JP5031103B2 - チップシニングを備えたタービン動翼 - Google Patents

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Description

本発明は、翼先端部にチップシニングを備えたタービン動翼に関する。
本願は、2008年10月30日に米国に出願された米国特許出願番号61/109732に基づいて優先権を主張し、その内容をここに援用する。
ガスタービンは、圧縮機と燃焼器とタービンとにより構成されている。空気取入口から取り込まれた空気は圧縮機で圧縮され、高温・高圧の圧縮空気として燃焼器に供給される。燃焼器では、圧縮空気と燃料を混合して燃焼させ、高温・高圧の燃焼ガスとしてタービンへ供給される。タービンでは、ケーシング内に複数のタービン静翼およびタービン動翼が交互に配設され、排気通路に供給された燃焼ガスによりタービン動翼が回転駆動され、ロータに連結された発電機により電力として回収される。タービンを駆動した燃焼ガスは、ディフューザにより静圧に変換され大気に放出される。
このように構成されるガスタービンにおいては、複数のタービン静翼及びタービン動翼に作用する燃焼ガスの温度は1500℃に達し、タービン静翼及びタービン動翼を加熱して、破損させてしまうおそれがある。そのため、タービン静翼及びタービン動翼は、翼体内に冷却通路を備え、外部から受入れた冷却空気等の冷却媒体により翼壁を冷却するとともに、翼壁に設けた冷却穴から冷却媒体を燃焼ガス側へ流出させる際、フィルム冷却等により翼面冷却を行っている。
一方、回転駆動するタービン動翼の翼先端部(頂部)とケーシングの一部を構成する分割環との間には、両者が干渉しないよう一定の隙間が設けられている。しかし、この隙間が大きすぎると燃焼ガスの一部が翼先端部を乗り越えて下流側に流失するため、エネルギー損失となって、ガスタービンの熱効率を低下させる原因となる。この隙間からの燃焼ガスの流出を抑制するため、タービン動翼の翼先端部に、堰止めの役目を果たすチップシニング(又はチップスキーラともいう)を設け、チップシニングの頂面と分割環の隙間を極力小さくして、ガスタービンの熱効率の低下を防止している。
このようなタービン動翼の一例を、図5A及び図5Bに示す。
図5Aに示されるタービン動翼50は、翼根部16を介して、回転するロータディスク(図示せず)に埋め込まれたプラットフォーム11上に立設され、ロータ(図示せず)とロータディスク(図示せず)が一体となって回転する。翼の径方向からタービン動翼50の断面を見た場合、翼の回転方向Rの上流側は、前縁から後縁にわたり凹状に加圧面側翼壁18が形成され、翼の回転方向Rの下流側は、前縁から後縁にわたり凸状に負圧面側翼壁19が形成されている。タービン動翼50の先端部15は、天板17により閉塞されている。この天板17には、チップシニング23が、タービン動翼50の周方向の負圧面側翼壁19に沿って前縁側から後縁側にわたり帯状に設けられ、翼の径方向外方に向けて突出している。この構成において、タービン動翼50の加圧面側翼壁20側から翼面に衝突した燃焼ガスFGの一部は、翼先端部15の天板17に沿って流れ、チップシニング23を乗り越えて下流側排気通路に流れる。
図5Bに示すように、タービン動翼50の翼先端部15には、天板17及びチップシニング23を冷却するため、翼体12内の冷却流路26を流れる冷却媒体CAの一部が燃焼ガス中に吹き出す冷却孔28a、28bが設けられている。また、一部の燃焼ガスFGは、分割環60とチップシニング23の頂面23aとの隙間Cを流れるが、この隙間流はタービンのエネルギー損失を生じ、ガスタービンの熱効率の低下の原因となる。従って、隙間Cは極力小さくする工夫がされている。そのため、ガスタービンの運転条件によっては、タービン動翼50の回転により、チップシニング23の頂面23aと分割環60の下面が接触しながら回転する状態が発生する。
また、高温燃焼ガスに直接曝される翼面を保護するため、翼先端部15の天板17、負圧面側翼壁19、加圧面側翼壁20、チップシニング側壁23d等の外表面には、耐熱コーティング(TBCともいう)24が施され、高温燃焼ガスからの熱を遮断して、翼面の焼損を防止している。但し、上述のように、チップシニング23の頂面23aと分割環60の隙間Cは極力小さくなるように調整されているため、チップシニング23の頂面23aには耐熱コーティングを施すことが難しく、翼体の母材が燃焼ガスに曝されている。そのため、チップシニングの頂面23aは、冷却孔28bを流れる冷却媒体CAの対流冷却により、高温燃焼ガスから保護されている。
