において貫通孔263と略平行に形成されている。突起部264の端面には、基板接点233を固定するためのネジ246が螺合される1又は複数のネジ孔265が設けられている。突起部264の基端側の周囲には、シール部材231のシール部239を受け入れるシール溝266が設けられてもよい。
貫通孔267は、突起部264の外側において、突起部264と略平行に形成されている。貫通孔267は、図11に示すように、シール部材231の突起240を通過させ、突起240を所定の長さでバスバー260の背面側に突出させる。貫通孔267の形状及び寸法は、シール部材231の突起240の形状及び寸法に応じて任意の形状としてよい。
貫通孔268は、図6に示すように、ピン270を通すための貫通孔である。図7では、1つの給電モジュール230に対応するバスバー260の部分のみが表示されているため、貫通孔268の一部が示される。
フロントプレート250は、図11に示すように、第1保持部材210の前面側に配置される。フロントプレート250の背面には、図10及び図11に示すように、基板接点233を固定するネジ246の頭部を逃がすための1又は複数の凹部252が設けられている。フロントプレート250は、図6及び図7に示すように、ピン270のおねじ部と組み合わされる貫通孔(めねじ)251を有しており、ピン270とのねじ嵌合によりバスバー260等を挟み込む様に固定される。貫通孔251(めねじ)は、図6に示すように、ピン270とねじ嵌合する貫通めねじである。図7では、1つの給電モジュール230に対応するフロントプレート250の部分のみが表示されているため、貫通孔251(めねじ)の一部が示される。ピン270は、中間部272(図14)を有しており、先端部271との段差がバスバー260に当接する。これにより、ピン270をめねじ251にねじ込むことで、フロントプレート250からバスバー260までが一体となり、フロントプレート250とバスバー260との間で、給電モジュール230の各部材が所定の位置関係で配置/固定(一体化)される。
上記構成では、基板接点233の接点先端部243がシール部235に覆われた状態で
バスバー260の貫通孔263を通過して位置決めされるため、バスバー260により接点先端部243及びシール部235を基板に対して正確に位置決めし、保持することができる。このため、シール部235を位置決めして保持するためのシール保持部材を別途設ける必要がなく、基板ホルダ200の構成を簡略化することができる。その結果、基板接点233及びシール部材231を狭い箇所に正確に位置決めすることができる。図27に示すように、接点先端部243及びシール部235が接触する、基板外周のシード層530の露出領域は、デバイスの進化と共に幅が極めて小さくなっている。本実施形態では、接点先端部243がシール部235に覆われた状態でバスバー260の貫通孔263を通してバスバー260に対して取り付けられている。このようにして、別途の構成を設けることなく、給電経路としてのバスバー260への正確な取付を可能にしている。また、貫通孔263により、接点先端部243およびシール部235が基板に押し付けられたときの(基板表面に平行な方向への)変形を抑制することができ、十分なシール圧力、接点先端部243の基板への接触圧力を確保することが可能になる。
上記構成では、基板接点233の接点先端部243の全周がシール部235で密接に覆われているため、基板接点233の接点先端部243を良好にシールし、接点先端部243回りをドライに保つことができる。また、接点先端部243は、シール部235の貫通孔236の内壁に微小な隙間をもって又は密接して配置されるため、貫通孔236内で接点先端部243の周りに空間が存在しないか、存在したとしても非常に小さい。従って、貫通孔236内にめっき液が侵入したとしても、めっき液の侵入量がごく少量に抑制される。これにより基板シード層530にシャント電流が流れるバイポーラ現象を抑制することができ、基板シード層530の溶解を抑制することができる。また、貫通孔236内で接点先端部243の周りに空間が存在しないか、存在したとしても非常に小さいため、貫通孔236内に空気が存在しないか、存在したとしても非常に少ない。このため、貫通孔236にめっき液が若干侵入したとしても、めっき液が空気に接触することに起因する気液界面近傍のエッチング(溶存酸素濃度勾配による局部電池腐食)による基板シード層の溶解も抑制することができる。
上記構成では、複数のモジュール(給電モジュール230)の形態でシール部材231及び基板接点233が設けられるため、基板が大型化した場合にも、基板の辺の長さに沿って設けられた1又は複数の基板接点233を良好にシールするシール部材231の製作をより容易にすることができる。複数のモジュール(接点シールモジュール)でシール部材231及び基板接点233を配置するため、モジュールの長さごとに基板接点233をシール部材231で良好にシールする局所シール構造を実現できる。図27を用いて説明すると、従来の基板ホルダ(例えば特開2018-40045号公報(特許文献1)及び特開2019-7075号公報(特許文献2)に記載の基板ホルダ)は、基板接点よりも内側のシールをレジスト540の表面に接触させるものであった。しかしながら、従来の構成では、基板の外周を一様に覆う大型のシール部材が必要になる。
上記構成では、給電モジュール230ごとに基板接点233及び/又はシール部材231を個別に交換することが可能となり、メンテナンスが容易になり、メンテナンスのコストを低減することができる。
