JP7241435B2 - 置換ピラゾール系化合物および該当化合物を含む組成物並びにその使用 - Google Patents

置換ピラゾール系化合物および該当化合物を含む組成物並びにその使用 Download PDF

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Description

本発明は、医薬の技術分野に属し、特に置換ピラゾール系化合物および該当化合物を含む組成物並びにその使用に関する。より具体的には、本発明は、いくつかの重水素置換N-(1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)-プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドの化合物およびその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、これらの重水素置換の化合物およびその組成物は、組織選択的アンドロゲン受容体モジュレーター(SARM)として、特に前立腺がんおよびそのうちAR拮抗作用が必要とされる他のAR依存性の状態および疾患の治療のための薬物として有用である。
アンドロゲン受容体(androgen receptor, AR)は、核受容体スーパーファミリーに属する。ARは、918個のアミノ酸残基を含み、それにより3つの重要なドメインを構成し、それらがそれぞれDNA結合ドメイン(DNA binding domain,DBD)、リガンド結合ドメイン(Ligand binding domain,LBD)および窒素末端結合ドメイン(N-terminal domain,NTD)である。
ARを介して作用するアンドロゲンは、前立腺がんの誘発および進行に必要である。したがって、末期前立腺がんの治療には、例えば精巣の外科的除去、またはゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)アゴニスト、抗アンドロゲン物質もしくはその両方を用いたホルモン調節などの、アンドロゲン遮断療法が含まれる。この治療は最初に病気の退化を引き起こしたが、最後にすべての患者は現在の治療では制御できない去勢抵抗性末期に発展した。
去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)は、成長を続けるために、アンドロゲン受容体(AR)シグナル伝達軸に依然として依存している。CRPC再発の主な原因は、ARが次のような代替メカニズムを通して再活性化することである。1)細胞内分泌アンドロゲン合成;2)例えばLBDを有しないARスプライスバリアント(AR-SV);3)AR拮抗薬に抵抗する可能性のあるAR-LBD突然変異(すなわち、AR拮抗薬による阻害に感受性のない突然変異体であり、いくつかの場合には、AR拮抗薬がこれらのLBD突然変異を運ぶARアゴニストとして機能する。);4)腫瘍内のAR遺伝子の増幅。第1世代抗アンドロゲン物質(例えばビカルタミド(bicalutamide))は、遺伝子工学によって改造されて高いARレベルを発現する細胞においてアゴニスト活性を示す。インビトロ(In vitro)およびインビボ(In vivo、体内)では、AR発現の増加は、前立腺がん細胞株が抗アンドロゲン治療に対する薬剤耐性を示す。薬剤耐性の問題を克服するために、過剰のARを発現する細胞内で拮抗作用を維持することができる第2世代の抗アンドロゲン物質がCRPCの治療に利用される可能性がある。
Darolutamide(化学名、N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)-プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド、以下の構造式を持つ。)は、バイヤーおよびフェンランドOrion社によって共同で開発された非ステロイド性アンドロゲン受容体拮抗薬であり、AR受容体との高い親和性を有し、強力な拮抗作用を有し、前立腺がん細胞の受容体機能および増殖を阻害することができる。該当薬物は、米国FDAにより、非転移性去勢抵抗性前立腺がん(nmCRPC)患者の治療のためのファ
ストトラックステータスが授与された。ARAMISと名付けられた第III相臨床試験研究は、Darolutamideを男性nmCRPC患者集団において使用することは、プラセボと比較して、患者の無転移生存期間を有意に延長し、無症候性患者集団において治療関連有害事象を引き起こす可能性が低いことを示した。
Figure 0007241435000001
不十分な吸収、分布、代謝、および/または排泄(ADME)特性は、多くの候補薬の臨床試験の失敗を引き起こす主な要因であることが知られている。現在市販されている多くの薬物も、ADMEの特性が悪いため、それらの適用範囲が制限されている。薬物の急速な代謝は、本来疾患を効率よく治療できる多くの薬物が、体内代謝からの除去が速すぎるため、薬物化し難いという結果をもたらし得る。薬物の迅速なクリアランスの問題は頻繁または高用量の投与によって解決されるものの、その方法では患者のコンプライアンスの悪さ、高用量の投与による副作用、および治療コストの上昇などの問題が生じる。さらに、急速に代謝される薬物はまた、患者を有害な毒性または反応性代謝物に曝露する可能性がある。
優れた経口バイオアベイラビリティを有し、かつ創薬可能性を備えた、有効な新規のAR拮抗薬を見出すことは、困難な取り組みである。したがって、AR拮抗薬としての使用に適した選択的阻害活性および/またはより良好な薬力学/薬物動態を有する化合物の開発が当該技術分野において依然として必要とされており、本発明は、そのような化合物を提供する。
上記の技術的課題に対して、本発明は、アンドロゲン受容体に対する高い親和性と強い拮抗活性を示す、新規な重水素置換ピラゾール系化合物を有効成分とするAR拮抗薬を開示する。さらに、本発明の化合物は、ARを過剰発現している細胞(「AR過剰発現の細胞」)において、最小限のアゴニスト作用のみを示しながら、非常に高いから完全なAR拮抗作用を有する。本発明の化合物はまた、前立腺がん細胞株の増殖を効果的に阻害する。さらに、本発明の化合物は、より低い副作用、より良好な代謝安定性および/または薬物動態的特性を有する。
これに対し、本発明は、以下の技術的解決策を採用する。
本発明の第1の側面では、式(I)の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物が提供される。
Figure 0007241435000002
式中、
、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素、重水素またはハロゲンから選択され、
、R、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、
およびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選択され、
但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
別の側面では、本発明は、本発明の化合物および薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物が提供される。具体的な実施形態では、本発明の化合物が、有効量で前記医薬組成物中に提供される。具体的な実施形態では、本発明の化合物は、治療有効量で提供される。具体的な実施形態では、本発明の化合物は、予防的に有効量で提供される。具体的な実施形態では、医薬組成物は別の治療剤も含む。
別の側面では、本発明は、薬学的に許容される賦形剤を本発明の化合物またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物と混合して医薬組成物を形成するステップを含む、上記のような医薬組成物の製造方法を提供する。
別の側面では、本発明は、アンドロゲン受容体依存性疾患の治療および/または予防のための薬物の製造における、本発明の化合物またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物、または上述医薬組成物の使用を提供する。
別の側面では、本発明は、アンドロゲン受容体(AR)依存性疾患の治療および/または予防のための方法であって、それを必要とする被験者に治療有効量の本発明の化合物を投与することを含む方法をさらに提供する。例えば、AR依存性疾患はがんであり、特に前立腺がん、良性前立腺肥大などのAR依存性がんである。具体的な実施形態では、AR依存性疾患は去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)である。具体的な実施形態では、前記化合物は、経口、皮下、静脈内または筋肉内に投与される。具体的な実施形態では、前記化合物は長期的に投与される。
定義
本明細書において、「重水素化」とは、特に断りのない限り、化合物または基のうちの1つ以上の水素が重水素で置換されていることを意味する。重水素化は、一置換、二置換、多置換、または全置換であり得る。「1つ以上の重水素化」という用語は、「1回または複数回の重水素化」と互換的に使用される。
本明細書において、「重水素化されていない化合物」とは、特に断りのない限り、重水
素原子含有割合が天然重水素同位体含有量(0.015%)以下である化合物を意味する。
本明細書で使用される場合、「被験者」という用語は、ヒト(すなわち、任意の年齢層の男性または女性、例えば、小児被験者(例えば、幼児、小児、青年)または成人被験者(例えば、若年成人、中年成人または高齢者))および/または非ヒト動物、例えば哺乳動物、例えば霊長類(例えばカニクイザル、アカゲザル)、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、げっ歯動物、ネコおよび/またはイヌを含むが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、被験者はヒトである。他の実施形態では、被験者は非ヒト動物である。
「疾患」、「障害」および「病気」は、本明細書では互換的に使用される。
特に断りのない限り、本明細書で使用される「治療」という用語は、被験者が特定の疾患、障害、または病気を罹患している場合に生じる疾患、障害、または病気の重症度を低下させるか、または疾患、障害、または病気の進行を遅延させる作用(「治療的処置」)と、被験者が特定の疾患、障害、または病気を罹患することを始める前に生じる作用(「予防的処置」)とを含む。
一般に、化合物の「有効量」は、標的生物学的反応を引き起こすのに十分な量を意味する。当業者によって理解されるように、本発明の化合物の有効量は、例えば、生物学的標的、化合物の薬物動態、治療される疾患、投与様式、ならびに被験者の年齢、健康状態および症状に依存して変化し得る。有効量は、治療的および予防的治療有効量を含む。
特に断りのない限り、本明細書で使用される化合物の「治療有効量」は、疾患、障害または病気を治療する過程で、治療のために有益な量を提供したり、疾患、障害、または病気に関連する1つまたは複数の症状を遅延または最小化したりする。 化合物の治療有効量とは、疾患、障害、または病気を治療する過程で治療上の利点を提供する、単独で、または他の治療と併用される治療剤の量を指る。「治療有効量」という用語は、全体的な治療を改善する、疾患または病気の症状または原因を減少または回避する、または他の治療剤の治療効果を増強する量を含み得る。
特に断りのない限り、本明細書で使用する化合物の「予防的有効量」は、疾患、障害もしくは病気を予防するのに十分な量、または疾患、障害もしくは病気に関連する1つまたは複数の症状を予防するのに十分な量、または疾患、障害もしくは病気の再発を防止するのに十分な量である。化合物の予防的有効量とは、疾患、障害、または病気を予防する過程で予防上の利点を提供する、単独で、または他の薬剤と併用される治療剤の量を指る。「予防的有効量」という用語は、全体的な予防を改善する量、または他の予防剤の予防効果を増強する量を含み得る。
「組み合わせ」並びに関連用語とは、本発明の治療剤が同時または逐次に投与されることを意味する。例えば、本発明の化合物は、別の治療剤と別々の単位剤形で同時または逐次に投与するか、または別の治療剤とともに単一の単位剤形で同時に投与することができる。
化合物
本明細書において、「本発明の化合物」は、以下の式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)、式(I-2b)、式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラ
ッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物を指す。
一つの実施形態では、本発明は、式(I)の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
Figure 0007241435000003
式中、
、Y、Y、Y、YおよびYは、それぞれ独立して、水素、重水素またはハロゲンから選択され、
、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、
およびXは、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選択され、
但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一つの具体的な実施形態では、重水素化位置での重水素の重水素同位体含有量は、天然重水素同位体含有量の少なくとも0.015%を超え、好ましくは30%を超え、より好ましくは50%を超え、より好ましく75%を超え、より好ましくは95%を超え、より好ましくは99%を超える。
具体的には、本発明において、Y、Y、Y、Y、Y、Y、R、R、R、R、XおよびXは、それぞれ重水素化位置における重水素同位体含有量が、天然重水素同位体含有量の少なくとも0.015%を超え、より好ましくは1%を超え、より好ましくは5%を超え、より好ましくは10%を超え、より好ましくは15%を超え、より好ましくは20%を超え、より好ましくは25%を超え、より好ましくは30%を超え、より好ましくは35%を超え、より好ましくは40%を超え、より好ましくは45%を超え、より好ましくは50%を超え、より好ましくは55%を超え、より好ましくは60%を超え、より好ましくは65%を超え、より好ましくは70%を超え、より好ましくは75%を超え、より好ましくは80%を超え、より好ましくは85%を超え、より好ましくは90%を超え、より好ましくは95%を超え、より好ましくは99%を超える。
別の具体的な実施形態では、本発明の化合物は、少なくとも1つ、より好ましくは2つ、より好ましくは3つ、より好ましくは4つ、より好ましくは5つ、より好ましくは6つ、より好ましくは7つ、より好ましくは8つ、より好ましくは9つ、より好ましくは10個、より好ましくは11個、より好ましくは12個、より好ましくは13個、より好ましくは14個、より好ましくは15個、より好ましくは16個の、重水素を含む。
別の具体的な実施形態では、「Y、Y、Y、Y、YおよびYは、それぞれ独立して、水素、重水素またはハロゲンから選択される」のは、Yが水素、重水素また
はハロゲンから選択され、Yが水素、重水素またはハロゲンから選択され、Yが水素、重水素またはハロゲンから選択される、と同様に、Yが水素、重水素またはハロゲンから選択されるまでの技術的解決策を含む。より具体的には、Yが水素、Yが重水素、またはYがハロゲン(F、Cl、BrまたはI)であり、Yが水素、Yが重水素、またはYがハロゲン(F、Cl、BrまたはI)であり、Yが水素、Yが重水素、またはYがハロゲン(F、Cl、BrまたはI)である、と同様に、直至Yが水素、Yが重水素、またはYがハロゲン(F、Cl、BrまたはI)であるまでの技術的解決策を含む。
別の具体的な実施形態では、「R、R、RおよびRはそれぞれ独立して水素または重水素から選択される」のは、Rが水素または重水素から選択され、Rが水素または重水素から選択され、Rが水素または重水素から選択され、およびRが水素または重水素から選択される技術的解決策を含む。より具体的には、Rが水素またはRが重水素であり、Rが水素またはRが重水素であり、Rが水素またはRが重水素であり、およびRが水素またはRが重水素である技術的解決策を含む。
別の具体的な実施形態では、「XおよびXはそれぞれ独立してCH、CD、CHDまたはCHDから選択される」のは、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、およびXがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される技術的解決策を含む。より具体的には、XがCH、XがCD、XがCHDまたはXがCHDであり、およびXがCH、XがCD、XがCHDまたはXがCHDである技術的解決策を含む。
別の実施形態では、本発明は、式(I-1)化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
Figure 0007241435000004
