JP7242421B2 - タービン静翼、ガスタービン及びタービン静翼の製造方法 - Google Patents
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Description
翼形部と、
前記翼形部の先端部側又は基端部側の少なくとも一方に設けられるシュラウドと、
ガスパス面を挟んで前記翼形部とは径方向反対側に向かって突出する突出部と、
を備え、
前記シュラウドは、
後縁側に配置され周方向に延在する周方向通路と、
前記後縁側の周方向に複数配列され、第1端部が前記周方向通路に接続され、第2端部が前記シュラウドの後縁端面に開口する後縁端部通路と、
を含み、
前記周方向通路は、周方向断面視で、第3端部が前記ガスパス面に接近すると共に前縁側に突出し、第4端部が前記第3端部より前記後縁側に形成され、前記突出部の後縁側端面に蓋部により閉塞された開口部を有する傾斜通路を含み、
前記後縁端部通路が前記周方向通路に接続する前記第1端部の軸方向位置は、前記突出部が前記シュラウドに接続する位置における前記突出部の後縁側端面の位置より前縁側に配置されている。
上記(1)の構成によれば、後縁端部通路が周方向通路に接続する第1端部の軸方向位置は、突出部がシュラウドに接続する位置における突出部の後縁側端面の位置より前縁側に配置されている。そのため、突出部の接続位置におけるシュラウドのガスパス面に近い領域を後縁側の周方向に複数配列された後縁端部通路を流れる冷却空気によって効率的に冷却できる。したがって、該領域が他の領域と比べて温度が高くなることを抑制でき、タービン静翼のシュラウドにおける冷却効果を向上できる。
また、上記(1)の構成によれば、周方向通路に含まれる傾斜通路は、突出部の後縁側端面に開口部を有する。また、傾斜通路は、周方向断面視で、第3端部が前記ガスパス面に接近すると共に前縁側に突出し、第4端部が前記一方側の端部より後縁側に形成されている。したがって、例えば、上記(1)の構成によるタービン静翼を鋳造で製造する場合、突出部の後縁側端面の開口部、及び、この開口部に連なる傾斜通路の少なくとも一部を、タービン静翼の鋳造の時点で形成することが容易となる。これにより、タービン静翼の製造コストを抑制できる。
翼形部と、
前記翼形部の先端部側又は基端部側の少なくとも一方に設けられるシュラウドと、
ガスパス面を挟んで前記翼形部とは径方向反対側の外側に向かって突出する突出部と、を備え、
前記シュラウドは、
後縁側に配置され周方向に延在する周方向通路と、
前記後縁側の前記周方向に複数配列され、第1端部が前記周方向通路に接続され、第2端部が前記シュラウドの後縁端面に開口する後縁端部通路と、
を含み、
前記周方向通路は、中央通路と、前記中央通路の周方向両端に接続し前記シュラウドの前記周方向の端部まで延びる複数の周方向端部通路と、を含み、
前記後縁端部通路が前記周方向通路に接続する位置における前記中央通路の軸方向通路幅は、前記周方向端部通路の軸方向通路幅より小さく形成され、
前記後縁端部通路が接続する前記中央通路の軸方向位置は、前記突出部が前記シュラウドに接続する位置における前記突出部の後縁側端面の位置より前縁側に配置されている。
上記(2)の構成によれば、以下で述べるように、突出部の接続位置におけるシュラウドのガスパス面に近い領域を後縁側の周方向に複数配列された後縁端部通路を流れる冷却空気によって一層効率的に冷却できる。
すなわち、上記(2)の構成によれば、後縁端部通路が周方向通路に接続する位置における中央通路の軸方向通路幅は、周方向端部通路の軸方向通路幅より小さく形成されている。つまり、周方向端部通路の軸方向通路幅は、該位置における中央通路の軸方向通路幅よりも大きい。