また、特許文献1〜3には、翼壁の全周にチップシニングを配置したタービン動翼の一例が開示されている。
特開2004−169694号公報 特開2001−107702号公報 特開2008−051094号公報
近年、ガスタービンの熱効率を向上させるため、燃焼ガスの温度は高温化の傾向にあり、タービン翼の冷却強化が必要とされる。また、上述したタービン動翼の翼先端部に配設されるチップシニングは、翼先端部の翼壁に沿って前縁側から後縁側にかけて天板の上面に設けられているが、後縁側では翼幅が狭いために冷却孔を設けるスペースが限定され、冷却不足となる可能性がある。一方、チップシニングの頂面23aは、翼体の母材の表面が燃焼ガス中に曝されており、後縁側でチップシニングが冷却不足となった場合、高温燃焼ガスの影響を受けてチップシニングが焼損するという問題点がある。
本発明は、このような問題点を解決するチップシニングを備えたタービン動翼を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明のタービン動翼は、前縁領域から後縁領域にかけて冷却媒体が流れる複数の冷却流路を備えた翼体と、該翼体の頂部を形成し、上面に耐熱コーティングが施され、複数の冷却孔を備えた天板と、前記天板に翼径方向外方に向かって突出し、翼周方向に負圧面側翼壁に沿って前縁端から前記後縁領域の始端まで延在して形成されるチップシニングとを備え、前記前縁領域の天板の高さは、前記後縁領域の天板の高さよりも低くなるように形成され、前記前縁領域から前記後縁領域に向かって上り勾配を有する傾斜部が形成されていることを特徴とする。
この場合、チップシニングが、翼周方向には負圧面側翼壁に沿って前縁端から前記後縁領域の始端まで形成され、冷却不足に陥り易い後縁領域にはチップシニングが設けられないので、チップシニングの焼損が防止される。また、チップシニングを設けない後縁領域には、天板の上面に耐熱コーティングを施して、分割環との隙間を小さくするので、エネルギーの損失が低減され、燃焼ガスによる焼損も防止できる。
また、前記前縁領域の天板の高さが、前記後縁領域の天板の高さよりも低くなるように形成されているので、分割環と天板との重接触が防止でき、ガスタービンの安定した運転が可能である。
また本発明のタービン動翼は、前縁領域から後縁領域にかけて冷却媒体が流れる複数の冷却流路を備えた翼体と、該翼体の頂部を形成し、上面に耐熱コーティングが施され、複数の冷却孔を備えた天板と、前記天板に翼径方向外方に向かって突出し、翼周方向に前記後縁領域の始端から負圧面側翼壁に沿って前縁端まで形成され、更に前縁端より加圧面側翼壁に沿って前記後縁領域の始端まで連続的に延在して形成されるチップシニングとを備えていることを特徴とする。
この場合、チップシニングが、翼周方向には前記後縁領域の始端から負圧面側翼壁に沿って前縁端まで形成され、更に前縁端より加圧面側翼壁に沿って前記後縁領域の始端まで連続的に延在して形成され、冷却不足に陥り易い後縁領域にはチップシニングが設けられないので、チップシニングの焼損が防止される。また、チップシニングを設けない後縁領域には、天板の上面に耐熱コーティングを施して、分割環との隙間を小さくするので、翼先端部から漏洩する隙間流が一層小さくなり、エネルギーの損失が更に低減される。
前記天板の高さは、耐熱コーティングの仕上がり高さのばらつきを考慮して、少なくとも所定値だけ前記チップシニングの頂面の高さより低く設定されていてもよい。
この場合、天板がチップシニングの頂面より所定値より低く設定されているので、分割環と翼先端部との隙間が小さくなっても、天板と分割環との接触を防止できる。
前記前縁領域の天板の高さは、前記後縁領域の天板の高さよりも低くなるように形成されてもよく、前記前縁領域から前記後縁領域に向かって上り勾配を有する傾斜部が形成されてもよい。
この場合、前記前縁領域の天板の高さが、前記後縁領域の天板の高さよりも低くなるように形成されているので、分割環と天板との重接触が防止でき、ガスタービンの安定した運転が可能である。
前記複数の冷却孔は、前記前縁領域のチップシニング頂面又は前記天板の上面に複列になるように配置されていてもよく、前記後縁領域の前記天板の上面には単列になるように配置されていてもよい。