式中、Y、Y、Y、Y、Y、Y、R、R、R、R、XおよびXは上記で定義される通りである。
別の実施形態では、本発明は、式(I-1a)の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
Figure 0007241435000005
式中、Y、Y、Y、Y、Y、Y、R、R、R、R、XおよびXは上記で定義される通りである。
別の実施形態では、本発明は、式(I-1b)の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
Figure 0007241435000006
式中、Y、Y、Y、Y、Y、Y、R、R、R、R、XおよびXは上記で定義される通りである。
別の実施形態では、本発明は、式(I-2)の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
Figure 0007241435000007
式中、Y、Y、Y、Y、Y、Y、R、R、R、R、XおよびXは上記で定義される通りである。
別の実施形態では、本発明は、式(I-2a)の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
Figure 0007241435000008
式中、Y、Y、Y、Y、Y、Y、R、R、R、R、XおよびXは上記で定義される通りである。
別の実施形態では、本発明は、式(I-2b)の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
Figure 0007241435000009
式中,Y、Y、Y、Y、Y、Y、R、R、R、R、XおよびXは上記で定義される通りである。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、Rが水素であり、R、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XおよびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、RおよびRが水素であり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XおよびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R-Rが水素であり、Rが水素または重水素から選択され、XおよびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCHであり、R-Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCHであり、Rが水素であり、R、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCHであり、RおよびRが水素であり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCHであり、R-Rが水素であり、Rが水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、Rが水素であり、R-Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XおよびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、RおよびRが水素であり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XおよびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはC
Dから選択され、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R、RおよびRが水素であり、Rが水素または重水素から選択され、XおよびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R-Rが水素であり、XおよびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、Rが水素であり、XがCHであり、R-Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、RおよびRが水素であり、XがCHであり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R、RおよびRが水素であり、XがCHであり、Rが水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(
I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCHであり、R-Rが水素であり、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、R-Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、Rが水素であり、R、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、RおよびRが水素であり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、R-Rが水素であり、Rが水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、XがCH,R-Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、XがCHであり、Rが水素であり、R、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、Y、Y、Y、Y、Yおよ
びYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、、XがCDであり、XがCHであり、RおよびRが水素であり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、XがCHであり、R-Rが水素であり、Rが水素または重水素から選択され、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、Rが水素であり、R-Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、RおよびRが水素であり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、R、RおよびRが水素であり、Rが水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、R-Rが水素であり、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、Rが水素であり、XがCHであり、R-Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、RおよびRが水素であり、XがCHであり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、R、RおよびRが水素であり、XがCHであり、Rが水素または重水素から選択され、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、XがCHであり、R-Rが水素であり、Y、Y、Y、Y、YおよびYが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、R-Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、R-Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XおよびXがCDであり、R-Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の
化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、Rが重水素であり、R、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XおよびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、Rが重水素であり、XがCDであり、R、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、Rが重水素であり、XがCDであり、R、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、Rが重水素であり、XおよびXがCDであり、R、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、RおよびRが重水素であり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XおよびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、RおよびRが重水素であり、XがCDであり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、RおよびRが重水素であり、XがCDであり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、RおよびRが重水素であり、XおよびXがCDであり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R-Rが重水素であり、Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XおよびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R-Rが重水素であり、XがCDであり、Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R-Rが重水素であり、XがCDであり、Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R-Rが重水素であり、XおよびXがCDであり、Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、Rが重水素であり、R-Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XおよびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選
択され、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、Rが重水素であり、XがCDであり、R-Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、Rが重水素であり、XがCDであり、R-Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、Rが重水素であり、XおよびXがCDであり、R-Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、RおよびRが重水素であり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XおよびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、RおよびRが重水素であり、XがCDであり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y-Y各が、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、RおよびRが重水素であり、XがCDであり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、RおよびRが重水素であり、XおよびXがCDであり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R、RおよびRが重水素であり、Rが水素または重水素から選択され、XおよびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R、RおよびRが重水素であり、XがCDであり、Rが水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R、RおよびRが重水素であり、XがCDであり、Rが水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R、RおよびRが重水素であり、XおよびXがCDであり、Rが水素または重水素から選択され、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R-Rが重水素であり、XおよびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R-Rが重水素であり、XがCDであり、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択さ
れる、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R-Rが重水素であり、XがCDであり、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)および式(I-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R-Rが重水素であり、XおよびXがCDであり、Y-Yが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
別の実施形態では、本発明は、式(II)の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
Figure 0007241435000010
式中、
、R、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、
およびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選択され、
但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
別の実施形態では、本発明は、式(II-1)の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
Figure 0007241435000011
式中、R、R、R、R、XおよびXは上記で定義される通りである。
別の実施形態では、本発明は、式(II-1a)の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
Figure 0007241435000012
式中、R、R、R、R、XおよびXは上記で定義される通りである。
別の実施形態では、本発明は、式(II-1b)の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
Figure 0007241435000013
式中、R、R、R、R、XおよびXは上記で定義される通りである。
別の実施形態では、本発明は、式(II-2)の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
Figure 0007241435000014
式中、R、R、R、R、XおよびXは上記で定義される通りである。
別の実施形態では、本発明は、式(II-2a)の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
Figure 0007241435000015
式中、R、R、R、R、XおよびXは上記で定義される通りである。
別の実施形態では、本発明は、式(II-2b)の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
Figure 0007241435000016
式中、R、R、R、R、XおよびXは上記で定義される通りである。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式の(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、Rが水素であり、R、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XおよびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、RおよびRが水素であり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XおよびXが、それぞれ独立して、CH、CD、C
HDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R-Rが水素であり、Rが水素または重水素から選択され、XおよびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCHであり、R-Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCHであり、Rが水素であり、R、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCHであり、RおよびRが水素であり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCHであり、R-Rが水素であり、Rが水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、Rが水素であり、R-Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XおよびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化
合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、RおよびRが水素であり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XおよびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R、RおよびRが水素であり、Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XおよびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R-Rが水素であり、XおよびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、Rが水素であり、XがCHであり、R-Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、RおよびRが水素であり、XがCHであり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R、RおよびRが水素であり、XがCHであり、Rが水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1
b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCHであり、R-Rが水素であり、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、R-Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、Rが水素であり、R、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、RおよびRが水素であり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、R-Rが水素であり、Rが水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関し、但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、XがCHであり、R-Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、XがCHであり、Rが水素であり、R、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1
b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、XがCHであり、RおよびRが水素であり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、XがCHであり、R-Rが水素であり、Rが水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、Rが水素であり、R-Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、RおよびRが水素であり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、R、RおよびRが水素であり、Rが水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、R-Rが水素であり、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、Rが水素であり、XがCHであり、R-Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、RおよびRが水素であり、XがCHであり、
およびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、R、RおよびRが水素であり、XがCHであり、Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、XがCHであり、R-Rが水素である、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、R-Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XがCDであり、R-Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、XおよびXがCDであり、R-Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、Rが重水素であり、R、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XおよびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、Rが重水素であり、XがCDであり、R、RおよびRが、それ
ぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、Rが重水素であり、XがCDであり、R、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、Rが重水素であり、XおよびXがCDであり、R、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、RおよびRが重水素であり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XおよびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、RおよびRが重水素であり、XがCDであり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、RおよびRが重水素であり、XがCDであり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、RおよびRが重水素であり、XおよびXがCDであり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R-Rが重水素であり、Rが、それぞれ独立して、水素または重水素
から選択され、XおよびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R-Rが重水素であり、XがCDであり、Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R-Rが重水素であり、XがCDであり、Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R-Rが重水素であり、XおよびXがCDであり、Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、Rが重水素であり、R-Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XおよびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、Rが重水素であり、XがCDであり、R-Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式の(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、Rが重水素であり、XがCDであり、R-Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、Rが重水素であり、XおよびXがCDであり、R-Rが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体
、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、RおよびRが重水素であり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XおよびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、RおよびRが重水素であり、XがCDであり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、RおよびRが重水素であり、XがCDであり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、RおよびRが重水素であり、XおよびXがCDであり、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R、RおよびRが重水素であり、Rが水素または重水素から選択され、XおよびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R、RおよびRが重水素であり、XがCDであり、Rが水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R、RおよびRが重水素であり、XがCDであり、Rが水素または重水素から選択され、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択され
る、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R、RおよびRが重水素であり、XおよびXがCDであり、Rが水素または重水素から選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R-Rが重水素であり、XおよびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R-Rが重水素であり、XがCDであり、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R-Rが重水素であり、XがCDであり、XがCH、CD、CHDまたはCHDから選択される、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
一般式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)および式(II-2b)のいくつかの実施形態では、好ましくは、本発明は、R-Rが重水素であり、XおよびXがCDである、上記の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
本発明の好ましい実施形態として、前記化合物は、下記のいずれかの構造、またはその薬学的に許容される塩であるが、下記の構造に限定されるものではない。
Figure 0007241435000017
Figure 0007241435000018
互変異性体:ピラゾール環の水素原子は、1位と2位の間の互変異性のバランスで存在し得るため、水素原子をピラゾールに含む本明細書に開示する化学式および化学名は、該当化合物の互変異性体を含むことを当業者は認識するであろう。
例えば、式(I)の化合物は、
Figure 0007241435000019
式(I)の化合物の対応する互変異性体を含む。
Figure 0007241435000020
本発明の化合物は、1つ以上の不斉中心を含んでもよく、したがって、様々な「立体異性体」形態、例えば、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマー形態で存在し得る。例えば、本発明の化合物は、個々のエナンチオマー、ジアステレオマーまたは幾何異性体(例えば、シスおよびトランス異性体)であってもよく、またはラセミ混合物および1つまたは複数の立体異性体が豊富な混合物を含む立体異性体の混合物の形態であってもよい。異性体は、キラル高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)ならびにキラル塩の形成および結晶化を含む、当業者に公知の方法によって混合物から単離することができ、または好ましい異性体は、不斉合成によって製造することができる。
当業者は、有機化合物が溶媒と複合体を形成し、それが該当溶媒中で反応するか、または該当溶媒から沈殿もしくは結晶化することを理解するであろう。これらの複合体は、「溶媒和物」と呼ばれる。該当溶媒が水である場合、複合体は「水和物」と呼ばれる。本発明は、本発明の化合物の全ての溶媒和物をカバーする。
「溶媒和物」という用語とは、一般に溶媒分解反応によって形成される、溶媒と結合した化合物またはその塩の形態を指す。この物理的会合は、水素結合を含み得る。従来の溶媒には、水、メタノール、エタノール、酢酸、DMSO、THF、エチルエーテルなどが含まれる。本明細書に記載の化合物は、例えば、結晶形態で調製することができ、溶媒化されてもよい。適切な溶媒和物には、薬学的に許容される溶媒和物が含まれ、さらに、化学量論的溶媒和物および非化学量論的溶媒和物が含まれる。いくつかの場合において、前記溶媒和物は、例えば、1つ以上の溶媒分子が結晶性固体の結晶格子に組み込まれている場合、単離することが可能である。「溶媒和物」は、溶液状態の溶媒和物および単離可能な溶媒和物を含む。代表的な溶媒和物には、水和物、エタノラートおよびメタノラートが含まれる。
「水和物」という用語とは、水と結合した化合物を指す。一般に、化合物の水和物に含まれる水分子の数と、該当水和物中の該当化合物の分子数との比率が決定される。したがって、化合物の水和物は、例えば、一般式Rx HO(式中、Rはこの化合物であり、およびxは0より大きい数である)で表すことができる。所定の化合物は、例えば、一水和物(xは1)、低級水和物(xは、0より大きく1未満の数、例えば、半水和物(R0.5HO))及び多水和物(xは、1より大きい数、例えば、二水和物(R2HO)及び六水和物(R6HO))を含む、1種より多い水和物のタイプを形成することができる。
本発明の化合物は、非晶質または結晶形態(結晶多形)であり得る。さらに、本発明の化合物は、1つ以上の結晶形態で存在することができる。したがって、本発明は、本発明
の化合物の非晶質または結晶形態の全てをその範囲内に含む。「結晶多形物」という用語とは、特定の結晶が堆積して配列する化合物の結晶形態(またはその塩、水和物もしくは溶媒和物)を指す。すべての結晶多形物は、同じ元素組成を有する。異なる結晶形態は、一般に、異なるX線回折パターン、赤外線スペクトル、融点、密度、硬度、結晶形状、光電特性、安定性、及び溶解度を有する。再結晶化溶媒、結晶化速度、貯蔵温度、及び他の要因により、1つの結晶形態が支配的になる可能性がある。化合物の様々な結晶多形物は、異なる条件下での結晶化によって製造することができる。
本発明はまた、本発明の化合物のものと同等である、同位体で標識された化合物を含むが、1つ以上の原子が、自然界でよく見られる原子の質量または質量数とは異なる原子の質量または質量数の原子によって置き換えられている。本発明の化合物に導入され得る同位体の例としては、例えば、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、及び塩素の同位体、例えば、それぞれH、H、13C、11C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18Fおよび36Clが挙げられる。上記の同位体および/または他の原子の他の同位体を含む本発明の化合物、そのプロドラッグ、および前記化合物または前記プロドラッグの薬学的に許容される塩は、全て本発明の範囲内である。放射性同位体(例えば、Hおよび14C)を導入したものなどの特定の同位体で標識された本発明の化合物は、薬物および/または基質組織分布アッセイに有用である。トリチウム(すなわちH)および炭素14(すなわち14C)同位体は、それらの製造および検出が容易であるため、特に好ましい。さらに、より重い同位体、例えば重水素、すなわちHによる置換は、より高い代謝安定性が、治療上の利点、例えば体内の半減期の延長又は必要とされる用量の低減を提供し得るので、場合によっては好ましいことがある。同位体で標識された本発明の式(I)の化合物およびそのプロドラッグは、一般に、下記のスキームおよび/または実施例と製造例に開示されているプロセスを実施する際に、非同位体標識試薬を容易に入手可能な同位体標識試薬に置き換えることによって製造することができる。