上記構成では、使用する基板の大きさに応じて、給電モジュール230を設置することが可能であり、基板ホルダの汎用性を向上させることができる。使用しない領域(基板が接触しない部分)の給電モジュール230を省略することにより、基板ホルダのコストを低減することが可能である。なお、給電モジュール230を省略した部分にはダミー部材を配置して、バスバー260をめっき液から遮蔽し、めっき液からバスバー260に直接電流が流れないようにしてもよい。ダミー部材は、図7に示す給電モジュール230の1又は複数に対応する形状及び寸法とすることができる。また、ダミー部材は、給電モジュ
ール230と同様にネジ246と押圧板234及び支持板232でバスバー260の突起部264に固定する構成とすることができる。
(基板ホルダ係止機構)
図12は、第2保持部材の係止機構付近を拡大した斜視図である。図13は、第2保持部材の係止機構付近を拡大した背面図である。図14は、ロック状態における図13のXIV-XIV線に沿う断面図である。図15は、ロック状態における図13のXV-XV線に沿う断面斜視図である。図16は、ロック状態における図13のXVI-XVI線に沿う断面斜視図である。図17は、ロック状態における図13のXVII-XVII線に沿う断面斜視図である。
第2保持部材220は、バックプレート280と、バックプレート280に対して接近離間可能に設けられたフロートプレート290と、フロートプレート290に対して面内方向に摺動可能に設けられたロックプレート300と、を備えている。
(バックプレート)
バックプレート280は、図2から図4に示すように、基板W及び基板Wに対応する縦部材211a、211bの部分を覆うことが可能な寸法及び形状に形成されている。バックプレート280の第1保持部材210側には、図17に示すように、基板支持板281と、緩衝部材282とが設けられている。基板支持板281は、片持ち(部分的に両持ち)支持された板状部材であり、基板Wの外周部に対応する位置に設けられている。基板支持板281は、緩衝部材282をバックプレート280との間に保持するとともに緩衝部材282と協働して押圧力を緩衝したり、基板厚さの差異(薄い基板、厚い基板)や基板の反りを吸収する。緩衝部材282は、第1保持部材210のシール部235に対応する位置に設けられており、基板ホルダ200で基板を保持した際に、シール部235から受ける押圧力を緩衝し、基板厚さの差異(薄い基板、厚い基板)や基板の反りを吸収する。
(フロートプレート)
フロートプレート290は、図4に示すように、バックプレート280の背面の両側において、基板Wの左辺及び右辺に沿って、第1保持部材210の縦部材211a、211bに対応して設けられている。バックプレート280とフロートプレート290との間には、図14に示すように、バネ295が設けられており、バネ295により両者が互いに離れる方向に付勢されるように構成されている。より詳細には、ロックプレート300が、フロートプレート290を介してバネ295の一端側に配置され、バックプレート280がバネ295の他端側に配置されている。言い換えれば、ロックプレート300とバックプレート280との間には、バネ295が設けられており、バネ295により両者が互いに離れる方向に付勢されるように構成されている。複数のピン270は、ロックプレート300を係止することにより、第2保持部材220を第1保持部材210に係止するための係止ピンである。第2保持部材220が第1保持部材210に取り付けられたとき、第1保持部材210のピン270が第2保持部材220のバネ295の内部を通過してバックプレート280及びフロートプレート290を貫通し、ピン270がロックプレート300の係止部304に係止される。この状態では、バネ295は、圧縮され、フロートプレート290(ロックプレート300)及びバックプレート280を互いに離間させるように付勢する。これにより、バックプレート280が第1保持部材210に対して押し付けられ、基板Wを保持している場合には、基板Wがバックプレート280で押圧され、シール部235に押し付けられる。
図14に示すように、バックプレート280は、ピン270を通すための貫通孔283を有し、フロートプレート290は、ピン270を通す貫通孔294を有し、貫通孔283と貫通孔294とは互いに対応する位置に設けられている。貫通孔283及び貫通孔2
94の互いに面する側には、バネ295を配置するための大径部が設けられており、これらの大径部がバネ295を収容する空間を構成する。貫通孔283の大径部と小径部の境界の段差部にバネ295の一端が当接され、貫通孔294の大径部と小径部の境界の段差部にバネ295の他端が当接される。この構成により、バネ295は、バックプレート280及びフロートプレート290(ロックプレート300)を互いに離間する方向に付勢する。
フロートプレート290は、図13及び図16に示すように、複数のガイドピン297により、バックプレート280に対して面内方向の位置が固定されるとともに、ガイドピン297に案内されて、バックプレート280に対して接近離間するように移動するように構成されている。ガイドピン297は、ピン297aと、スリーブ297bと、ストッパ297cとを有している。ピン297aは、フロートプレート290の凹部296の底面に設けられた貫通孔を通って、バックプレート280に固定され、頭部がフロートプレート290の凹部296内に配置されている。スリーブ297bは、ピン297aの周囲に配置され、スリーブ297bの外周に沿ってフロートプレート290が軸方向に案内されるように配置されている。ストッパ297cは、ピン297aの頭部とスリーブ297bとの間に配置される。ストッパ297cは、凹部296の底面に当接して、フロートプレート290がバックプレート280から離間する移動範囲を規制するように構成されている。