例えば、シュラウドの周方向の端面側から周方向端部通路に冷却空気を供給することで、中央通路に冷却空気を供給するように構成されている場合について考える。周方向に複数配列された後縁端部通路に対し、複数の後縁端部通路のそれぞれにおける供給量のばらつきを抑制しつつ、周方向通路を介して冷却空気を供給するためには、周方向通路における冷却空気の流れに関する上流側の領域の流路断面積を大きくして圧力損失を抑制することが望ましい。上記(2)の構成によれば、冷却空気の流れに関して中央通路よりも上流側に位置する周方向端部通路の方が、軸方向通路幅が大きいこととなる。したがって、周方向に複数配列された後縁端部通路に対し、複数の後縁端部通路のそれぞれにおける供給量のばらつきを抑制しつつ、周方向通路を介して冷却空気を供給することができる。これにより、突出部の接続位置におけるシュラウドのガスパス面に近い領域を後縁側の周方向に複数配列された後縁端部通路を流れる冷却空気によって一層効率的に冷却できる。
また、上記(2)の構成によれば、後縁端部通路が接続する中央通路の軸方向の位置が、突出部がシュラウドに接続する位置における突出部の後縁側端面の位置より前縁側に配置されている。そのため、突出部の接続位置におけるシュラウドのガスパス面に近い領域を後縁側の周方向に複数配列された後縁端部通路を流れる冷却空気によって効率的に冷却できる。したがって、該領域が他の領域と比べて温度が高くなることを抑制でき、タービン静翼のシュラウドにおける冷却効果を向上できる。
前記周方向通路は、前記開口部を有する中央通路と、該中央通路の周方向両端に接続し、前記シュラウドの周方向の端部まで延びる周方向端部通路と、を含み、
前記後縁端部通路が前記周方向通路に接続する位置における前記中央通路の軸方向通路幅は、前記周方向端部通路の軸方向通路幅より小さく形成されている。
を含んでいてもよい。
前記第1中央通路の軸方向通路幅は、前記第2中央通路の軸方向通路幅より小さく形成され、
前記第1中央通路の前記ガスパス面側の端部の軸方向位置は、前記第2中央通路の前記第1中央通路との接続位置における軸方向位置より前縁側に接近している。
前記周方向に複数配列された前記後縁端部通路は、
前記第1端部が前記第1中央通路に接続され、前記第2端部が前記シュラウドの後縁端面に開口する第1後縁端部通路と、
前記第1端部が前記周方向端部通路に接続され、前記第2端部が前記シュラウドの後縁端面に開口する第2後縁端部通路と、
を含む。
また、上記(9)の構成によれば、第2後縁端部通路の第1端部が周方向端部通路に接続されているので、シュラウドにおける周方向両端側の領域は、第2後縁端部通路を流れる冷却空気によって効率的に冷却できる。
前記シュラウドは、
底面と該底面から翼高さ方向に延在する外壁部とから形成される空間部と、
前記周方向の側端部の前縁側から後縁側に形成され、前縁端面が前記空間部に連通し、後縁端面が前記周方向通路に連通する側部通路と、を含む。
タービン静翼の製造方法であって、
前記タービン静翼は、
翼形部と、
前記翼形部の先端部側又は基端部側の少なくとも一方に設けられるシュラウドと、
ガスパス面を挟んで前記翼形部とは反対側に向かって突出する突出部と、
を備え、
前記突出部の後縁側端面に蓋部により閉塞された開口部を有し、周方向に延在する第2中央通路を鋳造により形成する工程と、
周方向断面視で、第3端部が前記ガスパス面に接近すると共に前縁側に突出し、第4端部が前記第2中央通路に連通し、周方向に延在する第1中央通路を放電加工又は機械加工により形成する工程と、
前記後縁側の周方向に複数配列され、第1端部が前記第1中央通路に接続され、第2端部が前記シュラウドの後縁端面に開口する後縁端部通路を前記放電加工又は機械加工により形成する工程と、
を少なくとも含む。
タービン静翼の製造コストを抑制できる。