さらに、プロドラッグも、本発明の文脈内に含まれる。本明細書で使用される「プロドラッグ」という用語とは、体内で、例えば血液中での加水分解によって、医学的効果を有する活性形態に変換される化合物を指す。薬学的に許容されるプロドラッグは、T. Higuchi and V. Stella、Prodrugs as Novel Delivery Systems、A.C.S. Symposium Series、Vol. 14、Edward B. Roche, ed.、Bioreversible Carriers in Drug Design、American Pharmaceutical Association and Pergamon Press、1987、並びにD. Fleisher, S. Ramon and H. Barbra 「Improved oral drug delivery:solubility limitations overcome by the use of
prodrugs」、Advanced Drug Delivery Reviews(1996)19(2)115-130に記載されており、各々の文献は参照により本明細書に組み込まれる。
プロドラッグは、共有結合した任意の本発明の化合物であり、そのようなプロドラッグが患者に投与されると、体内で親化合物を放出する。プロドラッグは、通常、官能基を修飾することによって製造され、修飾は、該当修飾が慣習的な操作によって、またはインビボでの開裂によって親化合物を生成する様式で行われる。プロドラッグは、例えば、ヒドロキシル、アミノ、またはチオール基が任意の基に結合している本発明の化合物を含み、それが患者に投与されると、開裂してヒドロキシル、アミノ、またはチオール基を形成することができる。したがって、プロドラッグの代表的な例としては、式(I)の化合物のヒドロキシル、チオール基、およびアミノ官能基の酢酸エステル/アミド、ギ酸エステル
/アミド、および安息香酸エステル/アミド誘導体が含まれるが、これらに限定されない。また、カルボン酸(-COOH)の場合には、例えば、メチルエステル、エチルエステル等のエステルを使用することができる。エステルは、それ自身が活性であってもよく、および/またはヒトの体内条件下で加水分解されてもよい。適切な薬学的に許容される体内で加水分解可能なエステル基としては、ヒトにおいて容易に分解して親酸またはその塩を放出するものが含まれる。
本発明の化合物の製造方法
本発明の化合物(その塩を含む)は、既知の有機合成技術を使用して製造することができ、以下のスキームのもの等の様々な可能な合成経路のいずれかに従って合成することができる。本発明の化合物を製造するための反応は、適切な溶媒中で行うことができ、有機合成分野の当業者は溶媒を容易に選択することができる。適切な溶媒は、反応が行われる温度(例えば、溶媒の凍結温度から溶媒の沸点までの温度範囲の温度)で出発物質(反応物)、中間体または生成物と実質的に反応しないことがある。所定の反応は、1つの溶媒又は1つ以上の溶媒の混合物で行うことができる。当業者は、特定の反応工程に応じて特定の反応工程で使用する溶媒を選択することができる。
本発明の化合物の製造は、異なる化学基の保護および脱保護に関することができる。当業者は、保護および脱保護が必要であるかどうか、ならびに適切な保護基の選択を容易に判断することができる。保護基の化学的性質は、例えばWuts and Greene、Protective Groups in Organic Synthesis、第4版、John Wiley & Sons:New Jersey、(2006)を参照してもよく、その全体は参照により本明細書に組み込まれる。
本発明の化合物は、化合物のラセミ混合物を光学活性の分割剤と反応させて一対のジアステレオマー化合物を形成し、ジアステレオマーを分離し、光学純粋なエナンチオマーを回収することによって、その個々の立体異性体に製造することができる。エナンチオマーの分割は、本発明の化合物のジアステレオマー誘導体、好ましくは解離可能な複合体(例えば、結晶性ジアステレオマー塩)を使用して行うことができる。ジアステレオマーは、著しく異なる物理的特性(例えば、融点、沸点、溶解度、反応性など)を有し、これらの非類似性の利点を通して容易に分離することができる。ジアステレオマーは、クロマトグラフィー、好ましくは溶解度の差に基づく分離/分割技術によって分離することができる。次いで、ラセミ化しない任意の実際的手段によって、光学的に純粋なエナンチオマーを分割試薬と共に回収する。ラセミ混合物から出発して化合物の立体異性体を得るための分割に適した技術のより詳細な説明は、Jean Jacques、Andre Collet、Samue1 H.Wilen、「エナンチオマー、ラセミ体及び分割」(「Enantiomers,Racemates and Resolutions」)、John Wiley And Sons、Inc.、1981に見いだされる。
反応は、当該分野で公知の任意の適切な方法に従ってモニターされ得る。例えば、生成物形成は、核磁気共鳴(NMR)分光法(例えばHまたは13C)、赤外(IR)分光法、分光光度法(例えば、UV可視光)、質量分析(MS)などの分光的手段によって、または高速液体クロマトグラフィー(HPLC)もしくは薄層クロマトグラフィー(TLC)などのクロマトグラフィー手段によって、監視され得る。
医薬組成物、製剤およびキット
別の側面では、本発明は、本発明の化合物(「活性成分」とも呼ばれる)および薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物を提供する。いくつかの実施形態では、前記医薬組成物は有効量の活性成分を含む。いくつかの実施形態では、前記医薬組成物は治療有効量の活性成分を含む。いくつかの実施形態では、前記医薬組成物は予防的有効量の活性成分
を含む。
本発明において使用するための薬学的に許容される賦形剤は、一緒に製剤化される化合物の薬理学的活性を損なわない、非毒性の担体、アジュバント、またはビヒクルを指す。本発明の組成物において使用することができる薬学的に許容される担体、アジュバントまたはビヒクルには、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、血清タンパク質(例えば、ヒト血清アルブミン)、緩衝物質(例えば、リン酸塩)、グリシン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物性脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、塩または電解質(例えば、硫酸プロタミン)、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩、シリカゲル、トリケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロース系物質、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリレート、ワックス、ポリエチレン・ポリオキシプロピレン・ブロックポリマー、ポリエチレングリコール、およびラノリンが含まれるが、これらに限定されない。
本発明は、キット(例えば、医薬品パック)も含む。提供されるキットは、本発明の化合物、他の治療剤、ならびに本発明の化合物、他の治療剤を含有する第1および第2の容器(例えば、バイアル、アンプル、ボトル、シリンジおよび/または分散可能なパッケージまたは他の適切な容器)を含み得る。いくつかの実施形態では、提供されるキットは、本発明の化合物および/または他の治療剤を希釈または懸濁するための薬学的に許容される賦形剤を含有する第3の容器を任意選択でさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、第1の容器および第2の容器内に提供される本発明の化合物および他の治療剤は、組み合わされて、1つの単位剤形を形成する。
本発明で提供される医薬組成物は、限定されないが、経口投与、非経口投与、吸入投与、局所投与、直腸投与、経鼻投与、口腔内投与、膣内投与、インプラントによる投与、または他の投与手段を含む、多くの経路によって投与することができる。例えば、本明細書で使用される非経口投与には、皮下投与、皮内投与、静脈内投与、筋肉内投与、関節内投与、動脈内投与、滑液包内投与、胸骨内投与、脳脊髄膜内投与、病巣内投与、および頭蓋内注射または注入技術が含まれる。
一般的には、有効量の本明細書に提供される化合物が投与される。治療される状態、選択された投与経路、実際に投与される化合物、個々の患者の年齢、体重および反応、患者の症状の重症度などを含む、関連する状況に応じて、実際に投与される化合物の量を医師が決定することができる。
本発明の前記疾患の予防に使用する場合、本明細書に提供される化合物は、典型的には、上記の用量レベルで、医師の推奨に基づいて、かつ医師の監督下で、前記疾患を発症するリスクのある被験者に投与される。特定の疾患を発症するリスクのある被験者は、一般的には、前記疾患の家族歴を有する被験者、または遺伝子検査もしくはスクリーニングによって、前記疾患の発症に特に感受性であると決定された被験者を含む。
本明細書に提供される医薬組成物はまた、長期間投与され得る(「長期投与」)。長期投与とは、化合物またはその医薬組成物を、例えば、3ヶ月、6ヶ月、1年、2年、3年、5年などの長期間にわたり投与すること、または、例えば、被験者の残りの生涯にわたって無期限に投与し続けることを意味する。いくつかの実施形態では、長期投与は、例えば、治療枠内で、長期間にわたって、前記化合物の一定のレベルを血液中に提供することを目的とする。
本発明の医薬組成物は、様々な投与方法を用いてさらに送達することができる。例えば
、いくつかの実施形態では、医薬組成物は、例えば、血液中の化合物の濃度を有効レベルまで急速に増加させるために、ボーラス投与され得る。ボーラス用量は、活性成分の目標全身性レベル、例えば筋肉内または皮下ボーラス用量に依存し、活性成分の徐放を可能にするが、静脈に直接送達されたボーラス(例えばIV静脈点滴による)は、血液中の活性成分の濃度が有効レベルまで急速に上昇するように、より迅速に送達され得る。他の実施形態では、医薬組成物は、被験者の身体における定常状態濃度の活性成分を提供するために、持続注入、例えばIV静脈内点滴によって投与することができる。さらに、他の実施形態では、医薬組成物のボーラス用量を最初に投与し、その後、注入を続けることができる。
経口組成物は、バルク液体溶液もしくは懸濁剤またはバルク粉剤の形態であり得る。しかし、より一般的には、正確な用量を容易にするために、前記組成物は単位用剤形態で提供される。「単位剤形」という用語とは、ヒト患者および他の哺乳動物のための単位用量として適した物理的に別個の単位を指し、各単位は、所望の治療効果を生じるのに適した所定の数の活性物質および適切な医薬賦形剤を含む。典型的な単位用剤形態としては、液体組成物の予め充填された、予め測定されたアンプルもしくはシリンジ、または固体組成物の場合の、丸剤、錠剤、カプセル剤などが挙げられる。そのような組成物において、前記化合物は、一般的にはより少ない成分(約0.1~約50重量%、または好ましくは約1~約40重量%)であり、残りは、所望の投与形態を形成するのに有用な様々な担体または賦形剤および加工助剤である。
経口用量について、代表的なプロトコルは、1日当たり1~5回、特に2~4回、典型的には3回の経口用量である。これらの用量の投与様式を用いると、各用量は、約0.01~約20mg/kgの本発明の化合物を提供し、好ましい用量は、それぞれ、約0.1~約10mg/kg、特に約1~約5mg/kgを提供する。
注射用量の使用と類似の血中レベル、または注射用量の使用より低い血中レベルを提供するために、通常、約0.01~約20重量%、好ましくは約0.1~約20重量%、好ましくは約0.1~約10重量%、かつより好ましくは約0.5~約15重量%の量で経皮用量が選択される。
注射用量レベルは、約1~約120時間、特に24~96時間で、約0.1mg/kg/時間~少なくとも10mg/kg/時間の範囲である。十分な安定状態レベルを得るために、約0.1mg/kg~約10mg/kg以上の予充填ボーラスを投与することもできる。最大総用量は、40~80kgのヒト患者にとって約2g/日を超えることはできない。
経口投与に適した液体形態としては、適切な水性または非水性担体、ならびに緩衝剤、懸濁剤および分散剤、着色剤、香味剤などを挙げることができる。固体形態は、例えば、微結晶性セルロース、トラガカントまたはゼラチンなどの結合剤、デンプンまたはラクトースなどの賦形剤、アルギン酸、プライムゲル(Primogel)またはコーンスターチなどの崩壊剤、ステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤、コロイド状二酸化ケイ素などの流動促進剤、スクロースまたはサッカリンなどの甘味剤、またはミント、サリチル酸メチルまたはオレンジフレーバー調味料などの調味料のいずれか、または類似の特性を有する化合物を含んでもよい。
注射可能な組成物は、典型的には、注射用可能な滅菌生理食塩水もしくはリン酸塩緩衝食塩水、または該当分野で公知の他の注射可能な賦形剤に基づく。前述のように、そのような組成物において、活性化合物は、典型的には、少量の成分、多くの場合、約0.05~10重量%であり、残りは、注射可能な賦形剤などである。
経皮組成物は、典型的には、活性成分を含有する局所軟膏剤またはクリーム剤として製剤化される。軟膏剤として製剤化される場合、活性成分は、典型的には、パラフィンまたは水混和性軟膏基剤と組み合わされる。あるいは、活性成分は、例えば、水中油型クリーム基剤と共にクリーム剤として製剤化されてもよい。そのような経皮製剤は、当該分野において周知であり、一般に、活性成分または製剤の安定な皮膚浸透を高めるための他の成分を含む。そのような既知の経皮製剤および成分はすべて本発明によって提供される範囲内に含まれる。
本発明の化合物は、経皮デバイスによって投与することもできる。したがって、経皮投与は、リザーバー(reservoir)または多孔質膜タイプ、または様々な固体マトリックスのパッチを使用して達成され得る。
経口投与、注射投与または局所投与のための組成物に使用される上記の成分は、単に代表的なものである。他の材料及び加工技術などは、Remington’s Pharmaceutical Sciences、17th edition、1985、Mack Publishing Company、Easton、Pennsylvaniaのセクション8に記載されており、この文献は参照により本明細書に組み込まれる。
本発明の化合物はまた、徐放性形態で、または徐放性薬物送達システムから投与することができる。代表的な徐放性材料の記述は、Remington’s Pharmaceutical Sciencesに見出すことができる。
本発明はまた、本発明の化合物の薬学的に許容される製剤に関する。一つの実施形態では、前記製剤は水を含む。別の実施形態では、前記製剤はシクロデキストリン誘導体を含む。最も一般的なシクロデキストリンは、それぞれ6、7及び8個のα-1,4-結合グルコース単位からなるα-、β-およびγ-シクロデキストリンであり、これらは、任意に、結合糖部分上に、メチル化、ヒドロキシアルキル化、アシル化及びスルホアルキルエーテル置換を含むが、これらに限定されない1個以上の置換基を含む。いくつかの実施形態では、前記シクロデキストリンは、カプチゾール(Captisol)としても知られるスルホアルキルエーテルβ-シクロデキストリン、例えばスルホブチルエーテルβ-シクロデキストリンである。例えば、米国特許第5,376,645号を参照されたい。いくつかの実施形態では、前記製剤は、ヘキサプロピル-β-シクロデキストリン(例えば、水中、10~50%)を含む。
適応症
本発明は、治療有効量の式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)、式(I-2b)、式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)または式(II-2b)で定義される化合物を被験者に投与することを含む、アンドロゲン受容体(AR)依存性疾患の治療および/または予防を必要とする治療方法をカバーする。アンドロゲン受容体依存性疾患はがんである。ここで、前記のがんは、前立腺がん(PCa)、乳がん(例えばトリプルネガティブ乳がん(TNBC))、精巣がん、部分アンドロゲン非感受性症候群(PAIS)に関連するがん(例えば性腺腫瘍およびセミノーマ)、子宮がん、卵巣がん、卵管がんまたは腹膜がん、唾液腺がん、膀胱がん、泌尿生殖器系がん、脳がん、皮膚がん、リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、肝がん、肝細胞がん、腎臓がん、腎細胞がん、骨肉腫、膵臓がん、子宮内膜がん、肺がん、非小細胞肺がん、胃がん、結腸がん、肛門周囲腺腫または中枢神経系ガンから選択される。別の実施形態では、乳がんはトリプルネガティブ乳がん(TNBC)である。