ピン270は、図14に示すように、第1保持部材210に固定される(本実施形態では、ねじ止めされる)先端部271と、先端部271より大径であり、バックプレート280及びフロートプレート290を通過する中間部272と、中間部272より小径の基端部273と、基端部273の途中に設けられたフランジ274と、基端部273の端に設けられたフランジ275とを有する。フランジ274が、基板を保持する状態で基板ホルダ200をロックするための第1被係止部を構成し、フランジ275が基板を保持しない状態で基板ホルダ200をセミロックするための第2係止部を構成する。セミロック状態は、基板ホルダ200の保管時などにシール部に負荷をかけないようにするものである。図14では、ロックプレート300がピン270のフランジ274に係止しており、第1保持部材210と第2保持部材220との間に基板を保持するロック状態を示している。
(ロックプレート)
ロックプレート300は、図4及び図12に示すように、フロートプレート290の背面において、基板Wの左辺及び右辺に沿って、第1保持部材210の縦部材211a、211bに対応して設けられている。ロックプレート300は、基端部301と、ガイド部302と、ガイド部302に設けられたガイド溝303と、基端部301に設けられた係止部304と、付勢機構305と、を備えている。基端部301は、第1保持部材210の縦部材211aに対応して細長い形状であり、長手方向に沿って、第1保持部材210の複数のピン270に係合する複数の係止部304が設けられている。係止部304は、図14に示すように、ピン270のフランジ274又はフランジ275に係合可能に設けられている。係止部304は、図12に示すように、ピン270のフランジ274、275の周囲の一部(例えば半周分)に概ね対応する形状を有し、フランジ274、275の底面に当接する段差部304aを有する。
ガイド部302は、図12に示すように、基端部301から長手方向を横切る方向(横方向)に延び、横方向に延びる長孔の形状のガイド溝303が形成されている。本実施形態では、ガイド溝303は、長手方向に直交する方向に延び、ガイド部302の厚みを貫通する。図15に示すように、ガイド溝303には、2本のガイドピン291が係合しており、これらのガイドピン291に案内されて、ロックプレート300がフロートプレー
ト290上をフロートプレート290に対して横方向に移動するように構成されている。ガイドピン291は、フロートプレート290に固定されたピン292と、ピン292の基端側の外周に取り付けられた両側にフランジを有するスリーブ293とを有する。スリーブ293の両側のフランジの間にロックプレート300が係合し、両側のフランジにより、フロートプレート290とロックプレート300との間の距離が規定又は固定されるようになっている。この構成では、フロートプレート290がバネ295(図14)によりバックプレート280から離れる方向に移動されると、フロートプレート290とともにロックプレート300がバックプレート280から離れる方向に移動する。また、ロックプレート300及び/又はフロートプレート290をバネ295の付勢力に抗してバックプレート280に近づける方向に移動すると、ロックプレート300とともにフロートプレート290がバックプレート280に近づく方向に移動する。
付勢機構305は、図17に示すように、ロックプレート300に固定されたバネ受306とフロートプレート290に固定されたバネ受307との間に配置されたバネ309を備えている。バネ受306には、バネ受306を移動させる治具が係合可能な係合孔308を設けてもよい。バネ309は、係止部304がピン270に係合する方向(外側)に、ロックプレート300をフロートプレート290に対して付勢する。バネ309の付勢力に抗して、ロックプレート300をフロートプレート290に対して内側に移動させると、ロックプレート300の係止部304がピン270から離れ、ロックプレート300がピン270への係止から解除される(図24)。
(セミロック)
図18は、セミロック状態における図15に対応する断面斜視図である。図19は、セミロック状態における図16に対応する断面斜視図である。図20は、セミロック状態における図17に対応する断面斜視図である。セミロック状態は、基板ホルダ200の保管時等に基板を保持しない状態で基板ホルダ200を係合状態にする状態である。セミロック状態では、基板ホルダ200が基板を保持せず、シール部235に負荷をかけないように第1保持部材210及び第2保持部材220が互いに係合される。セミロック状態では、図19に示すように、ロックプレート300の係止部304がピン270の端のフランジ275に係合し、ロック状態と比較して、第1保持部材210及び第2保持部材220の間の距離が大きくなる。これにより、図18から図20に示すように、シール部235が第2保持部材220に接触しない状態で基板ホルダ200を係合状態とすることができる。
(局所シール構造)