前記第1中央通路に接続され、前記シュラウドの側端部と前記第1中央通路との間に配置され、周方向に延在する周方向端部通路を放電加工又は機械加工により形成する工程を更に含む。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図4に示すように、一実施形態に係るガスタービン10では、幾つかの実施形態に係る静翼21の内側シュラウド25は、ガスパス面25aとは反対側の面である径方向Dr内側に、外部から供給された冷却空気を貯留可能な空間である内側領域(空間部)255を備える。内側領域255(空間部)は、内側シュラウド25の周縁部、すなわち、内側シュラウド25の周方向の両端部を形成する腹側翼面23c側の側端部251及び背側翼面23d側の側端部252及び軸方向Daの前縁23a側の前縁端部253及び後縁23b側の後縁端部254に囲まれた領域であり、径方向Dr内側方向に凹んだ空間部257及びインピンジメント空間256(後述)を形成している。内側領域255の底面を形成する内側領域底面255aは、ガスパス面25aの径方向反対側の内側の面を形成する。すなわち、空間部257及びインピンジメント空間256は、内側領域底面255aと、該内側領域底面255aから翼高さ方向(径方向)に延在する外壁部である側端部251、252及び前縁端部253並びに後縁端部254と、から形成された空間である。
一実施形態に係るガスタービン10では、外部から該空間部257に冷却空気CAが供給されるように構成されている。
側部通路110、111は、内側シュラウド25の側端部251、252において、前縁23a側から後縁23b側に形成された空気通路であり、側部通路110、111の前縁端面110a、111a側に形成された開口がインピンジメント空間256に連通し、側部通路110、111の後縁端面110b、111b側が周方向通路130に連通する。側部通路111は、背側翼面23d側に接近して配置された空気通路であり、側部通路110は、腹側翼面23c側に接近して配置された空気通路である。
幾つかの実施形態に係る静翼21では、後縁端部通路180が周方向通路130に接続する上流端180bの軸方向Da位置は、突出部である後縁側リテーナ63が内側シュラウド25に接続する位置における後縁側リテーナ63の後縁側端面63aの位置より前縁23a側に配置されている。なお、後縁側リテーナ63の後縁側端面63aと内側シュラウド25が接続する位置は、後縁側端面63aの径方向Drの外側方向に延伸する延長線と内側シュラウド25が交わる位置である。
また、幾つかの実施形態に係る静翼21では、後縁端部通路180が周方向通路130に接続する位置における中央通路140の軸方向通路幅W1は、周方向端部通路150、151の軸方向通路幅W2より小さく形成されている(図6参照)。
すなわち、周方向端部通路150、151の軸方向通路幅W2は、後縁端部通路180が周方向通路130に接続する位置における中央通路140の軸方向通路幅W1よりも大きい。
上述したように、周方向通路130は、周方向断面視で、径方向外側の端部(第1頂面1411近傍)がガスパス面25aに接近すると共に前縁23a側に突出している。したがって、後縁端部通路180における上流端180bが、周方向通路130の径方向外側の端部(第1頂面1411近傍)に接続されていれば、後縁端部通路180をガスパス面25aに近づけることができるとともに、後縁端部通路180が形成されている上流端180bを前縁23a側に近づけることができる。これにより、後縁側リテーナ63の接続位置における内側シュラウド25のガスパス面25aに近い領域を後縁端部254の周方向に複数配列された後縁端部通路180を流れる冷却空気CAによって効率的に冷却できる。
これにより、後縁端部通路180をガスパス面25aに近づけることができるので、後縁側リテーナ63の接続位置における内側シュラウド25のガスパス面25aに近い領域を後縁端部254の周方向に複数配列された後縁端部通路180を流れる冷却空気CAによって効率的に冷却できる。
第1中央通路1410の軸方向通路幅W1は、第2中央通路1420の軸方向通路幅W3より小さく形成されている。また、第1中央通路1410のガスパス面25a側の第1頂面1411の前縁端の軸方向位置は、第2中央通路1420の第1中央通路1410との接続位置における接続開口1422より前縁23a側に接近している。