本発明は、治療有効量の式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式
(I-1b)、式(I-2a)、式(I-2b)、式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)または式(II-2b)で定義される化合物を被験者に投与することを含む、男性被験者における前立腺がん(PCa)の治療を必要とするか、または生存期間を増加させる治療方法をカバーする。前立腺がんには、末期前立腺がん、去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)、転移性CRPC(mCRPC)、非転移性CRPC(nmCRPC)、高リスクnmCRPC、またはそれらの任意の組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。本発明の別の実施形態は、さらにアンドロゲン遮断療法(ADT)の投与を含む方法をカバーする。または,方法は、既知のアンドロゲン受容体拮抗薬またはADTによる治療に対して耐性である前立腺がんまたは他のAR拮抗薬耐性がんを治療できる方法であり、アンドロゲン受容体拮抗薬は、エンザルタミド(enzalutamide)、ビカルタミド(bicalutamide)、アビトロン(abitron)、ARN-509、ODM-201、EPI-001、EPI-506、AZD-3514、ガレテロン(galeterone)、ASCJ-9、フルタミド(flutamide)、ヒドロキシフルタミド(hydroxyflutamide)、ニルタミド(nilutamide)、酢酸シプロテロン(cyproterone acetate)、ケトコナゾール(ketoconazole)またはスピロノラクトン(spironolactone)の少なくとも1つである。
前立腺特異的抗原(PSA)の正常なレベルは、例えば、年齢および男性被験者の前立腺のサイズなど、いくつかの要因に依存する。PSAのレベルが2.5~10ng/mLの間であることは「臨界的に高い」と考えられ、一方、10ng/mLを超えるレベルは「高い」と考えられる。0.75/年よりも大きい速度の変化または「PSA速度」は、高いと考えられる。PSAのレベルは、持続的なADTもしくはADTの病歴、外科的去勢、または抗アンドロゲンおよび/もしくはLHRHアゴニストでの治療にもかかわらず、依然として増加する可能性がある。
去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)に進行する高リスクのある患者の末期前立腺がんを罹患している男性は、血清総テストステロン濃度が20ng/dLを超える、アンドロゲン遮断療法(ADT)を受けている男性、または末期前立腺がんを罹患している男性であり、前記男性は、ADTの開始時に以下のいずれかを有する。(1)Gleasonモード4又は5の前立腺がんの確認;(2)転移性前立腺がん;(3)PSA倍加時間<3ヶ月;(4)PSA≧20ng/dL;または(5)明確な局所療法(根絶性前立腺切除術または放射線療法)後のPSA再発<3年。
リスクが高い非転移性去勢抵抗性前立腺がん(高リスクnmCRPC)を有する男性は、急速なPSA倍加時間を有し、約18か月以下の予測無増悪生存期間を有する男性を含むことができる。
本発明の方法は、PSAレベルが8ng/mLを超える、被験者を治療することができ、被験者は、高リスクnmCRPCを罹患している。患者集団はnmCRPCを罹患している被験者を含み、8か月未満または10か月未満でPSAが2倍化する。方法はまた、高リスクnmCRPCを罹患している被験者において総血清テストステロンレベルが20ng/mLを超える、患者集団を治療することができる。ある場合では、無血清テストステロンレベルは、高リスクnmCRPCを罹患している精巣切除の男性被験者において観察される無血清テストステロンレベルよりも大きい。
本発明の医薬組成物は、少なくとも1種の抗アンドロゲン、抗programmed death受容体1(抗PD-1)薬物または抗PD-L1薬物をさらに含み得る。抗アンドロゲンには、ビカルタミド、フルタミド、フィナステリド(finasteride)、デュタステリド(dutasteride)、エンザルタミド(enzalutam
ide)、ニルタミド(nilutamide)、クロルマジノン(chlormadinone)、アビトロン(abiraterone)、またはそれらの任意の組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。抗PD-1薬物には、AMP-224、ニボルマブ(nivolumab)、ペムブロリズマブ(pembrolizumab)、ピジリズマブ(pidilizumab)およびAMP-554が含まれるが、これらに限定されない。抗PD-L1薬物には、BMS-936559、アテゾリズマブ(atezolizumab)、デュルバルマブ(durvalumab)、アベルマブ(avelumab)およびMPDL3280が含まれるが、これらに限定されない。抗CTLA-4薬物には、イピリムマブ(ipilimumab)およびトレメリムマブ(tremelimumab)が含まれるが、これらに限定されない。
前立腺がん、末期前立腺がん、CRPC、mCRPCおよび/またはnmCRPCの治療は、前立腺がんの症状、機能および/または生存期間の臨床的に有意な改善をもたらし得る。がんが転移性であれば、放射線無増悪生存期間(rPFS)を増加させることなどによって臨床的に有意な改善が決定されたり、がんが非転移性であれば、無転移生存期間(MFS)などが増加したりする。
本発明は、前立腺がん、末期前立腺がん、CRPC、mCRPCおよび/またはnmCRPCを罹患している男性被験者における血清前立腺特異的抗原(PSA)レベルを低下させる方法であって、治療有効量のAR拮抗薬化合物を投与することを含み、前記化合物が式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)、式(I-2b)、式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)または式(II-2b)の構造によって表される、方法をカバーする。
本発明は、CRPCを罹患している男性被験者における血清PSAを減少させるためのホルモン療法の補助方法であって、CRPCを罹患している男性被験者の血清PSAを減少させるための治療有効量の式(I)、式(I-1)、式(I-2)、式(I-1a)、式(I-1b)、式(I-2a)、式(I-2b)、式(II)、式(II-1)、式(II-2)、式(II-1a)、式(II-1b)、式(II-2a)または式(II-2b)の化合物を投与することを含む、方法をカバーする。
方法は、rPFSまたはMFSを増加させることができる。
被験者は非転移性がんを患う可能性がある:アンドロゲン遮断療法(ADT)の失敗、精巣摘出術を受けること、またはPSAレベルが高いか、もしくは上昇していること;被験者は、前立腺がん、末期前立腺がん、難治性前立腺がんを罹患している患者、CRPC患者、mCRPC患者またはnmCRPC患者であり得る。これらの被験者では、難治性のがんは、エンザルタミド抵抗性前立腺がんであり得る。これらの被験者では、nmCRPCは高リスクnmCRPCである可能性がある。さらに、被験者は、総Tの去勢レベルを有するか、または有さない場合にアンドロゲン遮断療法(ADT)を受け得る。
本明細書で使用される場合、「去勢抵抗性前立腺がんを罹患している被験者」という句とは、以下の特徴:以前にアンドロゲン遮断療法(ADT)で治療されたこと;ADTに反応し、現時点で血清PSA>2ng/mLまたはPSA>2ng/mLであり、ADTによって得られた最低点を25%上回っていることを示すこと;アンドロゲン遮断療法にもかかわらず、血清PSAの進行を有すると診断された被験者;血清総テストステロンの去勢レベル(<50ng/dL)または血清総テストステロンの去勢レベル(<20ng/dL)であること、のうちの少なくとも1つを有する被験者を指す。被験者は、少なくとも2週間隔たった2回の連続評価で血清PSAが上昇しており;ADTによる有効な治
療;あるいはADT開始後に血清PSA反応の履歴がある。
本明細書で使用される場合、「血清PSAの進行」という用語とは、血清PSAの25%以上の増加、かつ最低点から絶対で2ng/mL以上の増加を意味し;またはアンドロゲン遮断療法(ADT)開始後の血清PSAが2ng/mLを超えるか、またはPSAが2ng/mLを超え、ADTによって得られた最低点よりも25%高い増加を示す。「最低点」という用語とは、患者がADTを経験した場合の最低PSAレベルを指す。
「血清PSA反応」という用語とは、ADTの開始前の血清PSA値の少なくとも90%の低下;任意の時点で<10ng/mLであり、検出不可能なレベルの血清PSA(<2ng/mL);ベースラインからの血清PSAの少なくとも50%の低下;ベースラインからの血清PSAの少なくとも40%の低下;ベースラインからの血清PSAの少なくとも30%の低下;またはベースラインからの血清PSAの少なくとも10%の低下、のうちの少なくとも1つを指す。
「末期前立腺がん」という用語とは、前立腺に由来し、前立腺、例えば、精嚢骨盤リンパ節若しくは骨格、又は身体の他の部分を含む周囲組織を越えて広く転移した転移性がんを指す。前立腺がん病変は、1~5のGleason等級によって悪性度を高めるために等級された。有意な前立腺疾患末期疾患および/または死亡リスクを有する患者は、前記定義に含まれるべきであり、IIBまでの低い疾患ステージを有する前立腺嚢外の任意のがん患者は、明らかに「末期」疾患を持っている。「末期前立腺がん」は、局所的に末期前立腺がんを指し得る。
「難治性」という用語とは、治療に反応しないがんを指すことができる。例えば、前立腺がんは、治療の開始時に耐性である場合があり、または治療中に耐性になる場合がある。「難治性がん」は、本明細書では「耐性がん」とも称され得る。
「去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)」という用語とは、テストステロンを減少させるために患者がADTまたは他の療法を維持している時に悪化または進行している末期前立腺がん、またはホルモン難治性、ホルモン静態性、アンドロゲン非依存性、または化学的もしくは外科的去勢抵抗性と見なされる前立腺がんを指す。CRPCは、内分泌アンドロゲン合成によるAR活性化の結果であり得る;リガンド結合ドメイン(LBD)を有しないARスプライスバリアント(AR-SV)の発現;または拮抗薬に抵抗する可能性のあるAR-LBDもしくは他のAR突然変異の発現を指す。CRPCは末期前立腺がんであり、ADTおよび/または外科的去勢が行っているにもかかわらず、進行中である。CRPCは、PSAの増加したまたはより高い血清レベル、がんの転移、骨格がんの転移、疼痛、リンパ節の関与、腫瘍成長の増加した大きさまたは血清マーカー、悪化した予後診断マーカー、または患者の状態によって証明されるように、以前の外科的去勢にかかわらず、ゴナドトロピンを放出するホルモンアゴニスト(例えば、リュープロレリン(leuprorelin))または拮抗薬(例えば、デガレリックス(degarelix)またはアバレリックス(abarelix))、抗アンドロゲン、化学療法剤、または他の前立腺がん療法での継続的治療によって、進行もしくは悪化し続ける、または患者の健康に悪影響を及ぼす前立腺がんとして定義される。
「アンドロゲン遮断療法(ADT)」という用語は、精巣摘除術;黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)類似体の投与;黄体形成ホルモン放出ホルモン拮抗薬の投与;5-レダクターゼ阻害剤の投与;抗アンドロゲンの投与;テストステロン生合成阻害剤の投与;エストロゲンの投与;17α-ヒドロキシラーゼ/C17,20リアーゼ(CYP17A1)阻害剤の投与を含み得る。LHRH薬物は、精巣が産生するテストステロンの量を低下させる。
本発明は、抗アンドロゲン耐性前立腺がんを治療する方法をカバーする。抗アンドロゲンは、ビカルタミド、ヒドロキシフルタミド、フルタミド、エンザルタミドまたはアビトロンを含み得るが、これらに限定されない。
以下、具体的な実施例を挙げて本発明をさらに説明する。なお、これらの実施例は、本発明を説明するためにのみ使用され、本発明の範囲を限定するものではないことを理解される。以下の実施例において、具体的な条件を記載していない実験方法は、通常、慣用の条件、または製造業者が提案する条件に従う。部および百分率は、特に断りのない限り、重量部および重量百分率である。
本明細書で使用されている略語は、次の意味である。
Figure 0007241435000021
中間体A1 (S)-4-(1-(2-アミノプロピル)-1H-ピラゾール-3-イル)-2-クロロベンゾニトリルの製造
Figure 0007241435000022
以下の合成スキームを用いる。
Figure 0007241435000023
ステップ1 化合物2-クロロ-4-(1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-ピラゾール-5-イル)ベンゾニトリルの合成
窒素雰囲気下、室温で、4-ブロモ-2-クロロベンゾニトリル(14.0g、65.1mmol)、1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(21.0g、76.2mmol)、および炭酸カリウム(18.6g、135mmol)のアセトニトリル(50mL)と水(50mL)の混合物に、Pd(OAc)(400mg)およびPPh(800mg)を加え、反応物を60-70℃で3.5時間撹拌した。熱いうちに水層を分離し、有機層に25%アンモニア水(2mL)を加え、室温まで冷却し、水(80mL)をゆっくりと加え、反応液を一晩撹拌し、固体をろ過し、アセトニトリルおよび水(20mL、1:1)で洗浄し、真空下で乾燥させて、17.8g(収率:95.6%)のオフホワイトの固体を得た。LC-MS (APCI): m/z =
288.1 (M+1)
ステップ2 化合物2-クロロ-4-(1H-ピラゾール-3-イル)ベンゾニトリルの合成
10±3℃で、濃塩酸(0.54mL)を、2-クロロ-4-(1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-ピラゾール-5-イル)ベンゾニトリル(17.8g)のメタノール(70mL)溶液に加え、反応物を10±3℃で2.5時間撹拌した。アンモニア水(25%、3mL)を加え、さらに水(20mL)を加え、反応液を室温で一晩撹拌した後、さらに0-5℃で4時間撹拌し、固体をろ過し、冷水およびメタノール(3:1、40mL)で洗浄し、真空で乾燥させて、9.8g(収率:78%)のオフホワイトの固体を得た。LC-MS (APCI): m/z = 204.1(M+1)
ステップ3 中間体A1の合成
10±5℃で、窒素雰囲気下、DIAD(2.97mL、14.8mmol)を、2-クロロ-4-(1H-ピラゾール-3-イル)ベンゾニトリル(1.5g、7.4mmol)、N-Boc-L-アラニノール(2.65g、14.8mmol)およびPPh(3.96g、14.8mmol)の無水酢酸エチル(20mL)溶液にゆっくりと滴下し、滴下終了後、反応物を室温で一晩撹拌した。濃塩酸(3.1mL)をゆっくりと添加するが、滴下中の反応系の温度は35℃を超えない。滴下終了後、反応を45±5Cで反応が完了するまで反応させた。濃アンモニア水でpHをアルカリ性に調整し、DCMで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過し、減圧下で濃縮し、濃縮液をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH = 8%)により精製して、1.5g(収率:78%)の白い固体を得た。LC-MS (APCI): m/z = 261.2(M+1)
中間体A2 (S)-4-(1-(2-アミノプロピル-1,1-d)-1H-ピラゾール-3-イル)-2-クロロベンゾニトリルの製造
Figure 0007241435000024
以下の合成スキームを用いる。
Figure 0007241435000025
ステップ1 化合物t-ブチル(S)-(1-ヒドロキシプロパン-2-イル-1,1-d)カーバメートの合成
氷浴下、LiAlD(1.0g、23.8mmol)を、Boc-L-アラニンメチルエステル(4.03g、19.8mmol)の無水THF(40ml)にバッチで加え
て、室温で1時間反応させ、NaSO 10HOを加えてクエンチし、ろ過し、THF(30mLx2)で2回洗浄し、ろ液をスピンドライして、3.2g(収率:91%)のオフホワイトの固体を得た。LC-MS (APCI): m/z = 178.2 (M+1)H NMR (500 MHz, CDCl) δ 4.66 (s, 1H), 3.77 (s, 1H), 2.61 (s, 1H), 1.45