この場合、前縁領域のチップシニングの頂面又は天板の上面には複列の冷却孔が配置され、後縁領域の天板の上面には単列の冷却孔が配置されているので、前縁領域及び後縁領域の天板及びチップシニングの冷却不足が補われ、天板及びチップシニングの焼損を防止できる。
本発明によれば、チップシニングの高温燃焼ガスによる焼損を防止し、タービン動翼を乗り越える燃焼ガスの損失を抑制できるので、ガスタービンの熱効率の低下を防止できる。
図1は、第1の実施形態に係わるタービン動翼の斜視図を示す。 図2Aは、第1の実施形態に係わるタービン動翼の翼先端部の概略平面図を示す。 図2Bは、図2Aに示すタービン動翼の立設方向の断面の一部(図2Aの断面A―A)を示す。 図3Aは、第2の実施形態に係わるタービン動翼の斜視図を示す。 図3Bは、同実施形態に係わるタービン動翼の概略平面図を示す。 図4Aは、第3の実施形態に係わるタービン動翼の後縁領域の斜視図を示す。 図4Bは、同実施形態に係わるタービン動翼の立設方向の断面の一部(図4Aの断面B−B)を示す。 図5Aは、従来技術のタービン動翼の斜視図を示し、図5Bは概略断面図を示す。 図5Bは、従来技術のタービン動翼の概略断面図を示す。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るチップシニングを備えたタービン翼の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。また、これらの実施形態の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るタービン動翼の斜視図、図2Aは、図1に示すタービン動翼の翼先端部の概略平面図、図2Bは図1に示すタービン動翼の立設方向の断面の一部(図2Aの断面A−A)を示す。従来技術で説明した動翼の各構成品の名称、符号で共通するものは、同じ名称、符号を使用して説明する。
本発明の第1の実施形態に係わるタービン動翼10は、図1に示すように、翼根部16を介して、ロータディスク(図示せず)に埋め込まれたプラットフォーム11上に立設され、ロータ(図示せず)とロータディスクとが一体となって回転する。タービン動翼10の翼体12は、ロータの径方向から見た場合、ロータの回転方向Rの上流側は、前縁端21から後縁端22にわたり凹状に加圧面側翼壁18が形成され、ロータの回転方向Rの下流側は、前縁端21から後縁端22にわたり凸状に負圧面側翼壁19が形成されている。翼幅は、後縁端22に近づくにつれて狭くなっている。また、本実施形態では、ロータの径方向から見た場合の翼体12の形状において、前縁端21の近傍の領域を前縁領域13、後縁端22の近傍の領域を後縁領域14、前縁領域13と後縁領域14との間の領域を中間領域とする。そして、後縁領域14と中間領域の境界を後縁領域14の始端14aとする。
翼体12の翼先端部15は、その頂部が天板17により閉塞されている。天板17の上面17tには、負圧面側翼壁19からロータの径方向外方に向かって延在し、翼体12の周方向には天板17の上面17tの負圧面側翼壁19に沿って、前縁端21から後縁領域14の始端14aまで、チップシニング23が配置されている。なお、タービン動翼10は、高温燃焼ガスに曝されるため、図5A及び図5Bに示す従来技術のタービン動翼と同様に、翼体12の内部に冷却媒体が流れる冷却通路が設けられ、翼根部16から冷却媒体を受入れて、翼体12内の対流冷却及び翼面でのフィルム冷却等により翼体の冷却が行われる(詳細は後述する)。
タービン動翼10の翼体12の翼先端部15には、図2Aに示すように、チップシニング23が、前縁端21を起点として負圧面側翼壁19に沿って後縁領域14の始端14aまで配置され、当該始端14aより後縁端22まではチップシニングを設けていない。すなわち、後縁領域14の始端14aから後縁端22の間で、天板17の上面17tの負圧面側翼壁19に沿った部分は、チップシニングを設けず、後縁領域14の天板17と同じ高さに仕上げ、天板17の上面17tが負圧面側翼壁19の縁まで延在している。また、前縁端21から後縁端22までの加圧面側翼壁20に沿う天板17の上面17tには、チップシニングを設けていない。