図21は、図13のXXI-XXIに沿う断面図である。図21に示すように、ピン270及びバネ295は、基板Wの外周に沿って(この例では、基板Wの左辺及び右辺の各辺に沿って)シール部235の近傍に設けられる。そのため、ピン270及びバネ295によりバックプレート280を介して基板Wを押圧する力を直接的にかつ短い伝達経路でシール部235に伝達することができる。これにより、ピン270及びバネ295による押圧力により基板Wに与える負荷を抑制することができる。この結果、基板Wへの負荷を抑制しつつ、シール部235に適切な押圧力を加えて基板接点233をシールすることができる。この構成は、特に、大型基板において有効である。大型基板の長い長さにわたってシール部235に均一な力を加えることは困難な場合があるが、本実施形態によれば、ピン270及びバネ295によりバックプレート280を介して基板Wを押圧する力を直接的にかつ短い伝達経路でシール部235に伝達することができ、基板Wに与える負荷を抑制しつつ、長い距離にわたってシール部235の適切なシールを行う局所シール構造を実現することができる。
また、シール部材231の突起240が、基板Wの外側方向において、シール部235
とともにピン270及びバネ295を挟みこむように構成されている。なお、基板の外側方向とは、基板の辺又は外縁の接線に直交して外側に向かう方向を意味する。基板が円形の場合は、外側方向は径方向外方である。基板が多角形である場合は、辺に直交して外側に向かう方向である。この構成によれば、シール部235及び突起240がピン270及びバネ295による押圧力を受け止める受圧部として機能し、給電/シールすべき箇所であるシール部235に対して適切な付勢力を効果的に作用させ、基板全体に付勢力による負荷が及ぶのを更に抑制する局所シール構成あるいは構造を成立させることができる。ピン270及びバネ295による押圧力は、ピン270及びバネ295の内側にてシール部235により受け止められ、ピン270及びバネ295の外側にて突起240によって受け止められるため、第1保持部材210(縦部材211a、211b)の変形が生じにくい。さらに、シール部235及び突起240は、基板の辺に沿って複数分割して配置されている。よって、この構成では、基板接点233をめっき液から保護するために必要なシール圧力を適切に確保することが可能になる。従来の基板ホルダでは、基板ホルダの辺に沿って一体のシール部材を接触させるものが知られているが、一体のシール部材では基板の辺に沿って均一なシール圧力を発生することが困難な場合があり、場合により過度なシール圧力が発生して基板を損傷する可能性がある。
また、シール部材231は、複数に分割されたモジュールの形で設けられている(図7)。これにより、基板Wの外周部に沿って局所的に設けられた複数のピン270及びバネ295による局所的な付勢力による局所シール構造と、給電モジュールごとに基板接点233をシール部235でシールする局所シール構造とを合わせて、より局所的なシールを実現することができる。これにより、大型基板に対する適応性が更に向上される。
(変形例)
図22は、変形例に係る基板ホルダの断面図であり、図21に対応する断面図である。図22に示すように、バネ295に代えて、弾性要素410、420を使用してもよい。弾性要素410、420は、それぞれピン270の内側及び外側において、基板の外周(この例では、基板の左辺及び右辺の各辺)に沿って、フロートプレート290とバックプレート280との間に設けられる。弾性要素410、420は、それぞれ、第1保持部材210の縦部材211a、211bの長手方向に沿って連続して配置されている。図示の例では、弾性要素410は、シール部235に重なる位置に配置されている。他の例では、弾性要素410、420の両方が、基板Wの外側に位置するように配置されてもよい。弾性要素410、420は、例えば、Oリングを切断して、棒状に配置して設けることができる。弾性要素410、420としては、ゴム、樹脂など任意の材料、及び、棒状、筒状などの任意の形状の弾性要素を採用することができる。
弾性要素410、420のそれぞれは、複数の片を並べて構成されてもよい。また、弾性要素410、420が一体となった環状部材であってもよい。また、弾性要素を基板全周にわたって設けてもよく、この場合、弾性要素は、基板全周にわたって一体でもよく、複数の片から構成されてもよい。例えば、ピン270の内側において基板全周を囲む環状の弾性要素(一体、又は複数の辺)と、ピン270の外側において基板の全周を囲む環状の弾性要素(一体、又は複数の辺)とを設けてもよい。あるいは、弾性要素410、420は一体であり、個々のピン270を取り囲むOリングであってもよい。
(基板の着脱方法)
図23から図26は、基板ホルダへの基板の取り付け方法を説明する説明図である。図23では、基板を保持しない状態(例えばセミロック状態)の基板ホルダ200が示されている。この状態から、図24に示すように、付勢機構305のバネ309を圧縮するようにロックプレート300をフロートプレート290に対して内側方向にスライドさせ、ロックプレート300の係止部304をピン270から解除する。次に、図25に示すよ
うに、第2保持部材220を第1保持部材210から取り外し、図26に示すように、第1保持部材210上に基板Wを載置する。その後、基板Wが載置された第1保持部材210の縦部材211a、211b上に、付勢機構305のバネを圧縮した状態の第2保持部材220を載せ、図24と同様の状態とする(但し、このとき、図24において基板Wが配置されているとする)。そして、フロートプレート290(及び/又はロックプレート300)をバックプレート280に向かって押し下げ、ロックプレート300の係止部304がピン270のフランジ274(図14参照)に係合可能な高さに調整する。次に、付勢機構305のバネの圧縮を解除することにより、ロックプレート300の係止部304がピン270のフランジ274に係合する。これにより、基板ホルダ200で基板Wをロック状態で保持する。