(s, 9H), 1.15 (d, J = 6.8 Hz, 3H)。
ステップ2 中間体A2の合成
10±5℃で、窒素雰囲気下、DIAD(2.97mL、14.8mmol)を、2-クロロ-4-(1H-ピラゾール-3-イル)ベンゾニトリル(1.5g、7.4mmol)、t-ブチル(S)-(1-ヒドロキシプロパン-2-イル-1,1-d)カーバメート(2.68g、14.8mmol)およびPPh(3.96g、14.8mmol)の無水EA(20mL)溶液にゆっくりと滴下し、滴下終了後、反応物を室温で一晩撹拌した。濃塩酸(3.1mL)をゆっくりと添加するが、滴下中の反応系の温度は35℃を超えない。滴下終了後、反応を45±5Cで反応が完了するまで反応させた。濃アンモニア水でpHをアルカリ性に調整し、DCMで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過し、減圧下で濃縮し、濃縮液をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH = 8%)により精製して、1.52g(収率:79%)の白い固体を得た。LC-MS
(APCI): m/z = 263.2(M+1)
中間体A3 (S)-4-(1-(2-アミノプロピル-2-d)-1H-ピラゾール-3-イル)-2-クロロベンゾニトリルの製造
Figure 0007241435000026
以下の合成スキームを用いる。
Figure 0007241435000027
ステップ1 化合物2-クロロ-4-(1-(2-オキソプロピル)-1H-ピラゾール-3-イル)ベンゾニトリルの合成
氷浴下、NaH(600mg、15mmol)を、2-クロロ-4-(1H-ピラゾール-3-イル)ベンゾニトリル(2.0g、9.85mmol)のDMF(20ml)溶液にバッチで加えて、室温で0.5時間反応させ、上記系にブロモアセトン(2.56g、18.8mmol)を加え、室温で2時間反応させた。水を加えてクエンチし、EA(100mLx3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過し、減圧下で濃縮し、濃縮液をカラムクロマトグラフィー(PE/EA = 22%)により精製して、1.1g(収率43%)の白い固体を得た。LC-MS (APCI): m/z = 260.1(M+1)
ステップ2 化合物N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル-2-d)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成
室温で、(S)-t-ブチルスルフィンアミド(185mg、1.53mmol)およびチタン酸テトライソプロピル(789mg、2.78mmol)を、2-クロロ-4-(1-(2-オキソプロピル)-1H-ピラゾール-3-イル)ベンゾニトリル(360mg、1.39mmol)のTHF(10mL)溶液に加え、72oCで一晩反応した。-20oCでNaBD(168mg、5.56mmol)をバッチで加え、室温で2時間反応した。水を加えてクエンチし、EA(100mLx3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過し、減圧下で濃縮し、濃縮液をカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc = 64%)により精製して、360mg(収率65%)の白い固体を得た。LC-MS (APCI): m/z = 364.1(M+1)
ステップ3 中間体A3の合成
室温で、HCl(4M,MeOH溶液)(3ml)を、N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(360mg、0.99mmol)のメタノール(5ml)溶液に加え、室温で1時間反応した。スピンドライし、カラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH = 8%)により精製して、116mg(収率:45%)の白い固体を得た。LC-MS (APCI): m/z = 262.1(M+1)
中間体A4 (S)-4-(1-(2-アミノプロピル-1,1,3,3,3-d)-1H-ピラゾール-3-イル)-2-クロロベンゾニトリルの製造
Figure 0007241435000028
以下の合成スキームを用いる。
Figure 0007241435000029
ステップ1 化合物2-クロロ-4-(1-(2-オキソプロピル-1,1,3,3,3-d)-1H-ピラゾール-3-イル)ベンゾニトリルの合成
室温で、テトラヒドロピロール(5mg)を、2-クロロ-4-(1-(2-オキソプロピル)-1H-ピラゾール-3-イル)ベンゾニトリル(1g、3.85mmol)の1,4-ジオキサン(15mL)およびDO(15mL)の混合溶液に加え、室温で72時間反応し、スピンドライし、減圧下で濃縮し、濃縮液をカラムクロマトグラフィー(
PE/EA = 23%)により精製して、850mg(収率:86%)の白い固体を得た。LC-MS (APCI):m/z = 265.1(M+1)H NMR (300 MHz, DMSO-d) δ 8.08 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 8.00 - 7.90 (m, 2H), 7.77 (d, J =
2.4 Hz, 1H), 7.01 (d, J = 2.4 Hz, 1H)。
ステップ2 中間体A4の合成
室温で、(S)-t-ブチルスルフィンアミド(358mg、2.96mmol)およびチタン酸テトライソプロピル(1.53g、5.38mmol)を、2-クロロ-4-(1-(2-オキソプロピル-1,1,3,3,3-d)-1H-ピラゾール-3-イル)ベンゾニトリル(710mg、2.69mmol)のTHF(10mL)溶液に加え、72℃で一晩反応した。-20℃でNaBH(500mg、13.45mmol)をバッチで加えて、室温で2時間反応した。水を加えてクエンチし、EA(100x3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過し、減圧下で濃縮し、濃縮液をカラムクロマトグラフィー(PE/EA = 64%)により精製して、750mgの白い固体を得た。
室温で、HCl(4M、MeOH溶液)(3mL)を、上記生成物のメタノール(5mL)溶液に加え、室温で1時間反応した。スピンドライし、カラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH = 8%)により精製して、420mg(収率:45%)の白い固体を得た。LC-MS (APCI): m/z = 266.1(M+1)
中間体B 5-アセチル-1H-ピラゾール-3-カルボン酸の製造
Figure 0007241435000030
以下の合成スキームを用いる。
Figure 0007241435000031
ステップ1 化合物5-アセチル-1H-ピラゾール-3-カルボン酸エチルの合成
室温で、酢酸エチルアジド(12.5g、110mmol)を、3-ブチン-2-オン(5g、73mmol)の水(80mL)溶液にゆっくりと滴下した。反応物を室温で4時間撹拌し、固体をろ過し、11g(収率:81%)の淡黄色の固体を得た。LC-MS (APCI): m/z = 183.2,H NMR (300 MHz, CDCl) δ 11.69 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 4.43 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 2.61 (s, 3H), 1.41 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。
ステップ2 中間体Bの合成
室温で、NaOH(4.4g、108mmol)を、5-アセチル-1H-ピラゾール-3-カルボン酸エチル(4.0g、22mmol)のメタノール(20mL)および水(20mL)の混合溶液に加え、反応物を室温で2時間撹拌し、濃塩酸でpHを2に調整し、固体をろ過して、3.2g(収率:94%)のオフホワイトの固体を得た。LC-MS (APCI): m/z = 155.1。
実施例1 N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル-1-d)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドの製造
Figure 0007241435000032
以下の合成スキームを用いる。
Figure 0007241435000033
ステップ1 化合物(S)-5-アセチル-N-(1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドの合成
室温で、HBTU(1.53g、4.04mmol)、EDCI(775mg、4.04mmol)および中間体A1(700mg、2.69mmol)を、中間体B(500mg、3.23mmol)およびDIPEA(748mg、5.38mmol)の無水DCM(10mL)溶液に加え、反応物を室温で一晩撹拌した。水を加えてクエンチ反応し、EA(100x3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過し、減圧下で濃縮し、濃縮液をカラムクロマトグラフィー(PE/EA = 80%)により精製して、534mg(収率:50%)の白い固体を得た。LC-MS (APCI): m/z =
397.1(M+1)
ステップ2 化合物N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル-1-d)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドの合成
室温で、NaBD(32mg、0.76mmol)を、(S)-5-アセチル-N-(1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-3-ホルミル(150mg、0.38mmol)の無水CDCDOD(5mL)溶液に加え、反応物を室温で2.5時間撹拌した。HO(20mL)およびHCl(0.5M、0.3mL)を加えてクエンチ反応した。CDCDODを減圧下で除去し、残渣をDCMに溶解し、1Mの炭酸水素ナトリウム溶
液および水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、濃縮液をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH = 6%)により精製して、56mg(収率:51.85%,純度:99.46%)の白い固体を得た。LC-MS (APCI): m/z = 400.1(M+1)H NMR (300 MHz, DMSO-d) δ 13.04 (s, 1H), 8.21 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.98 (s, 2H), 7.80 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.93 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.38 (s, 1H), 5.41 (s, 1H), 4.48-4.28 (m, 3H), 1.36 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 1.09 (d, J = 5.7 Hz, 3H)。
実施例2 N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル-2,2,2-d)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドの製造
Figure 0007241435000034
以下の合成スキームを用いる。
Figure 0007241435000035
ステップ1 化合物(S)-5-(アセチル-d)-N-(1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドの合成
室温で、テトラヒドロピロール(5mg)を、(S)-5-アセチル-N-(1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(400mg、1.0mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)およびDO(10mL)の混合溶液に加え、室温で72時間反応し、スピンドライし、減圧下で濃縮し、濃縮液をカラムクロマトグラフィー(PE/EA = 81%)により精製して、380mg(収率:95%)の白い固体を得た。LC-MS (APCI): m/z = 400.1(M+1)H NMR (500 MHz, DMSO-d) δ 14.18 (d, J = 39.3 Hz, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.00 (d, J = 28.9 Hz, 2H), 7.82 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.62 (s,1H),7.32 (s, 1H), 6.94 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 4.44-4.29 (m, 3H), 1.19 - 1.13 (m, 3H)。
ステップ2 化合物N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル-2,
2,2-d)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドの合成
室温で、NaBH(28mg、74mmol)を、(S)-5-(アセチル-d)-N-(1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(150mg、0.37mmol)の無水エタノール(5mL)に加え、反応物を室温で2.5時間撹拌した。HO(10mL)およびHCl(0.5M、0.3mL)を加えてクエンチ反応した。エタノールを減圧下で除去し、残渣をDCMに溶解し、1Mの炭酸水素ナトリウム溶液および水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、濃縮液をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH = 6%)により精製して、78mg(収率:52%、純度:99.44%)の白い固体を得た。LC-MS (APCI): m/z = 402.1(M+1)+,H NMR (300 MHz, DMSO-d) δ 13.04 (s, 1H), 8.21 (d, J = 7.7 Hz,
1H), 8.07 (s, 1H), 7.98 (s, 2H), 7.80 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.93 (d, J = 2.2 Hz,
1H), 6.38 (s, 1H), 5.41 (s, 1H), 4.77 (s, 1H), 4.48-4.40 (s, 3H), 1.09 (d, J = 5.7 Hz, 3H)。
実施例3 N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル)-5-(1-ヒドロキシエチル-1,2,2,2-d)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドの製造
Figure 0007241435000036
以下の合成スキームを用いる。
Figure 0007241435000037
室温で、NaBD(31mg、74mmol)を、(S)-5-(アセチル-d)-N-(1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(150mg、0.37mmol)の無水CDCDOD(5mL)に加え、反応物を室温で2.5時間撹拌した。HO(10mL)およびHCl(0.5M、0.3mL)を加えてクエンチ反応した。CDCDODを減圧下で除去し、残渣をDCMに溶解し、1Mの炭酸水素ナトリウム溶液および水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、濃縮液をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH = 6%)により精製して、
69mg(収率:46%、純度:99.37%)の白い固体を得た。LC-MS (APCI): m/z = 403.1(M+1)H NMR (300 MHz, DMSO-d) δ 13.04 (s, 1H), 8.21 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.98 (s, 2H), 7.80 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.93 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.38 (s, 1H), 5.41 (s, 1H), 4.48-4.40 (s, 3H), 1.09 (d, J = 5.7 Hz, 3H)。