図2Bは、図2Aに示す翼の立設方向の断面(図2Aの断面A−A)を示している。天板17は、高温燃焼ガスによる焼損を防止するため、その上面17tの全面に耐熱コーティング24が施工される。上述のように、天板17の上面17tに配置されるチップシニング23は、負圧面側翼壁19に沿って前縁端21から後縁領域14の始端14aまで形成され、後縁領域14の始端14aから後縁端22まではチップシニングが配置されない。その代わりに、負圧面側翼壁19に沿った、後縁領域14の始端14aから後縁端22までの間の上面は、天板17の上面17tと同じ高さになるように仕上げられる。また、天板17の上面17tには耐熱コーティング24が施工され、分割環60の下面と耐熱コーティング施工後の天板17の上面17tとの隙間が極力小さくなるように設定する。
また、後縁領域14の耐熱コーティング24の施工後の天板17の上面17tの高さは、チップシニング23の頂面23aより高度差Hだけ低く抑えることが肝要である。このような高さの違いを設けるのは、以下の理由による。
チップシニング23の頂面23aは、耐熱コーティングを施工せず、機械加工で仕上げられた翼体12の母材表面である。一方、天板17の上面17tに積層した耐熱コーティング24は、機械加工面ほどの仕上がり精度が得られない。すなわち、耐熱コーティングは、プラズマ溶射等で施工されるため、機械加工ほどの面粗度を形成するのが難しく、高精度の仕上がり面が形成できない。そのため、天板17の耐熱コーティング厚みを含んだ上面17tは、耐熱コーティングの仕上がり高さの最大ばらつき範囲を考慮して、チップシニング23の頂面23aに対して、少なくとも所定値(高度差H)だけ低くしている。つまり、耐熱コーティングが最大の厚みで形成された場合においても、耐熱コーティングの上面17tとチップシニング23の頂面23aの高さの差が、所定値(高度差H)以上に維持されていれば、耐熱コーティング施工後の天板17の上面17tは、チップシニング23の頂面23aの高さより高くなることがない。従って、ガスタービンの運転条件により、チップシニング23の頂面23aが、分割環60の下面に接触した場合であっても、後縁領域14の天板17が分割環60の下面に接触するおそれはない。なお、所定値は少なくとも0mm以上であればよい。
なお、その他の翼面、例えば、負圧面側翼壁19、加圧面側翼壁20、チップシニング23の側壁23dにも耐熱コーティングを施工するのは、前述した従来技術と同様である。
次に、チップシニング23と翼体12内の冷却流路との位置関係を、図2Bにより説明する。翼体12内には、ロータディスク(図示せず)側から翼根部16に穿設された冷却流路(図示せず)を介して、冷却媒体CAを受け入れる冷却流路26、27が配置されている。後縁領域14の翼体12を冷却する冷却媒体CAは、冷却流路26aから受入れられて、後縁端22から燃焼ガス中に排出され、前縁側の翼体12を冷却する冷却媒体CAは、翼根部16側より冷却流路27に受け入れられて、前縁端21側から燃焼ガス中に排出される。
冷却流路26(26a、26b、26c)は、翼体12内に形成される翼径方向に配置された隔壁29により仕切られたサーペンタイン方式の折れ曲がり流路を形成する。すなわち、冷却媒体CAは、翼根部16側から受入れられて、冷却流路26aを翼先端部15に向かって流れ、図2Bに示す冷却媒体CAの矢印のように、翼先端部15で折り返して冷却流路26bを翼底部25に向かって下向き方向(翼径方向の内方)に流れる。この間、冷却流路26aと冷却流路26bは、隔壁29bで区切られている。更に、冷却媒体CAは、翼底部25で折り返して、翼先端部15に向かって最終冷却流路26cを上向き方向(翼径方向の外方)に流れる。冷却流路26bと最終冷却流路26cの間は、前縁側隔壁29cで区切られる。また、冷却流路26aと冷却流路27の間は、隔壁29aで完全に仕切られている。
最終冷却通路26cを翼先端部15に向かう冷却媒体CAは、後縁冷却部30に流入し、後縁側の翼壁18を冷却して、後縁端22から燃焼ガス中へ排出される。図2Bに示す後縁冷却部30は、マルチホール冷却方式を採用している。後縁冷却部30は、多数の冷却孔31が、翼底部25側から翼先端部15にかけて後縁冷却部30を貫通するように穿設されている。各冷却孔31は、上流側で最終冷却通路26cに連通し、下流側で後縁端22を介して燃焼ガス中に開口している。冷却媒体CAが冷却孔31を流れる間に、後縁冷却部30の翼壁18が対流冷却される。