基板を取り外す場合には、基板を保持した基板ホルダ200の付勢機構305のバネ309を圧縮するようにロックプレート300をフロートプレート290に対して内側方向にスライドさせ、ロックプレート300の係止部304をピン270から解除する(図24参照。但し、このとき、図24において基板Wが配置されているとする)。次に、第2保持部材220を第1保持部材210から取り外し(図25参照)、第1保持部材210から基板Wを取り外す。その後、基板のない第1保持部材210の縦部材211a、211b上に、付勢機構305のバネを圧縮した状態の第2保持部材220を載せ(図24と同様)、フロートプレート290(及び/又はロックプレート300)をバックプレート280に向かって押し下げ、ロックプレート300の係止部304がピン270のフランジ275(図14参照)に係合可能な高さに調整する。次に、付勢機構305のバネの圧縮を解除することにより、ロックプレート300の係止部304がピン270のフランジ275に係合する。これにより、基板ホルダ200をセミロック状態とする。
(他の実施形態)
(1)上記実施形態では、基板Wの2辺に沿って基板ホルダに給電部を設けたが、基板Wの全周にわたって基板ホルダ200に給電部を設けてもよい。
(2)シール部材231及び基板接点233を複数のモジュールで設ける構成を、両面めっき用の基板ホルダに適用してもよい。例えば、第1保持部材及び第2保持部材の両方に、シール部材231及び基板接点233からなるモジュール(給電モジュール)を複数配置してもよい。
(3)上記実施形態では、基板ホルダ200の係止機構(ピン270、ロックプレート300、付勢機構(バネ295、弾性要素410、420))について、モジュール化されたシール部材231とともに説明したが、上記係止機構は、従来の連続一体のシールその他の任意のシールに対して使用することが可能である。
図28は、連続一体のシールに上記実施形態の係止機構を適用した基板ホルダの例を示す概略図である。この基板ホルダ200Aは、フェースダウン式の基板ホルダであり、基板Wの被めっき面を下向きにした状態でめっき液Qに接触させるめっき方法(カップ式)に使用される。第1保持部材210Aは、バスバー等の保持体260Aと、保持体260Aに固定されたピン270Aと、保持体260Aに保持された基板接点233A及びシール部材231Aを有する。ピン270Aは、上記実施形態と同様のフランジ274を有する。ピン270Aは、フランジ274に加えて、セミロック用のフランジ275を備えてもよい。この例では、シール部材231Aは、基板Wの面内で基板接点233Aの内側に設けられている。基板接点233Aの外側にシール部材は設けられていないが、めっき槽内での姿勢に応じて必要な場合には、基板接点233Aを外側から保護する外側シール部材(例えば、第2保持部材220Aと保持体260Aとの間をシールするシール部材)を更に設けてもよい。第2保持部材220Aは、第1プレート250Aと、係止部材300
Aと、第1プレート250A及び係止部材300Aの間に配置され両者に対して固定された付勢部材(バネ、弾性要素)295Aと、を備える。基板Wが載置された第1保持部材210Aに対して、第2保持部材220Aを重ね、第2保持部材220Aの係止部材300Aを第1保持部材210Aのピン270Aに係止させることにより、付勢部材295Aが圧縮され、付勢部材295Aがピン270Aの近傍において第1プレート250A及び基板Wをシール部材231Aに対して押圧する。この構成においても、ピン及び付勢部材(弾性要素)による上述した作用効果を奏する。図28ではフロートプレートが設けられていないが、上記実施形態(図12-図22)と同様にフロートプレートを設ける構成としてもよい。また、上記実施形態(図12-図22)において、フロートプレートを省略した構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、バスバー260に対して複数の基板接点233を取り付けたが、1つのバスバー260に対して1つの基板接点(例えば、基板の外周の所定の長さ(一辺、一辺の一部、全周など)に亘って延びる基板接点)を取り付けるようにしても良い。
(5)上記実施形態では、フロントプレートはバスバーに沿って連続一体のものとしているが、フロントプレートは個々の給電モジュールに対応させて個別に設けても良い。この場合、個々の給電モジュールにおいて、個々のフロントプレートがシール部材231と共に基板接点233を保護する。そのため、個々の給電モジュールの一部に個々のフロントプレートを含むと考えてもよい。個々のフロントプレートは、シール部材231と同様の材料で形成されてもよい。
上述した実施形態から少なくとも以下の形態が把握される。
第1形態によれば、 基板を保持するための基板ホルダであって、 第1保持部材と、
前記第1保持部材との間に基板を保持する第2保持部材と、を備え、 前記第1保持部材は、 前記基板に接触するように配置された少なくとも1つの基板接点と、 1又は複数の前記基板接点の先端部の周囲を覆う第1シール部を有する少なくとも1つのシール部材と、 前記基板接点に電気的に接続され、前記第1シール部を受け入れる第1貫通孔を有するバスバーと、を備え、 1又は複数の前記基板接点の前記先端部は、その周囲が前記第1シール部に覆われた状態で、前記バスバーの前記第1貫通孔を前記第2保持部材とは反対側から前記第2保持部材に向かって通って前記バスバーに固定されている、 基板ホルダが提供される。ここで、1又は複数の基板接点の先端部の周囲を覆うとは、第1シール部が1又は複数の基板接点の先端部に微小な隙間をもって取り囲む、若しくは、密接又は密着する程度に1又は複数の基板接点に接近して取り囲むことを意味する。