図6及び図7に示すように、中央通路140の一部を形成する空洞部146(第2中央通路1420)を挟んで、周方向の両側に周方向端部通路150、151が形成されている。上述のように、周方向端部通路150、151が配置された周方向の位置には、後縁側リテーナ63の後縁側端面63a及び前縁側端面63bの両端面共に、開口が形成されていない。つまり、第2中央通路1420の周方向端面1423、1424と内側シュラウド25の周方向端面251a、252aの間には、後縁側リテーナ63の内部を周方向に貫通する周方向端部通路150、151が存在するだけで、後縁側リテーナ63の後縁側端面63a及び前縁側端面63bには開口が形成されていない。後縁側リテーナ63の必要な剛性を確保するため、後縁側リテーナ63の中間部と内側シュラウド25の端面251a、252aの間には、後縁側リテーナ63の前縁23a側及び後縁23b側の外表面に直結する開口は設けずに、後縁側リテーナ63の内部を周方向に貫通する周方向端部通路150、151を配置した構造である。周方向端部通路150、151は、後縁側リテーナ63の剛性を維持しつつ周方向通路130の一部を形成する繋ぎ通路である。
また、幾つかの実施形態に係る静翼21によれば、第2後縁端部通路182の上流端180bが周方向端部通路150、151に接続されているので、内側シュラウド25における周方向Dcの両端側の領域は、第2後縁端部通路182を流れる冷却空気CAによって効率的に冷却できる。
これにより、空間部257からインピンジメント空間256を介して側部通路110、111に冷却空気CAを供給することで、内側シュラウド25の周方向Dcの側端部251、252の近傍の領域を前縁23a側から後縁23b側にかけて冷却できる。
以下、上述した幾つかの実施形態に係る静翼21の製造方法について説明する。上述したように、幾つかの実施形態では、鋳造と放電加工又は機械加工とを含む製造方法によって静翼21を製造する。
図8は、幾つかの実施形態に係る静翼21の製造方法についての手順を示すフローチャートである。幾つかの実施形態に係る静翼21の製造方法は、鋳造工程S10と、放電・機械加工工程S20と、開口閉鎖工程S30とを備えている。
なお、側部通路110、111は、鋳造工程S10で形成せずに、次に述べる放電・機械加工工程S20において形成してもよい。
同様に、周方向通路形成第3工程S22では、他方(背側翼面23d側)の側端部252の端面252aから一方(腹側翼面23c側)の側端部251に向かって第1中央通路1410の他方の端部まで放電加工用の電極を移動させることで、他方の周方向端部通路151を形成する。
このように、幾つかの実施形態に係る静翼21の製造方法では、周方向通路130を内側シュラウド25に形成する工程は、周方向通路形成第1工程S11と、周方向通路形成第2工程S21と、周方向通路形成第3工程S22とを含む。
また、幾つかの実施形態に係る静翼21の製造方法によれば、周方向通路130に含まれる中央通路140は、リテーナ63の後縁側端面63aに開口部145を有するように形成される。また、中央通路140は、周方向断面視で、径方向外側の端部(第1頂面1411)がガスパス面25aに接近すると共に前縁23a側に突出し、径方向内側の端部が径方向外側の端部(第1頂面1411)より後縁23b側に形成されている。したがって、例えば、静翼21を鋳造で製造する場合、後縁側リテーナ63の後縁側端面63aの開口部145、及び、開口部145に連なる中央通路140の少なくとも一部である第2中央通路1420は、静翼21の鋳造の過程で一体に形成することが容易となる。これにより、静翼21の製造コストを抑制できる。
上述のように、後縁側リテーナ63に周方向通路130を鋳造で成形することが困難であり、また周方向通路130を放電加工又は機械加工で形成することは、加工時間として長時間を必要とし、コスト面で不利となる。従って、本実施形態においては、周方向通路形成第1工程S11においては、周方向通路130の一部である第2中央通路1420は、鋳造で形成されている。また、周方向通路形成第2工程S21においては、周方向通路130の一部である第1中央通路1410は放電加工又は機械加工で形成されている。また、周方向通路形成第3工程S22においては、周方向通路130の一部である周方向端部通路150、151は放電加工又は機械加工で形成されている。更に、後縁端部通路形成工程S23においては、後縁端部通路180は放電加工又は機械加工で形成されている。