また、翼先端部15の天板17も、冷却流路26、27を流れる冷却媒体CAにより冷却される。しかし、天板17の上面17tに突出して配置されたチップシニング23は、チップシニング23を乗り越えて流れる燃焼ガスの流速が早いため、天板17よりも熱負荷が高くなり、冷却不足になる。そのため、一端が冷却流路26、27に連通し、他端は天板17の上面17t及びチップシニング23の頂面23aに設けた冷却孔28a、28bに連通する冷却流路28が設けられる。冷却媒体を燃焼ガス中に吹き出すことにより、天板17及びチップシニング23の対流冷却が行われ、これらが冷却不足になるのを防止している。なお、チップシニング23の頂面23aに開口する冷却孔28bは、頂面23a上に開口せずに、図5Bに示すように、負圧面側翼壁19と頂面23aの境界近傍の負圧面側翼壁19側に設けてもよい。この位置に開口すれば、頂面23aが分割環60の下面と接触した場合、冷却孔28bが潰れる可能性が少なく、タービンの安定運転ができる。
図2A及び図2Bに示すように、負圧面側翼壁19に沿って設けられる冷却孔28bは、前縁端21(チップシニング末端23b)からチップシニング末端23cまでは、冷却流路26、27側より冷却流路28を介してチップシニング23の頂面23aに開口し、チップシニング23の末端23cより後縁端22までに設けられる負圧面側翼壁19に沿う冷却孔28cは、天板17の上面17tに開口する。
しかし、翼体12内を流れる冷却媒体CAは、前縁領域13から後縁領域14にかけて冷却流路26a、26b及び最終冷却流路26cを流れて後縁冷却部30へ流入する過程で、冷却流路の内壁との間で熱交換して、高温の冷却媒体となって後縁冷却部30に流入する。後縁領域14の天板17も後縁冷却部30を流れる冷却媒体により冷却されるが、冷却媒体の温度が高いため、冷却不足になり勝ちである。
更に、図2Aに示すように、後縁領域14は翼幅が狭く、前縁領域13のような複列の冷却孔を設けるスペースが確保できず、単列の冷却孔しか設けることができない。すなわち、前縁領域13の天板17の上面17tには、前縁端21から前縁領域13の負圧面側翼壁19及び加圧面側翼壁20の両側に複列の冷却孔28a、28bが配置されるが、後縁領域14の始端14aから後縁端22までの間では、単列の冷却孔28cしか配置できない。なお、後縁領域14の単列の冷却孔28cは、負圧面側翼壁19に沿って配置してもよく、加圧面側翼壁20に沿って配置してもよく、負圧面側翼壁19と加圧面側翼壁20の中間線に沿って配置してもよい。
後縁領域14は、単列の冷却孔28cしか配置できないため、前縁領域13に比較して冷却し難い領域である。チップシニング23は、熱負荷が高いため、特に冷却し難い部分である。ここで、単列及び複列の冷却孔とは、図2Aに示す翼平面で、前縁端21から後縁端22を結ぶ翼幅の中心線(キャンバーライン)に垂直な断面で見た場合、負圧面側翼壁19から加圧面側翼壁20までのチップシニングの頂面23a又は天板17の上面17tのいずれかに、1つの冷却孔の列を配置した場合を単列の冷却孔と呼び、2つ以上の冷却孔の列を配置する場合を複列の冷却孔と呼ぶ。
上記のチップシニングの焼損を回避するため、前縁端21を起点として負圧面側翼壁19に沿って後縁領域14まで形成されるチップシニング23は、後縁端22まで延長せずに、後縁領域14の始端14aでカットされている。すなわち、チップシニング23の負圧面側末端23cは後縁領域14の始端14aの位置である。この始端14aの位置は、翼体12内の最終冷却流路26cを形成する隔壁の中で、前縁側の隔壁29cの位置に平面的に一致する(図2B参照)。つまり、チップシニング23の負圧面側末端23cより後縁端22までの間は、チップシニングを設けずに、後縁領域14の天板17と同じ高さになるように仕上げられる。
ここで、図2A、図2Bに示すタービン翼の平面図及び断面図により、後縁領域14及び後縁領域14の始端の意義を説明する。上述のように、冷却孔の設置スペース及び後縁冷却部30に入る冷却空気温度の制約から、後縁領域14は、前縁領域13に比較して冷却不足となる領域であり、チップシニングの焼損が発生し易い場所である。すなわち、後縁領域14は、上述の後縁冷却部30とその上流側にある最終冷却流路26cを含んだ領域であり、前縁領域13は、図2Aにおいて、後縁領域14を除いた翼前縁側から中間領域までの範囲である。中間領域と後縁領域14の境界、すなわち、後縁領域14の始端14a(後縁領域14が始まる位置)は、翼体12内の最終冷却流路26cを形成する隔壁のうち、前縁側隔壁29cと平面的に一致する。この前縁側隔壁29cの平面位置を後縁領域14の始端14aと考え、ここより後縁端22までが冷却不足になり易い領域である。但し、後縁領域14の始端14aは、できるだけ後縁端22に近い方が望ましいが、翼にかかる熱負荷によりその位置は変動する。すなわち、翼に対する熱負荷が高い場合には、後縁領域の始端14aは上記の前縁側隔壁29cの位置であるが、熱負荷が小さい場合には、後縁冷却部30の入口壁30aの位置とするのが望ましい。従って、後縁領域の始端14aは、前縁側隔壁29cと後縁冷却部30の入口壁30aの間に存在し、翼にかかる熱負荷により、前縁側隔壁29cから後縁冷却部30の入口壁30aの範囲で変わり得る。