この形態によれば、バスバーに設けられた第1貫通孔により基板接点及びシール部材を基板に対して正確に位置決めし、保持することができる。このため、シール部材を保持するためのシール保持部材を別途設ける必要がなく、基板ホルダの構成を簡略化することができる。その結果、基板接点及びシール部材を狭い箇所に正確に位置決めすることができる。また、基板ホルダの大型化を抑制しつつ、バスバーの断面積を増大させることが可能である。
また、基板接点の先端部の周囲がシール部材で覆われているため、基板接点を良好にシールすることが可能であり、基板接点の先端部の周囲をドライに保つことができる。基板接点の先端部の周囲がシール部材で覆われているため、基板接点の先端部の周囲に空間が存在しないか、存在したとしても非常に小さい。従って、基板接点の先端部の周囲にめっき液が若干侵入したとしても、めっき液の侵入量がごく少量に抑制される。これにより基板シード層にシャント電流が流れるバイポーラ現象を抑制することができ、基板シード層の溶解を抑制することができる。また、基板接点の先端部の周囲に空間が存在しないか、
存在したとしても非常に小さいため、基板接点の先端部の周囲に空気が存在しないか、存在したとしても非常に少ない。このため、基板接点の先端部の周囲(例えばシール部の貫通孔)にめっき液が若干侵入したとしても、めっき液が空気に接触することに起因する気液界面近傍のエッチング(溶存酸素濃度勾配による局部電池腐食)による基板シード層の溶解も抑制することができる。
第2形態によれば、第1形態の基板ホルダにおいて、 少なくとも1つの給電モジュールが前記基板の外周に沿って設けられており、 前記給電モジュールが、少なくとも1つの前記基板接点と、前記少なくとも1つの前記基板接点に対して設けられた前記シール部材とを有する。
この形態によれば、1又は複数の基板接点及びシール部材を給電モジュールとして構成し、基板の外周に対して配置された給電モジュールから基板に給電することができる。複数の給電モジュールを基板の外周に沿って設ける場合には、以下の作用効果を奏する。基板が大型化した場合にも、シール部材の全長に亘って基板接点を良好にシールするシール部材の製作をより容易にすることができる。基板接点を適切にシールするには、シール全長に亘ってシールを均一な押しつけ力で基板に接触させる必要があるが、基板の大型化及び/又は薄化にともない基板がより反り易くなると、一体のシールでは、シールを全長に亘って均一な押しつけ力で基板に接触させることが困難になる。一方、本形態によれば、基板の外周に沿って複数のモジュール(給電モジュール/接点シールモジュール)で基板接点及びシール部材を配置するため、モジュールの長さごとに基板接点をシール部材で良好にシールする局所シール構造を実現できる。これにより、基板接点をめっき液から適切に保護することができる。また、モジュールごとにシール部材を製作すればよいので、基板接点を良好にシールするシール部材の製作が容易になる。また、製造が容易になることにより、シール部材のコストを抑制することができる。
また、給電モジュールごとに基板接点及び/又はシール部材を個別に交換することが可能となり、メンテナンスが容易になり、メンテナンスのコストを低減することができる。
また、使用する基板の大きさに応じて、給電モジュールを設置することが可能であり、基板ホルダの汎用性を向上させることができる。使用しない領域(基板が接触しない部分)の給電モジュールを省略することにより、基板ホルダのコストを低減することが可能である。なお、給電モジュールを省略した部分にはダミー部材を配置して、バスバーをめっき液から遮蔽し、めっき液からバスバーに直接電流が流れることを防止するようにしてもよい。
第3形態によれば、第2形態の基板ホルダにおいて、 前記給電モジュールが、1つの前記基板接点と、前記1つの基板接点に対して設けられた前記シール部材とを有する。
この形態によれば、各基板接点に対してシール部材が設けられるので、第2形態に関して上述した効果を更に向上させることができる。
第4形態によれば、第2又は3形態の基板ホルダにおいて、前記給電モジュールの前記シール部材ごとに、前記バスバーの前記第1貫通孔が設けられている。
この形態によれば、各給電モジュールに対してシール部材の位置決め用の貫通孔を設けるので、各給電モジュールのシール部材をより正確に位置決めすることができる。
第5形態によれば、第2乃至4形態の何れかの基板ホルダにおいて、 前記少なくとも1つの給電モジュールは、複数の給電モジュールを含む。
この形態によれば、複数の給電モジュールを基板の外周に沿って設ける場合について上述した作用効果を奏する。
第6形態によれば、第1から5形態の何れかの基板ホルダにおいて、 前記シール部材は、前記第1シール部よりも外側に設けられた突起を有し、 前記突起は、前記第1シール部とともに、前記第2保持部材からの押圧力を受け止める受圧部として機能する。
この形態によれば、基板の外側方向において、第1シール部及び突起が第2保持部材からの押圧力を受け止めることができ、より安定した局所シール構成を実現できる。
第7形態によれば、第6形態の基板ホルダにおいて、前記バスバーは、前記シール部材の前記突起を受け入れる第2貫通孔を有し、前記突起は前記第2貫通孔を通過して前記第2保持部材に向かって延びる。
この形態によれば、バスバーの第2貫通孔によりシール部材の突起を位置決めすることができる。これにより、バスバーによるシール部材の支持及び/又は位置決めを更に向上させることができる。