10 ガスタービン
21 タービン静翼(静翼)
23 翼形部
23a 前縁
23b 後縁
23c 腹側翼面
23d 背側翼面
23e 先端部
23f 基端部
25 内側シュラウド
25a ガスパス面
25c 後縁端面
27 外側シュラウド
29 蓋部
61 前縁側リテーナ
63 後縁側リテーナ(突出部)
63a 後縁側端面
63b 前縁側端面
70 衝突板
71 貫通孔
100 空気通路
110、111 側部通路
110a、111a 前縁端面
110b、111b 後縁端面
110c、111c 上面
110e、111e 接続開口
130 周方向通路
140 中央通路(傾斜通路)
140a 端部
145 開口部
146 空洞部
150、151 周方向端部通路
150a、151a 通路蓋
150b、151b 前縁側端面
150c、151c 後縁側端面
150d、151d 天上面
150e、151e 底面
150f、151f 周方向外側端部
150g、151g 周方向内側端部
150h、151h 接続開口
180 後縁端部通路
180a 冷却孔
180b 上流端(第1端部)
180c 他端部(第2端部)
181 第1後縁端部通路
182 第2後縁端部通路
251、252 側端部
251a、252a 周方向端面
253 前縁端部
253a 前縁端面
254 後縁端部
254a 後縁端面
254b 後縁側下部端面
255 内側領域(空間部)
255a 内側領域底面
256 インピンジメント空間
257 空間部
1410 第1中央通路
1411 第1頂面(第3端部)
1412 径方向内側端部(第4端部)
1415 前縁側側面
1417 後縁側側面
1420 第2中央通路
1421 第2頂面
1422 接続開口
1423、1424 周方向端面
1425 前縁側端面
1427 後縁側端面
Claims (15)
- 翼形部と、
前記翼形部の先端部側又は基端部側の少なくとも一方に設けられるシュラウドと、
ガスパス面を挟んで前記翼形部とは径方向反対側に向かって突出する突出部と、
を備え、
前記シュラウドは、
後縁側に配置され周方向に延在する周方向通路と、
前記後縁側の周方向に複数配列され、第1端部が前記周方向通路に接続され、第2端部が前記シュラウドの後縁端面に開口する後縁端部通路と、
を含み、
前記周方向通路は、周方向断面視で、第3端部が前記ガスパス面に接近すると共に前縁側に突出し、第4端部が前記第3端部より前記後縁側に形成され、前記突出部の後縁側端面に蓋部により閉塞された開口部を有する傾斜通路を含み、
前記後縁端部通路が前記周方向通路に接続する前記第1端部の軸方向位置は、前記突出部が前記シュラウドに接続する位置における前記突出部の後縁側端面の位置より前縁側に配置されている
タービン静翼。 - 翼形部と、
前記翼形部の先端部側又は基端部側の少なくとも一方に設けられるシュラウドと、
ガスパス面を挟んで前記翼形部とは径方向反対側の外側に向かって突出する突出部と、を備え、
前記シュラウドは、
後縁側に配置され周方向に延在する周方向通路と、
前記後縁側の前記周方向に複数配列され、第1端部が前記周方向通路に接続され、第2端部が前記シュラウドの後縁端面に開口する後縁端部通路と、
を含み、
前記周方向通路は、中央通路と、前記中央通路の周方向両端に接続し前記シュラウドの前記周方向の端部まで延びる複数の周方向端部通路と、を含み、
前記後縁端部通路が前記周方向通路に接続する位置における前記中央通路の軸方向通路幅は、前記周方向端部通路の軸方向通路幅より小さく形成され、
前記後縁端部通路が接続する前記中央通路の軸方向位置は、前記突出部が前記シュラウドに接続する位置における前記突出部の後縁側端面の位置より前縁側に配置されているタービン静翼。 - 前記後縁端部通路における前記第1端部は、軸方向上流端において前記周方向通路に接続されている、