実施例4 N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル-1,1-d)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドの製造
Figure 0007241435000038
以下の合成スキームを用いる。
Figure 0007241435000039
ステップ1 化合物(S)-5-アセチル-N-(1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル-1,1-d)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドの合成
室温で、HBTU(1215mg、3.21mmol)、EDCI(616mg、3.21mmol)および中間体A2(560mg、2.14mmol)を、中間体B(658mg、4.28mmol)およびDIPEA(594mg、4.28mmol)の無水DCM(10mL)溶液に加え、反応物を室温で一晩撹拌した。水を加えてクエンチ反応し、EA(50x3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、濃縮液をカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc = 81%)により精製して、500mg(収率:58.2%)の白い固体を得た。LC-MS (APCI): m/z = 399.1(M+1)
ステップ2 化合物N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル-1,1-d)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドの合成
室温で、NaBH(48mg、1.25mmol)を、(S)-5-アセチル-N-(1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル-1,1-d)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(250mg、0.628mmol)の無水エタノール(5mL)に加え、反応物を室温で2.5時間撹拌した。HO(10mL)およびHCl(0.5M、0.3mL)を加えてクエンチ反応した。エタノールを減圧下で除去し、残渣をDCMに溶解し、1Mの炭酸水素ナトリ
ウム溶液および水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、濃縮液をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH = 6%)により精製して、90mg(収率:36%、純度:92.67%)の白い固体を得た。LC-MS (APCI): m/z = 401.1(M+1)H NMR (300 MHz, DMSO-d) δ 13.04 (s, 1H), 8.21 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.98 (s, 2H), 7.80 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.93 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.38 (s, 1H), 5.41 (s, 1H), 5.09 (s, 0H), 4.77 (s, 1H), 4.48-4.40 (s,
1H), 1.36 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 1.09 (d,
J = 5.7 Hz, 3H)。
実施例5 N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル-1,1-d)-5-(1-ヒドロキシエチル-1-d)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドの製造
Figure 0007241435000040
以下の合成スキームを用いる。
Figure 0007241435000041
室温で、NaBD(53mg、1.25mmol)を、(S)-5-アセチル-N-(1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル-1,1-d)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(250mg、0.628mmol)の無水CDCDOD(5mL)に加え、反応物を室温で2.5時間撹拌した。HO(10mL)およびHCl(0.5M、0.3mL)を加えてクエンチ反応した。エタノールを減圧下で除去し、残渣をDCMに溶解し、1Mの炭酸水素ナトリウム溶液および水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、濃縮液をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH = 6%)により精製して、135mg(収率:54%,純度:97.78%)の白い固体を得た。LC-MS (APCI): m/z = 402.1(M+1)H NMR (300 MHz, DMSO-d) δ 13.04 (s, 1H), 8.21 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.98 (s, 2H), 7.80 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.93 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.38 (s, 1H), 5.41 (s, 1H), 5.09 (s, 0H), 4.48-4.40 (s, 1H), 1.36
(d, J = 6.3 Hz, 3H), 1.09 (d, J = 5.7 Hz, 3H)。
実施例6 N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル-1,1-d)-5-(1-ヒドロキシエチル-2,2,2-d)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドの製造
Figure 0007241435000042
以下の合成スキームを用いる。
Figure 0007241435000043
ステップ1 化合物(S)-5-(アセチル-d)-N-(1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル-1,1-d)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドの合成
室温で、テトラヒドロピロール(5mg)を、(S)-5-(アセチル)-N-(1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル-1,1-d)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(400mg、1.0mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)およびDO(10mL)の混合溶液に加え、室温で72時間反応し、スピンドライし、減圧下で濃縮し、濃縮液をカラムクロマトグラフィー(PE/EA = 81%)により精製して、380mg(収率:95%)の白い固体を得た。LC-MS (APCI): m/z = 402.1(M+1)H NMR (500 MHz, DMSO-d) δ 14.18 (d, J
= 39.3 Hz, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.00 (d, J = 28.9 Hz, 2H), 7.82 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.62 (s,1H),7.32 (s, 1H), 6.94 (d, J
= 2.1 Hz, 1H), 4.44 (s, 1H), 1.19 - 1.13 (m, 3H)。
ステップ2 化合物N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル-1,1-d)-5-(1-ヒドロキシエチル-2,2,2-d)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドの合成
室温で、NaBH(28mg、74mmol)を、(S)-5-(アセチル-d)-N-(1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル-1,1-d)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(150mg、0.37mmol)の無水エタノール(5mL)に加え、反応物を室温で2.5時間撹拌した。HO(10mL)およびHCl(0.5M、0.3mL)を加えてクエンチ反応した。エタノールを減圧下で除去し、残渣をDCMに溶解し、1Mの炭酸水素ナトリウム溶液および水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、濃縮液をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH = 6%)により精製して
、100mg(収率:67%、純度:99.6%)の白い固体を得た。LC-MS (APCI): m/z = 402.1(M+1)H NMR (300 MHz,
DMSO-d) δ 13.04 (s, 1H), 8.21 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.98 (s, 2H),
7.80 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.93 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.38 (s, 1H), 5.41 (s, 1H),
4.77 (s, 1H), 4.48-4.40 (s, 1H), 1.09 (d, J = 5.7 Hz, 3H)。
実施例7 N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル-1,1-d)-5-(1-ヒドロキシエチル-1,2,2,2-d)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドの製造
Figure 0007241435000044
以下の合成スキームを用いる。
Figure 0007241435000045
室温で、NaBD(3mg、74mmol)を、(S)-5-(アセチル-d)-N-(1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル-1,1-d)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(150mg、0.37mmol)の無水CDCDOD(5mL)に加え、反応物を室温で2.5時間撹拌した。HO(10mL)およびHCl(0.5M、0.3mL)を加えてクエンチ反応した。エタノールを減圧下で除去し、残渣をDCMに溶解し、1Mの炭酸水素ナトリウム溶液および水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、濃縮液をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH = 6%)により精製して、104mg(収率:69%、純度:97.89%)の白い固体を得た。LC-MS
(APCI): m/z = 402.1(M+1)H NMR (300 MHz, DMSO-d) δ 13.04 (s, 1H), 8.21 (d, J
= 7.7 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.98 (s, 2H), 7.80 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.93 (d, J
= 2.2 Hz, 1H), 6.38 (s, 1H), 5.41 (s, 1H), 4.48-4.40 (s, 1H), 1.09 (d, J = 5.7 Hz, 3H)。
実施例8 N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル-2-d)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1
H-ピラゾール-3-カルボキサミドの製造
Figure 0007241435000046
以下の合成スキームを用いる。
Figure 0007241435000047
ステップ1 化合物(S)-5-(アセチル)-N-(1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル-2-d)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドの合成
室温で、HBTU(253mg、0.66mmol)、EDCI(128mg、0.66mmol)および中間体A3(116mg、0.44mmol)を、中間体B(136mg、0.88mmol)およびDIPEA(124mg、0.88mmol)の無水DCM(10mL)溶液に加え、反応物を室温で一晩撹拌した。水を加えてクエンチ反応し、EA(30x3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過し、減圧下で濃縮し、濃縮液をカラムクロマトグラフィー(PE/EA = 83%)により精製して、150mg(収率:85%)の白い固体を得た。LC-MS (APCI): m/z = 398.1(M+1)
ステップ2 化合物N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル-2-d)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドの合成
室温で、NaBH(29mg、7.2mmol)を、(S)-5-(アセチル)-N-(1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル-2-d)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(150mg、0.38mmol)の無水エタノール(5mL)に加え、反応物を室温で2.5撹拌した。HO(10mL)およびHCl(0.5M、0.3mL)を加えてクエンチ反応した。エタノールを減圧下で除去し、残渣をDCMに溶解し、1Mの炭酸水素ナトリウム溶液および水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、濃縮液をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH = 6%)により精製して、46mg(収率:31%,純度:97.81%)の白い固体を得た。LC-MS (APCI): m/z = 400.1(M+1)H NMR (300 MHz, DMSO-d) δ 13.04 (s, 1H), 8.21 (d, J = 7.7 Hz,
1H), 8.07 (s, 1H), 7.98 (s, 2H), 7.80 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.93 (d, J = 2.2 Hz,
1H), 6.38 (s, 1H), 5.41 (s, 1H), 4.77 (s, 1H), 4.45-4.40 (s, 2H), 1.36 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 1.09 (d, J = 5.7 Hz, 3H)。
実施例9 N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル-1,1,3,3,3-d)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドの製造
Figure 0007241435000048
以下の合成スキームを用いる。
Figure 0007241435000049
ステップ1 化合物(S)-5-(アセチル)-N-(1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル-1,1,3,3,3-d)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドの合成