第8形態によれば、第1から7形態の何れかの基板ホルダにおいて、 前記第1保持部材は、第1プレートを更に備え、 前記基板接点の基端部は、前記第1プレートと前記シール部材との間に配置され、 前記シール部材は、前記第1プレートと前記シール部材との間をシールし前記基板接点を保護するための第2シール部を更に有する。
この形態によれば、第1プレートとシール部材との間をシールして基板接点の基端部をめっき液から保護することが可能である。
第9形態によれば、第1から8形態の何れかの基板ホルダにおいて、前記シール部材は、前記バスバーを前記基板接点との接続箇所で露出させる第3貫通孔を有し、 前記シール部材は、前記バスバー側の前記第3貫通孔の周囲において、前記バスバーと前記シール部材との間をシールするための第3シール部を更に有する。
この形態によれば、バスバーとシール部材との間をシールすることにより、基板接点をめっき液から保護することが可能である。
第10形態によれば、第9形態の基板ホルダにおいて、 前記バスバーは、前記第3貫通孔に挿入される突起部を更に有し、前記突起部において前記基板接点に電気的に接続されている。
この形態によれば、バスバーの突起部がシール部材の第3貫通孔に挿入されることにより、バスバーによるシール部材の支持及び/又は位置決めが更に向上される。
第11形態によれば、第1から10形態の何れかの基板ホルダにおいて、 前記シール部材は、第4貫通孔を有し、 前記基板接点の前記先端部は、前記第4貫通孔内で前記シール部材に密接している。
この形態によれば、簡易な構造で基板接点の先端部の周囲をシール部材で覆うことができ、基板接点の周囲をドライに保つことができるとともに、基板接点の周囲の空気量を低減でき、シール不良の場合でも基板接点の周囲のめっき液の量を低減できる。
第12形態によれば、第11形態の基板ホルダにおいて、 前記基板接点は、前記第4貫通孔内で前記シール部材に接着されている。
この形態によれば、基板接点をシール部材に密着させることにより、シール部材と基板接点の密着性を向上させ、基板接点の周囲の空気量を更に低減することができ、シール不良の場合でも基板接点の周囲のめっき液の量を更に低減できる。
第13形態によれば、第1から12形態の何れかの基板ホルダにおいて、 前記基板接点の前記先端部は、複数のリーフ電極に分割されている。
この形態によれば、基板接点の先端部をより一層均一な弾性力をもって基板に良好に接触させることができる。これにより、基線接点と基板との間の接触抵抗を低減し得る。
第14形態によれば、第1から13形態の何れかの基板ホルダにおいて、 前記基板は多角形であり、 前記基板接点及び前記シール部材は、前記基板の対向する二辺に対して設けられる。
この形態によれば、基板ホルダを簡易に構成でき、軽量化を図ることができる。
第15形態によれば、第2形態、及び第2形態を引用する第3から14形態の何れかの基板ホルダにおいて、 前記バスバーにおいて前記基板接点及び前記シール部材を取り付けない部分に対して取り付けられるダミー部材を更に備える。
この形態によれば、使用する基板の大きさに応じて、使用しない領域(基板が接触しない部分)の給電モジュールを省略する部分にはダミー部材を配置して、バスバーをめっき液から遮蔽し、めっき液からバスバーに直接電流が流れることを防止する。
第16形態によれば、第1から15形態の何れかの基板ホルダと、 前記基板ホルダに保持された基板をめっきするめっき槽と、備えるめっき装置が提供される。この形態によれば、上記形態で上述したと同様の作用効果を奏する。
第17形態によれば、 基板ホルダで基板を保持する方法であって、 バスバーに電気的に接続された少なくとも1つの基板接点を備え、前記基板接点の先端部の周囲が、シール部材に覆われた状態で、基板側とは反対側から基板側に向かってバスバーの貫通孔を通して固定されている基板ホルダによって基板を保持し、前記基板外周上のレジストに覆われていないシード層の露出領域に対して、前記基板接点の前記先端部及び前記シール部材を接触させる、方法が提供される。
この形態によれば、シール部材により周囲が覆われた状態でバスバーの貫通孔を通して位置決めされた基板接点の先端部を基板に接触させるため、基板接点及び/又はシール部材をより正確に基板上の所定の位置に接触させることができる。また、基板接点の基板への接触箇所の周囲のシール部材全体が基板上の同じ高さの部分(例えば、基板外周部のシード層表面)に接触するため、シール部材による基板接点のシール性を向上させることができる。
以上、いくつかの例に基づいて本発明の実施形態について説明してきたが、上記した発明の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明には、その均等物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の
範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
39 めっき槽
100 めっき装置
200 基板ホルダ
210 第1保持部材
211a、211b 縦部材
212、213 横部材
215 レール
216 アーム
217 外部接続部
218a、218b バスバー
220 第2保持部材
230 給電モジュール
231 シール部材
232 支持板
233 基板接点
234 押圧板
235 シール部
236 貫通孔
237 シール部
238 貫通孔
239 シール部
240 突起
242 貫通孔
243 接点先端部
243a リーフ電極
250 フロントプレート
251 貫通孔(めねじ)
260 バスバー