第1の実施形態に示す発明の構成によれば、翼周方向に負圧面側翼壁19に沿って、前縁端21より後縁領域14の始端14aまではチップシニング23を形成し、当該始端14aより後縁端22まではチップシニングを設けずに天板17と同じ高さとし、チップシニングを設けない天板17の上面17tには耐熱コーティング24が施されているので、チップシニングの焼損を防止できる。また、前縁端21より後縁領域14の始端14aまではチップシニング23を設けているので、タービン動翼の翼先端部15を乗り越える燃焼ガスの隙間流を小さくできる。
また、チップシニング23を設けない後縁領域14の始端14aから後縁端22の間は、天板17の上面17tに耐熱コーティング24を施して、分割環の下面と耐熱コーティング施工後の天板の上面との隙間が極力小さくなるように設定している。
更に、排気通路を流れる燃焼ガスの作用により、翼先端部を乗り越える隙間流の大きさは、加圧面側翼壁20にかかる正圧(加圧面)と負圧面側翼壁19にかかる負圧(負圧面)との差圧により変動する。後縁領域は前縁領域より格段に差圧が小さいので、後縁領域の隙間流がガスタービンの熱効率に与える影響は小さい。従って、本実施形態によれば、チップシニングの焼損を防止でき、ガスタービンの熱効率の低下も防止できる。
本発明に係わるタービン動翼の第2の実施形態について、図3A及び図3Bを参照して説明する。図3Aは、第2の実施形態に係わるタービン動翼の斜視図を示し、図3Bは概略平面図を示す。図3Aに示すように、翼体12の天板17の上面17tに設けるチップシニング23は、後縁領域14の始端14aから負圧面側翼壁19に沿って前縁端21まで形成され、更に前縁端21から加圧面側翼壁20に沿って後縁領域14の始端14aまで、連続した帯状に形成される。すなわち、チップシニング23の加圧面側末端23b、負圧面側末端23cは、いずれも後縁領域14の始端14aに形成される。なお、本実施形態のチップシニング23の頂面23aには、翼体12内の冷却流路26、27から冷却媒体CAが吹き出す冷却孔28bが開口している。その他の構成は、上述した第2の実施形態と同じであるので、これらの構成の説明は省略する。
本発明に係わるタービン動翼の第2の実施形態によれば、第1の実施形態と比較して、チップシニング23が、後縁領域14の始端14aから負圧面側翼壁19に沿って前縁端21に至り、更に加圧面側翼壁20に沿って後縁領域14の始端14aまで配置され、後縁領域14の始端14aから後縁端22まではチップシニングを設けていないため、チップシニングの焼損を防止できる。また、チップシニング23が負圧面側翼壁19及び加圧面側翼壁20の両側に設けられているので、チップシニングを乗り越えて下流側排気通路に流出する燃焼ガスの隙間流が減少し、第1の実施形態と比較して、ガスタービンの熱効率の低下を更に抑制できる。その他の作用、効果は、第1の実施形態と同じである。
本発明に係わるタービン動翼の第3の実施形態について、図4A及び図4Bを参照して説明する。
図4A、図4Bに示すように、天板17は、前縁領域13から後縁領域14にかけて滑らかな面で形成され、翼先端部15を閉塞していることは、第1及び第2の実施形態と同様である。また、前縁領域13から後縁領域14にかけてチップシニング23を負圧面側翼壁19及び加圧面側翼壁20に沿って設け、分割環60との干渉を確実に回避するため、天板17の上面17tの高さはチップシニング23の頂面23aより低く設定している点も、第1及び第2の実施形態と同様である。
ところで、ガスタービンはその運転条件によって、分割環60の下面とチップシニング23の頂面23aの隙間Cが小さくなり、両者が接触状態で運転される場合がある。このような接触状態でも、チップシニングの頂面23aが切削されつつ、ガスタービンの運転を可能とするのが望ましい。しかし、接触状態が長く続いた場合、チップシニングの頂面23aと、天板17の上面17tとの高さの差(高度差H1)が、隙間流を小さくするために極力小さくなるように設定されているため、天板17の上面17tと分割環60の下面とが全面で接触する重接触の状態が発生して、運転不能となる場合がある。