請求項1に記載のタービン静翼。 - 前記中央通路は、周方向から見た断面視で、第3端部が前記ガスパス面に接近すると共に前縁側に突出し、第4端部が前記第3端部より後縁側に形成され、前記突出部の後縁側端面に蓋部により閉塞された開口部を有する傾斜通路を含む、
請求項2に記載のタービン静翼。 - 前記周方向通路は、前記開口部を有する中央通路と、前記中央通路の周方向両端に接続し、前記シュラウドの周方向の端部まで延びる周方向端部通路と、を含み、
前記後縁端部通路が前記周方向通路に接続する位置における前記中央通路の軸方向通路幅は、前記周方向端部通路の軸方向通路幅より小さく形成されている、
請求項1又は3に記載のタービン静翼。 - 前記後縁端部通路が前記周方向通路に接続する前記第1端部の翼高さ方向の位置は、前記周方向端部通路の翼高さ方向の位置より前記ガスパス面側に接近している、
請求項2又は4又は5のいずれか一項に記載のタービン静翼。 - 前記中央通路は、
前記ガスパス面側に形成された第1中央通路と、
該第1中央通路より前記ガスパス面から翼高さ方向外側に形成され、前記第1中央通路に連通し、前記突出部の後縁側端面に形成された開口部を含む第2中央通路と、
を含む、
請求項2又は4乃至6のいずれか一項に記載のタービン静翼。 - 前記第1中央通路の軸方向通路幅は、前記第2中央通路の軸方向通路幅より小さく形成され、
前記第1中央通路の前記ガスパス面側の端部の軸方向位置は、前記第2中央通路の前記第1中央通路との接続位置における軸方向位置より前縁側に接近している、
請求項7に記載のタービン静翼。 - 前記周方向に複数配列された前記後縁端部通路は、
前記第1端部が前記第1中央通路に接続され、前記第2端部が前記シュラウドの後縁端面に開口する第1後縁端部通路と、
前記第1端部が前記周方向端部通路に接続され、前記第2端部が前記シュラウドの後縁端面に開口する第2後縁端部通路と、
を含む、
請求項8に記載のタービン静翼。 - 前記第2中央通路の前記開口部は、前記突出部の前記後縁側端面から前記シュラウドの前記ガスパス面を挟んで前記翼形部とは反対側の端面までの間に延在する、
請求項7乃至9のいずれか一項に記載のタービン静翼。 - 前記シュラウドは、
底面と該底面から翼高さ方向に延在する外壁部とから形成される空間部と、
前記周方向の側端部の前縁側から後縁側に形成され、前縁端面が前記空間部に連通し、後縁端面が前記周方向通路に連通する側部通路と、を含む、
請求項1乃至10のいずれか一項に記載のタービン静翼。 - 前記シュラウドは、前記翼形部の先端部側に形成された内側シュラウドと、前記翼形部の基端部側に形成された外側シュラウドである
請求項1乃至11の何れか一項に記載のタービン静翼。 - 請求項1乃至12の何れか一項に記載のタービン静翼
を備えるガスタービン。 - タービン静翼の製造方法であって、
前記タービン静翼は、
翼形部と、
前記翼形部の先端部側又は基端部側の少なくとも一方に設けられるシュラウドと、
ガスパス面を挟んで前記翼形部とは反対側に向かって突出する突出部と、
を備え、
前記突出部の後縁側端面に蓋部により閉塞された開口部を有し、周方向に延在する第2中央通路を鋳造により形成する工程と、
周方向断面視で、第3端部が前記ガスパス面に接近すると共に前縁側に突出し、第4端部が前記第2中央通路に連通し、周方向に延在する第1中央通路を放電加工又は機械加工により形成する工程と、
前記後縁側の周方向に複数配列され、第1端部が前記第1中央通路に接続され、第2端部が前記シュラウドの後縁端面に開口する後縁端部通路を前記放電加工又は機械加工により形成する工程と、
を少なくとも含む
タービン静翼の製造方法。 - 前記第1中央通路に接続され、前記シュラウドの側端部と前記第1中央通路との間に配置され、周方向に延在する周方向端部通路を放電加工又は機械加工により形成する工程を更に含む、
請求項14に記載のタービン静翼の製造方法。
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