263 貫通孔
264 突起部
268 貫通孔
270 ピン
274、275 フランジ
280 バックプレート
281 基板支持板
282 緩衝部材
290 フロートプレート
291 ガイドピン
295 バネ
297 ガイドピン
300 ロックプレート
301 基端部
302 ガイド部
303 ガイド溝
304 係止部
304a 段差部
305 付勢機構
309 バネ
410、420 弾性要素

Claims (17)

  1. 基板を保持するための基板ホルダであって、
    第1保持部材と、
    前記第1保持部材との間に基板を保持する第2保持部材と、を備え、
    前記第1保持部材は、
    前記基板に接触するように配置された少なくとも1つの基板接点と、
    1又は複数の前記基板接点の先端部の周囲を覆う第1シール部を有する少なくとも1つのシール部材と、
    1又は複数の前記基板接点に電気的に接続され、前記第1シール部を受け入れる1又は複数の第1貫通孔を有するバスバーと、を備え、
    1又は複数の前記基板接点の前記先端部は、その周囲が前記第1シール部に覆われた状態で、前記バスバーの前記第1貫通孔を前記第2保持部材とは反対側から前記第2保持部材に向かって通って前記バスバーに固定されている、
    基板ホルダ。
  2. 請求項1に記載の基板ホルダにおいて、
    少なくとも1つの給電モジュールが前記基板の外周に沿って設けられており、
    前記給電モジュールが、少なくとも1つの前記基板接点と、前記少なくとも1つの前記基板接点に対して設けられた前記シール部材とを有する、基板ホルダ。
  3. 請求項2に記載の基板ホルダにおいて、
    前記給電モジュールが、1つの前記基板接点と、前記1つの基板接点に対して設けられた前記シール部材とを有する、基板ホルダ。
  4. 請求項2又は3に記載の基板ホルダにおいて、
    前記給電モジュールの前記シール部材ごとに、前記バスバーの前記第1貫通孔が設けられている、基板ホルダ。
  5. 請求項2乃至4の何れかに記載の基板ホルダにおいて、
    前記少なくとも1つの給電モジュールは、複数の給電モジュールを含む、基板ホルダ。
  6. 請求項1から5の何れかに記載の基板ホルダにおいて、
    前記シール部材は、前記第1シール部よりも外側に設けられた突起を有し、
    前記突起は、前記第1シール部とともに、前記第2保持部材からの押圧力を受け止める受圧部として機能する、基板ホルダ。
  7. 請求項6に記載の基板ホルダにおいて、
    前記バスバーは、前記シール部材の前記突起を受け入れる第2貫通孔を有し、前記突起は前記第2貫通孔を通過して前記第2保持部材に向かって延びる、基板ホルダ。
  8. 請求項1から7の何れかに記載の基板ホルダにおいて、
    前記第1保持部材は、第1プレートを更に備え、
    前記基板接点の基端部は、前記第1プレートと前記シール部材との間に配置され、
    前記シール部材は、前記基板接点の基端部の周囲を囲んで前記第1プレートと前記シール部材との間をシールし前記基板接点を保護するための第2シール部が設けられている、基板ホルダ。
  9. 請求項1から8の何れかに記載の基板ホルダにおいて、
    前記シール部材は、前記バスバーを前記基板接点との接続箇所で露出させる第3貫通孔を有し、
    前記シール部材は、前記バスバー側の前記第3貫通孔の周囲において、前記バスバーと前記シール部材との間をシールするための第3シール部を更に有する、基板ホルダ。
  10. 請求項9に記載の基板ホルダにおいて、
    前記バスバーは、前記第3貫通孔に挿入される突起部を更に有し、前記突起部において前記基板接点に電気的に接続されている、基板ホルダ。
  11. 請求項1から10の何れかに記載の基板ホルダにおいて、
    前記シール部材は、第4貫通孔を有し、
    前記基板接点の前記先端部は、前記第4貫通孔内で前記シール部材に密接している、
    基板ホルダ。
  12. 請求項11に記載の基板ホルダにおいて、
    前記基板接点は、前記第4貫通孔内で前記シール部材に接着されている、基板ホルダ。
  13. 請求項1から12の何れかに記載の基板ホルダにおいて、
    前記基板接点の前記先端部は、複数のリーフ電極に分割されている、基板ホルダ。
  14. 請求項1から13の何れかに記載の基板ホルダにおいて、
    前記基板は多角形であり、
    前記基板接点及び前記シール部材は、前記基板の対向する二辺に対して設けられる、基板ホルダ。
  15. 請求項2及び請求項2を引用先に含む請求項3から14の何れかに記載の基板ホルダにおいて、
    前記バスバーにおいて前記基板接点及び前記シール部材を取り付けない部分に対して取り付けられるダミー部材を更に備える、基板ホルダ。
  16. 請求項1から15の何れかに記載の基板ホルダと、
    前記基板ホルダに保持された基板をめっきするめっき槽と、
    備えるめっき装置。
  17. 基板ホルダで基板を保持する方法であって、
    バスバーに電気的に接続された少なくとも1つの基板接点を備え、前記基板接点の先端部の周囲が、シール部材に覆われた状態で、基板側とは反対側から基板側に向かってバスバーの貫通孔を通して固定されている基板ホルダによって基板を保持し、前記基板外周上のレジストに覆われていないシード層の露出領域に対して、前記基板接点の前記先端部及び前記シール部材を接触させる、方法。
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