通常、天板17は第1及び第2の実施形態のように、前縁領域13から後縁領域14まで同じ高さとして、分割環60の下面と天板17の上面17tとの間の隙間が同じとなるように設定する。
しかし、上述のような事態の発生を避けるため、本実施形態の天板17は、前縁領域13が後縁領域14よりも低く形成され、前縁領域13から後縁領域14にかけて滑らかな上り勾配を有するように形成されている。すなわち、天板17の前縁領域13には平面状の凹部17aが形成され、後縁領域14には平面状の凸部17bが形成され、当該凸部17bが凹部17aよりも翼径方向の外方に向かって高くなるように設定されている。また、後縁領域14の凸部17bは、チップシニング23の頂面23aより低く設定されている。更に、天板17には、凹部17aから凸部17bに向かって滑らかな上り勾配を有する傾斜部17cが形成されている。また、天板17の凹部17aから傾斜部17cを経て天板17の凸部17bに連なる面は、スロープ状の滑らかな面で形成されているため、この上面を流れる隙間流の流れを乱すことはない。
天板17の全面に渡って、その上面17tには耐熱コーティング24が施工される。後縁領域14の凸部17bの上面にも耐熱コーティング24が施工されるが、耐熱コーティング施工後の凸部17bの高さは、チップシニング23の頂面23aの高さより高度差H1だけ低く抑える。また、耐熱コーティング施工後の凸部17bの高さは、前縁領域13の耐熱コーティング施工後の凹部17aの高さより高度差H2だけ高く設定されている。
ここで、耐熱コーティングの仕上がり高さのばらつきに関して、高度差H1の考え方は、第1の実施形態と同じである。
なお、図4Bに示す後縁冷却部30は、ピンフィン冷却方式を採用した例である。
すなわち、最終流路26cを形成する後縁側隔壁34には、後縁領域14に配置された後縁冷却部30に冷却媒体CAを供給する複数の冷却孔31が、翼根部16から翼先端部15にかけてロータ軸方向に穿設されている。また、後縁冷却部30は、後縁側隔壁34から後縁端22までを範囲とする。この間に、多数のピンフィン32及びペデスタル33が翼根部16から翼先端部15にかけて配置されている。後縁冷却部30は、最終流路26cから冷却媒体CAを受入れて、後縁領域14の翼壁18を対流冷却する役割を果たす。最終流路26cを流れる冷却媒体CAは、後縁側隔壁34に穿設された冷却孔31を介して、後縁冷却部30に流入し、ピンフィン32で対流冷却して、後縁端22から燃焼ガス中に排出される。
本実施形態における後縁冷却部30においても、第1及び第2の実施形態と同様に、冷却孔の設置スペース及び後縁冷却部30に入る冷却空気温度の制約がある。従って、後縁領域における冷却不足の問題を解消するため、チップシニング23は、後縁領域14の始端14aでカットされ、後縁領域14の始端14aから後縁端22まではチップシニングを設けないのは、他の実施形態と同様である。
本実施形態では、後縁冷却部30は、ピンフィン冷却方式で説明したが、第1の実施形態の図2Bに示すマルチホール冷却方式でもよい。また、図2Bで示す第1の実施形態の後縁冷却部30に、ピンフィン冷却方式を採用してもよい。
本実施形態において、上記のように天板の高さの違いを設ける理由は、ガスタービンの運転条件により、分割環60とチップシニング23の頂面23aが接触し、更に接触状態が継続して、分割環60と天板17の上面17tの全面で、重接触の状態が生ずるのを回避するためである。すなわち、チップシニング23の頂面23aは、耐熱コーティングを施工せず、機械加工で仕上げられた翼体12の母材表面である。一方、後縁領域14の天板17の凸部17b上に積層した耐熱コーティング24の上面は、機械加工面ほどの仕上がり精度が得られない。従って、天板17の耐熱コーティング厚みを含んだ上面17tは、耐熱コーティングの仕上がり高さの最大ばらつき範囲を考慮して、チップシニング23の頂面23aに対して、少なくとも所定値(高度差H1)だけ低くしている。更に、後縁領域14の天板17の凸部17bの上面は、前縁領域13の天板17の凹部17aの上面より所定値(高度差H2)だけ高くしている。