室温で、HBTU(921mg、2.33mmol)、EDCI(446mg、2.33mmol)および中間体A4(410mg、1.55mmol)を、中間体B(284mg、1.86mmol)およびDIPEA(430mg、2.33mmol)の無水DCM(10mL)溶液に加え、反応物を室温で一晩撹拌した。水を加えてクエンチ反応し、EA(30x3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過し、減圧下で濃縮し、濃縮液をカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc = 83%)により精製して、300mg(収率:85%)の白い固体を得た。LC-MS (APCI): m/z
= 402.1(M+1)
ステップ2 化合物N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル-1,1,3,3,3-d)-5-(1-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドの合成
室温で、NaBH(29mg、7.2mmol)を、(S)-5-(アセチル)-N-(1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル-1,1,3,3,3-d)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(150mg、0.38mmol)の無水エタノール(5mL)に加え、反応物を室温で2.5時間撹拌し、HO(10mL)およびHCl(0.5M、0.3mL)を加えてクエンチ反応した。エタノールを減圧下で除去し、残渣をDCMに溶解し、1Mの炭酸水素ナトリウム溶液および水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、濃縮液をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH = 6%)により精製して、56mg(収率:37%、純度:97.81%)の白い固体を得た。LC-MS
(APCI): m/z = 404.1(M+1)H NMR (300 MHz, DMSO-d) δ 13.04 (s, 1H), 8.21 (d, J
= 7.7 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.98 (s, 2H), 7.80 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.93 (d, J
= 2.2 Hz, 1H), 6.38 (s, 1H), 5.41 (s, 1H), 4.77 (s, 1H), 4.45-4.40 (s, 1H), 1.36 (d, J = 6.3 Hz, 3H)。
実施例10 N-((S)-1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル-1,1,3,3,3-d)-5-(1-ヒドロキシエチル-1-d)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドの製造
Figure 0007241435000050
以下の合成スキームを用いる。
Figure 0007241435000051
室温で、NaBD(31mg、7.2mmol)を、(S)-5-(アセチル)-N-(1-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-イル-1,1,3,3,3-d)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(150mg、0.38mmol)の無水CDCDOD(5mL)に加え、反応物を室温で2.5時間撹拌した。HO(10mL)およびHCl(0.5M、0.3mL)を加えてクエンチ反応した。エタノールを減圧下で除去し、残渣をDCMに溶解し、1Mの炭酸水素ナトリウム溶液および水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、濃縮液をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH = 6%)により精製して、48mg(収率:32%)の白い固体を得た。LC-MS (APCI): m/z = 405.1(M+1)H NMR (300 MHz, DMSO-d) δ 13.04 (s, 1H), 8.21 (d, J = 7.7
Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.98 (s, 2H), 7.80 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.93 (d, J = 2.2
Hz, 1H), 6.38 (s, 1H), 5.41 (s, 1H), 4.45-4.40 (s, 1H), 1.36 (d, J = 6.3 Hz, 3H)。
生物活性測定
(1)細胞PSAタンパク質分泌の阻害作用
実験ステップ:1. 10% Charcoal Stripped FBSを含む培地で元の培地を交換し、細胞をフラスコ内で24時間飢餓させた。2. 細胞を消化し、計数し、LNcaP細胞を96ウェルプレートに10,000/ウェルで接種して、一晩培養した。3. DHTおよび化合物を、所定の濃度で既存の培地に添加し、DHTの最終濃度は1nMであり、化合物の初期濃度は50000nMであり、5倍希釈し、8つの
濃度勾配とし、48時間培養した。4. 細胞培養の上清を回収し、ELISAキットの指示書に従ってPSAタンパク質レベルを検出した。各濃度の阻害率からGraphPad PrismでIC50を計算し、結果を下記の表に示す。
上記の表から、本発明の化合物は細胞PSAタンパク質に対して高い阻害活性を有し、前立腺がんを治療する医薬品として有用であることがわかる。
(2)アンドロゲン受容体AR親和性試験
AR親和性実験を、LNCap細胞抽出細胞質および市販の放射性同位体を用いて行った。
被検薬の最高濃度は1μMであり、4倍の勾配で希釈し、8つの濃度とした。96ウェルプレート(Agilent、5042-1385)に、1μLの薬物溶液を各ウェルに添加し、二重ウェル化した。各ウェルにLNCap細胞抽出細胞質100μL(600μg/ウェル)、放射性同位体で標識された3H-メチルトリエノン100μL (最終濃度1.0nM、PerkinElmer、Cat: NET590250UC、Lot:
2133648)を添加し、プレートを密封し、4℃の条件で、300rpmで24時間振とうした。放射性リガンド吸着緩衝液100μL(Tris-HCl(10mM)、pH7.4;EDTA(1.5mM);DTT(1mM);0.25%活性炭;0.0025%デキストラン)を添加し、4℃の条件で15分振とうした。次いで4℃、3000rpmで30分遠心分離した。上清液150μLをScint-tube(PerkinElmer, 6000192)6mLに移し、Ultima Gold cocktail(PerkinElmer, Cat: 6013329, Lot: 77-16371)2mLを添加した。Tri-Carb 2910 TR(PerkinElmer)を用いて同位体標識の読み取りを行い、阻害率を計算した。GraphPad Prism 5.0ソフトウェアを用いてデータを解析し、非線形曲線回帰を用いてデータを適合させて用量-効果曲線を得て、それによりIC50値を計算した。
上記のAR親和性実験において、本発明の化合物を試験したが、本発明の化合物は、重水素化されていない化合物であるDarolutamideと比較して、それに相当する親和性を有し、ARに対して拮抗作用がある。
(3)DU145細胞増殖実験(陰性対照)
細胞濃度を調整し、細胞懸濁液50μLを384ウェルプレートにそれぞれ加え、37℃、5%COで一晩培養した。Tecan D300Eプログラムを設置した。Tecan D300E機器で薬注し、被検薬の最高濃度は10μMであり、3倍の勾配で希釈し、9つの濃度とし、二重ウェル化し、72時間の培養を続けた。384ウェルプレートを取り出し、室温で30分平衡し、各ウェルに30μLのCTG(Promega、G7573)試薬を加え、室温で10分放置し、シグナルが安定した後、EnVision(Perkin Elmer 2104)でLuminescence値を読み取った。阻害率(%)=(1-Lum被検薬/Lum陰性対照)×100、陰性対照群は0.667%DMSOであった。IC50の計算にはXL-fitソフトウェアを用いた。
上記のDU145細胞増殖実験において、本発明の化合物を試験したが、本発明の化合物は、重水素化されていない化合物であるDarolutamideと比較して、それに相当するDU145細胞増殖を阻害する作用を有した。
(4)代謝安定性評価
ミクロソーム実験:ヒト肝ミクロソーム:0.5mg/mL、Xenotech社;ラット肝ミクロソーム:0.5mg/mL、Xenotech社;コエンザイム(NADPH/NADH):1mM、Sigma Life Science社;塩化マグネシウム:5mM、100mMのリン酸塩緩衝液(pH7.4)。
ストック溶液の調製:一定量の実施例の化合物および対照品の化合物の粉末を精密に秤量し、DMSOでそれぞれ5mMに溶解した。
リン酸塩緩衝液(100mM、pH7.4)の調製:事前に調製された0.5Mのリン酸二水素カリウム溶液150mLと0.5Mのリン酸水素二カリウム溶液700mLとを混合してから、0.5Mのリン酸水素二カリウム溶液で混合液のpHを7.4に調整し、使用前に超純水で5倍に希釈し、塩化マグネシウムを加えて、100mMのリン酸カリウム、3.3mMの塩化マグネシウムを含み、pH7.4のリン酸塩緩衝液(100mM)を得た。
NADPH再生システム溶液(6.5mMのNADP、16.5mMのG-6-P、3U/mLのG-6-P D、3.3mMの塩化マグネシウムを含む)を調製し、使用前に湿った氷の上に置いた。
停止液の調製:50ng/mLの塩酸プロプラノロールおよび200ng/mLのトルブタミド(内部標準)を含有するアセトニトリル溶液。25057.5μLのリン酸塩緩衝液(pH7.4)を50mL遠心管に取り、812.5μLのヒト肝ミクロソームをそれぞれ加え、均一に混合して、タンパク質濃度0.625mg/mLの肝ミクロソーム希釈液を得た。25057.5μLのリン酸塩緩衝液(pH7.4)を50mL遠心管に取り、812.5μLのSDラット肝ミクロソームをそれぞれ加え、均一に混合して、タンパク質濃度0.625mg/mLの肝ミクロソーム希釈液を得た。
試料のインキュベーション:対応する化合物のストック溶液を、70%アセトニトリル含有水溶液で0.25mMにそれぞれ希釈し、作業溶液として準備した。それぞれ398μLのヒト肝ミクロソームまたはラット肝ミクロソーム希釈液を96ウェルインキュベーションプレート(N = 2)に加え、それぞれ2μLの0.25mM作業溶液を加えて、均一に混合した。
代謝安定性の測定:事前に冷却した停止液300μLを96ウェルディープウェルプレートの各ウェルに加え、氷上に置き、ストッププレートとした。96ウェルインキュベーションプレートとNADPH再生システムを37℃のウォーターバスに入れ、100回転/分で振とうし、5分プレインキュベートした。インキュベーションプレートの各ウェルから80μLのインキュベーション溶液を取り出し、それをストッププレートに加え、均一に混合し、20μLのNADPH再生システム溶液を追加して0分の試料とした。次に、80μLのNADPH再生システム溶液をインキュベーションプレートの各ウェルに加え、反応を開始し、計時を開始した。対応する化合物の反応濃度は1μMであり、タンパク質濃度は0.5mg/mLであった。反応開始10、30および90分で、反応液を100μLずつ取り出し、ストッププレートに加え、3分ボルテックスして反応を停止させた。ストッププレートを5000×g、4℃の条件で10分遠心分離した。上清100μLを、蒸留水100μLを事前に加えた96ウェルプレートに取り、均一に混合して、LC-MS/MSにて試料分析を行った。
データ解析:対応する化合物と内部標準のピーク面積をLC-MS/MSシステムで検出し、内部標準に対する化合物のピーク面積比を算出した。傾きは、時間に対する化合物の残量のパーセンテージの自然対数をプロットすることによって測定され、t1/2およびCLintは以下の式に従って算出された。ここで、V/Mが1/タンパク質濃度に等しい。
Figure 0007241435000052
本発明の化合物と、重水素化されていない化合物とを同時に試験比較して、ヒトおよびラットの肝ミクロソームにおけるそれらの代謝安定性を評価した。重水素化されていない化合物であるDarolutamideを対照として使用した。ヒトおよびラットの肝ミクロソーム実験では、本発明の化合物は、重水素化されていない化合物であるDarolutamideと対照して、代謝安定性を有意に改善することができる。代表的な実施例における化合物の結果を表1ににまとめている。
Figure 0007241435000053
(5)ラットの薬物動態実験
体重約210gの7~8週齢の6匹の雄性Sprague-Dawleyラットを2群(各群3匹)に分け、それぞれ静脈内または経口で単回用量の化合物(10mg/kg経口)を投与し、その薬物動態の差を比較した。
ラットは標準飼料で飼育され、水を投与された。試験前16時間で絶食を開始した。薬物をPEG400とジメチルスルホキシドで溶解した。眼窩から採血し、採血の時点は、投与後0.083時間、0.25時間、0.5時間、1時間、2時間、4時間、6時間、8時間、12時間及び24時間とした。
ラットはエーテルを吸入させた後、短時間麻酔させ、眼窩から血液試料300μLを試験管に採取した。試験管内に1%ヘパリン塩溶液30μLが入れた。使用前に、試験管を60℃で一晩乾燥させた。最後の時点で血液試料の採取が完了した後、ラットがエーテルで麻酔させた後に屠殺された。
血液試料を採取した後、直ちに少なくとも5回試験管を穏やかに転倒させて、混合が十分となったことを保証した後に氷に置いた。血液試料を4℃、5000rpmで5分遠心分離し、血漿と赤血球を分離させた。化合物の名称及び時点を示した清潔なプラスチック
遠心管に、血漿100μLをピペットで吸引した。血漿は、分析前に-80℃で保存した。血漿中の本発明の化合物の濃度をLC-MS/MSで測定した。薬物動態パラメータは、各動物の異なる時点での血中薬物濃度に基づいて算出した。
実験は、本発明の化合物が、動物の体内でより良好な薬物動態的特性を有し、したがってより良好な薬力学的および治療的効果を有することを示した。
以上の内容は、本発明をその具体的な好ましい実施形態に基づき更に詳細に説明したが、本発明の具体的な実施はこれらの説明に限定されるものではない。本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者にとって、本発明の意旨を逸脱しない範囲内で、いくつかの簡単な演繹または置換を行っても、本発明の保護範囲に属すると見なされるべきである。

Claims (10)

  1. 式(II-1)の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物:
    Figure 0007241435000054
    式中、
    、R、RおよびRが、それぞれ独立して、水素または重水素から選択され、
    およびXが、それぞれ独立して、CH、CD、CHDまたはCHDから選択され、
    但し、上記の化合物が少なくとも一つの重水素原子を含む。〕。
  2. がCDである、請求項に記載の化合物。
  3. がCDである、請求項1または2に記載の化合物。
  4. が重水素である、請求項1~のいずれか一項に記載の化合物。
  5. およびRが重水素である、請求項1~のいずれか一項に記載の化合物。
  6. が重水素である、請求項1~のいずれか一項に記載の化合物。
  7. 下式の化合物から選択される、請求項1に記載の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物:
    Figure 0007241435000055
    Figure 0007241435000056
  8. 薬学的に許容される賦形剤および請求項1~のいずれか一項に記載の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物を含む医薬組成物。
  9. アンドロゲン受容体依存性疾患を治療および/または予防するための薬物の製造における、請求項1~のいずれか一項に記載の化合物、またはその互変異性体、立体異性体、結晶多形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物,または請求項に記載の医薬組成物の使用。
  10. 前記のアンドロゲン受容体依存性疾患が前立腺がんである、請求項に記載の使用。
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