その結果、分割環60の下面と翼先端部15の全面で接触するような重接触の状態は回避でき、タービンの安定運転が可能となる。なお、その他の翼面、例えば、負圧面側翼壁19、加圧面側翼壁20、チップシニング23の側壁23dにも耐熱コーティングを施工するのは、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様である。
なお、図4Bには示していないが、第1の実施形態の図2Bと同様に、第3の実施形態においても、翼体12内の冷却流路26、27から天板17及びチップシニング23に吹き出す冷却媒体の冷却流路28が設けられ、冷却媒体は冷却孔28a、28cから燃焼ガス中へ排出される。
本実施形態の構成を備えることにより、冷却不足に陥り易い後縁領域のチップシニングを切り欠いて、天板に耐熱コーティングを施した凸部と凹部と傾斜部を形成するので、チップシニングの焼損が防止され、エネルギーの損失が低減される。また、翼先端部15の天板17と分割環60との重接触を回避できるので、ガスタービンの安定した運転が可能である。
なお、第1の実施形態におけるチップシニング23は、後縁領域14の始端14aから負圧面側翼壁19に沿って前縁端21まで設けられているが、前縁端21から更に加圧面側翼壁20に沿ってチップシニングを延長して、前縁領域13の途中まで、すなわち、チップシニング23が、前縁端21から加圧面側翼壁20に沿って後縁領域14の始端14aまでは至らず、前縁領域13の途中まで配置された場合であっても、第1の実施形態と基本的な技術思想は同じであり、本発明の範囲に含まれる。
本発明によれば、チップシニングの高温燃焼ガスによる焼損を防止し、タービン動翼を乗り越える燃焼ガスの損失を抑制できるので、ガスタービンの熱効率の低下を防止できる。
10、40、50 タービン動翼
11 プラットフォーム
12 翼体
13 前縁領域
14 後縁領域
14a 後縁領域の始端
15 翼先端部(頂部)
16 翼根部
17 天板
17a 凹部
17b 凸部
17c 傾斜部
17t 天板上面
18 翼壁
19 負圧面側翼壁
20 加圧面側翼壁
21 前縁端
22 後縁端
23 チップシニング
23a チップシニング頂面
23b、23c チップシニング末端
23d チップシニング側壁
24 耐熱コーティング
25 翼底部
26a、26b 冷却流路
26c 最終冷却流路
27、28 冷却流路
28a、28b、28c 冷却孔
29a、29b 隔壁
29c 前縁側隔壁
30 後縁冷却部
30a 入口壁
31 冷却孔
32 ピンフィン
33 ペデスタル
34 後縁側隔壁
60 分割環

Claims (5)

  1. 前縁領域から後縁領域にかけて冷却媒体が流れる複数の冷却流路を備えた翼体と、
    該翼体の頂部を形成し、上面に耐熱コーティングが施され、複数の冷却孔を備えた天板と、
    前記天板に翼径方向外方に向かって突出し、翼周方向に負圧面側翼壁に沿って前縁端から前記後縁領域の始端まで延在して形成されるチップシニングと、
    を備え
    前記前縁領域の天板の高さは、前記後縁領域の天板の高さよりも低くなるように形成され、前記前縁領域から前記後縁領域に向かって上り勾配を有する傾斜部が形成されているタービン動翼。
  2. 前縁領域から後縁領域にかけて冷却媒体が流れる複数の冷却流路を備えた翼体と、
    該翼体の頂部を形成し、上面に耐熱コーティングが施され、複数の冷却孔を備えた天板と、
    前記天板に翼径方向外方に向かって突出し、翼周方向に前記後縁領域の始端から負圧面側翼壁に沿って前縁端まで形成され、更に前縁端より加圧面側翼壁に沿って前記後縁領域の始端まで連続的に延在して形成されるチップシニングと、
    を備えているタービン動翼。
  3. 前記天板の高さは、耐熱コーティングの仕上がり高さのばらつきを考慮して、少なくとも所定値だけ前記チップシニングの頂面の高さより低く設定されている請求項2に記載されたタービン動翼。
  4. 前記前縁領域の天板の高さは、前記後縁領域の天板の高さよりも低くなるように形成され、前記前縁領域から前記後縁領域に向かって上り勾配を有する傾斜部が形成されている請求項2に記載されたタービン動翼。
  5. 前記複数の冷却孔は、前記前縁領域のチップシニング頂面又は前記天板の上面に複列になるように配置され、前記後縁領域の前記天板の上面には単列になるように配置されている請求項1又は請求項2又は請求項4のいずれかに記載されたタービン動翼。
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